JP2002060900A - イヤリング性の極めて優れた絞り缶用鋼板および製造方法 - Google Patents

イヤリング性の極めて優れた絞り缶用鋼板および製造方法

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JP2002060900A JP2000246147A JP2000246147A JP2002060900A JP 2002060900 A JP2002060900 A JP 2002060900A JP 2000246147 A JP2000246147 A JP 2000246147A JP 2000246147 A JP2000246147 A JP 2000246147A JP 2002060900 A JP2002060900 A JP 2002060900A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 極めて厳しいイヤリング特性が要求される絞
り缶成形に供されるイヤリング性に極めて優れた絞り缶
用鋼板および製造方法を提供することである。 【解決手段】 (1)C:0.010〜0.100重量
%、N:≦0.0060重量%、B:B/N=0.5〜
2.5を主な特徴とする組成の鋳片を、850℃〜95
0℃で仕上げ圧延を行い熱延鋼帯とした後、 85〜92
%の冷間圧延率の範囲内で、 再結晶焼鈍後のΔr値がほ
ぼゼロになる冷延率で冷延し、連続焼鈍で5℃/sec
以上の加熱速度で、再結晶焼鈍し、調質圧延を施すこと
を特徴とするΔr値が+0.15〜−0.08であるイ
ヤリング性に極めて優れた絞り缶用鋼板の製造方法及び
鋼板。(2)(1)において、鋼板の表面にNiメッ
キ、Ni拡散メッキ、Snメッキ、TFSメッキが施さ
れたイヤリング性に極めて優れた絞り缶用メッキ鋼板。
(3)熱延巻き取り温度を350℃〜670℃とするこ
とを特徴とするコイルの長手方向全長に渡り、更に優れ
たイヤリング性が安定して得られる絞り缶用鋼板の製造
方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、 イヤリング性に極
めて優れた絞り缶用鋼板および製造方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】絞り缶用鋼板は、 冷延鋼板のまま或いは
Snメッキ、Niメッキ、Crメッキ、Sn−Niメッ
キ等の各種のメッキが施されたメッキ鋼板で、 厳しい多
段の絞り加工、 DI(Drawn&Ironed)加工
等を行い、缶容器例えば電池缶(単に絞り缶と称する)
に製缶される、 或は、 製缶後Snメッキ、Niメッキ、
Crメッキ、Sn−Niメッキ等の各種のメッキまたは
塗装が施され缶容器となる。
【0003】従来技術として、 特公平7−59734号
公報等の方法或いは“板金プレス成形分科会第29回S
MFセミナー資料「製缶技術と製缶材料の最新動向(平
成6年10月7日/於名古屋大学)」/文献−1”で紹
介されている技術等があるが、 例えば、絞り缶のイヤリ
ングに伴う鋼板歩留まりの更なる改善の要求、電池缶等
の絞り成形のプレス速度が速くなり、その結果、多段プ
レス&DI絞り工程においてイヤリング起因に伴う工程
間の順送りトラブル、イヤリング先端のちぎれによる押
し疵などの問題が発生し易くなり、 より極めて優れたイ
ヤリング性が要求されるようになるなど、例えば、特公
平7−59734号公報のような単にΔr値を約ゼロに
するような方法ではイヤリング性が不十分で、より厳し
い電池缶のような絞り缶の成形には耐えられないものも
現れるようになった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、 極めて厳しいイヤリング特性が要求される
絞り缶成形に供されるイヤリング性に極めて優れた絞り
