JP2002026163A - 高周波集積回路装置及びこれを用いた高周波回路 - Google Patents
高周波集積回路装置及びこれを用いた高周波回路Info
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Abstract
積回路装置を提供する。 【解決手段】 ヒートシンク12の上面にはプリント基
板13が装着される。前記プリント基板13の表面側に
は、裏面の接地面と電気的に接続された接地領域15a
が形成されると共に、ヒートシンク12よりも外側に延
びる電気リード14a〜14eが装着される。金属キャ
ップ1は前記プリント基板13を覆うように前記ヒート
シンク12に装着される。前記金属キャップ11には、
押さえ部11cの下端から外方に折り曲げられた第1の
接地部位11aと、内側に折り曲げられた第2の接地部
位11bとが形成される。前記第2の接地部位11b
は、前記プリント基板13の表面の接地領域15aに接
する。一方、前記第1の接地部位11aは、外部の接地
領域に接続される。従って、金属キャップ11の接地が
前記第1の接地部位11aにより直接に得られる。
Description
した高周波集積回路装置及びこれを用いた高周波回路に
関し、特に、移動体通信などの無線システムに搭載され
る送信アンプモジュールやその周辺回路の構成に関す
る。
装置は高性能化及び小型化が急速に進んでおり、同時に
その普及率も爆発的な勢いで伸びている。特に、通信デ
ータのデジタル化は通話チャネル数を飛躍的に増加させ
た上に、文字情報や画像情報をも簡易に送受信できるシ
ステムを生み出した。しかしながら、これらの通信サー
ビスの多様化はシステム自体の複雑化をもたらすため、
コンピュータ産業と同様に、デバイスの集積化は必須と
なっている。
装置も集積化及び小型化がなされており、特に、そのキ
ーデバイスであるパワーアンプ装置では、HIC(ハイ
ブリッドIC)モジュールやMMIC(マイクロ波モノ
リシックIC)などの種々の形態で実用化がなされてい
る。以下、HIC構造を有する従来の送信アンプモジュ
ールの構成を図面を参照しながら説明する。
路装置である送信アンプモジュール、及びそれを用いた
高周波回路を示す。図5において、51は金属キャッ
プ、52はヒートシンク、53はプリント基板であって
前記ヒートシンク52に固着されている。54は電気リ
ードであって、前記プリント基板53の裏面側に装着さ
れ且つ前記ヒートシンク52の外側まで伸張されてい
る。プリント基板53において、55は配線領域、56
は高周波用電界効果型トランジスタなどの能動素子、5
7はチップ型コンデンサなどの受動素子である。また、
51aは金属キャップ51の中央部の押さえ部位であっ
て、ヒートシンク52の側面部に接している。52aは
前記ヒートシンク52を貫通するネジ孔である。
送信アンプモジュール、60は筐体の一部である。ここ
で、筐体60とは、ヒートシンクの役割と高周波回路全
体を保持する金属ケースを指すが、実際上では高周波の
漏れを防ぐために金属の覆い(ふた)が施される。63
は他のプリント基板であって、高周波入力領域65a、
DCバイアスが印加される電源領域65b、65c、高
周波出力領域65dなどの電源回路を含む高周波回路が
形成されている。
ように両端の貫通孔52aを使って筐体60にネジ止め
されて固定される。4個の電気リード54はプリント基
板63上の対応する領域65a〜65dに半田付けして
固定される(例えば、N.Nakamura 等、“A high power
and low distortion amplifier module for large cell
base station in digital cordless system" IEICE Tr
ans.Electron.,vol.E81-C,no.6,pp.886-891,June 1998.
