JP2002012691A - 発泡塩化ビニル樹脂管状体の押出成形方法 - Google Patents

発泡塩化ビニル樹脂管状体の押出成形方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】発泡塩化ビニル樹脂管状体の押出成形にリサイ
クル塩化ビニル樹脂を支障なく良好に使用できる発泡塩
化ビニル樹脂管状体の押出成形方法を提供する。 【解決手段】塩化ビニル樹脂、熱分解型発泡剤、メタク
リル酸エステル系樹脂及び充填剤を含有する組成物から
管状体を押出成形する方法であり、塩化ビニル樹脂の少
なくとも一部ににリサイクル塩化ビニル樹脂を使用し、
熱分解型発泡剤に無機系熱分解型発泡剤のみを用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はリサイクル塩化ビニ
ル樹脂を使用した発泡塩化ビニル樹脂管状体の押出成形
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】発泡塩化ビニル樹脂管状体は、断熱管、
消音管等として有用である。この発泡塩化ビニル樹脂管
状体は、通常、発泡性塩化ビニル樹脂組成物の押出成形
により押出成形され、その発泡性塩化ビニル樹脂組成物
として、塩化ビニル樹脂に、アゾジカルボンアミド、ス
ルホニルヒドラジド等の有機系熱分解型発泡剤、重炭酸
ナトリウム等の無機系熱分解型発泡剤、メタクリル酸エ
ステル系樹脂及び充填剤を配合したものが公知である
(特公昭63−9540号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】近来、資源循環のため
に樹脂管状体の原料においても、リサイクルが要請され
ている。そこで、本発明者は、上記発泡性塩化ビニル樹
脂組成物の塩化ビニル樹脂に、リサイクル塩化ビニル樹
脂を使用して発泡塩化ビニル樹脂管状体を押出成形する
ことを試みたが、発泡が不安定であり、問題があること
を認識した。その理由は、アゾジカルボンアミド、スル
ホニルヒドラジド等の有機系熱分解型発泡剤の分解速度
(ガス発生量)が、リサイクル塩化ビニル樹脂に含まれ
ている金属石ケン、特に、安定剤によって影響を受ける
(鉛系安定剤の場合は、分解速度が速く、錫系安定剤、
特にメルカプト錫系安定剤の場合は、分解速度が遅い)
と共にリサイクル塩化ビニル樹脂の溶融粘度特性が、樹
脂の重合度、熱安定剤の種類・添加量、滑剤の種類・添
加量、充填剤の種類・添加量等により左右される結果、
経時的に樹脂組成物のガス発生量と溶融粘度特性が変動
するためである。
【0004】ここで、アゾジカルボンアミド、スルホニ
ルヒドラジド等の有機系熱分解型発泡剤の分解速度が、
リサイクル塩化ビニル樹脂に含まれている安定剤によっ
て影響を受けるのは、例えば、アゾジカルボンアミドの
場合、
【化1】 の(1)〜(5)に示すように複雑な分解過程で分解さ
れるところ、この分解反応に対し安定剤が触媒として作
用し、リサイクル塩化ビニル樹脂中の安定剤の種類や量
が異なると、反応過程が変わって各過程での反応速度も
相違することになるためと推定される。
【0005】かかる不安定な発泡のもとでは、発泡塩化
ビニル樹脂管状体の肉厚変動が避けられない。リサイク
ル塩化ビニル樹脂を用いない通常の発泡塩化ビニル樹脂
の押出成形では、肉厚変動が小さく、引取り機の調整で
肉厚修正できるが、前記リサイクル塩化ビニル樹脂に起
因する肉厚変動の場合は、その変動が大きいために引取
り機の調整では対処し難い。
【0006】而して、発泡塩化ビニル樹脂管状体の押出
成形に、リサイクル塩化ビニル樹脂を支障なく使用でき
るようにするには、リサイクル塩化ビニル樹脂中の安定
剤に左右されることなく一定の発泡倍率で安定に発泡さ
せ得る発泡性塩化ビニル樹脂組成物、または、引取り速
度の調整に依存することなく発泡塩化ビニル樹脂管状体
の肉厚を一定にできる方法の出現が要請される。
【0007】本発明の目的は、発泡塩化ビニル樹脂管状
体の押出成形にリサイクル塩化ビニル樹脂を支障なく良
好に使用できる発泡塩化ビニル樹脂管状体の押出成形方
法を提供することにあり、更に、詳しくは、リサイクル
塩化ビニル樹脂を用いるにもかかわらず発泡倍率の安定
化を図り、または、発泡倍率の変動にもかかわらず肉厚
一定化を保証して、発泡塩化ビニル樹脂管状体を良好に
押出成形できる方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る発泡塩化ビ
ニル樹脂管状体の押出成形方法は、塩化ビニル樹脂、熱
分解型発泡剤、メタクリル酸エステル系樹脂及び充填剤
を含有する組成物から管状体を押出成形する方法であ
り、塩化ビニル樹脂の少なくとも一部にリサイクル塩化
ビニル樹脂を使用し、熱分解型発泡剤に無機系熱分解型
