JP2002090030A - 冷蔵庫 - Google Patents

冷蔵庫

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JP2002090030A
JP2002090030A JP2000284514A JP2000284514A JP2002090030A JP 2002090030 A JP2002090030 A JP 2002090030A JP 2000284514 A JP2000284514 A JP 2000284514A JP 2000284514 A JP2000284514 A JP 2000284514A JP 2002090030 A JP2002090030 A JP 2002090030A
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茂樹 中野
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宏 吉村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電気回路と各々の電装部品とを電気的に接続
する配線の太い束の長さはかなり長くなり、その組立作
業性は非常に悪く、手間のかかるものであるばかりでな
く、外箱と内箱の隙間に充填される断熱材の断熱性の低
下をまねき、しかも、前記配線の束の引き回し状態によ
っては、発泡断熱材の回り方が悪く、ボイド(ガス空
間)等の発泡不良の発生の可能性も増すという課題があ
る。 【解決手段】 圧縮機20を下方に設け、前記圧縮機2
0の近くに断熱層2a,2c,2bを介して冷却器2
1,25を設け、前記冷却器21,25の周辺に送風機
22,26を設け、前記送風機22,26の上方近くに
断熱層2a,2c,2bを介して回路収納部58a,5
8bを設け、前記回路収納部58a,58b内の電気回
路58と前記各々の電装部品を配線にて電気的に接続し
てなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は背面部に回路収納部
をもつ冷蔵庫に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図9は従来の冷蔵庫の一例を示す側面断
面図である。冷蔵庫1は外面を覆う外箱2aの内側に内
箱2bが配され、外箱2aと内箱2bとの隙間には発泡
ウレタン等の断熱材2cが充填されている。冷蔵庫1の
内部は上から冷蔵室11、野菜室12、冷凍室13の順
に区分けされている。
【0003】野菜室12と冷凍室13は断熱材から成る
仕切枠17及び仕切板19によって仕切られており、冷
凍室13は更に断熱材から成る仕切枠18により上部と
下部に仕切られている。冷蔵室11と野菜室12とは断
熱材から成る仕切枠16及び樹脂成形品から成る仕切板
31、32によって仕切られている。仕切板32には貫
通口32aが設けられている。
【0004】冷蔵室11の下部には仕切板46で仕切ら
れた隔離室である氷温室14が設けられている。冷蔵室
11には食品等を載置する複数の棚45が設けられてい
る。冷蔵室11の前面は回動式の断熱扉3により開閉可
能になっている。野菜室12、冷凍室13の上部及び冷
凍室13の下部は夫々スライド式の断熱扉4、5、6に
より前面が開閉可能になっており、収納容器54、5
5、56を引出せるようになっている。
【0005】冷凍室13の後部には圧縮機20が配され
ている。圧縮機20には吐出パイプ20aを介して凝縮
器(不図示)が連結され、吸込パイプ20bを介して冷
却器21が連結されている。そして、圧縮機、凝縮器、
第1キャピラリーチューブ(不図示)、冷却器25、2
1により冷凍サイクルが構成され、冷凍サイクル運転が
行われると冷却器21、25が冷却されるようになって
いる。
【0006】また、凝縮器と第1キャピラリーチューブ
の間には切替弁(不図示)が配され、冷却器21、25
の間と切替弁とを連結する第2キャピラリーチューブ
(不図示)が設けられている。これにより、切替弁を切
り替えて冷却器21のみを冷却できるようになってい
る。冷却器21、25の下方には冷却器21、25の除
霜を行う除霜ヒータ61、62が設けられている。6
3、64はドレン受け部材である。
【0007】冷却器21は冷気通路23内に配されてお
り、冷気通路23は内箱2bと樹脂成形品から成るエバ
カバー33とにより形成されている。冷気通路23内の
冷却器21の上方には送風機22が配されている。冷気
通路23は冷凍室13の背面板33aに設けられた吐出
口13a及び戻り口13bによって冷凍室13と連通し
ている。
【0008】冷却器25は冷気通路27内に配されてい
る。冷気通路27の下部は断熱材から成る野菜室12の
背面板34と内箱2bとにより形成され、戻り口12b
により野菜室12と連通している。冷気通路27内の冷
却器25の上方には冷却器25により生成された冷気を
送出する送風機26が配されている。
【0009】冷気通路27の上部は氷温室14の背面板
35に固着された断熱材36と内箱2bとにより形成さ
れている。断熱材36には開口部36aが設けられ、開
口部36aにより氷温室14が冷気通路27と連通して
いる。
【0010】冷気通路27の上端には送風機29が配さ
れている。送風機29は前面に複数の開口部41aを有
し、冷蔵室11に臨む送風機カバー41が取り付けられ
ている。送風機29の上方には冷気通路28が設けられ
ている。冷気通路28は冷蔵室11の内壁を形成しアル
ミニウム等の金属から成る部材42と内箱2bとにより
形成されている。
【0011】冷蔵室11の天井部分には冷気通路28と
連通する天井冷気通路57が設けられ、天井冷気通路5
7は樹脂成形品から成る上面板43と内箱2bとにより
形成されている。部材42及び上面板43には吐出口4
2a、43a(43aは不図示)が設けられている。ま
た、冷蔵室11の天井中央部には透明な照明カバー53
で覆われる照明灯51が設けられている。
【0012】上記構成の冷蔵庫1において、圧縮機20
が駆動されると冷凍サイクルが実行される。送風機22
が駆動されると、冷凍室13内の空気は戻り口13bか
ら冷気通路23に吸引される。該空気は冷却器21と熱
交換して冷却され、吐出口13aから冷凍室13に吐出
される。これにより、冷凍室13内が例えば−20℃に
冷却される。
【0013】送風機26、29が駆動されると、野菜室
12内の空気は戻り口12bから冷気通路27に吸引さ
れる。該空気は冷却器25と熱交換して冷却され、開口
部41aから冷気通路28に導かれる冷蔵室11内の空
気と混流される。その後、冷気通路28内を流通して吐
出口42a、43aから冷蔵室11内に吐出される。
【0014】また、部材42は金属から成るので、冷気
通路28内を流通する冷気の冷熱の一部は部材42を介
して冷蔵室11内に冷熱として放出される。これによ
り、部材42からの冷熱と吐出口42a、43aから吐
出される冷気とで冷蔵室11内が例えば3℃に効率良く
均一に冷却される。
【0015】冷蔵室11内の冷気は棚45の間や棚45
の前面を通り氷温室14の下方から開口部32aを介し
て冷気通路30を流通し、野菜室12内の前方に吐出さ
れる。そして、収納容器54の前面から下方を通って野
菜室12内を冷却し、戻り口12bから冷却器25の下
部に導かれて冷気が循環する。吐出口42a、43aか
ら冷蔵室11に吐出された冷気は、野菜室12に流入す
るまでの間に食品や断熱材2c等に冷熱を奪われる。こ
れにより、野菜室12内は例えば5℃に冷却される。
【0016】また、冷却器25により冷却され、冷気通
路27内を流通する冷気の一部は開口部36aから氷温
室14に流入する。これにより、氷温室14内をより低
温に冷却し、例えば−1℃に維持できるようになってい
る。
【0017】そして、冷蔵室11の背面部上方には、圧
縮機20、送風機23、26、29等電装部品を駆動制
御等するための電気回路58が収納ボックス58a内に
設置されている。また、前記収納ボックス58aは電装
カバー58bにて冷蔵庫1本体の背面側からふさがれて
いる。
【0018】また、圧縮機20の後方には、前記圧縮機
20等を納める空間の機械室を冷蔵庫1本体の背面側か
ら覆う機械室カバー20cが設けられ、前記圧縮機20
や凝縮器(不図示)等の発熱部を覆っている。そして、
前記発熱部の冷却のため、凝縮器用送風機(不図示)が
設けられており、冷蔵庫1本体下方前方の外部から吸込
んだ空気を前記圧縮機20や凝縮器(不図示)等の発熱
部に当たるように流し、前記機械室カバー20cのスリ
ット状の開口部20dから冷蔵庫1本体後方に吐き出し
て、前記発熱部を冷却している。
【0019】また、前記電気回路58には制御回路が設
けられており、前記圧縮機20、切替弁(不図示)、送
風機22、26、29、凝縮器用送風機(不図示)、照
明灯51、除霜ヒータ61、62、冷蔵室・冷凍室用温
度センサ(不図示)、等の電装部品と前記電気回路58
は各々の配線(例えば:リード線(不図示))にて電気
的に接続されており、前記各々の電装部品は冷蔵室11
や冷凍室13等の状況にあわせて制御されている。そし
て、前記各々の配線は外箱2aと内箱2bの隙間の主に
内箱2b側にその一部をテープ止め等され、その後、前
記隙間には発泡ウレタン等の断熱材2cが充填され、前
記各々の配線は固定されるようになっている。
【0020】また、外部電源との接続のための電源コー
ド(不図示)は、前記電気回路58に接続され、前記収
納ボックス58a、電装カバー58bで構成されている
回路収納部の電源コード引出し口(不図示)から前記回
