JP2002043300A - 熱処理装置の制御条件決定方法、熱処理装置、および熱処理方法 - Google Patents

熱処理装置の制御条件決定方法、熱処理装置、および熱処理方法

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JP2002043300A JP2000224146A JP2000224146A JP2002043300A JP 2002043300 A JP2002043300 A JP 2002043300A JP 2000224146 A JP2000224146 A JP 2000224146A JP 2000224146 A JP2000224146 A JP 2000224146A JP 2002043300 A JP2002043300 A JP 2002043300A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ウエハを熱処理するに際して複数のウエハ間
およびウエハ面内における膜厚分布の均一化を図る。 【解決手段】 複数の基板(基板群)間で定常設定温度
の値を調整することで基板(基板群)間の膜厚分布の均
一化を図る第1の設定温度プロファイルを決定する。そ
して、第1の設定温度プロファイルを基に、成膜中の設
定温度を時間的に変化させた時間変化設定温度を適用
し、設定温度の変化率を調整することによって基板面内
の膜厚分布の均一化を図る第2の設定温度プロファイル
を決定する。その後、第2の設定温度プロファイルを基
に、複数の基板(基板群)間で設定温度の時間平均を調
整することで基板(基板群)間の膜厚分布の均一化を図
る第3の設定温度プロファイルを決定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基板等の被処理体
の熱処理を行う熱処理装置の制御条件を決定する方法に
関し、特に基板に均一な膜を形成するための熱処理装置
の制御条件決定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体製造プロセスにおいて、基板であ
る半導体ウエハ(以下ウエハという)に対して熱処理を
行う装置の一つにバッチ処理を行う縦型熱処理装置があ
る。この装置は、ウエハボートなどと呼ばれているウエ
ハ保持具に多数枚のウエハを棚状に保持し、この保持具
を縦型の熱処理炉の中に搬入して熱処理、例えばCVD
(Chemical Vapor Depositio
n)処理や酸化処理を行う。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】熱処理装置でウエハを
熱処理するときにウエハ面内あるいは複数のウエハ間で
熱処理の条件に不均一が生じる場合がある。その結果、
熱処理したウエハのウエハ面内あるいは複数のウエハ間
で、熱処理の結果生成された膜の膜厚の分布に不均一が
生じる。複数のウエハを均一に熱処理するために熱処理
装置内部が均一の状態であるのが理想であるが、熱処理
装置内部を時間的にも空間的にも常に均一な状態にする
のは困難である。そこで、複数のウエハができるだけ均
一に近い条件で熱処理を行われるように、熱処理装置を
精密に制御することが必要になってくる。
【0004】本発明はこのような課題を解決するために
なされたもので、熱処理装置を用いて複数のウエハを均
一に熱処理するための制御条件を決定するための方法を
提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】(1)上記課題を解決す
るために、次のように熱処理装置の制御条件を決定す
る。複数の基板群から構成されるバッチ内の基板の基板
温度を、時間の経過と設定温度との関係を表した複数の
設定温度プロファイルに従って制御する熱処理装置の制
御条件を決定する方法であって、複数の第1のバッチに
おける基板群に対してそれぞれ規定された設定温度プロ
ファイルであって、処理ガスを導入して基板上に膜を形
成する熱処理中における設定温度が時間の経過と共に変
化する時間変化設定温度である設定温度プロファイルに
従って、該第1のバッチにおける複数の基板群を熱処理
する第1の熱処理工程、および該複数の基板群の基板上
に形成された膜の膜厚を測定する第1の膜厚測定工程と
を含む第1の熱処理・膜厚測定工程と、前記第1の膜厚
測定工程によって測定された前記第1のバッチにおける
基板群の基板上に形成された膜の膜厚に基づいて、熱処
理を行った際にそれぞれの基板群間で基板上に形成され
る膜の膜厚が略同一となるように、それぞれの前記設定
温度プロファイルを修正する第1の設定温度プロファイ
ル修正工程と、を具備することを特徴とする。
【0006】時間変化設定温度において設定温度プロフ
ァイルを修正することにより、基板間の膜厚分布を均一
化できる。
【0007】ここで、熱処理中におけるそれぞれの前記
設定温度プロファイルが、第1の設定温度プロファイル
修正工程において修正される前後で、定数項を除き略同
一とすることができる。熱処理中の設定温度プロファイ
ルの形状を同じくすることによって、修正前後で基板内
の膜厚分布に変化が生じにくくなる。
【0008】また、熱処理中におけるそれぞれの前記設
定温度プロファイルの勾配を、時間的に略一定とでき
る。設定温度プロファイルの勾配の大きさが基板面内の
温度分布を決定する要因の一つであり、これを一定にす
ることで熱処理中の温度分布ひいては成膜レートの分布
状態を時間的に一定にできる。
【0009】前記第1の設定温度プロファイル修正工程
において、熱処理中の基板温度と膜厚との膜厚温度依存
関係に基づいて、熱処理中におけるそれぞれの前記設定
温度の平均値を算出し、算出した平均値に基づいて前記
設定温度プロファイルを修正することができる。設定温
度の平均値は、膜の成長速度の平均と対応するファクタ
ーであり、膜厚分布の均一化も設定温度の平均値に基づ
いて行うのが効率的となる。
【0010】さらに、熱処理中の基板温度と膜厚との膜
厚温度依存関係例えば膜厚温度係数に基づいて、前記設
定温度プロファイルの前記時間変化設定温度の平均値を
算出することができる。この膜厚温度依存関係は理論式
を用いることもできるが、実験的に導出した値を採用す
ることもできる。
【0011】(2)また、本発明に係る熱処理装置の制
御条件決定方法は、複数の基板群から構成されるバッチ
内の基板の基板温度を、設定温度と時間の経過との関係
を表したそれぞれの設定温度プロファイルに従って制御
する熱処理装置の制御条件を決定する方法であって、複
数の基板群に対してそれぞれ設定され、処理ガスを導入
して基板上に膜を形成する熱処理中における設定温度が
略一定の定常設定温度であって、かつ複数の基板群間で
基板上に略同一の膜厚の膜を形成する第1の設定温度プ
ロファイルを決定する第1の設定温度プロファイル決定
工程と、複数の基板群に対してそれぞれ設定され、処理
ガスを導入して基板上に膜を形成する熱処理中における
設定温度が時間の経過と共に変化する時間変化設定温度
である第2の設定温度プロファイルであって、かつ第1
の設定温度プロファイルを修正してなる第2の設定温度
プロファイルを決定する第2の設定温度プロファイル決
定工程と、複数の基板群に対してそれぞれ設定され、処
理ガスを導入して基板上に膜を形成する熱処理中におけ
る設定温度が時間の経過と共に変化する時間変化設定温
度であり、該複数の基板群間で基板上に略同一の膜厚の
膜を形成する第3の設定温度プロファイルであって、か
つ前記第2の設定温度プロファイルを修正してなる第3
の設定温度プロファイルを決定する第3の設定温度プロ
ファイル決定工程と、を具備することを特徴とする。
【0012】基板群間の膜厚分布の均一化を図る第1の
設定温度プロファイルの決定、第1の設定温度プロファ
イルを修正して基板面内の膜厚分布の均一化を図る第2
の設定温度プロファイルの決定、第2の設定温度プロフ
ァイルを修正して第1の設定温度プロファイル修正時に
多少劣化した可能性がある基板群間の膜厚分布の微調整
を図る第3の設定温度プロファイルの決定を順に実施す
ることで、基板群間および基板面内の双方で良好な膜厚
分布をもたらす制御条件を容易に決定できる。
【0013】 前記第1の設定温度プロファイル決定
工程が、熱処理中の定常設定温度が略同一の設定温度プ
ロファイルに従って、第1のバッチにおける複数の基板
群を熱処理する第1の熱処理工程、および該複数の基板
群の基板上に形成された膜の膜厚を測定する第1の膜厚
測定工程とを含む第1の熱処理・膜厚測定工程と、前記
第1の膜厚測定工程によって測定された前記基板群の基
板上に形成された膜の膜厚に基づいて、熱処理を行った
際にそれぞれの前記基板群間で基板上に形成される膜の
膜厚が略同一となるそれぞれの定常設定温度を算出し、
算出した定常設定温度に基づいて設定温度プロファイル
を修正する第1の設定温度プロファイル修正工程と、を
具備することができる。定常設定温度の値を調整するこ
とで、複数の基板群間で基板上の膜厚分布の均一化を図
れる。
【0014】ここで、前記第1の設定温度プロファイル
修正工程が、基板温度と膜厚との膜厚温度依存関係、例
えば膜厚温度係数に基づいて、熱処理中におけるそれぞ
れの前記設定温度プロファイルの前記定常設定温度を算
出する工程を含むことができる。膜厚温度依存関係は、
理論的に算出したものを用いても良いし実験的に求めて
も差し支えない。
【0015】 前記第2の設定温度プロファイル決定
工程が、前記第1の設定温度プロファイルに従って、第
3のバッチにおける基板群を熱処理する第3の熱処理工
程、および該基板群の基板面内の膜厚分布を測定する第
3の膜厚測定工程とを含む第3の熱処理・膜厚測定工程
と、前記第3の膜厚測定工程によって測定された前記基
板群の基板面内の膜厚分布に基づいて、前記第1の設定
温度プロファイルを修正する第3の設定温度プロファイ
ル修正工程と、を具備することができる。第1の設定温
度プロファイルを修正することで、複数の基板群間で膜
厚分布の均一性をある程度保ちながら、基板面内の膜厚