発泡剤のみを用いることを特徴とする構成であり、リサ
イクル塩化ビニル樹脂には、粒径2mm以下の粉砕粒体
を用い、塩化ビニル樹脂100重量部に対しメタクリル
酸エステル系樹脂を2〜20重量部、充填剤を5〜20
重量部とし、押出成形体の発泡倍率を2倍以下とするこ
とが好ましい。
【0009】本発明に係る他の発泡塩化ビニル樹脂管状
体の押出成形方法は、塩化ビニル樹脂、熱分解型発泡
剤、メタクリル酸エステル系樹脂及び充填剤を含有する
組成物から管状体を押出成形する方法であり、塩化ビニ
ル樹脂の少なくとも一部ににリサイクル塩化ビニル樹脂
を使用し、熱分解型発泡剤に4,4’−オキシビス(ベ
ンゼンスルホニルホドラジド)またはジニトロソペンタ
メチレンテトラミンを用いることを特徴とする構成であ
り、リサイクル塩化ビニル樹脂には、粒径2mm以下の
粉砕粒体を用い、塩化ビニル樹脂100重量部に対しメ
タクリル酸エステル系樹脂を2〜20重量部、充填剤を
5〜20重量部とすることが好ましい。
【0010】本発明に係る他の発泡塩化ビニル樹脂管状
体の押出成形方法は、リサイクル塩化ビニル樹脂を含む
塩化ビニル樹脂、熱分解型発泡剤、メタクリル酸エステ
ル系樹脂及び充填剤を含有する組成物を押出成形し、発
泡塩化ビニル樹脂管状体の肉厚変動に応じ上記熱分解型
発泡剤の押出機への供給量を調節することによってその
肉厚を調整することを特徴とする構成である。
【0011】本発明に係る他の発泡塩化ビニル樹脂管状
体の押出成形方法は、三層押出しで、しかも、中間層
を、リサイクル塩化ビニル樹脂を含む塩化ビニル樹脂、
熱分解型発泡剤、メタクリル酸エステル系樹脂及び充填
剤を含有する組成物の発泡層にして三層管状体を押出成
形し、発泡中間層の肉厚変動に応じ上記熱分解型発泡剤
の押出機への供給量を調節することによってその発泡中
間層肉厚を調整することを特徴とする構成である。
【0012】
【発明の実施の形態】請求項1〜4に係る発泡塩化ビニ
ル樹脂管状体の押出成形方法は、リサイクル塩化ビニル
樹脂、熱分解型発泡剤、メタクリル酸エステル系樹脂及
び充填剤を含有する組成物から管状体を押出成形する場
合、熱分解型発泡剤に無機系熱分解型発泡剤を使用すれ
ば、リサイクル塩化ビニル樹脂に含有された安定剤に影
響されることなく、一定の発泡倍率で安定に発泡させ得
るという、予想外の知見に基づいている。
【0013】上記無機系熱分解型発泡剤には、例えば、
重炭酸ナトリウム、重炭酸アンモニウム、炭酸アンモニ
ウム等を使用できる。上記発泡性塩化ビニル樹脂組成物
の発泡倍率は、熱分解型発泡剤の分解ガス量(分解速
度)の外、樹脂の溶融粘度特性によっても律せられる。
而して、加工助剤として使用される上記メタクリル酸エ
ステル系樹脂の添加量を調整して組成物の溶融粘度特性
を安定化することも有効であり、メタクリル酸エステル
系樹脂の添加量を、塩化ビニル樹脂量100重量部に対
し2〜20重量部とすることが好ましい。この樹脂の溶
融粘度特性の安定化は、トルクレオメ−タの定常トルク
を一定にすることにほかならず、2重量未満では、溶融
粘度が低すぎて気泡が大きくなり過ぎ、20重量部を越
えると、樹脂が硬くなり過ぎ、発泡させ難くなる。上記
無機系熱分解型発泡剤の添加量は、樹脂100重量部に
対し0.1〜2.0重量部とされ、非常に少量であるか
ら、均一分散による一様発泡を図るために、リサイクル
塩化ビニル樹脂には、可及的に細かく粉砕したものを使
用することが有効であり、2mm以下(2mm×2mm
メッシュ通過)の粉砕粒を用いることが好ましい。上記
充填剤は、発泡過程における核剤としても作用するの
で、その添加量を樹脂100重量部に対し5〜20重量
部とすることが好ましい。5重量部未満では、核が少な
すぎて部分的な異常発泡が生じ易く、20重量部を越え
ると、核が多すぎて発泡セルが充分に成長しなくなるか
らである。周知の通り、高発泡の場合は、発泡空間が成
形体中に占める割合が高く、連続気泡になり易く、低発
泡の場合は、成形体中の発泡空間が占める割合が小さ
く、連続気泡になり難く、上記発泡塩化ビニル樹脂管状
体の用途上、独立気泡とすることが要求される場合は、
発泡倍率を2倍以下にすれば、後述する通り、独立気泡
率90%以上を保証できる。
【0014】請求項1〜4に係る発泡塩化ビニル樹脂管
状体の押出成形方法は、発泡性塩化ビニル樹脂組成物の
単一層管状体の押出成形、中間層材質を上記発泡性塩化
ビニル樹脂組成物とする三層管状体の押出成形の外、金
属管等の管材への発泡性塩化ビニル樹脂組成物の押出被
覆成形にも使用することができる。
【0015】請求項5〜7に係る発泡塩化ビニル樹脂管
状体の押出成形方法は、リサイクル塩化ビニル樹脂、熱
分解型発泡剤、メタクリル酸エステル系樹脂及び充填剤
を含有する組成物から管状体を押出成形する場合、熱分
解型発泡剤に4,4’−オキシビス(ベンゼンスルホニ
