JP2002036937A - パレット運搬用車両 - Google Patents

パレット運搬用車両

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JP2002036937A
JP2002036937A JP2000219927A JP2000219927A JP2002036937A JP 2002036937 A JP2002036937 A JP 2002036937A JP 2000219927 A JP2000219927 A JP 2000219927A JP 2000219927 A JP2000219927 A JP 2000219927A JP 2002036937 A JP2002036937 A JP 2002036937A
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pallet
cylinder device
lift cylinder
support member
piston rod
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JP2000219927A
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Koji Amano
浩二 天野
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TCM Corp
Original Assignee
TCM Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 パレットを支持して運搬しさらにダンプさせ
る運搬用車両の部品点数を減らして構造を簡素化する。 【解決手段】 後部車体14に、パレットを支持する支
持フレーム19が設けられ、支持フレーム19は、後部
車体14に設けられた前後部のリフトシリンダ装置2
1,22によって、水平姿勢で昇降自在に構成され、支
持フレーム19の後端部が、ヒンジピン30を介して、
後部リフトシリンダ装置22のピストンロッド22aの
先端部に連結されて支持され、ヒンジピン30は上記ピ
ストンロッド22aの先端部に連結され、支持フレーム
19は、ヒンジピン30を中心として、上下に回動自在
に構成され、支持フレーム19を回動させるダンプシリ
ンダ装置36が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、土砂等を積載した
パレットを運搬し、目的場所でパレットをダンプして土
砂等を排出するのに使用されるパレット運搬用車両に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の運搬用車両としては、例
えば特開平2−193732号公報に示すように、ベッ
セル(パレット)を運搬するものがある。すなわち、リ
ヤフレーム上に、ベッセルを支持するサブフレーム(支
持部材)が設けられている。このサブフレームは、リヤ
フレームに設けられた前部リフトシリンダと後部リフト
シリンダとによって、水平姿勢で昇降自在に構成されて
いる。上記サブフレームの後端部には、左右方向のヒン
ジピンを介してリフトフレームの後部が連結されてい
る。また、リフトフレームの前部は、左右方向の連結ピ
ンを介して、上記後部リフトシリンダのピストンロッド
の先端に連結されている。
【0003】また、リフトフレームの後部には上部ピン
孔と下部ピン孔とが形成され、リヤフレーム内に設けら
れたロックシリンダによって出退するロックピンが上記
ピン孔に対して挿脱自在に構成されている。
【0004】さらに、上記サブフレームは、上記ヒンジ
ピンを中心にして、上下に回動自在に構成されている。
リヤフレームには、サブフレームを回動させるダンプシ
リンダが設けられている。
【0005】これによると、ベッセルを運搬する場合、
前部リフトシリンダと後部リフトシリンダとを伸長させ
て、サブフレームを水平姿勢で上昇させる。これによ
り、ベッセルがサブフレームで支持されて持ち上げられ
る。この際、サブフレームの上昇と共に、リフトフレー
