JPS60219194A - 船底表面処理装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野　゛ 本発明は船底表面に塗装を施したり、錆落しをしたりす
るための船底表面処理装置に関する。

従来例の構成とその問題点 従来、ドックに入渠した船舶の船底に対し、たとえば塗
装を施す場合には、エアレススプレー機を使用して手作
業による吹付塗装をおこなっているが、これでは低能率
で、コストアップになる。

また作業環境が悪く、スプレーガンを操作する作業者は
塗装ミストで汚染されないように保護具を必要とし、こ
の保護具を身につけると、運動性が悪くなり、メガネの
曇りなどで作業がやりにくいものである。また船底に対
して上向き作業となるので、作業性が悪く、塗装むらが
生じやすく、品質管理がむずかしいものである。さらに
熟練作業員の確保が困難である。そこでトラッククレー
ンのブーム先端にスプレーガンを取付けて塗装をおこな
うことが考えられるが、ドック底面と船底との間の間隔
が比較的小さく、また盤木と盤木との間の狭い通路を通
らなければならないので、このトラッククレーンでは能
率よく作業することができないものである。

発明の目的 本発明は上記従来の欠点を解消する船底表面処理装置を
提供することを目的とする。

発明の構成 上記目的を達成するため、本発明の船底表面処理装置は
、自走車上に旋回自在に配設された旋回台と、該旋回台
上に昇降、自在かつ俯仰自在に配設されたブームと、該
ブームに沿って移動自在な縦行台車と、該縦行台車にこ
の縦行台車の移動方向とは直行する方向に沿って移動自
在に支持された横行台車と、該横行台車にこの横行台車
の移動方向に沿って移動自在に支持された表面処理機と
を有するものである。

実施例と作用 以下、本発明の一実施例を図に基づいて説明する。（１
）はドック（２）の底面と船底（３）との間を走行自在
な自走車であって、車体（ＩＡ）と、車輪（ＩＢ）と、
運転室（ＩＣ）とを有する。（４）は上記車体（ＩＡ）
上に旋回自在に配設された旋回台、（５）は基端が旋回
台（４）の上方に配置されたブーム、（６）は下端が旋
回台（４）のブラケットにピン（７）連結されると共に
上端がブーム（５）の基端にピン（８）連結された一対
のリンク、（９）は本体が旋回台（４）のブラケットに
ピン（１０）連結されると共にピストンロンド先端がブ
ーム（５）の基端近傍にピン（１１）連結されたブーム
俯仰用第１シリンダであって、上記リンク（６）と平行
している。（１２）は本体がブーム（５）の下面のブラ
ケットにピン（１３）連結されると共にピストンロンド
先端がリンク（６）にピン（１４）連結されたブーム昇
降用第２シリンダ、（１５）はブーム（５）に股がると
共に四隅に配設したガイドローラ（１６）がブーム（５
）の両側面のガイドレール（１７）に係合して矢印（Ａ
）（Ｂ）方向移動自在な縦行台車、（１８）は該縦行台
車（１５）上に矢印（Ａ）（Ｂ）方向とは直行する方向
（Ｃ）（Ｄ）に沿って配設されたガイド枠であって、そ
の両側面の上縁と下縁に適当間隔ごとにガイドローラ（
１９）を回転自在に配設しである。

（２０）はガイド枠（１８）の上部に外嵌する横行枠で
あって、その両下辺の上面と下面とにそれぞれ固着され
た軌条（２１）は上記上下のガイドローラ（１９）間に
挿通され、これによってこの横行枠（２ｏ）は矢印（Ｃ
）（Ｄ）方向移動自在である。（２２）は横行枠（２ｏ
）の上方に配設された横行台車であって、その四隅に配
設したガイドローラ（２３）が横行枠（２ｏ）の両側面
のガイドレール（２４）に係合して矢印（Ｃ）（Ｄ）方
向移動自在である。（２５）は横行台車（２２）上に配
設された塗装装置であって、この実施例では４本のスプ
レーガン（２６）を有している。次に縦行台車（１５）
の駆動方法について第７図および第８図に基づいて説明
する。（２７）はブーム（５）の基端上に配設された第
１油圧モータ、（２８）　（２９）はブーム（５）の基
端に回転自在に配設された回転軸（３０）に固定された
第１、第２のスプロケットホイール、（３１）はブーム
（５）の先端に回転自在に配設された第３スプロケツト
ホイール、（３２）は第１油圧モータ（２７）の駆動軸
に固定された駆動スプロケットホイール（図示せず）と
第１スプロケツトホイール（２８）に巻回された第１チ
エン、（３３）は一端が縦行台車（１５）の後面に連結
されると共に他端が第２、第３のスプロケットホイール
（２９）　（３１）を介して縦行台車（１５）の前面に
連結された第２チエンである。かかる構成において、第
１油圧モータ（２７）により第１チエン（３２）を介し
て第１スプロケツトホイール（２８）を正転または逆転
させると、第２スプロケツトホイール（２９）および第
２チエン（３３）を介して縦行台車（１５）およびガイ
ド枠（１８）が矢印（Ａ）または（Ｂ）方向へ移動させ
られるものである。次に横行枠（２０）と横行台車（２
２）の駆動方法について第９図〜第１１図に基づいて説
明する。（３５）はガイド枠（１８）の一端子面に配設
された第２油圧モータ、（３６）　（３７）はガイド枠
（１８）の一端に回転自在に配設された第４、第５のス
プロケットホイール、（３８）はガイド枠（１８）の他
端に回転自在に配設された第６スプロケツトホイール、
（３９）は第２油圧モータ（３５）の駆動スプロケット
ホイール（４０）と第４スプロケツトホイール＜３６）
に巻回された第３チエン、（４１）は一端が横行枠（２
０）の一端に連結されると共に他端が第５、第６のスプ
ロケットホイール（３７）（３８）を介して横行枠（２
０）の他端に連結された第４チエンである。かかる構成
において、第２油圧モータ（３５）により第３チエン（
３９）を介して第４、第５のスプロケットホイール（３
６）　（３７）を正転または逆転させると、第４チエン
（４１）を介して横行枠（２０）が矢印（Ｃ）または（
Ｄ）方向へ移動させられるものである。第９図および第
１１図において、（４２）（４３）はガイド枠（１８）
の両端に回転自在に配設された第７、第８のスプロケッ
トホイール、（４４）は第７スプロケツトホイール（４
２）と一体回転させられる第９スプロケツトホイール、
（４５）は第４．第５のスプロケットホイール（３６）
　（３７）と一体回転させられる小径の減速用第１０ス
プロケツトホイール、（４６）は第９、第１０のスプロ
ケットホイール（４４）（４５）間に巻回された第５チ
エン、（４７）は第７、第８のスプロケットホイール（
４２）　（４３）間に巻回された第６チエン、（４８）
　（４９）は横行枠（２０）の両端に回転自在に配設さ
れた第１１、第１２のスプロケットホイール、（５０）
は一端が横行台車（２２）の−側面に連結されると共に
他端が第１１．第１２のスプロケットホイール（４８）
（４９）を介して横行台車（２Ｚ）の他側面に連結され
た第７チエン、（５１）は第６、第７のチェノ（４７）
　（５０）どうしを連結する連結金具である。

