JP2001519680A - フィルタバッグと接続カートリッジ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 フィルタバッグ（２００）と接続カートリッジとは生理的流体の回収に使用される。そのバッグ（２００）は、内部フィルタ（２０６）と周辺に形成される二つのシール（２１８・２２０）とを有する。内部シール（２１８）はバッグの外層シート（２０２・２０４）とフィルタとをボンドし、外部シール（２２０）は二つの外層シート（２０２・２０４）のみをボンドし安全シールとして機能する。そのバッグは、流体ポンプを動作可能にする前に、バッグが流体供給管に適切に取り付けられていることを確かめるために、確認コネクタと共同して動作する確認エレメントを有する。

Description

【発明の詳細な説明】 フィルタバッグと接続カートリッジ 発明の技術分野 本発明は、流体の回収のシステムに関する。特に、本発明は、流体を受け入れ るバッグと、そのバッグを供給ポンプに接続するためのコネクタとに関する。 技術の背景 フレキシブルなバッグ等の容器に流体を回収する技術は知られている。例えば 、ポンプを使用してフレキシブルバッグに血液を流し込む等して、外科手術中に 血液その他の生理的流体を回収する技術は知られている。その流体は、処理され た後、再び患者に戻される。一般に、その流体は微細な破片状固体を含むから、 これは除去されねばならないので、そのためにフィルタが使用される。しかし、 フィルタが付属されている従来技術に係るバッグは必ずしも効率がよくなく、し かも、往々にして高価である。しかも、そのバッグは使い捨てが可能であるから 、流体用管路は着脱可能であり、管路が正しく接続されていることを、ポンプ起 動前に確認することを可能にする手段を有することが必要である。 発明の概要 本発明に係る新規なバッグは内部フィルタを有し、このバッグを流体供給源に 接続するコネクタは、バッグが正しく接続されていることを、ポンプを動作する 前に、確認することとされている。 患者から回収された生理的流体を受け入れるバッグは、予め定められた寸法よ り大きな微粒子を除去するためのフィルタを有する。好ましい実施例においては 、そのフィルタは４０μｍメッシュである。そのバッグはフレキシブルなプラス チックの２層よりなり、その２層の間にフィルタが介在する。バッグのインレッ トは、フィルタと一方の外層との間に設けられる。アウトレットは、フィルタと 他方の外層との間に設けられる。フレキシブルなプラスチックの層とフィルタと は、加熱・ラジオ周波数（ＲＦ）または超音波ウェルディング法を使用して、そ の縁がボンドされる。 縁は２箇所においてボンドされる。第１に、フィルタと外層とは、バッグの外 周から内側に向かってバッグの全周が完全にボンドされる。このとき、インレッ トとアウトレットとが取り付けられる領域はボンドしない。次に、２層の外層と インレット・アウトレット コンジットとは、その間に介在するフィルタを除い て、ボンドされる。この構造においては、３層のすべてがボンドされることにな り、フィルタがバッグを二つのコンパートメント（区分された部屋）に分割する ことになる。そして、外側のボンドは、例え内側のボンドが破壊しても、内容物 が漏れることを防止するセーフガードとして機能することになる。 本発明の他の面（特徴）によれば、流体供給管路は、１または複数の管路好ま しくは上記されたバッグのインレット管路に、確認コネクタによって接続される 。この確認コネクタは、管路が適切に接続されていることを確認する手段と、も し管が接続されておらないときは流体ポンプの動作を禁止するインターロックを 制御する手段とを有する。この確認のための手段（エレメント）は、供給管がア ウトレット管に正しく接続されていることを確認するために、ベースユニットの 上に設けられている確認のためのエレメント（手段）との共同動作のために、ベ ースユニットに容易に取り付けられることができる。もし、そのような確認がな されないときは、流体供給ポンプの動作は禁止される。