JP2002027066A - 折り畳み形携帯無線機 - Google Patents

折り畳み形携帯無線機

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JP2002027066A
JP2002027066A JP2000210714A JP2000210714A JP2002027066A JP 2002027066 A JP2002027066 A JP 2002027066A JP 2000210714 A JP2000210714 A JP 2000210714A JP 2000210714 A JP2000210714 A JP 2000210714A JP 2002027066 A JP2002027066 A JP 2002027066A
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Shinya Nakamura
真也 中村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アンテナ部を下部筐体に設けることで、従来
のようなアンテナ部と無線部とを接続する同軸ケーブル
を排除した構成とし、更に、この構成により生じるアン
テナ特性の劣化を改善した折り畳み形携帯無線機を提供
する。 【解決手段】 上部筐体と下部筐体とに分離され、中央
部にヒンジ部を設けた折り畳み形携帯無線機において、
アンテナ部を下部筐体におけるヒンジ部付近に設ける。
また、上部筐体に格納される上部筐体回路部と下部筐体
に格納される下部筐体回路部との接続線を上部筐体回路
部と下部筐体回路部との間隔よりも長く構成すること
で、筐体に生じた高周波電流に対してインダクタンスを
負荷し、アンテナ特性を劣化させる要因となる高周波電
流を損減させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ヒンジ部を有する
折り畳み形携帯無線機に関し、特に、下部筐体にアンテ
ナ部を備えた折り畳み形携帯無線機に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、移動体通信の技術が発展し、これ
に伴い携帯無線機の普及が急増してきた。このような状
況において、ユーザから要求される様々なニーズに応じ
るため、携帯無線機ベンダでは、多種多様な形態をした
携帯無線機を市場に提供している。
【0003】特に、昨今においては、携帯無線機による
インターネット等への接続を可能とする技術が開発さ
れ、これに伴い、モニタの大型化がユーザから強く要望
されている。
【0004】このようなニーズに応じる携帯無線機とし
て、筐体が上部と下部に分離され、この2つの筐体をヒ
ンジ部と呼ばれる接続部で結合した折り畳み式の携帯無
線機が存在する。
【0005】この折り畳み形携帯無線機は、ユーザとの
インターフェースとなる操作部と上方をユーザへ文字で
提供する表示部との面積を広く確保することができると
共に、不使用時は折り畳んだ状態で省スペース化が図
れ、また、使用時に展開したときは、マイクとレシーバ
との間隔を人の耳と口との間隔に近くなるように設計す
ることが可能となるため、通話時に良好な通信品質を提
供することができる特徴があり、上記のようなニーズに
十分応じるものとして、多くの需要を確保している。
【0006】・従来技術1による折り畳み形携帯無線機 このような折り畳み形携帯無線機を従来技術1として、
以下に、その構成を図14に示す。
【0007】図14を参照すると、従来技術による折り
畳み形携帯無線機は、上部筐体101と下部筐体102
とを有して構成され、また、上部筐体101は、上部筐
体前面部103と上部筐体背面部104とを含み、下部
筐体102は、下部筐体前面部105と下部筐体背面部
106とを含んで構成されている。
【0008】更に、上記構成において、上部筐体前面部
103と上部筐体背面部104とにより形成された容器
(上部筐体101内)には、上部筐体回路部108と制
御部110とレシーバ114と表示部118とを格納
し、更に、アンテナ部112とこのアンテナ部112へ
電源を供給するための給電導体113とを有して構成さ
れている。
【0009】また、上記構成において、下部筐体前面部
105と下部筐体背面部106とにより形成された容器
(下部筐体102)には、電池107と下部筐体回路部
109と無線部111とキー操作部115とが格納され
ている。
【0010】更に、上部筐体101と下部筐体102と
は、ヒンジ部117と呼ばれる揺動可能な機構により接
続され、折り畳み及び展開を可能なように構成されてい
る。
【0011】また、上部筐体101に備えられたアンテ
ナ部112は、図中にある同軸ケーブル119を無線部
111と接続され、また、給電導体113を介して上部
筐体回路部108より電池107からの電源が供給され
ている。
【0012】このような折り畳み形携帯無線機におい
て、電池107が下部筐体102に位置されているの
は、保持した場合の重量バランスや机上に置いた場合の
安定性の面が考慮されたものである。
【0013】また、最も電流を消費する送信部を含む無
線部111は、電源パターン毎における電圧ドロップを
低減させるために電池107に近接した場所に設けるこ
とが望ましいため、下部筐体102に位置されている。
更に、このように無線部111を下部筐体102に設け
ることは、折り畳み形携帯無線機の薄型化の観点からも
好都合であった。
【0014】また、上部筐体回路部108と下部筐体回
路部109とは、所定の同対数を有する上下回路部接続
部116により電気的に接続され、この上下回路部接続
部116を介して信号の送受信を行う。また、電池10
7は、下部筐体回路部109に接続されている。従っ
て、電池107は、下部筐体回路部109を介して各構
成に電力を供給している。
【0015】このような構成において、上下回路部接続
部116は、フレキシブルプリント板(フレキシブル基
板)等で構成されている。このようにフレキシブルプリ
ント板を用いるのは、筐体がヒンジ部117において揺
動するため、この誘導の際に導体部が破損しないように
するためである。
【0016】また、折り畳み形携帯無線機の筐体におい
て、強度確保の観点から、従来、上部筐体前面部103
と下部筐体前面部105とには、金属が用いられて構成
されていた。
【0017】これに対して、アンテナ部112は、上部
筐体背面部104における上部に位置されており、上部
筐体回路部108に設けられた給電導体113と接触接
続されていた。更に、この給電導体113は、図14に
おける上部筐体回路部108、上下回路部接続部11
6、及び下部筐体回路部109を介して電源07より電
力を受け取っている。
【0018】また、無線部111とアンテナ部112と
を接続する同軸ケーブル119は、図示しないケーブル
留め金具により所定の位置に固定されているものであ
る。
【0019】このような構造を有する折り畳み形携帯無
線機によるアンテナ部12の展開時におけるリターンロ
ス特性を図15に示す。
【0020】但し、本発明において使用したリターンロ
ス特性とは、無線部よりアンテナ部(より具体的には無
線部とアンテナ部との間に構成したインピーダンス整合
回路からアンテナ部)へ信号を出力した場合におけるア
ンテナ部から反射されて帰ってくる信号の電流レベル
と、元の入力した信号の電流レベルと、を比較したもの
である。
【0021】ここで、この図15に示すリターンロス特
性を測定するにあたり、使用した折り畳み形携帯無線機
の主要寸法は、上部筐体回路部108及び下部筐体回路
部109の長さがそれぞれ約75mm×約40mmであ
り、上部筐体101及び下部筐体102の長さがそれぞ
れ約90mm×約45mmであり、また、上部筐体回路
部108と下部筐体回路部109との間隔が約15mm
である。
【0022】このような構成において、アンテナ部11
2は、アンテナ部112のケース内部にヘリカル・アン
テナが実装されているものとする。但し、このヘリカル
・アンテナの寸法は、約6φmm(径)×約15mm
(高さ)とし、給電導体113とと無線部111との間
に設けられたインピーダンス整合回路(図示せず)によ
り給電線とのインピーダンス整合を図っているものとす
る。
【0023】ここで、図15を参照すると、本従来技術
により試作した折り畳み形携帯無線機は、リターンロス
特性を−10dBとした場合に約40MHz程度の帯域
幅が得られることが判明する。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
図15に示した従来技術1による折り畳み形携帯無線機
の構造では、アンテナ部112と無線部111とを接続
するために同軸ケーブル119を設ける必要があり、こ
のため、製造工程において、組み立て性(組み立て効
率)が折り畳み式でない形態無線機よりも劣ってしまう
