JP2002107656A - 画像表示装置及びそれを用いたヘッドマウントディスプレイ - Google Patents

画像表示装置及びそれを用いたヘッドマウントディスプレイ

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JP2002107656A JP2000294770A JP2000294770A JP2002107656A JP 2002107656 A JP2002107656 A JP 2002107656A JP 2000294770 A JP2000294770 A JP 2000294770A JP 2000294770 A JP2000294770 A JP 2000294770A JP 2002107656 A JP2002107656 A JP 2002107656A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 反射型の液晶表示素子に基づく画像情報を装
置全体の小型化を図りつつ、液晶表示素子で表示された
画像情報を良好に観察することができるヘッドマウント
ディスプレイに好適な画像表示装置を得ること。 【解決手段】 反射型の表示手段と、該表示手段を照明
する照明手段と、該照明手段からの光を該表示手段に導
く照明光学系と、該表示手段からの光を観察用の瞳に導
く複数の偏心曲率反射面を含む表示光学系を有した、該
照明光学系と該表示光学系は互いに共有する透過兼反射
の両作用を有する1つの光学面Aのみ存在し、該照明手
段から発せられ該表示手段の画像中心と該瞳中心を通る
基準光線が、該照明手段より該光学面Aに入射するとき
の、入射基準光線と反射するときの反射基準光線とのな
す角度をα(度)を適切に設定したこと

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は画像表示装置に関
し、例えば観察用の画像情報を表示する表示素子として
反射型の液晶表示素子を用い、そこに表示された画像情
報を適切に設定した光学素子を介して拡大して観察する
ようにしたヘッドマウントディスプレイ(HMD)やメ
ガネ型ディスプレイ等に好適なものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、液晶等の画像表示素子に表示
した画像情報を拡大した虚像として観察するようにした
頭部装着型の画像観察装置(画像表示装置)、所謂ヘッ
ドマウントディスプレイ(HMD)が種々と提案されて
いる。
【0003】このうち反射型の表示素子を用いたHMD
が、例えば、特開平07−128614号公報、特開平1
1−125791号公報、特開平11−337863号
公報、特開2000−10041号公報等で提案されて
いる。
【0004】これらで提案されているHMDは照明光源
から発せられた光が反射型の液晶で反射され、眼球に導
かれて液晶で表示された画像の拡大像を観察するもので
ある。このとき光束は照明光源、照明光学系、反射型の
液晶、表示光学系、眼球の順序で進む。特開平11‐1
25791号公報で提案されているHMDで開示されて
いる実施例では照明光学系がなく、照明光源からの光が
ダイレクトに反射型の液晶を照明している。この場合は
照明光学系と表示光学系の共有面は存在しない。しかし
他の公知例では、照明光学系と表示光学系の間で共有面
を持っている。共有面があれば、照明光学系と表示光学
系で光路がオーバーラップするところが当然存在し、こ
の共有面が多ければ多いほど光学系は複雑になる。一
方、HMDのコンパクトな表示光学系を本発明者は特開
平7‐333551号公報で提案している。又本発明者
は自由曲面プリズムと反射型の表示素子を組み合わせた
HMDを特開平11‐125791号公報、特開平11
‐337863号公報、特開2000‐10041号公
報で提案している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来よりHMD等の画
像観察装置では、装置を観察者の頭部に装着するために
装置全体の小型化、及び軽量化を図ることが重要な課題
となっている。又、表示手段に表示した画像情報を良好
に観察できることが重要な課題となっている。
【0006】画像表示装置として反射型の液晶表示素子
を用いた場合で装置全体の小型化を図るには、それを照
明するための照明装置を装置内に適切に組み込む必要が
ある。
【0007】例えば照明光源からの光が反射型の液晶を
照明する際、多くの反射面や透過面を介したり、光路長
の長いプリズム体の中を通過したりすると、反射型の液
晶に到達する前にどうしても照明光源からの光量がロス
されてしまう。また透過型の液晶、反射型の液晶に限ら
ず、一般的な液晶(TN液晶など)の特性として、液晶
面とほぼ垂直に射出する光は、十分なコントラストを持
っており画質は良いが、射出光が垂直から離れ傾いてく
ると、コントラストは低くなり画質が悪くなる。従って
照明光源からの光は、液晶からの射出光ができるだけ垂
直にでるように工夫することが望ましい。また当然のこ
とながら、コンパクトな照明光学系と表示光学系が望ま
れている。
【0008】本発明は、液晶ディスプレイ等の表示手段
に表示した画像情報を観察する際、光源手段から表示手
段に至る照明光学系及び表示手段からの光束を観察者の