缶用鋼板および製造方法を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、 上記課題
を解決する鋼板及び製造方法を提供することについて、
鋭意検討を行い本発明を完成したものであり、 その要旨
とするところは下記の通りである。 (1)重量%で、C:0.010〜0.100%、S
i:≦0.35%、Mn:≦1.0%、P:≦0.07
0%、S:≦0.025%、solAl:0.005〜
0.100%、N:≦0.0060%、B:B/N=
0.5〜2.5、残部がFeおよび不可避元素からなる
組成で、板厚tが0.15〜0.60mm、Δr値が+
0.15〜−0.08の範囲で、再結晶焼鈍時の加熱速
度を5℃/sec以上とすることで鋼板の結晶方位をラ
ンダム化させたことを特徴とするイヤリング性に極めて
優れた絞り缶用鋼板。
【0006】(2)前記(1)において、鋼板の表面に
Niメッキ、Ni拡散メッキ、Snメッキ、TFSメッ
キが施されたイヤリング性に極めて優れた絞り缶用メッ
キ鋼板。 (3)重量%で、C:0.010〜0.100%、S
i:≦0.35%、Mn:≦1.0%、P:≦0.07
0%、S:≦0.025%、solAl:0.005〜
0.100%、N:≦0.0060%、B:B/N=
0.5〜2.5、残部がFeおよび不可避元素からなる
組成の鋳片を、1000℃以上に加熱し、850〜95
0℃で仕上げ圧延を行い、 仕上げ圧延後冷却し、巻取
り、熱延鋼帯とした後、 85〜92%の冷間圧延率の範
囲内で、 再結晶焼鈍後のΔr値がほぼゼロ(+0.15
〜−0.08の範囲)になるように冷間圧延率を設定
し、0.15〜0.60mmに冷間圧延を行った後、 連
続焼鈍で5℃/sec以上の加熱速度で、再結晶温度以
上に加熱均熱し、0.5〜10.0%で調質圧延を施す
ことを特徴とするΔr値が+0.15〜−0.08であ
るイヤリング性に極めて優れた絞り缶用鋼板の製造方
法。
【0007】(4)前記(3)において、熱延巻き取り
温度を350〜670℃とすることを特徴とするコイル
の長手方向全長に渡り、更に優れたイヤリング性が安定
して得られる絞り缶用鋼板の製造方法。 (5)前記(3)、(4)において、再結晶焼鈍として
連続焼鈍を行った後、300〜600℃の温度範囲で箱
焼鈍炉で過時効処理を施すことを特徴とするイヤリング
性及び軟質で時効特性にも極めて優れた絞り缶用鋼板の
製造方法。
【0008】(6)前記(3)〜(5)において、製造
した鋼板の表面にNiメッキ、Ni拡散メッキ、Snメ
ッキ、TFSメッキを施すことを特徴とするイヤリング
性に極めて優れた絞り缶用メッキ鋼板の製造方法。 (7)前記(3)〜(5)において、冷間圧延後、 脱脂
等の前処理を行った後にNi電気メッキを施し、その
後、再結晶焼鈍とNiのメッキ層の再結晶軟化焼鈍と拡
散熱処理とを兼ねた連続焼鈍を行うことを特徴とするメ
ッキ層の加工性と密着性を向上させた耐食性及びイヤリ
ング性に極めて優れた電池絞り缶用Ni拡散メッキ鋼板
の製造方法にある。
【0009】以下に、本発明について詳細に述べる。本
発明者らは、前述の文献−1の図4にも、「Δr値をほ
ぼゼロにすることで良好なイヤリング性が得られるが、
しかし、Δr値をゼロにしてもなおかつイヤリングは
1.0〜3%と大きくばらついていることと共に、イヤ
リングを1%以下にはできていないこと」が示されてい
るように、「イヤリングは、Δr値がゼロでも大きくば
らつくことに着目し、イヤリング値を更に優れたものに
する方法について検討した。
【0010】本発明者らは、 前述の文献に紹介されてい
る図3の高r値(2.0前後レベル)である0.009
C−0.118Ti(いわゆるTi添加の極低炭素
鋼)、特公平7−59734号公報の高Al−Al−K
鋼をBAF(箱焼鈍)する方法、等種々の鋼種につい
て、イヤリング性が最も良くなると紹介されている冷延
率(87〜88%)前後に調整し、 再結晶焼鈍を行い
1.0%の調質圧延を施し冷延鋼板を造り、 絞り缶を試
