JP3819644B2 - 冷蔵庫 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、貯蔵室内の温度設定手段を備えた冷蔵庫に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来よりこの種冷蔵庫は、例えば実公平6−12301号公報(F25D23/00)に示される如く断熱箱体内に冷凍室や冷蔵室、それに加えて野菜室などを構成すると共に、冷凍室の奥部に画成された冷却室内に冷却器と送風機を設置して、この冷却器にて冷却された冷気を送風機により前記各室に供給し、循環させて冷却する方式が採られていた。
【0003】
この場合、冷凍室や冷蔵室内の温度は温度設定スイッチにてそれぞれ設定し、制御装置は圧縮機の運転やダンパーの動作を制御して各室の温度を設定温度に維持するよう動作するものであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、係る設定温度は通常使用者が判別できるように表示されるものであるが、目の不自由な使用者の場合には自らが設定している温度の判別が困難となる問題があった。
【0005】
本発明は、係る従来の技術的課題を解決するために成されたものであり、目の不自由な使用者に対しても、温度設定を判別し易くした冷蔵庫を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の冷蔵庫は、断熱箱体内に構成された貯蔵室を設定温度に冷却してなるものであって、貯蔵室の設定温度を設定する温度設定手段を備え、この温度設定手段は、温度設定スイッチと鳴動手段とを有し、温度設定スイッチの操作に応じて設定温度を上限値と下限値の範囲で、当該上限値から下限値へ、そして、前記上限値と前記下限値の範囲で、当該下限値から上限値へと循環変更し、且つ、操作される度に鳴動手段を鳴動させると共に、設定温度の上限値及び下限値においては、鳴動手段の鳴動状態を変更することを特徴とする。
【0007】
請求項2の発明の冷蔵庫は、上記において設定温度が上限値或いは下限値に至った場合は鳴動手段の鳴動回数を変更し、且つ、当該上限値と下限値とで異なる鳴動回数としたことを特徴とする。
【0008】
本発明によれば、断熱箱体内に構成された貯蔵室を設定温度に冷却してなる冷蔵庫において、貯蔵室の設定温度を設定する温度設定手段を備え、この温度設定手段は、温度設定スイッチと鳴動手段とを有し、温度設定スイッチの操作に応じて設定温度を上限値と下限値の範囲で、当該上限値から下限値へ、そして、前記上限値と前記下限値の範囲で、当該下限値から上限値へと循環変更し、且つ、操作される度に鳴動手段を鳴動させるので、温度設定スイッチが操作され、設定温度が変更されたことを使用者に確実に知らしめることが可能となる。
【0009】
特に、設定温度の上限値及び下限値においては、鳴動手段の鳴動状態を変更するので、例え目の不自由な使用者が操作を行った場合にも、現在設定温度が上限値或いは下限値に達していることを確実に知らしめることが可能となり、それにより、係る使用者が操作する場合にも設定性を著しく向上させることが可能となる。
【0010】
特に、請求項2の如く設定温度が上限値或いは下限値に至った場合は鳴動手段の鳴動回数を変更し、且つ、当該上限値と下限値とで異なる鳴動回数とすれば、現在が上限値なのか下限値なのかも容易に判別できるようになり、操作性と確実性は一層改善されるものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
次に、図面に基づき本発明の実施形態を詳述する。図1は本発明を適用した冷蔵庫1の正面図、図2は冷蔵庫1の縦断側面図、図3は冷蔵庫1の冷蔵室11の背面板49及び背面断熱材50の分解斜視図、図4は冷蔵庫1の冷蔵室11部分の平断面図、図5は冷蔵庫1の仕切壁7部分の平断面図、図6は冷蔵庫1の冷凍サイクルの冷媒回路図、図7は冷蔵庫1の制御装置Cのブロック図である。
【0012】
冷蔵庫1は鋼板製の外箱2と、ABSなどの硬質樹脂製の内箱3間に発泡ポリウレタン等の断熱材4を現場発泡方式にて充填して成る前面開口の断熱箱体6から構成されている。この断熱箱体6の庫内は、断熱箱体6と一体に構成された断熱壁から成る仕切壁7により上下に区画されており、更に仕切壁7の上方の断熱箱体6内は上仕切部材8にて上下に区画されている。
【0013】
そして、この上仕切部材8の上方を冷蔵室11、上仕切部材8と仕切壁7間を野菜室12としている。更に、仕切壁7の下方の断熱箱体6の開口縁は下仕切部材9にて上下に区画され、この下仕切部材9の下側が冷凍室13(何れも貯蔵室)とされている。また、仕切壁7と下仕切部材9の間は、断熱壁30(図5)にて更に左右に区画され、向かって左側を製氷室10、右側をセレクト室15(図5)としている。尚、図5では説明のため仕切壁7のハッチングを省略している。
【0014】
