JP2000042887A - ウェーハ面取り方法 - Google Patents

ウェーハ面取り方法

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JP2000042887A JP10307148A JP30714898A JP2000042887A JP 2000042887 A JP2000042887 A JP 2000042887A JP 10307148 A JP10307148 A JP 10307148A JP 30714898 A JP30714898 A JP 30714898A JP 2000042887 A JP2000042887 A JP 2000042887A
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  • Grinding And Polishing Of Tertiary Curved Surfaces And Surfaces With Complex Shapes (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】高精度な面取り加工を行うことができるウェー
ハ面取り方法の提供。 【解決手段】外周加工砥石108とウェーハWとを同方
向に高速回転させ、その高速回転する外周加工砥石10
8に向けて高速回転するウェーハWをゆっくりとしたス
ピードで送り、ウェーハWの周縁を小量ずつ研削して面
取りする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はウェーハ面取り方法
に係り、特に半導体素子の素材となるシリコン、ガラ
ス、セラミック等の脆性材料のウェーハの周縁を面取り
するウェーハ面取り方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体素子の素材となるシリコン等のウ
ェーハは、インゴットの状態からスライシングマシン等
で薄く切り出されたのち、欠けや割れを防止するため
に、その周縁を面取り加工される。このウェーハの面取
り加工は、高速回転(周速度1000〜3000[m/
min])させた砥石に、ウェーハを相対的に近づけて
所定量切り込み、その後、ウェーハをゆっくりと回転
(周速度0.6〜3[m/min])させることによ
り、ウェーハの全周を面取りするようにしている。
【0003】ところで、上記の方法でウェーハ1枚あた
りの加工時間を短縮してスループットを向上させるため
には、所定量切り込んだ後に回転させるウェーハの周速
度を上げればよい。そして、このウェーハの周速度を上
げる手段としては、砥石の回転速度を上げる方法と、砥
石のメッシュを粗くする方法がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、砥石は
消耗品であるため交換を要し、この交換した砥石のウェ
イトバランスが悪いと高速回転させた際に振動が発生
し、研削面に不良(深いダメージやコインマーク、チッ
ピング、クラック等)が発生するという欠点がある。こ
のため、砥石の高速化には限界がある。
【0005】また、メッシュの粗い砥石は外周を削り取
る量が多いため、ダメージが深く入りやすいという欠点
がある。このため、エッチングにより外径を小さくする
方法や、面取り加工を段階的に行って直径を小さくする
方法が採られており、結果的にスループットが低下する
という欠点がある。本発明は、このような事情に鑑みて
なされたもので、高精度な面取り加工を行うことができ
るウェーハ面取り方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
前記目的を達成するために、砥石とウェーハとを高速回
転させ、その高速回転する砥石とウェーハとを相対的に
近づけることにより、ウェーハの周縁を砥石で小量ずつ
研削して面取り加工することを特徴とする。本発明によ
れば、砥石とウェーハとを高速回転させることにより、
加工スピードを上げることができ、加工時間の短縮化が
図れる。また、ウェーハの周縁を小量ずつ研削すること
により、研削面にダメージを受けるのを防止することが
でき、研削面の加工精度が向上する。
【0007】また、請求項2に係る発明は、前記目的を
達成するために、所定間隔Dを有する互いに平行な2直
線上に砥石とウェーハとを別々に配置し、前記砥石と前
記ウェーハとを高速回転し、前記直線上を前記ウェーハ
若しくは前記砥石又はその双方を移動させて、前記ウェ
ーハの周縁に前記砥石を接触させて、前記ウェーハの周
縁を前記砥石で小量ずつ研削して面取り加工することを
特徴とする。
【0008】本発明によれば、砥石とウェーハとを高速
回転させることにより、加工スピードを上げることがで
き、加工時間の短縮化が図れる。また、ウェーハの周縁
を小量ずつ研削することにより、研削面にダメージを受
けるのを防止することができ、研削面の加工精度が向上
する。また、請求項12に係る発明は、前記目的を達成
するために、回転する砥石と、回転するウェーハとを相
対的に近づけることにより、ウェーハの周縁を砥石で研
削して面取り加工するウェーハ面取り方法において、大
径の砥石で粗面取り加工したのち、小径の砥石で仕上げ
面取り加工することを特徴とする。
【0009】本発明によれば、仕上げ面取り加工を小径
の砥石で実施することにより、砥石の振動の発生を抑制
することができ、加工精度の向上を図ることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下添付図面に従って本発明に係
るウェーハ面取り方法の好ましい実施の形態について詳
説する。図1、図2は、それぞれ本発明に係るウェーハ
面取り方法が適用されるウェーハ面取り装置の構成を示
す側面図と平面図である。また、図3、図4は、それぞ
れ図1のA−A断面図とB−B断面図である。
【0011】図1及び図2に示すように、ウェーハ面取
り装置10は、主としてウェーハ送りユニット42、外
周加工ユニット44及びノッチ加工ユニット46から構
成されている。まず、ウェーハ送りユニット42の構成
について説明する。図1及び図3に示すように、水平に
配設されたベースプレート50上には、一対のY軸ガイ
ドレール52、52が所定の間隔をもって敷設されてい
る。この一対のY軸ガイドレール52、52上にはY軸
リニアガイド54、54、…を介してY軸テーブル56
がスライド自在に支持されている。
【0012】Y軸テーブル56の下面にはナット部材5
8が固着されており、該ナット部材58は前記一対のY
軸ガイドレール52、52の間に配設されたY軸ボール
ネジ60に螺合されている。Y軸ボールネジ60は、そ
の両端部が前記ベースプレート50上に配設された軸受
部材62、62に回動自在に支持されており、その一方
端には一方の軸受部材62に設けられたY軸モータ64
の出力軸が連結されている。Y軸ボールネジ60は、こ
のY軸モータ64を駆動することにより回動し、この結
果、前記Y軸テーブル56がY軸ガイドレール52、5
2に沿って水平にスライド移動する。なお、以下、この
Y軸テーブル56がスライドする方向をY軸方向とす
る。
【0013】前記Y軸テーブル56上には、図2及び図
4に示すように、前記一対のY軸ガイドレール52、5
2と直交するように一対のX軸ガイドレール66、66
が敷設されている。この一対のX軸ガイドレール66、
66上にはX軸リニアガイド68、68、…を介してX
軸テーブル70がスライド自在に支持されている。X軸
テーブル70の下面にはナット部材72が固着されてお
り、該ナット部材72は前記一対のX軸ガイドレール6
6、66の間に配設されたX軸ボールネジ74に螺合さ
れている。X軸ボールネジ74は、その両端部が前記X
軸テーブル70上に配設された軸受部材76、76に回
動自在に支持されており、その一方端には一方の軸受部
材76に設けられたX軸モータ78の出力軸が連結され
ている。X軸ボールネジ74は、このX軸モータ78を
駆動することにより回動し、この結果、前記X軸テーブ
ル70がX軸ガイドレール66、66に沿って水平にス
ライド移動する。なお、以下、このX軸テーブル70が
スライドする方向をX軸方向とする。
【0014】前記X軸テーブル70上には、図2及び図
3に示すように、垂直にZ軸ベース80が立設されてお
り、該Z軸ベース80には一対のZ軸ガイドレール8
2、82が所定の間隔をもって敷設されている。この一
対のZ軸ガイドレール82、82にはZ軸リニアガイド
84、84を介してZ軸テーブル86がスライド自在に
支持されている。
【0015】Z軸テーブル86の側面にはナット部材8
8が固着されており、該ナット部材88は前記一対のZ
軸ガイドレール82、82の間に配設されたZ軸ボール
ネジ90に螺合されている。Z軸ボールネジ90は、そ
の両端部が前記Z軸ベース80に配設された軸受部材9
2、92に回動自在に支持されており、その下端部には
下側の軸受部材92に設けられたZ軸モータ94の出力
軸が連結されている。Z軸ボールネジ90は、このZ軸
モータ94を駆動することにより回動し、この結果、前
記Z軸テーブル86がZ軸ガイドレール82、82に沿
って垂直にスライド移動する。なお、以下、このZ軸テ
