JP2002054629A - 転がり軸受の予圧調整装置 - Google Patents

転がり軸受の予圧調整装置

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Hideaki Ishii
秀明 石井
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Koyo Seiko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 転がり軸受の組込み時における予圧調整作業
が不要で、組込み後においては、軸受の状態に応じてそ
の予圧の大きさを常に最適範囲内に維持することのでき
る転がり軸受の予圧調整装置を提供する。 【解決手段】 内輪11a,11bもしくは外輪12に
密着または近接して、加熱/冷却機能を有するサーモモ
ジュール4a,4bを配置し、トルク検出手段5a,5
b,63による当該転がり軸受1のトルク検出値があら
かじめ設定されている範囲内に収まるようにサーモモジ
ュール4a,4bを駆動して内輪11a,11bもしく
は外輪12を加熱/冷却して膨張/収縮させることで、
軸受1の予圧を常に適正な範囲内に収める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は転がり軸受の予圧調
整装置に関し、更に詳しくは、使用中の転がり軸受の予
圧を常に適正範囲に維持することのできる予圧調整装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】転がり軸受のうち、例えば円すいころ軸
受やアンギュラ玉軸受等においては、一般に、内輪と外
輪とを相対的に加圧した状態、つまり予圧を付与するこ
とによってアキシャル隙間を負隙間とした状態で組み込
むことにより、所要の回転性能を得る。
【0003】例えば図5に断面図を示すように、2つの
内輪51a,51bと1つの外輪52を備え、円すいこ
ろ53を2列に配置した複列円すいころ軸受において
は、通常、内輪51aと51bの間に間座54を介在さ
せ、この間座54の幅寸法を適宜に設定することによっ
て軸受に所要の予圧を付与するように構成されている。
【0004】また、アンギュラ玉軸受や単列の円すいこ
ろ軸受等においては、当該軸受を介して回転自在に支持
される軸の端部に形成した雄ねじ部にナットをねじ込む
ことにより、内輪に対して軸方向への荷重を加える一
方、外輪はハウジングに対して軸方向に固定しておくこ
とで、ナットの締め具合によって所要の予圧を付与する
にうな構成が多用される。
【0005】そして、このようなナットの締め具合によ
る予圧の調整作業を容易化し、あるいは予圧調整作業の
人為的な差異をなくすために、従来、2つのアンギュラ
玉軸受の内輪間に配置されるスペーサに歪みセンサを装
着したり(実開昭63−41737号)、あるいは、円
すいころ軸受の内輪とナットの間に介在させたワッシャ
に圧縮力センサを装着すること(特開平7−33236
0号)により、ナットの締め具合により軸受に作用する
軸方向力、つまり予圧力をモニタできるようにすること
が提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図5に示し
た間座54の幅寸法調整による従来の予圧調整方法にお
いては、軸受の使用条件に基づいて必要な予圧の大きさ
を計算し、その計算結果に応じて間座54の寸法を調整
する必要があり、作業が面倒であり、コストも高くなる
という問題がある。
【0007】一方、歪みセンサや圧縮力センサをスペー
サやナットに装着して予圧の大きさをモニタできるよう
にした従来の手法によると、予圧の調整作業が容易とな
って人為的な差異も少なくなるものの、軸受の使用条件
に基づいて予圧の大きさを計算する必要があることに変
わりはなく、また、一旦予圧を設定して組み込んでしま
えば、軸受が定常的な使用状態に到達するまで、あるい
は定常的な使用状態とことなる状態で使用する差異に
は、軸受の予圧は最適な大きさにはならないという問題
がある。
【0008】本発明はこのような実情に鑑みてなされた
もので、転がり軸受の組込み時における予圧調整作業が
不要で、しかも、組込み後においては、軸受の状態に応
じて自動的に予圧の大きさを常に最適化することのでき
る転がり軸受の予圧調整装置の提供を目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の転がり軸受の予圧調整装置は、内輪と外輪
の間に複数の転動体が転動自在に配置されてなる転がり
軸受の予圧を調整する装置であって、内輪もしくは外輪
