JP2002100555A - レジスト剥離装置およびそれを用いたデバイスの製造方法 - Google Patents

レジスト剥離装置およびそれを用いたデバイスの製造方法

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JP2002100555A JP2000289988A JP2000289988A JP2002100555A JP 2002100555 A JP2002100555 A JP 2002100555A JP 2000289988 A JP2000289988 A JP 2000289988A JP 2000289988 A JP2000289988 A JP 2000289988A JP 2002100555 A JP2002100555 A JP 2002100555A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 レジスト剥離液のレジスト剥離能力を復元す
る。 【解決手段】 レジスト剥離液3のレジスト剥離能力を
大きく劣化させる要因が、大気中の二酸化炭素がレジス
ト剥離液3に溶け込むことであることに着目し、レジス
ト剥離液3に溶け込んだ二酸化炭素の濃度を、pH電極
16を介してpHメータ17で測定したpH値に基づい
て、検出し、この検出結果に基づいてMEA(モノエタ
ノールアミン)溶液13を補給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はレジスト剥離装置
およびそれを用いたデバイスの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】LSIなどの半導体チップや薄膜トラン
ジスタなどのデバイスの製造プロセスにおいては、デバ
イス基板上に形成された被加工膜上にパターン形成され
たレジストをマスクとして被加工膜をエッチングし、次
いでレジストをレジスト剥離液を用いて剥離することが
多い。この場合、レジスト剥離液としては、アミン、グ
ライコールエーテル、水等を混合してなるものが使用さ
れ、使用後のレジスト剥離液を回収し、再使用してい
る。しかし、使用後のレジスト剥離液には剥離(溶解)
されたレジストが混入しているので、使用時間が長くな
ると、レジスト剥離液中のレジスト濃度が増加し、レジ
スト剥離能力が劣化し、使用に値しなくなってしまう。
このような場合、従来では、使用に値しなくなったレジ
スト剥離液をすべて新たなレジスト剥離液と交換してい
る。すなわち、使用に値しなくなったレジスト剥離液を
すべて廃棄している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来で
は、使用に値しなくなったレジスト剥離液をすべて新た
なレジスト剥離液と交換しているので、レジスト剥離液
の使用時間がどちらかといえば短く、交換頻度が多くな
り、稼働率が低下し、またレジスト剥離液を早期に廃棄
することとなり、コスト高となってしまうという問題が
あった。この発明の課題は、レジスト剥離液の使用時間
を延ばすことである。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、レジスト剥離液を用いてレジストを剥離し、使用後
のレジスト剥離液を回収して再使用するレジスト剥離装
置において、レジスト剥離液に溶け込んだ二酸化炭素の
濃度を検出する二酸化炭素濃度検出手段と、この二酸化
炭素濃度検出手段による検出結果に基づいてレジスト剥
離液にアミン溶液を補給するアミン溶液補給手段とを具
備したものである。請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載の発明において、前記二酸化炭素濃度検出手段と
して、レジスト剥離液のpHを測定するpH測定手段を
用いたものである。請求項3に記載の発明は、請求項2
に記載の発明において、前記pH測定手段により測定さ
れたpH値が設定値以下となったとき、前記アミン溶液
補給手段によりアミン溶液を補給するようにしたもので
ある。請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の発明
において、前記pH測定手段により測定されたpH値が
前記設定値よりも所定値上がったとき、前記アミン溶液
補給手段によるアミン溶液の補給を停止するようにした
ものである。請求項5に記載の発明は、請求項3に記載
の発明において、前記アミン溶液補給手段によるアミン
溶液の補給量が予め設定された量となるようにしたもの