ーブル86がスライドする方向をZ軸方向とする。
【0016】前記Z軸テーブル86上にはθ軸モータ9
6が垂直に設置されている。このθ軸モータ96の出力
軸にはθ軸シャフト98が連結されており、このθ軸シ
ャフト98の上端部にウェーハテーブル100が水平に
固着されている。面取り加工するウェーハWは、このウ
ェーハテーブル100上に位置決めして載置され、真空
吸着によって保持される。そして、保持されたウェーハ
Wは、前記θ軸モータ96を駆動することによりθ軸回
りに回転する。
【0017】以上のように構成されたウェーハ送りユニ
ット42において、ウェーハテーブル100は、Y軸モ
ータ64を駆動することによりY軸方向に沿って水平に
スライド移動し、X軸モータ78を駆動することにより
X軸方向に沿って水平にスライド移動する。そして、Z
軸モータ94を駆動することによりZ軸方向に沿って垂
直にスライド移動し、θ軸モータ96を駆動することに
よりθ軸回りに回転する。
【0018】次に、外周加工ユニット44の構成につい
て説明する。図1、図2及び図5に示すように、前記ベ
ースプレート50上には垂直に架台102が設置されて
いる。架台102上には外周モータ104が垂直に設置
されており、この外周モータ104の出力軸には外周ス
ピンドル106が連結されている。ウェーハWの外周を
面取り加工する外周加工砥石108は、この外周スピン
ドル106に装着される。そして、装着された外周加工
砥石108は、前記外周モータ104を駆動することに
より回転する。
【0019】ここで、この外周加工砥石108の外周に
は、ウェーハWに要求される面取り形状と同じ形状の溝
108a、108bが2段形成されており(総形砥
石)、この溝108a、108bにウェーハWの周縁を
押し当てることにより、ウェーハWの周縁が面取り加工
される(なお、このような溝形状の砥石を『R型砥石』
という。)。
【0020】外周加工ユニット44は以上のように構成
される。なお、以下、この外周加工ユニット44の外周
加工砥石108の回転中心Oを通りY軸ガイドレール5
2、52と平行な直線を『Y軸』とし、外周加工砥石1
08の回転中心Oを通りX軸ガイドレール66、66と
平行な直線を『X軸』とする。そして、外周加工砥石1
08の回転軸を『Z軸』とする。
【0021】次に、ノッチ加工ユニット46の構成につ
いて説明する。図1、図2及び図5に示すように、前記
架台102の側部には前記外周加工砥石108の回転軸
(Z軸)に沿って支柱110が垂直に配設されている。
この支柱110の下端部は前記架台102の側面に支持
されており、その上端部には水平な梁部110Aが一体
成形されている。梁部110Aの先端には、一対の軸受
部材112、112が配設されており、該軸受部材11
2、112にピン114を介してアーム116が揺動自
在に支持されている。
【0022】アーム116の先端にはノッチモータ11
8が支持されており、該ノッチモータ118の出力軸に
はノッチスピンドル120が連結されている。ノッチを
面取り加工するノッチ加工砥石122は、このノッチス
ピンドル120に装着される。そして、装着されたノッ
チ加工砥石122はノッチモータ118を駆動すること
により回転する。
【0023】なお、前記アーム116は図示しないロッ
ク手段によって固定できるように構成されている。そし
て、このロック手段によって固定することにより、アー
ム116は、図1又は図5に示すように水平に保持さ
れ、この状態において、ノッチ加工砥石122はY軸上
に位置する。また、詳しくは図示されていないが、この
ノッチ加工砥石122の外周にも前記外周加工砥石10
8と同様にウェーハWに要求される面取り形状と同じ形
状の溝が2段形成されている。
【0024】次に、前記のごとく構成されたウェーハ面
取り装置10を用いた本発明に係るウェーハ面取り方法
の第1の実施の形態について説明する。加工開始前の初
期状態において、ウェーハテーブル100は、その回転
軸θがY軸上に位置した状態で外周加工砥石108から
所定距離離れた位置に位置している。また、外周加工砥
石108に対して所定高さの位置に位置している。
【0025】まず、ウェーハWを図示しない搬送装置に
よってウェーハテーブル100上に位置決めして載置す
る。この際、ウェーハWは、その中心OW がウェーハテ
ーブル100の回転軸θと一致するように載置し、ま
た、そのノッチNOがY軸上に位置するように載置す
る。このようにしてウェーハテーブル100上に載置さ
れたウェーハWは、図6(a)に示すように、その中心
W がY軸上に位置するとともに、外周加工砥石108
から所定距離離れた位置に位置する。また、外周加工砥
石108の下側の溝108aと同じ高さに位置する。以
下、この加工前のウェーハWの位置を『基準位置』とす
る。
【0026】次に、ウェーハテーブル100上に載置さ
れたウェーハWを真空吸着によって保持する。そして、
この保持後、面取り加工が開始される。面取りは、まず
初めにウェーハWの外周(ウェーハWの円形部C)から
行われる。図6(a)〜(d)には、そのウェーハWの
円形部Cを面取り加工する場合の加工手順が示されてい
る。
【0027】まず、外周モータ104とθ軸モータ96
が駆動される。これにより、外周加工砥石108とウェ
ーハテーブル100が共に同方向に高速回転する。ここ
で、外周加工砥石108の周速度は、外周加工砥石10
8を高速回転させた際に生じる振動値を測定し、その測
定結果に基づいて設定するが、余りに低い速度では本発
明の所望の効果を得ることができず、また、余りに速い
速度では研削面に振動の影響が出るので、外周加工砥石
108は、その周速度が1000[m/min]以上、
好ましくは1500〜3000[m/min]の範囲の
速さで回転するように駆動する。
【0028】また、ウェーハテーブル100で保持した
ウェーハWの周速度は、外周加工砥石108の粒度と周
速度からウェーハWの加工量を算出し、その算出した加
工量に基づいて設定するが、余りに低い速度では本発明
の所望の効果を得ることができないので、ウェーハテー
ブル100は、その保持したウェーハWの周速度が30
[m/min]以上、好ましくは100〜1000[m
/min]の範囲の速さで回転するように駆動する。
【0029】外周加工砥石108とウェーハテーブル1
00の回転が安定したところで、次に、Y軸モータ64
が駆動され、ウェーハWがY軸上を外周加工砥石108
に向かって送られる。ここで、このウェーハWの送り速
度は、ウェーハWが外周加工砥石108に接触する直前
で減速され、その後、ウェーハWは外周加工砥石108
に向かってゆっくりとしたスピードで送られる。
【0030】ここで、このウェーハWの送り速度は、ウ
ェーハWの研削面が受けるダメージを実験により測定
し、その測定結果に基づいて設定するが、約0.01〜
0.05[mm/sec]の範囲に設定するのが好まし
い。本実施の形態では、約0.02[mm/sec]で
ウェーハWを送る。外周加工砥石108に向かって送ら
れたウェーハWは、図6(b)に示すように、その周縁
が外周加工砥石108の溝108aに接触する。この接
触後もウェーハWは所定の送り速度(約0.02[mm
/sec])で外周加工砥石108に向けて送られ、こ
の結果、ウェーハWの円形部Cが外周加工砥石108に
微小量ずつ研削されて面取り加工される。
【0031】ウェーハWの送りは、図6(c)に示すよ
うに、外周加工砥石108とウェーハテーブル100と
の軸間距離が所定距離Lに達するまで与えられる。そし
て、この軸間距離が所定距離Lに達するとY軸モータ6
4の駆動が停止され、停止後、逆方向に駆動される。こ
れにより、ウェーハWは、図6(d)に示すように、Y
軸上を外周加工砥石108から離れる方向に移動し、基
準位置に復帰する。そして、ウェーハWが初期位置に復
帰すると、θ軸モータ96及び外周モータ104の駆動
が停止され、ウェーハテーブル100及び外周加工砥石
108の回転が停止される。
【0032】以上により、ウェーハWの円形部Cの面取
り加工が終了する。次いで、ウェーハWのノッチNOの
面取り加工が行われる。基準位置に復帰したウェーハW
は、図6(d)に示すように、そのノッチNOがY軸上
に位置している。この状態からZ軸モータ94が駆動さ
れ、ウェーハテーブル100が所定量上昇する。この結
果、ノッチ加工砥石122の下側の溝と同じ高さの位置
にウェーハWが位置する。次に、X軸モータ78が駆動
され、ウェーハWがX軸方向に所定量移動する。この結
果、図7(a)に示すように、ウェーハWに形成された
ノッチNOのコーナーNRがY軸上に位置する。以下、
このウェーハWの位置を『ノッチ加工基準位置』とす
る。
【0033】ノッチ加工基準位置にウェーハWが位置す
ると、次に、ノッチモータ118が駆動され、ノッチ加
工砥石122が高速回転する。これと同時にY軸モータ
64が駆動され、ウェーハWがノッチ加工砥石122に
向かって移動する。ウェーハWが所定距離移動するとY
軸モータ64の駆動は停止され、この結果、図7(b)
に示すように、ウェーハWのノッチコーナーNRがノッ
チ加工砥石122の溝に当接する。そして、この当接と
同時にX軸モータ78及びY軸モータ64が同時に駆動
され、ウェーハWにX軸方向及びY軸方向の送りが与え
