JP2002086426A - 成形装置 - Google Patents

成形装置

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JP2002086426A
JP2002086426A JP2000280205A JP2000280205A JP2002086426A JP 2002086426 A JP2002086426 A JP 2002086426A JP 2000280205 A JP2000280205 A JP 2000280205A JP 2000280205 A JP2000280205 A JP 2000280205A JP 2002086426 A JP2002086426 A JP 2002086426A
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air
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air supply
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JP2000280205A
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English (en)
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Keiji Isono
圭史 磯野
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 脱水のための風量を確保するための空気供給
通路を設けた場合に圧縮成形後の成形体の離型又は移送
を安定して行うことのできる成形装置を提供すること。 【解決手段】上下に配置された互いの成形面4a,5a
間に形成されるキャビティに成形材料S1を注型し、こ
の上下型4,5を型締めすることにより成形材料を圧縮
しつつ成形材料S1中に含まれる水分を吸引して脱水す
る成形装置1である。この上型4の成形面4aには、注
型された成形材料S1の搾水及び脱気を行うとともに成
形後には得られた成形体の離型又は移送のために成形体
を真空にて吸着して保持する役割を兼務する搾水吸引口
40を備えている。また、この成形装置1には、電磁弁
46などにより脱水のための風量を確保する遮断又は風
量調整可能な空気供給通路45を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は屋根瓦や壁パネル
を粘土、セメントモルタル、セラミック材料等の無機塑
性材料を成形原料として用いて圧縮成形する成形装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、上下に配置された互いの成形
面間に形成されるキャビティに成形材料を注型し、該上
下型を型締めすることにより成形材料を圧縮しつつ該成
形材料中に含まれる水分を吸引して脱水する成形装置で
あって、この上型の成形面には、注型された成形材料の
搾水及び脱気を行うとともに成形後には得られた成形体
の離型又は移送のために成形体を真空にて吸着して保持
する役割を兼務する搾水吸引口を備えたものが知られて
いる(たとえば、実公昭56−42011号公報、特公
昭58−41169号公報、特開2000−19031
4号公報等参照)。
【0003】このような成形装置を用いれば、成形材料
中に十分な量の水を加えても、高圧縮力の加圧成形によ
り成形および搾水が短時間に効率的に行え、また、成形
後には、搾水吸引口から吸引することにより成形体を保
持しつつ上型を水平移動させることにより所望の位置に
成形体の移送を行うことができるので、生産効率が良く
成形を行うことができる。
【0004】そして、このような成形金型においては、
脱水を一層効率よく行うため、搾水吸引口を備えた成形
面に金網と脱水布等よりなるフィルター部材を装着して
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな構成の成形装置において、搾水吸引口とは別に脱水
の風量を確保するための空気供給通路を設けると、離型
時に成形体が上型より落下して成形体が割れてしまうこ
とがある。これは、圧縮成形後の離型又は移送時に、空
