JP2002104016A - 車両追従装置 - Google Patents

車両追従装置

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JP2002104016A
JP2002104016A JP2000337912A JP2000337912A JP2002104016A JP 2002104016 A JP2002104016 A JP 2002104016A JP 2000337912 A JP2000337912 A JP 2000337912A JP 2000337912 A JP2000337912 A JP 2000337912A JP 2002104016 A JP2002104016 A JP 2002104016A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 発進スイッチを操作することにより前方車両
に追従して自車を発進させて、渋滞時などの運転手の労
力を軽減する車両追従装置において、交通安全上の対策
を施す。 【解決手段】 停止中の前方車両の発進後に発進スイッ
チ32をオン操作すると,電子制御ユニット10は、ブ
レーキアクチュエータ21及びスロットルアクチュエー
タ22を制御して、前方車両に追従して自車を発進させ
る。前方車両の発進から自車の運転環境に応じた所定時
間が経過するまでは、発進スイッチ32の操作を無効に
して、運転者に対して周囲に注意をはらう時間を与えた
後にしか自車が発進されないようにする。これにより、
前方車両の発進直後に自車が発進されることなく、運転
者は、周囲に充分な注意をはらった上で自車を発進させ
ることになるので、安全が確保される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、前方車両の後方に
自車を停止させた状態で、前方車両が発進すると、この
前方車両の発進に追従して自車を発進させる車両追従装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、例えば特開平10−1471
60号公報に示されているように、自車を発進させるた
めの操作スイッチと、前方車両が停止状態から発進した
ことを検出する発進検出手段とを備え、前方車両の発進
が検出された後に操作スイッチが操作されると、同操作
に応答して自車を自動的に発進させて前方車両との車間
距離を維持するようにして、渋滞時などの停車及び発進
が繰り返される状況下における運転者の労力を軽減する
ようした車両追従装置は知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の装
置においては、前方車両が発進された直後に操作スイッ
チが操作されると、自車は同操作スイッチの操作に即座
に応答して前方車両に追従して発進してしまうので、運
転者が安全確認を怠った状態で自車を発進させてしまう
ことがある。特に、自車が、交差点、踏み切りなどに位
置していたり、自動車専用道路(多くの場合、高速道
路)のランプウエイ、サービスエリア、パーキングエリ
ア、ジャンクション、バス停留所誘導路などの入り口又
は出口付近に位置していたり、複数車線のうちの一つの
車線に位置していたりする場合には、周囲(自車の運転
環境)に充分な注意をはらった上で自車を発進させなけ
ればならないにもかかわらず、自車が操作スイッチの操
作に応答して即座に発進してしまうので、交通安全上好
ましくない。
【0004】また、逆に、車線数が多かったり、渋滞中
などの割り込みの多い運転環境下では、前方車両の発進
から大きく遅れて操作スイッチが操作されると、前方車
両と自車の間に他の車両が進入してくる場合があり、前
記操作スイッチの操作に応答していつでも自由に自車を
発進させていしまうと、交通安全上好ましくないことが
生じる場合がある。
【0005】
【発明の概略】本発明は、上記問題に対処するためにな
されたもので、その目的は、自車を発進させるための操
作スイッチと、前方車両が停止状態から発進したことを
検出する前方車両発進検出手段と、前記前方車両の発進
検出後における前記操作スイッチの操作に応答して自車
を発進させる発進制御手段とを備えた車両追従装置を改
良することにより、交通安全上好ましい車両追従装置を
提供することにある。
【0006】上記目的を達成するために、本発明の第1
の特徴は、前方車両の発進検出後から所定の禁止時間が
経過するまで、前記発進制御手段による発進制御を禁止
する発進禁止手段を設けたことにある。また、本発明の
第2の特徴は、前記発進制御手段を、前方車両の発進検
出後、前記操作スイッチが所定の禁止時間以上操作され
続けていることを条件に自車を発進させるように構成し
たことにある。
【0007】これらの第1及び第2の特徴によれば、前
方車両が発進された直後に操作スイッチが操作されて
も、自車が前記操作スイッチの操作に即座に応答して発
進することがなくなり、前記前方車両の発進後から少な
くとも所定の禁止時間が経過するまでは車両は発進され
ない。したがって、運転者には自車の運転環境(自車の
周囲の状況)を確認する時間が与えられ、運転者は、安
全確認を行った上で自車を発進させることになるので、
交通安全上好ましい。
【0008】また、前記第1及び第2の特徴における前
記所定の禁止時間は、自車の運転環境に応じて決定され
るものである。これによれば、前記時間制限手段によっ
て発進制御が禁止される時間が、自車が交差点、踏み切
りなどに位置していたり、自動車専用道路(多くの場
合、高速道路)のランプウエイ、サービスエリア、パー
キングエリア、ジャンクション、バス停留所誘導路など
の入り口又は出口付近に位置していたり、複数車線のう
ちの一つの車線に位置していたり、これら以外に位置し
ているなどの、自車の各種運転環境に応じて設定され
る。したがって、運転者が注意をはらうための時間が運
転環境に応じて適切に設定され、前記安全が確保された
上で、自車の発進遅れによる交通流の乱れも生じさせな
い。
【0009】また、本発明の第3の特徴は、前記前方車
両発進検出手段による前方車両の発進の検出に応答して
同前方車両の発進を運転者に報知する報知手段を設けた
ことにある。この場合、前記報知は、音又は音声、表示
によって実現される。これによれば、運転者は、前方車
両の発進を報知によっても認識できるようになり、便利
となる。
【0010】また、本発明の第4の特徴は、前記第1の
特徴において、前記前方車両発進検出手段による前方車
両の発進の検出に応答して同前方車両の発進を自車の運
転環境に応じた時間分だけ運転者に報知する報知手段と
を設けたことにある。
【0011】これによれば、前記第1の特徴の場合に説
明した自車の各種運転環境に応じて、運転者に対する前
方車両の発進報知の時間が種々に変更される。したがっ
て、前記第1の特徴の場合のように、操作スイッチの操
作による自車の発進が禁止される禁止時間が自車の運転
環境に応じて変化しても、発進報知の終了から禁止時間
の満了までの時間をほぼ一定に保つことができる。この
ことは、前記前方車両の発進報知によって運転者に対す
る操作スイッチの操作が促されてから、運転者が操作ス
イッチを操作して自車を発進させることを想定すると、
操作スイッチの操作による自車の発進が禁止される時間
が自車の運転環境とは無関係ほぼ一定になることを意味
する。このように、操作スイッチによる発進操作の受付
禁止時間を自車の運転環境とは無関係に実質的に一定に
することで、操作スイッチによる自車の発進に対して一
貫性をもたせることができるので、運転者は違和感なく
操作スイッチの操作により自車を前方車両に追従させて
発進させることができる。また、前方車両の発進報知の
時間を可変とすることで、運転者が充分な注意をはらっ
た上で自車を発進させる環境下では、運転者に対して周
囲の確認をする時間を充分に与えることもできる。
【0012】また、本発明の第5の特徴は、前記前方車
両発進検出手段による前方車両の発進の検出に応答して
同前方車両の発進を自車の運転環境に応じた時間分だけ
運転者に報知する報知手段と、前記前方車両の発進報知
の終了後、前記操作スイッチが所定の禁止時間以上操作
され続けていることを条件に自車を発進させる発進制御
手段とを備えたことにある。
【0013】これによっても、運転者に対する前方車両
の発進報知の時間が自車の運転環境に応じて種々に変更
され、一方、自車を発進させるための操作スイッチの連
続操作時間を自車の運転環境とは無関係にほぼ一定にす
ることができる。したがって、前方車両の発進から操作
スイッチの操作による自車の発進が禁止される時間を自
車の運転環境に応じて変化させても、操作スイッチによ
る自車の発進に対して一貫性をもたせることができるの
で、運転者は違和感なく操作スイッチの操作により自車
を前方車両に追従させて発進させることができる。ま
た、この場合も、前方車両の発進報知の時間を可変とす
ることで、運転者が充分な注意をはらった上で自車を発
進させる環境下では、運転者に対して周囲の確認をする
時間を充分に与えることもできる。
【0014】また、本発明の第6の特徴は、自車の運転
環境に応じて前記発進制御手段による発進制御を禁止す
る環境制限手段を設けたことにある。これによれば、前
記発進制御手段による操作スイッチの操作に応答した自
車の発進は、自車が交差点、踏み切りなどに位置してい
たり、それ以外に位置しているなどの、自車の各種運転
環境に応じて禁止される。したがって、前方車両に追従
させたのでは交通安全上の問題が生じる可能性が高い場
合には、発進制御手段による安易な発進制御が禁止され
て、運転者は充分に注意をはらった上で通常の方法でし
