JP2001524989A - 化粧用洗浄用組成物中の電気石 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は、電気石を含んで成る化粧用の皮膚又は髪洗浄用組成物に関する

Description

【発明の詳細な説明】 化粧用洗浄用組成物中の電気石 発明の分野 本発明は、化粧用組成物に関する。本発明は、特に、皮膚又は髪を洗浄するた めの化粧用組成物に関する。 発明の背景 電気石は、種々の珍しい焦電気特性及び圧電気特性を有するホウケイ酸塩鉱物 錯体である。これは、宝石としての用途が、おそらく最も知られている。しかし 、最近では、この結晶構造中に存在する永久電極に由来する独特の電気特性に関 係するいくつかの用途が見つかり始めている。特に、電気石を水中に入れること で、放電が起こり、それによって、水分子を水素イオンとヒドロキシイオンとに 解離し、続いて、それらと水分子との反応によって、ヒドロニウムイオン(H₃O⁺) と水和ヒドロキシイオン（H₃O₂ ^-）が生成する。これらの両イオンは、表面活性 を有することが報告されている。 これらの観察から、種々の産業製品及び方法における電気石の利用が導かれた 。例えば、US 5,599,455は、水中においてヒドロニウムイオン及びヒドロキシイ オンを発生させるためのイオン発生器に電気石を利用する水処理システムを開示 していて、そして、その水を、洗濯機による洗剤なしの洗浄において、そして油 が混入した機器の洗浄において使用することを勧めている。同様に、US 5,309,7 39は、洗浄を促進するために洗浄用水中にヒドロキシイオンを生成させるために 、洗濯機の表面に、電気石の被覆を用いることを開示している。また、塩素化水 を処理するために、シャワー装置内にお いて、その粉末を利用することが開示されていて(JP 7-024444)、その結果、塩 素構造が変化し、その水の浄化活性を保持したまま、塩素の負の作用を減らすこ とができる。 電気石は、その電気的特性に関連して、身体の満足度を向上させるために有用 であることも示唆されている。例えば、JP 6-173162は、電気石を含む薄皮によ って被覆した布地、そして着用者の皮膚を電気的に刺激して、着用者の健康を向 上させるために、その布地から衣類を作成することを開示している。同様に、JP 8-057060は、粉末化した電気石及びダイオードを組込んだ物質を基にした「健 康治療器具」、そして治療効果を得るために、その器具を皮膚に用いることを開 示している。 化粧品における電気石の使用も開示されている。JP 9-194321は、化粧品にお いて殺菌剤として、電気石の非常に細かい粉末を利用することを示摘している。 更に、US 4,857,306は、化粧用組成物に追加する修飾物として、電気石を含む準 宝石の純粋粉末を使用することを示摘している。しかしながら、この電気石は、 化粧用洗浄用組成物においては、従来から使用されていない。 発明の要約 本発明は、有効量の電気石を含んで成る、皮膚又は髪用の洗浄用組成物に関す る。また、本発明は、有効量の電気石を皮膚又は髪に適用することを含んで成る 、皮膚又は髪を洗浄する方法にも関する。本組成物は、優れた洗浄活性を有し、 しかも、使用者の皮膚に対して穏和であり、そして刺激性がない。 発明の詳細な説明 本発明の組成物は、洗浄に有効な量の電気石を含んで成る。一般 的には、使用する電気石の有効量は、組成物全重量の約0.01−99.5％であり、よ り一般的には0.01−20％であり、本組成物の性質に依存する。電気石には、種々 の形が存在する。本鉱物は、普通は、一般式：NaMg₃Al₆(OH)₄(BO₃)₃Si₆O₁₈で表 わされる、６側面のケイ酸塩環（Si₆O₁₈）及びBO₃基を基にした構造を有する結 晶形として見つかっている。しかし、前記式内の置換において、カルシウムによ るナトリウム部分の置換；リチウム、アルミニウム又は第一鉄によるマグネシウ ム部分の置換；第二鉄によるアルミニウム部分の置換；そして、フッ素によるヒ ドロキシル基の置換が成され得る。電気石中には、カリウム、クロム及びマンガ ンも含まれ得る。化粧品に適する形態であれば、任意の形態のものを、本発明の 組成物中に使用することができる。「化粧品に適する形態」とは、人間又はその 他の受容生物体に対して害をなさない任意の形態の電気石を意味する。 本発明に用いられる電気石は、最終製品の使用目的にとって都合の良い形態が 考えられる。一般的には、洗浄剤のためには、電気石を、比較的小さな粒子サイ ズ、例えば約0.1μｍ〜約10mmまですりつぶすことが好ましい。