気供給通路からの給気とフィルター部材と成形材料の隙
間からの給気とが合体されて吸着に必要な真空圧が低下
するため、成形体の上型による吸着が安定しないことに
起因する。
【0006】そこで、この発明は、注型された成形材料
の搾水及び脱気を行うとともに成形後には得られた成形
体の離型又は移送のために成形体を真空にて吸着して保
持する役割を兼務する搾水吸引口を備えた成形装置にお
いて、脱水のための風量を確保するための空気供給通路
を設けた場合に圧縮成形後の成形体の離型又は移送を安
定して行うことのできる成形装置を提供することを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題に鑑み
てなされたものであり、その請求項1記載の発明は、上
下に配置された互いの成形面間に形成されるキャビティ
に成形材料を注型し、該上下型を型締めすることにより
成形材料を圧縮しつつ該成形材料中に含まれる水分を吸
引して脱水する成形装置であって、前記上型の成形面に
は、注型された成形材料の搾水及び脱気を行うとともに
成形後には得られた成形体の離型又は移送のために成形
体を真空にて吸着して保持する役割を兼務する搾水吸引
口を備えた成形装置において、前記成形装置には、前記
脱水のための風量を確保する遮断又は風量調整可能な空
気供給通路を備えていることを特徴とする成形装置であ
る。ここで、この空気供給通路は、直接搾水吸引口と連
通されていて脱水のための風量を確保してもよく、ま
た、成形面に向けて開口されて、成形面を介して搾水吸
引口から空気を供給することにより、脱水のための風量
を確保されてもよい。
【0008】この請求項1記載の発明のように構成すれ
ば、成形装置には脱水のための風量を確保する空気供給
通路を備え、この空気供給通路は風量を遮断又は調整可
能であるので、圧縮成形後の離型又は移送時の吸着に必
要な真空圧が低下した場合には、この空気供給通路の風
量を遮断又は調整することができるので、吸着に必要な
真空圧を保つことができ、これにより、圧縮成形後の成
形体の離型又は移送が安定となる。
【0009】請求項2記載の発明は、前記空気供給通路
は、成形サイクルに合わせて開閉制御される自動弁を備
えていることを特徴とする請求項1記載の成形装置であ
る。
【0010】このように構成すれば、請求項1記載の作
用効果に加え、この空気供給通路は、圧縮成形時前に開
放されて搾水に必要な風量が確保され、圧縮成形後に閉
鎖制御されることにより、搾水の不要時には自動弁が閉
鎖されて吸着に必要な真空を確保することができる。
【0011】請求項3記載の発明は、前記空気供給通路
より供給される風量は、前記搾水吸引口の真空度に連動
して該搾水吸引口の真空度が所望の真空度に調整可能に
制御されることを特徴とする請求項1記載の成形装置で
ある。
【0012】このように構成すれば、請求項1記載の作
用効果に加え、前記搾水吸引口の真空度に連動して該搾
水吸引口の真空度が低い場合にはこの風量を調整して搾
水吸引口の真空度が調整されることにより、常に安定し
て吸着を行える。また、この風量調整を圧縮成形時に用
いれば、空気供給通路から送り込まれる風量を成形材料
の種類や成形サイクルの変更等の成形条件に合わせて常
に最適風量に調整できる。
【0013】請求項4記載の発明は、前記上型は成形材
料を高圧縮成形後に成形面に成形体を吸着して水平移動
可能に設けられることにより成形体を受台に移送可能に
設けられたことを特徴とする請求項1〜請求項3のいず
れかに記載の成形装置である。
【0014】このように構成すれば、請求項1〜請求項
3のいずれかに記載の作用効果に加え、上型は成形材料
を圧縮成形後に成形面に成形体を吸着して水平移動可能
に設けられるので、得られた成形体は、水平移動されて
受台に移送可能とされる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の具体
例を図面を参照して説明する。
【0016】図1〜図5において符号1はこの発明の成
形装置であり、この成形装置1は、高圧圧縮機構部やピ
ストン等を備えた高圧圧縮手段2と、この高圧圧縮手段
2の下端に上型取付板3を介して固定された上型4と、
この上型4に対向して配置される下型5とから大略構成
され、この上型4は、高圧圧縮手段2の作動に基づき下