確認コネクタは、供給管 をインレット管に接続するために、好ましくは公知のルーアコネクタを有する。 他の型式のコネクタも使用可能なことは勿論である。 好ましい実施例においては、確認のためのエレメント（手段）は、光学的手段 である。発光ダイオード好ましくは赤外光発光ダイオードと受光素子好ましくは 赤外光受光素子とが、ベースユニットに設けられている。これらは、確認のため のエレメント（手段）と関連付けて配置される。その結果、発光ダイオードが射 出するビームは、もし発光ダイオードが正しく配置されていれば、確認のための エレメントの透明な導電性部分（受光素子）に入射する。インレット管確認エレ メント（手段）は、ベースユニットに収容されている光検出器に光が入射するこ とになるように、適切な角度をもって光を屈折するであろう。このような現象（ 発光ダイオードから出た光が正しく受光素子に入射する現象）を発生させるため に反射面が使用されてもよく、また、ベースユニット中の所望の位置に屈折光ビ ームを導くために反射面が使用されてもよい。光検出器からの信号は、アウトレ ット管が正しく接続されているときのみ流体供給ポンプの動作を許す制御回路に 与えられる。 図面の簡単な説明 図１は、本発明に係るフィルタバッグの一部破断正面図である。 図２は、図１の２−２断面図である。 図３は、図１の３−３断面図である。 図４は、図２の４−４断面図である。 図５は、図４の５−５断面図である。 図６は、取り付け用キーが取り付けられたルーア型コネクタの雄部の斜視図で ある。 図７は、本発明に係る確認用構成要素を有するベースエレメントの斜視図であ る。 図８Ａと図８Ｂとは、取り付け用キーのベースエレメントへの取り付けを図示 するために画かれたベースエレメントの正面図である。 図９Ａと図９Ｂとは、確認用エレメントの動作を図示する。 図１０は、正しく接続され、ベースエレメントに取り付けられた流体管路を示 す斜視図である。 好ましい実施例の詳細な説明 図１参照 フィルタバッグ２００は、外層シート２０２・２０４によって構成される。こ れらのシートはフレキシブルであることが望ましく、公知のプラスチック材料を 使用して作ることができる。内層シート２０６はフィルタであり、外層シートに 容易にボンドされうるプラスチック材料で作られた４０μｍメッシュのフィルタ が好ましい。そのバッグには開口２０８が設けられており、Ｉ．Ｖ．スタンドと して知られているような方式で、種々な位置からバッグが吊り下げられることが できるようにされている。 バッグには、インレット管２１０とアウトレット管２１２とが設けられている 。インレット管２１０には、ルーアコネクタ２１４が設けられており、図６に示 すように、供給管等生理的流体源に管を接続しうるようにされている。このコネ クタは、標準寸法の他のルーアコネクタにも接続されるように設計されることが 好ましいが、しかし、管が流体供給源に接続されているか否かを確認する手段も また有する。この確認エレメント（手段）は、電気的見地からも機械的見地から も、種々な形状を取りうるが、好ましい実施例においては、この確認手段は円筒 状光学的素子２１６である。その円筒は、発光ダイオードから得られる光例えば 赤外光等の光に対して透明である。もし、ルーアコネクタが流体供給源に正しく 取り付けてあれば、光は円筒を通過し、それにより屈折し、光検出器に入射する 。電子制御回路が、光検出器に光が入射したことを検出し、これに応答して、流 体供給ポンプの起動を許す。これによって、管が流体供給源に正しく接続されて いることを確認することができ、生理的流体が、不注意に漏出するこを防ぐこと ができる。 フィルタバッグの好ましい構造は、図２により明瞭に示されている。２層の外 層シート２０２・２０４とフィルタ２０６とよりなる３層のシートは、内部ボン ド（接着点）２１８において一括してボンドされている。加熱・ラジオ周波数（ ＲＦ）・超音波ウェルディングその他の公知の方法によってなされうるこのボン ドは、前記３層を一括接合して、フィルタ２０６によって分離されている２室２ ２０・２２２を構成する。