JP2002046823A - 損傷状況分析方法、損傷状況分析システム、損傷状況入力端末及び記録媒体 - Google Patents

損傷状況分析方法、損傷状況分析システム、損傷状況入力端末及び記録媒体

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JP2002046823A
JP2002046823A JP2000233960A JP2000233960A JP2002046823A JP 2002046823 A JP2002046823 A JP 2002046823A JP 2000233960 A JP2000233960 A JP 2000233960A JP 2000233960 A JP2000233960 A JP 2000233960A JP 2002046823 A JP2002046823 A JP 2002046823A
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analyzing
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Toshifumi Tanimoto
敏文 谷本
Takashi Nakamura
敬 中村
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Yasuda Fire & Marine Insurance Co Ltd
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Yasuda Fire & Marine Insurance
Yasuda Fire & Marine Insurance Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 物流過程で生ずる損傷の発生原因を迅速且つ
適格に分析できる損傷状況分析方法、損傷状況分析シス
テム、損傷状況入力端末及び記録媒体を提供せんとする
ものである。 【解決手段】 損傷位置情報を含む自動車の損傷情報
を、輸送時の物流属性と共に格納する格納部2と、該損
傷情報から、物流属性別の損傷状況を分析する損傷状況
分析部3と、上記分析結果を提示する提示部4とを有し
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、物流工程における
物品の損傷状況分析方法、損傷状況分析システム、損傷
状況入力端末及び記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】物流業務では「高品質」を維持したまま
且つ「迅速」に物品を搬送することが重要なテーマとな
っている。そこで物流過程で生ずる損傷は、できるだけ
早期にその原因を突きとめねばならず、それに基づいた
措置を速やかにとる必要がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、物品のどの部
位に損傷が良く発生しているか等を、視覚的により高い
精度で且つ属性情報条件別に自由に参照できることが、
搬送途上の損傷の発生などの傾向および原因の把握・分
析に大変重要であるにも係わらず、それが平面図上のい
わゆるイメージデータであるために、数字データのよう
な統計処理も容易にできず、もし実施するとなれば位置
条件別に手作業で図面上に損害発生点を1個、1個書き
込む等の大変非効率的な方法で行わざるを得なかった。
【0004】すなわち、従来の物流工程における物品の
損傷情報の分析は、その物流工程の途中か終点における
調査拠点で、損傷情報を書面か磁気媒体に記録し、それ
を損傷情報の分析部門へ送付して、分析を行っていた
が、そのときに統計作業として処理されるデータは数量
・件数などの数字や部位を概括的に表現する分類項目だ
けであってそれらの仕分け・抽出・集計作業にコンピュ
ータが利用されることはあっても、原因分析に大いに有
効であるその損傷位置の発生傾向の視覚的な統計分析
は、専ら手作業によるデータの仕分けや入力に頼るのみ
であり、かなりの作業時間と作業負荷がかかっていた。
【0005】物流工程における物品の損傷は、特定の問
題があれば速やかに是正される必要があり、それがなさ
れない場合、日々大量に物品が流通する中で、問題の発
生がすぐに拡大することになる。
【0006】そのため、損傷の発生場所まで正確にとら
えた上での発生傾向や特徴を迅速に集計・分析する必要
がある。しかし従来の数字や部位を表す分類項目のみに
頼る統計手法では精度不十分であり、そこで正確な視覚
的な要素を含めた分析を行おうとしても、従来は時間と
手間がかかり過ぎて、視覚的にも正確な分析データを迅
速に作成することはできなかった。
【0007】本発明は、以上のような問題に鑑み創案さ
れたもので、物流過程で生ずる損傷の発生原因を迅速且
つ適格に分析できる損傷状況分析方法、損傷状況分析シ
ステム、損傷状況入力端末及び記録媒体を提供せんとす
るものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る損傷状況分
析方法の構成は、少なくとも損傷位置情報を含む物品の
損傷情報を、搬送時の物流属性と共に格納し、該損傷情
報から、物流属性別の損傷状況を分析することを基本的
特徴としている。
【0009】上記損傷位置情報は、例えば物品を展開図
などの二次元図面にして模式的に表し、平面状の二次元
位置座標(X,Y座標)で示される情報(請求項7)な
どが好ましいが、それに限定されるわけではない。いず
れにしても、本願の構成は、損傷位置(例えば車で言え
ばドアなどの大雑把な位置ではなく、上記X,Y座標で
示される特定の位置)を特定しながら、それを中心に、
他の損傷情報(例えば損傷の種類や程度など)や、搬送
時の物流属性情報を蓄積することにより、視覚的により
高い精度での把握(即ち物品どの部位に損傷が多く発生
しているかなどの把握)が重要になる物流工程における
損傷状況・位置などの発生傾向や特徴の分析が、迅速且
つ適格にできるようになるという特徴を有する。
【0010】また上記物流属性とは、物流過程を構成す
る様々な要因であり、たとえば、物流の時系列的な流れ
(例えば損傷調査を行った時間で特定される属性)、搬
送対象である物品の種類(例えば自動車であれば特定の
車種或いは任意の車種中の車のグレードなど)、物品の
損傷調査を行った場所や、搬送手段・搬送ルート・搬送
者別(搬送機関別・港湾荷扱い業者別)の判別情報など
がある。
【0011】上記構成によれば、少なくとも損傷位置情
報を含む物品の損傷情報を、搬送時の物流属性と共に格
納し、該損傷情報から、物流属性別の損傷状況を分析す
ることにより、その分析結果が分析を行う者に提示され
ることで、当該物品に対する損傷原因の分析が容易とな
る。
【0012】即ち、これまでの統計作業で処理されてい
た数量・件数などの数値データや部位を概括的に表現す
る分類項目では、損傷発生傾向はある程度分かっても、
損傷発生原因まで突き止めることは難しかったが、物品
における損傷の二次元位置座標などで表される損傷位置
情報が示され、且つその搬送時の物流属性情報(例えば
上記時系列情報や調査場所情報と搬送者情報など)が一
緒に提示されることで、例えば車を輸送した場合に、輸
送途中で前方ドア開閉付け根の下部辺りの損傷発生が集
中していることが分かれば、搬送器具がその部分に当た
って損傷が発生していることが推定されるなどのよう
に、原因分析ができるようになる。従って、物流工程に
おける損傷状況・位置などの発生傾向や特徴を、迅速且
つ適格に把握・分析することができるようになる。
【0013】請求項2の構成は、上記方法の一類型を示
しており、時系列順に少なくとも損傷位置情報を含む物
品の損傷情報を格納してゆき、分析時に、個々の損傷の
時系列的な違いから、特定の部位にできる損傷の発生経
過を分析することを規定している。
【0014】請求項3の構成は、同様に上記方法の一類
型を示しており、物品の種類を示す項目と共にその損傷
情報を格納してゆくことで、該損傷情報から、種類別に
特定の部位にできる損傷状況を分析することを規定して
いる。一例として、車の車種別に或いは特定の車種のグ
レード別に、上記損傷情報を蓄積してゆき、車種別に或
いはグレード別にどのような部位にどのような損傷の発
生があるかを分析することで、損傷の原因・傾向を分析
することが可能となる。
【0015】請求項4の構成は、同様に上記方法の一類
型を示しており、損傷を調査した地点(場所)を示す項
目と共にその損傷情報を格納してゆくことで、該損傷情
報から、調査場所別に特定の部位にできる損傷状況を分
