JP2002060900A - イヤリング性の極めて優れた絞り缶用鋼板および製造方法 - Google Patents
イヤリング性の極めて優れた絞り缶用鋼板および製造方法Info
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Abstract
り缶成形に供されるイヤリング性に極めて優れた絞り缶
用鋼板および製造方法を提供することである。 【解決手段】 (1)C:0.010〜0.100重量
%、N:≦0.0060重量%、B:B/N=0.5〜
2.5を主な特徴とする組成の鋳片を、850℃〜95
0℃で仕上げ圧延を行い熱延鋼帯とした後、 85〜92
%の冷間圧延率の範囲内で、 再結晶焼鈍後のΔr値がほ
ぼゼロになる冷延率で冷延し、連続焼鈍で5℃/sec
以上の加熱速度で、再結晶焼鈍し、調質圧延を施すこと
を特徴とするΔr値が+0.15〜−0.08であるイ
ヤリング性に極めて優れた絞り缶用鋼板の製造方法及び
鋼板。(2)(1)において、鋼板の表面にNiメッ
キ、Ni拡散メッキ、Snメッキ、TFSメッキが施さ
れたイヤリング性に極めて優れた絞り缶用メッキ鋼板。
(3)熱延巻き取り温度を350℃〜670℃とするこ
とを特徴とするコイルの長手方向全長に渡り、更に優れ
たイヤリング性が安定して得られる絞り缶用鋼板の製造
方法。
Description
めて優れた絞り缶用鋼板および製造方法に関するもので
ある。
Snメッキ、Niメッキ、Crメッキ、Sn−Niメッ
キ等の各種のメッキが施されたメッキ鋼板で、 厳しい多
段の絞り加工、 DI(Drawn&Ironed)加工
等を行い、缶容器例えば電池缶(単に絞り缶と称する)
に製缶される、 或は、 製缶後Snメッキ、Niメッキ、
Crメッキ、Sn−Niメッキ等の各種のメッキまたは
塗装が施され缶容器となる。
公報等の方法或いは“板金プレス成形分科会第29回S
MFセミナー資料「製缶技術と製缶材料の最新動向(平
成6年10月7日/於名古屋大学)」/文献−1”で紹
介されている技術等があるが、 例えば、絞り缶のイヤリ
ングに伴う鋼板歩留まりの更なる改善の要求、電池缶等
の絞り成形のプレス速度が速くなり、その結果、多段プ
レス&DI絞り工程においてイヤリング起因に伴う工程
間の順送りトラブル、イヤリング先端のちぎれによる押
し疵などの問題が発生し易くなり、 より極めて優れたイ
ヤリング性が要求されるようになるなど、例えば、特公
平7−59734号公報のような単にΔr値を約ゼロに
するような方法ではイヤリング性が不十分で、より厳し
い電池缶のような絞り缶の成形には耐えられないものも
現れるようになった。
する課題は、 極めて厳しいイヤリング特性が要求される
絞り缶成形に供されるイヤリング性に極めて優れた絞り
缶用鋼板および製造方法を提供することである。
を解決する鋼板及び製造方法を提供することについて、
鋭意検討を行い本発明を完成したものであり、 その要旨
とするところは下記の通りである。 (1)重量%で、C:0.010〜0.100%、S
i:≦0.35%、Mn:≦1.0%、P:≦0.07
0%、S:≦0.025%、solAl:0.005〜
0.100%、N:≦0.0060%、B:B/N=
0.5〜2.5、残部がFeおよび不可避元素からなる
組成で、板厚tが0.15〜0.60mm、Δr値が+
0.15〜−0.08の範囲で、再結晶焼鈍時の加熱速
度を5℃/sec以上とすることで鋼板の結晶方位をラ
ンダム化させたことを特徴とするイヤリング性に極めて
優れた絞り缶用鋼板。
Niメッキ、Ni拡散メッキ、Snメッキ、TFSメッ
キが施されたイヤリング性に極めて優れた絞り缶用メッ
キ鋼板。 (3)重量%で、C:0.010〜0.100%、S
