JP2001516092A - ドキュメントの安全要素構造及び前記安全要素を含むドキュメント制御装置及び前記安全要素と装置の使用方法 - Google Patents

ドキュメントの安全要素構造及び前記安全要素を含むドキュメント制御装置及び前記安全要素と装置の使用方法

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Abstract

(57)【要約】 本発明はドキュメントの安全要素構造と、該安全要素を含むドキュメント制御のための装置と、該安全要素及び装置をドイツ国特許出願第19434855.6号に従って使用する方法に関する。本発明の意図は、ドキュメントの安全要素構造の実現であり、そのような安全要素の制御とそれら安全要素と装置を使用する新しい方法の提案であって、それにより偽造者たちが方法と装置の動作をこの安全要素について知ったとしても、制御装置で検出が不可能なほどに偽造ドキュメントをオリジナルに等しく生産することを不可能ではないにせよ困難にさせる。該安全要素の構造は被試験ドキュメント上にあり、基本的に目視検査ではなく制御方法に基づく新しい設計に対応している。該設計は以下に機能設計と称し、同一又は異なる寸法の電導性及び絶縁構造、並びに同一又は異なる伝導率の組み合わせからなり、金属コーティング構造及び/又は電導性インクの筆記又は印刷によって具現化される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ドキュメントのための安全要素の構造及び該要素を有するドキュメ
ントの試験装置並びにドイツ国特許出願第19734855.6号(DE 197 34 855.6)に 従う前記安全要素と装置の応用手続に関する。
【0002】
【従来の技術】
現在まで、光学的回折有効安全要素を含むドキュメントは高価な光学的試験プ
ロシージャによって検査されてきた。たとえば、光学的回折有効安全要素又はい
わゆるOVD(光学的可変図案)を有するドキュメント試験は、ドキュメント処理 装置によっては非常に高速で動作するために不可能であった。
【0003】 ドイツ国特許第2747156号には、ホログラフ的に保護された識別カードを真贋 試験する方法と装置が開示されている。このOVDは再現され、視覚的にチェック される。この方法は、高速で能率的、かつ個人に依存しない試験には適していな
い。欧州特許第0042946号には、スキャニングパタンをレーザー、ミラー及びレ ンズシステム並びに光検出器によって生成して試験する装置が開示されている。
この方法においても経済的な支出は非常に高い。試験対象が事前ソーティングな
しに試験されれば、更に高くなる。事前ソーティング行程を避けようとすれば、
偽造試験システムが多重式に配設されるか、繰り返し試験が必要となる。
【0004】 欧州特許公開公報第0092691A1号には、銀行券の安全ストリップ検知装置が開
示されている。赤外線レンジ及び約5μm波長光において2つの送信測定チャネル
によって、プラスチック安全ストリップの材料特性吸収バンドが測定される。反
射性のホログラム又はキネグラムのように金属的に反射する光学的回折有効安全
要素を使った真贋試験あるいは品質試験は、前記欧州特許には開示されていなく
又前記装置では不可能である。イギリス国特許公開公報第21 60 644A号からは、
銀行券の反射光プロシージャが線走査カメラにより試験されることが知られてい
る。そして、スイス国特許公開公報第PS 652 355号(CH−PS 652 355)からは、
特別な層構造を有するカードが、反射光プロシージャ又は発信光プロシージャに
よって試験されることが知られている。両方のケースにおいては、受容される画
像情報がオリジナルと比較されて試験される。反射及び軌跡が両方の場合の問題
であり大きな欠点である。ホログラム情報の自動真贋試験は、ドイツ国特許公報
第 38 11 905号(DE−OS 38 11 905)に記載されている。反射光ホログラム試験
のために、該ドイツ国特許公報は、送信器及び受信器が直接互いに対向して配設
