JP2002009595A - ワンダ発生器のtdevマスク特性設定装置 - Google Patents

ワンダ発生器のtdevマスク特性設定装置

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JP2002009595A JP2000184962A JP2000184962A JP2002009595A JP 2002009595 A JP2002009595 A JP 2002009595A JP 2000184962 A JP2000184962 A JP 2000184962A JP 2000184962 A JP2000184962 A JP 2000184962A JP 2002009595 A JP2002009595 A JP 2002009595A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単にTDEVマスク特性を設定変更でき
る。 【解決手段】 TDEVマスク特性を設定するワンダ発
生器のTDEVマスク特性設定装置12において、それ
ぞれ複数の線分を接続してなるTDEVマスク特性を記
憶するTDEVマスク特性ファイル29と、操作指定さ
れたTDEVマスク特性をTDEVマスク特性ファイル
から読出して表示するTDEVマスク特性読出手段32
と、操作入力されたTDEVマスク特性を構成する各線
分の開始点の変更指示又は開始点での特性値の変更指示
を取込む変更指示取込手段33と、変更指示取込手段で
取込んだ各変更指示を受け、操作指定されたTDEVマ
スク特性を構成する各線分毎に開始点、傾斜、及び開始
点での特性値を含む該当線分を特定する各パラメータを
算出することによって操作指定されたTDEVマスク特
性を変更するTDEVマスク特性変更手段34とを備え
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ワンダを含むクロ
ック信号を発生するワンダ発生器に係わり、特に、出力
されるクロック信号のワンダが有するTDEV(Time D
EViation タイムデビエーション)特性を規定するTD
EVマスク特性を設定するワンダ発生器のTDEVマス
ク特性設定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】デジタル伝送システムに組込まれた各種
電子機器や伝送装置の伝送特性の1つとして、この各種
電子機器や伝送装置に入力される信号における位相揺ら
ぎに対する耐力がある。この信号における位相揺らぎの
うち、一般に揺らぎの周波数が10Hzより高い成分をジ
ッタと称し、10Hzより低い成分をワンダと称する。
【0003】これらの位相揺らぎのうち信号に含まれる
ワンダを定量的に評価する指標としてTDEV(Time D
EViation タイムデビエーション)特性が規定されてい
る。このTDEV特性を測定する場合、ワンダを含む被
測定信号の位相とワンダを含まない基準信号とを所定の
サンプリング周期τSでサンプリングする。そして、ワ
ンダを含む被測定信号の位相と、ワンダを含まない基準
信号の位相とを比較して各サンプリング時におけるその
位相差TIE(Time Interval Error)を、元々両信号
相互間が有する初期位相差に対する変化量xi(TIE
データ)として順次求め、この各サンプリング時におけ
る変化量xiを各積分期間(積分時間)τ(=n・τS
時点における変化量xiのパワーとして(1)式で求めてT
DEV特性(τ)とする。
【0004】
【数1】
【0005】但し、xi;変化量、N;総サンプル数、
τS;サンプリング周期、n;サンプリング周期の数、
τ;積分時間(=n・τS)である。すなわち、このT
DEV特性(τ)は、位相差のパワースペクトラム密度
分布を時間(経過時間)で評価するものである。
【0006】前述した各種電子機器や伝送装置の被測定
系が有するワンダに対する特性を測定する測定手法には
下記の3種類がある。
【0007】(1) 被測定系自体が発生するワンダの
特性の測定 入力信号を印加しないで被測定系自体から出力される被
測定信号に含まれるワンダをワンダ測定器で測定して上
述したTDEV特性を得る。この被測定系としては例え
ば発振器等がある。
【0008】(2) 被測定系が有する耐ワンダ特性の
測定 ワンダ発生器から所定のTDEV特性(τ)を有したワ
ンダを含む試験信号を発生させて、この試験信号を被測
定系へ印加して、この被測定系の出力信号のビット誤り
を誤り測定器で測定することによって、この被測定系が
試験信号をどの程度誤りなくデータ処理できるかを評価
する。この被測定系としては一般的なデータ処理装置等
がある。
【0009】(3) 被測定系が有するワンダの伝達特
性の測定 ワンダ発生器から所定のTDEV特性(τ)を有したワ
ンダを含む試験信号を発生させて、この試験信号を被測
定系へ印加して、この被測定系の出力信号に含まれるワ
ンダをワンダ測定器で測定して上述したTDEV特性
(τ)を得る。この被測定系としては例えば中継器や増
幅器等がある。
【0010】これらの3種類の測定のうち(2)、
(3)の各測定においては、所定のTDEV特性(τ)
を有したワンダを含む試験信号を発生させることが可能
なワンダ発生器が必要である。
【0011】このワンダ発生器は例えば図9に示すよう
に構成されている。変調信号発生部1から出力される1
0Hzより低い位相変調用の変調信号と基準電圧発生部2