という問題が存在した。
【0025】・従来技術2による折り畳み形携帯無線機 このような問題を解決する方法として、図16に示すよ
うにアンテナ部112を下部筐体に配置する構成が考え
られる。これを従来技術2とする。
【0026】図16を参照すると、この従来技術2によ
る構成では、アンテナ部112と給電導体113とを下
部筐体102における上部に位置し、これにより、上記
したようなアンテナ部112と無線部111とを接続す
る同軸ケーブル119をなくした構成となっている。ま
た、他の構成は、図14に示す折り畳み形携帯無線機と
同様なものである。但し、アンテナを下部筐体102に
構成したことに伴い、回路におけるインピーダンスが変
化したため、アンテナ部112と無線部111との間に
配置してあるインピーダンス整合回路を調整し直してい
る。
【0027】このように、アンテナ部112を下部筐体
102に位置した場合におけるリターンロス特性を図1
7に示す。
【0028】図17を参照すると、従来技術2による折
り畳み形携帯無線機では、図15のリターンロス特性を
測定した折り畳み形携帯無線機と同様なアンテナ部11
2(ヘリカル・アンテナも含む)を使用しているにも関
わらず、アンテナが送受信可能な帯域が極端に狭くなる
という問題が発生する。これは、例えばリターンロス特
性が−10dBである場合に注目すると、図15では、
約40MHz程度の帯域幅であったのに対して、図17
では、約30MHz程度の帯域幅となっていることから
も明らかである。
【0029】これは、上部筐体回路部108又はアンテ
ナ部112付近の筐体(本従来技術では筐体前面部を金
属で構成しているため、具体的には筐体前面部)の導体
部分がアンテナと対向するため、アンテナに生じた電流
と逆向きの電流が、この導体部分に生じ、この生じた電
流がアンテナからの電磁波の出力を妨げるためであると
考えられる。
【0030】従って、本発明は、上記問題に鑑みなされ
たもので、アンテナ部を下部筐体に設けることで、従来
のようなアンテナ部と無線部とを接続する同軸ケーブル
を排除した構成とし、更に、この構成により生じるアン
テナ特性の劣化を改善した折り畳み形携帯無線機を提供
することを目的とする。
【0031】
【課題を解決するための手段】係る目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、複数の筐体に分離され、分
離された各々の筐体が揺動する1つ以上のヒンジ部によ
り接続された折り畳み形携帯無線機であって、複数の筐
体のうち、第1の筐体は、所定の電磁波を受信し、電流
に変換するアンテナ部と、アンテナ部を介して信号を送
受信する無線部と、第1の筐体に格納された1つ以上の
回路を電気的に接続する第1の回路部と、を格納し、ア
ンテナ部と無線部とは、第1の回路部を介して接続され
ていることを特徴とする。
【0032】また、請求項2記載の発明によれば、請求
項1記載の折り畳み形携帯無線機において、アンテナ部
は、第1の筐体において、1つ以上のヒンジ部の内、第
1のヒンジ部により第1の筐体でない第2の筐体と接続
された側に位置されることを特徴とする。
【0033】また、請求項3記載の発明によれば、請求
項1または2記載の折り畳み形携帯無線機において、複
数の筐体は、折り畳み形携帯無線機の上部に位置される
上部筐体と、折り畳み形携帯無線機の下部に位置される
下部筐体と、の2つであり、第1の筐体は、下部筐体で
あることを特徴とする。
【0034】また、請求項4記載の発明によれば、請求
項1から3のいずれか1項に記載の折り畳み形携帯無線
機において、第1の筐体は、アンテナ部と無線部とに電
力を供給する電池をさらに格納することを特徴とする。
【0035】また、請求項5記載の発明によれば、請求
項2から4のいずれか1項に記載の折り畳み形携帯無線
機において、第2の筐体は、第2の筐体に格納された1
つ以上の回路を電気的に接続する第2の回路部を格納
し、折り畳み形携帯無線機は、高周波の電流に対して負
荷となるインダクタンスを有して構成された導体によ
り、第1の回路部と第2の回路部とを接続する回路部接
続部をさらに有することを特徴とする。
【0036】また、請求項6記載の発明によれば、請求
項5記載の折り畳み形携帯無線機において、回路部接続
部は、フレキシブル基板により成形されることを特徴と
する。
【0037】また、請求項7記載の発明によれば、請求
項5または6記載の折り畳み形携帯無線機において、回
路部接続部は、螺旋構造を有することを特徴とする。
【0038】また、請求項8記載の発明によれば、請求
項7記載の折り畳み形携帯無線機において、回路部接続
部における螺旋構造の部分は、第1のヒンジ部内に格納
されていることを特徴とする。
【0039】また、請求項9記載の発明によれば、請求
項7または8記載の折り畳み形携帯無線機において、回
路部接続部は、第1の回路部に接続される帯状の第1の
領域と、第2の回路部に接続される帯状の第2の領域
と、第1及び第2の領域を接続する帯状の第3の領域
と、を有して構成され、第3の領域は、回路部接続部を
螺旋構造に組み立てた場合に、第1の領域と第2の領域
とが接触しないよう構成されていることを特徴とする。
【0040】また、請求項10記載の発明によれば、請
求項7から9のいずれか1項に記載の折り畳み形携帯無
線機において、螺旋構造は、1巻きであることを特徴と
する。
【0041】また、請求項11記載の発明によれば、請
求項7から9のいずれか1項に記載の折り畳み形携帯無
線機において、螺旋構造は、2巻き以上であることを特
徴とする。
【0042】また、請求項12記載の発明によれば、請
求項7または8記載の折り畳み形携帯無線機において、
回路部接続部は、第1及び第2の回路部の内、何れか一
方の回路部に接続される帯状の複数の第1の領域と、第
1及び第2の回路部の内、他方の回路部に接続される帯
状の1つ以上の第2の領域と、を有して構成され、第1
の領域は、第2の領域の数よりも1多く構成され、第1
の領域と第2の領域とは、それぞれ交互に配置され、回
路部接続部は、交互に配置された第1及び第2の領域の
内、それぞれ隣り合う第1の領域及び第2の領域を接続
する帯状の複数の第3の領域をさらに有して構成され、
第3の領域は、第1の領域と同数設けられ、且つ、回路
部接続部を螺旋構造に組み立てた場合に、第1の領域と
第2の領域とが接触しないよう構成されていることを特
徴とする。
【0043】また、請求項13記載の発明によれば、請
求項12記載の折り畳み形携帯無線機において、第1の
領域は、2つであり、第2の領域は、1つであることを
特徴とする。
【0044】また、請求項14記載の発明によれば、請
求項7または8記載の折り畳み形携帯無線機において、
回路部接続部は、第1の回路部に接続される帯状の複数
の領域と、第1の回路部に接続される帯状の複数の第2
の領域と、を有して構成され、第1の領域は、第2の領
域と同数構成され、第1の領域と第2の領域とは、それ
ぞれ交互に配置され、回路部接続部は、交互に配置され
た第1及び第2の領域の内、それぞれ隣り合う第1の領
域及び第2の領域を接続する帯状の複数の第3の領域を
さらに有して構成され、第3の領域は、第1の領域と同
数設けられ、且つ、回路部接続部を螺旋構造に組み立て
た場合に、第1の領域と第2の領域とが接触しないよう
構成されていることを特徴とする。
【0045】また、請求項15記載の発明によれば、請
求項14記載の折り畳み形携帯無線機において、第1、
第2及び第3の領域は、それぞれ2つであることを特徴
とする。
【0046】また、請求項16記載の発明によれば、請
求項6記載の折り畳み形携帯無線機において、回路部接
続部は、第1の回路部に接続される帯状の第1の領域
と、第2の回路部に接続される帯状の第2の領域と、第
1及び第2の領域を接続する第3の領域と、を有して構
成され、第3の領域は、クランク状に構成された帯状の
フレキシブル基板を交互にコ字形に組み合わせた形状で
あることを特徴とする。
【0047】また、請求項17記載の発明によれば、請
求項7または8記載の折り畳み形携帯無線機において、
回路部接続部は、第1の回路部に接続される帯状の第1
の領域と、第2の回路部に接続される帯状の第2の領域
と、第1及び第2の領域を接続する第3の領域と、を有
して構成され、第3の領域は、クランク状に構成された
帯状のフレキシブル基板を交互にコ字形に組み合わせた
形状であり、且つ、回路部接続部を螺旋構造に組み立て
た場合に、第1の領域と第2の領域とが接触しないよう
構成されていることを特徴とする。
【0048】また、請求項18記載の発明によれば、請
求項5から17のいずれか1項に記載の折り畳み形携帯
無線機において、第2の筐体は、金属で形成され、且
つ、第2の回路部と電気的に接続されていることを特徴
とする。
【0049】また、請求項19記載の発明によれば、請