分布を均一化できる。
【0016】ここで、熱処理中におけるそれぞれの前記
第2の設定温度プロファイルの勾配を、時間的に略一定
にできる。設定温度プロファイルの勾配を一定とするこ
とで、基板面上の温度分布、ひいては膜の成長速度の分
布を時間的に略一定とすることができる。
【0017】設定温度プロファイルの修正に際し、熱処
理中の基板温度と膜厚との膜厚温度依存関係および前記
第3のバッチにおける基板群の基板面内の膜厚分布に基
づいて、基板面内に略均一な膜厚の膜を形成するために
必要な基板面内の必要温度分布を算出することができ
る。熱処理中の温度は膜の成長速度と関連性の強いファ
クターなので、基板面内の温度分布を制御することで基
板面内の膜厚分布の均一化が可能となる。
【0018】熱処理中の時間変化設定温度の勾配と基板
面内の温度分布との勾配面内分布依存関係および前記必
要温度分布に基づいて、基板上に略均一な膜厚の膜を形
成するために必要な前記時間変化設定温度の必要勾配を
算出し、該必要勾配に基づいて前記第1の設定温度プロ
ファイルを修正することができる。時間変化設定温度の
勾配を調整することで、基板面内の温度分布を制御で
き、基板面内の膜厚分布の均一化を図れる。
【0019】熱処理中の基板温度と膜厚との膜厚温度依
存関係に基づいて、基板面内に略均一な膜厚の膜を形成
するために必要な基板面内の必要温度分布を算出するこ
とができる。膜厚温度依存関係は例えば膜厚温度係数が
あり、理論式による算出あるいは実験による導出を行え
る。このとき温度としては時間変化設定温度の時間平均
値を用いると取扱が容易になる。
【0020】 前記第3の温度設定プロファイル決定
工程が、前記第2の設定温度プロファイルに従って、第
5のバッチにおける複数の基板群を熱処理する第5の熱
処理工程、および該複数の基板群の基板上に形成された
膜の膜厚を測定する第5の膜厚測定工程とを含む第5の
熱処理・膜厚測定工程と、前記第5の膜厚測定工程によ
って測定されたそれぞれの前記基板群の基板上の膜厚に
基づいて、熱処理を行った際にそれぞれの基板群間で基
板上に形成される膜の膜厚が略同一になるそれぞれの前
記時間経過設定温度の平均値を算出し、算出した平均値
に基づいて前記第2の設定温度プロファイルを修正する
第5の設定温度プロファイル修正工程と、を具備するこ
とができる。第2の設定温度プロファイルを修正するこ
とで、基板面内の膜厚分布の均一性をある程度保ちなが
ら、複数の基板群間で膜厚分布を微調整できる。
【0021】(3)本発明に係る熱処理装置は、処理室
内に基板を配置して熱処理を行うための熱処理装置であ
って、前記基板を加熱する加熱部と、前記基板上に膜を
形成するための処理ガスを前記処理室内に導入するガス
導入部と、時間の経過と設定温度との関係を表した設定
温度プロファイルを含み、かつ前記基板上に膜を形成す
る熱処理工程を記述する熱処理工程記述部を少なくとも
有する処理レシピに従って、前記加熱部および前記ガス
導入部を制御する制御部とを具備し、前記設定温度が、
前記熱処理工程中および該熱処理工程以前の一定期間
で、前記時間変化設定温度であるように、前記設定温度
プロファイルが規定されていることを特徴とする。
【0022】時間変化設定温度が開始して一定期間経過
してから熱処理工程が開始するので、熱処理工程中にお
いて基板面内の温度分布が安定となる。このため、膜の
成長速度が時間的に安定したものとなる。
【0023】(4)本発明に係る熱処理方法は、設定温
度に従って温度を制御し、基板の熱処理を行う方法であ
って、前記基板面上の温度分布の安定化のための安定化
工程と、処理ガス雰囲気中で前記基板上に膜を形成する
熱処理工程と、を具備し、前記設定温度が、前記熱処理
工程中の期間および前記安定化工程中の少なくとも一部
の該熱処理工程に先立つ期間において、前記時間変化設
定温度であることを特徴とする。
【0024】時間変化設定温度が開始して一定期間経過
してから熱処理工程が開始するので、熱処理工程中にお
いて基板面内の温度分布が安定となる。このため、膜の
成長速度が時間的に安定したものとなる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して詳細に説明する。図1,図2は、それぞれ本
発明に係る縦型熱処理装置の断面図および斜視図であ
る。
【0026】本発明に係る縦型熱処理装置は、図1に示
すように、例えば石英で作られた内管2a及び外管2b
よりなる二重管構造の反応管2を備え、反応管2の下部
側には金属製の筒状のマニホールド21が設けられてい
る。
【0027】内管2aは上端が開口されており、マニホ
ールド21の内側で支持されている。外管2bは上端が
塞がれており、下端がべ一スプレート22の下側にてマ
ニホールド21の上端に気密に接合されている。
【0028】前記反応管2内には、図2に示すように、
多数枚例えば150枚の基板をなす半導体ウエハW(製
品ウエハ)が各々水平な状態で上下に間隔をおいて保持
具であるウエハボート23に棚状に載置されており、こ
のウエハボート23は蓋体24の上に保温筒(断熱体)
25を介して保持されている。前記ウエハボート23に
は、処理の状態をモニタ一するモニタウエハW1〜W5
が散在して置かれる。
【0029】前記蓋体24は、ウエハボート23を反応
管2内に搬入、搬出するためのボートエレベータ26の
上に搭載されており、上限位置にあるときにはマニホー
ルド21の下端開口部、即ち反応管2とマニホールド2
1とで構成される処理容器の下端開口部を閉塞する役割
を持つものである。
【0030】反応管2の周囲には例えば抵抗加熱体より
なるヒータ3が設けられている。ヒータ3は5分割され
ていて、各ヒータ31〜35が電力コントローラ41〜
45により独立して発熱量を制御できるようになってい
る。この例では反応管2、マニホールド21、ヒータ3
により加熱炉が構成される。
【0031】内管2aの内壁には、ヒータ31〜35に
対応して熱電対等の内側温度センサS1in〜S5in
が設置されている。また、外管2bの外壁にはヒータ3
1〜35に対応して熱電対等の外側温度センサS1ou
t〜S5outが設置されている。
【0032】内管2aの内部はヒータ31〜35に対応
して、5つの領域(ゾーン1〜5)に区分して考えるこ
とができる。そして、ウエハはその配置された場所(ゾ
ーン1〜5)に対応して、5つの基板群G1〜G5に区
分することができる。なお、基板群G1〜G5全体を含
めて、バッチとよぶこととする。即ち、反応管2内に配
置されるとともにウエハボート23に載置されたウエハ
の全体は、1つのバッチを構成し、一緒に熱処理が行わ
れることになる。
【0033】前述のモニタウエハは、各基板群G1〜G
5に一つずつ(各ゾーン1〜5に対応して)モニタウエ
ハW1〜W5として載置されている。即ち、モニタウエ
ハW1〜W5はそれぞれ基板群G1〜G5を代表するウ
エハ(基板)であり、ゾーン1〜5と1対1に対応して
いる。このモニタウエハW1〜W5は、通常は製品ウエ
ハと同一のウエハ(半導体ウエハ)が用いられ、その温
度が推定対象となる。後述のように、モニタウエハW1
〜W5の温度は、温度センサS1in〜S5in、S1
out〜S5outの測定信号から推定される。
【0034】マニホールド21には、内管2a内にガス
を供給するように複数のガス供給管が設けられており、
図1では便宜上2本のガス供給管51、52を示してあ
る。各ガス供給管51、52には、ガス流量をそれぞれ
調整するための例えばマスフローコントローラなどの流
量調整部61、62やバルブ(図示せず)などが介設さ
れている。
【0035】更にまたマニホールド21には、内管2a
と外管2bとの隙間から排気するように排気管27が接
続されており、この排気管27は図示しない真空ポンプ
に接続されている。排気管27の途中には反応管2内の
圧力を調整するための例えばバタフライバルブやバルブ
駆動部などを含む圧力調整部28が設けられている。
【0036】この縦型熱処理装置は、反応管2内の処理
雰囲気の温度、反応管2内の圧力、ガス流量といった処
理パラメータを制御するためのコントローラ100を備
えている。このコントローラ100には、温度センサS
1in〜S5in、S1out〜S5outからの測定
信号が入力され、ヒータ3の電力制御器41〜45、圧
力調整部28、流量調整部61、62に制御信号を出カ
する。
【0037】図3は、コントローラ100の内部構成の
うち、ヒータ3の制御に係る部分の詳細を示すブロック
図である。図3に示すようにコントローラ100は、温
度センサS1in〜S5in、S1out〜S5out
からの測定信号に基づいて推定したモニタウエハW1〜
W5の中央近傍の中央温度T1c〜T5c、周縁近傍の
周縁温度T1e〜T5eを出力する基板温度推定部11
0、それぞれのモニタウエハW1〜W5の中央温度T1
c〜T5c、周縁温度T1e〜T5eからそれぞれのモ
ニタウエハW1〜W5の代表温度T1r〜T5rを算出
する代表温度算出部120、モニタウエハの代表温度T
1r〜T5rおよび設定温度プロファイル記憶部130
に記憶された設定温度プロファイルを基にヒータの出力
h1〜h5を決定するヒータ出力決定部140から構成
される。ヒータ出力決定部140で決定されたヒータ出
力h1〜h5は、制御信号として電力制御器41〜45
に送出される。
【0038】設定温度プロファイルは、時間の経過と設
定温度(ウエハWのあるべき温度)との関係を表したも
のである。この1例を図4に示す。図4は、本発明に係
る設定温度プロファイルを時間と温度の関係を表したグ
ラフとして表現している。
【0039】(A)時刻t0からt1までは設定温度が
T0に保たれている。このとき、ウエハWを保持したウ
エハボート20を縦型熱処理炉10内に搬入される(ロ
ード工程)。 (B)時刻t1からt2までの間に、設定温度は温度T
0からT1まで一定のレートで上昇する(昇温工程)。 (C)時刻t2からt3の間は、設定温度はそのままT
1に保たれる。実際のウエハWの温度は設定温度を一定
にしても熱的な慣性のために温度が一定になるまで多少
