JP2002102915A - デスケーリング水噴射方法 - Google Patents

デスケーリング水噴射方法

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JP2002102915A
JP2002102915A JP2000293282A JP2000293282A JP2002102915A JP 2002102915 A JP2002102915 A JP 2002102915A JP 2000293282 A JP2000293282 A JP 2000293282A JP 2000293282 A JP2000293282 A JP 2000293282A JP 2002102915 A JP2002102915 A JP 2002102915A
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JP
Japan
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steel slab
descaling water
rolling roll
rolling
descaling
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JP2000293282A
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English (en)
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Katsuya Sato
克也 佐藤
Minoru Okada
岡田  稔
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JFE Steel Corp
Original Assignee
Kawasaki Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課 題】 圧延ロール表面の面荒れを防止するデスケ
ーリング水噴射方法を提供する。 【解決手段】 圧延ロール入側のノズルヘッダーにノズ
ルを複数個配設し、ノズルから鋼スラブに噴射されるデ
スケーリング水のそれぞれの噴射パターンが平行で、か
つ鋼スラブの搬送方向から見て噴射パターンの重複する
領域の割合が同一となるようにデスケーリング水を噴射
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱間圧延ラインの
圧延機の入側におけるデスケーリング水の噴射方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】一般に鋼スラブの熱間圧延においては、
加熱炉を用いて鋼スラブを加熱した後、粗圧延機を用い
て粗圧延を行ない、次いで仕上げ圧延機を用いて仕上げ
圧延を行なって熱延薄板を製造する。また厚板圧延機を
用いて厚板を製造する。加熱炉で鋼スラブを加熱する
と、鋼スラブ表面に酸化物(以下、スケールという)が
生成する。表面にスケールが生成した鋼スラブの圧延を
行なうと、スケールによって圧延ロールの表面に疵が発
生し、圧延ロールの寿命が短縮されるばかりか、その圧
延ロール表面の疵が鋼スラブ表面に転写されて、歩留り
低下の原因にもなる。
【0003】そこで鋼スラブ表面のスケールの除去を目
的として、圧延機の入側にはデスケーラーが配設されて
いる。デスケーラーは、ノズルヘッダーに配設された複
数個のノズルから高圧のデスケーリング水を鋼スラブに
噴射して、鋼スラブ表面のスケールを吹き飛ばすもので
ある。以下では粗圧延機でのデスケーリングについて説
明する。
【0004】図2は、従来から知られているデスケーリ
ング水の噴射パターンの例を示す図であり、(a) は正面
図、(b) は平面図である。図2(a) に示すように、デス
ケーラーは、粗圧延ロール(図示せず)の回転軸に平行
なノズルヘッダー1と、そのノズルヘッダー1に配設さ
れる複数個のノズル2とからなり、粗圧延ロールの入側
で、かつ鋼スラブ3の上下両側に配設されてデスケーリ
ング水4を鋼スラブ3に噴射する。なお、図2(a) には
鋼スラブ3の上側のノズルヘッダー1とノズル2のみを
図示し、下側は図示していない。
【0005】デスケーリング水4は、図2(b) および図
3に示すように、圧延ロール6がスケールを噛み込まな
いように圧延ラインの上流側へ噴射される。図2(b) お
よび図3中の矢印は、鋼スラブ3の搬送方向を示す。な
お、図2(b) には鋼スラブ3と噴射パターン5のみを図
示する。噴射パターン5は図2(b) に示すように中央部
のデスケーリング水が干渉する部分がある。また、互い
に隣り合う2本の噴射パターン5が鋼スラブ3の搬送方
向から見て重複する領域aと、噴射パターン5が重複し
ない領域bがある。
【0006】図2に示すようなデスケーリング水の噴射
方法では、デスケーリング水の干渉と噴射パターンの重
複の割合の違いが、デスケーリングのムラとなり、さら
に圧延ロールの冷却のムラとなって、図4に示すような
圧延ロール表面の松葉状の面荒れが発生するという問題
があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記のような
問題を解消し、圧延ロール表面の面荒れを防止するデス
ケーリング水噴射方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者は、圧延ロール
の面荒れの発生原因について種々検討した。その結果、
デスケーリング水を噴射する際の互いに隣り合う噴射パ
ターンが鋼スラブの搬送方向から見て重複しない領域
で、圧延ロール表面の面荒れが発生することを見出し
た。つまり、互いに隣り合う噴射パターンが鋼スラブの
搬送方向から見て重複しない領域では、重複する領域と
比較して鋼スラブからの抜熱量が異なることから、圧延
ロールへの熱負荷も異なる。その結果、粗圧延ロールの
表面に疵が発生する。
【0009】本発明は、熱間圧延ラインの粗圧延機入側
