JP2002087758A - 船槽の荷揚げ用バケットの揺れ止め装置 - Google Patents

船槽の荷揚げ用バケットの揺れ止め装置

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JP2002087758A
JP2002087758A JP2000276716A JP2000276716A JP2002087758A JP 2002087758 A JP2002087758 A JP 2002087758A JP 2000276716 A JP2000276716 A JP 2000276716A JP 2000276716 A JP2000276716 A JP 2000276716A JP 2002087758 A JP2002087758 A JP 2002087758A
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JP2000276716A
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Hitoshi Hoshino
均 星野
Toshihisa Naruse
俊久 成瀬
Toshiyuki Sawano
利幸 沢野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】船に設けた船槽から荷を掴み出す荷揚げ装置に
おける荷揚げ用のグラブバケットの揺れ止め装置を提供
する。 【解決手段】 船槽(1) を跨いで前後に走行する門型の
バケット支持フレームの上部左右端に1以上の固定シー
ブ(14a,14b) を設置し、バケット開閉用及び昇降用ワイ
ヤー(6,7) を含むほぼ同一縦平面上に、同平面上で交差
すると共に、一部が前記グラブバケットに固着された1
本以上の揺れ止め用ワイヤー(16a,16b)を配し、該揺れ
止め用ワイヤー(16a,16b) が前記各固定シーブ(14a,14
b) に掛け回されて、1以上のバランスウェイト(15)を
懸垂して、前記揺れ止め用ワイヤー(16a,16b) を張設す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、船舶に設置され、
ワイヤーの巻上げ、繰出しによりグラブバケットの昇降
操作と開閉操作とを行って、船槽から砂・砂利・石炭、
鉱石などのばら積みの粉体、粒体、小塊体の荷物を陸揚
げ又は他船へと移載のための船槽の荷揚げ装置に適用さ
れる前記バケットの揺れ止め装置に関する。
【0002】
【従来の技術】船槽に近接した位置に旋回ブーム式のグ
ラブバケットを設置し、オペレータが旋回ブーム式のグ
ラブバケットを操縦して船槽内の荷物を揚陸する船槽の
荷揚げ装置が知られている。この旋回ブーム式のグラブ
バケットはブーム旋回操作とグラブバケット操作等の複
雑な操作を同時に行う必要があり、その操縦には熟練を
要する。また、ブーム旋回範囲にも限界があるために陸
揚げ可能な作業範囲が制限され、大型の船槽の場合には
複数の旋回ブーム式のグラブバケットを設置せねばなら
ず設備費の高騰につながる。更に、旋回ブーム式のグラ
ブバケットは重量物であるブームが旋回するために船の
重心移動も大きく、船が大きく揺動して作業環境の悪化
と作業効率の低下を招いている。
【0003】こうした問題を解決すべく、例えば特開平
5−331875号公報、特開2000−211577
号公報などには、図8及び図9に示す船槽の荷揚げ装置
が開示されている。これらの荷揚げ装置によれば、船槽
1の左右両側に跨がって前後方向に走行する門形のバケ
ット支持フレーム2を設けている。この支持フレーム2
の内部には上部フレーム9が水平に配され、グラブバケ
ット3を昇降させるバケット昇降用ワイヤー6と前記バ
ケット3を船槽1の前後方向に開閉させるバケット開閉
用ワイヤー7の各一端が前記上部フレーム9に固着され
ている。前記バケット開閉用ワイヤー7の他端側は、上
部フレーム9の下方に平行に配された下部フレーム10
に設置される図示せぬ従動シーブを介して、前記バケッ
ト昇降用ワイヤー6と共に上記支持フレーム2の上桁部
2aへと導かれている。