の時間がかかる。そのため、ウエハの温度が安定するま
で次の工程に移るのを控える(安定化工程)。
【0040】(D)時刻t3からt4の間、設定温度は
そのままT1に保たれる。このときに、ガス供給管5
1、52から処理ガス例えばSiHClおよびNH
が縦型熱処理炉10の内部に導入され、例えばCVD
によるSiN膜の形成等が行われる(成膜工程)。即
ち、この設定温度プロファイルは成膜工程の間の設定温
度が一定の定常設定温度である。なお、後述するように
成膜中に設定温度が変化する場合もあり、これは時間変
化設定温度という。 (E)時刻t4からt5の間は、設定温度がT1からT
0まで一定のレートで低下する(降温工程)。 (F)時刻t5以降は、設定温度がT0に保たれる。こ
のとき、ウエハWを保持したウエハボート20が縦型熱
処理炉10内から搬出される(アンロード工程)。
【0041】設定温度プロファイルは、以上の様に時間
の経過に対応して(1)温度を直接指定する他に、
(2)昇温レート等の温度の変化率を指定する、あるい
は(3)ヒータ出力を指定する等種々の表現方法が考え
られる。結果として、時間の経過とウエハWの温度を対
応づけるものであれば、見かけ上の表現方法に拘る必要
はない。
【0042】設定温度プロファイルは、ウエハWの熱処
理全体を決定する処理レシピの一部である。処理レシピ
には、設定温度プロファイルの他にも縦型熱処理炉10
内からの大気の排出や処理ガスの導入等の工程が時間経
過と対応して表されている。熱処理全体で特に重要なの
は成膜工程(熱処理工程)であり、処理レシピのうち成
膜工程を記述する部分を成膜工程記述部(熱処理工程記
述部)とよぶこととする。
【0043】図5は、コントローラ100によるヒータ
3の制御手順を表すフロー図である。以下、このフロー
図に基づき縦型熱処理炉10の温度制御の手順を説明す
る。 (A)熱処理のプロセスが開始されると、温度センサS
in(S1in〜S5in)、Sout(S1out〜
S5out)の測定信号が温度推定部110によって読
みとられる(S11)。
【0044】(B)基板温度推定部110は、温度セン
サSin、Soutの測定信号からモニタウエハW1〜
W5それぞれの中央温度T1c〜T5cおよび周縁温度
T1e〜T5eを推定する(S12)。この推定には制
御工学において知られている以下の式(1)、(2)を
用いることができる。 x(t+1)=A・x(t)+B・u(t) …… 式(1) y(t)=C・x(t)+u(t) …… 式(2) ここで、t:時間 x(t):n次元状態ベクトル y(t):m次元出力ベクトル u(t):r次元入力ベクトル A,B,C:それぞれn×n、n×r、m×nの定数行
列 である。
【0045】式(1)が状態方程式、式(2)が出力方
程式と呼ばれ、式(1)、(2)を連立して解くことに
より、入力ベクトルu(t)に対応する出力ベクトルy
(t)を求めることができる。
【0046】本実施形態においては入力ベクトルu
(t)は温度センサS1in〜S5in、S1out〜
S5outの測定信号であり、出力ベクトルy(t)は
中央温度T1c〜T5cおよび周縁温度T1e〜T5e
である。
【0047】式(1)、(2)において、温度センサS
in、Soutの測定信号と中央温度Tc、周縁温度T
eは、多入出力の関係にある。即ち、ヒータ3のゾーン
1〜5それぞれはモニタウエハW1〜W5のそれぞれに
対して独立に影響を与えているわけではなく、一つのゾ
ーンのヒータはどのモニタウエハにも何らかの影響を与
えている。
【0048】状態方程式等は雑音を考慮した式(3)、
(4) x(t+1)=A・x(t)+B・u(t)+K・e(t) ……式(3) y(t)=C・x(t)+D・u(t)+e(t) ……式(4) を用いることもできる。 ここで、t:時間 x(t):n次元状態ベクトル y(t):m次元出力ベクトル u(t):r次元入力ベクトル e(t):m次元雑音ベクトル A,B,C,D、K:それぞれn×n、n×r、m×
n、m×m、n×mの定数行列 である。
【0049】熱処理装置の熱特性によって定まる定数行
列A,B,C、Dを求める手法として、例えば部分空間
法を適用することができる。具体的には温度センサS1
in〜S5in、S1out〜S5outの測定信号及
び中央温度T1c〜T5cおよび周縁温度T1e〜T5
eのデータを取得し、そのデータを例えばソフトウェア
Matlab(製造:The MathWorks.I
nc.、販売:サイバネットシステム株式会社)に入力
することで、定数行列A,B,C,Dを逆算できる。
【0050】このデータ取得は、ヒータ31〜35の出
力を徐々に変化させ、温度センサS1in〜S5in、
S1out〜S5outの測定信号及び中央温度T1c
〜T5cおよび周縁温度T1e〜T5eの時間的変動を
同時に測定することにより行われる。中央温度T1c〜
T5cおよび周縁温度T1e〜T5eの測定は、熱電対
を設置したモニタウエハを用いることで行える。
【0051】求められた定数行列A,B,C、Dの組合
せは、複数存在するのが通例である。この組合せから、
中央温度T1c〜T5cおよび周縁温度T1e〜T5e
の算出値((3)、(4)を連立して算出する)と実測
値が一致するものを選択する(モデルの評価)。
【0052】定数行列A,B,C、Dの組合せが定まれ
ば、式(1)、(2)または式(3)、(4)を連立し
て解くことにより、温度センサS1in〜S5in、S
1out〜S5outの測定信号から中央温度T1c〜
T5cおよび周縁温度T1e〜T5eを算出できる。
【0053】(C)代表温度算出部120は、中央温度
T1c〜T5c、周縁温度T1e〜T5eを基にモニタ
ウエハW1〜W5それぞれの温度を代表する代表温度T
1r〜T5rを算出する(S13)。代表温度Trの算
出は、例えばつぎの式(5)によって行える。 Tr=Tc・x+Te・(1−x) …… 式(5) ここで、x:重み (0<x<1)である。重みxは、
ウエハW上の温度分布を考慮して、代表温度Trがウエ
ハWの温度を代表する値としてふさわしくなるような値
を採用する。具体的には、重みxは、例えば1/3の値
を採用できる。
【0054】(D)ヒータ出力決定部130は、代表温
度T1r〜T5rおよび設定温度プロファイルを基に電
力制御器41〜45への出力値h1〜h5を決定する
(S14)。ヒータ出力値h1〜h5は、例えば設定温
度Tspと代表温度Trの差(Tsp−Tr)に対応し
て決めることができる。あるいは昇温レート等の温度の
変化速度に対応して決めても良い。
【0055】(E)ヒータ出力決定部140は、最終的
に決定されたヒータ出力値h1〜h5を電力制御器41
〜45に制御信号として出力し(S15)、ヒータ31
〜35それぞれの出力が制御される。 (F)熱処理プロセスが終了していなければ、ステップ
S11に戻って半導体ウエハWの温度制御が続行される
(S16)。なお、このステップS11からS16は多
くの場合、1秒〜4秒程度の周期で繰り返される。
【0056】続いて本発明に係る熱処理装置の設定温度
プロファイルの決定方法について述べる。図6は、設定
温度プロファイルの決定手順の概略を表したフロー図で
ある。図6に示すように本発明に係る設定温度プロファ
イルの決定手順は大きく3つの工程に分けられる。
【0057】(A)複数の基板群G1〜G5間の膜厚分
布が良好な第1の設定温度プロファイルを決定する(S
100)。ここで第1の設定温度プロファイルは、成膜
時を定常設定温度としたものであり、複数の基板群にお
いては、例えばそれらのモニタウエハW1〜W5毎に決
定される。その結果、複数の基板群における基板、例え
ばモニタウエハW1〜W5上への略同一の膜厚の膜の形
成が可能となる。
【0058】(B)第1の設定温度プロファイルを修正
し、ウエハ(基板)面内の膜厚分布が良好な第2の設定
温度プロファイルを決定する(S200)。ここで第2
の設定温度プロファイルは、成膜時を時間変化設定温度
としたものである。その結果、同一の基板内で均一な膜
厚の膜の形成が可能となる。
【0059】この第2の設定温度プロファイルは、複数
の基板群における基板例えばモニタウエハW1〜W5毎
に決定されることが好ましいが、代表的な基板例えばモ
ニタウエハW3を対象として第2の設定温度プロファイ
ルを決定することも可能である。
【0060】(C)第2の設定温度プロファイルを修正
し、複数の基板群間での基板の膜厚分布が良好な第3の
設定温度プロファイルを決定する(S300)。ここで
第3の設定温度プロファイルは、第2の設定温度プロフ
ァイルと同様に成膜時を時間変化設定温度としている。
第1の設定温度プロファイルを修正して第2の設定温度
プロファイルとした結果、第1の設定温度プロファイル
では良好であった基板群間での膜厚分布が不均一になる
ことがある。このため、複数の基板群間の基板例えばモ
ニタウエハW1〜W5上への略同一の膜厚の膜の形成を
可能とすべく、第2の設定温度プロファイルを修正す
る。
【0061】(第1の設定温度プロファイル決定工程の
詳細)次にS100の第1の設定温度プロファイルの決
定の詳細を説明する。図7は、第1の設定温度プロファ
イルの決定手順の詳細を表すフロー図である。
【0062】(A)所定の設定温度プロファイルに従っ
て、第1のバッチにおける複数の基板群からなる多数の
基板(ウエハW−1)を熱処理する(S102)。その
後、複数の基板群間で基板(ウエハW−1)上に形成さ
れた膜の膜厚を測定する(S104)。第1のバッチに
おける複数の基板群の基板ウエハW−1は、例えばモニ
タウエハW1−1〜W5−1を用いることができる。
【0063】所定の設定温度プロファイルは、処理ガス
を導入して膜の形成を行う成膜工程中の設定温度が定常
設定温度である。この設定温度プロファイルは、複数の
第1のウエハW−1で同一の値の定常設定温度を用い
る。所定の設定温度プロファイルの例として、図4に示
した設定温度プロファイルが挙げられる。
【0064】膜厚の測定には例えばエリプソメータ等の
膜厚測定器を用いることができる。膜厚の測定は、ウエ