路収納部の外部へ引き出されている。
【0021】なお、回路収納部内の電気回路(制御部)
を冷蔵庫の本体の背面部上方に設けられた冷蔵庫は、特
開平11−311473号公報の図4においても開示さ
れている。そして、特開2000−18800号公報の
図10においても、冷蔵庫本体背面部下方の機械室の機
械室カバー(背面板)に開口部(排出口)が設けられ、
前記機械室内の部品を冷却した熱風が、冷蔵庫本体背面
部の外に排出されるようになった冷蔵庫が開示されてい
る。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】前記のような冷蔵庫で
は、図9において、冷蔵庫1の上方にある制御回路を含
む電気回路58と、電装部品である冷蔵庫1の下方にあ
る圧縮機20、切替弁(不図示)、凝縮器用送風機(不
図示)、除霜ヒータ62、送風機22、冷凍室用温度セ
ンサ(不図示)等とは、非常に遠い位置関係となり、前
記電気回路58と前記各々の電装部品とを電気的に接続
する配線(例えば:リード線)の太い束は冷蔵庫1後方
の外箱2aと内箱2bの間の上から下までの多くの領域
を貫き、前記配線の束の長さはかなり長くなり、その組
立作業性は非常に悪く、手間のかかるものであるばかり
でなく、外箱2aと内箱2bの隙間に充填される断熱材
2cの断熱性の低下をまねき、しかも、前記断熱材2c
がウレタン等の発泡断熱材であるときは、前記配線の束
の引き回し状態によっては、発泡断熱材の回り方が悪
く、ボイド(ガス空間)等の発泡不良の発生の可能性も
増すという課題がある。
【0023】また、圧縮機20や送風機22、26、2
9や凝縮器用送風機(不図示)等の回転機器を周波数変
換等により回転数制御を行うときは、前記電気回路58
からの発熱量は非常に多くなり、前記収納ボックス58
a、電装カバー58bで構成されている回路収納部内の
温度はかなり上昇するにもかかわらず、前記圧縮機20
や凝縮器(不図示)等を納める空間の機械室からの発熱
により暖められた空気が冷蔵庫1本体背面を上昇し、前
記電装カバー58b表面を覆うため、前記回路収納部内
の温度の低減には悪い影響を与え、温度保証のため、前
記電気回路58の電気部品や回路基板は、許容限界温度
のより高いものを使用する必要があるという課題があ
る。
【0024】更に、回路収納部の電源コード引出し口
(不図示)から前記回路収納部の外部へ引き出されてい
る電源コードの長さは、外部電源が床面近くの下方にあ
るときのために余裕をもったかなりの長さにしてあり、
外部電源が冷蔵庫用として床面から上方にある場合に
は、電源コードの弛んだ部分が多くなり、非常に無駄で
あるという課題もある。
【0025】そして、特開平11−311473号公報
や特開2000−18800号公報に開示されている冷
蔵庫についても、前記と同様の課題がある。
【0026】
【課題を解決するための手段】本発明の冷蔵庫は前記の
ような課題を解決したもので、本発明の冷蔵庫は、圧縮
機を下方に設け、前記圧縮機の近くに断熱層を介して冷
却器を設け、前記冷却器の周辺に送風機を設け、前記送
風機の上方近くに断熱層を介して回路収納部を設け、前
記回路収納部内の電気回路と前記各々の電装部品を配線
にて電気的に接続したことを特徴とするものである。
【0027】また、本発明の冷蔵庫は、圧縮機を下方に
設け、前記圧縮機の近くに断熱層を介して第一冷却器を
設け、前記冷却器の周辺に第一送風機を設け、前記第一
送風機の上方近くに断熱層を介して回路収納部を設け、
前記回路収納部の上方に断熱層を介して第二冷却器を設
け、前記第二冷却器の上方に第二送風機を設け、前記回
路収納部内の電気回路と前記各々の電装部品を配線にて
電気的に接続したことを特徴とするものである。
【0028】そして、本発明の冷蔵庫は、圧縮機を下方
に設け、前記圧縮機の近くに断熱層を介して第一冷却器
を設け、前記冷却器の周辺に第一送風機を設け、前記第
一送風機の上方近くに断熱層を介して回路収納部を設
け、前記回路収納部の上方に断熱層を介して第二冷却器
を設け、前記第二冷却器の上方に第二送風機を設け、前
記圧縮機、第一冷却器、第一送風機の前方に独立した第
一貯蔵室を設け、前記回路収納部、第二冷却器、第二送
風機前方には前記第一貯蔵室と異なる貯蔵室を一または
複数個設け、前記回路収納部と前記第二冷却器の間に
は、前記異なる貯蔵室の少なくとも一部から第二冷却器
に通じる冷気通路を前記回路収納部と断熱層を介して設
け、前記回路収納部内の電気回路と前記各々の電装部品
を配線にて電気的に接続したことを特徴とするものであ
る。
【0029】そしてまた、本発明の冷蔵庫は、圧縮機を
下方に設け、前記圧縮機の近くに断熱層を介して第一冷
却器を設け、前記冷却器の周辺に第一送風機を設け、前
記第一送風機の上方近くに断熱層を介して回路収納部を
設け、前記回路収納部の上方に断熱層を介して第二冷却
器を設け、前記第二冷却器の上方に第二送風機を設け、
前記圧縮機、第一冷却器、第一送風機の前方に独立した
第一貯蔵室を設け、前記回路収納部、第二冷却器、第二
送風機前方には前記第一貯蔵室と異なる貯蔵室を一また
は複数個設け、前記回路収納部と前記第二冷却器の間に
は、回路収納部の上方に第二冷却器に通じる冷気通路を
断熱層を介して設け、前記冷気通路の下方に前記異なる
貯蔵室に通じる戻り口を設け、前記回路収納部内の電気
回路と前記各々の電装部品を配線にて電気的に接続した
ことを特徴とするものである。
【0030】さらに、本発明の冷蔵庫は、前記回路収納
部周辺の断熱層の庫内側もしくは冷気通路側または戻り
口側上部は、後方に行く程高くなる面となることを特徴
とするものである。
【0031】さらにまた、本発明の冷蔵庫は、前記回路
収納部周辺の断熱層の下部送風機側は、後方に行く程低
くなる面となることを特徴とするものである。
【0032】また、本発明の冷蔵庫は、前記回路収納部
の上方壁面の少なくとも一部は、後方に行く程高くなる
面をもつことを特徴とするものである。
【0033】そして、本発明の冷蔵庫は、前記回路収納
部の上方に開口部を設けたことを特徴とするものであ
る。
【0034】そしてまた、本発明の冷蔵庫は、前記回路
収納部の下方壁面の少なくとも一部は、後方に行く程低
くなる面をもつことを特徴とするものである。
【0035】さらに、本発明の冷蔵庫は、前記回路収納
部の下方に開口部を設けたことを特徴とするものであ
る。
【0036】さらにまた、本発明の冷蔵庫は、前記第一
貯蔵室は冷凍室であり、前記第一貯蔵室と異なる貯蔵室
は前記冷気通路の庫内側もしくは前記戻り口の上方に接
する仕切を設け、前記仕切の前方には仕切の上下を連通
する連通路を設け、前記仕切の上方を冷蔵室とし、前記
仕切の下方を野菜室とし、前記野菜室の後方に前記回路
収納部を設けたことを特徴とするものである。
【0037】また、本発明の冷蔵庫は、前記回路収納部
の下方壁面または側方壁面の下方に、配線引出し口を設
けたことを特徴とするものである。
【0038】そして、本発明の冷蔵庫は、前記回路収納
部に設けられた電源コード引出し口は、上下方向で中央
よりに設けたことを特徴とするものである。
【0039】そしてまた、本発明の冷蔵庫は、圧縮機を
設けた機械室の後方を機械室カバーで覆い、前記機械室
カバーに開口部を設け、前記開口部から機械室内部を冷
却するための周辺空気の少なくとも一部を吸い込むこと
を特徴とするものである。
【0040】さらに、本発明の冷蔵庫は、前記開口部の
少なくとも一部は前記圧縮機周辺に設けたことを特徴と
するものである。
【0041】さらにまた、本発明の冷蔵庫は、前記回路
収納部に開口部を設け、前記機械室カバーもしくは機械
室の低圧部に設けた開口部と連通路でつないだことを特
徴とするものである。
【0042】
【発明の実施の形態】以下、本発明の冷蔵庫の実施の形
態を図面とともに説明する。
【0043】図1は本発明の冷蔵庫を示す側面断面図、
図2は図1の冷蔵庫の正面図、図3は本発明の冷蔵庫の
冷凍サイクルを示す図、図4は本発明の冷蔵庫の部材を
示す拡大図、図5は本発明の冷蔵庫の他の部材を示す拡
大図、図6は野菜室12付近から下の配線状態の図、図
7は回路収納部から機械室に通じる連通路の図、図8は
機械室やその周辺の上から見た図である。
【0044】なお、説明の便宜上、従来例の図9と同一
の部分については同一の符号を付している。
【0045】図1および図2において、冷蔵庫1は外面
を覆う外箱2aの内側に内箱2bが配され、外箱2aと
内箱2bとの隙間には発泡ウレタン等の断熱材2cが充
填されている。冷蔵庫1の内部は上から冷蔵室11、野
菜室12、冷凍室13の順に区分けされている。
【0046】野菜室12と冷凍室13は断熱材から成る
仕切枠17及び仕切板19によって仕切られており、冷
凍室13は更に断熱材から成る仕切枠18により上部と
下部に仕切られている。冷蔵室11と野菜室12とは断
熱材から成る仕切枠16及び樹脂成形品から成る仕切板
31、32によって仕切られている。
【0047】冷蔵室11の下部には仕切板46で仕切ら
れた隔離室である氷温室14が設けられている。冷蔵室
11には食品等を載置する複数の棚45が設けられてい
る。冷蔵室11の前面は回動式の断熱扉3により開閉可
能になっている。野菜室12、冷凍室13の上部及び冷
凍室13の下部は夫々スライド式の断熱扉4、5、6に
より前面が開閉可能になっており、収納容器54、5
5、56を引出せるようになっている。
【0048】冷凍室13の後部には断熱層を介して圧縮
機20が配されており、圧縮機20は冷気通路23、2
7内に配される冷却器21、25に接続されて冷凍サイ
クルが構成されている。
【0049】冷凍サイクルの一例の回路図を図3に示す
