JP2002089751A - 下水管内通信線用保護管及び管路と下水管内通信路構築方法 - Google Patents

下水管内通信線用保護管及び管路と下水管内通信路構築方法

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JP2002089751A
JP2002089751A JP2000275522A JP2000275522A JP2002089751A JP 2002089751 A JP2002089751 A JP 2002089751A JP 2000275522 A JP2000275522 A JP 2000275522A JP 2000275522 A JP2000275522 A JP 2000275522A JP 2002089751 A JP2002089751 A JP 2002089751A
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rail
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Tsutomu Hatta
勉 八田
Katsushi Tsuchida
勝士 土田
Mitsuo Ozaki
光生 尾崎
Makoto Yasunobu
誠 安延
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HAKKOU IND CORP
HAKKOU INDUSTRIAL CORP
ONZAKIGUMI KK
TAKAO SHOJI KK
Katayama Kogyo Co Ltd
Takao Shoji KK
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HAKKOU IND CORP
HAKKOU INDUSTRIAL CORP
ONZAKIGUMI KK
TAKAO SHOJI KK
Katayama Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 下水管を利用して通信線用管路を敷設して、
通信路を構築する。 【解決手段】 予め下水本管4の上部壁面5にわたって
延在方向のレール1を固着しておき、次いで各家庭から
取付管15を通して子案内コードを下水本管4に向けて降
ろし、下水本管4に挿通しておいた親案内コードに前記
子案内コードを連結し、この親案内コードを引き出して
子案内コードを取り出し、各子案内コードを降ろした取
付管15の下水本管4に対応する位置に当たる保護管7の
引出孔13から各子案内コードを取込んで保護管7内に挿
通し、レール1に係合しながら保護管7を挿入して管路
2を構成すると共に、最後に光ファイバーケーブル6を
連結した子案内コードを引っ張ることにより、管路2及
び取付管15に光ファイバーケーブル6を挿通した通信路
を構築する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各家庭へ延びる取
付管を分岐した下水本管内に通信線用管路を構成する下
水管内通信線用保護管及びこれを用いて下水管内に敷設
する下水管内通信線用管路と、前記管路を利用した下水
管内通信路構築方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年の情報通信における通信インフラの
拡充に対する要望は、ますます強くなってきており、新
規に通信線の敷設が望まれることが少なくない。例え
ば、従来の金属製通信線(メタリックファイバーケーブ
ル)とは異なり、光ファイバーケーブルの新規敷設は、
こうした背景による。このように、新規に通信線を敷設
する場合、メンテナンスや保護の観点から地中に埋設さ
れることが多い。こうした地中への通信線の埋設に用い
られる通信路が、いわゆる「共同溝(電線共同溝、C.C.B
OXとも呼ばれる)」である。この共同溝については以前
より様々な技術(例えば、特開平08-340624号、特開平09
-056031号、特開平09-065537号又は特開平09-065562号
等)が提案されている。
【0003】しかし、こうした共同溝は、敷設工事に際
するコストや手間がかかるため、思った以上に普及に時