型5に対して昇降可能に構成され、この下型5に臨んで
ホッパ等の原料投入手段38が配置されている。
【0017】この上型取付板3は、また、シリンダとピ
ストン12aとからなる水平移動手段12に固定され、
このピストン12aが伸縮することにより上型取付板3
とともに上型4は水平方向(x方向)に移動可能とされ
ている。
【0018】この成形装置1に並列されて成形体Sを受
ける受台11が、ピストン12aが収縮した状態の下方
位置に配列されている。この受台11は、シリンダとピ
ストン39a等から構成される昇降手段39により、搬
送された成形体Sに向かって受台11が所望高さまで昇
降可能とされている。
【0019】これにより、上型4に吸着された成形体S
は、受台11に移送可能とされ、また、上型4は下型5
に対向する位置に整合して復帰可能とされている。
【0020】一方、上型4の周囲には上型枠8が設けら
れ、この上型枠8は、シリンダ9のピストン10により
昇降可能に設けられている。このピストン10が下降し
た状態では、上型4の成形面4aの周囲は、この上型枠
8により囲われ、ピストン10が上昇した状態では、成
形面4aの周囲は露出される。
【0021】また下枠5の周囲には、下型枠36が設け
られ、この下型枠36は、シリンダ37のピストン37
aにより下型5の外周に昇降可能に設けられている。そ
して成形時には、図1、図2に示すように、この下型枠
36は下型5に対して上昇されることにより成形材料S
が投入される成形空間部が形成される。また、成形
後には、例えば、図3に示すように、ピストン37aが
下降されることにより、下型枠36に接していた成形体
Sの外周面が露出するように構成され、これにより成形
体Sの離型が容易とされている。
【0022】この上型4の成形面4aには、図6,図7
に示すように、縦横に整列・分布する多数の搾水吸引口
40,…が穿設され、この搾水吸引口40は、搾水吸引
通路41を介して一側に開口された集水口42から不図
示の集水管に連通され、この集水管は、不図示の真空ブ
ロワーに接続されている。なお、瓦などを製造する際に
は、この成形面4aは瓦の凹凸に応じて凹凸が形成され
ているが、この図では、凹凸の詳細は省略されている。
【0023】また、これらの搾水吸引口40,…の間に
は、適宜の配置により多数の空気供給口43,…が穿設
され、この空気供給口43は、例えば、二つの搾水吸引
通路41,41の間に挿入配列されて空気分配通路44
及び空気供給通路45に連通され、電磁弁46を介して
空気供給源に接続されている。
【0024】この電磁弁46は、図9に示すように、成
形サイクルと連動して空気供給通路45へ空気を供給し
たり、空気を遮断したりする。すなわち、この電磁弁4
6は、成形時(高圧圧縮手段2の高圧縮作動時)には開
放され、この高圧圧縮手段2の開放時(離型時、搬送
時、原料投入時)には自動的に閉鎖されるように制御さ
れている。
【0025】この成形面4aの一例の詳細は、図8に示
され、この図では、成形面4aには、瓦の凹凸に則した
凹凸が付与されている。その凹面に搾水吸引口40が開
口され、凸面に空気供給口43が開口されているが、こ
れらの搾水吸引口40,空気供給口43の配置及び数は
これに限定されなく、自由に設計すればよい。また、こ
の図8において、空気供給通路45から一側に開口され
た開口45aにはネジ溝が穿設され、この開口45aに
は、電磁弁46が取り外し可能に装着される。これによ
り、空気供給口43からの空気の送給及び遮断が制御さ
れる。
【0026】この図8の成形面4aには、不図示のボル
ト締めなどされる押さえ板16により着脱可能にフィル
ター部材13が装着されている。このフィルター部材1
3は、例えば、成形面4aに取付けられる金網15と、
この金網15の表面に重合して取付けられる脱水布14
とより構成されている。これにより、搾水吸引口40に
対して脱水布14との間に金網15の網目が存在するこ
とにより空隙が確保される。また、この脱水布14とし
ては、たとえば、耐磨耗性、引っ張り、圧縮に強い繊維
により織製されたものが使用され、成形材料S1 に含
まれる成形材料の粒度に応じた織目の織布が使用され
る。
【0027】これにより、上型4と下型5とにより成形
材料S1 を高圧縮することによって成形材料S1 から
搾水された水は、金網15の空隙に効率的に貯留され
