JP2002048449A - 冷却貯蔵庫 - Google Patents

冷却貯蔵庫

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JP2002048449A
JP2002048449A JP2000231261A JP2000231261A JP2002048449A JP 2002048449 A JP2002048449 A JP 2002048449A JP 2000231261 A JP2000231261 A JP 2000231261A JP 2000231261 A JP2000231261 A JP 2000231261A JP 2002048449 A JP2002048449 A JP 2002048449A
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temperature
regenerator
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cooling
cold storage
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JP2000231261A
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English (en)
Inventor
Nobumitsu Imai
宣充 今井
Takeshi Kawakami
武司 川上
Atsuya Ito
淳哉 伊藤
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 貯蔵室内の温度が設定温度よりも著しく低下
することを未然に回避することができる冷却貯蔵庫を提
供する。 【解決手段】 制御装置24は、タイマを備え、予め設
定された時刻に圧縮機37を運転して冷却器34により
蓄冷剤13を凍結させる蓄冷剤凍結モードと、圧縮機3
7を停止して蓄冷剤13の放冷作用により貯蔵室5内を
冷却する蓄冷剤冷却モードを実行すると共に、蓄冷剤凍
結モードにおいて、貯蔵室5内の過冷却を防止するため
の温度補償ヒータとしての電気ヒータ25を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、断熱箱体内に構成
された貯蔵室と、圧縮機や冷却器などから冷媒回路が構
成された冷却装置と、冷却器と交熱的に設けられた蓄冷
剤と、これら冷却器及び蓄冷剤と熱交換した冷気を貯蔵
室内に循環して冷却する送風機と、これら圧縮機や送風
機を制御する制御装置を備えて成る冷却貯蔵庫に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来よりこの種の冷却貯蔵庫は、例えば
飲食店などに設置される冷却貯蔵庫である。この飲食店
等の店舗において、営業時間に冷却貯蔵庫の冷却装置の
運転による騒音を静音化する要望があり、冷却貯蔵庫の
庫内に蓄冷剤が配設され、営業時間外に冷凍された蓄冷
剤の放冷作用により冷却された冷気を庫内に配設された
送風機によって、貯蔵室内に循環し、冷却している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、特に、外気
温度が貯蔵室内の温度と同様又はそれ以下の場所に冷却
貯蔵庫が設置される場合がある。この場合において、営
業時間外における蓄冷剤の凍結運転を行うと、貯蔵室へ
の侵入熱が生じないため、送風機の運転を停止した場合
であっても、冷却器及び蓄冷剤の放冷作用によって、貯
蔵室内が設定温度以下に冷却される場合がある。
【0004】係る冷却貯蔵庫の貯蔵室内に例えば酒類な
どの商品を陳列する場合には、係る酒類などの飲料に適
した温度に冷却する必要がある。しかしながら、上述の
如く外気温度が貯蔵室内の温度よりも低い場合などは、
冷却器及び蓄冷剤によって貯蔵室内の温度が係る飲料に
適した温度よりも低下してしまう場合がある。そのた
め、貯蔵室内に陳列された商品は、飲料に適した温度よ
りも低いことから商品価値が下がり、また、異常に貯蔵
室内の温度が低下した場合には、商品が凍結し、商品が
劣化してしまう問題があった。
【0005】そこで、本発明は従来の技術的課題を解決
するために成されたものであり、貯蔵室内の温度が設定
温度よりも著しく低下することを未然に回避することが
できる冷却貯蔵庫を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の冷却貯蔵庫は、
断熱箱体内に構成された貯蔵室と、圧縮機や冷却器など
から冷媒回路が構成された冷却装置と、冷却器と交熱的
に設けられた蓄冷剤と、これら冷却器及び蓄冷剤と熱交
換した冷気を貯蔵室内に循環させるための送風機と、こ
れら圧縮機や送風機を制御する制御装置を備えて成るも
のであって、制御装置は、時限手段を備え、予め設定さ
れた時刻に圧縮機を運転して冷却器により蓄冷剤を凍結
させる蓄冷剤凍結モードと、圧縮機を停止して蓄冷剤の
放冷作用により貯蔵室内を冷却する蓄冷剤冷却モードを
実行すると共に、蓄冷剤凍結モードにおいて、貯蔵室内
の過冷却を防止するための温度補償ヒータを設けたこと
を特徴とする。
【0007】本発明によれば、断熱箱体内に構成された
貯蔵室と、圧縮機や冷却器などから冷媒回路が構成され
た冷却装置と、冷却器と交熱的に設けられた蓄冷剤と、
これら冷却器及び蓄冷剤と熱交換した冷気を貯蔵室内に
循環させるための送風機と、これら圧縮機や送風機を制
御する制御装置を備えて成る冷却貯蔵庫であって、制御
装置は、時限手段を備え、予め設定された時刻に圧縮機
を運転して冷却器により蓄冷剤を凍結させる蓄冷剤凍結
モードと、圧縮機を停止して蓄冷剤の放冷作用により貯
蔵室内を冷却する蓄冷剤冷却モードを実行すると共に、
蓄冷剤凍結モードにおいて、貯蔵室内の過冷却を防止す
るための温度補償ヒータを設けたので、貯蔵室内の温度
が設定温度よりも著しく低下することを未然に回避する
ことができるようになる。
【0008】請求項2の発明の冷却貯蔵庫は、請求項1