間がかかっている。こうした観点から、既存の管路を利
用した通信線の敷設が検討され、その第1候補としての
下水道については、既にいくつかの提案がなされてい
る。例えば、特開平10-110863号「光ファイバーケーブ
ル通線用下水管」では、光ファイバーケーブルを下水管
に敷設するため、光ファイバーケーブル通線管単管部外
面を連結して管軸方向に延びるブラケット部と、下水管
の頂部に穿設された保持ピン挿入孔とにわたって保持ピ
ンを挿入する構造を提示している。
【0004】特開平10-110868号「光ファイバーケーブ
ル通線用下水管」には、光ファイバーケーブルを下水管
内の腐食性ガスや湿気から保護する光ファイバー通線用
下水管を提供する技術を開示している。具体的には、開
口部がくびれた断面形状を有する溝を下水管内面管軸方
向に設け、光ファイバーケーブル通線管の外面に根本部
がくびれた断面形状を有する凸条を一体に設けておき、
前記下水管内面の溝に通線管の凸条を係合することによ
って、下水管内面に光ファイバーケーブル通線管を支持
する。この開示では、光ファイバーケーブルの挿通のみ
に触れ、各家庭への分岐等については触れておらず、む
しろ通線管内を密閉して光ファイバーケーブルを保護で
きると述べている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】下水管は、当然ではあ
るが、元来通信線の敷設を考慮していないので、通信路
を構築するための管路やこの管路の敷設方法が問題とな
る。ここで特開平10-110863号を見た場合、既設の下水
管に対して管路を構成することが難しい。下水管側に保
持ピンを取り付けるため、別途下水管にも加工が必要に
なるからである(この点について特開平10-110863号明細
書に記載がない)。この管路敷設に際する問題は、特開
平10-110868号でも同様である。いずれにしても、下水
管自体に加工を要する敷設形態は、とりわけ既設下水管
に対して適用が難しい。こうなれば、既設管路を利用し
た通信インフラの整備が進まない問題が起きる。
【0006】また、下水管は各家庭へ延びる取付管を分
岐した下水本管から構成する枝構造を有しているが、上
記従来例はいずれも下水本管への通信線の敷設について
述べているだけで、各家庭へどのように通信線を分岐す
るかについては触れていない。むしろ、通線管の密閉性
を挙げていることから、通信線の分岐に関しては別途違
う構造を適用することが窺われる。しかし、通信インフ
ラとしては、下水本管から各家庭へ分岐した取付管への
通信線の引き込みを達成して、初めて通信路が構成でき
る。そこで、下水管を利用して通信線用管路を敷設し、
従来考慮されていなかった既設下水管に対する敷設や各
家庭への通信線の分岐を前提とした保護管及び管路の構
造や通信路の構築方法について検討した。
【0007】
【課題を解決するための手段】検討の結果、各家庭へ延
びる取付管を分岐した下水本管内に通信線用管路を構成
する保護管であって、側面に通信線の引出孔を開口した
下水管内通信線用保護管を開発した。保護管に挿通した
通信線は、引出孔から引出して各家庭へと分岐する。下
水本管からの飛沫等が引出孔から管路内へ入ることを抑
制するため、保護管の引出孔の下縁から返し板を延設す
るとよい。この保護管を用いて、各家庭へ延びる取付管
を分岐した下水本管の壁面に固着するレールと、このレ
ールに係合して内部に通信線を挿通する保護管とから構
成する管路であって、レールは固着面部と係合面部とを
挿通条で結んだ断面I型で、保護管は前記挿通条を挿通
する差込溝を側面長手方向に縦断して設けた断面C型
で、この差込溝を除く側面に通信線の引出孔を開口して
なり、下水本管に沿って延設したレールに係合しながら
保護管を挿入して構成した下水管内通信線用管路を構成
できる。保護管に挿通する通信線は、自身の外表面に耐
薬品性を付加したものか、耐薬品性の被覆を施したり、
保護管内に内挿する別の収納管に耐薬品性を付加したも
のを対象として取り扱う。
【0008】本発明の管路は、下水管には何ら加工を施
さず、別体で壁面に固着したレールに保護管を挿入して
構成する。レールの固着は、接着剤を用いて固着面部を
下水管壁面に接着するほか、従来公知の各種固着手段を