求項18記載の折り畳み形携帯無線機において、第1の
筐体は、絶縁物で形成されていることを特徴とする。
【0050】また、請求項20記載の発明によれば、請
求項5から17のいずれか1項に記載の折り畳み形携帯
無線機において、第1の筐体は、金属で形成され、且
つ、第1の回路部と電気的に接続されていることを特徴
とする。
【0051】また、請求項21記載の発明によれば、請
求項5から17のいずれか1項に記載の折り畳み形携帯
無線機において、第1の筐体及び第2の筐体は、全て絶
縁物で構成されていることを特徴とする。
【0052】また、請求項22記載の発明によれば、第
1の筐体は、金属で形成され、且つ、第1の回路部と電
気的に接続され、第2の筐体は、金属で形成され、且
つ、第2の回路部と電気的に接続され、第1の筐体と第
2の筐体とは、それぞれが電気的に直接接続されないよ
う構成されていることを特徴とする。
【0053】また、請求項23記載の発明によれば、請
求項5から17のいずれか1項に記載の折り畳み形携帯
無線機において、第1の筐体は、折り畳み形携帯無線機
における第1の筐体の前面部を構成する第1の筐体前面
部と、折り畳み形携帯無線機における第1の筐体の背面
部を構成する第1の筐体背面部と、を有して構成され、
第2の筐体は、折り畳み形携帯無線機における第2の筐
体の前面部を構成する第2の筐体前面部と、折り畳み形
携帯無線機における第2の筐体の背面部を構成する第2
の筐体背面部と、を有して構成され、第1及び第2の筐
体前面部及び第1及び第2の筐体背面部のいずれか1つ
以上は、金属で形成され、且つ、同一の筐体に格納され
た第1若しくは第2の回路部と電気的に接続されている
ことを特徴とする。
【0054】また、請求項24記載の発明によれば、請
求項5から17のいずれか1項に記載の折り畳み形携帯
無線機において、第1の筐体は、折り畳み形携帯無線機
における第1の筐体の前面部を構成する第1の筐体前面
部と、折り畳み形携帯無線機における第1の筐体の背面
部を構成する第1の筐体背面部と、を有して構成され、
第2の筐体は、折り畳み形携帯無線機における第2の筐
体の前面部を構成する第2の筐体前面部と、折り畳み形
携帯無線機における第2の筐体の背面部を構成する第2
の筐体背面部と、を有して構成され、第2の筐体背面部
は、金属で形成され、且つ、第2の回路部と電気的に接
続されていることを特徴とする。
【0055】また、請求項25記載の発明によれば、請
求項5から17のいずれか1項に記載の折り畳み形携帯
無線機において、第1の筐体は、折り畳み形携帯無線機
における第1の筐体の前面部を構成する第1の筐体前面
部と、折り畳み形携帯無線機における第1の筐体の背面
部を構成する第1の筐体背面部と、を有して構成され、
第2の筐体は、折り畳み形携帯無線機における第2の筐
体の前面部を構成する第2の筐体前面部と、折り畳み形
携帯無線機における第2の筐体の背面部を構成する第2
の筐体背面部と、を有して構成され、第1の筐体前面部
は、金属で形成され、且つ、第1の回路部と電気的に接
続され、第2の筐体前面部は、金属で形成され、且つ、
第2の回路部と電気的に接続され、第1及び第2の筐体
前面部は、それぞれが電気的に直接接続されないよう構
成されていることを特徴とする。
【0056】また、請求項26記載の発明によれば、請
求項5から25のいずれか1項に記載の折り畳み形携帯
無線機において、第1の回路部の寸法と第2の回路部の
寸法とは、同一であることを特徴とする。
【0057】また、請求項27記載の発明によれば、請
求項26記載の折り畳み形携帯無線機において、第1及
び第2の回路部の寸法は、共に約75mm×約40mm
であることを特徴とする。
【0058】また、請求項28記載の発明によれば、請
求項5から25のいずれか1項に記載の折り畳み形携帯
無線機において、第2の回路部の長さは、第1の回路部
の長さの約1/2であることを特徴とする。
【0059】また、請求項29記載の発明によれば、請
求項5から25のいずれか1項に記載の折り畳み形携帯
無線機において、第1の回路部の寸法は、約75mm×
約40mmであり、第2の回路部の寸法は、約75mm
×約15mmから約75mm×約35mmであることを
特徴とする。
【0060】また、請求項30記載の発明によれば、請
求項26から29のいずれか1項に記載の折り畳み形携
帯無線機において、第1及び第2の筐体の寸法は、共に
約90mm×約45mmであることを特徴とする。
【0061】また、請求項31記載の発明によれば、請
求項5から30のいずれか1項に記載の折り畳み形携帯
無線機において、第1の回路部と第2の回路部との間隔
は、約15mmであり、回路部接続部の導体部分の長さ
は、約40mmであることを特徴とする。
【0062】また、請求項32記載の発明によれば、請
求項5から31のいずれか1項に記載の折り畳み形携帯
無線機において、アンテナ部は、ヘリカル・アンテナを
有して構成され、ヘリカル・アンテナの寸法は、約6φ
mm×15mmであることを特徴とする。
【0063】
【発明の実施の形態】以下、本発明を好適に実施した形
態について、例を揚げて説明する。
【0064】〔本発明の特徴〕先に、本発明の特徴につ
いて触れておくと、本発明による折り畳み形携帯無線機
は、端末自体が下部筐体と上部筐体とを有して構成さ
れ、下部筐体には、少なくとも電池と無線部とが設けら
れ、又、上部筐体には、任意の回路部が実装された折り
畳み形携帯無線機において、アンテナを下部筐体に実装
するよう構成し、且つ、上部筐体回路部と下部筐体回路
部とを接続する上下回路部接続部の配線の長さを上部筐
体回路部と下部筐体回路部との間隔より長く構成したこ
とを特徴としている。
【0065】これにより、本発明による折り畳み形携帯
無線機では、従来必要とされていたアンテナと無線部と
を接続する同軸ケーブルが組み込まれない構成となり、
組み立て効率(生産性)を向上させることが可能とな
る。
【0066】更に、上部筐体回路部と下部筐体回路部と
の間隔よりも上下回路部接続部を長く構成したことによ
り、本発明では、上部筐体の回路部等における導体部分
の影響を原因とするアンテナ特性の劣化を軽減すること
が可能となる。これは、上部筐体回路部と下部筐体回路
部との間にインピーダンスを設けることで、上部筐体と
下部筐体との間で振動する電流の量を損減させるためで
ある。
【0067】また、本発明の折り畳み形携帯無線機で
は、上下筐体の一部若しくは全体を構成する材質を、金
属(ダイキャスト)若しくはモールド(絶縁物)から選
択する。これは本来、端末全体をモールドで構成した方
がアンテナに対する影響を防止し、アンテナ特性を良好
なものとして構成することが可能となるが、端末全体の
強度を考慮した場合、筐体を金属で構成することが望ま
れるためである。
【0068】しかしながら、上部筐体及び下部筐体共に
金属で構成した場合、一方の筐体をが他方の筐体とヒン
ジ部で接続されていると、この金属に生じた電流がヒン
ジ部を介して筐体回路部との間で振動する。この振動す
る電流は、アンテナに生じた電流に対して必ずしも同一
の位相であるとは限らず、多々、アンテナの特性を劣化
させるよう動作するものとなる。
【0069】従って、本発明による折り畳み形携帯無線
機では、上部筐体及び下部筐体を金属で構成した場合、
上部筐体を構成する金属と下部筐体を構成する金属とが
展開時において接続されないよう構成することを更なる
特徴としている。
【0070】〔第1の実施形態〕このことを考慮して、
以下に本発明を好適に実施した第1の実施形態につい
て、図面を用いて詳細に説明する。
【0071】{第1の実施形態の構成} ・折り畳み形携帯無線機の構成 図1は、本発明の第1の実施形態による折り畳み形携帯
無線機の構成を示す斜視図である。図1において、本実
施形態による折り畳み形携帯無線機は、上部筐体1と下
部筐体2とを有して構成され、また、この2つの筐体を
ヒンジ部17により接続する構成となっている。
【0072】上記構成における上部筐体1は、上部筐体
前面部3と上部筐体背面部4とを有して構成され、この
上部筐体前面部3と下部筐体背面部4とにより形成され
る容器の内部に、上部筐体回路部8と制御部10とレシ
ーバ14と表示部18とを格納して構成される。
【0073】また、下部筐体2は、上部筐体1と同様
に、下部筐体前面部5と下部筐体背面部6とを有して構
成され、この下部筐体前面部5と下部筐体背面部6とに
より形成される容器の内部に、電池7と下部筐体回路部
9と無線部11と給電導体13とキー操作部15とを格
納して構成される。更に、下部筐体2は、上部筐体1と
の間に設けられたヒンジ部17の近傍にアンテナ12を
有している。
【0074】ここで、ヒンジ部17は、上部筐体1と下
部筐体2とを接続する揺動可能な継手具であり、中心軸
の周りに上部筐体1と下部筐体2とを揺動させるための
ものである。
【0075】また、ヒンジ部17の近傍に位置するアン