などを参照)。
来の高周波回路の構成では、異常発振が生じる場合があ
った。そこで、この原因を検討したところ、金属キャッ
プ51の接地が不十分であるためであることが判った。
即ち、金属キャップ51の接地は、プリント基板63の
高周波領域65a、65d近傍で良好であることが望ま
しいが、図5の従来例では金属キャップ51はその両端
の止めネジを介してヒートシンク12に接続されるた
め、金属キャップ51の中央部分の接地はさほど強固で
ない。しかも、その接地は、前記止めネジ、ヒートシン
ク12及び筐体60を経てプリント基板63裏面の接地
面に至るため、接地に至るまでに物理的に大きな距離が
存在し、このためL、Cを介して接地される状態とな
り、異常発振が生じ易く、実用上大きな問題となってい
た。
ップの下部周縁をヒートシンクに半田付けする方法があ
るが、接地に至るまでの長い物理的距離を解消できず、
やはり異常発振が生じる。しかも、半田付けは工程が煩
雑となり、生産性に劣る。
と、プリント基板63における高周波入力領域65aと
高周波出力領域65dとの不十分な電気的分離により、
発振し易くなったり、高周波特性が大きくばらついた
り、又は単品評価の結果とは異なっていたりする状況が
発生し、安定な高周波回路を形成できなかった。
金属キャップの十分な接地ができる構成のHIC構造の
高周波集積回路装置と、高周波入出力の十分な電気的分
離ができる構成の高周波回路とを提供することにある。
めに、本発明では、高周波集積回路装置において金属キ
ャップに新たに接地部位を形成すると共に、この高周波
集積回路装置を有する高周波回路では、前記金属キャッ
プの接地部位に接続する接続領域を形成し、この接続領
域で高周波入力領域と高周波出力領域とを電気的に分離
する。
積回路装置は、金属板と、前記金属板の上面に装着さ
れ、前記金属板よりも外側に延びる電気リードが装着さ
れたプリント基板と、前記プリント基板を覆うように前
記金属板に装着された金属キャップとを備え、前記プリ
ント基板は、前記金属板側である裏面に設けた接地面と
電気的に接続された接地領域が表面側に設けられたもの
であり、前記金属キャップは、前記プリント基板表面の
接地領域に接し且つ前記金属板よりも外側に延びる接地
部位を有することを特徴とする。
の高周波集積回路装置において、前記金属キャップの接
地部位は、前記金属板から外側に延びる第1の接地部位
と、内側に折り曲げられて前記プリント基板表面の接地
領域に接する第2の接地部位とを有することを特徴とす
る。
の高周波集積回路装置において、前記金属キャップの接
地部位と、前記プリント基板に装着された電気リードと
は、同一高さ位置にて平行に外側に延びることを特徴と
する。
3記載の高周波集積回路装置において、前記プリント基
板に装着された電気リードとして、高周波入力用電気リ
ードと高周波出力用電気リードとを有し、前記金属キャ
ップの接地部位は、前記プリント基板を金属キャップで
覆った状態において、前記高周波入力用電気リードと前
記高周波出力用電気リードとの間に位置することを特徴
とする。
3記載の高周波集積回路装置において、前記プリント基
板に装着された電気リードとして、前記プリント基板表
面の接地領域から前記金属板よりも外側に延びる接地用
電気リードを有することを特徴とする。
は、凹部が形成された金属板と、前記金属板の凹部に装
着され、この装着状態で表面高さが前記金属板の表面高
さと一致し、且つ前記金属板よりも外側に延びる電気リ
ードが装着されたプリント基板と、前記プリント基板を
覆うように前記金属板に装着された金属キャップとを備
え、前記金属キャップは、前記金属板表面に接し且つ前
記金属板よりも外側に延びる接地部位を有することを特
徴とする。
の高周波集積回路装置において、前記金属キャップの接
地部位と、前記プリント基板に装着された電気リードと
は、同一高さ位置にて平行に外側に延びることを特徴と
する。
7記載の高周波集積回路装置において、前記プリント基
板に装着された電気リードとして、高周波入力用電気リ
ードと高周波出力用電気リードとを有し、前記金属キャ
ップの接地部位は、前記プリント基板を金属キャップで