か車両を発進させられなくなり、交通安全上好ましいも
のとなる。
【0015】また、本発明の第7の特徴は、自車と前方
車両との車間距離を検出する車間距離検出手段と、前記
検出した車間距離が所定の解除距離以上であるとき前記
発進制御手段による発進制御機能を解除する発進機能解
除手段とを設けたことにある。
【0016】また、本発明の第8の特徴は、前記前方車
両の発進検出からの経過時間を計測する時間計測手段
と、前記計測時間が所定の解除時間以上であるとき前記
発進制御手段による発進制御機能を解除する発進機能解
除手段とを設けたことにある。
【0017】これらの第7又は第8の特徴によれば、操
作スイッチの操作が遅れて、自車と前方車両との間に他
の車両が進入してくるような場合、発進制御手段による
安易な発進制御が禁止されて、運転者は充分に注意をは
らった上で通常の方法でしか車両を発進させられなくな
り、交通安全上好ましいものとなる。
【0018】これらの第7又は第8の特徴の場合、前記
所定の解除距離又は解除時間は、例えば自車の運転環境
に応じて決まるものである。これによれば、車線数が多
かったり、渋滞中などの割り込みの多い運転環境下で
は、操作スイッチの操作に応答した自車の発進を短い距
離又は時間で禁止するなど、同操作スイッチの操作に応
答した自車の発進禁止の距離又は時間を運転環境に応じ
て適切に設定できるようになる。したがって、発進制御
手段による安易な発進制御が前記よりも的確に禁止され
て、交通安全上より好ましいものとなる。
【0019】また、本発明の第9の特徴は、前記各特徴
に加え、自車と前方車両との車間距離が所定の禁止距離
以上になるまで前記発進制御手段による発進制御を禁止
する車間距離制限手段を設けたことにある。これによれ
ば、前方車両との車間距離が所定の禁止距離に達するま
では、操作スイッチの操作に応答した自車の発進が禁止
されるので、前記各特徴による効果に加え、前方車両と
の車間距離が適切に保たれる。
【0020】また、本発明の第10の特徴は、前記自車
の運転環境は、ナビゲーション装置からの情報に基づい
て決定されるものである。これによれば、運転環境が、
車両に関する既存機能を用いて、比較的簡単かつ正確に
決定される。
【0021】さらに、本発明は、これらの第1乃至第1
0の特徴を適宜組み合わせて構成するようにしてもよ
い。
【0022】
【発明の実施の形態】a.第1実施形態 以下、本発明の第1実施形態を図面を用いて説明する
と、図1は同実施形態に係る車両追従装置をブロック図
により示している。
【0023】この車両追従装置は、CPU、ROM、R
AMなどからなるマイクロコンピュータを主要構成部品
とする電子制御ユニット10を備えている。この電子制
御ユニット10は、時間を計測するためにタイマ11を
内蔵しており、図2の追従制御プログラムを実行するこ
とにより、ブレーキアクチュエータ21、スロットルア
クチュエータ22及び報知装置23を制御する。
【0024】ブレーキアクチュエータ21は、各車輪に
対する制動力の付与を制御して車両を停止させものであ
る。スロットルアクチュエータ22は、スロットル開度
を調整することによりエンジン出力を制御して車両を駆
動するものである。なお、これらのブレーキアクチュエ
ータ21及びスロットルアクチュエータ22による車両
の停止及び駆動制御は、運転者によって図示しないブレ
ーキペダル及びアクセルペダルが踏み込み操作されない
ときに有効であり、図示しない制御により、前記両ペダ
ルの一方が踏み込み操作されたときには、車両の停止及
び駆動制御は同両ペダルの状態に従う。報知装置23
は、運転者に前方車両が発進したことを知らせるための
音及び音声を発生する発音装置及び同発進したことを表
示するための表示器からなる。
【0025】電子制御ユニット10には、メインスイッ
チ31、発進スイッチ32、車速センサ33、車間距離
センサ34、アクセルペダルスイッチ35、ブレーキペ
ダルスイッチ36及びナビゲーション装置37が接続さ
れている。
【0026】メインスイッチ31は、運転席近傍に配置
されていて、運転者によって操作されるオン・オフ切り
換え操作スイッチであり、オン状態にて電子制御ユニッ
ト10すなわち車両追従装置を作動させ、オフ状態にて
電子制御ユニット10すなわち車両追従装置の作動を停
止させる。なお、この電子制御ユニット10の作動状態
では、図2の追従制御プログラムが所定の短時間毎に繰
り返し実行される。発進スイッチ32は、運転席近傍に
配置されていて、運転者によって手動で操作される自己
復帰型の操作スイッチであり、運転者の操作中にはオン
状態に保たれ、同操作の解除時にはオフ状態に自動復帰
する。この発進スイッチ32は、例えば既存のオートク
ルーズレバーを操作部とするスイッチで構成されるが、
手動操作されるものであれば、インストルメントパネ
ル、ハンドルシャフトなどに設けた操作スイッチ又は他
の操作スイッチで構成してもよい。また、ハンドルに設
けた圧力式の操作スイッチで構成してもよい。
【0027】なお、発進スイッチ32は、運転者が運転
席に着座してハンドルを握った状態から簡単に操作でき
る位置に配置しておくことが最も好ましい。しかしなが
ら、ドライバの意志により簡単に操作されるものである
ならば、足で切り換え操作される操作スイッチでもよ
い。また、この発進スイッチ32を音声認識装置によっ
て代替えしてもよい。
【0028】車速センサ33は、変速機の出力軸の回転
又は車輪の回転を検出して車両の走行速度(車速)を検
出する。車間距離センサ34は、超音波レーダ、ミリ波
レーダ、レーザレーダなどにより構成されて、前方車両
と自車との車間距離を検出する。アクセルペダルスイッ
チ35は、アクセルペダル(図示しない)の踏み込み操
作の有無を検出して、同踏み込み操作の有無を表す検出
信号を出力する。ブレーキペダルスイッチ36は、ブレ
ーキペダル(図示しない)の踏み込み操作の有無を検出
して、同踏み込み操作の有無を表す検出信号を出力す
る。
【0029】ナビゲーション装置37は、GPS(Glob
al Positioning System)衛星からのGPS信号及びF
M放送局からのD−GPS(Differential−Global Pos
itioning System)データを受信して自車の位置を把握
するとともに、CD−ROMなどに記憶された地図デー
タにより表された地図上に前記自車の位置を表示するも
のである。これにより、ナビゲーション装置37からの
信号により、電子制御ユニット10は、自車が、歩行者
の侵入しない自動車専用道路(多くの場合、高速道路)
又は歩行者も歩行可能な一般道路を走行中であるか、自
動車専用道路であればランプウエイ、サービスエリア、
パーキングエリア、ジャンクション、バス停留所誘導路
などの入り口又は出口付近に位置しているか、一般道路
であれば交差点、踏み切り付近などに位置しているか、
また単車線又は複数車線の道路に位置しているかなど
の、自車の運転環境を表す情報を入手することができ
る。
【0030】次に、上記のように構成した第1実施形態
の動作について説明する。メインスイッチ31がオフ状
態にあれば、図2の追従制御プログラムは実行されず、
後述するブレーキアクチュエータ21による制動制御
も、スロットルアクチュエータ22による駆動制御も行
われない。したがって、この場合には、運転者のブレー
キペダル(図示しない)及びアクセルペダル(図示しな
い)の操作に応じて、車両の制動及び駆動が制御され、
車両は通常走行する。
【0031】このような通常走行中の車両が渋滞などに
巻き込まれると、運転者は、車両を頻繁に停止させた
り、発進させたりする必要が生じるために、ブレーキペ
ダル及びアクセルペダルを頻繁に繰り返し操作しなけれ
ばならない。そして、このようなブレーキペダル及びア
クセルペダルの頻繁な繰り返し操作に代えて、簡単な手
動操作により前方車両を自動的に追従する本発明の車両
追従装置を作動させるために、運転者によってメインス
イッチ31がオン操作されると、図2の追従制御プログ
ラムが実行されて同車両追従装置が作動し始める。すな
わち、運転者がメインスイッチ31をオン操作すると、
同スイッチ31はオン状態に維持され、電子制御ユニッ
ト10は、図2の追従制御プログラムを所定の短時間毎
に繰り返し実行する。なお、この場合、メインスイッチ
31のオン操作に伴う車両追従装置の作動開始は、車両
が停止中である場合にのみ許容されるようにするとよ
い。
【0032】この図2に示した追従制御プログラムの実
行はステップ100にて開始され、電子制御ユニット1
0は、ステップ102〜108の判定処理を行う。ステ
ップ102の判定処理は、アクセルペダルスイッチ35
及びブレーキペダルスイッチ36からの検出信号に基づ
いて、アクセルペダル及びブレーキペダルのいずれか一
方が踏み込み操作されているかを判定するものである。
ステップ104の判定処理は、車速センサ33からの検
出信号を入力して、車速が所定車速(例えば、10〜3
0km/hの低速)以上であるかを判定するものであ
る。ステップ106の判定処理は、車間距離センサ34
からの検出信号を入力して、前方車両の存在の有無、言
いかえれば前方車両との車間距離が所定距離(例えば、
数メートル〜数十メートル)以内であるかを判定するも
のである。。ステップ108の判定処理は、車速センサ
33からの検出信号を入力して、車速がほぼ「0」であ
って車両が停止中であるか否かを判定するものである。
【0033】今、渋滞などにより、前方車両が停止して
いるとともに、前方車両の後方近傍に自車が停止してい
るものとする。また、アクセルペダル及びブレーキペダ
ルの踏み込み操作も解除されているものとする。したが