テナ部12は、下部筐体2における上部筐体1側に設け
られたものであり、給電導体13を介して無線部11と
接続されている。但し、従来技術によるアンテナ部は、
上記構成において上部筐体に位置されており、無線部と
同軸ケーブルを介して接続されるものであった。これに
対して、本実施形態では、無線部11とアンテナ部12
とを接続するにあたり同軸ケーブルを必要としない。但
し、アンテナ部12と電池7とは直接接続されるもので
なく、給電導体13、インピーダンス整合回路(図示せ
ず)、及び下部筐体回路部9を介して接続されるもので
ある。
【0076】ここで、インピーダンス整合回路は、アン
テナ部12と無線部11との間で信号の反射が生じるこ
とを防止するための回路であり、アンテナ部12方向へ
入力インピーダンスとインピーダンス整合回路を含む無
線部11側からの出力インピーダンスを等しくさせるた
めの回路である。
【0077】このような構成では、無線部11と電池7
とが共に下部筐体2に格納されているため、電池7と無
線部11とを接続する導線の距離を従来よりも短くする
ことが可能となり、このため、上記のような構成の簡略
化(組み立て性の向上)の効果の他に、送信時に無線部
11に対して大きな電流を供給しても、他の回路に供給
される電圧が降下することを防止できるという効果も得
られる。
【0078】また、電池7は、下部筐体回路部9に対し
て電源を供給し、この下部筐体回路部9を介して各回路
部に電源が供給される。更に、上部筐体1が格納する上
部筐体回路部8へは、下部筐体回路部9からヒンジ部1
7の上下回路部接続部16を介して供給される。
【0079】また、下部筐体2に格納された無線部11
は、送受信に必要な各回路を含むものであり、送信する
情報に対して必要に応じて拡散変調等の処理を実行する
ものである。
【0080】また、キー操作部15は、下部筐体前面部
5より下部筐体2表面に露出しているものであり、ユー
ザと制御部10とのインタフェースとなるものである。
【0081】一方、上部筐体に格納された制御部10
は、上部筐体1及び下部筐体2に格納された各回路部を
制御するための構成であり、レシーバ14は、ユーザに
対して音声の入出力インタフェースとして機能するもの
であり、また、表示部18は、上部筐体前面部3より上
部筐体1表面に露出しているもので、ユーザに対して各
種情報を視覚的に提供するものである。また、これら
は、上部筐体回路部8を介して電源が供給されている。
【0082】更に、上部筐体回路部8と下部筐体回路部
9とは、ヒンジ部17における上下回路部接続部16を
介して接続されている。この上下回路部接続部16は、
本実施形態においてはフレキシブルプリント板により製
造されており、揺動可能なヒンジ部17の変形(折り畳
み時及び展開時)に応じて変形し、上部筐体回路部8と
下部筐体回路部9との接続を保持するよう動作する。
【0083】・上下回路部接続部16の構成 本発明では、上記したような、アンテナ電流を妨害する
電流(妨害電流)の発生を防止するために、この上下回
路部接続部16を妨害電流に対する負荷として機能させ
ている。
【0084】この上下回路部接続部16を図2に示す。
図2を参照すると、本発明による上下回路部接続部16
は、上部筐体回路部8に結合される側と下部筐体回路部
9に接続される側とにおいて共に帯状に形成された領域
(領域A及び領域B)を有し、この帯状の領域が互いに
平行となるように、中心付近の領域において上部筐体回
路部8に接続される側と下部筐体回路部9に接続される
側とを結んだ線分に対して斜め方向(若しくは垂直方
向)に形成された帯状の領域を有している。従って、本
実施形態による上下回路部接続部16は、展開時におい
て図2の(a)に示すようにS字形に似た構成で形成さ
れている。
【0085】また、この上下回路部接続部16を折り畳
み形携帯無線機に組み込んだ状態は、図2の(b)に示
すような螺旋状に回転させた構成となる。ここで、図2
の(b)を参照すると明らかなように、本実施形態によ
る上下回路部接続部16は、フレキシブルプリント板を
リング状に構成した場合に辺同士が互いに接触しないよ
う構成している。これは、この上下回路部接続部16を
格納するヒンジ部17が揺動し、これに準じて上下回路
部接続部16が揺動するため、組み立て時に接点を有し
ていると、フレキシブルプリント板が破損する恐れが存
在するからである。従って、本実施形態による上下回路
部接続部16は、図2の(a)に示すように、展開時に
おいて、領域Aと領域Bとが互いに重ならないように形
成されている。
【0086】次に、図3及び図4を用いて、本実施形態
による上下回路部接続部16をより詳細に説明する。
【0087】図3は、本実施形態による上下回路部接続
部16に接続される上部筐体回路部8及び下部筐体回路
部9と、上下回路部接続部16を格納するヒンジ部17
と、を示す側面図であり、図4は、本実施形態による上
下回路部接続部16を示す側面図である。
【0088】図3を参照すると、本実施形態では、上部
筐体回路部8の長さをL1とし、下部筐体回路部9の長
さをL2とし、また、上部筐体回路部8と下部筐体回路
部9との間隔をGとしている。また、図4を参照する
と、本実施形態では、上下回路部接続部16の長さ(展
開時)をLsとしている。
【0089】両図からも明らかなように、本実施形態で
は、上部筐体回路部8と下部筐体回路部9との間隔Gに
対して展開時の上下回路部接続部16の長さLsが長く
なるように構成している。これは、上下回路部接続部1
6のヒンジ部17に格納される領域において、上述した
ように螺旋状に構成することで実現されている。
【0090】このように、螺旋状とすることにより上部
筐体回路部8と下部筐体回路部9との間隔Gより上下回
路部接続部16長Lsを長く構成する理由としては、上
部筐体1から下部筐体回路部9へ、若しくは下部筐体か
ら上部筐体回路部8へ流れる電流の経路を長くすること
により、両者の間に高周波電流に対するインダクタンス
を発生させ、これにより、高周波の妨害電流の電流量を
損減させるためである。
【0091】・筐体に生じた電流 ここで、上部筐体1若しくは下部筐体2に生じた電流の
動作及び作用を図面を用いて説明する。但し、電流の生
じる筐体は、金属(ダイキャスト)で構成されたもので
ある。
【0092】図5は、上部筐体1(ここでは上部筐体1
のみに対して説明する。但し、下部筐体2に対しても同
様な説明となる。)に電流が生じ、この生じた電流が上
下回路部接続部16を介して下部筐体回路部9へ流れる
動作を視的に示す図である。
【0093】この図において、上部筐体1における上部
筐体背面部4は、図中Aにおいて上部筐体回路部8と電
気的に接続されており、上部筐体1に発生した高周波の
電流は、このAを介して上部筐体回路部8のアースに流
れるものとする。
【0094】このような構成において、上部筐体1に着
目し、この筐体に生じる高周波の電流について説明する
と、図6に示すように、この筐体が金属により製造され
ていた場合、筐体には外界から入力される電磁波により
高周波の電流が生じる。但し、発生した電流の流れる方
向は任意の方向であるが、上部筐体1の中心と下部筐体
2の中心とを結んだ方向のみ、限定して説明することと
する。
【0095】ここで、筐体に入力される電磁波の位相が
任意の値であるため、上部筐体1(上部筐体背面部4に
発生する高周波の電流も任意の位相となり、必ずしもア
ンテナ部12が送受信する電磁波の位相と同一とは限ら
ないものとなる。従って、筐体に生じた高周波の電流を
基に発生した電界は、アンテナ部12の電流発生を妨害
し、これにより、アンテナの特性(性能)を低下させる
よう作用する場合が存在する。これは、図6中に示すよ
うに、アンテナ部12をヘリカル・アンテナ12−1で
構成した場合に限定されず、他の構成を有するアンテナ
で構成した場合も同様である。
【0096】このような障害を防止するために、本実施
形態では、上下回路部接続部16を上部筐体回路部8と
下部筐体回路部9との間隔Gよりも長く構成することで
インダクタンスを構成し、上部筐体1及び下部筐体回路
部9(若しくは下部筐体回路部2及び上部筐体回路部
8)の間を振動する高周波の電流に対してインピーダン
スを負荷する。更に、本実施形態では、この長く構成し
た上下回路部接続部16をヒンジ部17内で螺旋状に巻
くことにより、上下回路部接続部16をコイルとして作
用させ、上記のインピーダンスを更に増加させている。
【0097】上記のように構成することで、アンテナ部
12が筐体(上部筐体1及び下部筐体2)と回路部(上
部筐体回路部8及び下部筐体回路部9)とを流れる電流
(即ち、上下回路部接続部16を流れる高周波の電流)
により発生する電界より受ける影響が低減され、アンテ
ナが送受信可能な帯域幅を広げることが可能となる。こ
れは、間隔Gより上下回路部接続部16長Lsを長く構
成し、且つ、この上下回路部接続部16をリング状に構