ルホドラジド)(0BSH)またはジニトロソペンタメ
チレンテトラミン(DPT)を使用すれば、リサイクル
塩化ビニル樹脂の安定剤に影響されることなく、一定の
発泡倍率で安定に発泡させ得る、予想外の知見に基づい
ている。
【0016】この予想外の結果が得られる理由は、推測
の域を脱しないが、その分解過程が、
【化2】 に示すように、単一の反応分解経路であり、前記式
(1)〜(5)で示すような複雑な多経路分解過程を経
る場合とは異なり、リサイクル塩化ビニル樹脂に含まれ
る安定剤が異なっても、その分解経路が変わる余地があ
り得ずにガス発生量の変動が抑えられるためと推定され
る。
【0017】この場合も、発泡性塩化ビニル樹脂組成物
の発泡倍率は、熱分解型発泡剤の分解ガス量(分解速
度)の外、樹脂の溶融粘度特性によってもで律せられ、
樹脂の溶融粘度特性を一定化するために、メタクリル酸
エステル系樹脂の添加量を、塩化ビニル樹脂量100重
量部に対し2〜20重量部とすることが好ましい。この
樹脂の溶融粘度特性の一定化は、トルクレオメ−タの定
常トルクを一定にすることにほかならず、2重量未満で
は、溶融粘度が低すぎて気泡が大きくなり過ぎ、20重
量部を越えると、樹脂が硬くなり過ぎ、発泡させ難くな
る。上記4,4’−オキシビス(ベンゼンスルホニルホ
ドラジド)またはジニトロソペンタメチレンテトラミン
の添加量は、樹脂100重量部に対し0.1〜2.0重
量部であり非常に少量であるから、均一分散による一様
発泡を図るために、リサイクル塩化ビニル樹脂には、可
及的に細かく粉砕したものを使用することが有効であ
り、2mm以下(2mm×2mmメッシュ通過)の粉砕
粒を用いることが好ましい。上記充填剤は、発泡過程に
おける核剤としても作用するので、その添加量を樹脂1
00重量部に対し5〜20重量部とすることが好まし
い。5重量部未満では、核が少なすぎて部分的な異常発
泡が生じ易く、20重量部を越えると、核が多すぎて発
泡セルが充分に成長しなくなるからである。
【0018】請求項5〜7に係る発泡塩化ビニル樹脂管
状体の押出成形方法は、発泡性塩化ビニル樹脂組成物の
単一層管状体の押出成形、中間層材質を上記発泡性塩化
ビニル樹脂組成物とする三層管状体の押出成形の外、金
属管等の管材への発泡性塩化ビニル樹脂組成物の押出被
覆成形にも使用することができる。
【0019】本発明において、上記塩化ビニル樹脂は、
リサイクル塩化ビニル樹脂単独とすることもできるが、
リサイクル塩化ビニル樹脂による溶融粘度のバラツキを
軽減するために、リサイクル塩化ビニル樹脂と同量以上
のバ−ジン塩化ビニル樹脂との併用とすることが好まし
い。リサイクル塩化ビニル樹脂とバ−ジン塩化ビニル樹
脂とを併用する場合、バ−ジン塩化ビニル樹脂に対する
安定剤を添加する必要があり、その安定剤としては、三
塩基性硫酸鉛のような鉛系安定剤、ステアリン酸カドミ
ウムのようなカドミウム系安定剤、ステアリン酸バリウ
ムのようなバリウム系安定剤、ステアリン酸カルシウム
のようなカルシウム系安定剤、ステアリン酸亜鉛のよう
な亜鉛系安定剤、ジブチル錫ラウレ−トのような有機錫
系安定剤等を挙げることができる。
【0020】上記リサイクル塩化ビニル樹脂やバ−ジン
塩化ビニル樹脂には、塩化ビニル単独重合体の他、塩素
化ポリ塩化ビニル、更には、塩化ビニル−酢酸ビニル共
重合体,塩化ビニル−エチレン−酢酸ビニル共重合体等
の塩化ビニル系共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合
体やエチレン−プロピレン共重合体等に塩化ビニル系を
グラフト重合させたグラフト共重合体等も含ませること
が可能である。上記メタクリル酸エステル系樹脂には、
ポリメチルメタクリレ−トまたはメチルメタクリレ−ト
とエチルアクリレ−トまたはアリリルニトリルとの共重
合体樹脂を用いることができる。上記充填剤には、炭酸
カルシウム、タルク、クレイ、アスベスト、シリカ等の
無機質粉末を使用できる。必要に応じ滑剤を添加するこ
ともでき、その滑剤としては、ポリエチレンワックス類
のような炭化水素類、ステアレリン酸またはステアリン
酸アミドのような脂肪酸または脂肪酸アミド、ブチルス
テアレ−トのような脂肪酸エステル類を挙げることがで
きる。その他、必要に応じ着色剤、難燃剤、酸化防止
剤、帯電防止剤等を添加することもできる。
【0021】請求項8と9の発泡塩化ビニル樹脂管状体
の押出成形方法は、発泡性塩化ビニル樹脂組成物の発泡
倍率が変動しても、熱分解型発泡剤の供給量の調整によ
り肉厚の一様化を保証して寸法精度に優れた発泡塩化ビ
ニル樹脂管状体の製造を可能にするものである。図1
は、請求項8の発泡塩化ビニル樹脂管状体の押出成形方
法に使用する装置の一例を示している。図1において、
1は押出機であり、主材料用ホッパ−21を定量フィダ
