JP2002051264A - 相関2重サンプリング回路 - Google Patents

相関2重サンプリング回路

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JP2002051264A
JP2002051264A JP2000235630A JP2000235630A JP2002051264A JP 2002051264 A JP2002051264 A JP 2002051264A JP 2000235630 A JP2000235630 A JP 2000235630A JP 2000235630 A JP2000235630 A JP 2000235630A JP 2002051264 A JP2002051264 A JP 2002051264A
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sampling circuit
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pass filter
low
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JP2000235630A
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Yoshitomo Yomo
啓智 四方
昌之 ▲高▼橋
Masayuki Takahashi
Shinichi Tanaka
伸一 田中
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Original Assignee
Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 製造コストの低減と小型化を図れる固体撮像
素子用の相関2重サンプリング回路を提供する。 【解決手段】 相関2重サンプリング回路は、固体撮像
素子から入力される電荷信号を電圧に変換する電荷感応
アンプ50と、電圧信号からノイズを除去して増幅するロ
ーパスフィルタ・アンプ部11と、増幅された電圧信号を
サンプリングするサンプルホールド部53と、サンプリン
グされたアナログ信号をデジタル信号に変換するAD変
換器54と、ラッチ55を備える。ローパスフィルタ・アン
プ部11のオペアンプ8の入力端子側に複数のコンデンサ
5,12を並列に配置し、コンデンサ間の接続をスイッチ1
3,14で切り替える。スイッチで切り替えられるコンデン
サ5,12は、ローパスフィルタ部の時定数およびアンプ部
の利得を可変に決定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、X線画像センサを
含む固体撮像素子を用いた固体撮像装置から信号読み出
すために使用される相関2重サンプリング回路に関し、
部品点数を削減でき、アンプの利得を変えることができ
る相関2重サンプリング回路に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、固体撮像素子を用いた固体撮像
装置から出力される信号には低周波ノイズが重畳してい
て、画像品質に悪影響を及ぼすため、信号を読み出して
AD変換するには、相関2重サンプリング法によりノイ
ズを低減する相関2重サンプリング回路が用いられる。
従来、固体撮像素子の代表例であるCCDを対象とする
相関2重サンプリング回路には、例えば特開平8−31
7289号公報に記載のものがある。一方、固体撮像素
子の一つであるX線画像センサの出力信号には、通常の
ノイズの他に、X線画像センサ内のデータラインの熱雑
音が加わるため、出力信号のサンプリング部の前段にロ
ーパスフィルタを挿入しなければならない。これに関す
る従来技術は、例えば文献「Signal and Noise Analysi
s Using TransmissionLine Model for Larger Area Fla
t-Panel X-Ray Imaging Sensors」SPIE Vol.3659 に述
べられている。
【0003】図6は、X線変換素子から信号を読み出す
従来の相関2重サンプリング回路のブロックを示してい
る。この相関2重サンプリング回路は、電荷感応アンプ
部50、ローパスフィルタ部51、アンプ部52、サン
プルホールド部53、AD変換器54、およびラッチ5