の発明に加えて、制御装置は、蓄冷剤の温度を検出する
蓄冷剤温度センサを備え、蓄冷剤凍結モードにおいて、
蓄冷剤温度センサが検出する蓄冷剤の温度が、当該蓄冷
剤の凍結温度以下である第1の温度に達した場合に温度
補償ヒータを発熱させ、その後上昇して凍結温度以下で
ある第2の温度に達した場合に温度補償ヒータの発熱を
停止させることを特徴とする。
【0009】請求項2の発明によれば、請求項1の発明
に加えて、制御装置は、蓄冷剤の温度を検出する蓄冷剤
温度センサを備え、蓄冷剤凍結モードにおいて、蓄冷剤
温度センサが検出する蓄冷剤の温度が、当該蓄冷剤の凍
結温度以下である第1の温度に達した場合に温度補償ヒ
ータを発熱させ、その後上昇して凍結温度以下である第
2の温度に達した場合に温度補償ヒータの発熱を停止さ
せるので、貯蔵室内の温度が、著しく低下することを未
然に回避することができるようになる。
【0010】これにより、貯蔵室内に陳列される商品の
温度を一定の範囲の温度に維持することができるように
なり、係る商品の商品価値を低下させることを未然に回
避することができるようになると共に、商品の劣化を回
避することができるようになる。
【0011】請求項3の発明の冷却貯蔵庫は、請求項1
の発明に加えて、制御装置は、蓄冷剤の温度を検出する
蓄冷剤温度センサを備え、蓄冷剤凍結モードにおいて、
蓄冷剤温度センサが検出する蓄冷剤の温度が、当該蓄冷
剤の凍結温度以下である第3の温度に達した場合に圧縮
機を停止し、その後上昇して凍結温度以下である第4の
温度に達した場合に圧縮機を起動すると共に、温度補償
ヒータは、圧縮機の起動/停止と逆サイクルで非通電/
通電させることを特徴とする。
【0012】請求項3の発明によれば、請求項1の発明
に加えて、制御装置は、蓄冷剤の温度を検出する蓄冷剤
温度センサを備え、蓄冷剤凍結モードにおいて、蓄冷剤
温度センサが検出する蓄冷剤の温度が、当該蓄冷剤の凍
結温度以下である第3の温度に達した場合に圧縮機を停
止し、その後上昇して凍結温度以下である第4の温度に
達した場合に圧縮機を起動すると共に、温度補償ヒータ
は、圧縮機の起動/停止と逆サイクルで非通電/通電さ
せるので、貯蔵室内の温度が設定温度よりも著しく低下
した第3の温度に達した場合に、冷却装置を停止し、補
償ヒータを通電させるため、迅速に貯蔵室内の温度を設
定温度にまで上昇させることができるようになる。
【0013】これにより、貯蔵室内に陳列される商品の
温度をより設定温度に近い一定の範囲の温度に維持する
ことができるようになり、係る商品の商品価値を低下さ
せることを未然に回避することができるようになると共
に、商品の劣化を回避することができるようになる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明の実施
形態を詳述する。図1は本発明を適用した実施例として
の冷却貯蔵庫1の正面図、図2は同じく本発明を適用し
た実施例としての冷却貯蔵庫1の斜視図、図3は冷却貯
蔵庫1の縦断側面図、図4は冷却貯蔵庫1の透視斜視図
を示している。冷却貯蔵庫1は例えば、飲食店などの店
内に設置される低温ショーケースで、前面に開口した断
熱箱体2より本体が構成されている。この断熱箱体2は
前面に開口する鋼板製の外箱3と、この外箱3内に間隔
を存して組み込まれた前面に開口する鋼板若しくは硬質
合成樹脂製の内箱4と、外箱3及び内箱4間に発泡充填
された発泡ウレタンから成る断熱材9とから構成されて
いる。
【0015】そして、前記内箱4内には貯蔵室5が構成
されると共に、貯蔵室5の前面開口6には引き戸式のガ
ラス扉7、8にて開閉自在に閉塞されている。また、貯
蔵室5内には商品を陳列するための棚10が架設されて
いる。本実施例では一つの棚10のみが示されている
が、複数段の棚10を架設してもよい。
【0016】また、貯蔵室5の底面には、断熱箱体2の
底面と所定間隔を存して断熱仕切板11が架設され、こ
れによって、断熱箱体2の下部には貯蔵室5と区画され
た蓄冷室12が構成される。この蓄冷室12には、詳細
は後述する蓄冷剤13及び冷却器34とにより構成され
る蓄冷ユニット49が収納されている。また、断熱仕切
板11の上面には、図3に示す如く温度補償ヒータとし
ての電気ヒータ25が設けられているものとする。
【0017】貯蔵室5の内箱4の両側壁には、内箱4の
側壁とそれぞれ所定間隔を存してダクト板15、15が
それぞれ取り付けられている。一方のダクト板15、本
実施例では右側に取り付けられるダクト板15は、下端
が前記蓄冷室12と連通されるダクト18を形成すると
共に、上部には、貯蔵室4内に冷気を吐出するための吐
出口16が形成されている。そして、このダクト18の
吐出口16に対応する位置には、空気循環用送風機20
が設けられている。また、他方のダクト板15、本実施
例では左側に取り付けられるダクト板15は、同じく下
端が前記蓄冷室12と連通されるダクト19が形成され
ると共に、上部には、貯蔵室4内の冷気を吸い込むため
の吸込口17が形成されている。このダクト19内の上
方には、ダクト19内に吸い込まれた冷気の温度を検出
するための温度センサ30が取り付けられており、制御
装置24に接続されている。
【0018】また、それぞれのダクト板15、15の後
方下部、即ち、貯蔵室5の底面後方の左右隅角部には、
それぞれ複数の冷気流通孔21、22が形成されてい
る。これら冷気流通孔21、22はそれぞれ蓄冷室12
と連通されている。更に、それぞれのダクト板15、1
5の後方には、上下に渡って貯蔵室5内を照明するため
の照明灯26、26が設けられている。
【0019】一方、断熱箱体2の下方には、機械室31
が形成されている。この機械室31について図5を参照
して説明する。図5は冷却貯蔵庫1下部の透視斜視図を
示している。機械室31は前面に開口しており、この開
口は、吸込口32が形成されたパネル33により開閉自
在に閉じられている。
【0020】機械室31内には、本実施例では右から順
に前記冷却器34と共に冷却装置を構成する凝縮器35
と、係る凝縮器35を冷却するための凝縮器用送風機3