ムが連結ピンとヒンジピンとを介して上昇する。その
後、ロックピンを下部ピン孔に挿入することにより、リ
フトフレームがリヤフレームに固定される。
【0006】このようにしてベッセルを運搬した後、ベ
ッセルをダンプしてベッセル内の土砂を排出する場合、
ダンプシリンダを伸長させることにより、サブフレーム
がヒンジピンを中心にして上方へ回動するため、サブフ
レームと共にベッセルも上方へ回動して傾斜姿勢とな
り、ベッセル内の土砂が排出される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の従
来形式では、図13に示すように、ヒンジピン71はサ
ブフレーム72と共に昇降し、さらに、後部リフトシリ
ンダ73をヒンジピン71よりも前方に設けているた
め、ヒンジピン71と後部リフトシリンダ73のピスト
ンロッド73aの先端部との間に、サブフレーム72と
共に昇降可能なリフトフレーム74を設ける必要があ
る。このため、構造が複雑になってしまうといった問題
があった。
【0008】本発明は、部品点数を減らして構造を簡素
化したパレット運搬用車両を提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本第1発明は、車体の後部に、パレットを支持する
支持部材が設けられたパレット運搬用車両であって、上
記支持部材は、車体に設けられた前後複数のリフトシリ
ンダ装置によって、水平姿勢で昇降自在に構成され、上
記支持部材の後端部が、左右方向のヒンジピンを介し
て、最後部のリフトシリンダ装置のピストンロッドの先
端部に連結されて支持され、上記ヒンジピンは最後部の
リフトシリンダ装置のピストンロッドの先端部に連結さ
れ、上記支持部材は、上記ヒンジピンを中心として、上
下に回動自在に構成され、上記支持部材を回動させるダ
ンプシリンダ装置が設けられているものである。
【0010】これによると、パレットを運搬する場合、
各リフトシリンダ装置のピストンロッドが突出し、支持
部材が水平姿勢で上昇する。これにより、パレットが支
持部材で支持されて持ち上げられる。この際、最後部の
リフトシリンダ装置のピストンロッドの突出によって、
ヒンジピンが支持部材と共に上昇する。
【0011】このようにしてパレットを運搬した後、パ
レットをダンプしてパレット内の収納物を排出する場
合、ダンプシリンダ装置のピストンロッドが突出するこ
とにより、支持部材がヒンジピンを中心として上方へ回
動するため、支持部材と共にパレットも上方へ回動して
傾斜姿勢となり、パレット内の収納物が排出される。
【0012】上記のように、ヒンジピンは最後部のリフ
トシリンダ装置のピストンロッドの先端部に連結されて
いるため、ヒンジピンにかかる鉛直方向の荷重は最後部
のリフトシリンダ装置で直接支持され、従来のようなリ
フトフレームが不要となる。
【0013】また、本第2発明は、車体とヒンジピンと
の間に、前後方向の荷重を受けるアームが設けられ、上
記アームは、前後方向に長く、かつ支持部材の昇降にと
もなって上下に回動自在に構成されているものである。
【0014】これによると、支持部材を上昇させてパレ
ットを持ち上げ、車体を走行させてパレットを運搬して
いる場合、支持部材に作用する前後方向の荷重はアーム
によって受けられる。また、パレットをダンプした場合
にも、支持部材に前後方向の荷重が作用するが、この前
後方向の荷重もアームによって受けられる。これによ
り、最後部のリフトシリンダ装置のピストンロッドが上
記前後方向の荷重によって損傷を受けるのを防止するこ
とができる。
【0015】また、本第3発明は、水平姿勢で上昇位置
まで上昇した支持部材を固定する固定装置が設けられて
いるものである。これによると、各リフトシリンダ装置
のピストンロッドが突出し、支持部材が水平姿勢で上昇
位置まで上昇してパレットを持ち上げた際、上記支持部
材が固定装置で固定される。これにより、万一、不用意
にリフトシリンダ装置内の作動流体圧が低下して上記ピ
ストンロッドが退入しようとした場合、支持部材は、上
昇位置に固定されているため、上昇位置から下降するこ
とはない。したがって、パレットを持ち上げて運搬して
