JP2002079663A - プリンタの記録素子検査装置及び方法 - Google Patents

プリンタの記録素子検査装置及び方法

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JP2002079663A
JP2002079663A JP2001165456A JP2001165456A JP2002079663A JP 2002079663 A JP2002079663 A JP 2002079663A JP 2001165456 A JP2001165456 A JP 2001165456A JP 2001165456 A JP2001165456 A JP 2001165456A JP 2002079663 A JP2002079663 A JP 2002079663A
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JP2001165456A
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Nobuo Matsumoto
伸雄 松本
Hidekazu Kito
英一 鬼頭
Kiyotaka Kaneko
清隆 金子
Yasuyuki Hosono
康幸 細野
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Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 動作不良のノズルを簡単な構成で精度良く特
定する。 【解決手段】 黒インク用の奇数番ノズルを駆動して、
奇数番ノズルのチェックライン45aを記録する。次
に、記録紙17を送った後に、黒インク用の偶数番ノズ
ルを駆動して偶数番ノズルのチェックライン45bを記
録する。同様にして、イエロー、マゼンタ、シアンの各
色のチェックライン45c〜45hを記録する。各ライ
ン45a〜45hに対応した位置で受光素子46aを配
置したラインセンサ46を設ける。このラインセンサ4
6を走査機構67により主走査方向Mに平行移動する。
この平行移動に同期させて各受光素子46aにより各チ
ェックライン45a〜45hの記録画素Pの濃度を読み
取る。記録画素の濃度が所定値に達しない画素P2を記
録したノズルを動作不良ノズルと特定する。各記録画素
Pの間に隙間が形成されるから、動作不良ノズルを確実
に特定することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はプリンタの記録素子
検査装置及び方法に関し、特に各記録素子の状態の検査
が容易な記録素子検査装置及び方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】記録紙に対して画像を記録するものとし
ては、インクジェットヘッドを用いたプリンタや、サー
マルヘッドを用いたプリンタなどがある。これらプリン
タでは、なんらかの原因で記録素子が動作不良になるこ
とがある。例えば、インクジェットプリンタではインク
を吐出するノズルでインク詰まりが発生し、インク吐出
量が低下したり、インクが吐出されなくなったりする。
この場合には、記録画像にスジ状の色むらや濃度むらが
発生する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来は記録された画像
を観察して、スジ状の色むらや濃度むらが発生している
場合には、ヘッドクリーニングモードに切り替えて、ク
リーニングを行い、インク詰まりや吐出方向の異常を解
消させるようにしている。クリーニング処理では、イン
クを勢い良く各ノズルから吐出したり、外部からノズル
を吸引してインクを吸い出したり、ノズル周縁を拭いた
りすることが行われる。このように、人手による観察の
場合には、インク詰まりを発見することが遅れ、プリン
ト品質が低下した状態で画像が記録されてしまうことが
ある。個人的にプリントを楽しむホームユース的なプリ
ンタでは、このような記録品質の低下はそれほどの影響
がないが、業務用として用いる場合には記録素子の動作
不良の発見の遅れは不良プリントの多量発生につながる
ため致命的であり、記録素子の動作不良を確実にしかも
簡単に発見することが望まれていた。
【0004】また、近年ではインクジェットヘッドのノ
ズルの高密度化が進み、高品質な画像の記録が可能にな
ってきている。これに伴い、不良ノズルを簡単に特定す
ることが困難になってきている。
【0005】本発明は上記課題を解決するためのもので
あり、記録素子の動作不良を確実にしかも容易に発見す
ることができるようにした記録素子検査装置及び方法を
提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載のプリンタの記録素子検査装置では、
各記録素子の配列方向で記録素子をn(nは自然数)個
飛びで駆動してn個飛びの第1の記録素子チェックライ
ンを記録し、次に、駆動する記録素子を異ならせて同じ
くn個飛びで駆動して第2の記録素子チェックラインを
記録し、以下、同様にして順に第n+1の記録素子チェ
ックラインまで各チェックラインを記録するヘッド状態
チェックライン記録部と、このヘッド状態チェックライ
ンをセンサで読み取って、前記記録素子の状態を検査す
る手段とを備えている。
【0007】なお、駆動する記録素子は、請求項1記載
の発明のように1個の他に、請求項2記載の発明のよう
に複数個であってよく、この場合には複数記録素子単位
で画素が記録され、これに基づき複数の記録素子単位で
不良素子等の特定が行われる。前記センサは受光素子を
備えており、この受光素子を前記記録素子の配列方向に
移動させて、各記録素子チェックラインの各記録画素の
濃度を読み取ることが好ましい。また、前記受光素子を
前記記録素子の配列方向に直交する方向で各記録素子チ
ェックラインの記録ピッチで配置して前記センサを構成
することが好ましい。さらには、チェックラインによる
各画素に対応させて前記受光素子を前記記録素子の配列
方向に並べて前記センサを構成してもよい。
【0008】前記記録ヘッドはインクジェットヘッドで
