JP3863998B2 - 輸送車両の突入防止装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ダンプカーや車両運搬車や荷物運搬車等の輸送車両に使用される上下揺動式突入防止装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
荷台を後方に傾動可能ないわゆるダンプカー等の輸送車両においては、荷台傾動時に突入防止部材が邪魔にならないように、突入防止部材を支持する支持フレームを上下方向に揺動可能にしたものがある。例えば支持フレームの前端部を車体フレームの後端部で上下方向に揺動可能に軸支し、揺動軸に巻装した巻ばねによって支持フレームを上方向に附勢すると共に、常時は支持フレームを車体フレーム側のストッパ部に当接させて水平状態にしておくようにした突入防止装置が知られている。その他、荷台後端部と支持フレームとをリンク機構で連結し、荷台の後方への傾動と連動して支持フレームを下方回動させるようにしたものもある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、巻ばねを使用した上下揺動式支持フレームは、走行時に支持フレームの揺動を特にロックする構造になっていない。このため突入防止部材の衝撃吸収機能が十分に発揮されないおそれがある。一方、リンク機構を利用した上下揺動式支持フレームは走行時でも支持フレームの揺動が防止されるが、リンク機構が本来的に複雑であり、特に荷台が水平方向後方にスライドする方式の輸送車両にあってはリンク機構が一層複雑となる。
【0004】
本発明の目的は、上下揺動式の支持フレームを簡単な構成によって走行時に揺動不能に自動ロックすることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため本発明に係る輸送車両の突入防止装置は、車体フレームの後端部に突入防止部材と一体を成して突入防止部材を支持し上下方向に揺動可能に配設された支持フレームと、積荷の上げ降ろし時に地面に当接して車体フレームの後端部の沈下を阻止し車体前部の浮上りを防止する張出および格納可能なジャッキアームと、前記ジャッキアームの格納作動と連動して前記支持フレームの上下方向の揺動を不能にするロック手段とを有しており、前記ジャッキアームの格納作動時には、前記ロック手段が、ジャッキアームと支持フレームとを、直接的に、又はリンク機構ないし連動機構を介して嵌合させるようにした。
【0006】
車両を走行させるときは必ずジャッキアームを格納するから、その格納作動と連動して支持フレームを揺動不能にロックするようにしておけば、走行中の支持フレームの衝撃吸収機能に問題が生じないし、支持フレームの揺動ロックを失念するおそれもない。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の一実施形態を図に基づいて説明する。図1(A)〜(F)は、本発明の適用例としての輸送車両の一種であるボデー積み降ろし車両1であって、重心をCで示すボデー47を降ろすときの工程を順番に示している。なお、同図において2はリフトシリンダ4と揺動アーム5によって後方に傾動可能なリフトフレーム、6は車体フレーム後端に配設されリフトフレーム2の後部下面を支持するガイドローラ、14はリフトフレーム2の後端部に配設されボデー47の下面を支持するローラ、52はボデー47の後端部に配設された接地ローラ、LS1〜LS5は各部材の移動位置を検出するためのリミットスイッチである。ボデー47はリフトフレーム2に沿って前後移動可能な開閉式フック部材に係合可能であって、フック部材の移動によって地面Gとの間で積降しされる。
【0008】
ガイドローラ6の下方近傍の車体フレーム3には、図2に示すようにピン20を中心とし油圧シリンダ15にて上下方向に揺動可能なジャッキアーム16が取付けられている。このジャッキアーム16は、ボデー47の積降し作業時に油圧シリンダ15を伸長させてジャッキアーム16下端の接地ローラ17を地面Gに接地させることにより、車体フレーム3後端部の大幅な沈下を阻止するためのものである。
【0009】
また、ジャッキアーム16に隣接する位置に図3に示すように車体フレーム3と一体のブラケット21が配設され、このブラケット21に突入防止部材18bを有する支持フレーム18の基端部材18aがピン19を中心として上下方向に揺動可能に支持されている。ピン19の周囲には、一端をブラケット21の孔22に止着され他端を基端部材18aと一体のL型鋼23に止着された巻ばね24が巻装され、この巻ばね24によって支持フレーム18が常時上方向に附勢されている。
【0010】
ブラケット21の近傍の車体フレーム3には、固定ナット25付きの支持板26が固定され、この固定ナット25にストッパボルト27が螺合されている。ストッパボルト27の先端部は水平方向後方に延在し、常時は支持フレーム18の基端部材18aのピン19より上方位置の被ストッパ部28に当接し、これにより支持フレーム18が上方揺動限界を規制されほぼ水平状態で停止している。
【0011】