作し、Δr値{=(r0+r90)/2−r4
5....r0,r90,45:r値測定用引張り試験
片の方向と圧延方向とのなす角度がそれぞれ0,90,
45゜であるところのそれぞれのr値}とイヤリング性
との関係を調査した。
【0011】調査した鋼板のΔr値とイヤリング率[ =
{(山高さ(絞りカップ側壁山高さの最大値) −谷高さ
の最小値(絞りカップ側壁谷高さの最小値))/平均壁
高さ}×100]との関係は、Δr値とイヤリング率と
の関係は認められるものの、ある程度最適化なされた冷
延率の範囲では、鋼種間の差が大きいことが分かった。
そこで、 本発明者らは、 この原因を調査するため、種種
の鋼板のr値を15度ピッチで0〜90度まで調査し、
r値の面内異方性を詳細に調査し、 イヤリング性との関
係を比較検討した。
【0012】その結果、(1)r値の最大値は90,7
5,60,45゜、最小値は0,15,30,45゜の
位置に存在し、Δr値の算出に用いられる0、45,9
0゜方向以外にも存在し、定義されているΔr値は0〜
90゜間のr値の最大偏差値に必ずしもならないこと、
(2)イヤリング率の定義とΔr値の定義の測定方向の
定義は、上述に示すように一致していないこと、に起因
していると考えるべきであること。従って、15度ピッ
チで測定したr値の最大値から最小値を引いたΔrmax
値とイヤリング性との関係を調査した結果、良好な相関
が認められ、 Δrmax 値をミニマム化する製造方法を検
討する必要があることが判明した。尚、Δr値は、その
鋼種の最適冷延率を求めるには、測定点数が少なく試験
が容易であり、有効な方法であることも再確認できた。
【0013】本発明者らは、 本発明の課題である 「イヤ
リング性に極めて優れた絞り缶用鋼板」 は、 前述の種々
の組成及び製造条件で製造した鋼板のΔrmax 値及びイ
ヤリング率等の調査結果を詳細に解析した結果、B添加
Al−Kは、従来からDI飲料缶に用いられイヤリング
性がよいとされている連続焼鈍法で製造された低炭素A
l−K鋼(低CT)及び良好なイヤリング性が要求され
る電池缶にも適用されているNb添加極低炭素鋼より
も、本質的に優れたイヤリング性が得られる可能性を持
った鋼であることを知見した。
【0014】また、本発明者等は、B添加Al−K鋼で
良好なイヤリング性が得られる条件についても検討し、
C,N,B/N及び冷間圧延後の再結晶焼鈍時の加熱速
度が重要であり、これらを適正化することで焼鈍後の結
晶方位をランダム化させ得ることが可能であることを突
き止めた。なお、冷間圧延は、その鋼種に最適な冷延率
に設定し冷間圧延を行うことが重要であることは、従来
の知見と同様に、必要な要件である。
【0015】図1は、上記知見に基づき、B添加Al−
K鋼(B−Al−K)の低CT(660℃巻き取り:
L.CT)、高CT(690℃巻き取り:H.CT)及
び、比較鋼として、C含有量を0.0020%とし低温
巻き取りのB添加極低炭素鋼(B−SULC−L.C
T)の熱延板を冷延率を変え冷間圧延し、15℃/se
cの加熱速度、680℃(但しB−SULCは730
℃)の均熱温度で連続焼鈍し、1.5%の調質圧延した
冷延鋼板、更に、従来からDI飲料缶に用いられイヤリ
ング性がよいとされている連続焼鈍法で製造された低C
Tの低炭素Al−K鋼(Al−K−L.CT)の冷延鋼
板、良好なイヤリング性が要求される電池缶にも適用さ
れている高温巻き取りのNb添加極低炭素鋼(Nb−S
ULC−H.CT)の冷延鋼板、を試作し、得られた冷
延鋼板のΔr値とイヤリング率との関係を図示したもの
である。
【0016】図1に示す調査結果からも明らかなよう
に、本発明のB添加の低炭素Al−K鋼は、(1)B添
加の低炭素鋼のみが所望の優れたイヤリング性を得るこ
とが可能であること、(2)再結晶焼鈍を連続焼鈍(加
熱速度:5℃/sec以上)として、冷延率を調整し、
Δr値を+0.15〜−0.08と制御した鋼板は、優