析することを規定している。たとえば特定の調査地点
で、特定物品には特定の部位に特定の種類の損傷が発生
することが上記構成で明らかになることで、当該地点に
達するまでの該物品の特定の搬送方法や搬送業者のハン
ドリング方法に問題があることが分かることになる。
【0016】さらに請求項5の構成は、少なくとも損傷
位置情報を含む物品の損傷情報を、搬送手段、搬送ルー
ト、搬送者の少なくともいずれか1つの物流属性と共に
格納し、該損傷情報から、これらの物流属性別に特定の
部位にできる損傷状況を分析することを規定しており、
そのような分析結果を元にすれば、当該物品に対する損
傷原因の分析が容易になる。たとえば特定の搬送手段に
よる場合は、特定の物品の特定の部位に、特定の損傷が
発生する傾向があることが、上記方法によって分かれ
ば、その搬送手段が損傷発生の原因であり、それを適宜
変えることで、損傷発生を抑止することができるように
なる。
【0017】請求項6に示すように、損傷情報として、
損傷の種類及び程度を含むことで、より精度の高い損傷
原因の分析ができるようになる。たとえば同一調査地点
で物品の同じ箇所にできる傷であっても、その傷の種類
が違えば原因が違い、またその傷の程度によっても、そ
の発生原因が違うことがある。さらに傷の種類や程度が
分かれば、根本的な対策をとる必要があるのか、簡単な
対策で良いのかも判断可能である。
【0018】さらに請求項7に示すように、上記損傷位
置情報が、平面状の二次元位置座標で示される情報であ
れば、上述のように、その損傷位置情報を中心に、他の
損傷情報(例えば損傷の種類や程度など)や、搬送時の
物流属性情報を蓄積することにより、視覚的により高い
精度での把握が重要になる物流工程における損傷状況・
位置などの発生傾向や特徴の分析が、迅速且つ適格にで
きるようになる。特に物流工程で発生する損傷は、物品
のどこに傷が発生しているかが視覚的に明らかになるこ
とによって、その発生原因の特定の際に、決め手になる
ことが多い。
【0019】請求項8〜請求項14までの構成は、以上
の方法を、システムの構成として規定したものである。
【0020】まず請求項8に係る損傷状況分析システム
の構成は、上記請求項1の構成に対応しており、その具
体的構成は、少なくとも損傷位置情報を含む物品の損傷
情報を、搬送時の物流属性と共に格納する格納手段と、
該損傷情報から、物流属性別の損傷状況を分析する損傷
状況分析手段と、上記分析結果を提示する提示手段とを
有することを特徴としている。
【0021】更に、物流属性の1乃至複数の項目を組み
合わせ、その場合に物品の損傷状況を分析して、特定の
種類の損傷の数のカウントやその傷の程度の分析を行う
ことで、損傷の発生傾向が推定できるようなルール化し
た分析手法が、上記損傷状況分析手段に備えられている
と良い。そのような分析手法が備えられることで、特定
箇所に集中した損傷位置情報などを有する損傷情報を、
対応する物流属性と共に、該分析手法に照らし合わせ
て、損傷状況が、上記損傷状況分析手段で分析されるよ
うにすれば、損傷発生原因の判断がこれまでになく迅速
に且つ精度良くできるようになる。このように分析手法
をルール化したものを、上記損傷状況分析手段中に備え
るようにすれば、特定人の勘に頼っていた損傷原因の分
析が、速やかに且つ適格に行われるようになる。
【0022】請求項9に係る損傷状況分析システムの構
成は、上記請求項2の構成に対応しており、その具体的
構成は、少なくとも損傷位置情報を含む物品の損傷情報
を、時系列的に格納する格納手段と、該損傷情報から、
個々の損傷の時系列的な違いを明らかにして、損傷の発
生経過を分析する損傷状況分析手段と、上記分析結果を
提示する提示手段とを有することを特徴としている。
【0023】また請求項10に係る損傷状況分析システ
ムの構成は、上記請求項3の構成に対応しており、その
具体的構成は、少なくとも損傷位置情報を含む物品の損
傷情報を、該物品の種類を示す項目と共に格納する格納
手段と、該損傷情報から、種類別の損傷状況を分析する
損傷状況分析手段と、上記分析結果を提示する提示手段
とを有することを特徴としている。
【0024】さらに請求項11に係る損傷状況分析シス
テムの構成は、上記請求項4の構成に対応しており、そ
の具体的構成は、少なくとも損傷位置情報を含む物品の
損傷情報を、該物品の損傷調査の場所を示す項目と共に
格納する格納手段と、該損傷情報から、場所別の損傷状
況を分析する損傷状況分析手段と、上記分析結果を提示
する提示手段とを有することを特徴としている。
【0025】請求項12に係る損傷状況分析システムの
構成は、上記請求項5の構成に対応しており、その具体
的構成は、少なくとも損傷位置情報を含む物品の損傷情
報を、搬送手段、搬送ルート、搬送者の少なくともいず
れか1つの物流属性を示す項目と共に格納する格納手段
と、該損傷情報から、上記物流属性別の損傷状況を分析
する損傷状況分析手段と、上記分析結果を提示する提示
手段とを有することを特徴としている。
【0026】加えて請求項13に係る損傷状況分析シス
テムの構成は、上記請求項6の構成に対応しており、上
記損傷情報として、損傷の種類及び程度を含むことを特
徴としている。
【0027】請求項14に係る損傷状況分析システムの
構成は、上記請求項7の構成に対応しており、上記損傷
位置情報は、平面状の二次元位置座標で示される情報で
あることを特徴としている。
【0028】請求項15の構成は、上記請求項8〜14
の損傷状況分析システムの構成に、上記物品の損傷情報
を転送する損傷状況入力端末の構成を提案するものであ
り、その具体的構成は、少なくとも損傷位置情報を含む
物品の損傷情報を、搬送時の物流属性と共に、転送する
情報転送装置を有することを特徴としている。
【0029】さらに請求項16〜23の構成は、上記請
求項8〜15に記載の構成を、コンピュータに実行させ
るために、該コンピュータで実行可能なプログラムを格
納した記録媒体を規定している。すなわち、上述した課
題を解決するための構成として、上記各手段を、コンピ
ュータの構成を利用することで実現する、該コンピュー
タで読み込まれて実行可能なプログラムを格納した記録
媒体を開示する。もちろん、これらの構成は、記録媒体
の構成としてだけではなく、同様な機能を達成するプロ
グラムとして提供されても良いことは言うまでもない。
この場合、コンピュータとは中央演算処理装置の構成を
含んだ汎用的なコンピュータの構成の他、特定の処理に
向けられた専用機などを含むものであっても良く、中央
演算処理装置の構成を伴うものであれば特に限定はな
い。
【0030】このような記録媒体から、コンピュータを
上記各手段として機能させるためのプログラムが該コン
ピュータに読み出されると、請求項8〜15に規定され
た各手段と同様な構成が実現されることになる。
【0031】すなわち、上記請求項16の具体的構成
は、コンピュータを、少なくとも損傷位置情報を含む物
品の損傷情報を、搬送時の物流属性と共に格納する格納
手段と、該損傷情報から、物流属性別の損傷状況を分析
する損傷状況分析手段と、上記分析結果を提示する提示
手段として機能させるプログラムを記録したコンピュー
タ読み取り可能な記録媒体である。
【0032】請求項17の具体的構成は、コンピュータ
を、少なくとも損傷位置情報を含む物品の損傷情報を、
時系列的に格納する格納手段と、該損傷情報から、個々
の損傷の時系列的な違いを明らかにして、損傷の発生経
過を分析する損傷状況分析手段と、上記分析結果を提示
する提示手段として機能させるプログラムを記録したコ
ンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
【0033】請求項18の具体的構成は、コンピュータ
を、少なくとも損傷位置情報を含む物品の損傷情報を、
該物品の種類を示す項目と共に格納する格納手段と、該
損傷情報から、種類別の損傷状況を分析する損傷状況分
析手段と、上記分析結果を提示する提示手段として機能
させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能
な記録媒体である。
【0034】請求項19の具体的構成は、コンピュータ
を、少なくとも損傷位置情報を含む物品の損傷情報を、
該物品の損傷調査の場所を示す項目と共に格納する格納
手段と、該損傷情報から、場所別の損傷状況を分析する
損傷状況分析手段と、上記分析結果を提示する提示手段
として機能させるプログラムを記録したコンピュータ読
み取り可能な記録媒体である。
【0035】請求項20の具体的構成は、コンピュータ
を、少なくとも損傷位置情報を含む物品の損傷情報を、