から出力された直流の基準電圧とを加算部3で加算し
て、その加算部3の出力をVCO(電圧制御発振器)4
に入力して、基準電圧に対応した中心周波数を有し、変
調信号によって位相変調されたクロック信号CKを発生
している。
【0012】このワンダ発生器では、変調信号発生部1
から出力される変調信信号の周波数や振幅を可変するこ
とによって、出力されるクロック信号CKのワンダの周
波数や大きさを可変することが可能である。
【0013】近年、被測定系が有するワンダに対する特
性を測定する測定規格がANSI等によって提唱されて
いる。この規格においては、ワンダ発生器から出力され
るワンダを含む試験信号のTDEV特性(τ)をTDE
Vマスク特性と称する規格値(特性値)で規定し、被測
定系に対する測定結果の普遍性を確保するようにしてい
る。
【0014】このTDEVマスク特性は、例えば被測定
系の種類や測定目的に応じて複数種類準備されている
が、図10(a)(b)に示すように、複数の線分6
a、6b、6cを接続して1つのTDEVマスク特性5
を構成している。なお、TDEVマスク特性5における
横軸は前述した時間経過を示す積分時間τ(=n・
τS)であり、縦軸は位相の変化量のパワースペクトラ
ム密度を示す特性値である。
【0015】例えば、図10(a)のTDEVマスク特
性5は、2本の線分6a、6bで構成され、(2)式でこ
のTDEVマスク特性5を定義している。
【0016】 TDEV(τ)=A0 τ0<τ≦τ1 TDEV(τ)=A1τ τ1<τ≦τ2 …(2) ここで、A0、A1、τ0、τ1、τ2はこのTDEVマス
ク特性5を構成する線分6a,6bを特定するための各
パラメータである。具体的にはτ0、τ1は各線分6a、
6bの開始点を示し、τ2は線分6bの終了点を示し、
0は線分6aの開始点τ0での特性値を示し、A1は線
分6bの傾斜を示す。
【0017】また、図10(b)のTDEVマスク特性
5は、3本の線分6a、6b、6cで構成され、(3)式
でこのTDEVマスク特性5を定義している。
【0018】 TDEV(τ)=A0 τ0<τ≦τ1 TDEV(τ)=A1τ τ1<τ≦τ2 TDEV(τ)=A2 τ2<τ≦τ3 …(3) ここで、A0、A1、A2、τ0、τ1、τ2、τ3はこのT
DEVマスク特性5を構成する線分6a,6b、6cを
特定するための各パラメータである。具体的にはτ0
τ1、τ2は各線分6a、6b、6cの開始点を示し、τ
3は線分6cの終了点を示し、A0は線分6aの開始点τ
0での特性値を示し、A1は線分6bの傾斜を示し、A2
は線分6cの開始点τ2での特性値を示す。
【0019】しかしながら、図9に示すワンダ発生器に
おいては、単信号の位相変調しかできないので、上述し
た規格に定められた積分時間範囲毎に特性値が異る複数
の線分6a〜6cで構成されたTDEVマスク特性5を
満足するTDEV特性のワンダを含む試験信号を発生さ
せることが困難であった。
【0020】このような不都合を解消するためにTDE
V特性設定装置が組込まれたワンダ発生器が開発されて
いる。このTDEV特性設定装置においては、前述した
各規格で定められた複数のTDEVマスク特性が予め記
憶されている。なお、具体的には、各TDEVマスク特
性5を構成する複数の線分6a〜6cを特定する各パラ
メータA0、A1、A2、…、τ0、τ1、τ2、τ3、…が
記憶保持されている。
【0021】そして、ワンダ発生器の操作者がTDEV
マスク特性5を特定する特性番号(グラフ番号)を操作
パネル上で操作入力すると、TDEV特性設定装置に記
憶されている指定された特性番号のTDEVマスク特性
5の各パラメータA0〜τ3が読出されてTDEVマスク
特性5が作成されて、変調信号(揺らぎ信号)発生器部
1へ印加される。
【0022】変調信号(揺らぎ信号)発生部1は、入力
されたTDEVマスク特性5に基づいてこのTDEVマ
スク特性に対応した変調信号(揺らぎ信号)を生成し
て、基準電圧発生部2から出力された直流の基準電圧と
を加算部3で加算して、その加算部3の出力をVCO
(電圧制御発振器)4に入力して、基準電圧に対応した
中心周波数を有し、変調信号(揺らぎ信号)によって位
相変調されて、指定したTDEVマスク特性5に対応し
たTDEV特性(τ)を有するワンダを含むクロック信
号CKが発生する。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たTDEV特性設定装置が組込まれたワンダ発生器にお
いてもまだ改良すべき次のような課題があった。
【0024】すなわち、このワンダ発生器に組込まれた
TDEV特性設定装置においては、上述したように、A
NSI、ITU―T、ETS1等の各測定規格に定めら
れた数種類のTDEVマスク特性5のみしか記憶されて
いなかった。
【0025】しかし、近年、デジタル通信技術が飛躍的
に発達して、ワンダに関する特性も上述した各測定規格
に定められた測定のみならず、種々の測定条件でワンダ
に関する特性を測定することが切望されている。
【0026】この場合、新規の測定条件として、上記各
規格に定められている各TDEVマスク特性5とは全く
異なるTDEVマスク特性を設定可能とすることは勿論
のこと、各規格に定められている各TDEVマスク特性
の一部を変更したのみのTDEVマスク特性を簡単にか
つ短時間で設定できることが望まれている。
【0027】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