れたイヤリング性が得られることがわかる。更に、B添
加低炭素鋼を低温巻き取りとして製造した絞り用鋼板の
イヤリング性のバラツキを調査した結果、連続焼鈍によ
るコイル長手方向、巾方向の加熱速度及び均熱温度の低
バラツキ効果により、全長善巾にわたり安定した極低イ
ヤリングが得られることも確認できた。
【0017】また、(1)箱焼鈍では、コイル内の温度
バラツキによるΔrmax 値がコイルの長手幅方向での変
動が大きいこと、 (2)鋼の組成は、 B添加鋼であって
も、極低炭素成分では優れたイヤリング性が得られない
こと、(3)Ti添加鋼では、 いわゆるΔr値をゼロに
しても、60度方向のr値が極めて高く15〜30度方
向のr値が極めて低くなり、 冷延率をどのように調整し
てもΔrmax 値を確実に0.40以下にすることが出来
ず良好なイヤリングが得られないこと、(4)Nb添加
極低炭素鋼では成分、 熱延条件、 冷延条件、 焼鈍条件の
最適化でΔrma x 値が改善されるが本発明の目標である
極低イヤリング性レベルには到達できないことも知見し
た。尚、 本発明鋼の極低イヤリング性は、本発明の冷延
鋼板に各種のメッキを施した鋼板、或いは、焼鈍前にN
iメッキを行った拡散Niメッキ鋼板においても、Δr
値を+0.15〜−0.08であれば極めて優れたイヤ
リング特性が得られている。
【0018】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の構成条件の詳細
な説明を行う。Cは、 0.010重量%未満では、例え
Δr値を+0.15〜−0.08の範囲にしてもイヤリ
ング性が劣化し良好なイヤリング性が得られなくなる。
又、0.10%超になると鋼板が高質化し、絞り性が劣
化し絞り缶用途に使えなくなる。よって、C含有量は
0.010〜0.10重量%に規制する必要がある。
Siは、 多くなるとメッキ密着性や製缶後に塗装される
ときの塗装密着性等に悪影響を及すので0.35重量%
以下に規制する必要がある。
【0019】Mnは、 多く含有すると、 硬質化し、厳し
い深絞り加工に耐えれなくなるので1.0重量%以下に
規制する必要がある。Pは、 鋼板の強度を上昇させるの
で必要に応じ添加しても良いが、0.070重量%超に
なると高質化し絞り加工性が劣化すると共に、 絞り缶の
二次加工性(深絞りを行った缶は、 例えば−10℃のよ
うな低温では落下時の衝撃や曲げ加工歪みで缶側壁端部
が脆性破断することがある。 このような破断の発生のし
やすさを示す指標を二次加工性と称されている)を劣化
させるので、 0.070重量%以下に規制する必要があ
る。
【0020】Sは、 熱間圧延時の脆性を阻害し、 熱延鋼
帯に耳荒れを生じさせるので、 0.025重量%以下に
規制する必要がある。solAlは、 鋳片を造るとき
に、良好な表面品位を得るために必要な元素で0.00
5重量%以上含有させてやる必要があり、 また、0.1
0重量%超ではこの効果が飽和しコストが高くなるばか
りでなく、 固溶強化により硬質化しすぎると言う弊害も
生じるようになるので、 0.10重量%以下に規制する
必要がある。
【0021】Nは、 Alと結びついて結晶粒の細粒化や
粗大化等による結晶の集合組織を変化させイヤリングに
大きな影響を及ぼす元素である。更にはN時効による材
質の時効劣化等にも大きく影響する元素である。本発明
の鋼では、Bを添加し、Nによる弊害や特性の不安定さ
を阻止するようにしているが、それでも、多くなりすぎ
ると弊害が生じるようになるので、0.0060重量%
以下に規制する必要がある。
【0022】Bは、 N及びAlNによるイヤリングに対
するる弊害を防止するために添加するもので、B/N
(重量%比)で0.5未満ではN,AlNの弊害を阻止
できなくなり、又、2.5超では、過剰に添加されたB
量が多くなる過ぎ、固溶のBによる硬質化やイヤリング
性への弊害が出始めるので、B/N(重量%比)を0.
