JP3839822B2 - 物流工程における物品の損傷状況分析方法、損傷状況分析システム及び記録媒体 - Google Patents

物流工程における物品の損傷状況分析方法、損傷状況分析システム及び記録媒体 Download PDF

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Description

本発明は、物流工程における物品の損傷状況分析方法、損傷状況分析システム及び記録媒体に関する。
物流業務では「高品質」を維持したまま且つ「迅速」に物品を搬送することが重要なテーマとなっている。そこで物流過程で生ずる損傷は、できるだけ早期にその原因を突きとめねばならず、それに基づいた措置を速やかにとる必要がある。
しかし、物品のどの部位に損傷が良く発生しているか等を、視覚的により高い精度で且つ属性情報条件別に自由に参照できることが、搬送途上の損傷の発生などの傾向および原因の把握・分析に大変重要であるにも係わらず、それが平面図上のいわゆるイメージデータであるために、数字データのような統計処理も容易にできず、もし実施するとなれば位置条件別に手作業で図面上に損害発生点を1個、1個書き込む等の大変非効率的な方法で行わざるを得なかった。
すなわち、従来の物流工程における物品の損傷情報の分析は、その物流工程の途中か終点における調査拠点で、損傷情報を書面か磁気媒体に記録し、それを損傷情報の分析部門へ送付して、分析を行っていたが、そのときに統計作業として処理されるデータは数量・件数などの数字や部位を概括的に表現する分類項目だけであってそれらの仕分け・抽出・集計作業にコンピュータが利用されることはあっても、原因分析に大いに有効であるその損傷位置の発生傾向の視覚的な統計分析は、専ら手作業によるデータの仕分けや入力に頼るのみであり、かなりの作業時間と作業負荷がかかっていた。
物流工程における物品の損傷は、特定の問題があれば速やかに是正される必要があり、それがなされない場合、日々大量に物品が流通する中で、問題の発生がすぐに拡大することになる。
そのため、損傷の発生場所まで正確にとらえた上での発生傾向や特徴を迅速に集計・分析する必要がある。しかし従来の数字や部位を表す分類項目のみに頼る統計手法では精度不十分であり、そこで正確な視覚的な要素を含めた分析を行おうとしても、従来は時間と手間がかかり過ぎて、視覚的にも正確な分析データを迅速に作成することはできなかった。
本発明は、以上のような問題に鑑み創案されたもので、物流過程で生ずる損傷の発生原因を迅速且つ適格に分析できる損傷状況分析方法、損傷状況分析システム及び記録媒体を提供せんとするものである。
本発明に係る損傷状況分析方法の構成は、少なくとも損傷位置情報を含む物品の損傷情報を、搬送時の物流属性と共に格納し、該損傷情報から、物流属性別の損傷状況を分析することにある。
上記損傷位置情報は、例えば物品を展開図などの二次元図面にして模式的に表し、平面状の二次元位置座標(X,Y座標)で示される情報などが好ましいが、それに限定されるわけではない。いずれにしても、本願の構成は、損傷位置(例えば車で言えばドアなどの大雑把な位置ではなく、上記X,Y座標で示される特定の位置)を特定しながら、それを中心に、他の損傷情報(例えば損傷の種類や程度など)や、搬送時の物流属性情報を蓄積することにより、視覚的により高い精度での把握(即ち物品どの部位に損傷が多く発生しているかなどの把握)が重要になる物流工程における損傷状況・位置などの発生傾向や特徴の分析が、迅速且つ適格にできるようになるという特徴を有する。
また上記物流属性とは、物流過程を構成する様々な要因であり、たとえば、物流の時系列的な流れ(例えば損傷調査を行った時間で特定される属性)、搬送対象である物品の種類(例えば自動車であれば特定の車種或いは任意の車種中の車のグレードなど)、物品の損傷調査を行った場所や、搬送手段・搬送ルート・搬送者別(搬送機関別・港湾荷扱い業者別)の判別情報などがある。
以下に示す構成によれば、少なくとも損傷位置情報を含む物品の損傷情報を、搬送時の物流属性と共に格納し、該損傷情報から、物流属性別の損傷状況を分析することにより、その分析結果が分析を行う者に提示されることで、当該物品に対する損傷原因の分析が容易となる。
即ち、これまでの統計作業で処理されていた数量・件数などの数値データや部位を概括的に表現する分類項目では、損傷発生傾向はある程度分かっても、損傷発生原因まで突き止めることは難しかったが、物品における損傷の二次元位置座標などで表される損傷位置情報が示され、且つその搬送時の物流属性情報(例えば上記時系列情報や調査場所情報と搬送者情報など)が一緒に提示されることで、例えば車を輸送した場合に、輸送途中で前方ドア開閉付け根の下部辺りの損傷発生が集中していることが分かれば、搬送器具がその部分に当たって損傷が発生していることが推定されるなどのように、原因分析ができるようになる。従って、物流工程における損傷状況・位置などの発生傾向や特徴を、迅速且つ適格に把握・分析することができるようになる。
具体的には、請求項1に記載の発明は、物流経路に沿った複数の調査場所に設置された端末から得られた、各物品の損傷を調査した調査結果をデータベースに格納し、前記調査結果に基づいて前記物流経路における各物品の損傷状況を分析するアプリケーションサーバにおける損傷状況分析方法であって、前記複数の調査場所を含む各物品の物流属性と、各物品の配置図に関連する2次元座標の形式で、各調査場所における各物品の損傷の位置を示す損傷位置情報を含む各物品の損傷情報とを前記端末から入力し、複数の物品のデータを前記データベースに格納する第1ステップと、前記アプリケーションサーバの損傷分析部が、特定の位置に集中する損傷を示す損傷情報を、選択された1または複数の前記物流属性に適合する前記物品の前記損傷位置情報に基づいて、前記データベースに格納された前記複数の物品のデータから抽出する第2ステップと、前記損傷分析部が、前記第2ステップで抽出された前記損傷情報を前記選択された1または複数の物流属性に従って分類する第3ステップと、前記損傷分析部が、前記選択された1または複数の前記物流属性に適合する物品の前記損傷位置情報に基づいた前記物品の平面図に前記損傷情報を加え、前記損傷情報が加えられた前記平面図を表示画面に出力する第4ステップとを備えたことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の損傷状況分析方法において、前記物流属性は、物流の時系列を示す項目を含み、前記第3ステップは、前記時系列的に従って前記収集された損傷情報を分類することを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の損傷状況分析方法において、前記物流属性は、前記物品の種類を示す項目を含み、前記第3ステップは、前記物品の種類に従って前記収集された損傷情報を分類することを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の前記第3ステップは、前記物品の損傷を調査した調査場所に従って前記収集された損傷情報を分類することを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1に記載の損傷状況分析方法において、前記物流属性は、搬送手段、搬送ルート、搬送者の少なくとも1つを有する搬送情報を含み、前記第3ステップは、前記搬送情報に従って前記収集された損傷情報を分類することを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1に記載の損傷状況分析方法において、前記損傷情報は、損傷の種類を示す項目を含み、前記第3ステップは、前記損傷の種類に従って前記収集された損傷情報を分類することを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項1に記載の損傷状況分析方法において、前記損傷情報は、損傷の程度を示す項目を含み、前記第3ステップは、前記損傷の程度に従って前記収集された損傷情報を分類することを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、請求項1に記載の前記第4ステップは、前記損傷情報が加えられた前記物品の前記平面図と、前記収集された損傷情報のスプレッドシートとを出力することを特徴とする。