上記冷蔵室11の前面開口は回動自在の断熱扉14によって開閉自在に閉塞されると共に、冷凍室13及び野菜室12は、上面開口の容器16A、17Aを備えた引き出し式の断熱扉16、17によりそれぞれ開閉自在に閉塞されている。また、製氷室10も、上面開口の容器18Aを備えた引き出し式の断熱扉18により開閉自在に閉塞され、前記セレクト室15も同様の引き出し式の断熱扉19(図1)により開閉自在に閉塞されている。尚、20は扉14の前面下部に設けられたコントロールパネルである。
【0015】
また、製氷室10の上部には自動製氷機21が設置されている。更に、野菜室12の奥方は仕切板22及び冷却器前板23にて前後に区画され、冷却器前板23の後側に冷却室24が区画形成されており、この冷却室24内に冷蔵室用冷却器26が縦設されている。この冷蔵室用冷却器26の上側には冷蔵室用送風機27が設けられており、冷蔵室用冷却器26の下側には除霜ヒータ28が設けられている。また、この除霜ヒータ28の下側にはドレン受け29が形成されている。
【0016】
また、製氷室10及びセレクト室15の奥方から冷凍室13の上部奥方は仕切板32及び冷却器前板33にて前後に区画され、冷却器前板33の後側に冷却室34が区画形成されており、この冷却室34内に冷凍室用冷却器36が縦設されている。この冷凍室用冷却器36の上側には冷凍室用送風機37が設けられており、冷凍室用冷却器36の下側には除霜装置としての除霜ヒータ38が設けられている。また、この除霜ヒータ38の下側にはドレン受け39が形成されている。
【0017】
そして、仕切板32の上部には製氷室吐出口やセレクト室吐出口などが形成され、中央部には冷凍室吐出口13Aが形成されると共に、仕切板32の下部には冷凍室吸込口13Bが形成されている。尚、図示しないセレクト室吐出口はセレクト室15の温度に基づいて冷気流路を開閉するモータダンパー76(図7)が取り付けられている。
【0018】
一方、野菜室12奥方の仕切板22下部には野菜室吸込口12Aが形成されると共に、仕切板22と冷却器前板23間の空間上端は後述する冷蔵室背面ダクト47に連通している。更に、仕切板22の上部には上仕切部材8下側に冷気を吹き出すための野菜室吐出口12Bが形成されている。
【0019】
他方、冷蔵室11の奥部には内箱3背面と間隔を存して背面板49とその裏側に背面断熱材50が取り付けられており、この背面断熱材50の裏面左右には、上下に延在する前記冷蔵室背面ダクト47が形成されている。そして、背面板49の左右には冷蔵室吐出口11Aが形成され、背面断熱材50を貫通して冷蔵室背面ダクト47に連通している。また、冷蔵室11内には棚51・・が複数段架設されている。
【0020】
また、背面板49の左右には背面断熱材50の両側に位置して上下に渡る凹所31、31が形成されており、各凹所31、31内にはそれぞれ照明灯59が取り付けられる。そして、この凹所31、31の前面は図示しない透光性のシェードにて閉塞される(尚、図2では左側の照明灯59を透視して見ている)。
【0021】
更に、冷蔵室11の下部には上仕切部材8の上方に所定の間隔を存して仕切板42が取り付けられており、この仕切板42の前側には開閉自在の蓋43が回動自在に吊下され、これらで囲繞される空間に内蔵室44が形成されている。この内蔵室44は氷温温度帯とされる。そして、この内蔵室44内には引き出し自在の容器48が収納されている。尚、44Aは背面板49に形成された内蔵室吐出口であり、冷蔵室背面ダクト47下部に連通している。
【0022】
また、上仕切部材8には冷蔵室吸込口51が形成されており、この冷蔵室吸込口51は野菜室12内に連通している。更に、内蔵室44には前記自動製氷機21に給水するための図示しない給水タンクが収納される。
【0023】
前記野菜室12内に収納された容器17Aの上面は蓋53にて閉塞されており、前記冷蔵室11から帰還する冷気は、冷蔵室吸込口51を経てこの容器17A周囲に流通された後、野菜室吸込口12Aから冷却室24に戻される。また、前記製氷室10や冷凍室13からの帰還冷気は冷凍室吸込口13Bから冷却室34に戻される。尚、セレクト室15からは図示しないセレクト室吸込口から冷却室34に戻される。
【0024】
ここで、背面断熱材50の前面中央部には上下に渡って凹陥した凹陥部54が形成されており、この凹陥部54の下部に対応する位置の背面板49には吸込口56が取り付けられている。そして、背面板49にて閉塞された凹陥部54内にエアーカーテン用背面ダクト57が形成され、その中には温度補償用電気ヒータHが取り付けられている。尚、55は吸込口56に取り付けられたカバーである。
【0025】
吸込口56の後方に位置するエアーカーテン用背面ダクト57内には軸方向(前方)から冷気を吸引して半径方向に吹き出すターボファン67を備えたエアーカーテン用送風機68が配設されている。また、冷蔵室11の天面には天面板63が取り付けられ、この天面板63内にはエアーカーテン用天面ダクト64が前後に渡って構成されている。
【0026】