−22によって、発泡剤用ホッパ−31を定量フィダ−
32によって、それぞれ押出機1のシリンダ−10の後
端に連結してある。発泡剤用フィダ−32は、押出機1
のシリンダ−熱の影響を回避するために、押出機1のシ
リンダ−10に対し直角方向に向けて配設することが好
ましい。4は押出機1に取り付けた管状体成形用金型、
5は冷却水槽である。6は肉厚測定機であり、例えば、
x線式、超音波反射式等を使用できる。7は引取り機、
8は定尺切断機、9は製品排出機である。上記装置を用
い、請求項8の方法により、発泡塩化ビニル樹脂管状体
を製造するには、リサイクル塩化ビニル樹脂を含む塩化
ビニル樹脂、熱分解型発泡剤、メタクリル酸エステル系
樹脂、充填剤及び滑剤を含有する発泡性塩化ビニル樹脂
組成物中の発泡剤を発泡剤用ホッパ−31に投入し、発
泡以外の残余の材料(以下、主材料と称する)を主材料
用ホッパ−21に投入し、これらを各フィダ−32,2
2により押出機1に供給し、混練・溶融し、金型4内で
発泡させつつ賦型し、金型4からの発泡押出成形体を冷
却水槽5で冷却のうえ、引取り機7で引取り、切断機8
で定尺切断のうえ、排出機9で定尺管体を排出してい
く。
【0022】上記主材料中のリサイクル塩化ビニル樹脂
は、一般的規格、例えばJISK6741によって規制
されているが、安定剤の種類や量にバラツキがあり、既
述したように、通常の有機系熱分解型発泡剤では、発生
ガス量が一定せずに、上記管状体の肉厚変動が惹起され
る。而るに、本発明に係る押出成形方法では、成形体の
肉厚を肉厚測定機6で測定し、その測定肉厚値が基準値
よりも大きいときは、発泡剤供給フィダ−32を減速し
発泡剤供給量を減少させることにより基準厚みに修正
し、測定肉厚値が基準値よりも小さいときは、発泡剤供
給フィダ−32を増速し発泡剤供給量を増加させること
により基準厚みに修正して、肉厚の一様化を図ってい
る。
【0023】上記の実施例では、金型4に、ストレ−ト
ヘッドダイを用いているが、管材通過孔を有するクロス
ヘッドダイを用い、管材上に発泡塩化ビニル樹脂体を被
覆成形することもできる。
【0024】図2は、請求項9の発泡塩化ビニル樹脂管
状体の押出成形方法に使用する装置の一例を示してい
る。図2において、40は三層管状体成形金型、1aは
この金型の内側・外側流路に連結した非発泡樹脂押出機
である。1bは発泡塩化ビニル樹脂押出機であり、主材
用ホッパ−21を定量フィダ−22により発泡塩化ビニ
ル樹脂押出機1bのシリンダ−10bの後端に連結し、
そのシリンダ−10bに対し直角方向のフィダ−32に
より発泡剤用ホッパ−31をシリンダ−1bの後端に連
結して、発泡剤を押出機1bのシリンダ−熱の影響を受
けることなく押出機1bに供給可能としてある。5は冷
却水槽である。6は肉厚測定機であり、例えば、x線
式、超音波反射式等を使用できる。7は引取り機、8は
定尺切断機、9は製品排出機である。
【0025】上記装置を用い、請求項9の方法により、
発泡塩化ビニル樹脂管状体を製造するには、リサイクル
塩化ビニル樹脂を含む塩化ビニル樹脂、熱分解型発泡
剤、メタクリル酸エステル系樹脂、充填剤及び滑剤を含
有する発泡性塩化ビニル樹脂組成物中の発泡剤を発泡剤
用ホッパ−31に投入し、発泡以外の残余の材料(以
下、主材料と称する)を主材料用ホッパ−21に投入
し、これらを各フィダ−32,22により押出機1bに
供給し、更に混練・溶融し、また、非発泡樹脂用ホッパ
−21aに非発泡性の通常の塩化ビニル樹脂組成物を投
入し、これをフィダ−22aにより非発泡樹脂押出機1
aに供給し、更に混練・溶融し、これらの発泡性塩化ビ
ニル樹脂と非発泡性塩化ビニル樹脂を三層成形金型40
から同時押出し、金型40からの発泡押出成形体を冷却
水槽5で冷却のうえ、引取り機7で引取り、切断機8で
定尺切断のうえ、排出機9で定尺管体を排出していき、
この間、中間層の肉厚、または管状体全体の肉厚を肉厚
測定機6で測定し、その測定肉厚値が基準値よりも大き
いときは、発泡剤供給フィダ−32を減速し発泡剤供給
量を減少させることにより基準厚みに修正し、測定肉厚
値が基準値よりも小さいときは、発泡剤供給フィダ−3
2を増速し発泡剤供給量を増加させることにより基準厚
みに修正して、中間層の肉厚、ひいては、三層管の肉厚
の一様化を図っている。
【0026】上記何れの実施例においても、肉厚修正
は、肉厚測定機6の測定値を肉厚基準値と比較し、その
差出力で発泡剤供給用フィダ−32の速度制御を行う自
動制御方式により行うことができる。上記熱分解型発泡
剤の配合量は、0.1〜2重量%とされ、極めて小量で
あるから、フィダ−供給量の安定化のために、上記の発
泡性塩化ビニル樹脂組成物を、安定剤を含んでいないバ
−ジン塩化ビニル樹脂で希釈した発泡剤とそれ以外の材
料、または滑剤で希釈した発泡剤とそれ以外の材料に分
