JP2009111897A - 携帯無線装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】2方向開閉方式の筐体を備えたタイプにおいて、ヒンジ部がアンテナに及ぼす影響を効果的に抑えることが可能な携帯無線装置を提供する。
【解決手段】横ヒンジ部5は、上筐体1に配置された横ヒンジアンクル52と、ヒンジ筐体3内にアンテナ素子25と対向して配置され、導電性材料を含んだ横ヒンジプレート53と、横ヒンジアンクル52と横ヒンジプレート53とを電気的に接続し、かつ上筐体1とヒンジ筐体3が第2の軸芯A2方向に向かい合う面の長手方向の略中央から端部の間に配置される導電性材料を含んだ横開き用ヒンジ軸51で構成され、横ヒンジアンクルと第1金属部14の間に絶縁部材6Aを有する。
【選択図】図4

Description

本発明は、2つの筐体が縦横2方向に開閉可能な、つまり、縦開き及び横開きが可能なヒンジ部で連結された携帯無線装置に係り、特に縦方向に開いて使用するときにヒンジ部がアンテナに及ぼす影響を効果的に抑えることができる携帯無線装置に関する。
近時、携帯電話機などの携帯無線装置が広く普及しており、この携帯無線装置には周知のように各種のものが多数開発されている(例えば、特許文献1参照)。
即ち、図10(A)に示す携帯無線装置100は、上下の筐体101,102が支持部材103に設けた2軸のヒンジ部(図示外の縦ヒンジ軸および横ヒンジ軸)で連結されている。具体的には、同図(B)に示すように、上下の筐体101,102が、下筐体102の上端部側において、幅方向に設けた横ヒンジ軸104Aを中心としてBC面方向に開閉可能であるとともに、下筐体102の上端部側中央の支持部材103において、下筐体102に設けた縦ヒンジ軸104Bを回動中心として回動可能となっている。
また、このような2軸方向の開閉方式(以下、2軸開閉方式とよぶ)とは別に、縦横2方向に開閉可能な筐体を備えた方式(以下、2方向開閉方式とよぶ)のものも提案されている(例えば特許文献2参照)。
即ち、この携帯無線装置200は、図11(A)に示すように、上筐体201及び下筐体202と、下筐体202に対してロック可能な状態で上筐体201に取り付けた第1のヒンジ軸203と、上筐体201に対してロック可能な状態で下筐体202に取り付けた、第1のヒンジ軸203に対して直交する第2のヒンジ軸204と、を備えている。
このような構成を有する携帯無線装置200は、図11(A)に示す上筐体201及び下筐体202が閉じた状態から、同図(C)に示す第1のヒンジ軸203側のロック爪203Aを下筐体202側のロック穴202Aに押し込んでロックさせることで、上筐体201が縦(B)方向に開閉(縦開き)可能となる(同図(B)参照)。また、この携帯無線装置200は、同図(B)に示す上筐体201側のロック爪201Aを第2のヒンジ軸204側のロック穴204Aに押し込んでロックさせることで、下筐体202が横(A)方向に開閉(横開き)可能となる(同図(C)参照)。
特開2004−165826号公報 特開2003−60759号公報
ところで、図10に示す前者の2軸開閉方式の携帯無線装置100では、上筐体101に設けてある金属製の縦ヒンジ軸104Bの長さは僅かであるので、使用する周波数帯域に対応した不要な共振周波数の発生があまり見られない。ところが、図11に示す後者の2方向開閉方式の携帯無線装置200では、上部筐体201内部にある金属製の第1ヒンジ軸203の長さが、使用する周波数帯域の波長に対して共振可能な電気的経路長を有することも十分に考えられるので、ヒンジ部側がアンテナに及ぼす悪影響を無視できない虞がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、縦横2方向に開閉する方式(2方向開閉方式)の筐体を備えたタイプにおいて、ヒンジ部がアンテナに及ぼす影響を抑えることが可能な携帯無線装置を提供することを目的とする。
