JP2002080165A - シートトリミング装置 - Google Patents

シートトリミング装置

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JP2002080165A
JP2002080165A JP2000267598A JP2000267598A JP2002080165A JP 2002080165 A JP2002080165 A JP 2002080165A JP 2000267598 A JP2000267598 A JP 2000267598A JP 2000267598 A JP2000267598 A JP 2000267598A JP 2002080165 A JP2002080165 A JP 2002080165A
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roll
cutter
sheet material
sheet
trimming
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JP2000267598A
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Kaname Aoki
要 青木
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シート材料の良好な切口と正確な幅が得ら
れ、運転中でもトリミング幅の変更が可能なシートトリ
ミング装置を提供すること。 【解決手段】 シート材料10の両縁部を切断し任意幅
に揃えるシートトリミング装置6において、回転可能に
支持されたロール支持軸31に沿って軸方向に移動調節
可能でロール面の所要位置にリング状溝を有するリング
状の下刃22を取付けたカッタロール20と、カッタロ
ール20と連動して軸方向に移動し下刃22と当接して
シート材料10を切断する上刃19を有するカッタホル
ダ15とを具備する二組のカッタロール集成体6A、6
Bを、各々の切断位置が互いにカッタロール20の反対
側に位置するようにしてシート材料10の走行方向に離
間配置し、走行するシート材料10を二組のカッタロー
ル集成体6A、6Bの各々のカッタロール20に順次に
巻掛けて片側づつ切断するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シートまたはフィ
ルム等の幅を任意の寸法に揃えるためのトリミング装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的に、シートキャスティング装置に
おいて溶融樹脂をTダイから押し出し、急冷して一定厚
さのシートまたはフィルム材料(以下、本明細書では単
にシート材料と記載する)は、その両側縁に波打ちや凹
凸等の不良部分を有している、この不良部分を除去する
ために、従来から、連続的に給送されるシート材料を二
組のシート送りロールの中間に一対のトリミング用のシ
ャーカッターをシート材料の幅に合わせて配置したシー
ト材料の幅を揃えるためのトリミング装置が用いられて
おり、例えば、特開平8−1650151号公報等に開
示されて周知となっている。
【0003】図4、5を参照して特開平8−16501
51号公報のトリミング装置を説明する。この従来技術
のトリミング装置100は、モータで駆動されるロール
軸132と、ロール軸132に固設され両端部が櫛歯状
に形成された固定櫛ロール134と、固定櫛ロール13
4の櫛歯と互いに入り込む櫛歯を有しており、ロール軸
132には、回転速度と回転トルクとを制御されるモー
タ133が連結されている。また、ロール面の中間溝部
側面に円環状固定刃(下刃)137、137′が設けら
れている。トリミング装置100は、更に、固定櫛ロー
ル134の両側に対称に置かれた一対の移動櫛ロール1
35、135′と、円板状カッター(上刃)142、1
42′の刃先を移動櫛ロールの下刃137、137′に
対し接離可能に移動させるために左右対称に設けられた
一対のシャーカットホルダー141、141′と、シャ
ーカットホルダー141、141′と移動櫛ロール13
5、135′とを連動して軸方向に調整可能な対称に設
けられた一対の移動サポート151、151′とを有し
ている。
【0004】トリミング装置100の作用について説明