と、圧縮機20には凝縮器71が連結されており、矢印
A1のように冷媒がキャピラリーチューブ72、73及
び冷却器25を通って圧縮機20に戻る第1の冷凍サイ
クルが構成されている。また、矢印A2のように冷媒が
キャピラリーチューブ72、74及び冷却器21を通っ
て圧縮機20に戻る第2の冷凍サイクルが構成されてい
る。
【0050】第1の冷凍サイクルと第2の冷凍サイクル
とは並列に構成され、開閉弁78を開くと第1の冷凍サ
イクルと第2の冷凍サイクルとが同時に実行される。従
って、冷却器21、25による冷却が行われ、送風機2
2、26の駆動により冷凍室13及び冷蔵室11に冷気
が送出される。
【0051】開閉弁78を閉じると、第2の冷凍サイク
ルが実行され、冷却器21による冷却が行われて送風機
26の駆動により冷凍室13のみの冷却が行われる。冷
蔵室11と冷凍室13とのそれぞれに専用の冷却器2
5、21を設けているので、冷却器25を通る冷気の冷
却温度を高く設定して冷却器25、部材42及び冷蔵室
11内の結露や氷結を抑制することができるようになっ
ている。また、冷蔵室11及び野菜室12の庫内温度が
所定内にある場合に、圧縮機20を冷凍室13の冷却に
のみ使用して冷凍室13の冷凍能力をより高くできるよ
うになっている。
【0052】更に、冷却器21、25を並列に配してい
るので、冷媒の流通する配管接続を簡素化することがで
きる。即ち、溶接箇所の多くを圧縮機20が配される機
械室内に設けることができ生産性やメンテナンス性が向
上する。尚、75、76は冷蔵室及び冷凍室内の温度を
検知する温度センサであり、温度センサ75、76の検
知によって圧縮機20の駆動や開閉弁78の開閉が実施
されるようになっている。また、77は凝縮器71の少
なくとも一部を冷却する凝縮器用送風機である。
【0053】また、図1、図2において、冷却器21、
25の下方には冷却器21、25の除霜を行う除霜ヒー
タ61、62が設けられている。63、64はドレン受
け部材である。冷却器21は冷気通路23内に配されて
おり、冷気通路23は内箱2bと樹脂成形品から成るエ
バカバー33とにより形成されている。送風機22は冷
気通路23内の冷却器21の上方に配されている。冷気
通路23は冷凍室13の背面板33aに設けられた吐出
口13a、13c及び戻り口13bによって冷凍室13
と連通している。なお、エバカバー33と背面板33a
で形成される空間で、吐出口13a、13c側空間と戻
り口13b側空間とは、背面板33aからエバカバー3
3側へ突出した突起壁がエバカバー33に達しており、
互いに前記突起壁で仕切られている。
【0054】冷却器25は冷気通路27内に配され、送
風機26は冷却器25の上方に配されている。冷気通路
27の下部は氷温室14の背面板35と内箱2bとによ
り形成されている。冷気通路27の上部は冷蔵室11の
背壁を形成する部材42と内箱2b、あるいは隔壁27
aと内箱2bにより形成されている。隔壁27aは冷却
器25と圧力室27bとを隔離し、隔壁27aに送風機
26が取り付けられている。部材42は図4に示すよう
にアルミニウムやステンレス等の金属板を板金加工して
形成さている。
【0055】冷蔵室11の天井部分には冷気通路27と
連通する天井冷気通路57が設けられ、天井冷気通路5
7は樹脂成形品から成る上面板43と内箱2bとにより
形成されている。部材42及び上面板43には吐出口4
2a、43aが設けられている。冷蔵室11の天井中央
部には透明な照明カバー(図9における符号53)で覆
われた従来例と同様の照明灯(図9における符号51)
が設けられ冷蔵室11内を照明するようになっている。
【0056】冷気通路27の左方には、製氷器67に給
水を行う給水ポンプ66が配されており、その前方には
給水タンク(不図示)がセットされるようになってい
る。また、冷気通路27の右方には送風機26の吐出側
から分岐して氷温室14の背面に冷気を導く氷温ダクト
60が設けられている。また、野菜室12の背後には、
圧縮機20、送風機23、26等を駆動制御するための
電気回路58が断熱材2c等の断熱層を介して設置され
ている。
【0057】上記構成の冷蔵庫1において、圧縮機20
の駆動により冷却器21による冷却が行われ、送風機2
2が駆動されると、冷凍室13内の空気は戻り口13b
から冷気通路23に吸引される。該空気は冷却器21と
熱交換して冷却され、吐出口13a、13cから冷凍室
13に吐出される。これにより、冷凍室13内が例えば
−20℃に冷却される。
【0058】送風機26が駆動されると、野菜室12内
の空気は戻り口12bから冷気通路27に吸引される。
該空気は冷却器25と熱交換して冷却され、冷気通路2
7内を流通して吐出口42a、43aから冷蔵室11内
に吐出される。
【0059】また、部材42は金属から成るので、冷気
通路27内を流通する冷気の冷熱の一部は部材42を介
して冷蔵室11内に冷熱として放出される。これにより
部材42から放出される冷熱と吐出口42a、43aか
ら吐出される冷気とで冷蔵室11内が例えば3℃に効率
良く均一に冷却される。また部材42は熱伝導性の高い
材料であればよく、セラミック材料や金属フィラーを含
浸した樹脂材料等を使用してもよい。
【0060】冷蔵室11内の冷気は棚45の間や棚45
の前面を通り連通路12aを介して野菜室12内の前方
に吐出される。そして、収納容器54の前面から下方を
通って野菜室12内を冷却し、戻り口12bから冷気通
路27に導かれて冷気が循環する。吐出口42a、43
aから冷蔵室11に吐出された冷気は、野菜室12に流
入するまでの間に食品等に冷熱を奪われる。これによ
り、冷蔵室11内を循環する冷気の温度は上昇し、その
上昇した冷気が野菜室12に流入するため、野菜室12
内は例えば5℃に冷却される。
【0061】また、送風機26から送出される冷気が直
ちに氷温ダクト60を介して吐出口60aから氷温室1
4に適量吐出される。これにより、氷温室14内の温度
を例えば−1℃に維持できるようになっている。氷温室
14は内部に吐出される冷気量を少量にして室温を0℃
付近にするとチルド室となり、冷気量をより少なくして
室温が5℃付近にすると野菜室にもなる。冷気量の可変
は、吐出口60aを覆うように枢支された扉の開閉等に
より行うことができる。
【0062】本実施形態によると、冷気通路27を通る
冷気の冷熱の一部を部材42により伝えて部材42の全
面から冷蔵室11内に放出される。従って、冷蔵室11
の背面の略全幅を部材42により覆っているので、冷蔵
室11の背面から一様に冷気を放出することができ、冷
蔵室11内を均一に冷却することができる。そして、冷
却器25が部材42の配された冷蔵室11に面して冷蔵
室11の上方に配置されており、従来例のように野菜室
12に面して配置されないので、冷却器25から吐出口
42a、43aまでの経路及び、冷却器25と部材42
との距離が短縮される。
【0063】これにより、冷気通路27の送風機の吐出
側が短くなり通風効率が向上する。また、冷気通路27
の全体の長さが短くなるため更に通風効率が向上する。
そして、冷気が冷気通路27を通る経路途中の吸熱を低
減して冷蔵室11に冷気の吐出や上方からの冷熱の放出
を行うことができるので、冷却器25による冷却効率を
向上させることができる。しかも、冷蔵室11を更に均
一に冷却させることができる。また、冷却器25の前面
に従来例のように厚い断熱材34(図9参照)を設ける
必要なく、冷蔵庫1内のスペースの利用効率を向上させ
ることができる。
【0064】尚、冷却器25及び部材42の一方または
両方を冷蔵室11の天井面11aや側壁11bに配置し
ても同様の効果を得ることができる。また、部材42の
厚みが厚い場合は蓄冷能力が上がり、強度も増加する。
厚みが薄い場合は冷熱の放出効率が向上し、軽量化にも
有利である。そのため、目的に応じて薄板材や厚板材を
適時適所に選択して設ければよい。
【0065】部材42は図5に示すようなゼリー状や液
状の保冷材42cを金属等の包装材42f、42gによ
り封入した蓄冷部材にしてもよい。このようにすると、
部材42は冷気通路27内を流通する冷気の冷熱でより
蓄冷され、冷蔵室11内の温度分布に応じて冷熱として
放出する。従って、冷蔵室11が均一に冷却されるよう
になる。更に、蓄冷部材により圧縮機20の停止中や冷
気通路27内の冷気温度の変動に対して吸熱や放熱を行
い、冷気通路27内の冷気温度を一定に維持することが
できる。そして、冷蔵室11内の温度を安定して均一に
一定の温度に保つことができる。
【0066】冷気通路27内を流通する冷気は冷却器2
5の前面側を通るようになっており、部材42と冷却器
25とを離間して配置している。これにより、冷却器2
5が極低温(例えば−15℃)となっても部材42が過
冷却とならず、結露、氷結、霜付きを防止することがで
きる。その結果、室内の冷気乾燥が防止されて乾燥しや
すい貯蔵物(野菜や生もの)の貯蔵に適した冷蔵庫を得
ることができる。
【0067】また、部材42と冷却器25とを離間する
ことで、冷却器25を内箱2bに固定した後、配管によ
り圧縮機20に冷却器25を接続し、その後部材42を
設置すればよい。このため、従来のような冷却器25と
一体になった部材42を設置するよりも組立が容易とな
る。そして、部材42の幅が冷却器25や隔壁27aの
幅よりも大きいので、配管に連結された溶接部や隔壁2
7a等を部材42により覆うことができ、別途隠蔽する
ための部材を設ける必要がない。しかも、冷却器25か
らの冷熱を幅広く間接的に冷蔵室11内へ放出できるの
で均一で氷結や結露の心配のない冷却効率のよい冷蔵庫
を得ることができる。
【0068】また、冷気通路27の幅を大きくすると冷