って、ステップ102,104にて共に「NO」と判定
されるとともに、ステップ106,108にて共に「Y
ES」と判定されて、プログラムはステップ110以降
に進められる。ステップ110においては、追従フラグ
CFを"0"にクリアする。この追従フラグCFは、"1"
によって前方車両に自車を追従させる制御状態を表
し、"0”によって前記追従をさせない状態を表す。こ
のステップ110の処理後、ステップ112にて発進制
御ルーチンを実行して、ステップ122にて追従制御プ
ログラムの実行を終了する。
【0034】発進制御ルーチンの詳細は図3に示されて
おり、同ルーチンの実行はステップ200にて開始さ
れ、ステップ202にて、車間距離センサ34からの検
出信号に基づいて、前方車両が停止中であるか否かを判
定する。この場合、自車は停止しており、かつ前方車両
が発進すれば車間距離は増加し続けるはずであるので、
前回の車間距離と今回の車間距離とを比較することによ
り、比較結果が一致していれば前方車両は停止中である
と判定され、比較結果が変化していれば前方車両は停止
中でないと判定される。前方車両も停止していて発進前
であれば、ステップ202にて「YES」と判定して、
プログラムをステップ204に進める。ステップ204
においては、ブレーキアクチュエータ21を作動させて
車両を制動する。したがって、運転者がブレーキペダル
の踏み込み操作を解除しても、車両は停止され続ける。
前記ステップ204の処理後、ステップ226にて発進
制御ルーチンの実行が終了され、図2のステップ122
にて追従制御プログラムの実行も一旦終了する。
【0035】そして、前方車両が停止中であり、自車の
アクセルペダル及びブレーキペダルも操作されない状態
では、前述した図2のステップ100〜112,122
の処理、及び図3のステップ200〜204,226の
処理が繰り返し実行されて、自車も停止状態に維持され
る。この状態で、前方車両が発進すると、図3の発進制
御ルーチンのステップ202にて「NO」すなわち前方
車両は停止中でないと判定されて、ステップ206に
て、前記ステップ202の判定結果を用いて、前方車両
は停止状態から発進状態に変化した直後であるか否かが
判定される。この場合、前回停止中であって今回停止中
でなければ発進直後であると判定され、前回も今回も停
止中でなければ発進直後でないと判定される。ステップ
206にて「YES」すなわち前方車両は発進直後であ
ると判定されると、ステップ208〜212の処理が実
行される。ステップ206にて「NO」すなわち前方車
両は発進直後でないと判定されると、ステップ208〜
212の処理を実行することなく、プログラムはステッ
プ214に進められる。
【0036】ステップ208においては、電子制御ユニ
ット10が報知装置23を制御して同装置23を作動さ
せ、運転者に前方車両が発進されたことを聴覚的及び視
覚的に知らせる。例えば、「ピンポーン」という音によ
り前方車両の発進を運転者に知らせたり、「前方車両が
発進しました」という音声により前方車両の発進を運転
者に知らせたり、これらに対応する文字表示又はランプ
点灯などにより前方車両の発進を運転者に知らせる。こ
れにより、運転者は前方車両の発進を聴覚的及び/又は
視覚的に認識できて、運転者にとって便利となる。前記
ステップ208の処理後、ステップ210において、ナ
ビゲーション装置37から自車の運転環境を表す運転環
境データを入力して、同運転環境に応じて禁止時間Tx
を設定する。
【0037】この禁止時間Txの設定例について説明す
ると、まず、自車が、歩行者の侵入しない自動車専用道
路又は歩行者も歩行可能な一般道路を走行中であるかを
判定する。自動車専用道路であれば、自車がランプウエ
イ、サービスエリア、パーキングエリア、ジャンクショ
ン、バス停留所誘導路などの入り口又は出口付近(合流
点付近)に位置しているかを判定して、前記入り口又は
出口付近に位置している場合(図4(B)参照)、禁止時
間Txとして比較的長い時間値(例えば、2秒)を設定
し、またそれ以外の場合(図4(A)(D)参照)、禁止
時間Txとして比較的短い時間値(例えば、1秒)を設
定する。また、一般道路であれば、自車が交差点、踏み
切り付近などに位置しているかを判定し、前記交差点、
踏み切り付近などに位置している場合(図4(C)参
照)、禁止時間Txとして極めて長い時間値(例えば、
30分〜1時間)を設定し、それ以外の場合(図4
(A)(D)参照)、禁止時間Txとして比較的長い時間
値(例えば、2秒)を設定する。なお、前記極めて長い
時間値は、実質的に発進スイッチ32による車両の発進
を禁止しているものに等しい。
【0038】なお、一般道路であっても、自車が合流点
付近に位置することもあり、この場合には、禁止時間T
xとして極めて長い時間値(例えば、30分〜1時間)
を設定してもよいし、比較的長い時間値(例えば、2〜
3秒)を設定してもよい。また、自車が、複数の車線数
のうちの一つに位置する場合には、車線数が増加するに
従って禁止時間Txとして徐々に長い時間値を設定する
ようにするとよい。
【0039】また、自動車専用道路と一般道路とを見極
めるために、図1に破線で示すように、有料道路などに
設けられて料金を自動的に徴収するETC(Electronic
Toll Control)装置からのETC情報を受信するET
C情報受信装置38を電子制御ユニット10に接続する
とよい。そして、電子制御ユニット10は、前記ステッ
プ210にて、自車が料金徴収ゲートを通過したか否か
の情報を前記ナビゲーション装置37からの情報に加え
て、自動車専用道路と一般道路とを見極めるようにして
もよい。
【0040】ステップ212においては、タイマ11に
よる計測時間値を表すカウント値TMを「0」にリセッ
トする。これにより、タイマ11は新たに時間計測を開
始して、カウント値TMを「0」からカウントアップし
始める。
【0041】次に、ステップ214にて車間距離センサ
34から自車と前方車両との車間距離を入力し、ステッ
プ216にて前記入力した車間距離が所定の車間距離
(例えば、数メートル)以上であるか否かを判定する。
前記入力した車間距離が所定の車間距離未満であれば、
ステップ216にて「NO」と判定して、ステップ22
6にてこの発進制御ルーチンの実行を終了する。この場
合、自車は、前記ステップ204の処理による停止制御
状態に維持される。
【0042】前記入力した車間距離が所定の車間距離以
上になると、ステップ216にて「YES」と判定し
て、プログラムをステップ218,220に進める。な
お、この所定の車間距離も、前記禁止時間Txのよう
に、自車の運転環境に応じて種々の値に設定するように
してもよい。
【0043】ステップ218においては、発進スイッチ
32がオン操作されているかを判定する。ステップ22
0においては、タイマ11によるカウント値TMが前記
ステップ210の処理によって設定した禁止時間Tx以
上であるか否かを判定する。発進スイッチ32が操作さ
れず、またはカウント値TMが禁止時間Txに達しなけ
れば、ステップ218,220のいずれかにて「NO」
と判定されて、ステップ226にてこの発進制御ルーチ
ンの実行を終了する。したがって、この場合も、自車
は、前記ステップ204の処理による停止制御状態に維
持される。
【0044】一方、発進スイッチ32がオン操作された
とき、前記カウント値TMが禁止時間Tx以上であれ
ば、ステップ218,220にて共に「YES」と判定
し、プログラムをステップ222に進める。
【0045】ステップ222においては、電子制御ユニ
ット10が、ブレーキアクチュエータ21を制御して同
アクチュエータ21の作動状態を解除するとともに、ス
ロットルアクチュエータ22を制御して同アクチュエー
タ22を作動させる。これにより、ブレーキアクチュエ
ータ21による車両の制動制御が解除され、スロットル
アクチュエータ22による車両の駆動制御が作動して、
車両は発進し始める。この車両の発進制御後、ステップ
224にて追従フラグCFを"1"に設定して、ステップ
226にて発進制御ルーチンの実行を終了する。そし
て、図2のステップ122にて、追従制御プログラムの
実行も一旦終了される。
【0046】一方、前記車両を発進させた状態で、図2
の追従制御プログラムが実行されると、ステップ108
にて「NO」すなわち自車は停止中でないと判定して、
ステップ114にて追従フラグCFが"1"であるか否か
を判定する。そして、追従フラグCFが"1"に保たれて
いれば、ステップ114にて「YES」と判定して、ス
テップ116にてブレーキアクチュエータ21及びスロ
ットルアクチュエータ22を制御して、前方車両との車
間距離を一定に保つように自車を前方車両に追従させ
る。すなわち、車間距離センサ34によって検出した車
間距離が所定値(例えば、数メートル)よりも大きくな
れば、スロットルアクチュエータ22を制御して車両の
駆動力を増加させて車速を増加させる。また、車間距離
が前記所定値よりも小さくなれば、ブレーキアクチュエ
ータ21を制御して車両の制動力を増加させて車速を減
少させる。
【0047】さらに、前方車両が停止すれば、前記ステ
ップ116の追従制御により、自車は自動的に停止制御
される。このような自動停止後には、前述したステップ
108にて「YES」と判定されて、ステップ110の
処理により追従フラグCFが"0"に設定されてしまうの
で、前記ステップ116の追従制御によって自車が前方
車両に追従して発進するようなことはない。この場合、
自車を発進させるためには、前述したように前方車両の
発進後に発進スイッチ32を操作するか、アクセルペダ
