JP2002002440A - チャイルドアンカーカバー構造 - Google Patents

チャイルドアンカーカバー構造

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JP2002002440A
JP2002002440A JP2000191277A JP2000191277A JP2002002440A JP 2002002440 A JP2002002440 A JP 2002002440A JP 2000191277 A JP2000191277 A JP 2000191277A JP 2000191277 A JP2000191277 A JP 2000191277A JP 2002002440 A JP2002002440 A JP 2002002440A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】所望の強度を容易に確保できることにより、部
品点数の増大を抑制し、しかも、外観品質の良好なチャ
イルドアンカーカバー構造を提供する。 【解決手段】アンカーブラケット部材19のベース部1
9aが、リヤパーセル15のパーセルパネル本体16の
前側平坦部16aと、この前側平坦部16aの下面側に
位置するリヤレインフォース18の上縁フランジ部18
cとの間に介在されて一体に接合されている。リヤパー
セルトリム17の凹部開口部17b後側周縁には、ヒン
ジ部25を介して、アンカーカバー部材26が、回動自
在に設けられている。アンカーカバー部材26は、閉塞
状態では、リヤパーセルトリム14の前縁部17dと、
リヤシート14に設けられたシートバック後面部14d
とで形成された凹部30に位置し、アンカー部材19が
設けられた凹部21と共に、凹部開口部7dを上方から
覆う様に構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、車両にチャイル
ドシートを装着する際に用いるチャイルドアンカーカバ
ー構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の車両用のチャイルドアンカーカバ
ー構造としては、例えば、図6に示す特開平9−118
47号公報等に記載されている様なものが知られてい
る。
【0003】このようなチャイルドアンカーカバー構造
では、主に車両の後部座席部の後方位置に、略平板状の
リヤパーセルパネル1が、略水平方向に沿って延設され
ている。このリヤパーセルパネル1の上側は、パーセル
ボード2で覆われている。
【0004】このリヤパーセルパネル1の後部座席側一
側縁1a近傍には、ボルト部材3を挿通するボルト挿通
孔1bが形成されている。
【0005】また、このリヤパーセルパネル1のボルト
挿通孔1bの下側には、前記ボルト部材3を螺合するナ
ット部材4が設けられている。
【0006】そして、このリヤパーセルパネル1上側の
略平坦部分には、アンカーブラケット部材7が、環状の
スペーサ5及び、ブラケットカバー部材8を介在させ
て、装着されている。
【0007】このアンカーブラケット部材7は、主に、
前記ボルト部材3を挿通する孔部7bを略中央に形成し
たベース部7aと、このベース部7aから車両前方に向
けて斜め上方に立ち上がるフック部7cとを有してい
る。
【0008】このフック部7cには、係合孔7dが形成
されて、チャイルドシートから延設された図8に示すよ
うなベルト6のシート側フック部材6aが、係止される
ように構成されている。
【0009】また、前記ブラケットカバー部材8には、
座面部8a略中央に、前記ボルト部材3を挿通するボル
ト開口8bが形成されている。そして、この座面部8a
の後縁部に沿って設けられたヒンジ部8cを介して、カ
バー本体8dが、この座面部8aに対して揺動自在とな
るように一体に設けられていて、開放時に、このカバー
本体8dが紛失しないように構成されている。
【0010】更に、従来のリヤパーセルパネル1では、
図8及び図9に示すように、車両両側部に位置するトラ
ンクサイドトリム9近傍の一側縁に、シートベルトリト
ラクタ10を収納する収納凹部11が形成されている。
【0011】また、この収納凹部11の上部には、ベル
ト引き出し開口1cが形成されると共に、前記パーセル
ボード2にも、ベルト引き出し孔2aが形成されてい
る。このベルト引き出し孔2aの周縁には、略中央にス
