JP2002088806A - 作業用移動機械 - Google Patents

作業用移動機械

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JP2002088806A
JP2002088806A JP2000280775A JP2000280775A JP2002088806A JP 2002088806 A JP2002088806 A JP 2002088806A JP 2000280775 A JP2000280775 A JP 2000280775A JP 2000280775 A JP2000280775 A JP 2000280775A JP 2002088806 A JP2002088806 A JP 2002088806A
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JP
Japan
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machine
cab
aluminum
traveling device
bonnet
Prior art date
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Pending
Application number
JP2000280775A
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English (en)
Inventor
Masaki Tamaru
正毅 田丸
Kenzo Kimoto
健蔵 木元
Masaki Naruse
真己 成瀬
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Komatsu Ltd
Original Assignee
Komatsu Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 腐食しにくく、かつリサイクル容易で環境を
汚染しない被覆を備えた作業用移動機械を提供する。 【解決手段】 車体荷重を支持するトラックフレームを
有する移動自在の走行装置と、走行装置上に旋回自在に
設けた上部旋回体と、上部旋回体上に、揺動自在に設け
た作業機、運転室、エンジン等を格納したボンネット及
び車体バランスを保持するカウンタウエイトを備えた作
業用移動機械であって、トラックフレーム、上部旋回
体、運転室、ボンネット、カウンタウエイト及び作業機
のうちの少なくとも一つにアルミニウム含有亜鉛合金の
溶射被覆を施した構成としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、作業用移動機械に
関する。
【0002】
【従来の技術】屋外で使用する油圧ショベル又はブルド
ーザのような建設機械は、作業中に瓦礫、土砂等の作業
対象物又は電線、樹木等の障害物と接触し、機械の表面
に傷ができ易い。また、建設機械は屋外に保管されるこ
とが多いので、大きい温度差及び風雨に曝されて腐食が
容易に発生し、かつ腐食の進行が早い。このため、作業
対象物、障害物と接触する表面を、有機溶剤で希釈した
塗料で被覆したり、メッキ処理をして機械の表面に傷が
できにくくする技術がある。これにより、耐食性を向上
させると共に、外観の美粧を保持する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、以上の
従来技術には、下記のような問題がある。機械表面に傷
ができると、塗料又はメッキが剥離して下地の鉄材が露
出し、鉄が酸化して錆が生じる。この鉄錆により、塗膜
が大きく破れさらに腐食が進行する。これにより、建設
機械は、機械の耐久性が損なわれると共に、乗用車等に
比較して早期に外観が損なわれ、中古車としての価値が
急激に下降し、買い替え時のユーザコストの増大が問題
となる。メッキの場合は、腐食の進行を防止できるが、
特に大型部品をメッキする設備は高価であるため、全て
の部品をメッキすることは困難である。また、特に部品
が大重量、大型の場合、腐食した部品の取り換えや補修
が容易でないため、メンテナンス及び補修コストが問題
となる。また、希釈用の有機溶剤を含む塗料の場合は、
有機溶剤を金属部から分離させることが困難であるた
め、金属部のリサイクル時に、有機溶剤により環境が汚
染されるという虞がある。同様に、メッキに使用するシ
アンによっても金属部のリサイクル時に環境が汚染され
るという虞がある。
【0004】本発明は、上記従来技術の問題点に着目
し、腐食しにくく、かつリサイクル容易で環境を汚染し
ない被覆を備えた作業用移動機械を提供することを目的
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、第1発明は、車体荷重を支持するトラックフレー
ムを有する移動自在の走行装置と、走行装置上に旋回自
在に設けた上部旋回体と、上部旋回体上に、揺動自在に
設けた作業機、運転室、エンジン等を格納したボンネッ
ト及び車体バランスを保持するカウンタウエイトを備え
た作業用移動機械であって、トラックフレーム、上部旋
回体、運転室、ボンネット、カウンタウエイト及び作業
機のうちの少なくとも一つにアルミニウム含有亜鉛合金
の溶射被覆を施した構成としている。
【0006】第1発明によると、建設機械の土砂又は障
害物と頻繁に接触する大型部品の表面にアルミニウム含
有亜鉛合金の溶射被覆を形成する。溶射被覆が破れて鉄
が露出してもイオン化傾向の大きい亜鉛が鉄よりも先に
腐食し、亜鉛の皮膜が露出した鉄をコーティングする。
亜鉛メッキの場合と同様に、このような亜鉛の犠牲防食
作用により鉄は腐食されない。これにより、部品が腐食
することはなく、機械の耐久性及び外観が向上するので
中古車価値が向上すると共に、腐食による部品交換が不
要となるのでメンテナンスコストが安価になる。さら
