JP2001516937A

JP2001516937A - 差込みコンタクト

Info

Publication number: JP2001516937A
Application number: JP2000511212A
Authority: JP
Inventors: デュルステル、フレディ; ハイミューラー、ハンス−ヨスト; マイレメースター、ディミトリ; ヴァンデインセ、フランス
Original assignee: タイコエレクトロニクスロジスティクスアーゲー
Priority date: 1997-09-09
Filing date: 1998-07-29
Publication date: 2001-10-02
Also published as: KR20010040240A; EP1012914A1; WO1999013533A1; US6217379B1

Abstract

(57)【要約】【解決手段】本発明は、金属条材から一体物として形成され、ピン形の接触部（１２）と、電線（１８）に接続する接続部（１６）とを具備する差込みコンタクト（１０）に関する。ガイド部（１４）は、接触部（１２）及び接続部（１６）の間に配置される。ガイド部（１４）は三角形の断面を有する箱型をなし、ガイド部（１４）の平坦側面は、金属条材の元の高さと平行な距離で配置される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】本発明は、金属条材から一体物として製造され、ピン状の接触部と、電線に接
続するための接続部とを具備する差込み（プラグイン）コンタクトに関する。

【０００２】被接続線用の圧着端子を有する差込みコンタクトは、一般的に公知である。ピ
ン状の差込みコンタクト、即ちピン状又は針状の接触部を有する差込みコンタク
トもまた公知である。また、接続線は、圧着接続部により接続されることがます
ます多くなっている。

【０００３】特に、例えば約0.4mm²の断面積の小さなピンを有するピン状差込みコンタクト
は、以前は異形条材、又は中実ピンと、電線と接続するため金属条材から製造さ
れた接続部との２体部品から製造されるのが通常であった。この製造形態は時間
及び材料をかなり消費するが、要求される接続の安全性及び曲げ強度の観点から
適正であると考えられる。また、フラグハウジング内に取り付けるために通常必
要とされる機会により、公知の差込みコンタクトは、一旦取り付けられると永久
的に位置を維持するように付加的な捕捉部又は他の固定補助部材を具備する必要
がある。

【０００４】この従来技術から、本発明は、均一な作業信頼性で容易に製造できる最初に述
べたタイプの差込みコンタクトを提供することを目的とする。

【０００５】本発明によれば、この目的は、請求項１の特徴により達成される。

【０００６】従属項は、本発明の更に有利な形状及び発展形に関する。

【０００７】本発明によれば、ガイド部が接触部及び接続部間に配置され、ガイド部が三角
形の断面を有する箱型をなし、ガイド部の平坦側面が金属条材の元の面と平行な
距離で配置されている。

【０００８】プラグハウジング内で意図された取付をする場合、定義された差込みコンタク
トの方向は、ガイド部の意図された三角形の形状で達成できる。

【０００９】平坦材料から製造される差込みコンタクトの適切な形状によれば、ガイド部は
、元の金属条材の中心線に沿って第１角度でそれぞれ傾斜する２個の突片により
形成され、これら突片は、縦縁が当接し覆い面を形成するように第２角度で互い
に対称的に曲げられる。

【００１０】覆い面は、本目的のために使用される金属条材の元の板面と対向し、且つ元の
板面と平行に延びる。ガイド部のこの顕著な形状により、差込みコンタクトは加
工硬化による高い剛性を与えられるので、強度の理由により必要な材料断面を小
さくすることができる。

【００１１】差込みコンタクトの好適な形状において、第１角度は６０°ないし１２０°で
、好適には１２０°であり、第２角度は３０°ないし６０°で、好適には３０°
である。

【００１２】本発明の更なる改良において、差込みコンタクトは、ガイド部が接続部側に停
止部として作用する２個の突起を具備することを特徴とする。これらの突起は、
差込みコンタクトが上述のプラグハウジング内に挿入されると、差込みコンタク
トがプラグハウジング内の所定位置に固定されるように差込みコンタクト用の停
止部として作用する。