支持フレーム18の後端部には、上方に延在する被押圧板42が固定され、リフトフレーム2を傾動させると被押圧板42がリフトフレーム2の下面で押されるようになっている。支持フレーム18の基端部材18aにはピン19より下方位置で被ロック部40が形成され、この被ロック部40に図2の実線位置(図3では二点鎖線位置)に格納されたジャッキアーム16のロック手段であるロック部41が嵌合している。
【0012】
ボデー積み降ろし車両1の突入防止装置は上述の如く構成され、ボデー47を搭載したリフトフレーム2を後方へ傾動させてボデー47の上げ降ろしをする時は、予め油圧シリンダ15を伸長作動させ、ジャッキアーム16を降ろして接地ローラ17を接地させる。この状態でリフトフレーム2を後方へ傾動させて積荷の上げ降ろしをするのであるが、リフトフレーム2が傾動して被押圧板42を押圧すると、支持フレーム18が巻ばね24に抗して下方へ揺動する。従って、支持フレーム18はリフトフレーム2の傾動の邪魔にならない。
【0013】
一方、積荷の上げ降ろしを完了してボデー積み降ろし車両1を移動させる時は、油圧シリンダ15を縮小作動させてジャッキアーム16を格納する。この時、リフトフレーム2は図1(A)のように既に水平復帰を完了し、また支持フレーム18も図2実線のように水平状態に戻っているので、ジャッキアーム16のロック部41が支持フレーム18の被ロック部40に嵌合する。この嵌合状態では支持フレーム18の上下方向の揺動がストッパボルト27およびロック部41によってまったく不能とされて固定状態となるから、突入防止部材18bとしての十分な衝撃吸収能力が発揮される。
【0014】
以上、本発明の一実施形態につき説明したが、本発明は前記実施形態に限定されることなく種々の変形が可能であって、例えば前記実施形態ではジャッキアーム16と一体のロック部41を直接的に支持フレーム18の被ロック部40に嵌合させるようにしたが、ジャッキアーム16と被ロック部40との間にリンク機構ないし連動機構を配設し、ジャッキアーム16と被ロック部40とが大きく離れている場合でも、リンク機構ないし連動機構を介して、ジャッキアーム16の格納作動で被ロック部40近傍に配設したロック部材が被ロック部40に嵌合する構成とすることも可能である。また、上下揺動式の支持フレーム18が荷台後端部に索状体で吊下げ支持されている型式では、ジャッキアーム16の格納作動と連動して支持フレーム18の上下両方向の揺動を同時に拘束するロック構造とすることも可能である。更に本発明の突入防止装置は、ボデー積み降ろし車両に限定されるものではなく、ダンプカーや車両運搬車等にも使用することが可能である。
【0015】
【発明の効果】
本発明は前述の如く、ジャッキアームの格納作動と連動して支持フレームの上下揺動をロックするようにしたので、輸送車両の走行時に支持フレームが固定されて突入防止部材としての十分な衝撃吸収機能が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (A)〜(F)はダンプ車両の積降し工程の側面図。
【図2】 ダンプ車両の後端部側面図。
【図3】 ダンプ車両の後端部拡大側面図。
【符号の説明】
1 ボデー積み降ろし車両
2 リフトフレーム
3 車体フレーム
4 リフトシリンダ
5 揺動アーム
16 ジャッキアーム
18 支持フレーム
18a 基端部材
18b 突入防止部材
27 ストッパボルト
28 被ストッパ部
40 被ロック部
41 ロック部
Claims (1)
- 車体フレームの後端部に突入防止部材と一体を成して突入防止部材を支持し上下方向に揺動可能に配設された支持フレームと、積荷の上げ降ろし時に地面に当接して車体フレームの後端部の沈下を阻止し車体前部の浮上りを防止する張出および格納可能なジャッキアームと、前記ジャッキアームの格納作動と連動して前記支持フレームの上下方向の揺動を不能にするロック手段とを有しており、前記ジャッキアームの格納作動時には、前記ロック手段が、ジャッキアームと支持フレームとを、直接的に、又はリンク機構ないし連動機構を介して嵌合させることを特徴とする輸送車両の突入防止装置。
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JP28169698A JP3863998B2 (ja) | 1998-10-02 | 1998-10-02 | 輸送車両の突入防止装置 |
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ID=17642715
Family Applications (1)
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JP28169698A Expired - Lifetime JP3863998B2 (ja) | 1998-10-02 | 1998-10-02 | 輸送車両の突入防止装置 |
Country Status (1)
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1998
- 1998-10-02 JP JP28169698A patent/JP3863998B2/ja not_active Expired - Lifetime
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