眼球に導光するための表示光学系の構成を適切に設定す
ることによって、装置全体の小型化を図りつつ光量のロ
スを減らし、該画像情報を良好なる画質で観察すること
ができる画像観察装置及びそれを用いたヘッドマウント
ディスプレイの提供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明の画像表
示装置は反射型の表示手段と、該表示手段を照明する照
明光源手段と、該照明光源手段からの光を該表示手段に
導く照明光学系と、該表示手段からの光を観察者の眼球
に導く表示光学系を有した画像表示装置において、該照
明光学系と該表示光学系で共有する透過兼反射の両作用
を有する光学面Aが、1面のみ存在し、該照明光源手段
から発せられ該表示手段の画像中心と眼球中心を通る基
準光線は、該照明光源手段より該光学面Aに入射し、該
光学面Aでの入射基準光線と反射基準光線のなす角度α
(度)が下記の条件で反射され、該表示手段にほぼ垂直
入射反射、該光学面Aを透過、複数の偏心曲率反射面で
反射後眼球に導かれ、かつ該表示光学系は、該光学面A
を含む光学部材と、光学的屈折力を有した別の光学部材
が、空気間隔をあけて配置されていることを特徴として
いる。
【0010】20 < α < 80 ・・・(1) 請求項2の発明は請求項1の発明において第1項におい
て、該照明光学系中の該光学面Aは、ローカル母線断面
(該基準光線の入射光と射出光を含む面)上で正の屈折
力を有した曲率反射面であることを特徴としている。
【0011】請求項3の発明は請求項1の発明において
第1項において、該照明光源手段はRGB時分割光源で
あり、該表示手段はRGB時分割光源のRGB色光の発
光に合わせてRGBの画像を時分割表示することを特徴
としている。
【0012】請求項4の発明は請求項1の発明において
第1項において、該照明光源手段から発せられた該基準
光線の該反射型表示手段への入射角度β(度)は −10 < β< 10 ・・・(2) であることを特徴としている。
【0013】請求項5の発明は請求項2の発明において
第2項において、該表示光学系のローカル母線断面焦点
距離を local_fy、該照明光学系中の該光学面Aのみの
ローカル母線断面焦点距離を local_fyAとした時、 0.1 < local_fyA/ local_fy < 0.6 ・・・(3) を満たすことを特徴としている。
【0014】請求項6の発明は請求項2,3又は5の発
明において第2,3又は5項において、該表示光学系は
アジムス角度により屈折力が異なる面を2面以上含み、
表示光学系全体として正の屈折力を有することを特徴と
している。
【0015】請求項7の発明は請求項6の発明において
第6項において、該表示手段のローカル母線断面(該基
準光線の入射光と射出光を含む面)上での最周辺画像の
うち、眼球より遠いほう側の最周辺画像と眼球中心とを
通る光線をF3眼球中心光線とし、該F3眼球中心光線
上での該表示光学系の全系ローカル母線断面焦点距離を
local_fy(F3)、眼球にもっとも近い屈折力を有した
透過面Bにおいて、該F3眼球中心光線がヒットするポ
イント上でのローカル母線断面焦点距離をlocal_fyB
(F3)とした時、 −0.6 < local_fy(F3) / local_fyB(F3) < −0.1・・ ・(4) であることを特徴としている。
【0016】請求項8の発明のヘッドマウントディスプ
レイは請求項1から7のいずれか1項の画像表示装置を
有していることを特徴としている。
【0017】
【発明の実施の形態】図1〜図5は本発明の実施形態1
〜5の要部断面図である。図中1は瞳位置であり、観察
者の眼球が位置している。
【0018】2は自由曲面プリズム(第2の光学部
材)、3は反射型液晶、4は照明光源、5はハーフミラ
ーより成る曲率を有した透過兼反射面(光学面)、7は
反射面5を含むブーメラン型レンズ(第1の光学部
材)、8,9は偏光板、10は照明プリズム(第1の光
学部材)11は照明系補正プリズム、12は照明系接合
プリズム(第1の光学部材)であり照明プリズム10と
照明系補正プリズム11とを接合した構成より成ってい
る。
【0019】符番4,5又は符番4,5,10で示され
るものは照明光学系の一要素を構成し、附番3,5,
7,2又は附番3,10,5,11,2又は符番3,1
0,5,2で示されるものは表示光学系の一要素を構成
している。
【0020】本実施形態では照明光源4からの光量のロ
スを少なくするために、照明光源4をできるだけ反射型
液晶3に近づけて、照明光学系の光路長を短くしてい
る。表示光学系に自由曲面プリズム2を使用し、自由曲
面プリズムと反射型液晶3の間に照明光学系を構成する
部材を設けている。また液晶3からの射出光ができるだ
け垂直にでるようにして画質のコントラストも上げてい
る。
【0021】本発明の各実施形態の説明の前に、本発明
で使用される母線断面、子線断面、ローカル母線断面、
ローカル子線断面の定義について説明する。偏心系に対
応していない従来系の定義では、各面頂点座標系でz軸
を光軸とすると、yz断面が従来の母線断面(メリジオナ
ル断面)、xz断面が子線断面(サジタル断面)となる。
本発明は偏心系なので偏心系に対応したローカル母線断
面、ローカル子線断面を新たに定義する。表示手段の画
像中心(外界を観察するためのシースルーのときは外界