第２のボンド（接着）、すなわち、外部ボンド（接着 ）２２０はバッグの外縁においてなされる。この外部ボンドは、外層シート２層 のみの間になされ、フィルタのボンドは除外される。外部ボンド２２０は、安全 の追加的手段を与えることになり、２層が剥離することを防止し、万一内部ボ ンドが破壊しても、バッグの内容物が誤ってディスチャージされることを防ぐ。 流速を上げるためにバッグの内容物が最高３００ｍｍ水銀柱の高圧に曝される高 圧点滴の場合は、これは重要である。 図４・図５は、シート２０２・２０４とフィルタ２０６とが、インレット管２ １０とアウトレット管２１２とに、どのようにして接着されるかを示す。インレ ット管もアウトレット管も、他の方法でも接着しうることは勿論である。例えば 、これらは、シート２０２と２０４とのそれぞれにおいて公知のサイドウォール コネクタによっても接続されうる。 動作においては、外科医の手術現場から得られた血液等の生理的流体は、ポン プ（図示せず。）によってインレット管２１０に供給される。この流体は、まづ 、インレット管２１０を介してチェンバー２２２に流入する。流体は、フィルタ ２０６を介してチェンバー２２０に流入するので、フィルタ２０６が不所望の微 粒子を除去する。バッグへの注入が継続されると、幾分かはフィルタを介してチ ェンバー２２０に流入するが、流体の幾分かはチェンバー２２２に残留するだろ う。バッグの中にある流体を使用したいならば、流体がバッグから流出すること を許すために、適切なアウトレット管（図示せず。）、例えば、Ｉ．Ｖ．ライン が、アウトレット２１２に連結される。好ましくは、アウトレット２１２は、着 脱可能のカバー２２６を有し、公知のような態様でスパイクを受け取る構造を有 する公知のスパイクポートである。 そのスパイクポートは、フランジ２２８を有する。このフランジ２２８は、バ ッグに流体が流入しているとき、バッグを支持するために使用されることができ る。流体がバッグから流出するとき、バッグは開口２０８によって吊り下げられ 、インレット管２１０は、スライドクランプ、金属クリンプ（ｃｒｉｍｐ、しわ 、波形）ルーアキャップ等によって閉塞される。したがって、バッグは、それが 空にされるときの方向とは逆の方向に、流体を流入されて満たされる。このこと は、フィルタ層の均一な使用（ｅｖｅｎ ｕｓａｇｅ）により、効率を向上する 。そして、流入中の流体は、それが流入するとき、フィルタの一端を連続的に通 過し、流出する流体は、それが流出するとき、フィルタの他端を連続的に通過 するであろう。 図６参照 ルーア型コネクタの雄部３０２は、従来から知られているような態様で管３０ ４に連結される。本発明に係る取り付けキー３０６は、溶接またはセメントによ ってルーア型コネクタに取り付けられる。そのキー３０６は、図７乃至図１０に 示すように、雄コネクタをベースエレメントに取り付けるために使用される。ベ ースエレメント３０８は、バッグ２００のようなバッグに流体を流入する器具に 取り付けられるか、または、その一部をなす。ベースエレメント３０８はキー３ ０６とルーアコネクタとを取り付けられるために表面板３１０を有する。この表 面板は、キーが挿入されることを許す形状を有する開口３１２を有する。狭い刻 み目３１４は開口３１２の下に存在し、溝３１６が表面板の表面とそれの背壁と の間に形成されている。溝３１６は、開口３１２の底から表面板の底の直上まで 、垂直に伸びている。キーは、正方形状に示されているが、他の形状でもよい。 キーの取り付けは、図８Ａと図８Ｂとを参照して説明されるであろう。ルーア コネクタの雄部が結合されているキー３０６は、まづ、図８Ａに示されているよ うに、開口３１２に挿入される。その後、図８Ｂに図示されているように、キー は下方に押下される。これによって、キーの縁が溝３１６と結合し、その結果、 ルーアコネクタの雄部とキーとが表面板３１０の中で結合することになる。キー は、重力のために、図８Ｂに示す位置に保持されることが好ましく、また、その 位置は摩擦または他の機構によって保持されるのがよい。 