る。そして、この脱水布14の作用により、成形材料S
の組成粒子が細かいものでも上型4から流出するの
が防止されている。
【0028】空気供給源から供給される空気は、成形時
には開放された電磁弁46及び空気供給通路45を介し
て空気分配路44により分配されて各空気供給口43,
…に供給される。この空気は、成形面4aに送給されて
フィルター部材13中を通過して搾水吸引口40に吸引
されるが、このとき、金網15中に貯留された水を搾水
吸引口40まで搬送する。
【0029】この水は搾水吸引通路41を介して集水口
42から集水管に集水され、これにより成形材料S1の
搾水が効率的に行える。成形後には、この電磁弁46
は、自動的に遮断され、空気供給口43からの給気は遮
断され、離型又は移送時の吸着に必要な真空圧が確保さ
れるように構成されている。なお、この搾水吸引通路4
1の目詰まりを防止するために適宜の給水設備がこの上
型4に設けられていてもよい。
【0030】また、図1〜図5において、符号51は下
型5の成形面5aに所望複数個設けられた噴射孔であ
り、この噴射孔51はガスが噴出されることにより上型
4と下型5とにより成形される成形体Sを形崩れするこ
となく離型することができる。この噴射孔51から噴出
されるガスの噴出量の制御は、噴射孔51内を上昇また
は降下する棒状弁部材52の先端部53 による開閉に
より行われる。
【0031】この棒状弁部材52は、例えば、下型5の
下方に配置されるシリンダ6のピストンが使用される。
そしてこの棒状弁部材52は、成形体Sの成形時には下
型5の噴射孔51が棒状弁部材52の先端部53 によ
り閉鎖されて下型5の成形面5aを形成するが、成形体
Sの離形時には棒状弁部材52はシリンダ6が駆動して
降下されることにより噴射孔51は先端部53 が降下
して開放される。
【0032】以上のように構成された成形装置1から成
形体Sを成形するには図9に示すような成形サイクルに
応じて電磁弁46の開閉が制御される。
【0033】まず、原料投入工程(図1)では、例えば
水を加えた粘土やセメント、砂のような骨材に水を加え
てミキサーにより混練された成形材料S1 の所定量を
原料投入手段38により、上昇位置にある下型枠36と
成形面5aとよりなるキャビティ(成形空間)内に投入
する。
【0034】この成形材料S1 としては、例えば粘
土、セメントモルタル、石膏等のように水を加えて可塑
性が得られるとともに乾燥して硬化される無機塑性材料
のほか、セラミック材料等のように無機塑性材料よりな
る粉体に水を加えた場合はもちろん水を加えなくても高
圧力により加圧してある程度の可塑性を発揮するような
無機塑性材料があげられる。この成形材料S1は、補強
繊維や無機充填材、増粘剤などが配合されていてもよ
い。
【0035】ついで、プレス工程(図2)では、高圧圧
縮手段2の高圧圧縮機構部が駆動され、上型4が下型5
に向いて降下され、成形面4a(フィルター部材13が
あるばあいには、そのフィルター部材13の表面)が成
形材料S1 に当接して行く。この時、上型4の外周に
設けられた上型枠8は、シリンダ9が駆動してピストン
10が伸長することにより上型4に対して降下し、キャ
ビティーの外枠が上型枠8と下型枠36とにより一体に
形成される。
【0036】ついで、不図示のピストンにおける押圧力
が高められて成形材料S1 に対する第1段階の圧縮動
作が高速のピストン駆動の下に行われて、成形材料S1
が上型4と下型5とにより高圧縮が行われる。この圧
縮に伴い、真空ブロワーが駆動されて上型4の下面の成
形面4aに設けられた搾水吸引口40から成形材料S1
に含まれる水が迅速に上型4内に連通され搾水吸引通
路41を通じて上型4の外部に排出される。この搾水は
成形材料S1 中に必要以上の水が含まれている場合に
も、効率的に行われる。
【0037】さらに加圧力を高めて、第2段階の圧縮を
行い、成形体Sを形成する。この時の圧縮力は、120
kg/cm2にもなり、成形体Sを所望形状に成形することが
できるとともに成形体Sをくずれ難くする。この第2段
階の圧縮でも、真空ブロワーが駆動し、上型4の成形面
4aに設けた搾水吸引口から成形体Sに対して第2段階
の搾水を行うことができる。これにより、成形体Sを吸
着して移送する際の形崩れがなくなる。なお、このプレ
ス工程では2段階の圧縮を行っているが、この圧縮は、