6と、圧縮機37とが配設されている。そして、これら
圧縮機37、凝縮器35及び冷却器34等の冷却装置
は、それぞれ冷媒配管42によって接続されていわゆる
冷凍サイクルを構成している。ここで、前記冷却器34
と機械室31内に設置される凝縮器35とを接続する冷
媒配管42は、機械室31の左側方から後述する蒸発装
置38上方に配設されている。そして、圧縮機37の左
側方には、蒸発装置38が配設されている。また、機械
室31内には、前記制御装置24も配設されているもの
とする。
【0021】一方、冷却器34の下側には、該冷却器3
4から発生するドレン水を貯蔵室5外に排水を行うため
の図示しないドレンパンが形成されており、このドレン
パンの下端には、ドレンソケット39が設けられてい
る。そしてこのドレンソケット39を介して蒸発装置3
8にドレン水が排水される。この蒸発装置38は、蒸発
皿40及び蒸発皿40に貯留されたドレン水を毛細管現
象により吸水を行う蒸発板41とから構成されている。
【0022】ここで、蒸発装置38の上方に位置する断
熱箱体2の底壁2Aには、風向板45が取り付けられて
いる。この風向板45について図6及び図7を参照して
説明する。図6は本実施例の風向板45の斜視図、図7
は本実施例の風向板45の部分拡大斜視図を示してい
る。この風向板45は、例えば鋼板性材料にて構成され
る板状部材であり、前端及び後端は下方に向けて略直角
に折曲される下向きフランジ46、46が形成されてい
る。この下向きフランジ46の下端は、図7に示す如く
所定角度で更に内側上方に向けて折曲される折返部47
Aが形成されている。また、風向板45の蒸発装置38
側の端部、即ち、本実施例では左側端部は、下方に向け
て傾斜して形成される傾斜部48が形成されている。
尚、風向板45の上面に形成される本実施例では二つの
孔は断熱箱体2の底壁2Aに取り付けるための取付孔5
7、57である。
【0023】以上の構成により、機械室31内の冷却装
置が運転されると、圧縮機37及び凝縮器35の暖気
(廃熱)は凝縮器用送風機36によって蒸発装置38側
に向かって吹き付けられる。このとき、機械室31の上
方に位置する暖気は、断熱箱体2の底壁2Aに取り付け
られる風向板45の本実施例では右端部から侵入する。
風向板45内に侵入した暖気は、風向板45の左端部に
形成された傾斜部48に沿って、風向板45の下方、即
ち、蒸発装置38の蒸発板41に吹き付けられる。
【0024】これにより、効率的に機械室31内の暖気
を風向板45によって蒸発装置38の蒸発板41に吹き
付けることができるようになり、蒸発板41が吸水した
ドレン水の蒸発効果を向上させることができる。これに
より、蒸発皿40に貯留されたドレン水の蒸発を効果的
に行うことができるようになる。
【0025】また、風向板45は、前端及び後端に下向
きフランジ46、46が形成されているため、風向板4
5と例えば冷媒配管42などの機械室31内の機器等と
の間隔を十分に確保することができるため、蒸発装置3
8の蒸発板41に吹き付ける暖気量を容易に確保するこ
とができ、より一層蒸発皿40の蒸発を促進することが
できるようになる。
【0026】更にまた、風向板45の下向きフランジ4
6の下端には、所定角度で更に内側上方に向けて折曲さ
れる折返部47Aが形成されているため、例えば、機械
室31内のメンテナンス作業などにより、風向板45の
下方に位置する機器等、例えば冷媒配管42などが風向
板45のフランジ46下縁に接触した場合であっても、
風向板45の折返部47Aが接触されることにより、フ
ランジ46の端部が接触することによって生じる冷媒配
管42等の損傷を未然に回避することができるようにな
り、更には、冷媒配管42などの損傷による冷媒漏れ等
の不都合を未然に回避することができるようになる。
【0027】また、風向板45のフランジ46の端部に
折返部47Aが形成されているため、機械室31内のメ
ンテナンス作業も容易に行うことができるようになる。
【0028】図8乃至図12は、それぞれ風向板45の
他の実施例を示している。図8に示される他の実施例の
風向板45は、下向きフランジ46の下端に上記実施例
とは逆側に、即ち、所定角度で外側上方に向けて折曲さ
れる折返部47Bが形成されている。
【0029】また、図9に示される他の実施例の風向板
45は、下向きフランジ46の下端に所定曲率で内側に
折曲される折返部47Cが形成されている。更に、図1
0に示される他の実施例の風向板45は、下向きフラン
ジ46の下端に所定曲率で外側に折曲される折返部47
Dが形成されている。
【0030】これにより、風向板45の下向きフランジ
46の下端が、内側又は外側に湾曲して形成される折返
部47C及び47Dが形成されているため、フランジ4
6の下端に風向板45の下方に位置する冷媒配管42等
の機器等が接触した場合であっても、より一層、冷媒配
管42等の損傷を回避することができるようになる。
【0031】更にまた、図11に示される他の実施例の
風向板45は、下向きフランジ46の下端が内側に向け
て略直角に折曲された後、更に係る端部が上方に向けて
略直角に折曲される折返部47Eが形成されている。図
12に示される他の実施例の風向板45は、下向きフラ
ンジ46の下端が外側に向けて略直角に折曲された後、
更に係る端部が上方に向けて略直角に折曲される折返部
47Fが形成されている。
【0032】これにより、風向板45の下向きフランジ
46の端面による冷媒配管42等の損傷を回避すること
ができるようになると共に、機器等が接触することによ
り、フランジ46の下端に形成される折返部47E又は
47Fが変形し難くなる。これにより、確実に風向板4
5と例えば冷媒配管42などの機械室31内の機器等と
の間隔を十分に確保することができるため、蒸発装置3
8の蒸発板41に吹き付ける暖気量を容易に確保するこ
とができ、より一層蒸発皿40の蒸発を促進することが
できるようになる。
【0033】次に、図13乃至図21を参照して蓄冷室
12に配設される蓄冷剤13及び冷却器34について説
明する。図13は蓄冷ユニット49の分解斜視図を示し