いる際に、不用意に上記ピストンロッドが退入しようと
しても、パレットが地面に落下することは防止され、パ
レットの運搬を支障なく継続して行なうことができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図1
〜図12に基づいて説明する。図10に示すように、1
はパレット2を運搬する運搬用車両である。
【0017】上記パレット2は、上面および後面が開放
された箱状の本体3と、この本体3の両側部から垂下さ
れた複数の脚材4と、これら脚材4の下端に設けられた
左右一対の接地フレーム5とで構成されている。上記本
体3は、脚材4と接地フレーム5とによって、地面から
一定の高さに支持されている。
【0018】上記運搬用車両1は以下のように構成され
る。すなわち、図1に示すように、車体10は、前車輪
11を有する前部車体12と、後車輪13を有する後部
車体14とで構成されている。前部車体12には運転室
15が設けられている。上記前部車体12と後部車体1
4とは、上下一対の連結ピン16から成る連結装置17
を介して、縦軸18の周りに相対旋回自在に連結されて
いる。また、前部車体12と後部車体14との間には、
後部車体14に対して前部車体12を左右方向へ旋回さ
せる向き変更用のシリンダ装置(ステアリングシリンダ
装置:図示せず)が設けられている。
【0019】図1,図2に示すように、上記後部車体1
4上には、上記パレット2を支持する支持フレーム19
(支持部材の一例)が設けられている。上記支持フレー
ム19は、左右一対の前部リフトシリンダ装置21と左
右一対の後部リフトシリンダ装置22とによって、水平
姿勢で昇降自在に構成されている。上記各リフトシリン
ダ装置21,22は、左右方向の下部横ピン23を介し
て縦向き、かつ横ピン23を中心として前後揺動自在に
後部車体14に取付けられている。そして、図3,図5
に示すように、各リフトシリンダ装置21,22のピス
トンロッド21a,22aが退入した場合、支持フレー
ム19が下降位置Aまで下降して後部車体14に支持さ
れる。また、図4,図6に示すように、上記ピストンロ
ッド21a,22aが突出した場合、支持フレーム19
が上昇位置Bまで上昇して後部車体14の上方に持ち上
げられる。
【0020】図2〜図4に示すように、上記両前部リフ
トシリンダ装置21のピストンロッド21aの先端部間
には、左右方向の上部横ピン24を介して、左右方向の
横材25が設けられている。この横材25は、支持フレ
ーム19の前部を下方から支持し、両前部リフトシリン
ダ装置21のピストンロッド21aの出退によって支持
フレーム19の前部を昇降させる。
【0021】また、上記上部横ピン24と後部車体14
との間には、前後方向の荷重を受ける前部アーム26が
左右一対設けられている。すなわち、両前部アーム26
の後端は上記上部横ピン24に回動自在に連結され、前
端は左右方向の前部横ピン27を介して後部車体14に
回動自在に連結されている。尚、図3に示すように、支
持フレーム19が下降位置Aまで下降した場合、上記前
部アーム26は下方へ回動して前後方向へ横倒し、図4
に示すように、支持フレーム19が上昇位置Bまで上昇
した場合、前部アーム26は上方へ回動して後部が上昇
した傾斜姿勢となる。
【0022】図2,図5〜図7に示すように、上記支持
フレーム19の後端部は、左右一対のヒンジピン30を
介して、左右両後部リフトシリンダ装置22のピストン
ロッド22aの先端部に連結されて支持されている。す
なわち、支持フレーム19の後端部には、左右方向で相
対向する3枚1組の取付板31,32,33が左右2組
設けられており、両ヒンジピン30はこれら取付板3
1,32,33に左右方向に挿通されている。両後部リ
フトシリンダ装置22のピストンロッド22aの先端部
は下方から内側の取付板31と中間部の取付板32との
間に挿入され、ヒンジピン30がピストンロッド22a
の先端部を貫通してピストンロッド22aの先端部に連
結されている。上記支持フレーム19はヒンジピン30
を中心として上下へ回動自在に構成されている。
【0023】また、上記ヒンジピン30と後部車体14
との間には、前後方向の荷重を受ける後部アーム34が