である。請求項6に記載の発明は、請求項3〜5のいず
れかに記載の発明において、前記設定値を10.8〜1
1.2としたものである。請求項7に記載の発明は、請
求項6に記載の発明において、前記設定値を11.0と
したものである。請求項8に記載の発明は、請求項1に
記載の発明において、前記二酸化炭素濃度検出手段とし
て、レジスト剥離液の導電率を測定する導電率測定手段
を用いたものである。請求項9に記載の発明は、請求項
8に記載の発明において、レジスト剥離液の水分濃度を
測定し、この水分濃度が一定となるようにレジスト剥離
液に水分を補給する水分補給手段を備え、前記導電率測
定手段によるレジスト剥離液の導電率の測定を、レジス
ト剥離液の水分濃度を一定に保持した状態で行うように
したものである。請求項10に記載の発明は、請求項9
に記載の発明において、前記導電率測定手段により測定
された導電率が設定値以上となったとき、前記アミン溶
液補給手段によりアミン溶液を補給するようにしたもの
である。請求項11に記載の発明は、請求項10に記載
の発明において、前記導電率測定手段により測定された
導電率が前記設定値よりも所定値下がったとき、前記ア
ミン溶液補給手段によるアミン溶液の補給を停止するよ
うにしたものである。請求項12に記載の発明は、請求
項10に記載の発明において、前記アミン溶液補給手段
によるアミン溶液の補給量が予め設定された量となるよ
うにしたものである。請求項13に記載の発明は、請求
項10〜12のいずれかに記載の発明において、前記設
定値を1300〜600μS/cmとしたものである。
請求項14に記載の発明は、請求項13に記載の発明に
おいて、前記設定値を900μS/cmとしたものであ
る。請求項15に記載の発明は、デバイス基板上に形成
された被加工膜上にパターン形成されたレジストをマス
クとして前記被加工膜をエッチングし、次いで前記レジ
ストをレジスト剥離液を用いて剥離し、使用後のレジス
ト剥離液を回収して再使用するデバイスの製造方法にお
いて、レジスト剥離液に溶け込んだ二酸化炭素の濃度を
検出し、この検出結果に基づいてレジスト剥離液にアミ
ン溶液を補給し、レジスト剥離液のレジスト剥離能力を
復元しながら再使用するようにしたものである。請求項
16に記載の発明は、請求項15に記載の発明におい
て、前記二酸化炭素の濃度を、レジスト剥離液のpHを
測定し、この測定結果に基づいて検出するようにしたも
のである。請求項17に記載の発明は、請求項16に記
載の発明において、測定されたpH値が設定値以下とな
ったとき、アミン溶液を補給するようにしたものであ
る。請求項18に記載の発明は、請求項17に記載の発
明において、測定されたpH値が前記設定値よりも所定
値上がったとき、アミン溶液の補給を停止するようにし
たものである。請求項19に記載の発明は、請求項17
に記載の発明において、アミン溶液の補給量が予め設定
された量となるようにしたものである。請求項20に記
載の発明は、請求項17〜19のいずれかに記載の発明
において、前記設定値を10.8〜11.2としたもの
である。請求項21に記載の発明は、請求項20に記載
の発明において、前記設定値を11.0としたものであ
る。請求項22に記載の発明は、請求項15に記載の発
明において、前記二酸化炭素の濃度を、レジスト剥離液
の導電率を測定し、この測定結果に基づいて検出するよ
うにしたものである。請求項23に記載の発明は、請求
項22に記載の発明において、レジスト剥離液の導電率
の測定を、レジスト剥離液の水分濃度を測定し、この水
分濃度が一定となるように水分を補給した状態で、行う
ようにしたものである。請求項24に記載の発明は、請
求項23に記載の発明において、測定された導電率が設
定値以上となったとき、アミン溶液を補給するようにし
たものである。請求項25に記載の発明は、請求項24
に記載の発明において、測定された導電率が前記設定値
よりも所定値下がったとき、アミン溶液の補給を停止す
るようにしたものである。請求項26に記載の発明は、
請求項24に記載の発明において、アミン溶液の補給量
が予め設定された量となるようにしたものである。請求
項27に記載の発明は、請求項24〜26のいずれかに
記載の発明において、前記設定値を1300〜600μ
S/cmとしたものである。請求項28に記載の発明
は、請求項27に記載の発明において、前記設定値を9
00μS/cmとしたものである。そして、この発明に
よれば、レジスト剥離液のレジスト剥離能力を大きく劣
化させる要因が、大気中の二酸化炭素がレジスト剥離液