【００１３】この効果を補助するために、突起は、ガイド部の箱型部からずれていることが
有利である。

【００１４】本発明の形状によれば、ピン状接触部は、断面が略同一の２個の部分的突片に
より形成され、これら突片は縦軸に沿って対称的に１８０°曲げされ、互いにぴ
ったりと合わされて閉じた断面を形成する。先端は、接触部の先端で作用する。
差込みコンタクトは先端から接続部に延びる共通の曲げ線を有するので、曲げ加
工は、他の差込みコンタクトと比較してかなり簡素化される。

【００１５】本発明の更なる形状において、接触部及び接続部間に位置する箱型部は、金属
条材の元の平面と対向する一方的な凹部を具備する。

【００１６】この凹部は、ガイド部に沿った途中に設けられている。また、凹部の端面は、
好適には少なくとも接続側で第１舌片により制限されることが可能であり、第１
舌片は、突片から下方に傾斜しており、残余の箱型部の覆い面を形成する。

【００１７】本発明の発展形において、ピン状接触部に面する箱型部の端面は、接触部への
過渡部で断面が同一の２個の第２舌片により、同様に制限されることが可能であ
る。第１及び第２舌片は、レール又はショベルの形状をなし、差込みコンタクト
の挿入及び差込みコンタクトのプラグハウジング内へのインタロックの際、靴べ
らと同様に挿入の補助として作用する。

【００１８】本発明の差込みコンタクトをプラグハウジング内により確実に固定するために
、ガイド部の凹部に面する、接触部に隣接する先端側接触部の前縁は、差込みコ
ンタクトが挿入されるプラグハウジングとインタロックする停止縁として設けら
れる。差込みコンタクトは非積極的及び積極的にプラグハウジング内に保持され
る。

【００１９】本発明の差込みコンタクト用のプラグハウジングは、特に少なくとも１個、好
適には複数の差込みコンタクトを受容し、意図された各差込み位置が、関連する
差込みコンタクトと相互作用する捕捉突起を具備することを特徴とする。このプ
ラグハウジングは、好適には差込みコンタクト用に差込み位置が並列配置された
状態で、いわゆるピンコネクタハウジングとしての形状をなす。

【００２０】添付図面に示された実施形態を参照して、本発明及びその有利な形状及び改良
について詳細に説明する。図１は、本発明の差込みコンタクトの斜視図である。
図２は、２個の差込みコンタクトが挿入されたプラグハウジングの部分的縦断面
図である。図３は、差込みコンタクトのIII-III 線に沿った断面図である。図４
ａないし図４ｄは、差込みコンタクトの別の実施形態を示す図である。

【００２１】最初に、細い差込みコンタクト１０は、中央に配置されたガイド部１４に接続
されたピン状の接触部１２を有する。ガイド部１４は、図３の断面図で示される
ように三角形の断面を有する。圧着接続部として公知形状であり図示の例では導
体１８に接続されている接続部１６は、ガイド部１４に取り付けられている。

【００２２】本発明によれば、差込みコンタクト１０は、金属条材を打抜き加工及び曲げ加
工された一体物として製造される。金属条材の幅は、ガイド部１４に必要な材料
により決定される。このガイド部１４は、途中から延びガイド部１４の約１／３
の長さである凹部２０を有する。凹部２０は、箱型のガイド部１４を先端側ガイ
ド箱部１４．１及び後端側ガイド箱部１４．２に分割する。

【００２３】図２に示されたプラグハウジング２２のハウジングウェブ２３にばねリーフ状
に形成された弾性捕捉突起２４は、この凹部２０と積極的に係合し、こうしてプ
ラグハウジング内に確実に固定されるので、差込みコンタクト１０が所定位置に
固定される。

【００２４】組立の際にこの積極的係合を補助するために、凹部２０は、傾斜した第１舌片
２６及び第２舌片２７により覆われる。第１舌片２６は接続部１６に面する凹部
２０の後端に位置し、第２舌片２７はガイド部１４に面する、接触部１２への過
渡部に位置する。また、第２舌片は、軸方向の停止部として付加的に作用する。
凹部２０の反対側の制限縁は、捕捉突起２４に対する停止縁２８として作用する
。