られる。このウェーハWの送りは、ノッチコーナーNR
の形状に沿って与えられ、この結果、ノッチコーナーN
Rが常にノッチ加工砥石122に当接して、ノッチコー
ナーNRが面取り加工される。
【0034】ノッチコーナーNRの面取りが終了する
と、ウェーハWに対して連続してX軸方向及びY軸方向
の送りが与えられ、ノッチNOの面取りが行われる。す
なわち、図7(c)に示すように、ノッチNOが常にノ
ッチ加工砥石122に当接するように、ノッチNOの形
状に沿ってウェーハWに送りが与えられる。同図の場
合、ノッチNOはV字状に形成されているので、このV
字状のノッチNOの形状に沿ってV字を描くようにウェ
ーハWに送りが与えられる。この結果、V字状に形成さ
れたノッチNOが面取り加工される。
【0035】ノッチNOの面取りが終了すると、ノッチ
加工砥石122とウェーハWとの接触点が他方側のノッ
チコーナーNRに達する。そして、この接触点が他方側
のノッチコーナーNRに達すると、連続的にノッチコー
ナーNRの面取りが行われる。すなわち、ウェーハWに
X軸方向の送りとY軸方向の送りが与えられ、ノッチコ
ーナーNRが常にノッチ加工砥石122に当接するよう
に、ノッチコーナーNRの形状に沿ってウェーハWに送
りが与えられる。この結果、ウェーハWのノッチコーナ
ーNRが面取り加工される。
【0036】他方側のノッチコーナーNRの面取りが終
了すると、ウェーハWの送りは、一時停止される。そし
て、この状態から上記と逆の操作によってウェーハWに
送りが与えられ、逆方向に向けてノッチコーナーNR、
ノッチNO及び他方側のノッチコーナーNRの面取りが
行われる。以上の操作を複数回繰り返すことにより、ノ
ッチNO及びノッチコーナーNRの面取り加工がなされ
る。
【0037】ノッチNO及びノッチコーナーNRの面取
りが終了すると、ウェーハWはノッチの面取りを開始し
た位置、すなわち、図7(b)に示す位置で停止する。
そして、その停止後、ノッチ加工砥石122から離れる
方向に向かって所定量移動し、図7(a)に示すノッチ
加工基準位置に復帰する。ノッチ加工基準位置に復帰し
たウェーハWは、X軸方向に所定量移動するとともにZ
軸方向の所定量下降し、基準位置に復帰する。一方、こ
れと同時にノッチモータ118の駆動も停止され、ノッ
チ加工砥石122の回転が停止する。
【0038】以上の一連工程でウェーハWの円形部C、
ノッチNO及びノッチコーナーNRの面取り加工が終了
する。ウェーハWが基準位置に復帰すると、ウェーハW
の吸着が解除され、図示しない搬送装置によってウェー
ハテーブル100上からウェーハWが取り上げられる。
そして、そのまま次工程に搬送されてゆく。以上説明し
たように、本実施の形態のウェーハ面取方法では、ウェ
ーハWの円形部Cを面取り加工するに際して、外周加工
砥石108とウェーハWとを同方向に高速回転させると
ともに、ウェーハWをゆっくりと外周加工砥石108に
向けて送ることによりウェーハWの周縁を面取り加工す
るようにしている。このように、外周加工砥石108と
ウェーハWとを同方向に高速回転させることにより、ウ
ェーハWに対する外周加工砥石108の相対的な周速度
が上がり(ウェーハWの周速度と外周加工砥石108の
周速度の和となる。)、加工スピードを上げることがで
きる。この結果、加工時間を短縮することができるよう
になる。
【0039】また、高速回転するウェーハWをゆっくり
と外周加工砥石108に向けて送り、ゆっくりと切り込
んでゆくことにより、ウェーハWの周縁は、微小量ずつ
研削されてゆくため、ウェーハWの受けるダメージが少
なくて済む。この結果、ウェーハWの研削面の精度が向
上する。なお、本実施の形態では、ウェーハWの円形部
Cを面取りした後に、ノッチNOの面取りを行うように
しているが、この順番は逆でもよい。
【0040】また、本実施の形態では、ウェーハWをY
軸方向にのみ送って外周加工砥石108に接触させるよ
うにしているが、ウェーハWをX軸方向とY軸方向の両
方同時に移動させて外周加工砥石108に接触させるよ
うにしてもよい。なお、本実施の形態では、ウェーハW
側を移動させて面取り加工するタイプのウェーハ面取り
装置10に本発明を適用した例で説明しているが、外周
加工砥石108側を移動させて面取り加工するタイプの
装置、又は、双方を移動させて面取り加工するタイプの
装置にも同様に適用することができる。なお、本実施の
形態のウェーハ面取り装置10のように外周加工砥石1
08側が一定位置に固定されており回転のみする構成の
場合、装置剛性を上げることができるので、この結果、
外周加工砥石108に発生する振動を抑えることがで
き、研削面の精度を更に向上させることができる。
【0041】次に、上記のウェーハ面取り装置10を用
いた本発明に係るウェーハ面取り方法の第2の実施の形
態について説明する。図8は、本発明に係るウェーハ面
取り方法の第2の実施の形態の加工手順である。まず、
ウェーハWを図示しない搬送装置によってウェーハテー
ブル100上に位置決めして載置する。載置されたウェ
ーハWは、図8(a)に示すように、その中心OW がY
軸上に位置するとともに、外周加工砥石108から所定
距離離れた位置に位置する。また、外周加工砥石108
の下側の溝108aと同じ高さに位置する。なお、この
位置を『第1基準位置』とする。
【0042】ウェーハWがウェーハテーブル100上に
載置されると、次いで、そのウェーハWが真空吸着によ
ってウェーハテーブル100に保持される。次に、図8
(b)に示すように、X軸モータ78が駆動され、ウェ
ーハWがX軸方向に沿って移動する。ウェーハWは所定
距離移動すると停止し、この位置を『第2基準位置』と
する。
【0043】次に、図8(c)に示すように、Y軸モー
タ64が駆動され、ウェーハWがY軸方向に沿って移動
する。ウェーハWは外周加工砥石108との軸間距離が
所定の設定値Dに達したところで停止し、この位置を
『加工開始位置』とする。ここで、このウェーハWと外
周加工砥石108との軸間距離Dの設定は次のように行
う。すなわち、外周加工砥石108の半径をRG 、面取
り後のウェーハWの半径をR1 としたときに、
【0044】
【数1】D=RG +R1 となるように設定する。次に、外周モータ104とθ軸
モータ96が駆動され、外周加工砥石108とウェーハ
テーブル100が共に同方向に高速回転する。このと
き、外周加工砥石108は、周速度が1000[m/m
in]以上、好ましくは、1500〜3000[m/m
in]の範囲の速さで回転するように駆動される。ま
た、ウェーハテーブル100は、保持したウェーハWの
周速度が30[m/min]以上、好ましくは100〜
1000[m/min]の範囲の速さで回転するように
駆動される。
【0045】次に、X軸モータ78が駆動され、X軸方
向に沿ってウェーハWが外周加工砥石108に向かって
送られる。X軸方向に沿って送られたウェーハWは、そ
の周縁が外周加工砥石108の溝108aに接触する直
前で減速され、所定の送り速度(約0.02[mm/s
ec])でX軸方向に沿ってゆっくりと送られる。この
結果、図8(d)に示すように、ウェーハWの周縁が外
周加工砥石108に接触し、微小量ずつ研削されて面取
り加工されてゆく。そして、このようにX軸方向に沿っ
て送られたウェーハWは、図8(e)に示すように、そ
の中心OW がY軸上に達すると移動が停止される。この
位置を『加工終了位置』とする。
【0046】ウェーハWが前記加工終了位置に到達する
と、Y軸モータ64が駆動され、ウェーハWがY軸上を
外周加工砥石108から離れる方向に移動する。このY
軸モータ64の駆動は、図8(f)に示すように、ウェ
ーハWが第1基準位置に到達すると停止される。これに
より、ウェーハWが第1基準位置に復帰する。そして、
ウェーハWが第1基準位置に復帰すると、θ軸モータ9
6及び外周モータ104の駆動が停止され、ウェーハテ
ーブル100及び外周加工砥石108の回転が停止され
る。
【0047】以上により、ウェーハWの周縁の面取り加
工が終了する。ウェーハWが第1基準位置に復帰する
と、ウェーハWの吸着が解除され、図示しない搬送装置
によってウェーハテーブル100上からウェーハWが取
り上げられる。そして、そのまま次工程に搬送されてゆ
く。このように、第2の実施の形態のウェーハ面取方法
では、ウェーハWと外周加工砥石108との軸間距離D
(Y軸方向の軸間距離)を一定に保ったままウェーハW
を移動させることにより、ウェーハWの周縁を研削して
面取りするようにしている。この方法によれば、ウェー
ハWの中心OW がY軸上に近づくにつれて外周加工砥石
108に削られる量が少なくなってゆく(第1の実施の
形態の方法では、ウェーハWを一定の送り速度で送った
場合、外周加工砥石108に削り取られる量は加工開始
から加工終了まで常にほぼ一定となる。)。このため、
加工終了間際に研削面が受けるダメージが少なくなり、
研削面の精度が向上する。
【0048】なお、本実施の形態では、ウェーハWを一
定の送り速度(約0.02[mm/sec])で送るこ
ととしているが、上記のようにウェーハWの中心OW
Y軸上に近づくにつれて外周加工砥石108に削られる
量が少なくなってゆくため、送り速度を高速化(約0.