気通路27の断面積が大きくなって冷気の流通速度が低
下する。本実施形態では冷気通路27の幅を部材42の
幅の1/2よりも大きくしており、更に冷却器25の幅
を広くしている。このため、同一の風量の送風機を使用
しても冷気の流通速度が低下して通風抵抗が小さくな
る。その結果、冷却器25と冷気との熱交換効率及び送
風機26の送風効率を向上させることができる。従っ
て、冷却器25の冷却効率を向上させることができる。
また、送風機26の使用電力も少なくでき、送風による
騒音も低減することができる。
【0069】また、冷蔵室11の背面からは部材42に
よる冷熱の放出と、吐出口42aを介して冷気の吐出が
行われ、冷蔵室11の前部から天井冷気通路57を通っ
て吐出口43aを介して冷気が吐出されるので、冷蔵室
11の全体を均一に冷却することができる。しかも、送
風機26は冷却器25の上方にあるため天井冷気通路5
7に近づいて設けられ、天井冷気通路57の奥(冷蔵室
の前方側)に配される吐出口43aまで効率良く冷気を
送ることができる。なお、吐出口43aは上面板43の
全面の多くの部分に設けて、棚45に上下に冷気が通過
する小さな開口部を適所に設けると、冷蔵室11は更に
均一に冷却される。
【0070】また、部材42に吐出口42aを設けず、
上面板43の吐出口43aを冷蔵室11の前方に形成す
ると、吐出された冷気は冷蔵室11の前面を流下し、開
閉扉3を開いた際にエアカーテンとなって外気の進入を
抑制して庫内の温度上昇を抑制することができる。
【0071】また、戻り口12bは吐出口42a、43
aと離れた位置に配されているため、吐出された冷気が
冷蔵室11を循環しないまま戻り口12bに流入するよ
うなショートサーキットを防止して、冷却効率の向上を
図ることができる。しかも、部材42の全面を冷熱放出
として利用することができ、室内の均一冷却が可能とな
るとともに、上方から冷蔵室内を照明する照明光の反射
板として利用することができ室内を均一に照明すること
ができる。
【0072】また、冷蔵室11及び冷凍室13に比して
庫内温度の高い野菜室12の背後に電気回路58を設置
することによって断熱材2cの厚みを薄くすることがで
き、冷蔵庫1のスペースの利用効率をさらに向上させる
ことができる。
【0073】そして、冷却器25に通じる冷気通路27
は、断熱層である内箱2bや断熱材2cを介して、電気
回路58を収納する回路収納部の収納ボックス58aや
電装カバー58bの上下方向で上方に位置しており、前
後方向で冷気通路27と回路収納部が重ならず、これも
また、野菜室12のスペースの利用効率を向上させるこ
ととなる。
【0074】しかも、冷気通路27の下方に戻り口12
bを設けているため、野菜室12の背面の上方に戻り口
12bが位置することになり、野菜室後方上部付近まで
充分冷気が回ることになり、いっそう効率のよい野菜室
12の冷却が可能となっている。
【0075】なお、収納容器54の上方には、野菜ケー
スカバー54aが収納容器54の上方開口部を覆うよう
に設けられているが、野菜ケースカバー54aと仕切板
31、32とによってできる空間も、連通路12aを介
して野菜室12内の前方に吐出された冷蔵室11内の冷
気の一部が後方に流れる冷気通路となるが、野菜ケース
カバー54aや仕切板31、32の少なくともどちらか
一方から凸部を設け、その冷気通路の開口面積を調整す
ることにより、野菜ケースカバー54a上を後方に流れ
る冷気の量や、収納容器54の前方を流れる冷気の量を
適度に設定でき、収納容器54内の貯蔵物を効率よく適
温に間接冷却することが可能となる。
【0076】そして、戻り口12b付近の収納ボックス
58a上方に位置する内箱2bは、後方に行く程高くな
る傾斜面となっており、戻り口12bに吸込まれた戻り
冷気は、流れの方向を変えて、内箱2bの垂直面にそう
ように、冷気通路27内を上方に流れやすくなってい
る。そのため、通風抵抗が減少し通風効率の向上に役立
つとともに、渦流の発生をも防ぐこともでき、送風騒音
の低下にも役立つことになる。
【0077】しかも、収納ボックス58aの上部が略水
平面であるときは、収納ボックス58aの上部と前記内
箱2bの傾斜面との間に充填された断熱材2cは、戻り
口12bの上下方向での開口面積を狭めることなく、前
記略水平面である収納ボックス58aの上部の前方にお
いて厚くとることができ、電気回路58からの発熱を充
分断熱することとなり、電気回路58からの発熱等の庫
内側への侵入を防ぎ、冷却効率の向上となる。なお、前
記略水平面である収納ボックス58aの上部の前方から
後方においては、更に断熱材2cの厚さが増し、いっそ
う電気回路58からの発熱等の庫内側への侵入を防ぐこ
とになり、より冷却効率の向上に役立つこととなる。
【0078】また、収納ボックス58aの上部を前記内
箱2bの傾斜面同様に後方に行く程高くなる傾斜面で、
前記内箱2bの傾斜面とその周辺の断熱材2cと収納ボ
ックス58aの傾斜面をもつ上部とからなる断熱層を必
要厚さに保った傾斜面とすると、断熱効率を損なわずに
収納ボックス58a等からなる回路収納部内の容積を大
きくでき、電気回路58の収納がしやすくなり、電気回
路58の大きさに適度にあわせることにより、回路収納
部を小さくでき、その周辺の内箱2bの庫内側への突出
し量が減り、これもまた、断熱効率を損なわずに、スペ
ースの利用効率を向上させることとなる。
【0079】なお、前記で、収納ボックス58a上方に
位置する内箱2bの傾斜面や収納ボックス58aの上部
の傾斜面は該当する部分の一部であっても、ある程度の
前記効果が得られることとなり、また、傾斜面の少なく
とも一部が曲面であってもよく、前記内箱2bの傾斜面
とその付近の内箱2bの略垂直面とを、上に凹となる曲
面の一部で滑らかに結ぶと、内箱2bの製作で真空成形
の場合は内箱2bのエッジ部での破れが生じにくくなる
とともに、冷気流の方向が徐々に変わることになり、冷
気が更に流れやすくなる。
【0080】また、収納ボックス58aと電装カバー5
8bの上方とで、回路収納部に開口部58cを設けてあ
るため、電気回路58の発熱で暖められた空気が、開口
部58cから外部に流れ出し、収納ボックス58aと電
装カバー58bの下方とで設けられた、回路収納部の開
口部58dから外気が侵入し、収納ボックス58aと電
装カバー58bとで構成される回路収納部内にある電気
回路58の冷却に役立つばかりでなく、外気温度を検出
するための外気温度センサが電気回路58に設けられて
いる場合は、より正確な外気温が検出されることにな
り、しかも、外気が侵入する前記開口部58d付近に前
記外気温度センサを設けておくと、更にその正確さは確
実なものとなる。
【0081】しかも、収納ボックス58aの上部の傾斜
面は、後方に行く程高くなっており、開口部58cがそ
の傾斜面の高い部分近くにあるため、暖められた空気は
留まることなく開口部58c付近に流れ、開口部58c
から外部に流れ出しやすくなっている。なお、本図にお
ける開口部58c近くの、収納ボックス58aの下方に
伸びている部分を少なくすると、更に流れ出しやすくな
る。
【0082】また、前記開口部58c付近の収納ボック
ス58aと電装カバー58bは、収納ボックス58aか
らの壁面が外側となるように、前後方向で重なっている
ため、外部からの水の浸入をある程度防ぐことができる
ようになっている。
【0083】なお、前記開口部58cや開口部58dは
収納ボックス58aや電装カバー58bに単独で設けて
も同様の効果は得られる。また、前記開口部58cの上
部を、壁面から続けて後方に突出したり、その突出しの
後方先端を下方に下げて前記開口部58cの開口部の少
なくとも一部と重ねたりしておくと、外部からの水の浸
入に対しある程度の防御の役目になる。
【0084】そして、開口部58dについても同様に、
開口部58dの上部を、壁面から続けて後方に突出した
り、その突出しの後方先端を下方に下げて前記開口部5
8dの開口部の少なくとも一部と重ねたり、開口部を前
後方向で重なるようにして、開口を本図のように下向き
にしておくと、外部からの水の浸入を防ぐ役目になる。
【0085】また、送風機22付近の収納ボックス58
a下方に位置する内箱2bは、後方に行く程低くなる傾
斜面となっており、送風機22のファンに吸引される送
風機22後方周辺の内箱2b付近の冷気は、徐々に方向
を変えて内箱2bの傾斜面にそうように送風機22のフ
ァン方向に流れやすくなっており、送風効率の向上に役
立つとともに、渦流の発生をも防ぐこともでき、送風騒
音の低下にも役立っている。
【0086】そして、収納ボックス58aの下部が略水
平面であるときは、収納ボックス58aの下部と前記内
箱2bの傾斜面との間に充填された断熱材2cは、前記
送風性能を維持したまま、前記略水平面である収納ボッ
クス58aの下部の前方において厚くとることができ、
電気回路58からの発熱を充分断熱することとなり、電
気回路58からの発熱等の庫内側への侵入を防ぎ、冷却
効率の向上となる。なお、前記略水平面である収納ボッ
クス58aの下部の前方から後方においては、更に断熱
材2cの厚さが増し、いっそう電気回路58からの発熱
等の庫内側への侵入を防ぐことになり、より冷却効率の
向上に役立つこととなる。
【0087】また、収納ボックス58aの下部を前記内
箱2bの傾斜面同様に後方に行く程低くなる傾斜面で、
前記内箱2bの傾斜面とその周辺の断熱材2cと収納ボ
ックス58aの傾斜した下部とからなる断熱層を必要厚
さに保った傾斜面とすると、断熱効率を損なわずに収納
ボックス58a等からなる回路収納部内の容積を大きく
でき、電気回路58の収納がしやすくなり、電気回路5