ている。蓄冷ユニット49は、蓄冷室12に配設される
複数の蓄冷剤13と、前記冷却器34と、冷気循環用送
風機53とから構成される。蓄冷剤13は図14に示す
如き蓄冷剤箱体50に収容される。
【0034】ここで、図14乃至図17を参照して蓄冷
剤箱体50について説明する。図14は蓄冷剤箱体50
の斜視図、図15は蓄冷剤箱体50の分解斜視図、図1
6は蓄冷剤箱体50上部の拡大分解斜視図、図17は蓄
冷剤箱体50下部の拡大分解斜視図を示している。蓄冷
剤箱体50は、熱良導性の板状部材によって構成される
本体54と、この本体54の前面に合致されるカバー5
5と、本体54の外面に添設される前記冷却器34と、
この冷却器34を本体54に保持するための押さえ部材
56とから構成されている。前記冷却器34は、蛇行状
に配設される冷却パイプによって構成され、この冷却器
34を本体54に保持する押さえ部材56は、係る冷却
器34の蛇行形状に合致するように左右に渡って形成さ
れる溝を上下に複数形成して構成される。
【0035】本体54は、左右縁部にフランジ58が形
成されている。このフランジ58は、前方に少許折曲さ
れた後、斜め内方に延在する傾斜部59と、この傾斜部
59の先端から連続して本体54と平行に外側に延在す
る外向部60とから形成されている。この外向部60に
は、上下方向に複数のネジ孔61が形成されている。
【0036】また、本体51の下端部には、前方に略直
角に折曲された後、前記フランジ58の外向部60の前
端と略同一位置まで延在し、更に上方に略直角に折曲さ
れるフランジ62が形成されている。このフランジ62
の下面には、複数の冷気流通孔63が形成されている。
【0037】カバー55は、左右縁部が少許後方に折曲
したフランジ64が形成されており、このカバー55の
前面には、前記本体51の外向部60に形成されたネジ
孔61と合致してネジ止めするためのネジ孔65が複数
形成されている。そして、このフランジ64には後述す
る送風機側接続部材51及び吸込側接続部材52とネジ
止めにより固定するためのネジ孔68が形成されてい
る。また、カバー55の下端部には、後方に略直角に折
曲したフランジ66が形成されている。このフランジ6
6には、前記本体51のフランジ62に形成された冷気
流通孔63と合致する位置に同じく冷気流通孔67が複
数形成されている。
【0038】以上の構成により、蓄冷剤箱体50は、本
体54のフランジ58の外向部60とカバー55の後面
を合致させた後、本体54のネジ孔61とカバー55の
ネジ孔65を合致させネジ69にて固定する。また、本
体54の背面には、冷却パイプにて構成される冷却器3
4を前記押さえ部材56によって添設され、これによ
り、蓄冷剤箱体50が完成される。
【0039】このとき、ネジ69は、蓄冷剤箱体50の
本体54のフランジ58に形成される傾斜部59の外側
に位置してネジ止めされるため、係るネジ69の先端が
蓄冷剤箱体50内部に侵入することなく、蓄冷剤箱体5
0の固定を行うことができる。
【0040】そのため、蓄冷剤箱体50内に収納された
蓄冷剤13をネジ69の先端によって損傷する不都合を
未然に回避することができるようになる。また、蓄冷剤
13を蓄冷剤箱体50内から出し入れを行う場合であっ
ても、ネジ69の先端が蓄冷剤13に接触することがな
いため、蓄冷剤13が損傷する恐れを回避することがで
きるようになる。
【0041】そして、上述の如く完成された蓄冷剤箱体
50は、本実施例では5個並列すると共に、それぞれに
添設された冷却器34を接合する。そして、係る蓄冷剤
箱体50の両端をそれぞれ送風機側接続部材51及び吸
込側接続部材52とにより固定する。ここで、送風機側
接続部材51は、前端が送風機53側に略直角に設曲さ
れるフランジ71が形成されていると共に、この送風機
側接続部材51の前部から後方に開口される開口70が
形成されている。そして、送風機側接続部材51の開口
70の上縁及び下縁には、それぞれ蓄冷剤箱体50を固
定するためのネジ孔76が形成されている。
【0042】また、吸込側接続部材52は、縁部に側方
に向けて略直角に設曲されるフランジ73が形成されて
いると共に、この吸込側接続部材52の前部から後部に
渡って開口74が形成される。そして、吸込側接続部材
52の開口74の上縁及び下縁には、それぞれ蓄冷剤箱
体50を固定するためのネジ孔77が形成されている。
【0043】尚、ここで中央付近に位置する蓄冷剤箱体
50であって、蓄冷剤箱体50の下部には、予め蓄冷ユ
ニット49の温度を検出するための温度センサ80が取
り付けられている。
【0044】次に、図18乃至図20を参照して、蓄冷
ユニット49の組立手順について説明する。図18は蓄
冷ユニット49の横断平面図、図19は蓄冷ユニット4
9の左側の拡大平面図、図20は蓄冷ユニット49の右
側の拡大平面図、図21は蓄冷ユニット49の縦断側面
図を示している。先ず、それぞれの蓄冷剤箱体50内
に、蓄冷剤13を収納する。その後、蓄冷剤13が収納
された蓄冷剤箱体50を本実施例では5個並列し、これ
らの上面に蓄冷剤箱体カバー81が載置される。
【0045】このとき、蓄冷剤箱体カバー81の中央に
は、下方に切り起こすことにより形成される本実施例で
は4つの爪部82が形成されている。この爪部82はそ
れぞれの蓄冷剤箱体50の外側に添設される冷却器34
の上方に位置していると共に、この爪部82の幅寸法
は、冷却器34の幅寸法よりも少許大きい幅寸法で切り
起こされて形成されている。
【0046】これにより、この蓄冷剤箱体カバー81の
爪部82の位置にそれぞれの冷却器34が位置するよう
に蓄冷剤箱体50を載置することにより、それぞれの蓄
冷剤箱体50の配置を容易に決定することができるよう
になる。
【0047】また、この爪部82は、冷却器34の幅寸
法よりも大きい幅寸法に形成されているため、隣接する
蓄冷剤箱体50と蓄冷剤箱体50との間隔を確保するこ
とができ、これら蓄冷剤箱体50間に通過する冷気量を
確保することができるようになる。
【0048】そして、これらの蓄冷剤箱体50の右端部