あり、前記ヘッド状態チェックラインにより、インクジ
ェットヘッドのノズルのインク吐出状態を検査して、ア
ラームまたはヘッド回復措置を行うことが好ましい。
【0009】また、請求項7記載のプリンタの記録素子
検査方法では、各記録素子の配列方向で記録素子をn
(nは自然数)個飛びで駆動してn個飛びの第1の記録
素子チェックラインを記録し、次に、駆動する記録素子
を異ならせて同じくn個飛びで駆動して第2の記録素子
チェックラインを記録し、以下、同様にして順に第n+
1の記録素子チェックラインまで各チェックラインを記
録し、前記第1〜第n+1のチェックラインの各記録画
素の濃度をセンサにより読み取ることで、前記記録素子
の動作不良を検出している。なお、駆動する記録素子
は、1個の他に、複数個であってよく、この場合には、
複数記録素子単位で不良素子が特定される。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は本発明のインクジェットプ
リンタを示す概略図である。インクジェットプリンタ9
は、給紙部10、画像記録部11、記録紙リザーバ1
2、カッタ部13、ソーター14から構成されている。
給紙部10は、記録紙マガジン15内の給紙ローラ16
を回転させて、記録紙17をマガジン15から引き出
す。引き出された記録紙17は、画像記録部11に送ら
れる。記録紙17は本実施形態ではA4サイズの幅を有
するものを用いており、A4サイズのプリントを可能に
しているが、これら記録紙17の幅や記録長さは適宜変
更してよい。
【0011】画像記録部11は、第1及び第2搬送ロー
ラ対20,21と、予熱用サーマルヘッド22と、イン
クジェットヘッド23とから構成されている。第1及び
第2搬送ローラ対20,21は、ドライバ18を介して
モータ19により回転駆動され、記録紙17をニップし
て搬送する。これら第1及び第2搬送ローラ対20,2
1の間には、予熱用サーマルヘッド22とインクジェッ
トヘッド23とが取り付けられている。これらヘッド2
2,23は、記録紙17の送り方向に直交する記録紙幅
方向(主走査方向)に平行に配置されている。予熱用サ
ーマルヘッド22及びインクジェットヘッド23の下方
にはプラテンローラ24,25が配置されており、これ
らプラテンローラ24,25は記録紙17を支持する。
【0012】予熱用サーマルヘッド22はシフト機構2
6により昇降自在に構成されている。そして、インクジ
ェットヘッド23による記録時には下降して、プラテン
ローラ24との間で記録紙17を挟持して、各発熱素子
により記録紙17を予熱する。また、記録時以外は記録
紙17から離れた退避位置にシフト機構26によりセッ
トされる。図2に示すように、サーマルヘッド22には
主走査方向Mに多数の発熱素子27がライン状に並べて
設けられている。予熱は、インク吐出による記録の際
に、吐出されたインクを記録紙17上で短時間に乾燥す
るために行う。
【0013】このため、図1に示すように、サーマルヘ
ッド22の各発熱素子27は、ヘッド駆動部30を介し
て駆動制御される。ヘッド駆動部30には、各発熱素子
27毎の駆動データがシステムコントローラ(以下、単
にコントローラという)31から送られる。駆動データ
は、インクジェットヘッド23によるインク吐出量に基
づき決定される。そして、インク吐出量が大きい画素に
対しては、この画素記録エリアに対して、サーマルヘッ
ド22の発熱素子27により、比較的大きな予熱エネル
ギが印加される。また、インク吐出量が小さい画素に対
しては、この画素記録エリアに対して、サーマルへッド
22の発熱素子27により比較的に小さな予熱エネルギ
が印加される。
【0014】予熱後の冷却の観点からは、サーマルヘッ
ド22とインクジェットヘッド23との距離Lはできる
だけ小さい方が好ましい。そして、この距離Lに応じて
サーマルヘッド22の予熱開始位置とインクジェットヘ
ッド23の記録開始位置とが特定され、記録紙17にお
ける予熱開始位置に合わせてインクジェットヘッド23
による記録が開始されるように制御される。
【0015】図3に示すように、インクジェットヘッド
23には、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン
(C)、ブラック(K)の各色のライン記録用のノズル
35,36,37,38が主走査方向Mに並べて設けら
れている。インクジェットヘッド23内には、周知のよ
うに、これら各ノズル35〜38近くのインク流路にピ
エゾ素子が配置されている。このピエゾ素子によりイン
ク流路を収縮・伸長させることにより、インクの吐出と
供給とが行われる。
【0016】このため、図1に示すように、各ピエゾ素
子はインクジェットヘッド駆動部39により駆動制御さ
れる。インクジェットヘッド駆動部39は、画像データ
に応じた駆動信号を各ピエゾ素子に与える。このインク
ジェットヘッド駆動部39にはコントローラ31が接続
されている。コントローラ31にはフレームメモリ40
が接続されており、このフレームメモリ40に、画像読
取装置や画像出力装置からの画像データが書き込まれ
る。
【0017】コントローラ31は、各色の画像データに
基づき各色のノズル35〜38毎のピエゾ素子の駆動デ
ータを求める。この駆動データはインクジェットヘッド
駆動部39に送られる。そして、コントローラ31は、
記録紙17の送りに同期してヘッド駆動部39を介して
各ピエゾ素子を駆動する。これにより、画像データに応
じたサイズ及び数量のインク液滴が記録紙17に向けて
吐出され、このインク液滴が記録紙17に付着する。し
たがって、記録紙17にはY、M、C、Kのインク付着
によりフルカラー画像が記録される。
【0018】本実施形態では、階調表現方法として、ド
ット径制御法とドット密度制御法とを併用して高画質な
プリントを実現しているが、これはドット径制御法、ド
ット密度制御法の一方を採用してもよい。なお、各色の
ノズルは一定ピッチで副走査方向Sに離れて形成されて
おり、この分だけ、記録する画像データをずらしたもの
で各色のピエゾ素子が駆動される。したがって、最終的
には、同一ラインには同一の各色画像データに基づくイ