ルを踏み込み操作する必要がある。
【0048】前記説明では,発進スイッチ32の操作に
よって車両を発進させるとともに、同車両を前方車両に
自動的に追従させるようにした。しかし、運転者がブレ
ーキペダル又はアクセルペダルを操作した場合には、こ
のブレーキペダル又はアクセルペダルの操作が優先す
る。すなわち、ブレーキペダル又はアクセルペダルが操
作されれば、図2のステップ102にて「YES」と判
定して、ステップ118にて追従フラグCFを"0"にリ
セットしてプログラムをステップ120に進める。ステ
ップ120においては、ブレーキアクチュエータ21及
びスロットルアクチュエータ22の制御を中止する。こ
れにより、車両は、運転者によるブレーキペダル及びア
クセルペダルの操作により、制動されるとともに駆動さ
れる。
【0049】また、前記のような追従制御中であって
も、自車の車速が前記所定車速以上になれば、ステップ
104にて「YES」と判定されて、プログラムがステ
ップ118に進められる。また、前方車両との車間距離
が大きくなって追従すべき前方車両がなくなった場合
も、ステップ106にて「NO」と判定されて、プログ
ラムがステップ118に進められる。その結果、これら
の場合にも、以降、車両は、運転者によるブレーキペダ
ル及びアクセルペダルの操作により、制動されるととも
に駆動されるようになる。
【0050】また、前記のように、車両が、運転者によ
るブレーキペダル及びアクセルペダルの操作によって制
動されるとともに駆動された後でも、メインスイッチ3
1がオン状態にある限り、図2の追従制御プログラムは
実行される。そして、前方車両の後方近傍に自車が停止
していて、アクセルペダル及びブレーキペダルの踏み込
み操作が解除されれば、ステップ102,104にて共
に「NO」と判定されるとともに、ステップ106,1
08にて共に「YES」と判定されて、ステップ112
にて発進制御ルーチン(図3)が実行される。したがっ
て、メインスイッチ31をオン状態に保っておけば、発
進スイッチ32の操作により車両を発進させるモードに
自動的に復帰するとともに、同発進スイッチ32の操作
による発進によって前方車両の追従制御モードにも自動
的に復帰する。
【0051】上記説明からも理解できるように、上記第
1実施形態によれば、ブレーキペダル及びアクセルペダ
ルの操作によらず、手動で操作される発進スイッチ32
をオン操作するだけで停止中の車両を発進させることが
できるとともに、同発進した車両を自動的に前方車両に
追従させることができる。したがって、渋滞時などに車
両を頻繁に発進させたり、停止させたりする必要がある
場合、簡単な操作により車両を発進及び停止させること
ができるようになるので、運転者の労力を軽減できる。
【0052】そして、ステップ206,212,21
8,220の処理により、前方車両の発進検出から所定
の禁止時間Tx後に発進スイッチ32が操作された場合
にのみ、停止中の自車を発進させるようにした。したが
って、前方車両が発進されてから少なくとも所定の禁止
時間Txが経過した後にしか自車を発進させることがで
きず、運転者には前方車両の発進から自車の運転環境
(自車の周囲の状況)を確認する時間が与えられ、運転
者は、安全確認を行った上で自車を発進させることにな
るので、交通安全上好ましい。また、この所定の禁止時
間Txは、ステップ210の処理により、自車の運転環
境に応じて決定されるので、運転者が注意をはらうため
の時間が運転環境に応じて適切に設定され、前記安全が
確保された上で、自車の発進遅れによる交通流の乱れも
生じさせない。
【0053】この交通の乱れについて説明しておくと、
図5に示すように、所定の禁止時間Txを長く設定する
ことは運転者の安全性を高くすることになる反面(図示
実線参照)、同禁止時間Txを長くすることは、交通の
流れに乱れを生じさせる原因にもなる(図示破線参
照)。したがて、この禁止時間Txの決定においては、
運転者の安全性と交通の流れとの両者を配慮して、適切
な値に設定するようにするとよい。
【0054】さらに、上記第1実施形態によれば、ステ
ップ214,216の処理により、前方車両との車間距
離が所定距離(禁止距離)に達するまでは自車の自動発
進が禁止されるので、前方車両との車間距離が適切に保
たれる。
【0055】なお、上記第1実施形態では、ステップ2
06における前方車両の発進の判定(検出)を車間距離
センサ34による検出車間距離に基づいて行うようにし
ているが、前方車両から送信される前方車両の発進を表
す情報の受信により、前記ステップ206にて前方車両
の発進の判定(検出)を行うようにしてもよい。この場
合、当然ながら、前方車両は同車両の発進を検出して同
発進を表す検出信号を送信する必要がある。また、この
前方車両の発進の判定方法(検出方法)は、後述する第
2実施形態及び各種変形例においても適用されるもので
ある。
【0056】また、上記第1実施形態では、前方車両の
発進時にタイマ11のカウント値TMをリセットして同
発進時からの経過時間を計測するようにしたが、この時
間計測の開始時点を、前方車両の発進から所定時間の経
過時点又は同発進後における前方車両との車間距離が所
定距離に達した時点にするようにしてもよい。この場
合、タイマ11のカウント値TMのリセットタイミング
を、前記前方車両の発進から所定時間の経過時点又は同
発進後における前方車両との車間距離が所定距離に達し
た時点で行うようにすればよい。
【0057】a1.第1実施形態の第1変形例 次に、上記第1実施形態の第1変形例について説明す
る。この第1変形例は、上記第1実施形態では自車の全
ての運転環境に対して禁止時間Txを設定するようにし
たが、この第1変形例では、自車が、交差点、踏み切り
付近などの特別の運転環境下にある場合には、禁止時間
Txを設定することなく別の処理により、発進スイッチ
32による車両の発進を禁止する。
【0058】これを実現するために、第1変形例は、上
記第1実施形態の図3の発進制御ルーチンの一部を図6
のように変形したものであり、他の部分に関しては同第
1実施形態と同様に構成されるとともに、同様に動作す
る。したがって、以下の説明では、上記第1実施形態と
異なる部分のみについて説明する。
【0059】図6の発進制御ルーチンは、図3の発進制
御ルーチンのステップ210の処理をステップ210a
の処理に変形するとともに、ステップ214の処理の直
前にステップ230の処理を追加したものである。ま
ず、ステップ210aの処理においては、自車が自動車
専用道路にある場合には上記第1実施形態のステップ2
10と同様に禁止時間Txを設定するが、自車が一般道
路にある場合には、交差点、踏み切り付近などの区別な
く、一律に禁止時間Txを比較的長い時間値(例えば、
2秒)に設定しておく。
【0060】そして、ステップ230にて、ナビゲーシ
ョン装置37から自車の運転環境を表す運転環境データ
に基づいて、自車が、運転者にとって充分な注意を要す
る交差点、踏み切り付近などの予め決めた特定の運転環
境下にあるかを判定する。そして、自車が前記特定の運
転環境下になければ、ステップ230にて「NO」と判
定して、プログラムをステップ214以降に進め、上記
第1実施形態と同様なステップ214以降の処理を実行
する。一方、自車が前記特定の運転環境下にあれば、ス
テップ230にて「YES」と判定して、ステップ21
4〜224の処理を実行しないで、プログラムをステッ
プ226に進めてこの発進制御ルーチンの実行を終了す
る。
【0061】これにより、自車が、運転者にとって充分
な注意を要する交差点、踏み切り付近などの特定の運転
環境下にある場合には、発進スイッチ32による自車の
発進が禁止される。なお、この制御は、上記第1実施形
態において、交差点、踏み切り付近などに位置している
場合に、禁止時間Txとして極めて長い時間値(例え
ば、30分〜1時間)を設定したことと同等である。し
たがって、この第1変形例においても、実質的に上記実
施形態と同等な効果が期待される。
【0062】なお、この第1変形例においては、図6に
破線で示すように、ステップ230にて「YES」と判
定された場合、すなわち発進スイッチ32による操作に
よって自車が発進されない場合、ステップ250にて報
知装置23によってその旨を運転者に報知するようにし
てもよい。具体的には、例えば、報知装置23により、
「踏み切りです。発進しません。」という音声信号を発
生させたり、対応する文字を表示したりするようにす
る。
【0063】a2.第1実施形態の第2変形例 次に、上記第1実施形態の第2変形例について説明す
る。上記第1実施形態では前方車両が発進してから禁止
時間Txが経過するまでは発進スイッチ32を操作して
も自車を発進させないようにしたが、この第2変形例
は、前方車両の発進後に発進スイッチ32を所定の禁止
時間Tx以上操作し続けないと自車を発進させないよう
にしたものである。
【0064】これを実現するために、第2変形例は、上
記第1実施形態の図3の発進制御ルーチンの一部を図7
のように変形したものであり、他の部分に関しては同第
1実施形態と同様に構成されるとともに、同様に動作す
る。したがって、以下の説明では、上記第1実施形態と
異なる部分のみについて説明する。
【0065】図7の発進制御ルーチンは、図3のステッ
プ218にて「NO」と判定された場合に、ステップ2
40の処理により、タイマ11のカウント値TMが
「0」にリセットするようにしたものである。したがっ
て、発進スイッチ32がオン操作されない間、タイマ1
1のカウント値TMは「0」にリセットされたままであ
る。発進スイッチ32がオン操作されると、ステップ2