を送風機側接続部材51により固定すると共に、左端部
を吸込側接続部材52とにより固定する。このとき、そ
れぞれの蓄冷剤箱体50と送風機側接続部材51及び吸
込側接続部材52との固定は、蓄冷剤箱体50のカバー
55のフランジ64に形成されたネジ孔68と、送風機
側接続部材51に形成されたネジ孔76又は吸込側接続
部材52に形成されたネジ孔77とを合致させ、ネジ7
8によってネジ止めにより行う。
【0049】ここで、ネジ78は、蓄冷剤箱体50の本
体54のフランジ58に形成される傾斜部59の外側に
位置してネジ止めされるため、係るネジ78の先端が蓄
冷剤箱体50内部に侵入することなく、蓄冷剤箱体50
の固定を行うことができる。
【0050】そのため、蓄冷剤箱体50内に収納された
蓄冷剤13をネジ78の先端によって損傷する不都合を
未然に回避することができるようになる。また、蓄冷剤
13を蓄冷剤箱体50内から出し入れを行う場合であっ
ても、ネジ78の先端が蓄冷剤13に接触することがな
いため、蓄冷剤13が損傷する恐れを回避することがで
きるようになる。
【0051】また、前記送風機側接続部材51の送風機
側には、更に、冷気循環用送風機53を取り付けるため
の開口75が形成された送風機カバー72が取り付けら
れ、この送風機カバー72には、冷気循環用送風機53
が取り付けられる。
【0052】一方、前記制御装置24には、前記ダクト
19内の温度(貯蔵室5内の温度)を検出する温度セン
サ30と、蓄冷ユニット49内の温度を検出する温度セ
ンサ80が接続されており、これらの出力を元に圧縮機
37と、凝縮器36と、空気循環用送風機20と冷気循
環用送風機53が制御される。また、制御装置24内に
は、時限装置としてのタイマが設けられている。そし
て、冷却貯蔵庫1には、図示しないコントロールパネル
が設けられており、貯蔵室5内の温度や運転モードの時
刻の設定をすることができる。
【0053】以上の構成により、図22を参照して、冷
却貯蔵庫1の運転制御について説明する。図22は冷却
貯蔵庫1のタイミングチャートを示している。本実施例
における冷却貯蔵庫1は、蓄冷剤凍結モードと蓄冷剤冷
却モードの2種類の運転制御を行うものであり、この蓄
冷剤凍結モード及び蓄冷剤冷却モードは、前記コントロ
ールパネルによってモード切替を行う時刻を設定する。
例えば、本実施例における冷却貯蔵庫1が夕方から深夜
にかけて営業される飲食店に設置される場合には、例え
ば、午前1時から午後5時までを蓄冷剤凍結モードと
し、午後5時から午前1時までを蓄冷剤冷却モードとし
て設定する。これにより、営業時間には、圧縮機37な
どの冷却装置の運転を行わない冷却運転を行うため、設
置現場における静音化を図ることができるようになる。
【0054】前記蓄冷剤凍結モードでは、図22に示す
如く、圧縮機37及び凝縮器用送風機36を運転し、冷
却器34と交熱的に設けられた蓄冷剤13を冷却する。
このとき、前記冷気循環用送風機53は、前記ダクト1
9内の温度(貯蔵室5内の温度)を検出する温度センサ
30の出力に基づき、運転制御が行われる。即ち、貯蔵
室5内の設定温度が例えば+9℃であった場合は、温度
センサ30が検出した温度が上限温度Ta℃(この場合
に+11.5℃)に達すると冷気循環用送風機53を起
動する。これにより、貯蔵室5内の温度は低下する。こ
の温度低下により温度センサ30が検出した温度が下限
温度Tb℃(この場合+6.5℃)に達すると冷気循環
用送風機53を停止する。これにより、貯蔵室5内の温
度は、設定温度に保たれる。
【0055】このとき、空気循環用送風機20は、連続
して起動されるため、貯蔵室5内の冷気の流れは、図4
に示される如く、冷気循環用送風機53が起動している
場合には、蓄冷ユニット49の間を通過した冷気が冷気
循環用送風機に53によって加速され、蓄冷室12から
前記ダクト18内に進入しダクト18の上方に設置され
た空気循環用送風機20によって更に加速した後、吐出
口16を介して貯蔵室5内に吐出される。貯蔵室5の侵
入した冷気は、その後、吸込口17からダクト19内に
侵入しダクト19を降下した後、蓄冷室12内に帰還す
る。
【0056】また、冷気循環用送風機53が停止してい
る場合には、ダクト18内の空気は空気循環用送風機2
0によって吐出口16から貯蔵室5内に吐出された後、
吸込口16又は、貯蔵室5の底面後方に形成された冷気
流通孔21、22に侵入し、再びダクト19内に侵入す
る。
【0057】これにより、貯蔵室5内の空気が循環され
ない無風状態となることにより生じる温度むらを未然に
回避することができるようになる。また、冷気循環用送
風機53を停止して、空気循環用送風機20によって空
気の循環を行うため、冷却器34及び蓄冷剤13による
冷気を貯蔵室5内に引き込むことなく空気循環を行うこ
とができるようになる。
【0058】そのため、蓄冷剤凍結モードにおける貯蔵
室5内の過度の冷却を未然に防止することができるよう
になると共に、貯蔵室5内の無風状態によって生じる温
度むらを解消することができるようになる。
【0059】尚、本実施例では、空気循環用送風機20
は、連続運転としているが、冷気循環用送風機53が停
止した場合に空気循環用送風機20を起動し、冷気循環
用送風機53が起動した場合に空気循環用送風機20を
停止する、冷気循環用送風機53と逆サイクルで起動又
は停止を行う運転制御としてもよい。係る場合であって
も、上記実施例と同様の効果が得られる。
【0060】一方、蓄冷剤凍結モードにおいて、蓄冷剤
13の凍結が進み、蓄冷ユニット49内に設置される温
度センサ80が検出する温度が、蓄冷剤13の凍結温度
以下である第1の温度、例えば−20℃に達すると、制
御装置24は、圧縮機37の運転を停止する。冷却装置
の圧縮機37の運転を停止すると、蓄冷剤13は、徐々
に温度が上昇し蓄冷剤13の凍結温度以下である第2の
温度、例えば−13℃に達すると、制御装置24は、圧
縮機37の運転を再開する。これにより、蓄冷剤13の
温度が再び第1の温度に達すると、同様に圧縮機37の
運転を停止する。蓄冷剤凍結モードが終了し、蓄冷剤冷