単独又は併用して利用できる。このレールの固着には、
例えば下水本管の壁面に押し当てるレール固着作業補助
車であって、支持基台を下水管に対して位置安定に支持
する支持車輪を取り付け、レールを壁面に対して押し当
てるレール支持部を支持基台に設けたレール固着作業補
助車を用いる。同構成の作業補助車それぞれを単位車輌
として複数台連結してもよい。この作業補助車のレール
支持部は加圧媒体の注入及び排出が自在な伸縮部材を介
装して昇降自在にする構造が好ましい。伸縮部材として
は、単位車輌に架設するエアチューブを示すことができ
る。
【0009】ここで、レール及び保護管それぞれに可撓
性を有すれば、敷設対象となる下水本管全長に等しい長
さのレール及び保護管(この場合保護管=管路となる)を
用いることができるが、実際には複雑な経路の下水本管
全長にわたる可撓性を有したレール及び保護管の構成は
難しい。このため、レール(又は管路)はそれぞれ分割し
た複数のレール単位(又は保護管=管路単位)から構成す
る。このレール単位(又は保護管)は、レール屈曲部(又
は管路屈曲部)により相互に連結するとよい。レール屈
曲部又は保護管屈曲部は、従来公知の自在継手や可撓性
を有するバンド等を利用できる。作業補助車の単位車輌
毎のレール支持部は、レール単位を支持する。この場
合、作業補助車のレール支持部が水平旋回可能である
と、単位車輌相互の屈曲関係とレール単位の屈曲関係と
がずれても安定してレールを支持でき、複雑な経路の下
水本管へ無理なく作業補助車を進入させることができ
る。
【0010】複数のレール単位及び保護管を用いた場
合、予め下水本管の壁面にわたって延在方向に複数のレ
ール単位を順次固着してレールを構成しておき、このレ
ールに複数の保護管を連続的に連ねて順次挿入して管路
を構成できる。レールに挿入する保護管は、レールによ
り軌道を拘束されるので、上記管路屈曲部は必ずしも必
要ない。通信線は、各家庭へ延びる取付管から管路を通
して、下水本管に接続したマンホールやハンドホールで
接続箱又は分岐箱に接続する。管路を構成する保護管に
は引出孔を設けているので、先に管路のみ構成し、後で
取付管及び管路へ通信線を挿通できるが、手間及び労力
がかかる。そこで、管路の構成に際して通信線を挿通し
て一度に通信路を構築することが好ましい。
【0011】具体的には、各家庭へ延びる取付管を分岐
した下水本管の壁面にレールを固着し、通信線の引出孔
を設けた保護管をこのレールに挿入して管路を構成し、
この管路及び取付管を通じて各家庭へ延びる通信路を構
築するに際し、予め下水本管壁面にわたって延在方向の
レールを固着しておき、(a)次いで各家庭から取付管を
通して子案内コードを下水本管に向けて降ろし、下水本
管に挿通しておいた親案内コードに前記子案内コードを
連結し、この親案内コードを引き出して子案内コードを
取り出し、各子案内コードを降ろした取付管の下水本管
に対応する位置に当たる保護管の引出孔から各子案内コ
ードを取込んで保護管内に挿通し、レールに係合しなが
ら保護管を挿入して管路を構成すると共に、最後に通信
線を連結した子案内コードを引っ張ることにより、管路
及び取付管に通信線を挿通した通信路を構築する。
【0012】親子各案内コードは、耐薬品性を備えてい
れば、材質を問わない。例えばPE(ポリエチレン)コード
を用いる。子案内コードは、端部にボールを取り付け、
取付管上端からボールを流し込むと、簡単に下水本管に
達する。親案内コードも、端部にボールを取り付け、下
水本管へボールを流し込むとよい。こうして、下水本管
に親案内コード及び子案内コードが揃った段階で、取付
管から作業ハンド付ファイバースコープを降ろし、スコ
ープ画像で確認しながら作業ハンドを用いて子案内コー
ドを親案内コードに連結する。予め子案内コード端に連
結用フックを設けておくとよい。こうして、子案内コー
ドを連結した親案内コードを引出せば、当然子案内コー
ドを下水本管から取り出すことができる。引出孔から取
込んで保護管内に挿通した子案内コードは、管路から取
付管を通じて各家庭にまで通っていることになる。後
は、子案内コードに通信線を連結して引っ張れば、管路
及び取付管に通信線を挿通した通信路を構築できる。子
案内コードに連結する通信線は、家庭側でも管路側でも