ものであり、各規格に定められている各TDEVマスク
特性以外にも、測定者が必要とする任意のTDEVマス
ク特性を簡単な操作でかつ誤りなく設定でき、ワンダ発
生器を用いた被測定系に対するワンダに関する測定範囲
を大幅に拡大できるワンダ発生器のTDEVマスク特性
設定装置を提供することを目的とする。
【0028】
【課題を解決するための手段】本発明は、指定されたT
DEVマスク特性に対応するTDEV特性を有するワン
ダを含むクロック信号を発生するワンダ発生器に組込ま
れ、TDEVマスク特性を設定するワンダ発生器のTD
EVマスク特性設定装置に適用される。
【0029】そして、上記課題を解消するために本発明
のTDEVマスク特性設定装置においては、それぞれ複
数の線分を接続してなるTDEVマスク特性を記憶する
TDEVマスク特性ファイルと、操作指定されたTDE
Vマスク特性をTDEVマスク特性ファイルから読出し
て表示するTDEVマスク特性読出手段と、TDEVマ
スク特性を構成する各線分の開始点の変更指示又は開始
点での特性値の変更指示を取込む変更指示取込手段と、
この変更指示取込手段で取込んだ各変更指示を受け、操
作指定されたTDEVマスク特性を構成する各線分毎に
開始点、傾斜、及び開始点での特性値を含む該当線分を
特定する各パラメータを算出することによって操作指定
されたTDEVマスク特性を変更するTDEVマスク特
性変更手段とを備えている。
【0030】このように構成されたワンダ発生器のTD
EVマスク特性設定装置においては、例えば、規格で定
められた各TDEVマスク特性はTDEVマスク特性フ
ァイルに記憶されている。そして、新規にTDEVマス
ク特性を設定する場合、この新規に設定するTDEVマ
スク特性がTDEVマスク特性ファイルに記憶されてい
る規格で定められている各TDEVマスク特性の中の1
つのTDEVマスク特性に近似している場合は、該当T
DEVマスク特性を表示画面上へ読出して、このTDE
Vマスク特性を構成する各線分のうち変更すべき線分の
開始点の変更指示又は開始点での特性値の変更指示を入
力する。
【0031】すると、この各変更指示を用いて、指定さ
れたTDEVマスク特性を構成する各線分毎に開始点、
傾斜、及び開始点での特性値を含む該当線分を特定する
各パラメータが自動的に算出される。すなわち、TDE
Vマスク特性を構成する各線分は互いに接続されてい
る。したがって、目的とする1つの線分の開始点や終了
点や、開始点や終了点での各特性値を変更した場合、こ
の目的とする線分に隣接する各線分の開始点や終了点
や、開始点や終了点での各特性値や傾斜も同時に変更し
なければ、隣接する線分相互間に不連続部分が発生した
り、重複部分が発生したりする。
【0032】このような事態が発生しないようにするた
めには、操作者は目的とする1つの線分の開始点や終了
点や特性値等の各変更指令を入力するとともに、それに
応じて変更する必要がある隣接する各線分の開始点や終
了点や傾斜や特性値等の各変更指令を入力する必要があ
る。この場合、不連続部分や重複部分が発生しないよう
に隣接する各線分の開始点や終了点や傾斜や特性値の値
を正しく定めて変更指令を入力するためには、操作者は
多大の手間と煩雑な操作を実施する必要がある。
【0033】そこで、本発明においては、目的とする線
分の開始点や終了点や特性値等の各変更指令を入力する
と、不連続部分や重複部分が発生しないように隣接する
各線分の開始点や終了点や特性値等のパラメータが自動
的に算出される。
【0034】このようにして、操作者は、新規にTDE
Vマスク特性を設定する場合に、TDEVマスク特性フ
ァイルに記憶されたTDEVマスク特性を利用すること
によって、簡単に新規TDEVマスク特性を設定するこ
とが可能となる。
【0035】また別の発明は、上述した本発明のTDE
Vマスク特性設定装置に対して、さらに、それぞれ複数
の線分を接続してなる複数のTDEVマスクパターンを
記憶するTDEVマスクパターンファイルと、操作指定
されたTDEVマスクパターンをTDEVマスクパター
ンファイルから読出して表示するTDEVマスクパター
ン読出手段と、操作入力されたTDEVマスクパターン
を構成する各線分の開始点とこの開始点での特性値とを
取込む新規パラメータ取込手段と、新規パラメータ取込
手段で取込んだ各開始点と各特性値とを用いて、操作指
定されたTDEVマスクパターンを構成する各線分毎
に、開始点、傾斜、及び開始点での特性値を含む該当線
分を特定する各パラメータを算出することによって新規
のTDEVマスク特性を求めるTDEVマスク特性新規
作成手段とを備えている。
【0036】このように構成されたTDEVマスタ特性
設定装置においては、新たに設定要求が発生すると予想
される複数のTDEVマスクパターンをTDEVマスク
パターンファイルに予め書込んでおく。
【0037】そして、操作者は、新規にTDEVマスク
特性を設定する場合、この新規に設定するTDEVマス
ク特性のマスクパターンがTDEVマスクパターンファ
イルに記憶されている各TDEVマスクパターンの中の
一致しているTDEVマスクパターンを表示画面上へ読
出して、このTDEVマスクパターンを構成する各線分
の開始点とこの開始点での特性値のみを入力する。
【0038】すると、TDEVマスク特性の各線分は接
続されていると言う条件を用いて、新規のTDEVマス
ク特性を構成する各線分毎に、開始点、傾斜、及び開始
点での特性値を含む該当線分を特定する各パラメータが
自動計算される。