ハW−1上の1箇所のみで行うこともできるが、ウエハ
W−1上の複数の箇所の膜厚を測定して、その平均値を
それぞれのウエハW−1の膜厚とすることが好ましい。
【0065】このときの測定点の1例を図8に示す。図
8では、ウエハWの中央近傍の測定点A、ウエハWの中
央と周縁との中間点の4つの測定点B〜E、ウエハWの
周縁近傍の4つの測定点F〜Iの合計9箇所の測定点を
ウエハW上に設定している。なお、測定点I、E、A、
C、G及び測定点F、B、A、D、Hはそれぞれ直線上
に配置されている。
【0066】ウエハW−1上に膜厚分布がある場合には
測定点Aを膜厚分布の中心点と一致させた方が好まし
い。ウエハWの膜厚分布の1例を図9に示す。図9では
ウエハWの形状からみた形状中心P0とウエハWの膜厚
分布からみた膜厚分布中心P1が一致していない。ここ
で、Lcは膜厚の等高線である。このような形状の中心
P0と膜厚分布の中心P1の不一致は、ウエハWの配置
された位置が熱処理装置の熱的な中心からずれているこ
とに起因して生じることが多い。このような場合はウエ
ハWを配置する位置を熱処理装置の熱的な中心と一致さ
せるか、あるいは測定点Aの位置をウエハWの形状の中
心から動かし、膜厚分布の中心点P0と一致させるのが
好ましい。以下の膜厚測定の全てで測定点Aは膜厚分布
の中心P1と一致しているものとする。
【0067】(B)測定した複数の基板群間でウエハW
−1の膜厚分布が予め設定した許容範囲にあるか否かを
判断する(S106)。これは例えば、次の式(10)
に基づき膜厚分布比Δを算出することで行える。 Δ=|Dmax−Dmin|/[(Dmax+Dmin)/2] ……式(10) ここで、 Dmax:ウエハW1−1〜W5−1の膜厚のうちの最
大値 Dmin:ウエハW1−1〜W5−1の膜厚のうちの最
小値 である。
【0068】算出した膜厚分布比Δと設定した許容値と
を比較し、膜厚分布比Δが許容値以下のときを膜厚分布
が許容範囲内とし、そうでなければ許容範囲内でないと
判断する。S106の判断がYesのときは所定の設定
温度プロファイルは修正の必要がない。従って、これを
第1の設定温度プロファイルとして、第1の設定温度プ
ロファイル決定工程は終了する。
【0069】(C)S106の判断がNOのときは、膜
の成長速度と温度との関係を表した膜厚温度係数を基に
それぞれの基板群の基板(ウエハW−1)毎に成膜中の
定常設定温度の適切な値を算出する(S108)。そし
て、算出した定常設定温度に基づいて設定温度プロファ
イルが修正される。定常設定温度の算出は1バッチの基
板群間でウエハW−1(例えば、モニタウエハW1−1
〜W5−1)の膜厚を揃え、基板群間の膜厚分布を均一
にするために行われる。
【0070】このときはまずウエハW−1の膜厚をどの
膜厚に揃えるかが決定される。揃えるべき目標膜厚Dt
は予め決定しておいても良いし、あるいはモニタウエハ
W1−1〜W5−1の膜厚の平均値を採用しても良い。
【0071】そして、この目標膜厚Dtとそれぞれの基
板群でのウエハの膜厚D1(例えば、モニタウエハW1
−1〜W5−1それぞれの膜厚D11〜D15)の実測
値との差および膜厚温度係数に基づいて、ウエハW−1
の膜厚D1を目標膜厚Dtに一致させるために必要なそ
れぞれの定常設定温度Tsp1(Tsp11〜Tsp1
5)を算出する。
【0072】次に、膜厚温度係数について説明する。膜
厚の成長速度(成膜速度)Vは、例えばCVD(Che
mical Vapor Deposition)のよ
うな膜の表面で行われる過程によって成膜速度が定まる
表面律速過程においては、下記(20)式の理論式で表
わされることが知られている。 V=C・exp(−Ea/(kT)) …… 式(20) ここで、 C:プロセス定数(成膜プロセスによって定まる定数) Ea:活性化エネルギー(成膜プロセスの種類によって
定まる定数) k:ボルツマン定数 T:絶対温度 である。
【0073】式(20)を温度Tで偏微分すると式(2
1)が得られる。 {∂V/∂T}/V=(Ea/(k・T^2))[1/℃]……式(21) ここで、{∂V/∂T}/Vが膜厚温度係数Sであり、
温度の変化によって成膜速度が変化する割合を表してい
る。活性化エネルギーは成膜プロセスの種類、例えば、
反応ガスSiHClおよびNHからのSiN膜の
形成のような反応過程によって定まり、この例では1.
8[eV]をとることが知られている。以上のように、
式(21)に活性化エネルギーEaと絶対温度Tを代入
すると膜厚温度係数S(={∂V/∂T}/V)が定ま
る。
【0074】ウエハW−1のS102における定常設定
温度をT0、ウエハW−1の膜厚を目標膜厚Dtに一致
するのに必要な定常設定温度をTsp1とする。このと
きの膜厚温度係数S(={∂V/∂T}/V)は、次の
式(22)によって表される。 S=(Dt−D0)/[D0・(Tsp1−T0)] ……式(22)
【0075】式(21)と式(22)を等しいとし、式
(22)の絶対温度Tを定常設定温度T0と置くと、以
下の式(23)が導ける。 Tsp1=T0+[(Dt−D0)/D0]・[k・T0^2/Ea] … 式(23) Ea、k、T0、Dt,D0は、既知であるから定常設
定温度Tsp1を求めることができる。
【0076】そして、ウエハW−1毎に求められた定常
設定温度Tsp1に基づいて設定温度プロファイルを修
正する。修正された設定温度プロファイルの例を図10
に示す。図10(A)は修正された設定温度プロファイ
ルの1例を表すグラフであり、図10(B)はこのとき
の定常設定温度Tsp1の値とウエハの位置との関係の
1例を表したグラフである。モニタウエハW1〜W5そ
れぞれの成膜中(時刻t3〜t4)の定常設定温度Ts
p1の値が、T(1)〜T(5)となっていることが判
る。
【0077】この例では、モニタウエハW1〜W5の定
常設定温度Tsp1がそれぞれT(1)〜T(5)に到
達する時刻(t2)が同一であり、従いそれぞれのモニ
タウエハW1〜W5の安定化時間(t3−t2)が同一
となっている。しかし、それぞれのウエハWで安定化時
間は必ずしも同一でなくても差し支えない。例えば、モ
ニタウエハW1〜W5の昇温速度(昇温勾配)が同一だ
とすると、モニタウエハW1〜W5の定常設定温度Ts
p1がそれぞれT(1)〜T(5)に到達する時刻(t
2)は異なり、従ってそれぞれのモニタウエハW1〜W
5について安定化時間が異なることになる。どのモニタ
ウエハW1〜W5でもある程度以上の安定化時間がとれ
れば、成膜中の温度の安定化を図る安定化工程の目的か
らして充分である。要するに重要なのは成膜工程(熱処
理工程)における設定温度プロファイルであり、その前
後の設定温度プロファイルが多少変わっても差し支えな
い。
【0078】(D)修正された設定温度プロファイルに
基づいて、第2のバッチにおける複数の基板群における
ウエハW−2の熱処理を行い(S110)、複数の基板
群のウエハW−2上に形成された膜の膜厚を測定する
(S112)。そして、測定した複数の基板群間でのウ
エハW−1の膜厚分布が予め設定した許容範囲にあるか
否かを判断する(S114)。この熱処理、膜厚測定、
許容範囲内判断はS102、S104、S106と同様
に行うことができる。S114の判断がYesなら、修
正した設定温度プロファイルを第1の設定温度プロファ
イルとして決定し、第1の設定温度プロファイル決定工
程は終了する。
【0079】(E)S114の判断がNoであるなら、
第1のバッチにおけるウエハW−1および第2のバッチ
におけるウエハW−2の膜厚の測定結果に基づき膜厚温
度係数を算出し(S116)、この算出値に基づきそれ
ぞれの基板群におけるウエハW−2毎に成膜中の定常設
定温度の適切な値を算出する(S118)。そして、算
出した定常設定温度に基づいて設定温度プロファイルが
修正される。
【0080】膜厚温度係数および定常設定温度の算出は
以下のようにして行われる。ゾーンiについて、第2の
バッチにおける基板群のウエハWi−2、第1のバッチ
における基板群のウエハWi−1上それぞれの膜厚をD
2、D1とし、このときの定常設定温度をそれぞれT
2、T1とし、ウエハW−2の膜厚を目標膜厚Dtに一
致するのに必要な定常設定温度をTspとする。
【0081】膜厚温度係数S(={∂V/∂T}/V)
の実測値は以下の式(30)で表される。 S=(D2−D1)/[D1・(T2−T1)] ……式(30) また、この膜厚温度係数Sと目標膜厚Dtの関係は、以
下の式(31)で表される。 S=(Dt−D2)/[D2・(Tsp−T2)] ……式(31) この式(30)と(31)を連立させることで、適切な
定常設定温度Tspを算出する式(32)を導出でき
る。 Tsp=T2+(T2−T1)・(Dt−D2)・D1 /[(D2−D1)・D2 ……式(32)
【0082】(F)その後S110〜S118が繰り返
され基板群間でのウエハの膜厚分布が許容範囲以内にな
るまで定常設定温度の算出(設定温度プロファイルの修
正)が行われ、その結果第1の設定温度プロファイルが
決定される。
【0083】(第2の設定温度プロファイル決定工程の
詳細)次に、図6におけるS200の第2の設定温度プ
ロファイルの決定の詳細を説明する。図11は、第2の
設定温度プロファイルの決定手順の詳細を表すフロー図
である。
【0084】(A)第1の設定温度プロファイルに従っ
て、第3のバッチにおけるウエハW−3を熱処理する
(S202)。その後、第3のバッチにおけるウエハW
−3上に形成された膜の膜厚を測定する(S204)。
このときはウエハW−3の面内の膜厚分布の均一化を目
的とするため必ずしもウエハW−3を複数使用する必要
はない。しかし、最終的に多数のウエハで基板群間およ
び面内膜厚分布の均一化を図るのが本願の目的であるか
ら、基板群に応じてウエハW−3を複数用いてそのそれ
ぞれに対して、第2の設定温度プロファイルを決定する
ことが好ましい。
【0085】以下は分かり易さのためにウエハW−3は
単一のものを使用するものとして説明する。第1の設定
温度プロファイルは、S100によって決定された設定