よい。
【0013】また、同通信路構築に際して予め下水本管
の壁面にわたって延在方向のレールを固着しておき、
(b)保護管に親案内コードを挿通した状態でレールに係
合しながらこの保護管を挿入して管路を構成し、各家庭
から取付管を通して子案内コードを下水本管に向けて降
ろし、管路に挿通しておいた親案内コードに各子案内コ
ードを連結して親案内コードを引き出すことにより子案
内コードを取り出し、最後に通信線を連結した子案内コ
ードを引っ張ることにより、管路及び取付管に通信線を
挿通した通信路を構築してもよい。上記手順と異なる点
は、親案内コードを予め管路に挿通しておき、後から子
案内コードを親案内コードに連結する点にある。管路は
狭く、親案内コードを挿通したままでは親子案内コード
の連結作業が面倒になるので、親案内コードは弛ませて
引出孔から引出しておいたり、剥離容易な程度に引出孔
周縁に貼付けておくとよい。
【0014】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施形態について、
図を参照しながら説明する。図1は本発明を適用して構
築した下水管内通信路の横断面図、図2は同通信路の縦
断面図、図3は同通信路に用いたレール1の部分斜視
図、図4は同通信路に用いた管路2の部分斜視図、図5
は作業補助車3を用いてレール1を下水本管4内へ運び
込んでいる状態の図1相当横断面図、図6は図5の状態
における図2相当縦断面図、そして図7は作業補助車3
からレール1を持ち上げて下水本管4の上部壁面5に固
着している状態の図1相当横断面図であり、図8は図7
の状態における図2相当縦断面図である。各図では、説
明の便宜上、水平直線状の下水本管4の一部を取りあげ
て図示している。本例では、通信線として耐薬品性外層
を有する光ファイバーケーブル6を用いている。メタリ
ックファイバーケーブルの場合も、外層には耐薬品性を
施すことが望ましい。
【0015】管路2は、図1及び図2に見られるよう
に、下水本管4の上部壁面5に固着したレール1に、断
面C型の保護管7を連ねて挿入して構成している。レー
ル1を構成する各レール単位8は、図3に見られるよう
に、固着面部9と係合面部10とを挿通条11で結んだ断面
I型(固着面部9及び係合面部10の幅は狭くてもよい)
で、固着面部9上面に接着剤を塗布して上部壁面5に接
着している。管路単位である保護管7は、図4に見られ
るように、前記挿通条11を挿通する差込溝12を側面上部
長手方向に縦断して設け、かつ側面左右に光ファイバー
ケーブル6の引出孔13,13を開口している。この引出孔1
3は、保護管7の側面に入れた切り込みを半径方向外向
きに折り返し、返し板14の形成と同時に開口する。各家
庭から取付管15を通じて降ろしてきた光ファイバーケー
ブル6は、取付管15直近の引出孔13から管路2内へ取込
み、管路2を通じてマンホール又はハンドホールの接続
箱又は分岐箱(いずれも図示略)へと導く。
【0016】レール1は、可撓性のある樹脂ブロックを
レール屈曲部16として複数のレール単位8を連結した構
造で、互いが一定範囲で上下左右に自由に屈曲できる関
係にある。これにより、敷設対象となる下水本管4の経
路が折れ曲がったりしていてもレール1を緩やかに曲げ
て下水本管4に追随できる。レール単位8の長さは自由
であるが、マンホール等から下水本管4へと持ち込むこ
とを鑑みれば、通常は50〜60cmぐらいとなる。同様に、
管路2も、上下及び左右それぞれの回動軸を有するリン
ク機構を保護管屈曲部17として複数の保護管7を連結し
て構成している。各屈曲部16,17の構成又は構造は、連
結する単位が互いに上下左右に屈曲できれば自由であ
る。
【0017】本発明に基づく通信路を構築するには、ま
ず下水本管4に対してレール1を固着することから始め
る。下水本管4を洗浄した後、図5及び図6に見られる
ように、レール1を作業補助車3で下水本管4内へ運び
込む。本例のレール補助車3は、同型の単位車輌18を屈
曲自在な連結器19で連結した構成である。各単位車輌18
は、支持基台20の下方に主支持車輪21、左右に副支持車
輪22,22を取り付けている。主副支持車輪21,22は、それ
ぞれ脚部23に長さ調節部24を有し、下水本管4に対して