請求項9に記載の発明は、請求項1に記載の前記第4ステップは、前記物品の前記平面図の前記特定の位置に関連付けられた分析結果を加えることを特徴とする。
請求項10に記載の発明は、物流経路に沿った複数の調査場所に設置された端末から得られた、各物品の損傷を調査した調査結果をデータベースに格納し、前記調査結果に基づいて前記物流経路における各物品の損傷状況を分析するアプリケーションサーバにおける損傷状況分析方法であって、前記複数の調査場所を含む各物品の物流属性と、各物品の配置図に関連する2次元座標の形式で、各調査場所における各物品の損傷の位置を示す損傷位置情報を含む各物品の損傷情報とを前記端末から入力し、複数の物品のデータを前記データベースに格納する第1ステップと、前記アプリケーションサーバの損傷分析部が、選択された1または複数の前記物流属性に適合する前記物品の前記損傷位置情報を、前記データベースに格納された前記複数の物品のデータから抽出する第5ステップと、前記抽出された前記損傷位置情報に基づいて、前記損傷分析部が、前記選択された1または複数の前記物流属性に適合するすべての物品の損傷の位置を、前記物品の平面図に表示して、表示画面に出力する第6ステップとを備えたことを特徴とする。
請求項11に記載の発明は、請求項10に記載の前記第6ステップは、前記損傷情報が加えられた前記物品の前記平面図と、前記収集された損傷情報のスプレッドシートとを出力することを特徴とする。
請求項12に記載の発明は、請求項10に記載の前記第6ステップは、前記物品の前記平面図の前記特定の位置に関連付けられた分析結果を加えることを特徴とする。
請求項13に記載の発明は、物流経路に沿った複数の調査場所に設置された端末から得られた、各物品の損傷を調査した調査結果に基づいて、前記物流経路における各物品の損傷状況を分析する損傷状況分析システムであって、前記複数の調査場所を含む各物品の物流属性と、各物品の配置図に関連する2次元座標の形式で、各調査場所における各物品の損傷の位置を示す損傷位置情報を含む各物品の損傷情報とを前記端末から入力し、複数の物品のデータとして格納するデータベースと、特定の位置に集中する損傷を示す損傷情報を、選択された1または複数の前記物流属性に適合する前記物品の前記損傷位置情報に基づいて、前記データベースに格納された前記複数の物品のデータから抽出し、抽出された前記損傷情報を前記選択された1または複数の物流属性に従って分類する損傷分析手段を含むアプリケーションサーバと、前記選択された1または複数の前記物流属性に適合する物品の前記損傷位置情報に基づいた前記物品の平面図に前記損傷情報を加え、前記損傷情報が加えられた前記平面図を表示する表示手段とを備えたことを特徴とする。
請求項14に記載の発明は、請求項13に記載の損傷状況分析システムにおいて、前記物流属性は、物流の時系列を示す項目を含み、前記損傷分析手段は、前記時系列的に従って前記収集された損傷情報を分類することを特徴とする。
請求項15に記載の発明は、請求項13に記載の損傷状況分析システムにおいて、前記物流属性は、前記物品の種類を示す項目を含み、前記損傷分析手段は、前記物品の種類に従って前記収集された損傷情報を分類することを特徴とする。
請求項16に記載の発明は、請求項13に記載の前記損傷分析手段は、前記物品の損傷を調査した調査場所に従って前記収集された損傷情報を分類することを特徴とする。
請求項17に記載の発明は、請求項13に記載の損傷状況分析システムにおいて、前記物流属性は、搬送手段、搬送ルート、搬送者の少なくとも1つを有する搬送情報を含み、前記損傷分析手段は、前記搬送情報に従って前記収集された損傷情報を分類することを特徴とする。
請求項18に記載の発明は、請求項13に記載の損傷状況分析システムにおいて、前記損傷情報は、損傷の種類を示す項目を含み、前記損傷分析手段は、前記損傷の種類に従って前記収集された損傷情報を分類することを特徴とする。
請求項19に記載の発明は、請求項13に記載の損傷状況分析システムにおいて、前記損傷情報は、損傷の程度を示す項目を含み、前記損傷分析手段は、前記損傷の程度に従って前記収集された損傷情報を分類することを特徴とする。
請求項20に記載の発明は、請求項13に記載の前記表示手段は、前記損傷情報が加えられた前記物品の前記平面図と、前記収集された損傷情報のスプレッドシートとを出力することを特徴とする。
請求項21に記載の発明は、請求項13に記載の前記表示手段は、前記物品の前記平面図の前記特定の位置に関連付けられた分析結果を加えることを特徴とする。
以上説明したように、本発明によれば、X座標・Y座標で示されるような、損傷位置の特定を行いながら、それを中心に、他の損傷情報(例えば損傷の種類や程度など)や、輸送時の物流属性情報を蓄積することにより、視覚的により高い精度での把握が重要になる物流工程における損傷状況・位置などの発生傾向や特徴の分析が、迅速且つ適格にできるようになるという優れた効果を奏し得る。
特に上記損傷位置情報が、平面状の二次元位置座標で示されるようにしていれば、その損傷位置情報を中心に、他の損傷情報(例えば損傷の種類や程度など)や、搬送時の物流属性情報を蓄積し、それを様々な条件で多数組み合わせて損傷発生位置およびその内容を表示・分析することにより、視覚面での損傷位置の正確な把握が重要になる物流工程における損傷状況・位置などの発生傾向や特徴の分析が、迅速且つ適格にできるようになる。
以下、本発明の実施の形態を図示例と共に説明する。
図1は、複数の自動車をA地点からD地点まで貨物輸送する場合に、各地点での貨物の損傷状況を調べ、インターネット300を介して、複数の端末A〜Dから、本損傷状況分析システム1へ、その調査結果を送り、該システム1で、その損傷状況の分析が実行される環境の全体の構成を示す概要図である。
図1に示すように、各地点で調査を行う者は、パソコンなどの端末A、端末B、端末C及び端末Dなどを有しており、そこで後述する図5に示すように表示される調査対象となる自動車の展開図に、損傷のあった場所をポインティングし(図では×印)、損傷の種類や程度などの他の損傷情報と、調査機関名、調査日時や調査場所などの物流属性を一緒に入力して、それらのデータにセキュリティをかけたものを、インターネット300を介して、本損傷状況分析システム1側のウェブサーバ200に送る。