覆った状態において、前記高周波入力用電気リードと前
記高周波出力用電気リードとの間に位置することを特徴
とする。
7記載の高周波集積回路装置において、前記プリント基
板に装着された電気リードとして、前記プリント基板表
面の接地領域から前記金属板よりも外側に延びる接地用
電気リードを有することを特徴とする。
リント基板、前記プリント基板が上面に装着される金属
板、及び一部分の折り曲げにより前記金属板の外側に延
びる接地部位が形成された金属キャップを有する高周波
集積回路装置と、前記金属キャップの接地部位に電気的
に接続する接地領域が形成された他のプリント基板とを
有することを特徴とする。
記載の高周波回路において、前記他のプリント基板は、
前記接地領域を挟んで高周波入力領域と高周波出力領域
とが形成されていることを特徴とする。
記載の高周波回路において、前記高周波集積回路装置
は、請求項4記載の高周波集積回路装置であることを特
徴とする。
記載の高周波回路において、前記高周波集積回路装置
は、請求項8記載の高周波集積回路装置であることを特
徴とする。
周波集積回路装置では、金属キャップの接地部位を外部
の接地領域に接続することにより、金属キャップの良好
な接地を前記接地部位で直接に得ることができる。しか
も、前記接地部位は内部のプリント基板の接地領域にも
接続されているので、このプリント基板の接地も確実に
なる。更に、金属キャップの接地部位は簡便な工程で形
成できるので、金属キャップをヒートシンクに半田付け
する場合に比べて生産性に優れる。加えて、副次的に
は、前記接地部位が内部プリント基板や金属板に対して
金属キャップを物理的に保持するので、金属キャップの
へこみ等の変形が防止される。
積回路装置でも、同様に、金属キャップの接地部位を外
部の接地領域に接続することにより、金属キャップの良
好な接地を前記接地部位で直接に得ることができる。ま
た、前記接地部位は金属板表面に接続されているので、
金属板の接地も確実になる。しかも、プリント基板が金
属板の凹部に装着された状態では、プリント基板の表面
高さと金属板の表面高さとが同一高さになり、金属キャ
ップの接地部位とプリント基板の電気リードとの高さが
金属板の表面位置で統一されるので、リードフォーミン
グを施すことなく、外部のプリント基板の表面に形成さ
れた接地領域や配線領域に接続することができる。ま
た、既述の通り生産性に優れると共に金属キャップのへ
こみ等の変形を有効に防止できる。
属キャップの接地部位とプリント基板の電気リードとの
高さが同一高さ位置で平行に外部に延びるので、リード
フォーミングを施すことなく、外部のプリント基板の表
面に形成された接地領域や配線領域に接続することがで
きる。
に、金属キャップの接地部位がプリント基板の高周波入
力用電気リードと高周波出力用電気リードとの間に位置
するので、これらと接続されるべき高周波回路の接地領
域、高周波入力領域、高周波出力領域の位置関係は、前
記接地領域を挟む関係となる。従って、高周波入力領域
と高周波出力領域とが前記接地領域により電気的に効果
的に分離されて、高周波入出力分離特性が改善されると
共に、発振し難く、また電気的特性が安定することにな
る。
プリント基板表面の接地領域に接続された接地用電気リ
ードを外部の接地領域に接続することにより、前記金属
キャップの接地部位を用いた前記プリント基板の接地が
強化され、プリント基板の接地がより確実になる。ま
た、前記接地用電気リードは金属キャップの接地部位の
高さ位置、換言すれば他の電気リードと高さ位置が統一
されているので、リードフォーミングを施す必要がな
い。
高周波回路において、高周波集積回路装置の金属キャッ
プの接地部位を他のプリント基板の接地領域に接続する
ことにより、金属キャップの良好な接地を前記接地部位
で直接に得ることができる。
高周波入力領域と高周波出力領域との間に接地領域が位
置し、この2つの高周波領域が前記接地領域で電気的に
分離されるので、高周波入出力分離特性が改善されると
共に、発振し難く、また電気的特性が安定する。
波集積回路装置及び高周波回路について、図面を参照し