されてホログラム情報を分析すべきことを記述している。このように送信器及び
受信器を対向して配設すると計測学的に不利な重なりが起きたり、しばしば連続
した銀行券の間の隙間からの直接光が発生して受信要素が損傷を受けることが起
きる。使用済みの銀行券を試験するとき、既存の折り目が偶然の反射を起こして
試験を実際的に不可能にする。
【0005】 上述の既知のプロシージャでは、試験対象の正確な位置決めが必要となり、又
、全ての装置が高速処理機械に好適なわけではない。 ドイツ国特許公開公報第19604856Al号(DE19604856Al)においては、金属反射
層の形での光学的安全標の状態、品質及び登録試験の実行が考えられており、該
金属反射層は例えばキネグラム、ホログラムなどが、証書(security paper)類
、特に銀行券に施される金属的反射安全標に使われる。その方法は、証書の金属
的反射安全表が、既知の方法の少なくとも一つの電子カメラによる送信光によっ
てスキャンされる。該カメラは好ましくはCCDラインスキャニングカメラであり 、この方法によって判定される実際の値は、要望値と既知の画像判定方法によっ
て比較されて、安全失格標をマークするかあるいは使用済みの券をソーティング
ユニットへと分ける。ドイツ国特許公開公報第19604856A1号(DE19604856A1) において詳述される装置は、搬送システムであって、そこでは既知の搬送システ
ムで搬送される証書が電子カメラの範囲内で搬送され、被試験証書のサイド上の
赤外線供給源がカメラの対向側にあって、そして、カメラの光軸は、照明ユニッ
トの光軸から180°それている角度を含み、そして、搬送ユニットは好ましくは 搬送方向に対して直交方向で互いに離れて配設される搬送ベルトを含むことを特
徴としている。
【0006】 この装置又はプロシージャは、不利な点をも有しており、例えば、使い古した
銀行券で折り目が折られていたり、損傷を受けたキネグラムフィルムを有してい
たり、キネグラムフィルムの表面が汚れていたりする場合は真の銀行券として検
出されないことである。加えて、上記のプロシージャ及び関連する装置は自動化
されてがいるものの、1分間に1,200枚以上通過処理する高速銀行券試験機械に は適していない。
【0007】 証書上の光学的回折有効安全標あるいはOVD、例えばドイツの100マルク(DM)
及び200マルク紙幣は、現在のところ手動又は視覚的に損傷やレジスタ精度、正 確なエッジ形状、その他について試験がなされている。その試験は、銀行券を製
造する間に目視的に実行されていて、必要に応じて銀行券を流通から戻してソー
ティングして取り出すときに行われる。このプロシージャは、時間がかかりコス
トが高く付く。 それに加えて、試験は、たとえば光学的回折有効安全要素の場合、非金属領域
は従来技術である化学的エッチングプロシージャによって作られるため、不正確
なものである。ヘス(hese)プロシージャによってそのような構造の正確な流れ
が可能にならないことが知られている。一般に、エッジが「すり減る」傾向は増
大する。
【0008】 ドイツ国特許公開公報第19542995 A1号(DE19542995 A1)には、データキャリ
ヤの真贋試験を、入手可能な多様なデータを調整することによって行うプロシー
ジャが記載されている。 該特許明細書によれば、以下の可能性がある。 標準のホログラム画像を、メモリユニットの中の一つと比較すること。
【0009】 ホログラム中のホログラムデータを、データキャリア及び/又はメモリユニッ
ト内の画定された範囲にあるデータと比較すること。 ホログラムデータを、入力装置を介して入手可能なデータと比較すること。 個々のホログラム画像を、メモリユニットの入力装置のデータ及び/又は画定
された範囲のデータとの比較すること。
【0010】 このプロシージャは、又、時間がかかりコストが高くつく。試験は、読み取り
装置による画像検知を介して、光学的にバランスさせながら行われ、そして、そ