画像中心)と眼球中心を通る光線(以下、基準光線)と
各面とのヒットポイント(入射点)上で、基準光線の入
射光と射出光を含む面をローカル母線断面とし、ヒット
ポイントを含みローカル母線断面と垂直で、各面頂点座
標系の子線断面(通常の子線断面)と平行な面をローカ
ル子線断面として定義する。
【0022】なお、表示手段が反射型の場合は、該基準
光線を照明光学系、および照明光源まで延長して、各ヒ
ットポイント上で、上記と同様にローカル母線断面、ロ
ーカル子線断面を定義する。ローカル母線断面焦点距離
とローカル子線断面焦点距離については後述の実施例の
項目で説明する。以下に本発明の特徴を記述する。
【0023】次に本発明の各実施例について説明する。
図1〜図5は本発明の実施例1〜5の光路断面図(ロー
カル母線断面図)である。
【0024】図1、図2(実施例1,2)は反射型LC
D3(裏面側が液晶面)と任意の曲面を含む自由曲面プ
リズム2との間に、ブーメラン型レンズ7を配置してい
る(以下、ローカル母線断面上で図1、図2の形状のレ
ンズ7をブーメラン型レンズと呼ぶ)。RGB(赤色
光、緑色光、青色光)のLEDをそれぞれ複数個持った
平面照明光源4から発せられた光は、偏光板8で直線偏
光化され、ブーメラン型レンズ7の液晶3側の光学面
(ハーフミラー)5で反射され、光束はその主光線が反
射型LCD3にほぼ垂直(±10°)で入射する。反射
LCD3で反射された光は、光学面5を今度は透過して
ブーメラン型レンズ7を射出後、偏光板9に入射する。
この時偏光板8で直線偏光化された光の偏光方向が液晶
内部で回転するため(液晶駆動電圧OFFまたはO
N)、偏光板9は偏光方向が回転した光を通す方向に設
定する必要がある。また偏光板9の直線偏光方向が偏光
板8の直線偏光方向と約90度ずれている場合(液晶内
部の偏光方向の回転が90度)は、偏光板8で直線偏光
化された光が、光学面5(ハーフミラー)で反射せず透
過していく光(ゴースト光)があるが、偏光板9でこの
ゴースト光をカットできるため、眼球Eにゴースト光が
入るのを防ぐ付加価値も生まれる。また反射型LCD3
が表示面側近傍に不図示の1枚の偏光板で表示させるタ
イプでは、偏光板8と偏光板9は不要となる。偏光板9
を射出後、光は自由曲面プリズム2の入射面14に入射
し、順に全反射面(透過面B)6で全反射し、凹面鏡1
3で反射し、今度は全反射面(透過面B)6を透過して
観察者の眼球が位置する瞳1に導かれる。これによって
反射型LCD3に基づく画像情報を拡大虚像として観察
している。
【0025】実施例1,2では、ローカル母線断面上で
2面とも反射型LCD3と反対方向を向いた曲率面から
なるブーメラン型レンズ7を、反射型LCD3と対向し
て置き、ブーメラン型レンズ7の反射型LCD3側の面
を該光学面(ハーフミラー)5とすることにより、反射
型LCD3のローカル母線断面上での、下側最周辺画像
(F3)側の反射型LCD3と自由曲面プリズム2との
間隔をできるだけ短くして、表示系(部材3,7,2)
がコンパクトでしかも照明系(部材4,5)もコンパク
トなものにしている。図1の実施例1ではブーメラン型
レンズ7の両面5,5aを、母線断面のみパワーを持つ
シリンドリカル面(自由曲面)にして、ローカル子線断
面(紙面と垂直断面)上での収差発生を極力少なくし、
かつ子線断面またはローカル子線断面方向のパワーがな
くこの断面方向に面形状が湾曲しないため、反射型LC
D3と該光学面5を近くすることができ、コンパクト化
も可能としている。また他方の面5aも光学面5に近い
面形状にして、ブーメラン型レンズ7での収差発生をキ
ャンセルさせている。なおブーメラン型レンズ7のシリ
ンドリカル面はアジムス角度により屈折力が異なるた
め、自由曲面の1つであるが、本発明では子線断面か母
線断面のどちらかが屈折力がない場合は、以降シリンド
リカル面とし、それ以外の面を以降自由曲面とする。も
ちろんブーメラン型レンズ7の両面5,5aにもっと自
由度の多い自由曲面を使用すれば、さらに良好な光学系
性能が得られる。図2の実施例2ではブーメラン型レン
ズ7の両面5,5aに回転対称非球面を使用している。
これは光学面5のローカル子線断面上でも正のパワーを
持たせることにより、平面照明用の光源4のローカル子
線断面方向で大きさを小さくしている。また他方の面5
aも光学面5に近い面形状にして、ブーメラン型レンズ
7での収差発生をキャンセルさせている。なお両面5,
5a回転対称球面でも可能であるが、両面回転対称非球
面のほうが光学系能はよい。
【0026】本発明の表示系に含まれる自由曲面プリズ
ムは(実施例1〜5共通)、自由曲面プリズムのメイン
パワー(正の屈折力)を持つ凹面鏡13に自由曲面を採
用して、メインパワー面での偏心収差の発生を少なくし
ている。メインパワー面で補正しきれなかった偏心収差
は、メインパワー面に近い全反射面(透過面B)6を自
由曲面化して収差がキヤンセルするような面形状にして
補正している。これだけでもある程度の収差補正は可能
であるが、更に全体収差をバランスさせる為に表示手段
(反射型LCD)3近傍の入射面14を自由曲面化して
全体収差のバランスを良好にとっている。全反射面(透
過面B)6においては、光が臨界角以上の角度で入射し
た時は全反射し、臨界角以下の角度で入射した時は射出
するように全反射面条件(臨界角条件)を設定している