18にて「YES」と判定して、ステップ220にてタ
イマ11のカウント値TMが前記設定した禁止時間Tx
以上であるか否かを判定する。タイマ11のカウント値
TMが禁止時間Tx未満である限り、ステップ220に
て「NO」と判定されて、プログラムはステップ226
に進められてこの発進制御ルーチンの実行が終了され
る。そして、発進スイッチ32がオン操作され続けてい
れば、タイマ11のカウント値TMは増加し続ける。な
お、発進スイッチ32が一旦オン操作されても、同オン
操作が解除されて同スイッチ32がオフ状態になると、
ステップ240にてタイマ11のカウント値TMは
「0」にリセットされてしまう。
【0066】発進スイッチ32が禁止時間Tx以上オン
操作され続けると、ステップ220にて「YES」と判
定して、プログラムを上記第1実施形態と同じステップ
222に進めて自車を発進制御する。したがって、この
第2変形例によれば、前方車両の発進後であり、かつ前
方車両との車間距離が所定の車間距離以上にあるとき、
発進スイッチ32が禁止時間Tx以上オン操作される
と、自車が発進制御される。したがって、この場合も、
前方車両の発進後、少なくとも禁止時間Txが経過する
までは車両は発進されないので、運転者には周囲に注意
を払う時間が与えられる。そして、この場合も、禁止時
間Txは自車の運転環境に応じて決定されるものである
とともに、前方車両との車間距離が所定距離以上である
ときにのみ発進スイッチ32による発進が許容されるの
で、上記第1実施形態と同様な効果が期待される。
【0067】a3.第1実施形態の第3変形例 次に、上記第1実施形態の第3変形例について説明す
る。この第3変形例は、上記第2変形例において、上記
第1変形例のように、自車が交差点、踏み切り付近など
の特別の運転環境下にある場合には、禁止時間Txを設
定することなく別の処理により、発進スイッチ32によ
る車両の発進を禁止するものである。
【0068】この場合、上記第2変形例の図7の発進制
御ルーチンが図8に示すように変形される。この図8の
発進制御ルーチンにおいては、図7のステップ210の
処理が上記第1変形例のステップ210aの処理に変更
され、図7のステップ214の直前に上記第1変形例の
ステップ230と同じ判定処理が追加されている。これ
によっても、自車が、運転者にとって充分な注意を要す
る交差点、踏み切り付近などの特定の運転環境下にある
場合には、発進スイッチ32による自車の発進が禁止さ
れる。したがって、この第3変形例においても、実質的
に上記実施形態と同等な効果が期待される。
【0069】なお、この第3変形例においても、上記第
1変形例の場合と同様に、図8に破線で示すように、ス
テップ230にて「YES」と判定された場合、ステッ
プ250にて報知装置23によって発進スイッチ32に
よる操作によって自車が発進されないことを運転者に報
知するようにしてもよい。
【0070】a4.第1実施形態の第4変形例 次に、上記第1実施形態の第4変形例について説明す
る。この第4変形例は、上記実施形態及びその第1変形
例において、前方車両の発進の報知時間を自車の運転環
境に応じて変更するようにしたものである。図9は、上
記実施形態及びその第1変形例に係る図3及び図6の変
形した部分のみを示しており、前方車両が発進してステ
ップ206にて「YES」と判定されると、ステップ26
0にて自車の運転環境に応じて発進報知内容を選択す
る。
【0071】この発進報知内容の選択について説明する
と、上述したステップ210の場合と同様に、ナビゲー
ション装置37から自車の運転環境を表す運転環境デー
タを入力する。そして、自車が自動車専用道路のランプ
ウエイ、サービスエリア、パーキングエリア、ジャンク
ション、バス停留所誘導路などの入り口又は出口付近
(合流点付近)に位置している場合(図4(B)参照)、
報知のために比較的長い時間を必要とする発進報知内容
を選択する。例えば、「ピンポーン。高速道路の出口付
近です。」、「ピンポーン。サービスエリアの出口付近
です。」などを選択する。また、自車が交差点、踏み切
り付近など以外の一般道路に位置していれば、報知のた
めに比較的長い時間を必要とする発進報知内容を選択す
る。例えば、「ピンポーン。一般道路を走行中です。」
などを選択する。
【0072】さらに、自車が一般道路の交差点、踏み切
り付近などに位置している場合(図4(C)参照)、特別
の報知内容を選択する。例えば、「踏み切りです。発進
しません。」を選択する。ただし、図6に破線で示すス
テップ250を処理を実行する場合には、同処理と重複
するので、前記報知内容の選択は行われない。これら
の、発進報知内容は、電子制御ユニット10又は報知装
置23内に設けたROMに音声データ及び表示データと
して記憶されているものである。
【0073】前記ステップ260の処理後、ステップ2
62にて前方車両の発進報知を開始する。この発進報知
においては、報知装置23を制御して、前記選択した発
進報知内容を音声で出力したり、同内容を文字表示す
る。その結果、運転者には、自車の運転環境に応じた前
方車両の発進が報知される。そして、この発進報知の開
始後、上述したステップ210以降の処理が実行され
る。
【0074】その結果、この第4変形例によれば、自車
の各種運転環境に応じて、運転者に対する前方車両の発
進報知の時間が種々に変更される。したがって、図10
の(A)(B)に示すように、発進スイッチ32の操作によ
る自車の発進が禁止される禁止時間Txが自車の運転環
境に応じて変化しても、発進報知の終了から禁止時間の
満了までの時間Toをほぼ一定に保つことができる。図
10(A)は報知内容が長い場合の例を示しており、図1
0(B)は報知内容が短い場合の例を示している。
【0075】したがって、前方車両の発進の報知によっ
て運転者に対する発進スイッチ32の操作が促されてか
ら、運転者が発進スイッチ32を操作して自車を発進さ
せることを想定すると、実質的に発進スイッチ32の操
作による自車の発進が禁止される時間Toは、自車の運
転環境とは無関係にほぼ一定になる。このように、発進
スイッチ32による発進操作の受付禁止時間を自車の運
転環境とは無関係に実質的に一定にすることで、発進ス
イッチ32による自車の発進に対して一貫性をもたせる
ことができるので、運転者は違和感なく発進スイッチ3
2の操作により自車を前方車両に追従させて発進させる
ことができる。また、前方車両の発進報知の時間を可変
とすることで、運転者が充分な注意をはらった上で自車
を発進させる環境下では、運転者に対して周囲の確認を
する時間を充分に与えることもできる。
【0076】なお、この場合も、上述した実施形態の場
合と同様に、ETC情報受信装置38により、ETC
(Electronic Toll Control)装置からのETC情報を
受信して、同受信したETC情報をもナビゲーション装
置37からの情報に加えて、自動車専用道路と一般道路
とを見極めるようにしてもよい。さらに、後述する第2
実施例の車線数、渋滞情報なども考慮にいれて、報知内
容を決定するようにしてもよい。
【0077】第1実施形態の第5変形例 次に、上記第1実施形態の第5変形例について説明す
る。この第5変形例は、上記実施形態の第2及び第3変
形例において、前方車両の発進の報知時間を自車の運転
環境に応じて変更するようにしたものである。図11
は、上記実施形態の第2及び第3変形例に係る図7及び
図8を変形したフローチャートを示している。
【0078】この場合も、前方車両が発進してステップ
206にて「YES」と判定されると、ステップ270に
て自車の運転環境に応じて発進報知内容を選択し、ステ
ップ272にて前方車両の発進報知を開始する。これら
のステップ270,272の処理は、上記第1実施形態
の第4変形例のステップ260,262の処理と同じで
ある。これにより、上記第4変形例の場合と同様に、自
車の運転環境に応じた長さの発進報知内容、すなわち運
転者がより多くの注意を必要とする場合ほど長くなる発
進報知内容が選択されるとともに、同選択された報知内
容が報知装置23によって音声及び表示出力される。
【0079】前記ステップ272の処理後、ステップ2
74にて、前記発進報知が終了したか否かが判定され、
同発進報知が終了するまで、ステップ274にて「NO」
と判定してプログラムの進行を中断する。そして、前記
発進報知が終了すると、ステップ274にて「YES」と
判定して、プログラムをステップ212に進める。な
お、この場合、上述したステップ210の禁止時間Tx
の設定処理は削除されている。
【0080】ステップ212以降の処理は、ステップ2
20aの処理を除き、上記第1実施形態の第2及び第3
変形例と同じである。ステップ220aにおいては、タ
イマのカウント値TMが固定値Txo以上であるかを判定
する。したがって、この第5変形例によれば、自車の運
転環境に応じた長さの発進報知がなされた後、すなわち
自車の運転環境に応じた時間長だけ前方車両の発進が報
知された後、発進スイッチ32を前記固定値Txoに対応
した時間以上操作したときに、自車が発進制御される。
【0081】その結果、この第5変形例によっても、図
10の(A)(B)に示すように、運転者に対する前方車両
の発進報知の時間が自車の運転環境に応じて種々に変更
され、一方、自車を発進させるための発進スイッチ32
の連続操作時間を自車の運転環境とは無関係に一定にす
ることができる。したがって、前方車両の発進から発進
スイッチ32の操作による自車の発進が禁止される時間
を自車の運転環境に応じて変化させても、発進スイッチ
32による自車の発進に対して一貫性をもたせることが
できるので、運転者は違和感なく操作スイッチの操作に