に溶け込むことであることに着目し、レジスト剥離液に
溶け込んだ二酸化炭素の濃度を検出し、この検出結果に
基づいてアミン溶液を補給するようにしているので、ア
ミン溶液の補給により、レジスト剥離液の二酸化炭素の
濃度が低下し、レジスト剥離液のレジスト剥離能力が復
元され、したがってレジスト剥離液の使用時間を延ばす
ことができる。
【0005】
【発明の実施の形態】図1はこの発明の一実施形態にお
けるレジスト剥離装置の概略構成図を示したものであ
る。このレジスト剥離装置は、LSIなどの半導体チッ
プや薄膜トランジスタなどのデバイスの製造プロセスに
おいて、デバイス基板21上に形成された、半導体膜、
絶縁膜、金属膜などの被加工膜22上にパターン形成さ
れたレジスト23をマスクとして被加工膜22をエッチ
ングするエッチング装置(図示せず)の後段に配置さ
れ、装置本体1を備えている。典型的には、デバイス基
板21は、ガラス基板であり、被加工膜22は、アモル
ファスシリコン半導体膜または該アモルファスシリコン
半導体膜およびその上に形成された絶縁膜、あるいは該
絶縁膜上に形成された金属膜である。装置本体1の下部
内には処理タンク2が設けられている。処理タンク2内
にはレジスト剥離液3が収容されている。レジスト剥離
液3は、一例として、モノエタノールアミン(ME
A)、ブチルジグリコール(BDG)、水等を混合した
ものからなっている。
【0006】装置本体1の上部は処理室4となってい
る。処理室4は、搬入口5および搬出口6を有し、その
間にデバイス基板21搬送用の搬送ローラ7が設けられ
た構造となっている。この場合、処理室4の床部は漏斗
状のレジスト剥離液回収部8となってなり、このレジス
ト剥離液回収部8の筒口下部は処理タンク2の上部内に
配置されている。処理室4内において搬送ローラ7の上
方には複数のシャワー9が設けられている。シャワー9
は配管10を介して処理タンク2の下部に接続されてい
る。配管10にはポンプ11が介在されている。
【0007】装置本体1の外部には補給タンク12が設
けられている。補給タンク12内には、100%のME
A溶液または水で適宜に希釈してなる高濃度のMEA溶
液(アミン溶液)13が収容されている。補給タンク1
2内のMEA溶液13は、ポンプ14の駆動により、配
管16を介して処理タンク2内に補給されるようになっ
ている。ポンプ14の駆動制御は、詳細は後述するが、
処理タンク2内に設けられたpH(ペーハー)電極16
に接続されたpHメータ17からのpH信号を受ける制
御部18によって行われるようになっている。
【0008】次に、このレジスト剥離装置により、前段
のエッチング装置から送られてきたデバイス基板21上
のレジスト23を剥離する場合について説明する。処理
タンク2内のレジスト剥離液3は、ポンプ11の駆動に
より、配管10を介してシャワー9に供給される。する
と、シャワー9からレジスト剥離液3が搬送ローラ7上
のデバイス基板21上に散布され、デバイス基板21上
のレジスト23が溶解されて剥離される。この剥離(溶
解)されたレジストを含むレジスト剥離液3は、レジス
ト剥離液回収部8を介して処理タンク2内に回収され、
再使用される。
【0009】ところで、レジスト剥離液3のレジスト剥
離能力を大きく劣化させる要因は、大気中の二酸化炭素
がレジスト剥離液3に溶け込むことである。すなわち、
レジスト剥離液3が処理室4内において大気中に曝され
ると、大気中の二酸化炭素がレジスト剥離液3に溶け込
む。そして、レジスト剥離液3に溶け込んだ二酸化炭素
の濃度がある値以上になると、レジスト剥離液3のレジ
スト剥離能力が大きく劣化し、デバイス基板21上にレ
ジスト残渣が発生するようになる。
【0010】ここで、レジスト剥離液3に溶け込んだ二
酸化炭素の濃度はレジスト剥離液3のpHに反比例す
る。レジスト剥離液3のpHは、レジスト剥離液3が新
液の場合12程度であるが、図2に示すように、使用時
間の経過に伴い、徐々に低下する。そして、レジスト剥
離液3のpHが10.8〜11.2(以下、一例とし
て、11.0)未満になると、レジスト剥離液3のレジ
スト剥離能力が大きく劣化し、デバイス基板21上にレ
ジスト残渣が発生するようになる。
【0011】そこで、処理タンク2(または配管10)
内のレジスト剥離液3のpHをpH電極16を介してp
Hメータ17で定期的に測定し、その測定結果(pH信
号)を制御部18に送出する。制御部18は、pHメー
タ17から供給されたpH信号に応じたpH値が予め設
定された値11.0以下であるか否かを判断し、11.