2[mm/sec])してもよい。また、接触開始から
から徐々に速度を上げるようにしてもよい。これによ
り、研削面の精度を維持しつつ加工時間の短縮化を図る
ことができる。
【0049】また、本実施の形態では、ノッチが形成さ
れていないウェーハWを面取り加工する場合について説
明したが、ノッチ付きウェーハWの円形部を面取り加工
する場合も同様にして面取り加工することができる。こ
の場合、円形部の面取りが終了した後に(又は円形部を
面取りする前に)、上述した第1の実施の形態で説明し
た方法と同様の方法でノッチの面取りを行う。
【0050】さらに、本実施の形態では、軸間距離Dを
外周加工砥石108の半径RG と、面取り後のウェーハ
Wの半径R1 との和となるように設定しているが、これ
に限定されるものではない。たとえば、軸間距離Dを外
周加工砥石108の半径RGと、面取り後のウェーハW
の半径R1 の和(RG +R1 )よりも小さく設定した場
合は、ウェーハWをX軸方向に沿って送り、ウェーハW
が所定の径(R1 )まで研削されたところでX軸方向の
送りを停止するようにすればよい。
【0051】また、本実施の形態では、ウェーハWをX
軸方向にのみ送って外周加工砥石108に接触させるよ
うにしているが、ウェーハWをX軸方向とY軸方向の両
方同時に移動させて外周加工砥石108に接触させるよ
うにしてもよい。さらに、本実施の形態では、ウェーハ
W側を移動させて面取り加工するタイプのウェーハ面取
り装置10に本発明を適用した例で説明しているが、外
周加工砥石108側を移動させて面取り加工するタイプ
の装置、又は、双方を移動させて面取り加工するタイプ
の装置にも同様に適用することができる。なお、本実施
の形態のウェーハ面取り装置10のように外周加工砥石
108側が一定位置に固定されており回転のみする構成
の場合、装置剛性を上げることができるので、この結
果、外周加工砥石108に発生する振動を抑えることが
でき、研削面の精度を更に向上させることができる。
【0052】次に、上記のウェーハ面取り装置10を用
いた本発明に係るウェーハ面取り方法の第3の実施の形
態について説明する。上述した第1及び第2の実施の形
態では、ウェーハWを一定の送り速度で送って加工する
ようにしている。第3の実施の形態のウェーハ面取り方
法では、ウェーハWを所定距離送ったら、所定時間停止
するという工程を繰り返しながらウェーハWを加工す
る。具体的には、次のように加工する。
【0053】外周加工砥石108に接触する直前で減速
したウェーハWは、その後、所定の送り速度(約0.0
2[mm/sec])で外周加工砥石108に向けて送
られる。そして、所定距離移動すると送りが停止され、
そのままその位置で所定時間待機する。所定時間経過
後、ウェーハWは再び所定の送り速度で外周加工砥石1
08に向けて送られ、所定距離だけ移動して停止する。
そして、そのままその位置で所定時間待機し、所定時間
経過後、ウェーハWは再び所定の送り速度で外周加工砥
石108に向けて送られる。以上の工程を繰り返し行い
ながら加工を進行させる。いわゆるスパークアウト研削
を実施する。
【0054】このように送りを制御しながら加工するこ
とにより、仕上げ面粗さと加工精度が向上する。すなわ
ち、送りを一旦止めることにより、弾性変形によって生
じた切残しが、その後の研削に伴う弾性復元力の減少に
よって徐々に削除され、なめらかな仕上がり面を形成す
ることができる。この加工方法は、ウェーハWを低速で
送ることが困難な装置(砥石側を移動させる装置にあっ
ては砥石を低速で送ることが困難な装置)に本発明(請
求項1又は2に係る発明)を適用する場合に特に有効な
加工方法である。なお、本加工方法は、上述した第1又
は第2の実施の形態のウェーハ面取り方法のいずれにも
適用することができる。
【0055】次に、上記のウェーハ面取り装置10を用
いた本発明に係るウェーハ面取り方法の第4の実施の形
態について説明する。上述した第1及び第2の実施の形
態では、ウェーハWを一定の周速度で高速回転させて加
工するようにしている。第4の実施の形態のウェーハ面
取り方法では、最後の仕上げ加工において、ウェーハW
を低速回転させて加工する。具体的には、次のように加
工する。
【0056】第1の実施の形態のウェーハ面取り方法に
おいては、外周加工砥石108とウェーハテーブル10
0との軸間距離が所定距離Lに達する直前にウェーハテ
ーブル100の回転速度を減速し(外周加工砥石108
とウェーハテーブル100との軸間距離がL+δの位置
で減速:δは微小距離)、ウェーハWを低速回転させる
(ウェーハWの周速度が0.3〜3[m/min]の範
囲になるように回転させる。)。そして、その低速回転
させたウェーハWを微小量δ切り込んで(外周加工砥石
108とウェーハテーブル100の軸間距離は所定距離
Lとなる。)、そのままウェーハWを1回転させる。
【0057】一方、第2の実施の形態のウェーハ面取り
方法においては、ウェーハWの中心OW がY軸上に到達
する直前にウェーハテーブル100の回転速度を減速し
(ウェーハWの中心OW からY軸までの距離がδの位置
で減速:δは微小距離)、ウェーハWを低速回転させる
(ウェーハWの周速度が0.3〜3[m/min]の範
囲になるように回転させる。)。そして、その低速回転
させたウェーハWを微小量δ切り込んで(ウェーハWの
中心OW はY軸上に位置する。)、そのままウェーハW
を1回転させる。
【0058】このような加工方法にすることにより、外
周加工砥石108に振れが発生している場合であって
も、ウェーハWの面取り面にレボリューションマーク
(ウェーハWの面取り面に生じる縞状の模様)が入るの
を有効に防止することができる。次に、上記のウェーハ
面取り装置10を用いた本発明に係るウェーハ面取り方
法の第5の実施の形態について説明する。
【0059】上述した第1及び第2の実施の形態では、
ウェーハWを一定の周速度で高速回転させて加工するよ
うにしている。第5の実施の形態のウェーハ面取り方法
では、ウェーハWの周速度を高速領域で周期的に変動さ
せて加工する。具体的には、次のように加工する。すな
わち、図9に示すように、ウェーハWの研削量に応じて
ウェーハWの周速度を高速領域(30[m/min]以
上、好ましくは100〜1000[m/min]の範
囲)で周期的に変動させる。
【0060】このような加工方法にすることにより、上
述した第4の実施の形態の加工方法と同様に、外周加工
砥石108に振れが発生している場合であっても、ウェ
ーハWの面取り面にレボリューションマークが入るのを
有効に防止することができる。なお、本加工方法は、上
述した第1又は第2の実施の形態のウェーハ面取り方法
のいずれにも適用することができる。
【0061】次に、上記のウェーハ面取り装置10を用
いた本発明に係るウェーハ面取り方法の第6の実施の形
態について説明する。上述した第5の実施の形態では、
ウェーハWの周速度を高速領域で周期的に変動させて加
工するようにしているが、ウェーハWの回転方向は常に
一定である。第6の実施の形態のウェーハ面取り方法で
は、ウェーハWの周速度を周期的に変動させ、ウェーハ
Wを正転、逆転させながら加工する。具体的には、次の
ように加工する。
【0062】すなわち、図10に示すように、ウェーハ
Wの研削量に応じてウェーハWの周速度を周期的に変動
させ、ウェーハWを正転、逆転させながら加工する。こ
の際、ウェーハWは、高速領域(30[m/min]以
上、好ましくは100〜1000[m/min]の範
囲)で回転している時にのみ研削されるようにするた
め、方向転換に伴う低速回転時は送りを与えないように
する。
【0063】このような加工方法にすることにより、上
述した第4及び第5の実施の形態の加工方法と同様に、
外周加工砥石108の溝108aに振れが発生している
場合であっても、ウェーハWの面取り面にレボリューシ
ョンマークが入るのを有効に防止することができる。な
お、本加工方法は、上述した第1又は第2の実施の形態
のウェーハ面取り方法のいずれにも適用することができ
る。
【0064】次に、本発明に係るウェーハ面取り方法の
第7の実施の形態について説明する。図11〜図13
は、それぞれ第7の実施の形態のウェーハ面取り方法が
適用されるウェーハ面取り装置200の構成を示す正面
図、側面図、平面図である。同図に示すように、このウ
ェーハ面取り装置200は、外周加工ユニット202及
びノッチ加工ユニット204の構成が上述したウェーハ
面取り装置10と相違している。したがって、ここでは
外周加工ユニット202とノッチ加工ユニット204の
構成についてのみ説明し、他の構成については上述した
ウェーハ面取り装置10と同一符号を付して、その説明
は省略する。
【0065】外周加工ユニット202は、粗研用外周加
工装置202Rと精研用外周加工装置202Fとから構
成されている。まず、粗研用外周加工装置202Rの構
成について説明する。ベースプレート50上に設置され
た架台102上には粗研用外周モータ104Rが垂直に
設置されており、この粗研用外周モータ104Rの出力
軸には粗研用外周スピンドル106Rが連結されてい
る。ウェーハWの外周を粗面取り加工する粗研用外周加
工砥石108Rは、この外周スピンドル106Rに装着
される。なお、この粗研用外周加工砥石108Rの外周
には、断面台形状の溝108rが形成されており、この
溝108rにウェーハWの周縁を押し当てて面取り加工
する(なお、このような溝形状の砥石を『T型砥石』と
いう。)。
【0066】次に、精研用外周加工装置202Fの構成
について説明する(上述したウェーハ面取り装置10の
外周加工ユニット44に対応。)。前記架台102の両
側部には一対の支柱110A、110Bが垂直に配設さ
れている。この支柱110A、110Bの下端部は、そ
れぞれ架台102の両側面に固定されており、その上端
部には水平な梁部111A、111Bが一体成形されて
いる。梁部111A、111Bの先端には、それぞれ一
対の軸受部材112A、112Bが配設されており、該
軸受部材112A、112Bにピン114A、114B
を介してアーム116A、116Bが揺動自在に支持さ