ンク液滴が記録されることになる。
【0019】また、コントローラ31のメモリ31aに
はマーク作成用データが記憶されている。このマーク作
成用データに基づき、コントローラ31は、図4に示す
ように、各画像41の境界にカットマーク42及びソー
トマーク43を記録する。本実施形態では、記録紙17
の一方の側縁部に矩形状のカットマーク42を、他方の
側縁部に矩形状のソートマーク43を記録している。
【0020】更に、コントローラ31のメモリ31aに
は、ヘッド状態チェックパターン45の作成用データが
記憶されている。この作成用データに基づき、コントロ
ーラ31は、電源投入直後のセットアップモード時に、
図5に示すように、記録紙17の先端部にカットマーク
42とともにヘッド状態チェックパターン45を記録す
る。
【0021】図5はヘッド状態チェックパターン45を
拡大して示す平面図である。ヘッド状態チェックパター
ン45は、各色毎に複数個のチェックライン45a〜4
5hから構成される。チェックライン45a〜45h
は、各ノズルのインク吐出による画素Pを、各ノズル単
位で検出することができるように、所定ピッチで主走査
方向Mに並べて構成されている。また、このピッチ分だ
けチェックライン45a〜45hは副走査方向Sに並べ
て設けられている。本実施形態では、前記ピッチをノズ
ル2個分としてあり、記録画素Pが1個飛びで記録され
る。したがって、チェックライン45a〜45hは各色
について各2本ずつ設けられる。なお、各画素Pは本実
施形態では最大濃度で記録されるが、これは中間濃度や
その他の濃度などの一定濃度値で形成してよい。また、
前記チェックライン45a〜45hの記録形態は、ノズ
ル1個飛びの他に、2個飛び、3個飛び(図6〜図9参
照)のように、n(nは自然数)個飛びであればよく、
この場合にはn+1本のチェックラインが記録される。
【0022】このように、検査対象ノズルに対応する画
素Pの間に隙間が形成されるため、この画素Pとこれを
記録したノズル35〜38との対応関係を容易に把握す
ることができる。また、ヘッド状態チェックパターン4
5を後述するラインセンサ46で読み取る際に、受光素
子46aの配列密度が記録画素Pの密度ほどに取れない
場合でも、このように各画素Pに隙間を設けるように記
録することで、ノズル35〜38とこれによる画素Pと
をラインセンサ46により簡単にしかも確実に対応付け
ることができる。
【0023】図1に示すように、コントローラ31には
記録紙17の送り量を検出するパルスジェネレータ51
が設けられている。パルスジェネレータ51は記録紙1
7に接触して記録紙17の送り量に比例するパルス数を
発生する。コントローラ31は、パルスジェネレータ5
1からのパルス数をカウントして単位時間当たりの記録
紙送り量を求める。この送り量に基づきコントローラ3
1は、サーマルヘッド22やインクジェットヘッド23
の駆動タイミングを決定する。さらに、記録紙17の送
り速度に応じて各発熱素子27の駆動データを補正す
る。例えば、記録紙17の送りが速くなるに従い各発熱
素子27による加熱量を上げる。また、記録紙17の送
りが遅くなる場合には、各発熱素子27による加熱量を
下げる。更には、記録紙17の送り速度が「0」に近い
場合には加熱量を「0」にして、記録紙17を不必要に
加熱することがないようにしている。なお、パルスジェ
ネレータ51を用いることなく、単に送りモータ19を
パルスモータから構成し、これの駆動パルス数をカウン
トすることにより、上記の各種タイミングを決定しても
よい。
【0024】記録紙リザーバ12は、画像記録部11の
搬送ローラ対21と、可動ガイド55と、カッタ部13
側の搬送ローラ対56とから構成されており、駆動ロー
ラ21aと駆動ローラ56aとに速度差(一方のローラ
56aを停止させることを含む)を設けることで、各搬
送ローラ対21,56の間に記録紙17を垂れ下げて一
時的に貯留する。
【0025】可動ガイド55は、搬送ローラ対21,5
6との間で、駆動ローラ21aの回転軸に回転自在に取
り付けられている。この可動ガイド55は、記録紙17
の先端をカッタ部13に案内するもので、記録紙17の
先端通過時には可動ガイド55の先端が搬送ローラ対5
6のニップ部入り口側に近接した状態のガイド位置(二
点鎖線表示)にされ、記録紙17の先端が通過した後
は、記録紙17をループ状に一時的に貯留する退避位置
(実線表示)にされる。この可動ガイド55が退避した
空間部分に記録紙17が垂れ下がることで、記録紙17
が一時的に貯留される。
【0026】カッタ部13は、第1,第2及び第3の搬
送ローラ対56,57,58と、チェックライン読取部
60と、カッタ61とから構成されている。各搬送ロー
ラ対56〜58はモータ62により回転駆動される。モ
ータ62は、ドライバ63を介してコントローラ31に
より回転制御される。カッタ61は、ドライバ64を介
してコントローラ31により制御され、各画像の境界位
置でカットマーク42及びソートマーク43を含んだ部
分の記録紙17を切断し、各画像毎のプリント70に切
り離す。
【0027】チェックライン読取部60は、図5に示す
ように、マークセンサ65と、ラインセンサ46と、走
査機構67とから構成されている。マークセンサ65
は、カットマーク42及びソートマーク43を検出する
受光素子65aを備えており、マーク検出信号をコント
ローラ31に送る。本実施形態では、カットマーク42
及びソートマーク43の識別はその記録位置に基づき行
っており、側縁部の一方に形成されている場合にはカッ
トマークと判定し、他方に形成されている場合はソート
マークと判定する。
【0028】コントローラ31は前記カットマーク42
及びソートマーク43の検出信号に基づきモータ62の
回転を制御して、記録紙17の各画像境界部分をカッタ
61に順に送り、図4に示すように、境界の前後でカッ
ト予定線71,72により2度切断を行う。これによ
り、境界部分のカットマーク42やソートマーク43が
切り落とされて、各画像43毎のプリント70が得られ
る。このプリント70は、切断後にトレイ75に集積さ
れる。また、ソートマーク43の検出信号に基づきコン