ながら説明する。
1の実施の形態の高周波集積回路装置である送信アンプ
モジュールの構成を示す。
はヒートシンク(金属板)、13はプリント基板であっ
て前記ヒートシンク12の上面に装着されている。前記
金属キャップ12は前記プリント基板13を覆う状態に
前記ヒートシンク12に装着される。
線領域であってプリント基板13の表面に銅膜などを用
いてパターン形成される。15aは表面側に形成された
接地領域であって、プリント基板13の裏全面に形成さ
れた接地面15bと貫通孔(図示せず)を介して電気的
に接続される。16は高周波用電界効果型トランジスタ
や高周波用バイポーラトランジスタなどの能動素子、1
7はチップ型コンデンサやチップ型抵抗器などの受動素
子である。また、14aは高周波入力用電気リード、1
4b、14cは電源用電気リード、14dは高周波出力
用電気リードであって、これらの電気リード14a〜1
4dはプリント基板13の表面側に装着され、前記配線
領域15を介して能動素子16や受動素子17と接続さ
れる。14eは接地用電気リードであって前記表面側の
接地領域15aに接続される。この接地用電気リード1
4eは前記2本の電源用電気リード14b、14cの間
に位置する。前記電気リード14a〜14eは相互に平
行に配置され且つヒートシンク12の外側にまで伸張さ
れている。
第1の接地部位であって前記金属キャップ11の中央部
から外側に折り曲げられてヒートシンク12の外側にま
で伸張されている。また、11bは内側に折り曲げられ
た第2の接地部位であってプリント基板13の表面側の
接地領域15aに接続されている。これらの接地部位1
1a、11bは、金属キャップ11がヒートシンク12
に装着された状態でプリント基板13の表面位置に位置
し、従って、これら接地部位11a、11bと電気リー
ド14a〜14eとは相互に同一高さ位置にて外側及び
内側に延びている。また、この両接地部位11a、11
bは、金属キャップ11をヒートシンク12に装着した
状態では1組の高周波用電気リード14a、14d及び
1組の電源用電気リード14b、14cの間に位置す
る。尚、図1において、11c、12aは各々金属キャ
ップ11、ヒートシンク12に設けたビス止め用貫通孔
である。
11の接地を直接第1の接地部位11aで得ることがで
きる。また、第2の接地部位11bが内部のプリント基
板13表面の接地領域15aと接続されているので、プ
リント基板13との接地も確実になる。尚、本実施の形
態では第2の接地部位11bを内側に折り曲げたが、逆
に接地領域15aを外側に張り出して第1の接地部位1
1aと接するようにプリント基板13を形成すれば、第
2の接地部位11bは省略できる。
1a、11bは簡便な工程で形成できる。従って、金属
キャップをヒートシンクに半田付けする場合に比べて生
産性に優れる。しかも、接地部位11aは金属キャップ
11を物理的に保持するので、金属キャップ11のへこ
み等の変形を有効に防止できる。
11aとプリント基板13の電気リード14a〜14e
とは、プリント基板13の表面の高さ位置で統一されて
いるので、特にリードフォーミングを施さなくても、外
部のプリント基板の表面にきちんと接することが可能で
ある。
地用電気リード14aがヒートシンク12の外側にまで
伸張されるので、プリント基板13の接地がより一層に
強化される。
2の実施の形態の高周波集積回路装置である送信アンプ
モジュールの構成を示す。
はヒートシンク、23はプリント基板である。プリント
基板23において、25は配線領域、25aは表面側の
接地領域、25bは裏面の接地面、26は能動素子、2
7は受動素子、24aは高周波入力用電気リード、24
b、24cは電源用電気リード、24dは高周波出力用
電気リード、24eは表面側の接地領域25aに接する
接地用電気リードである。これら接地領域25a、電気
リード24a〜24eを含むプリント基板23の全体構
成は前記第1の実施の形態と同一である。以下、第1の
実施の形態と異なる構成を説明する。
される。前記プリント基板23は、前記ヒートシンク2
2に形成された凹部22bにはめ込まれて固着されてい