却モードとなる時刻まで係る温度制御を繰り返す。
【0061】これにより、蓄冷剤凍結モードにおける冷
却器34及び蓄冷剤13の過冷却による冷却器34及び
蓄冷剤13の破損などの不都合を未然に回避することが
できるようになる。また、一定温度(第1の温度)以下
となると圧縮機37の運転を停止するため、必要以上に
蓄冷剤13を冷却することによる余分な電力の消費を削
減することができるようになる。
【0062】また、蓄冷剤凍結モードにおいて、制御装
置24のタイマによって、蓄冷剤凍結モードが開始して
から例えば5時間が経過した場合に、制御装置24は、
前記圧縮機37及び凝縮器用送風機36の運転を一定時
間(図22においてt1時間)停止したオフサイクルデ
フロスト運転を行う。更にまた、本実施例では蓄冷剤凍
結モードが開始してから例えば11時間が経過した場合
に、同じく制御装置24は、オフサイクルデフロスト運
転を行う。
【0063】このとき、空気循環用送風機20又は/及
び冷気循環用送風機53が運転されているため、貯蔵室
5内を循環した冷気は、蓄冷室12に帰還し、全部又は
その一部が冷却器34及び蓄冷剤13を通過する。
【0064】これにより、冷却器34及び蓄冷剤13間
に存在する冷気は、送風機20又は53によって流通さ
れるため、係る空気の流通により、冷却器に生じた霜を
除霜することができる。そのため、貯蔵室5内の異常な
温度上昇を未然に回避することができるようになると共
に、貯蔵室5内の温度制御を正常に行うことができるよ
うになる。
【0065】尚、本実施例では、蓄冷剤凍結モードにお
いて、2回のオフサイクルデフロスト運転を行っている
が、このオフサイクルデフロスト運転は、1回又は3回
以上の複数回であってもよいものとする。
【0066】次に、図23を参照して例えば、冷却貯蔵
庫1が貯蔵室5内の温度よりも外気温度の方が低い場所
に設置された場合など、貯蔵室5内の温度が設定温度よ
りも著しく低下してしまう場合の温度制御について説明
する。この場合における蓄冷剤凍結モードでは、先ず、
圧縮機37及び凝縮器用送風機36を運転し、冷却器3
4と交熱的に設けられた蓄冷剤13を冷却する。このと
き、前記冷気循環用送風機53は、前記ダクト19内の
温度(貯蔵室5内の温度)を検出する温度センサ30の
出力に基づき、運転制御が行われる。即ち、貯蔵室5内
の設定温度が例えば+9℃であった場合は、温度センサ
30が検出した温度が上限温度Ta℃(この場合に+1
1.5℃)に達すると冷気循環用送風機53を起動し、
温度センサ30が検出した温度が下限温度Tb℃(この
場合+6.5℃)に達すると冷気循環用送風機53を停
止する。低外気温時においては、貯蔵室5内の温度は、
侵入熱が生じないため、温度の上昇はないため、温度セ
ンサ30が検出した温度が下限温度Tb℃以下であるの
で、冷気循環用送風機53は停止される。
【0067】尚、係る場合であっても、空気循環用送風
機20は、連続して起動されるため、貯蔵室5内の冷気
の流れは、図4に示される如く、ダクト18内の空気は
空気循環用送風機20によって吐出口16から貯蔵室5
内に吐出された後、吸込口16又は、貯蔵室5の底面後
方に形成された冷気流通孔21、22に侵入し、再びダ
クト19内に侵入する。
【0068】これにより、貯蔵室5内の空気が循環され
ない無風状態となることにより生じる温度むらを未然に
回避することができるようになる。また、冷気循環用送
風機53を停止して、空気循環用送風機20によって空
気の循環を行うため、冷却器34及び蓄冷剤13による
冷気を貯蔵室5内に引き込むことなく空気循環を行うこ
とができるようになる。
【0069】そのため、蓄冷剤凍結モードにおける貯蔵
室5内の過度の冷却を未然に防止することができるよう
になると共に、貯蔵室5内の無風状態によって生じる温
度むらを解消することができるようになる。
【0070】一方、蓄冷剤凍結モードにおいて、冷却装
置の運転により、蓄冷剤13の凍結が進み、蓄冷ユニッ
ト49内に設置される温度センサ80が検出する温度
が、蓄冷剤13の凍結温度以下である第1の温度(T1
℃)、例えば−20℃に達すると、制御装置24は、圧
縮機37の運転を停止する。また、このときダクト19
内の温度(貯蔵室5内の温度)を検出する温度センサ3
0が前記下限温度(Tb℃)に達していない場合には、
前記電気ヒータ25は、圧縮機37とは逆サイクルで通
電を行う。
【0071】圧縮機37の運転が停止され、電気ヒータ
25が通電されることにより、蓄冷剤13は、徐々に温
度が上昇し、蓄冷剤13の凍結温度以下である第2の温
度(T2℃)、例えば−13℃に達すると、圧縮機37
の運転を再開すると共に、電気ヒータを非通電とする。
これにより、蓄冷剤13の温度が再び第1の温度に達す
ると、同様に圧縮機37の運転を停止すると共に、電気
ヒータ25の通電を行う。蓄冷剤凍結モードが終了し、
蓄冷剤冷却モードの時刻まで係る温度制御を繰り返す。
【0072】尚、本実施例では、圧縮機37の運転を停
止する第1の温度と電気ヒータ25の通電を行う第1の
温度が同様の温度として制御されているが、係る温度
は、異なる温度であってもよいものとする。また、圧縮
機37の運転を再開する第2の温度と電気ヒータ25を
非通電とする第2の温度が同様の温度として制御されて
いるが、同じく係る温度は、異なる温度であってもよい
ものとする。
【0073】これにより、低外気温時における蓄冷剤凍
結モードにおいて、温度補償ヒータとしての電気ヒータ
の通電を行うため、貯蔵室5内の過冷却を防止すること
ができるようになり、貯蔵室5内の温度が設定温度より
も著しく低下することを未然に回避することができる。
【0074】これにより、貯蔵室5内に陳列される商品
の温度を一定の範囲の温度に維持することができるよう
になり、係る商品の商品価値を低下させることを未然に
回避することができると共に、商品の劣化を回避するこ
とができる。
【0075】また、電気ヒータ25の通電/非通電によ
って貯蔵室5内の温度上昇を行うことに加えて、圧縮機
37の運転/停止によって貯蔵室5内の温度上昇を行う
ため、迅速に貯蔵室5内の温度を設定温度範囲に復帰す