0以下である場合には、ポンプ14を駆動させる。ここ
で、11.0以下としたのは、11.0未満であると、
レジスト残渣が発生してしまうので、レジスト残渣が発
生する前に、ポンプ14を駆動させるためである。
【0012】ポンプ14が駆動すると、補給タンク12
内のMEA溶液13が配管16を介して処理タンク2内
に補給される。すると、処理タンク2内のレジスト剥離
液3のpH値が増加し、二酸化炭素の濃度が低下する。
この結果、処理タンク2内のレジスト剥離液3のレジス
ト剥離能力が復元され、したがってレジスト剥離液3の
使用時間を延ばすことができ、ひいては稼働率が向上
し、またコストを低減することができる。
【0013】なお、ポンプ14の停止は、実験データに
基づいた量のMEA溶液13を補給したら、自動的に行
われるようにしてもよい。また、pHメータ17で測定
されたpH値が設定値11.0よりも所定値上がったと
き、例えば11.1となったとき、制御部18からポン
プ14に停止信号が送出されるようにしてもよい。
【0014】ところで、pHを測定する場合、pH電極
16の校正という作業が必要であり、自動測定にはやや
不向きな面がある。また、pH電極16から電解液中の
カリウムイオンがレジスト剥離液3中に拡散する懸念が
ある。そこで、次に、このようなことを考慮する必要が
ない、この発明の他の実施形態について説明する。
【0015】図3はこの発明の他の実施形態におけるレ
ジスト剥離装置の概略構成図を示したものである。この
図において、図1と同一名称部分には同一の符号を付
し、その説明を適宜省略する。この実施形態では、ポン
プ14の駆動制御は、詳細は後述するが、処理タンク2
内に設けられた導電率電極31に接続された導電率計3
2からの導電率信号を受ける制御部18によって行われ
るようになっている。また、処理タンク2内には、電磁
弁33が介在された配管34を介して水分が補給される
ようになっている。電磁弁33の制御は、詳細は後述す
るが、配管10に並列に接続された分岐配管35に介在
された吸光光度計36からの吸光度信号を受ける制御部
18によって行われるようになっている。
【0016】ここで、新液のレジスト剥離液3に二酸化
炭素を吸収させた場合におけるpHと導電率との関係
は、図4に示すような関係にある。この図から明らかな
ように、レジスト剥離液3の導電率は、新液の場合16
0μS/cm前後の値を示すが、pHが低下するに従
い、徐々に増加する。この場合、pH10.8〜11.