1段でもよいし、更に多段でもよい。
【0038】ついで、成形体Sが成形されると、電磁弁
46が閉鎖せられて離型工程に移行する。この離型工程
では、空気供給口43からの空気の補給は閉ざされ、図
3に示すように、シリンダ37のピストン37aの縮小
動作により下型5の周囲に設けられた下型枠36が下型
5に対して降下する。
【0039】次いで、シリンダ6が駆動することにより
棒状弁部材52が降下され、下型5の成形面5aに設け
た噴射孔51が開かれて、ガスが噴射孔51から噴出さ
れる。
【0040】このとき、成形体Sは真空ブロワーが駆動
し続けて上型4の成形面4aに設けられた搾水吸引口4
0を通じて上型4の成形面4aに吸着されている。しか
も、上型4の外周に配置されている上型枠8は降下され
て成形体Sを周囲から囲んでいるとともに空気供給口4
3からの空気の供給も絶たれているので、搾水吸引口4
0を通じての成形体Sに対する吸着力を外部から空気が
入って弱めることなく確実に吸着を行える。
【0041】ついで、高圧圧縮手段2を開放作動させ、
シリンダを上昇させるとことにより、上型4は成形体S
を吸着したまま上昇する。
【0042】高圧圧縮手段2が上昇位置に復帰すると同
時に、図4に示すように、上型取付板3に取付けられて
いる水平移動手段12が駆動してピストン12aが縮小
されることにより上型4は上型取付板3と共に水平方向
Xに受台11に対する整合位置まで移動する。
【0043】この時、高密度に成形された成形体Sは、
上型4の成形面4a(フィルター部材13)に安定して
吸着されたまま移送されるので、形崩れすることがな
い。従って、大面積を有する薄形の屋根瓦を形成するの
に最適である。
【0044】ついで、昇降手段39が駆動し受台11が
成形体Sに向かって所望高さまで上昇する。ついで、真
空ブロワーを逆転させ、搾水吸引口40から空気を噴出
させることにより成形体Sの吸着を中止する(脱型工
程)。また、シリンダ9を駆動し、ピストン10が縮小
されることにより上型4に対して上型枠8が上昇する。
これにより、成形体Sは上型4から形くずれすることな
く脱型(離型)され、受台11上に移送される。昇降手
段39が駆動されて受台11は降下し、成形体Sは乾燥
場所などの必要な位置に移動される。脱型終了後の適宜
のタイミングで電磁弁46は開放されて次回のプレス工
程の給気に備えられる。
【0045】また水平移動手段12のピストン12aが
伸長することにより上型4は再び下型5に整合する位置
まで水平方向Xに移動し、さらに、シリンダ37が駆動
してピストン37aが伸長することにより下型枠36が
下型5に対して上昇する。こうして、成形体Sに対して
高圧縮、搾水、離型、脱型、吸着移送等を含む1サイク
ルの成形サイクルが完了する。
【0046】なお、以上の実施の形態では、空気供給口
43は搾水吸引口40と交互に配列されていたが、成形
面4aに装着されるフィルタ部材13に空気が供給され
ればよいので、その配置及び数は限定されずに、1つで
も、また、それ以上でもよい。
【0047】
【変形例】以下、実施の形態の変形例につき図面を参照
して説明する。なお、実施の形態と同一乃至均等な部
位、部材は同一番号を付して詳細な説明は省略する。
【0048】図10、図11において符号1はこの変形
例の成形装置であり、この成形装置1は、上型4と外型
枠36内に上下を自在にして嵌合した下型5とからな
り、上型4は、下面(成形面4a)に複数の真空吸引口
(搾水吸引口40)を穿設して搾水通過孔(搾水吸引通
路41)と連通し、この搾水吸引通路41は、集水管1
7と接続し、この集水管17は、例えば、実公昭56−
42013号公報に記載の風力回転遠心分離器などを介
して真空源に連通されている。また、この搾水吸引通路
41は、並列した複数の管群であり、集水管17の反対
側で、端部を止め板18で止めてある。
【0049】成形面4aには、水切り用の鉄板により形
成された金網と脱水布等を組み合わせたフィルター部材
13が取り付け止め金としての押さえ板16により固着
してある。また、搾水吸引通路41は、集水管17の反
対側が止め板18で封鎖され、その付近でそれぞれ連結
孔(空気分配通路44)を介して大気吸引管(空気供給
通路45)と連通されている。
【0050】この空気供給通路45は、上型4の搾水吸