する。給送されたシート材料130は固定櫛ロール13
4と、これに係合する一対の移動櫛ロール135、13
5′に巻掛けられる。ロール軸132を介してモータ1
33により固定櫛ロール134および移動櫛ロール13
5、135′を回転させ、ローラに巻掛けられたシート
材料130に適度な張力を与えて弛みを防止している。
移動サポート151、151′に支えられた自由回転の
円板状カッター142、142′が、移動櫛ロール13
5、135′の側面の下刃137、137′に接し、下
刃137、137′と連れ回りして切断を開始する。移
動サポート151、151′を移動させることにより、
運転中でもシート材料の切断位置を換え、シート材料の
幅を換えることができる。シート材料130はロールの
櫛部で支えられ幅方向に垂れ下がらない。既述したよう
に、シート材料130が、ロールに巻掛けられ適度な張
力を与えられた状態で切断されるので、正確な切断幅と
良好な切り口が得られる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】特開平8−16505
1号公報のトリミング装置は、シート材料の良好な切口
と正確な幅が得られ、しかも運転中でもトリミング幅の
変更が可能なものとなっているが、以下に述べるよう
な、いくつかの問題点が存在している。
【0006】厚物シートをキャスティングするときは冷
却速度が遅いので、Tダイから押し出された樹脂シート
が充分に冷却されない場合がある。樹脂シートが充分に
冷却されずに未だ柔らかい状態で給送されてくると、従
来のトリミング装置の櫛ロールと接触したときに、樹脂
シートの表面に櫛形の条模様が転写される。また、ロー
ルの櫛歯の角部にモノマーやコーティング材が付着堆積
し、この堆積物による櫛歯模様がシートに転写する虞が
ある。
【0007】更に、櫛ロール間には隙間があるのでシー
ト材料とロールが滑りやすく、シート材料の表面を傷つ
ける虞がある。従って、ロールに駆動装置を設けてシー
ト材料とロール間の滑りを無くすようにする必要があ
る。更に、櫛ロールは加工形状が複雑であり、櫛歯が変
形した際の修正などの加工コストが高価格となり、櫛歯
の洗浄などの維持コストも考慮しなければならない。
【0008】本発明は、こうした従来技術によるシート
トリミング装置における問題を解決することを技術課題
としており、シート材料の良好な切口と正確な幅が得ら
れ、シート材料が充分に冷却されずに未だ軟弱な状態で
給送される場合でも、シート材料の表面に条や凹凸を生
じることなく、運転中でもトリミング幅の変更が可能な
シートトリミング装置を提供すること目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
は、連続的に給送されるシート材料の両縁部を一対の円
環状の上刃とこれと側接する円板状下刃とによって切断
し、前記シート材料の幅を任意の寸法に揃えるシートト
リミング装置において、本体フレームの両側で回転可能
に支えられたロール支持軸に支持されて自由回転し、軸
方向に移動調節可能でロール面の所要位置にリング状溝
を有するリング状の下刃を取付けたカッタロールと、前
記カッタロールと連動して軸方向に移動しカッタロール
の下刃と当接して前記シート材料を切断する自由回転の
上刃を有するカッタホルダとを具備する二組のカッタロ
ール集成体を、各々の切断位置が互いにカッタロールの
反対側に位置するように配置して前記シート材料の走行
方向に離間配置し、連続走行中の前記シート材料を前記
二組のカッタロール集成体の各々のカッタロールに順次
に巻掛けて前記シート材料の縁部を片側づつ切断するよ
うにしたことを特徴とする。
【0010】また、前記シートトリミング装置を使用し
て、連続的に給送されるシート材料の両縁を切断し、幅
を一定に揃えるシートトリミング方法において、前記シ
ート材料を前記二組のカッタロール集成体の各々のカッ
タロールに、その巻掛角度が90度以上となるようにし
て順次に巻掛け、上流側のロール支持軸を把手を回すこ
とにより前記内ねじスリーブを移動し、カッタロールを
移動してカッタロール上の前記シート材料の片側の切断
位置に合わせた後ロール支持軸の回転を固定し、上刃を
有するカッタホルダはカッタロールと連動して切断位置
に移動し、同様に下流側のロール支持軸を回して内ねじ
スリーブを移動し、下流側カッタロールを移動して前記