かかる構成において、第１０図および第１１図に示す状
態から、第２油圧モータ（３５）を作動させて横行枠（
２０）を矢印（Ｃ）方向へ移動させると、第５チエン（
４６）、第９、第１Ｏのスプロケットホイール（４４）
（４５）および第６チエン（４７）を介して連結金具（
５１）も同方向（Ｃ）へ移動させられるが、第１０スプ
ロケツトホイール（４５）の直径を小さくしてあって、
この実施例ではチェノ（４１）とチェノ（４７）との送
り速度比を３：１としであることから、横行枠（２０）
の移動速度に比べて連結金具（５１）のそれが１／３と
なり、遅くなる。したがってその連結金具（５１）に第
７チエン（５０）を介して連結されている横行台車（２
２）が相対的に横行枠（２０）上を矢印（Ｃ）方向へ移
動し、横行枠（２０）が第１０図および第１１図の左端
に到着したときには、横行台車（２２）も横行枠（２０
）の左端に到着することになる。　したがって塗装置（
２５）は横行枠（２０）の移動範囲の端から端まで移動
して塗装することができるものである。

以下、上記構成における作用について説明する。

まず自走車（１）を走行させてドック（２）の底面と船
底（３）との間の適当な位置までもたらし、停止させる
。次に第２シリンダ（１２）のピストンロッドを適宜に
伸縮させてブーム（５）を昇降させ、スプレーガン（２
６）と船底（３）との間の間隔を適宜に設定する。次に
縦行台車（１５）を矢印（Ａ）（Ｂ）方向へ移動させる
と共に横行枠（２０）および横行台車（２２）を矢印（
Ｃ）（Ｄ）方向へ移動させ、スプレーガン（２６）から
船底（３）に向けて塗料を吹き付ければよい。

これによって船底（３）を広範囲にわたって塗装できる
。また船首および船尾の塗装をおこなう場合には、第１
シリンダ（９）のピストンロッドを適宜に伸縮させれば
よい。　これによってブーム（５）がピン（８）を支点
として俯仰し、　スプレーガン（２６）が船首および船
尾の曲面に追従することができるものである。

上記実施例では、船底（３）に塗装を施す場合を例にあ
げて説明したが、これ以外に、たとえば塗装置＠　（２
５）に代えて錆落とし機を配設すれば、錆落としにも適
用することができるものである。

発明の効果 以上述べたごとく本発明によれば、ブームを降下させる
ことによってドック底面と船底との間の間隔が比較的小
さい空間内を自由に走行することができ、また横行台車
および表面処理機をブーム近くにもたらすことによって
盤木と盤木との間の狭い通路を自由に通ることができ、
しかも縦行台車および横行台車をそれぞれ移動させるこ
とにより表面処理機で船底を比較的広範囲にわたって処
理することができるものである。

【図面の簡単な説明】

図は本発明の一実施例を示し、第１図は平面図、第２図
は側面図、第３図は正面図、第４図は要部の平面図、第
５図は同要部の正面図、第６図は陣・要部の一部切欠き
側面図、第７図および第８図は縦行台車およびガイド枠
の移動機構を示す側面図と平面図、第９図〜第１１図は
横行枠および横行台車の移動機構を示す平面図と側面図
である。 （１）・・・自走車、（４）・・・旋回台、（５）・・
・ブーム、（６）・・・リンク、（９）・・・第１シリ
ンダ、（１２）・・・第２シリンダ、（１５）・・・縦
行台車、（１８）・・・ガイド枠、（２０）・・・横行
枠、（２２）・・・横行台車、（２５）・・・塗装装置
（表面処理機）、 代理人　森　本　義　弘

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、自走車上に旋回自在に配設された旋回台と、該旋回
   台上に昇降自在かつ俯仰自在に配設されたブームと、該
   ブームに沿って移動自在な縦行台車と、該縦行台車にこ
   の縦行台車の移動方向とは直行する方向に沿って移動自
   在に支持された横行台車と、該横行台車にこの横行台車
   の移動方向に沿って移動自在に支持された表面処理機と
   を有することを特徴とする船底表面処理装置。