ウェブサーバ200では、データ転送を行った端末の操作者の本人確認をした後、転送された上記データを、セキュリティを解除して、本損傷状況分析システム1を構成するアプリケーションサーバ100に渡す。そして該アプリケーションサーバ100は、さらにそのデータをデータベースサーバ120に蓄積する。
その他データの蓄積方法は、同図1に示すインターネット300を経由する場合の他、磁気媒体に保存して搬送する形で、上記損傷状況分析システム1に引き渡しても良い。また場合により、調査拠点より損害発生状況を紙の平面図に記載されたものを送付してもらって、直接クライアント130端末で損傷のあった場所をポインティングし(図では×印)、損傷の種類や程度などの他の損傷情報と、調査機関名、調査日時や調査場所などの物流属性を一緒に入力して、データを保存しても良い。
そして本損傷状況分析システム1によって、蓄積されたこれらのデータに基づき、損傷状況の分析が行われ、上記アプリケーションサーバ100につながっているクライアント130の画面上に、その分析結果が表示されるようになっている。
図2は、損傷状況分析システム1を構成している上記アプリケーションサーバ100、データベースサーバ120及びそれにつながるクライアント130の装置概要を示している。
同図に示すように、これらの装置は、システムバス101を介してつながる、CPU102、RAM103やROM104などの内部記憶装置、ハードディスクドライブ105やCD−ROMドライブ106などの外部記憶装置、インターネットなどへの専用線接続アダプタで構成される特定の通信装置107、キーボード108やマウス109などの入力装置、ディスプレイ110やプリンタ111などの出力装置を備える通常の構成であり、上記システムバス101を介してこれらの間で必要なデータや命令のやり取りが行われる。また上記ウェブサーバ200や、上記端末のうちパソコンなどで構成されるものも、上記と同じ構成を備えており、その詳細は省略する。
本発明に係る本損傷状況分析システム1の構成は、図1に示すように、アプリケーションサーバ100、データベースサーバ120及びクライアント130上に構成されており、格納部2と、損傷状況分析部3と、提示部4の構成を有している。
そのうち上記格納部2の構成は、データベースサーバ120のハードディスクドライブ105で構成されており、少なくとも損傷位置情報を含む自動車の損傷情報を、搬送時の物流属性と共に格納している。そこに格納されるこれらの情報については、後述する。
上記損傷状況分析部3の構成は、アプリケーションサーバ100のCPU102とそのワーキングエリアを提供するRAM103によって主となる構成が提供され、該分析部に必要に応じて分析手法を提供する、データベースサーバ120のハードディスクドライブ105で構築される分析手法格納部30が付加された構成であって、上記損傷情報から、物流属性別の損傷状況を分析する機能を有している。
この分析手法格納部30に格納されている分析手法の一例としては、物流属性のある属性(複数と言うこともある)を取り出し、それを中心に損傷情報や他の物流属性を並べ替えて、二次元位置座標の特定位置に集中する損傷の数のカウントを行うなどで、損傷傾向の分析が行われる。例えば、同種の自動車のカーゴ群が複数回に分けて輸送された場合に、物流属性の中から取り出される各カーゴ群毎に、上記損傷情報を抽出し、各地点におけるこれらカーゴ群毎の自動車の損傷状況を比較分析することが行われ、その場合は、時系列毎の並べ替えと対応する各時系列毎の同一地点における同一車種の損傷状況を比較することで行われる。
このような分析手法として、大別して2つの方法が採用されることが望ましい。その1つは、予め条件を固定して、その条件下で損傷が発生しているかどうかの有無を確認する方法である。またこのように、予め固定した条件でデータを抽出分析するのではなく、色々と仮説を立てて様々な条件変化を与えながらデータを抽出し、並び替えて、どこか予想していない顕著なデータ傾向が現れていないかどうかを探っていく方法もある(即ち結果をまとめる段階で顕著な傾向の出た特定条件のみを提示する)。
上記提示部4の構成は、上記クライアント130のディスプレイ110で構成されており、その画面に上記分析結果を提示する機能を有している。尚、ここで提示部4は、上記クライアント130で構成されているが、アプリケーションサーバ100に装備されたディスプレイ(図示なし)などで構成しても良い。
図3は、上記格納部2に格納される調査結果である、損傷位置情報を含む自動車の損傷情報と、搬送時の物流属性情報からなるデータ構造を示している。
同図に示すように、調査対象となる各自動車の車体番号(図面では(0)物品番号となっている)があり、その後に調査対象車種の展開図面の図番号と、その図面における各損傷位置を示すX座標及びY座標とからなる損傷位置情報が続く。そして各損傷位置における損傷の種類、形状、程度など(図面では損傷の種類、形状、レベル、大きさなどが例示されている)を示す損傷情報が、上記X座標・Y座標と共に格納される。さらに、以上のデータと共に、自動車輸送時の物流属性も併せて格納されている。図面では、車種名、そのグレード、調査機関名、調査日時、調査場所、製造工場コード、メーカーコード、輸送船名称、船内積載位置、輸送用具タイプ、出発港、到着港、船会社名、荷役作業者名、出帆年月日、到着年月日、荷役作業日、その他の情報が、物流属性を示すものとして、格納されている。
図4は、調査対象車種の展開図面とX座標・Y座標で示される損傷位置情報とを、画面上で合成するやり方を示した斜視図である。このようにして合成された画面を、上記提示部4で提示することによって、損傷位置を、視覚的に確認できるようになり、さらにその損傷位置は物流属性情報を元に任意の分類・抽出条件を指定することにより、様々な分類・抽出条件下において、その損傷が調査対象となった自動車のどの部位に良く発生しているか等の傾向を、極めて短時間に多くの条件の下での損傷発生状況を切り替えて、視覚的に把握することができるようになる。
図5は、例えば端末Aなどで、損傷情報(損傷位置情報と損傷の種類や程度などを示す損傷情報)を入力する場合の入力画面を示している。まず、調査対象車種の展開図上でどの位置に損傷が発生しているかを、カーソルを使用してクリックすると、そのデータは、画面に示された展開図のX座標及びY座標データとして取得され、前記格納部2に、損傷位置情報データとして格納される。この時同時に、図6に示されるような入力画面が提示され、上記損傷情報(損傷の種類や程度など)も一緒に入力される。
これらの情報は、対象となる自動車の全ての損傷に対して行われ、複数の車がある場合は、決められた車に対して行われる(その全部に行っても良いし、何台か置きにやっても良いし、アットランダムに対象車を抽出し行っても良い)。その後、図3に示したような物流属性を併せて入力することになる。
図7は、以上のようにして入力され、上記格納部2に格納された損傷位置情報付きの損傷情報を、調査対象車種の展開拡大図と共に、上記提示部4に示した画面構成を示している。スプレッドシート上の反転表示されたものが、上記展開図上に星印で示された位置に発生している損傷部分の情報である。
図8は、A地点から陸上輸送を使ってB地点に運び、そこから海上輸送で、C地点に移送し、さらに陸上輸送でD地点に、数百台の自動車を運んだ時に、各地点で実施されたこれらの自動車の損傷状況の調査の結果が、最終的に上記格納部2に集められ、一連の調査結果として格納されたことを示している。