5で構成される。X線変換素子から受光X線量に応じて
入力される電荷は、図6の電荷感応アンプ部50で電圧
に変換された後、ローパスフィルタ部51でノイズが除
去され、ノイズが除去された電圧信号は、アンプ部52
で増幅され、次いでサンプルホールド部53でサンプリ
ングされて所定時間保持され、保持されたアナログ信号
がAD変換器54でデジタルデータに変換され、変換後
のデジタルデータがラッチ55に保持される。
【0004】図7は、図6の相関2重サンプリング回路
における前半ブロックの具体的回路を示している。オペ
アンプ63およびその反転入力端子と出力端子の間に並
列に接続したコンデンサ62とリセットスイッチ61で
図6の電荷感応アンプ部50が、抵抗64およびその一
端と基準電位との間に設けたコンデンサ65で図6のロ
ーパスフィルタ部51が、オペアンプ70、その反転入
力端子に接続したコンデンサ67、および反転入力端子
と出力端子の間に並列に接続したコンデンサ69とリセ
ットスイッチ68で図6のアンプ部52が夫々構成され
る。ローパスフィルタ部51とアンプ部52の間には、
バッファ66を介設している。アンプ部52の利得は、
コンデンサ67と69の容量比で決まり、両者の容量を
同じにすれば、利得は1となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】さて、X線画像センサ
パネルは、X線変換素子が縦横マトリックス状に多数配
置されているので、出力信号をデジタルデータに変換す
る図6,7で述べた相関2重サンプリング回路も素子数
に応じて必要となる。特に大画面のX線画像センサパネ
ルでは、通常、1000×1000画素以上の分解能が要求され
るため、相関2重サンプリング回路も1000以上必要
になる。ところが、上記従来の相関2重サンプリング回
路は、ローパスフィルタ部51とアンプ部52が別個に
作られ、両者の間にバッファ66が介設されているた
め、部品点数が増え、このような相関2重サンプリング
回路を大画面のX線画像センサパネルに1000個も用
いると、製造コストが上昇し、装置が大型化するという
問題がある。
【0006】また、X線で人体の動画像を撮る場合、X
線障害を防ぐため照射時間を短くする必要があり、そう
すると表示画像のコントラストが低下するため、アンプ
部52の利得を上げる必要がある。ところが、上記従来
の相関2重サンプリング回路では、利得調整のコンデン
サ67,69の容量が固定されているため、利得を上げ
ることができず、通常のX線画像センサパネルを人体の
動画像撮影に兼用できないという問題がある。
【0007】そこで、本発明の目的は、ローパスフィル
タ部とアンプ部を一体化して相関2重サンプリング回路
を簡素化するとともに、アンプ部のコンデンサの容量を
可変にすることによって、製造コストの低減と装置の小
型化を図れるとともに、人体の動画像撮影にも兼用でき
る固体撮像素子用の相関2重サンプリング回路を提供す
ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明は、入力信号からノイズを除去する
ローパスフィルタ部と、このローパスフィルタ部を経た
信号を増幅するアンプ部と、このアンプ部を経た信号を
サンプリングして所定時間保持するサンプルホールド部
と、このサンプルホールド部の出力信号をデジタル信号
に変換するAD変換器を備えた相関2重サンプリング回
路において、上記ローパスフィルタ部の時定数を決める
コンデンサは、上記アンプ部の利得を決めるコンデンサ
を兼ねることを特徴とする。
【0009】請求項1の相関2重サンプリング回路で
は、1つのコンデンサが、ローパスフィルタ部の時定数
およびアンプ部の利得を決めるのに兼用されているの
で、このコンデンサの容量を変化させて、ローパスフィ
ルタ部で除去すべきノイズの周波数帯を変化させ、か
つ、アンプ部の利得を変化させることができる。そし
て、固体撮像素子などからの入力信号は、ローパスフィ
ルタ部でノイズが除去され、次いでアンプ部で増幅さ
れ、さらにサンプルホールド部で所定レートでサンプリ
ングして保持され、保持された信号がAD変換部でデジ
タル信号に変換されて出力される。従って、従来と同じ
機能を果たす相関2重サンプリング回路を、コンデンサ
の兼用で簡素化し、製造コストの低減と装置の小型化を
図ることができる。
【0010】請求項2の相関2重サンプリング回路は、