成したために、アンテナに入射した電磁波より電流が発
生することを妨害する筐体と回路部とに流れる電流が減
少したためであると考えられる。
【0098】但し、筐体と回路部との間にコイル状の上
下回路部接続部16を構成を設けることでインピーダン
スが負荷され、上部筐体1及び下部筐体回路部9若しく
は下部筐体2及び上部筐体回路部8との間を振動する高
周波の電流が低減されることと、アンテナ部12に電界
が入射されることで、アンテナ部12のアンテナ特性が
劣化することとは、共に明らかであるため、ここでは特
に詳細に言及することを省略したが、後述において例と
して、具体的に構成した場合の間隔G及び上下回路部接
続部16長Lsとアンテナ特性(リターンロス特性)と
の関係をグラフを用いて詳細に説明する。
【0099】また、上記した構成では、筐体における一
部(上部筐体前面部3、上部筐体背面部4、下部筐体前
面部5、若しくは下部筐体背面部6のうちからいずれか
1つ以上、但し、上記説明の中では上部筐体背面部4若
しくは上部筐体前面部3及び上部筐体背面部4)若しく
は全部が金属(ダイキャスト)で構成されていた場合に
ついて説明したが、例えば、上部筐体1及び下部筐体2
を導電性の材質(ここでは、金属又はダイキャストを取
り上げている)で構成した場合、本実施形態による折り
畳み形携帯無線機の展開時において、上部筐体1と下部
筐体2とが接していると、この接点を介して電流が振動
してしまうため、上下回路部接続部16をコイル状に構
成した効果が得られない。従って、本実施形態において
は、上部筐体1及び下部筐体2を導電体で構成した場
合、折り畳み形携帯無線機の展開時に上部筐体1と下部
筐体2とが接しないように設計する必要がある。
【0100】但し、上記のような問題を解決するため
に、上部筐体1若しくは下部筐体2のいずれか一方を絶
縁物(モールド)で構成することも可能である。しかし
ながら、一般的にモールドは、金属よりも耐久性が劣
り、装置の外壁として適さない場合が存在する。従っ
て、折り畳み形携帯無線機の耐久性の問題として、筐体
の一部を耐久性の優れた金属で構成する必要が生じる。
但し、これらの材質は、何れの組み合わせを選択した場
合でも、本発明の趣旨が異なるものでなく、何れの場合
も本発明を適用することが可能である。
【0101】上記のように構成することで、本実施形態
による折り畳み形携帯無線機は、無線部11とアンテナ
部12とが共に共通の筐体(下部筐体2)に位置されて
いるため、従来のように無線部11とアンテナ部12と
を同軸ケーブルにより接続する必要がなくなり、生産時
の組み立て効率を向上させることが可能となる。更に、
本実施形態による折り畳み形携帯無線機では、従来の構
成において筐体と回路部との間に生じていた高周波電流
の電流量を低減することが可能となるため、アンテナ部
12のアンテナ特性を劣化させる電界の発生を防止する
ことが可能となり、より広帯域の送受信が可能となる。
【0102】・第1の実施形態の具体例 次に、本実施形態を具体的に試作し、この試作した折り
畳み形携帯無線機により得られたアンテナ特性を、以下
に図面を用いて説明する。
【0103】図7は、本実施形態による折り畳み形携帯
無線機を用いて得られたアンテナ特性を示す図(グラ
フ)である。
【0104】ここで、本具体例として用いた折り畳み形
携帯無線機の構成としては、図1に示す折り畳み形携帯
無線機において、上部筐体回路部8を約75mm(図2
中におけるL1)×約40mmとし、下部筐体回路部9
を約75mm(図2中におけるL2)×約40mmと
し、また、下部筐体2における金属部分を約90mm×
約45mmとし、更に、上部筐体回路部8と下部筐体回
路部9との間隔Gを約15mmとして構成した。
【0105】また、筐体は、下部筐体前面部5のみを金
属により構成し、その他の筐体部分は、モールドにより
構成し、且つ、下部筐体回路部9を4カ所のアースによ
り接地した。
【0106】更に、上下回路部接続部16の長さLsを
約40mmとし、螺旋状に1回巻いて、この螺旋状のリ
ング部をヒンジ部17に格納した。
【0107】このような構成による折り畳み形携帯無線
機により得られるアンテナ特性として、特にリターンロ
ス特性を図7に示す。このリターンロス特性とは、上記
構成において、無線部11よりアンテナ部12へ向けて
出力した電力がどの程度反射してくるかを測定したもの
である。従って、このリターン特性が良いということ
は、無線部11からアンテナ部12へ出力した電力が反
射せずに電磁波としてアンテナ部12より出力されたと
いうことを示している。
【0108】図7を参照すると、本グラフの横軸は、ア
ンテナ部12に対してスキャンを行った周波数帯域を示
すものであり、これに対して縦軸は、アンテナ部12よ
り反射してきた信号の割合(リターンロス特性:dB)
を示すものである。更に、本グラフにおいて、実線で示
されるリターンロス特性は本実施形態(本具体例)から
得られた結果であり、2点破線で示されるリターンロス
特性は従来技術から得られた結果である。
【0109】ここで、本具体例によるリターンロス特性
と従来技術によるリターンロス特性とを比較すると、本
具体例(本実施形態)によるリターンロス特性の方が中
心部分をピークとして広範囲に股がって良好な値を示し
ている。これは本実施形態による折り畳み形携帯無線機
の方が、よりアンテナ特性の劣化が少なく、十分に広い
帯域幅を確保することが可能であることを示している。
【0110】・第1の実施形態による効果 以上説明したように、本実施形態によれば、以下に揚げ
るような効果を得ることが可能である。
【0111】先ず第1の効果としては、無線部とアンテ
ナ部とを接続するための同軸ケーブルを不要とすること
で、構成の縮小化及び組み立て性の向上が図れることで
ある。
【0112】また第2の効果としては、上下回路部接続
部の長さを上部筐体回路部と下部筐体回路部との間隔よ
りも長く構成し、且つ、上下回路部接続部をヒンジ部内
でリング状に構成したことにより、アンテナ特性の劣化
を低減させ、十分に広い帯域幅が確保できることであ
る。
【0113】{上下回路部接続部の他の形態}また、上
述した構成において、上下回路部接続部16の他の構成
を以下に例を揚げて説明する。
【0114】・第2の上下回路部接続部構成例 上述した上下回路部接続部16の構成を第1の上下回路
部接続部構成例とし、次に、第2の上下回路部接続部1
6の構成を図8を用いて詳細に説明する。
【0115】上記した第1の上下回路部接続部構成例で
は、上下回路部接続部16のリング状の構成が一巻であ
るのに対して、第2の上下回路部接続部構成例では、上
下回路部接続部16のリング状の構成が二巻となるよう
に構成されている。但し、この構成例においても、上記
した第1の上下回路部接続部構成例と同様に、組み立て
時にフレキシブルプリント板が他の構成若しくは自身と
接する点を有さないように設計する。
【0116】このように設計することにより、本上下回
路部接続部構成例では、第1の上下回路部接続部構成例
における上下回路部接続部16よりも長さを長く設計す
ることが可能となり、更に、上下回路部接続部16をよ
りコイルとして作用させることが可能となるため、高周
波電流に対する負荷インピーダンスを増加させる結果と
なり、これにより、アンテナ部の特性を劣化させる電流
をより低減させることが可能となる。
【0117】但し、上記における第1若しくは第2の上
下回路部接続部構成例では、上下回路部接続部16が巻
かれる回数を1回若しくは2回としていたが、本発明で
は、これに限定されるものではなく、構成において可能
であれば、リング状の構成を何回転としても良いもので
ある。
【0118】・第3の上下回路部接続部構成例 次に、上記に対して更に異なる上下回路部接続部16の
構成例を第3の上下回路部接続部構成例として、図9を
用いて以下に説明する。
【0119】図9を参照すると、本上下回路部接続部構
成例によれば、上下回路部接続部16は、展開時の構成
においてY字形をしている。この構成においても、上記
の構成と同様に、組み立て時にフレキシブルプリント板
板が他の構成及び自身と接しないように設計する。
【0120】このような構成を有することにより、本上
下回路部接続部構成例によれば、第2の上下回路部接続
部構成例による2回転されたリング状の構成をより物理
的に安定な状態で実現することが可能である。これは、
第2の上下回路部接続部構成例では、上下回路部接続部
16を2回転させることにより、上部筐体回路部8に接
続される領域と下部筐体回路部9に接続される領域と
が、上部筐体回路部8と下部筐体回路部9とを結んだ線
分を軸として左右に大きく離れ、更に、リング状に構成
された部分が各回路部と接続された領域に対して片方の
みが固定された状態となるため、巻きにより生じたリン
グ構成にリング形状の安定した反復性を示すよう設計・