より自車を前方車両に追従させて発進させることができ
る。また、この場合も、前方車両の発進報知の時間を可
変とすることで、運転者が充分な注意をはらった上で自
車を発進させる環境下では、運転者に対して周囲の確認
をする時間を充分に与えることもできる。
【0082】なお、この第5変形例においては、上記第
1実施形態の第2及び第3変形例に係る図7,8のステ
ップ210の処理を削除するとともに、ステップ220
aにてタイマのカウント値TMと固定値Txoとを比較す
るようにした。しかし、前記ステップ210の処理内容
を、上記自車の運転環境に応じて禁止時間Txを設定す
るとともに、同設定された禁止時間Txから前記前方車
両の発進報知にかかる時間を減算する処理に代えて、ス
テップ220aにてタイマのカウント値TMが前記減算
値以上であるかを判定する処理に代えてもよい。これに
よれば、自車を発進させるために必要な発進スイッチ3
2の連続操作時間が、前方車両の発進報知に必要な時間
に応じて若干変化することになる。ただし、この場合、
前記連続操作時間が常に前記固定値Txo近傍の値になる
ように、自車の運転環境に応じて設定される発進報知内
容の長さを調節する必要がある。
【0083】また、この場合も、上述した実施形態の第
4変形例の場合と同様に、ETC情報受信装置38によ
り、ETC(Electronic Toll Control)装置からのE
TC情報を受信して、同受信したETC情報をもナビゲ
ーション装置37からの情報に加えて、自動車専用道路
と一般道路とを見極めるようにしてもよい。さらに、後
述する第2実施例の車線数、渋滞情報なども考慮にいれ
て、報知内容を決定するようにしてもよい。
【0084】b.第2実施形態 次に、本発明の第2実施形態について説明する。この第
2実施形態の構成も、上記第1実施形態とほぼ同様であ
るが、図1に破線で示すように、上記第1実施形態の構
成に加えて、VICS(Vehicle Information and Comm
unication System)情報受信装置39を備えている。V
ICS情報受信装置39は、渋滞情報を含む道路交通情
報を発信するVICS情報送信装置からの情報を受信す
るものであり、受信した道路交通情報、特に渋滞情報を
電子制御ユニット10に供給する。
【0085】電子制御ユニット10は、上記第1実施形
態と同様な図2の追従制御プログラムを実行するが、図
2のステップ112にて実行される発進制御ルーチンが
異なる。この発進制御ルーチンは、図12に示す通りで
ある。以下、この第2実施形態に係る車両追従装置につ
いて説明するが、この説明においても、上記第1実施形
態と異なる部分についてのみ説明する。
【0086】この発進制御ルーチンは、ステップ300
にて開始され、ステップ302,306にて上記第1実
施形態のステップ202,206の処理と同様にして、
前方車両が停止中であるか、前方車両は停止状態から発
進状態に変化した直後であるかがそれぞれ判定される。
前方車両が停止中であれば、ステップ302にて「YE
S」と判定され、ステップ304にて上記第1実施形態
のステップ204の処理と同様に自車が停止制御され
る。
【0087】一方、前方車両が発進直後であれは、ステ
ップ306にて「YES」と判定され、ステップ308
にて、上記第1実施形態のステップ208の処理と同様
にして、運転者に前方車両の発進が知らされる。前方車
両が発進直後でなけれは、ステップ306にて「NO」
と判定され、ステップ308の処理を経ないで、プログ
ラムはステップ310に進められる。ステップ310に
おいては、発進スイッチ受付判定ルーチンが実行され
る。この発進スイッチ受付判定ルーチンは、図13に詳
細に示されており、その実行がステップ400にて開始
される。
【0088】前記発進スイッチ受付判定ルーチンの開始
後、ステップ402にて車間距離センサ34から車間距
離Lを表す検出信号を入力する。また、ステップ404
にて、ナビゲーション装置37からの情報に基づいて自
車が走行中の道路の車線数を検出する。また、ステップ
406にて、VICS情報受信装置39からの情報に基
づいて自車が走行中の道路の渋滞情報を検出する。そし
て、ステップ408,410にて、前記ステップ404
の検出結果に基づいて、自車が走行中の道路が1車線で
あるか、2車線であるか、また3車線以上であるかを判
定する。自車が走行中の道路が1車線であれば、ステッ
プ408にて「YES」と判定してプログラムをステッ
プ412に進める。自車が走行中の道路が2車線であれ
ば、ステップ408,410にてそれぞれ「NO」、
「YES」と判定してプログラムをステップ414に進
める。自車が走行中の道路が3車線以上であれば、ステ
ップ408,410にてそれぞれ「NO」、「NO」と
判定してプログラムをステップ416に進める。
【0089】ステップ412,414,416において
は、前記ステップ406の検出結果に基づいて、自車が
走行中の道路が渋滞中であるか否かを判定する。前記ス
テップ412,414,416にてそれぞれ「NO」す
なわち渋滞中でないと判定されれば、ステップ420,
424,428にて、L≧L1,L≧L2,L≧L3なる
比較判定処理がそれぞれ実行される。この場合、Lは前
記ステップ402にて入力した車間距離であり、L1,
L2,L3は予め決められた定数でL1>L2>L3の関係
にあり、例えば数〜数十メートル程度に設定されてい
る。一方、前記ステップ412,414,416にてそ
れぞれ「YES」すなわち渋滞中であると判定されれ
ば、ステップ418,422,426にて、L≧a1・L
1,L≧a2・L2,L≧a3・L3なる比較判定処理が実行
される。なお、これらのa1,a2,a3は予め決められ
た係数で、「1」未満の正数であり、例えば0.1〜
0.9程度の値に設定されている。
【0090】そして、ステップ418〜428にて、そ
れぞれ「NO」すなわち車間距離Lはa1・L1,L1,a2・
L2,L2,a3・L3,L3以上でないとそれぞれ判定され
れば、ステップ430にて禁止フラグINHを"0"に設
定して、ステップ434にてこの発進スイッチ受付判定
ルーチンの実行を終了する。また、ステップ418〜4
28にて、それぞれ「YES」すなわち車間距離Lはa1・
L1,L1,a2・L2,L2,a3・L3,L3以上であるとそ
れぞれ判定されれば、ステップ432にて禁止フラグI
NHを"1"に設定して、ステップ434にてこの発進ス
イッチ受付判定ルーチンの実行を終了する。
【0091】前記発進スイッチ受付判定ルーチンの実行
の終了後、図12の発進制御ルーチンのステップ312
にて禁止フラグINHが"0"であるか否かを判定する。
禁止フラグINHが"0"であれば、同ステップ312に
て「YES」と判定し、ステップ314の判定処理を許容
する。ステップ314においては、発進スイッチ32が
オン操作されているか否かを判定する。発進スイッチ3
2がオン操作されなければ、ステップ314にて「NO」
と判定し、ステップ320にて、この発進制御ルーチン
の実行を終了する。
【0092】一方,発進スイッチ32がオン操作されれ
ば、ステップ314にて「YES」と判定し、ステップ3
16,318にて,上記第1実施形態における図3のス
テップ222,224の処理と同様に、自車の発進を制
御するとともに、追従フラグCFを"1"に設定する。こ
れにより、自車は発進スイッチ32の操作に応答して発
進制御され、その後、前方車両を追従するようになる。
【0093】また、前記発進スイッチ受付判定ルーチン
の実行の結果、禁止フラグINHが"1"に設定される
と、ステップ312にて「NO」と判定され続けて、前記
ステップ314〜318の処理を実行することなく、ス
テップ320にてこの発進制御ルーチンの実行を終了す
る。その結果、この場合には、自車を発進スイッチ32
による簡単な操作で発進させることができなくなり、運
転者は、アクセルペダルの踏み込み操作により自車を発
進させなければならなくなるとともに、その車速をブレ
ーキペダルの操作によりコントロールせざるを得なくな
る。
【0094】この第2実施形態の他の動作に関しては上
記第1実施形態の場合と同様であり、メインスイッチ3
1がオン状態に保たれている限り、自車を前方車両の後
方に停止させてアクセルペダル及びブレーキペダルの操
作を解除した後には、発進スイッチ32のオン操作によ
る発進制御機能及び前方車両の自動追従制御機能が復活
する。
【0095】上記作動説明からも理解できるように、こ
の第2実施形態によれば、発進スイッチ受付判定ルーチ
ンの実行により、前方車両が発進してからある程度遅れ
て発進スイッチ32をオン操作しても、車間距離Lが所
定距離a1・L1,L1,a2・L2,L2,a3・L3,L3以上
大きくなっている場合には自車は発進制御されない。す
なわち、車間距離Lが所定距離a1・L1,L1,a2・L
2,L2,a3・L3,L3以上大きくなると、発進スイッチ
32の機能が無効となる。これにより、発進スイッチ3
2の操作が遅れて、自車と前方車両との間に他の車両が
進入してくるような場合、同発進スイッチ32による安
易な発進制御が禁止されて、運転者は充分に注意をはら
った上で、アクセルペダルを用いた通常の方法でしか自
車を発進させられなくなり、交通安全上好ましいものと
なる。
【0096】また、車線数が多い場合及び渋滞の場合に
は、図13のステップ404〜428の処理により、車
間距離Lと比較される所定距離a1・L1,L1,a2・L
2,L2,a3・L3,L3を小さく設定するようにしたの
で、車線数が多かったり、渋滞中などの割り込みの多い
運転環境下では、発進スイッチ32の操作による自車の