れている。
【0067】この一対のアーム116A、116Bのう
ち一方側のアーム116Aの先端には精研用外周モータ
104Fが垂直に設置されており、該精研用外周モータ
104Fは図中X方向に沿って所定角度傾けられて設置
されている。この精研用外周モータ104Fの出力軸に
は精研用外周スピンドル106Fが連結されており、ウ
ェーハWの外周を仕上げ面取り加工する精研用外周加工
砥石108Fは、この精研用外周スピンドル106Fに
装着される。
【0068】なお、図11に示すように、この精研用外
周加工砥石108Fは、前記粗研用外周加工砥石108
Rに対して小径に形成されている(粗研用外周加工砥石
108Rには直径が100〜300mmの砥石を用いる
のに対して、この粗研用外周加工砥石108Fには直径
が2〜50mmの砥石を用いる。)。また、この粗研用
外周加工砥石108Rの外周には、断面台形状の溝10
8fが形成されており、この溝108fにウェーハWの
周縁を押し当てて面取り加工する。
【0069】なお、前記アーム116Aは図示しないロ
ック手段によって固定できるように構成されている。そ
して、このロック手段によって固定することにより、ア
ーム116Aは、図11に示すように水平に保持され
る。次に、ノッチ加工ユニット204の構成について説
明する。前述した一対のアーム116A、116Bのう
ち他方側のアーム116Bの先端部には粗研用ノッチモ
ータ118Rと精研用ノッチモータ118Fが配設され
ており、該粗研用ノッチモータ118Rと精研用ノッチ
モータ118Fの出力軸には、それぞれ粗研用ノッチス
ピンドル120Rと精研用ノッチスピンドル120Fが
連結されている。ノッチを粗面取り加工する粗研用ノッ
チ加工砥石122Rは、粗研用ノッチスピンドル120
Rに装着される。一方、ノッチを仕上げ面取り加工する
精研用ノッチ加工砥石122Fは、粗研用ノッチスピン
ドル120Fに装着される。
【0070】なお、前記アーム116Bも、アーム11
6Aと同様に図示しないロック手段によって固定できる
ように構成されている。また、詳しくは図示されていな
いが、この粗研用ノッチ加工砥石122Rと精研用ノッ
チ加工砥石122Fの外周にも断面台形状の溝が形成さ
れている。前記のごとく構成されたウェーハ面取り装置
200を用いた本発明に係るウェーハ面取り方法の第7
の実施の形態は次の通りである。
【0071】加工開始前の初期状態において、ウェーハ
テーブル100は、その回転軸θがY軸上に位置した状
態で粗研用外周加工砥石108Rから所定距離離れた位
置に位置している。また、粗研用外周加工砥石108R
に対して所定高さの位置に位置している。まず、ウェー
ハWを図示しない搬送装置によってウェーハテーブル1
00上に位置決めして載置する。この際、ウェーハW
は、その中心OW がウェーハテーブル100の回転軸θ
と一致するように載置し、また、そのノッチNOがY軸
上に位置するように載置する。このようにしてウェーハ
テーブル100上に載置されたウェーハWは、その中心
W がY軸上に位置するとともに、粗研用外周加工砥石
108Rから所定距離離れた位置に位置する。また、粗
研用外周加工砥石108Rに対して所定高さの位置に位
置する。以下、この加工前のウェーハWの位置を『原点
位置』とする。
【0072】ウェーハテーブル100上に載置されたウ
ェーハWは、そのウェーハテーブル100によって吸着
保持される。そして、このウェーハテーブル100がウ
ェーハWを吸着保持すると加工が開始される。加工は、
まず始めにウェーハWの外周(ウェーハWの円形部)の
粗面取り加工から行われる。まず、Z軸モータ94が駆
動され、ウェーハテーブル100がZ軸方向に沿って所
定量移動する。これにより、ウェーハテーブル100に
保持されたウェーハWが粗研用外周加工砥石108Rに
形成された溝108rと下側傾斜面と同じ高さに位置す
る。このウェーハWの位置を『外周下縁粗研加工位置』
とする。
【0073】次に、粗研用外周モータ104Rとθ軸モ
ータ96が駆動され、粗研用外周加工砥石108Rとウ
ェーハテーブル100が共に同方向に高速回転する。次
に、Y軸モータ64が駆動され、ウェーハWがY軸上を
粗研用外周加工砥石108Rに向かって送られる。この
とき、ウェーハWは粗研用外周加工砥石108Rに接触
する直前まで比較的速いスピードで送られ、その後、減
速してゆっくりとしたスピードで送られる。
【0074】粗研用外周加工砥石108Rに向かって送
られたウェーハWは、その外周が外周粗研用砥石108
RAに形成された溝108rの下側傾斜面に接触する。
この接触後もウェーハWはゆっくりとしたスピードで粗
研用外周加工砥石108Rに向けて送られ、この結果、
図14(a)に示すように、ウェーハWの外周部下縁が
外周粗研用砥石108Rに微小量ずつ研削されて粗面取
り加工される。
【0075】ウェーハWの送りは、粗研用外周加工砥石
108Rとウェーハテーブル100との軸間距離が所定
距離L1 に達するまで与えられる。そして、この軸間距
離が所定距離L1 に達するとY軸モータ64の駆動が停
止される。停止後、Y軸モータ64は逆方向に駆動さ
れ、これによりウェーハWがY軸上を粗研用外周加工砥
石108Rから離れる方向に移動する。そして、ウェー
ハWが前記外周下縁粗研加工位置に復帰すると、Y軸モ
ータ64の駆動が停止される。
【0076】以上により、ウェーハWの外周部下縁の粗
面取り加工が終了する。次に、ウェーハWの外周部下縁
の粗面取り加工が行われる。前記ウェーハWが外周下縁
粗研加工位置に位置すると、Z軸モータ94が駆動さ
れ、ウェーハテーブル100がZ軸方向に沿って所定量
移動する。これにより、ウェーハテーブル100に保持
されたウェーハWが粗研用外周加工砥石108Rに形成
された溝108rの上側傾斜面と同じ高さに位置する。
このウェーハWの位置を『外周上縁粗研加工位置』とす
る。
【0077】次に、Y軸モータ64が駆動され、ウェー
ハWがY軸上を粗研用外周加工砥石108Rに向かって
送られる。このとき、ウェーハWは粗研用外周加工砥石
108Rに接触する直前まで比較的速いスピードで送ら
れ、その後、減速してゆっくりとしたスピードで送られ
る。粗研用外周加工砥石108Rに向かって送られたウ
ェーハWは、その外周が外周粗研用砥石108RAに形
成された溝108rの上側傾斜面に接触する。この接触
後もウェーハWはゆっくりとしたスピードで粗研用外周
加工砥石108Rに向けて送られ、この結果、図14
(b)に示すように、ウェーハWの外周部上縁が外周粗
研用砥石108Rに微小量ずつ研削されて粗面取り加工
される。
【0078】ウェーハWの送りは、粗研用外周加工砥石
108Rとウェーハテーブル100との軸間距離が所定
距離L1 に達するまで与えられる。そして、この軸間距
離が所定距離L1 に達するとY軸モータ64の駆動が停
止される。停止後、Y軸モータ64は逆方向に駆動さ
れ、これによりウェーハWがY軸上を粗研用外周加工砥
石108Rから離れる方向に移動する。そして、ウェー
ハWが前記外周上縁粗研加工位置に復帰すると、Y軸モ
ータ64の駆動が停止される。Y軸モータ64の駆動停
止とともに、前記粗研用外周モータ104Rの駆動も停
止され、これにより、粗研用外周加工砥石108Rの回
転が停止する。
【0079】以上により、ウェーハWの外周部下縁の粗
面取り加工が終了する。次に、ウェーハWの外周の仕上
げ面取り加工が行われる。ウェーハWが外周下縁粗研加
工位置に復帰すると、Z軸モータ94が駆動され、ウェ
ーハテーブル100がZ軸方向に沿って所定量移動す
る。この結果、ウェーハWが外周精研用砥石108Fに
形成された溝108fと同じ高さに位置する。このウェ
ーハWの位置を『外周精研加工位置』とする。
【0080】次に、Y軸モータ64が駆動され、ウェー
ハWがY軸上を精研用外周加工砥石108Fに向かって
送られる。このとき、ウェーハWは前記同様に精研用外
周加工砥石108Rに接触する直前まで比較的速いスピ
ードで送られ、その後、減速してゆっくりとしたスピー
ドで送られる。精研用外周加工砥石108Fに向かって
送られたウェーハWは、図15及び図16に示すよう
に、その外周が外周精研用砥石108Fに形成された溝
108fのほぼ中央の位置に接触する(図15及び図1
6において(1)の位置)。この接触後もウェーハWは
ゆっくりとしたスピードで精研用外周加工砥石108F
に向けて送られ、この結果、ウェーハWの外周部周面が
外周精研用砥石108Fに微小量ずつ研削されて仕上げ
面取り加工される。
【0081】ウェーハWの送りは、精研用外周加工砥石
108Fとウェーハテーブル100との軸間距離が所定
距離L2 に達するまで与えられる。そして、この軸間距
離が所定距離L2 に達するとY軸モータ64の駆動が停
止される。Y軸モータ64の駆動停止後、次いで、Z軸
モータ94とX軸モータ78が同時に駆動され、ウェー
ハWが精研用外周加工砥石108Fの軸線に沿って斜め
上方に移動する。この結果、ウェーハWの外周部上側面
取り面が精研用外周加工砥石108Fに形成された溝1
08fの上側傾斜面に微小量ずつ研削されて仕上げ面取
り加工される。
【0082】ウェーハWが、図15及び図16において
(2)の位置まで移動すると、Z軸モータ94とX軸モ
ータ78の駆動は一時停止される。次いで逆方向に駆動
され、ウェーハWは、精研用外周加工砥石108Fの軸
線に沿って斜め下方に移動する。この結果、ウェーハW
の外周部下側面取り面が精研用外周加工砥石108Fに
形成された溝108fの下側傾斜面に微小量ずつ研削さ
れて仕上げ面取り加工される。
【0083】ウェーハWが、図15及び図16において
(3)の位置まで移動すると、Z軸モータ94とX軸モ
ータ78の駆動は一時停止される。次いで逆方向に駆動
され、ウェーハWは、精研用外周加工砥石108Fの軸
線に沿って斜め上方に移動する。そして、ウェーハW
が、図15及び図16において(1)の位置まで移動す
ると、Z軸モータ94とX軸モータ78の駆動は停止さ
れる。Z軸モータ94とX軸モータ78の駆動停止後、
Y軸モータ64が駆動され、ウェーハWがY軸上を精研