シート材料の反対側の切断位置に合わせ(又は前記シー
ト材料の規定幅に合わせ)、ロール支持軸の回転を固定
し、下流側のカッタホルダは下流側のカッタロールに連
動して切断位置に移動し、二組のロールカッタを用いて
片側づつトリミングし、運転中でもシート材料の幅調整
を可能としたシートトリミング方法が提供される。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図1から図3を参照して、
本発明によるシートトリミング装置の好ましい実施形態
を説明する。なお、シート材料の製造装置では、溶融樹
脂をTダイから板状に押し出し、冷却するキャスティン
グ工程の直後にトリミング装置を設置して両側の縁部の
トリミングを行うか(この手順は、延伸処理をしない厚
手のプレーンシートを製造する場合で、トリミングの後
に表面処理、コーテイング処理等が実施される)、シー
ト材料の加工処理(延伸処理、表面処理、コーテイング
等)を済ませた後の巻取工程前にトリミングを行うのが
通常である。以下に説明する実施形態では、キャスティ
ング工程の直後にトリミング装置が設置されているが、
シート材料の加工処理(延伸処理、表面処理、コーティ
ング処理等)を済ませた後の巻取工程前に設置されるト
リミング装置についても同様である。
【0012】図1のシート製造装置1において、2は溶
融樹脂をシート状に押出すリップを有するTダイ、3は
Tダイ2から押し出され、垂れ下がったシート状溶融樹
脂を受取って急冷固化してシート材料10を成形するキ
ャスティングロール、4及び5はシート材料10を更に
冷却して硬化させる冷却ロールである。キャスティング
ロール3、冷却ロール4、5は不図示の駆動モータによ
り駆動され、各モータは、キャスティングロール3の周
速がTダイ2から押し出されるシート材料10の速度に
一致し、かつ、シート材料10が弛まないような冷却ロ
ール4、5の円周速度が得られるように引取り制御され
ている。ロール5を通過したシート材料10はカッタロ
ール集成体6A、6Bのカッタロール20、20に巻掛
けられて両縁部をトリミングされ、ガイドロール7を経
由し、引取りロール8とニップロール9に挟まれて引取
られ次工程へ移送される。
【0013】シートトリミング装置6は、シート材料1
0の走行方向に並べて配設された二組のカッタロール集
成体6A、6Bを具備しており、カッタロール集成体6
A、6Bの各々は、上部フレーム11a、11bと、上
部フレーム11a、11bに固設した横梁16とに取付
けられている。引取ロール8は不図示のモータにより駆
動され、このモータのトルクはカッタロール集成体6
A、6Bを通過するシート材料10に、トリミング時の
切断抵抗に負けない充分の引張力を与えるように制御さ
れる。引取ロール8とニップロール9がシート材料10
を挟んで押さえる力は、ニップロール9を回転自在に支
えるレバー13と、レバー13を押すエアシリンダ12
により与えられる。
【0014】カッタロール集成体6A、6Bの各々のカ
ッタロール20、20は駆動されずに自由回転する遊動
ロールまたはフリーロールであるが、図1に示すよう
に、引取ロール8によるシート材料10の引張力とシー
ト材料10の張力とにより、カッタロール20、20に
切断抵抗に勝る回転トルクが伝達されるように、カッタ
ロール20、20へのシート材料10の巻掛け角度が9
0度以上となるように設置されており、シート材料10
がカッタロール20、20上で滑らないようになってい
る。
【0015】次に、カッタロール集成体6A、6Bを更
に詳細に説明する。カッタロール20はロール面を形成
する筒部20cと、この筒部20cと一体のロールボス
20aと、筒部20cに対しロールボス20aと反対側
に一体に固設されたロールボス20bとを具備してお
り、ロールボス20aにはキー27によって回り止めさ
れたリング状の下刃22が嵌合、取付けられ、カッタロ
ール20と同径の継ロール21を介して押さえ環23と
ボルトでカッタロール20に締め付けられている。下刃
22は略L字形の断面形状を有しており、カッタの上刃
19が側接移動するときのためのリング状溝を形成して
いる。
【0016】カッタロール20を支持するロール支持軸
31は上部本体フレーム11a、11bの両側で支持環
33、32により支持され、軸端部に設けられた面取り
部31cに把手34を装着することにより回転し、ロッ