5〜2.5に規制する必要がある。そして、残部がFe
および不可避元素からなる鋼組成でなければならない。
なお、スクラップのリサイクルなどで混入するCu,N
i,Cr,Sn等はそれぞれ0.5,0.5,0.3,
0.05重量%程度未満ではイヤリング特性への大きな
影響はないので、含有しても差し支えない。
【0023】本発明の絞り缶用鋼板の製鋼条件は、 上述
の組成の鋼を溶製し鋳片にし得るものではあれば特に規
制する必要がなく、通常の方法で鋳片とすればよい。熱
延条件は、 絞り缶用鋼板の結晶粒を所定のものにする重
要な工程で、 鋳片を、1000℃以上に加熱し、850
℃〜950℃で仕上げ圧延を行い、 仕上げ圧延後冷却
し、巻取り熱延鋼帯とする必要がある。 特に仕上げ圧延
温度は重要で850℃未満になればα域圧延となり集合
組織が大きく変りΔrmax値が劣悪になりイヤリング
性が劣化する。又仕上げ圧延温度が高すぎると熱延板の
結晶粒が大きくなりすぎ良好なイヤリング性が得られな
くなるので950℃以下とする必要がある。尚、 加熱温
度を1000℃以上としたのは1000℃未満では85
0℃以上の仕上げ温度が確保できなくなるためである。
【0024】又、熱延の巻き取り温度は、特に規制しな
くても優れたイヤリング特性が得られるが、巻き取り温
度を350〜670℃とすれば、コイルの全長全巾にわ
たり、安定して更に優れたイヤリング特性が得られるよ
うになる。冷間圧延の圧延率は、 本発明の製造条件で製
造した熱延板を用い、事前に、冷延率を変化させ絞り缶
用鋼板或いはにメッキ鋼板を造り、冷延率とΔr値との
関係を求め、鋼板のΔr値がほぼゼロ(+0.15〜−
0.08の範囲)になるように冷間圧延率を設定すれば
よい。優れたイヤリング性が得られる冷延率の範囲は8
5〜92%である。
【0025】又、 板厚は0.60mm超になると優れた
イヤリング性にするには熱延板の板厚が厚くなり過ぎ冷
間圧延負荷が掛かりすぎるので0.60mm以下に規制
する必要がある。 0.10mm未満では逆に熱延板の板
厚が薄くなり過ぎ仕上げ温度を確保できなくなるので冷
延板の板厚は0.10mm以上に規制した。再結晶焼鈍
は、5℃/sec未満の加熱速度では再結晶集合組織の
ランダム化が不充分となり、優れたイヤリング性が得ら
れなくなるので、5℃/sec以上の加熱速度で、再結
晶温度以上に加熱均熱し、再結晶焼鈍する必要がある。
再結晶焼鈍方法には、箱焼鈍(BAFと称されている)
法と連続焼鈍(CAL)法とがあるが、 BAF法では、
加熱速度が遅すぎ5℃/sec以上の加熱速度が得られ
ないので、連続焼鈍とする必要がある。又、連続焼鈍法
とすることで、BAF焼鈍法のようなコイルの積み位置
及びコイルの内周、 中央、 外周部での焼鈍温度差に起因
するイヤリング特性のバラツキを阻止できるというメリ
ットもある。
【0026】なお、軟質で耐時効性にも優れた絞り缶用
鋼板を製造するときは、連続焼鈍後、箱焼鈍方法で30
0〜600℃の温度範囲に加熱し過時効処理を施せばよ
い。調質圧延は、0.5〜10.0%で調質圧延を施せ
ば、形状が優れ、調質度を選択すれば適度の降伏点の絞
り缶用鋼板が得られる。調質圧延率は、 形状を良好なら
しめるために0.5%以上が必要で、10.0%超では
硬質となりすぎるので0.5〜10.0%にするのがよ
い。
【0027】鋼板の表面処理は、必要に応じ、製造した
冷延鋼板の表面にNiメッキ、Ni拡散メッキ、Snメ
ッキ、TFSメッキを施せばよく特別な制約はない。
又、冷間圧延後、 脱脂等の前処理を行った後にNi電気
メッキを施し、 その後、 再結晶焼鈍とNiのメッキ層の
再結晶軟化焼鈍と拡散熱処理とを兼ねた連続焼鈍を行う
と、メッキ層の加工性と密着性を向上させた耐食性及び
イヤリング性に極めて優れた電池絞り缶用Ni拡散メッ
キ鋼板の製造ができる。
【0028】
【実施例】以下に、本発明の効果を実施例により説明す
る。表1に示す成分の鋳片を造り、表2に示す熱延条件
で熱延板を製造し、予め調査したΔr値がほぼゼロにな
る冷延率で冷間圧延し、表2に示す条件で、0.25m
