JP2002111761A - 受信装置及び受信方法 - Google Patents

受信装置及び受信方法

Info

Publication number
JP2002111761A
JP2002111761A JP2000292841A JP2000292841A JP2002111761A JP 2002111761 A JP2002111761 A JP 2002111761A JP 2000292841 A JP2000292841 A JP 2000292841A JP 2000292841 A JP2000292841 A JP 2000292841A JP 2002111761 A JP2002111761 A JP 2002111761A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
phase
synchronization
signal
frequency
carrier
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2000292841A
Other languages
English (en)
Inventor
Tamotsu Ikeda
保 池田
Kiyoshi Ono
聖志 小野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP2000292841A priority Critical patent/JP2002111761A/ja
Publication of JP2002111761A publication Critical patent/JP2002111761A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)
  • Synchronisation In Digital Transmission Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 C/N比を簡易な構成で高速に推定する。 【解決手段】 BSデジタル放送の受信装置では、所定
の周波数の搬送波信号に対してデジタル直交変調された
伝送データを受信する。この際に、受信した伝送データ
のシンボル位相と、本来のシンボル位相との位相誤差を
検出し、検出した位相誤差に基づき、上記受信データの
搬送波の位相同期処理を行う。そして、この位相同期処
理時に検出した位相誤差Δθに基づき、以下のような演
算を行ってC/N比を推定する。 C/N比=σ2=Σ(Δθ)2/N

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デジタル直交変調
された伝送信号を受信する受信装置及び受信方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】BPSK、QPSK、8PSKといった
位相変調方式のデジタル直交変調を用いる放送メディア
として、BSデジタル放送やCSデジタル放送等が知ら
れている。
【0003】BSデジタル放送やCSデジタル放送を受
信する場合、パラボラアンテナ等のアンテナを設置する
必要がある。このアンテナは、放送衛星や通信衛星から
送信された電波を受信するため、その向きを放送衛星や
通信衛星の方向に正確に合わせなければならない。
【0004】アンテナの向きを衛星の方向に正確に合わ
せる方法として、受信信号のC/N比(Carrier to Noi
se Ratio)を参照しながら、その向きを調整するといっ
た方法がある。すなわち、アンテナの向きを変化させな
がら各方向でのC/N比を算出し、最もC/N比が高い
方向にアンテナを固定するといった方法である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、C/N比
は、(搬送波電力)/(雑音電力)で表される。そのた
め、このC/N比は、以下に示すような雑音の分散σ2
により推定することができる。 σ2=[Σ{(IR−I02+(QR−Q02}]/N (IR ,QR):受信信号の信号点 (I0 ,Q0):受信信号の本来の信号点 N:サンプル数。
【0006】しかしながら、このような演算を実際の受
信装置で行おうとすると、演算が複雑なため回路規模が
大きくなってしまう。
【0007】また、ビット誤り率とC/N比との間の相
関関係を利用して、ビット誤り率によってC/N比を推
定するという方法もある。
【0008】しかしながら、ビット誤り率は、誤り訂正
を行った後にしか得ることができないため、このビット
誤り率に基づき高精度にC/N比を推定するには、長時
間にわたりビット誤り率を測定が必要となり、応答速度
が遅くなってしまう。
【0009】本発明は、C/N比の推定値を、簡易な構
成で高速に測定することができる受信装置及び受信方法
を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる受信装置
は、所定の周波数の搬送波信号に対してデジタル直交変
調された伝送データを受信する受信装置であって、受信
した伝送データのシンボル位相と、本来のシンボル位相
との位相誤差を検出し、検出した位相誤差に基づき、上
記受信データの搬送波の位相同期処理を行う搬送波位相
同期手段と、位相同期処理時に検出した位相誤差に基づ
き、C/N比を推定するC/N比推定手段とを備えるこ
とを特徴とする。
【0011】本発明にかかる受信装置では、搬送波の位
相同期処理の際に検出する位相誤差を用いて、C/N比
を推定する。
【0012】本発明にかかる受信方法は、所定の周波数
の搬送波信号に対してデジタル直交変調された伝送デー
タを受信する受信方法であって、受信した伝送データの
シンボル位相と、本来のシンボル位相との位相誤差を検
出し、検出した位相誤差に基づき、上記受信データの搬
送波の位相同期処理を行い、位相同期処理時に検出した
位相誤差に基づき、C/N比を推定することを特徴とす
る。
【0013】本発明にかかる受信方法では、搬送波の位
相同期処理の際に検出する位相誤差を用いて、C/N比
を推定する。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態とし
て、本発明を適用したBSデジタル放送の受信装置につ
いて説明する。
【0015】(全体構成)図1に、BSデジタル放送の
受信装置のブロック図を示し、このBSデジタル放送の
受信装置について説明を行う。
【0016】受信装置100は、復調部101と、第1
のデマルチプレクサ102と、内符号復号部103と、
第2のデマルチプレクサ104と、デインタリーバ10
5と、主信号逆エネルギー拡散部106と、フレーム再
構成部107と、主信号RS復号部108と、TMCC
逆エネルギー拡散部109と、第3のデマルチプレクサ
110と、TMCC−RS復号部111と、TMCC制
御部112とを備えて構成される。
【0017】復調部101には、パラボラアンテナ10
1aで受信したRF信号が入力される。復調部101
は、RF信号に搬送波信号を乗算して、直交変調信号で
あるI信号、Q信号を復調する。また、この復調部10
1は、周波数変換、搬送波同期、タイミング同期、フレ
ーム同期処理も行う。また、この復調部101は、BP
SK変調されているTAB信号(同期ワード)からスー
パーフレーム及びフレームの開始位置を検出する。復調
されたI信号データ、Q信号データは、第1のデマルチ
プレクサ102に送出される。
【0018】第1のデマルチプレクサ102は、復調部
101で検出されたフレーム開始位置からシンボルをカ
ウントし、所定のシンボル位置にあるバースト信号を、
主信号データ及びTMCCデータ(TAB信号も含む)
から分離する。バースト信号は、そのまま読み捨てられ
る。主信号データ及びTMCCデータは、内符号復号部
103に送出される。
【0019】内符号復号部104は、各シンボルの変調
方式及び内符号符号化率に従って、デパンクチャリング
処理及びビタビ復号を行う。内符号復号されたデータ