このエアーカーテン用天面ダクト64の後端は前記エアーカーテン用背面ダクト57の上端に連通しており、エアーカーテン用天面ダクト64の前端には、冷蔵室11の前面開口近傍に位置して複数の吹出口66・・が左右に並設されている(尚、図2では送風機68を透視して見ている)。
【0027】
一方、断熱箱体6の下部には機械室41が構成されており、この機械室41内後部には前記冷蔵室用冷却器26や冷凍室用冷却器36と共に図6の冷凍サイクルの冷媒回路を構成する圧縮機69などや機械室用送風機94(図7)が設置されている。
【0028】
尚、図6の冷媒回路図において、71は凝縮器であり、72は冷媒流路を切り換えるためのモータ駆動の三方弁(流路切換弁)、73及び74はそれぞれ第1及び第2の減圧装置としてのキャピラリチューブである。また、圧縮機69はレシプロ式コンプレッサである。尚、キャピラリチューブ73、74は後述する冷媒吸込配管69Sと熱交換関係となるようハンダ付けされている。
【0029】
そして、圧縮機69の冷媒吐出配管69Dは凝縮器71に接続され、凝縮器71の出口部71Aはドライヤ70を経て三方弁72に接続される。三方弁72の一方の出口はキャピラリチューブ73を経て冷蔵室用冷却器26の入口に接続され、冷蔵室用冷却器26の出口は冷凍室用冷却器36の入口に接続されている。
【0030】
また、三方弁72の他方の出口はキャピラリチューブ74を経て冷凍室用冷却器36の入口に接続されると共に、冷凍室用冷却器36の出口は圧縮機69の冷媒吸込配管69Sに接続されている。即ち、三方弁72は冷媒回路の高圧側(圧縮機69〜凝縮器71)と低圧側(キャピラリチューブ73、74〜各冷却器26、36、後述するヘッダー40)の間に接続されている。
【0031】
尚、三方弁72は凝縮器71からの液冷媒をキャピラリチューブ73かキャピラリチューブ74に択一的に流すよう出口を開閉する機能を備えると共に、双方の出口を閉じて流路を完全に閉鎖する機能と双方の出口を開放する機能をも有する。また、40は冷凍室用冷却器36の出口側(冷凍室用冷却器36と圧縮機69の間)に接続された冷媒液溜としてのヘッダーである。
【0032】
ここで、図8、図9は上記冷蔵室用冷却器26或いは冷凍室用冷却器36の斜視図を示している。両冷却器共に所謂フィンチューブ式の熱交換器であり、寸法等の差はあるとしても基本構造は同一であるので以下は冷蔵室用冷却器26として説明する。即ち、冷蔵室用冷却器26は蛇行状に屈曲された冷媒配管77と、この冷媒配管77に嵌合された複数枚のアルミニウム製熱交換用フィン78・・・から成る。
【0033】
前記冷媒配管77は、実施例では前後3列(各図の向かって右端の列の冷媒配管を77A、中央の冷媒配管を77B、左端の冷媒配管を77Cとする)構成され、各列の冷媒配管77A〜77Cは上下渡って水平方向に3往復屈曲されている。
【0034】
一方、各フィン78は何れも同一の形状を呈しており、一側部には冷媒配管77が挿通されて嵌合するよう冷媒配管77の外径と略同様の内径を有した円形の嵌合孔79が上下方向に所定間隔を存して複数穿設されている。また、フィン78の他側の縁部には、内方に切り込まれた長円形状の切欠81が、これも嵌合孔79と同間隔で上下に複数形成されている。
【0035】
各切欠81の奥部は冷媒配管77の外径と略同様の内径の半円形とされ、そこから水平に縁部に向かっている。また、他側の縁部から切欠81の奥部の円形部分の中心までの距離は、一側の縁部から嵌合孔79の中心までの距離と同一とされている。
【0036】
以上の構成で、冷媒配管77Aをフィン78の嵌合孔79に挿入嵌合することにより、所定間隔で複数のフィン78・・・を冷媒配管77Aに挿通固定する。また、冷媒配管77Cもフィン78の嵌合孔79に挿入嵌合することにより、所定間隔で複数のフィン78・・・を冷媒配管77Cに挿通固定する。尚、このとき、冷媒配管77Cのフィン78・・・の位置は、冷媒配管77Aのフィン78・・・の位置と各フィン78間隔の半分の寸法だけずれるように取り付ける。
【0037】
次に、両冷媒配管77A、77Cの各フィン78・・・の切欠81・・・を対向するように対峙させ、最初に冷媒配管77Bを冷媒配管77Aの各フィン78・・・の切欠81・・・内に縁部から挿入して行き、最奥部に嵌合させる。次に、冷媒配管77Bを冷媒配管77Cの各フィン78・・・の切欠81・・・内に縁部から挿入して行き、最奥部に嵌合させる。
【0038】
係る嵌合によって冷媒配管77Bを介し、冷媒配管77A及びフィン78・・と冷媒配管77C及びフィン78・・は強固に一体化されるので、従来用いられていた補強用の側板なども廃止できる。また、冷蔵室用冷却器26の中央部分82(冷媒配管77Bの部分)では、両冷媒配管77A、77Cのフィン78が相互に重複するかたちとなるので、中央部82が密で、両側が疎となるフィン配置を実現できる。
【0039】
これにより、密の部分では熱交換性能を向上させながら、疎の部分で霜による閉塞を遅延させることができる。更に、全てのフィンの形状を同一化できるので、金型投資費用が削減できるようになり、低コストの熱交換器を実現できる。