【0039】このようにして、操作者は、新規にTDE
Vマスク特性を設定する場合に、TDEVマスクパター
ンファイルに記憶されたTDEVマスクパターンを利用
することによって、簡単に新規TDEVマスク特性を設
定することが可能となる。
【0040】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
を用いて説明する。図1は実施形態に係るTDEVマス
ク特性設定装置が組込まれたワンダ発生器の概略構成を
示すブロック図である。
【0041】このワンダ発生器は、大きく分けて、中心
周波数設定部11と、TDEVマスク特性設定装置12
と、揺らぎ信号列発生部13と、加算部14と、DDS
(ダイレクト・デジタル・シンセサイザ)15と、クロ
ック信号出力回路16とで構成されている。
【0042】中心周波数設定部11は、このワンダ発生
器から出力される試験信号に採用されるクロック信号C
1の中心周波数(例えば2MHz)、すなわち、DDS
15の出力信号の中心周波数を決めるデジタルのデータ
0を加算部14へ送出する。
【0043】TDEVマスク特性設定装置12は操作者
が指示したTDEVマスク特性を作成して揺らぎ信号列
発生部13へ送出する。
【0044】揺らぎ信号列発生部13は、雑音発生部1
7とインパルス応答演算部18とメモリ19と畳込み演
算部20とで構成されている。このような構成の揺らぎ
信号列発生部13において、雑音発生部17は、例えば
PN(擬似雑音)信号発生回路で構成されており、PN
信号n(k)を発生して畳込み演算部20へ送出する。
インパルス応答演算部18は、TDEVマスク特性設定
装置12から入力されたTDEVマスク特性が示す位相
差の変化量のパワースペクトル密度分布特性に近似する
伝達関数のインパルス応答の各時間毎のタップ係数h
(t)を算出してメモリ19へ格納する。畳込み演算部
20は、雑音発生部17から入力されるPN信号n
(k)とメモリ19に記憶された各時間毎のタップ係数
h(t)とによる畳み込み演算を行い、TDEVマスク
特性設定装置12から入力されたTDEVマスク特性を
満足する揺らぎ信号列y(k)を出力する。
【0045】加算部14は、中心周波数設定部11で設
定されたデータY0と揺らぎ信号列発生部13から出力
された揺らぎ信号列y(k)とを加算して、その加算結
果のデータu(k)をDDS15へ送出する。
【0046】DDS15は、加算器21とラッチ回路2
2と波形メモリ23とD/A変換器24とで構成されて
いる。ラッチ回路22は加算器21の出力データを、出
力されるクロック信号CK1の周波数に比較して遙かに
高い周波数を有するクロック信号CK2に同期してラッ
チする。加算器21は、入力された揺らぎ信号列y
(k)の成分を含む加算結果のデータu(k)とラッチ
回路22にラッチされたデータとを加算してラッチ回路
22へ送出する。波形メモリ23は、正弦波データが連
続したアドレス領域に予め記憶されたラッチ回路22の
出力で指定されたアドレスのデータを読出して記憶保持
する。すなわち、この波形メモリ23内には、基準の正
弦波波形に対して、揺らぎ信号列のデータが付加され
た、すなわちワンダが付加されたクロック信号の波形が
記憶されていることになる。D/A変換器24は波形メ
モリ23に記憶された波形のデータを読出してアナログ
信号に変換して次のクロック信号出力回路16へ送出す
る。
【0047】クロック信号出力回路16は、BPF25
とコンパレータ26とで構成されている。このクロック
信号出力回路16においては、DDS15から出力され
たアナログ信号を波形整形して最終のクリック信号CK
1を作成するために、DDS15から出力される階段波
形状のアナログ信号をデータY0に対応する通過帯域幅
を有したBPF25で波形整形してコンパレータ26へ
入力する。コンパレータ26は、BPF25から出力さ
れた波形整形後のアナログ信号をしきい値電圧Vrで2
値化して矩形波形を有するクロック信号CK1として出
力する。
【0048】よって、このワンダ発生器は、TDEVマ
スク特性設定装置12で操作者が設定したTDEVマス
ク特性に対応したTDEV特性のワンダを有するクロッ
ク信号CK1を発生ることが可能である。
【0049】次に、TDEVマスク特性設定装置12の
構成及び詳細動作を説明する。
【0050】図2は、例えばマイクロコンピユータで構
成されたTDEVマスク特性設定装置12の概略構成図
である。TDEVマスク特性設定装置12内には、操作
パネル上に設けられた各種操作ボタンや操作ノブ等から
なる操作部27、操作パネル上に設けられた液晶表示器
等からなる表示部28、TDEVマスク特性ファイル2
9、TDEVマスクパターンファイル30、特性出力メ
モリ31が設けられている。
【0051】TDEVマスク特性ファイル29内には、
前述した3種類の各規格ANSI、ITU―T、ETS
Iにおいて規定された例えば図10(a)(b)に示す
それぞれ複数の線分6a、6b、…を接続してなる複数
のTDEVマスク特性5が記憶されている。具体的に
は、メモリ容量を節約するために、各TDEVマスク特
性5のグラフを記憶するのではなく、各TDEVマスク
特性5毎に、各線分6a、6b、…毎の開始点、開始点
での特性値、傾斜がある場合の傾斜等のパラメータ
0、A1、A2、…、τ0、τ1、τ2、τ3、…で記憶保
持している。
【0052】TDEVマスクパターンファイル30内に
は、図3に示すように、このワンダ発生器において、新