は、第2のデマルチプレクサ104に送出される。
【0020】第2のデマルチプレクサ104は、主信号
データと、TMCCデータ(TAB信号も含む)とを分
離する。分離された主信号データは、デインタリーバ1
05に送出される。分離されたTMCCデータ(TAB
信号も含む)は、TMCC逆エネルギー拡散処理部10
6に送出される。
【0021】デインタリーバ105は、送信側で行われ
たインターリーブ処理と逆の規則に従い、主信号データ
をデインタリーブする。デインタリーブされた主信号
は、主信号逆エネルギー拡散部106に送出される。
【0022】主信号逆エネルギー拡散部106は、15
次系列の疑似ランダム系列(PRBS)を、主信号デー
タに対して1ビットずつ加算して、送信側で行われたエ
ネルギー拡散処理に対する逆処理を行う。なお、疑似ラ
ンダム符号系列(PRBS)はスーパーフレームの先頭
で初期化される。また、各スロットの先頭の1バイト目
に対してはエネルギー拡散処理はされないが、この間
も、PRBSの発生は継続する。逆エネルギー拡散され
た主信号データは、フレーム再構成部107に送られ
る。
【0023】フレーム再構成部107は、伝送時におい
て削除されたトランスポートパケット(TSP)の同期
ワード(0x47)を付加する処理等の送信側のデータ
フレームに対応したフレーム構造にデータ構造を再構成
する。再構成された主信号データは、主信号RS復号部
108に送出される。
【0024】主信号RS復号部108は、204バイト
からなる伝送パケット単位で、RS(204,188)
のRS復号を行い、TSPを出力する。
【0025】TMCC逆エネルギー拡散処理部109
は、1スーパーフレーム分のTMCCデータ及びTAB
信号をバッファに蓄積したのち、9次の疑似ランダム系
列(PRBS)を、TMCCデータ及びTAB信号に対
して1ビットずつ加算して、送信側で行われたエネルギ
ー拡散処理に対する逆処理を行う。なお、この疑似ラン
ダム符号系列(PRBS)はスーパーフレームの先頭で
初期化される。また、TAB信号に対してはエネルギー
拡散は行わないが、PRBSの発生は継続する。エネル
ギー拡散されたTMCCデータ及びTAB信号は、第3
のデマルチプレクサ110に送出される。
【0026】第3のデマルチプレクサ110は、TMC
CデータとTAB信号とを分離する。分離されたTAB
信号は、読み捨てられる。分離されたTMCCデータ
は、TMCC−RS復号部111に送出される。
【0027】TMCC−RS復号部111は、64バイ
トからなるTMCCデータを、RS(64,48)のR
S復号を行い、TMCC情報を出力する。RS復号され
たTMCC情報は、TMCC制御部112に送出され
る。
【0028】TMCC制御部112は、TMCC情報か
ら伝送路復号に必要なTMCCデータを抽出し、各トラ
ンスポートストリーム(TS)に対応したTMCC情報
を得るとともに、復号に必要な情報を各機能ブロックに
配信する。
【0029】受信装置100は、以上のような構成によ
り、BSデジタル放送を受信して、MEPG−2システ
ムに準拠したトランスポートストリームを復調する。
【0030】(復調部の構成)図2に、BSデジタル受
信装置100の復調部101の構成を示し、この復調部
101についてさらに説明する。
【0031】復調部101は、第1の乗算器121と、
第2の乗算器122と、局部発振器123と、−90度
移相器124と、第1のローパスフィルタ125と、第
2のローパスフィルタ126と、第1のアナログ/デジ
タル(A/D)変換器127と、第2のアナログ/デジ
タル(A/D)変換器128と、第1の複素乗算器12
9と、周波数同期部130と、第2の複素乗算器131
と、位相同期部132と、タイミング同期部133と、
フレーム同期部134と、第3の乗算器135と、第4
の乗算器136と、第1の波形整形フィルタ137と、
第2の波形整形フィルタ138と、C/N比推定回路1
39とを備えて構成される。
【0032】パラボラアンテナ101aにより受信され
たRF信号は、第1の乗算器121及び第2の乗算器1
22に入力される。
【0033】局部発振器123は、周波数fc′、初期
位相th′のcos波である搬送波を発生する。周波数
fc′及び初期位相th′は、送信側の搬送波とは一致
せず異なる周波数となる。発生された搬送波は、−90
度移相器124及び第1の乗算器121に供給される。
【0034】−90度移相器124は、cos波である
搬送波を90度位相を遅らせ、−sin波を生成する。
生成した−sin波は、第2の乗算器122に供給され
る。
【0035】第1の乗算器121は、受信信号とcos
波とを乗算し、I信号を直交復調する。第2の乗算器1
22は、受信信号と−sin波とを乗算し、Q信号を直
交復調する。復調されたI信号は、第1のローパスフィ
ルタ125により高域成分が除去されて第1のA/D変
換器127に供給される。また、復調されたQ信号は、
第2のローパスフィルタ126により高域成分が除去さ
れて第2のA/D変換器128に供給される。
【0036】第1のA/D変換器127は、I信号をデ
ジタル化する。また、第2のA/D変換器128は、Q
信号をデジタル化する。第1のA/D変換器127及び
第2のA/D変換器128は、タイミング同期部133
から出力されるサンプリングクロックCLKによってI
信号及びQ信号をサンプリングする。このときサンプリ
ング周波数は、送信側の伝送シンボルクロックと周波数
及び位相が同期するように、タイミング同期部133に
より制御される。デジタル化されたI信号データ及びQ
信号データは、それぞれ第1の複素乗算器129に供給
される。
【0037】第1の複素乗算器129は、第1及び第2
のA/D変換器127,128から出力された伝送デー
タ(I,Q)と、周波数同期部130から出力された周
波数誤差補正信号(I1,Q1)とを複素乗算して、伝送
データ(I′,Q′)を出力する。すなわち、第1の複
素乗算器129は、以下のような、 (I′,Q′)=(I,Q)×(I1,Q1)※ =(I×I1+Q×Q1 ,Q×I1−I×Q1) といった演算を行う。なお、(I1,Q1)※は、
(I1,Q1)の共役複素数である。
【0038】この第1の複素乗算器129から出力され
る伝送データ(I′,Q′)は、波形整形フィルタ13
7及び波形整形フィルタ138により波形整形がされ
る。
【0039】周波数同期部130は、第1の複素乗算器
129から出力され波形整形がされた伝送データ
(I′,Q′)に含まれている搬送波周波数誤差成分を
検出する。そして、その搬送波周波数誤差成分に応じた
周波数とされた周波数誤差補正信号(I1,Q1)を生成
する。
【0040】第1の複素乗算器129は、周波数誤差補
正信号(I1,Q1)の複素共役を伝送データ(I,Q)
に複素乗算することによって、周波数誤差補正信号(I
1,Q1)の位相成分だけ、伝送データ(I,Q)を位相
回転させる。このことにより、第1の複素乗算器123
から出力される伝送データ(I′,Q′)に含まれてい
る周波数誤差成分が、フィードバックされて補正され
る。そのため、受信側の局部発振器123により発生さ
れた搬送波の周波数fc′と送信側の搬送波の周波数f
cとの間で生じている周波数ずれが補正される。
【0041】なお、周波数同期部130により行われる
搬送波の周波数同期は、タイミング同期部133により
タイミング同期がとられており、且つ、フレーム同期部
134によりフレーム同期がとられているという状態で
行われる。そして、周波数同期部130は、タイミング
同期及びフレーム同期がとれているという条件のもと
で、受信C/N=0dBに対しても所定の特性が得られ
るだけの搬送波の周波数同期特性を有しているものとす
る。
【0042】第2の複素乗算器131は、第1の複素乗
算器129により搬送波周波数誤差が補正された伝送デ
ータ(I′,Q′)と、位相同期部131から出力され
た位相誤差補正信号(I2,Q2)とを複素乗算して、伝
送データ(I″,Q″)を出力する。すなわち、第2の