i:≦0.35%、Mn:≦1.0%、P:≦0.07
0%、S:≦0.025%、solAl:0.005〜
0.100%、N:≦0.0060%、B:B/N=
0.5〜2.5、残部がFeおよび不可避元素からなる
組成の鋳片を、1000℃以上に加熱し、850〜95
0℃で仕上げ圧延を行い、 仕上げ圧延後冷却し、巻取
り、熱延鋼帯とした後、 85〜92%の冷間圧延率の範
囲内で、 再結晶焼鈍後のΔr値がほぼゼロ(+0.15
〜−0.08の範囲)になるように冷間圧延率を設定
し、0.15〜0.60mmに冷間圧延を行った後、 連
続焼鈍で5℃/sec以上の加熱速度で、再結晶温度以
上に加熱均熱し、0.5〜10.0%で調質圧延を施す
ことを特徴とするΔr値が+0.15〜−0.08であ
るイヤリング性に極めて優れた絞り缶用鋼板の製造方
法。
温度を350〜670℃とすることを特徴とするコイル
の長手方向全長に渡り、更に優れたイヤリング性が安定
して得られる絞り缶用鋼板の製造方法。 (5)前記(3)、(4)において、再結晶焼鈍として
連続焼鈍を行った後、300〜600℃の温度範囲で箱
焼鈍炉で過時効処理を施すことを特徴とするイヤリング
性及び軟質で時効特性にも極めて優れた絞り缶用鋼板の
製造方法。
した鋼板の表面にNiメッキ、Ni拡散メッキ、Snメ
ッキ、TFSメッキを施すことを特徴とするイヤリング
性に極めて優れた絞り缶用メッキ鋼板の製造方法。 (7)前記(3)〜(5)において、冷間圧延後、 脱脂
等の前処理を行った後にNi電気メッキを施し、その
後、再結晶焼鈍とNiのメッキ層の再結晶軟化焼鈍と拡
散熱処理とを兼ねた連続焼鈍を行うことを特徴とするメ
ッキ層の加工性と密着性を向上させた耐食性及びイヤリ
ング性に極めて優れた電池絞り缶用Ni拡散メッキ鋼板
の製造方法にある。
発明者らは、前述の文献−1の図4にも、「Δr値をほ
ぼゼロにすることで良好なイヤリング性が得られるが、
しかし、Δr値をゼロにしてもなおかつイヤリングは
1.0〜3%と大きくばらついていることと共に、イヤ
リングを1%以下にはできていないこと」が示されてい
るように、「イヤリングは、Δr値がゼロでも大きくば
らつくことに着目し、イヤリング値を更に優れたものに
する方法について検討した。
る図3の高r値(2.0前後レベル)である0.009
C−0.118Ti(いわゆるTi添加の極低炭素
鋼)、特公平7−59734号公報の高Al−Al−K
鋼をBAF(箱焼鈍)する方法、等種々の鋼種につい
て、イヤリング性が最も良くなると紹介されている冷延
率(87〜88%)前後に調整し、 再結晶焼鈍を行い
1.0%の調質圧延を施し冷延鋼板を造り、 絞り缶を試
作し、Δr値{=(r0+r90)/2−r4
5....r0,r90,45:r値測定用引張り試験
片の方向と圧延方向とのなす角度がそれぞれ0,90,
45゜であるところのそれぞれのr値}とイヤリング性
との関係を調査した。
{(山高さ(絞りカップ側壁山高さの最大値) −谷高さ
の最小値(絞りカップ側壁谷高さの最小値))/平均壁
高さ}×100]との関係は、Δr値とイヤリング率と
の関係は認められるものの、ある程度最適化なされた冷
延率の範囲では、鋼種間の差が大きいことが分かった。
そこで、 本発明者らは、 この原因を調査するため、種種
の鋼板のr値を15度ピッチで0〜90度まで調査し、
r値の面内異方性を詳細に調査し、 イヤリング性との関
係を比較検討した。
5,60,45゜、最小値は0,15,30,45゜の
位置に存在し、Δr値の算出に用いられる0、45,9
0゜方向以外にも存在し、定義されているΔr値は0〜
90゜間のr値の最大偏差値に必ずしもならないこと、
(2)イヤリング率の定義とΔr値の定義の測定方向の
定義は、上述に示すように一致していないこと、に起因