【0040】
次に、図7において、制御装置Cは汎用のマイクロコンピュータM(温度設定手段を構成する)にて構成されており、その入力には前記冷凍室13の温度を検出する冷凍室温度センサ83、前記冷蔵室11の温度を検出する冷蔵室温度センサ84、前記セレクト室15の温度を検出するセレクト室温度センサ86、冷蔵庫1が設置された周囲の外気温を検出する外気温度センサ87、冷蔵庫1が設置された周囲の照度(明るさ)を検出する光センサ88、冷蔵室用冷却器26の温度を検出する冷蔵室用冷却器温度センサ89、冷凍室用冷却器36の温度を検出する冷凍室用冷却器温度センサ91、設定スイッチ92(温度設定手段を構成する)及び省エネスイッチ93などが接続されている。この設定スイッチ92や省エネスイッチ93は前記コントロールパネル20に配置される。
【0041】
また、マイクロコンピュータMの出力には、前記圧縮機69、機械室用送風機94、冷凍室用送風機37及び冷蔵室用送風機27がそれぞれインバータ回路98、99、101、102を介して接続され、更に、エアーカーテン用送風機68、三方弁(モータ)72、除霜ヒータ38、28、温度補償用電気ヒータH、モータダンパー76及び製氷機21が接続される。更に、マイクロコンピュータMの出力にはLEDから成る表示器96と電子音発生器97(何れも温度設定手段を構成する)が接続され、これらも前記コントロールパネル20に配置される。
【0042】
以上の構成で次に本発明の冷蔵庫1の動作を説明する。先ず、各室の温度設定作業について説明する。図10は上記コントロールパネル20に配置された表示器96の正面図を示している。表示器96は現在温度を表示する三桁の7セグメントLEDからなるデジタル表示部104と、5個のLEDの列からなるバー表示部106と、現在設定中の室が冷凍室13か、冷蔵室11か、セレクト室15かを表示する切換表示部107〜109(選択された室が点灯)を備えている。
【0043】
また、コントロールパネル20には更に、切換表示部107〜109の点灯を切り換えると共に、設定或いは表示する室を変更する切換スイッチ92Aと、設定温度を変更するための温度設定スイッチ92Bが配置され、何れも前記設定スイッチ92の一部を構成するものである。
【0044】
そして、マイクロコンピュータMは各温度センサ83、84の出力に基づき、冷凍室13の温度(或いは冷蔵室11の温度)を表示器96のデジタル表示部104にて表示する。尚、表示切換は前記切換スイッチ92Aの押圧操作にて行う。また、冷凍室13の温度がデジタル表示部104に表示されている状態(切換表示部107が点灯)で、温度設定スイッチ92Bの押圧操作に基づき、マイクロコンピュータMは冷凍室13の設定温度を、例えば−20℃(上限値)〜−28℃(下限値)の範囲で設定すると共に、表示器96にてバー表示部106のLEDの点灯数により、設定温度を5段階で表示する。
【0045】
この場合、マイクロコンピュータMは上記温度設定スイッチ92Bが押圧される度に電子音発生器97により一回電子音「ピッ」を発生させる。また、係る押圧操作により、設定温度を−20℃から−28℃、そして、−28℃から−20℃へと循環変更する。この際、−20℃に達した場合にはマイクロコンピュータMは電子音発生器97により二回(押圧時のものと合計して三回となる)電子音を発生させる。また、−28℃に達した場合には一回(押圧時のものと合計して二回となる)電子音を発生させる。
【0046】
これにより、目の不自由な人が操作した場合などにバー表示部106の面積が小さくて見づらくても、バー表示部106を見なくとも設定温度が上限値或いは下限値に達したことを判別することが可能となる。尚、実施例では電子音の発生回数で上限値或いは下限値を告知したが、電子音の音階や音質を変更しても良い。また、温度設定スイッチ92Bを一瞬押圧して離した場合には、マイクロコンピュータMは設定温度を例えば2℃変化させる(即ち、5段階で変化し、上記バー表示の数もそれに応じて変更される)が、継続して押圧した場合には例えば0.4℃刻み(即ち、2℃内で更に5段階変化する)で細かく変更する。
【0047】
従って、例えば上限値に達して三回電子音が発生した状態から二回温度設定スイッチ92Bを瞬時押圧操作すれば、設定温度は中間値の−24℃となるので、目の不自由な使用者でも確実に温度設定が可能となる。
【0048】
尚、冷蔵室11の温度を設定する場合には、切換スイッチ92Aにて冷蔵室11を選択し(切換表示部108が点灯)、同様の方法で例えば設定温度を+1℃(下限値)から+5℃(上限値)の範囲で設定する。また、セレクト室10の場合にも同様であるが、セレクト室15の温度設定は冷蔵温度〜冷凍温度の範囲で変更可能とされている。
【0049】
そして、マイクロコンピュータMは各室の設定温度の上下に例えば3℃のディファレンシャルでON点−OFF点を設定する。このとき、外気温度センサ87の出力に基づき、例えば外気温が+20℃以下の場合には、冷蔵室11のディファレンシャルは2℃とし、温度制御上の安定化を図る。