上記アンプ部が、入力端子側に並列に配置された複数の
コンデンサと、これらのコンデンサ間の接続を切り替え
るスイッチを備えて、このスイッチの切り替えによっ
て、アンプ部の利得を可変にし、かつ、上記ローパスフ
ィルタの時定数を可変にしたことを特徴とする。
【0011】請求項2の相関2重サンプリング回路で
は、アンプ部の入力端子側に並列に配置された複数のコ
ンデンサ間の接続を、スイッチにより切り替えるように
しているので、請求項1の作用効果に加えて、スイッチ
の切替のみでローパスフィルタ部で除去すべきノイズの
周波数帯およびアンプ部の利得を変化させることができ
る。そして、入力信号がX線変換素子からの被写人体の
動画像である場合は、上記スイッチを被写体が物体であ
る場合よりも利得が大きくなる側に切り替えて、人体へ
のX線照射線量を抑えつつ、物体の場合と同等の良好な
コントラストの表示画像を得ることができる。
【0012】請求項3の相関2重サンプリング回路は、
上記ローパスフィルタ部と上記アンプ部が、一体化され
ていることを特徴とする。
【0013】請求項3の相関2重サンプリング回路で
は、ローパスフィルタ部とアンプ部が一体化されている
ので、コンデンサを兼用する場合よりもさらに回路を簡
素化でき、製造コストの低減と装置の小型化を更に図る
ことができる。従って、相関2重サンプリング回路を必
要とする固体撮像素子の数が多いX線画像センサパネル
などに用いれば、顕著な製造コスト低減および装置小型
化効果を奏する。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示の実施の形態
により詳細に説明する。図1は、本発明の相関2重サン
プリング回路の一例を示しており、この相関2重サンプ
リング回路は、ローパスフィルタ部2とアンプ部3を一
体化してローパスフィルタ・アンプ部1とした点を除い
て図7で述べた従来例と同じ構成であるので、同じ部材
には同一番号を付している。上記相関2重サンプリング
回路は、オペアンプ63,コンデンサ62,リセットスイ
ッチ61からなる電荷感応アンプ部50と、ローパスフ
ィルタ・アンプ部1と、サンプルホールド部53と、A
D変化部54と、ラッチ55とで構成される。
【0015】上記ローパスフィルタ・アンプ部1は、図
7のコンデンサ65とバッファ66を省略し、コンデン
サ5をローパスフィルタ部2の時定数を決めるコンデン
サおよびアンプ部3の利得を決めるコンデンサとして兼
用している。つまり、抵抗4とコンデンサ5からなるロ
ーパスフィルタ部2の時定数は、抵抗4とコンデンサ5
の容量の積で決まるから、コンデンサ5の容量が増える
ほど大きくなり、オペアンプ8、リセットスイッチ6、お
よびコンデンサ5,7からなるアンプ部3の利得は、コ
ンデンサ5と7の容量比で決まるから、コンデンサ5の
容量が増えるほど大きくなる。
【0016】図2は、図1の相関2重サンプリング回路
の動作を示すタイミングチャートであり、上段は電荷感
応アンプ部50のリセットスイッチ61のオン,オフ
を、中段はアンプ部3のリセットスイッチ6のオン,オ
フを、下段はサンプルホールド部53のサンプリング期
間を夫々表わしている。まず、図2の期間T1で、図1
のリセットスイッチ61,6を共にオンして、オペアン
プ63,8の入出力を共に短絡してリセットする。続く
期間T2では、リセットスイッチ61をオフにして、電
荷感応アンプ部50のオペアンプ63の動作を開始させ
る一方、リセットスイッチ6のオンを維持して、アンプ
部3のオぺアンプ8のリセット状態を継続して、オペア
ンプ63のオフセットノイズおよびリセットノイズを吸
収させる。
【0017】期間T3に入ると、リセットスイッチ6を
オフにして、オペアンプ8の動作も開始させ、大画面の
X線画像センサパネルを構成する各X線変換素子から受
光X線量に応じて入力される電荷は、電荷感応アンプ部
50で電圧に変換される。この期間T3を十分長くとっ
て、オペアンプ8のリセットノイズを吸収する。電荷感
応アンプ部50から出力される電圧信号には、既述の如
くX線変換素子のデータラインに起因する熱雑音が含ま
れているが、この熱雑音は、抵抗4,コンデンサ5から
なるローパスフィルタ部2によって除去され、ノイズ除
去後の電圧信号が、コンデンサ5,7とオペアンプ8か
らなるアンプ部3で増幅される。期間T4に入ると、ア
ンプ部3で増幅された電圧信号は、サンプルホールド部
53によって、サンプリングされ、AD変換器54でA