搬送手段、搬送ルート、搬送者の少なくともいずれか1
つの物流属性を示す項目と共に格納する格納手段と、該
損傷情報から、上記物流属性別の損傷状況を分析する損
傷状況分析手段と、上記分析結果を提示する提示手段と
して機能させるプログラムを記録したコンピュータ読み
取り可能な記録媒体である。
【0036】請求項21の具体的構成は、上記損傷情報
として、損傷の種類及び程度を含むことを特徴としてい
る。
【0037】請求項22の具体的構成は、上記損傷位置
情報は、平面状の二次元位置座標で示される情報である
ことを特徴としている。
【0038】請求項23の構成は、コンピュータに実行
させた時に、上記損傷状況入力端末として機能するプロ
グラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
を提案するものであり、その具体的構成は、コンピュー
タを、少なくとも損傷位置情報を含む物品の損傷情報
を、搬送時の物流属性と共に転送する情報転送装置を備
えた損傷状況入力端末として機能させるプログラムを記
録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
【0039】これらの記録媒体により、これをソフトウ
ェア商品として配布することができるようになる。ま
た、既存のハードウェア資源を用いてこのソフトウェア
を使用することにより、既存のハードウェアで新たなア
プリケーションとしての本発明の上記構成が容易に実行
できるようになる。更にこのような記録媒体の構成の
他、RAMやROMなどの内部記憶装置の構成やハード
ディスクなどの外部記憶装置の構成も、そのようなプロ
グラムがそこに記録されれば、本発明に規定する記録媒
体に含まれることは言うまでもない。
【0040】尚、請求項16〜23記載の各手段のうち
一部の機能は、コンピュータに組み込まれた機能(コン
ピュータにハードウェア的に組み込まれている機能でも
良く、該コンピュータに組み込まれているオペレーティ
ングシステムや他のアプリケーションプログラムなどに
よって実現される機能でも良い)によって実現され、前
記記録媒体に記録されたプログラムには、該コンピュー
タによって達成される機能を呼び出すあるいはリンクさ
せる命令が含まれていても良い。
【0041】これは、請求項8〜15に規定された各手
段の一部が、例えばオペレーティングシステムなどによ
って達成される機能の一部で代行され、記録媒体にはそ
の機能を実現するためのプログラムないしモジュールな
どは直接記録されているわけではないが、それらの機能
を達成するオペレーティングシステムの機能の一部を、
呼び出したりリンクさせるようにしてあれば、実質的に
同じ構成となるからである。
【0042】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図示
例と共に説明する。 (実施例1)図1は、複数の自動車をA地点からD地点
まで貨物輸送する場合に、各地点での貨物の損傷状況を
調べ、インターネット300を介して、複数の端末A〜
Dから、本損傷状況分析システム1へ、その調査結果を
送り、該システム1で、その損傷状況の分析が実行され
る環境の全体の構成を示す概要図である。
【0043】図1に示すように、各地点で調査を行う者
は、パソコンなどの端末A、端末B、端末C及び端末D
などを有しており、そこで後述する図5に示すように表
示される調査対象となる自動車の展開図に、損傷のあっ
た場所をポインティングし(図では×印)、損傷の種類
や程度などの他の損傷情報と、調査機関名、調査日時や
調査場所などの物流属性を一緒に入力して、それらのデ
ータにセキュリティをかけたものを、インターネット3
00を介して、本損傷状況分析システム1側のウェブサ
ーバ200に送る。
【0044】ウェブサーバ200では、データ転送を行
った端末の操作者の本人確認をした後、転送された上記
データを、セキュリティを解除して、本損傷状況分析シ
ステム1を構成するアプリケーションサーバ100に渡
す。そして該アプリケーションサーバ100は、さらに
そのデータをデータベースサーバ120に蓄積する。
【0045】その他データの蓄積方法は、同図1に示す
インターネット300を経由する場合の他、磁気媒体に
保存して搬送する形で、上記損傷状況分析システム1に
引き渡しても良い。また場合により、調査拠点より損害
発生状況を紙の平面図に記載されたものを送付してもら
って、直接クライアント130端末で損傷のあった場所
をポインティングし(図では×印)、損傷の種類や程度
などの他の損傷情報と、調査機関名、調査日時や調査場
所などの物流属性を一緒に入力して、データを保存して
も良い。
【0046】そして本損傷状況分析システム1によっ
て、蓄積されたこれらのデータに基づき、損傷状況の分
析が行われ、上記アプリケーションサーバ100につな
がっているクライアント130の画面上に、その分析結
果が表示されるようになっている。
【0047】図2は、損傷状況分析システム1を構成し
ている上記アプリケーションサーバ100、データベー
スサーバ120及びそれにつながるクライアント130
の装置概要を示している。
【0048】同図に示すように、これらの装置は、シス
テムバス101を介してつながる、CPU102、RA
M103やROM104などの内部記憶装置、ハードデ
ィスクドライブ105やCD−ROMドライブ106な
どの外部記憶装置、インターネットなどへの専用線接続
アダプタで構成される特定の通信装置107、キーボー
ド108やマウス109などの入力装置、ディスプレイ
110やプリンタ111などの出力装置を備える通常の
構成であり、上記システムバス101を介してこれらの
間で必要なデータや命令のやり取りが行われる。また上
記ウェブサーバ200や、上記端末のうちパソコンなど
で構成されるものも、上記と同じ構成を備えており、そ
の詳細は省略する。
【0049】本発明に係る本損傷状況分析システム1の
構成は、図1に示すように、アプリケーションサーバ1
00、データベースサーバ120及びクライアント13
0上に構成されており、格納部2と、損傷状況分析部3
と、提示部4の構成を有している。
【0050】そのうち上記格納部2の構成は、データベ
ースサーバ120のハードディスクドライブ105で構
成されており、少なくとも損傷位置情報を含む自動車の
損傷情報を、搬送時の物流属性と共に格納している。そ
こに格納されるこれらの情報については、後述する。
【0051】上記損傷状況分析部3の構成は、アプリケ
ーションサーバ100のCPU102とそのワーキング
エリアを提供するRAM103によって主となる構成が
提供され、該分析部に必要に応じて分析手法を提供す
る、データベースサーバ120のハードディスクドライ
ブ105で構築される分析手法格納部30が付加された
構成であって、上記損傷情報から、物流属性別の損傷状
況を分析する機能を有している。
【0052】この分析手法格納部30に格納されている
分析手法の一例としては、物流属性のある属性(複数と
言うこともある)を取り出し、それを中心に損傷情報や
他の物流属性を並べ替えて、二次元位置座標の特定位置
に集中する損傷の数のカウントを行うなどで、損傷傾向
の分析が行われる。例えば、同種の自動車のカーゴ群が
複数回に分けて輸送された場合に、物流属性の中から取
り出される各カーゴ群毎に、上記損傷情報を抽出し、各
地点におけるこれらカーゴ群毎の自動車の損傷状況を比
較分析することが行われ、その場合は、時系列毎の並べ
替えと対応する各時系列毎の同一地点における同一車種
の損傷状況を比較することで行われる。
【0053】このような分析手法として、大別して2つ
の方法が採用されることが望ましい。その1つは、予め
条件を固定して、その条件下で損傷が発生しているかど
うかの有無を確認する方法である。またこのように、予
め固定した条件でデータを抽出分析するのではなく、色
々と仮説を立てて様々な条件変化を与えながらデータを
抽出し、並び替えて、どこか予想していない顕著なデー
タ傾向が現れていないかどうかを探っていく方法もある
(即ち結果をまとめる段階で顕著な傾向の出た特定条件
のみを提示する)。
【0054】上記提示部4の構成は、上記クライアント
130のディスプレイ110で構成されており、その画
面に上記分析結果を提示する機能を有している。尚、こ
こで提示部4は、上記クライアント130で構成されて
いるが、アプリケーションサーバ100に装備されたデ
ィスプレイ(図示なし)などで構成しても良い。
【0055】図3は、上記格納部2に格納される調査結
果である、損傷位置情報を含む自動車の損傷情報と、搬