クナット35を軸端ねじ部31dに螺合することにより
ロック可能である。また、ロール支持軸31のカッタロ
ール20を支える片側にトリミング位置調整ねじ31a
(角ねじ)が形成されており、このトリミング位置調整
ねじ31aに回転方向を拘束された内ねじスリーブ26
が螺合している。
【0017】カッタロール20のロールボス20a側
は、内ねじスリーブ26に軸受24を介して回転可能に
支持され、ロールボス20bの軸31b側は、軸31b
に沿って摺動可能な摺動座環36により軸受37を介し
て支えられている。カッタロール20とロール支持軸3
1はこのように構成されているので、把手34によりロ
ール支持軸31を回すことにより、自由回転するカッタ
ロール20の軸方向位置を調整可能にしている。
【0018】次に、自由回転の上刃19を有するカッタ
ホルダ15が、カッタロール20と連動して軸方向に移
動する構成について説明する。カッタホルダ15はカッ
タ台板14aに固設され、カッタ台板14aにリニアベ
アリング18が取付けられている。一方、上部本体フレ
ーム11a、11bに固設する横梁16に、ロール支持
軸31と平行にリニアガイド17が取付けられ、このリ
ニアガイド17にリニアベアリング18が係合している
ので、カッタホルダ15はロール支持軸31と平行に移
動することができる。
【0019】カッタ台板14aと一体構造の移動サポー
ト14が、カッタロール20に向かって延設されてお
り、この移動サポート14の端部が内ねじスリーブ26
と結合しているので、カッタホルダ15はカッタロール
20の移動と連動することができ、カッタホルダ15に
取付けられた上刃19とカッタロール20の下刃22の
側接する相対位置を保持することができる。また、この
構造は内ねじスリーブ26の回り止め機能を持ってい
る。
【0020】なお、カッタホルダ15は上刃19の移動
機構(空気式アクチュエータによりX軸とY軸の2方向
に移動可能となっている。)を内蔵したものとし、上刃
19を図3の二点差線で示したカッタロール20の表面
から離れた位置から、図3に実線で示した位置まで(カ
ッタロール20に近づく方向に距離f、下刃22に側接
する方向に距離eを)移動して、上刃19を下刃22に
側接させることができる。上刃19は自由回転可能であ
り、シート材料10の切断のときは、下刃22と連れ回
りをするようになっている。
【0021】シートトリミング装置6とシートトリミン
グ装置6Aは構造的に全く同じであり、シート製造装置
1の上部本体フレーム11a、11bに設置するとき、
図2に示すように、カッタロール20の切断位置(下刃
22の位置)が互いにロール幅の反対側に位置するよう
にして、シート材料10の走行方向に沿って順番に並べ
て設け、連続走行中のシート材料10を二組のカッタロ
ール集成体6A、6Bのカッタロール20、20に順次
に巻掛けて片側づつトリミングするようにして、運転中
のシート材料10の幅調整が可能となるようにしてい
る。
【0022】次に、シートトリミング装置6を使用し
て、連続的に給送されるシート材料10の両縁を切断し
て、不良部分を除き、幅を任意の寸法に揃える作用につ
いて説明する。Tダイ2から押し出されたシート状樹脂
は、キャスティングロール3と密着することにより急冷
固化してシート材料10となる。シート材料10は、冷
却ロール4、5によりを更に冷却されて硬化し、その
後、カッタロール集成体6Aのカッタロール20および
カッタロール集成体6Bのカッタロール20に、その巻
掛角度が90度以上となるように順次に巻掛けられて給
送される。このとき、まず、上流側のシートトリミング
装置6のロール支持軸31のロックナット35を弛めて
把手34を回すことにより内ねじスリーブ31aが移動
し、カッタロール20を移動してカッタロール20上の
シート材料10の片側の所要の切断位置に合わせると、
上刃19を有するカッタホルダ15はカッタロール20
と連動して切断位置に移動し、ロックナット35を締め
てロール支持軸31を固定する。不図示のカッタ操作ス
イッチを押すと、カッタホルダ15に内蔵する上刃19
移動機構が上刃19を(図3の二点差線で示した位置か
ら実線で示した位置まで)移動して下刃22に側接さ
せ、シート材料10の片側縁のトリミングを開始する。
【0023】次に、同様に下流側のシートトリミング装
置6Aのロール支持軸31を回して内ねじスリーブ26