引通路41より上方の平面内で、この搾水吸引通路41
と直交する方向に設けられ、その一端には、電磁弁46
が備えられている。この電磁弁46は、成形サイクルと
連動して空気供給通路45へ空気を供給したり、空気を
遮断したりする。この電磁弁46の開閉制御の詳細は、
例えば、図9に示される。
【0051】空気供給通路45の他端は、止め板18に
より閉鎖され、その止め板18を貫通して空気供給通路
45内には軸線上に同心的に給水管19が挿設されてい
る。この給水管19は管壁に設けた孔19aにより内部
が空気供給通路45と連通し、集水管17側からの吸引
力により給水管19の水は空気供給通路45の空気を混
合して搾水吸引通路41を絶えず洗浄しつつ搾水吸引口
40からの搾水と合流して吸引される。
【0052】以上のように構成された成形装置1から成
形体Sを成形するには、図9に示すように、原料投入工
程で成形材料S1 の所定量を下型枠36と成形面5a
とよりなるキャビティ(成形空間)内に投入する。
【0053】ついで、プレス工程では、下型5が上型4
に向いて上昇され、成形面4a上のフィルター部材13
に成形材料S1が当接され、搾水吸引口40から成形材
料S1 に含まれる水が迅速に搾水吸引通路41を通じ
て集水管17から排出されつつ成形材料S1の圧縮成形
が行われる。
【0054】また、圧縮成形と同時に洗浄水を給水管1
9から空気供給通路45,空気分配通路44を介して搾
水吸引通路41内に貫流させて搾水に混じった成形材料
の泥(セメント泥など)を洗い流し、目詰まりの生じる
虞を回避する。
【0055】ついで、成形体Sが成形されたタイミング
(圧縮を解除するタイミング)で電磁弁46が閉鎖され
て離型工程に移行する。この離型工程では、空気供給通
路45からの空気の補給は閉ざされているので、搾水吸
引口40からの吸引力がこの空気供給通路45からの空
気の供給に基づき低下することはない。これにより、こ
の搾水吸引口40の吸引力により成形体を吸着して成形
体を確実に保持しつつ離型を行える。
【0056】これに対して、電磁弁46を開放したま
ま、したがって、空気を供給したままで成形体の吸着を
行うと、図11に示すように、フィルター部材13の側
端13aからの吸引の程度にしたがい、成形体が落下す
ることがある。
【0057】以降、搬送工程、脱型工程に移行される
が、搾水吸引口40からの吸引力が空気供給通路45か
らの空気の供給に基づき低下することはないので、この
搾水吸引口40の吸引力により成形体を吸着して運搬、
脱型しても成形体を確実に保持しつつ運搬、脱型を行え
る。
【0058】その他の構成及び作用効果は実施の形態1
と略同一乃至は均等であるので詳細な説明は省略する。
【0059】以上、本発明の実施の形態を図面により詳
述したが、本発明の具体的な構成はこの実施の形態に限
られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の
設計の変更等があっても本発明に含まれる。
【0060】たとえば、以上の実施の形態の成形装置1
においては電磁弁46を用いて空気を遮断していたが、
この電磁弁46に代えて、供給空気量の調整可能なボー
ル弁等を用いてもよい。空気の供給量を調整制御するこ
とにより、成形体を確実に吸引することができる。
【0061】また、ボール弁やその他の送給空気量を調
整できる手段(空気の供給量の調整可能な風量調整手
段)を成形時に用いれば、空気供給通路から送り込まれ
る風量を成形材料の種類の変更や成形条件の変更に合わ
せて最適風量に調整できる。また、成形材料が一定で
も、成形面(フィルター部材)と成形材料との馴染み等
により成形条件を経時的に変更させる場合に、この風量
調整手段からの空気の供給量(風量)を調整することに
より、成形条件を常に最適に保つことができる。このよ
うな場合には、電磁弁等の空気の遮断、開閉を行う遮断
装置と、ボール弁などの送給空気量の調整を行える風量
調整手段を互いに直列に配列して、1成形サイクルで電
磁弁の開閉動作を行い、長期的成形サイクルにおいて、
ボール弁等の風量調整手段の送給空気量を調整制御を行
ってもよい。
【0062】また、以上の実施の形態では、上型(また
は下型)が下型(または上型)に対して昇降可能とされ
ているが、上型および下型の双方を昇降可能とした成形
装置でもよい。