ここでは、同じ調査対象であっても、時系列的に(或いは各調査地点毎に)調査がなされ、その調査結果が本損傷状況分析システム1の上記格納部2に集積され、損傷状況分析部3で処理されることで、上記物流属性情報から、損傷がどの時点(どの地点間)でどこの部位に発生したかが詳細に把握できる。さらに他の物流属性(例えば輸送船名称、船内積載位置、輸送用具タイプ、船会社名、荷役業者名など)や損傷情報(例えば損傷の種類や程度など)などを、単独で若しくは複数を組み合わせて損傷位置の分類・抽出条件に指定して表示させることにより、結果的にどのような条件下でどこの部位に損傷が発生し易いのか、各種物流属性細部にわたって良く発生するケースについて因果関係が容易に把握できるようになり、その原因の特定乃至推定が可能となる。それについては、次に説明する。
図9は、同一車体番号の自動車を、B地点とC地点で調査した場合に、C地点で発見した損傷に関してその位置情報を示す説明図である。以上の図情報の比較から、船積み中、海上輸送中、荷卸し中のいずれかの時点で、右ドア位置に損傷が発生したことが分かる。さらに他の物流属性(例えば輸送船名称、船内積載位置、輸送用具タイプ、船会社名、荷役業者名など)や損傷情報(例えば損傷の種類や程度など)などを、単独で若しくは複数を組み合わせて損傷位置の分類・抽出条件に指定して表示させることにより、結果的にどのような条件下でどこの部位に損傷が発生し易いのか、その各種物流属性から、何を原因として、損傷が発生しているかが推定できる有力な材料を得ることになる。
つまりこれらの損傷情報(損傷位置情報を含む)が画面上に提示され、さらにこれらの情報に対し損傷状況分析部3によって、様々な物流属性情報の条件の単独もしくは複数の組み合わせで指定した条件に応じて分類・抽出された損傷位置情報が与えられることで、従来にないきめこまかな損傷状況の分析が極めて短時間にできるようになる。従ってこのような損傷状況の分析が、提示部4によって、損傷状況の分析を行う者に与えられることで、損傷の原因についてかなり精度の高い分析が可能となる。また以上に示した分析のやり方の一部は、上記損傷状況分析部3が必要に応じて、分析手法格納部30から適切なものが引き出されて実行されることになる。
例えばそれらの情報が同時に運ばれた他の自動車にも多数累積する場合には、その輸送業者や荷役業者に原因が由来したり、その輸送の際に使用された搬送用具などが原因で損傷が発生していることが推定される。
さらに同一車種の自動車を、複数回輸送した場合に、その輸送の度に、船内の同じ箇所に積載された自動車に、同一箇所に同様な損傷が発見される場合には、船内の自動車の積載の仕方に問題があることが推定される。
従来はこのような細かい損傷場所まで特定し、かつ様々な属性条件を単独もしくは複数に組み合わせた条件で瞬時に表示できる仕組みがなく、この点に最大の特徴がある。
以上のような分析手法の例を、次に説明する。
(二次元平面図で確認された損害の発生原因の推定ルール(車両の損害の場合))
本損傷状況分析システム1を使用して車両損害調査を行い、二次元平面図上で損害の発生傾向を把握して、その損害発生原因を究明するには、このシステムに備えられた次のような分析プロセスおよび機能を働かせれば、自ずとその損害発生原因を導き出せるようになっている。
まず第一に損傷の情報を調査し、コンピュータに損傷状況分析に必要な基本的な要素、即ち時間的、場所的な属性情報・条件を入力しておくことにより、物流の時系列的推移、場所的推移により、どこで、どの時期に損害が発生したかがこのシステムで即座に条件に応じて整理されて表示される。これにより基本的な調査項目であるその損害が発生した場所的、時期的な要素が自動的に導き出される。
第二に他の物流属性情報・条件(物品の種類や港湾荷役業者や荷役方法、ルート、輸送用具タイプなど)も併せてコンピュータに入力し整理・表示させることにより、時間的、場所的要因だけでなく、さらに絞り込んでその損害の発生を取り巻く他の物流属性要因を併せて検証し、特定の環境・条件下に特異な損害発生傾向が発生していれば、それを取り巻いていた物流環境要因がどのようなものであったか、その損害発生に何か共通の属性要因がないかどうかが導き出される。
さらに第三のステップとして、車両の表面に発生する損傷は、その発生部位に応じて、下記標準ケースの説明のように、ある程度その位置特有の損害発生原因は決まっており、本システムにより詳細な損害発生部位の偏向状況が、二次元平面図上でコンピュータにより正確に迅速に整理されて表示されれば、前述の第一、第二のステップの分析結果と併せて総合的に検討された最も蓋然性の高い損害発生要因が自然に導き出されて、今後の損害発生防止策の迅速な検討・立案と早期の実施に大きく役立つ。
またこの第一から第三のステップは、必ずしもその番号の順番どおりに進めなくても、この3つのステップを消化すれば、自ずと損害発生要因は絞り込めることになる。
第三のステップに記載している損害発生部位と損害発生原因の因果関係規則ついて、具体的にいくつかの標準例を次に説明する。下記のように、コンピュータに入力された物流属性条件にてデータを整理・抽出した上で、その損害発生状況の傾向を、損害発生部位の正確な位置情報と共に二次元図面上に整理して表示させることで、その損害の発生原因の有力な要因が容易に導き出されてその迅速な究明と解決に役立つようになるが、その仕組みの説明を分かり易くするため、実務をある程度単純化したモデルにして記述する。
なお従来の調査・分析手法では、このような属性情報を含めて調査して1件毎に平面図上にその損傷位置図も手書きで作成することまでは出来ても、多数のデータを集積した上でいろいろな複数の切り口・条件を組み合わせてそれを迅速に切り替えて損傷点の現われ方の変化を迅速に分析し表示させるようなことは、手作業では負荷が大きすぎて事実上困難である。上記のような分析は本損傷状況分析システム1によってはじめて容易に実施可能になったものである。
(車両損害調査の場合の分析の標準ルール)
まず車の輸送工程の2拠点間で損害の発生状況を調査・記録し、その輸送区間毎に輸送に従事した複数の荷役業者等の情報と、その車種名や損害の種類、程度についての情報を、データとして付加しておき、本損傷状況分析システム1に位置情報と共に入力して調査する。
(ケース1)
本システムで統計的に分析した結果、ある輸送区間で傷の発生度合いが不規則でなく運転席側のドアの取っ手や鍵穴近辺に擦過傷が比較的多く表示された。
(導きだされる推定原因)
運転席側ドアの傷が上下左右一面に不規則に分布するのでなく、ドアの取っ手や鍵穴近辺に多く見られる場合、荷役扱い業者の乱暴なドア開閉等の行為で発生しやすいことは確認されており、それが表示された区間を担当する荷役業者の扱いの時に、その部位に特に多く傷の発生が見られることが本分析システムへで浮き彫りになれば、ただちにその荷役業者へ取り扱い方法の改善を働きかける必要がある。毎日大量の物品が輸送されている実態では、その原因究明・連絡をいかに速く行なうかで、毎日輸送される大量の物品に対して、同じような傷の発生が有効に防止できるかが決まる。これが従来のようにただ「運転席側ドアに傷が3箇所あり」などの情報で、本損傷状況分析システム1がない状態ではは損害発生原因の推定は容易ではない。