8の大きさに適度にあわせることにより、回路収納部を
小さくでき、その周辺の内箱2bの庫内側への突出し量
が減り、これもまた、断熱効率を損なわずに、スペース
の利用効率を向上させることとなる。
【0088】なお、前記で、収納ボックス58a下方に
位置する内箱2bの傾斜面や収納ボックス58aの下部
の傾斜面は該当する部分の一部であっても、ある程度の
前記効果が得られることとなり、また、傾斜面の少なく
とも一部が曲面であってもよく、前記内箱2bの傾斜面
とその付近の内箱2bの略垂直面とを、上に凸となる曲
面の一部で滑らかに結ぶと、内箱2bの製作で真空成形
の場合は内箱2bのエッジ部での破れが生じにくくなる
とともに、冷気が更に流れやすくなる。
【0089】しかも、収納ボックス58aの下部の傾斜
面は、後方に行く程低くなっており、開口部58dがそ
の傾斜面の低い部分近くにあるため、たとえ収納ボック
ス58aの内部に、水が浸入したり、前記内部で結露等
により水分が発生したりしても、前記水や水分が収納ボ
ックス58aの下部に集まり、前記傾斜面を伝って開口
部58dから外部に流れ出るため、収納ボックス58a
の内部からの排水効果が生じる。
【0090】また、前記のように、前記開口部58d付
近の電装カバー58bを、収納ボックス58aからの壁
面や冷蔵庫1本体の背面部より外側となるように、前後
方向で重なっているため、外部からの水の浸入をある程
度防ぐことができるようになっている。
【0091】また、前記のような開口部58cや開口部
58dのどちらか一方のみを設けても、程度の差はある
としても、ある程度の前記に該当する個別の効果は生じ
ることとなる。そして、電装カバー58bに前記同様の
開口部を数カ所設けると更に収納ボックス58a内の冷
却効果は増す。
【0092】また、冷凍室13と断熱層を介して設けら
れた、冷凍室13の下の圧縮機20等が配された機械室
を含む空間を、前後に伸びた仕切壁で左右に仕切り、そ
の仕切壁の後方の圧縮機20近くに凝縮器用送風機77
を設け、右側に圧縮機20を設け、左側に凝縮器71の
少なくとも一部を設け、左側前方から凝縮器用送風機7
7の運転により外気を吸込み、左側に設けられた前記凝
縮器71の少なくとも一部を冷却し、凝縮器用送風機7
7を通過した空気が圧縮機20の表面を冷却した後、右
側前方から室内に吐出されるような通路を前記空間に設
けておくと、凝縮器用送風機77により凝縮器71の少
なくとも一部や圧縮機20やその他機械室や前記空間に
ある発熱体を冷却できることになる。
【0093】なお、前記で圧縮機20、凝縮器71等の
位置が左右方向で入れ替わり、それに応じ送風方向も入
れ替わった状態になっても、同様の効果が得られること
は明白である。
【0094】そして、圧縮機20等が設けられている機
械室をふさぐための機械室カバー20cの、前記仕切壁
より左側の、凝縮器用送風機77が運転されたときに大
気圧より低圧になる部分に、開口部20dを設けると、
前記通路の低圧側に開口部20dが設けられることにな
り、冷蔵庫1の背面外側からも開口部20dを通って空
気が吸い込まれ、圧縮機20等のある機械室の部品を冷
却するのに役立つ。
【0095】しかも、従来のように、圧縮機20等の機
械室にある発熱する部品を冷却した熱風を、冷蔵庫1の
背面外側に排出することなく、冷蔵庫1の背面外側の空
気をさえ吸込むため、熱風排出による冷蔵庫1の背面付
近の外気の温度上昇はなく、しかも、電気回路58を収
納している収納ボックス58aや電装カバー58bは、
従来品よりも低い位置にあるため、その周辺の外気温度
の上昇は少なく、その結果、電気回路58の温度上昇も
従来よりは低くおさえられることになり、これもまた、
電気回路58の電気部品や回路基板を、許容限界温度の
低いものを使用できたり、従来部品を使用したときは温
度限度の余裕度が増し、品質の向上につながることにな
る。
【0096】更に、圧縮機20のある側の前記通路の、
圧縮機20前方に前後方向の仕切を追加して前記凝縮器
用送風機77を設け、圧縮機20後方付近の機械室カバ
ー20cに開口部20d同様の開口部を設けると、圧縮
機20近くの冷蔵庫1の背面側外気をも吸込むため、圧
縮機20の冷蔵庫1の背面側を更に冷却でき、機械室カ
バー20cのその付近の圧縮機20による温度上昇が更
に低くおさえられ、電気回路58を収納している収納ボ
ックス58aや電装カバー58b周辺の外気温度の上昇
は更に少なくなる。
【0097】なお、圧縮機20の輻射熱の外部への放射
を低く維持するため、図1のように、前記開口部20d
の後方は開口部20dの上部から続く壁面で覆われ、下
方に開口しているようにするとよく、開口部20d周辺
の補強にもなり、機械室への水の浸入防止にも役立つ。
【0098】また、開口部20dや前記機械室等の低圧
部と回路収納部である収納ボックス58a、電装カバー
58bの開口部(例えば:開口部58c、58d)を連
通路で結び、前記回路収納部内と機械室等の低圧部と前
記連通路でつながるようにして、前記回路収納部に外気
に通じる開口部を別に設けると、前記回路収納部内の空
気が前記機械室の低圧部に流れ込み、前記回路収納部内
の電気回路58を強制冷却できるようになり、電気回路
58の電気部品や回路基板を、さらに許容限界温度の低
いものを使用できたり、従来部品を使用したときは温度
限度の余裕度が増し、さらに品質の向上につながること
になる。
【0099】そして、周波数変換等により圧縮機20等
の回転数制御をする回路収納部内にある電気回路58の
部品の発熱量が増加して冷却がより必要となっても、前
記回路収納部と圧縮機20や凝縮器用送風機77のある
機械室とが近づき、短い連通路で互いに結ぶことができ
るようになったため、連通路の通風抵抗も少なく、通風
面積も少なくてもよく、従来から使用のような小型の凝
縮器用送風機77であっても充分冷却に役立つことにな
る。
【0100】また、回路収納部より下方で、冷蔵庫1の
背面側となる位置に、外部に通じる開口部を設け、前記
連通路の機械室側開口部につながる部分を前記開口部に
つなぎ、回路収納部内と冷蔵庫1の背面側の外部空間と
をつなぐようにして、前記回路収納部上方に外気に通じ
る開口部を別に設けると、自然対流による換気が可能と
なり、回路収納部内の電気回路58を冷却するととも
に、回路収納部内との前記連通路の接続は、前記回路収
納部下面側と前記連通路をつなぐようにすると、排水も
可能となった連通路となる。
【0101】なお、前記連通路は冷蔵庫1背面表面にダ
クト状のものを設けて形成してもよく、庫内側の断熱厚
さが充分とれるものであれば、断熱材2c内に設けても
よい。
【0102】また、冷蔵庫1の下方にある送風機22の
上方近くの冷蔵庫1の背面側に断熱材2cを含む断熱層
を介して回路収納部である収納ボックス58a、電装カ
バー58bを設け、その内部に電気回路58を設け、圧
縮機20を含む各電装部品に各々配線(例えば:リード
線)にて電気的に接続してあるため、前記圧縮機20、
開閉弁(図3に示す符号78)78、冷凍室13側の除
霜ヒータ62、や送風機22、凝縮器用送風機77、冷
凍室13用の温度センサ(図3に示す符号76)、製氷
機67等の電装部品と電気回路58との間の配線は従来
品に比べ非常に短くなる。また、前記回路収納部内の電
気回路58から、各々の電装部品へ接続のための配線
が、上下に分かれて引き出されるため、その各々の配線
の束の太さは、下方一方に引き出される従来品よりも細
くなる。
【0103】それゆえ、配線材がコスト的にも安くな
り、冷蔵庫に配線や配線の束を組み込む作業もやりやす
くなるため、組立性や仕上がりの信頼性も向上する。ま
た、内箱2bの断熱材2c側に配線や配線の束をテープ
等で適所を仮止めした後、内箱2bと外箱2aとの隙間
に発泡ウレタン等の断熱材2cを充填したとき、前記配
線材の占める個所が少なく、配線の束が細いいため、配
線材によるウレタン等の発泡時の流れを阻害するような
個所の発生の可能性も減少し、断熱材2c内のボイド
(ガス空間)発生の可能性も減少することとなり、断熱
性の維持の向上に役立つとともに、断熱材2c内に熱伝
導性の高い配線材の占める領域も減り、断熱性の向上に
役立つこととなり、エネルギーの省力化となる。
【0104】なお、図1においては、冷蔵室11側の給
水ポンプ66、除霜ヒータ61や送風機26、冷蔵室1
1用の温度センサ(図3に示す符号75)等への電気回
路58との配線の長さは、従来品とあまりかわらない
が、従来品と配線の引き回し方向が異なり、圧縮機20
のある側と逆の方向となり、各々の配線を束ねた太さは
従来品より細く(例えば:図9従来品=最大束直径約2
0mm、図1発明品=最大束直径約15mm)なり、配
線の束の引き回しやテープ等での仮止め等の組立上の作
業性は向上する。
【0105】そして、照明灯51への配線は長くなる
が、配線の数が少ない(例えば:4本)ため、断熱性や
作業性の低下の可能性は非常に少ない。また、前記で除
霜ヒータ61、冷却器25、送風機26を下方に下げ、
収納ボックス58a、電装カバー58bの回路収納部上
方近くに設けると、電気回路58との配線の長さは更に
短くなり、いっそう前記各々のの効果は向上する。
【0106】しかも、収納ボックス58a、電装カバー
58bの回路収納部の下方壁面または側方壁面の下方に
配線引出し口を設け、前記各々の配線を引き出すと、配
線の多くを占める下方に向かう配線の長さは更に短くて
すみ、より前記の効果は向上する。しかも、回路収納部
の下方壁面に配線引出し口を設けた場合は、断熱層の厚
さが薄い等の原因で、たとえ配線周辺に結露が生じて
も、その結露による水分は上方には上がりにくく、回路