たに設定要求が発生すると予想される複数のTDEVマ
スク特性のパターンであるTDEVマスクパターン39
が記憶されている。なお、このTDEVマスクパターン
とは、TDEVマスク特性が何本の線分6a、6b、…
で構成されているか、各線分が水平(傾斜=0)か、各
線分がいずれの方向に傾斜しているかの区分と、これら
の区分を有した各線分の組合せのパターンを示す。
【0053】この実施形態のTDEVマスク特性設定装
置12においては、図3に示すように、1番から12番
までグラフ番号が付された12個のTDEVマスクパタ
ーン39が記憶されている。同時に、各TDEVマスク
パターン39毎に、該当TDEVマスクパターン39を
用いてこのパターンに対応するTDEVマスク特性を得
るために操作者が最低限入力しなければならない各線分
6a、6b、…のパラメータの項目が記憶されている。
さらに、該当項目のパラメータが入力された場合におけ
る入力されたパラメータを用いて各線分6a、6b、…
を特定する全てのパラメータA0、A1、A2、…、τ0
τ1、τ2、τ3、…を算出する計算式が記憶されてい
る。
【0054】特性出力メモリ31内には、このTDEV
マスク特性設定装置12で作成されたTDEVマスク特
性が書込まれる。具体的には、算出されたTDEVマス
ク特性における各積分時間τ(=nτ)における各特性
値が記憶されている。
【0055】さらに、TDEVマスク特性設定装置12
内には、アプリケーションプログラム上に形成されたT
DEVマスク特性読出部32、変更指示取込部33、T
DEVマスク特性変更部34、マスクパターン読出部3
5、新規パラメータ取込部36、TDEVマスク特性新
規作成部37、特性出力部38等が組込まれている。
【0056】このような構成のTDEVマスク特性設定
装置12において、前述した各部32〜38は、図4に
示す流れ図に従ってTDEVマスク特性の設定処理を実
施する。
【0057】先ず、操作者が操作部27の操作ボタンで
設定モードを選択する(S1)。選択された設定モード
が規格値モードの場合(S2)、TDEVマスク特性フ
ァイル29に記憶された各規格ANSI、ITU―T、
ETS1で定められたTDEVマスク特性5をそそのま
ま使用すると判断する。
【0058】そして、上述した3種類のうちの1つの規
格番号及びグラフ番号が操作部27から指定されると
(S3)、TDEVマスク特性読出部32が起動して、
TDEVマスク特性ファイル29から指定された規格の
指定されたグラフ番号のTDEVマスク特性5を読出し
て(S4)、表示部28に表示出力する(S5)。この
場合、図10(a)(b)に示すように、TDEVマス
ク特性5を構成する各線分6a、6b、…の各パラメー
タA0、A1、A2、…、τ0、τ1、τ2、τ3、…の他
に、TDEVマスク特性5自体をグラフィック展開して
表示する。
【0059】そして、この表示部28に表示されたTD
EVマスク特性5を決定されたTDEVマスク特性とし
て、特性出力メモリ31へ書込む(S6)。この場合、
前述したように、TDEVマスク特性5における各積分
時間τ(=nτ)における各特性値を特性出力メモリ3
1へ書込む。次に、特性出力部38が起動して、この特
性出力メモリ31に書き込まれている各積分時間τ(=
nτ)における各特性値からなるTDEVマスク特性を
揺らぎ信号列発生部13へ送出する(S7)。以上で規
格に定められているTDEVマスク特性5をそのまま採
用する場合の処理を終了する。
【0060】また、S1で選択された設定モードが規格
値変更モードの場合(S8)、TDEVマスク特性ファ
イル29に記憶された各規格ANSI、ITU―T、E
TSIで定められたTDEVマスク特性を一部変更して
使用すると判断する。
【0061】そして、上述した3種類のうちの1つの規
格番号及びグラフ番号が操作部27から指定されると
(S9)、TDEVマスク特性読出部32が起動して、
TDEVマスク特性ファイル29から指定された規格の
指定されたグラフ番号のTDEVマスク特性5を読出し
て(S10)、表示部28に表示出力する(S11)。
この場合、図10(a)(b)に示すように、TDEV
マスク特性5を構成する各線分6a、6b、…の各パラ
メータA0、A1、A2、…、τ0、τ1、τ2、τ3、…他
に、TDEVマスク特性5自体をグラフィック展開して
表示出力する(S12)。
【0062】そして、操作部27から変更したい線分6
a、6bのパラメータに対する変更指示が入力される
(S13)。操作者は、X軸を積分時間、Y軸を特性値
とする座標上に表示されたTDEVマスク特性を見なが
ら、変更すべき情報としていずれかの線分のX軸又はY
軸の値をキー又はノブで入力する。又は、座標上にマー
カを移動可能にし、このマーカ点を変更する。すると、
変更指示取込部33が起動して、入力した変更パラメー
タをTDEVマスク特性変更部34へ送出する。
【0063】TDEVマスク特性変更部34は、この入
力された各線分6a、6bのパラメータの変更指示を用
いて、先に読出したTDEVマスク特性5を構成する各
線分6a、6bの開始点、傾斜、開始点での特性値を含
む各パラメータA0、A1、A 2、…、τ0、τ1、τ2、τ
3、…を算出する(S14)。この算出した変更後のT
DEVマスク特性を表示部28に表示出力する(S1
5)。
【0064】そして、この表示部28に表示されたTD
EVマスク特性5を決定されたTDEVマスク特性とし
て、特性出力メモリ31へ書込む(S6)。特性出力メ