【0063】また、昇降可能な上型枠8や下型枠36が
用いられていたが、離型性を別の構成により解決すれ
ば、これらの枠体は必ずしも昇降可能でなくてもよい。
たとえば、下型枠36を、平面方向に分割して離型を容
易とすることもできる。また、型枠は上型または下型と
一体でもよい。
【0064】
【発明の効果】以上説明したように、この発明にしたが
えば、成形装置には脱水のための風量を確保する空気供
給通路を備え、この空気供給通路は成形面に送り込む風
量を遮断又は調整可能であるので、圧縮成形後の吸着に
必要な真空圧が低下した場合には、空気供給通路から供
給される空気を遮断又は調整することができ、吸着に必
要な真空圧を保つことができ、これにより、圧縮成形後
の成形体の離型又は移送が安定となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る成形装置を示し、成
形材料を上型と下型との間に開けられた成形空間部内に
投入した状態の断面図である。
【図2】同じく下型と上型と型枠とによる金型により成
形材料を圧縮し、搾水している状態を示す断面図であ
る。
【図3】同じく成形後に上型の成形面に成形体を吸着し
た状態を示す断面図である。
【図4】同じく受台が上昇して成形体を受渡す状態を示
す断面図である。
【図5】同じく成形体を受台に受渡した状態を示す断面
図である。
【図6】実施の形態に係る上型の成形面(下面)を示す
平面図である。
【図7】図6の上型のX−X線で切断した場合の断面図
である。
【図8】成形面(下面)4aにフィルタ部材を装着する
状態を説明する部分斜視図である。
【図9】成形サイクルと電磁弁の開閉フローを説明する
図である。
【図10】変形例に係る成形装置の要部を説明する図1
1のY−Y線で切断した要部断面図である。
【図11】図10のZ−Z線で切断した断面の上型のみ
を示した断面図である。
【符号の説明】
1 成形装置 2 昇降手段 4 上型 4a 成形面 40 搾水吸引口 43 空気供給口 45 空気供給通路 5 下型 5a 成形面 51 噴射孔 12 水平移動手段 13 フィルター部材 14 脱水布 15 金網 S 成形体 S1 成形材料

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下に配置された互いの成形面間に形成
    されるキャビティに成形材料を注型し、該上下型を型締
    めすることにより成形材料を圧縮しつつ該成形材料中に
    含まれる水分を吸引して脱水する成形装置であって、前
    記上型の成形面には、注型された成形材料の搾水及び脱
    気を行うとともに成形後には得られた成形体の離型又は
    移送のために成形体を真空にて吸着して保持する役割を
    兼務する搾水吸引口を備えた成形装置において、 前記成形装置には、前記脱水のための風量を確保する遮
    断又は風量調整可能な空気供給通路を備えていることを
    特徴とする成形装置。
  2. 【請求項2】 前記空気供給通路は、成形サイクルに合
    わせて開閉制御される自動弁を備えていることを特徴と
    する請求項1記載の成形装置。
  3. 【請求項3】 前記空気供給通路より供給される風量
    は、前記搾水吸引口の真空度に連動して該搾水吸引口の
    真空度が所望の真空度に調整可能に制御されることを特
    徴とする請求項1記載の成形装置。
  4. 【請求項4】 前記上型は成形材料を圧縮成形後に成形
    面に成形体を吸着して水平移動可能に設けられることに
    より成形体を受台に移送可能に設けられたことを特徴と
    する請求項1〜請求項3のいずれかに記載の成形装置。
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Cited By (4)

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WO2024057309A1 (en) * 2022-09-12 2024-03-21 Criaterra Innovations Ltd A mold for producing an article of manufacture

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