リット孔部13aが形成された合成樹脂製のエスカッシ
ョン部材13が嵌着されている。
【0012】そして、前記シートベルトリトラクタ10
には、シートベルト本体12が、巻回されて収納されて
いる。
【0013】このシートベルト本体12は、前記ベルト
引き出し開口1c及び、前記ベルト引き出し孔2aに嵌
着されたエスカッション部材13のスリット孔部13a
から導出されると共に、このスリット孔部13aの前縁
部13bで、α度の角度で折曲されて、更に、リヤシー
ト14の上縁14a上方を通り、車両前方方向へ引き出
されるように構成されている。 次に、この従来のチャ
イルドアンカーカバー構造の作用について説明する。
【0014】このように構成された従来のチャイルドア
ンカーカバー構造では、例えば、図7に示すように、前
記ブラケットカバー8のカバー本体8dが、前記ヒンジ
部8cを回動中心として、上方に向けて開放される。
【0015】そして、前記アンカーブラケット部材7の
フック部7cに、チャイルドシートから延設されたベル
ト6のシート側フック部材6aが、係止される。
【0016】また、前記シート側フック部材6aのフッ
ク部7cへの係止を解除してベルト6を取り除くことに
より、前記カバー本体8dが再び閉塞されて、前記アン
カーブラケット部材7の露出が防止される。
【0017】更に、前記シートベルト本体12は、前記
ベルト引き出し開口1c及び、前記ベルト引き出し孔2
aに嵌着されたエスカッション部材13のスリット孔部
13aから導出されると共に、このスリット孔部13a
の前縁部13bで、α度の角度で折曲されて、更に、リ
ヤシート14の上縁14a上方を通り、車両前方方向へ
引き出される。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のチャイルドアンカーカバー構造では、前記ア
ンカーブラケット部材7が、前記リヤパーセルパネル1
の上面にのみ、前記ボルト部材3及びナット部材4を用
いて装着されているので、所望の強度を確保する為に、
前記ボルト部材3及びナット部材4等の大きさを所定の
大きさよりも小さくすることができない。
【0019】このため、これらの取付に用いる前記ボル
ト部材3及びナット部材4の分、部品点数が増大してし
まうと共に、外観品質が良好ではなかった。
【0020】そして、前記アンカーブラケット部材7
が、前記リヤパーセルパネル1の上面に装着されて、前
記ブラケットカバー8が、パーセルボード2表面から上
方に突設されている。
【0021】このため、外観品質が良好であるとは言い
難かった。
【0022】また、前記チャイルドシート装着状態で
は、前記カバー本体8dが、前記ベルト6のシート側フ
ック部材6aと、干渉してしまう。このため、図7中実
線で示すように、常にカバー本体8dが、開放された状
態となり、この点においても、外観品質が良好であると
は言い難かった。
【0023】更に、このリヤパーセルパネル1に、前記
シートベルトリトラクタ10を装着した場合、引き出さ
れたシートベルト本体12は、図9に示されるように、
前記スリット孔部13aの前縁部13bで、α度の角度
で折曲されて、深い引き出し角度で引き出される。この
ため、シートベルトの操作性を阻害する虞があった。
【0024】そこで、本発明の目的は、上記の問題点を
解消し、所望の強度を容易に確保できることにより、部
品点数の増大を抑制し、しかも、外観品質の良好なチャ
イルドアンカーカバー構造を提供することにある。
【0025】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に記載された発明では、チャイルドシート
を座席部に固定するアンカー部を座席部後方のリヤパー
セル前部に設けたチャイルドアンカーカバー構造であっ
て、前記アンカー部を、前記リヤパーセル前部と、該リ
ヤパーセル前部の下面側に位置するリヤレインフォース
との間に介在させて一体に接合するチャイルドアンカー
カバー構造を特徴としている。
【0026】このように構成された請求項1記載のもの
では、前記アンカー部が、前記リヤパーセル前部と、該
リヤパーセル前部の下面側に位置するリヤレインフォー
スとの間に介在されて一体に接合されているので、該ア
ンカー部への入力は、前記リヤパーセルと、前記リヤレ
インフォースとに分散されて受け止められる。
【0027】このため、従来のように、所定の大きさを