【0004】また、前記グラブバケット3の下方には、
船槽1の横断方向に配されたフィーダーコンベア4と共
に船槽1の前後方向に走行可能なホッパー5が設けら
れ、同ホッパー5を前記グラブバケット3の直下となる
第1位置P1と、両者が離間する第2位置P2との間を
移動可能としている。
【0005】ホッパー5は第2位置P2とあるとき停止
しており、荷揚げにあたってグラブバケット3の真下に
ばら荷がある場合には、バケット昇降用ワイヤー6を繰
り出し、グラブバケット3を開いた状態で下降させる。
この下降時にはバケット開閉用ワイヤー7も同期して繰
り出される。グラブバケット3が船槽内のばら荷に突入
すると、バケット開閉用ワイヤー7を巻き上げてバケッ
ト3を閉じ、ばら荷を掴む。次いで、バケット昇降用ワ
イヤー6及びバケット開閉用ワイヤー7を同期させて巻
き上げ、バケット3を上昇させる。
【0006】グラブバケット3が最上位置となると昇降
用ワイヤー6及びバケット開閉用ワイヤー7の巻上げを
停止し、これと同時にホッパー5を第1位置P1に向け
て走行させる。ホッパー5が第1位置P1に到達して停
止すると、バケット開閉用ワイヤー7を繰り出してバケ
ット3を開く。グラブバケット3内のばら荷はホッパー
5に投入され、フィーダーコンベア4を介して接舷側の
甲板に沿って配された搬送用ベルトコンベア8上に落下
させ、その搬送用ベルトコンベア8によって船外へと搬
送される。こうした動作を連続して行なう。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】この荷揚げ装置による
と、グラブバケット3は上部フレーム9及び下部フレー
ム10と共に、バケット昇降用ワイヤー6及びバケット
開閉用ワイヤー7により門型の支持フレーム2から垂下
されていることになる。従って、重量物である前記グラ
ブバケット3は、前記上部フレーム9及び下部フレーム
10と共に、支持フレーム2を中心として前後左右に揺
れ動きやすく、特に荷揚げ作業時において波の影響によ
り、或いは荷を掴んだときのバケットの状態によって
は、バケット3を吊り上げるときに揺れを起こしやす
い。この揺れによって、重量物であるグラブバケット3
が船槽1の壁面に衝突し同壁面を損傷させ、或いはその
揺れがひどい場合には、揺れが治まるのを待ってから作
業を再開せざるを得ず、安全性や作業性の低下を招いて
いる。
【0008】本発明は、かかる課題を解決すべくなされ
たものであり、その具体的な目的はこの種のワイヤーに
より吊り下げられたグラブバケットによる荷揚げ時にあ
っても、同グラブバケットの揺れを抑制して、荷揚げ作
業の安全性と効率的な作業性が確保される船槽の荷揚げ
用バケットの揺れ止め装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段及び作用効果】前記目的で
あるグラブバケットの揺れ止めを抑制する点は、本件揺
れ止め装置の基本構成を備えた請求項1に係る発明によ
り効果的に達成される。請求項1に係る発明は、船槽の
左右に跨って船槽の前後に走行可能に配された門型の支
持フレームと、該支持フレーム内に延設され、バケット
昇降用ワイヤーにより船槽の内外の間で昇降操作がなさ
れると共に、開閉用ワイヤーにより船槽の前後方向の開
閉操作がなされるグラブバケットとを備えた船槽用荷揚
装置に適用され、前記支持フレームの上部左右端に設置
される1以上の固定シーブと、前記バケット昇降用及び
開閉用ワイヤーを含むほぼ同一平面上に配され、同平面
上で交差すると共に、一部が前記グラブバケットに固着
された1本以上の揺れ止め用ワイヤーとを有し、該揺れ
止め用ワイヤーが前記各固定シーブを介して1以上のバ
ランスウェイトにより張設されてなることを特徴とする
グラブバケットの揺れ止め装置にある。
【0010】例えば、請求項2に記載するように、1本
の揺れ止め用ワイヤーの一部をグラブバケットの中央部
に、長手方向に所要の間隔をおいて2箇所で固着し、そ
の各固着部から左右に延びる各ワイヤーを、門型支持フ
レームの上部両端に設置された固定シーブに掛け回し、
各ワイヤーの自由端に、それぞれバランスウェイトを固