組み立てることが困難となるが、第3の上下回路部接続
部構成例では、上部筐体回路部8に接続される領域と下
部筐体回路部9に接続される領域とが、上部筐体回路部
8と下部筐体回路部9とを結んだ線分を軸として左右に
近い領域に形成することが可能となり、更に、リング状
に構成された部分が各回路部と接続された領域に対して
双方を固定することが可能となるため、巻きにより生じ
たリング構成にリング形状の安定した反復性を示すよう
設計・組み立てることを容易に実現させることが可能と
なるためである。
【0121】但し、本構成例では、上部筐体回路部8に
接続される側と下部筐体回路部9に接続される側とは入
れ替えることが可能である。
【0122】更に、本構成例では、上下回路部接続部1
6の展開時の構成をY字形としていたが、これをW字形
など、“谷”となる部分が複数設けられた構成とするこ
とも可能である。
【0123】・第4の上下回路部接続部構成例 次に、第3の上下回路部接続部構成例を改良した第4の
上下回路部接続部構成例を図面を用いて説明する。
【0124】上記の第3の上下回路部接続部構成例で
は、上部筐体回路部8と下部筐体回路部9とを接続する
配線の長さが実質的に第1の上下回路部接続部構成例よ
り長く構成されていないため、間に負荷するインピーダ
ンスが増加されていなかった。従って、第4の上下回路
部接続部構成例では、上下回路部接続部16長Lsを第
1の上下回路部接続部構成例よりも長く構成し、更に、
第3の上下回路部接続部構成例と同様にリング形状の安
定した反復性を有する上下回路部接続部16を提供す
る。
【0125】図10を参照すると、本構成例による上下
回路部接続部16は、上部筐体回路部8と下部筐体回路
部9とにそれぞれ2カ所ずつ固定されるよう構成されて
いる。ここで、合計4カ所の固定領域の内、上部筐体回
路部8に電気的に接続される部分は領域Aに含まれる部
分であり、又、下部筐体回路部9に電気的に接続される
部分は領域Dに含まれる部分である。
【0126】このように、上下回路部接続部16を上部
筐体回路部8及び下部筐体回路部9に交互に接続するこ
とにより、組み立て後の上下回路部接続部16は、リン
グ形状の安定した反復性を有し、更に、上下回路部接続
部16の長さを実質的に長く構成することが可能とな
る。この構成によれば、上部筐体回路部8と下部筐体回
路部9との間に設ける負荷インピーダンスを大きくする
ことが可能となるため、よりアンテナ部12のアンテナ
特性を劣化させる高周波電流を損減させることが可能と
なる。
【0127】但し、第4の上下回路部接続部構成例で
は、上部筐体回路部8と下部筐体回路部9とに固定され
る領域がそれぞれ2カ所ずつである場合について説明し
たが、本構成例は、これに限定されることなく、例え
ば、それぞれの回路部に固定される領域を3つずつや4
つずつ等に構成することが可能であある。但し、このよ
うに構成した場合、それぞれの回路部に接続される領域
は、それぞれの回路部において交互に位置され、且つ、
この上下回路部接続部16を組み立てた場合に、上下回
路部接続部16が他の構成及び自身との接点を有さない
ように構成する必要がある。
【0128】また、上記では、上部筐体回路部8及び下
部筐体回路部9に電気的に接続される部分がそれぞれ1
カ所ずつと限定したが、これは、厳密なものでなく、そ
れぞれの回路部に対して複数カ所ずつ電気的に接続する
構成とすることも可能であることは当然である。
【0129】・第5の上下回路部接続部構成例 次に、第5の上下回路部接続部構成例を、図11の
(a)を用いて説明する。図11の(a)を参照する
と、本構成例では、上下回路部接続部16の中央部分を
クランクを組み合わせた状態、所謂ジグザグな状態とな
るように構成している。
【0130】また、このように構成した上下回路部接続
部16におけるジグザグ状の部分は、ヒンジ部に格納さ
れ、上部筐体1及び下部筐体2の揺動に応じて変形す
る。従って、このジグザグ部分が揺動により上下回路部
接続部16が受ける力を分散し、破損することを防止し
ている。
【0131】・第6の上下回路部接続部構成例 また、第5の上下回路部接続部構成例として例示したも
のは、図11の(b)に示すように、ヒンジ部17内に
格納される領域において、第1から第4の上下回路部接
続部構成例と同様に、リング状となるように構成する。
【0132】このように構成することで、本構成例によ
る上下回路部接続部16にコイルとしての作用も加わ
り、第5の上下回路部接続部構成例よりも、より大きな
インピーダンスを上下筐体回路部8及び下部筐体回路部
9の間に負荷することが可能となる。
【0133】〔第2の実施形態〕次に、本発明による第
2の実施形態として、図3における上部筐体回路部8の
長さL1を、第1の実施形態よりも短く構成した場合に
ついて、例を揚げて説明する。
【0134】図12を参照すると、本実施形態による折
り畳み形携帯無線機は、上部筐体回路部8の長さL1を
下部筐体回路部9の長さL2の約1/2程度以下として
構成する。又、上部筐体1を全てモールドで構成し、他
の構成を第1の実施形態と同様な構成とする。これは、
上部筐体1と上部筐体回路部8とは、電気的に接続され
るものであるため、上部筐体回路部8の長さL1を変化
しても、この変化に伴う影響が得られなくなるためであ
る。
【0135】このように構成した場合の上部筐体回路部
8の長さL1とアンテナが送受信可能な帯域幅との関係
を図13に示す。但し、上記構成において、上部筐体回
路部8の長さL1以外を第1の実施形態における具体例
と同様に、上部筐体回路部8を約75mm(図2中にお
けるL1)×約40mmとし、下部筐体回路部9を約7
5mm(図2中におけるL2)×約40mmとし、ま
た、下部筐体2における金属部分を約90mm×約45
mmとし、更に、上部筐体回路部8と下部筐体回路部9
との間隔Gを約15mmとして構成したものとする。
【0136】このような構成において、図13を参照す
ると、本実施形態の上部筐体1をモールドで形成した折
り畳み形携帯無線機では、上部筐体回路部8の長さL1
を約35mm程度(これは、概ね下部筐体回路部9の長
さL2の1/2程度の長さである)から15mm程度に
構成した場合に、アンテナ部12の特性が良好となり、
送受信可能な帯域幅が広くなるということが判明する。
【0137】従って、本実施形態では、上記のような性
質を利用して、上部筐体回路部8の長さL1を15mm
程度から35mm程度として構成する。
【0138】尚、図12において、上部筐体回路部8と
レシーバ14とを接続した場合、この接続配線を介して
上部筐体回路部8よりレシーバ14に高周波電流が流れ
ることとなり、見かけ上、上部筐体回路部8が等価的に
レシーバ14を含んだ長さとなるため、上記のような効
果が得られない場合が存在する。
【0139】従って、本実施形態では、上部筐体回路部
8とレシーバ14とを接続する場合に、上部筐体回路部
8とレシーバ14との間にインダクタンスを装荷するよ
う構成する。これにより、高周波電流に対して上部筐体
回路部8とレシーバ14とを分離させることが可能とな
り、図13に示すような効果を得ることが可能となる。
この装荷するインダクタンスのための構成は、本発明で
は特に限定されるものではないため、説明を省略する。
【0140】〔第3の実施形態〕次に、本発明の第3の
実施形態について、図面を用いて詳細に説明する。本実
施形態では、図1に示す上部筐体1及び下部筐体2にお
いて、上部筐体前面部3若しくは下部筐体前面部5のい
ずれかを金属(ダイキャスト)で構成した場合である。
【0141】この場合、金属で構成した筐体前面部(上
部筐体前面部3若しくは下部筐体前面部5)を同筐体の
回路部におけるアースと接続されるよう構成する。ま
た、その他の筐体(上部筐体背面部4及び下部筐体背面
部6、及び上部筐体前面部3若しくは下部筐体前面部5
のいずれか)は、モールド(絶縁物)で構成する。これ
により、本実施形態では、金属で構成された部分とアン
テナ部12との間にモールドが存在するため、筐体前面
部に生じた高周波の電流による電界がアンテナ部12に
影響せず、上記した各実施形態と同様な効果を得ること
ができる。
【0142】また、本実施形態では、上記において、上
部筐体前面部3及び下部筐体前面部5を共に金属で構成
し、これに対して、上部筐体背面部4及び下部筐体背面
部6を共にモールドで構成することも可能である。但
し、このように構成した場合、本実施形態による折り畳
み形携帯無線機を展開した状態で、上部筐体前面部3と
下部筐体前面部5とが接触しないように(電気的に接続
されないように)構成する必要がある。
【0143】このように、電気的に上部筐体前面部3と
下部筐体前面部5とが電気的に接続されないよう注意し
て金属により構成することで、全てをモールド、若しく
は、筐体前面部の一方のみ金属で構成した場合よりも、
より強度・耐久性に優れた折り畳み形携帯無線機を提供