ため、原理的に光量ロスが全くなく明るい表示光学系を
可能としている。
【0027】図3、図4は本発明の実施例3,4の光路
断面図である。反射型LCD3と自由曲面プリズム2の
間に、該光学面5を含む照明系プリズム10と照明系補
正プリズム11を接合し配置している。照明プリズム1
0と照明系補正プリズム11は表示光学系でのローカル
母線・ローカル子線断面上でのパワーがほとんどない照
明系接合プリズム12を構成している。こうすると表示
系(3,10,11,2)での照明系接合プリズム12
による収差発生がほとんどないため表示系の光学性能を
良好にできる。光路としては、平面照明光源4からの光
が照明系プリズム10に入射し、光学面5(ハーフミラ
ー)で反射された主光線が反射型LCD3にほぼ垂直入
射反射し、照明系プリズム10に再入射、5の光学面5
(ハーフミラー)を今度は透過し、照明系補正プリズム
11を通過、自由曲面プリズム2の入射面14に入射し
て、面6で全反射し、反射面13そして透過面6を介し
て眼球Eに導かれる。この実施例では不図示の1枚偏光
板タイプの反射型LCDを用いている。2枚の偏光板を
用いたときは実施例1,2と同じように、平面照明光源
4の直後と自由曲面プリズム2の入射面14の直前に前
述したような偏光方向の角度で配置する。なお実施例3
の照明系プリズム10の面15と照明系補正プリズム1
1の面16の両面は平面で、双方の接合した光学面5は
シリンドリカル面としている。シリンドリカル面にする
と子線断面またはローカル子線断面方向のパワーがない
ため、照明系接合プリズム12の厚さを薄くできる。実
施例4では照明系プリズム10の面15と照明系補正プ
リズム11の面16の両面は曲面として、自由曲面プリ
ズム2で発生する収差をキャンセルさせている。双方の
接合した光学面5は回転対称非球面で、ローカル子線断
面上で正のパワーを持たせることにより、平面照明光源
4のローカル子線断面方向で大きさを小さくしている。
【0028】図5は本発明の実施例5の光路断面図であ
る。
【0029】図5は、反射型LCD3と自由曲面プリズ
ム2の間に、該光学面5を含む照明系プリズム10だけ
を挿入したものである。光路は平面照明光源4からの光
が照明系プリズム10に入射し、光学面5(ハーフミラ
ー)で反射され、主光線が反射型LCD3にほぼ垂直入
射反射し、照明系プリズム10に再入射、光学面5(ハ
ーフミラー)を今度は透過し、自由曲面プリズム2の入
射面に入射して、面6で全反射し、反射面13そして透
過面6を介して眼球Eに導かれる。この実施例では不図
示の1枚の偏光板タイプの反射型LCD3を用いてい
る。2枚の偏光板を用いたときは実施例1,2と同じよ
うに、平面照明光源4の直後と自由曲面プリズム2の入
射面14の直前に前述したような偏光方向の角度で配置
する。この実施例では、実施例3,4の照明系補正プリ
ズム11を必要としないため、自由曲面プリズム2と反
射液晶3との間隔を短くできコンパクト化ができる。光
学面5には子線断面上でパワーを持たないシリンドリカ
ル面を使って、ローカル子線断面上での収差発生を抑制
している。
【0030】本発明の画像表示装置では該照明光学系と
該表示光学系は互いに共有する透過兼反射の両作用を有
する1つの光学面Aのみ存在し、該照明手段から発せら
れ該表示手段の画像中心と該瞳中心を通る基準光線が、
該照明手段より該光学面Aに入射するときの、入射基準
光線と反射するときの反射基準光線とのなす角度をα
(度)としたとき 20°<α<80° ・・・(1) を満足するようにしている。
【0031】本発明では照明光学系と表示光学系で共有
する透過兼反射の両作用を有する光学面A(ハーフミラ
ー)は1面のみとして、照明光源から反射型液晶への光
量ロスを少なくし、条件式(1)により画質のコントラ
ストを良くし、かつコンパクトな照明光学系を達成して
いる。条件式(1)の下限値を下回ると、液晶からの射
出光がほぼ垂直のため、液晶と照明光源がぶつかってし
まい、光学系の構成が難しくなる。又、上限値を超える
と、照明光学系が眼球側に出っ張り厚くなってしまう。
表示光学系に関しては、反射型液晶からの光はハーフミ
ラーである光学面5を透過して、複数の偏心曲率反射面
により光線を折り畳むことにより、表示光学系を薄くし
ている。尚、更に好ましくは条件式(1)の数値範囲を 40<α<70 ・・・(1a) を満足させることが望ましい。下限値以内では液晶と照
明光源がぶつからない十分なスペースが確保できるよう
になり、又上限値内では照明光学系の厚さをさらに薄く
することができる。
【0032】また該表示光学系中の光学面5を含む光学
部材(第1の光学部材)と、光学的屈折力を有した別の
光学部材(第2の光学部材)の間を空気とし、この間に
偏光板を挿入可能とした。現在の反射型液晶の使い方
は、照明光学系中に1枚の偏光板、表示光学系中に他の
偏光板を入れて使用することが多い。ただし表示光学系
で、反射液晶から表示光学系中の偏光板までの間は、光
学的に平行二コルの関係になるため、この間に複屈折性
の強い材料を入れると、材料の光弾性が目で観察されて
しまい好ましくない。また複屈折性の弱い材料でも材料
の光路長が長いとやはり材料の光弾性が目で観察されて
しまう。そこで上記のような位置に表示光学系用の偏光
板を置くと、光学面5を含む光学部材だけの光路長なの