送時の物流属性情報からなるデータ構造を示している。
【0056】同図に示すように、調査対象となる各自動
車の車体番号(図面では(0)物品番号となっている)が
あり、その後に調査対象車種の展開図面の図番号と、そ
の図面における各損傷位置を示すX座標及びY座標とか
らなる損傷位置情報が続く。そして各損傷位置における
損傷の種類、形状、程度など(図面では損傷の種類、形
状、レベル、大きさなどが例示されている)を示す損傷
情報が、上記X座標・Y座標と共に格納される。さら
に、以上のデータと共に、自動車輸送時の物流属性も併
せて格納されている。図面では、車種名、そのグレー
ド、調査機関名、調査日時、調査場所、製造工場コー
ド、メーカーコード、輸送船名称、船内積載位置、輸送
用具タイプ、出発港、到着港、船会社名、荷役作業者
名、出帆年月日、到着年月日、荷役作業日、その他の情
報が、物流属性を示すものとして、格納されている。
【0057】図4は、調査対象車種の展開図面とX座標
・Y座標で示される損傷位置情報とを、画面上で合成す
るやり方を示した斜視図である。このようにして合成さ
れた画面を、上記提示部4で提示することによって、損
傷位置を、視覚的に確認できるようになり、さらにその
損傷位置は物流属性情報を元に任意の分類・抽出条件を
指定することにより、様々な分類・抽出条件下におい
て、その損傷が調査対象となった自動車のどの部位に良
く発生しているか等の傾向を、極めて短時間に多くの条
件の下での損傷発生状況を切り替えて、視覚的に把握す
ることができるようになる。
【0058】図5は、例えば端末Aなどで、損傷情報
(損傷位置情報と損傷の種類や程度などを示す損傷情
報)を入力する場合の入力画面を示している。まず、調
査対象車種の展開図上でどの位置に損傷が発生している
かを、カーソルを使用してクリックすると、そのデータ
は、画面に示された展開図のX座標及びY座標データと
して取得され、前記格納部2に、損傷位置情報データと
して格納される。この時同時に、図6に示されるような
入力画面が提示され、上記損傷情報(損傷の種類や程度
など)も一緒に入力される。
【0059】これらの情報は、対象となる自動車の全て
の損傷に対して行われ、複数の車がある場合は、決めら
れた車に対して行われる(その全部に行っても良いし、
何台か置きにやっても良いし、アットランダムに対象車
を抽出し行っても良い)。その後、図3に示したような
物流属性を併せて入力することになる。
【0060】図7は、以上のようにして入力され、上記
格納部2に格納された損傷位置情報付きの損傷情報を、
調査対象車種の展開拡大図と共に、上記提示部4に示し
た画面構成を示している。スプレッドシート上の反転表
示されたものが、上記展開図上に星印で示された位置に
発生している損傷部分の情報である。
【0061】図8は、A地点から陸上輸送を使ってB地
点に運び、そこから海上輸送で、C地点に移送し、さら
に陸上輸送でD地点に、数百台の自動車を運んだ時に、
各地点で実施されたこれらの自動車の損傷状況の調査の
結果が、最終的に上記格納部2に集められ、一連の調査
結果として格納されたことを示している。
【0062】ここでは、同じ調査対象であっても、時系
列的に(或いは各調査地点毎に)調査がなされ、その調
査結果が本損傷状況分析システム1の上記格納部2に集
積され、損傷状況分析部3で処理されることで、上記物
流属性情報から、損傷がどの時点(どの地点間)でどこ
の部位に発生したかが詳細に把握できる。さらに他の物
流属性(例えば輸送船名称、船内積載位置、輸送用具タ
イプ、船会社名、荷役業者名など)や損傷情報(例えば
損傷の種類や程度など)などを、単独で若しくは複数を
組み合わせて損傷位置の分類・抽出条件に指定して表示
させることにより、結果的にどのような条件下でどこの
部位に損傷が発生し易いのか、各種物流属性細部にわた
って良く発生するケースについて因果関係が容易に把握
できるようになり、その原因の特定乃至推定が可能とな
る。それについては、次に説明する。
【0063】図9は、同一車体番号の自動車を、B地点
とC地点で調査した場合に、C地点で発見した損傷に関
してその位置情報を示す説明図である。以上の図情報の
比較から、船積み中、海上輸送中、荷卸し中のいずれか
の時点で、右ドア位置に損傷が発生したことが分かる。
さらに他の物流属性(例えば輸送船名称、船内積載位
置、輸送用具タイプ、船会社名、荷役業者名など)や損
傷情報(例えば損傷の種類や程度など)などを、単独で
若しくは複数を組み合わせて損傷位置の分類・抽出条件
に指定して表示させることにより、結果的にどのような
条件下でどこの部位に損傷が発生し易いのか、その各種
物流属性から、何を原因として、損傷が発生しているか
が推定できる有力な材料を得ることになる。
【0064】つまりこれらの損傷情報(損傷位置情報を
含む)が画面上に提示され、さらにこれらの情報に対し
損傷状況分析部3によって、様々な物流属性情報の条件
の単独もしくは複数の組み合わせで指定した条件に応じ
て分類・抽出された損傷位置情報が与えられることで、
従来にないきめこまかな損傷状況の分析が極めて短時間
にできるようになる。従ってこのような損傷状況の分析
が、提示部4によって、損傷状況の分析を行う者に与え
られることで、損傷の原因についてかなり精度の高い分
析が可能となる。また以上に示した分析のやり方の一部
は、上記損傷状況分析部3が必要に応じて、分析手法格
納部30から適切なものが引き出されて実行されること
になる。
【0065】例えばそれらの情報が同時に運ばれた他の
自動車にも多数累積する場合には、その輸送業者や荷役
業者に原因が由来したり、その輸送の際に使用された搬
送用具などが原因で損傷が発生していることが推定され
る。
【0066】さらに同一車種の自動車を、複数回輸送し
た場合に、その輸送の度に、船内の同じ箇所に積載され
た自動車に、同一箇所に同様な損傷が発見される場合に
は、船内の自動車の積載の仕方に問題があることが推定
される。
【0067】従来はこのような細かい損傷場所まで特定
し、かつ様々な属性条件を単独もしくは複数に組み合わ
せた条件で瞬時に表示できる仕組みがなく、この点に最
大の特徴がある。
【0068】以上のような分析手法の例を、次に説明す
る。 (二次元平面図で確認された損害の発生原因の推定ルー
ル(車両の損害の場合))本損傷状況分析システム1を
使用して車両損害調査を行い、二次元平面図上で損害の
発生傾向を把握して、その損害発生原因を究明するに
は、このシステムに備えられた次のような分析プロセス
および機能を働かせれば、自ずとその損害発生原因を導
き出せるようになっている。
【0069】まず第一に損傷の情報を調査し、コンピュ
ータに損傷状況分析に必要な基本的な要素、即ち時間
的、場所的な属性情報・条件を入力しておくことによ
り、物流の時系列的推移、場所的推移により、どこで、
どの時期に損害が発生したかがこのシステムで即座に条
件に応じて整理されて表示される。これにより基本的な
調査項目であるその損害が発生した場所的、時期的な要
素が自動的に導き出される。
【0070】第二に他の物流属性情報・条件(物品の種
類や港湾荷役業者や荷役方法、ルート、輸送用具タイプ
など)も併せてコンピュータに入力し整理・表示させる
ことにより、時間的、場所的要因だけでなく、さらに絞
り込んでその損害の発生を取り巻く他の物流属性要因を
併せて検証し、特定の環境・条件下に特異な損害発生傾
向が発生していれば、それを取り巻いていた物流環境要
因がどのようなものであったか、その損害発生に何か共
通の属性要因がないかどうかが導き出される。
【0071】さらに第三のステップとして、車両の表面
に発生する損傷は、その発生部位に応じて、下記標準ケ
ースの説明のように、ある程度その位置特有の損害発生
原因は決まっており、本システムにより詳細な損害発生
部位の偏向状況が、二次元平面図上でコンピュータによ
り正確に迅速に整理されて表示されれば、前述の第一、
第二のステップの分析結果と併せて総合的に検討された
最も蓋然性の高い損害発生要因が自然に導き出されて、
今後の損害発生防止策の迅速な検討・立案と早期の実施
に大きく役立つ。
【0072】またこの第一から第三のステップは、必ず
しもその番号の順番どおりに進めなくても、この3つの
ステップを消化すれば、自ずと損害発生要因は絞り込め
ることになる。
【0073】第三のステップに記載している損害発生部
位と損害発生原因の因果関係規則ついて、具体的にいく
つかの標準例を次に説明する。下記のように、コンピュ
ータに入力された物流属性条件にてデータを整理・抽出
した上で、その損害発生状況の傾向を、損害発生部位の
正確な位置情報と共に二次元図面上に整理して表示させ