着する。このバランスウェイトとしては、所定の重量を
有する通常の金属製重錘や、引張コイルスプリング、或
いは積極的な張力制御が可能なシリンダーと蓄圧装置な
どから構成される各種のアキュムレータが採用できる。
【0011】仮に前記バランスウェイトとして引張コイ
ルスプリングが採用されているとして、仮に船槽が左右
に傾くと、グラブバケットは門型のバケット支持フレー
ムにて支持されたバケット昇降用ワイヤー及びバケット
開閉用ワイヤーを介して左右に揺動しようとする。この
とき、バケットの上部中央部に間隔をおいて固着された
左右の揺れ止め用ワイヤーのうち揺れ方向のワイヤーは
張力が減少して、その先端に取付けられた引張スプリン
グが縮み、他方の側の揺れ止め用ワイヤーには張力が増
加してかかり、その先端に取付けられた引張コイルスプ
リングを伸長させる。
【0012】その結果、門型の支持フレームの左右脚部
の各側面に固着された引張コイルスプリング間に平衡を
維持しようとして、左右の揺れ止め用ワイヤーを平時の
位置に戻そうとする力が作用し、船槽の横揺れ発生時に
おいてもバケットの揺れは抑制されると共に、その揺れ
を早期に減衰させる。また、前記引張コイルスプリング
に代えて、重錘を使用すれば、グラブバケットには常時
左右から均等な引張合いの力が作用しており、船槽の横
揺れが始まっても、左右の揺れ止め用ワイヤー間に張力
差が生じて、グラブバケットには常に元の状態に戻そう
とする力が作用し、初期からバケットの揺れを効果的に
抑制できる。かかる機能は、船槽の前後方向の揺れに対
しても、バケットを常に重力方向へと向かせるようにし
て同様に発揮される。
【0013】請求項3に係る発明では、請求項1の構成
に加えて、前記固定シーブを介して導かれる前記揺れ止
め用ワイヤーを交差させて同ワイヤーの前記一部がバケ
ットの上部両端部に固着されている。この発明にあって
は、バケットの右端には反時計回りの回転力が作用し、
バケットの左端には時計回りの回転力が作用して、仮に
船槽が全方向のいずれに揺動しても請求項2に係る発明
と同様の作用効果が発揮される。
【0014】請求項4に係る発明は、前記バランスウェ
イトが上記支持フレームの片側側面部に配されているこ
とを規定している。この場合、支持フレームの上部左右
端部に配された各固定シーブには、バケットから延びる
2本の各揺れ止め用ワイヤーが支持フレームの片側側面
部に導かれるように掛け回される。バランスウェイトの
設置位置が支持フレームの片側に配されるため、各種の
メンテナンスが容易となる。
【0015】請求項5に係る発明では、前記バランスウ
ェイトを上記支持フレームの両側側面部に配しているこ
とを規定している。一般に、本発明による上記固定シー
ブは単に支持フレームの左右上端に1個ずつ設置すれば
足りるものではなく、複数個の組として設置されること
が多い。また、詳しい説明は省略するが、前記固定シー
ブの他にも多数の付属機器が付設される。そのため、こ
れらの設置を片側に偏らせると、その左右重量差も大き
くなり船舶の左右バランスにも影響を与えかねない。本
発明によれば、それらのバランスが保障される。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る船槽の荷揚げ
用バケットの揺れ止め装置の代表的な実施形態を図面に
基づいて具体的に説明する。なお、これらの図面におい
て、図8及び図9に示した従来の装置と実質的に同一の
部材等には同一の符号が付されている。
【0017】図1〜図3は本発明の第1実施形態を示し
ており、図1は本発明のバケット揺れ止め装置を備えた
船槽の荷揚げ装置の正面図、図2は前記揺れ止め装置を
バランスウェイと側から見た側面図、図3は同揺れ止め
装置の概略構成を模式的に示した構成説明図である。
【0018】本実施形態による船槽の荷揚げ装置本体
は、図8及び図9に示した従来と同様の構成を備えてお
り、これらの荷揚げ装置によれば、船槽1の左右舷側に
跨がって設けられた門形のバケット支持フレーム2は図
面に直交する前後方向に走行する。この支持フレーム2
の上桁部2aには一組2個の固定シーブ11の4組が設
置されており、これらの固定シーブ11には、各組ごと