していると考えるべきであること。従って、15度ピッ
チで測定したr値の最大値から最小値を引いたΔrmax
値とイヤリング性との関係を調査した結果、良好な相関
が認められ、 Δrmax 値をミニマム化する製造方法を検
討する必要があることが判明した。尚、Δr値は、その
鋼種の最適冷延率を求めるには、測定点数が少なく試験
が容易であり、有効な方法であることも再確認できた。
リング性に極めて優れた絞り缶用鋼板」 は、 前述の種々
の組成及び製造条件で製造した鋼板のΔrmax 値及びイ
ヤリング率等の調査結果を詳細に解析した結果、B添加
Al−Kは、従来からDI飲料缶に用いられイヤリング
性がよいとされている連続焼鈍法で製造された低炭素A
l−K鋼(低CT)及び良好なイヤリング性が要求され
る電池缶にも適用されているNb添加極低炭素鋼より
も、本質的に優れたイヤリング性が得られる可能性を持
った鋼であることを知見した。
良好なイヤリング性が得られる条件についても検討し、
C,N,B/N及び冷間圧延後の再結晶焼鈍時の加熱速
度が重要であり、これらを適正化することで焼鈍後の結
晶方位をランダム化させ得ることが可能であることを突
き止めた。なお、冷間圧延は、その鋼種に最適な冷延率
に設定し冷間圧延を行うことが重要であることは、従来
の知見と同様に、必要な要件である。
K鋼(B−Al−K)の低CT(660℃巻き取り:
L.CT)、高CT(690℃巻き取り:H.CT)及
び、比較鋼として、C含有量を0.0020%とし低温
巻き取りのB添加極低炭素鋼(B−SULC−L.C
T)の熱延板を冷延率を変え冷間圧延し、15℃/se
cの加熱速度、680℃(但しB−SULCは730
℃)の均熱温度で連続焼鈍し、1.5%の調質圧延した
冷延鋼板、更に、従来からDI飲料缶に用いられイヤリ
ング性がよいとされている連続焼鈍法で製造された低C
Tの低炭素Al−K鋼(Al−K−L.CT)の冷延鋼
板、良好なイヤリング性が要求される電池缶にも適用さ
れている高温巻き取りのNb添加極低炭素鋼(Nb−S
ULC−H.CT)の冷延鋼板、を試作し、得られた冷
延鋼板のΔr値とイヤリング率との関係を図示したもの
である。
に、本発明のB添加の低炭素Al−K鋼は、(1)B添
加の低炭素鋼のみが所望の優れたイヤリング性を得るこ
とが可能であること、(2)再結晶焼鈍を連続焼鈍(加
熱速度:5℃/sec以上)として、冷延率を調整し、
Δr値を+0.15〜−0.08と制御した鋼板は、優
れたイヤリング性が得られることがわかる。更に、B添
加低炭素鋼を低温巻き取りとして製造した絞り用鋼板の
イヤリング性のバラツキを調査した結果、連続焼鈍によ
るコイル長手方向、巾方向の加熱速度及び均熱温度の低
バラツキ効果により、全長善巾にわたり安定した極低イ
ヤリングが得られることも確認できた。
バラツキによるΔrmax 値がコイルの長手幅方向での変
動が大きいこと、 (2)鋼の組成は、 B添加鋼であって
も、極低炭素成分では優れたイヤリング性が得られない
こと、(3)Ti添加鋼では、 いわゆるΔr値をゼロに
しても、60度方向のr値が極めて高く15〜30度方
向のr値が極めて低くなり、 冷延率をどのように調整し
てもΔrmax 値を確実に0.40以下にすることが出来
ず良好なイヤリングが得られないこと、(4)Nb添加
極低炭素鋼では成分、 熱延条件、 冷延条件、 焼鈍条件の
最適化でΔrma x 値が改善されるが本発明の目標である
極低イヤリング性レベルには到達できないことも知見し
た。尚、 本発明鋼の極低イヤリング性は、本発明の冷延
鋼板に各種のメッキを施した鋼板、或いは、焼鈍前にN
iメッキを行った拡散Niメッキ鋼板においても、Δr
値を+0.15〜−0.08であれば極めて優れたイヤ