れも又高速処理又は試験機械には適していない。 ドイツ国特許出願第19734855.6号(DE19734855.6)の記載には、光学的回折有
効安全要素あるいはOVDがそれぞれ、光学的効果を達するためにのみ使われ、そ して光学的試験方法、又は目視検査によって試験され得ることが示されている。
他の試験方法、とくに高速処理機械への応用については知られていない。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
周知の標や、被試験領域及び被試験構造並びに試験プロシージャ及び装置は、
対象物、証書、特に銀行券などの真贋試験に用いられるが、その大きな不利な点
は、それらが認識される程度である。この認識される程度によっては、偽造者が
試験プロシージャ及び装置について理解して、試験される標や試験領域や試験構
造に対して対処できる結果となる。このことは試験する対象、標、証書、特に銀
行券に対する完全に新しい処理方式を必要とし、その解決は試験標や試験装置や
試験プロシージャの新しい応用システムを反映しなければならず、それは情報コ
ードが容易に解読されたりコピーされないためである。
【0012】
【発明の目的】
本発明の目的は、現状の技術の不利な点を克服して、安全要素を付加すること
によりドキュメントの安全要素の構造をより完成なものとし、そして、この種の
安全要素の試験装置並びに安全要素と装置の新しい応用プロシージャを考え出す
ことであって、それによって偽造者が、安全要素を試験する装置を試験プロシー
ジャと装置の機能から判断して試験装置によって偽造券が検出されないほどオリ
ジナルに類似して製造することが不可能でないにせよ困難であるとの結論を出る
ようにさせることである。
【0013】 加えて本発明の目的は、光学的回折有効安全要素及び標あるいはOVDの正確さ が要求される試験を、導電性プリンティングインクと組み合わせて迅速に個人に
依存せず低いコストで実行可能にすることである。安全標の試験装置は、高速ド
キュメント処理機械並びに手動式試験装置で使用されるべきである。それに加え
て、本発明の目的は、本発明に関連するいくつかの装置を設計することであり、
該装置はドキュメント上に存在する一定数量の多様な安全要素や標を、その装置
間において被試験安全要素の数が変化するような設計を提供することである。こ
の目的によって、潜在的な費用及び試験可能な安全要素による異なる試験基準に
達するような方向付けが可能となる。
【0014】 この目的は、本明細書に従うことによって解決される。 被試験ドキュメントの安全要素の構造は、主に目視検査に基づく設計ではなく
試験プロシージャに基ずく設計を提供する。この設計を以後、機能設計と呼ぶが
、それは次のような組み合わせである。即ち、電導性及び絶縁性構造の組合せで
あって同じ又は異なるサイズを有していて、同時に互いに同じレベル又は異なる
レベルにあって同じ又は異なる導電率を有しており、そして、それは金属構造及
び/又は伝導性インクや印刷インクからなっている組み合わせである。その多様
性と構成において、機能設計は全ての識別可能な安全要素のコーディング機能を
得て、したがってコード化された方法で試験可能である。本発明によれば、機能
設計は光学的回折有効安全要素が可能であり、あるいは、電導性カラー又はイン
クを含むことができる。それが光学的回折安全要素で設計されるなら、光学的に
も同時に起き、それゆえに、視覚的に知覚可能な設計となり得て、さらに光学的
設計をサポートすることができる。
【0015】 金属化構造は容量性結合及び電導性カラー又はインクによって線、点及び図形
の形をとって試験可能であり、安全要素と呼ばれる。前記安全要素は、ドキュメ
ント上に個別又は組合せて配列される。 1つの安全標は少なくとも1つの安全要素を含み、好ましくは安全要素の積層
であって同じ又は異なる配列、サイズ、濃淡及び/又は伝導率を有するのがよい
【0016】 実際に既知の製造技術を用いることによって、光学的回折安全要素本発明によ
れば金属化構造から作られ、それは個々の構造の従来の非金属化構造に代わるも