収納部への水分の侵入を防ぐことができる。
【0107】また、前記回路収納部の上方壁面または側
方壁面の上方に異なる配線引出し口を設け、上方に向か
う配線を引き出すと、配線の引出し口の数は増加し、断
熱材2cの回路収納部内への侵入を防ぐためのシール処
理数は増加するが、上方に向かう配線材の長さは更に短
くなり、いっそう前記の効果は向上することとなる。
【0108】また、電源コード引出し口58eを回路収
納部の上方である上下方向で中央よりに設けると、電源
コード引出し口58eとコンセント(外部電源の差込
口)の上下方向での距離は、前記コンセントが部屋の壁
の上方にある場合であっても下方にある場合であっても
同じような値となり、冷蔵庫1の電源コード(不図示)
の長さを回路収納部が冷蔵庫1本体の背面上方にあるも
のよりも短く(例えば:約50cm)でき、コスト的に
も有利であり、組立性も向上し、位置的関係から特に上
方にあるコンセントに接続しても無駄なコードのたるみ
も減少し、コードの傷付きの可能性も少なくなる。
【0109】なお、本図においては、収納ボックス58
aと電装カバー58bの合わせ目の側方上方に互いに凹
部を設け、電源コード引出し口58eとしているが、収
納ボックス58aまたは電装カバー58bのどちらか一
方の上方に開口部を設け、電源コード引出し口として
も、前記同様の効果は得られる。
【0110】図6において、送風機22周辺の内箱2b
に開口部を設け、前記開口部にコネクター81をもつ配
線82を差込み、前記配線82と前記開口部の隙間はシ
ール材にてシール処理をおこなう。また、前記配線82
は収納ボックス58aの開口部から回路収納部内に引き
込まれ、前記配線82を通した収納ボックス58aの開
口部と配線82の隙間もシール材にてシール処理され
る。
【0111】前記と同様に、圧縮機20周辺の機械室に
あるボトムプレート83の開口部にコネクター84をも
つ配線85を差込み、前記配線85と前記開口部の隙間
はシール材にてシール処理をおこなう。また、前記配線
85は収納ボックス58aの開口部から回路収納部内に
引き込まれ、前記配線85を通した収納ボックス58a
の開口部と配線85の隙間もシール材にてシール処理さ
れる。
【0112】更に、野菜室12より上方にある電装部品
との接続のため、電気回路58に電気的に接続される配
線86も同様に、収納ボックス58aの開口部を通りシ
ール処理をされて上方に引き出される。
【0113】また、前記配線82、85、86の各々は
結束バンド等で適所を束ねられており、内箱2bの断熱
材2c側となる所定の場所にテープ止めされ、外箱2a
に組み込まれた後、前記内箱2bと外箱2aの隙間に発
泡ウレタン等の断熱材2cが充填される。
【0114】なお、前記外箱2aは側面部と上面部が一
体となったキャビネット部2dと背面側のバックプレー
ト2eからなり、各々の電装部品に接続する前記配線8
2、86のコネクター81等を、内箱2bの開口部から
庫内側に引き込み、各々の前記開口部のシール処理を施
し、配線82、85、86を内箱2b上に引き回し適所
でテープ止めし、その後、内箱2bとキャビネット部2
dを組み立て、ボトムプレート83を内箱2bとキャビ
ネット部2dに組み込み、ボトムプレート83の開口部
から機械室側にコネクター84を引き出した後、前記開
口部のシール処理を施す。
【0115】さらに、キャビネット部2dにバックプレ
ート2eを組み込み、前記バックプレート2eに収納ボ
ックス58aを組み込むときに、前記収納ボックス58
aの開口部を通して、配線82、85、86の電気回路
58への接続端子を収納ボックス58a内側に引き込
み、収納ボックス58aをバックプレート2cに取付け
る。そして、前記各々の前記開口部のシール処理を施し
た後、キャビネット部2dとバックプレート2eからな
る前記外箱2aと内箱2b、および、内箱2bとボトム
プレート83の隙間に発泡ウレタン等からなる断熱材2
cが充填されることになる。
【0116】そして、その後、収納ボックス58a内に
電気回路58が組み込まれ、前記配線82、85、86
に設けられたコネクター(不図示)にて電気回路58に
電気的に接続される。
【0117】また、前記コネクター84には、圧縮機2
0から来る駆動用リード線や温度過昇防止サーモ用リー
ド線の5本のリード線が保護チューブにて覆われた状態
で、また、凝縮器用送風機77から来る駆動用リード線
2本が同様に保護チューブにて覆われた状態で、各々前
記コネクター84に接続される。なお、前記保護チュー
ブに覆われた各々のリード線は結束バンドで機械室の壁
面等に固定され、前記コネクター84への接続個所やそ
の周辺はビニールカバー等で防水処理が施される。
【0118】なお、前記圧縮機20への5本のリード線
には突入電流・ロック電流等の大電流のかかる可能性の
あるものであり、通電面積の大きな(例えば:0.75
平方mm)リード線被覆厚さの厚い(例えば:0.3m
m以上)の耐熱ダブルシースのものを使用するため、か
なり太いリード線(例えば:外径3mm)となり、前記
各々のリード線に対応する配線85の束の外径は10m
m程度にも達し、かなりな太さになる。
【0119】また、前記コネクター81には、除霜ヒー
タ62や送風機22や、前記除霜ヒータ62近くに設け
られた過昇防止用温度ヒューズ(不図示)や、製氷機6
7の製氷皿を駆動させる駆動モータ(不図示)や、製氷
完了検知のための温度センサ(不図示)や、冷凍室13
用の温度センサ76等から来る、8本の電源電圧のかか
るリード線と4本の信号用リード線が、エバカバー33
や背面板33a等の壁面上を引き回され、前記コネクタ
ー81に接続される。そして、前記各々のリード線に対
応する配線82の束の外径も12mm程度にも達し、こ
れもまた、かなりな太さになる。
【0120】なお、前記コネクター81は、送風機22
周辺の冷気通路23の一部を、内箱2bの凹凸にて設け
た隔離部内に位置させ、エバカバー33の前記隔離部に
対応する位置にヒンジをもつ隔離部蓋(不図示)を設
け、前記コネクター81に前記各々のリード線を接続し
た後、隔離部内に前記コネクター81やリード線を押し
込み前記隔離部蓋にて蓋をして、冷気通路23内に前記
接続部等が露出して冷気にさらされないようにしてい
る。
【0121】そして、前記配線82、85は、内箱2b
の外箱2a側表面を引き回され、一つの束(例えば:外
径15mm)にされて収納ボックス58a内へと導かれ
る。収納ボックス58aが従来に比べ、送風機22や圧
縮機20に非常に近くなっているため、前記配線82、
85の内箱2b上の引き回し長さはかなり短くなり、配
線材がコスト的にも安くなり、冷蔵庫に配線や配線の束
を組み込む作業もやりやすくなるため、組立性や仕上が
りの信頼性も向上する。
【0122】なお、圧縮機20を左右方向で一方の右側
に、冷却器21を左右方向で前記圧縮機20と異なる側
の左側に、断熱層を介して前記各々を設け、冷却器21
周辺に送風機22を設け、必要厚さに設けた断熱材2c
をもつ断熱層を介して、前記送風機22の上方に回路収
納部を設けているため、更に収納ボックス58aと圧縮
機20との距離は短くなり、配線材がコスト的にも更に
安くなり、冷蔵庫に配線や配線の束を組み込む作業もい
っそうやりやすくなるため、組立性や仕上がりの信頼性
もより向上することになる。
【0123】また、内箱2bと外箱2aとの隙間に発泡
ウレタン等の断熱材2cを充填したとき、前記配線8
2、85の占める個所が少ないため、配線82、85に
よるウレタン等の発泡時の流れを阻害するような個所の
発生の可能性も減少し、断熱材2c内のボイド(ガス空
間)発生の可能性も減少することとなり、断熱性の維持
の向上に役立つとともに、断熱材2c内に熱伝導性の高
い配線材の占める領域も減り、断熱性の向上に役立つこ
ととなり、エネルギーの省力化にもなる。
【0124】なお、圧縮機20の上方に冷却器21を設
け、その上方に送風機22を設けた場合であっても、前
記よりは該当する配線の長さは少し長くはなるが、前記
同様の効果は得られる。
【0125】図7において、87は、収納ボックス58
a内からボトムプレート83の開口部を通り、機械室の
低圧側につながるダクトである。凝縮器用送風機77が
運転されると、収納ボックス58a内の空気は、前記ダ
クト87を通り、前記機械室の低圧側に流れ出す。
【0126】そのため、収納ボックス58aと電装カバ
ー58bからなる回路収納部内の空気が前記機械室の低
圧部に流れ込み、前記回路収納部内の電気回路58を強
制冷却できるようになり、電気回路58の電気部品や回
路基板を、許容限界温度の低いものを使用できたり、従
来部品を使用したときは温度限度の余裕度が増し、品質
の向上につながることになる。
【0127】そして、前記回路収納部と圧縮機20や凝
縮器用送風機77のある機械室とが近くにあるため、短
い連通路で互いに結ぶことができるようになり、連通路
の通風抵抗も少なく、通風面積も少なくてもよく、従来
から使用のような小型の凝縮器用送風機77であっても
充分役に立つ。
【0128】なお、前記ダクト87の組み込みは、ボト
ムプレート83を内箱2bとキャビネット部2dに組み
込んだ後、ボトムプレート83の開口部から機械室側に
ダクト87の先端を引き出し、前記開口部のシール処理
を施す。そして、キャビネット部2dにバックプレート
2eを組み込み、前記バックプレート2eに収納ボック
ス58aを組み込むときに、前記収納ボックス58aの
開口部を通して、ダクト87の先端を収納ボックス58
a内側に引き込み、収納ボックス58aをバックプレー
ト2eに取付ける。
【0129】そして、前記開口部のシール処理を施した
後、キャビネット部2dとバックプレート2eからなる