トローラ31はソーター14を制御して、新たなトレイ
75をプリント落下位置にセットする。したがって、各
プリント70は各注文毎に1つのトレイ75に挿入さ
れ、各注文毎に1まとまりにされる。
【0029】ソーター14は、ベルトコンベア76に多
数のトレイ75を配置して構成されている。そして、ソ
ートマーク43の検出信号に基づき各トレイ75の取り
付けピッチ分だけベルトコンベア76が回転駆動される
ことで、新たなトレイ75がプリント落下位置にセット
される。
【0030】また、電源投入直後のセットアップ時に
は、コントローラ31は、チェックライン読取部60に
より記録紙17の先端部に記録されたチェックライン4
5a〜45hを読み取る。先ず、カットマーク41の検
出信号に基づきラインセンサ46の走査位置に、各チェ
ックライン45a〜45hを位置決めするように記録紙
17を停止させる。ラインセンサ46は、受光素子46
aを副走査方向Sに並べて構成されており、そのピッチ
は各チェックライン45a〜45hの記録ピッチと同一
にされている。走査機構67は、ラインセンサ46を主
走査方向Mに平行移動させる。
【0031】コントローラ31は、走査機構67による
主走査方向Mへのラインセンサ46の移動に同期して、
ラインセンサ46からの読取信号を受け取る。コントロ
ーラ31は、この読取信号に基づき各画素Pの濃度を測
定し、この濃度が所定の基準値を超えていない場合に、
この画素Pを記録したノズルを動作不良ノズルと特定す
る。例えば、図5では、イエロー奇数番チェックライン
45aの第2番目の画素P2の濃度が低くなるので、こ
の画素P2を記録した第3ノズルが動作不良ノズルと判
定される。
【0032】動作不良ノズルが検出されると、このノズ
ルに対して、クリーニング処理が行われる。このクリー
ニング処理では、記録紙17を戻して、ヘッド状態チェ
ックライン45a〜45hに隣接した記録エリアに対し
て、動作不良ノズルから通常よりも多い吐出量で且つイ
ンクが通常よりも勢い良く吐出され、ノズルがクリーニ
ングされる。この後、同様にして、動作不良ノズルを含
むヘッド状態チェックライン45aが記録され、このヘ
ッド状態チェックライン45aを同様にして読み取るこ
とで、動作不良ノズルの詰まりが解消したか否かが判定
される。なお、本実施形態では記録紙17を所定量戻し
てヘッド状態チェックライン45a〜45hに隣接した
記録エリアに対してインクを吐出してクリーニングを行
い、記録紙17の無駄な使用を抑えているが、この記録
紙17の戻し処理は省略してもよい。
【0033】動作不良ノズルを検出して、このノズルに
対してクリーニングを行ってもなお動作不良が検出され
る場合にはアラームが発せられ、オペレータにインク詰
まりが知らせられる。オペレータは、このアラームに対
しては、別個のクリーニングモードを選択して、ノズル
のクリーニングを行う。このクリーニングモードでは、
例えば図示しない発熱素子によってノズル内インクが加
熱された状態でインクが勢い良く吐出され、効率のよい
クリーニングが行われる。なお、このようなインク吐出
によるクリーニングに代えて、または併用して、インク
吸引やノズル付着インクの拭き取り処理によるクリーニ
ングを行ってもよい。インク吸引は、ヘッド回復処理部
77により行われる。ヘッド回復処理部77では、イン
クジェットヘッド24を回復処理位置に変位させて、ノ
ズルの外部から吸引ヘッドをあてがい、吸引によってイ
ンクを吸い出すことによりノズルをクリーニングする。
また、付着インクの拭き取り処理では、ノズルに付着し
たインクが拭き取られることによりクリーニングが行わ
れる。このような各種クリーニング処理によってもイン
ク詰まりが解消されない場合には、インクジェットヘッ
ドの交換などが行われる。
【0034】次に本実施形態の作用を説明する。電源が
入れられてセットアップモードになると、先ず記録紙1
7の先端部にインクジェットヘッド23を介して先ず図
5に示すようなヘッド状態チェックライン45a〜45
hが記録される。このヘッド状態チェックライン45a
〜45hの記録では、先ず各ノズル中の奇数番ノズルが
駆動され、奇数番のノズルの状態チェック用の第1チェ
ックライン45aが記録される。次に、記録紙17が所
定量送られた後に、偶数番のノズルの状態チェック用の
第2チェックライン45bが記録される。これらチェッ
クラインは、K、Y、M、Cの各色について記録され
る。
【0035】各色のチェックライン45a〜45hから
なるヘッド状態チェックパターン45はカッタ部13に
送られ、ここで、チェックライン読取部60によって、
各チェックライン45a〜45hの各画素Pの濃度が読
み取られる。コントローラ31は、各画素濃度が一定濃
度に達していないときに、この画素を記録したノズルを
動作不良と判定する。動作不良ノズルがある場合には、
記録紙17が一定量戻されて、ヘッド状態チェックパタ
ーン45に近接した未記録エリアに対して、動作不良ノ
ズルから通常よりも多い吐出量で且つインクが通常より
も勢い良く吐出され、ノズルクリーニングが行われる。
この後に、動作不良ノズルを含むチェックラインが再度
記録され、同様にして、動作不良チェックが行われる。
【0036】ノズルクリーニングを行ってもなお動作不
良が検出される場合にはアラームが発せられ、オペレー
タにインク詰まりが知らせられる。オペレータは、この
アラームに対しては、別個のクリーニングモードを選択
して、ノズルのクリーニングを行う。
【0037】ヘッド状態チェック処理が終了して、動作
不良ノズルがない場合には、プリント開始キー等の操作
によって、プリントが開始される。プリントでは、先ず
サーマルヘッド22により記録エリアに対してインク吐
出量に応じた予熱が行われる。次に、予熱された記録紙
17に対してインクジェットヘッド23によりインクが
吐出され、フルカラー画像が記録される。吐出されたイ
ンクは予め記録紙17が予熱されているため、インクが
効率よく乾燥される。
【0038】図4に示すように、各画像41の境界に
は、カットマーク42が記録される。さらに各注文の区
切りでは、ソートマーク43が記録される。カッタ部1