複素乗算器131は、以下のような、 (I″,Q″)=(I′,Q′)×(I2,Q2)※ =(I′×I2+Q′×Q2 ,Q′×I2−I′×Q2) といった演算を行う。
【0043】位相同期部132は、第2の複素乗算器1
31から出力される伝送データ(I″,Q″)に含まれ
ている搬送波位相誤差成分を検出する。そして、その搬
送波位相誤差成分に応じた位相成分の位相誤差補正信号
(I2,Q2)を生成する。
【0044】第2の複素乗算器131は、位相誤差補正
信号(I2,Q2)の複素共役を伝送データ(I′,
Q′)に複素乗算することによって、位相誤差補正信号
(I2,Q2)の位相成分だけ、伝送データ(I′,
Q′)を位相回転させる。このことにより、第2の複素
乗算器125から出力される伝送データ(I″,Q″)
に含まれている位相誤差成分が、フィードバックされて
補正される。そのため、受信側の局部発振器123によ
り発生された搬送波の位相th′と送信側の搬送波の位
相thとの間で生じている位相ずれが補正される。すな
わち、搬送波位相誤差が補正される。
【0045】なお、位相同期部132により行われる搬
送波の周波数同期は、タイミング同期部133によりタ
イミング同期がとられており、且つ、フレーム同期部1
34によりフレーム同期がとられており、且つ、周波数
同期部130で搬送波の周波数同期がとられているとい
う状態で行われる。そして、搬送波同期部130は、タ
イミング同期、フレーム同期及び搬送波の周波数同期が
とれているという条件のもとで、受信C/N=0dBに
対しても所定の特性が得られるだけの搬送波の位相同期
特性を有しているものとする。
【0046】また、位相同期部132により算出された
搬送波位相誤差成分は、C/N比推定回路139にも供
給される。
【0047】タイミング同期部133は、A/D変換器
127,128のサンプリングクロックを制御すること
によって、タイミング同期処理を行う回路である。タイ
ミング同期部133は、第2の複素乗算器131から出
力された伝送データ(I″,Q″)のクロック誤差を検
出し、このクロック誤差が0となるようなサンプリング
クロック、即ち、送信側の伝送シンボルのシンボルクロ
ックに対して位相及び周波数が同期したサンプリングク
ロックを生成する。タイミング同期部133は、例え
ば、0交差法を用いてクロック誤差を検出する。生成さ
れたクロックは、第1のA/D変換器127及び第2の
A/D変換器128のサンプリングクロックとして用い
られる。
【0048】なお、タイミング同期部133は、第2の
複素乗算器131から出力された伝送データ(I″,
Q″)に、搬送波周波数誤差および搬送波位相誤差が含
まれていたとしても、受信C/N=0dBに対しても所
定の特性が得られるだけのタイミング同期特性を有して
いるものとする。
【0049】フレーム同期部134は、伝送データ
(I″,Q″)内のTAB信号(同期ワード)を検出す
ることによって、フレームの開始位置を検出するフレー
ム同期処理を行う回路である。
【0050】ここで、BSデジタル放送では、スーパー
フレームと呼ばれるデータ構造が規定されている。スー
パーフレームは、図3に示すように、8個のフレーム
(フレーム#0〜フレーム#7)から構成されている。
各フレームは、制御信号部(TMCC信号とTAB信号
(同期ワード))と、主信号部(主信号とバースト信
号)とから構成されている。
【0051】主信号部は、図4に示すように、1フレー
ムあたり48個のスロット(スロット#0〜スロット#
47)により構成されている。この主信号部は、203
シンボルの主信号データと、4シンボルのバースト信号
とが交互に配置されて構成されている。バースト信号
は、BPSK変調(r=1/2)された信号である。
【0052】制御信号部は、1フレームあたり8バイト
のTMCC(Transmission and Multiplexing Configur
ation Control)信号と、その前後に付加された2バイ
トずつのTAB信号(同期ワード)により構成される。
TMCC信号とTAB信号は、それぞれBPSK変調
(r=1/2)されており、伝送シンボル数でいうと、
TMCCが128シンボル、TAB信号がそれぞれ32
シンボルとなる。ここで、TMCCの前段に付けられて
いるTAB信号は、その値がW1(0x1B95)とさ
れている。また、TMCCの後段に付けられているTA
B信号は、第1フレーム#0に対してはその値がW2
(0xA340)とされており、第2〜8フレームに対
してはその値がW3(0x5CBF)とされている。W
2とW3とは、ビット反転した関係となっている。
【0053】従って、このTAB信号(同期ワード)を
検出することによって、フレームの同期をとることがで
き、また、W2とW3とを区別して検出することによっ
て、スーパーフレームの同期をとることができる。
【0054】なお、2バイトのTAB信号は、実際には
畳み込み符号化され、32ビットの伝送シンボルとな
る。そのうち、前半の12ビットは、前のフレームの最
後の主信号データの影響を受けており値は不定である
が、後半の20ビットは前のフレームの影響が及ばない
範囲であり、固定値となる。そのため、フレーム同期部
134では、この畳み込み符号化された固定値(W1に
対してw1、W2/W3に対してw2/w3)を同期信
号として検出することとなる。
【0055】フレーム同期部134は、タイミング同期
がとられているが、搬送波同期(周波数同期及び位相同
期)はとられていない状態で、このフレーム同期処理を
行う。具体的には、タイミング同期がとられている伝送
データに対して、シンボル間の差分演算を行う。そし
て、この差分演算されたビット列と、差分演算した同期
ワード(w1,w2/w3)との相関をとる。そして、
その相関が最も高いシンボル位置(或いは、ある閾値よ
り高い相関値のシンボル)を検出し、そのシンボル位置
をフレームの同期位置とする。なお、TAB信号のW2
とW3とは、ビット反転した関係にあるので、シンボル
間の差分演算を行うと、値が同一になる。
【0056】フレーム同期部134は、このようなTA
B信号を検出して、フレーム開始位置を示すフレーム開
始フラグ(FSTフラグ)、及び、スーパーフレームの
開始位置を示すスーパーフレーム開始フラグ(SFST
フラグ)を生成する。また、フレーム同期部134は、
FSTフラグ及びSFSTフラグだけではなく、SFS
Tフラグからシンボル数を計数することによって、TA
B信号(同期ワード)のシンボル位置を示すTABフラ
グ、TMCCのシンボル位置を示すフラグであるTMC
フラグ、主信号のシンボル位置を示すフラグであるDE
Nフラグ、バースト信号のシンボル位置を示すフラグで
あるBRSTフラグも生成し出力してもよい。フレーム
開始信号(FST)及びスーパーフレーム開始フラグ
(SFST)は、搬送波同期部134に供給される。
【0057】また、フレーム同期部134は、180度
位相反転信号も生成する。搬送波の位相同期を行う位相
同期部132は、180度の位相不確定性を許容する搬
送波同期方式(搬送波同期を行ったときに位相が180
度回転して同期がかかる可能性がある方式)をとってい
る。そのため、このフレーム同期部134は、同期ワー
ド(TAB信号)のビット反転状態を検出して、180
度の搬送波位相誤差を検出する。180度の搬送波位相
誤差が検出された場合には、180度位相反転信号を−
1として出力し、180度の搬送波位相誤差が検出され
ない場合には、180度位相反転信号を+1として出力
する。この180度位相反転信号は、第3の乗算器13
5及び第4の乗算器136に供給される。
【0058】なお、位相同期部132が180度の位相
不確定性を残さずに搬送波同期を行える場合には、18
0度位相反転信号を常に+1としておくか、或いは、第
3の乗算器135、第4の乗算器136及び180度位
相反転信号を省略すればよい。また、フレーム同期部1
34は、タイミング同期部133によりタイミング同期
がとられている状態で、フレーム同期動作を行う。そし
て、フレーム同期部134は、搬送波同期(周波数同期