本発明の携帯無線装置は、第1の筐体と、前記第1の筐体内に設けられる第1の回路基板及び第1金属部と、第2の筐体と、前記第2の筐体内に設けられる第2の回路基板と、前記第2の筐体内に設けられるアンテナ素子と、前記第2の回路基板から前記アンテナ素子に給電するための給電部と、前記第1筐体と前記第2筐体との間に設けられた第3の筐体と、前記第1の筐体と第3の筐体を第1の軸芯を中心に回動可能に連結する第1ヒンジ部と、前記第2の筐体と第3の筐体を前記第1の軸芯と垂直な第2の軸芯を中心に回動可能に連結する第2ヒンジ部と、前記第1の回路基板と前記第2の回路基板を電気的に接続するケーブルと、を備え、前記第1ヒンジ部は、前記第1の筐体に配置された第1の保持部と、前記第3の筐体内に前記アンテナ素子と対向して配置され、導電性材料を含んだ第2の保持部と、前記第1の保持部と第2の保持部とを電気的に接続し、かつ前記第1筐体と前記第3の筐体が前記第2の軸芯方向に向かい合う面の長手方向の略中央から端部までの間に配置される導電性材料を含んだ第1のヒンジ軸で構成され、前記第1の保持部と前記第1金属部との間に絶縁材料を有するものである。
上記構成によれば、2方向開閉方式の筐体を備えたタイプにおいて、特に第1ヒンジ部が、不要共振によりアンテナに及ぼす悪影響を効果的に抑えることが可能となる。
また、前記第1の保持部と前記第1金属部との間の高周波的な電気接続状態を調整する手段をもつものである。上記構成によれば、高周波的な高負荷を与えて絶縁するので、絶縁をより確実にすることで、不要共振の発生がさらに確実に防止できる。
また、前記電気接続状態を調整する手段は、リアクタンス素子であるものである。上記構成によれば、同様に、高周波的な高負荷を与えて絶縁するので、絶縁をより確実にして、不要共振の発生が確実に防止できる。
本発明によれば、第1の筐体と、前記第1の筐体内に設けられる第1の回路基板及び第1金属部と、第2の筐体と、前記第2の筐体内に設けられる第2の回路基板と、前記第2の筐体内に設けられるアンテナ素子と、前記第2の回路基板から前記アンテナ素子に給電するための給電部と、前記第1筐体と前記第2筐体との間に設けられた第3の筐体と、前記第1の筐体と第3の筐体を第1の軸芯を中心に回動可能に連結する第1ヒンジ部と、前記第2の筐体と第3の筐体を前記第1の軸芯と垂直な第2の軸芯を中心に回動可能に連結する第2ヒンジ部と、前記第1の回路基板と前記第2の回路基板を電気的に接続するケーブルと、を備え、前記第1ヒンジ部は、前記第1の筐体に配置された第1の保持部と、前記第3の筐体内に前記アンテナ素子と対向して配置され、導電性材料を含んだ第2の保持部と、前記第1の保持部と第2の保持部とを電気的に接続し、かつ前記第1筐体と前記第3の筐体が前記第2の軸芯方向に向かい合う面の長手方向の略中央から端部までの間に配置される導電性材料を含んだ第1のヒンジ軸で構成され、前記第1の保持部と前記第1金属部との間に絶縁材料を有するので、2方向開閉方式の筐体を備えたタイプにおいて、ヒンジ部、特に第1ヒンジ部が不要共振をおこしてアンテナに及ぼす悪影響を有効に抑えることが可能となる携帯無線装置を提供できる。
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照しながら詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1から図3は、本発明の携帯無線装置の一種である携帯電話機10を示すものであり、この携帯電話機は、第1の筐体を構成する上筐体1と、第2の筐体を構成する下筐体2と、下筐体2に設けた第3の筐体(以下、ヒンジ筐体3とよぶ)と、上筐体1及び下筐体2を第2の軸芯A2に沿ってY(縦)方向(図2参照)に回動(縦開き)可能に連結する第2ヒンジ部(以下、縦開き用ヒンジ部とよぶ)4と、上筐体1及び下筐体2を第2の軸芯A2と直交する第1の軸芯A1に沿ってX(横)方向に回動(横開き)可能に連結する第1ヒンジ部(以下、横開き用ヒンジ部とよぶ)5(図4参照)と、上筐体1内部に設けた絶縁材料(以下、絶縁部材とよぶ)6A(図5参照)と、を備えている。
上筐体1は、図2において、下筐体2と閉じ合わせる内面(即ち、上閉合面とよぶ)1Aに液晶表示部11及び受話部12を備えるとともに、図4に示す上筐体1の内部には、第1の回路基板である上プリント基板13と、第1金属部14と、を設けている。ここで、第1金属部14は、薄型化された上筐体1の強度を高めるために設けたものであり、金属板で構成しており、図5に示すように、この一面には上プリント基板13が取り付けてある。ここで、第1金属部14は、上プリント基板(上プリント基板GND)13と電気的に接続されており、グランドプレーンを構成している。