mの絞り缶用鋼板を製造し、Δr値、φ30mmの円筒
絞りのイヤリング率{=(缶側壁の最大山高さ−最少谷
高さ)/(最少谷高さ×100)}を評価した。それら
の評価結果は、 表2に示す。
【0029】供試鋼B,C,Dは本発明成分範囲の鋼
で、 鋼Aは従来から飲料DI缶に用いられているイヤリ
ング性の良好な低炭Al−K鋼の従来例成分鋼、鋼Eは
C含有量が0.002重量%と本発明の範囲を低く外れ
た比較例成分鋼、鋼FはC含有量が0.150%と高く
外れた比較例成分鋼、鋼GはTiを0.045重量%含
有したTi添加極低炭素の自動車用深絞り用鋼板の従来
例成分鋼、そして、鋼Hは従来から電池缶などに用いら
れているイヤリング性の優れたNb添加極低炭素の従来
例成分鋼である。
【0030】試料No3,4,6,7は、 本発明成分鋼
B,C,Dを本発明の熱延、 冷延,焼鈍, 調質圧延条件
で製造した本発明の実施例、 試料No5は、 本発明の成
分の鋼Bを用いたが冷延後の再結晶焼鈍速度が0.03
℃/secと本発明の条件を外れた比較例、 試料No
1,2,8,9,10,11は、 熱延、 冷延、 焼鈍、 条
件は本発明の製造条件内であるが鋼成分が本発明の範囲
を外れた比較例或いは従来例、 試料No1,6は再結晶
焼鈍後調質圧延を施した後に、Niメッキを行った拡散
処理のないNiメッキ鋼板、試料2,3,4,5は冷間
圧延後鋼板にNiを電気メッキ法で2μmメッキした後
再結晶焼鈍とNiの軟化再結晶ならびに拡散合金化処理
を施し調質圧延を行って製造したNi拡散メッキ鋼板の
本発明の実施例及び比較例である。
【0031】本発明の実施例の試料No3,4,6,7
は、 何れもΔr値がほぼゼロで、イヤリング率も0.
3,0.5,0.4,0.3%と優れており、中でも請
求項(4)の低温巻き取りの実施例である試料No3,
7は、イヤリング率が0.3%と極めて優れた値となっ
ている。一方、試料No5は、鋼成分は本発明例と同じ
鋼Bであるが、再結晶焼鈍を箱焼鈍法(BA)で加熱速
度を0.03℃/secと本発明範囲を外れた条件で焼
鈍した比較例で、得られている特性値はΔr値はほぼゼ
ロであるがイヤリング率が1.0%と今一歩のレベルで
ある。
【0032】試料No8,9は、本発明と同様にBを添
加した鋼であるが、C含有量がそれぞれ0.002、
0.15重量%と本発明の範囲を外れた例で、試料No
8はC含有量が低すぎるためイヤリング値が1.7%と
悪く、試料No9はC含有量が高すぎるため硬質化しイ
ヤリング試験のカップ絞りで破断してしまった。又、試
料No1,2,10,11は、従来から飲料缶用鋼板、
自動車用深絞り用鋼板、電池缶用鋼板などに用いられて
きている鋼板で、何れもΔr値はほぼゼロであるが、イ
ヤリング値はそれぞれ1.4,1.0,2.4,1.4
%と悪い。
【0033】以上の実施例の結果から明らかなように、
本発明の鋼板は、本発明が解決しようとする課題の「極
めて厳しいイヤリング特性が要求される絞り缶成形に供
されるイヤリング性に極めて優れた絞り缶用鋼板および
製造方法を提供すること」が十分に達成できる。本発明
の絞り缶用鋼板は、Snメッキ、Niメッキ、Ni拡散
メッキ、Crメッキ、Sn−Niメッキ等の各種のメッ
キが施された後に、厳しい多段の深絞り加工、厳しいD
I加工を行い、深絞り缶に製缶され、或いは、製缶後S
nメッキ、Niメッキ、Crメッキ、Sn−Niメッキ
等の各種のメッキ或いは塗装が施され、電池缶をはじめ
各種の缶容器に供されその効果が発揮できる。
【0034】
【表1】
【0035】
【表2】
【0036】
【発明の効果】以上、本発明について詳細に説明した
が、本発明の鋼板は、本発明が解決しようとする課題の
「極めて厳しいイヤリング特性が要求される絞り缶成形
に供されるイヤリング性に極めて優れた絞り缶用鋼板お
よび製造方法を提供すること」が十分に達成でき、工業
的価値が極めて大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】各種製造条件で製造された鋼板のイヤリング率
と△r値との関係を示す図である。