ることで、その損害の発生原因の有力な要因が容易に導
き出されてその迅速な究明と解決に役立つようになる
が、その仕組みの説明を分かり易くするため、実務をあ
る程度単純化したモデルにして記述する。
【0074】なお従来の調査・分析手法では、このよう
な属性情報を含めて調査して1件毎に平面図上にその損
傷位置図も手書きで作成することまでは出来ても、多数
のデータを集積した上でいろいろな複数の切り口・条件
を組み合わせてそれを迅速に切り替えて損傷点の現われ
方の変化を迅速に分析し表示させるようなことは、手作
業では負荷が大きすぎて事実上困難である。上記のよう
な分析は本損傷状況分析システム1によってはじめて容
易に実施可能になったものである。
【0075】(車両損害調査の場合の分析の標準ルー
ル)まず車の輸送工程の2拠点間で損害の発生状況を調
査・記録し、その輸送区間毎に輸送に従事した複数の荷
役業者等の情報と、その車種名や損害の種類、程度につ
いての情報を、データとして付加しておき、本損傷状況
分析システム1に位置情報と共に入力して調査する。
【0076】(ケース1)本システムで統計的に分析し
た結果、ある輸送区間で傷の発生度合いが不規則でなく
運転席側のドアの取っ手や鍵穴近辺に擦過傷が比較的多
く表示された。
【0077】(導きだされる推定原因)運転席側ドアの
傷が上下左右一面に不規則に分布するのでなく、ドアの
取っ手や鍵穴近辺に多く見られる場合、荷役扱い業者の
乱暴なドア開閉等の行為で発生しやすいことは確認され
ており、それが表示された区間を担当する荷役業者の扱
いの時に、その部位に特に多く傷の発生が見られること
が本分析システムへで浮き彫りになれば、ただちにその
荷役業者へ取り扱い方法の改善を働きかける必要があ
る。毎日大量の物品が輸送されている実態では、その原
因究明・連絡をいかに速く行なうかで、毎日輸送される
大量の物品に対して、同じような傷の発生が有効に防止
できるかが決まる。これが従来のようにただ「運転席側
ドアに傷が3箇所あり」などの情報で、本損傷状況分析
システム1がない状態ではは損害発生原因の推定は容易
ではない。
【0078】(ケース2)本損傷状況分析システム1で
上記と同じ方法で調査したが、やはり傷の発生度合いが
不規則でなく車の前後のドアやフェンダのかなり下部部
分に擦過傷が多く見受けられた場合。
【0079】(導きだされる推定原因)特定区間でドア
の下部、地上から数十cm以内の傷の点が多く表示され
た場合は、港湾埠頭等での自走輸送中に地面の状態が悪
く、小石や砂粒を跳ね上げて傷がつく場合が多い。ただ
ちに該当区間の埠頭の路面調査を行い、路面整備や走向
速度制限等の改善策を図るべきである。またこれが左右
どちらかのドアに集中しているときは、その車が長期間
外で保管されていた場所で、左右どちらかからの強風に
よる砂・じゃりの吹き付けや、他車の走行により巻き上
げられた小石の飛来等が、損害発生の有力原因として導
き出される。従来のようにただ「右ドアに傷が3箇所あ
り」などの情報で、本損傷状況分析システム1がない状
態では損害発生原因の推定は容易ではない。
【0080】(ケース3)本システムで統計的に分析し
た結果、車のバンパ部に傷が多く見つかったが、それが
バンパの両端に近いほうに比較的多く散在表示された場
合。
【0081】(導き出される推定原因)同じバンパにつ
いた傷でも、本損傷状況分析システム1でデータを累積
して分析した結果、バンパの両端に近いところに傷が多
く点在した結果が表示された場合は、車自体を輸送中船
倉の床に固縛するための止め具とかラッシング材などの
不適切な扱いで擦過傷が発生している可能性が強いの
で、該当区間の止め具の止め方やラッシング材のかけ方
などに改善を働きかける必要がある。
【0082】これが一面に散在して発生していて、バン
パ付近の車のボディにも同じような傷が散在する場合
は、前述したケースのように路面状態の悪さによる砂利
の巻き上げなどが考えられるので、どこに傷が多く発生
しているかは非常に重要である。これが従来のようにた
だ「前部バンパに傷が3箇所あり」などの情報で、本損
傷状況分析システム1がない状態では損害発生原因の推
定は容易ではない。
【0083】(ケース4)本損傷状況分析システム1で
統計的に分析した結果、車の天井部の左右の端の方に、
汚れ損や傷が多く表示される場合
【0084】(導き出される推定原因)汚れが天井一面
に均等な分布で発生している場合は、屋外において外部
からの飛来したものが付着した可能性が高いが、例えば
車の天井部の左右端や片方の端に汚れや傷が偏在する時
は、人為的な行為により荷役作業中に手をつくとか、汚
れた携行物を置くとかの原因により損害が発生した可能
性が高いので、該当区間の荷役作業方法の改善を図る。
【0085】(ケース5)本損傷状況分析システム1で
統計的に分析した結果、車のドアやフェンダ、左右パネ
ル部など問わずに、地上高一定の高さの範囲に擦過傷が
点在する場合は、2つの推定原因が導き出される。
【0086】(導き出される推定原因)一つは、車の荷
役作業や仮保管場所で車両の横を作業員がすり抜ける際
に、作業服装マニュアルに反して、腰にベルト金具や腕
に時計等をつけていて、それが接触して傷を発生させて
いる場合が多い。当該損傷が多く発見される区間の荷役
作業の実態を良く調査して、検証し改善を図る。
【0087】またその他に車の輸送(自走区間含む)区
間に非常に狭い場所があり、そこにある突起物にたびた
び車が軽く接触して運ばれているケースなども推定しう
るので、良く輸送工程の設備を調査し、改善を図る。
【0088】(ケース6)本損傷状況分析システム1で
統計的に分析した結果、特にどの輸送区間問わず、また
どの輸送用具、荷役業者を問わず、同じ車種の同じ部分
に多く擦過傷が見られる場合。
【0089】(導き出される推定原因)輸送工程上に問
題があるのでなく、工場の製造工程に問題があって、既
にそこの生産ライン上で傷が発生している可能性が高
い。このような場合は、工場出荷時点における損害調査
を必ず実施して、その時点での傷の有無をまず確認し、
輸送工程上の傷と峻別して、工場生産ライン上で損傷原
因を突き止め改善策を講じる。
【0090】このように損害の時系列的、場所的発生傾
向分析と、その物流に関係した属性情報、さらに平面図
における損傷発生位置の傾向分析を本損傷状況分析シス
テム1により、コンピュータを活用して実施すること
で、その分析結果から従来の手法では迅速に究明するこ
とが困難だった損害の発生原因を容易に突き止めること
が出来るようになった。
【0091】これは単に損害調査の方法を精密にしただ
けでなく、製造上や輸送工程上でも、物流損害の軽減・
発生防止の関係者への働きかけ・交渉に極めて大きな支
援材料を提供する。なぜならば、通常輸送工程に携わる
物流関係者はいずれも自己の責任区間において傷を発生
させていることは認めたがらない傾向があり、傷があっ
ても単なる「偶発的」なものとして処理しがちである。
しかし本損傷状況分析システム1によって当該責任区間
にかぎり、明らかに規則性を持った傷の発生傾向がある
ことを示す資料が図面付きで明確にされると、非常に説
得力が増して、関係当事者間で本格的な改善策の検討が
促進されやすいという効果がある。
【0092】尚、以上の構成では、データ量が非常に膨
大な場合に処理負荷の分散を図る目的で、本損傷状況分
析システム1の構成を、アプリケーションサーバ100
データベースサーバ120及びクライアント130の分
散処理システムで構成しているが、それに限られず、パ
ソコンなどのスタンドアローン型で構成することもでき
る。
【0093】即ち、データを分析する側において、必要
に応じてウェブサーバ200に蓄積された調査データを
セキュリティを解除して自己所有のクライアント130
にダウンロードし、該クライアント130で構成される
損傷状況分析システム1(そのクライアント130に搭
載されたアプリケーションの稼働によって構成される分
析システム)で分析を行なうようにすることもできる。
【0094】(実施例2)図10は、米国で生産した自
動車を、英国向けに輸出した場合に、その輸送途中で損
傷状況の調査を行い、上記実施例1と同じシステムを用
いて、その損傷状況の分析を行った時の、時系列的な概
要を示す説明図である。
【0095】この例では、生産工場があるO地点で出荷
品質の調査を、鉄道輸送後に鉄道輸送品質調査を、米国
内のN地点で船積み前の調査を、英国内のS地点で船荷
を降ろした所で海上輸送品質調査を、英国内のB地点で
鉄道輸送後に内陸輸送品質調査を、輸送目的地である英
国内P地点で最終修理内容調査を行い、これらの調査結