することが可能となる。
【0144】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明の折り畳
み形携帯無線機によれば、以下に示すような効果が得ら
れる。
【0145】先ず、その第1の効果としては、無線部と
アンテナ部とを接続するための同軸ケーブルを不要とす
ることで、構成の縮小化及び組み立て性の向上が図れる
ことである。
【0146】また第2の効果としては、上下回路部接続
部の長さを上部筐体回路部と下部筐体回路部との間隔よ
りも長く構成し、且つ、上下回路部接続部をヒンジ部内
でリング状に構成したことにより、アンテナ特性の劣化
を低減させ、十分に広い帯域幅が確保できることであ
る。
【0147】更に、上記の効果に加えて、上下回路部接
続部のリング状の構成を二巻以上とすることで、上下回
路部接続部の長さがより長く設計でき、更に、より筐体
と回路部との間に設ける負荷インピーダンスを大きくな
るため、アンテナ部の特性を劣化させる電流をより低減
させることを可能となる。
【0148】また、上下回路部接続部を展開時にY字形
となるように構成することで、組み立て時のリング状の
構成をより物理的に安定な状態で実現することが可能と
なる。
【0149】また、上下回路部接続部において、上部筐
体回路部と下部筐体回路部とにそれぞれ複数カ所ずつ同
数固定される領域を設け、これらを交互に接続すること
により、組み立て後の上下回路部接続部にリング形状の
安定した反復性を含ませ、更に、上下回路部接続部の長
さを実質的に長く構成することが可能となり、これによ
り、上部筐体回路部と下部筐体回路部との間に設ける負
荷インピーダンスを大きくすることが可能となるため、
よりアンテナ部12のアンテナ特性を劣化させる高周波
電流を損減させることが可能となる。
【0150】また、上下回路部接続部をヒンジ部に格納
される領域において、ジグザグ状に構成することで、配
線の長さを長くし、上記と同様な効果を奏することが可
能となる。更に、このジグザグ状の構成をヒンジ部内に
おいてリング状に巻くことにより、更に、アンテナ特性
を良化させることが可能となる。
【0151】また第3の効果としては、上部筐体をモー
ルドで構成し、上部筐体回路部の長さを15mm程度か
ら35mm程度として構成することで、アンテナ特性を
より広い帯域幅とすることが可能となる。但し、この場
合、上部筐体回路部外に構成したレシーバと上部筐体回
路部との間にインダクタンスを設ける必要がある。
【0152】更に第4の効果としては、筐体背面部をモ
ールドで構成することで、筐体前面部を金属で構成した
場合でも、筐体に生じた高周波電流によりアンテナ特性
が劣化することを防止することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態による折り畳み形携帯
無線機の構成を示す斜視図である。
【図2】本発明の第1の実施形態による第1の上下回路
部接続部構成例を示す図である。
【図3】本発明の第1の実施形態による上下回路部接続
部16に接続される上部筐体回路部8及び下部筐体回路
部9と、上下回路部接続部16を格納するヒンジ部17
と、を示す側面図である。
【図4】本発明の第1の実施形態による上下回路部接続
部16を示す側面図である。
【図5】本発明の第1の実施形態において、上部筐体1
に生じた電流が上下回路部接続部16を介して下部筐体
回路部9へ流れる動作を視的に示す図である。
【図6】入射された電磁波により上下回路部接続部16
及びアンテナ部12それぞれに生じる電流及び電界又は
磁界を示す図である。
【図7】本発明の第1の実施形態による折り畳み形携帯
無線機を用いて得られたアンテナ特性を示す図(グラ
フ)である。
【図8】本発明の第1の実施形態による第2の上下回路
部接続部構成例を示す図である。
【図9】本発明の第1の実施形態による第3の上下回路
部接続部構成例を示す図である。
【図10】本発明の第1の実施形態による第4の上下回
路部接続部構成例を示す図である。
【図11】本発明の第1の実施形態による第5及び第6
の上下回路部接続部構成例を示す図である。
【図12】本発明の第2の実施形態による折り畳み形携
帯無線機の構成を示す斜視図である。
【図13】本発明の第2の実施形態において得られた上
部筐体回路部9長L1とアンテナが送受信可能な帯域幅
との関係を示す図(グラフ)である。
【図14】従来技術1による折り畳み形携帯無線機の構
成を示す斜視図である。
【図15】従来技術1の具体的構成例により得られたア
ンテナ特性を示す図(グラフ)である。
【図16】従来技術2による折り畳み形携帯無線機の構
成を示す斜視図である。
【図17】従来技術2の具体的構成例により得られたア
ンテナ特性を示す図(グラフ)である。
【符号の説明】
1 上部筐体 2 下部筐体 3 上部筐体前面部 4 上部筐体背面部 5 下部筐体前面部 6 下部筐体背面部 7 電池 8 上部筐体回路部 9 下部筐体回路部 10 制御部 11 無線部 12 アンテナ部 13 給電導体 14 レシーバ 15 キー操作部 16 上下回路部接続部 17 ヒンジ部 18 表示部

Claims (32)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の筐体に分離され、該分離された各
    々の筐体が揺動する1つ以上のヒンジ部により接続され
    た折り畳み形携帯無線機であって、 前記複数の筐体のうち、第1の筐体は、 所定の電磁波を受信し、電流に変換するアンテナ部と、 該アンテナ部を介して信号を送受信する無線部と、 前記第1の筐体に格納された1つ以上の回路を電気的に
    接続する第1の回路部と、 を格納し、 前記アンテナ部と前記無線部とは、前記第1の回路部を
    介して接続されていることを特徴とする折り畳み形携帯
    無線機。
  2. 【請求項2】 前記アンテナ部は、 前記第1の筐体において、前記1つ以上のヒンジ部の
    内、第1のヒンジ部により前記第1の筐体でない第2の
    筐体と接続された側に位置されることを特徴とする請求
    項1記載の折り畳み形携帯無線機。
  3. 【請求項3】 前記複数の筐体は、前記折り畳み形携帯
    無線機の上部に位置される上部筐体と、該折り畳み形携
    帯無線機の下部に位置される下部筐体と、の2つであ
    り、 前記第1の筐体は、前記下部筐体であることを特徴とす
    る請求項1または2記載の折り畳み形携帯無線機。
  4. 【請求項4】 前記第1の筐体は、 前記アンテナ部と前記無線部とに電力を供給する電池を
    さらに格納することを特徴とする請求項1から3のいず
    れか1項に記載の折り畳み形携帯無線機。
  5. 【請求項5】 前記第2の筐体は、該第2の筐体に格納
    された1つ以上の回路を電気的に接続する第2の回路部
    を格納し、 前記折り畳み形携帯無線機は、 高周波の電流に対して負荷となるインダクタンスを有し
    て構成された導体により、前記第1の回路部と前記第2
    の回路部とを接続する回路部接続部をさらに有すること
    を特徴とする請求項2から4のいずれか1項に記載の折
    り畳み形携帯無線機。
  6. 【請求項6】 前記回路部接続部は、フレキシブル基板
    により成形されることを特徴とする請求項5記載の折り
    畳み形携帯無線機。
  7. 【請求項7】 前記回路部接続部は、螺旋構造を有する
    ことを特徴とする請求項5または6記載の折り畳み形携
    帯無線機。
  8. 【請求項8】 前記回路部接続部における前記螺旋構造
    の部分は、前記第1のヒンジ部内に格納されていること
    を特徴とする請求項7記載の折り畳み形携帯無線機。
  9. 【請求項9】 前記回路部接続部は、 前記第1の回路部に接続される帯状の第1の領域と、 前記第2の回路部に接続される帯状の第2の領域と、 前記第1及び第2の領域を接続する帯状の第3の領域
    と、 を有して構成され、 前記第3の領域は、前記回路部接続部を前記螺旋構造に
    組み立てた場合に、前記第1の領域と前記第2の領域と
    が接触しないよう構成されていることを特徴とする請求
    項7または8記載の折り畳み形携帯無線機。
  10. 【請求項10】 前記螺旋構造は、1巻きであることを
    特徴とする請求項7から9のいずれか1項に記載の折り
    畳み形携帯無線機。
  11. 【請求項11】 前記螺旋構造は、2巻き以上であるこ
    とを特徴とする請求項7から9のいずれか1項に記載の
    折り畳み形携帯無線機。
  12. 【請求項12】 前記回路部接続部は、 前記第1及び第2の回路部の内、何れか一方の回路部に
    接続される帯状の複数の第1の領域と、 前記第1及び第2の回路部の内、他方の回路部に接続さ