2に対応する導電率はほぼ1300〜600μS/cm
であり、pH11.0に対応する導電率はほぼ900μ
S/cmである。
【0017】ところで、レジスト剥離液3の水分濃度
(wt%)と導電率との関係は、図5に示すような関係
にある。この場合、図5において、一番上の線はレジス
ト剥離液3のpHが10.77の場合であり、次の線は
pH11.05の場合であり、次の線はpH11.39
の場合であり、次の線はpH11.65の場合であり、
次の線はpH11.85の場合である。この図から明ら
かなように、レジスト剥離液3の導電率は、pHの値に
関係なく、レジスト剥離液3中の水分の蒸発により、水
分濃度が低下すると、それに従い、徐々に減少する。
【0018】したがって、例えば図6に示すように、レ
ジスト剥離液3の水分濃度を一定とした場合には、レジ
スト剥離液3の導電率はpHと相関関係にある。この場
合、図6において、黒丸は水分濃度を43%と一定とし
た場合であり、黒四角は水分濃度を47.4%と一定と
した場合であり、黒三角は水分濃度を50.4%と一定
とした場合である。以上の結果、レジスト剥離液3の水
分濃度を一定に保持した状態で、導電率を測定すると、
pHの値が分かり、ひいてはレジスト剥離液3の二酸化
炭素の濃度が分かる。したがって、この実施形態では、
まず、レジスト剥離液3の水分濃度を一定に保持する必
要がある。このためには、レジスト剥離液3の水分濃度
を測定する必要がある。図3に示す吸光光度計36はそ
のためのものである。
【0019】次に、吸光光度計36によるレジスト剥離
液3の水分濃度の測定について説明する。まず、図7は
一定の水分濃度のレジスト剥離液3の透過率を示したも
のである。この場合、図7において、波長980nm前
後における一番上の黒菱形で示す線はレジスト剥離液5
ml中の水分量が0mlの場合であり、次の黒四角で示
す線はレジスト剥離液5ml中の水分量が0.5mlの
場合であり、次の黒三角で示す線はレジスト剥離液5m
l中の水分量が1mlの場合であり、次の黒丸で示す線
はレジスト剥離液5ml中の水分量が2mlの場合であ
る。この図から明らかなように、波長980nmにピー
クがあるが、これは水分によるものである。そこで、吸
光光度計36でレジスト剥離液3の波長980nmの吸
光度を測定すると、レジスト剥離液3の水分濃度を求め
ることができる。
【0020】さて、吸光光度計36でレジスト剥離液3
の波長980nmの吸光度を定期的に測定し、その測定
結果(吸光度信号)を制御部18に送出する。制御部1
8は、吸光光度計36から供給された吸光度信号に基づ
いて、レジスト剥離液3の水分濃度がある設定値未満で
あるか否かを判断し、ある設定値未満である場合には、
電磁弁33を開き、水分を配管34を介して処理タンク
2内に補給し、レジスト剥離液3の水分濃度がある設定
値となるようにする。
【0021】このように、レジスト剥離液3の水分濃度
をある設定値に保持した状態において、処理タンク2内
のレジスト剥離液3の導電率を導電率電極31を介して
導電率計32で定期的に測定し、その測定結果(導電率
信号)を制御部18に送出する。制御部18は、導電率
計32から供給された導電率信号に応じた導電率が予め
設定された値例えばpH11.0にほぼ対応する900
μS/cm以上であるか否かを判断し、900μS/c
m以上である場合には、ポンプ14を駆動させる。
【0022】ポンプ14が駆動すると、補給タンク12
内のMEA溶液13が配管16を介して処理タンク2内
に補給される。すると、処理タンク2内のレジスト剥離
液3の導電率が低下し、pH値が増加し、二酸化炭素の
濃度が低下する。この結果、処理タンク2内のレジスト
剥離液3のレジスト剥離能力が復元され、したがってレ
ジスト剥離液3の使用時間を延ばすことができ、ひいて
は稼働率が向上し、またコストを低減することができ
る。
【0023】なお、ポンプ14の停止は、実験データに
基づいた量のMEA溶液13を補給したら、自動的に行
われるようにしてもよい。また、導電率計32で測定さ
れた導電率が設定値900μS/cmよりも所定値下が
ったとき、例えば800μS/cmとなったとき、制御
部18からポンプ14に停止信号が送出されるようにし
てもよい。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、レジスト剥離液に溶け込んだ二酸化炭素の濃度を検
出し、この検出結果に基づいてアミン溶液を補給してい
るので、アミン溶液の補給により、レジスト剥離液の二
酸化炭素の濃度が低下し、レジスト剥離液のレジスト剥