【0050】
一方、前記省エネスイッチ93が押圧されると、マイクロコンピュータMは省エネモードとなり、各室の設定温度を例えば一律に1℃だけ上昇させる。尚、この場合、マイクロコンピュータMは光センサ88の出力に基づき、照度が低く夜間と判断した場合には温度上昇幅を例えば2℃とする。これにより、後述する冷却運転に要する電力が削減されるので、省エネルギーとなり、電気料も削減できるようになる。
【0051】
これによって、特に食品の出し入れを行わない状況などで、庫内の負荷が軽くなると予想される状況では冷蔵庫1の消費電力を削減できるように構成されている。尚、この省エネモード中に何れかの扉14、16、18、19が開放されると、マイクロコンピュータMは省エネモードを解除する。
【0052】
また、基本的にマイクロコンピュータMはインバータ回路98により、圧縮機69の運転周波数を、停止を含め、例えば37HZ、48HZ、58HZ、64HZ、68HZの5ステップ(外気温が+27℃以下のときは通常37HZ、以上のときには48HZ)で変更可能とされている。
【0053】
尚、マイクロコンピュータMはインバータ回路98(PWM制御)により圧縮機69の各相(R相、S相、T相)に正弦波の三相電力を印加する。これにより、矩形波を印加する場合に比して運転振動・騒音を低減でき、省エネルギーともなる。
【0054】
更に、冷凍室用送風機37と冷蔵室用送風機27は各インバータ回路101、102により、停止を含めて例えば700rpmから1500rpm(冷凍室用送風機37は通常1300rpm、冷蔵室用送風機27は通常1000rpm)の範囲で変更可能とされている。更にまた、機械室用送風機94はインバータ回路99により停止を含め、例えば1200rpm(圧縮機69が37HZ、48HZ運転時)と1400rpm(圧縮機69が58HZ、64HZ、68HZ運転時)で変更可能とされている。
【0055】
更に、機械室用送風機94は基本的に圧縮機69と同期して運転されるが、外気温度センサ87の出力に基づき、例えば外気温が+10℃以下の状況では停止される。
【0056】
そして、冷却運転が開始され、マイクロコンピュータMにより圧縮機69が運転されると、圧縮機69の冷媒吐出配管69Dから吐出された高温高圧のガス冷媒は凝縮器71に流入して放熱し、凝縮液化される。そして、凝縮器71を出た冷媒はドライヤ70を経て三方弁72に入る。
【0057】
各温度センサ83、84が検出する冷凍室13、冷蔵室11の温度が何れも高い場合(OFF点に達していない場合)、マイクロコンピュータMは三方弁72をキャピラリチューブ73側に開放し、キャピラリチューブ74側は閉じる(両室冷却モード)。これにより、凝縮器71で凝縮液化された冷媒はキャピラリチューブ73で減圧された後、冷蔵室用冷却器26と冷凍室用冷却器36とに順次流入して蒸発し、双方の冷却器26、36で冷却能力を発揮する。
【0058】
この状態から温度センサ84の出力に基づき冷蔵室11の温度がOFF点に達した場合、マイクロコンピュータMは三方弁72をキャピラリチューブ74側に開放し、キャピラリチューブ73側は閉じる(冷凍室冷却モード)。これにより、凝縮器71で凝縮液化された冷媒はキャピラリチューブ74で減圧された後、冷凍室用冷却器36に流入して蒸発し、冷凍室用冷却器36で冷却能力を発揮する。そして、冷凍室13の温度がOFF点に達した場合、マイクロコンピュータMは圧縮機69を停止すると共に、三方弁72の双方の出口を閉じ、流路を完全に閉鎖する。
【0059】
係る三方弁72の閉鎖によって、冷媒回路内は高圧側と低圧側とで完全に隔離されるので、高圧側から低圧側に高温冷媒が自然流入する不都合が防止される。これにより、各冷却器26、36の不必要な温度上昇や圧力上昇が回避され、運転効率が改善されて省エネルギーとなる。
【0060】
また、圧縮機69はレシプロコンプレッサにて構成しているため、ロータリーコンプレッサに比して圧縮機運転中と停止中との低圧側の圧力差(差圧)を取ることが困難となるが、モータ駆動式の三方弁72にて流路を閉鎖するので、確実に冷媒回路内の高低圧差を維持できる。
【0061】
そして、冷凍室13の温度がON点に上昇したらマイクロコンピュータMは再び圧縮機69を運転し、三方弁72をキャピラリチューブ74側に開放する。マイクロコンピュータMは冷凍室13の温度で圧縮機69の運転−停止を制御し、三方弁72をキャピラリチューブ74側に開くと共に、冷蔵室11の温度によって三方弁72をキャピラリチューブ73側に開く制御を行う。
【0062】
尚、キャピラリチューブ74に冷媒を流している状態で、冷蔵室11の温度がON点に上昇した場合には、マイクロコンピュータMは三方弁72を再びキャピラリチューブ73側に開放し、キャピラリチューブ74側を閉じる。また、温度センサ83が検出する冷凍室13の温度が例えば−5℃以上の場合には、OFF点に達するまで圧縮機69の運転周波数を1ステップずつ上昇させる。
【0063】