有するボルト部材、及びナット部材等を用いることな
く、所望の強度を容易に達成できる。従って、ボルト部
材、及びナット部材を削減できる分、部品点数の増大を
抑制出来ると共に、取付工程数も減少させることが出
来、製造コストの増大が抑制される。
【0028】また、請求項2に記載されたものでは、前
記リヤパーセル前部を覆うリヤパーセルトリムを設ける
と共に、該リヤパーセルトリム前縁部を下向きに傾斜さ
せ、前記アンカー部の上端を前記リヤパーセルトリムの
下向きに傾斜していない一般面よりも下方に位置させて
設けた請求項1記載のチャイルドアンカーカバー構造を
特徴としている。
【0029】このように構成された請求項2記載のもの
では、前記アンカー部の上端が、前記リヤパーセルトリ
ムの傾斜していない一般面よりも下方に位置させて設け
られているので、該アンカー部の取り付けられる部分を
前記リヤレインフォースに近接させて、前記リヤパーセ
ルトリムよりも、該アンカー部が、上方へ突設しないよ
うに構成出来る。このため、外観品質が良好である。
【0030】また、前記リヤパーセル前部を覆うリヤパ
ーセルトリムの前縁部が下向きに傾斜されているので、
チャイルドシートの装着性が良好である。更に、この傾
斜した前部に、シートベルトリトラクタを装着すること
により、ベルトの引き出し角度を浅く設定出来、シート
ベルトの操作性を良好なものとすることが出来る。
【0031】そして、請求項3に記載されたものでは、
前記リヤパーセルトリムの前縁部と、座席部に設けられ
たシートバック後面部とで凹部を形成し、該凹部に前記
アンカー部を覆うアンカーカバー部材を設ける請求項2
記載のチャイルドアンカーカバー構造を特徴としてい
る。
【0032】このように構成された請求項3記載のもの
では、前記アンカー部を覆うアンカーカバー部材が、前
記リヤパーセルトリムの前縁部と、座席部に設けられた
シートバック後面部とによって形成された凹部に、設け
られている。
【0033】このため、外観品質を良好に保持しつつ、
前記アンカーカバー部材の開閉操作性を向上させること
が出来る。
【0034】また、請求項4に記載されたものでは、前
記リヤパーセルトリムの一般面と、前記座席部の上縁と
を結ぶ直線上にアンカーカバー部材の上面部を略面一と
なるように設ける請求項3記載のチャイルドアンカーカ
バー構造を特徴としている。
【0035】このように構成された請求項4記載のもの
では、前記アンカーカバー部材の上面部が、前記リヤパ
ーセルトリムの一般面と、前記座席部の上縁とを結ぶ直
線上に、略面一となるように設けられているので、アン
カーカバー部材が閉塞された状態では、前記凹部が、目
立たず外観品質を更に良好なものとすることが出来る。
【0036】そして、請求項5に記載されたものでは、
前記アンカーカバー部材前部に、該アンカーカバー部材
の開操作が可能な操作凹部を形成する請求項3又は4記
載のチャイルドアンカーカバー構造を特徴としている。
【0037】このように構成された請求項5記載のもの
では、前記アンカーカバー部材前部に、該アンカーカバ
ー部材の開操作が可能な操作凹部が形成されているの
で、車室内シート側からの該アンカーカバー部材の開閉
操作性が良好である。
【0038】また、該操作凹部は、アンカーカバー部材
前部に形成されているので、目立つこと無く外観品質を
更に良好なものとすることが出来る。
【0039】更に、請求項6に記載されたものでは、前
記アンカーカバー部材前部に、前記チャイルドシートを
固定する固定手段を挿通する挿通孔部を形成する請求項
3乃至5記載のうちいづれか一項記載のチャイルドアン
カーカバー構造を特徴としている。
【0040】このように構成された請求項6記載のもの
では、前記チャイルドシートを固定する固定手段を挿通
する挿通孔部が、前記アンカーカバー部材前部に形成さ
れているので、該挿通孔部に、該固定手段を挿通するこ
とにより、該アンカーカバー部材を、該固定手段に干渉
させずに閉塞することが出来る。
【0041】従って、チャイルドシートを前記固定手段
で固定した状態で、該アンカーカバー部材を閉塞して、
更に外観品質を良好なものとすることができる。
【0042】
【発明の実施の形態1】以下、本発明の具体的な実施の
形態1について、図示例と共に説明する。
【0043】図1乃至図5は、この発明の実施の形態1
を示すものである。なお、前記従来例と同一乃至均等な