D変換が終わるまで保持される。AD変換後の1素子分
のデジタルデータは、ラッチ55に保持される。
【0018】このように、上記実施の形態では、従来例
と異なり、コンデンサ5をローパスフィルタ部2の時定
数の決定とアンプ部3の利得の決定に兼用するのみなら
ず、ローパスフィルタ部2とアンプ部3とをローパスフ
ィルタ・アンプ部1として一体化しているので、従来例
と同じ機能を発揮しながら、相関2重サンプリング回路
の製造コストの低減と装置の小型化を更に図ることがで
きる。従って、多数のX線変換素子をもつため多数の相
関2重サンプリング回路が必要なX線画像センサパネル
などに用いれば、顕著な製造コスト低減および装置小型
化の効果を奏する。
【0019】図3は、本発明による相関2重サンプリン
グ回路の他の実施形態を示している。この相関2重サン
プリング回路は、図1のコンデンサ5と並列にコンデン
サ12を配置するとともに、これらのコンデンサ12,
5間の接続を、両者が並列になるか、コンデンサ5の出
力側と基準電位との間にコンデンサ12が接続されるか
のいずれかに切り替えるスイッチ13,14を設けて、
新たなローパスフィルタ・アンプ部11とした点を除い
て図1の実施形態と同じ構成であるので、同じ部材には
同一番号を付して説明を省略する。そして、スイッチ1
3,14の切り替えによって、アンプ部の利得およびロ
ーパスフィルタ部の時定数を同時に変えることができる
ようにしている。
【0020】即ち、コンデンサ12とコンデンサ5の容
量を同じ値にして、スイッチ13をオフ、スイッチ14
をオンにすれば、図1のローパスフィルタ・アンプ部1
と同様のパラメータとなるので、図1のローパスフィル
タ・アンプ部1と同様の動作により同じアンプ部の利得
が得られる。アンプ部の利得を上げるには、スイッチ1
3をオンにし、スイッチ14をオフにする。すると、コ
ンデンサ5,12が並列接続となり、アンプ部の利得
は、両コンデンサ5,12の合成容量とコンデンサ7の
容量との比で決まるから、コンデンサ12が付加された
分だけ増加する。同時に、ローパスフィルタ部の時定数
は、抵抗4とコンデンサ5,12の合成容量の積で決ま
るから、コンデンサ12が付加された分だけ増加する。
このローパスフィルタ部の時定数の増加とアンプ部の利
得の増加により、X線変換素子のデータラインに起因す
る熱雑音を除去するローパスフィルタ・アンプ部11の
効果も増加し、X線変換素子からの微弱な信号入力に対
しても十分なノイズ除去効果を発揮することができる。
【0021】つまり、図3の実施形態の相関2重サンプ
リング回路は、図1の実施形態と同じく入力信号中の低
周波ノイズ、リセットノイズ、オフセットノイズおよびデ
ータラインに起因する熱雑音を除去できるうえ、図1の
実施形態では固定であったアンプ部の利得とローパスフ
ィルタの時定数を可変にできる。従って、この相関2重
サンプリング回路をX線画像センサパネルに組み込み、
入力信号のレベルが小さい場合やノイズが大きい場合
に、スイッチ13,14を通常利得側から高利得側へ切
り替えることによって、固体撮像装置の1つであるX線
画像センサパネルの能力を最大限に発揮させることがで
きる。
【0022】図4は、図3で述べた相関2重サンプリン
グ回路を用いた固体撮像装置の一例としてのX線画像装
置のブロック図である。このX線画像装置は、入射した
X線を電荷に変換するX線変換素子を縦2880個×横2880
個でマトリックス状に配置してなるX線画像センサパネ
ル23と、アクセスすべきX線変換素子のアドレスをゲ
ートラインを介して指定するゲートドライバ回路21
と、アクセスしたX線変換素子からデータラインを介し
て電荷信号を取り出してデジタル信号に変換する信号変
換回路22と、ゲートドライバ回路21,信号変換回路
22を制御し、前者に駆動信号を供給し、後者からのデジ
タル信号を内蔵のメモリに取り込むとともに、個々のX
線変換素子のバラツキ処理や欠陥処理などの画像処理を
行なう制御回路24とで構成される。マトリックス状に
並ぶ各X線変換素子の下部には、発生した電荷を取り出
すためのTFT(薄膜トランジスタ)が、図5の部分詳細
図に示すように設けられる。一方、図3の相関2重サン
プリング回路は、図4の信号変換回路22内にデータラ
インの本数分、即ち2880個だけ設けられている。
【0023】上記X線画像装置における信号処理は、次
のように行なわれる。即ち、図5中の38,39で2本