左右一対設けられている。すなわち、両後部アーム34
の後端は、中間部の取付板32と外側の取付板33との
間に挿入され、ヒンジピン30に回動自在に連結されて
いる。また、両後部アーム34の前端は、左右方向の後
部横ピン35を介して後部車体14に回動自在に連結さ
れている。尚、図5に示すように、支持フレーム19が
下降位置Aまで下降した場合、上記後部アーム34は下
方に回動して前後方向へ横倒し、図6に示すように、支
持フレーム19が上昇位置Bまで上昇した場合、後部ア
ーム34は上方へ回動して後部が上昇した傾斜姿勢とな
る。
【0024】図1,図2に示すように、上記支持フレー
ム19には、この支持フレーム19を回動させるテレス
コープ形のダンプシリンダ装置36が左右一対設けられ
ている。これら両ダンプシリンダ装置36はそれぞれ左
右方向の取付ピン37を介して回動自在に支持フレーム
19に取付けられており、両ダンプシリンダ装置36の
ピストンロッド36aの先端部が左右方向の連結ピン3
8を介して回動自在に後部車体14に連結されている。
【0025】また、運搬用車両1には、上昇位置B(図
1の実線参照)まで上昇した支持フレーム19を固定す
る後部固定装置40と前部固定装置41とが設けられて
いる。すなわち、図5,図6,図8に示すように、後部
固定装置40は、左右両後部アーム34から垂下された
後部固定板42と、後部車体14に設けられた左右一対
の後部固定ピン43と、上記左右両後部固定板42の下
部に形成された後部ピン孔44に対して上記両後部固定
ピン43を挿脱させる後部固定用シリンダ装置45とで
構成されている。
【0026】上記両後部固定ピン43は後部車体14に
設けられた左右一対の円筒状の後部ボス部材46内に挿
入されて左右方向へ出退自在に保持されている。また、
上記後部固定用シリンダ装置45は両後部固定ピン43
間に設けられており、後部固定用シリンダ装置45のピ
ストンロッド45aの先端に左右一方の後部固定ピン4
3が連結され、後部固定用シリンダ装置45の本体45
bの他端部に左右他方の後部固定ピン43が連結されて
いる。また、図9に示すように、左右両後部ボス部材4
6には、後部固定ピン43の脱落を防ぐストッパ47が
設けられている。
【0027】また、図2〜図4に示すように、上記前部
固定装置41は、上記横材25に垂下された左右一対の
前部固定板49と、後部車体14に設けられた左右一対
の前部固定ピン50と、上記両前部固定板49の下部に
形成された前部ピン孔51に対して上記両前部固定ピン
50を挿脱させる前部固定用シリンダ装置52とで構成
されている。
【0028】上記後部固定装置40と同様に、図9に示
すように、上記両前部固定ピン50は後部車体14に設
けられた左右一対の円筒状の前部ボス部材53内に挿入
されて左右方向へ出退自在に保持されている。また、上
記前部固定用シリンダ装置52は両前部固定ピン50間
に設けられており、前部固定用シリンダ装置52のピス
トンロッド52aの先端に左右一方の前部固定ピン50
が連結され、前部固定用シリンダ装置52の本体52b
の他端部に左右他方の前部固定ピン50が連結されてい
る。また、左右両前部ボス部材53には、後部固定装置
40と同様に、前部固定ピン50の脱落を防ぐストッパ
47が設けられている。
【0029】また、支持フレーム19には、支持された
パレット2を支持フレーム19に固定するロック装置
(図示せず)が設けられている。以下に、上記構成にお
ける作用を説明する。
【0030】土砂等の収納物をパレット2内へ積載した
後、このパレット2を運搬用車両1で運搬する場合、図
10に示すように、支持フレーム19を下降位置Aまで
下降させた状態で、運搬用車両1を後進させ、後部車体
14をパレット2の左右両脚材4間に挿入する。これに
より、支持フレーム19がパレット2の本体3の下方に
位置する。
【0031】その後、図1の実線で示すように、前部お
よび後部リフトシリンダ装置21,22の各ピストンロ
ッド21a,22aを突出させることにより、支持フレ
ーム19が水平姿勢で下降位置Aから上昇位置Bまで上
昇する。これにより、図11に示すように、パレット2