特に、前記範囲 のより小さい方の粒子サイズ、例えば１〜10μｍが、美学上の理由から、及び本 組成物の残りの成分との混合の容易さから採用され得る。しかし、例えば身体洗 浄用品において、表皮剥離作用をも希望する場合には、より大きな粒子サイズが 適当であろう。種々の形態の電気石を、広範囲の市販業者から入手することがで きる。有用な電気石粉末は、例えば、Adam Kozan Chuo Kenkyusho Co.，Ltd.，S aitama，Japanによって製造されている。 この電気石を、様々な化粧用洗浄用品に組込むことができる。例えば、洗顔剤 、あるいは髪用又は身体用シャンプー又は洗剤におい て、電気石を使用することができる。通常は本組成物の性質に応じて、電気石を 、本組成物を適用する表面の洗浄及び／又は状態調節（conditioning）を促進す る他成分と混合する。洗顔剤中には、付加成分として、例えば、１種以上のより 穏和な界面活性剤が含まれ得る。前記界面活性剤の例には、限定でなく、両性界 面活性剤、例えばアルキルベタイン、アミドアルキルベタイン、スルホベタイン 及びＮ−アルキル−アミノプロピオネート；又は穏和な陰イオン性界面活性剤、 例えば脂肪酸カルボキシレート、タウレート、スルホスクシネート、イソチオネ ート、及びサルコシネート、又はモノアルキルホスフェートがある。洗顔剤のそ の他の好ましい成分には、皮膚状態調節剤、例えば湿潤剤又は皮膚軟化剤；粘性 調節剤、例えばゴム、セルロース誘導体、PEGエステル及びカルボポル樹脂；及 び、生物活性物質、例えばヒドロキシ酸、抗炎症剤、又は抗刺激剤が含まれ得る 。最後に示した例の場合には、電気石の表面活性によって、前記活性物質の運搬 が促進され得る。 本洗浄用組成物は、髪用又は身体用シャンプー又は洗浄剤でもよい。洗顔剤と 同様に、髪用又は身体用シャンプーは、洗浄用の界面活性剤又は洗剤、例えば陰 イオン性スルフェート、例えばアルキルスルフェート及びアルキルエーテルスル フェート、モノ及びジスルホスクシネート、アルファ−オレフィンスルフェート 及びモノグリセリドスルフェート、並びに洗顔に有用な前記界面活性剤を含んで よい。また、シャンプーは普通、泡増強剤も含み、これには普通、非イオン性界 面活性剤、例えばアルカノールアミド又はＮ−アルキルピロリドン；並びに、状 態調節剤、例えばアミンオキシド、シリコーン界面活性剤、例えばアモジメチコ ーン又はジメチコーンのコポリオール、及び陽イオン性ポリクワテルニウム（Po lyquaternium）界面活性剤がある。また、髪用シャンプーには、活性成分、例え ばフケ防止剤、例えばピリチオン亜鉛又はピロクトーンオラミンが頻繁に加えら れる。洗浄用製品の配合方法は当業界に周知であり、本配合に用いることができ る追加成分は、例えばThe International Cosmetic Ingredient Handbook，3rd Ed.，1996に、記載されている。この文献の内容を引用して、本文に組込む。 また、電気石は、皮膚又は髪を洗浄するために用いる固形基体においても洗浄 用成分として用いられる。例えば洗浄用布、使い捨て拭き布、及びナプキンなど として使用するために、電気石を紙又は布の上又は中に含ませることができる。 あるいは、電気石を、スポンジ、ヘチマ又は類似の塗布具に含ませることもでき る。明かに前記のいくつかの場合には、使用時に水を前記基体に加える場合があ る。本明細書及び請求の範囲において、「洗浄用組成物」には、電気石が洗浄用 成分を形成する前記の様な考案物も含まれる。 全ての場合において、本洗浄用製品は、電気石の存在によって、適当な洗浄力 を得るために用いられる必要がある洗剤型界面活性剤の量を減らすことが可能に なるという利点を有する。それらの界面活性剤は、消費者によって刺激性がある と認められることが多いので、その使用量の減少は有益である。電気石を含んで いる本製品は、界面活性剤の量を減らすことができるので、皮膚にとって比較的 穏和で優しい。電気石は、物質から油を除去する過程においても有効であり、従 って、脂性の皮膚又は髪に用いられる洗浄剤中に使用することに特に適する。 本発明を、限定のためでなく以下の実施例によって説明する。 実施例 実施例１ 本発明による洗顔剤を、以下の様にして調製する： 物質 重量％ コカミドプロピルヒドロキシスルタイン 14.00 ココ／オレアミドプロピルベタイン 16.00 TEA−ココイルグルタメート 15.00 ナトリウムココイルサルコシネート 19.00 ナトリウムラウレススルフェート 9.00 ポリクワテルニウム−６ 0.40 メチルパラベン 0.40 プロピルパラベン 0.40 水 QS 電気石^* 0.05 ^*紅電気石、粒子サイズ約1.7μｍ、Adam Kozan社製。 