のみを代表的に示した2880本のゲートラインは、ゲート
ドライバ回路21によっていずれか1本のみが選択され
る。従って、ゲートライン38が選択されれば、TFT
30,32,…がオンし、データライン40には、X線変
換素子34で発生した電荷のみが読み出され、データラ
イン41には、X線変換素子36で発生した電荷のみが
読み出される。データライン40,41に読み出された
信号は、信号変換回路22内にデータライン毎に設けら
れた図3で述べた相関2重サンプリング回路によって夫
々サンプリングされ、デジタル信号に変換された後、制
御回路24に送られ、内蔵のメモリに蓄えられる。制御
回路24は、メモリに蓄えたデジタル信号に対して既述
の画像処理を行ない、処理後の画像信号をCRTや液晶
表示装置などの表示装置に出力し、表示装置の画面にX
線画像が表示される。
【0024】上記X線画像装置は、2880×28880のX線
変換素子をもつ大画面のX線画像センサパネル23を備
えるため、信号変換回路22内に2880個もの相関2重サ
ンプリング回路が必要となるが、相関2重サンプリング
回路として図7の従来例に比して部品点数の削減で製造
コストの低減と小型化を図れる図3に示す回路を用いて
いるので、顕著なコストダウンと小型化を実現できる。
【0025】図3の相関2重サンプリング回路を備えた
図4のX線画像装置の更なる利点は、長時間照射による
X線障害が問題になる人体の動画像の撮像もできること
である。人体の静止画像に比し動画像の撮影には長時間
のX線照射が必要になり、長時間照射による人体のX線
障害を避けるには、X線照射量を減じる必要がある。し
かし、X線照射量の減少は、当然のことながら表示画像
のコントラストの低下をもたらし、表示画像が不鮮明に
なるから、X線変換素子の出力信号から得られる電圧信
号を増幅する相関2重サンプリング回路の利得を上げる
ことが必須になる。そこで、X線画像装置(図4参照)の
信号変換回路22内の各相関2重サンプリング回路(図
3参照)でローパスフィルタ・アンプ部11のスイッチ1
3をオン、スイッチ14をオフにしてコンデンサ5,12
を並列接続とし、ローパスフィルタ部の時定数を増加さ
せ、アンプ部の利得を上げる。これによって、図3で既
に述べたように熱雑音等のノイズを含むレベルの小さい
入力信号からノイズのない大レベルの出力信号が得られ
るので、被写体へのX線照射量を減じても、コントラス
トの高い鮮明な人体のX線動画像を再現できるのであ
る。
【0026】なお、動画像の被写体がX線障害の虞のな
い物品の場合は、ローパスフィルタ・アンプ部11のス
イッチ13をオフ、スイッチ14をオンにして、ローパ
スフィルタ部の時定数を減じ、アンプ部の利得を下げて
通常のX線照射量で撮影を行なう。こうして、図3の相
関2重サンプリング回路を備えた上記X線画像装置で
は、入力信号のレベルが小さい場合やノイズが大きい場
合、スイッチ13,14を低利得側から高利得側へ切り
替えることによって、X線画像装置の能力を最大限に発
揮させることができる。
【0027】多数の相関2重サンプリング回路を内蔵す
る図4の信号変換回路22は、実際の製造にあたって、
部品点数が多いうえ精度が要求されるため、個々の部品
を組み上げて作るのが難しいため、相関2重サンプリン
グ回路を含む信号変換回路22全体をLSI化した。そ
の際、パッケージの端子数の制約から2880本の入力信号
分を1チップに入れることは難しいため、本実施形態で
は、128本の入力線を1チップとした。こうしてできた
1チップのLSIは、0.35μmのCMOSプロセスを用
いて14.6mm×7.9mmのサイズとなり、現在の半導体
製造技術で経済的に製造できるものとなった。その結
果、この実施形態では、従来技術に比較して著しいコス
トダウンが実現できた。
【0028】上記実施形態では、本発明の相関2重サン
プリング回路をX線画像装置に適用した場合について述
べたが、上記相関2重サンプリング回路は、CCD(電
荷結合素子)などの他の固体撮像素子に適用することも
できる。
【0029】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、ローパス
フィルタ部、アンプ部、サンプルホールド部、およびAD
変換器を備えた本発明の相関2重サンプリング回路は、
1つのコンデンサが、ローパスフィルタ部の時定数およ
びアンプ部の利得を決めるのに兼用されているので、従
来と同じ機能を果たす相関2重サンプリング回路を、コ