前記外箱2aと内箱2b、および、内箱2bとボトムプ
レート83の隙間に発泡ウレタン等からなる断熱材2c
が充填されることになる。
【0130】また、前記ダクト87は、ジャバラ状の凹
凸を曲げ部に適所設けたブロー成形品でもよく、前記凹
凸のない樹脂成形品の組品でもよく、発泡スチロール等
による断熱材からなるものでもよい。そして、必要であ
れば、前記ダクト87内部や内箱2bに近づくダクト8
7の部分や内箱2bに適当にスペーサーや断熱材を設け
てもよい。
【0131】さらに、前記ダクト87を前記断熱材2c
内に設けると、断熱厚さが充分取れないときは、冷蔵庫
1の背面に飛び出すことになるが、収納ボックス58a
と電装カバー58bからなる回路収納部から、機械室カ
バー20cの開口部につながるダクトを、バックプレー
ト2eの後方に設けても前記同様の効果は得られる。
【0132】このとき、前記ダクトを分解や着脱自在に
設けておくと、前記ダクト内の清掃も容易となり、清潔
に保てるばかりでなく、ダクト内のホコリ等による詰ま
りの防止も可能となる。
【0133】図8において、冷凍室13の下の圧縮機2
0等が配された機械室を含む、冷凍室13と断熱層を介
して設けられた空間を、前後方向に仕切るように仕切壁
88が設けられている。そして前記仕切壁88の前方
に、左右方向に仕切る仕切壁89が設けられている。ま
た、前記仕切壁88の後方の機械室となる所に、左右方
向に仕切る仕切壁90が設けられている。そして、前記
仕切壁90には凝縮器用送風機77が設けられている。
【0134】また、前記仕切壁89の右側には蒸発皿9
1が設けられ、前記蒸発皿91を支えるように金属性の
蒸発皿受け板92が設けられている。更に、前記蒸発皿
受け板92の下面には、圧縮機20の吐出パイプ20a
からつながる凝縮パイプ93が取付けられている。
【0135】さらに、仕切壁89、90の左側には、仕
切壁88に開口部を設け、前記開口部を通るフィンをも
つ凝縮器71が設けられている。前記凝縮器71の一部
は圧縮機20を支える圧縮機取付台94の一部で支えら
れ、また、仕切壁89の下に設けられた底板95にも凝
縮器71の一部は支えられている。そして、下面に凝縮
パイプ93をもつ前記蒸発皿受け板92をも前記底板9
5は空間をもって支えている。
【0136】また、仕切壁88の上部には凹部を設け、
シール材を介してドレンパイプ96が設けられており、
前記ドレンパイプ96の先端開口部は前記蒸発皿91の
上方に位置している。そして、前記ドレンパイプ96の
他端はドレン受け部材63、64につながっている。そ
のため、冷却器21、25に着霜した霜等を、除霜ヒー
タ61、62で溶かした水が、ドレン受け部材63、6
4からドレンパイプ96に流れ込み、前記蒸発皿91に
溜まるようになっている。
【0137】なお、前記仕切壁88、89、90の上部
とドレンパイプ96の上部には、シール材が張り付けら
れ、前記ボトムプレート83との隙間のシール処理をし
ており、また、前記仕切壁88、89、90の下部と圧
縮機取付台94、底板95とは、互いにシール処理がさ
れている。
【0138】また、キャビネット部2dとバックプレー
ト2eボトムプレート83の断熱材2c側にも、凝縮パ
イプ93と同様のパイプ(不図示)が、アルミ箔テープ
等で取付けられており、前記凝縮パイプ93ともあわせ
て前記凝縮器71の補助的役目をしている。
【0139】そして、圧縮機20の吐出パイプ20aを
出た冷媒は、凝縮パイプ93からバックプレート2eの
前記パイプ(不図示)を流れ、その後、ボトムプレート
83の前記パイプ(不図示)から凝縮器71に流れ、キ
ャビネット部2dの前記パイプ(不図示)を流れる。こ
の間に、冷媒は高圧のもとで冷却されてガス冷媒から液
冷媒になり、ドライヤー(不図示)を通りキャピラリー
チューブ72に達することになる。
【0140】また、凝縮器用送風機77が運転される
と、前記底板95とボトムプレート83の間を、仕切壁
89の左側前方から空気が吸い込まれ、仕切壁88の開
口部を通り機械室の一部に流れ込み凝縮器用送風機77
に達する、この間、凝縮器71から熱を奪い、凝縮器7
1を通る冷媒を冷却して液化を助ける。
【0141】そして、圧縮機20側の機械室に前記空気
は流れ込み圧縮機20を冷却し、仕切壁88の開口部を
通り蒸発皿91の上方に達する。そして、その後、蒸発
皿91に除霜水が溜まっていれば、その溜まった除霜水
の蒸発を助けて、蒸発した水分を含んだ暖気状態で前記
底板95とボトムプレート83の間を前記空気は仕切壁
89の右側前方から外に排出される。
【0142】なお、機械室カバー20cの機械室側低圧
部となる部分に、開口部20dが設けられているため、
冷蔵庫1の背面側外側から前記開口部20dを通り、機
械室低圧部に外気が流れ込み、圧縮機20等の機械室内
部の発熱体の冷却に役立つ。
【0143】また、凝縮パイプ93は高温(例えば:8
0℃前後)であるため、金属性の蒸発皿受け台92を介
して、蒸発皿91の水は暖められ蒸発しやすくなり、凝
縮パイプ93はその気化熱や凝縮器用送風機77による
空気の流れで冷却されることになる。
【0144】更に、ボトムプレート83の断熱材2c側
に設けられたパイプ内の冷媒も前記凝縮器用送風機77
による空気の流れで冷却されることになる。
【0145】そして、従来のように、圧縮機20等機械
室にある部品を冷却した熱風を、冷蔵庫1の背面外側に
排出することなく、冷蔵庫1の背面外側の空気をさえ吸
込むため、熱風排出による冷蔵庫1の背面付近の外気の
温度上昇はなく、しかも、電気回路58を収納している
収納ボックス58aや電装カバー58bは、冷蔵庫1本
体の背面部で従来品よりも低い位置にあるため、その周
辺の外気温度の上昇は少なく、その結果、電気回路58
の温度上昇も従来よりは低くおさえられることになり、
電気回路58の電気部品や回路基板を、許容限界温度の
低いものを使用できたり、従来部品を使用したときは温
度限度の余裕度が増し、品質の向上につながることにな
る。
【0146】また、バックプレート2eの断熱材2c側
に設けられた前記パイプを、電気回路58を収納してい
る収納ボックス58aよりも上方に位置させると、更
に、電気回路58を収納している収納ボックス58aや
電装カバー58b周辺の外気温度の上昇は少なくなる。
【0147】本発明において、冷蔵室11と野菜室12
とを同一の冷却器25により冷却しているが、冷蔵室と
冷凍室とを同一の冷却器により冷却する場合であっても
部材42を配置する側に冷却器を配置することによって
冷気が吐出されるまでの経路が短縮され上記と同様の効
果を得ることができる。また、冷却器21、25として
蒸発器を用いているが、ペルチェ方式やその他の冷却方
式による冷却器を用いても同様の効果を得ることができ
る。
【0148】また、部材42の少なくとも一部に凹凸を
設けたり、部材42の表面を粗い面に形成したり等し
て、保湿機能を部材42に持たせると、部材42に生じ
た結露を流下させずに留まらせることができる。そし
て、結露水の蒸発により室内の湿度が維持されて保湿を
行うことができるため、貯蔵物(特に野菜や生もの)の
長期保存に役立つ。また、部材42に保湿機能を有する
保湿材を取り付けてもよい。
【0149】なお、上記の構成は冷蔵室11の背面側上
方に冷却器25を設けたものであるが、冷蔵室11と隔
離室である氷温室14の境界である仕切り板46よりも
冷蔵室11側に少なくとも冷却器25の一部を設けた場
合であっても氷温室14の奥行きが若干短くなるが、上
記と同様の効果を生じる。しかも、氷温室14側にある
冷却器25の近くに部材42を設けると、氷温室14が
更に均一に冷却される冷蔵庫となる。
【0150】また、冷蔵室11と野菜室12の境界であ
る仕切り板32よりも冷蔵室11側に少なくとも冷却器
25の一部を設けた場合であると、野菜室12側にある
部分の冷却器25の前方は十分な厚みのある断熱層が必
要となるが、従来よりもその部分が減少してスペースの
有効利用を図ることができる。また、従来よりも送風機
26の吐出側の通路が短くなり、送風効率を向上下冷蔵
庫を得ることができる。
【0151】更に、配線や電源コードに関しては、冷蔵
室11や野菜室12や冷凍室13等の貯蔵室の配列順や
位置関係が異なるものであっても、前記と同様の効果が
得られ、更には、冷蔵室11と冷凍室13とを同一の冷
却器22のみにより冷却する場合であっても、前記と同
様の効果が得られる。
【0152】なお、本発明において、冷気通路を通る冷
気による冷熱の一部が部材を介して貯蔵室内に放出され
るとは、冷気通路を通る冷気の一部が部材から吸熱して
該部材を冷却し、部材が貯蔵室内から吸熱して貯蔵室内
を冷却することを意味する。
【0153】また、前記で左右方向とは、冷蔵庫を正面
から見て左右の方向を意味し、前後方向とは、冷蔵庫を
正面から見て前後の方向を意味する。
【0154】そして、前記配線等で、開口部のシール処
理とは、開口部を通した配線やダクト等表面と前記開口
部とで生じた隙間を、シール材やスポンジ等で行うシー
ルの処理のことをいう。
【0155】さらに、本図において、巾の狭い断面のハ
ッチングは省略している。
【0156】
【発明の効果】本発明の冷蔵庫は前記のような構成であ
るから、本発明によれば、電装部品と電気回路との間の
配線の一部は従来品に比べ短くなるため、コスト的にも
安くなり、組立性や仕上がりの信頼性も向上し、しか
も、配線材によるウレタン等の発泡時の流れを阻害する
個所の発生する可能性も減少し、断熱材内のボイド(ガ
ス空間)発生の可能性も減少することとなり、断熱性の
維持の向上に役立つとともに、断熱材内に熱伝導性の高