にバケット開閉用ワイヤー7とバケット昇降用ワイヤー
6とが各々に掛け回されている。
【0019】各バケット昇降用ワイヤー6の垂下端は、
グラブバケット装置の上部フレーム9に固着されてお
り、各バケット開閉用ワイヤー7の垂下端は上部フレー
ム9を通過して下方に平行して配された下部フレーム1
0に固着され、その途中で同下部フレーム10に配され
た図示せぬ従動シーブに巻き回されている。グラブバケ
ット3は、その下端部と前記上部フレーム9との間をロ
ッド13によりリンク結合されることにより一体化され
ている。また、前記バケット昇降用ワイヤー6及びバケ
ット開閉用ワイヤー7の他端は支持フレーム2に設けて
ある図示せぬ巻取り源に接続されている。
【0020】また、支持フレーム2内下方には、船槽1
の横断方向に配されたフィーダーコンベア4と共に船槽
1の前後方向に走行可能なホッパー5が設けられてお
り、前記フィーダーコンベア4の荷の吐出し側の甲板の
前後方向に沿って搬送用コンベア8が配されている。前
記ホッパー5は支持フレーム2内の前後側のいずれかの
端部の待機位置と、ばら荷を掴んで上方位置まで上昇し
て待機するグラブバケット3の直下位置との間を走行す
る。
【0021】本実施形態にあっては、前記門型のバケッ
ト支持フレーム2の図面右側の脚部2cの側面に沿っ
て、図2に示すような2本の縦ガイド部材12aを構成
部材とするガイド枠12が取り付けられている。前記縦
ガイド部材12aには、上端面に2個の従動シーブ15
a,15bを有する重錘15の一部が摺動可能に嵌着さ
れている。また、門型の前記支持フレーム2の左右の脚
部2b,2cの上端部には、それぞれに1個の揺れ止め
用固定シーブ14a,14bが設置されており、前記ガ
イド枠12の上端桁部12bにも2個のガイド用固定シ
ーブ17a,17bが並設されている。
【0022】一方、上記グラブバケット装置の上部フレ
ーム9の略中央部上面には、2本の揺れ止め用ワイヤー
16a,16bの一端が固着されている。この各揺れ止
め用ワイヤー16a,16bは、図1〜図3に示すよう
に、支持フレーム2の左右の脚部2b,2cに配された
前記揺れ止め用固定シーブ14a,14bの左周面から
掛け回されて、一端右側に略水平に案内され、ガイド部
材を介して前記ガイド枠12に沿って上方に方向を変え
る。次いで、同ガイド枠12の上端桁部12bに配され
た2個のガイド固定シーブ17a,17bの上側周面に
掛け回されて略360°方向を変えて垂直下方に導か
れ、上記重錘15の上面に並設された2個の従動シーブ
15a,15bの周面を下方から掛け回されて、略36
0°方向を変えて垂直上方に導かれ、その各端部を前記
ガイド枠12の上端桁部12bの下面に固着している。
【0023】いま、バケット装置を下降させて船槽内の
ばら荷を掴み取ろうとするときは、グラブバケット3を
開いた状態として、バケット昇降用ワイヤー6及びバケ
ット開閉用ワイヤー7を同期して繰り出し、バケット3
を船倉内に下降させる。グラブバケット3が船槽内のば
ら荷に突入すると、バケット開閉用ワイヤー7を巻き上
げてバケット3を閉じ、ばら荷を掴む。次いで、バケッ
ト昇降用ワイヤー6及びバケット開閉用ワイヤー7を同
期させて巻き上げ、バケット3を上昇させる。
【0024】こうして、バケット3がばら荷を掴み取
り、バケット昇降用ワイヤー6を巻き上げて吊り上げる
とき、波などの影響により船舶が揺動すると、通常であ
れば前記バケット3は船舶の揺動に連れて横揺れや縦揺
れを起こすが、本実施例による揺れ止め装置により、バ
ケット3の揺れは大幅に抑制される。
【0025】すなわち、例えば図1において、バケット
装置の全体が右方向に揺動しようとすると、左側の揺れ
止め用ワイヤー16aに大きな張力が発生すると共に、
右側の揺れ止め用ワイヤー16bの張力は大きく減少す
る。そこで、左側の揺れ止め用ワイヤー16aは揺れ止
め用固定シーブ14a及びガイド用固定シーブ17aを
介して伸び、右側の揺れ止め用ワイヤー16bは揺れ止
め用固定シーブ14b及びガイド用固定シーブ17bを
介して短くなろうとする。
【0026】このとき、各ワイヤー16a,16bに懸