離能力が復元され、したがってレジスト剥離液の使用時
間を延ばすことができ、ひいては稼働率が向上し、また
コストを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態におけるレジスト剥離装
置の概略構成図。
【図2】レジスト剥離液のpHの経時変化を示す図。
【図3】この発明の他の実施形態におけるレジスト剥離
装置の概略構成図。
【図4】新液のレジスト剥離液に二酸化炭素を吸収させ
た場合におけるpHと導電率との関係を示す図。
【図5】レジスト剥離液の水分濃度と導電率との関係を
示す図。
【図6】一定の水分濃度のレジスト剥離液のpHと導電
率との関係を示す図。
【図7】一定の水分濃度のレジスト剥離液の透過率を示
す図。
【符号の説明】
1 装置本体 2 処理タンク 3 レジスト剥離液 4 処理室 8 レジスト剥離液回収部 9 シャワー 11 ポンプ 12 補給タンク 13 MEA溶液 14 ポンプ 16 pH電極 17 pHメータ 18 制御部 21 デバイス基板 22 被加工膜 23 レジスト 31 導電率電極 32 導電率計 33 電磁弁 36 吸光光度計
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H096 AA25 LA02 5F043 CC16 DD30 EE23 EE24 EE33 GG10 5F046 MA02 MA06 MA10

Claims (28)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レジスト剥離液を用いてレジストを剥離
    し、使用後のレジスト剥離液を回収して再使用するレジ
    スト剥離装置において、レジスト剥離液に溶け込んだ二
    酸化炭素の濃度を検出する二酸化炭素濃度検出手段と、
    この二酸化炭素濃度検出手段による検出結果に基づいて
    レジスト剥離液にアミン溶液を補給するアミン溶液補給
    手段とを具備することを特徴とするレジスト剥離装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の発明において、前記二
    酸化炭素濃度検出手段は、レジスト剥離液のpHを測定
    するpH測定手段からなることを特徴とするレジスト剥
    離装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の発明において、前記p
    H測定手段により測定されたpH値が設定値以下となっ
    たとき、前記アミン溶液補給手段によりアミン溶液を補
    給することを特徴とするレジスト剥離装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の発明において、前記p
    H測定手段により測定されたpH値が前記設定値よりも
    所定値上がったとき、前記アミン溶液補給手段によるア
    ミン溶液の補給を停止することを特徴とするレジスト剥
    離装置。
  5. 【請求項5】 請求項3に記載の発明において、前記ア
    ミン溶液補給手段によるアミン溶液の補給量は予め設定
    された量であることを特徴とするレジスト剥離装置。
  6. 【請求項6】 請求項3〜5のいずれかに記載の発明に
    おいて、前記設定値は10.8〜11.2であることを
    特徴とするレジスト剥離装置。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の発明において、前記設
    定値は11.0であることを特徴とするレジスト剥離装
    置。
  8. 【請求項8】 請求項1に記載の発明において、前記二
    酸化炭素濃度検出手段は、レジスト剥離液の導電率を測
    定する導電率測定手段からなることを特徴とするレジス
    ト剥離装置。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の発明において、レジス
    ト剥離液の水分濃度を測定し、この水分濃度が一定とな
    るようにレジスト剥離液に水分を補給する水分補給手段
    を備え、前記導電率測定手段によるレジスト剥離液の導
    電率の測定は、レジスト剥離液の水分濃度を一定に保持
    した状態で行うことを特徴とするレジスト剥離装置。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載の発明において、前記
    導電率測定手段により測定された導電率が設定値以上と