ることができるようになる。
【0076】これにより、貯蔵室5内に陳列される商品
の温度をより設定温度に近い一定の範囲の温度に維持す
ることができるようになり、より一層、係る商品の商品
価値を低下させることを未然に回避することができるよ
うになると共に、商品の劣化を回避することができるよ
うになる。
【0077】次に、制御装置24によって蓄冷剤凍結モ
ードが終了した後の蓄冷剤冷却モードについて説明す
る。この蓄冷剤冷却モードでは図22に示す如く、圧縮
機37及び凝縮器用送風機36の運転を停止し、蓄冷剤
凍結モードにおいて凍結された蓄冷剤13の放冷作用に
よって貯蔵室5内の冷却を行う。このとき、冷気循環用
送風機53は、前記ダクト19内の温度(貯蔵室5内の
温度)を検出する温度センサ30の出力に基づき、運転
制御が行われる。即ち、貯蔵室5内の設定温度が例えば
+9℃であった場合は、温度センサ30が検出した温度
が上限温度Ta℃(この場合に+11.5℃)に達する
と冷気循環用送風機53を起動する。これにより、貯蔵
室5内の温度は低下する。この温度低下により温度セン
サ30が検出した温度が下限温度Tb℃(この場合+
6.5℃)に達すると冷気循環用送風機53を停止す
る。これにより、貯蔵室5内の温度は、設定温度に保た
れる。
【0078】このとき、空気循環用送風機20は、連続
して起動されるため、貯蔵室5内の冷気の流れは、図4
に示される如く、冷気循環用送風機53が起動している
場合には、蓄冷ユニット49の間を通過した冷気が冷気
循環用送風機53によって加速され、蓄冷室12から前
記ダクト18内に進入しダクト18の上方に設置された
空気循環用送風機20によって更に加速した後、吐出口
16を介して貯蔵室5内に吐出される。貯蔵室5に侵入
した冷気は、その後、吸込口17からダクト19内に侵
入しダクト19を降下した後、蓄冷室12内に帰還す
る。
【0079】また、冷気循環用送風機53が停止してい
る場合には、ダクト18内の空気は空気循環用送風機2
0によって吐出口16から貯蔵室5内に吐出された後、
吸込口16又は、貯蔵室5の底面後方に形成された冷気
流通孔21、22に侵入し、再びダクト19内に侵入す
る。
【0080】これにより、貯蔵室5内の空気が循環され
ない無風状態となることにより生じる温度むらを未然に
回避することができるようになる。また、冷気循環用送
風機53を停止して、空気循環用送風機20によって空
気の循環を行うため、冷却器34及び蓄冷剤13による
冷気を貯蔵室5内に引き込むことなく空気循環を行うこ
とができるようになる。
【0081】そのため、蓄冷剤冷却モードにおける貯蔵
室5内の過度の冷却を未然に防止することができるよう
になり、貯蔵室5内に陳列された商品を過度に冷却し、
商品の品質を劣化させることを未然に回避することがで
きるようになる。
【0082】また、冷気循環用送風機53が運転されな
い場合であっても、空気循環用送風機20が運転される
ため、貯蔵室5内が無風状態となり、温度むらが生じる
ことを未然に回避することができるようになる。これに
より、貯蔵室5内に陳列される商品が陳列される位置に
よって温度が異なるという不都合を回避することができ
る。
【0083】また、低外気温時においては、貯蔵室5内
の温度を検出する温度センサ30の検出温度が、前記下
限温度Tb℃よりも低下した場合には、冷気循環用送風
機53の運転は停止される。これにより、貯蔵室5内の
温度が係る温度以下にまで低下することを未然に回避す
ることができるようになる。
【0084】制御装置24のタイマにより、蓄冷剤冷却
モードが終了する時刻となると、制御装置24は、圧縮
機37の運転を再開し、この圧縮機37から吐出された
高温冷媒を冷却器34に流入させるホットガスデフロス
ト運転を行う。これにより、冷却器34及び蓄冷剤13
は完全に融解すると共に、冷却器34に生じた霜を完全
に除霜することができるようになる。
【0085】そのため、冷却器34に生じた霜が完全に
除去しきれない霜残りが繰り返し生じ、冷却器34に断
層的な霜が生じることを未然に回避することができるよ
うになる。そして、係る着霜によって生じる貯蔵室5内
の温度上昇を未然に回避することができるようになると
共に、貯蔵室5内の温度制御を正常に行うことができる
ようになる。
【0086】そして、ホットガスデフロスト運転が終了
すると、制御装置24は、蓄冷剤凍結モードに入り、蓄
冷剤13の凍結運転を開始する。これにより、翌日の営
業に備えて蓄冷剤13を凍結し、貯蔵室5内の冷却を行
うことができるようになる。
【0087】
【発明の効果】以上詳述した如く本発明によれば、断熱
箱体内に構成された貯蔵室と、圧縮機や冷却器などから
冷媒回路が構成された冷却装置と、冷却器と交熱的に設
けられた蓄冷剤と、これら冷却器及び蓄冷剤と熱交換し
た冷気を貯蔵室内に循環させるための送風機と、これら
圧縮機や送風機を制御する制御装置を備えて成る冷却貯
蔵庫であって、制御装置は、時限手段を備え、予め設定
された時刻に圧縮機を運転して冷却器により蓄冷剤を凍
結させる蓄冷剤凍結モードと、圧縮機を停止して蓄冷剤
の放冷作用により貯蔵室内を冷却する蓄冷剤冷却モード
を実行すると共に、蓄冷剤凍結モードにおいて、貯蔵室
内の過冷却を防止するための温度補償ヒータを設けたの
で、貯蔵室内の温度が設定温度よりも著しく低下するこ
とを未然に回避することができるようになる。
【0088】請求項2の発明によれば、請求項1の発明
に加えて、制御装置は、蓄冷剤の温度を検出する蓄冷剤
温度センサを備え、蓄冷剤凍結モードにおいて、蓄冷剤
温度センサが検出する蓄冷剤の温度が、当該蓄冷剤の凍
結温度以下である第1の温度に達した場合に温度補償ヒ
ータを発熱させ、その後上昇して凍結温度以下である第
2の温度に達した場合に温度補償ヒータの発熱を停止さ
せるので、貯蔵室内の温度が、著しく低下することを未
然に回避することができるようになる。
【0089】これにより、貯蔵室内に陳列される商品の
温度を一定の範囲の温度に維持することができるように
なり、係る商品の商品価値を低下させることを未然に回