温度プロファイルを使用する。膜厚の測定には例えばエ
リプソメータ等の膜厚測定器を用いることができる。膜
厚の測定は、ウエハW−3上の複数の箇所で行う。この
ときの測定点は、例えば図8で示した中央近傍の測定点
A、中央と周縁の中間点の4つの測定点B〜E、周縁近
傍の4つの測定点F〜Iの合計9箇所を設定できる。
【0086】(B)測定したウエハ面内の膜厚分布が許
容範囲内か否かが判断される(S206)。図12
(A)は、ウエハW−3上の膜厚測定結果の1例をウエ
ハW−3中央からの距離と対応して表したグラフであ
る。
【0087】図12(A)の横軸はウエハ中心からの距
離を、縦軸は膜厚を表す。ウエハの中心付近で膜厚が小
さく、周縁に行くに従って膜厚が大きくなっていること
が判る。測定点によって多少のバラツキはあるが、この
グラフではウエハ面上の膜厚Dを中心からの距離xの2
次関数として次の式(35)に従って表している。 D=a・x^2+b ……式(35) ここで、a、b:定数である。この式(35)で距離x
の1次の項がないのは、膜厚の面内分布がウエハの中心
に対して対称であると想定していることによる(距離x
の1次の項は、中心に対して逆対称成分)。
【0088】この定数a、bは例えば最小2乗法を用い
て算出することができる。その結果、ウエハW−3の中
央での膜厚d0,中間点(中央と周縁の中間)での膜厚
d1、周縁での膜厚d2を算出できる。そして、ウエハ
面内の膜厚分布の大きさを表す量として式(10)と同
様の膜厚分布比Δを採用できる。 Δ=|d2−d0|/[(d2+d0)/2] ……式(40) この膜厚分布比Δと所定の許容値との大小を比較するこ
とで、面内膜厚分布が許容範囲内か否かの判断を行え
る。
【0089】(C)S206の判断がYes(膜厚分布
が所定の許容範囲内)であれば、第1の設定温度プロフ
ァイルは修正の必要がなく、そのまま第2の設定温度プ
ロファイルとして良い。一方、S206の判断がNoで
あれば、膜厚温度係数の理論値を用いて、ウエハ面内で
の膜厚分布を均一にするために必要なウエハ面内の温度
分布が算出される(S208)。
【0090】ウエハW−3面内で膜厚分布が出現するの
は次の2つの要因があり得る。しかし、要因がそのいず
れであってもウエハ面内での温度分布を制御することで
面内の膜厚分布の均一化が可能である。 ウエハ面内で温度分布があることによるもの。 ウエハ面内で処理ガスの濃度分布がある等温度分布
以外の要因によるもの。
【0091】要因は、後述のように、時間変化設定温
度を適用することで制御可能である。要因は、特に減
圧CVD等のように処理ガスが希薄な場合に大きな要因
になり得る。即ち、ウエハ周縁で処理ガスが消費される
ことでウエハ中央に到達する処理ガスの濃度が低下し、
このために周縁よりも中央で膜厚が薄くなる。これに対
して例えば熱酸化等常圧の熱処理では処理ガスの消費に
よる処理ガスの濃度変化は小さいので膜厚分布の要因と
しては小さくなる。
【0092】この要因を直接取り除くことは困難であ
るが、ウエハ面内の温度分布を制御することで膜厚分布
を均一にすることが可能である。これを示すのが図12
(B)である。図12(B)はウエハの中心からの距離
と平均温度との関係を表すグラフである。図12(A)
ではウエハ上の膜厚がウエハの中心から周縁に向かうに
つれて厚くなっているのに対して、図12(B)では平
均温度が中心から周縁に向かうにつれて低下している。
図12(A)のグラフの膜厚とは逆の傾向の温度分布を
ウエハ上に作り出すことで、ウエハ上の膜厚分布の均一
性を向上できる。
【0093】ウエハW−3面内での膜厚分布は、以上の
要因が絡み合ったものと考えられるが、いずれにし
ろウエハの温度分布の制御により均一性の向上が可能で
ある。
【0094】次に面内膜厚分布を均一化するために必要
な面内温度分布を算出する方法について述べる。まず、
時間変化設定温度では、成膜レートは成膜中における温
度の時間平均(平均温度)によって定まることを示す。
即ち、時間変化設定温度における面内温度分布は、基板
面内のそれぞれの箇所における平均温度に基づいて表す
ことができる。時間変化設定温度では温度が時間的に変
化するため、最終的な膜厚は膜の成長レートを時間的に
積分する必要がある。しかしながら膜の成長レートの平
均値は温度の時間平均によって定まる。これを以下に示
す。
【0095】ウエハ上に形成される膜の膜厚Dは、成膜
レート(膜の成長速度)Vおよび時間tから次の式(5
0)のように表される。 D=∫ts te V(T) dt …… 式(50) ここで、∫:積分記号 ts:成膜工程の開始時間 te:成膜工程の終了時間 V(T):成膜レートV(温度Tの関数) である。
【0096】成膜レートV(T)は次式(51)のよう
に温度の定数値T0で展開できる。 V(T)=V(T0)+V1(T0)*(T−T0) ……式(51) ここで、 V1(T0):dV(T0)/dt (成膜レートVの
時間微分) である。
【0097】式(50)に式(51)を代入すると次の
式(52)が導ける。 D=V(T0)*(te−ts)+V1(T0)*∫ts te(T−T0)dt …式(52) ここで、温度Tの時間平均値(平均温度)T(Av)を
次の式(53)により定義する。 T(Av)=∫ts te T(t)dt/(te−ts) ……式(53)
【0098】そして、式(53)で、T0=T(Av)
とおくと次の式(54)が得られる。 D/(te−ts)=V(T(Av)) ……式(54) ここで、 D/(te−ts):成膜中における成膜レートの平均
値(平均成膜レート) である。即ち、式(54)は、成膜中に温度が変動する
場合の平均成膜レートは、平均温度T(Av)によって
定まることを意味する。
【0099】以上から、成膜中の中央温度の時間平均値
(平均中央温度)Tc(Av)と周縁温度の時間平均値
(平均周縁温度)Te(Av)を制御することで、ウエ
ハ面内膜厚分布の均一化を図ることができる。なお、平
均中央温度Tc(Av)と平均周縁温度Te(Av)は
次の式で表される。 Tc(Av)=∫ts te Tc(t)dt/(te−ts)……式(55) Te(Av)=∫ts te Te(t)dt/(te−ts)……式(56)
【0100】ウエハW−3の平均中央温度をTc1、平
均周縁温度をTe1、中央の膜厚をDc1,周縁の膜厚
をDe1とし、ウエハW−3の目標膜厚をDt、このと
きの平均中央温度をTc2、平均周縁温度をTe2とす
る。すると目標とすべき面内温度差ΔT2(=Te2−
Tc2)は以下のように算出できる。
【0101】ウエハ中央の膜厚温度係数をSc、ウエハ
周縁の膜厚温度係数をSe、これらは以下の式(5
7)、(58)によって表される。 Sc=(Dt−Dc1)/[Dc1・(Tc2−Tc1)] ……式(57) Se=(Dt−De1)/[De1・(Te2−Te1)] ……式(58)
【0102】ここで、Sc=Se=S、かつ Dt=2・Dc1・De1・(Dc1+De1) ……式(59) とおくと、 Tc2−Tc1=−(Te2−Te1) …… 式(60) が導き出される。
【0103】式(57)に式(59)、(60)を代入
し、 ΔT1=Te1−Tc1:ウエハW−3の平均面内温度
差 ΔT2=Te2−Tc2:目標とする平均面内温度差 とおくと、目標とする平均面内温度差ΔT2は次の式
(61)で表される。 ΔT2=ΔT1+2(Dc1−De1)/[(Dc1+De1)・S] …… 式(61)
【0104】膜厚温度係数Sの理論値は、式(21)よ
り次の式(62)で表される。 S=(Ea/(k・T^2)) [1/℃] …… 式(62) Ea、k、膜厚Dc1、De1は既知であり、絶対温度
TをウエハW−3の設定温度Tsp1の時間平均値Ts
p1(Av)とすると式(61)、(62)より目標と
する平均面内温度差ΔT2を算出できる。
【0105】(D)算出した面内温度差ΔTを基に時間
変化設定温度の時間勾配が算出される(S210)。そ
して、この時間勾配を基に第1の設定温度プロファイル
が修正される。
【0106】まず、時間変化設定温度の適用によってウ
エハ面内の温度分布を制御可能なことを示す。図13
(A)は、設定温度Tspとウエハの中央近傍の中央温
度Tc、ウエハ周縁近傍の周縁温度Teの時間変化を表
したグラフであり、図13(B)はウエハ面内の面内温
度差ΔT(=Te−Tc)の時間変化を表したグラフで
ある。
【0107】これらのグラフは、時刻t0からt1の定
温工程、時刻t1からt2の降温工程、時刻t2からt
3の定温工程、時刻t3からt4の昇温工程、時刻t4
以降の定温工程に区分できる。そして、昇温工程および
降温工程では面内温度差ΔTが生じ、この温度差は昇温
工程と降温工程で逆になっていることが判る。即ち、時
間変化設定温度の勾配の正負と面内温度差の正負は対応
する。
【0108】この温度勾配と面内温度差の関係はウエハ
Wが積層した状態でその周縁がヒータ31〜35に対向
していることによって生じている。即ち、ウエハの周縁
は中央よりも加熱されやすく、また放熱しやすい状態と
なっている。このため、降温時にはウエハは中央温度が
周縁温度よりも高くなり、昇温時には周縁温度が中央温
度より高くなり温度差ΔTが生じる。そして、温度差Δ
Tは定温、降温、昇温等の切替時に多少の時間遅れ(Δ
t1、Δt2、Δt3、Δt4)はあるもののそれぞれ
の工程中では絶対値がほぼ一定値ΔT1であることが判
る。
【0109】図14は、設定温度の変化率(=dTsp
/dt)と面内温度差ΔT(=Te−Tc)の関係を表
したグラフである。設定温度の変化率(設定温度の時間
勾配)と面内温度差はほぼ比例することが判る。熱処理
炉毎に具体的な設定温度の変化率Vと面内温度差ΔTと
の関係(比例定数)は異なるが、これは実験的に求める
ことができる。即ち、所定の昇温レート(または降温レ
ート)でウエハWを昇温し、このときの面内温度差ΔT
を実測すればよい。
【0110】以上から、時間変化設定温度の勾配を変化
することによって温度分布(面内温度差ΔT)の大小及
び正負を制御できることが判った。このように前述の図