発進がより制限されるようになる。したがって、発進ス
イッチ32による自車の安易な発進制御がより的確に禁
止されて、交通安全上より好ましいものとなる。
【0097】なお、前記第2実施形態では、車線数及び
渋滞のみを自車の運転環境としたが、上記第1実施形態
のように、ナビゲーション装置37及び/又はETC情
報受信装置38からの情報を用いて、自車が交差点、踏
み切りなどに位置していたり、自動車専用道路のランプ
ウエイ、サービスエリア、パーキングエリア、ジャンク
ション、バス停留所誘導路などの入り口又は出口付近に
位置しているなどの、自車の運転環境をも考慮して前記
所定距離a1・L1,L1,a2・L2,L2,a3・L3,L3を
設定するようにしてもよい。
【0098】b1.第2実施形態の第1変形例 次に、上記第2実施形態の第1変形例について説明す
る。上記第2実施形態では前方車両との車間距離によっ
て発進スイッチ32の機能の有効及び無効を決定するよ
うにしたが、この第1変形例は、前方車両の発進からの
時間で発進スイッチ32の機能の有効及び無効を決定す
るようにしたものである。
【0099】この第1変形例では、電子制御ユニット1
0は、図2の追従制御プログラム、図12の発進制御ル
ーチン及び図14の発進スイッチ受付判定ルーチンを実
行する。ただし、この場合の発進制御ルーチンは、図1
2に破線で示すように、ステップ308の直後にステッ
プ330の処理が追加されている。ステップ330の処
理は,タイマ11のカウント値TMを「0」にリセット
するものである。これにより、タイマ11は、前方車両
が発進された直後から「0」からの計時を開始し、その
カウント値TMと「0」から徐々に増加させる。
【0100】また、図14の発進スイッチ受付判定ルー
チンは、上記第2実施形態に係る図13の発進スイッチ
受付判定ルーチンにおいて、ステップ402の処理を削
除するとともに、ステップ418〜428の判定処理を
ステップ418a〜428aの判定処理に変更したもの
である。ステップ418a〜428aにおいては、TM
≧a1・T1,TM≧T1,TM≧a2・T2,TM≧T2,T
M≧a3・T3,TM≧T3なる比較判定処理がそれぞれ実
行される。この場合、TMは前方車両の発進からの経過
時間を表し、T1,T2,T3は予め決められた定数でT1
>T2>T3の関係にあり、例えば1〜10秒程度に設定
されている。また、a1,a2,a3は上記第2実施形態
の場合と同じである。他の構成及び動作は、上記第2実
施形態と同じである。
【0101】この第1変形例によれば、ステップ418
a〜428aにおける比較判定において、カウント値T
Mが、それぞれa1・T1,T1,a2・T2,T2,a3・T
3,T3未満であれば、同ステップ418a〜428aに
てそれぞれ「NO」と判定されて、ステップ430にて禁
止フラグINHが"0"に設定される。一方、カウント値
TMが、それぞれa1・T1,T1,a2・T2,T2,a3・T
3,T3以上であれば、ステップ418a〜428aにて
それぞれ「YES」と判定されて、ステップ432にて禁
止フラグINHが"1"に設定される。そして、この発進
スイッチ受付判定ルーチンの実行の終了後、上記第2実
施形態と同様な図12のステップ312〜318の処理
が実行される。
【0102】したがって、前方車両が発進してから所定
時間a1・T1,T1,a2・T2,T2,a3・T3,T3が経過
するまでに、発進スイッチ32がオン操作されれば,同
スイッチ操作は有効とされ、自車は発進スイッチ32の
オン操作によって発進制御される。また、前方車両の発
進から所定時間a1・T1,T1,a2・T2,T2,a3・T
3,T3の経過後に、発進スイッチ32がオン操作されて
も、同スイッチ操作は無効とされ、自車は発進スイッチ
32のオン操作によって発進制御されない。この場合に
は、上記第2実施形態の場合と同様に、自車を発進スイ
ッチ32による簡単な操作で発進させることができなく
なり、運転者は、アクセルペダルの踏み込み操作により
自車を発進させなければならなくなるとともに、その車
速をブレーキペダルの操作によりコントロールせざるを
得なくなる。
【0103】その結果、この第1変形例によっても,発
進スイッチ32の操作が遅れて自車と前方車両との間に
他の車両が進入してくるような場合、発進スイッチ32
による自車の安易な発進制御が禁止されて、運転者は充
分に注意をはらった上で通常の方法でしか車両を発進さ
せられなくなり、交通安全上好ましいものとなる。
【0104】また、この場合のカウント値TMと比較さ
れる所定時間a1・T1,T1,a2・T2,T2,a3・T3,
T3は、図14のステップ404〜416,418a〜
428aの処理により、車線数が多い場合及び渋滞の場
合には小さく設定するようにしたので、車線数が多かっ
たり、渋滞中などの割り込みの多い運転環境下では、発
進スイッチ32の操作による自車の発進がより制限され
るようになる。したがって、発進スイッチ32による自
車の安易な発進制御がより的確に禁止されて、交通安全
上より好ましいものとなる。
【0105】なお、前記第1変形例においても、上記第
2実施形態と同様に、ナビゲーション装置37及び/又
はETC情報受信装置38からの情報を用いて、自車が
交差点、踏み切りなどに位置していたり、自動車専用道
路のランプウエイ、サービスエリア、パーキングエリ
ア、ジャンクション、バス停留所誘導路などの入り口又
は出口付近に位置しているなどの、自車の運転環境をも
考慮して前記所定時間a1・T1,T1,a2・T2,T2,a
3・T3,T3を設定するようにしてもよい。
【0106】b2.第2実施形態の第2変形例 次に、上記第2実施形態の第2変形例について説明す
る。上記第2実施形態及びその第1変形例ではVICS
情報に基づいて渋滞を検出するようにしたが、この第2
変形例は、現在時刻によって渋滞を推定するようにした
ものである。
【0107】したがって、この第2変形例においては、
図1に破線で示すように、電子制御ユニット10内に時
計回路12が設けられている。時計回路12は、常時作
動しているものであり、絶対的な年月日及び時刻を計時
し続ける。また、この第2変形例においては、上記第2
実施形態における図13の発進スイッチ受付判定ルーチ
ンのステップ406の処理を、図15のステップ406
aの処理に変形した発進スイッチ受付判定ルーチンを実
行する。このステップ406aの処理は、場所及び日時
に依存して渋滞が発生することに着目したもので、場所
及び日時に対応した渋滞発生率を表す渋滞データを予め
記憶しておき、前記渋滞データ、ナビゲーション装置3
7からの自車の位置情報及び地図情報、並びに時計回路
12による計測日時に基づいて、自車が渋滞に巻き込ま
れているか否かを推定する。
【0108】なお、簡単のために、前記渋滞データの一
部又は全部を省略して、例えば場所のみに対応した渋滞
発生率を表す渋滞データ、ナビゲーション装置37から
の前記情報及び時計回路12による計測日時に基づいて
渋滞を推定したり、ナビゲーション装置37からの前記
情報及び時計回路12による日時のみに基づいて渋滞を
推定したりするようにしてもよい。
【0109】そして、この推定結果が、上記第2実施形
態の図13のステップ412〜416の判定処理に利用
される。また、この第2変形例を上記第2実施形態の第
1変形例に適用する場合には、図15のステップ402
が省略されるとともに、前記ステップ406aの推定結
果は、図14のステップ412a〜416aの判定処理
に利用される。
【0110】したがって、この第2変形例によれば、V
ICS情報受信装置38を備えなくても、上記第2実施
例及びその第1変形例の場合と同様な効果を期待でき
る。
【0111】b3.第2実施形態の第3変形例 次に、上記第2実施形態の第3変形例について説明す
る。この第3変形例は、上記第2実施形態及びその第
1,2変形例に、前方車両との車間距離が所定距離未満
である場合には発進スイッチ32のオン操作による自車
の発進を禁止する機能を追加したものである。
【0112】この第3変形例においては、図16に示す
ように、図12の発進制御ルーチンにおけるステップ3
12の直前にステップ340,342の処理が追加され
ている。これらのステップ340,342の処理は、上
記第1実施形態に係る発進制御ルーチンの図3のステッ
プ214,216と同様に、前方車両との車間距離が所
定距離未満であるとき、発進スイッチ32のオン操作に
よる自車の発進を禁止する処理である。この所定距離
は、上記第2実施形態における図13のステップ418
〜428にて利用される所定距離a1・L1,L1,a2・L
2,L2,a3・L3,L3より短い値であり、例えば数〜数
十メートル程度に設定されている。なお、このステップ
342にて利用される所定距離も、上記第1実施形態の
場合と同様に車両の運転環境に応じて変化するようにし
てもよい。
【0113】したがって、この第3変形例によれば、前
方車両との車間距離が所定距離に達するまでは発進スイ
ッチ32による自車の自動発進が禁止されるので、前記
第2実施形態及びその第1,2変形例による効果に加
え、適切な車間距離を保つことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の各実施形態に係る車両追従装置のブ
ロック図である。
【図2】 第1及び第2実施形態に係り、図1の電子制
御ユニットにより実行される追従制御プログラムのフロ
ーチャートである。
【図3】 第1実施形態に係り、図2の発進制御ルーチ
ンの詳細フローチャートである。
【図4】 (A)〜(D)は、自車の各種運転環境の概略図