各室11、13の温度がOFF点からON点に上昇する間、基本的に各送風機27、37は停止され、ON点からOFF点に至るまで運転される。尚、何れも独立して運転制御が行われる。そして、冷凍室用送風機37が運転されると、冷凍室用冷却器36にて冷却された冷却室34内の冷気は製氷室吐出口やセレクト室吐出口から製氷室10やセレクト室15に吐出されると共に、冷凍室吐出口13Aから冷凍室13に吐出される。
【0064】
そして、各室内を循環して冷却した後、冷気は前記冷凍室吸込口13Bから冷却室34内に帰還する(図2中実線矢印)。これによって、冷凍室13内は設定温度に維持される。
【0065】
尚、製氷室10内の温度も凍結温度となるように構成され、自動製氷機21によて製氷が成される。また、マイクロコンピュータMは温度センサ86の出力に基づき、モータダンパー76を制御してセレクト室吐出口からの冷気供給量を制御し、セレクト室15を選択された冷蔵室或いは冷凍室とする。
【0066】
一方、冷蔵室用送風機27が運転されると、冷蔵室用冷却器26にて冷却された冷却室24内の冷気は冷蔵室背面ダクト47に流入し、冷蔵室吐出口11A・・・や内蔵室吐出口44Aから冷蔵室11、内蔵室44内に吹き出され、内部を循環して冷却した後、冷蔵室吸込口51に流入する。
【0067】
冷蔵室吸込口51に流入した冷気は上仕切部材8を通過し、野菜室吐出口12Bから吹き出された冷気(冷蔵室用冷却器26と熱交換した直後の冷気の一部)と混ざり合って野菜室12内に入り、容器17A周囲を循環して容器17A内を間接的に冷却した後、野菜室吸込口12Aから吸い込まれ、冷却室24に帰還する。これによって、冷蔵室11内は設定温度に維持され、容器17A内の野菜は乾燥が防がれた状態で保冷されることになる(図2中実線矢印)。
【0068】
このように凍結温度が要求される冷凍室13や製氷室10、セレクト室15は冷凍室用冷却器36にて冷却され、比較的温度の高い冷蔵室11や野菜室12は冷蔵室用冷却器26にてそれぞれ冷却されるので、従来の如く各室を一つの冷却器にて冷却していたものに比して冷却運転効率が著しく改善される。
【0069】
また、冷蔵室11及び野菜室12においては、冷蔵室11や内蔵室44を経た冷気が野菜室12に流入すると共に、これに冷蔵室用送風機27からの直接の冷気が混合されるので、野菜室12の冷却不足も解消される。
【0070】
尚、マイクロコンピュータMは三方弁72をキャピラリチューブ74側に開放している状態からキャピラリチューブ73側に開放するように切り換えた場合、冷蔵室用送風機27の運転を開始(起動)を例えば3分間遅延させる。
【0071】
ここで、冷媒回路内には両冷却器26、36で冷却性能を発揮できるだけの量の冷媒が封入されており、三方弁72がキャピラリチューブ74側に開放している状態では、冷蔵室用冷却器26に冷媒が流れていないため、過剰となった冷媒はヘッダー40に貯留される。また、冷蔵室用冷却器26の温度は比較的高く、内部圧力も高くなっている。
【0072】
そのため、三方弁72がキャピラリチューブ73側に開放すると、冷蔵室用冷却器26内の圧力が冷凍室用冷却器36に移動し、ヘッダー40内の液冷媒が圧縮機69側に向かって液バックが発生する危険性があるが、前述の如く冷蔵室用送風機27の運転開始を遅延させれば、冷蔵室用冷却器26には冷蔵室11内の冷気(比較的温度が高い)が送風されなくなるので、冷蔵室用冷却器26の温度低下を促進することができ、これにより、係る液バックの発生を効果的に防止若しくは抑制することができるようになる。
【0073】
また、冷蔵室11内の温度がON点よりも例えば6℃高くなった場合、或いは、三方弁72がキャピラリチューブ73側に開放している状態で例えば60分経過した場合(冷蔵室11の高負荷時)、マイクロコンピュータMは冷蔵室用送風機27の回転数を1300rpmに上昇させる。更に、圧縮機69が連続して例えば60分運転された場合、冷蔵室11がOFF点に達するまで圧縮機69の運転周波数を1ステップ上げる。
【0074】
更に、扉14、17の何れかが開放された場合には、マイクロコンピュータMは冷蔵室用送風機27を停止すると共に、扉16、18、19の何れかが開放された場合には、冷凍室用送風機37を停止する。これによって、各室からの冷気漏洩を抑制する。
【0075】
また、マイクロコンピュータMは冷蔵室11の扉14が閉じられており、且つ、冷蔵室11内の温度が例えば+6℃などの所定の高温度より低い場合には、エアーカーテン用送風機68を停止している。そして、扉14が開放されると、マイクロコンピュータMはこのエアーカーテン用送風機68を運転する(照明灯59も点灯される)。
【0076】
エアーカーテン用送風機68が運転されると、軸方向から冷気を吸引して半径方向に吹き出す作用を奏するので、冷蔵室11内の冷気はカバー55を介して吸引口56から吸引され、エアーカーテン用送風機68に吸い込まれる。そして、エアーカーテン用背面ダクト57に吹き出され、そこを上昇して、エアーカーテン用天面ダクト64に入り、そこを前方に流れて吹出口66から下方の冷蔵室11の開口部に吹き出される。