に配設されるデスケーラーのデスケーリング水噴射方法
であって、粗圧延ロール入側のノズルヘッダーにノズル
を複数個配設し、ノズルから鋼スラブに噴射されるデス
ケーリング水のそれぞれの噴射パターンが平行で、かつ
鋼スラブの搬送方向から見て噴射パターンの重複する領
域の割合が同一となるようにデスケーリング水を噴射す
るデスケーリング水噴射方法である。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は、本発明のデスケーリング
水の噴射パターンの例を示す図であり、(a)は正面図、
(b) は平面図である。図1(b) 中の矢印は、鋼スラブ3
の搬送方向を示す。デスケーラーは、図1(a) に示すよ
うに、ノズルヘッダー1と複数個のノズル2とからな
り、粗圧延ロール(図示せず)の入側に配設される。ノ
ズルヘッダー1およびノズル2は、鋼スラブ3の上下両
側に配設されるが、図1(a) には上側のノズルヘッダー
1およびノズル2のみ図示する。また図1(b) には、鋼
スラブ3とその表面に噴射されるデスケーリング水の噴
射パターン5のみを示し、ノズルヘッダー1およびノズ
ル2は図示していない。
【0011】デスケーリング水4は、鋼スラブ3表面に
おいて噴射パターン5が平行になるように噴射される。
すなわち鋼スラブ3の幅方向に対する噴射パターン5の
ねじれ角αは同一である。また鋼スラブ3の搬送方向か
ら見て噴射パターン5の重複する領域の割合が同一にな
るようにすることによって、デスケーリング水が鋼スラ
ブ3表面に噴射される。
【0012】デスケーリング水量は鋼スラブの幅方向で
はどの部分も同一になる。したがって粗圧延ロールに対
する冷却は全ての部分で同一となり、局部的な熱負荷の
増加を抑制でき、粗圧延ロール表面に面荒れが発生する
のを防止できるのである。さらにこのような圧延ロール
表面の面荒れは、粗圧延ロールのような鋼スラブの圧延
温度1100〜1300℃程度の高い熱負荷部に発生しやすいこ
とから、厚板圧延等の熱負荷の高い圧延ロールに対して
も同様の効果が得られる。
【0013】
【実施例】鋼スラブ3(厚さ220mm ,幅 700〜2200mm)
を加熱した後、粗圧延機(R1,R2)入側のデスケー
ラーにおいて、図1に示すように、互いに隣り合う2本
の噴射パターン5が鋼スラブ3の搬送方向から見て重複
するようにデスケーリング水を噴射した。また各々の噴
射パターンは平行とし、そのねじれ角αは15度とした。
これを発明例とする。
【0014】また比較例として、鋼スラブ3(厚さ220m
m ,幅 700〜2200mm)を加熱した後、粗圧延機(R1,
R2)入側のデスケーラーにおいて、図2に示すよう
に、互いに隣り合う2本の噴射パターン5が鋼スラブ3
の搬送方向から見て重複する領域aと、噴射パターン5
が鋼スラブ3の搬送方向から見て重複しない領域bとを
有するようにデスケーリング水を噴射した。領域aの長
さは鋼スラブ3の幅方向に66mmとし、ねじれ角αは15度
とした。
【0015】発明例の方法でデスケーリング水を噴射し
ながら鋼スラブを20万t粗圧延した後、粗圧延ロールを
目視で調査したところ、松葉状の面荒れはなかった。一
方、比較例の方法でデスケーリング水を噴射しながら鋼
スラブを20万t粗圧延した後、粗圧延ロールを目視で調
査したところ、噴射パターンが重複しない領域bとデス
ケーリング水が干渉する中央部で松葉状の面荒れが発生
した。
【0016】
【発明の効果】本発明では、デスケーリング水の水量を
圧延ロールのどの部分も同一にしたので、圧延ロールの
冷却程度がロール軸方向で同一となり、圧延ロール表面
の面荒れを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のデスケーリング水の噴射パターンの例
を示す図であり、 (a)は正面図、 (b)は平面図である。
【図2】従来のデスケーリング水の噴射パターンの例を
示す図であり、 (a)は正面図、(b)は平面図である。
【図3】鋼スラブを圧延する状態を示す側面図である。
【図4】圧延ロールに松葉状の面荒れが発生する状態を
示す斜視図である。
【符号の説明】
1 ノズルヘッダー 2 ノズル 3 鋼スラブ 4 デスケーリング水 5 噴射パターン 6 圧延ロール α ねじれ角

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱間圧延ラインの圧延機入側に配設され
    るデスケーラーのデスケーリング水噴射方法であって、
    圧延ロールの入側のノズルヘッダーにノズルを複数個配
    設し、該ノズルから鋼スラブに噴射されるデスケーリン
    グ水のそれぞれの噴射パターンが平行で、かつ前記鋼ス
    ラブの搬送方向から見て噴射パターンの重複する領域の
    割合が同一となるようにデスケーリング水を噴射するこ
    とを特徴とするデスケーリング水噴射方法。
JP2000293282A 2000-09-27 2000-09-27 デスケーリング水噴射方法 Pending JP2002102915A (ja)

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Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008221328A (ja) * 2007-03-15 2008-09-25 Nippon Steel Corp 鋼片のスケール除去装置
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US10888907B2 (en) 2014-03-28 2021-01-12 Baoshan Iron & Steel Co., Ltd. Mixed jet descaling device axially and eccentrically arranged for inner wall of pipe

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