3では、カットマーク42またはソートマーク43の検
出信号に基づき、これらマーク42,43を含む境界部
分がカット予定線71,72で切断される。
【0039】記録開始時には、画像41の先端エッジに
カットマーク42が記録されるため、これを基準にして
記録紙先端の余白部が切り落とされる。また、ソートマ
ーク43を検出したときには、このソートマーク位置で
カットマーク42と同様にして各画像が切り離されると
ともに、各注文の区切りを示すソート信号が送られる。
一連の画像の記録を終了し、次の画像の記録が無い場合
には、記録済み部分をカッタ部13で切り離した後に、
記録紙17の先端が画像記録部11の第2搬送ローラ対
21まで戻されて、プリント待機状態になる。
【0040】なお、上記実施形態では、図5に示すよう
に、副走査方向Sに受光素子46aを並べたラインセン
サ46を設けて、1回の主走査方向Mへの移動により、
全チェックライン45a〜45hを読み取るようにした
が、これに代えて、図6に示すように、4個の受光素子
80aからなる読取センサ80を走査機構81により主
走査方向Mに送って、各色毎にチェックライン82a〜
82dを1回で読み取ってもよい。この実施形態では3
個飛びでノズルを駆動して、3個飛びの画素Pを記録し
た第1〜第4の4本のチェックライン82a〜82dが
記録されたものを示している。この場合には、1つの色
のチェックライン82a〜82dを読み取った後に、記
録紙17を所定量送って、次の色の各チェックライン8
3a〜83dを読み取り、以下これを繰り返すことで、
4色の各ノズルのヘッド状態チェックラインを読み取
る。
【0041】図7は4個の受光素子を有するセンサの代
わりに、1個の受光素子85aを有するセンサ85を各
チェックライン82a〜82d,83a〜83d毎に走
査機構86により副走査方向Sに送り、1本ずつ各チェ
ックラインを読み取るようにした実施形態を示してい
る。この場合には、読み取り後に記録紙17を1ライン
分送って、次のチェックラインを読み取り、以下これを
繰り返すことで、ヘッド状態チェックパターンを読み取
る。
【0042】また、センサ80,85を主走査方向Mで
移動させる代わりに、図8に示すように、主走査方向M
に受光素子90aを並べてなるラインセンサ90を設け
て、記録紙17の送りに同期させて各チェックライン8
2a〜82d,83a〜83dを読み取るようにしても
よい。この場合には、チェックライン82a〜82d,
83a〜83dはノズルがn個飛び(図示例では3個飛
び)で記録されるため、記録画素Pとこれを記録したノ
ズルとを容易に対応付けることができ、動作不良ノズル
の特定を容易に且つ精度良く検出することができる。こ
の場合には、受光素子90aの配列密度はノズルの配列
密度と同等かそれ以上にすることで、動作不良ノズルを
精度よく特定することができる。
【0043】また、図9に示すように、受光素子91a
の配列密度をチェックライン82a〜82d,83a〜
83dの画素密度程度に下げたラインセンサ91を用い
る場合には、ラインセンサ91をノズル1個分ずつ主走
査方向Mに移動させる走査機構92を設けるとよい。こ
の場合には、1つのチェックラインを読み取った後で、
次のチェックラインの読み取り前にノズル1個分のピッ
チだけラインセンサ91を主走査方向Mにシフトさせる
ことで、同様にして、各記録画素Pの濃度を確実に読み
取ることができ、動作不良ノズルを精度よく特定するこ
とができる。
【0044】上記実施形態では、電源投入時のセットア
ップモードにおいて、ヘッド状態チェックパターン45
を記録してヘッド状態を監視するようにしたが、このヘ
ッド状態の監視は適宜間隔で行うようにしてよい。例え
ば、各注文毎の区切りで、各注文の先頭画像の先端位置
や後端位置にヘッド状態チェックパターン45を記録し
たり、各画像毎にその先端位置や後端位置に記録しても
よい。さらには、ヘッド状態チェックパターン45は一
定数の画像を記録する毎に記録してもよい。例えば10
個の画像を記録した後、記録紙17を交換した時、所定
時間例えば10分などが経過した後であって画像の先端
部が通過する時などに、ヘッド状態チェックパターン4
5を記録してもよい。また、工場組み立てにおける検査
工程でこのヘッド状態チェックパターン45を記録し、
不良ヘッドの検出などを行ってもよい。
【0045】上記実施形態では、ヘッド状態チェックパ
ターン45を読み取るパターン読取部60をプリンタに
内蔵させたが、これはプリンタとは別体にして設けても
よい。例えばフラットベットスキャナなどをパターン読
取部として用い、不良ノズルの特定を行ってもよい。
【0046】また、ヘッド状態チェックパターン45を
記録する前に、各ノズルからインクを吐出させてヘッド
クリーニングを行い、この後にヘッド状態チェックパタ
ーン45を記録してもよい。ヘッドクリーニングは、記
録紙17に対してインクを吐出して行う他に、図示は省
略したが、インク受けパッドをインクジェットヘッドに
対面させて行ってもよい。
【0047】上記実施形態では、複数のチェックライン
45a〜45hを並べてヘッド状態チェックパターン4
5を構成したが、これらは離して形成してもよい。例え
ば、各画像毎にチェックラインを記録する場合には、最
初の画像にK用のヘッド状態チェックパターンを記録
し、次の画像にはY用のヘッド状態チェックパターン
を、次の画像にはM用のヘッド状態チェックパターン
を、更に次の画像にはC用のヘッド状態チェックパター
ンのように、これらを分解して記録してもよい。
【0048】上記実施形態において、インク吐出量に応
じて各発熱素子の駆動データを変えて、インクの吐出量
が多いエリアに対しては予熱量を大きくしてインクの乾
燥を効率よく行うようにしたが、サーマルヘッドによる
予熱は単に各発熱素子を一律に駆動して行ってもよい。
また、サーマルヘッドによる予熱の他に、プラテンロー
ラにヒータを内蔵させて予熱を行ってもよい。
【0049】また、予熱する代わりに、または予熱と併
用して、インク吐出後に温風を吹き付けたりすること
で、インクを乾燥させてもよい。この場合には、乾燥装
置例えば温風ヘッドを設けて、インク吐出後の記録紙に