を移動し、シートトリミング装置6Aのカッタロール2
0を移動してシート材料10の反対側の所要の切断位置
に合わせ(又はシートの規定幅に合わせ)ると、カッタ
ホルダ15もカッタロール20と連動して切断位置に移
動し、ロックナット35を締めてシートトリミング装置
6Aのロール支持軸31を固定する。不図示のカッタ操
作スイッチを押すと、カッタホルダ15が上刃19をカ
ッタロール20の下刃22に側接する位置に移動し、シ
ート材料10の反対側の側縁のトリミングを開始する。
【0024】シート材料10をトリミングするときの、
カッタの位置関係と、シート材料10の幅寸度につい
て、図2を用いて説明する。L1はカッタロール集成体
6A、6Bへ給送されるシート材料10の幅を示し、L
2はトリミングした後のシート材料10の幅を示す。1
0a、10bはトリミングで切り取られたシート材料1
0の縁部(耳)である。カッタロール20とカッタホル
ダ15が移動可能な距離をcとすれば、シート材料10
の最小幅はL3となり、最小幅L3をトリミングするとき
のカッタロール20とカッタホルダ15の位置は二点差
線で示した位置となる。
【0025】既述の説明から理解されるように、本実施
形態によるシートトリミング装置6によれば、シート材
料10の良好な切口と正確な幅が得られ、シート材料1
0が充分に冷却されおらず未だ軟弱な状態で給送される
場合でも、シート材料10の表面に条や凹凸が生じるこ
となく、また、運転中でもトリミング幅の変更が可能で
ある。
【0026】
【発明の効果】以上詳細に説明した如く、本発明のシー
トトリミング装置によれば、軸方向に移動調節可能でロ
ール面の所要位置のリング状溝とリング状の下刃を有す
る自由回転のカッタロールと、該カッタロールと連動し
て軸方向に移動しカッタロールの下刃と側設してシート
材料を切断する自由回転の円板状上刃とで構成された二
組のカッタロール集成体を、切断位置が互いにロール幅
の反対側に位置するようにして、シート材料の走行方向
に並べて設け、連続走行中のシート材料を、二組のカッ
タロールに順次に巻掛け、片側づつトリミングするよう
にしているので、シート材料は、ロールにシートが密着
した状態で切断するため、空中切りのようなシートのよ
じれによる切口の乱れ、凹凸や粗縁を生ずる虞れは全く
なく、良好な切口と正確な幅が得られ、シート材料のず
れがないので切断面が奇麗で、ケバや切断粉が生じない
効果がある。
【0027】また、カッタロールは凹凸のない円筒ロー
ルのため、従来のトリミング装置の櫛ロールのときのよ
うな樹脂シートの表面に櫛形の条模様、モノマーやコー
ティング材の蓄積模様の転写等が生じないこと。また、
シート材料のカッタロールへの巻掛け角度が大きく、シ
ート材料の引張力で切断力を充分賄うことが可能である
ので、駆動装置が不要となり、また、カッタロールの形
状も単純で製造コストが安くなる効果がある。
【0028】更に、カッタロールは円筒ロールであるた
め、運転中に軸方向へ移動してもシート材料の走行に差
し支えなく、従って、運転中でもシート材料の切断位置
の調整が可能であり、機械を停止する必要がなくなり、
機械の停止及び立上げまでの時間を大幅に節約できる効
果がある。また、シートのトリミング幅位置をを片側づ
つ単独に調整できるので、シートの品質が左右で少々偏
って成形された場合でも、容易に左右のトリミング幅を
合わせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るシートトリミング装
置を設けたシート製造装置の概略を示す側面図である。
【図2】図1のシートトリミング装置の構成をカッタロ
ールの中心線B−B及びB′−B′において上歯カッタ
ホルダ側のA、A′側を水平に展開して示した展開平面
図である。
【図3】図2において参照符号Cで示す部分のカッタロ
ールの部分拡大図である。
【図4】従来のシートトリミング装置で広幅シートをト
リミングするときの切断状態を示す正面図である。
【図5】従来のシートトリミング装置で狭い幅のシート
をトリミングするときの切断状態を示す正面図である。
【符号の説明】
1…シート製造装置 6…トリミング装置 6A…カッタロール集成体 6B…カッタロール集成体 10…シート 11a…上部フレーム 11b…上部フレーム 14…移動サポート 14a…カッタ台板 15…カッタホルダ 17…リニアガイド 18…リニアベアリング 19…上刃 20…カッタロール 22…下刃 24…軸受 26…内ネジスリーブ 31…ロール支持軸 34…把手 35…ロックナット 36…摺動環 37…軸受