部分については同一符号を付して説明する。
【0044】まず、構成を説明すると、この実施の形態
1のチャイルドアンカーカバー構造では、車両の後部の
座席部としてのリヤシート14の後方位置には、略平板
状のリヤパーセル15が、略水平方向に沿って延設され
ている。
【0045】このリヤパーセル15には、主にパーセル
パネル本体16と、このパーセルパネル本体16の上側
面を、複数の柱部17aに支持されて所定間隔を置いて
覆う樹脂製のリヤパーセルトリム17とが設けられてい
て、図3に示すような音響機器としてのスピーカ20等
が配設されている。
【0046】このうち、前記パーセルパネル本体16の
前側平坦部16aには、ブラケット開口部16bが開口
形成されている。このブラケット開口部16bには、チ
ャイルドシートをリヤシート14に固定するアンカー部
としてのアンカーブラケット部材19が設けられてい
る。
【0047】また、このパーセルパネル本体16の前記
リヤシート14の後側に位置するシートバックパネル1
4bが、一体となるように下方に向けて延設されてい
る。
【0048】このパーセルパネル本体16の前側平坦部
16aの下面側の位置には、リヤレインフォース18が
設けられている。このリヤレインフォース18には、前
記リヤシート14のシートバックパネル14bと対向す
る位置に縦壁部18aが設けられている。
【0049】また、この縦壁部18aの下縁には、車両
前方に向けて延設される下縁フランジ部18bが一体に
形成されている。
【0050】更に、この縦壁部18aの上縁には、車両
後方に向けて略水平方向に、上縁フランジ部18cが一
体となるように延設されている。
【0051】そして、前記上縁フランジ部18cと、前
記パーセルパネル本体16の前側平坦部16aとの間に
は、このアンカーブラケット部材19のベース部19a
が、介在されて一体に接合されている。
【0052】また、このリヤシート14の上方のリヤパ
ーセル15前縁部を覆うリヤパーセルトリム17には、
略水平に形成されて傾斜していない一般面17cに対し
て、車両下方に向けて傾斜して前縁部17dが形成され
ている。
【0053】この前縁部17dには、前記一般面17c
から下方に向けて傾斜するように一体に延設されて、前
記シートベルトリトラクタ10が収納される収納凹部部
11を覆う第1傾斜面部17eが設けられている。
【0054】この第1傾斜面部17eには、図3又は図
5に示すように、車幅方向に沿って前記シートベルト本
体12が引き出されるベルトスリット部24が、開口形
成されている。
【0055】このベルトスリット部24の開口周縁のう
ち、車両前方側縁部には、断面略弓形のスライド面部2
4aが一体に形成されている。
【0056】そして、このスライド面部24aで折曲さ
れる前記シートベルト本体12の角度βは、略180度
に近く、前記従来のスリット孔部13aの前縁部13b
で折曲される角度α度よりも、大きな角度で折曲され
て、更に、リヤシート14の上縁14a上方を通り、車
両前方方向へ引き出されるように構成されている。
【0057】この前縁部17dには、更に、前記第1傾
斜面部17eの前端から下方に向けて一体に屈曲形成さ
れる第2傾斜面部17fが設けられている。この第2傾
斜面部17fは、先端が、前記リヤシート14のコア部
材14cと、前記シートバックパネル14bとの間に挟
持されるように構成されている。
【0058】また、このリヤパーセルトリム17には、
前記シートベルトリトラクタ10の配設位置よりも、車
両内側位置で、しかも、この前縁部17の第1傾斜面部
17eと、一般面17cとの間に跨るように、凹部21
を形成する凹部開口部17bが開口形成されている。
【0059】この前記凹部開口部17bの開口周縁に
は、樹脂製の上,下エスカッション部材22,23が嵌
着されて設けられている。
【0060】この上,下エスカッション部材22,23
には、前記ブラケット開口部16bと対向する略中央位
置に、挿通開口22a及び23aが開口形成されてい
る。
【0061】この挿通開口22a及び23aには、前記
アンカーブラケット部材19のベース部19aから車両
前方に向けて斜め上方に立ち上がるフック部19bが挿
通されている。このフック部19bには、前記チャイル
ドシートを固定するベルト6の固定手段としてのシート
側フック部材6aが係止される係止孔19cが形成され
ている。
【0062】そして、このフック部19bの上端19d