(ケース2)
本損傷状況分析システム1で上記と同じ方法で調査したが、やはり傷の発生度合いが不規則でなく車の前後のドアやフェンダのかなり下部部分に擦過傷が多く見受けられた場合。
(導きだされる推定原因)
特定区間でドアの下部、地上から数十cm以内の傷の点が多く表示された場合は、港湾埠頭等での自走輸送中に地面の状態が悪く、小石や砂粒を跳ね上げて傷がつく場合が多い。ただちに該当区間の埠頭の路面調査を行い、路面整備や走向速度制限等の改善策を図るべきである。またこれが左右どちらかのドアに集中しているときは、その車が長期間外で保管されていた場所で、左右どちらかからの強風による砂・じゃりの吹き付けや、他車の走行により巻き上げられた小石の飛来等が、損害発生の有力原因として導き出される。従来のようにただ「右ドアに傷が3箇所あり」などの情報で、本損傷状況分析システム1がない状態では損害発生原因の推定は容易ではない。
(ケース3)
本システムで統計的に分析した結果、車のバンパ部に傷が多く見つかったが、それがバンパの両端に近いほうに比較的多く散在表示された場合。
(導き出される推定原因)
同じバンパについた傷でも、本損傷状況分析システム1でデータを累積して分析した結果、バンパの両端に近いところに傷が多く点在した結果が表示された場合は、車自体を輸送中船倉の床に固縛するための止め具とかラッシング材などの不適切な扱いで擦過傷が発生している可能性が強いので、該当区間の止め具の止め方やラッシング材のかけ方などに改善を働きかける必要がある。
これが一面に散在して発生していて、バンパ付近の車のボディにも同じような傷が散在する場合は、前述したケースのように路面状態の悪さによる砂利の巻き上げなどが考えられるので、どこに傷が多く発生しているかは非常に重要である。これが従来のようにただ「前部バンパに傷が3箇所あり」などの情報で、本損傷状況分析システム1がない状態では損害発生原因の推定は容易ではない。
(ケース4)
本損傷状況分析システム1で統計的に分析した結果、車の天井部の左右の端の方に、汚れ損や傷が多く表示される場合
(導き出される推定原因)
汚れが天井一面に均等な分布で発生している場合は、屋外において外部からの飛来したものが付着した可能性が高いが、例えば車の天井部の左右端や片方の端に汚れや傷が偏在する時は、人為的な行為により荷役作業中に手をつくとか、汚れた携行物を置くとかの原因により損害が発生した可能性が高いので、該当区間の荷役作業方法の改善を図る。
(ケース5)
本損傷状況分析システム1で統計的に分析した結果、車のドアやフェンダ、左右パネル部など問わずに、地上高一定の高さの範囲に擦過傷が点在する場合は、2つの推定原因が導き出される。
(導き出される推定原因)
一つは、車の荷役作業や仮保管場所で車両の横を作業員がすり抜ける際に、作業服装マニュアルに反して、腰にベルト金具や腕に時計等をつけていて、それが接触して傷を発生させている場合が多い。当該損傷が多く発見される区間の荷役作業の実態を良く調査して、検証し改善を図る。
またその他に車の輸送(自走区間含む)区間に非常に狭い場所があり、そこにある突起物にたびたび車が軽く接触して運ばれているケースなども推定しうるので、良く輸送工程の設備を調査し、改善を図る。
(ケース6)
本損傷状況分析システム1で統計的に分析した結果、特にどの輸送区間問わず、またどの輸送用具、荷役業者を問わず、同じ車種の同じ部分に多く擦過傷が見られる場合。
(導き出される推定原因)
輸送工程上に問題があるのでなく、工場の製造工程に問題があって、既にそこの生産ライン上で傷が発生している可能性が高い。このような場合は、工場出荷時点における損害調査を必ず実施して、その時点での傷の有無をまず確認し、輸送工程上の傷と峻別して、工場生産ライン上で損傷原因を突き止め改善策を講じる。
このように損害の時系列的、場所的発生傾向分析と、その物流に関係した属性情報、さらに平面図における損傷発生位置の傾向分析を本損傷状況分析システム1により、コンピュータを活用して実施することで、その分析結果から従来の手法では迅速に究明することが困難だった損害の発生原因を容易に突き止めることが出来るようになった。
これは単に損害調査の方法を精密にしただけでなく、製造上や輸送工程上でも、物流損害の軽減・発生防止の関係者への働きかけ・交渉に極めて大きな支援材料を提供する。なぜならば、通常輸送工程に携わる物流関係者はいずれも自己の責任区間において傷を発生させていることは認めたがらない傾向があり、傷があっても単なる「偶発的」なものとして処理しがちである。しかし本損傷状況分析システム1によって当該責任区間にかぎり、明らかに規則性を持った傷の発生傾向があることを示す資料が図面付きで明確にされると、非常に説得力が増して、関係当事者間で本格的な改善策の検討が促進されやすいという効果がある。
尚、以上の構成では、データ量が非常に膨大な場合に処理負荷の分散を図る目的で、本損傷状況分析システム1の構成を、アプリケーションサーバ100データベースサーバ120及びクライアント130の分散処理システムで構成しているが、それに限られず、パソコンなどのスタンドアローン型で構成することもできる。
即ち、データを分析する側において、必要に応じてウェブサーバ200に蓄積された調査データをセキュリティを解除して自己所有のクライアント130にダウンロードし、該クライアント130で構成される損傷状況分析システム1(そのクライアント130に搭載されたアプリケーションの稼働によって構成される分析システム)で分析を行なうようにすることもできる。
図10は、米国で生産した自動車を、英国向けに輸出した場合に、その輸送途中で損傷状況の調査を行い、上記実施例1と同じシステムを用いて、その損傷状況の分析を行った時の、時系列的な概要を示す説明図である。
この例では、生産工場があるO地点で出荷品質の調査を、鉄道輸送後に鉄道輸送品質調査を、米国内のN地点で船積み前の調査を、英国内のS地点で船荷を降ろした所で海上輸送品質調査を、英国内のB地点で鉄道輸送後に内陸輸送品質調査を、輸送目的地である英国内P地点で最終修理内容調査を行い、これらの調査結果を、本損傷状況分析システム1に集積して、損傷状況の分析を行った。
図面にあるように、出荷品質調査時点で、ある車種のTYPE−Aというグレードを58台、TYPE−Cというグレードを57台、合計115台につき、また船積み前の品質調査時点で、TYPE−Aグレードを58台、TYPE−Cグレードを26台、合計84台につき、夫々同じサーベーヤが調査を行った。さらに海上輸送品質調査時点で、TYPE−Aグレードを58台、TYPE−Cグレードを26台、合計84台につき、前記とは別のサーベーヤが調査を行った。
図11は、出荷品質調査時点での車種別の損傷状況を、自動車の展開図中に分かりやすく表示したものである。調査をした自動車のうち、車種毎に損傷の存在する箇所が集中した点(調査対象となる自動車のうち複数台に同じような損傷があった)を、異なる色の星印で示しており、両車種ともそこに損傷が集中しているため、分析操作を行う者が、「右側ドアへの発生傾向が見受けられる」と分析結果を、該分析画面に付加している。
「右ドア部」の中での損傷の詳細な発生位置は図面上で精密に表示されているので、輸送工程にてその高さや位置に接触しそうな人的作業や障害物の洗い出しが行ない易く、従来はただ文言で「右ドア部に傷あり」としか報告されなかった状態に比べて原因の分析・推定がかなり容易になる。