及び位相同期)がとれていないという条件のもとで、受
信C/N=0dBに対しても所定の特性が得られるだけ
のフレーム同期特性を有しているものとする。
【0059】第3の乗算器135は、複素乗算器131
から出力されたI信号データ(I″)と、フレーム同期
部134から供給された180度位相反転信号とを乗算
する。180度位相反転信号が+1であれば、I信号デ
ータ(I″)はそのままで出力される。180度位相反
転信号が−1であれば、I信号データ(I″)の符号が
反転して出力される。
【0060】第4の乗算器136は、複素乗算器131
から出力されたQ信号データ(Q″)と、フレーム同期
部134から供給された180度位相反転信号とを乗算
する。180度位相反転信号が+1であれば、Q信号デ
ータ(Q″)はそのままで出力される。180度位相反
転信号が−1であれば、Q信号データ(Q″)の符号が
反転して出力される。
【0061】そして、この第3の乗算器135及び第4
の乗算器136から出力された伝送データ(I″,
Q″)は、内符号復号部103に供給される。
【0062】(復調部の同期動作フロー)図5に復調部
の同期動作フローを示し、この復調部の同期動作につい
て説明をする。
【0063】ます、システムのリセット動作(ステップ
S1)がされると、タイミング同期の引き込み処理(ス
テップS2)に遷移する。
【0064】タイミング同期の引き込み処理(ステップ
S2)では、タイミング同期部133が、第2の複素乗
算器131から出力される伝送データ(I″,Q″)を
検出し、A/D変換器127,128のサンプリングク
ロックの同期制御を行う。タイミング同期が確立する
と、タイミング同期が完了した通知を発行し、次のフレ
ーム同期の引き込み処理(ステップS3)に推移する。
【0065】なお、タイミング同期の引き込み処理時
(ステップS2)において、フレーム同期の引き込み処
理、搬送波の周波数同期及び搬送波の位相同期の引き込
み処理も並行して行っている場合には、タイミング同期
が完了した通知を特に発行しなくてもよい。もっとも、
タイミング同期が確立しなければフレーム同期の引き込
み処理、搬送波の周波数同期及び搬送波の位相同期の引
き込み処理ができないので、これらの引き込み動作を停
止しておいてもよい。このタイミング同期の引き込み処
理時にフレーム同期の引き込み処理、搬送波同期の引き
込み処理の動作を停止しておけば、消費電力の節約等が
できる。このタイミング同期が確立した後は、以後、こ
のタイミング同期が確立した状態が保護され続ける。
【0066】続いて、フレーム同期の引き込み処理(ス
テップS3)では、フレーム同期部134が、第2の複
素乗算器131から出力される伝送データ(I″,
Q″)を検出し、その伝送データ(I″,Q″)のシン
ボル間の差分データと同期ワード(w1,w2/w3)
の差分データとの相関をとって、フレーム同期タイミン
グを検出する。フレーム同期タイミングが検出される
と、フレーム同期が完了した通知を発行し、次の搬送波
の周波数同期の引き込み処理(ステップS4)に推移す
る。
【0067】なお、フレーム同期の引き込み処理(ステ
ップS3)において、搬送波の周波数同期及び搬送波の
位相同期の引き込み処理を並行して行っている場合に
は、フレーム同期が完了した通知を発行しなくてもよ
い。もっとも、フレーム同期タイミングが検出されなけ
れば搬送波の周波数同期及び搬送波の位相同期の引き込
み処理が困難なので、この搬送波の周波数同期及び搬送
波の位相同期の引き込み動作を停止しておいてもよい。
このフレーム同期の引き込み処理時に、搬送波の周波数
同期及び搬送波の位相同期の引き込み処理の動作を停止
しておけば、消費電力の節約等ができる。このフレーム
同期が確立した後は、以後、このフレーム同期が確立し
た状態が保護され続ける。
【0068】続いて、搬送波の周波数同期の引き込み処
理(ステップS4)では、周波数同期部130が、第1
の複素乗算器129から出力される伝送データ(I′,
Q′)を検出し、フレーム同期部134から出力された
フレーム同期タイミングに基づき特定されるシンボル
(TMCC、TAB信号、バースト信号のシンボル)の
周波数誤差量を検出し、この周波数誤差量を補正する周
波数の周波数誤差補正信号(I1,Q1)を生成する。こ
の生成された周波数誤差補正信号(I1,Q1)は、第1
の複素乗算器129に供給され、伝送データ(I,Q)
と複素乗算されることにより、搬送波の周波数誤差が補
正される。搬送波の周波数同期が確立すると、搬送波の
周波数同期が完了した通知を発行し、次の搬送波の位相
同期の引き込み処理(ステップS5)に推移する。
【0069】なお、搬送波の周波数同期の引き込み処理
(ステップS4)において、搬送波の位相同期の引き込
み処理を並行して行っている場合には、搬送波の周波数
同期が完了した通知を発行しなくてもよい。また、搬送
波の周波数同期が確立するまで、搬送波の位相同期引き
込み動作を停止しておいてもよい。この搬送波の周波数
同期の引き込み処理時に、搬送波の位相同期の引き込み
処理の動作を停止しておけば、消費電力の節約等ができ
る。この搬送波の周波数同期が確立した後は、以後、こ
の搬送波の周波数同期が確立した状態が保護され続け
る。
【0070】続いて、搬送波の位相同期の引き込み処理
(ステップS5)では、位相同期部132が、第2の複
素乗算器131から出力される伝送データ(I″,
Q″)を検出し、フレーム同期部134から出力された
フレーム同期タイミングに基づき特定されるシンボル
(TMCC、TAB信号、バースト信号のシンボル)の
位相誤差量を検出し、この位相誤差量を補正する位相成
分を有する位相誤差補正信号(I2,Q2)を生成する。
この生成された位相誤差補正信号(I2,Q2)は、第2
の複素乗算器131に供給され、伝送データ(I′,
Q′)と複素乗算されることにより、搬送波の位相誤差
が補正される。搬送波の位相同期が確立すると、以後、
タイミング同期の保護、フレーム同期の保護、搬送波の
周波数同期及び搬送波の位相同期の保護がされた状態に
推移する(ステップS6)。
【0071】なお、以上の処理中に、タイミング同期が
外れた場合には、タイミング同期の引き込み処理(ステ
ップS2)に推移し、このステップ2から処理が続行さ
れる。また、フレーム同期が外れた場合には、フレーム
同期の引き込み処理(ステップS3)に推移し、このス
テップS3から処理が続行される。また、搬送波の周波
数同期が外れた場合には、搬送波の周波数同期の引き込
み処理(ステップS4)に推移し、このステップS4か
ら処理が続行される。また、搬送波の位相同期が外れた
場合には、搬送波の位相同期の引き込み処理(ステップ
S5)に推移し、このステップS5から処理が続行され
る。
【0072】このように、タイミング同期、フレーム同
期、搬送波の周波数同期、搬送波の位相同期といった順
序で、同期動作を行うことによって、復調部101で
は、複数の変調方式が採用され各変調方式が動的に変化
するデジタル衛星放送の各種同期を簡易な構成で確実に
検出することができる。また、劣悪な受信環境下におい
ても小さな回路規模で確実に同期を検出することができ
る。
【0073】(搬送波の周波数同期部)つぎに、搬送波
の周波数同期部130についてさらに詳細に説明を行
う。
【0074】図6に周波数同期部130のブロック構成
図を示す。
【0075】周波数同期部130は、図6に示すよう
に、タイミング制御回路141と、周波数誤差検出回路
142と、フィルタ143と、NCO(Numerical Cont
rol Oscillator)144とから構成される。
【0076】タイミング制御回路141には、図2に示
したフレーム同期回路134からフレームスタートフラ
グ(FSTフラグ)が入力される。タイミング制御回路
141は、このFSTフラグから、シンボル数をカウン
トすることによって、TMCCデータ、TAB信号(同
期ワード)、バースト信号等のBSデジタル放送でBP
SK変調されることが規定されているシンボルタイミン