い配線材の占める領域も減り、断熱性の向上に役立ちエ
ネルギーの省力化となる冷蔵庫が得られる。
【0157】また、本発明によれば、戻り口に吸込まれ
た戻り冷気は冷気通路内を上方に流れやすくなってお
り、通風抵抗が減少し通風効率の向上した送風騒音の低
い冷蔵庫が得られ、また、断熱効率を損なわずに回路収
納部内の容積を大きくでき、電気回路の収納がやりやす
くなり、電気回路の大きさに適度にあわせることによ
り、その周辺の内箱の庫内側への突出し部分が少なくな
り、断熱効率を損なわずに、スペースの利用効率を向上
させた冷蔵庫が得られる。
【0158】また、本発明によれば、電気回路の発熱で
暖められた回路収納部内の空気が、開口部から外部に流
れ出し、下方に設けられた開口部から外気が侵入し、回
路収納部内にある電気回路の冷却に役立つばかりでな
く、電気回路に外気温度センサが設けられている場合
は、より正確な外気温が検出され、たとえ回路収納部内
に水が浸入したり、内部で結露等により水分が発生した
りしても、下方に設けられた開口部から外部に流れ出る
ため、回路収納部内からの排水効果のある冷蔵庫が得ら
れる。
【0159】また、本発明によれば、圧縮機等機械室を
冷却した温風を冷蔵庫の背面側に吐出すことなく、機械
室カバーの開口部から冷蔵庫の背面側の外気を吸込むた
め、冷蔵庫の背面付近の外気の上昇は少なく、しかも、
電気回路を収納している回路収納部は、その周辺の外気
温度の上昇は少なく、電気回路の温度上昇も低くおさえ
られることになり、電気回路の電気部品や回路基板を、
許容限界温度の低いものを使用できたり、従来部品を使
用したときは温度限度の余裕度が増した、品質性の向上
した冷蔵庫が得られ、また、前記回路収納部内の電気回
路を強制冷却できるようにするため、さらに許容限界温
度の低いものを使用できたり、従来部品を使用したとき
は温度限度の余裕度が増し、さらに品質の向上した冷蔵
庫が得られる。
【0160】また、本発明によれば、回路収納部に設け
られた電源コードを短くでき、コスト的にも有利であ
り、組立性も向上し、コンセントに接続しても無駄なコ
ードのたるみも減少し、コードの傷付きの可能性も少な
い冷蔵庫が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の冷蔵庫を示す側面断面図である。
【図2】本発明の冷蔵庫を示す正面図である。
【図3】本発明の冷蔵庫の冷却サイクルを示す回路図で
ある。
【図4】本発明の冷蔵庫の部材を示す斜視図である。
【図5】本発明の冷蔵庫の他の部材を示す斜視図であ
る。
【図6】本発明の冷蔵庫の野菜室付近から下の配線状態
の図である。
【図7】本発明の冷蔵庫の回路収納部から機械室に通じ
る連通路の図である。
【図8】本発明の冷蔵庫の機械室やその周辺の上から見
た図である。
【図9】従来の冷蔵庫を示す側面断面図である。
【符号の説明】
1 冷蔵庫 2a 外箱(断熱層) 2b 内箱(断熱層) 2c 断熱材(断熱層) 11 冷蔵室 12 野菜室 12a 連通路 12b 戻り口 13 冷凍室 20 圧縮機 20c 機械室カバー 20d 開口部 21 冷却器(第一冷却器) 25 冷却器(第二冷却器) 22 送風機(第一送風機) 26 送風機(第二送風機) 27 冷気通路 31 仕切 32 仕切 58 電気回路 58a 収納ボックス(回路収納部) 58b 電装カバー(回路収納部) 58c 開口部 58d 開口部 58e 電源コード引出し口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉村 宏 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 山部 俊一 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 Fターム(参考) 3L102 JA01 LB01 LB02 LB22

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮機を下方に設け、前記圧縮機の近く
    に断熱層を介して冷却器を設け、前記冷却器の周辺に送
    風機を設け、前記送風機の上方近くに断熱層を介して回
    路収納部を設け、前記回路収納部内の電気回路と前記各
    々の電装部品を配線にて電気的に接続したことを特徴と
    する冷蔵庫。
  2. 【請求項2】 圧縮機を下方に設け、前記圧縮機の近く
    に断熱層を介して第一冷却器を設け、前記冷却器の周辺
    に第一送風機を設け、前記第一送風機の上方近くに断熱
    層を介して回路収納部を設け、前記回路収納部の上方に
    断熱層を介して第二冷却器を設け、前記第二冷却器の上
    方に第二送風機を設け、前記回路収納部内の電気回路と
    前記各々の電装部品を配線にて電気的に接続したことを
    特徴とする冷蔵庫。
  3. 【請求項3】 圧縮機を下方に設け、前記圧縮機の近く
    に断熱層を介して第一冷却器を設け、前記冷却器の周辺
    に第一送風機を設け、前記第一送風機の上方近くに断熱
    層を介して回路収納部を設け、前記回路収納部の上方に
    断熱層を介して第二冷却器を設け、前記第二冷却器の上
    方に第二送風機を設け、前記圧縮機、第一冷却器、第一
    送風機の前方に独立した第一貯蔵室を設け、前記回路収
    納部、第二冷却器、第二送風機前方には前記第一貯蔵室
    と異なる貯蔵室を一または複数個設け、前記回路収納部
    と前記第二冷却器の間には、前記異なる貯蔵室の少なく
    とも一部から第二冷却器に通じる冷気通路を前記回路収
    納部と断熱層を介して設け、前記回路収納部内の電気回
    路と前記各々の電装部品を配線にて電気的に接続したこ
    とを特徴とする冷蔵庫。
  4. 【請求項4】 圧縮機を下方に設け、前記圧縮機の近く
    に断熱層を介して第一冷却器を設け、前記冷却器の周辺
    に第一送風機を設け、前記第一送風機の上方近くに断熱
    層を介して回路収納部を設け、前記回路収納部の上方に
    断熱層を介して第二冷却器を設け、前記第二冷却器の上
    方に第二送風機を設け、前記圧縮機、第一冷却器、第一
    送風機の前方に独立した第一貯蔵室を設け、前記回路収
    納部、第二冷却器、第二送風機前方には前記第一貯蔵室
    と異なる貯蔵室を一または複数個設け、前記回路収納部
    と前記第二冷却器の間には、回路収納部の上方に第二冷
    却器に通じる冷気通路を断熱層を介して設け、前記冷気
    通路の下方に前記異なる貯蔵室に通じる戻り口を設け、
    前記回路収納部内の電気回路と前記各々の電装部品を配
    線にて電気的に接続したことを特徴とする冷蔵庫。
  5. 【請求項5】 前記回路収納部周辺の断熱層の庫内側も
    しくは冷気通路側または戻り口側上部は、後方に行く程
    高くなる面となることを特徴とする請求項1から請求項
    4のいずれかに記載の冷蔵庫。
  6. 【請求項6】 前記回路収納部周辺の断熱層の下部送風
    機側は、後方に行く程低くなる面となることを特徴とす
    る請求項1から請求項5のいずれかに記載の冷蔵庫。
  7. 【請求項7】 前記回路収納部の上方壁面の少なくとも
    一部は、後方に行く程高くなる面をもつことを特徴とす
    る請求項5記載の冷蔵庫。
  8. 【請求項8】 前記回路収納部の上方に開口部を設けた
    ことを特徴とする請求項1から請求項7のいずれかに記
    載の冷蔵庫。
  9. 【請求項9】 前記回路収納部の下方壁面の少なくとも
    一部は、後方に行く程低くなる面をもつことを特徴とす
    る請求項6記載の冷蔵庫。
  10. 【請求項10】 前記回路収納部の下方に開口部を設け
    たことを特徴とする請求項1から請求項9のいずれかに
    記載の冷蔵庫。
  11. 【請求項11】 前記第一貯蔵室は冷凍室であり、前記
    第一貯蔵室と異なる貯蔵室は前記冷気通路の庫内側もし
    くは前記戻り口の上方に接する仕切を設け、前記仕切の
    前方には仕切の上下を連通する連通路を設け、前記仕切
    の上方を冷蔵室とし、前記仕切の下方を野菜室とし、前
    記野菜室の後方に前記回路収納部を設けたことを特徴と
    する請求項3から請求項10のいずれかに記載の冷蔵
    庫。
  12. 【請求項12】 前記回路収納部の下方壁面または側方
    壁面の下方に、配線引出し口を設けたことを特徴とする
    請求項1から請求項11の何れかに記載の冷蔵庫。
  13. 【請求項13】 前記回路収納部に設けられた電源コー
    ド引出し口は、上下方向で中央よりに設けたことを特徴
    とする請求項1から請求項12の何れかに記載の冷蔵
    庫。
  14. 【請求項14】 圧縮機を設けた機械室の後方を機械室
    カバーで覆い、前記機械室カバーに開口部を設け、前記
    開口部から機械室内部を冷却するための周辺空気の少な
    くとも一部を吸い込むことを特徴とする請求項1から請
    求項13の何れかに記載の冷蔵庫。
  15. 【請求項15】 前記開口部の少なくとも一部は前記圧
    縮機周辺に設けたことを特徴とする請求項14記載の冷
    蔵庫。
  16. 【請求項16】 前記回路収納部に開口部を設け、前記
    機械室カバーもしくは機械室の低圧部に設けた開口部と
    連通路でつないだことを特徴とする請求項14もしくは
    請求項15の冷蔵庫。
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