に対して密着または近接配置されて当該内輪もしくは外
輪を加熱/冷却するサーモモジュールと、当該転がり軸
受のトルクを検出するトルク検出手段と、そのトルク検
出値があらかじめ設定されている範囲内に収まるように
上記サーモモジュールを駆動制御する制御回路を備えて
いることによって特徴づけられる(請求項1)。
【0010】また、本発明においては、上記と同じ目的
を達成するため、請求項1に記載のトルク検出手段およ
び制御回路に代えて、転がり軸受の温度を検出する温度
センサと、その温度センサの出力があらかじめ設定され
ている範囲内に収まるように上記サーモモジュールを駆
動制御する制御回路を備えた構成(請求項2)を採用す
ることができる。
【0011】本発明は、加熱および冷却機能を有するサ
ーモモジュールを用いて、軸受の内輪もしくは外輪を加
熱または冷却することにより、その軌道輪を熱膨張また
は収縮させて、転がり軸受の予圧を常に適正な範囲に保
とうとするものである。
【0012】すなわち、請求項1に係る発明において
は、転がり軸受の予圧がその回転トルクと比例関係にあ
ることを利用し、使用状態における転がり軸受のトルク
を検出し、そのトルクがあらかじめ設定されている範囲
に収まるように、内輪もしくは外輪に密着または近接配
置されたサーモモジュールを駆動制御して当該内輪もし
くは外輪を加熱または冷却して熱膨張または収縮させる
ことにより、転がり軸受の予圧の大きさを常に適正範囲
内に保つことができる。
【0013】また、請求項2に係る発明においては、転
がり軸受の予圧はその温度に相関して変化することを利
用し、軸受温度があらかじめ設定されている範囲に収ま
るように、内輪もしくは外輪に密着または近接配置され
たサーモモジュールを駆動制御して当該内輪もしくは外
輪を加熱または冷却して熱膨張させることにより、上記
と同様に転がり軸受の予圧の大きさを常に適正範囲内に
保つことができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ本発明の
実施形態について説明する。図1は請求項1に係る発明
の実施の形態の構成図で、機械的構成を表す断面図と電
気的構成を表すブロック図とを併記して示す図である。
【0015】この例は複列の円すいころ軸受に請求項1
に係る発明を適用した例であり、軸受本体1は、2つの
内輪11a,11bと1つの外輪12の間に、それぞれ
複数の円すいころ13が2列に配置され、また、2つの
内輪11aと11bの間に間座14を介在させた構造を
有している。各内輪11a,11bはその内周面が回転
軸2に嵌め込まれ、また、外輪12はその外周面がハウ
ジング3形成されている孔に対して嵌め込まれた状態で
使用される。
【0016】各内輪11aおよび11bは、回転軸2に
形成された段部21と、回転軸2にねじ止め等によって
固定される押さえ板22の間に挟み込まれることによっ
てその軸方向位置が固定されるのであるが、一方の内輪
11aと段部21との間、および、他方の内輪11bと
押さえ板22の間には、それぞれリング状のサーモモジ
ュール4a,4bが挿入されており、従って各内輪11
a,11bの大端面はそれぞれサーモモジュール4a,
4bと密着した状態となっている。
【0017】サーモモジュール4a,4bはペルチェ効
果を利用した公知のものであって、図2にその構造例を
模式的断面図で示すように、N型とP型が対になった半
導体素子41を両端面部において銅電極42で交互に接
続するとともに、各素子の一方の端面側にはセラミック
板43を介して吸熱ブロック44を、また、他方の端面
側には同じくセラミック板45を介してヒートシンク4
6を設けた構造を有し、両端部の銅電極42を介して直
流電流を供給することにより、その電流の向きに応じて
一方の面から他方の面へ、あるいは他方の面から一方の
面へと熱が移動し、これにより、供給する電流の極性を
変えることによって、吸熱ブロック44を加熱または冷
却することができる。この各サーモモジュール4a,4
bには、後述する制御回路61の制御下にあるサーモモ
ジュール駆動回路62から駆動用の直流電流が供給され
る。
【0018】外輪12は、ハウジング3に形成された段
部31と、ハウジング3に対してねじ止め等によって固
定された押さえ板32によってその軸方向位置が規制さ
れており、外輪12の一方の端面と段部31の間、およ
び他方の端面と押さえ板32の間に、それぞれ圧電素子
5a,5bが挿入されている。この各圧電素子5a,5
bには、回転軸2に作用するスラスト方向への荷重の大
きさに応じた力が加わり、従って、この各圧電素子5
a,5bの出力を例えば平均化することにより、回転軸