対して温風を吹き付ける。なお、予熱装置や乾燥装置を
用いることなく、インクを自然乾燥させてもよい。
【0050】上記実施形態では、図2に示すように、1
個のインクジェットヘッド23に、Y、M、C、Kの各
ノズル35〜38をライン状に形成したが、これに限ら
ず、各色のノズルを複数個に分けて配置した複数のイン
クジェットヘッドを用いたものに対して本発明を実施し
てもよい。例えば、図10に示すように、黒インク用の
ノズルを有するK用インクジェットヘッド110と、
Y,M,Cの各色ノズルを有する各色インクジェットヘ
ッド111を用いて2つのプリントステージ112,1
13を構成し、これら各プリントステージ112,11
3の各ヘッド110,111それぞれに、その記録紙送
り方向上流側で記録面側にサーマルヘッド114,11
5を設ける。なお、符号116は記録紙17の先端を検
出する先端センサを、117はカットマークを検出する
マークセンサを示しており、これら各センサ116,1
17の出力信号に基づき記録開始位置を特定している。
【0051】また、各プリントステージ112,113
の間、プリントステージ113とカッタ部13との間の
記録紙17には弛み17aを設けておき、各プリントス
テージ112,113における記録紙17の僅かな送り
変動が他のプリントステージへ伝達されることがないよ
うにしている。そして、発熱素子1個による記録紙への
単位加熱エリアに対するインク吐出量を画像データから
求め、この単位加熱エリアに吐出されるインク量に応じ
てその加熱量が制御される。これにより、吐出量が多い
ときには加熱量が増大され、効率よく短時間でインクの
乾燥が行われる。
【0052】この実施形態においても、各ヘッド11
0,111を用いて、ヘッド状態チェックパターン45
(図5参照)を画像の先端または後端に記録する。この
ヘッド状態チェックパターン45をチェックライン読取
部60により読み取ることで、動作不良ノズルを特定す
る。なお、図10,図11において、図1に示す実施形
態と同一構成部材には同一符号を付して重複した説明を
省略している。また、サーマルヘッド114,115の
代わりに、図11に示すような温風ヘッド130を用い
てもよく、この場合には、インクジェットヘッド11
0,111に対して記録紙送り方向下流側に温風ヘッド
を配置する。
【0053】図11に示すように、K用インクジェット
ヘッド120、Y用インクジェットヘッド121と、M
用インクジェットヘッド122と、C用インクジェット
ヘッド123とを設けてプリントステージ125〜12
8を構成し、これら各プリントステージ125〜128
の各ヘッド120〜123の記録紙送り方向の下流側に
それぞれ温風ヘッド130,131,132,133を
設ける。そして、各ヘッド120〜123を用いて、ヘ
ッド状態チェックパターン45を画像の先端または後端
に記録し、これをチェックライン読取部60により読み
取ることで動作不良ノズルを特定する。なお、この実施
形態においても、図10に示すような位置でサーマルヘ
ッドを配置することで、温風ヘッド130〜133の代
わりにサーマルヘッドで記録紙を予熱し、吐出されたイ
ンクを乾燥させてもよい。
【0054】図3に示すように各色毎のノズル35〜3
8を1列に形成する他に、複数ラインで形成してもよ
い。この場合には、ライン数を増やした分だけ主走査方
向におけるノズル密度が低くなるので、その製作が容易
になる。また、記録紙17の全幅分の長さを有するノズ
ルの代わりに、記録紙の幅方向の長さが短いインクジェ
ットヘッドを複数個用いて、これらを組み合わせること
で、記録紙の幅方向に長いインクジェットヘッドを構成
してもよい。このようなインクジェットヘッドの場合に
も、主走査方向でn個飛びで画素を記録したチェックラ
インをn+1個設けることで、精度良く動作不良ノズル
を特定することができる。
【0055】上記実施形態では、画素Pとこれを記録し
たノズルとを1対1の関係で関連つけたが、これは1対
1に限定されることなく、図12に示すように、複数の
ノズルで記録された画素100の濃度を検出し、この検
出濃度が所定値に達しない場合には、これら複数のノズ
ルに対して一斉にクリーニングを行ってもよい。図12
では、2個飛びで且つ2個のノズルを1まとまりとして
1つの画素100を記録紙101に記録しており、これ
により、各チェックライン102a,102b,103
a,103bを構成している。この場合には画素に応じ
た検出エリア104aを有するセンサ104を用いて、
動作不良ノズルを2個単位のグループ毎に特定する。な
お、各チェックライン102a,102b,103a,
103bの構成は図示のものに限らず、種々の態様が可
能である。例えば、各ノズルの配列方向で連続するm個
のノズルをn(m,nは2以上の自然数で、n≧m)個
飛びで駆動して、n個飛びの第1の記録素子チェックラ
インを記録し、次に、駆動するノズルを異ならせて同じ
くn個飛びでm個を連続させて駆動して第2のチェック
ラインを記録し、以下、同様にして順に第n+1のチェ
ックラインまで各チェックラインを記録する。
【0056】上記実施形態では、記録紙17,101の
幅方向で1ラインずつ記録するラインプリンタに本発明
を実施したが、この他に、図13に示すように、インク
ジェットヘッド160をヘッドキャリッジ161を用い
て記録紙162の幅方向に走査して記録するシリアルプ
リンタ163に本発明を実施してもよい。なお、符号1
64はヘッドキャリッジ161を記録紙162の幅方向
に案内するガイド棒を示し、符号165は記録紙162
を支持するプラテン部材を示している。
【0057】シリアルプリンタ163において、ヘッド
状態チェックパターンを記録する場合には、ヘッドキャ
リッジ161を主走査方向に移動させながら、各ノズル
を順に駆動させて、記録紙162に対して斜めに各画素
を記録する。
【0058】図14はシリアルプリンタ163における
ヘッド状態チェックパターンの一例を示している。
(A)のヘッド状態チェックパターン170は、記録紙
162を副走査方向Sに1画素分ずつ送りながら、且つ
ヘッドキャリッジ161によりインクジェットヘッド1