【0077】
これによって、冷蔵室11の開口部には全域に渡って図2に破線矢印で示す如く冷気エアーカーテンが形成されるので、扉14が開放された際に冷蔵室11内に侵入しようとする外気及び冷蔵室11内から漏洩しようとする冷気を、エアーカーテンによって極力阻止することができるようになる。
【0078】
ここでマイクロコンピュータMは、扉14が開放されている時間を積算しており、扉14が閉じられた場合には、前記積算時間と同じ時間だけエアーカーテン用送風機68の運転を継続して行った後、停止する。これにより、扉14の開放中に生じた冷蔵室11内の温度上昇や温度むらを、扉14を閉じた後に迅速に低下及び均一化させることができる。
【0079】
そして更に、例えば多量の熱負荷が投入されるなどして冷蔵室11内の温度が例えば+6℃などの高温度以上に上昇した場合には、マイクロコンピュータMは扉14が閉じられて更に前記積算時間が経過した後であってもOFF点に達するまでエアーカーテン用送風機68を運転する。また、圧縮機69が停止した後もエアーカーテン用送風機68は例えば3分間運転される。
【0080】
これにより、冷蔵室11内の冷気は撹拌されるので、冷蔵室11内の温度回復(低下)は迅速化される。また、上記の如きエアーカーテン用送風機68の運転によって冷蔵室11内の冷気が撹拌されることにより、冷蔵室11内の温度が均一化する作用も奏する。また、扉14が開放された場合に冷気エアーカーテンを形成するようにしているので、省エネルギーにも寄与できるようになる。
【0081】
更に、扉14が閉じられた状態でも、冷蔵室11内の温度が所定値以上に上昇した場合には、エアーカーテン用送風機68を運転するようにしたので、冷蔵室11内の冷気をエアーカーテン用送風機68の運転によって撹拌し、冷蔵室11内の温度回復(低下。特に扉14内側のポケットなど)を迅速化することができる。
【0082】
ここで、マイクロコンピュータMは外気温度センサ87の出力する外気温が例えば+10℃以下の場合、前記温度補償用電気ヒータHに通電し、発熱させる。この電気ヒータHの発熱によって加熱されたエアーカーテン用背面ダクト57内の冷気は上述の如きエアーカーテン用送風機68の運転によって冷蔵室11内に循環されることになるので、冷蔵室11内は満遍なく加熱され、温度補償機能が著しく向上する。
【0083】
これにより、冬季などの低外気温時に冷蔵室11内が過冷却される不都合を自動的に且つ効果的に解消することが可能となり、使用性が向上すると共に、無駄な発熱も防止できるので、電気ヒータHの消費電力も削減できる。また、前述の如くエアーカーテン用送風機68は圧縮機69が停止後、3分間運転されるので、圧縮機69停止後の温度慣性による過冷却を効果的に解消することが可能となる。
【0084】
次に、マイクロコンピュータMは圧縮機69の運転時間を積算しており、通算の運転時間が所定時間に達すると、圧縮機69を停止して除霜ヒータ38を発熱させ、冷凍室用冷却器36の除霜に入る。これにより、冷凍室用冷却器36は加熱され、それらに付着した霜は融解される。着霜の融解により生じたドレン水は、冷却器の下側に配置されたドレン受け39に受容される。そして、冷凍室用冷却器温度センサ91が検出する冷凍室用冷却器36の温度が所定の除霜終了温度に達した場合、除霜ヒータ38の発熱を停止して冷凍室用冷却器36の除霜を終了する。
【0085】
ここで、マイクロコンピュータMは三方弁72がキャピラリチューブ74側に開放している状態で、冷凍室用冷却器36の除霜を開始する場合、除霜開始前に三方弁72を3分間キャピラリチューブ73側に開放して冷媒を冷蔵室用冷却器26から冷凍室用冷却器36に流す。尚、この際、冷蔵室用送風機27は停止させる。これにより、冷媒は冷蔵室用冷却器26にも蓄えられるようになるので、冷凍室用冷却器36内の冷媒量が減り、その後の除霜時における冷凍室用冷却器36の温度上昇を早めることができるようになる。従って、早期に除霜を終了し、冷凍室13や他の各室内の温度上昇を最小限に抑制することができる。また、冷蔵室用冷却器26に低温の冷媒が蓄えられるため、冷凍室用冷却器36の除霜中の冷蔵室11の温度上昇も抑制可能となる。
【0086】
一方、三方弁72がキャピラリチューブ73側に開放して圧縮機69が運転している状態が例えば320分積算された場合(前記冷蔵室11の高負荷時、或いは、キャピラリチューブ73側に三方弁72が開放している状態が例えば40分継続した場合、若しくは、冷蔵室11がOFF点に達する以前に圧縮機69が停止した場合の何れかの場合は120分積算となる)、三方弁72をキャピラリチューブ74側に切り換え、或いは、圧縮機69を停止した後、冷蔵室用送風機27を運転する。
【0087】
即ち、冷蔵室用冷却器26には冷媒が供給されない状態で冷蔵室11内の空気が循環されることになるので、冷蔵室用冷却器26の温度が上昇していく。これによって、冷蔵室用冷却器26の着霜は除去されて行く(これをサイクルデフロストと云う)。そして、冷蔵室用冷却器温度センサ91が検出する冷蔵室用冷却器26の温度が例えば+3℃に上昇した場合、マイクロコンピュータMは冷蔵室用送風機27を停止する。