14等の時間変化設定温度の勾配dTsp/dtと面内
温度差ΔTの関係を用いて、算出した必要面内温度差Δ
T2から時間変化設定温度の勾配dTsp/dtを算出
できる。
【0111】そして、算出された時間変化設定温度の勾
配に基づいて、第1の設定温度プロファイルが修正され
る。この例を図15に表す。図15は、修正後の第1の
設定温度プロファイルTsp2を修正前の第1の設定温
度プロファイルTsp1と対比して示したグラフであ
る。修正前は成膜中が定常設定温度であったのに対し、
修正後は時間変化設定温度となっている。ここで、成膜
中の設定温度の平均値は修正の前後で同一の温度T2と
している。これは、ウエハ上の膜厚の平均値を変化させ
ないためであり、式(54)で示したように膜の成長速
度の時間平均は温度の時間平均で定まることに基づく。
【0112】第1の設定温度プロファイルの修正にあた
って重要なことは、成膜中の設定温度をどのように規定
するかであり、成膜前後の条件は多少変化させても差し
支えない。例えば、時刻t1からt2の昇温時の昇温レ
ート、昇温時間、安定化時間(t3−t2)が、設定温
度プロファイルの修正前後で多少異なっても差し支えな
い。
【0113】(E)修正後の第1の設定温度プロファイ
ルに従って、第4のバッチにおけるウエハW−4を熱処
理し(S212)、ウエハW−4面内の膜厚分布を測定
する(S214)。そして、測定したウエハW−4面内
の膜厚分布が許容範囲か否かが判断される(S21
6)。
【0114】図16は、図15に示した設定温度プロフ
ァイルに従って熱処理を行った場合の温度の時間変化を
表している。図16(A)は、設定温度とウエハ中央近
傍の中央温度Tc、ウエハ周縁の周縁温度Teの時間変
化を、図16(B)は温度差ΔT(=Te−Tc)の時
間変化をそれぞれ表すグラフである。
【0115】図16(A),(B)に示すように、時刻
t3からt5の成膜中(熱処理中)のウエハW−4はウ
エハ中央近傍の中央温度Tcが周縁近傍の周縁温度Te
より高くなっている。これは既に述べたように時間変化
設定温度に勾配があることによる。このように、S20
4で測定された膜厚分布とは逆の温度分布(もし、W−
3が中央より周縁で膜厚が大きければ、W−4では中央
が周縁より高温とする)を与えることにより、ウエハW
−4面内での膜厚分布の均一化を図ることができる。
【0116】次に第1の設定温度プロファイルに図15
とは別の修正を加えた例を示す。図17は、第1の設定
温度プロファイルを修正する際に図15とは成膜工程の
前後の工程を変えた設定温度プロファイルにおける温度
の時間変化を示す。図17(A)は設定温度とウエハ中
央近傍の中央温度Tc、ウエハ周縁の周縁温度Teの時
間変化を、図17(B)は温度差ΔT(=Te−Tc)
の時間変化を1例として表すグラフである。
【0117】ここでは、成膜工程(時刻t4〜t6)の
前後それぞれに昇温工程(時刻t3〜t4,時刻t6〜
t7)が入り、時刻t7以降が安定化工程となってい
る。この結果、第1の安定化工程(時刻t2〜t3)、
第2の安定化工程(時刻t7以降)の設定温度と成膜工
程(時刻t4〜t6)での設定温度の平均とがT2と一
致している。このように基準となる設定温度を定めてお
くと熱処理工程の明確化を図ることができる。例えば、
一連の熱処理工程毎に基準となる設定温度を異ならせる
ことで、それぞれの熱処理工程を相互に区別しやすくな
る。このように成膜工程の前後に多少の工程を付加して
も、成膜工程に与える影響が大きくなければ第1の設定
温度プロファイルを修正する上で問題はない。
【0118】(F)S216の判断がYesなら、修正
した第1の設定温度プロファイルは第2の設定温度プロ
ファイルとされ、第2の設定温度プロファイル決定工程
は終了する。
【0119】なお、成膜の開始と時間変化設定温度の開
始が同時に行われた結果、図16(B)に示すように成
膜の初期(t3〜t3+Δt3)で温度分布に過渡的な
状態が生じている。従って、時間変化設定温度の開始か
ら処理ガスの導入等成膜の開始に至るまで少し時間的に
遅らせることが、成膜期間中の膜の均一な成長を図る上
でより好ましい。
【0120】(G)S216の判断がNoであるなら第
3のバッチにおけるウエハW−3および第4のバッチに
おけるW−4の実測膜厚から膜厚温度係数Sを算出する
(S218)。この算出は、式(30)を用いることに
よって行える。但し、このときの温度T1,T2は成膜
中の温度の時間平均値T(Av)を使用する。
【0121】(H)その後、膜厚温度係数の算出値を基
に、ウエハ面内の膜厚分布を均一にするために必要なウ
エハ面内の温度分布を算出し(S220)、これを基に
時間変化設定温度の勾配を算出して、修正した第1の設
定温度プロファイルに更なる修正を加える。これらの工
程はS208、S210とほぼ対応するものであるの
で、重複した説明は省略する。 (I)そして、ウエハ面内の膜厚分布が許容範囲になる
までS212,S214等のステップが繰り返され、第
2の設定温度プロファイルが決定される。
【0122】(第3の設定温度プロファイル決定工程の
詳細)次にS300の第3の設定温度プロファイルの決
定の詳細を説明する。第3の設定温度プロファイルの決
定は、第2の設定温度プロファイルの決定(第1の設定
温度プロファイルの修正)によって基板群間での基板の
膜厚分布が低下することがあるため、これを是正するた
めに行われる。即ち、第3の設定温度プロファイルを決
定する目的は第1の温度設定プロファイルを決定する目
的と同様である。基本的な相違は、第1の設定温度プロ
ファイルが成膜中に定常設定温度であるのに対し、第3
の設定温度プロファイルが成膜中に時間変化設定温度で
ある点にある。
【0123】図18は、第3の設定温度プロファイルの
決定手順の詳細を表すフロー図である。図18に示すフ
ロー図は図7に示す第1の設定温度プロファイルの決定
工程と対応している。図7では、S108、S116等
の算出に定常設定温度を用いていたのに対し、図18で
は時間変化設定温度の時間平均を用いていることが相違
する。
【0124】図19にS108、S118において修正
された第2の設定温度プロファイル(第3の設定温度プ
ロファイル)の1例を示す。ここでは、図17に示した
第2の設定温度プロファイルを修正する例を示してい
る。図19(A)に基板群G1〜G5における基板(モ
ニタウエハW1〜W5)それぞれの設定温度プロファイ
ルを、図19(B)に成膜中の時間変化設定温度の平均
値をモニタウエハW1〜W5の位置と対応して示してい
る。この図19は、第1の設定温度プロファイルを示す
図10と対応するものである。
【0125】図19では、第2の設定温度プロファイル
の決定において時間変化設定温度の勾配がただ一つのみ
規定されているものとする。その結果、縦型熱処理炉1
0のゾーン1〜5に設置された基板群G1〜G5(モニ
タウエハW1〜W5)の時間変化設定温度プロファイル
は、成膜中(時刻t4〜t6)において定数項のみが異
なっている(時間変化設定温度の形状自体は変化させて
いない)。
【0126】但し、それぞれの基板群G1〜G5(モニ
タウエハW1〜W5)毎に時間変化設定温度プロファイ
ルの形状を異ならせることも可能である。このときでも
基板群G1〜G5(モニタウエハW1〜W5)のそれぞ
れの設定温度プロファイルは、修正の前後で形状が同一
であるものとする。要するに基板群G1〜G5(モニタ
ウエハW1〜W5)毎に、ウエハ上の膜厚の平均値を目
標膜厚Dtに近づけるべく、適正な時間変化設定温度の
時間平均値の算出、これに基づく設定温度プロファイル
の修正を行えば良いのである。
【0127】なお、既に述べたように成膜工程(時刻t
4〜t6)の前後の工程では設定温度プロファイルを相
互に多少変更することが許容され、また、時間変化設定
温度の開始より少し時間が経過してから処理ガス導入等
の成膜工程を開始した方が良いのはいうまでもない。そ
の他の点では図7と本質的に相違する点はないので、重
複した説明は省略する。
【0128】(その他の実施形態)以上の発明の実施形
態は、本発明の技術的思想の範囲内で、拡張、変更が可
能である。
【0129】まず、第1、第2、第3の設定温度プロフ
ァイルの決定工程は必ずしもこの3つの工程が必須では
なく、それぞれを単独で実施しても差し支えない。第1
および第3の設定温度プロファイル決定工程は基板群が
複数であることが前提であるが、第2の設定温度プロフ
ァイル決定工程は基板群が単数であっても差し支えな
い。
【0130】基板は半導体ウエハには限られず、例えば
ガラス基板であってもよい。時間変化設定温度の勾配は
必ずしも時間的に一定である必要はない。勾配が一定で
なくても基板面内の膜厚分布の均一化を図ることができ
る。
【0131】ヒータの区分の数は5には限られない。ま
た、ヒータの制御には常に中央温度Tcと周縁温度Te
から代表温度Trを算出して行わなければならないとい
うものではなく。何らかの形で基板を代表する温度を適
宜用いることができる。
【0132】中央温度Tcおよび周縁温度Teは、温度
センサSin、Soutの測定信号から推定するのでは
なく、直接測定しても差し支えない。この測定には、例
えば(a)熱電対等の温度センサをモニタウエハW1〜
W5に設置する方法、あるいは(b)放射温度計等によ
る非接触測定を用いることができる。このときには、温
度センサSin、Soutは外しても差し支えない。
【0133】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
基板間(基板群間)あるいは基板面内において膜厚分布
の均一化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る縦型熱処理装置を示す断面図で
ある。
【図2】 本発明に係る縦型熱処理装置を示す斜視図で
ある。
【図3】 本発明に係る縦型熱処理装置のコントローラ
の詳細を示すブロック図である。
【図4】 本発明に係る縦型熱処理装置の設定温度プロ
ファイルの1例を示すグラフである。