60を主走査方向Mに移動させ、この移動に連動させ
て、各ノズルを順に駆動することで得られる。このヘッ
ド状態チェックパターン170は、記録紙162の幅方
向に離間する画素Pから構成される。
【0059】図14(B)のヘッド状態チェックパター
ン171は、記録紙162を送ることなく、ヘッドキャ
リッジ161によりインクジェットヘッド160を主走
査方向Mに移動させ、この移動に連動させて、各ノズル
を順に駆動することで得られる。このヘッド状態チェッ
クパターン171は、記録紙162の幅方向に対し斜め
に交差する方向で並べられて且つ点在する画素Pから構
成される。
【0060】図14(C)は、ノズル数が多い場合に採
用されるヘッド状態チェックパターン172の一例を示
している。この実施形態では、各ノズルを副走査方向S
で複数個数で区切り、この区切った各グループ毎の各ノ
ズルを順に駆動することで、複数の斜めのラインからな
るヘッド状態チェックパターンを構成する。
【0061】上記シリアルプリンタにおいても、ヘッド
状態チェックパターンやクリーニングパターン等の回
数、記録位置、各色の記録順序等を変えることで、これ
らを用いてカットマーク及びソートマークを構成しても
よい。
【0062】上記実施形態ではインクジェットヘッドの
各ノズルにおけるインク詰まりや、各ノズルの駆動素
子、駆動回路等の動作不良を検出したが、この他に、他
の記録方式のプリンタにおける記録素子等の動作不良を
検出してもよい。たとえば、サーマルヘッドの記録素子
の動作不良をチェックする場合には、動作不良の記録素
子に対して、その発熱駆動データを補正することで動作
不良を解消する。また、サーマルプリンタに限らず、発
光素子を多数並べた発光素子ヘッドによりインスタント
フイルムに対して露光を行うプリンタに対して本発明を
実施してもよい。
【0063】上記実施形態では、ピエゾ素子を有するイ
ンクジェットヘッド23,110,111,120〜1
23を用いたが、インクを吐出する機構は各種のものを
適用してよい。例えば、ピエゾ素子とダイヤフラムとか
らなる流量制御弁方式のもの、発熱素子を用いてインク
液を加熱しバブルを発生させてインクを吐出させるサー
マルインクジェット方式のもの、電極を利用してインク
液滴に電荷を付与し、偏向電極で不要な液滴をじゃま板
で回収して必要なインク液滴を記録紙に吐出する連続イ
ンクジェット方式、画像信号に応じた高電圧を印加し
て、この高電圧によりインク液滴を記録紙に吸引させる
静電吸引インクジェット方式、超音波を利用してインク
液を加振してインク液滴を発生させる超音波インクジェ
ット方式などの各種インクジェット方式を用いてよい。
また、用いるインクもY,M,C,Kの他に、ライトマ
ゼンタ、ライトシアンのような他の色インクを用いても
よい。
【0064】上記実施形態ではロールタイプの記録紙を
用いたが、この他にカットシートタイプの記録紙を用い
てもよい。この場合には、画像記録領域外に前記ヘッド
状態チェックパターンを記録する。また、必要に応じて
ヘッド状態チェックパターンの他にソートマークも記録
してよい。これらチェックパターンやソートマークを含
む画像記録領域外の部分は、必要に応じてカッタにより
切り取られる。
【0065】上記実施形態では、ヘッド状態チェックラ
イン45a〜45h,82a〜82d,83a〜83d
の画素Pを一定濃度で記録したが、この記録濃度を変化
させたチェックラインを各濃度毎に設けてもよく、この
場合には各濃度における各記録素子の動作状態をチェッ
クすることができる。また、ライトインクを用いて、低
濃度領域の階調表現を向上させるようにしたプリンタで
は、このライトインク用のノズルに対して、ヘッド状態
の検査を行うようにしてもよい。この場合にも、上記実
施形態と同じように、ヘッド状態チェックラインを記録
し、このヘッド状態チェックラインの各画素の濃度を検
出することにより、不良ノズルを特定する。このライト
インクの場合には通常のインクに比べて濃度が低くなる
ので、しきい値を変えたり、ゲインを上げたり、インク
吐出量を変えたりして、不良ノズルを特定する。
【0066】
【発明の効果】本発明によれば、各記録素子の配列方向
で記録素子をn(nは自然数)個飛びで駆動してn個飛
びの第1の記録素子チェックラインを記録し、次に、前
記第1の記録素子チェックラインで駆動した記録素子と
異なる記録素子であってこれらをn個飛びで駆動して第
2の記録素子チェックラインを記録し、以下、同様にし
て順に第n+1の記録素子チェックラインまで各チェッ
クラインを記録し、第1〜第n+1のチェックラインの
各記録画素をセンサにより読み取ることで、前記記録素
子の動作不良を検出したから、容易に記録素子の作動不
良を検出することができる。特に、記録素子が高密度で
配置される画像記録用の記録素子にあっては、この記録
素子に対応させた高密度実装の受光素子を有するセンサ
を用いる必要があったが、n個飛びで記録したチェック
ラインとすることで、受光素子の実装密度が低い低コス
トのセンサを用いて、精度良く動作不良の記録素子を特
定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のインクジェットプリンタを示す概略図
である。
【図2】予熱用サーマルヘッドを示す拡大した正面図で
ある。
【図3】インクジェットヘッドを示す拡大した正面図で
ある。
【図4】カットマークとソートマークとヘッド状態チェ
ックパターンとを示す平面図である。
【図5】ヘッド状態チェックパターンとチェックライン
読取部とを示す概略図である。
【図6】別の実施形態におけるチェックライン読取部を
示す概略図である。
【図7】別の実施形態におけるチェックライン読取部を
示す概略図である。
【図8】別の実施形態におけるチェックライン読取部を
示す概略図である。
【図9】別の実施形態におけるチェックライン読取部を
示す概略図である。
【図10】2組のインクジェットヘッドとサーマルヘッ
ドとを用いた別の実施形態を示す概略図である。
【図11】4組のインクジェットヘッドと温風ヘッドと
を用いた別の実施形態を示す概略図である。
【図12】複数の隣接するノズルを駆動してグループ単