支持基台20が略中央に位置するように脚部23の長さを調
節する。主支持車輪21上に重心が来れば、左右の副支持
車輪22,22が下水本管4の壁面に当接してバランスを取
りながら、支持基台20は常に水平に進んでいく。レール
1は、支持基台20上に水平旋回可能に設けたレール支持
部25の支持アーム26上にレール単位8を載せて運び込
む。レール支持部25は、全単位車輌18にわたって架設し
たエアチューブ27を下枠28及び上枠29で挟み、上枠29か
ら支持アーム26を突設して構成している。本例のエアチ
ューブ27は、単位車輌18相互の屈曲を妨げないように、
部分的に括れ部30を設けて屈曲可能にしている。
【0018】レール1の固着は、次の手順による。レー
ル1を載せた作業補助車3が下水本管4一端から他端に
至った後、図7及び図8に見られるように、空気を送り
込んで膨張したエアチューブ27により上枠29を押し上
げ、レール1を下水本管4の上部壁面5に押し当てる。
レール1には予め接着剤31を塗布しておき、接着剤31の
固化により上部壁面5に固着する。接着剤は遅効性とし
て、仮止め用に両面テープを併用するとよい。このと
き、上述のように、主副支持車輪22,22の脚部23を調節
し、支持基台20を下水本管4略中央に位置するようにし
ておけば、レール単位8は下水本管4の上部壁面5最頂
部に連なった状態で固着できる。また、単位車輌18相互
が屈曲関係にあり、加えて支持基台20に対してレール支
持部25を水平旋回可能に設けているので、下水本管4の
経路に沿ってレール単位8を連ね、保護管7を連続的に
挿入しやすいレール1を構成できる。こうして、しばら
くエアチューブ27の加圧状態を保って接着剤31の固化を
待ち、その後排気して支持アーム26を下げ、作業補助車
3を下水本管4から回収すれば、レール1の固着が完了
する。
【0019】図9〜図17は先に子案内コード32を取付管
15から下水本管4へと降ろして光ファイバーケーブル6
の敷設を図る方法の手順を示した図であり、図9は子案
内コード32を取付管15を通じて下水本管4へと降ろした
状態を表した図1相当横断面図、図10は同状態の図2相
当縦断面図、図11は下水本管4に対して親案内コード33
を挿通しながら子案内コード32を連結している状態を表
した図1相当横断面図、図12は同状態の図2相当縦断面
図、図13は下水本管4から取り出した子案内コード32を
対応する保護管7の引出孔13から取込んで挿通した状態
を表した管路2の部分斜視図、図14は子案内コード32を
挿通した保護管7を連続的に連ねて順次レールに挿入し
ている状態を表した図1相当横断面図、図15は同状態の
図2相当縦断面図、そして図16は取付管15から管路2を
通じて引出した子案内コード32に光ファイバーケーブル
6を連結して引張っている状態を表した図1相当横断面
図であり、図17は同状態の図2相当縦断面図である。
【0020】まず、図9及び図10に見られるように、レ
ール1を固着した下水本管4に対して各取付管15から小
案内コード32を降ろす。本例では、水による流し込みを
利用するため、子案内コード32下端にボール34を取り付
け、またどの家庭の取付管から降ろした子案内コード32
かを判別するため識別ラベル35を取り付けている。次
に、図11及び図12に見られるように、下水本管4の一端
(通常上流)から同じくボール34を取り付けた親案内コー
ド33を流し込みにより挿通する。こうして下水本管4に
挿通した親案内コード33に対し、各取付管15から挿入し
た作業ハンド付ファイバースコープ36を用いて、各子案
内コード32を連結する。子案内コードに先んじて親案内
コードを下水本管に挿通しておき、全子案内コードを順
次親案内コードに連結してもよいし、親案内コードを流
し込みながら適宜各子案内コードを親案内コードに連結
してもよい。
【0021】全子案内コード32を連結した親案内コード
33を下水本管4から引出せば、各家庭からの取付管15か
ら下水本管4を通じて全子案内コード32が下水本管4か
ら引出すことができる。次に、図13に見られるように、
各子案内コード32を降ろした取付管15それぞれが下水本
管4に対応する位置に当たる保護管7の引出孔13から取
込んで保護管7内に挿通する。そして、図14及び図15に