のである。被試験安全要素を高品質金属安全要素として本発明に従って作るには
、金属構造の高精度の近似と隣接する絶縁構造の角度の付いたエッジが必要とな
る。これらのエッジの峻度は、微細構造の製造と試験可能性をもたらす。すでに
記載したように、光学的回折有効安全要素において、非金属領域は従来、例えば
化学的エッチングプロシージャによって作られた。これらのプロシージャは、エ
ッジの峻度や要望された構造の正確な進行を保証しない。一般に、「すり減った
」エッジの進行が増大する。これらのエッジ進行によって、機能設計として使用
される10分の1ミリメートルレンジの幅を有する非金属領域は使用できなくな
る。機能設計のための正確なエッジ進行を達成するために、他の製造技術が用い
られる必要がある。隣接した非金属領域を有する特定の金属溶射が既知の高真空
メタライザによって実現される。偽造者にとってこれは、偽造のためにより高い
コストがかかることを意味する。本発明による光学的回折有効安全要素は、ほぼ
全面にわたる印刷構造に加えて、少なくとも1つの線幅5mm以下の試験可能な安 全要素を有しており、該安全要素は線状、格子処理されたもの、環状及び/又は
カーブ状である。これらの安全要素は、コード化情報であり、同時に本発明によ
る装置によって検出され判定可能である。
【0017】
【課題を解決するための手段】
本発明に従う試験標を試験する装置は、容量性動作スキャナを有する。このス
キャナは、一つ以上の線の中に平行な多数の送信電極及びこの配列に平行に位置
する受信電極とを含む。大きな表面積を有する電極付きのセンサと比較すると、
小さな電極表面積を有するこのスキャナは、個々の電極間でより低い容量性結合
を有するという利点を持つ。ドキュメント処理機械において、スキャナは、光学
的又は機械的センサが従来のドキュメント処理機械の中にあって、本発明による
試験装置を起動するように配設されている。検知及び測定エラーを減らすために
、全ての試験センサを担持するセンサキャリヤが、好ましくは用いられる。セン
サ間距離は、最小にされる。センサ間距離のこの最小化は、被試験ドキュメント
の位置の変化を最小化するために要求される。なぜならば、ドキュメント位置は
ドキュメントが機械を通り抜ける間に変化するからであり、その理由はドキュメ
ントの状態、機械の摩耗、並びに周囲の状態、とりわけ温度と空気の湿気である
。好適でないドキュメントの供給によって、ドキュメント相互間の距離も変化す
る。ドキュメントがゆがんで通過するのは、搬送ローラー及びベアリングの摩滅
にも起因し、それは正しく供給されたドキュメントが搬送の間、ねじれる可能性
をも意味する。この望まれない位置変化の結果、画定したタイミングが乱されて
、誤った拒絶が起こる。安全要素がより小さくなると、検知はより多くの問題を
含む。本発明による装置は、圧力装置を有してドキュメントの非常に小さい抵抗
を示す。この圧力装置は、スキャナと平行にドキュメントを搬送し、あるいは好
適にはスキャナの上へ被試験ドキュメントを押しつける。さらに、搬送ローラー
の軸は、摺動接触子を介して接地される。これらの追加的な遮蔽物や圧力装置に
よって、反復試験状態が一様なドキュメント距離と接触とが保証され、センサ作
動モードは本質的に改善される。電気エネルギーによる個々の送信電極の制御は
タイムシフトベースで、スイッチングレートがkHz範囲以上の電子制御系によっ てなされる。電子制御系は主要な要素として電源と、マルチプレクサと、送信電
極のためのエネルギーの供給及びマルチプレクサの制御のための発振器と、を含
む。
【0018】 制御された送信電極のエネルギーは、この送信電極と受信電極間の電導性材料
の場合に、容量的に過結合される。受信電極上の信号経路は信号画像に変換され
る。該信号画像は光学的回折有効安全要素の金属層構造に依存する。受信電極の
下流にある電子測定システムは、被試験対象物の信号画像を対応する参照信号と
比較する。電子測定システムは基本的に主要部として、電源、アンプ、復調器(
デモジュレータ)、コンパレータ、メモリ付きマイクロプロセッサ、並びに干渉