    れる帯状の1つ以上の第2の領域と、 を有して構成され、 前記第1の領域は、前記第2の領域の数よりも1多く構
    成され、 前記第1の領域と前記第2の領域とは、それぞれ交互に
    配置され、 前記回路部接続部は、前記交互に配置された前記第1及
    び第2の領域の内、それぞれ隣り合う前記第1の領域及
    び前記第2の領域を接続する帯状の複数の第3の領域を
    さらに有して構成され、 前記第3の領域は、前記第1の領域と同数設けられ、且
    つ、前記回路部接続部を前記螺旋構造に組み立てた場合
    に、前記第1の領域と前記第2の領域とが接触しないよ
    う構成されていることを特徴とする請求項7または8記
    載の折り畳み形携帯無線機。
  13. 【請求項13】 前記第1の領域は、2つであり、 前記第2の領域は、1つであることを特徴とする請求項
    12記載の折り畳み形携帯無線機。
  14. 【請求項14】 前記回路部接続部は、 前記第1の回路部に接続される帯状の複数の領域と、 前記第1の回路部に接続される帯状の複数の第2の領域
    と、 を有して構成され、 前記第1の領域は、前記第2の領域と同数構成され、 前記第1の領域と前記第2の領域とは、それぞれ交互に
    配置され、 前記回路部接続部は、前記交互に配置された前記第1及
    び第2の領域の内、それぞれ隣り合う前記第1の領域及
    び前記第2の領域を接続する帯状の複数の第3の領域を
    さらに有して構成され、 前記第3の領域は、前記第1の領域と同数設けられ、且
    つ、前記回路部接続部を前記螺旋構造に組み立てた場合
    に、前記第1の領域と前記第2の領域とが接触しないよ
    う構成されていることを特徴とする請求項7または8記
    載の折り畳み形携帯無線機。
  15. 【請求項15】 前記第1、第2及び第3の領域は、そ
    れぞれ2つであることを特徴とする請求項14記載の折
    り畳み形携帯無線機。
  16. 【請求項16】 前記回路部接続部は、 前記第1の回路部に接続される帯状の第1の領域と、 前記第2の回路部に接続される帯状の第2の領域と、 前記第1及び第2の領域を接続する第3の領域と、 を有して構成され、 前記第3の領域は、クランク状に構成された帯状の前記
    フレキシブル基板を交互にコ字形に組み合わせた形状で
    あることを特徴とする請求項6記載の折り畳み形携帯無
    線機。
  17. 【請求項17】 前記回路部接続部は、 前記第1の回路部に接続される帯状の第1の領域と、 前記第2の回路部に接続される帯状の第2の領域と、 前記第1及び第2の領域を接続する第3の領域と、 を有して構成され、 前記第3の領域は、クランク状に構成された帯状の前記
    フレキシブル基板を交互にコ字形に組み合わせた形状で
    あり、且つ、前記回路部接続部を前記螺旋構造に組み立
    てた場合に、前記第1の領域と前記第2の領域とが接触
    しないよう構成されていることを特徴とする請求項7ま
    たは8記載の折り畳み形携帯無線機。
  18. 【請求項18】 前記第2の筐体は、金属で形成され、
    且つ、前記第2の回路部と電気的に接続されていること
    を特徴とする請求項5から17のいずれか1項に記載の
    折り畳み形携帯無線機。
  19. 【請求項19】 前記第1の筐体は、絶縁物で形成され
    ていることを特徴とする請求項18記載の折り畳み形携
    帯無線機。
  20. 【請求項20】 前記第1の筐体は、金属で形成され、
    且つ、前記第1の回路部と電気的に接続されていること
    を特徴とする請求項5から17のいずれか1項に記載の
    折り畳み形携帯無線機。
  21. 【請求項21】 前記第1の筐体及び第2の筐体は、全
    て絶縁物で構成されていることを特徴とする請求項5か
    ら17のいずれか1項に記載の折り畳み形携帯無線機。
  22. 【請求項22】 前記第1の筐体は、金属で形成され、
    且つ、前記第1の回路部と電気的に接続され、 前記第2の筐体は、金属で形成され、且つ、前記第2の
    回路部と電気的に接続され、 前記第1の筐体と前記第2の筐体とは、それぞれが電気
    的に直接接続されないよう構成されていることを特徴と
    する請求項5から17のいずれか1項に記載の折り畳み
    形携帯無線機。
  23. 【請求項23】 前記第1の筐体は、 前記折り畳み形携帯無線機における前記第1の筐体の前
    面部を構成する第1の筐体前面部と、 前記折り畳み形携帯無線機における前記第1の筐体の背
    面部を構成する第1の筐体背面部と、 を有して構成され、 前記第2の筐体は、 前記折り畳み形携帯無線機における前記第2の筐体の前
    面部を構成する第2の筐体前面部と、 前記折り畳み形携帯無線機における前記第2の筐体の背
    面部を構成する第2の筐体背面部と、 を有して構成され、 前記第1及び第2の筐体前面部及び第1及び第2の筐体
    背面部のいずれか1つ以上は、金属で形成され、且つ、
    同一の筐体に格納された前記第1若しくは第2の回路部
    と電気的に接続されていることを特徴とする請求項5か
    ら17のいずれか1項に記載の折り畳み形携帯無線機。
  24. 【請求項24】 前記第1の筐体は、 前記折り畳み形携帯無線機における前記第1の筐体の前
    面部を構成する第1の筐体前面部と、 前記折り畳み形携帯無線機における前記第1の筐体の背
    面部を構成する第1の筐体背面部と、 を有して構成され、 前記第2の筐体は、 前記折り畳み形携帯無線機における前記第2の筐体の前
    面部を構成する第2の筐体前面部と、 前記折り畳み形携帯無線機における前記第2の筐体の背
    面部を構成する第2の筐体背面部と、 を有して構成され、 前記第2の筐体背面部は、金属で形成され、且つ、前記
    第2の回路部と電気的に接続されていることを特徴とす
    る請求項5から17のいずれか1項に記載の折り畳み形
    携帯無線機。
  25. 【請求項25】 前記第1の筐体は、 前記折り畳み形携帯無線機における前記第1の筐体の前
    面部を構成する第1の筐体前面部と、 前記折り畳み形携帯無線機における前記第1の筐体の背
    面部を構成する第1の筐体背面部と、 を有して構成され、 前記第2の筐体は、 前記折り畳み形携帯無線機における前記第2の筐体の前
    面部を構成する第2の筐体前面部と、 前記折り畳み形携帯無線機における前記第2の筐体の背
    面部を構成する第2の筐体背面部と、 を有して構成され、 前記第1の筐体前面部は、金属で形成され、且つ、前記
    第1の回路部と電気的に接続され、 前記第2の筐体前面部は、金属で形成され、且つ、前記
    第2の回路部と電気的に接続され、 前記第1及び第2の筐体前面部は、それぞれが電気的に
    直接接続されないよう構成されていることを特徴とする
    請求項5から17のいずれか1項に記載の折り畳み形携
    帯無線機。
  26. 【請求項26】 前記第1の回路部の寸法と前記第2の
    回路部の寸法とは、同一であることを特徴とする請求項
    5から25のいずれか1項に記載の折り畳み形携帯無線
    機。
  27. 【請求項27】 前記第1及び第2の回路部の寸法は、
    共に約75mm×約40mmであることを特徴とする請
    求項26記載の折り畳み形携帯無線機。
  28. 【請求項28】 前記第2の回路部の長さは、前記第1
    の回路部の長さの約1/2であることを特徴とする請求
    項5から25のいずれか1項に記載の折り畳み形携帯無
    線機。
  29. 【請求項29】 前記第1の回路部の寸法は、約75m
    m×約40mmであり、 前記第2の回路部の寸法は、約75mm×約15mmか
    ら約75mm×約35mmであることを特徴とする請求
    項5から25のいずれか1項に記載の折り畳み形携帯無
    線機。
  30. 【請求項30】 前記第1及び第2の筐体の寸法は、共
    に約90mm×約45mmであることを特徴とする請求
    項26から29のいずれか1項に記載の折り畳み形携帯
    無線機。
  31. 【請求項31】 前記第1の回路部と前記第2の回路部
    との間隔は、約15mmであり、 前記回路部接続部の導体部分の長さは、約40mmであ
    ることを特徴とする請求項5から30のいずれか1項に
    記載の折り畳み形携帯無線機。
  32. 【請求項32】 前記アンテナ部は、ヘリカル・アンテ
    ナを有して構成され、 該ヘリカル・アンテナの寸法は、約6φmm×15mm
    であることを特徴とする請求項5から31のいずれか1
    項に記載の折り畳み形携帯無線機。
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