【００２５】弾性捕捉突起２４が形成されたハウジングウェブ２３は、捕捉縁３０を有する
形状である。捕捉縁３０は、差込みコンタクトに対して傾斜しており、ガイド部
１４から接続部１６までの過渡領域で差込みコンタクト１０上に位置するための
形状をなす停止突片（突起）３２と相互作用する。

【００２６】これら３部分、即ち本発明の差込みコンタクト１０の接触部１２、ガイド部１
４及び接続部１６は、金属条材の元の平面から上方へ曲げられているという共通
の特徴を有する。

【００２７】前部、即ち接触部側に位置する接触部１２先端は、接続部１６の一部と同様に
、ガイド部１４より狭い金属条材の部分から製造される。他方、ガイド部は、展
開図において最も広い幅を有する。

【００２８】ピン状の接触部１２は、等しい幅の２個の突片を中心線に沿って上方へ対称的
に１８０°曲げされるので、これら２個の突片は互いに対して平行に且つ隙間な
く配置される。接触部１２は、従来の打抜き加工により前方を指す。

【００２９】上述したように、ガイド部１４は、箱型の形状をなし、三角形の先端が金属条
材の元の平面内にあり且つ底辺が反対側にある二等辺三角形の断面を有する。こ
の三角形の先端から延びる側辺（突片）が約１２０°の角度をなすのに対し、各
側辺及び底辺間は約３０°の角度をなす。図１に示されるように、ピン状接触部
及びガイド部は共通の曲げ線を有し、この共通の曲げ線により、差込みコンタク
トの製造工程をかなり簡素化する。

【００３０】既述の通り、接続部１６は圧着接続部として公知の形状をなし、導体接続部１
６．１及び絶縁体接続部１６．２を有する。導体接続部１６．１は裸導体と相互
作用して裸導体を捕捉し裸導体と接触するに対し、絶縁体接続部１６．２におい
ては、絶縁導体が絶縁領域で取り囲まれ捕捉される。

【００３１】本発明による差込みコンタクトの別の例が、図４ａないし図４ｄに示される。
上述の参照番号が上述した部品を表わすのに再度使用される。上述の実施形態と
対照的に、図４ａないし図４ｄの差込みコンタクトから第１及び第２舌片２６，
２７が除かれている。（特に図１を参照のこと）

【００３２】図４ａにおける寸法詳細は、差込みコンタクトの実施可能な寸法を示す。例え
ば、差込みコンタクトは、24.4mmの全長を有することができる。図４ｄにおける
斜視図は、差込みコンタクトを通る共通の曲げ線Ｂと、ガイド部１４の少なくと
も略三角形の断面形状とを示す。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の差込みコンタクトの斜視図である。

【図２】２個の差込みコンタクトが挿入されたプラグハウジングの部分的
縦断面図である。

【図３】差込みコンタクトのIII-III 線に沿った断面図である。

【図４ａ】差込みコンタクトの別の実施形態を示す側面図である。

【図４ｂ】差込みコンタクトの別の実施形態を示す平面図である。

【図４ｃ】差込みコンタクトの別の実施形態を示す正面図である。

【図４ｄ】差込みコンタクトの別の実施形態を示す斜視図である。

【符号の説明】

１０差込みコンタクト１２接触部１４ガイド部１６接続部１８電線２０凹部２２プラグハウジング２６第１舌片２７第２舌片２８停止縁

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者マイレメースター、ディミトリベルギー国トールホウトベー−8020 ラントスタート 20 (72)発明者ヴァンデインセ、フランスベルギー国メルデンデゲームベー− 9990 ブローメストラート 89