モリ31に書き込まれている各積分時間τ(=nτ)に
おける各特性値からなるTDEVマスク特性を揺らぎ信
号列発生部13へ送出する(S7)。以上で規格に定め
られているTDEVマスク特性5を一部変更して採用す
る場合の処理を終了する。
【0065】TDEVマスク特性変更部34の具体的演
算動作を図6、図7、図8を用いて説明する。
【0066】図6は、図6(a)に示す規格で定められ
た3本の線分6a、6b、6cを接続してなるTDEV
マスク特性5の一部(線分6aの開始点τ0での特性値
0)を変更して図6(b)に示す新たなTDEVマス
ク特性40を作成する演算手順を示す図である。
【0067】規格で定められたTDEVマスク特性5の
各線分6a、6b、6cは(4)式で示されるとする。
【0068】 TDEV(τ)=A0 τ0<τ≦τ1 TDEV(τ)=A1τ τ1<τ≦τ2 TDEV(τ)=A2 τ2<τ≦τ3 但し、A1τ1=A01τ2=A2 …(4) ここで、A0=3、A1=0.12、A2=12、τ0
0.1、τ1=25、τ2=100、τ3=10000は
このTDEVマスク特性5を構成する線分6a,6b、
6cを特定するための各パラメータである。
【0069】ここで、TDEVマスク特性5における先
頭の線分6aの開始点τ0(=0,1)の特性値A0のパ
ラメータをA0=3からA0=5へ変更するとする。この
場合、新たなTDEVマスク特性40においても、各線
分6a、6b、6cの開始点、終了点は変化せず、各線
分6a、6b、6cは接続されているとする。
【0070】図6(b)において、線分6aと線分6b
との接続点τ1(=25)における特性値は等しいの
で、 A1τ1=A0(=5) となり、線分6bの傾斜A1は、 A1=A0/τ1=5/25=0.2 となる。
【0071】同様に、図6(b)において、線分6bと
線分6cとの接続点τ2(=100)における特性値は
等しいので、 A2 =A1τ1=0,2×100=20 となり、変更後のTDEVマスク特性40の各線分の各
線分6a、6b、6cは(5)式で示される。
【0072】 TDEV(τ)=5 0.1<τ≦25 TDEV(τ)=0,2τ 25<τ≦100 TDEV(τ)=20 1000<τ≦10000 …(5) このように、操作者は規格で定められたTDEVマスク
特性5上の変更したい部分の開始点や開始点における特
性値問のパラメータの変更指示を入力するのみで、TD
EVマスク特性5の関連する他の部分のパラメータが自
動的に変更される。したがって、このTDEVマスク特
性設定装置12の操作性を大幅に向上できる。
【0073】図7は、図6(a)と同一の図7(a)に
示す規格で定められたTDEVマスク特性5の一部(線
分6cでの開始点τ2)を変更して図7(b)に示す新
たなTDEVマスク特性40を作成する演算手順を示す
図である。
【0074】規格で定められたTDEVマスク特性5の
各線分6a、6b、6cは(6)式で示されるとする。
【0075】 TDEV(τ)=A0=3 τ0<τ≦τ1 TDEV(τ)=A1τ=0.12τ τ1<τ≦τ2 TDEV(τ)=A2=12 τ2<τ≦τ3 …(6) なお、A0=3、A1=0.12、A2=12、τ0=0.
1、τ1=25、τ2=100、τ3=10000 ここで、TDEVマスク特性5における3番目の線分6
cの開始点τ2(=100)のパラメータをτ2=100
からτ2=200へ変更するとする。
【0076】この場合、図7(b)に示す新たなTDE
Vマスク特性40においても、線分6bの終了点の特性
値(A1τ2)と線分6cの開始点τ2での特性値(A2
とは等しいので、 A1τ2=A22=0.12×200=24 となり、変更後のTDEVマスク特性40における各線
分6a、6b、6cは(7)式で示される。
【0077】 TDEV(τ)=3 0.1<τ≦25 TDEV(τ)=0,12τ 25<τ≦200 TDEV(τ)=24 2000<τ≦10000 …(7) この場合においても、操作者は規格で定められたTDE
Vマスク特性5上の変更したい部分の開始点や開始点に
おける特性値のパラメータの変更指示を入力するのみ
で、TDEVマスク特性5の関連する部分のパラメータ
が自動的に変更される。
【0078】図8は、図8(a)に示す規格で定められ
たTDEVマスク特性5の一部(先頭の線分6dの開始
点τ0での特性値A0)を変更して図8(b)に示す新た
なTDEVマスク特性40を作成する演算手順を示す図
である。
【0079】規格で定められたTDEVマスク特性5の
各線分6a、6b、6c、6dは(8)式で示されるとす
る。
【0080】 TDEV(τ)=3,2τ-o.5 0.1<τ≦2.5 TDEV(τ)=2 2.5<τ≦40 TDEV(τ)=0.32τo.5 40<τ≦1000 TDEV(τ)=10 1000<τ …(8) 但し、先頭の線分6aの開始点τ0=0.1での特性値
0はIO.12である。
【0081】ここで、TDEVマスク特性5における先
頭の線分6aの開始点τ0(=0,1)の特性値A0のパ
ラメータをA0=10.12からA0=20へ変更すると
する。
【0082】図10(b)に示す、変更後のTDEVマ
スク特性40における先頭の線分6aの傾斜をA1とす
ると、 A0=20=A1τ0 -o.5 =A1(0.1)-o.5 となり、傾斜A1=6,324となる。
【0083】変更後のTDEVマスク特性40の2番目
の線分6bの特性値をA2とすると、 A2=A1τ1 -o.5=6,324×(2.5)-o.5=3.