で短いため、複屈折性のないガラスまたは複屈折性の弱
いモールド材料でも使用できる。また光学的屈折力を有
した別の光学部材のほうは、平行二コルに関与したた
め、どんな材料でも使用可能となる。
【0033】尚、本発明の画像表示装置において、更に
装置全体の小型化を図りつつ画像情報を良好に観察する
には次の条件のうちの1つ以上を満足させるのが良い。
【0034】(ア−1)照明光学系中の該光学面5は、
ローカル母線断面上で正の屈折力を有した曲率反射面と
することである。こうすることにより、照明光源を正の
屈折力の曲率反射面で拡大して反射型液晶を照明できる
ため、小さな照明光源で対応でき、照明光学系自体をコ
ンパクト化できる。
【0035】(ア−2)照明光源と眼球(瞳位置)はほ
ぼ結像関係(ケイラー照明)にすることが望ましい。こ
うすると光利用効率がもっとも良くなる。
【0036】(ア−3)照明光源は、赤色、緑色、青色
等の多色光を時分割で放射するRGB時分割光源であ
り、該表示手段はRGB時分割光源のRGB色光の発光
に合わせてRGBの画像を時分表示することである。一
般的にカラーフィルター方式におけるカラー表示の際
は、3色RGBのカラーフィルターを液晶の前に付ける
ため、総画素数の1/3画素分が実際のカラー表示画素
数となる。しかし上記のような時分割表示の反射型液晶
と3種類色のLED(RGB)の組み合わせの方式で
は、総画素数がカラーフィルター方式での液晶の1/3
ですむ。このため、同カラー表示画素数なら液晶のサイ
ズが小さくなり、それに合わせて照明光学系・表示光学
系共に小さくすることできる。
【0037】(ア−4)照明光源から発せられた該基準
光線の該反射型の表示手段への入射角度β(度)は −10<β<10 ・・・(2) とするのが良い。
【0038】この範囲外だと液晶画像のコントラストが
落ち、良い画質が得られにくい。またさらに、好ましく
は条件式(2)の数値範囲を下記の範囲内だと、 −5<β<5 ・・・(2a) とするのが良い。これによればほとんどコントラスト落
ちのない、1ランク上の良質な画質が得られる。
【0039】(ア−5)該表示光学系のローカル母線断
面内の焦点距離をlocal_fy、該照明光学系中の該光学
面5のみのローカル母線断面内の焦点距離を local_fyA
とした時、 0.1<local_fyA/local_fy<0.6 ・・・(3) を満たすことである。ここで表示光学系とは、表示手段
である反射型液晶から眼球直前の面までである。また照
明光学系は、照明光源から表示手段(反射型液晶)直前
の面までである。なおローカル母線断面焦点距離の説明
は、実施例の項目に記す。この条件式(3)の下限値を
超えた時は照明光学系中の光学面5のパワーが強くな
り、凹面鏡の光学面5の窪みが深くなる形状となるた
め、基準光線上での液晶面と光学面Aとの間隔を長く取
らなければならず、この方向に装置が大型化する。又上
限値を超えた場合は光学面Aのパワーが弱くなるため、
比較的大きな照明光源が必要になり、やはり大型化す
る。また上限値については、下記の条件式を満たすと、 0.1 <local_fyA/local_fy<0.45 ・・・(3a) さらに小さな照明光源を使用でき、さらに小型化でき
る。
【0040】(ア−6)偏心した曲率反射面を有する光
学系では、画面内で回転非対称な偏心収差が発生する。
そこで本発明の表示光学系においてアジムス角度により
屈折力が異なる面を2面以上含み、表示光学系全体とし
て正の屈折力を有することが良い。このアジムス角度に
より屈折力が異なる面(自由曲面)を採用することによ
り、回転非対称な偏心収差の補正を可能とし、自由曲面
を2面以上使うことにより、表示光学系のローカル母線
断面上とローカル子線断面上の正の屈折力の全系の焦点
距離をほぼ等しくすることができ、液晶のアスペクト比
と同じ比率で拡大投影が可能となる。
【0041】(ア−7)該表示手段のローカル母線断面
上での最周辺画像のうち、眼球より遠いほう側の最周辺
画像と眼球中心とを通る光線をF3眼球中心光線とし、
該F3眼球中心光線上での該表示光学系の全系ローカル
母線断面内の焦点距離をlocal_fy(F3)、眼球にもっ
とも近い屈折力を有した透過面Bにおいて、該F3眼球
中心光線がヒットするポイント上でのローカル母線断面
内の焦点距離をlocal_fyB(F3)とした時、 −0.6<local_fy(F3)/local_fyB(F3)<−0.1 …(4) を満足することである。下限値を超えると、F3眼球中
心光線と透過面Bとのヒットポイント上での負のパワー
が強くなり過ぎて、透過面Bの面形状が眼球側に大きく
湾曲するため、表示光学系が厚くなる。上限値を超える
とは逆に、ヒットポイント上での負のパワーが弱くな
る。F3眼球中心光線上の各面のパワー配置は、この透
過面Bのこのヒットポイント上での負のパワーを強くし
て、レトロタイプのパワー配置にしている。このパワー
配置により、F3眼球中心光線上で液晶をできるだけ遠
くにして、照明光学系の光学面Aを配置可能としてい
る。従って上限値以上では、このポイントでの負パワー
が足りず、照明光学系の光学面Aを挿入するスペースが
なくなる。また上限値については、下記の値を満足させ
ると更に好ましい。 −0.6<local_fy(F3)/local_fyB(F3)<−0.25…(4a) これによれば照明光学系の光学面5を挿入するスペース