が支持フレーム19で支持されて持ち上げられる。
【0032】この際、パレット2はロック装置(図示せ
ず)によって支持フレーム19に固定される。また、図
1の実線で示すように、両後部リフトシリンダ装置22
のピストンロッド22aの突出によって、両ヒンジピン
30が支持フレーム19と共に上昇する。さらに、前部
アーム26が前部横ピン27を中心に横倒姿勢から上方
へ回動して傾斜姿勢になるとともに、後部アーム34が
後部横ピン35を中心に横倒姿勢から上方へ回動して傾
斜姿勢になる。
【0033】また、図6に示すように、上記後部アーム
34の回動にともなって、後部固定板42が上昇し、後
部ピン孔44が後部固定ピン43の位置に合致する。そ
して、図8および図9の(a)で示すように、後部固定
用シリンダ装置45のピストンロッド45aを突出させ
ることにより、両後部固定ピン43が突出して両後部ピ
ン孔44へ挿入される。これにより、支持フレーム19
の後部が後部固定装置40で上昇位置Bに固定される。
【0034】さらに、図4に示すように、上記支持フレ
ーム19が上昇位置Bまで上昇することにともなって、
左右両前部固定板49も上昇し、前部ピン孔51が前部
固定ピン50の位置に合致する。そして、図9の(a)
で示すように、前部固定用シリンダ装置52のピストン
ロッド52aを突出させることにより、両前部固定ピン
50が突出して両前部ピン孔51へ挿入される。これに
より、支持フレーム19の前部が前部固定装置41で上
昇位置Bに固定される。
【0035】上記のように、支持フレーム19を前後両
固定装置40,41で上昇位置Bに固定することができ
るため、万一、不用意に各リフトシリンダ装置21,2
2内の作動油圧が低下して前部リフトシリンダ装置21
のピストンロッド21aや後部リフトシリンダ装置22
のピストンロッド22aが退入しようとした場合、支持
フレーム19は、上昇位置Bに固定されているため、上
昇位置Bから下降することはない。したがって、パレッ
ト2を持ち上げ、運搬用車両1を走行させてパレット2
を運搬している際に、不用意に上記ピストンロッド21
a,22aが退入しようとしても、パレット2が地面に
落下することは防止され、パレット2の運搬を支障なく
継続して行なうことができる。
【0036】また、運搬用車両1を走行させてパレット
2を運搬している際、運搬用車両1を加減速することに
よって、支持フレーム19に前後方向の荷重が発生す
る。このような前後方向の荷重は前部アーム26と後部
アーム34とによって受けられる。これにより、各リフ
トシリンダ装置21,22のピストンロッド21a,2
2aが前後方向の荷重によって損傷を受けるのを防止す
ることができる。
【0037】パレット2を目的地まで運搬した後、図1
2に示すように、パレット2をダンプしてパレット2内
の収納物(土砂等)を排出する場合、ダンプシリンダ装
置36のピストンロッド36aを突出させることによっ
て、支持フレーム19がヒンジピン30を中心として上
方へ回動するため、支持フレーム19と共にパレット2
も回動して傾斜姿勢となり、パレット2の後端から収納
物が排出される。この際、支持フレーム19は横材25
の上方へ離間する。
【0038】上記のように、ヒンジピン30は後部リフ
トシリンダ装置22のピストンロッド22aの先端部に
連結されているため、ヒンジピン30にかかる鉛直方向
の荷重は左右両後部リフトシリンダ装置22で直接支持
され、従来のようなリフトフレームが不要となる。これ
により、部品点数が削減されて構造が簡素化される。
【0039】また、上記のようにパレット2をダンプす
る場合にも、支持フレーム19に前後方向の荷重が作用
するが、この前後方向の荷重は後部アーム34によって
受けられる。これにより、後部リフトシリンダ装置22
のピストンロッド22aが前後方向の荷重によって損傷
を受けるのを防止することができる。
【0040】パレット2のダンプが終了した後、ダンプ
シリンダ装置36のピストンロッド36aを退入させる
ことによって、支持フレーム19がヒンジピン30を中
心として下方へ回動するため、図11に示すように、支
持フレーム19と共に空のパレット2も回動して傾斜姿