2のトルクに対応した信号が得られる。ここで、回転軸
2が通常の使用状態において定常的な負荷状態にあると
き、つまり外的要因による回転軸2のトルクが一定であ
る状態においては、圧電素子5a,5bの出力を平均化
して得られる信号は軸受本体1の回転トルクの大小に応
じて変化する。従って、その状態における圧電素子5
a,5bの出力の平均値から、軸受本体1の回転トルク
の大きさを知ることができる。
【0019】圧電素子5a,5bの出力は、これらを平
均化する回路を含むトルク検出回路63に取り込まれて
増幅された後、トルク検出信号として制御回路61に供
給される。制御回路62では、そのトルク検出信号の大
きさがあらかじめ設定されている範囲内に収まるよう
に、サーモモジュール駆動回路62に指令を与えて各サ
ーモモジュール4a,4bを駆動して、内輪11a,1
1bを加熱または冷却することにより、軸受本体1の予
圧を常に適正な値に維持する。
【0020】すなわち、軸受本体1の回転トルクと予圧
の関係は、図3に例示するように略比例関係にあり、軸
受本体1の回転トルクの検出結果からその予圧の大きさ
を推定することができる。一方、内輪11a,11bの
温度を上昇させると、その熱膨張によって軸受本体1の
アキシャル隙間が減少する結果、予圧が大きくなる。逆
に、内輪11a,11bの温度を下降させると、熱収縮
によって軸受本体1のアキシャル隙間が増大し、予圧が
小さくなる。従って、軸受本体1に適正な範囲の予圧を
付与した状態におけるトルク検出回路63からのトルク
検出信号の範囲をT 1〜T2 とすると、制御回路61
は、トルク検出信号がその下限値T1 未満である場合に
はサーモモジュール4a,4bにより内輪1a,1bを
加熱し、かつ、上限値T2 を越えている場合にはサーモ
モジュール4a,4bにより内輪1a,1bを冷却する
ように、サーモモジュール駆動回路62を介して各サー
モモジュール4a,4bを駆動制御する。これにより、
軸受本体1の予圧は、使用中において常に適正な範囲に
維持される。
【0021】なお、以上の実施の形態においては、軸受
本体1の回転トルクを検出する手段として、軸受本体1
にスラスト荷重が作用することにより外輪12の端面に
より押圧される圧電素子5a,5bおよびその各出力を
入力するトルク検出回路63を用いたが、本発明はこれ
に限定されることなく、回転軸2に歪みゲージを貼着し
てスリップリング等を介してその出力を取り出す等の公
知の手段を採用してもよいことは勿論である。
【0022】次に、請求項2に係る発明の実施の形態に
ついて説明する。図4はその構成図で、機械的構成を表
す断面図と電気的構成を表すブロック図とを併記して示
す図であり、請求項2に係る発明を、先の実施の形態と
同様に複列の円すいころ軸受に適用した例を示してい
る。
【0023】この例においては、軸受本体1の構造と組
込み状態、およびサーモモジュール4a,4bの配置状
態については先の例と同等であるが、圧電素子5a,5
bに代えて温度センサ7a,7bを配置し、制御回路6
10は、その温度センサ7a,7bの出力に基づいてサ
ーモモジュール5a,5bを駆動制御する点に特徴があ
る。
【0024】すなわち、外輪12の一端面とハウジング
3の段部31の間、および、他端面と押さえ板32の間
にそれぞれ温度センサ7a,7bが設けられており、こ
の各温度センサ7a,7bによって外輪12の温度が刻
々と検出される。この各温度センサ7a,7bの出力は
これらを増幅および平均化する等によって軸受温度に応
じた電気信号に変換する温度検出回路64を介して制御
回路610に取り込まれ、制御回路610では、その温
度検出回路の出力があらかじめ設定されている適正温度
範囲内に収まるようにサーモモジュール駆動回路62に
駆動指令を与えることより、軸受本体1の予圧の大きさ
常に適正範囲内に収まる世に制御する。
【0025】軸受本体1の予圧が適正範囲内にある場合
には、通常の使用状態においてその軸受温度は所定の適
正温度の範囲内に収まった状態を維持するが、予圧が過
剰である場合には軸受温度はその範囲を越えて上昇し、
また、予圧が不足している場合には軸受温度はその範囲
に達しない。そこで、温度センサ7a.7bによる外輪
12の温度検出結果があらかじめ設定されている適正温
度範囲よりも低い場合には、サーモモジュール5a,5
bにより内輪1a,1bを加熱して膨張させ、予圧を増
大させる。一方、外輪12の温度検出結果が適正温度範
囲よりも高い場合には、サーモモジュール5a,5bに
より内輪1a,1bを冷却して収縮させ、予圧を減少さ
せる。これにより、軸受本体1は使用状態において常に