用外周加工砥石108Fから離れる方向に移動する。そ
して、ウェーハWが前記外周精研加工位置に復帰する
と、Y軸モータ64の駆動が停止される。
【0084】前記Y軸モータ64の駆動停止とともに、
前記精研用外周モータ104Fとθ軸モータ96の駆動
も停止され、これにより、精研用外周加工砥石108F
とウェーハWの回転が停止する。以上により、ウェーハ
Wの外周の仕上げ面取り加工が終了する。ここで、前記
のごとくウェーハWの外周を加工することの効果、すな
わち、始めに大径の粗研用外周加工砥石108Rで粗面
取り加工し、次いで、傾けた小径の精研用外周加工砥石
108Fで仕上げ面取り加工することの効果について説
明する。
【0085】上述した仕上げ面取り加工時のように、ウ
ェーハWの接線方向に所定角度傾けた砥石でウェーハW
を面取り加工すると仕上げ面精度が向上する。これは図
17に示すように、砥石を傾けることにより、砥粒の運
動方向がウェーハWの回転方向に対して傾斜するためで
あり、この結果、砥石の高速回転による条痕と、ウェー
ハWの高速回転による条痕とが交差し、互いに打ち消し
あって仕上げ面精度が向上する。また、径の小さい砥石
においては砥石の振動が発生しにくいので、これによっ
ても仕上げ面精度の向上を図ることができる。
【0086】ところで、砥石を傾けて面取り加工する場
合、砥石の溝幅は傾けていない場合よりも広くなり、ま
た、同じ角度で傾けた場合であっても、砥石の直径が大
きいほど広くなる。また、砥石の直径が小さくないと、
条痕の交差する度合いが大きくならず、所望の効果が得
られない。このため、砥石を傾けて有効さを増すために
は、砥石の直径を小さくする必要がある。
【0087】一方、砥石の直径が小さいと、砥石の磨耗
が速くなる。また、シリコンウェーハの場合、スライス
時のチッピングを取り除くため、ウェーハの直径は面取
りでの仕上げ直径よりかなり大きくなっており(+1m
m程度)、これを直径が小さい砥石で面取り加工する
と、すぐに砥石が磨耗してしまい効率が悪いという欠点
があった。
【0088】そこで、本発明では、まず始めに磨耗の少
ない径の大きな砥石で所定径になるまで粗面取り加工
し、次いで、傾斜させた径の小さな砥石で仕上げ面取り
加工するようにしている。これにより、砥石の磨耗を効
果的に防止しつつ、面精度の高いウェーハを効率的に加
工することができる。前記のごとくウェーハWの外周の
仕上げ面取り加工が終了すると、次いで、ウェーハWの
ノッチNOの面取り加工が行われる。
【0089】外周精研加工位置に復帰したウェーハW
は、そのノッチNOがY軸上に位置している。この状態
から、まず、X軸モータ78が駆動され、ウェーハWが
X軸方向に所定量移動する。この結果、ウェーハWに形
成されたノッチNOの一方側のノッチコーナーNRが、
粗研用ノッチ砥石122Rを通りY軸と平行な直線上に
位置する。次に、Z軸モータ94が駆動され、ウェーハ
WがZ軸方向に沿って所定量移動する。この結果、ウェ
ーハWが粗研用ノッチ加工砥石122Rに形成された溝
の下側傾斜面と同じ高さに位置する。このウェーハWの
位置を『ノッチ下縁粗研加工位置』とする。
【0090】ノッチ下縁粗研加工位置にウェーハWが位
置すると、次に、粗研用ノッチモータ118Rが駆動さ
れ、粗研用ノッチ加工砥石122Rが高速回転する。こ
れと同時にY軸モータ64が駆動され、ウェーハWが粗
研用ノッチ加工砥石122Rに向かって移動する。ウェ
ーハWが所定距離移動するとY軸モータ64の駆動は停
止され、この結果、一方側のノッチコーナーNRの下縁
が粗研用ノッチ加工砥石122Rに形成された溝の下側
傾斜面に当接する。そして、この当接と同時にX軸モー
タ78及びY軸モータ64が同時に駆動され、ウェーハ
WにX軸方向及びY軸方向の送りが与えられる。この送
りはノッチコーナーNRの形状に沿って与えられ、この
結果、ノッチコーナーNRの下縁が常に粗研用ノッチ加
工砥石122Rに当接して、ノッチコーナーNRの下縁
が粗面取り加工される。
【0091】ノッチコーナーNRの下縁が粗面取りされ
ると、連続してウェーハWにX軸方向及びY軸方向の送
りが与えられ、ノッチNOの下縁が面取りされる。すな
わち、ノッチNOの下縁が常に粗研用ノッチ加工砥石1
22Rに形成された溝の下側傾斜面に当接するように、
ノッチNOの形状に沿ってウェーハWに送りが与えられ
る。例えばV字状に形成されたノッチの場合は、V字を
描くようにウェーハWに送りが与えられる。この結果、
V字状に形成されたノッチNOの下縁が粗面取り加工さ
れる。
【0092】ノッチNOの下縁が粗面取り加工される
と、粗研用ノッチ加工砥石122RとウェーハWとの接
触点が他方側のノッチコーナーNRに達する。そして、
この接触点が他方側のノッチコーナーNRに達すると、
連続的にノッチコーナーNRの下縁が面取りされる。す
なわち、ウェーハWにX軸方向の送りとY軸方向の送り
が与えられ、ノッチコーナーNRの下縁が常に粗研用ノ
ッチ加工砥石122Rに形成された溝の下側傾斜面に当
接するようにウェーハWに送りが与えられる(ノッチコ
ーナーNRの形状に沿った送りが与えられる。)。この
結果、他方側のノッチコーナーNRの下縁が粗面取り加
工される。
【0093】他方側のノッチコーナーNRの下縁が面取
りされると、ウェーハWの送りが一時停止される。そし
て、この状態から上記と逆の操作によってウェーハWに
送りが与えられ、上記同様にノッチコーナーNR、ノッ
チNO及び他方側のノッチコーナーNRの下縁が順に粗
面取り加工される。以上の操作を複数回繰り返すことに
より、ノッチNO及びノッチコーナーNRの下縁が粗面
取り加工される。
【0094】ノッチNO及びノッチコーナーNRの下縁
の粗面取り加工が終了すると、ウェーハWは最初に粗研
用ノッチ加工砥石122Rと接触した位置で停止する。
そして、その停止後、ノッチ加工砥石122Rから離れ
る方向に向かって所定量移動し、ノッチ下縁粗研加工位
置に復帰する。ウェーハWがノッチ下縁粗研加工位置に
復帰すると、Z軸モータ94が駆動され、ウェーハWが
Z軸方向に沿って所定量移動する。この結果、ウェーハ
Wが粗研用ノッチ加工砥石122Rに形成された溝の上
側傾斜面と同じ高さに位置する。このウェーハWの位置
を『ノッチ上縁粗研加工位置』とする。
【0095】ノッチ上縁粗研加工位置にウェーハWが位
置すると、Y軸モータ64が駆動され、ウェーハWが粗
研用ノッチ加工砥石122Rに向かって移動する。ウェ
ーハWが所定距離移動するとY軸モータ64の駆動は停
止され、この結果、一方側のノッチコーナーNRの下縁
が粗研用ノッチ加工砥石122Rに形成された溝の上側
傾斜面に当接する。以下、上記ノッチの下縁を粗面取り
加工したときと同様の手順でノッチNO及びノッチコー
ナーNRの上縁が粗面取り加工される。
【0096】ノッチNO及びノッチコーナーNRの上縁
の粗面取り加工が終了すると、ウェーハWは最初に粗研
用ノッチ加工砥石122Rと接触した位置で停止する。
そして、その停止後、ノッチ加工砥石122Rから離れ
る方向に向かって所定量移動し、ノッチ上縁粗研加工位
置に復帰する。一方、ウェーハWがノッチ上縁粗研加工
位置に復帰すると、粗研用ノッチモータ118Rの駆動
が停止され、粗研用ノッチ加工砥石122Rの回転が停
止する。
【0097】以上により、ウェーハWのノッチNOの粗
面取り加工が終了する。次いで、ウェーハWのノッチN
Oの仕上げ面取り加工が行われる。ウェーハWがノッチ
上縁粗研加工位置に復帰すると、X軸モータ78が駆動
され、ウェーハWがX軸方向に所定量移動する。この結
果、ウェーハWに形成されたノッチNOの一方側のノッ
チコーナーNRが、精研用砥石122Fの中心を通りY
軸と平行な直線上に位置する。次に、Z軸モータ94が
駆動され、ウェーハWがZ軸方向に沿って所定量移動す
る。この結果、ウェーハWが精研用ノッチ加工砥石12
2Fに形成された溝の下側傾斜面と同じ高さの位置に位
置する。以下、このウェーハWの位置を『ノッチ下縁精
研加工位置』とする。
【0098】ノッチ下縁精研加工位置にウェーハWが位
置すると、次に、精研用ノッチモータ118Fが駆動さ
れ、精研用ノッチ加工砥石122Fが高速回転する。こ
れと同時にY軸モータ64が駆動され、ウェーハWが精
研用ノッチ加工砥石122Fに向かって移動する。ウェ
ーハWが所定距離移動するとY軸モータ64の駆動は停
止され、この結果、ウェーハWの一方側のノッチコーナ
ーNRが精研用ノッチ加工砥石122Fに形成された溝
の下側傾斜面に当接する。以下、上記ノッチの下縁を粗
面取り加工したときと同様の手順でノッチNO及びノッ
チコーナーNRの下縁が仕上げ面取り加工される。
【0099】ノッチNO及びノッチコーナーNRの下縁
が仕上げ面取り加工されると、ウェーハWは最初に精研
用ノッチ加工砥石122Fと接触した位置で停止する。
そして、その停止後、ノッチ加工砥石122Fから離れ
る方向に向かって所定量移動し、ノッチ下縁精研加工位
置に復帰する。ウェーハWがノッチ下縁精研加工位置に
復帰すると、Z軸モータ94が駆動され、ウェーハWが
Z軸方向に沿って所定量移動する。この結果、ウェーハ
Wが精研用ノッチ加工砥石122Fに形成された溝の上
側傾斜面と同じ高さに位置する。このウェーハWの位置
を『ノッチ上縁精研加工位置』とする。
【0100】ウェーハWがノッチ上縁精研加工位置に位
置すると、Y軸モータ64が駆動され、ウェーハWが精
研用ノッチ加工砥石122Fに向かって移動する。ウェ
ーハWが所定距離移動するとY軸モータ64の駆動は停
止され、この結果、ウェーハWの一方側のノッチコーナ
ーNRの上縁が粗研用ノッチ加工砥石122Rに形成さ
れた溝の上側傾斜面に当接する。以下、上記ノッチの下
縁を粗面取り加工したときと同様の手順でノッチNO及
びノッチコーナーNRの上縁が仕上げ面取り加工され
る。
【0101】ノッチNO及びノッチコーナーNRの上縁
の仕上げ面取り加工が終了すると、ウェーハWは最初に
精研用ノッチ加工砥石122Fと接触した位置で停止す
る。そして、その停止後、ノッチ加工砥石122Rから
離れる方向に向かって所定量移動し、ノッチ上縁精研加
工位置に復帰する。一方、ウェーハWがノッチ上縁精研