けて供給することもできる(メタクリル酸エステル系樹
脂や安定剤を同じフィダ−で供給することは、発泡倍率
に相当の影響を及ぼすので、不適切である)。
【0027】請求項8及び9において使用する発泡性塩
化ビニル樹脂組成物では、請求項1〜7に使用する組成
物とは異なり、熱分解型発泡剤に限定が課せられず、熱
分解型発泡剤に通常の有機系熱分解型発泡剤及び無機系
熱分解型発泡剤を使用できる。この点を除けば請求項1
〜7に使用する発泡性塩化ビニル樹脂組成物と実質的に
同じである。その有機系熱分解型発泡剤としては、
(1)アゾジカルボンアミド、アゾビスイソブチルニト
リル、N,N’−ジニトロソペンタメチレンテトラミ
ン、N,N’−ジメチル−N,N’−ジニトロソテレフ
タルアミド等のアゾ化合物、(2)ベンゾスルホニルヒ
ドラジド・P,P’−オキシビス(ベンゼンスルホニル
ヒドラジド)、トルエンスルホニルヒドラジドのような
スルホニルヒドラジド類を挙げることができ、無機系熱
分解型発泡剤としては、重炭酸ナトリウム、重炭酸アン
モニウム、炭酸アンモニウム等を挙げることができる。
【0028】
【実施例】〔実施例1〕請求項1に対する実施例であ
り、発泡性塩化ビニル樹脂組成物の組成を、リサイクル
塩化ビニル樹脂50重量部,バ−ジン塩化ビニル樹脂
(徳山積水工業社製重合度1050)50重量部,無機
系熱分解型発泡剤としての重炭酸ナトリウム1.0重量
部,安定剤としての三塩基性硫酸鉛1.4重量部,加工
助剤としてのメタクリル酸エステル系樹脂(分子量30
0万以上)5重量部,充填剤としての炭酸カルシウム1
0重量部,滑剤としてエステル系滑剤・ポリエチレンワ
ックス0.6重量部とし、リサイクル塩化ビニル樹脂に
は、JISK6741硬質塩化ビニル樹脂の2mm×2
mmメッシュ通過の粉砕物を使用した。この原料をホッ
トミキサ−で混合し、自己発熱で90℃まで昇温させた
のち、ク−リングミキサ−で50℃にまで冷却し、これ
を押出機で管状体に押出成形した。リサイクル塩化ビニ
ル樹脂が含有する安定剤に対する発泡の安定性を確認す
るために、安定剤として鉛系安定剤を使用した硬質塩化
ビニル樹脂をリサイクル塩化ビニル樹脂とした場合と、
安定剤として錫系安定剤を使用した硬質塩化ビニル樹脂
をリサイクル塩化ビニル樹脂とした場合のそれぞれの組
成物原料について、管状体を押出成形し、発泡倍率(発
泡剤を含まないときの比重/発泡剤を含むときの比重、
比重は水置換式比重計で測定)、独立気泡率(空気式比
重計及び水置換式比重計を使用して測定)等を測定し
た。
【0029】〔比較例1〕実施例1に対し、無機系熱分
解型発泡剤としての重炭酸ナトリウム1.0重量部に代
え、有機系熱分解型発泡剤であるアゾジカルボンアミド
0.5重量部を使用した以外、実施例1と同様にして管
状体に押出成形した。更に、実施例1と同様にして、発
泡倍率、独立気泡率等を測定した。
【0030】これら実施例1及び比較例1の発泡倍率、
独立気泡率等の測定結果は表1に示す通りであり、
( )はリサイクル塩化ビニル樹脂が錫系安定剤を含む
場合を、かっこ外は、リサイクル塩化ビニル樹脂が鉛系
安定剤を含む場合をそれぞれ示している。なお、成形体
の外観形状は何れの場合も良好であった。
【表1】 実施例1 比較例1 熱分解型発泡剤の種類 無機系 有機系 発泡倍率(倍) 2.0(2.0) 2.0(1.6) 独立気泡率(%) 91(92) 98(98) この測定結果から、請求項1によれば、リサイクル塩化
ビニル樹脂中の安定剤に影響されることなく安定発泡を
保証でき、一様肉厚で、かつ独立気泡率が90%以上の
発泡塩化ビニル樹脂管状体が得られることを確認でき
る。
【0031】〔実施例2〕請求項2を評価するための実
施例であり、実施例1に対し、リサイクル塩化ビニル樹
脂の粉砕径2.0mm×2.0mmメッシュ通過を粉砕
径2.5mm×2.5mmメッシュ通過に変えた以外、
実施例1に同じとした。実施例1に較べ独立気泡率がや
や低下し、リサイクル塩化ビニル樹脂の粉砕径を2.0
mm×2.0mmメッシュ以下とする請求項2の技術的
意義を確認できた。
【0032】〔実施例3〕請求項3を評価するための実
施例であり、実施例1に対し、加工助剤としてのメタク
リル酸エステル系樹脂の配合量10重量部を、1.5重
量部,15重量部,25重量部に変えた以外、実施例1
に同じとした。その発泡倍率、独立気泡率等の測定結果
は表2に示す通りであり、1.5重量部では、リサイク
ル塩化ビニル樹脂の溶融粘度特性の差の吸収効果が不充
分となって発泡倍率が小さく、かつ両リサイクル塩化ビ
ニル樹脂に対する発泡倍率にやや差異が生じ、25重量
部では、差が生じなくても、発泡倍率が低くなり、請求
項3におけるメタクリル酸エステル系樹脂2〜20重量
部の技術的意義を確認できた。