以下、この上筐体1において、図2に示す2つの短辺方向の側面1Bの一方、即ち、上筐体1を縦開きしたときにヒンジ筐体3と対面する方の側面のことをヒンジ筐体対向側面1B−1とよぶことにする。
下筐体2は、図3において、上筐体1と閉じ合わせる内面(以下、下閉合面とよぶ)2Aに操作部21及び送話部22を備えるとともに、図4に示す下筐体2の内部には、第2の回路基板である下プリント基板23、給電部24、及びアンテナ素子25を備えている。なお、本実施形態の携帯電話機10は、使用周波数(f)として800MHz帯を用いているが、アンテナ素子25には、電気長がλ/4の逆Fアンテナが用いられている(λ:周波数fのときの波長)。なお、このアンテナ素子25の電気長は、λ/8,3λ/8,5λ/8,・・・などであってもよい。
ヒンジ筐体3は、下筐体2において長辺方向の一方側の端部(図2では、+Y方向の端部)に設置されている。このヒンジ筐体3には、図2,3において、下筐体2との間を回動可能に連結する縦開き用ヒンジ部4として、第2のヒンジ軸(以下、縦開き用ヒンジ軸とよぶ)41を取り付けている。
さらに、このヒンジ筐体3には、図2,4において、上筐体1との間を回動可能に連結する横開き用ヒンジ部5として、第1のヒンジ軸(以下、横開き用ヒンジ軸とよぶ)51を取付けている。
縦開き用ヒンジ部4は、図2に示すように、(ヒンジ筐体3の内部に設けた)前述の縦開き用ヒンジ軸41を介して、上筐体1を下筐体2に対して縦(Y)方向に回動可能に連結させるものであり、本実施形態の縦開き用ヒンジ軸41には略円柱状の金属を用いている。
横開き用ヒンジ部5は、図3に示すように、(ヒンジ筐体3の内部に設けた)横開き用ヒンジ軸51(図4参照)を介して、上筐体1を下筐体2に対してX(横)方向に回動可能に連結させるものであり、図4において、前述した横開き用ヒンジ軸51と、上筐体1の内部に配置させた第1の保持部(以下、横ヒンジアンクルとよぶ)52と、ヒンジ筐体3内部に配置させた第2の保持部(以下、横ヒンジプレートとよぶ)53とを備えている。
ここで、横ヒンジ部5の、アンテナ素子25に影響を与える虞のある金属部である、横ヒンジアンクル52(特に、第1金属部14の先端部14Aまたはプリント基板13の先端部13Aから−Y方向への突出部分)と、横開き用ヒンジ軸51(第1の軸芯A1方向であるY方向の長さ)と、横ヒンジプレート53(X方向での長さ)とを、まとめて「3点金属部」と呼ぶことにする。なお、これら3点金属部は、導電性の材料で形成されており、後述するように、互いに導通しているが、上筐体1内部の上プリント基板13とは電気的に接続されないように構成している。
このうち、横開き用ヒンジ軸51は、図2の状態のヒンジ筐体3において説明すると、上筐体1のヒンジ筐体対向側面1B−1と対面する側面(以下、上筐体対向側面とよぶ)3Bにおいて、縦開き用ヒンジ軸41を設置する側の端部(図2では左端部)とは反対側の端部(またはその端部寄り)であって、かつ、上筐体1側のヒンジ筐対向側面1B−1との間にわたって設けてある。
本実施形態の横開き用ヒンジ軸51は、図4において、中空略円筒状のもので構成されており、この横開き用ヒンジ軸51の内部には図示外の配線ケーブル (FPC(Flexible Printed Circuit)でもよい)が挿通されて液晶表示部11などを下筐体2の電源側と接続させている。
一方、横ヒンジアンクル52は、ヒンジ筐体3(下筐体2)に対して上筐体1を縦(Y)方向に回動動作させるとき(図4参照)及び横(X)方向に回動させるときに(図6参照)、上筐体1を安定した状態で保持するものである。この横ヒンジアンクル52は、所要強度を有する金属で形成されて上筐体1の内部に設置されており、一端部が横開き用ヒンジ軸51に取り付けてある。なお、この横ヒンジアンクル52は、図4に示すように、ヒンジ筐体3へ向かうY方向について、第1金属部14の先端部14Aから一部突出している。