加工位置に復帰すると、精研用ノッチモータ118Fの
駆動が停止され、精研用ノッチ加工砥石122Fの回転
が停止する。また、ウェーハWがノッチ上縁精研加工位
置に復帰すると、X軸モータ78とZ軸モータ94が駆
動され、ウェーハテーブル100が原点位置に復帰す
る。
【0102】以上の一連工程を経ることによりウェーハ
Wの外周とノッチNOの粗面取り加工と仕上げ面取り加
工が終了する。ウェーハテーブル100が原点位置に復
帰すると、ウェーハWの吸着が解除され、図示しない搬
送装置によってウェーハテーブル100上からウェーハ
Wが取り上げられる。そして、そのまま次の工程へと搬
送されてゆく。
【0103】以上説明したように、第7の実施の形態の
ウェーハ面取り方法によれば、外周研削時において、ま
ず始めに磨耗の少ない径の大きな砥石で所定径になるま
で粗面取り加工し、次いで、傾斜させた径の小さな砥石
で仕上げ面取り加工するようにしているので、砥石の磨
耗を効果的に防止しつつ、面精度の高いウェーハを効率
的に加工することができる。また、径の小さな砥石は振
動が発生しにくいので、この砥石で仕上げ面取りを行う
ことにより仕上げ面精度が向上する。
【0104】なお、上記の説明では、外周加工時にウェ
ーハWを高速回転させて面取り加工しているが、本実施
の形態においては上記第1から第6の実施の形態とは異
なり、ウェーハWを低速回転させて加工するようにして
もよい。また、本実施の形態では、使用する砥石につい
ては、特に限定していないが、径の大きな砥石、すなわ
ち粗研用外周加工砥石108Rにはメタルボンド砥石を
用い、傾けた径の小さな砥石、すなわち精研用外周加工
砥石108Fにはレジンボンド砥石を用いるのが好まし
い。これには次の理由による。
【0105】すなわち、メタルボンド砥石は、剛性が高
く、砥粒保持力が高いため、砥石の寿命が長いという利
点があるが、その反面、研削面が粗くなるという欠点が
ある。一方、レジンボンド砥石は、弾性を持つため加工
面に衝撃を与えることが少なく、研削面の精度が高いと
いう利点がある。そこで、磨耗が少なく寿命が長いメタ
ルボンド砥石で先に粗面取りし、最後の仕上げのみレジ
ンボンド砥石で仕上げ面取りするようにすれば、砥石の
磨耗を効果的に防止しつつ、面精度の高いウェーハを効
率的に加工することができるようになる。このため、粗
研用外周加工砥石108Rにはメタルボンド砥石を用
い、精研用外周加工砥石108Fにはレジンボンド砥石
を用いる。
【0106】また、傾けた径の小さい砥石にレジンボン
ド砥石を使用することにより、その砥石のツルーイング
が不要になるという効果も得ることができる。これは以
下の理由による。すなわち、砥石の径を小さくすること
により、砥石自体が磨耗しやすくなり、しかも外周長が
短いため均等に磨耗するようになる。また、砥石を傾け
ることにより、ウェーハWとの接触面積が大きくなる。
この結果、極部的な負荷が少なくなり均等に磨耗するよ
うになる。更に、粗面取り工程で仕上げ面取りと同じエ
ッジ形状になっているウェーハWを面取り加工すること
により、ウェーハ自体がツルアーと同じ役割を果たす。
このため、敢えてツルアーによりツルーイングを実施し
なくても、砥石は一定形状に保持される。
【0107】また、次の方法により外周の仕上げ面取り
加工を行うことにより、砥石の成形効果を向上させるこ
とができる。すなわち、上記の実施の形態では、図15
及び図16に示すように、(1)始めにウェーハWの外
周部周面を仕上げ面取り加工し、(2)次いで、ウェー
ハWを上方に送ってウェーハWの外周部上側面取り面を
仕上げ面取り加工し、(3)最後にウェーハWを下方に
送ってウェーハWの外周部下側面取り面を仕上げ面取り
加工するようにしているが、2枚目のウェーハWを面取
り加工する場合は、上記(2)と(3)の工程を逆にす
る((1)→(3)→(2)の順で加工する。)。そし
て、3枚目のウェーハWを面取り加工する場合は、再び
上記(2)、(3)の工程で加工する((1)→(2)
→(3)の順で加工する。)。このように、最初に面取
り加工する面(上側面取り面と下側面取り面)を交互に
換えて加工することにより、砥石に形成された溝の上側
径斜面と下側径斜面とが均等に磨耗するため、砥石は常
に一定の形状に保持される。
【0108】また、砥石は加工を繰り返すことにより、
図18に示すように、徐々に削られて、上下の傾斜面及
び先端Rが広がるので、面取り加工する位置を溝の磨耗
に応じてずらしながら加工する。すなわち、溝の磨耗に
応じて、ウェーハWの外周部周面の面取り加工を開始す
る位置(上下方向の位置)と、ウェーハWの外周部上側
面取り面及び下側面取り面の面取り加工を終了する位置
(上下方向の位置)を徐々にずらしながら加工する。こ
れにより、常に高い精度を維持しながら加工することが
できる。
【0109】なお、溝の磨耗量は、加工前にウェーハW
の厚さを測定するとともに、加工後にウェーハWの直径
及び面取り面の面幅を測定することにより知ることがで
きる。すなわち、面取り加工したウェーハWが目標寸法
から外れてくることで溝の磨耗量を知ることができ、こ
れにより加工位置を修正する。次に、上記のウェーハ面
取り装置200を用いた本発明に係るウェーハ面取り方
法の第8の実施の形態について説明する。
【0110】本実施の形態では、精研用外周加工砥石1
08Fにレジンボンド砥石を使用した場合に、その砥石
形状を常に一定に保つことができる加工方法について説
明する。なお、本実施の形態のウェーハ面取り方法は、
外周の仕上げ面取り工程のみが上述した第7の実施の形
態のウェーハ面取り方法と異なるので、ここでは、この
外周の仕上げ面取り工程についてのみ説明する。
【0111】また、図19に示すように、本実施の形態
のウェーハ面取り方法で使用する精研用外周加工砥石1
08Fは、その溝108fの両端部がウェーハWの先端
R(図20(a)、(b)参照)と同じ曲率の円弧状に
形成されている。ウェーハテーブル100に保持された
ウェーハWが『外周精研加工位置』に位置すると、Y軸
モータ64が駆動され、ウェーハWがY軸上を精研用外
周加工砥石108Fに向かって送られる。
【0112】精研用外周加工砥石108Fに向かって送
られたウェーハWは、図19に示すように、その外周部
周面w1 が外周精研用砥石108Fに形成された溝10
8fの平坦面108f1 のほぼ中央の位置に接触する
(図19において(1)の位置)。この接触後もウェー
ハWはゆっくりとしたスピードで精研用外周加工砥石1
08Fに向けて送られ、精研用外周加工砥石108Fと
ウェーハテーブル100との軸間距離が所定距離L2
達するとY軸モータ64の駆動が停止される。
【0113】次に、Z軸モータ94とX軸モータ78が
同時に駆動され、ウェーハWが精研用外周加工砥石10
8Fの軸線に沿って斜め上方に移動する。この結果、ウ
ェーハWの外周部周面w1 が、精研用外周加工砥石10
8Fに形成された溝108fの平坦面108f1 に研削
されて仕上げ面取り加工される。ウェーハWは所定距離
移動すると、その外周部上側面取り面w2 が精研用外周
加工砥石108Fに形成された溝108fの上側傾斜面
108f2 に当接するので(図19において(2)の状
態)、その位置でZ軸モータ94とX軸モータ78の駆
動が停止される。
【0114】次に、Z軸モータ94、X軸モータ78及
びY軸モータ64が同時に駆動され、ウェーハWが精研
用外周加工砥石108Fに形成された溝108fの上側
傾斜面108f2 に沿って斜め上方に移動する。この結
果、ウェーハWの外周部上側面取り面w2 が、精研用外
周加工砥石108Fに形成された溝108fの上側傾斜
面108f2 に研削されて仕上げ面取り加工される。
【0115】ウェーハWは所定距離移動すると、その外
周部周面の上側コーナー部w3 が精研用外周加工砥石1
08Fの溝108fの上縁に形成された円弧面108f
3 に当接するので(図19において(3)の状態)、そ
の位置でZ軸モータ94、X軸モータ78及びY軸モー
タ64の駆動が一時停止される。次に、Z軸モータ9
4、X軸モータ78及びY軸モータ64が同時に駆動さ
れ、ウェーハWが前記円弧面108f3 に沿って移動す
る。この結果、ウェーハWの外周部周面上側コーナー部
3 が円弧状に研削される。
【0116】ウェーハWの外周部周面上側コーナー部w
3 が円弧状に研削されると(図19において(4)の状
態)、Z軸モータ94、X軸モータ78及びY軸モータ
64の駆動が一時停止される。次に、Z軸モータ94と
X軸モータ78が同時に駆動され、ウェーハWが精研用
外周加工砥石108Fの軸線に沿って斜め下方に移動す
る。そして、ウェーハWが、精研用外周加工砥石108
Fに形成された溝108fの平坦面108f1のほぼ中
央の位置に位置すると、Z軸モータ94とX軸モータ7
8の駆動が停止される。
【0117】次に、Y軸モータ64が駆動され、ウェー
ハWがY軸上を精研用外周加工砥石108Fに形成され
た溝108fの平坦面108f1 に向かって送られる。
精研用外周加工砥石108Fに向かって送られたウェー
ハWは、その外周部周面w1 が外周精研用砥石108F
に形成された溝108fの平坦面108f1 のほぼ中央
の位置に接触する(図19において(5)の位置
〔(1)と同じ位置〕)。この接触後もウェーハWはゆ
っくりとしたスピードで精研用外周加工砥石108Fに
向けて送られ、精研用外周加工砥石108Fとウェーハ
テーブル100との軸間距離が所定距離L2 に達すると
Y軸モータ64の駆動が停止される。
【0118】次に、Z軸モータ94とX軸モータ78が
同時に駆動され、ウェーハWが精研用外周加工砥石10
8Fの軸線に沿って斜め下方に移動する。この結果、ウ
ェーハWの外周部周面w1 が、精研用外周加工砥石10
8Fに形成された溝108fの平坦面108f1 に研削
されて仕上げ面取り加工される。ウェーハWは所定距離
移動すると、その外周部下側面取り面w4 が精研用外周
加工砥石108Fに形成された溝108fの下側傾斜面
108f4 に当接するので(図19において(6)の状
態)、その位置でZ軸モータ94とX軸モータ78の駆
動が停止される。