に、アルミニウム含有亜鉛合金の溶射被覆は、有機溶
剤、シアン等を含んでいないので、リサイクルが容易で
あり、環境を汚染することもない。また、大気中で実施
できる溶射は、溶射材料が微粉末となるため塗料のよう
な有機溶剤の密封ルームや、メッキのような大型の槽が
不要となるので、簡易な設備で経済的に行なえる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る実施形態を図
面を参照して説明する。図1に、移動用作業機械の例と
して建設機械の油圧ショベル1を示す。油圧ショベル1
は、車体荷重を支持するトラックフレーム2を有する走
行装置3上に上部旋回体4が旋回自在に組み付けられて
いる。上部旋回体4の前部には運転室5が、また後部に
はエンジン(図示せず)が格納されたボンネット6がそ
れぞれ搭載されている。また、上部旋回体4の後面には
車体バランスを保持するカウンタウエイト7が装着され
ている。上部旋回体4の運転室5の他側には、揺動自在
の作業機としてのブーム8、アーム9及びバケット10
が設けてあり、オペレータは、作業機レバー(図示せ
ず)を操作しブーム8、アーム9及びバケット10を制
御して掘削作業等を行う。以上のような油圧ショベル1
において、土砂又は障害物に頻繁に接触する大重量の大
型部品は、トラックフレーム2、上部旋回体4、運転室
5、ボンネット6、カウンタウエイト7、ブーム8、ア
ーム9である。
【0008】前記大型部品に、まずアルミニウム含有亜
鉛合金の溶射被覆を形成する。アルミニウム含有亜鉛合
金は、アルミニウムを相当量混ぜたガルバリウム組成
(例としてアルミニウム55%、亜鉛45%)を有する
ものとする。常温アーク溶射機等により、亜鉛とアルミ
ニウムとを同時に溶射することによりアルミニウム含有
亜鉛合金の溶射被覆を形成する。このような溶射被覆を
ガルバリウム溶射被覆と呼ぶ。次に、溶射被覆は多孔性
のため、透水性があり、耐食性が劣化するので溶射後、
浸透性の高い塗料で封穴処理を行う。その後、防錆力の
向上と美粧性を高めるトップコートで仕上げる。なお、
従来からトタンとして親しまれ、鉄鋼の防食に広く使わ
れている亜鉛のみを溶射すると高価な溶射となるが、相
当量のアルミニウムを加えると安価な溶射被覆が得られ
さらに経済的である。
【0009】ガルバリウム溶射被覆を施した作業機の作
用及び効果を説明する。図2及び図3に、塗膜及び溶射
被覆Zn/ALのそれぞれの腐食の進行図を示す。図2
(a)に示す塗膜に傷が生じると、鉄Feが露出して、
図2(b)のように塗膜が大きく破れさらに錆が大きく
なり腐食が進行する。一方、図3(a)に示す溶射被覆
Zn/ALに図2(a)に示す傷と同一の傷が生じる
と、イオン化傾向の大きい亜鉛Znが鉄Feよりも先に
腐食し、亜鉛Znの皮膜が露出した鉄Feをコーティン
グする。このような亜鉛Znの犠牲防食作用により鉄F
eは腐食されない。これにより、建設機械のガルバリウ
ム溶射被覆を施された大型部品は、腐食されないので耐
久性が向上し早期に外観が損なわれることがなく、中古
車としての価値が向上する。また、腐食が大きい部品の
取り換えや補修が不要になるため、メンテナンスコスト
が安価になる。さらに、ガルバリウム溶射被覆は、有機
溶剤、シアン等を含んでいないので、機械金属部のリサ
イクルが容易であり、環境を汚染することもない。ま
た、溶射は、大型部品でも大気中で行なえ、メッキのよ
うに大型槽を必要としないので簡易な設備ですみ、安価
である。
【0010】以上、本発明によれば、建設機械の土砂又
は障害物と頻繁に接触する大型部品の表面にアルミニウ
ム含有亜鉛合金の溶射被覆を形成する。これにより、部
品が腐食することはなく、機械の耐久性及び外観が向上
するので中古車価値が向上すると共に、腐食による部品
交換が不要となるのでメンテナンスコストが安価にな
る。また、アルミニウム含有亜鉛合金の溶射被覆は、有
機溶剤、シアン等を含んでいないので、リサイクルが容
易であり、環境を汚染することもない。さらに、大型部
品でも簡易な設備により大気中で行なえる溶射は、メッ
キのような大型槽を必要としないので安価である。
【図面の簡単な説明】
【図1】油圧ショベルの説明図である。
【図2】塗膜の腐食進行の説明図である。
【図3】溶射被覆の犠牲防食作用の説明図である。
【符号の説明】
1…油圧ショベル、2…トラックフレーム、3…走行装
置、4…上部旋回体、5…運転室、6…ボンネット、7
…カウンタウエイト、8…ブーム、9…アーム、10…
バケット。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体荷重を支持するトラックフレームを
    有する移動自在の走行装置と、 走行装置上に旋回自在に設けた上部旋回体と、 上部旋回体上に、揺動自在に設けた作業機、運転室、エ
    ンジン等を格納したボンネット及び車体バランスを保持
    するカウンタウエイトを備えた作業用移動機械であっ
    て、 トラックフレーム、上部旋回体、運転室、ボンネット、
    カウンタウエイト及び作業機のうちの少なくとも一つに
    アルミニウム含有亜鉛合金の溶射被覆を施したことを特
    徴とする作業用移動機械。
JP2000280775A 2000-09-14 2000-09-14 作業用移動機械 Pending JP2002088806A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007205042A (ja) * 2006-02-02 2007-08-16 Shin Caterpillar Mitsubishi Ltd 建設機械におけるフレームの塗装方法
WO2019003702A1 (ja) * 2017-06-30 2019-01-03 日立オートモティブシステムズ株式会社 動力伝達軸及びその製造方法

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