図12は、出荷品質調査時点での損害種類別の損傷状況を、自動車の展開図中に表示したものである。調査をした自動車のうち、同種の損傷が集中した点(調査対象となる自動車のうち複数台に同じような損傷があった)を、星印で示しており、そこに損傷が集中しているため、分析操作者が、「右側部への発生は殆どがSCRATCH」と分析結果を、該分析画面に付加している。
図13は、出荷品質調査時点での損傷部位及び損害種類の複合分析を行った場合の分析結果を、グラフ表示したものである。ここでは分析結果を棒グラフ表示しているが、分析操作者の気が付いた点が、グラフ中に付記されている。
損傷位置情報からの分析の他に、このように様々な登録した物流属性情報を任意に組み合わせてデータを抽出し、損害の発生傾向を多角的に分析する。
図14は、鉄道輸送品質調査時点での車種別の損傷状況を、自動車の展開図中に表示したものである。調査をした自動車のうち、車種毎に損傷の存在する箇所が集中した点を、異なる色の星印で示しており、TYPE−Aの車種のみに損傷が発生し、且つその損傷は右側後部及び後部バンパーに集中しているため、分析操作者が、その旨の分析結果を、該分析画面に付加している。
図15は、鉄道輸送品質調査時点での損害種類別の損傷状況を、自動車の展開図中に表示したものである。確認された損傷は、SCRATCH以外に、PAINT CHIPのHEAVY DAMAGEが発生したため、分析操作者が、その旨の分析結果を、該分析画面に付加している。
図16は、鉄道輸送品質調査時点での損傷部位及び損害種類の複合分析を行った場合の分析結果を、グラフ表示したものである。ここでは分析結果を棒グラフ表示しているが、分析操作者の気が付いた点が、グラフ中に付記されている。
図17は、船積み前品質調査時点での車種別の損傷状況を、自動車の展開図中に表示したものである。
図18は、船積み前品質調査時点での損害種類別の損傷状況を、自動車の展開図中に表示したものである。
図19は、船積み前品質調査時点での同一車種毎の損傷状況の累計を、自動車の展開図中に表示したものである。ここでは、TYPE−A車に関して、後部バンパー・右側のQTRパネル・ドアへの損傷が集中する傾向が見られるので、分析操作者が、その旨の分析結果を、該分析画面に付加している。
図20は、船積み前品質調査時点での同一損害種類毎の損傷状況の累計を、自動車の展開図中に表示したものである。ここでも右側パネル面・後部バンパーへの損傷が集中する傾向が見られること、及びSCRATCHとPAINT CHIPとの損傷の程度に多少の差は認められるものの、基本的にはハンドリング傷であるので、分析操作者が、その旨の分析結果を、該分析画面に付加している。
このように1件1件の損傷データを任意の条件で累積し、さらにそれを平面図上で累積表示することにより、特定の条件下で輸送された特定のものに偏った部位に損傷発生傾向が発見されることが多く、損害原因の分析・推定が行ない易くなる。
図21は、船積み前品質調査時点での損傷部位及び損害種類の複合分析を行った場合の分析結果を、グラフ表示したものである。ここでも、分析結果を棒グラフ表示しているが、分析操作者の気が付いた点が、グラフ中に付記されている。 図22は、海上輸送品質調査時点での車種別の損傷状況を、自動車の展開図中に表示したものである。右ドアミラーへの損傷発生が顕著であること及びそれ以外ではQTRパネルやバンパーに損傷が分散しているため、その旨の分析結果が分析画面に付記されている。またキー紛失の発生頻度が全般的に高いことも明らかになったため、その内容も、画面上に付記されている。
図23は、海上輸送品質調査時点での損害種類別の損傷状況を、自動車の展開図中に表示したものである。キー紛失がかなり確認されたが、それ以外に確認された損傷状況は、SCRATCH損害損傷レベルとしては、比較的軽微であったので、その旨の分析結果が、該分析画面に付加されている。
図24は、海上輸送品質調査時点での損傷部位及び損害種類の複合分析を行った場合の分析結果を、グラフ表示したものである。ここでも分析結果が棒グラフ表示されているが、分析操作者の気が付いた点が、グラフ中に付記されている。 図25は、最終修理内容調査時点での車種別の損傷状況を、自動車の展開図中に表示したものである。TYPE−A車及びTYPE−C車とも右側部ボディー上部への損傷集中傾向が見られるので、その旨の分析結果が、該分析画面に付加されている。
図26は、最終修理内容調査時点での損害種類別の損傷状況を、自動車の展開図中に表示したものである。SCRATCH損害が多いが、CAR CARRIER輸送特有のSTAIN及び重度損傷の発生が特徴的に現れており、その旨の分析結果が、該分析画面に付加されている。
図27は、最終修理内容調査時点での同一車種毎の損傷状況の累計を、自動車の展開図中に表示したものである。
図28は、最終修理内容調査時点での同一損害種類毎の損傷状況の累計を、自動車の展開図中に表示したものである。
図29は、最終修理内容調査時点での損傷部位及び損害種類の複合分析を行った場合の分析結果を、グラフ表示したものである。ここでも、分析結果を棒グラフ表示しており、また分析操作者の気が付いた点が、グラフ中に付記されている。
図30は、以上の全輸送工程における損傷発生頻度の推移を示すグラフである。ここでも同様に、分析操作者の気が付いた点が、グラフ中に付記されている。
図31及び図32は、以上の実施例構成における本損傷状況分析システム1を中心とした処理の流れを示すフローチャートである。
同図に示すように、本損傷分析システム1を使用して損傷分析を行なう場合は、最初にある程度損傷発生原因の仮説を立てながら次々と任意の分析条件を与えて、その中から浮かびあがってくる傾向を把握していくデータマイニング方式(図31の方式)と、最初から特定の条件を固定してそこで発生している損傷を定点観測して、その内容を比較し、地点・区間・輸送方式での損傷発生の実態を記録する方式がある。
図31の方式においては、まず分析対象を選定・決定し(ステップS101)、さらに当該物品(本実施例では車両)の平面図を本損傷分析システム1にセットする(ステップS102)。
次に今回の分析に必要な損傷調査データを収集し、損傷の位置情報(X・Y座標軸)とともに種々の物流属性情報を本損傷分析システム1に入力・保存する。(ステップS103)。
さらに分析に必要なデータが揃ったかをチェック(ステップS104)した後、いわゆるデータマインニング方式でいくつかの損傷発生原因に関する仮説をn個立て、それを検証できる分析条件を、それぞれにつきI個立てて(ステップ107)、それぞれの分析パターンが終了するまで分析作業を継続する(ステップS109〜ステップS112)。
その分析過程で当初の仮説の通りの分析パターンから、或いは当初あまり想定しなかった分析パターンから、損傷発生の位置、状態、内容について他と違う顕著な傾向が見られた場合は、その損傷群は単なる偶発的な原因でないその物流工程固有の問題により発生している可能性が強いので、その分析結果を表示し(ステップS116)、その損害原因の分析・検証・改善策への検討を行なう(ステップS117)。