【0119】次に、Z軸モータ94、X軸モータ78及
びY軸モータ64が同時に駆動され、ウェーハWが精研
用外周加工砥石108Fに形成された溝108fの下側
傾斜面108f4 に沿って斜め下方に移動する。この結
果、ウェーハWの外周部下側面取り面w4 が、精研用外
周加工砥石108Fに形成された溝108fの下側傾斜
面108f4 に研削されて仕上げ面取り加工される。
【0120】ウェーハWは所定距離移動すると、その外
周部周面の下側コーナー部w5 が精研用外周加工砥石1
08Fの溝108fの下縁に形成された円弧面108f
5 に当接するので(図19において(7)の状態)、そ
の位置でZ軸モータ94、X軸モータ78及びY軸モー
タ64の駆動が停止される。次に、Z軸モータ94、X
軸モータ78及びY軸モータ64が同時に駆動され、ウ
ェーハWが前記円弧面108f5 に沿って移動する。こ
の結果、ウェーハWの外周部周面下側コーナー部w5
円弧状に研削される。
【0121】ウェーハWの外周部周面下側コーナー部w
5 が円弧状に研削されると(図19において(8)の状
態)、Z軸モータ94、X軸モータ78及びY軸モータ
64の駆動が停止される。以上により、ウェーハWの外
周の仕上げ面取り加工が終了し、この後、ウェーハは
『外周精研加工位置』に復帰する。
【0122】このようにウェーハWの外周を加工するこ
とにより、精研用外周加工砥石108Fの溝108fは
全面に渡って均一に磨耗するので、型崩れが生じること
がない。この結果、加工を重ねても常に砥石の形状を常
に一定に保つことができる。したがって、ツルーイング
が不要になり、ツルーイングを実施することによるスル
ープットの低下を効果的に抑制することができる。
【0123】なお、上述した第7の実施の形態と同様
に、最初に面取り加工する面(外周部上側面取り面w2
と外周部下側面取り面w4 )を交互に換えて加工するこ
とにより、更に効果的に砥石の型崩れを防止することが
できる。以上説明したように、本発明に係るウェーハの
面取り方法によれば、短時間で高精度な面取り加工を行
うことができる。
【0124】なお、上述した一連の実施の形態において
第1から第6までの実施の形態では砥石にR型砥石を用
いているが、このR型砥石に代えて第7の実施の形態で
使用したT型砥石を用いて加工してもよい。同様に第7
の実施の形態では砥石にT型砥石を用いているが、この
T型砥石に代えてR型砥石を使用してもよい。また、上
述した第1から第5までの実施の形態では、砥石とウェ
ーハとを同方向に高速回転させているが、互いに逆方向
に高速回転させてもよい。このように互いに逆方向に高
速回転させた場合であっても、ウェーハWを高速回転さ
せれば、同様の効果をを得ることができる。また、面粗
さの向上を図ることができるとともに、チッピングの発
生を防止することができる。
【0125】なお、面取り加工するウェーハの断面形状
には、図20(a)、(b)に示すように2種類あり、
いずれの形状に加工する場合であっても本発明を適用す
ることができる。
【0126】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るウェ
ーハ面取り方法によれば、高精度な面取り加工を行うこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ウェーハ面取り装置の構成を示す側面図
【図2】ウェーハ面取り装置の構成を示す平面図
【図3】図1のA−A断面図
【図4】図1のB−B断面図
【図5】粗研用外周加工ユニットとノッチ加工ユニット
の構成を示す正面図
【図6】(a)〜(d)は、ノッチ付きウェーハの円形
部の面取り方法の説明図
【図7】(a)〜(d)は、ノッチ付きウェーハのノッ
チ及びノッチコーナーの面取り方法の説明図
【図8】(a)〜(f)は、第2の実施の形態のウェー
ハ面取り方法の説明図
【図9】第5の実施の形態の作用を説明するグラフ
【図10】第6の実施の形態の作用を説明するグラフ
【図11】ウェーハ面取り装置の構成を示す正面図
【図12】ウェーハ面取り装置の構成を示す側面図
【図13】ウェーハ面取り装置の構成を示す平面図
【図14】(a)、(b)は第7の実施の形態のウェー
ハ面取り方法の説明図
【図15】第7の実施の形態のウェーハ面取り方法の説
明図
【図16】第7の実施の形態のウェーハ面取り方法の説
明図
【図17】第7の実施の形態のウェーハ面取り方法の説
明図
【図18】他の実施の形態の作用の説明図
【図19】第8の実施の形態のウェーハ面取り方法の説
明図
【図20】(a)、(b)は面取り加工されたウェーハ
の断面図
【符号の説明】
10、200…ウェーハ面取り装置 42…ウェーハ送りユニット 44…粗研用外周加工ユニット 46…ノッチ加工ユニット 56…Y軸テーブル 64…Y軸モータ 70…X軸テーブル 78…X軸モータ 86…Z軸テーブル 96…θ軸モータ 100…ウェーハテーブル 104…外周モータ 104R…粗研用外周モータ 104F…精研用外周モータ 108…外周加工砥石 108R…粗研用外周加工砥石 108F…精研用外周加工砥石 118…ノッチモータ 118R…粗研用ノッチモータ 118F…精研用ノッチモータ 122…ノッチ加工砥石 122R…粗研用ノッチ加工砥石 122F…精研用ノッチ加工砥石 W…ウェーハ C…円形部 NO…ノッチ NR…ノッチコーナー

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 砥石とウェーハとを高速回転させ、その
    高速回転する砥石とウェーハとを相対的に近づけること
    により、ウェーハの周縁を砥石で小量ずつ研削して面取
    り加工することを特徴とするウェーハ面取り方法。
  2. 【請求項2】 所定間隔Dを有する互いに平行な2直線
    上に砥石とウェーハとを別々に配置し、 前記砥石と前記ウェーハとを高速回転し、 前記直線上を前記ウェーハ若しくは前記砥石又はその双
    方を移動させて、前記ウェーハの周縁に前記砥石を接触
    させて、前記ウェーハの周縁を前記砥石で小量ずつ研削
    して面取り加工することを特徴とするウェーハ面取り方
    法。
  3. 【請求項3】 前記2直線の間隔Dは、前記砥石の半径
    G と、前記ウェーハの面取り終了後の半径R1 との和
    (RG +R1 )であることを特徴とする請求項2記載の
    ウェーハ面取り方法。
  4. 【請求項4】 前記砥石の周速度が1000[m/mi
    n]以上であるとともに、前記ウェーハの周速度が30
    [m/min]以上であることを特徴とする請求項1又
    は2記載のウェーハ面取り方法。
  5. 【請求項5】 所定距離移動すると、所定時間停止する
    ことを繰り返しながら前記砥石と前記ウェーハとを相対
    的に近づけることを特徴とする請求項1又は2記載のウ
    ェーハ面取り方法。
  6. 【請求項6】 前記ウェーハの周縁を所定量研削したの
    ち、前記ウェーハを低速回転させて仕上げ面取り加工す
    ることを特徴とする請求項1又は2記載のウェーハ面取
    り方法。
  7. 【請求項7】 前記ウェーハは、周速度が0.3〜3
    [m/min]の範囲で低速回転させて仕上げ面取り加
    工することを特徴とする請求項6記載のウェーハ面取り
    方法。
  8. 【請求項8】 前記ウェーハ又は前記砥石の周速度を高
    速度域で周期的に変動させることを特徴とする請求項1
    又は2記載のウェーハ面取り方法。
  9. 【請求項9】 前記ウェーハ又は前記砥石の回転方向を
    周期的に変動させることを特徴とする請求項1又は2記
    載のウェーハ面取り方法。
  10. 【請求項10】 前記ウェーハ又は前記砥石の方向転換
    時は、前記砥石と前記ウェーハとを相対的に近づけるの
    を停止することを特徴とする請求項9記載のウェーハ面
    取り方法。
  11. 【請求項11】 回転する砥石と、回転するウェーハと
    を相対的に近づけることにより、ウェーハの周縁を砥石
    で研削して面取り加工するウェーハ面取り方法におい
    て、 大径の砥石で粗面取り加工したのち、小径の砥石で仕上
    げ面取り加工することを特徴とするウェーハ面取り方
    法。
  12. 【請求項12】 前記粗面取り加工に使用する砥石は直
    径が100〜300mmの範囲の砥石であり、前記仕上
    げ面取り加工に使用する砥石は直径が2〜50mmの範
    囲の砥石であることを特徴とする請求項11記載のウェ
    ーハ面取り方法。
  13. 【請求項13】 前記仕上げ面取り加工に使用する小径
    の砥石は、レジンボンド砥石であるとともに、外周に断
    面台形状の溝を有し、当接させるウェーハの接線方向に
    所定角度傾斜して設置されていることを特徴とする請求
    項11又は12記載のウェーハ面取り方法。
  14. 【請求項14】 前記砥石に形成された断面台形状の溝
    は両縁部が円弧状に形成されており、 まず、前記溝の平坦面に前記ウェーハの外周部周面を当
    接し、 次に、前記平坦面に沿って前記ウェーハを移動させ、前
    記溝の一方側の傾斜面に前記ウェーハの外周部一方側面
    取り面を当接し、 次に、前記傾斜面及び前記円弧面に沿って前記ウェーハ
    を移動させ、該ウェーハの外周部周面一方側コーナー部
    を前記円弧面と同じ曲率に研削し、 次に、前記溝の平坦面に前記ウェーハの外周部周面を当
    接し、 次に、前記平坦面に沿って前記ウェーハを移動させ、前
    記溝の他方側の傾斜面に前記ウェーハの外周部他方側面
    取り面を当接し、 次に、前記傾斜面及び前記円弧面に沿って前記ウェーハ
    を移動させ、該ウェーハの外周部周面他方側コーナー部
    を前記円弧面と同じ曲率に研削し、前記ウェーハを面取
    り加工することを特徴とする請求項13記載のウェーハ
    面取り方法。
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