る。このはめ込み状態でプリント基板23の表面高さと
ヒートシンク22の表面高さとが同一高さとなるよう
に、前記凹部22bが適切な深さに設定される。
から外側に折り曲げられた接地部位21aが、ヒートシ
ンク22の外側にまで伸張されている。この接地部位2
1aの底面の一部はヒートシンク22の凸部(凹部22
b以外の表面部分)22cに接している。金属キャップ
21には第1の実施の形態のような内側に折れ曲がる接
地部位は設けられていない。
と同様に、プリント基板23の各電気リード24a〜2
4eはヒートシンク22の外側にまで伸張されると共
に、これらの配置順序は図2の左から順に高周波入力用
電気リード24a、電源用電気リード24b、接地用電
気リード24c、電源用電気リード24d、高周波出力
用電気リード24dの順であり、2個の高周波用電気リ
ード24a、24dの間に金属キャップ21の前記接地
部位21aが位置する。また、接地用電気リード24c
を含む全ての電気リード24a〜24eは、金属キャッ
プ21の接地部位21aの高さ位置、即ちプリント基板
23の表面(ヒートシンク22の表面)位置にてヒート
シンク22の外側に平行に伸張される。尚、図2におい
て、21b、22aは各々金属キャップ21、ヒートシ
ンク22に設けたビス止め用貫通孔である。
21の接地を外側に折れ曲がる接地部位21aで直接に
得ることができる。しかも、接地部位21aの底面がヒ
ートシンク22の凸部22cに接するので、ヒートシン
ク22との接地も確実なものになる。ここに、前記金属
キャップ21に設ける接地部位21aは簡便な工程で形
成できるので、金属キャップをヒートシンクに半田付け
する場合に比べて生産性に優れると共に、接地部位21
aが金属キャップ21を物理的に保持して、金属キャッ
プ21のへこみ等の変形を防止できる。
2の凹部22bにはめ込まれて、プリント基板23の表
面高さがヒートシンク22の表面高さと同じ高さになっ
て、金属キャップ21の接地部位21aとプリント基板
23の各電気リード24a〜24eとの高さ位置が、ヒ
ートシンク22の表面高さ位置で統一される。このた
め、特にリードフォーミングを施さなくても、これら接
地部位及び電気リードを外部のプリント基板の表面に確
実に接することができる。
る接地用電気リード24aは、プリント基板23の接地
を一層に強化する。
3の実施の形態の高周波回路の構成を示す。同図におい
て、31は図1に示した送信アンプモジュールの全体、
30は筐体の一部である。33は他のプリント基板であ
って、電源回路を含む高周波回路が形成されている。即
ち、プリント基板33において、35aは高周波入力領
域、35b及び35cは電源領域であってDCバイアス
が印加される。35dは高周波出力領域、35eはプリ
ント基板33表面に形成された接地領域であって、前記
2つの高周波領域35a、35dの間に位置すると共
に、複数個の貫通孔35fを介して裏面の接地面36及
び前記筐体30に電気的に繋がっている。
ャップ11両端の貫通孔12a等を使って筐体30にネ
ジ止めで固定される。この状態で、送信アンプモジュー
ル31の高周波入力用、2個の電源用、高周波出力用の
各電気リード14a〜14dは、各々プリント基板33
上の高周波入力用、2個の電源用、高周波出力用の各領
域35a〜35dに半田付けして固定される。この時、
送信アンプモジュール31の金属キャップ11の第1の
接地部位11a及び内部のプリント基板13の接地用電
気リード14eは、前記プリント基板33の接地領域3
5eに直接半田付けされる。従って、金属キャップ11
及び内部のプリント基板13の強固な接地が可能であ
る。
eは、同プリント基板33に形成した高周波入力領域3
5aと高周波出力領域35dとの間に位置して、この両
高周波領域35a、35dを電気的に分離する位置に形
成されているので、高周波回路全体の入出力分離特性が
改善され、耐発振性が向上し、更には電気的特性のばら
つきが有効に低減される。
性の改善に有効である実験結果を図4に示す。この実験
結果は、本実施の形態の図3の高周波出力領域35dの
外側と、従来の図6の高周波出力領域65dの外側とに