果を、本損傷状況分析システム1に集積して、損傷状況
の分析を行った。
【0096】図面にあるように、出荷品質調査時点で、
ある車種のTYPE−Aというグレードを58台、TY
PE−Cというグレードを57台、合計115台につ
き、また船積み前の品質調査時点で、TYPE−Aグレ
ードを58台、TYPE−Cグレードを26台、合計8
4台につき、夫々同じサーベーヤが調査を行った。さら
に海上輸送品質調査時点で、TYPE−Aグレードを5
8台、TYPE−Cグレードを26台、合計84台につ
き、前記とは別のサーベーヤが調査を行った。
【0097】図11は、出荷品質調査時点での車種別の
損傷状況を、自動車の展開図中に分かりやすく表示した
ものである。調査をした自動車のうち、車種毎に損傷の
存在する箇所が集中した点(調査対象となる自動車のう
ち複数台に同じような損傷があった)を、異なる色の星
印で示しており、両車種ともそこに損傷が集中している
ため、分析操作を行う者が、「右側ドアへの発生傾向が
見受けられる」と分析結果を、該分析画面に付加してい
る。
【0098】「右ドア部」の中での損傷の詳細な発生位
置は図面上で精密に表示されているので、輸送工程にて
その高さや位置に接触しそうな人的作業や障害物の洗い
出しが行ない易く、従来はただ文言で「右ドア部に傷あ
り」としか報告されなかった状態に比べて原因の分析・
推定がかなり容易になる。
【0099】図12は、出荷品質調査時点での損害種類
別の損傷状況を、自動車の展開図中に表示したものであ
る。調査をした自動車のうち、同種の損傷が集中した点
(調査対象となる自動車のうち複数台に同じような損傷
があった)を、星印で示しており、そこに損傷が集中し
ているため、分析操作者が、「右側部への発生は殆どが
SCRATCH」と分析結果を、該分析画面に付加して
いる。
【0100】図13は、出荷品質調査時点での損傷部位
及び損害種類の複合分析を行った場合の分析結果を、グ
ラフ表示したものである。ここでは分析結果を棒グラフ
表示しているが、分析操作者の気が付いた点が、グラフ
中に付記されている。
【0101】損傷位置情報からの分析の他に、このよう
に様々な登録した物流属性情報を任意に組み合わせてデ
ータを抽出し、損害の発生傾向を多角的に分析する。
【0102】図14は、鉄道輸送品質調査時点での車種
別の損傷状況を、自動車の展開図中に表示したものであ
る。調査をした自動車のうち、車種毎に損傷の存在する
箇所が集中した点を、異なる色の星印で示しており、T
YPE−Aの車種のみに損傷が発生し、且つその損傷は
右側後部及び後部バンパーに集中しているため、分析操
作者が、その旨の分析結果を、該分析画面に付加してい
る。
【0103】図15は、鉄道輸送品質調査時点での損害
種類別の損傷状況を、自動車の展開図中に表示したもの
である。確認された損傷は、SCRATCH以外に、P
AINT CHIPのHEAVY DAMAGEが発生
したため、分析操作者が、その旨の分析結果を、該分析
画面に付加している。
【0104】図16は、鉄道輸送品質調査時点での損傷
部位及び損害種類の複合分析を行った場合の分析結果
を、グラフ表示したものである。ここでは分析結果を棒
グラフ表示しているが、分析操作者の気が付いた点が、
グラフ中に付記されている。
【0105】図17は、船積み前品質調査時点での車種
別の損傷状況を、自動車の展開図中に表示したものであ
る。
【0106】図18は、船積み前品質調査時点での損害
種類別の損傷状況を、自動車の展開図中に表示したもの
である。
【0107】図19は、船積み前品質調査時点での同一
車種毎の損傷状況の累計を、自動車の展開図中に表示し
たものである。ここでは、TYPE−A車に関して、後
部バンパー・右側のQTRパネル・ドアへの損傷が集中
する傾向が見られるので、分析操作者が、その旨の分析
結果を、該分析画面に付加している。
【0108】図20は、船積み前品質調査時点での同一
損害種類毎の損傷状況の累計を、自動車の展開図中に表
示したものである。ここでも右側パネル面・後部バンパ
ーへの損傷が集中する傾向が見られること、及びSCR
ATCHとPAINT CHIPとの損傷の程度に多少
の差は認められるものの、基本的にはハンドリング傷で
あるので、分析操作者が、その旨の分析結果を、該分析
画面に付加している。
【0109】このように1件1件の損傷データを任意の
条件で累積し、さらにそれを平面図上で累積表示するこ
とにより、特定の条件下で輸送された特定のものに偏っ
た部位に損傷発生傾向が発見されることが多く、損害原
因の分析・推定が行ない易くなる。
【0110】図21は、船積み前品質調査時点での損傷
部位及び損害種類の複合分析を行った場合の分析結果
を、グラフ表示したものである。ここでも、分析結果を
棒グラフ表示しているが、分析操作者の気が付いた点
が、グラフ中に付記されている。図22は、海上輸送品
質調査時点での車種別の損傷状況を、自動車の展開図中
に表示したものである。右ドアミラーへの損傷発生が顕
著であること及びそれ以外ではQTRパネルやバンパー
に損傷が分散しているため、その旨の分析結果が分析画
面に付記されている。またキー紛失の発生頻度が全般的
に高いことも明らかになったため、その内容も、画面上
に付記されている。
【0111】図23は、海上輸送品質調査時点での損害
種類別の損傷状況を、自動車の展開図中に表示したもの
である。キー紛失がかなり確認されたが、それ以外に確
認された損傷状況は、SCRATCH損害損傷レベルと
しては、比較的軽微であったので、その旨の分析結果
が、該分析画面に付加されている。
【0112】図24は、海上輸送品質調査時点での損傷
部位及び損害種類の複合分析を行った場合の分析結果
を、グラフ表示したものである。ここでも分析結果が棒
グラフ表示されているが、分析操作者の気が付いた点
が、グラフ中に付記されている。図25は、最終修理内
容調査時点での車種別の損傷状況を、自動車の展開図中
に表示したものである。TYPE−A車及びTYPE−
C車とも右側部ボディー上部への損傷集中傾向が見られ
るので、その旨の分析結果が、該分析画面に付加されて
いる。
【0113】図26は、最終修理内容調査時点での損害
種類別の損傷状況を、自動車の展開図中に表示したもの
である。SCRATCH損害が多いが、CAR CAR
RIER輸送特有のSTAIN及び重度損傷の発生が特
徴的に現れており、その旨の分析結果が、該分析画面に
付加されている。
【0114】図27は、最終修理内容調査時点での同一
車種毎の損傷状況の累計を、自動車の展開図中に表示し
たものである。
【0115】図28は、最終修理内容調査時点での同一
損害種類毎の損傷状況の累計を、自動車の展開図中に表
示したものである。
【0116】図29は、最終修理内容調査時点での損傷
部位及び損害種類の複合分析を行った場合の分析結果
を、グラフ表示したものである。ここでも、分析結果を
棒グラフ表示しており、また分析操作者の気が付いた点
が、グラフ中に付記されている。
【0117】図30は、以上の全輸送工程における損傷
発生頻度の推移を示すグラフである。ここでも同様に、
分析操作者の気が付いた点が、グラフ中に付記されてい
る。
【0118】図31及び図32は、以上の実施例構成に
おける本損傷状況分析システム1を中心とした処理の流
れを示すフローチャートである。
【0119】同図に示すように、本損傷分析システム1
を使用して損傷分析を行なう場合は、最初にある程度損
傷発生原因の仮説を立てながら次々と任意の分析条件を
与えて、その中から浮かびあがってくる傾向を把握して
いくデータマイニング方式(図31の方式)と、最初か
ら特定の条件を固定してそこで発生している損傷を定点
観測して、その内容を比較し、地点・区間・輸送方式で
の損傷発生の実態を記録する方式がある。
【0120】図31の方式においては、まず分析対象を
選定・決定し(ステップS101)、さらに当該物品
(本実施例では車両)の平面図を本損傷分析システム1
にセットする(ステップS102)。
【0121】次に今回の分析に必要な損傷調査データを
収集し、損傷の位置情報(X・Y座標軸)とともに種々
の物流属性情報を本損傷分析システム1に入力・保存す
る。(ステップS103)。
【0122】さらに分析に必要なデータが揃ったかをチ
ェック(ステップS104)した後、いわゆるデータマ
インニング方式でいくつかの損傷発生原因に関する仮説
をn個立て、それを検証できる分析条件を、それぞれに
つきI個立てて(ステップ107)、それぞれの分析パ
ターンが終了するまで分析作業を継続する(ステップS
106、ステップS109)。
【0123】その分析過程で当初の仮説の通りの分析パ