リング特性が得られている。
な説明を行う。Cは、 0.010重量%未満では、例え
Δr値を+0.15〜−0.08の範囲にしてもイヤリ
ング性が劣化し良好なイヤリング性が得られなくなる。
又、0.10%超になると鋼板が高質化し、絞り性が劣
化し絞り缶用途に使えなくなる。よって、C含有量は
0.010〜0.10重量%に規制する必要がある。
Siは、 多くなるとメッキ密着性や製缶後に塗装される
ときの塗装密着性等に悪影響を及すので0.35重量%
以下に規制する必要がある。
い深絞り加工に耐えれなくなるので1.0重量%以下に
規制する必要がある。Pは、 鋼板の強度を上昇させるの
で必要に応じ添加しても良いが、0.070重量%超に
なると高質化し絞り加工性が劣化すると共に、 絞り缶の
二次加工性(深絞りを行った缶は、 例えば−10℃のよ
うな低温では落下時の衝撃や曲げ加工歪みで缶側壁端部
が脆性破断することがある。 このような破断の発生のし
やすさを示す指標を二次加工性と称されている)を劣化
させるので、 0.070重量%以下に規制する必要があ
る。
帯に耳荒れを生じさせるので、 0.025重量%以下に
規制する必要がある。solAlは、 鋳片を造るとき
に、良好な表面品位を得るために必要な元素で0.00
5重量%以上含有させてやる必要があり、 また、0.1
0重量%超ではこの効果が飽和しコストが高くなるばか
りでなく、 固溶強化により硬質化しすぎると言う弊害も
生じるようになるので、 0.10重量%以下に規制する
必要がある。
粗大化等による結晶の集合組織を変化させイヤリングに
大きな影響を及ぼす元素である。更にはN時効による材
質の時効劣化等にも大きく影響する元素である。本発明
の鋼では、Bを添加し、Nによる弊害や特性の不安定さ
を阻止するようにしているが、それでも、多くなりすぎ
ると弊害が生じるようになるので、0.0060重量%
以下に規制する必要がある。
するる弊害を防止するために添加するもので、B/N
(重量%比)で0.5未満ではN,AlNの弊害を阻止
できなくなり、又、2.5超では、過剰に添加されたB
量が多くなる過ぎ、固溶のBによる硬質化やイヤリング
性への弊害が出始めるので、B/N(重量%比)を0.
5〜2.5に規制する必要がある。そして、残部がFe
および不可避元素からなる鋼組成でなければならない。
なお、スクラップのリサイクルなどで混入するCu,N
i,Cr,Sn等はそれぞれ0.5,0.5,0.3,
0.05重量%程度未満ではイヤリング特性への大きな
影響はないので、含有しても差し支えない。
の組成の鋼を溶製し鋳片にし得るものではあれば特に規
制する必要がなく、通常の方法で鋳片とすればよい。熱
延条件は、 絞り缶用鋼板の結晶粒を所定のものにする重
要な工程で、 鋳片を、1000℃以上に加熱し、850
℃〜950℃で仕上げ圧延を行い、 仕上げ圧延後冷却
し、巻取り熱延鋼帯とする必要がある。 特に仕上げ圧延
温度は重要で850℃未満になればα域圧延となり集合
組織が大きく変りΔrmax値が劣悪になりイヤリング
性が劣化する。又仕上げ圧延温度が高すぎると熱延板の
結晶粒が大きくなりすぎ良好なイヤリング性が得られな
くなるので950℃以下とする必要がある。尚、 加熱温
度を1000℃以上としたのは1000℃未満では85
0℃以上の仕上げ温度が確保できなくなるためである。
くても優れたイヤリング特性が得られるが、巻き取り温
度を350〜670℃とすれば、コイルの全長全巾にわ
たり、安定して更に優れたイヤリング特性が得られるよ
うになる。冷間圧延の圧延率は、 本発明の製造条件で製
造した熱延板を用い、事前に、冷延率を変化させ絞り缶
用鋼板或いはにメッキ鋼板を造り、冷延率とΔr値との