勢から水平姿勢に戻り、図4に示すように、支持フレー
ム19は、その前部が横材25上に支持されて、上昇位
置Bに戻る。
【0041】そして、図9の(b)で示すように、後部
固定用シリンダ装置45のピストンロッド45aを退入
させることにより、両後部固定ピン43が退入して両後
部ピン孔44から脱抜される。これにより、支持フレー
ム19の後部の固定が解除される。同様に、前部固定用
シリンダ装置52のピストンロッド52aを退入させる
ことにより、両前部固定ピン50が退入して両前部ピン
孔51から脱抜される。これにより、支持フレーム19
の前部の固定が解除される。さらに、ロック装置(図示
せず)によるパレット2の支持フレーム19への固定を
解除し、パレット2を支持フレーム19から分離可能な
状態にする。
【0042】その後、図3,図5に示すように、前部お
よび後部リフトシリンダ装置21,22の各ピストンロ
ッド21a,22aを退入させることにより、図1の仮
想線で示すように、支持フレーム19が水平姿勢で上昇
位置Bから下降位置Aまで下降する。これにより、パレ
ット2の両接地フレーム5が接地し、空のパレット2が
地面に下ろされ、支持フレーム19がパレット2の本体
3の下方へ離間する。その後、図10に示すように、運
搬用車両1を前進させて、後部車体14をパレット2の
本体3の下方かつ左右両脚材4間から前方へ脱抜する。
これにより、空のパレット2が地上に残される。
【0043】尚、上記のように支持フレーム19を下降
位置Aと上昇位置Bとの間で昇降させている際には、ダ
ンプシリンダ装置36のピストンロッド36aは、上記
支持フレーム19の昇降に応じて、自由に出退するよう
に切り換えられている。
【0044】また、図9の(b)で示すように、後部固
定用シリンダ装置45のピストンロッド45aを退入さ
せて、両後部固定ピン43を両後部ピン孔44から脱抜
させる場合、左右いずれか一方の後部固定ピン43が一
方の後部ピン孔44から脱抜して一方の後部ボス部材4
6内で一方のストッパ47に係止し、その後、他方の後
部固定ピン43が他方の後部ピン孔44から脱抜する。
これにより、1台の後部固定用シリンダ装置45で左右
両後部固定ピン43を両後部ピン孔44に対して挿脱す
ることができる。
【0045】また、前部固定用シリンダ装置52のピス
トンロッド52aを退入させて、両前部固定ピン50を
両前部ピン孔51から脱抜させる場合も同様にして行わ
れ、これにより、1台の前部固定用シリンダ装置52で
左右両前部固定ピン50を両前部ピン孔51に対して挿
脱することができる。
【0046】上記実施の形態では、図1に示すように、
支持フレーム19にダンプシリンダ装置36を設け、ピ
ストンロッド36aの先端を後部車体14に連結してい
るが、ダンプシリンダ装置36を後部車体14に設け、
ピストンロッド36aの先端を支持フレーム19に連結
してもよい。また、図2に示すように、ダンプシリンダ
装置36の台数は左右2台に限定されるものではなく、
1台または3台以上設けてもよい。
【0047】上記実施の形態では、図1に示すように、
車体10を前部車体12と後部車体14とに分割してい
るが、分割せず一体に構成されているものであってもよ
い。上記実施の形態では、図1に示すように、各リフト
シリンダ装置21,22を後部車体14の前後2箇所に
設けたが、3箇所以上に設けてもよい。また、図2に示
すように、各リフトシリンダ装置21,22を左右2台
ずつ設けているが、1台ずつまたは3台以上ずつ設けて
もよい。
【0048】
【発明の効果】以上のように、本第1発明によると、ヒ
ンジピンは最後部のリフトシリンダ装置のピストンロッ
ドの先端部に連結されているため、ヒンジピンにかかる
鉛直方向の荷重は最後部のリフトシリンダ装置で直接支
持され、従来のようなリフトフレームが不要となる。こ
れにより、部品点数が削減されて構造が簡素化される。
【0049】また、本第2発明によると、最後部のリフ
トシリンダ装置のピストンロッドが前後方向の荷重によ
って損傷を受けるのを防止することができる。また、本
第3発明によると、パレットを持ち上げて運搬している
際に、万一、不用意にリフトシリンダ装置のピストンロ