インピーダンス可変器を接続し、各々所定の領域35a
〜35cに所定のDCバイアス及び高周波入力電力を加
え、更に前記インピーダンス可変器を用いて送信アンプ
モジュールの負荷インピーダンスを変化させた際に、前
記送信モジュールがどのインピーダンスで発振したかを
調べ、それをスミスチャート上にプロットしたものであ
る。本実施の形態では、図6の従来例と比較して、発振
領域が飛躍的に小さくなっており、実用上は全く問題が
なくなっていることが判る。
置として図1に示した構成のものを採用したが、図2に
示した高周波集積回路装置を採用する場合には、図3の
電気リード14a〜14eが図2の電気リード24a〜
24eに変更される点のみが異なるので、その説明を省
略する。
1、21の両端をネジ止めする場合を例示したが、本発
明はこれに限定されない。即ち、種々の金属キャップ別
に不十分な接地部分が存在し、この部分の接地を良好に
するように接地部位11a、11bの位置を特定すれば
よい。
の発明の高周波集積回路装置によれば、金属キャップに
対して外部接続領域に接続すべき接地部位を新たに形成
したので、金属キャップの良好な接地を前記接地部位で
直接に得ることができる。しかも、この金属キャップの
接地部位は簡便な工程で形成できるので、金属キャップ
をヒートシンクに半田付けする場合に比べて生産性に優
れると共に、前記接地部位により金属キャップを物理的
に保持でき、金属キャップのへこみ等の変形を防止でき
る。
積回路装置によれば、同様に、金属キャップの接地部位
を外部の接地領域に接続することにより、金属キャップ
の良好な接地を新たに設けた接地部位で直接に得ること
ができると共に、プリント基板を金属板の凹部に装着し
て、金属キャップの接地部位とプリント基板の電気リー
ドとの高さを金属板の表面位置で統一したので、リード
フォーミングを施すこと必要がない。また、生産性に優
れると共に金属キャップのへこみ等の変形を有効に防止
できる。
ば、金属キャップの接地部位とプリント基板の電気リー
ドとの高さが同一高さ位置に設定したので、リードフォ
ーミングを施すことなく、これら接地部位及び電気リー
ドを外部のプリント基板表面の接地領域や配線領域に簡
易に接続できる。
ば、高周波回路では、金属キャップの接地部位に接続さ
れる接地領域が高周波入力領域と高周波出力領域との間
に位置して、これら2つの高周波領域が前記接地領域に
より電気的に効果的に分離されることになるので、高周
波入出力分離特性を改善できると共に、発振し難く、ま
た電気的特性の安定化を図ることが可能である。
ば、接地用電気リードを用いてプリント基板の接地を強
化できると共に、前記接地用電気リードを他の電気リー
ドと高さ位置を統一したので、リードフォーミングを施
す必要がない。
ば、高周波回路において、高周波集積回路装置の金属キ
ャップに新たに設けた接地部位を他のプリント基板の接
地領域に接続するだけで、金属キャップの良好な接地を
直接に得ることができる。
ば、高周波入力領域と高周波出力領域との間に接地領域
を位置させて、この2つの高周波領域を前記接地領域で
電気的に分離したので、高周波入出力分離特性を改善で
きると共に、発振し難く、また電気的特性の安定化を図
ることができる効果を奏する。
置の構成を示す図である。
置の構成を示す図である。
を示す図である。
ルとの発振領域を比較した図である。
る。
積回路装置) 33 他のプリント基板 35a 高周波入力領域 35b、35c 電源領域 35d 高周波出力領域 35e 接地領域
Claims (13)
- 【請求項1】 金属板と、 前記金属板の上面に装着され、前記金属板よりも外側に
延びる電気リードが装着されたプリント基板と、 前記プリント基板を覆うように前記金属板に装着された
金属キャップとを備え、 前記プリント基板は、前記金属板側である裏面に設けた
接地面と電気的に接続された接地領域が表面側に設けら
れたものであり、 前記金属キャップは、 前記プリント基板表面の接地領域に接し且つ前記金属板
よりも外側に延びる接地部位を有することを特徴とする