関係を求め、鋼板のΔr値がほぼゼロ(+0.15〜−
0.08の範囲)になるように冷間圧延率を設定すれば
よい。優れたイヤリング性が得られる冷延率の範囲は8
5〜92%である。
イヤリング性にするには熱延板の板厚が厚くなり過ぎ冷
間圧延負荷が掛かりすぎるので0.60mm以下に規制
する必要がある。 0.10mm未満では逆に熱延板の板
厚が薄くなり過ぎ仕上げ温度を確保できなくなるので冷
延板の板厚は0.10mm以上に規制した。再結晶焼鈍
は、5℃/sec未満の加熱速度では再結晶集合組織の
ランダム化が不充分となり、優れたイヤリング性が得ら
れなくなるので、5℃/sec以上の加熱速度で、再結
晶温度以上に加熱均熱し、再結晶焼鈍する必要がある。
再結晶焼鈍方法には、箱焼鈍(BAFと称されている)
法と連続焼鈍(CAL)法とがあるが、 BAF法では、
加熱速度が遅すぎ5℃/sec以上の加熱速度が得られ
ないので、連続焼鈍とする必要がある。又、連続焼鈍法
とすることで、BAF焼鈍法のようなコイルの積み位置
及びコイルの内周、 中央、 外周部での焼鈍温度差に起因
するイヤリング特性のバラツキを阻止できるというメリ
ットもある。
鋼板を製造するときは、連続焼鈍後、箱焼鈍方法で30
0〜600℃の温度範囲に加熱し過時効処理を施せばよ
い。調質圧延は、0.5〜10.0%で調質圧延を施せ
ば、形状が優れ、調質度を選択すれば適度の降伏点の絞
り缶用鋼板が得られる。調質圧延率は、 形状を良好なら
しめるために0.5%以上が必要で、10.0%超では
硬質となりすぎるので0.5〜10.0%にするのがよ
い。
冷延鋼板の表面にNiメッキ、Ni拡散メッキ、Snメ
ッキ、TFSメッキを施せばよく特別な制約はない。
又、冷間圧延後、 脱脂等の前処理を行った後にNi電気
メッキを施し、 その後、 再結晶焼鈍とNiのメッキ層の
再結晶軟化焼鈍と拡散熱処理とを兼ねた連続焼鈍を行う
と、メッキ層の加工性と密着性を向上させた耐食性及び
イヤリング性に極めて優れた電池絞り缶用Ni拡散メッ
キ鋼板の製造ができる。
る。表1に示す成分の鋳片を造り、表2に示す熱延条件
で熱延板を製造し、予め調査したΔr値がほぼゼロにな
る冷延率で冷間圧延し、表2に示す条件で、0.25m
mの絞り缶用鋼板を製造し、Δr値、φ30mmの円筒
絞りのイヤリング率{=(缶側壁の最大山高さ−最少谷
高さ)/(最少谷高さ×100)}を評価した。それら
の評価結果は、 表2に示す。
で、 鋼Aは従来から飲料DI缶に用いられているイヤリ
ング性の良好な低炭Al−K鋼の従来例成分鋼、鋼Eは
C含有量が0.002重量%と本発明の範囲を低く外れ
た比較例成分鋼、鋼FはC含有量が0.150%と高く
外れた比較例成分鋼、鋼GはTiを0.045重量%含
有したTi添加極低炭素の自動車用深絞り用鋼板の従来
例成分鋼、そして、鋼Hは従来から電池缶などに用いら
れているイヤリング性の優れたNb添加極低炭素の従来
例成分鋼である。
B,C,Dを本発明の熱延、 冷延,焼鈍, 調質圧延条件
で製造した本発明の実施例、 試料No5は、 本発明の成
分の鋼Bを用いたが冷延後の再結晶焼鈍速度が0.03
℃/secと本発明の条件を外れた比較例、 試料No
1,2,8,9,10,11は、 熱延、 冷延、 焼鈍、 条
件は本発明の製造条件内であるが鋼成分が本発明の範囲
を外れた比較例或いは従来例、 試料No1,6は再結晶
焼鈍後調質圧延を施した後に、Niメッキを行った拡散
処理のないNiメッキ鋼板、試料2,3,4,5は冷間
圧延後鋼板にNiを電気メッキ法で2μmメッキした後
再結晶焼鈍とNiの軟化再結晶ならびに拡散合金化処理
を施し調質圧延を行って製造したNi拡散メッキ鋼板の
本発明の実施例及び比較例である。
は、 何れもΔr値がほぼゼロで、イヤリング率も0.