見られるように、全子案内コード32を引出孔13から取込
んだ保護管7をそれぞれレール1に係合しながら連続的
に連ねて順次挿入していき、管路2を構成する。この段
階で、各取付管15から管路2を通じて子案内コード32が
挿通している。最後に、図16及び図17に見られるよう
に、各家庭から引出した子案内コード32の一端に光ファ
イバーケーブル6を連結して子案内コード32を引っ張れ
ば、各取付管15から管路2を通じて光ファイバーケーブ
ル6を挿通でき、通信路が完成する。この手順は、新た
に通信路を構築する場合に有効である。
【0022】図18〜図26は先に敷設した管路2に挿通し
ておいた親案内コード33に後から子案内コード32を連結
して光ファイバーケーブルの敷設を図る方法の手順を示
した図で、図18は保護管7の引出孔13から部分的に覗く
ように弛ませて親案内コード33を挿通した状態を表した
管路2の部分斜視図、図19は親案内コード33を挿通した
保護管7を連続的に連ねて順次レール1に挿入している
状態を表した図1相当横断面図、図20は同状態の図2相
当縦断面図、図21は取付管15を通じて下水本管4へと降
ろした子案内コード32を親案内コード33に連結している
状態を表した図1相当横断面図、図22は同状態の図2相
当縦断面図、そして図23は子案内コード32を連結した親
案内コード33を管路2から引き出している状態を表した
図1相当横断面図で、図24は同状態の図2相当縦断面図
である。
【0023】本例の手順は、親案内コード33に連結した
子案内コード32を引き出して光ファイバーケーブル6の
挿通に利用する点は上記例と変わりないが、レール1の
固着後、先に管路2を構成する点が異なる。予め、図18
に見られるように、各保護管7の引出孔13周縁に弛みを
貼着した親案内コード33を全保護管7に挿通しておく。
本例の親案内コード33は鎖単位37を連結した樹脂コード
で、各鎖単位37の色を変えておくことで連結した子案内
コード32がどこの取付管15から降ろされたものかを識別
する。親案内コード33は、単純に単位長毎に異なる着色
を施した直線状コードでもよいし、子案内コードに上述
同様の識別ラベルを取り付けて、親案内コードは色なし
直線状コードとしてもよい。このように親案内コード33
を挿通した保護管7は、図19及び図20に見られるよう
に、それぞれレール1に係合しながら連続的に連ねて順
次挿入し、まず管路2を構成する。
【0024】次に、図21及び図22に見られるように、作
業ハンド付ファイバースコープ36で摘んだ子案内コード
32を各家庭から取付管15を通じて降ろし、各保護管7の
取出孔13から見える直近の親案内コード33の鎖単位37へ
個別に連結する。本例の親案内コード33は多数の鎖単位
37からなるので、例えば子案内コード32端部に開いたフ
ックを取り付けておけば、このフックを閉じるだけで容
易に親案内コード33と子案内コード32とを連結できる。
こうして、全子案内コード32の連結を終えた親案内コー
ド33は、図23及び図24に見られるように、管路2の一端
から引き出して回収し、同時に子案内コード32を管路2
から取り出すことができる。本例は、図19以下に明らか
なように、管路2に対して予め親案内コード33,33を2
本挿通し、左右対称な引出孔13,13双方の周縁それぞれ
へ剥離容易な粘着テープ38により貼着している。更に複
数の親案内コードを挿通しておけば、後日新たに光ファ
イバーケーブルの敷設を図る場合、管路に残る親案内コ
ードを利用して追加的に光ファイバーケーブルの挿通を
図ることができる。このように、本例の手順は、既設の
通信路に光ファイバーケーブルを追加する場合にも適し
ている。上記手順と本例の手順とを併用しても構わな
い。
【0025】こうして、取り出した子案内ケーブル32の
一端に光ファイバーケーブル6を連結して引っ張れば、
各取付管15から管路2を通じて光ファイバーケーブル6
を挿通することができ、通信路が完成する(図16及び図1
7参照)。通信線として例示した光ファイバーケーブル
は、単位線当たりの通信容量が大きく、各家庭宛てに1
本引き入れればよい。このため、ほとんどの通信路の構
築は新設であるため、予備として設ける親案内コードは
1〜2本挿通しておけば、十分である。このような追加