架された重錘15の上面の従動シーブ15a,15bの
うち、引かれて張ろうとする左側の揺れ止め用ワイヤー
16aには、瞬間的に重錘15の全荷重が作用する。そ
の結果、左側の揺れ止め用ワイヤー16aの移動が阻止
され、バケット3の大幅な揺れが抑えられる。
【0027】図4及び図5は、上記実施形態の第1及び
第2変形例の概略構成を示している。図4に示す第1変
形例では、バランスウェイトである重錘15が左右の揺
れ止め用ワイヤー16a,16bの先端に直接固着され
ている点で、上記実施形態と異なる。図5に示す第2変
形例では、一本のワイヤーの両端を門型のバケット支持
フレーム2の左右脚部2b,2cの上端部に取付けられ
た揺れ止め用固定シーブ14a,14bを介して前記上
部フレーム9の中央部に固着し、ループ状とされた前記
一本のワイヤーに重錘15を単一の従動シーブ15aを
介して垂下させている。
【0028】この第2変形例の機能は、図1〜図3に示
した上記実施形態と基本的に異なるところはないが、た
だ、一本のワイヤーにより作られる単一のループをもっ
て、従動シーブ15aを介して重錘15を垂下させてい
るため、左右の揺れ止め用ワイヤー16a,16bに相
当するワイヤー部分16a’,16b’に、左右の揺れ
止め用固定シーブ14a,14bを介して重錘15は相
対的に僅かな移動を許容する。
【0029】一方、図4に示す第1変形例では、左右の
揺れ止め用ワイヤー16a,16bの先端に重錘15が
直切固着されていることにより、上記実施形態以上に各
ワイヤー16a,16bには重錘15の挙動が直接影響
するため、グラブバケット3の揺れを更に抑制する効果
がある。
【0030】図6は、本発明の第2実施形態を示してい
る。この実施形態によれば、グラブバケット装置の上部
フレーム9の中央部に左右の揺れ止め用ワイヤー16
a,16bを固着すると共に、その自由端にそれぞれ重
錘15−1,15−2を固着させている。左右の揺れ止
め用ワイヤー16a,16bは、門型のバケット支持フ
レーム2の左右脚部2b,2cの上端部に取り付けた揺
れ止め用固定シーブ14a,14bにそれぞれ左右に振
り分けて掛け回され、各重錘15−1,15−2を上記
第1実施形態と同様に図示せぬ左右のガイド枠上に昇降
自在に垂下させている。この実施形態にあっても、例え
ばグラブバケット3が右方向に揺動しようとすると、左
側の揺れ止め用ワイヤー16aの張り角θaが右側の揺
れ止め用ワイヤー16bの張り角θbより少なくなり、
それによりグラブバケット3を引きもどす水平方向の力
がワイヤ16bよりもワイヤ16aの方が大きくなるた
め、右方向に揺れようとするバケット3の移動を阻止
し、グラブバケット3の揺れを抑制する。
【0031】なお、この実施形態にあって、左右の前記
重錘15−1,15−2に代えて、それぞれに図示せぬ
引張コイルスプリングを採用することができる。すなわ
ち、各引張コイルスプリングの一端を図示せぬ左右のガ
イド縦枠に固着するとともに、同コイルスプリングの他
端を前記左右の揺れ止め用ワイヤー16a,16bの先
端に固着する。この場合には、左右の揺れ止め用ワイヤ
ー16a,16bにバネ効果による張力変化が作用し、
更にグラブバケット3に対する揺れ止め効果が発揮され
る。
【0032】図7は、本発明の第3実施形態を示してお
り、同図に従えば、グラブバケット装置の上部フレーム
2の左右両端部に、左右の揺れ止め用ワイヤー16a,
16bを交差させて、門型のバケット支持フレーム2の
左右脚部2b,2c上端に取付けられた揺れ止め用固定
シーブ14a,14bに、たすき掛けに掛け回してい
る。この実施形態にあっても、上記第2実施形態と同様
の機能を発揮する。
【0033】なお、重錘15,15−1,15−2およ
び相当品は、グラブバケット3の昇降にともない、ガイ
ド枠12上を一定量移動する。よってガイド枠12はグ
ラブバケット3の昇降にともなう重錘の移動量に揺れに
より発生する重錘の移動量を加えた移動量をまかなえる
ものとしている。
【0034】以上の説明からも理解できるように、本発
明のバケット揺れ止め装置は、構造が簡単であるにも関
わらず、船舶などの全方向の揺れに対して極めて効果的