グを特定する。タイミング制御回路141は、そのシン
ボルがTMCCデータ、TAB信号、バースト信号の位
置であることを特定する周波数同期情報更新フラグを生
成し、フィルタ143及びNCO144に供給する。こ
の周波数同期情報更新フラグは、TMCCデータ、TA
B信号、バースト信号の最初の1シンボルを除いた各シ
ンボルで有効(1)となるフラグである。これは、後述
する周波数誤差検出回路142で、シンボルとシンボル
との差動演算を行うため、最初の1つめのシンボルがB
PSK変調がされた信号に基づき生成された情報ではな
くなるためである。
【0077】周波数誤差検出回路142は、図7に示す
ように、位相誤差検出回路151と、レジスタ152
と、減算器153とから構成される。
【0078】位相誤差検出回路151は、第1の複素乗
算器129から出力される伝送データ(I′,Q′)に
含まれている位相誤差成分を検出する。具体的には、位
相誤差検出回路151は、伝送データ(I′,Q′)
が、BPSKの本来の伝送シンボルの信号点からどれだ
け位相がずれているかを示す位相誤差量Δθ1を算出す
る。算出した位相誤差量Δθ1は、レジスタ152及び
減算器153に供給される。
【0079】レジスタ152は、位相誤差検出回路15
1により検出された位相誤差量Δθ 1を1シンボルクロ
ック分遅延させる。レジスタ152により1シンボルク
ロック遅延された位相誤差量Δθ1は、減算器153に
入力される。
【0080】減算器153は、位相誤差検出回路151
から出力された現在の位相誤差量Δθ1から、レジスタ
142により1シンボルクロック遅延された位相誤差量
Δθ1を減算し、周波数誤差量Δf1を算出する。ここ
で、減算回路153は、単純減算を行うとともに、±9
0°の角度範囲でのMOD演算機能も有している。BP
SK変調の場合、−90°≦Δf1≦90°の範囲が角
度検出範囲となる。すなわち、1シンボル時間で、周波
数誤差による位相回転量は、−90°以上+90°未満
となる。従って、この減算器153は、単純減算ととも
に、以下に示すようなMOD演算も行う。 (Δθ1−Δθ1φ+90°)mod180°−90° なお、Δθ1φは、レジスタ152の出力である。
【0081】以上のように周波数誤差検出回路131に
より検出された周波数誤差量Δf1は、フィルタ143
に供給される。
【0082】フィルタ143は、例えばIIR(Infini
te Impulse Response)フィルタ等のループフィルタか
らなり、LPF(Low pass filter)の特性を有してい
る。フィルタ143は、周波数誤差検出回路142から
周波数誤差量Δf1が入力され、入力されたこの周波数
誤差量Δf1を平均化して出力する。
【0083】例えば、フィルタ143は、図8に示すよ
うに、周波数誤差量Δf1に利得Gを乗算する第1の乗
算器154と、周波数誤差量Δf1に帯域を決定する係
数Kを乗算する第2の乗算器155と、フィルタ出力に
係数(1−K)を乗算する第3の乗算器156と、第2
の乗算器155の出力と第3の乗算器156の出力とを
加算する加算器157と、加算器157の出力を遅延さ
せるレジスタ158とから構成される。このような構成
のフィルタ143は、入力された周波数誤差量Δf1
係数K、利得Gでループフィルタリングし、平均化した
周波数誤差量Δf1をレジスタ158から出力する。
【0084】ここで、レジスタ158は、その時刻にお
ける平均化した周波数誤差量Δf1を保持することとな
る。このレジスタ158は、タイミング制御回路141
から供給される周波数同期情報更新フラグがイネーブル
信号として入力され、周波数同期情報更新フラグが有効
(1)とされているときにのみ、内部データを更新す
る。そのため、フィルタ143は、TMCC,TAB,
バーストシンボルの位置で得られた周波数誤差量Δf1
に対してのみ動作し、それ以外のシンボル位置では、最
後のフィルタ出力値を保持する。すなわち、このフィル
タ143は、BPSKで変調されているシンボルの周波
数誤差量Δf1のみを抽出して間欠的にフィルタリング
を行う。
【0085】NCO144には、フィルタ143から平
均化された周波数誤差量Δf1が入力される。NCO1
44は、この周波数誤差量Δf1に基づき周波数誤差補
正信号(I1,Q1)を生成し、出力する。
【0086】NCO144は、図9に示すように、第1
の累加算器161と、第2の累加算器162と、直交座
標変換回路163とから構成される。
【0087】第1の累加算器161は、加算器165
と、レジスタ166とから構成される。加算器165
は、フィルタ143から入力された周波数誤差量Δf1
と、レジスタ166の格納値とを加算演算する。レジス
タ166は、その加算結果で格納値を更新する。第1の
累加算器161は、この加算器165とレジスタ166
とにより、1シンボルクロック毎に周波数誤差量Δf1
の累積加算を行う。このように周波数誤差量Δf1を累
加算することによって、レジスタ166には、その時刻
における周波数補正量f1が格納されることとなる。第
1の累加算器161は、このレジスタ166に格納され
た、その時刻における周波数補正量f1を、第2の累加
算器162に供給する。
【0088】第2の累加算器162は、加算器167
と、レジスタ168とから構成される。加算器167
は、第1の累加算器161から入力された周波数補正量
1と、レジスタ168の格納値とを加算演算する。レ
ジスタ168は、その加算結果で格納値を更新する。第
2の累加算器162は、この加算器167とレジスタ1
68とにより、1シンボルクロック毎に周波数補正量f
1の累積加算を行う。このように周波数補正量f1を累加
算することによって、レジスタ168には、その時刻に
おける位相補正量θ1が格納されることとなる。第2の
累加算器162は、このレジスタ168に格納された、
その時刻における位相補正量θ1を直交座標変換回路1
63に供給する。
【0089】直交座標変換回路163は、角度データと
して出力される位相補正量θ1を、直交座標信号に変換
する処理を行う。例えば、第2の累加算器162のレジ
スタ168をMod360°で剰余演算するように構成
し、そのレジスタ168から出力されたデータを直交座
標データに変換する変換テーブルを用いて、直交座標信
号を生成する。この直交座標変換回路163は、位相補
正量θ1を直交座標信号に変換して得られる周波数誤差
補正信号(I1,Q1)を、第1の複素乗算器129に供
給する。
【0090】ここで、NCO144の第1の累加算器1
61のレジスタ166(その時刻における周波数補正量
1を格納しているレジスタ)は、タイミング制御回路
141から供給される周波数同期情報更新フラグがイネ
ーブル信号として入力され、BPSKフラグが有効
(1)とされているときにのみ、内部データを更新す
る。
【0091】そのため、NCO144から出力される周
波数誤差補正信号(I1,Q1)の発振周波数の更新が、
TAB,TMCC,バースト位置でのみ行われ、それ以
外の位置では、最後の発振周波数が保持される。すなわ
ち、このNCO144は、BPSKで変調されているシ
ンボルに対してのみ、周波数誤差補正信号(I1,Q1
の発振周波数を変更するといった、間欠的な動作を行
う。
【0092】以上のように周波数同期部129は、周波
数誤差量Δf1を検出し、検出した周波数誤差量Δf1
フィルタリングして平均化する。そして、平均化した周
波数誤差量Δf1を2回累積加算してその時刻の位相補
正量θ1に変換した後、周波数誤差補正信号(I1
1)を生成する。このようにして得られた周波数誤差
補正信号(I1,Q1)を用いて伝送データ(I,Q)を
位相回転させることにより、伝送データ(I,Q)に含
まれている搬送波周波数誤差が補正されることとなる。
そして、さらに、フレーム同期をすることにより得られ
たフレーム開始フラグ(FST)からシンボル数をカウ
ントすることによって、TMCC、TAB、バーストと
いった必ずBPSK変調されているシンボル位置を特定
し、このBSPK変調されているシンボル位置でのみ搬