ターンから、或いは当初あまり想定しなかった分析パタ
ーンから、損傷発生の位置、状態、内容について他と違
う顕著な傾向が見られた場合は、その損傷群は単なる偶
発的な原因でないその物流工程固有の問題により発生し
ている可能性が強いので、その分析結果を表示し(ステ
ップS114)、その損害原因の分析・検証・改善策へ
の検討を行なう(ステップS115)。
【0124】図32の方式については最初から分析条件
を決めて、特定の拠点や区間についての損傷発生の有無
等をその位置情報も含めてチェックする方式であり、ま
ず分析対象・条件を決定し(ステップS201)、それ
から対象物品(本実施例では車両)の平面図を本損傷分
析システム1にセットし(ステップS202)、今回の
分析に必要な損傷データの収集・入力を行なう(ステッ
プS203)。
【0125】それからあらかじめ決めた条件に基づいて
分析を行なう。例えば本事例の場合は、異なるカーゴ群
間における損傷状況の分析を行う場合の処理の流れを示
すフローチャートである。
【0126】ここでは、カーゴ群が異なると言っても、
比較するカーゴ群で、少なくとも車種名、製造工場コー
ド、最終輸送地点が同じでなければ比較ができないの
で、最初にそのチェックを行う(ステップS204)。
これらの物流属性情報が一致しない場合(ステップS2
04;No)は、処理を終了する。
【0127】反対にこれらの物流属性情報が一致してい
れば(ステップS204;Yes)、該当カーゴ間の同
一物流属性がある場合、その損傷情報を比較する(ステ
ップS205)。
【0128】そして比較した損傷情報の違いが顕著か否
かをチェックする(ステップS206)。例えば、その
違いが数値で比較できるものの場合は、その差が所定の
閾値を越えるか否かを判定することなどで、チェックで
きることになる。
【0129】比較した損傷情報の違いが顕著でなければ
(ステップS206;No)、処理を終了する。
【0130】反対にこれらの違いが顕著であれば(ステ
ップS206;Yes)、分析結果を表示し(ステップ
S207)、処理を終了する。
【0131】このように本損傷分析システム1を活用す
れば、あらかじめデータの損傷の発生度合いに特定の傾
向があるかどうかの検索を中心視点として多角的に任意
の条件を切り替えながら調査するデータマイニング方式
の損害発生傾向分析も可能であるし、最初から特定の条
件を決めてその区間、拠点、物流属性における損傷の発
生の有無を確認する方式の損害調査にも活用しうる。
【0132】さらに以上のような実施例構成によれば、
上記X,Y座標で示されるように、損傷位置を特定しな
がら、それを中心に、他の損傷情報(例えば損傷の種類
や程度など)や、輸送時の物流属性情報を蓄積すること
により、視覚面での把握が重要になる物流工程における
損傷状況・位置などの発生傾向や特徴の分析が、上記し
た従来の手法と比較して非常に迅速且つ適格にできるよ
うになる。
【0133】特に上記損傷位置情報が、平面状の二次元
位置座標で示されているので、その損傷位置情報を中心
に、他の損傷情報(例えば損傷の種類や程度など)や、
搬送時の物流属性情報を蓄積することにより、視覚面で
の詳細な統計的な損傷位置・状況などの発生傾向の把握
が可能となる。従ってその分析結果が分析を行う者に提
示されることで、物流工程における損傷状況・位置など
の発生傾向や特徴を、迅速且つ適格に把握・分析するこ
とができ、さらに当該自動車輸送における損傷原因の分
析が容易となるので、その損傷に対し、根本的な対策を
とる必要があるのか、簡単な対策で良いのかも判断可能
になる。
【0134】尚、本発明の損傷状況分析システム1は、
上述の実施例にのみ限定されるものではなく、本発明の
要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得るこ
とは勿論である。
【0135】
【発明の効果】以上、説明したように本発明の請求項1
〜23記載の損傷状況分析方法、損傷状況分析システ
ム、損傷状況入力端末及び記録媒体によれば、X座標・
Y座標で示されるような、損傷位置の特定を行いなが
ら、それを中心に、他の損傷情報(例えば損傷の種類や
程度など)や、輸送時の物流属性情報を蓄積することに
より、視覚的により高い精度での把握が重要になる物流
工程における損傷状況・位置などの発生傾向や特徴の分
析が、迅速且つ適格にできるようになるという優れた効
果を奏し得る。
【0136】特に上記損傷位置情報が、平面状の二次元
位置座標で示されるようにしていれば、その損傷位置情
報を中心に、他の損傷情報(例えば損傷の種類や程度な
ど)や、搬送時の物流属性情報を蓄積し、それを様々な
条件で多数組み合わせて損傷発生位置およびその内容を
表示・分析することにより、視覚面での損傷位置の正確
な把握が重要になる物流工程における損傷状況・位置な
どの発生傾向や特徴の分析が、迅速且つ適格にできるよ
うになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】A地点からD地点まで輸送される自動車の各地
点での損傷状況を調べ、複数の端末A〜Dからその調査
結果を送り、本損傷状況分析システム1で、その損傷状
況の分析が実行される環境の全体の構成を示す概要図で
ある。
【図2】アプリケーションサーバ100、データベース
サーバ120及びそれにつながるクライアント130の
装置概要を示す概要説明図である。
【図3】損傷位置情報を含む自動車の損傷情報と、搬送
時の物流属性情報からなるデータ構造を示す説明図であ
る。
【図4】調査対象車種の展開図面とX座標・Y座標で示
される損傷位置情報とを、画面上で合成するやり方を示
した斜視図である。
【図5】端末で、損傷位置情報を入力する場合の入力画
面を示す画面構成説明図である。
【図6】損傷情報を入力する画面構成を示す画面構成説
明図である。
【図7】格納部2に格納された損傷位置情報付きの損傷
情報を、調査対象車種の展開拡大図と共に、上記提示部
4に示した画面構成を示す画面構成説明図である。
【図8】各地点で実施されたこれらの自動車の損傷状況
の調査の結果が、最終的に上記格納部2に集められ、一
連の調査結果として格納されたことを示す流れ説明図で
ある。
【図9】同一車体番号の自動車を、B地点とC地点で調
査した場合に、C地点で発見した損傷に関してその位置
情報を示す説明図である。
【図10】米国で生産した自動車を、英国向けに輸出し
た場合に、その輸送途中で損傷状況の調査を行い、実施
例1と同じシステムを用いて、その損傷状況の分析を行
った時の、時系列的な概要を示す説明図である。
【図11】出荷品質調査時点での車種別の損傷状況を一
緒に示した自動車の展開図である。
【図12】出荷品質調査時点での損害種類別の損傷状況
を一緒に示した自動車の展開図である。
【図13】出荷品質調査時点での損傷部位及び損害種類
の複合分析を行った場合の分析結果を表示したグラフで
ある。
【図14】鉄道輸送品質調査時点での車種別の損傷状況
を一緒に示した自動車の展開図である。
【図15】鉄道輸送品質調査時点での損害種類別の損傷
状況を一緒に示した自動車の展開図である。
【図16】鉄道輸送品質調査時点での損傷部位及び損害
種類の複合分析を行った場合の分析結果を表示したグラ
フである。
【図17】船積み前品質調査時点での車種別の損傷状況
を一緒に示した自動車の展開図である。
【図18】船積み前品質調査時点での損害種類別の損傷
状況を一緒に示した自動車の展開図である。
【図19】船積み前品質調査時点での同一車種毎の損傷
状況の累計を一緒に示した自動車の展開図である。
【図20】船積み前品質調査時点での同一損害種類毎の
損傷状況の累計を一緒に示した自動車の展開図である。
【図21】船積み前品質調査時点での損傷部位及び損害
種類の複合分析を行った場合の分析結果を表示したグラ
フである。
【図22】海上輸送品質調査時点での車種別の損傷状況
を一緒に示した自動車の展開図である。
【図23】海上輸送品質調査時点での損害種類別の損傷
状況を一緒に示した自動車の展開図である。
【図24】海上輸送品質調査時点での損傷部位及び損害
種類の複合分析を行った場合の分析結果を表示したグラ
フである。
【図25】最終修理内容調査時点での車種別の損傷状況
を一緒に示した自動車の展開図である。
【図26】最終修理内容調査時点での損害種類別の損傷
状況を一緒に示した自動車の展開図である。
【図27】最終修理内容調査時点での同一車種毎の損傷
状況の累計を一緒に示した自動車の展開図である。
【図28】最終修理内容調査時点での同一損害種類毎の
損傷状況の累計を一緒に示した自動車の展開図である。
【図29】最終修理内容調査時点での損傷部位及び損害