999≒4,0 となる。
【0084】さらに、変更後のTDEVマスク特性40
における3番目の線分6cの傾斜をA3とすると、3番
目の線分6cの開始点τ2の特性値はA2であるので、 A2=4.0=A3τ2 o.5 =A3(40)o.5 となり、傾斜A3=0,632となる。
【0085】最後に、変更後のTDEVマスク特性40
における4番目の線分6dの特性値をA4とすると、 A4=A3τ3 o.5=0.632×(1000)o.5=1
9,98≒20 となる。
【0086】したがって、図8(b)に示す変更後のT
DEVマスク特性40の各線分6a、6b、6c、6d
は(9)式で示される。
【0087】 TDEV(τ)=A1τ-o.5=6.324τ-o.5 0.1<τ≦2.5 TDEV(τ)=A2=4 2.5<τ≦40 TDEV(τ)=A3τo.5=0,632τo.5 40<τ≦1000 TDEV(τ)=A4=20 1000<τ …(9) 但し、先頭の線分6aの開始点τ0=0.1での特性値
0は20である。
【0088】この場合においても、操作者は規格で定め
られたTDEVマスク特性5上の変更したい部分の開始
点や開始点における特性値のパラメータの変更指示を入
力するのみで、TDEVマスク特性5の関連する部分の
パラメータが自動的に変更される。
【0089】図5の流れ図のS16で、設定モードが新
規作成モードの場合、TDEVマスク特性ファイル29
に記憶された各TDEVマスク特性を使用せずに、規格
にない全く新規のTDEVマスタ特性を作成すると判断
する。
【0090】この設定モードにおいては、TDEVマス
クパターンファイル30に記録されている図13に示す
12個のTDEVマスクパターン39の選択メニューを
表示する(S17)。操作者が操作部27を介して1個
のTDEVマスクパターン39をパターン番号で選択す
ると(S18)、マスクパターン読出部35が起動し
て、TDEVマスクパターンファイル30に記録されて
いる該当パターン番号のTDEVマスクパターン39、
最低限入力しなければならない各線分6a、6b、…の
パラメータの項目、及び各パラメータA0、A1、A
2、…、τ0、τ1、τ2 τ3、…を算出するための計算
式を読出す(S19)。そして、TDEVマスクパター
ン39、最低限入力しなければならない各線分6a、6
b、…のパラメータの項目を表示部28に表示する(S
20)。
【0091】この状態で、操作者が操作部27を介して
表示部28に表示された最低限入力しなければならない
各線分6a、6b、…のパラメータを入力する(S2
1)。操作者は、X軸を積分時間、Y軸を特性値とする
座標上に表示されたTDEVマスク特性を見ながら、変
更すべき情報としていずれかの線分のX軸又はY軸の値
をキー又はノブで入力する。又は、座標上にマーカを移
動可能にし、このマーカ点を変更する。
【0092】すると、新規パラメータ取込部36が起動
して、入力した各パラメータをTDEVマスク特性新規
作成部37へ送出する。TDEVマスク特性新規作成部
37は、この入力された各パラメータから、先に読出し
た計算式を用いて、該当TDEVマスクパターン39の
各線分3a、3b、…を特定する全てのA0、A1、A
2、…、τ0、τ1、τ2、τ3、…を算出する(S2
2)。さらに、TDEVマスク特性新規作成部37は、
算出した各パラメータA0、A1、A2、…、τ0、τ1
τ2τ3、…及びTDEVマスク特性を表示部28に表示
出力する(S23)。
【0093】そして、この表示部28に表示されたTD
EVマスク特性を決定されたTDEVマスク特性とし
て、特性出力メモリ31へ書込む(S6)。特性出力メ
モリ31に書き込まれている各積分時間τ(=nτ)に
おける各特性値からなるTDEVマスク特性を揺らぎ信
号列発生部13へ送出する(S7)。以上で規格に定め
られていない全く新規のTDEVマスク特性を作成する
場合の処理を終了する。
【0094】このように構成されたワンダ発生器のTD
EVマスク特性設定装置12においては、TDEVマス
ク特性ファイル29内には、ANSI、ITU―T、E
TSI等の各規格に定められたそれぞれ複数の線分6
a、6b、…を接続してなる複数のTDEVマスク特性
5が記憶されている。さらに、TDEVマスクパターン
ファイル30内には、新たに設定要求が発生すると予想
される複数のTDEVマスク特性のパターンであるTD
EVマスクパターン39が記憶されている。
【0095】そして、操作者は、ワンダ発生器を用いて
被測定系におけるワンダに関する試験を実施する場合、
ワンダ発生器から被測定系へ印加する試験信号としての
クロック信号のワンダを特定するTDEV特性を広い範
囲で選択設定できる。具体的には、TDEVマスク特性
設定装置12におけるTDEVマスク特性を変更するこ
とによって、TDEVマスク特性を任意に変更可能であ
る。
【0096】この実施形態においては、規格に定められ
たTDEVマスク特性をそのまま使用する場合は、動作
モードを規格値モードに設定して、TDEVマスク特性
ファイル29に記憶されている1つのTDEVマスク特
性を指定する。
【0097】規格に定められたTDEVマスク特性を一
部変更して使用する場合は、動作モードを規格値変更モ
ードに設定して、TDEVマスク特性ファイル29に記
憶されている変更したい1つのTDEVマスク特性を選
択して、このTDEVマスク特性の変更すべき1個又は
複数の線分6a、6b、6cの開始点の変更又は開始点
での特性値を操作入力する。すると、隣接する線分6
a、6b、6cどうしは接続されているとの境界条件を
用いて、各線分における変更すべき傾斜等の各パラメー
タが自動的に算出されて変更後のTDEVマスク特性が
自動的に設定される。
【0098】規格に定められていない全く新規のTDE