図32の方式については最初から分析条件を決めて、特定の拠点や区間についての損傷発生の有無等をその位置情報も含めてチェックする方式であり、まず分析対象・条件を決定し(ステップS201)、それから対象物品(本実施例では車両)の平面図を本損傷分析システム1にセットし(ステップS202)、今回の分析に必要な損傷データの収集・入力を行なう(ステップS203)。
それからあらかじめ決めた条件に基づいて分析を行なう。例えば本事例の場合は、異なるカーゴ群間における損傷状況の分析を行う場合の処理の流れを示すフローチャートである。
ここでは、カーゴ群が異なると言っても、比較するカーゴ群で、少なくとも車種名、製造工場コード、最終輸送地点が同じでなければ比較ができないので、最初にそのチェックを行う(ステップS204)。これらの物流属性情報が一致しない場合(ステップS204;No)は、処理を終了する。
反対にこれらの物流属性情報が一致していれば(ステップS204;Yes)、該当カーゴ間の同一物流属性がある場合、その損傷情報を比較する(ステップS205)。
そして比較した損傷情報の違いが顕著か否かをチェックする(ステップS206)。例えば、その違いが数値で比較できるものの場合は、その差が所定の閾値を越えるか否かを判定することなどで、チェックできることになる。
比較した損傷情報の違いが顕著でなければ(ステップS206;No)、処理を終了する。
反対にこれらの違いが顕著であれば(ステップS206;Yes)、分析結果を表示し(ステップS207)、処理を終了する。
このように本損傷分析システム1を活用すれば、あらかじめデータの損傷の発生度合いに特定の傾向があるかどうかの検索を中心視点として多角的に任意の条件を切り替えながら調査するデータマイニング方式の損害発生傾向分析も可能であるし、最初から特定の条件を決めてその区間、拠点、物流属性における損傷の発生の有無を確認する方式の損害調査にも活用しうる。
さらに以上のような実施例構成によれば、上記X,Y座標で示されるように、損傷位置を特定しながら、それを中心に、他の損傷情報(例えば損傷の種類や程度など)や、輸送時の物流属性情報を蓄積することにより、視覚面での把握が重要になる物流工程における損傷状況・位置などの発生傾向や特徴の分析が、上記した従来の手法と比較して非常に迅速且つ適格にできるようになる。
特に上記損傷位置情報が、平面状の二次元位置座標で示されているので、その損傷位置情報を中心に、他の損傷情報(例えば損傷の種類や程度など)や、搬送時の物流属性情報を蓄積することにより、視覚面での詳細な統計的な損傷位置・状況などの発生傾向の把握が可能となる。従ってその分析結果が分析を行う者に提示されることで、物流工程における損傷状況・位置などの発生傾向や特徴を、迅速且つ適格に把握・分析することができ、さらに当該自動車輸送における損傷原因の分析が容易となるので、その損傷に対し、根本的な対策をとる必要があるのか、簡単な対策で良いのかも判断可能になる。
尚、本発明の損傷状況分析システム1は、上述の実施例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
A地点からD地点まで輸送される自動車の各地点での損傷状況を調べ、複数の端末A〜Dからその調査結果を送り、本損傷状況分析システム1で、その損傷状況の分析が実行される環境の全体の構成を示す概要図である。 アプリケーションサーバ100、データベースサーバ120及びそれにつながるクライアント130の装置概要を示す概要説明図である。 損傷位置情報を含む自動車の損傷情報と、搬送時の物流属性情報からなるデータ構造を示す説明図である。 調査対象車種の展開図面とX座標・Y座標で示される損傷位置情報とを、画面上で合成するやり方を示した斜視図である。 端末で、損傷位置情報を入力する場合の入力画面を示す画面構成説明図である。 損傷情報を入力する画面構成を示す画面構成説明図である。 格納部2に格納された損傷位置情報付きの損傷情報を、調査対象車種の展開拡大図と共に、上記提示部4に示した画面構成を示す画面構成説明図である。 各地点で実施されたこれらの自動車の損傷状況の調査の結果が、最終的に上記格納部2に集められ、一連の調査結果として格納されたことを示す流れ説明図である。 同一車体番号の自動車を、B地点とC地点で調査した場合に、C地点で発見した損傷に関してその位置情報を示す説明図である。 米国で生産した自動車を、英国向けに輸出した場合に、その輸送途中で損傷状況の調査を行い、実施例1と同じシステムを用いて、その損傷状況の分析を行った時の、時系列的な概要を示す説明図である。 出荷品質調査時点での車種別の損傷状況を一緒に示した自動車の展開図である。 出荷品質調査時点での損害種類別の損傷状況を一緒に示した自動車の展開図である。 出荷品質調査時点での損傷部位及び損害種類の複合分析を行った場合の分析結果を表示したグラフである。 鉄道輸送品質調査時点での車種別の損傷状況を一緒に示した自動車の展開図である。 鉄道輸送品質調査時点での損害種類別の損傷状況を一緒に示した自動車の展開図である。 鉄道輸送品質調査時点での損傷部位及び損害種類の複合分析を行った場合の分析結果を表示したグラフである。 船積み前品質調査時点での車種別の損傷状況を一緒に示した自動車の展開図である。 船積み前品質調査時点での損害種類別の損傷状況を一緒に示した自動車の展開図である。 船積み前品質調査時点での同一車種毎の損傷状況の累計を一緒に示した自動車の展開図である。 船積み前品質調査時点での同一損害種類毎の損傷状況の累計を一緒に示した自動車の展開図である。 船積み前品質調査時点での損傷部位及び損害種類の複合分析を行った場合の分析結果を表示したグラフである。 海上輸送品質調査時点での車種別の損傷状況を一緒に示した自動車の展開図である。 海上輸送品質調査時点での損害種類別の損傷状況を一緒に示した自動車の展開図である。 海上輸送品質調査時点での損傷部位及び損害種類の複合分析を行った場合の分析結果を表示したグラフである。 最終修理内容調査時点での車種別の損傷状況を一緒に示した自動車の展開図である。 最終修理内容調査時点での損害種類別の損傷状況を一緒に示した自動車の展開図である。 最終修理内容調査時点での同一車種毎の損傷状況の累計を一緒に示した自動車の展開図である。 最終修理内容調査時点での同一損害種類毎の損傷状況の累計を一緒に示した自動車の展開図である。 最終修理内容調査時点での損傷部位及び損害種類の複合分析を行った場合の分析結果を表示したグラフである。 実施例2の全輸送工程における損傷発生頻度の推移を示すグラフである。 実施例構成における本損傷状況分析システム1の処理の流れを示すフローチャートである。 異なるカーゴ群間における損傷状況の分析を行う場合の処理の流れを示すフローチャートである。
符号の説明
1 損傷状況分析システム
2 格納部
3 損傷状況分析部
4 提示部
30 分析手法格納部
100 アプリケーションサーバ
101 システムバス
102 CPU
103 RAM
104 ROM
105 ハードディスクドライブ
106 CD−ROMドライブ
107 通信装置
108 キーボード
109 マウス
110 ディスプレイ
111 プリンタ
120 データベースサーバ
130 クライアント
200 ウェブサーバ
300 インターネット

Claims (21)

  1. 物流経路に沿った複数の調査場所に設置された端末から得られた、各物品の損傷を調査した調査結果をデータベースに格納し、前記調査結果に基づいて前記物流経路における各物品の損傷状況を分析するアプリケーションサーバにおける損傷状況分析方法であって、