ンデンサの兼用で簡素化し、製造コストの低減と装置の
小型化を図ることができる。
【0030】請求項2の相関2重サンプリング回路は、
アンプ部の入力端子側に並列に配置された複数のコンデ
ンサ間の接続を、スイッチにより切り替えるようにして
いるので、スイッチの切替のみでローパスフィルタ部で
除去すべきノイズの周波数帯およびアンプ部の利得を変
化させることができ、マトリックス状にX線変換素子を
配置してなる固体撮像装置の1つであるX線画像装置に
適用した場合、スイッチを利得が大きくなる側に切り替
えて、人体へのX線照射線量を抑えつつ、被写体が物体
の場合と同等の良好なコントラストの動画像を得ること
ができる。
【0031】請求項3の相関2重サンプリング回路は、
上記ローパスフィルタ部と上記アンプ部が一体化されて
いるので、コンデンサのみを兼用する場合よりもさらに
回路を簡素化でき、製造コストの低減と装置の小型化を
更に図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の相関2重サンプリング回路の一実施
形態を示す図である。
【図2】 図1の相関2重サンプリング回路の動作を示
すタイミングチャートである。
【図3】 本発明による相関2重サンプリング回路の他
の実施形態を示す図である。
【図4】 図3の相関2重サンプリング回路を用いたX
線画像装置のブロック図である。
【図5】 図4のX線画像装置のX線画像センサパネル
の部分詳細図である。
【図6】 従来の相関2重サンプリング回路のブロック
図である。
【図7】 図6の前半ブロックの詳細を含む従来の相関
2重サンプリング回路のブロック図である。
【符号の説明】
1,11 ローパスフィルタ・アンプ部 2 ローパスフィルタ部 3,52 アンプ部 6,61,68 リセットスイッチ 8,63 オペアンプ 13,14 スイッチ 21 ゲートドライバ回路 22 信号変換回路 23 X線画像センサパネル 24 制御回路 30 TFT 34,35,36,37 X線変換素子 38,39 ゲートライン 40,41 データライン 50 電荷感応アンプ部 51 ローパスフィルタ部 52 アンプ部 53 サンプルホールド部 54 AD変換器 55 ラッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 伸一 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 Fターム(参考) 5C024 AX11 CX06 CX41 HX05 HX13 HX17 HX23

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力信号からノイズを除去するローパス
    フィルタ部と、このローパスフィルタ部を経た信号を増
    幅するアンプ部と、このアンプ部を経た信号をサンプリ
    ングして所定時間保持するサンプルホールド部と、この
    サンプルホールド部の出力信号をデジタル信号に変換す
    るAD変換器を備えた相関2重サンプリング回路におい
    て、 上記ローパスフィルタ部の時定数を決めるコンデンサ
    は、上記アンプ部の利得を決めるコンデンサを兼ねるこ
    とを特徴とする相関2重サンプリング回路。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の相関2重サンプリング
    回路において、上記アンプ部は、入力端子側に並列に配
    置された複数のコンデンサと、これらのコンデンサ間の
    接続を切り替えるスイッチを備えて、このスイッチの切
    り替えによって、アンプ部の利得を可変にし、かつ、上
    記ローパスフィルタの時定数を可変にしたことを特徴と
    する相関2重サンプリング回路。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の相関2重サン
    プリング回路において、上記ローパスフィルタ部と上記
    アンプ部は、一体化されていることを特徴とする相関2
    重サンプリング回路。
JP2000235630A 2000-08-03 2000-08-03 相関2重サンプリング回路 Pending JP2002051264A (ja)

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