この構造の目的は、ルーアコネクタの取り付けが適切であることの確認を可能 にすることである。したがって、ベースエレメント３０８には、発光ダイオード が発する赤外光等の電磁エネルギーのソース３１８がある。ベースは、また、窓 ３２０を有し、屈折したエネルギー（赤外光等）が光検出器３２２に入射するこ とを許す。光検出器は窓の後に配置されるように示されているが、光検出器は、 ベースエレメント３０８の中に配置されてもよい。また、他の場所に置かれる検 出器に、所望により、ビームを導くために反射器を使用することもできる。 図９Ａは、ルーアコネクタの雌部２１４がルーアコネクタの雄部３０２に取り 付けられており、キー３０６が表面板３１０の中に取り付けられているときの状 態を示す。この図においては、光ビーム３２４はルーアコネクタの雌部２１４の 上にある光学エレメント２１６によって屈折される。したがって、光の経路は、 図９Ａに示すように、窓３２０を介して検出器３２２に入射することになる。検 出器３２２は信号を制御回路に与え、ポンプの運転を許す。 図９Ｂは、ルーアコネクタの雌部が正しく接続されていない状態を示す。この 状態においては、要求される屈折は起こらない。そして、ビームは窓３２２を通 過しない。したがって、検出器３２２は、照射光を検知せず、制御回路はポンプ の起動を可能にしない。 図１０は、相互に取り付けられており、しかも、ベースエレメントの上に取り 付けられている雄と雌のルーアコネクタを示す。ベースエレメントは底に開口を 有し、ポンプ等の流体源からの管３０４を受け取る。管３０４とキーとは、管路 ２１０を接続する前に、ベースエレメントの前面から取り付けられてもよい。ま たは、２本の管が取り付けられ、その後、ベースエレメントに取り付けられても よい。しかし、キーの利益の一つは、キーがベースエレメントに取り付けられて いるとき、コネクタ２１４が、コネクタ３０２に片手で容易に取り付けられうる ことである。 何本かのインレット管２１０が使用されうるが、１本のみが図示されている。 したがって、供給管３０４は、供給ポンプに接続されるＹコネクタ（図示せず。 ）に接続されてもよい。 上記に述べたように、インレット管２１０のそれぞれは、確認用エレメントを 有するように改変されているルーアコネクタの雌部２１４を有する。好ましい実 施例の確認用エレメントはコネクタ２１４が正しい位置にあることを確認するた めに、ベースエレメントに取り付けられる検出器と光源と共同して動作する光学 エレメント２１６である。 以上に述べた確認システムは、接続が確認される前に、予め定められた信号が 、光検知器によって受光されることを求めているから、これがフェールセーフ（ 誤動作の恐れがない）であることは明らかであろう。もし、ルーアコネクタが正 し い位置になければ、ベースユニットの中にある光源からの光は光検知器に屈折し て到着しないだろう。その結果、確認はなされないだろう。下記する請求の範囲 に含まれる改変は、当業者によって推考容易であろう。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号 ６０／００８，１２８ (32)優先日 平成７年10月20日(1995．10．20) (33)優先権主張国 米国（ＵＳ） (31)優先権主張番号 ６０／０２０，７５４ (32)優先日 平成８年６月28日(1996．6．28) (33)優先権主張国 米国（ＵＳ） (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，Ｌ Ｕ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＣＡ，ＣＮ，ＪＰ，Ｕ Ｓ (72)発明者 ジェームス アール エルスワース アメリカ合衆国 02061 マサチューセッ ツ州 ノーウェル ディ−７ アコード パーク ドライブ 77