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】金属条材から一体物として製造され、ピン状の接触部（１２）と、電線（１８
）に接続するための接続部（１６）とを具備する差込みコンタクト（１０）にお
いて、ガイド部（１４）が、前記接触部（１２）及び接続部（１６）間に配置され、前記ガイド部（１４）が、三角形の断面を有する箱型をなし、前記ガイド部（１４）の平坦側面が、金属条材の元の面と平行な距離で配置さ
れていることを特徴とする差込みコンタクト。
【請求項２】前記ガイド部（１４）は、元の金属条材の中心線に沿って第１角度でそれぞれ
傾斜する２個の突片により形成され、前記突片は、縦縁が当接し覆い面を形成するように第２角度で互いに対称的に
曲げられることを特徴とする請求項１記載の差込みコンタクト。
【請求項３】前記第１角度は６０°ないし１２０°で、好適には１２０°であり、前記第２
角度は３０°ないし６０°で、好適には３０°であることを特徴とする請求項２
記載の差込みコンタクト。
【請求項４】前記ガイド部（１４）が、前記接続部側に停止部として作用する２個の突起（
３２）を具備することを特徴とする請求項１ないし請求項３のうちいずれか１項
記載の差込みコンタクト。
【請求項５】前記突起は、前記ガイド部（１４）の箱型部からずれていることを特徴とする
請求項４記載の差込みコンタクト。
【請求項６】前記箱型部（１４）は、前記金属条材の前記元の平面と対向する一方的な凹部
（２０）を具備することを特徴とする請求項１ないし請求項５のうちいずれか１
項記載の差込みコンタクト。
【請求項７】前記凹部（２０）は、前記ガイド部（１４）の途中に配置され、前記ガイド部
（１４）を先端側ガイド箱部（１４．１）及び後端側ガイド箱部（１４．２）に
分割することを特徴とする請求項６記載の差込みコンタクト。
【請求項８】前記凹部（２０）の端面は、少なくとも前記接続部側で舌片（２６）により制
限され、該舌片は、前記突片から傾斜しており、残余の前記箱型部（１４．１，１４．
２）の前記覆い面を形成することを特徴とする請求項６又は請求項７記載の差込
みコンタクト。
【請求項９】前記ピン状接触部（１２）は、断面が略同一の２個の第１の部分的突片により
形成され、該突片は、縦軸に対して対称的に閉じた断面になるよう曲げられ、前記曲げの線は、前記ガイド部（１４）の方向に連続することを特徴とする請
求項１ないし請求項８のうちいずれか１項記載の差込みコンタクト。
【請求項１０】前記ピン状接触部に面する前記箱型部の前記端面は、断面が略同一の２個の第
２舌片（２７）により、前記接触部への前記過渡部で覆われていることを特徴と
する請求項１ないし請求項９のうちいずれか１項記載の差込みコンタクト。
【請求項１１】前記第１及び第２舌片（２６，２７）は、レール又はショベルの形状をなし、
プラグハウジング内への挿入の際、レールの形態で挿入の補助として作用するこ
とを特徴とする請求項９又は請求項１０記載の差込みコンタクト。
【請求項１２】前記凹部に面する、前記接触部（１２）に隣接する先端側箱部（１４．１）の
前縁は、プラグハウジング（２２）とインタロックする停止縁（２８）として作
用することを特徴とする請求項１ないし請求項１１のうちいずれか１項記載の差
込みコンタクト。
【請求項１３】請求項１ないし請求項１２のうちいずれか１項に記載された少なくとも１個の
差込みコンタクト（１０）が挿入される絶縁材料製のプラグハウジング（２２）
。
【請求項１４】前記少なくとも１個の差込みコンタクト（１０）が非積極的及び積極的に保持
されることを特徴とする請求項１３記載のプラグハウジング。
【請求項１５】前記少なくとも１個の差込みコンタクト（１０）が内部でインタロックするこ
とを特徴とする請求項１３又は請求項１４記載のプラグハウジング。
【請求項１６】前記差込みコンタクト（１０）と相互作用する少なくとも１個の捕捉突起（２
４）が設けられていることを特徴とする請求項１３ないし請求項１５のうちいず
れか１項記載のプラグハウジング。
【請求項１７】複数の前記差込みコンタクト（１０）が配列されていることを特徴とする請求
項１３ないし請求項１６のうちいずれか１項記載のプラグハウジング。
【請求項１８】前記差込みコンタクトが並列配置された状態で、ピンコネクタハウジングとし
ての形状をなすことを特徴とする請求項１３ないし請求項１７のうちいずれか１
項記載のプラグハウジング。