【0088】
尚、係る時間積算による制御以外に、例えば冷蔵室11の温度がOFF点に達する以前に圧縮機69が停止した場合には冷蔵室用冷却器26の着霜が増えて熱交換効率が低下している場合が考えられるので、係る場合には直ちに上記サイクルデフロストを開始するようにしても良い。
【0089】
そして、マイクロコンピュータMは係るサイクルデフロストが2回継続して実行された場合、冷蔵室用冷却器26には相当の着霜があるものと判断して、三方弁72をキャピラリチューブ74側に開放し、或いは、圧縮機69の停止後、当該冷蔵室用冷却器26の電気ヒータ28に通電して加熱することにより、強制加熱による除霜を実行する。これにより、冷却器26の霜閉塞を確実に防止する。尚、同様に冷蔵室用冷却器26の温度が例えば+3℃に上昇したら電気ヒータ28への通電を停止して冷蔵室用冷却器26の除霜を終了する。
【0090】
尚、実施例では三方弁72をモータ駆動式としたが、それに限らず、電磁ソレノイドなどで駆動するものでも良い。また、実施例の如く二つの冷却器を設けた冷蔵庫に限らず、更に複数の冷却器を設けた冷蔵庫(例えば上記に加えて冷蔵室用冷却器と直列に他のセレクト室用冷却器などを接続するなど)の場合にも本発明は有効である。
【0091】
【発明の効果】
以上詳述した如く本発明によれば、断熱箱体内に構成された貯蔵室を設定温度に冷却してなる冷蔵庫において、貯蔵室の設定温度を設定する温度設定手段を備え、この温度設定手段は、温度設定スイッチと鳴動手段とを有し、温度設定スイッチの操作に応じて設定温度を上限値と下限値の範囲で、当該上限値から下限値へ、そして、前記上限値と前記下限値の範囲で、当該下限値から上限値へと循環変更し、且つ、操作される度に鳴動手段を鳴動させるので、温度設定スイッチが操作され、設定温度が変更されたことを使用者に確実に知らしめることが可能となる。
【0092】
特に、設定温度の上限値及び下限値においては、鳴動手段の鳴動状態を変更するので、例え目の不自由な使用者が操作を行った場合にも、現在設定温度が上限値或いは下限値に達していることを確実に知らしめることが可能となり、それにより、係る使用者が操作する場合にも設定性を著しく向上させることが可能となる。
【0093】
特に、請求項2の如く設定温度が上限値或いは下限値に至った場合は鳴動手段の鳴動回数を変更し、且つ、当該上限値と下限値とで異なる鳴動回数とすれば、現在が上限値なのか下限値なのかも容易に判別できるようになり、操作性と確実性は一層改善されるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の冷蔵庫の正面図である。
【図2】 本発明の冷蔵庫の縦断側面図である。
【図3】 本発明の冷蔵庫の冷蔵室の背面板及び背面断熱材の分解斜視図である。
【図4】 本発明の冷蔵庫の冷蔵室部分の平断面図である。
【図5】 本発明の冷蔵庫の仕切壁部分の平断面図である。
【図6】 本発明の冷蔵庫の冷凍サイクルの冷媒回路図である。
【図7】 本発明の冷蔵庫の制御装置のブロック図である。
【図8】 本発明の冷蔵庫の冷却器の斜視図である。
【図9】 同じく冷却器の側面図である。
【図10】 本発明の冷蔵庫の表示器の正面図である。
【符号の説明】
1 冷蔵庫
6 断熱箱体
7 仕切壁
8 上仕切部材
10 製氷室
11 冷蔵室
11A 冷蔵室吐出口
12 野菜室
12B 野菜室用吐出口
13 冷凍室
13A 冷凍室吐出口
14、16、17、18、19 扉
15 セレクト室
26 冷蔵室用冷却器
27 冷蔵室用送風機
28 除霜ヒータ
36 冷凍室用冷却器
37 冷凍室用送風機
38 除霜ヒータ
40 ヘッダー
41 機械室
69 圧縮機
71 凝縮器
72 三方弁
73、74 キャピラリチューブ
83 冷凍室温度センサ
84 冷蔵室温度センサ
96 表示部
97 電子音発生器
C 制御装置
M マイクロコンピュータ

Claims (2)

  1. 断熱箱体内に構成された貯蔵室を設定温度に冷却してなる冷蔵庫において、
    前記貯蔵室の設定温度を設定する温度設定手段を備え、この温度設定手段は、温度設定スイッチと鳴動手段とを有し、前記温度設定スイッチの操作に応じて設定温度を上限値と下限値の範囲で、当該上限値から下限値へ、そして、前記上限値と前記下限値の範囲で、当該下限値から上限値へと循環変更し、且つ、操作される度に前記鳴動手段を鳴動させると共に、前記設定温度の上限値及び下限値においては、前記鳴動手段の鳴動状態を変更することを特徴とする冷蔵庫。
  2. 設定温度が上限値或いは下限値に至った場合は鳴動手段の鳴動回数を変更し、且つ、当該上限値と下限値とで異なる鳴動回数としたことを特徴とする請求項1の冷蔵庫。
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