【表2】 加工助剤量(重量部)1.5 15 25 発泡倍率(倍) 1.4(1.3) 1.9(1.9) 1.4(1.4) 独立気泡率(%) 97(98) 98(99) 100(99)
【0033】〔実施例4〕請求項3を評価するための実
施例であり、実施例1に対し、充填剤量10重量部を、
4重量部,15重量部、25重量部に変えた以外、実施
例1に同じとした。その発泡倍率、独立気泡率等の測定
結果は表3に示す通りであり、4重量部では、発泡倍率
及び独立気泡率がやや低くなり、25重量部では発泡倍
率が低くなり、請求項3における充填剤5〜20重量部
の技術的意義を確認できた。
【表3】 充填剤量(重量部) 4 15 25 発泡倍率(倍) 1.7(1.7) 2.0(2.0) 1.4(1.4) 独立気泡率(%) 83(83) 92(92) 93(93)
【0034】〔実施例5〕請求項4を評価するための実
施例であり、実施例1に対し、発泡剤量1.0重量部,
加工助剤量5重量部を発泡剤量1.2〜1.6重量部,
加工助剤量6〜8重量部に変えて発泡倍率を2から2.
2〜2.6と高くした以外、実施例1に同じとした。そ
の発泡倍率、独立気泡率等の測定結果は表4に示す通り
であり、実施例1との対比から、発泡倍率を2.0以上
にすると、独立気泡率が低くなり、請求項4における発
泡倍率2.0以下の技術的意義を確認できた。
【表4】 発泡剤量(重量部) 1.2 1.4 1.6 加工助剤量(重量部)6 7 8 発泡倍率(倍) 2.2(2.2) 2.4(2.4) 2.6(2.6) 独立気泡率(%) 88(88) 80(80) 69(69)
【0035】〔実施例6〕請求項5に対する実施例であ
り、発泡性塩化ビニル樹脂組成物の組成を、リサイクル
塩化ビニル樹脂50重量部,バ−ジン塩化ビニル樹脂
(徳山積水工業社製重合度800)50重量部,有機系
熱分解型発泡剤として4,4’−オキシビス(ベンゼン
スルホニルホドラジド)(OBSH)1.8重量部,安
定剤としての三塩基性硫酸鉛1.4重量部,加工助剤と
してのメタクリル酸エステル系樹脂(分子量300万以
上)10重量部,充填剤としての炭酸カルシウム10重
量部,滑剤としてエステル系滑剤・ポリエチレンワック
ス0.6重量部とし、リサイクル塩化ビニル樹脂には、
JISK6741硬質塩化ビニル樹脂の2mm×2mm
メッシュ通過の粉砕物を使用した。この原料をホットミ
キサ−で混合し、自己発熱で110℃まで昇温させたの
ち、ク−リングミキサ−で50℃にまで冷却し、これを
押出機で管状体に押出成形した。リサイクル塩化ビニル
樹脂が含有する安定剤に対する発泡の安定性を確認する
ために、安定剤として鉛系安定剤を使用した硬質塩化ビ
ニル樹脂をリサイクル塩化ビニル樹脂とした場合と、安
定剤として錫系安定剤を使用した硬質塩化ビニル樹脂を
リサイクル塩化ビニル樹脂とした場合のそれぞれの組成
物原料について、管状体を押出成形し、発泡倍率、独立
気泡率等を測定した。
【0036】〔実施例7〕請求項5に対する実施例であ
り、実施例6に対し、有機系熱分解型発泡剤として4,
4’−オキシビス(ベンゼンスルホニルホドラジド)
(OBSH)1.8重量部をジニトロソペンタメチレン
テトラミン(DPT)0.8重量部にした以外、実施例
6に同じとし、実施例6と同様にして管状体に押出成形
した。更に、実施例6と同様にして、発泡倍率、独立気
泡率等を測定した。
【0037】〔比較例2〕実施例6に対し、有機系熱分
解型発泡剤として4,4’−オキシビス(ベンゼンスル
ホニルホドラジド)(OBSH)1.8重量部をアゾジ
カルボンアミド(ADCA)0.9重量部にした以外、
実施例6に同じとし、実施例6と同様にして管状体に押
出成形した。更に、実施例6と同様にして、発泡倍率、
独立気泡率等を測定した。
【0038】これら実施例6,7及び比較例2の発泡倍
率、独立気泡率等の測定結果は表5に示す通りであり、
( )はリサイクル塩化ビニル樹脂が錫系安定剤を含む
場合を、かっこ外は、リサイクル塩化ビニル樹脂が鉛系
安定剤を含む場合をそれぞれ示している。なお、成形体
の外観形状は何れの場合も良好であった。
【表5】 実施例6 実施例7 比較例2 熱分解型発泡剤 OBSH DPT ADCA 発泡倍率(倍) 3.0(3.0) 3.0(3.0) 3.0(2.6) 独立気泡率(%)96(98) 97(99) 95(96) この測定結果から、請求項5によれば、リサイクル塩化
ビニル樹脂中の安定剤に影響されることなく安定発泡を
保証でき、一様肉厚で、かつ独立気泡率が100%に近
い発泡塩化ビニル樹脂管状体が得られることを確認で
き、請求項1に比べて独立気泡率を高くできる有利性も
ある。
【0039】〔実施例8〕請求項6を評価するための実
施例であり、実施例6に対し、リサイクル塩化ビニル樹
脂の粉砕径2.0mm×2.0mmメッシュ通過を粉砕
径1.0mm×1.0mmメッシュ通過及び粉砕径2.