【図5】 本発明に係る縦型熱処理装置のコントローラ
による制御手順を表すフロー図である。
【図6】 本発明に係る設定温度プロファイルの決定手
順の概略を表したフロー図である。
【図7】 本発明に係る第1の設定温度プロファイルの
決定手順の詳細を表したフロー図である。
【図8】 ウエハ上で膜厚を測定する測定点の1例を示
す正面図である。
【図9】 ウエハ上の膜厚分布の1例を示す正面図であ
る。
【図10】 修正された設定温度プロファイルの1例お
よび定常設定温度Tsp1の値とウエハの位置との関係
を表したグラフである。
【図11】 第2の設定温度プロファイルの決定手順の
詳細を表すフロー図である。
【図12】 ウエハ面内の膜厚とウエハからの距離の関
係、およびウエハ面内膜厚を均一にするためのウエハ面
内の温度分布の1例を表したグラフである。
【図13】 設定温度Tspと中央温度Tc、周縁温度
Teおよび面内温度差ΔTの時間変化の1例を表したグ
ラフである。
【図14】 設定温度の変化率(勾配)と面内温度差Δ
Tの関係を表したグラフである。
【図15】 修正後の第1の設定温度プロファイルTs
p2を修正前の設定温度プロファイルTsp1と対比し
て示したグラフである。
【図16】 修正後の第1の設定温度プロファイルTs
p2に基づく、設定温度と中央温度Tc、周縁温度Te
および温度差ΔTの時間変化の1例をそれぞれ表すグラ
フである。
【図17】 他の修正後の第1の設定温度プロファイル
Tsp2に基づく、設定温度と中央温度Tc、周縁温度
Teおよび温度差ΔTの時間変化の他の例をそれぞれ表
すグラフである。
【図18】 第3の設定温度プロファイルの決定手順の
詳細を表すフロー図である。
【図19】 修正された第2の設定温度プロファイルお
よび成膜中の時間変化設定温度の平均値をモニタウエハ
W1〜W5の位置と対応して示すグラフである。
【符号の説明】
10 縦型熱処理炉 2 反応管 2b 外管 2a 内管 20 ウエハボート 21 マニホールド 22 フェースプレート 23 ウエハボート 24 蓋体 26 ボートエレベータ 27 排気管 28 圧力調整部 3,31〜35 ヒータ 41〜45 電力制御器 51、52 ガス供給管 61、62 流量調整部 100 コントローラ 110 基板温度推定部 120 代表温度算出部 130 設定温度プロファイル記憶部 140 ヒータ出力決定部
フロントページの続き (72)発明者 鈴木 富士雄 神奈川県津久井郡城山町町屋1丁目2番41 号 東京エレクトロン東北株式会社相模事 業所内 (72)発明者 安原 もゆる 東京都港区赤坂五丁目3番6号 東京エレ クトロン株式会社内 Fターム(参考) 4K029 AA24 EA01 EA08 4K030 HA13 JA01 JA10 5F045 AA06 AA20 AB32 AB33 AF01 AF07 BB02 BB03 DP19 EK22 EK27 EK30 GB01 GB05 GB09 GB17

Claims (33)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の基板群から構成されるバッチ内の
    基板の基板温度を、時間の経過と設定温度との関係を表
    した複数の設定温度プロファイルに従って制御する熱処
    理装置の制御条件を決定する方法であって、 第1のバッチにおける複数の基板群に対してそれぞれ規
    定された設定温度プロファイルであって、処理ガスを導
    入して基板上に膜を形成する熱処理中における設定温度
    が時間の経過と共に変化する時間変化設定温度である設
    定温度プロファイルに従って、前記第1のバッチにおけ
    る複数の基板群を熱処理する第1の熱処理工程、および
    該複数の基板群の基板上に形成された膜の膜厚を測定す
    る第1の膜厚測定工程とを含む第1の熱処理・膜厚測定
    工程と、 前記第1の膜厚測定工程によって測定された前記第1の
    バッチにおける基板群の基板上の膜の膜厚に基づいて、
    熱処理を行った際にそれぞれの基板群間で基板上に形成
    される膜の膜厚が略同一となるように、それぞれの前記
    設定温度プロファイルを修正する第1の設定温度プロフ
    ァイル修正工程と、 を具備することを特徴とする熱処理装置の制御条件決定
    方法。
  2. 【請求項2】 前記熱処理中におけるそれぞれの前記設
    定温度プロファイルの勾配が、時間的に略一定であるこ
    とを特徴とする請求項1記載の熱処理装置の制御条件決
    定方法。
  3. 【請求項3】 前記第1の膜厚測定工程が、それぞれ前
    記基板群の基板上の複数箇所で膜の膜厚を測定し、その
    平均値としてそれぞれの基板の膜厚を算出する工程を含
    むことを特徴とする請求項1記載の熱処理装置の制御条
    件決定方法。
  4. 【請求項4】 前記第1の設定温度プロファイル修正工
    程が、熱処理中の基板温度と膜厚との膜厚温度依存関係
    に基づいて、それぞれの前記設定温度の平均値を算出
    し、算出した平均値に基づいて前記設定温度プロファイ
    ルを修正する工程を含むことを特徴とする請求項1記載
    の熱処理装置の制御条件決定方法。
  5. 【請求項5】 前記第1の設定温度プロファイル修正工
    程で修正された前記第1の設定温度プロファイルに従っ
    て、第2のバッチにおける複数の基板群を熱処理し、該
    複数の基板群の基板上に形成された膜の膜厚を測定する
    第2の熱処理・膜厚測定工程と、 前記第2の熱処理・膜厚測定工程によって測定されたそ
    れぞれの前記基板群の基板上の膜の膜厚に基づいて、熱
    処理を行った際にそれぞれの基板群間で基板上に形成さ
    れる膜の膜厚を略同一とするための、それぞれの前記設
    定温度プロファイルを修正する第2の設定温度プロファ
    イル修正工程と、 を具備することを特徴とする請求項1記載の熱処理装置
    の制御条件決定方法。
  6. 【請求項6】 前記第2の設定温度プロファイル修正工
    程が、熱処理中の基板温度と膜厚との膜厚温度依存関係
    に基づいて、それぞれの前記設定温度プロファイルの前
    記時間変化設定温度の平均値を算出する工程を含むこと
    を特徴とする請求項5記載の熱処理装置の制御条件決定
    方法。
  7. 【請求項7】 前記第2の設定温度プロファイル修正工
    程が、 前記第2の膜厚測定工程において測定された前記第2の
    バッチにおける基板群の基板上の膜の膜厚および前記第
    2の熱処理工程における熱処理中の前記時間変化設定温
    度の時間平均値と、前記第1の膜厚測定工程において測
    定された前記第1のバッチにおける基板群の基板上の膜
    の膜厚および前記第1の熱処理工程における熱処理中の
    前記時間変化設定温度の時間平均値に基づいて、前記膜
    厚温度依存関係を算出する工程を含むことを特徴とする
    請求項6記載の熱処理装置の制御条件決定方法。
  8. 【請求項8】 前記第2の熱処理・膜厚測定工程と、前
    記第2の設定温度プロファイル修正工程を繰り返すこと
    を特徴とする請求項5記載の熱処理装置の制御条件決定
    方法。
  9. 【請求項9】 複数の基板群から構成されるバッチ内の
    基板の基板温度を、 設定温度と時間の経過との関係を表したそれぞれの設定
    温度プロファイルに従って制御する熱処理装置の制御条
    件を決定する方法であって、 複数の基板群に対してそれぞれ設定され、処理ガスを導
    入して基板上に膜を形成する熱処理中における設定温度
    が略一定の定常設定温度であって、かつ複数の基板群間
    で基板上に略同一の膜厚の膜を形成する第1の設定温度
    プロファイルを決定する第1の設定温度プロファイル決
    定工程と、 複数の基板群に対してそれぞれ設定され、処理ガスを導
    入して基板上に膜を形成する熱処理中における設定温度
    が時間の経過と共に変化する時間変化設定温度である第
    2の設定温度プロファイルであって、かつ第1の設定温
    度プロファイルを修正してなる第2の設定温度プロファ
    イルを決定する第2の設定温度プロファイル決定工程
    と、 複数の基板群に対してそれぞれ設定され、処理ガスを導
    入して基板上に膜を形成する熱処理中における設定温度
    が時間の経過と共に変化する時間変化設定温度であり、
    該複数の基板群間で基板上に略同一の膜厚の膜を形成す
    る第3の設定温度プロファイルであって、かつ前記第2
    の設定温度プロファイルを修正してなる第3の設定温度
    プロファイルを決定する第3の設定温度プロファイル決
    定工程と、 を具備することを特徴とする熱処理装置の制御条件決定
    方法。
  10. 【請求項10】 前記第1の設定温度プロファイル決定
    工程が、 熱処理中の定常設定温度が略同一の設定温度プロファイ
    ルに従って、第1のバッチにおける複数の基板群を熱処
    理する第1の熱処理工程、および該複数の基板群の基板
    上に形成された膜の膜厚を測定する第1の膜厚測定工程
    とを含む第1の熱処理・膜厚測定工程と、 前記第1の膜厚測定工程によって測定された前記基板群
    の基板上に形成された膜の膜厚に基づいて、熱処理を行
    った際にそれぞれの前記基板群間で基板上に形成される
    膜の膜厚が略同一となるそれぞれの定常設定温度を算出
    し、算出した定常設定温度に基づいて設定温度プロファ
    イルを修正する第1の設定温度プロファイル修正工程
    と、 を具備することを特徴とする請求項9記載の熱処理装置
    の制御条件決定方法。
  11. 【請求項11】 前記第1の設定温度プロファイル修正
    工程が、熱処理中における基板温度と膜厚との膜厚温度
    依存関係に基づいて、それぞれの前記設定温度プロファ