フロントページの続き Fターム(参考) 4K024 AA03 AB01 BA03 BB23 BB25 BC01 DA04 DB01 GA08 GA16 4K037 EA01 EA02 EA05 EA15 EA18 EA23 EA25 EA27 EB06 EB08 FA02 FC04 FE01 FE02 FE03 FH01 FJ01 FL01 FL02 FL05 FM02 GA05 HA03 JA06

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重量%で、 C:0.010〜0.100%、 Si:≦0.35%、 Mn:≦1.0%、 P:≦0.070%、 S:≦0.025%、 solAl:0.005〜0.100%、 N:≦0.0060%、 B:B/N=0.5〜2.5、 残部がFeおよび不可避元素からなる組成で、板厚tが
    0.15〜0.60mm、Δr値が+0.15〜−0.
    08の範囲で、再結晶焼鈍時の加熱速度を5℃/sec
    以上とすることで鋼板の結晶方位をランダム化させたこ
    とを特徴とするイヤリング性に極めて優れた絞り缶用鋼
    板。
  2. 【請求項2】 請求項1において、鋼板の表面にNiメ
    ッキ、Ni拡散メッキ、Snメッキ、TFSメッキが施
    されたイヤリング性に極めて優れた絞り缶用メッキ鋼
    板。
  3. 【請求項3】 重量%で、 C:0.010〜0.100%、 Si:≦0.35%、 Mn:≦1.0%、 P:≦0.070%、 S:≦0.025%、 solAl:0.005〜0.100%、 N:≦0.0060%、 B:B/N=0.5〜2.5、 残部がFeおよび不可避元素からなる組成の鋳片を、1
    000℃以上に加熱し、850〜950℃で仕上げ圧延
    を行い、 仕上げ圧延後冷却し、巻取り、熱延鋼帯とした
    後、 85〜92%の冷間圧延率の範囲内で、 再結晶焼鈍
    後のΔr値がほぼゼロ(+0.15〜−0.08の範
    囲)になるように冷間圧延率を設定し、0.15〜0.
    60mmに冷間圧延を行った後、 連続焼鈍で5℃/se
    c以上の加熱速度で、再結晶温度以上に加熱均熱し、
    0.5〜10.0%で調質圧延を施すことを特徴とする
    Δr値が+0.15〜−0.08であるイヤリング性に
    極めて優れた絞り缶用鋼板の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項3において、熱延巻き取り温度を
    350〜670℃とすることを特徴とするコイルの長手
    方向全長に渡り、更に優れたイヤリング性が安定して得
    られる絞り缶用鋼板の製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項3、4において、再結晶焼鈍とし
    て連続焼鈍を行った後、300〜600℃の温度範囲で
    箱焼鈍炉で過時効処理を施すことを特徴とするイヤリン
    グ性及び軟質で時効特性にも極めて優れた絞り缶用鋼板
    の製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項3〜5において、製造した鋼板の
    表面にNiメッキ、Ni拡散メッキ、Snメッキ、TF
    Sメッキを施すことを特徴とするイヤリング性に極めて
    優れた絞り缶用メッキ鋼板の製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項3〜5において、冷間圧延後、 脱
    脂等の前処理を行った後にNi電気メッキを施し、その
    後、再結晶焼鈍とNiのメッキ層の再結晶軟化焼鈍と拡
    散熱処理とを兼ねた連続焼鈍を行うことを特徴とするメ
    ッキ層の加工性と密着性を向上させた耐食性及びイヤリ
    ング性に極めて優れた電池絞り缶用Ni拡散メッキ鋼板
    の製造方法。
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