位でノズルの動作不良を特定する別の実施形態を示す概
略図である。
【図13】シリアルプリンタの要部を示す概略図であ
る。
【図14】シリアルプリンタにおけるヘッド状態チェッ
クパターンの一例を示す平面図である。
【符号の説明】
9 インクジェットプリンタ 10 給紙部 11 画像記録部 12 ソーター 13 カッタ部 17,101 記録紙 20,21 搬送ローラ対 22,114,115 サーマルヘッド 23,110,111,120〜123,160 イン
クジェットヘッド 41 画像 45,170〜172 ヘッド状態チェックパターン 45a〜45h,82a〜82d,83a〜83d,1
02a,102b,103a,103b チェックライ
ン 46 ラインセンサ 60 チェックライン読取部 61 カッタ 67,81,86,92 走査機構 70 プリント
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 金子 清隆 神奈川県足柄上郡開成町宮台798番地 富 士写真フイルム株式会社内 (72)発明者 細野 康幸 神奈川県足柄上郡開成町宮台798番地 富 士写真フイルム株式会社内 Fターム(参考) 2C056 EA08 EB27 EB40 HA58 2C057 AF72 AL36 AL37 AP83

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の記録素子を並べてなる記録ヘッド
    を用いて、記録紙または記録ヘッドを相対的に移動さ
    せ、前記記録紙に画像を記録するプリンタにおいて、 前記各記録素子の配列方向で記録素子をn(nは自然
    数)個飛びで駆動してn個飛びの第1の記録素子チェッ
    クラインを記録し、次に、駆動する記録素子を異ならせ
    て同じくn個飛びで駆動して第2の記録素子チェックラ
    インを記録し、以下、同様にして順に第n+1の記録素
    子チェックラインまで各チェックラインを記録するヘッ
    ド状態チェックライン記録部と、 このヘッド状態チェックラインをセンサで読み取って、
    前記記録素子の状態を検査する手段とを備えたことを特
    徴とするプリンタの記録素子検査装置。
  2. 【請求項2】 複数の記録素子を並べてなる記録ヘッド
    を用いて、記録紙または記録ヘッドを相対的に移動さ
    せ、前記記録紙に画像を記録するプリンタにおいて、 前記各記録素子の配列方向で連続するm個の記録素子を
    n(m,nは2以上の自然数で、n≧m)個飛びで駆動
    してn個飛びの第1の記録素子チェックラインを記録
    し、次に、駆動する記録素子を異ならせて同じくn個飛
    びでm個を連続させて駆動して第2の記録素子チェック
    ラインを記録し、以下、同様にして順に第n+1の記録
    素子チェックラインまで各チェックラインを記録するヘ
    ッド状態チェックライン記録部と、 このヘッド状態チェックラインをセンサで読み取って、
    前記記録素子の状態を複数個単位で検査する手段とを備
    えたことを特徴とするプリンタの記録素子検査装置。
  3. 【請求項3】 前記センサは受光素子を備えており、こ
    の受光素子を前記記録素子の配列方向に移動させて、各
    記録素子チェックラインの各記録画素の濃度を読み取る
    ことを特徴とする請求項1または2記載のプリンタの記
    録素子検査装置。
  4. 【請求項4】 前記受光素子を前記記録素子の配列方向
    に直交する方向で各記録素子チェックラインの記録ピッ
    チで配置して前記センサを構成したことを特徴とする請
    求項3記載のプリンタの記録素子検査装置。
  5. 【請求項5】 前記センサは受光素子を備えており、前
    記チェックラインによる各画素に対応させて前記受光素
    子を前記記録素子の配列方向に並べたことを特徴とする
    請求項1または2記載のプリンタの記録素子検査装置。
  6. 【請求項6】 前記記録ヘッドはインクジェットヘッド
    であり、前記ヘッド状態チェックラインにより、インク
    ジェットヘッドのノズルのインク吐出状態を検査して、
    アラームまたはヘッド回復措置を行うことを特徴とする
    請求項1ないし5いずれか1つ記載のプリンタの記録素
    子検査装置。
  7. 【請求項7】 複数の記録素子を並べてなる記録ヘッド
    を用いて、記録紙または記録ヘッドを相対的に移動さ
    せ、前記記録紙に画像を記録するプリンタにおいて、 前記各記録素子の配列方向で記録素子をn(nは自然
    数)個飛びで駆動してn個飛びの第1の記録素子チェッ
    クラインを記録し、次に、駆動する記録素子を異ならせ
    て同じくn個飛びで駆動して第2の記録素子チェックラ
    インを記録し、以下、同様にして順に第n+1の記録素
    子チェックラインまで各チェックラインを記録し、 前記第1〜第n+1のチェックラインの各記録画素の濃
    度をセンサにより読み取ることで、前記記録素子の動作
    不良を検出することを特徴とするプリンタの記録素子検
    査方法。
  8. 【請求項8】 複数の記録素子を並べてなる記録ヘッド
    を用いて、記録紙または記録ヘッドを相対的に移動さ
    せ、前記記録紙に画像を記録するプリンタにおいて、 前記各記録素子の配列方向で連続するm個の記録素子を
    n(m,nは2以上の自然数で、n≧m)個飛びで駆動
    してn個飛びの第1の記録素子チェックラインを記録
    し、次に、駆動する記録素子を異ならせて同じくn個飛
    びでm個を連続させて駆動して第2の記録素子チェック
    ラインを記録し、以下、同様にして順に第n+1の記録
    素子チェックラインまで各チェックラインを記録し、 前記第1〜第n+1のチェックラインの各記録画素の濃
    度をセンサにより読み取ることで、前記記録素子の動作
    不良を検出することを特徴とするプリンタの記録素子検
    査方法。
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