    前記複数の調査場所を含む各物品の物流属性と、各物品の配置図に関連する2次元座標の形式で、各調査場所における各物品の損傷の位置を示す損傷位置情報を含む各物品の損傷情報とを前記端末から入力し、複数の物品のデータを前記データベースに格納する第1ステップと、
    前記アプリケーションサーバの損傷分析部が、特定の位置に集中する損傷を示す損傷情報を、選択された1または複数の前記物流属性に適合する前記物品の前記損傷位置情報に基づいて、前記データベースに格納された前記複数の物品のデータから抽出する第2ステップと、
    前記損傷分析部が、前記第2ステップで抽出された前記損傷情報を前記選択された1または複数の物流属性に従って分類する第3ステップと、
    前記損傷分析部が、前記選択された1または複数の前記物流属性に適合する物品の前記損傷位置情報に基づいた前記物品の平面図に前記損傷情報を加え、前記損傷情報が加えられた前記平面図を表示画面に出力する第4ステップと
    を備えたことを特徴とする損傷状況分析方法。
  2. 前記物流属性は、物流の時系列を示す項目を含み、
    前記第3ステップは、前記時系列的に従って前記収集された損傷情報を分類することを特徴とする請求項1に記載の損傷状況分析方法。
  3. 前記物流属性は、前記物品の種類を示す項目を含み、
    前記第3ステップは、前記物品の種類に従って前記収集された損傷情報を分類することを特徴とする請求項1に記載の損傷状況分析方法。
  4. 前記第3ステップは、前記物品の損傷を調査した調査場所に従って前記収集された損傷情報を分類することを特徴とする請求項1に記載の損傷状況分析方法。
  5. 前記物流属性は、搬送手段、搬送ルート、搬送者の少なくとも1つを有する搬送情報を含み、
    前記第3ステップは、前記搬送情報に従って前記収集された損傷情報を分類することを特徴とする請求項1に記載の損傷状況分析方法。
  6. 前記損傷情報は、損傷の種類を示す項目を含み、
    前記第3ステップは、前記損傷の種類に従って前記収集された損傷情報を分類することを特徴とする請求項1に記載の損傷状況分析方法。
  7. 前記損傷情報は、損傷の程度を示す項目を含み、
    前記第3ステップは、前記損傷の程度に従って前記収集された損傷情報を分類することを特徴とする請求項1に記載の損傷状況分析方法。
  8. 前記第4ステップは、前記損傷情報が加えられた前記物品の前記平面図と、前記収集された損傷情報のスプレッドシートとを出力することを特徴とする請求項1に記載の損傷状況分析方法。
  9. 前記第4ステップは、前記物品の前記平面図の前記特定の位置に関連付けられた分析結果を加えることを特徴とする請求項1に記載の損傷状況分析方法。
  10. 物流経路に沿った複数の調査場所に設置された端末から得られた、各物品の損傷を調査した調査結果をデータベースに格納し、前記調査結果に基づいて前記物流経路における各物品の損傷状況を分析するアプリケーションサーバにおける損傷状況分析方法であって、
    前記複数の調査場所を含む各物品の物流属性と、各物品の配置図に関連する2次元座標の形式で、各調査場所における各物品の損傷の位置を示す損傷位置情報を含む各物品の損傷情報とを前記端末から入力し、複数の物品のデータを前記データベースに格納する第1ステップと、
    前記アプリケーションサーバの損傷分析部が、選択された1または複数の前記物流属性に適合する前記物品の前記損傷位置情報を、前記データベースに格納された前記複数の物品のデータから抽出する第5ステップと、
    前記抽出された前記損傷位置情報に基づいて、前記損傷分析部が、前記選択された1または複数の前記物流属性に適合するすべての物品の損傷の位置を、前記物品の平面図に表示して、表示画面に出力する第6ステップと
    を備えたことを特徴とする損傷状況分析方法。
  11. 前記第6ステップは、前記損傷情報が加えられた前記物品の前記平面図と、前記収集された損傷情報のスプレッドシートとを出力することを特徴とする請求項10に記載の損傷状況分析方法。
  12. 前記第6ステップは、前記物品の前記平面図の前記特定の位置に関連付けられた分析結果を加えることを特徴とする請求項10に記載の損傷状況分析方法。
  13. 物流経路に沿った複数の調査場所に設置された端末から得られた、各物品の損傷を調査した調査結果に基づいて、前記物流経路における各物品の損傷状況を分析する損傷状況分析システムであって、
    前記複数の調査場所を含む各物品の物流属性と、各物品の配置図に関連する2次元座標の形式で、各調査場所における各物品の損傷の位置を示す損傷位置情報を含む各物品の損傷情報とを前記端末から入力し、複数の物品のデータとして格納するデータベースと、
    特定の位置に集中する損傷を示す損傷情報を、選択された1または複数の前記物流属性に適合する前記物品の前記損傷位置情報に基づいて、前記データベースに格納された前記複数の物品のデータから抽出し、抽出された前記損傷情報を前記選択された1または複数の物流属性に従って分類する損傷分析手段を含むアプリケーションサーバと、
    前記選択された1または複数の前記物流属性に適合する物品の前記損傷位置情報に基づいた前記物品の平面図に前記損傷情報を加え、前記損傷情報が加えられた前記平面図を表示する表示手段と
    を備えたことを特徴とする損傷状況分析システム。
  14. 前記物流属性は、物流の時系列を示す項目を含み、
    前記損傷分析手段は、前記時系列的に従って前記収集された損傷情報を分類することを特徴とする請求項13に記載の損傷状況分析システム。
  15. 前記物流属性は、前記物品の種類を示す項目を含み、
    前記損傷分析手段は、前記物品の種類に従って前記収集された損傷情報を分類することを特徴とする請求項13に記載の損傷状況分析システム。
  16. 前記損傷分析手段は、前記物品の損傷を調査した調査場所に従って前記収集された損傷情報を分類することを特徴とする請求項13に記載の損傷状況分析システム。
  17. 前記物流属性は、搬送手段、搬送ルート、搬送者の少なくとも1つを有する搬送情報を含み、
    前記損傷分析手段は、前記搬送情報に従って前記収集された損傷情報を分類することを特徴とする請求項13に記載の損傷状況分析システム。
  18. 前記損傷情報は、損傷の種類を示す項目を含み、
    前記損傷分析手段は、前記損傷の種類に従って前記収集された損傷情報を分類することを特徴とする請求項13に記載の損傷状況分析システム。
  19. 前記損傷情報は、損傷の程度を示す項目を含み、
    前記損傷分析手段は、前記損傷の程度に従って前記収集された損傷情報を分類することを特徴とする請求項13に記載の損傷状況分析システム。
  20. 前記表示手段は、前記損傷情報が加えられた前記物品の前記平面図と、前記収集された損傷情報のスプレッドシートとを出力することを特徴とする請求項13に記載の損傷状況分析システム。
  21. 前記表示手段は、前記物品の前記平面図の前記特定の位置に関連付けられた分析結果を加えることを特徴とする請求項13に記載の損傷状況分析システム。
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