は、前記リヤパーセルトリム17の前記一般面17cよ
りも下方の位置となるように構成されている。
【0063】また、前記リヤパーセルトリム17の凹部
開口部17b後側周縁には、ヒンジ部25を介して、ア
ンカーカバー部材26が、回動自在に設けられている。
【0064】このアンカーカバー部材26は、図1中実
線位置に示すように、閉塞状態では、前記リヤパーセル
トリム14の前縁部17dと、リヤシート14に設けら
れたシートバック後面部14dとで形成された凹部30
に位置し、前記アンカー部材19が設けられた凹部21
と共に、前記凹部開口部7dを上方から覆う様に構成さ
れている。
【0065】このアンカーカバー部材26は、図2に示
すように、主に、上面視略方形形状の四辺に相当する枠
体27の上面に、側面視略三角形形状の左右側壁部2
9,29に支持されて、頭頂部28aを有する上面部2
8が一体となるように設けられている。
【0066】このうち、枠体27の前縁部27aには、
前記上エスカッション部材22の内側面に形成された被
係止溝22bに係止される係止爪部27bが凸設形成さ
れている。
【0067】また、前記上面部28は、図1中実線位置
に示すように、前記リヤパーセルトリム17の一般面1
7cと、前記リヤシート14の上縁14aとを結ぶ直線
上に、略面一となるように設けられている。
【0068】更に、前記アンカーカバー部材26の前部
には、前記凹部30に位置して、前記頭頂部28aより
も一段低く凹設形成されて、このアンカーカバー部材2
6の開操作が可能な操作凹部31が設けられている。
【0069】そして、この操作凹部31には、ベルト6
のシート側フック部材6aを挿通する挿通孔部32が形
成されている。
【0070】この実施の形態1のシート側フック部材6
aでは、図4に示すように、ベルト6先端にビス等によ
って固定される基部6bから、略板状のアーム部6cが
延設されると共に、このアーム部6cの先端には、鉤状
を呈するように、下方に向けて前記基部6b方向へ戻り
傾斜を有して延設されるフック部6dが設けられてい
る。
【0071】このフック部6dの先端爪部6eの内側に
は、前記基部6b下面側に取付部6gが固着された板バ
ネ部材6fの先端6hが重複する様に設けられている。
この板バネ部材6fの長尺板状に形成された板バネ本体
6iは、押圧により弾性変形可能で、下面側に前記フッ
ク部19bの上端19dを押しつけることにより、前記
先端6hと、先端爪部6eとの間に、前記フック部19
bが挿通可能な間隔が形成される様に構成されている。
【0072】次に、この実施の形態1の作用について説
明する。
【0073】このように構成されたこの実施の形態1の
チャイルドアンカーカバー構造では、まず、前記アンカ
ーカバー部材26が開放されている図1中二点鎖線に示
すような状態で、前記挿通孔部32から前記シート側フ
ック部材6aを挿通させる。
【0074】次に、前記長尺板状に形成された板バネ本
体6iの下面側に、前記フック部19bの上端19dを
押しつける。この押圧により、前記板バネ本体6iが変
形して、前記先端6hと、先端爪部6eとの間に、前記
フック部19bが挿通可能な間隔が形成される。
【0075】そして、車両前方方向に、このシート側フ
ック部材6aをスライド移動させると、前記フック部1
9bが、前記先端6hを乗り越えて、フック部6dが、
前記フック部19bに係止される。
【0076】更に、前記アンカーカバー部材26の前縁
部27aに形成された係止爪部27bを前記被係止溝2
2aに係止させることにより、図1中実線で示すよう
に、前記アンカーカバー部材26を閉塞する。
【0077】この実施の形態1では、前記アンカーブラ
ケット部材19のベース部19aが、前記リヤパーセル
15の前部であるパーセルパネル本体16の前側平坦部
16aと、この前側平坦部16aの下面側に位置するリ
ヤレインフォース18の上縁フランジ部18cとの間に
介在されて一体に接合されている。
【0078】このため、このベース部19a取付部分で
は、このベース部19aと、前記前側平坦部16a及
び、上縁フランジ部18cとの3枚合わせとなると共
に、このベース部19aが、上,下両側面を前記前側平
坦部16a及び、上縁フランジ部18cによって挟持さ
れたサンドイッチ構造を呈するので、このアンカーブラ
ケット部材19に加わる様々な角度の入力であっても、