的に通信線を挿通できる点は、本発明の特徴と言える。
【0026】この度は大きく2種類の通信路構築方法を
例示したが、本発明のレール及び保護管からなる管路を
用いた通信路の構築は、このほかにも様々な態様を用い
ることができる。これは、従来の管路とは異なり、下水
管に対してなんら加工を施さず、専ら既設の下水管に対
してレールや保護管を順次送り込んで管路を構成できる
ことに基づく効果である。前記効果は、下水管を利用し
た通信インフラの構築を、より促進する附随効果をもた
らす。
【0027】
【発明の効果】本発明により、下水管に対して保護管か
ら構成した通信線用管路を敷設し、通信インフラの整備
を迅速かつ安価に実現できるようになる。しかも、本発
明は下水本管及び取付管を考慮した引出孔を有する保護
管を用いて管路を構成するため、分岐を前提とした通信
路の構築が可能になっている。既設の下水管にはなんら
加工を施さず、管路を構成するレール及び保護管をすべ
て外部から下水管内に運びこむため、敷設作業が安価で
ある。また、作業補助車を用いることで、レールの運び
込み及び固着が容易となるため、敷設作業自体が迅速に
完了することができる。加えて、親子案内コードを利用
した通信線の挿通は、簡易かつ合理的であり、必要によ
り予備の親案内コードを管路に挿通しておけば、後日追
加的に通信線を挿通する場合にも容易に対応できる。こ
のように、本発明は現実的な既設下水管に対する敷設や
各家庭への通信線の分岐を前提とした管路の構造や通信
路の構築方法を提供し、ひいては通信インフラの拡充を
達成する効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用して構築した下水管内通信路の横
断面図である。
【図2】同通信路の縦断面図である。
【図3】同通信路に用いたレールの部分斜視図である。
【図4】同通信路に用いた管路の部分斜視図である。
【図5】作業補助車を用いてレールを下水本管内へ運び
込んでいる状態の図1相当横断面図である。
【図6】図5の状態における図2相当縦断面図である。
【図7】作業補助車からレールを持ち上げて下水本管の
上部壁面に固着している状態の図1相当横断面図であ
る。
【図8】図7の状態における図2相当縦断面図である。
【図9】子案内コードを取付管を通じて下水本管へと降
ろした状態を表した図1相当横断面図である。
【図10】同状態の図2相当縦断面図である。
【図11】下水本管に対して親案内コードを挿通しながら
子案内コードを連結している状態を表した図1相当横断
面図である。
【図12】同状態の図2相当縦断面図である。
【図13】下水本管から取り出した子案内コードを対応す
る保護管の引出孔から取込んで挿通した状態を表した管
路の部分斜視図である。
【図14】子案内コードを挿通した保護管を連続的に連ね
て順次レールに挿入している状態を表した図1相当横断
面図である。
【図15】同状態の図2相当縦断面図である。
【図16】取付管から管路を通じて引出した子案内コード
に光ファイバーケーブルを連結して引張っている状態を
表した図1相当横断面図である。
【図17】同状態の図2相当縦断面図である。
【図18】保護管の引出孔から部分的に覗くように弛ませ
て親案内コードを挿通した状態を表した管路の部分斜視
図である。
【図19】親案内コードを挿通した保護管を連続的に連ね
て順次レールに挿入している状態を表した図1相当横断
面図である。
【図20】同状態の図2相当縦断面図である。
【図21】取付管を通じて下水本管へと降ろした子案内コ
ードを親案内コードに連結している状態を表した図1相
当横断面図である。
【図22】同状態の図2相当縦断面図である。
【図23】子案内コードを連結した親案内コードを管路か
ら引き出している状態を表した図1相当横断面図であ
る。
【図24】同状態の図2相当縦断面図である。
【符号の説明】