及び不要な信号を抑制するフィルタと、を含む。
【0019】 マイクロプロセッサのためのソフトウェアに加えて、参照信号画像はメモリに
記憶されて、被試験安全要素による試験ドキュメントの信号画像がスキャンされ
て比較される。スキャナがドキュメント幅を越えて延在するので、各電導性標は
本発明による装置によって検出される。参照信号画像との比較は、更なる処理の
ための分類信号を提供する。従って、偽造として検出されたドキュメントはソー
トされて、試験装置を止めるか又はドキュメント搬送経路を迂回することによっ
て出される。望まれない効果を減少させるために、センサキャリヤはボードに小
型化して装着され、該ボードは電子制御及び測定システムを担持する。
【0020】 電極配列の変更態様として、本発明の範囲にあるのは、1つの長い送信電極を
平行に並んだ多数の受信電極の装着に平行して配設することである。この場合、
受信された信号はマルチプレクサによって処理される。残りの電子判定システム
は前述のものに対応している。 他の送受信電極の設計は、多数の送受信電極が並列及び/又は直列に配列され
るという特徴を有している。信号の受信と制御は、マルチプレックス又はデマル
チプレックスプロシージャに従って処理される。
【0021】 手動装置を使用するためには、ドキュメント又はスキャナの搬送に対応する装
置がアナログ式に備えられていて、それらの機能は複写機や、光学的自動供給イ
メージスキャナや、ファクシミリ器の搬送装置に類似している。この変更態様の
1つとして係止要素を有して、ドキュメントに関連して本発明の試験装置の容量
性動作スキャナの位置を画定する装置が提供される。
【0022】 ドキュメントの一定個数の安全要素を判定する試験のために、該装置は異なる
個数の平行する送受信電極を有する。この方法で解像度が高まれば、安全要素は
より多くなり、そして、コーディングは偽造がより困難なように試験可能となる
。この方法で単純な手動装置を日常的な用途のために、安全要素を有して例えば
単純な安全スレッド(safety threades)を有して試験される場合、単純に製造 されかつ低コストで容易に操作しうる。より高い解像度を持つ装置は付加的安全
要素の試験を可能にするが、しかし、安全要素を検出できる訳ではない。これは
ある種の安全標に敏感であって良く知られてはいない単純なマイクロプロセッサ
ソフトウェアを用いて実現される。好適に設計されたマイクロコントローラのた
めのソフトウェアを備えたより高い解像度によって、全ての安全標試験が可能に
なる。この高価な試験は、例えば前記安全標の製造業者や、非常に高い安全標準
を有して最善の試験結果を得ようとするユーザが利用する。この方法で、異なる
伝導物質が又、信頼性を伴って検出可能である。
【0023】 ドキュメント試験のための記述された安全要素と装置とを使用する全システム
に加えて、画像検知と銀行券の状態制御の実行が又、本発明によって提供される
。電導性安全要素による画像検知がコーディングによって可能となる。即ち、そ
れは独立したコーディング又はソーティング目的の補助としてサポートするコー
ディング、名称の判定のためのコーディングそして、真贋判定のためのコーディ
ングである。独立する1つのコーディングには、他のいかなる安全要素もなく、
電導性安全要素はドキュメント上の位置のように明らかに識別可能でなければな
らない。その目的は、装置が間違って拒絶する率を最小にするためである。補助
としてコーディングをサポートするために、他の標があって、該コーディングは
間違った拒絶が検出された場合の参照手段として機能を果たす。状態制御は、本
発明に従う試験装置によって実行されて、安全要素の伝導率はドキュメントの状
態について判断して結論を出す。なぜなら、相当に摩耗したドキュメントは電導
性構造においても摩耗することが経験的に知られていて、それゆえに、電気伝導
率が変わるからである。多様な摩耗率は、ソフトウェアによって分類されている
。従って一定の摩耗率が画定したドキュメントはソートして出される。この摩耗