前記パーセルパネル本体16と、前記リヤレインフォー
ス18とに分散されて、効率よく受け止められる。
【0079】従って、従来のように、所定の大きさを有
する前記ボルト部材3、及びナット部材4等を用いるこ
となく、所望の強度を容易に達成できる。このように、
ボルト部材3、及びナット部材4を削減できる分、部品
点数の増大を抑制出来ると共に、取付工程数も減少させ
ることが出来、製造コストの増大が抑制される。
【0080】また、前記アンカーブラケット部材19の
上端19dが、前記リヤパーセルトリム17の一般面1
7cよりも下方に位置されて設けられているので、この
アンカーブラケット部材19の取り付けられる部分を下
方の前記リヤレインフォース18に近接させて、前記リ
ヤパーセルトリム17よりも、このアンカーブラケット
部材19の上端19d及び、この上端19dを覆う前記
アンカーカバー部材26が、上方へ突設しないように構
成出来る。このため、従来の様に前記ブラケットカバー
8が、パーセルボード2表面から上方に突設されてしま
うものに比して外観品質が良好である。
【0081】また、前記リヤパーセル前部を覆うリヤパ
ーセルトリム17の前縁部17dが、車両前方に向けて
下向きに傾斜されているので、前記フック部19bが、
前記一般面17cの延長線よりも、下側に位置しても、
凹部開口部17b周縁に高さ方向で、近接或いは、更に
上方へ突設させることが出来る。
【0082】このため、前記アンカーカバー部材26の
開閉操作及び、前記アンカーブラケット部材19に、前
記シート側フック部材6aを係止及び係止解除すること
により行われる着脱作業が容易に行え、チャイルドシー
トの装着性が良好である。
【0083】更に、この実施の形態1では、傾斜した前
縁部17d下方で車両後方に、図5に示すように、シー
トベルトリトラクタ10が装着されると共に、図3に示
すように、この前縁部17dの第1傾斜面部17eにベ
ルトスリット部24が形成されることにより、シートベ
ルト本体12の引き出し角度βを、前記従来の引き出し
角度αよりも浅く設定出来、シートベルトの操作性を良
好なものとすることが出来る。
【0084】そして、前記アンカーブラケット部材19
を覆うアンカーカバー部材26が、閉塞状態では、前記
リヤパーセルトリム14の前縁部17dと、リヤシート
14に設けられたシートバック後面部14dとで形成さ
れた凹部30に位置し、前記アンカー部材19が設けら
れた凹部21と共に、前記凹部開口部7dが上方から覆
われている。
【0085】このため、外観品質を良好に保持しつつ、
前記アンカーカバー部材26の開閉操作性を向上させる
ことが出来る。
【0086】また、前記アンカーカバー部材26の上面
部28が、前記リヤパーセルトリム17の一般面17c
と、前記リヤシート14の上縁14aとを結ぶ直線上
に、略面一となるように設けられているので、アンカー
カバー部材26が閉塞された状態では、前記凹部21
が、目立たず外観品質を更に良好なものとすることが出
来る。
【0087】そして、前記アンカーカバー部材26の前
部に操作凹部31が形成されているので、車室内のリヤ
シート14側から、この操作凹部31を把持して、前記
係止爪27bの被係止溝22aに対する係止及び係止解
除動作が行えると共に、前記ヒンジ部25を回動中心と
して、このアンカーカバー部材26を上下方向に回動さ
せることにより、容易に、開閉動作を行わせることがで
きる。従って、アンカーカバー部材26の開閉操作性が
良好である。
【0088】また、この操作凹部31は、アンカーカバ
ー部材26の前部に形成されているので、目立つこと無
く外観品質を更に良好なものとすることが出来る。
【0089】更に、前記チャイルドシートを固定するシ
ート側フック部材6aを挿通する挿通孔部32が、前記
アンカーカバー部材26の前部に形成されている。この
ため、この挿通孔部32に、前記シート側フック部材6
aを挿通することにより、このアンカーカバー部材26
を、このシート側フック部材6aに干渉させずに閉塞す
ることが出来る。
【0090】従って、チャイルドシートを前記シート側
フック部材6aで固定された状態であっても、このアン
カーカバー部材26を、図1中実線で示すように閉塞出
来て、更に外観品質を良好なものとすることができる。
【0091】以上、この発明の実施の形態1を図面によ
り詳述してきたが、具体的な構成はこの実施の形態1に