1 レール 2 下水管内通信線用管路 4 下水本管 6 光ファイバーケーブル 7 保護管 13 引出孔 14 返し板 15 取付管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H02G 1/06 305 H02G 1/06 311B 311 1/08 Z 1/08 9/06 Z 9/06 G02B 6/00 351 (71)出願人 594189176 有限会社高尾商事 岡山県倉敷市黒崎566番地の1 (72)発明者 八田 勉 岡山県岡山市福吉町31番24号 八晃産業株 式会社内 (72)発明者 土田 勝士 岡山県井原市西江原町1005−1 片山工業 株式会社内 (72)発明者 尾崎 光生 岡山県岡山市南輝3丁目19番26号 株式会 社御崎組内 (72)発明者 安延 誠 岡山県倉敷市黒崎566番地の1 有限会社 高尾商事内 Fターム(参考) 2D063 BA01 BA11 2H038 CA68 3H111 AA01 CA12 CB02 DA26 DB05 DB23 5G369 AA19 BA04 DC03 EA01

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各家庭へ延びる取付管を分岐した下水本
    管内に通信線用管路を構成する保護管であって、側面に
    通信線の引出孔を開口してなる下水管内通信線用保護
    管。
  2. 【請求項2】 保護管の引出孔の下縁から返し板を延設
    してなる請求項1記載の下水管内通信線用保護管。
  3. 【請求項3】 各家庭へ延びる取付管を分岐した下水本
    管の壁面に固着するレールと、該レールに係合して内部
    に通信線を挿通する保護管とから構成する管路であっ
    て、レールは固着面部と係合面部とを挿通条で結んだ断
    面I型で、保護管は前記挿通条を挿通する差込溝を側面
    長手方向に縦断して設けた断面C型で、該差込溝を除く
    側面に通信線の引出孔を開口してなり、下水本管に沿っ
    て延設したレールに係合しながら保護管を挿入して構成
    してなる下水管内通信線用管路。
  4. 【請求項4】 各家庭へ延びる取付管を分岐した下水本
    管の壁面にレールを固着し、通信線の引出孔を設けた保
    護管を該レールに挿入して管路を構成し、該管路及び取
    付管を通じて各家庭へ延びる通信路を構築するに際し、
    予め下水本管の壁面にわたって延在方向のレールを固着
    しておき、次いで各家庭から取付管を通して子案内コー
    ドを下水本管に向けて降ろし、下水本管に挿通しておい
    た親案内コードに前記子案内コードを連結し、該親案内
    コードを引き出して子案内コードを取り出し、各子案内
    コードを降ろした取付管の下水本管に対応する位置に当
    たる保護管の引出孔から各子案内コードを取込んで保護
    管内に挿通し、レールに係合しながら保護管を挿入して
    管路を構成すると共に、最後に通信線を連結した子案内
    コードを引っ張ることにより、管路及び取付管に通信線
    を挿通した通信路を構築する下水管内通信路構築方法。
  5. 【請求項5】 各家庭へ延びる取付管を分岐した下水本
    管の壁面にレールを固着し、通信線の引出孔を設けた保
    護管を該レールに挿入して管路を構成し、該管路及び取
    付管を通じて各家庭へ延びる通信路を構築するに際し、
    予め下水本管の壁面にわたって延在方向のレールを固着
    しておき、保護管に親案内コードを挿通した状態でレー
    ルに係合しながら該保護管を挿入して管路を構成し、各
    家庭から取付管を通して子案内コードを下水本管に向け
    て降ろし、管路に挿通しておいた親案内コードに各子案
    内コードを連結して該親案内コードを引き出して子案内
    コードを取り出し、最後に通信線を連結した子案内コー
    ドを引っ張ることにより、管路及び取付管に通信線を挿
    通した通信路を構築する下水管内通信路構築方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003324815A (ja) * 2002-05-02 2003-11-14 Mole Kogyo:Kk ケーブル挿通用鞘管
JP2008245417A (ja) * 2007-03-27 2008-10-09 Sekisui Chem Co Ltd ケーブル保護管及び分岐管継手

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