が十分確保できるようになる。
【0042】つぎに本発明の各実施例で使っているロー
カル近軸について説明する。図1〜図5は各々本発明の
後述する数値実施例1〜5の要部断面図(ローカル母線
断面図 、添え字がy)であり、第1面(眼球7)の面
頂点座標系を図1に示した。本発明では各面の面頂点を
y軸方向でのシフト偏心、x軸回りのチルト偏心しかさせ
ていないため、従来の母線断面とローカル母線断面は同
一断面であるが、各面の従来の子線断面とローカル子線
断面は異なる。なお前述した従来の母線断面、子線断面
は従来近軸(general-paraxial axis)の定義であり、ロ
ーカル母線断面、ローカル子線断面はこれから述べるロ
ーカル近軸(local-paraxial axis)での定義である。さ
らにローカル近軸では偏心系に対応したローカル曲率半
径・ローカル面間隔・ローカル焦点距離・ローカル屈折
力の定義も以下に説明する。
【0043】本発明では、照明光源手段4から発せられ
表示手段3の画像中心3aと瞳1の中心1aを通る光線
を基準光線Laとし、従来の各面の面頂点基準の曲率半
径・面間隔・焦点距離・屈折力でなく、基準光線の各面
でのヒットポイント点(入射点)を基準としたローカル
曲率半径・ローカル面間隔・ローカル焦点距離・ローカ
ル屈折力を用いている。
【0044】ここでローカル曲率半径は光学面のヒット
ポイント点上でのローカルな曲率半径(ローカル母線断
面上の曲率半径、ローカル子線断面上の曲率半径)をい
う。又ローカル面間隔は現在の面と次の面との、2つの
ヒットポイント間の距離(基準光線上の距離、空気換算
なしの値)の値をいう。又ローカル焦点距離はローカル
曲率半径・面の前後の屈折率・ローカル面間隔より、従
来の焦点距離計算方法(近軸追跡)で計算した値であ
る。ローカル屈折力はローカル焦点距離の逆数の値であ
る。
【0045】なお本発明の各実施例では従来の曲率半径
・面間隔・偏心量・屈折率・アッべ数と、ローカル曲率
半径・面の屈折率・ローカル面間隔・ローカル焦点距離
を示している。
【0046】本発明では5つの実施例をあげた。実施例
1〜5の数値データを表1〜表5に示し、光路断面図を
図1〜5に示した。表1〜表5の従来近軸では(genera
l-paraxial axis)、母線断面曲率半径ry・子線断面
曲率半径rx・面間隔d(第1面の面頂点座標系と平
行)・偏心量(母線断面上において、第1面の面頂点座
標系に対する各面の面頂点の平行偏心量をshift、傾き
偏心量をtilt度)・d線の屈折率nd、アッべ数vd
を示し、FFSは自由曲面、YTOは母線断面のみ屈折
力をもつシリンドリカル面、ALは非球面を表してい
る。またMがついたものは反射面であり、d線の屈折率
ndは逆符号とした。なお表1〜表5は瞳面1(眼球)
から液晶および照明光源への逆トレースの数値データで
ある。符号は主光線が左から右方へ進むときを正、その
逆を負としている。
【0047】FFS(自由曲面)の定義式を以下に示
す。(各面の面頂点座標系で) z=1/2*(1/a+1/b)*(y2*cos(c)2+x2)/cos(c)/(1+1/2*(1/a
-1/b)*y*sin(c)+(1+(1/a-1/b)*y*sin(c)- (1/a/b+1/4*tan(c)2*(1/a+1/b)2)*x2)(1/2)) +c20*x2+c11*x*y+c02*y2 +c30*x3+c21* +c03*y3 +c40*x4+c31*x3*y+c22*x2*y2+c13*x*y3+c04*y4 +c50*x5+c41*x4*y+c32*x3*y2+c23*x2*y3+c14*x*y4+c05*
y5 +c60*x6+c51*x5*y+c42*x4*y2+c33*x3*y3+c24*x2*y4+c15
*x*y5+c06*y6 各a、b、c、c20、c11、c02…・は各々自由曲面係数で
ある。(注意:本自由曲面の場合、自由曲面係数の中に
近軸に関与する係数があるため、従来近軸の母線断面曲
率半径ry・子線断面曲率半径rxの値が面頂点上での
実際の母線断面曲率半径ry・子線断面曲率半径rxと
一致しない。そこでポイント(0,0)つまり面頂点上での
実際の母線断面曲率半径ry・子線断面曲率半径rxも
示した。)YTOの定義式は母線断面が下記の非球面式
で(各面の面頂点座標系で)
【0048】
【数1】
【0049】子線断面は平面(rx=∞)である。
【0050】ALの定義式は回転対称非球面で(各面の面
頂点座標系で)
【0051】
【数2】
【0052】h2 = x2 + y2 , r = rx = ry である。
【0053】またローカル近軸(local-paraxial axis)
ではローカル曲率半径local-ry,local-rx・ローカル面
間隔local-d(反射面は逆符号)・ローカル焦点距離loc
al-fy,local-fx ・面の屈折率nd(反射面は逆符号)
を示している。また各面でのヒットポイント座標(面頂
点を0,0)と表示光学系全系ローカル焦点距離・画角と
照明光学系光学面Aのローカル焦点距離も示した。
【0054】さらに表1〜表5のローカル近軸(local-p
araxial axis)の次に、基準光線と各面のヒットポイン
トでなく、LCDのローカル母線断面上での、LCD最
周辺画像F3(下側、眼球より遠い方側、FOV:Wy=-10.