にグラブバケット装置の揺れが防止でき、荷揚げ作業の
安全性と作業性を著しく向上させる。なお、本発明は上
述の実施形態や変形例に限定されず、特許請求の範囲に
記載された技術的範囲内において多様な変更が可能であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示すバケットの揺れ止
め装置を備えた荷揚げ装置の構成を示す正面図である。
【図2】同荷揚げ装置の右側面の前記バケット揺れ止め
装置の正面図である。
【図3】前記バケット揺れ止め装置の模式的に示す正面
図である。
【図4】前記第1実施形態の第1の変形例を模式的に示
す正面図である。
【図5】同第2変形例を施形態を模式的に示す正面図で
ある。
【図6】本発明の第2実施形態であるバケットの揺れ止
め装置を模式的に示す正面図である。
【図7】本発明の第3実施形態であるバケットの揺れ止
め装置を模式的に示す正面図である。
【図8】従来の船槽の荷揚げ装置の側面図である。
【図9】同装置の正面図である。
【符号の説明】
1 船槽 2 バケット支持フレーム 2a 上桁部 2b,2c 左右脚部 3 グラブバケット 4 フィーダーコンベア 5 ホッパー 6 バケット昇降用ワイヤー 7 バケット開閉用ワイヤー 8 搬送用ベルトコンベア 9 上部フレーム 10 下部フレーム 11 ロッド 12 ガイド枠 12a 縦ガイド部材 12b 上端桁部 13 ロッド 14a,14b 揺れ止め用固定シーブ 15,15-1,15-2 重錘 15a,15b 従動シーブ 16a,16b 揺れ止め用ワイヤー 16a’,16b’ 揺れ止め用ワイヤー部分 17a,17b ガイド用固定シーブ P1 第1位置 P2 第2位置 θa 揺れ止め用ワイヤ16aの張り角 θb 揺れ止め用ワイヤ16bの張り角
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 沢野 利幸 東京都港区赤坂2−3−6 株式会社小松 製作所内 Fターム(参考) 3F204 AA07 BA09 CA03 DA04 DA10 EA15 EA17

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 船槽の左右に跨って船槽の前後に走行可
    能に配された門型の支持フレームと、該支持フレーム内
    に延設され、バケット昇降用ワイヤーにより船槽の内外
    の間で昇降操作がなされると共に、開閉用ワイヤーによ
    り船槽の前後方向に開閉操作がなされるグラブバケット
    とを備えた船槽用荷揚装置に適用され、 前記支持フレームの上部左右端に設置される1以上の固
    定シーブと、 前記バケット昇降用及び開閉用ワイヤーを含むほぼ同一
    縦平面上に配され、同平面上で交差すると共に、一部が
    前記グラブバケットに固着された1本以上の揺れ止め用
    ワイヤーとを有し、 該揺れ止め用ワイヤーが前記各固定シーブを介して1以
    上のバランスウェイトにより張設されてなる、ことを特
    徴とするグラブバケットの揺れ止め装置。
  2. 【請求項2】 前記揺れ止め用ワイヤーの前記一部が、
    前記グラブバケットの上部中央部に固着されてなる請求
    項1記載の揺れ止め装置。
  3. 【請求項3】 前記固定シーブを介して導かれる前記揺
    れ止め用ワイヤーを交差させて同ワイヤーの前記端部が
    バケットの上部両端部に固着されてなる請求項1記載の
    揺れ止め装置。
  4. 【請求項4】 前記バランスウェイトが上記支持フレー
    ムの片側側面部に配されてなる請求項2又は3記載の揺
    れ止め装置。
  5. 【請求項5】 前記バランスウェイトが上記支持フレー
    ムの両側側面部に配されてなる請求項2又は3に記載の
    揺れ止め装置。
JP2000276716A 2000-09-12 2000-09-12 船槽の荷揚げ用バケットの揺れ止め装置 Pending JP2002087758A (ja)

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