送波周波数の同期処理を行う。
【0093】なお、搬送波周波数誤差が完全補正された
状態となると、第1の累加算器161から出力される周
波数誤差量Δf1は0となり、第2の累加算器162か
ら出力される位相補正量θ1は、一定の値を出力し続け
ることとなる。
【0094】(搬送波の位相同期部)つぎに、搬送波の
位相同期部130についてさらに詳細に説明を行う。
【0095】図10に位相同期部132のブロック構成
図を示す。
【0096】位相同期部132は、図10に示すよう
に、タイミング制御回路171と、位相誤差検出回路1
72と、フィルタ173と、NCO174とから構成さ
れる。
【0097】タイミング制御回路171には、図2に示
したフレーム同期回路134からフレームスタートフラ
グ(FSTフラグ)が入力される。タイミング制御回路
171は、このFSTフラグから、シンボル数をカウン
トすることによって、TMCCデータ、TAB信号(同
期ワード)、バースト信号等のBSデジタル放送で必ず
BPSK変調されることが規定されているシンボルタイ
ミングを特定する。タイミング制御回路171は、その
シンボルがTMCCデータ、TAB信号、バースト信号
である場合に有効(1)となるBPSKフラグを生成
し、フィルタ173及びNCO174に供給する。
【0098】なお、このタイミング同期回路171は、
周波数同期部130のタイミング同期回路141と共用
化して用いてもよい。
【0099】位相誤差検出回路172は、第2の複素乗
算器131から出力される伝送データ(I″,Q″)に
含まれている位相誤差成分を検出する。具体的には、位
相誤差検出回路172は、伝送データ(I″,Q″)
が、BPSKの本来の伝送シンボルの信号点からどれだ
け位相がずれているかを示す位相誤差量Δθ2を算出す
る。算出した位相誤差量Δθ2は、フィルタ173に供
給される。
【0100】また、この位相誤差検出回路172により
検出された位相誤差量Δθ2は、C/N比推定回路13
9にも供給される。
【0101】フィルタ173は、例えばIIR(Infini
te Impulse Response)フィルタ等のループフィルタか
らなり、LPF(Low pass filter)の特性を有してい
る。その構成は、図8に示した周波数同期部130のフ
ィルタ143と同一でよい。もっとも、位相誤差量Δθ
2に乗算する利得G、帯域を決定する係数Kの値は、適
応的に設定され、周波数同期部130のフィルタ143
とは異なってもよい。フィルタ173は、入力された位
相誤差量Δθ2を係数K、利得Gでループフィルタリン
グし、平均化した位相誤差量Δθ2を出力する。
【0102】ここで、その時刻における平均化した位相
誤差量Δθ2を保持するレジスタは、タイミング制御回
路171から供給されるBPSKフラグがイネーブル信
号として入力され、BPSKフラグが有効(1)とされ
ているときにのみ、内部データを更新する。そのため、
フィルタ173は、TMCC,TAB,バーストシンボ
ルの位置で得られた位相誤差量Δθ2に対してのみ動作
し、それ以外のシンボル位置では、最後のフィルタ出力
値を保持する。すなわち、このフィルタ143は、BP
SKで変調されているシンボルの位相誤差量Δθ2のみ
を抽出して間欠的にフィルタリングを行う。
【0103】NCO174には、フィルタ173から平
均化された位相誤差量Δθ2が入力される。NCO17
4は、この位相誤差量Δθ2に基づき位相誤差補正信号
(I2,Q2)を生成し、出力する。
【0104】NCO174は、図11に示すように、累
加算器181と、直交座標変換回路182とから構成さ
れる。
【0105】累加算器181は、加算器183と、レジ
スタ184とから構成される。加算器183は、フィル
タ173から入力された位相誤差量Δθ2と、レジスタ
184の格納値とを加算演算する。レジスタ184は、
その加算結果で格納値を更新する。累加算器181は、
この加算器183とレジスタ184とにより、1シンボ
ルクロック毎に位相誤差量Δθ2の累積加算を行う。こ
のように位相誤差量Δθ2を累加算することによって、
レジスタ184には、その時刻における位相補正量θ2
が格納されることとなる。累加算器181は、このレジ
スタ184に格納された、その時刻における位相補正量
θ2を直交座標変換回路182に供給する。
【0106】ここで、累加算器181のレジスタ184
(その時刻における位相補正量θ2を保持するレジス
タ)は、タイミング制御回路171から供給されるBP
SKフラグがイネーブル信号ENとして入力され、BP
SKフラグが有効(1)とされているときのみ、内部デ
ータを更新する。
【0107】そのため、NCO174から出力される位
相誤差補正信号(I2,Q2)の更新が、TAB,TMC
C,バースト位置でのみ行われ、それ以外の位置では、
最後の位相補正量が保持される。すなわち、このNCO
174は、BPSKで変調されているシンボルに対して
のみ、位相誤差補正信号(I2,Q2)を変更するといっ
た、間欠的な動作を行う。
【0108】なお、レジスタ184に入力されるBPS
Kフラグは、レジスタ185により1タイミング遅延し
て入力される。これは、前段のフィルタ173により更
新された後の位相誤差量Δθ2を用いて、このレジスタ
184を更新するためである。
【0109】直交座標変換回路182は、角度データと
して出力される位相補正量θ2を、直交座標信号に変換
する処理を行う。例えば、レジスタ184をMod36
0°で剰余演算するように構成し、そのレジスタ184
から出力されたデータを直交座標データに変換する変換
テーブルを用いて、直交座標信号を生成する。この直交
座標変換回路182は、位相補正量θ2を直交座標信号
に変換して得られる周波数誤差補正信号(I2,Q2
を、第2の複素乗算器131に供給する。
【0110】以上のように位相同期部132は、位相誤
差量Δθ2を検出し、検出した位相誤差量Δθ2をフィル
タリングして平均化する。そして、平均化した位相誤差
量Δθ2を累加算してその時刻の位相補正量θ2に変換し
た後、周波数誤差補正信号(I2,Q2)を生成する。こ
のようにして得られた周波数誤差補正信号(I2,Q2
により、伝送データ(I1,Q1)を位相回転させること
により、伝送データ(I1,Q1)に含まれている搬送波
位相誤差が補正されることとなる。なお、搬送波位相誤
差が完全補正された状態となると、フィルタ135から
出力される位相誤差量Δθ2は0となり、累加算器16
4から出力される位相補正量θ2は、一定の値を出力し
続けることとなる。
【0111】(C/N比推定回路)従来の技術で説明を
したように、このC/N比は、以下に示すような雑音の
分散σ2により推定される。 σ2=[Σ{(IR−I02+(QR−Q02}]/N (IR ,QR):受信信号の信号点 (I0 ,Q0):受信信号の本来の信号点 N:サンプル数。
【0112】ところで、図12に、C/Nに対する雑音
電力(NP)の関係、及び、C/Nに対する位相誤差の
二乗(Δθ2)の関係についてのシュミレーション結果
を示す。
【0113】図12中に示している雑音電力(NP)
は、受信信号と仮定する送信信号点とのユークリッド距
離の2乗の平均として求めた。なお、仮定する送信電力
は1としている。また、図12中に示している位相誤差
の二乗Δθ2は、雑音電力NPと比較するため、規格化
係数(1/2500)を乗じて、グラフ上に示してい
る。
【0114】この図12のシュミレーション結果に示す
ように、雑音電力(NP)と位相誤差の二乗Δθ2
は、C/Nに対して、おおよそ一致した関係を有してい
ることがわかる。
【0115】従って、雑音は、本来の信号点から受信信
号の信号点までの位相誤差の二乗Δθ2で推定すること
が可能である。
【0116】そこで、このC/N比推定回路139で
は、搬送波同期処理を行う際に検出する位相誤差に基づ
き、C/N比を以下のように推定する。 C/N比=σ2=Σ(Δθ)2/N つぎに、このC/N比推定回路139の具体的な回路構
成について説明をする。
【0117】図13に、位相誤差推定回路137の構成