Vマスク特性を使用する場合は、動作モードを新規作成
モードに設定して、TDEVマスクパターンファイル3
0から新規に作成使用とするTDEVマスク特性のパタ
ーンに一致するTDEVマスクパターンを読出して、表
示された各パラメータの必要最低限の入力項目(開始点
及び開始点での特性値)の値を操作入力する。すると、
前述と同様に、隣接する線分6a、6b、6cどうしは
接続されているとの境界条件を用いて、各線分における
変更すべき傾斜等の各パラメータが自動的に算出されて
新規のTDEVマスク特性が自動的に設定される。
【0099】このように、TDEVマスク特性設定装置
12においては、TDEVマスク特性を任意に設定でき
る。さらに、操作者は、TDEVマスク特性を変更した
り、新規にTDEVマスク特性を作成する場合、TDE
Vマスク特性を構成する各線分を特定する開始点、傾
斜、開始点での特性値を含む全てのパラメータを入力す
るのではなく、必要最低限のパラメータのみを入力する
のみでよいので、操作性を大幅に向上できる。したがっ
て、このTDEVマスク特性設定装置12が組込まれた
ワンダ発生器を用いた被測定系に対するワンダに関する
試験作業効率を大幅に向上できる。
【0100】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のTDEV
マスク特性設定装置においては、各規格に定められてい
る各TDEVマスク特性以外にも、測定者が必要とする
任意のTDEVマスク特性を簡単な操作でかつ誤りなく
設定でき、この装置が組込まれたワンダ発生器を用いた
被測定系に対するワンダに関する測定範囲を大幅に拡大
できると共に、測定作業能率を大幅に向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態のTDEVマスタ特性設定
装置が組込まれたワンダ発生器の概略構成を示すブロッ
ク図
【図2】同実施形態のTDEVマスク特性設定装置の概
略構成を示すブロック図
【図3】同TDEVマスク特性設定装置内に形成された
TDEVマスクパターンファイルの記憶内容を示す図
【図4】同TDEVマスク特性設定装置の動作を示す流
れ図
【図5】同じくTDEVマスク特性設定装置の動作を示
す流れ図
【図6】同TDEVマスク特性設定装置におけるTDE
Vマスク特性の変更動作を説明するための図
【図7】同じくTDEVマスク特性の変更動作を説明す
るための図
【図8】同じくTDEVマスク特性の変更動作を説明す
るための図
【図9】一般的なワンダ発生器を示す模式図
【図10】規格に定められたTDEVマスク特性を示す
【符号の説明】
5…TDEVマスク特性 6a,6b、6c、6d…線分 11…中心周波数設定部 12…TDEVマスク特性設定装置 13…揺らぎ信号列発生部 14…加算部 15…DDS 16…クロック信号出力回路 27…操作部 28…標示部 29…TDEVマスク特性ファイル 30…TDEVマスクパターンファイル 31…特性出力メモリ 32…TDEVマスク特性読出部 33…変更指示取込部 34…TDEVマスク特性変更部 35…マスクパターン読出部 36…新規パラメータ取込部 37…TDEVマスク特性新規作成部 38…特性出力部 39…TDEVマスクパターン

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 指定されたTDEVマスク特性に対応す
    るTDEV特性を有するワンダを含むクロック信号を発
    生するワンダ発生器に組込まれ、前記TDEVマスク特
    性を設定するワンダ発生器のTDEVマスク特性設定装
    置(12)において、 それぞれ複数の線分(6a,6b,6c,6d)を接続
    してなるTDEVマスク特性(5)を記憶するTDEV
    マスク特性ファイル(29)と、 操作指定されたTDEVマスク特性を前記TDEVマス
    ク特性ファイルから読出して表示するTDEVマスク特
    性読出手段(32)と、 前記TDEVマスク特性を構成する各線分の開始点の変
    更指示又は開始点での特性値の変更指示を取込む変更指
    示取込手段(33)と、 前記変更指示取込手段で取込んだ各変更指示を受取け、
    前記操作指定されたTDEVマスク特性を構成する各線
    分毎に開始点、傾斜、及び開始点での特性値を含む該当
    線分を特定する各パラメータを算出することによって前
    記操作指定されたTDEVマスク特性を変更するTDE
    Vマスク特性変更手段(34)とを備えたことを特徴と
    するワンダ発生器のTDEVマスク特性設定装置。
  2. 【請求項2】 それぞれ複数の線分を接続してなる複数
    のTDEVマスクパターン(39)を記憶するTDEV
    マスクパターンファイル(30)と、 操作指定されたTDEVマスクパターンを前記TDEV
    マスクパターンファイルから読出して表示するTDEV
    マスクパターン読出手段(35)と、 操作入力されたTDEVマスクパターンを構成する各線
    分の開始点とこの開始点での特性値とを取込む新規パラ
    メータ取込手段(36)と、 前記新規パラメータ取込手段で取込んだ各開始点と各特
    性値とを用いて、前記操作指定されたTDEVマスクパ
    ターンを構成する各線分毎に、開始点、傾斜、及び開始
    点での特性値を含む該当線分を特定する各パラメータを
    算出することによって新規のTDEVマスク特性を求め
    るTDEVマスク特性新規作成手段(37)とを備えた
    ことを特徴とする請求項1記載のワンダ発生器のTDE
    Vマスク特性設定装置。
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