前記成分を、従来の混合技術によって混合する。 本配合剤中に少量の電気石が存在することによって、電気石を含まない実質的 に同一の配合剤と比べて、洗浄能を低下させることなく、界面活性剤の量を約20 ％減らすことができる。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＣＹ， ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，Ｉ Ｔ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ ，ＣＦ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＧＷ，ＭＬ， ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＧＭ，Ｋ Ｅ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＬ，ＳＺ，ＵＧ，ＺＷ)，Ｅ Ａ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ ，ＴＭ)，ＡＥ，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＵ， ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＤ，Ｇ Ｅ，ＧＨ，ＧＭ，ＨＲ，ＨＵ，ＩＤ，ＩＬ，ＩＮ，ＩＳ ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ， ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，Ｍ Ｎ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＳＬ，ＴＪ，ＴＭ， ＴＲ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＺ，ＶＮ，ＹＵ，ＺＷ (72)発明者 ビバクア，アンドリュー ジェイ. アメリカ合衆国，ニューヨーク 11733, イースト セトーケット，レッドブリッジ コート ８ (72)発明者 タッドロック，チャールズ クレイグ アメリカ合衆国，ニューヨーク 11752, イスリップ テラス，ロケット ドライブ 16

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．有効量の電気石を含んで成る、皮膚又は髪を洗浄するための化粧用組成物 。 ２．前記組成物重量の約0.01−99.5％の電気石を含んで成る、請求項１の組成 物。 ３．前記組成物重量の約0.01−20％の電気石を含んで成る、請求項１の組成物 。 ４．粒子サイズが約0.1μｍ−10mmである電気石粉末を含んで成る、請求項１ の組成物。 ５．粒子サイズが約１−10μｍである電気石粉末を含んで成る、請求項１の組 成物。 ６．更に少くとも１種の界面活性剤を含んでいる、請求項１の組成物。 ７．更に状態調節剤を含んでいる、請求項１の組成物。 ８．更に泡増強剤を含んでいる、請求項１の組成物。 ９．洗顔剤である、請求項１の組成物。 10．粒子サイズが約１−10μｍである電気石粉末を含んで成る、請求項７の組 成物。 11．更に少くとも１種の界面活性剤を含んでいる、請求項９の組成物。 12．更に皮膚状態調節剤を含んでいる、請求項11の組成物。 13．髪又は身体用シャンプーである、請求項１の組成物。 14．更に少くとも１種の界面活性剤を含んでいる、請求項13の組成物。 15．更に泡増強剤を含んでいる、請求項13の組成物。 16．電気石を固形基体の中に又は上に含ませた、請求項１の組成 物。 17．前記基体が、紙、布、スポンジ又はヘチマである、請求項16の組成物。 18．粒子サイズが約１−10μｍである電気石粉末を約0.01−20％、及び少くと も１種の界面活性剤を含んで成る、洗顔用組成物。 19．粒子サイズが約１−10μｍである電気石粉末を約0.01−20％、及び少くと も１種の界面活性剤を含んで成る、髪又は身体用シャンプー。 20．更に泡増強剤を含んでいる、請求項17のシャンプー。 21．有効量の電気石を含んで成る組成物を、皮膚又は髪に適用することを含ん で成る、皮膚又は髪を洗浄する方法。