限らず、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更
等があってもこの発明に含まれる。
【0092】例えば、前記実施の形態1では、前記アン
カーブラケット部材19の上端19dを前記リヤパーセ
ルトリム17の一般面17cよりも下方に位置させて設
けるように構成されているが、特にこれに限らず、例え
ば、この上端19dの位置を、前記一般面17cと略同
一高さか或いは、所定高さ上方へ突設させてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1のチャイルドアンカーカ
バー構造で、全体の構成を説明する図3中A−A線に沿
った位置での断面図である。
【図2】実施の形態1のチャイルドアンカーカバー構造
で、アンカーカバー部材の斜視図である。
【図3】実施の形態1のチャイルドアンカーカバー構造
で、リヤパーセルトリムに設けられたシートベルトリト
ラクタ及びアンカーカバー部材の配設位置を説明する斜
視図である。
【図4】実施の形態1のチャイルドアンカーカバー構造
で、アンカーブラケット部材に、ベルトのシート側フッ
ク部材を係止する様子を説明する斜視図である。
【図5】実施の形態1のチャイルドアンカーカバー構造
で、シートベルトリトラクタを示す図3中B−B線に沿
った位置での断面図である。
【図6】一従来例のチャイルドアンカーカバー構造で、
要部の構成を説明する分解斜視図である。
【図7】他の従来例のチャイルドアンカーカバー構造
で、シート側フック部材をアンカーブラケット部材に係
止させた状態での斜視図である。
【図8】従来例のシートベルトリトラクタ配設部分を示
し、車両のトランクルーム側から、シートバックパネル
方向を見た斜視図である。
【図9】従来例のシートベルトリトラクタ配設部分を示
し、図8中C−C線に沿った位置での断面図である。
【符号の説明】
6 ベルト 6a シート側フック部材(固定手段) 14 リヤシート(座席部) 14a 上縁 14d 後面部 15 リヤパーセル 16 パーセルパネル本体 17 リヤパーセルトリム 17c 一般面 17d 前縁部 18 リヤレインフォース 19 アンカーブラケット部材(アンカー部) 19d 上端 26 アンカーカバー部材 30 凹部 31 操作凹部 32 挿通孔部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】チャイルドシートを座席部に固定するアン
    カー部を座席部後方のリヤパーセル前部に設けたチャイ
    ルドアンカーカバー構造であって、 前記アンカー部を、前記リヤパーセル前部と、該リヤパ
    ーセル前部の下面側に位置するリヤレインフォースとの
    間に介在させて一体に接合することを特徴とするチャイ
    ルドアンカーカバー構造。
  2. 【請求項2】前記リヤパーセル前部を覆うリヤパーセル
    トリムを設けると共に、該リヤパーセルトリム前縁部を
    下向きに傾斜させ、前記アンカー部の上端を前記リヤパ
    ーセルトリムの下向きに傾斜していない一般面よりも下
    方に位置させて設けたことを特徴とする請求項1記載の
    チャイルドアンカーカバー構造。
  3. 【請求項3】前記リヤパーセルトリムの前縁部と、座席
    部に設けられたシートバック後面部とで凹部を形成し、
    該凹部に前記アンカー部を覆うアンカーカバー部材を設
    けることを特徴とする請求項2記載のチャイルドアンカ
    ーカバー構造。
  4. 【請求項4】前記リヤパーセルトリムの一般面と、前記
    座席部の上縁とを結ぶ直線上にアンカーカバー部材の上
    面部を略面一となるように設けることを特徴とする請求
    項3記載のチャイルドアンカーカバー構造。
  5. 【請求項5】前記アンカーカバー部材前部に、該アンカ
    ーカバー部材の開操作が可能な操作凹部を形成すること
    を特徴とする請求項3又は4記載のチャイルドアンカー
    カバー構造。
  6. 【請求項6】前記アンカーカバー部材前部に、前記チャ
    イルドシートを固定する固定手段を挿通する挿通孔部を
    形成することを特徴とする請求項3乃至5記載のうちい
    づれか一項記載のチャイルドアンカーカバー構造。
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