59deg Wx=0deg)と眼球中心を通る光線と各面とのヒッ
トポイント上での、ローカル曲率半径local-ry,local-r
x・ローカル面間隔local-d(反射面は逆符号)・ローカ
ル焦点距離local-fy,local-fx ・面の屈折率nd(反射
面は逆符号)・各面でのヒットポイント座標(面頂点を
0,0)・表示光学系全系ローカル焦点距離も local para
xial ray <FOV:Wy=-10.59deg Wx=0deg> として最後に
追加した。この時の数値データおよび計算値は、ローカ
ル近軸の基準光線を、LCD最周辺画像F3(下側)と
眼球中心を通る光線に置き換えて計算した。
【0055】
【表1】
【0056】
【表2】
【0057】
【表3】
【0058】
【表4】
【0059】
【表5】
【0060】
【表6】
【0061】
【表7】
【0062】
【表8】
【0063】
【表9】
【0064】
【表10】
【0065】
【表11】
【0066】
【表12】
【0067】
【表13】
【0068】
【表14】
【0069】
【表15】
【0070】
【表16】
【0071】
【表17】
【0072】
【表18】
【0073】図6は本発明の各実施形態の画像表示装置
Sを観察者SAの左右眼用に一対設けるように構成する
ことにより、両眼式のヘッドマヘッドマウントディスプ
レイを構成したときの説明図である。
【0074】本発明において例えば表示素子に表示する
画像として両眼視差を用いれば立体視が可能な画像観察
システムを構築することができる。
【0075】尚、必ずしも両眼でなく、左右どちらかの
眼用に1ユニットのみ設けた単眼式HMDとしても良い
ことは勿論である。
【0076】
【発明の効果】本発明によれば以上のように液晶ディス
プレイ等の表示手段に表示した画像情報を観察する際、
光源手段から表示手段に至る照明光学系及び表示手段か
らの光束を観察者の眼球に導光するための表示光学系の
構成を適切に設定することによって、装置全体の小型化
を図りつつ光量のロスを減らし、該画像情報を良好なる
画質で観察することができる画像観察装置及びそれを用
いたヘッドマヘッドマウントディスプレイを達成するこ
とができる。
【0077】特に本発明によれば照明光源からの光量ロ
スが少なく、十分なコントラストを持った画質を提供
し、コンパクトな照明光学系と表示光学系が成り立つ反
射型LCDを使ったHMDを達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1の要部断面図
【図2】本発明の実施形態2の要部断面図
【図3】本発明の実施形態3の要部断面図
【図4】本発明の実施形態4の要部断面図
【図5】本発明の実施形態5の要部断面図
【図6】本発明の画像表示装置をHMDに適用したとき
の要部概略図
【符号の説明】
1 眼球(瞳) 2 自由曲面プリズム 3 反射型LCD(図はLCDの保護板を示しており、
液晶面はピント面に存在する。) 4 照明光源(平面光源) 5 光学面A 6 透過面B(自由曲面プリズムの全反射面) 7 ブーメラン型レンズ 8 偏光板1 9 偏光板2 10 照明系プリズム 11 照明系補正プリズム 12 照明系接合プリズム 13 自由曲面プリズムの凹面鏡 14 自由曲面プリズムの入射面 15 照明系接合プリズム面1 16 照明系接合プリズム面2
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成13年4月13日(2001.4.1
3)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項4
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】 20(度)< α < 80(度) ・・・(1) 請求項2の発明は請求項1の発明において第1項におい
て、該照明光学系中の該光学面Aは、ローカル母線断面
(該基準光線の入射光と射出光を含む面)上で正の屈折
力を有した曲率反射面であることを特徴としている。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】請求項4の発明は請求項1の発明において
第1項において、該照明光源手段から発せられた該基準
光線の該反射型表示手段への入射角度β(度)は −10(度)< β< 10(度) ・・・(2) であることを特徴としている。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0031
【補正方法】変更
【補正内容】
【0031】本発明では照明光学系と表示光学系で共有
する透過兼反射の両作用を有する光学面A(ハーフミラ
ー)は1面のみとして、照明光源から反射型液晶への光
量ロスを少なくし、条件式(1)により画質のコントラ
ストを良くし、かつコンパクトな照明光学系を達成して
いる。条件式(1)の下限値を下回ると、液晶からの射
出光がほぼ垂直のため、液晶と照明光源がぶつかってし
まい、光学系の構成が難しくなる。又、上限値を超える
と、照明光学系が眼球側に出っ張り厚くなってしまう。
表示光学系に関しては、反射型液晶からの光はハーフミ
ラーである光学面5を透過して、複数の偏心曲率反射面
により光線を折り畳むことにより、表示光学系を薄くし
ている。尚、更に好ましくは条件式(1)の数値範囲を 40(度)<α<70(度) ・・・(1a) を満足させることが望ましい。下限値以内では液晶と照