である。
【図5】 第1実施形態の禁止時間に対する運転者の安
全性と交通の乱れの関係を示すグラフである。
【図6】 第1実施形態の第1変形例に係る発進制御ル
ーチンの詳細フローチャートである。
【図7】 第1実施形態の第2変形例に係る発進制御ル
ーチンの詳細フローチャートである。
【図8】 第1実施形態の第3変形例に係る発進制御ル
ーチンの詳細フローチャートである。である。
【図9】 第1実施形態の第4変形例に係り、図3,6
の発進制御ルーチンの変形部分を示すフローチャートで
ある。
【図10】 (A)(B)は、禁止時間に含まれる報知時間
の占める割合が自車の運転環境に応じて変化することを
説明するためのタイムチャートである。
【図11】 第1実施形態の第5変形例に係り、図7の
一部を変形した発進制御ルーチンを示すフローチャート
である。
【図12】 第2実施形態に係り、図2の発進制御ルー
チンの詳細フローチャートである。
【図13】 図12の発進制御ルーチンにて実行される
発進スイッチ受付判定ルーチンの詳細フローチャートで
ある。
【図14】 第2実施形態の第1変形例に係り、図12
の発進制御ルーチンにて実行される発進スイッチ受付判
定ルーチンの詳細フローチャートである。
【図15】 第2実施形態の第2変形例に係り、図1
3,14の発進スイッチ受付判定ルーチンの変更部分を
示すフローチャートである。
【図16】 第2実施形態の第3変形例に係り、図2の
発進制御ルーチンの詳細フローチャートである。
【符号の説明】
10…電子制御ユニット、11…タイマ、12…時計回
路、21…ブレーキアクチュエータ、22…スロットル
アクチュエータ、23…報知装置、31…メインスイッ
チ、32…発進スイッチ、33…車速センサ、34…車
間距離センサ、35…アクセルペダルスイッチ、36…
ブレーキペダルスイッチ、37…ナビゲーション装置、
38…ETC情報受信装置、39…VICS情報受信装
置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B60R 21/00 624 B60R 21/00 624G 624H 624Z 626 626C 626D 627 627 628 628F 628C 628B F02D 29/02 301 F02D 29/02 301D 331 331Z G01C 21/00 G01C 21/00 A G08G 1/16 G08G 1/16 C Fターム(参考) 2F029 AA02 AB07 AB12 AC02 AC06 AC09 AC13 AC18 3D041 AA41 AA71 AA72 AB01 AC01 AC26 AD10 AD41 AD46 AD50 AD51 AE04 AE41 3D044 AA11 AA12 AA24 AA25 AA35 AB01 AC15 AC24 AC26 AC39 AC56 AC59 AD04 AD21 AE01 AE06 AE07 BA20 BB01 BD05 3G093 AA01 BA04 BA07 BA09 BA23 CA04 CB05 CB10 CB12 CB13 DA06 DB05 DB15 DB16 DB18 EA09 EB04 EC02 FB03 5H180 AA01 BB13 CC03 CC11 CC12 CC14 FF05 FF13 FF22 FF32 LL01 LL04 LL07 LL08 LL09

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】自車を発進させるための操作スイッチと、 前方車両が停止状態から発進したことを検出する前方車
    両発進検出手段と、 前記前方車両の発進検出後における前記操作スイッチの
    操作に応答して自車を発進させる発進制御手段とを備え
    た車両追従装置において、 前記前方車両の発進検出後から所定の禁止時間が経過す
    るまで、前記発進制御手段による発進制御を禁止する発
    進禁止手段を設けたことを特徴とする車両追従装置。
  2. 【請求項2】自車を発進させるための操作スイッチと、 前方車両が停止状態から発進したことを検出する前方車
    両発進検出手段と、 前記前方車両の発進検出後、前記操作スイッチが所定の
    禁止時間以上操作され続けていることを条件に自車を発
    進させる発進制御手段とを備えたことを特徴とする車両
    追従装置。
  3. 【請求項3】前記請求項1又は請求項2に記載した車両
    追従装置において、 前記所定の禁止時間は、自車の運転環境に応じて決定さ
    れるものである車両追従装置。
  4. 【請求項4】前記請求項1乃至請求項3のうちのいずれ
    か一つに記載した車両追従装置において、 前記前方車両発進検出手段による前方車両の発進の検出
    に応答して同前方車両の発進を運転者に報知する報知手
    段を設けたことを特徴とする車両追従装置。
  5. 【請求項5】前記請求項1に記載した車両追従装置にお
    いて、 前記前方車両発進検出手段による前方車両の発進の検出
    に応答して同前方車両の発進を自車の運転環境に応じた
    時間分だけ運転者に報知する報知手段とを設けたことを
    特徴とする車両追従装置。
  6. 【請求項6】自車を発進させるための操作スイッチと、 前方車両が停止状態から発進したことを検出する前方車
    両発進検出手段と、 前記前方車両発進検出手段による前方車両の発進の検出
    に応答して同前方車両の発進を自車の運転環境に応じた
    時間分だけ運転者に報知する報知手段と、 前記前方車両の発進報知の終了後、前記操作スイッチが
    所定の禁止時間以上操作され続けていることを条件に自
    車を発進させる発進制御手段とを備えたことを特徴とす
    る車両追従装置。
  7. 【請求項7】自車を発進させるための操作スイッチと、 前方車両が停止状態から発進したことを検出する前方車
    両発進検出手段と、 前記前方車両の発進検出後における前記操作スイッチの
    操作に応答して自車を発進させる発進制御手段とを備え
    た車両追従装置において、 自車の運転環境に応じて前記発進制御手段による発進制
    御を禁止する環境制限手段を設けたことを特徴とする車
    両追従装置。
  8. 【請求項8】前記請求項3、及び前記請求項5乃至請求
    項7のうちのいずれか一つに記載した車両追従装置にお
    いて、 前記自車の運転環境は、ナビゲーション装置からの情報
    に基づいて決定されるものである車両追従装置。
  9. 【請求項9】前記請求項1乃至請求項8のうちのいずれ
    か一つに記載した車両追従装置において、 自車と前方車両との車間距離を検出する車間距離検出手
    段と、 前記検出した車間距離が所定の禁止距離以上になるまで
    前記発進制御手段による発進制御を禁止する車間距離制
    限手段とを設けたことを特徴とする車両追従装置。
  10. 【請求項10】自車を発進させるための操作スイッチ
    と、 前方車両が停止状態から発進したことを検出する前方車
    両発進検出手段と、 前記前方車両の発進検出後における前記操作スイッチの
    操作に応答して自車を発進させる発進制御手段とを備え
    た車両追従装置において、 自車と前方車両との車間距離を検出する車間距離検出手
    段と、 前記検出した車間距離が所定の解除距離以上であるとき
    前記発進制御手段による発進制御機能を解除する発進機
    能解除手段とを設けたことを特徴とする車両追従装置。
  11. 【請求項11】前記請求項10に記載した車両追従装置
    において、 前記所定の解除距離は、自車の運転環境に応じて決定さ
    れるものである車両追従装置。
  12. 【請求項12】前記請求項10又は請求項11に記載し
    た車両追従装置において、 前記車間距離検出手段によって検出した車間距離が前記
    解除距離よりも短い所定の禁止距離以上になるまで前記
    発進制御手段による発進制御を禁止する車間距離制限手
    段を設けたことを特徴とする車両追従装置。
  13. 【請求項13】自車を発進させるための操作スイッチ
    と、 前方車両が停止状態から発進したことを検出する前方車
    両発進検出手段と、 前記前方車両の発進検出後における前記操作スイッチの
    操作に応答して自車を発進させる発進制御手段とを備え
    た車両追従装置において、 前記前方車両の発進検出からの経過時間を計測する時間
    計測手段と、 前記計測時間が所定の解除時間以上であるとき前記発進
    制御手段による発進制御機能を解除する発進機能解除手
    段とを設けたことを特徴とする車両追従装置。
  14. 【請求項14】前記請求項13に記載した車両追従装置
    において、 前記所定の解除時間は、自車の運転環境に応じて決定さ
    れるものである車両追従装置。
  15. 【請求項15】前記請求項13又は請求項14に記載し
    た車両追従装置において、 自車と前方車両との車間距離を検出する車間距離検出手
    段と、 前記検出した車間距離が所定の禁止距離以上になるまで
    前記発進制御手段による発進制御を禁止する車間距離制
    限手段とを設けたことを特徴とする車両追従装置。
  16. 【請求項16】前記請求項11又は請求項14に記載し
    た車両追従装置において、 前記自車の運転環境は、ナビゲーション装置からの情報
    に基づいて決定されるものである車両追従装置。
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