3,0.5,0.4,0.3%と優れており、中でも請
求項(4)の低温巻き取りの実施例である試料No3,
7は、イヤリング率が0.3%と極めて優れた値となっ
ている。一方、試料No5は、鋼成分は本発明例と同じ
鋼Bであるが、再結晶焼鈍を箱焼鈍法(BA)で加熱速
度を0.03℃/secと本発明範囲を外れた条件で焼
鈍した比較例で、得られている特性値はΔr値はほぼゼ
ロであるがイヤリング率が1.0%と今一歩のレベルで
ある。
加した鋼であるが、C含有量がそれぞれ0.002、
0.15重量%と本発明の範囲を外れた例で、試料No
8はC含有量が低すぎるためイヤリング値が1.7%と
悪く、試料No9はC含有量が高すぎるため硬質化しイ
ヤリング試験のカップ絞りで破断してしまった。又、試
料No1,2,10,11は、従来から飲料缶用鋼板、
自動車用深絞り用鋼板、電池缶用鋼板などに用いられて
きている鋼板で、何れもΔr値はほぼゼロであるが、イ
ヤリング値はそれぞれ1.4,1.0,2.4,1.4
%と悪い。
本発明の鋼板は、本発明が解決しようとする課題の「極
めて厳しいイヤリング特性が要求される絞り缶成形に供
されるイヤリング性に極めて優れた絞り缶用鋼板および
製造方法を提供すること」が十分に達成できる。本発明
の絞り缶用鋼板は、Snメッキ、Niメッキ、Ni拡散
メッキ、Crメッキ、Sn−Niメッキ等の各種のメッ
キが施された後に、厳しい多段の深絞り加工、厳しいD
I加工を行い、深絞り缶に製缶され、或いは、製缶後S
nメッキ、Niメッキ、Crメッキ、Sn−Niメッキ
等の各種のメッキ或いは塗装が施され、電池缶をはじめ
各種の缶容器に供されその効果が発揮できる。
が、本発明の鋼板は、本発明が解決しようとする課題の
「極めて厳しいイヤリング特性が要求される絞り缶成形
に供されるイヤリング性に極めて優れた絞り缶用鋼板お
よび製造方法を提供すること」が十分に達成でき、工業
的価値が極めて大である。
と△r値との関係を示す図である。
Claims (7)
- 【請求項1】 重量%で、 C:0.010〜0.100%、 Si:≦0.35%、 Mn:≦1.0%、 P:≦0.070%、 S:≦0.025%、 solAl:0.005〜0.100%、 N:≦0.0060%、 B:B/N=0.5〜2.5、 残部がFeおよび不可避元素からなる組成で、板厚tが
0.15〜0.60mm、Δr値が+0.15〜−0.
08の範囲で、再結晶焼鈍時の加熱速度を5℃/sec
以上とすることで鋼板の結晶方位をランダム化させたこ
とを特徴とするイヤリング性に極めて優れた絞り缶用鋼
板。 - 【請求項2】 請求項1において、鋼板の表面にNiメ
ッキ、Ni拡散メッキ、Snメッキ、TFSメッキが施
されたイヤリング性に極めて優れた絞り缶用メッキ鋼
板。 - 【請求項3】 重量%で、 C:0.010〜0.100%、 Si:≦0.35%、 Mn:≦1.0%、 P:≦0.070%、 S:≦0.025%、 solAl:0.005〜0.100%、 N:≦0.0060%、 B:B/N=0.5〜2.5、 残部がFeおよび不可避元素からなる組成の鋳片を、1
000℃以上に加熱し、850〜950℃で仕上げ圧延
を行い、 仕上げ圧延後冷却し、巻取り、熱延鋼帯とした
後、 85〜92%の冷間圧延率の範囲内で、 再結晶焼鈍
後のΔr値がほぼゼロ(+0.15〜−0.08の範
囲)になるように冷間圧延率を設定し、0.15〜0.
60mmに冷間圧延を行った後、 連続焼鈍で5℃/se
c以上の加熱速度で、再結晶温度以上に加熱均熱し、
0.5〜10.0%で調質圧延を施すことを特徴とする
Δr値が+0.15〜−0.08であるイヤリング性に
極めて優れた絞り缶用鋼板の製造方法。 - 【請求項4】 請求項3において、熱延巻き取り温度を
350〜670℃とすることを特徴とするコイルの長手
方向全長に渡り、更に優れたイヤリング性が安定して得
られる絞り缶用鋼板の製造方法。 - 【請求項5】 請求項3、4において、再結晶焼鈍とし
て連続焼鈍を行った後、300〜600℃の温度範囲で
箱焼鈍炉で過時効処理を施すことを特徴とするイヤリン
グ性及び軟質で時効特性にも極めて優れた絞り缶用鋼板
の製造方法。 - 【請求項6】 請求項3〜5において、製造した鋼板の
表面にNiメッキ、Ni拡散メッキ、Snメッキ、TF
Sメッキを施すことを特徴とするイヤリング性に極めて
優れた絞り缶用メッキ鋼板の製造方法。 - 【請求項7】 請求項3〜5において、冷間圧延後、 脱
脂等の前処理を行った後にNi電気メッキを施し、その
後、再結晶焼鈍とNiのメッキ層の再結晶軟化焼鈍と拡
散熱処理とを兼ねた連続焼鈍を行うことを特徴とするメ
ッキ層の加工性と密着性を向上させた耐食性及びイヤリ
ング性に極めて優れた電池絞り缶用Ni拡散メッキ鋼板
の製造方法。
Priority Applications (1)
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