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 連続的に給送されるシート材料の両縁部
    を一対の円環状の上刃とこれと側接する円板状下刃とに
    よって切断し、前記シート材料の幅を任意の寸法に揃え
    るシートトリミング装置において、 本体フレームの両側で回転可能に支えられたロール支持
    軸に支持されて自由回転し、軸方向に移動調節可能でロ
    ール面の所要位置にリング状溝を有するリング状の下刃
    を取付けたカッタロールと、前記カッタロールと連動し
    て軸方向に移動しカッタロールの下刃と当接して前記シ
    ート材料を切断する自由回転の上刃を有するカッタホル
    ダとを具備する二組のカッタロール集成体を、各々の切
    断位置が互いにカッタロールの反対側に位置するように
    配置して前記シート材料の走行方向に離間配置し、走行
    する前記シート材料を前記二組のカッタロール集成体の
    各々のカッタロールに順次に巻掛けて前記シート材料の
    縁部を片側づつ切断するようにしたことを特徴とするシ
    ートトリミング装置。
  2. 【請求項2】 前記ロール支持軸の片側のカッタロール
    支持部にはトリミング位置調整ねじが形成されていると
    共に、軸端部に設けられた把手により回転可能であり、
    前記トリミング位置調整ねじに螺合すると共に回転方向
    を拘束された内ねじスリーブが設けられ、カッタロール
    の片側は軸受を介して前記内ねじスリーブに回転可能に
    支持され、カッタロールの他の片側は前記ロール支持軸
    上を摺動可能な摺動座環により軸受を介して支えられて
    いる構成で、前記把手により前記ロール支持軸を回すこ
    とにより前記カッタロールの軸方向位置を調整可能であ
    ることを特徴とする請求項1に記載のシートトリミング
    装置。
  3. 【請求項3】 前記下刃を有するカッタロールと、前記
    上刃を有するカッタホルダとの連動機構は、 本体フレームにカッタロール軸と平行に取付けられたリ
    ニアガイドと、 前記リニアガイドに係合するリニアベアリングが取付け
    られたカッタ台板と、 前記カッタ台板に取付けられたカッタホルダと、 前記カッタ台板と一体構造でカッタロールに向かって伸
    びている移動サポートとを具備し、 前記移動サポートの端部が前記ロール支持軸に螺合する
    内ねじスリーブと結合されて、前記内ねじスリーブの回
    転方向を拘束し、カッタホルダがカッタロールの移動と
    連動するようになっていることを特徴とする請求項1ま
    たは2に記載のシートトリミング装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3に記載するシートトリミン
    グ装置を使用して、連続的に給送されるシート材料の両
    縁を切断し、幅を一定に揃えるシートトリミング方法に
    おいて、 前記シート材料を前記二組のカッタロール集成体の各々
    のカッタロールに、その巻掛角度が90度以上となるよ
    うにして順次に巻掛け、 上流側のロール支持軸を把手を回すことにより前記内ね
    じスリーブを移動し、 カッタロールを移動してカッタロール上の前記シート材
    料の片側の切断位置に合わせた後ロール支持軸の回転を
    固定し、 上刃を有するカッタホルダはカッタロールと連動して切
    断位置に移動し、 同様に下流側のロール支持軸を回して内ねじスリーブを
    移動し、 下流側カッタロールを移動して前記シート材料の反対側
    の切断位置に合わせ(又は前記シート材料の規定幅に合
    わせ)、 ロール支持軸の回転を固定し、 下流側のカッタホルダは下流側のカッタロールに連動し
    て切断位置に移動し、 二組のロールカッタを用いて片側づつトリミングし、 運転中でもシート材料の幅調整を可能としたシートトリ
    ミング方法。
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