この横ヒンジアンクル52は、前述したように、金属板で構成している第1金属部14の一部を貫通させて上筐体1にねじ止めして固定させているが、この第1金属部14には、図示しないが前述したように上プリント基板13が取り付けてある。なお、本実施形態の第1金属部14にはねじを通すための大穴14Aを開口しており、ねじに対して非導通状態に保持している。また。このねじは、上筐体1に液晶表示部11を嵌め込む前に締め付けてある。
従って、このような構成の場合、第1金属部14に対して、上プリント基板13側から横ヒンジアンクル52に高周波電流が流れ込んで不要共振するのを防止するため、この横ヒンジアンクル52は、第1金属部14に対して絶縁部材6を介して固定させており、第1金属部14及び上プリント基板13から電気的に絶縁させている。
この絶縁部材6は、本実施形態の場合、上筐体1とは別部材のものを用意しておいて一体化させたものであって、絶縁性を有する材料、例えばABS樹脂(Acrylonitrile Butadiene Styrene polymer;アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂)などで構成されており、図5に示す必要最小限の厚さ(t)のものが用いられている。また、本実施形態の絶縁部材6Aは、上筐体1の一部に一体化させるために、例えばインサート成形などによって上筐体1に埋没させた状態で固着させてある。なお、本発明の絶縁部材としては、本実施形態の構成に限定されるものではなく、例えば、横ヒンジアンクル52と第1金属部14との間に介装させる絶縁シートや、第1金属部14の周囲に成膜させる酸化膜などを用いて、横ヒンジアンクル52と第1金属部14との間を絶縁させるようにしてもよい。
横ヒンジプレート53は、横ヒンジアンクル52と同様、ヒンジ筐体3(下筐体2)に対して上筐体1を横(X)方向及び縦(Y)方向に回動させるときに、上筐体1を安定した状態で保持するとともに回動可能に連結させるものである。本実施形態の横ヒンジプレート53は、横開き用ヒンジ軸51に対して回動可能な状態で、また、アンテナ素子25(図4参照)と対向した状態で、ヒンジ筐体3内部に配置されている。
ところで、横ヒンジ部5では、図2に示すような縦開きの状態のときに、近接するアンテナ素子25に対して、3点金属部の電気的経路長の合算値が、アンテナ素子25の電気長の定数倍であると、アンテナ素子25に対して、不要に共振動作する虞がある。ところが、本実施形態では、前述したように、図5に示す横ヒンジアンクル52は、第1金属部14に対して絶縁部材6を介してねじ止めされ、第1金属部14及び上プリント基板13から絶縁されている。
従って、仮に3点金属部の電気的経路長がアンテナ素子25に対する共振周波数と一致する長さに形成されていたとしても、グランドプレーンである第1金属部14及び上プリント基板13に導通していないため、アンテナ素子25に共振するのを回避させるとともに、アンテナ素子25の電流成分に対して逆相となる電流成分が発生するのを防止できる。
即ち、これは、アンテナ使用帯域内で3点金属部が共振し、影響を及ぼすのは、アンテナのグランドプレーン(電位が0となる基準)から特定長(λ/8)突出している場合で、この時、3点金属部が地線に似た働きをするからである。通常、地線は、アンテナ給電部付近のグランドから、アンテナと同相になるよう設置するが、本発明の場合、アンテナ電流(図7のベクトルでいうと→)に対して逆相(ベクトルでいうと←)の電流が3点金属部(特にヒンジプレート)に発生する。そこで、この逆相電流発生を抑えるため、本発明ではグランドと3点金属部を切り離すことを行っているわけである。
従って、本実施形態の携帯電話機10を、図2に示すように上筐体1を縦開きにして使用する場合には、図4に示すように、3点金属部の全体形状が、アンテナ素子25のL字形に対して、これとはほぼ点対称な180度逆向きの略L字形配置であったとしても(但し、横ヒンジアンクル52はY方向の部分のみ)、前述したように、横ヒンジアンクル52は、第1金属部14に対して絶縁部材6を介してねじ止めされ、第1金属部14及び上プリント基板13から絶縁されている。従って、配線ケーブル26を介して高周波電流が横ヒンジアンクル52へ流れ込むのを防止できる。そのため、3点金属部では高周波振動を生じさせることが回避できるので、アンテナ素子25の特性劣化を効果的に抑えることができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。なお、本実施形態において、第1の実施形態と同一部分には同一符号を付して重複説明を避ける。