5mm×2.5mmメッシュ通過に変えた以外、実施例
6に同じとした。発泡倍率、独立気泡率等の測定結果は
表6に示す通りであり、2.5mm×2.5mmメッシ
ュ通過のものでは、発泡倍率、独立気泡率共にやや低下
し、リサイクル塩化ビニル樹脂の粉砕径を2.0mm×
2.0mmメッシュ以下とする請求項6の技術的意義を
確認できた。
【表6】 リサイクル塩ビの粉砕径 1mm×1mm以下 2.5mm×2.5mm以下 発泡倍率(倍) 3.0(3.0) 2.5(2.5) 独立気泡率(%) 97(97) 91(91)
【0040】〔実施例9〕請求項7を評価するための実
施例であり、実施例6に対し、有機系熱分解型発泡剤と
しての4,4’−オキシビス(ベンゼンスルホニルホド
ラジド)を1.8重量部から0.9重量部に減じ、かつ
加工助剤としてのメタクリル酸エステル系樹脂の配合量
10重量部を、1.5重量部,15重量部,25重量部
に変えた以外、実施例6に同じとした。その発泡倍率、
独立気泡率等の測定結果は表7に示す通りであり、1.
5重量部では、リサイクル塩化ビニル樹脂の溶融粘度特
性の差の吸収効果が不充分となって、発泡倍率が小さ
く、かつ両リサイクル塩化ビニル樹脂に対する発泡倍率
にやや差異が生じ、25重量部では、差が生じなくて
も、発泡倍率が低くなり、請求項7におけるメタクリル
酸エステル系樹脂2〜20重量部の技術的意義を確認で
きた。
【表7】 加工助剤量(重量部)1.5 15 25 発泡倍率(倍) 2.0(1.8) 1.9(1.9) 1.5(1.5) 独立気泡率(%) 96(98) 98(99) 99(100)
【0041】〔実施例10〕請求項7を評価するための
実施例であり、実施例6に対し、充填剤量10重量部
を、4重量部,25重量部に変えた以外、実施例6に同
じとした。その発泡倍率、独立気泡率等の測定したとこ
ろ、表8の通りであり、4重量部では、発泡倍率及び独
立気泡率がやや低くなり、25重量部では発泡倍率が低
くなり、請求項7における充填剤5〜20重量部の技術
的意義を確認できた。
【表8】 充填剤量(重量部) 4 25 発泡倍率(倍) 2.3(2.3) 2.4(2.4) 独立気泡率(%) 85(85) 98(98)
【0042】
【発明の効果】本発明の請求項1〜4の発泡塩化ビニル
樹脂管状体の押出成形方法によれば、リサイクル塩化ビ
ニル樹脂中の安定剤の影響をよく排除して発泡倍率をほ
ぼ一定にできるから、塩化ビニル樹脂にリサイクル塩化
ビニル樹脂を使用するにもかかわらず、一様肉厚の発泡
塩化ビニル樹脂管状体を押出成形できる。特に、請求項
2では、発泡剤を均一分散できるために、請求項3では
リサイクル塩化ビニル樹脂の組成の不定性に起因する溶
融粘度特性の変動を効果的に吸収できるために、発泡倍
率及び独立気泡率を高上でき、請求項4では発泡倍率の
調整により独立気泡率を高くでき、より一層に良好な発
泡塩化ビニル樹脂管状体の押出成形が可能となる。
【0043】また、請求項5の発泡塩化ビニル樹脂管状
体の押出成形方法によれば、リサイクル塩化ビニル樹脂
中の安定剤の影響をよく排除して発泡倍率をほぼ一定に
でき、しかも、熱分解型発泡剤として無機系に較べ分解
速度の速い有機系を使用しているから、無機系に較べ高
発泡倍率にでき、その結果、塩化ビニル樹脂にリサイク
ル塩化ビニル樹脂を使用するにもかかわらず、一様肉厚
の高発泡塩化ビニル樹脂管状体を押出成形できる。特
に、請求項6では、発泡剤を均一分散できることによ
り、請求項7ではリサイクル塩化ビニル樹脂の組成の不
定性に起因する溶融粘度特性の変動を効果的に吸収でき
ることにより、発泡倍率及び独立気泡率を高上でき、よ
り一層に良好な高発泡塩化ビニル樹脂管状体の押出成形
が可能となる。
【0044】更に、請求項8,9の発泡塩化ビニル樹脂
管状体の押出成形方法によれば、リサイクル塩化ビニル
樹脂中の安定剤の不定性に起因する発泡倍率の変動下、
熱分解型発泡剤のフィ−ド量の調整により肉厚を一様化
しており、引取り機の調整によらずに、容易に肉厚一様
の発泡塩化ビニル樹脂管状体の押出成形を行うことがで
き、特に、請求項9では、中間層を発泡塩化ビニル樹脂
とした三層とし、熱分解型発泡剤のフィ−ド量の調整に
よりその中間層の肉厚を一様化しており、中間層厚みが
薄く、肉厚変動の絶対量が小さく、それだけ変動に対す
るフィ−ド量の調整が容易である有利性もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項8の発泡塩化ビニル樹脂管状体の押出成
形方法に使用する装置の一例を示している。
【図2】請求項9の発泡塩化ビニル樹脂管状体の押出成
形方法に使用する装置の一例を示している。
【符号の説明】