種類の複合分析を行った場合の分析結果を表示したグラ
フである。
【図30】実施例2の全輸送工程における損傷発生頻度
の推移を示すグラフである。
【図31】実施例構成における本損傷状況分析システム
1の処理の流れを示すフローチャートである。
【図32】異なるカーゴ群間における損傷状況の分析を
行う場合の処理の流れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 損傷状況分析システム 2 格納部 3 損傷状況分析部 4 提示部 30 分析手法格納部 100 アプリケーションサーバ 101 システムバス 102 CPU 103 RAM 104 ROM 105 ハードディスクドライブ 106 CD−ROMドライブ 107 通信装置 108 キーボード 109 マウス 110 ディスプレイ 111 プリンタ 120 データベースサーバ 130 クライアント 200 ウェブサーバ 300 インターネット

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも損傷位置情報を含む物品の損
    傷情報を、搬送時の物流属性と共に格納し、該損傷情報
    から、物流属性別の損傷状況を分析することを特徴とす
    る損傷状況分析方法。
  2. 【請求項2】 少なくとも損傷位置情報を含む物品の損
    傷情報を、時系列的に格納し、該損傷情報から、個々の
    損傷の時系列的な違いを明らかにして、損傷の発生経過
    を分析することを特徴とする請求項1記載の損傷状況分
    析方法。
  3. 【請求項3】 少なくとも損傷位置情報を含む物品の損
    傷情報を、該物品の種類を示す項目と共に格納し、該損
    傷情報から、種類別の損傷状況を分析することを特徴と
    する請求項1記載の損傷状況分析方法。
  4. 【請求項4】 少なくとも損傷位置情報を含む物品の損
    傷情報を、該物品の損傷調査の場所を示す項目と共に格
    納し、該損傷情報から、場所別の損傷状況を分析するこ
    とを特徴とする請求項1記載の損傷状況分析方法。
  5. 【請求項5】 少なくとも損傷位置情報を含む物品の損
    傷情報を、搬送手段、搬送ルート、搬送者の少なくとも
    いずれか1つの物流属性と共に格納し、該損傷情報か
    ら、該物流属性別の損傷状況を分析することを特徴とす
    る請求項1記載の損傷状況分析方法。
  6. 【請求項6】 上記損傷情報として、損傷の種類及び程
    度を含むことを特徴とする請求項1〜5いずれか1つに
    記載の損傷状況分析方法。
  7. 【請求項7】 上記損傷位置情報は、平面状の二次元位
    置座標で示される情報であることを特徴とする請求項1
    〜6いずれか1つに記載の損傷状況分析方法。
  8. 【請求項8】 少なくとも損傷位置情報を含む物品の損
    傷情報を、搬送時の物流属性と共に格納する格納手段
    と、 該損傷情報から、物流属性別の損傷状況を分析する損傷
    状況分析手段と、 上記分析結果を提示する提示手段とを有することを特徴
    とする損傷状況分析システム。
  9. 【請求項9】 少なくとも損傷位置情報を含む物品の損
    傷情報を、時系列的に格納する格納手段と、 該損傷情報から、個々の損傷の時系列的な違いを明らか
    にして、損傷の発生経過を分析する損傷状況分析手段
    と、 上記分析結果を提示する提示手段とを有することを特徴
    とする請求項8記載の損傷状況分析システム。
  10. 【請求項10】 少なくとも損傷位置情報を含む物品の
    損傷情報を、該物品の種類を示す項目と共に格納する格
    納手段と、 該損傷情報から、種類別の損傷状況を分析する損傷状況
    分析手段と、 上記分析結果を提示する提示手段とを有することを特徴
    とする請求項8記載の損傷状況分析システム。
  11. 【請求項11】 少なくとも損傷位置情報を含む物品の
    損傷情報を、該物品の損傷調査の場所を示す項目と共に
    格納する格納手段と、 該損傷情報から、場所別の損傷状況を分析する損傷状況
    分析手段と、 上記分析結果を提示する提示手段とを有することを特徴
    とする請求項8記載の損傷状況分析システム。
  12. 【請求項12】 少なくとも損傷位置情報を含む物品の
    損傷情報を、搬送手段、搬送ルート、搬送者の少なくと
    もいずれか1つの物流属性を示す項目と共に格納する格
    納手段と、 該損傷情報から、上記物流属性別の損傷状況を分析する
    損傷状況分析手段と、 上記分析結果を提示する提示手段とを有することを特徴
    とする請求項8記載の損傷状況分析システム。
  13. 【請求項13】 上記損傷情報として、損傷の種類及び
    程度を含むことを特徴とする請求項8〜12いずれか1
    つに記載の損傷状況分析システム。
  14. 【請求項14】 上記損傷位置情報は、平面状の二次元
    位置座標で示される情報であることを特徴とする請求項
    8〜13いずれか1つに記載の損傷状況分析システム。
  15. 【請求項15】 少なくとも損傷位置情報を含む物品の
    損傷情報を、搬送時の物流属性と共に転送する情報転送
    装置を有することを特徴とする損傷状況入力端末。
  16. 【請求項16】 コンピュータを、 少なくとも損傷位置情報を含む物品の損傷情報を、搬送
    時の物流属性と共に格納する格納手段と、 該損傷情報から、物流属性別の損傷状況を分析する損傷
    状況分析手段と、 上記分析結果を提示する提示手段として機能させるプロ
    グラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒
    体。
  17. 【請求項17】 コンピュータを、 少なくとも損傷位置情報を含む物品の損傷情報を、時系
    列的に格納する格納手段と、 該損傷情報から、個々の損傷の時系列的な違いを明らか
    にして、損傷の発生経過を分析する損傷状況分析手段
    と、 上記分析結果を提示する提示手段として機能させるプロ
    グラムを記録した請求項16記載のコンピュータ読み取
    り可能な記録媒体。
  18. 【請求項18】 コンピュータを、 少なくとも損傷位置情報を含む物品の損傷情報を、該物
    品の種類を示す項目と共に格納する格納手段と、 該損傷情報から、種類別の損傷状況を分析する損傷状況
    分析手段と、 上記分析結果を提示する提示手段として機能させるプロ
    グラムを記録した請求項16記載のコンピュータ読み取
    り可能な記録媒体。
  19. 【請求項19】 コンピュータを、 少なくとも損傷位置情報を含む物品の損傷情報を、該物
    品の損傷調査の場所を示す項目と共に格納する格納手段
    と、 該損傷情報から、場所別の損傷状況を分析する損傷状況
    分析手段と、 上記分析結果を提示する提示手段として機能させるプロ
    グラムを記録した請求項16記載のコンピュータ読み取
    り可能な記録媒体。
  20. 【請求項20】 コンピュータを、 少なくとも損傷位置情報を含む物品の損傷情報を、搬送
    手段、搬送ルート、搬送者の少なくともいずれか1つの
    物流属性を示す項目と共に格納する格納手段と、 該損傷情報から、上記物流属性別の損傷状況を分析する
    損傷状況分析手段と、 上記分析結果を提示する提示手段として機能させるプロ
    グラムを記録した請求項16記載のコンピュータ読み取
    り可能な記録媒体。
  21. 【請求項21】 上記損傷情報として、損傷の種類及び
    程度を含むことを特徴とする請求項16〜20いずれか
    1つに記載のコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  22. 【請求項22】 上記損傷位置情報は、平面状の二次元
    位置座標で示される情報であることを特徴とする請求項
    16〜21いずれか1つに記載のコンピュータ読み取り
    可能な記録媒体。
  23. 【請求項23】 コンピュータを、少なくとも損傷位置
    情報を含む物品の損傷情報を、搬送時の物流属性と共に
    転送する情報転送装置を備えた損傷状況入力端末として
    機能させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り
    可能な記録媒体。
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