図7及び8は、本発明の第2の実施形態に係る携帯電話機20の要部を示すものであり、この携帯電話機20が第1の実施形態の携帯電話機10と異なる点は、絶縁部材6として、絶縁部材6Aの代わりに(後述する)絶縁部材6Bで絶縁された、第1の保持部である横ヒンジアンクル52と第1金属部14との間について、高周波的な電気接続状態を調整する手段(これを調整手段とよぶ)7をもつ点である。
本実施形態の絶縁部材6Bは、適宜の絶縁シートで構成されており、この絶縁シートを第1金属部14と横ヒンジアンクル52との間に積層するように配設させてある。この場合、第1金属部14と横ヒンジアンクル52とは、図8(A)に示すように、上下方向で位置的に重なり合うに配置されているが、絶縁部材6Bをこれらの間に介装させてあるので問題ない。即ち、絶縁部材6Bは、第1金属部14の先端部側と横ヒンジアンクル52の基端部52A側とに対して、それぞれ位置的にこれらを含む状態で重複配置する構成である。つまり、これは、むしろ重なっている構成の場合の方が容量結合しやすいためである。その結果、容量結合によるC成分を打ち消すためのリアクタンス素子は、その作用を十分に発揮できるようになる。
なお、第1の実施形態のような絶縁性を有する樹脂材料で上筐体1と一体成形したものであってもよい。
調整手段7は、横ヒンジアンクル52と第1金属部14との間の絶縁をより確実にするためのものであり、別言すれば、この調整手段7は、高周波的な高負荷を与えて横ヒンジアンクル52と第1金属部14との間の絶縁を確実にするためのものである。本発明の調整手段7は、図8(B)に示すように第1金属部14の先端部側と横ヒンジアンクル52の基端部52A側との間に装荷したリアクタンス素子で構成されており、横ヒンジアンクル52と第1金属部14(上プリント基板GND)との間を、定数を介して接続している。そして、このリアクタンス素子には、コイル(インダクタ)Lが用いられている。
従って、本実施形態によれば、第1金属部14と横ヒンジアンクル52との間が近接して配置されているような場合、たとえこれらの間が絶縁部材6Bで絶縁されていても、等価的に形成されるコンデンサ(キャパシタ)Cにより高周波的に結合してしまう虞がある。
そこで、本実施形態では、前述したように、コイルLを装荷しているので、定数を調整することでアンテナ共振帯域での前記コンデンサCによる結合を打ち消すことが可能となる。即ち、並列LCの周波数特性を示す図9に示すように、使用帯域においてハイインピーダンス(つまり、絶縁と等価)になる。換言すれば、3点金属部での逆相電流発生を抑えるため、グランドと3点金属部を電気的に切り離すことができる。従って、アンテナ素子25の特性劣化を効果的に抑えることができるわけである。
なお、本発明は上述した実施形態に何ら限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の形態で実施し得るものである。
本発明の携帯無線装置は、第1の筐体と、前記第1の筐体内に設けられる第1の回路基板及び第1金属部と、第2の筐体と、前記第2の筐体内に設けられる第2の回路基板と、前記第2の筐体内に設けられるアンテナ素子と、前記第2の回路基板から前記アンテナ素子に給電するための給電部と、前記第1筐体と前記第2筐体との間に設けられた第3の筐体と、前記第1の筐体と第3の筐体を第1の軸芯を中心に回動可能に連結する第1ヒンジ部と、前記第2の筐体と第3の筐体を前記第1の軸芯と垂直な第2の軸芯を中心に回動可能に連結する第2ヒンジ部と、前記第1の回路基板と前記第2の回路基板を電気的に接続するケーブルと、を備え、前記第1ヒンジ部は、前記第1の筐体に配置された第1の保持部と、前記第3の筐体内に前記アンテナ素子と対向して配置され、導電性材料を含んだ第2の保持部と、前記第1の保持部と第2の保持部とを電気的に接続し、かつ前記第1筐体と前記第3の筐体が前記第2の軸芯方向に向かい合う面の長手方向の略中央から端部までの間に配置される導電性材料を含んだ第1のヒンジ軸で構成され、前記第1の保持部と前記第1金属部との間に絶縁材料を有するので、第1ヒンジ部がアンテナに及ぼす影響を抑えることが可能となり、2方向開閉方式の筐体を備えたタイプにおいて、ヒンジ部がアンテナに及ぼす影響を抑えることが可能となる効果を有し、2方向開閉方式の筐体を備えた携帯電話機、PHS(Personal