を示す。
【0118】C/N比推定回路139は、乗算器201
と、カウンタ202と、比較器203と、加算器204
と、セレクタ205と、第1のレジスタ206と、第2
のレジスタ207と、1/N回路208とを備えて構成
される。
【0119】乗算器201は、位相同期部132から出
力された位相誤差量Δθ2を二乗演算する。カウンタ2
02は、シンボルクロックを0〜N−1までカウントす
る。比較器203は、カウンタのカウント値がN−1の
ときに出力を有効(1)とする。
【0120】加算器204は、乗算器201からの出力
値と、後段の第1のレジスタ206の出力値とを加算す
る。セレクタ205は、加算器204の出力値と、乗算
器201の出力値とを選択的に切り換える。セレクタ2
05は、比較器203の出力が有効(1)の場合に、つ
まり、カウンタ202のカウント値がN−1のときに乗
算器201の出力値を選択し、比較器203の出力が無
効(0)の場合に、つまり、カウンタ202のカウント
値がN−1以外のときに加算器204の出力値を選択す
る。セレクタ205により選択された値は、第1のレジ
スタ206に格納される。そして、この第1のレジスタ
206に格納されている値は、加算器204にフィード
バックされる。
【0121】すなわち、加算器204、セレクタ20
5、第1のレジスタ206により、カウンタ202のカ
ウント値が0〜N−1の間に入力される位相誤差量の二
乗Δθ 2 2を累積加算する。そして、カウンタの値がN−
1となったときに、第1のレジスタ206から加算器2
04へのフィードバックのパスを通さず、位相誤差量の
二乗Δθ2 2を第1のレジスタ206に格納する。つま
り、第1のレジスタ206の出力値(A点)には、0〜
現在のカウンタ値までの位相誤差量の二乗Δθ2 2を累積
値が出力されることとなる。
【0122】第2のレジスタ207は、比較器204の
出力がイネーブル信号として入力され、第1のレジスタ
206の出力値が入力データとして供給される。つま
り、この第2のレジスタ207には、Nカウント分累積
加算した位相誤差量Δθ2 2が格納される。
【0123】1/N回路208は、第2のレジスタ20
7に格納されているNカウント分累積加算した位相誤差
量Δθ2 2を1/Nにする。そして、この1/N回路20
8の出力がC/N比として出力される。
【0124】以上のように、このC/N比推定回路13
9は、位相誤差量Δθ2から以下に示すような演算を行
い、C/N比を推定することができる。 C/N比=σ2=Σ(Δθ)2/N なお、二乗回路を、絶対位置回路に置き換えて、C/N
比の推定演算をより簡略化してもよい。
【0125】このように推定されたC/N比は、例え
ば、図示しない表示部に表示される。ユーザは、例え
ば、このC/N比を参照しながら、最もこのC/N比が
大きくなる方向へパラボラアンテナを設定する。
【0126】以上のように位相誤差推定回路137によ
れば、搬送波位相同期処理を行う際に算出される位相誤
差を用いてC/Nを推定する。このことにより、簡易な
構成で高速に、C/Nを測定することができる。
【0127】(推定したC/Nの利用例)ところで、推
定したC/Nは、パラボラアンテナの方向を調整するた
めに用いるのみならず、他の処理に用いることができ
る。以下、推定したC/Nの利用方法について説明をす
る。
【0128】復調装置のパラメータの変更 復調装置には、例えば、ループフィルタの通過帯域、ア
ンプの増幅率など、可変制御が可能なパラメータの各種
設定項目がある。C/Nに応じて、これらのパラメータ
を適応的に変更し、最適な復調データを得るようにす
る。例えば、C/Nが小さいとき、すなわち、相対的に
雑音電力が大きいとき、復調装置のループフィルタ等の
通過帯域をより少なくするように変更し、雑音耐性を強
化する。なお、このとき、応答が遅くなるなどの影響が
生じるので、例えば、ループフィルタのパラメータに関
する情報をユーザに表示するようにしてもよい。
【0129】復調部の状態提示 例えば、受信装置の開発、設計段階において、復調装置
の動作状況(C/N測定結果も含む)をユーザに提示す
る。このことによって、後段の誤り訂正回路、さらに
は、画像・音声・データデコーダの動作検証、性能評価
に利用することができる。
【0130】受信状態の提示 推定したC/Nを受信状態を示す情報として、ユーザに
提示する。例えば、推定したC/Nを、そのレベルに応
じて最良、良、普通、といったような3段階に段階分
け、受信状態を示す情報としてユーザに表示する。この
ことにより、ユーザは、視聴時に受信状態が悪化した場
合、それが受信信号の問題であるのか、受信装置の不具
合であるのかを区別することができる。すなわち、受信
状態を提示することによって、天候、アンテナ等の影響
によりC/Nが小さくて、視聴が困難なのか、復調後の
機器の不具合によって視聴が困難であるのかを区別する
ことができる。
【0131】階層切り換え時の判断要素 BSデジタル放送では、悪天候地域への配慮として、同
一の内容を複数の階層で伝送する仕組みが用意されてい
る。すなわち、悪天候により受信レベルが小さくなった
場合には、情報量は小さいが(画面サイズ等に影響す
る)、より雑音耐性が強力な階層の情報を提供すること
によって悪天候地域の視聴者に対しても最低限のサービ
スを行うことを可能としている。
【0132】C/Nの推定結果を、この階層切換を行う
か否かの判断基準として用いる。
【0133】一般に、階層切換は、誤り訂正結果のビッ
トエラーレートを利用して行うが、例えば、突発的な誤
りの発生であるのか、C/Nの劣化に伴う誤りの発生で
あるのかを判断する要素として、推定したC/Nを用い
る。また、切換を行った場合には、同時にユーザに表示
等をしてその旨を提示するようにしてもよい。
【0134】画面オフ、音声ミュート時の判断要素 上記の階層切り換えに準ずるがC/Nの低下に伴い、画
面や音声への提示が困難である場合、画面オフや音声の
ミュート等の処理を使う。また、画面オフ/音声ミュー
ト等を行った場合には、同時にユーザに表示等をしてそ
の旨を提示するようにしてもよい。
【0135】天気予報等のデータ放送と連動 C/Nの低下を観測した場合、受信中のストリーム、或
いは、それが含まれるストリームから天気予報等のデー
タを参照し、C/N低下の妥当性を自動的或いは手動的
に求める。また、妥当性を求めた結果、C/Nの低下が
妥当であると判断した場合、階層切換や画面オフ/音声
ミュート等の処理を行うとともに、天気予報画面、音声
等を提示することによりユーザに状況を知らせてもよ
い。
【0136】車速データ等との連動 C/Nの低下は、移動受信によっても発生すると考えら
れる。すなわち、受信による受信信号の特性変化、建造
物等による受信信号の遮断、アンテナの追従性等によっ
て受信状態が劣化する。このような場合、車速計等から
走行速度の情報や、ナビゲーションシステムからの位置
情報を用いて、C/N低下の妥当性を自動或いは手動的
に求める。また、妥当性を求めた結果、C/Nの低下が
妥当であると判断した場合、階層切換や画面オフ/音声
ミュート等の処理を行うとともに、天気予報画面、音声
等を提示することによりユーザに状況を知らせてもよ
い。
【0137】以上本発明の実施の形態として、BSデジ
タル放送の受信装置について説明をしたが、本発明は、
このようなものに適用するのみならず、デジタル伝送系
の受信装置であれば、どのようなものに適用してもよ
い。例えば、CSデジタル放送の受信装置やデジタル携
帯電話機等に適用してもよい。
【0138】
【発明の効果】本発明にかかる受信装置及び方法では、
搬送波の位相同期処理の際に検出する位相誤差を用い
て、C/N比を推定する。このことにより、本発明で
は、簡易な構成で高速に、C/Nを測定することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態のBSデジタル放送の受信装置のブ
ロック構成図である。
【図2】上記BSデジタル放送の受信装置の復調部のブ
ロック構成図である。