ッドが退入しようとしても、パレットが地面に落下する
ことは防止され、パレットの運搬を支障なく継続して行
なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における運搬用車両の側面
図である。
【図2】同、運搬用車両の後部車体の平面図である。
【図3】同、運搬用車両の前部リフトシリンダ装置と前
部固定装置との側面図であり、支持フレームを下降位置
まで下降した状態を示す。
【図4】同、運搬用車両の前部リフトシリンダ装置と前
部固定装置との側面図であり、支持フレームを上昇位置
まで上昇した状態を示す。
【図5】同、運搬用車両の後部リフトシリンダ装置と後
部固定装置との側面図であり、支持フレームを下降位置
まで下降した状態を示す。
【図6】同、運搬用車両の後部リフトシリンダ装置と後
部固定装置との側面図であり、支持フレームを上昇位置
まで上昇した状態を示す。
【図7】同、運搬用車両の後部車体の後端部の図であ
る。
【図8】同、運搬用車両の後部固定装置の後面図であ
る。
【図9】同、運搬用車両の後部固定装置と前部固定装置
の動作を示す図であり、(a)は固定状態、(b)は固
定解除状態を示す。
【図10】同、運搬用車両を用いてパレットを運搬する際
の手順を説明するための側面図であり、パレットの前方
に運搬用車両を位置させた状態を示す。
【図11】同、運搬用車両を用いてパレットを支持した際
の側面図である。
【図12】同、運搬用車両を用いて支持したパレットをダ
ンプした際の側面図である。
【図13】従来の運搬用車両の側面図である。
【符号の説明】
1 運搬用車両 2 パレット 10 車体 19 支持フレーム(支持部材) 21 前部リフトシリンダ装置 22 後部リフトシリンダ装置 22a ピストンロッド 30 ヒンジピン 34 後部アーム 36 ダンプシリンダ装置 40,41 固定装置 B 上昇位置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体の後部に、パレットを支持する支持
    部材が設けられたパレット運搬用車両であって、上記支
    持部材は、車体に設けられた前後複数のリフトシリンダ
    装置によって、水平姿勢で昇降自在に構成され、上記支
    持部材の後端部が、左右方向のヒンジピンを介して、最
    後部のリフトシリンダ装置のピストンロッドの先端部に
    連結されて支持され、上記ヒンジピンは最後部のリフト
    シリンダ装置のピストンロッドの先端部に連結され、上
    記支持部材は、上記ヒンジピンを中心として、上下に回
    動自在に構成され、上記支持部材を回動させるダンプシ
    リンダ装置が設けられていることを特徴とするパレット
    運搬用車両。
  2. 【請求項2】 車体とヒンジピンとの間に、前後方向の
    荷重を受けるアームが設けられ、上記アームは、前後方
    向に長く、かつ支持部材の昇降にともなって上下に回動
    自在に構成されていることを特徴とする請求項1記載の
    パレット運搬用車両。
  3. 【請求項3】 水平姿勢で上昇位置まで上昇した支持部
    材を固定する固定装置が設けられていることを特徴とす
    る請求項1または請求項2に記載のパレット運搬用車
    両。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012035676A (ja) * 2010-08-04 2012-02-23 Sanwa Unyu Kogyo Kk 搭載物着脱式運搬車
CN105479349A (zh) * 2015-11-19 2016-04-13 中原内配集团安徽有限责任公司 用于缸套抛丸处理的清丸机
CN108791013A (zh) * 2018-07-24 2018-11-13 威享驿联(厦门)科技有限公司 一种可调式自动货箱装卸装置
CN113333059A (zh) * 2021-07-07 2021-09-03 中信国安建工集团有限公司 城市建筑垃圾分类管理设备及操作方法

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