1 押出機 21 発泡主材料用ホッパ− 22 発泡主材料供給フィダ− 31 発泡剤用ホッパ− 32 発泡剤供給フィダ− 4 金型 1a 非発泡樹脂押出機 1b 発泡樹脂押出機 40 三層用金型
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B32B 31/30 B32B 31/30 C08J 9/10 ZAB C08J 9/10 ZAB C08K 3/00 C08K 3/00 C08L 27/06 C08L 27/06 //(C08L 27/06 (C08L 27/06 33:10) 33:10) B29K 27:06 B29K 27:06 105:04 105:04 105:16 105:16 105:26 105:26 B29L 9:00 B29L 9:00 23:00 23:00 Fターム(参考) 4F074 AA35A AA36A AA48A AC26 AC32 BA03 BA04 BA13 BA14 BA16 BA17 BA18 CA22 CC04Y CC22X CC22Y DA02 4F100 AA07H AA08H AH01H AH03H AK01B AK01C AK15A AK25A BA03 BA10B BA10C CA01A CA05 CA19 CA23A DA11 DJ01A JL16A 4F207 AA15 AA21 AA50 AB02 AB11 AC01 AR12 AR14 AR20 KA01 KA11 KB26 KF01 KF02 KF04 KK04 KL62 4J002 BD041 BD051 BG052 DE236 DJ016 DJ026 DJ036 DJ046 FD016

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】塩化ビニル樹脂、熱分解型発泡剤、メタク
    リル酸エステル系樹脂及び充填剤を含有する組成物から
    管状体を押出成形する方法であり、塩化ビニル樹脂の少
    なくとも一部にリサイクル塩化ビニル樹脂を使用し、熱
    分解型発泡剤に無機系熱分解型発泡剤のみを使用するこ
    とを特徴とする発泡塩化ビニル樹脂管状体の押出成形方
    法。
  2. 【請求項2】リサイクル塩化ビニル樹脂に粒径2mm以
    下の粉砕粒体を使用する請求項1記載の発泡塩化ビニル
    樹脂管状体の押出成形方法。
  3. 【請求項3】塩化ビニル樹脂100重量部に対し、メタ
    クリル酸エステル系樹脂を2〜20重量部、充填剤を5
    〜20重量部とする請求項1または2記載の発泡塩化ビ
    ニル樹脂管状体の押出成形方法。
  4. 【請求項4】押出成形体の発泡倍率を2倍以下とする請
    求項1〜3何れか記載の発泡塩化ビニル樹脂管状体の押
    出成形方法。
  5. 【請求項5】塩化ビニル樹脂、熱分解型発泡剤、メタク
    リル酸エステル系樹脂及び充填剤を含有する組成物から
    管状体を押出成形する方法であり、塩化ビニル樹脂の少
    なくとも一部にリサイクル塩化ビニル樹脂を使用し、熱
    分解型発泡剤に4,4’−オキシビス(ベンゼンスルホ
    ニルホドラジド)またはジニトロソペンタメチレンテト
    ラミンを使用することを特徴とする発泡塩化ビニル樹脂
    管状体の押出成形方法。
  6. 【請求項6】リサイクル塩化ビニル樹脂に粒径2mm以
    下の粉砕粒体を使用する請求項5記載の発泡塩化ビニル
    樹脂管状体の押出成形方法。
  7. 【請求項7】塩化ビニル樹脂100重量部に対し、メタ
    クリル酸エステル系樹脂を2〜20重量部、充填剤を5
    〜20重量部とする請求項5または6記載の発泡塩化ビ
    ニル樹脂管状体の押出成形方法。
  8. 【請求項8】リサイクル塩化ビニル樹脂を含む塩化ビニ
    ル樹脂、熱分解型発泡剤、メタクリル酸エステル系樹脂
    及び充填剤を含有する組成物を管状体に押出成形し、発
    泡塩化ビニル樹脂管状体の肉厚変動に応じ上記熱分解型
    発泡剤の押出機への供給量を調節することによってその
    肉厚を調整することを特徴とする発泡塩化ビニル樹脂管
    状体の押出成形方法。
  9. 【請求項9】三層押出しで、しかも、中間層を、リサイ
    クル塩化ビニル樹脂を含む塩化ビニル樹脂、熱分解型発
    泡剤、メタクリル酸エステル系樹脂及び充填剤を含有す
    る組成物の発泡体にして三層管状体を押出成形し、発泡
    中間層の肉厚変動に応じ上記熱分解型発泡剤の押出機へ
    の供給量を調節することによってその発泡中間層肉厚を
    調整することを特徴とする発泡塩化ビニル樹脂管状体の
    押出成形方法。
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