    なったとき、前記アミン溶液補給手段によりアミン溶液
    を補給することを特徴とするレジスト剥離装置。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載の発明において、前
    記導電率測定手段により測定された導電率が前記設定値
    よりも所定値下がったとき、前記アミン溶液補給手段に
    よるアミン溶液の補給を停止することを特徴とするレジ
    スト剥離装置。
  12. 【請求項12】 請求項10に記載の発明において、前
    記アミン溶液補給手段によるアミン溶液の補給量は予め
    設定された量であることを特徴とするレジスト剥離装
    置。
  13. 【請求項13】 請求項10〜12のいずれかに記載の
    発明において、前記設定値は1300〜600μS/c
    mであることを特徴とするレジスト剥離装置。
  14. 【請求項14】 請求項13に記載の発明において、前
    記設定値は900μS/cmであることを特徴とするレ
    ジスト剥離装置。
  15. 【請求項15】 デバイス基板上に形成された被加工膜
    上にパターン形成されたレジストをマスクとして前記被
    加工膜をエッチングし、次いで前記レジストをレジスト
    剥離液を用いて剥離し、使用後のレジスト剥離液を回収
    して再使用するデバイスの製造方法において、レジスト
    剥離液に溶け込んだ二酸化炭素の濃度を検出し、この検
    出結果に基づいてレジスト剥離液にアミン溶液を補給
    し、レジスト剥離液のレジスト剥離能力を復元しながら
    再使用することを特徴とするデバイスの製造方法。
  16. 【請求項16】 請求項15に記載の発明において、前
    記二酸化炭素の濃度は、レジスト剥離液のpHを測定
    し、この測定結果に基づいて検出することを特徴とする
    デバイスの製造方法。
  17. 【請求項17】 請求項16に記載の発明において、測
    定されたpH値が設定値以下となったとき、アミン溶液
    を補給することを特徴とするデバイスの製造方法。
  18. 【請求項18】 請求項17に記載の発明において、測
    定されたpH値が前記設定値よりも所定値上がったと
    き、アミン溶液の補給を停止することを特徴とするデバ
    イスの製造方法。
  19. 【請求項19】 請求項17に記載の発明において、ア
    ミン溶液の補給量は予め設定された量であることを特徴
    とするデバイスの製造方法。
  20. 【請求項20】 請求項17〜19のいずれかに記載の
    発明において、前記設定値は10.8〜11.2である
    ことを特徴とするデバイスの製造方法。
  21. 【請求項21】 請求項20に記載の発明において、前
    記設定値は11.0であることを特徴とするデバイスの
    製造方法。
  22. 【請求項22】 請求項15に記載の発明において、前
    記二酸化炭素の濃度は、レジスト剥離液の導電率を測定
    し、この測定結果に基づいて検出することを特徴とする
    デバイスの製造方法。
  23. 【請求項23】 請求項22に記載の発明において、レ
    ジスト剥離液の導電率の測定は、レジスト剥離液の水分
    濃度を測定し、この水分濃度が一定となるように水分を
    補給した状態で、行うことを特徴とするデバイスの製造
    方法。
  24. 【請求項24】 請求項23に記載の発明において、測
    定された導電率が設定値以上となったとき、アミン溶液
    を補給することを特徴とするデバイスの製造方法。
  25. 【請求項25】 請求項24に記載の発明において、測
    定された導電率が前記設定値よりも所定値下がったと
    き、アミン溶液の補給を停止することを特徴とするデバ
    イスの製造方法。
  26. 【請求項26】 請求項24に記載の発明において、ア
    ミン溶液の補給量は予め設定された量であることを特徴
    とするデバイスの製造方法。
  27. 【請求項27】 請求項24〜26のいずれかに記載の
    発明において、前記設定値は1300〜600μS/c
    mであることを特徴とするデバイスの製造方法。
  28. 【請求項28】 請求項27に記載の発明において、前
    記設定値は900μS/cmであることを特徴とするデ
    バイスの製造方法。
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