Handyphone System)、PDA(Personal Digital Assistant)等に有用である。
本発明の第1の実施形態に係る携帯電話機を示すものであり、(A)は斜視図、(B)は上筐体を取り外した下筐体の上閉合面を示す平面図 第1の実施形態に係る携帯電話機の筐体を縦開きしたときの状態を示す斜視図 第1の実施形態に係る携帯電話機の筐体を横開きしたときの状態を示す斜視図 第1の実施形態に係る携帯電話機の筐体を縦開きしたときの電気的構成を示す説明図 図4のV−V線断面図 第1の実施形態に係る携帯電話機の筐体を横開きしたときの電気的構成を示す説明図 本発明の第2の実施形態に係る携帯電話機の要部を示す等価回路 (A)は第2の実施形態に係る携帯電話機の要部の構成を示す説明図、(B)は(A)の等価回路 等価回路である図8(B)の並列LCの周波数特性を示すグラフ (A)は従来の2軸開閉方式の筐体を有する携帯無線装置を示す斜視図、(B)はその要部を示す説明図 (A)から(C)は従来の2方向開閉方式の筐体を有する携帯無線装置を示す斜視図
符号の説明
10、20 携帯電話機(携帯無線装置)
1 上筐体(第1の筐体)
1B−1 ヒンジ筐体対向側面
13 上プリント基板(第1の回路基板)
14 第1金属部
14A (第1金属部の)先端部
2 下筐体(第2の筐体)
23 下プリント基板(第2の回路基板)
24 給電部
25 アンテナ素子
3 ヒンジ筐体(第3の筐体)
3B 上筐体対向側面
4 縦ヒンジ部(第2ヒンジ部)
41 縦開き用ヒンジ軸(第2のヒンジ軸)
5 横ヒンジ部(第1ヒンジ部)
51 横開き用ヒンジ軸(第1のヒンジ軸)
52 横ヒンジアンクル(第1の保持部)
52A (横ヒンジアンクルの)基端部
53 横ヒンジプレート(第2の保持部)
6A 絶縁部材(絶縁材料)
6b 絶縁部材(絶縁材料)
7 リアクタンス素子
A1 第1の軸芯
A2 第2の軸芯

Claims (3)

  1. 第1の筐体と、
    前記第1の筐体内に設けられる第1の回路基板及び第1金属部と、
    第2の筐体と、
    前記第2の筐体内に設けられる第2の回路基板と、
    前記第2の筐体内に設けられるアンテナ素子と、
    前記第2の回路基板から前記アンテナ素子に給電するための給電部と、
    前記第1筐体と前記第2筐体との間に設けられた第3の筐体と、
    前記第1の筐体と第3の筐体を第1の軸芯を中心に回動可能に連結する第1ヒンジ部と、
    前記第2の筐体と第3の筐体を前記第1の軸芯と垂直な第2の軸芯を中心に回動可能に連結する第2ヒンジ部と、
    前記第1の回路基板と前記第2の回路基板を電気的に接続するケーブルと、
    を備え、
    前記第1ヒンジ部は、
    前記第1の筐体に配置された第1の保持部と、
    前記第3の筐体内に前記アンテナ素子と対向して配置され、導電性材料を含んだ第2の保持部と、
    前記第1の保持部と第2の保持部とを電気的に接続し、かつ前記第1筐体と前記第3の筐体が前記第2の軸芯方向に向かい合う面の長手方向の略中央から端部までの間に配置される導電性材料を含んだ第1のヒンジ軸で構成され、
    前記第1の保持部と前記第1金属部との間に絶縁材料を有することを特徴とした携帯無線装置。
  2. 前記第1の保持部と前記第1金属部との間の高周波的な電気接続状態を調整する手段をもつことを特徴とした請求項1記載の携帯無線装置。
  3. 前記電気接続状態を調整する手段は、リアクタンス素子であることを特徴とする請求項2記載の携帯無線装置。
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