    イルの前記定常設定温度を算出する工程を含むことを特
    徴とする請求項10記載の熱処理装置の制御条件決定方
    法。
  12. 【請求項12】 前記第1の膜厚測定工程が、前記第1
    のバッチにおける基板群の基板上の複数箇所で膜の膜厚
    を測定し、その平均値としてそれぞれの該基板の膜厚を
    算出する工程を含むことを特徴とする請求項11記載の
    熱処理装置の制御条件決定方法。
  13. 【請求項13】 前記第1の設定温度プロファイル決定
    工程が、 前記第1の設定温度プロファイル修正工程で修正された
    前記設定温度プロファイルに従って、第2のバッチにお
    ける複数の基板群を熱処理し、該複数の基板群の基板上
    に形成された膜の膜厚を測定する第2の熱処理・膜厚測
    定工程と、 前記第2の熱処理・膜厚測定工程によって測定されたそ
    れぞれの前記基板群の基板上に形成された膜の膜厚に基
    づいて、熱処理を行った際にそれぞれの該基板群間で基
    板上に形成される膜の膜厚が略同一になるように、それ
    ぞれの前記設定温度プロファイルを修正する第2の設定
    温度プロファイル修正工程とをさらに具備することを特
    徴とする請求項10記載の熱処理装置の制御条件決定方
    法。
  14. 【請求項14】 前記第2の設定温度プロファイル修正
    工程が、熱処理中の基板温度と膜厚との膜厚温度依存関
    係に基づいて、それぞれの前記設定温度プロファイルの
    定常設定温度を算出する工程を含むことを特徴とする請
    求項13記載の熱処理装置の制御条件決定方法。
  15. 【請求項15】 前記第2の設定温度プロファイル修正
    工程が、 前記第2の膜厚測定工程において測定された前記第2の
    バッチにおける基板群の基板上に形成された膜の膜厚お
    よび前記第2の熱処理工程における熱処理中の定常設定
    温度と、前記第1の膜厚測定工程において測定された前
    記第1のバッチにおける基板群の基板上に形成された膜
    の膜厚および前記第1の熱処理工程における熱処理中の
    定常設定温度に基づいて、前記膜厚温度依存関係を算出
    する工程を含むことを特徴とする請求項14記載の熱処
    理装置の制御条件決定方法。
  16. 【請求項16】 前記第2の熱処理・膜厚測定工程と、
    前記第2の設定温度プロファイル修正工程を繰り返すこ
    とを特徴とする請求項13記載の熱処理装置の制御条件
    決定方法。
  17. 【請求項17】 熱処理中におけるそれぞれの前記第2
    の設定温度プロファイルの前記時間変化設定温度の時間
    平均値と前記第1の設定温度プロファイルの定常設定温
    度が略等しいことを特徴とする請求項9記載の熱処理装
    置の制御条件決定方法。
  18. 【請求項18】 熱処理中におけるそれぞれの前記第2
    の設定温度プロファイルの勾配が、時間的に略一定であ
    ることを特徴とする請求項9記載の熱処理装置の制御条
    件決定方法。
  19. 【請求項19】 前記第2の設定温度プロファイル決定
    工程が、 前記第1の設定温度プロファイルに従って、第3のバッ
    チにおける基板群を熱処理する第3の熱処理工程、およ
    び該基板群の基板面内の膜厚分布を測定する第3の膜厚
    測定工程とを含む第3の熱処理・膜厚測定工程と、 前記第3の膜厚測定工程によって測定された前記基板面
    内の膜厚分布に基づいて、前記第1の設定温度プロファ
    イルを修正する第3の設定温度プロファイル修正工程
    と、 を具備することを特徴とする請求項9記載の熱処理装置
    の制御条件決定方法。
  20. 【請求項20】 前記第3の膜厚測定工程が、前記基板
    上の中央近傍および複数の周縁近傍箇所で膜の膜厚を測
    定する工程を含むことを特徴とする請求項19記載の熱
    処理装置の制御条件決定方法。
  21. 【請求項21】 前記第3の膜厚測定工程が、前記基板
    の中央近傍からの距離の関数として前記基板面内の膜厚
    分布を算出する工程を含むことを特徴とする請求項19
    記載の熱処理装置の制御条件決定方法。
  22. 【請求項22】 前記第3のバッチにおける基板面内の
    膜厚分布が、前記基板の中央近傍からの距離の2乗の関
    数で表されることを特徴とする請求項21記載の熱処理
    装置の制御条件決定方法。
  23. 【請求項23】 前記基板面内の膜厚分布が、基板の中
    央近傍の膜厚と周縁近傍の膜厚の差で表されることを特
    徴とする請求項19記載の熱処理装置の制御条件決定方
    法。
  24. 【請求項24】 前記第3の設定温度プロファイル修正
    工程が、熱処理中の基板温度と膜厚との膜厚温度依存関
    係および前記基板面内の膜厚分布に基づいて、基板上に
    略均一な膜厚の膜を形成するために必要な基板面内の必
    要温度分布を算出する工程を含むことを特徴とする請求
    項19記載の熱処理装置の制御条件決定方法。
  25. 【請求項25】 前記必要温度分布が、基板の中央近傍
    の温度と周縁近傍の温度の差で表されることを特徴とす
    る請求項24記載の熱処理装置の制御条件決定方法。
  26. 【請求項26】 前記第3の設定温度プロファイル修正
    工程が、熱処理中の時間変化設定温度の勾配と基板面内
    の温度分布との勾配面内分布依存関係および前記必要温
    度分布に基づいて、基板上に略均一な膜厚の膜を形成す
    るために必要な前記時間変化設定温度の必要勾配を算出
    し、該必要勾配に基づいて前記第1の設定温度プロファ
    イルを修正する工程を含むことを特徴とする請求項24
    記載の熱処理装置の制御条件決定方法。
  27. 【請求項27】 前記第2の設定温度プロファイル決定
    工程が、 前記第3の設定温度プロファイル修正工程で修正された
    前記第1の設定温度プロファイルに従って、第4のバッ
    チにおける基板群を熱処理する第4の熱処理工程、およ
    び該基板群の基板面内の膜厚分布を測定する第4の膜厚
    測定工程とを含む第4の熱処理・膜厚測定工程と、 をさらに具備することを特徴とする請求項19記載の熱
    処理装置の制御条件決定方法。
  28. 【請求項28】 前記第4の設定温度プロファイル修正
    工程が、熱処理中の基板温度と膜厚との膜厚温度依存関
    係に基づいて、基板上に略均一な膜厚の膜を形成するた
    めに必要な基板面内の必要温度分布を算出する工程を含
    むことを特徴とする請求項27記載の熱処理装置の制御
    条件決定方法。
  29. 【請求項29】 前記第4の設定温度プロファイル修正
    工程が、 前記第4の膜厚測定工程において測定された前記第4の
    バッチにおける基板群の基板上に形成された膜の膜厚お
    よび第2の熱処理工程における熱処理中の前記時間変化
    設定温度の時間平均値と、前記第3の膜厚測定工程にお
    いて測定された前記第3のバッチにおける基板群の基板
    上に形成された膜の膜厚および第3の熱処理工程におけ
    る熱処理中の前記時間変化設定温度の時間平均値に基づ
    いて、前記膜厚温度依存関係を算出する工程を含むこと
    を特徴とする請求項28記載の熱処理装置の制御条件決
    定方法。
  30. 【請求項30】 前記第4の熱処理・膜厚測定工程と、
    前記第4の設定温度プロファイル修正工程を繰り返すこ
    とを特徴とする請求項27記載の熱処理装置の制御条件
    決定方法。
  31. 【請求項31】 前記第3の温度設定プロファイル決定
    工程が、 前記第2の設定温度プロファイルに従って、第5のバッ
    チにおける複数の基板群を熱処理する第5の熱処理工
    程、および該複数の基板群の基板上に形成された膜の膜
    厚を測定する第5の膜厚測定工程とを含む第5の熱処理
    ・膜厚測定工程と、 前記第5の膜厚測定工程によって測定されたそれぞれの
    前記基板群の基板上に形成された膜の膜厚に基づいて、
    熱処理を行った際にそれぞれの基板群間で基板上に形成
    される膜の膜厚が略同一になるそれぞれの前記時間経過
    設定温度の平均値を算出し、算出した平均値に基づいて
    前記第2の設定温度プロファイルを修正する第5の設定
    温度プロファイル修正工程と、 を具備することを特徴とする請求項10記載の熱処理装
    置の制御条件決定方法。
  32. 【請求項32】 処理室内に基板を配置して熱処理を行
    うための熱処理装置であって、 前記基板を加熱する加熱部と、 前記基板上に膜を形成するための処理ガスを前記処理室
    内に導入するガス導入部と、 時間の経過と設定温度との関係を表した設定温度プロフ
    ァイルを含み、かつ前記基板上に膜を形成する熱処理工
    程を記述する熱処理工程記述部を少なくとも有する処理
    レシピに従って、前記加熱部および前記ガス導入部を制
    御する制御部とを具備し、 前記設定温度が、前記熱処理工程中および該熱処理工程
    以前の一定期間で、前記時間変化設定温度であるよう
    に、前記設定温度プロファイルが規定されていることを
    特徴とする熱処理装置。
  33. 【請求項33】 設定温度に従って温度を制御し、基板
    の熱処理を行う方法であって、 前記基板面上の温度分布の安定化のための安定化工程
    と、 処理ガス雰囲気中で前記基板上に膜を形成する熱処理工
    程と、 を具備し、 前記設定温度が、前記熱処理工程中の期間および前記安
    定化工程中の少なくとも一部の該熱処理工程に先立つ期
    間において、前記時間変化設定温度であることを特徴と
    する基板の熱処理方法。
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