明光源がぶつからない十分なスペースが確保できるよう
になり、又上限値内では照明光学系の厚さをさらに薄く
することができる。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0037
【補正方法】変更
【補正内容】
【0037】(ア−4)照明光源から発せられた該基準
光線の該反射型の表示手段への入射角度β(度)は −10(度)<β<10(度) ・・・(2) とするのが良い。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0038
【補正方法】変更
【補正内容】
【0038】この範囲外だと液晶画像のコントラストが
落ち、良い画質が得られにくい。またさらに、好ましく
は条件式(2)の数値範囲を下記の範囲内だと、 −5(度)<β<5(度) ・・・(2a) とするのが良い。これによればほとんどコントラスト落
ちのない、1ランク上の良質な画質が得られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G02F 1/13 505 G02F 1/13 505 1/1335 520 1/1335 520 H04N 5/64 511 H04N 5/64 511A 9/12 9/12 A Fターム(参考) 2H042 CA01 CA12 CA17 DA12 DB14 DD10 DE00 2H087 KA24 RA41 RA45 TA01 TA03 2H088 EA10 HA18 HA21 HA22 HA24 HA28 KA05 MA02 2H091 FA08X FA14Y FA15X FA17X FA21X FA26Y FA41X KA01 LA11 LA17 MA02 5C060 AA07 BA03 BA08 BB13 BC05 DB13 HC09 HC19 HD07 JB00

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 反射型の表示手段と、該表示手段を照明
    する照明光源手段と、該照明光源手段からの光を該表示
    手段に導く照明光学系と、該表示手段からの光を観察者
    の眼球に導く表示光学系を有した画像表示装置におい
    て、該照明光学系と該表示光学系で共有する透過兼反射
    の両作用を有する光学面Aが、1面のみ存在し、該照明
    光源手段から発せられ該表示手段の画像中心と眼球中心
    を通る基準光線は、該照明光源手段より該光学面Aに入
    射し、該光学面Aでの入射基準光線と反射基準光線のな
    す角度α(度)が下記の条件で反射され、該表示手段に
    ほぼ垂直入射反射、該光学面Aを透過、複数の偏心曲率
    反射面で反射後眼球に導かれ、かつ該表示光学系は、該
    光学面Aを含む光学部材と、光学的屈折力を有した別の
    光学部材が、空気間隔をあけて配置されていることを特
    徴とする画像表示装置。 20 < α < 80 ・・・(1)
  2. 【請求項2】 第1項において、該照明光学系中の該光
    学面Aは、ローカル母線断面(該基準光線の入射光と射
    出光を含む面)上で正の屈折力を有した曲率反射面であ
    ることを特徴とする画像表示装置。
  3. 【請求項3】 第1項において、該照明光源手段はRG
    B時分割光源であり、該表示手段はRGB時分割光源の
    RGB色光の発光に合わせてRGBの画像を時分割表示
    することを特徴とする画像表示装置。
  4. 【請求項4】 第1項において、該照明光源手段から発
    せられた該基準光線の該反射型表示手段への入射角度β
    (度)は −10 < β< 10 ・・・(2) であることを特徴とする画像表示装置。
  5. 【請求項5】 第2項において、該表示光学系のローカ
    ル母線断面焦点距離を local_fy、該照明光学系中の該
    光学面Aのみのローカル母線断面焦点距離をlocal_fyA
    とした時、 0.1 < local_fyA/ local_fy < 0.6・・・(3) を満たすことを特徴とする画像表示装置。
  6. 【請求項6】 第2,3又は5項において、該表示光学
    系はアジムス角度により屈折力が異なる面を2面以上含
    み、表示光学系全体として正の屈折力を有することを特
    徴とする画像表示装置。
  7. 【請求項7】 第6項において、該表示手段のローカル
    母線断面(該基準光線の入射光と射出光を含む面)上で
    の最周辺画像のうち、眼球より遠いほう側の最周辺画像
    と眼球中心とを通る光線をF3眼球中心光線とし、該F
    3眼球中心光線上での該表示光学系の全系ローカル母線
    断面焦点距離をlocal_fy(F3)、眼球にもっとも近い
    屈折力を有した透過面Bにおいて、該F3眼球中心光線
    がヒットするポイント上でのローカル母線断面焦点距離
    をlocal_fyB(F3)とした時、 −0.6 < local_fy(F3) / local_fyB(F3) < −0.1・・ ・(4) であることを特徴とする画像表示装置。
  8. 【請求項8】 請求項1から7のいずれか1項の画像表
    示装置を有したことを特徴とするヘッドマウントディス
    プレイ。
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