避することができるようになると共に、商品の劣化を回
避することができるようになる。
【0090】請求項3の発明によれば、請求項1の発明
に加えて、制御装置は、蓄冷剤の温度を検出する蓄冷剤
温度センサを備え、蓄冷剤凍結モードにおいて、蓄冷剤
温度センサが検出する蓄冷剤の温度が、当該蓄冷剤の凍
結温度以下である第3の温度に達した場合に圧縮機を停
止し、その後上昇して凍結温度以下である第4の温度に
達した場合に圧縮機を起動すると共に、温度補償ヒータ
は、圧縮機の起動/停止と逆サイクルで非通電/通電さ
せるので、貯蔵室内の温度が設定温度よりも著しく低下
した第3の温度に達した場合に、冷却装置を停止し、補
償ヒータを通電させるため、迅速に貯蔵室内の温度を設
定温度にまで上昇させることができるようになる。
【0091】これにより、貯蔵室内に陳列される商品の
温度をより設定温度に近い一定の範囲の温度に維持する
ことができるようになり、係る商品の商品価値を低下さ
せることを未然に回避することができるようになると共
に、商品の劣化を回避することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した実施例としての冷却貯蔵庫の
正面図である。
【図2】同じく本発明を適用した実施例としての冷却貯
蔵庫の斜視図である。
【図3】冷却貯蔵庫の縦断側面図である。
【図4】冷却貯蔵庫の透視斜視図である。
【図5】冷却貯蔵庫下部の透視斜視図である。
【図6】本実施例の風向板の斜視図である。
【図7】本実施例の風向板の部分拡大斜視図である。
【図8】他の実施例の風向板の部分拡大斜視図である。
【図9】他の実施例の風向板の部分拡大斜視図である。
【図10】他の実施例の風向板の部分拡大斜視図であ
る。
【図11】他の実施例の風向板の部分拡大斜視図であ
る。
【図12】他の実施例の風向板の部分拡大斜視図であ
る。
【図13】蓄冷ユニットの分解斜視図である。
【図14】蓄冷剤箱体の斜視図である。
【図15】蓄冷剤箱体の分解斜視図である。
【図16】蓄冷剤箱体上部の拡大分解斜視図である。
【図17】蓄冷剤箱体下部の拡大分解斜視図である。
【図18】蓄冷ユニットの横断平面図である。
【図19】蓄冷ユニットの左側の拡大平面図である。
【図20】蓄冷ユニットの右側の拡大平面図である。
【図21】蓄冷ユニットの縦断側面図である。
【図22】冷却貯蔵庫のタイミングチャートである。
【図23】低温時における冷却貯蔵庫のタイミングチャ
ートである。
【符号の説明】
1 冷却貯蔵庫 2 断熱箱体 5 貯蔵室 12 蓄冷室 13 蓄冷剤 15 ダクト板 16 吐出口 17 吸込口 18、19 ダクト 20 空気循環用送風機 21、22 冷気流通孔 24 制御装置 30 温度センサ 31 機械室 34 冷却器 35 凝縮器 36 凝縮器用送風機 37 圧縮機 38 蒸発装置 49 蓄冷ユニット 50 蓄冷剤箱体 53 冷気循環用送風機 80 温度センサ
フロントページの続き (72)発明者 伊藤 淳哉 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 Fターム(参考) 3L045 AA02 BA01 CA02 DA02 EA01 GA07 KA16 LA05 MA02 NA16 NA23 PA04

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 断熱箱体内に構成された貯蔵室と、圧縮
    機や冷却器などから冷媒回路が構成された冷却装置と、
    前記冷却器と交熱的に設けられた蓄冷剤と、これら冷却
    器及び蓄冷剤と熱交換した冷気を前記貯蔵室内に循環さ
    せるための送風機と、これら圧縮機や送風機を制御する
    制御装置を備えて成る冷却貯蔵庫であって、 前記制御装置は、時限手段を備え、予め設定された時刻
    に前記圧縮機を運転して前記冷却器により前記蓄冷剤を
    凍結させる蓄冷剤凍結モードと、前記圧縮機を停止して
    前記蓄冷剤の放冷作用により前記貯蔵室内を冷却する蓄
    冷剤冷却モードを実行すると共に、前記蓄冷剤凍結モー
    ドにおいて、前記貯蔵室内の過冷却を防止するための温
    度補償ヒータを設けたことを特徴とする冷却貯蔵庫。
  2. 【請求項2】 前記制御装置は、前記蓄冷剤の温度を検
    出する蓄冷剤温度センサを備え、前記蓄冷剤凍結モード
    において、前記蓄冷剤温度センサが検出する前記蓄冷剤
    の温度が、当該蓄冷剤の凍結温度以下である第1の温度
    に達した場合に前記温度補償ヒータを発熱させ、その後
    上昇して前記凍結温度以下である第2の温度に達した場
    合に前記温度補償ヒータの発熱を停止させることを特徴
    とする請求項1の冷却貯蔵庫。
  3. 【請求項3】 前記制御装置は、前記蓄冷剤の温度を検
    出する蓄冷剤温度センサを備え、前記蓄冷剤凍結モード
    において、前記蓄冷剤温度センサが検出する前記蓄冷剤
    の温度が、当該蓄冷剤の凍結温度以下である第3の温度
    に達した場合に前記圧縮機を停止し、その後上昇して前
    記凍結温度以下である第4の温度に達した場合に前記圧
    縮機を起動すると共に、前記温度補償ヒータは、前記圧
    縮機の起動/停止と逆サイクルで非通電/通電させるこ
    とを特徴とする請求項1の冷却貯蔵庫。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7824725B2 (en) 2007-03-30 2010-11-02 The Coca-Cola Company Methods for extending the shelf life of partially solidified flowable compositions
CN112997041A (zh) * 2018-11-07 2021-06-18 B医疗***责任有限公司 冷储存装置

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