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．キャビティ（空間）をその間に形成する第１と第２の外層シートと、フィル タを介して相互に連通している第１と第２のチェンバーに前記キャビティ（空間 ）を分割するように前記シートの間に配置されるフィルタと、 流体を前記キャビティ（空間）に導入するために前記第１のチェンバーに連通 する流体インレット手段と、 流体を前記キャビティ（空間）から導出するために前記第２のチェンバーに連 通する流体アウトレット手段と を有する流体用容器において、 前記シートと前記フィルタとは、第１の周辺ボンド（接着点）において相互に ボンドされてなり、前記シートのみは、第２の周辺ボンド（接着点）において相 互にボンドされてなる ことを特徴とする流体用容器。 ２．前記第１の周辺ボンド（接着点）は、前記第２の周辺ボンド（接着点）から 内方に向かって放射状に存在する ことを特徴とする請求の範囲１記載の容器。 ３．前記流体インレット手段は、前記インレット手段の一方の側にある前記シー トの一方と前記インレット手段の他方の側にある前記シートの他方との間に設け られる ことを特徴とする請求の範囲１記載の容器。 ４．前記フィルタは４０μｍメッシュである ことを特徴とする請求の範囲１記載の容器。 ５．前記流体インレット手段と流体アウトレット手段の一つは、第１のコネクタ エレメントと、第２のコネクタエレメントが前記第１のコネクタエレメントに正 しく取り付けられていることを確認する手段とを有する ことを特徴とする請求の範囲１記載の容器。 ６．前記確認する手段は、光学エレメントよりなる ことを特徴とする請求の範囲５記載の容器。 ７．前記光学エレメントは透明な円筒よりなる ことを特徴とする請求の範囲６記載の容器。 ８．組み合わせにおいて、第１のコネクタエレメントと前記第１のコネクタが第 ２のコネクタエレメントに接続していることを確認する手段において、前記確認 する手段は光学エレメントであること。 ９．前記コネクタはルーアコネクタであり、前記光学エレメントは透明な円筒で ある、請求の範囲８にしたがう組み合わせ。 １０．流体容器との組み合わせであり、前記コネクタは前記容器のインレットま たはアウトレット管路の一部である、請求の範囲９にしたがう組み合わせ。 １１．前記容器は、キャビティを形成する第１と第２の外層シートと前記フィル タを介して相互に連通する第１と第２のチェンバーに前記キャビティを分割する 前記シートの間に介在するフィルタと、 前記キャビティに流体を流入するために前記第１のチェンバーと連通する流体 インレット手段と、 前記キャビティから流体を流出するために前記第２のチェンバーと連通する流 体アウトレット手段と を有する請求の範囲１０にしたがう組み合わせにおいて、 前記シートとフィルタとは第１の周辺ボンドにおいて相互にボンドされ、 前記シートのみは第２の周辺ボンドにおいて相互にボンドされてなる 請求の範囲１０にしたがう組み合わせ。 １２．取り付け部材をベースユニットの上に着脱可能に取り付ける手段を有する ハウジングと、 第１の流体供給管と連通し、第２の流体供給管上の第２のコネクタ手段に着脱 可能に取り付けられるようにされている第１のコネクタ手段と、 前記第１のコネクタ手段が前記第２のコネクタ手段に接続されていることを確 認する手段と を有することを特徴とする、二つの流体供給管を接続する装置。 １３．前記確認する手段は、前記装置か前記ベースユニットに取り付けられると き、前記ベースユニット上の確認する手段と共同して動作するようにされてなる ことを特徴とする請求の範囲１２記載の装置。 １４．前記確認する手段は、前記第２のコネクタ手段か前記第１のコネクタ手段 に取り付けられるとき、光のビームを前記第２のコネクタ手段に導くために少な くとも一つの光学的チャネルを形成する ことを特徴とする請求の範囲１３記載の装置。 １５．前記少なくとも一つの光学的チャネルは、前記ベースユニット上にある光 源と整合して配置されるインレットチャネルと、前記装置か前記ベースユニット 上に置かれるとき、光検知装置と整合して配置されるアウトレットチャネルとよ りなる ことを特徴とする請求の範囲１４記載の装置。