適正温度範囲、従って適正予圧範囲に維持される。
【0026】なお、以上の請求項2に係る発明の実施の
形態においては、外輪12に近接して配置した温度セン
サ7a,7bによって軸受本体1の温度を測定したが、
温度センサ7a,7bは内輪11a,11bに近接配置
してもよい。
【0027】以上の請求項1および2に係る発明の各実
施の形態において特に注目すべき点は、サーモモジュー
ル4a,4bによって内輪1a,1bが加熱または冷却
されることによって軸受本体1の予圧が自動的に調整さ
れる点であり、従って、予圧の不足している状態および
過剰となっている状態のいずれにおいても、速やかにそ
の予圧の過不足が解消されて常に適正な範囲に収めるこ
とができる。
【0028】ここで、以上の各実施の形態においては、
サーモモジュール4a,4bにより内輪1a,1bを加
熱または冷却することによって予圧を調整するように構
成したが、外輪12を加熱または冷却することによって
予圧を調整するように構成してもよい。
【0029】また、以上の各実施の形態は複列の円すい
ころ軸受の予圧を調整する場合の例について述べたが、
請求項1および2に係る発明はこれに限定されるもので
はなく、単列の円すいころ軸受や、アンギュラ玉軸受
等、予圧を付与した状態で使用される転がり軸受に対し
て等しく適用し得ることは勿論である。
【0030】
【発明の効果】以上のように、請求項1に係る発明によ
れば、転がり軸受の回転トルクを検出し、その値があら
かじめ設定されている適正範囲内に収まるように、内輪
もしくは外輪をサーモモジュールにより加熱または冷却
して転がり軸受の予圧を自動的に増大もしくは減少させ
るので、間座の幅寸法調整等による予圧調整を特に必要
とすることなく、転がり軸受はその状態に応じて常に適
正な予圧範囲に調整され、高い回転性能を長期にわたっ
て維持することができる。
【0031】また、請求項2に係る発明によれば、転が
り軸受の温度を検出し、その値があらかじめ設定されて
いる適正範囲内に収まるように、内輪もしくは外輪をサ
ーモモジュールにより加熱または冷却して転がり軸受の
予圧を自動的に増大もしくは減少させるので、上記と同
様に間座の幅粋報調整等による予圧調整を特に必要とす
ることなく、転がり軸受はその状態に応じて常に適正な
予圧範囲に調整され、高い回転性能を長期にわたって維
持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1に係る発明の実施の形態の構成図で、
機械的構成を表す断面図と電気的構成を表すブロック図
とを併記して示す図である。
【図2】本発明の各実施の形態において用いられるサー
モモジュール4a,4bの構成例を示す模式的断面図で
ある。
【図3】軸受本体1の回転トルクと予圧との関係の例を
表すグラフである。
【図4】請求項2に係る発明の実施の形態の構成図で、
機械的構成を表す断面図と電気的構成を表すブロック図
とを併記して示す図である。
【図5】従来の複列円すいころ軸受の予圧調整の仕方を
説明するための断面図である。
【符号の説明】
1 軸受本体 11a,11b 内輪 12 外輪 13 円すいころ 14 間座 2 回転軸 21 段部 22 押さえ板 3 ハウジング 31 段部 32 押さえ板 4a,4b サーモモジュール 5a,5b 圧電素子 61,610 制御回路 62 サーモモジュール駆動回路 63 トルク検出回路 64 温度検出回路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内輪と外輪の間に複数の転動体が転動自
    在に配置されてなる転がり軸受の予圧を調整する装置で
    あって、 内輪もしくは外輪に対して密着または近接配置されて当
    該内輪もしくは外輪を加熱/冷却するサーモモジュール
    と、当該転がり軸受のトルクを検出するトルク検出手段
    と、そのトルク検出値があらかじめ設定されている範囲
    内に収まるように上記サーモモジュールを駆動制御する
    制御回路を備えていることを特徴とする転がり軸受の予
    圧調整装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のトルク検出手段および
    制御回路に代えて、上記転がり軸受の温度を検出する温
    度センサと、その温度センサの出力があらかじめ設定さ
    れている範囲内に収まるように上記サーモモジュールを
    駆動制御する制御回路を備えていることを特徴とする転
    がり軸受の予圧調整装置。
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