【図3】BSデジタル放送信号のスーパーフレーム構造
を説明するための図である。
【図4】BSデジタル放送信号のフレーム構造を説明す
るための図である。
【図5】上記復調部の同期処理手順を示すフローチャー
トである。
【図6】上記復調部の周波数同期部のブロック構成図で
ある。
【図7】上記周波数同期部の周波数誤差検出回路のブロ
ック構成図である。
【図8】上記周波数同期部のフィルタのブロック構成図
である。
【図9】上記周波数同期部のNCOのブロック構成図で
ある。
【図10】上記復調部の位相同期部のブロック構成図で
ある。
【図11】上記位相同期部のNCOのブロック構成図で
ある。
【図12】C/Nに対する雑音電力(NP)の関係、及
び、C/Nに対する位相誤差の二乗(Δθ2)の関係に
ついてのシュミレーションを示す図である。
【図13】上記復調部のC/N比推定部のブロック構成
図である。
【符号の説明】
101 復調部、129 第1の複素乗算器、130,
220,270 周波数同期部、131 第2の複素乗
算器、132,290 位相同期部、133タイミング
同期部、134 フレーム同期部、137 C/N比推
定部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5K004 AA05 FA03 FA05 FA06 FD05 FH08 5K047 AA00 CC08 EE02 HH01 HH03 LL15 MM13

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の周波数の搬送波信号に対してデジ
    タル直交変調された伝送データを受信する受信装置にお
    いて、 受信した伝送データのシンボル位相と、本来のシンボル
    位相との位相誤差を検出し、検出した位相誤差に基づ
    き、上記受信データの搬送波の位相同期処理を行う搬送
    波位相同期手段と、 位相同期処理時に検出した位相誤差に基づき、C/N比
    を推定するC/N比推定手段とを備えることを特徴とす
    る受信装置。
  2. 【請求項2】 所定の周波数の搬送波信号に対してデジ
    タル直交変調された伝送データを受信する受信方法にお
    いて、 受信した伝送データのシンボル位相と、本来のシンボル
    位相との位相誤差を検出し、検出した位相誤差に基づ
    き、上記受信データの搬送波の位相同期処理を行い、 位相同期処理時に検出した位相誤差に基づき、C/N比
    を推定することを特徴とする受信方法。
JP2000292841A 2000-09-26 2000-09-26 受信装置及び受信方法 Withdrawn JP2002111761A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000292841A JP2002111761A (ja) 2000-09-26 2000-09-26 受信装置及び受信方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000292841A JP2002111761A (ja) 2000-09-26 2000-09-26 受信装置及び受信方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002111761A true JP2002111761A (ja) 2002-04-12

Family

ID=18775721

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000292841A Withdrawn JP2002111761A (ja) 2000-09-26 2000-09-26 受信装置及び受信方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002111761A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008147736A (ja) * 2006-12-06 2008-06-26 Netindex Inc 信号制御装置及び信号制御方法
JP2009027756A (ja) * 2008-11-04 2009-02-05 Fujitsu Ten Ltd 映像劣化検出方法および映像劣化検出装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008147736A (ja) * 2006-12-06 2008-06-26 Netindex Inc 信号制御装置及び信号制御方法
JP2009027756A (ja) * 2008-11-04 2009-02-05 Fujitsu Ten Ltd 映像劣化検出方法および映像劣化検出装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
AU757757B2 (en) Method, apparatus and system for determining a location of frequency synchronization signal
CA2475895C (en) Process for providing a pilot aided phase recovery of a carrier
JP3301555B2 (ja) 無線受信装置
AU737120B2 (en) Method and apparatus for a unique word differential detection and demodulation using the unique word differential detection
EP1513309B1 (en) Process for pilot-aided carrier phase synchronisation
EP1057260A1 (en) Method and apparatus for detecting a frequency synchronization signal
JP4714746B2 (ja) 多重ソースを使った搬送波再生のための方法および装置
US11962443B2 (en) Frequency offset estimation
JPH06205062A (ja) 遅延検波回路
JP2002111768A (ja) デジタル衛星放送復調装置及び方法
CN101103604B (zh) 用于使用带有辅助的相位内插进行载波恢复的方法和装置
JP4939437B2 (ja) リミッタベースのアナログ復調器
JP2002111761A (ja) 受信装置及び受信方法
JP3335933B2 (ja) Ofdm復調装置
JP3980486B2 (ja) 周波数オフセット推定器
JP2000278344A (ja) 疑似ロック検出システム
JP4070823B2 (ja) クロック再生回路及び、クロック再生回路を有する受信機
JP4560901B2 (ja) デジタル衛星放送復調装置及び方法
JP3090137B2 (ja) 直交周波数分割多重復調装置、及び直交周波数分割多重復調におけるシンボルの位相誤差の補正方法
JPH10126310A (ja) スペクトラム拡散通信用受信装置
JP4967977B2 (ja) 受信装置及び受信方法
JP2002101142A (ja) デジタル放送復調装置
JP2002111767A (ja) 受信装置
US11140014B1 (en) System and method for efficient timing estimation and tracking in an orthogonal frequency division multiplexing (OFDM) communication system
JP3849896B2 (ja) 受信装置および受信方法、並びに伝送媒体

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20071204