高周波集積回路装置。 - 【請求項2】 前記金属キャップの接地部位は、 前記金属板から外側に延びる第1の接地部位と、内側に
折り曲げられて前記プリント基板表面の接地領域に接す
る第2の接地部位とを有することを特徴とする請求項1
記載の高周波集積回路装置。 - 【請求項3】 前記金属キャップの接地部位と、前記プ
リント基板に装着された電気リードとは、同一高さ位置
にて平行に外側に延びることを特徴とする請求項1記載
の高周波集積回路装置。 - 【請求項4】 前記プリント基板に装着された電気リー
ドとして、高周波入力用電気リードと高周波出力用電気
リードとを有し、 前記金属キャップの接地部位は、前記プリント基板を金
属キャップで覆った状態において、前記高周波入力用電
気リードと前記高周波出力用電気リードとの間に位置す
ることを特徴とする請求項1又は3記載の高周波集積回
路装置。 - 【請求項5】 前記プリント基板に装着された電気リー
ドとして、前記プリント基板表面の接地領域から前記金
属板よりも外側に延びる接地用電気リードを有すること
を特徴とする請求項1又は3記載の高周波集積回路装
置。 - 【請求項6】 凹部が形成された金属板と、 前記金属板の凹部に装着され、この装着状態で表面高さ
が前記金属板の表面高さと一致し、且つ前記金属板より
も外側に延びる電気リードが装着されたプリント基板
と、 前記プリント基板を覆うように前記金属板に装着された
金属キャップとを備え、 前記金属キャップは、 前記金属板表面に接し且つ前記金属板よりも外側に延び
る接地部位を有することを特徴とする高周波集積回路装
置。 - 【請求項7】 前記金属キャップの接地部位と、前記プ
リント基板に装着された電気リードとは、同一高さ位置
にて平行に外側に延びることを特徴とする請求項6記載
の高周波集積回路装置。 - 【請求項8】 前記プリント基板に装着された電気リー
ドとして、高周波入力用電気リードと高周波出力用電気
リードとを有し、 前記金属キャップの接地部位は、前記プリント基板を金
属キャップで覆った状態において、前記高周波入力用電
気リードと前記高周波出力用電気リードとの間に位置す
ることを特徴とする請求項6又は7記載の高周波集積回
路装置。 - 【請求項9】 前記プリント基板に装着された電気リー
ドとして、前記プリント基板表面の接地領域から前記金
属板よりも外側に延びる接地用電気リードを有すること
を特徴とする請求項6又は7記載の高周波集積回路装
置。 - 【請求項10】 プリント基板、前記プリント基板が上
面に装着される金属板、及び一部分の折り曲げにより前
記金属板の外側に延びる接地部位が形成された金属キャ
ップを有する高周波集積回路装置と、 前記金属キャップの接地部位に電気的に接続する接地領
域が形成された他のプリント基板とを有することを特徴
とする高周波回路。 - 【請求項11】 前記他のプリント基板は、 前記接地領域を挟んで高周波入力領域と高周波出力領域
とが形成されていることを特徴とする請求項10記載の
高周波回路。 - 【請求項12】 前記高周波集積回路装置は、請求項4
記載の高周波集積回路装置であることを特徴とする請求
項11記載の高周波回路。 - 【請求項13】 前記高周波集積回路装置は、請求項8
記載の高周波集積回路装置であることを特徴とする請求
項11記載の高周波回路。
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JP2007158217A (ja) * | 2005-12-08 | 2007-06-21 | Yamaha Corp | 半導体装置 |
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CN109891580A (zh) * | 2016-09-22 | 2019-06-14 | 史密斯互连美洲股份有限公司 | 集成弹簧安装芯片终端 |
JP2020155502A (ja) * | 2019-03-19 | 2020-09-24 | カシオ計算機株式会社 | 基板モジュール |
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