率は、たとえば部分的に損傷を受けたOVDや、破れたドキュメント及び、これに よって損傷を受けた安全要素、あるいは、強くしわをつけられたドキュメントで
あり安全要素内の破壊があることなどによって示される。それゆえ、偽造試験と
、画像検知と、状態制御との間には多様な組み合わせの可能性がある。被試験対
象物上の安全標の光学的設計の他に、本発明に従う安全要素はコーディングを有
して、先に詳述したように、互いに数学的な参照として、例えば加法的処理によ
ってメインコードに加算される。該メインコードは順番に信頼性、ある種のドキ
ュメントのタイプ又は状態を判定し、その判定は、金属的安全スレッドの同期真
贋試験及び/又はOVDの同期試験からの信号やコードを介してなされる。
【0024】 本発明の特徴は、請求項に加えて、詳細説明と図面に表現されており、個別の
特徴は、個別にあるいは下位の他との組み合わせの形で多様な形をとって特徴を
有する保護可能な設計として表されており、それらに対して我々は保護を主張す
るものである。 本発明の実施例は以下の図に示され、以下のように説明される。
【0025】 図1から5に示された例は、本発明による安全要素を有するドキュメントであ
って、本発明による装置の容量性動作スキャナも又概略図として示されている。
【0026】
【発明の実施の形態】
図1には、金属層2を有する安全標1の模式的な構造が例示されている。金属層2
は、絶縁領域3によって分離されている。上面図で見ると、絶縁領域3は、蛇行形
状を有する。蛇行形状の絶縁領域3の幅は2本の電極の最小距離よりも大きい。容
量性動作スキャナ4は、多数の平行な送信電極5及びこの隣り合って並んだ配列に
平行な受信電極6を含む。
【0027】 図2は安全標1の模式的な構造を示し、ストリップ状の金属領域7とストリップ 状の絶縁領域8が交互に互いに平行に配列されている。ストリップ状領域7,8を上
から見ると、ドキュメント搬送経路に対して平行又は垂直に走っている。後者の
例が、図3に示される。同一の電気伝導率の領域間の距離は0.2mmから1.0mmの間 である。同一電気伝導率の領域の幅は、変化する。異なる幅を有する異なる導電
率領域も可能である。
【0028】 図2と図3の標の組合せは、図4に例示される。ドキュメント搬送方向に平行し て、ストリップ状の金属領域7と絶縁ストリップ状領域8とは交互に配列される。
金属領域7は、それに垂直に走るストリップ状の絶縁領域9によって遮られる。 図5は、いくつかの安全標を有するドキュメントを例示する。特定の組合せは 、他のコーディングを生じる。これは、試験安全性を増大させる。
【0029】 図6及び図9は、ブロック図並びに容量性動作スキャナ4の多様な設計を示す。 図6は、本発明による試験装置のブロック図を例示し、該装置は電子制御系と 、容量性動作スキャナ4と、電子測定システムと、を含む。電子制御系は電源に 加えて、基本的にデマルチプレクサ10と、送信電極へのエネルギー供給のための
発振器11と、デマルチプレクサの制御のための発振器12と、を含む。 電子測定システムは基本的に、電源と、アンプ13と、復調器14と、コンパレー
タ15と、メモリ付きマイクロプロセッサ16と、並びに干渉信号及び不要な信号を
抑制するフィルタと、を含む。
【0030】 送受信電極はセンサキャリヤに配設されている。それらはドキュメントの前方
供給の全幅を越える容量性動作スキャナ4を形成する。ストリップ状の受信電極 はドキュメント前方供給方向を横断する方向に走る。送信電極は受信電極に平行
して走る。送受信電極間の距離はドキュメントに特有の電導性安全要素により決
定される。送信電極が隣り合って配列されることにより、容量性動作スキャナ4 の長手軸において、いくつかの電導性標が同時に検出される可能性がある。この
配列によって得られる分解能は、使用される送信電極の数に依存する。この設計
例では、その分解能は長手方向と横断方向で同じく1点/mmである。隣り合った
送信電極間の最小距離は、それらの間での容量結合の干渉によって制限される。
これを避けて隣接する送信電極の干渉の影響を最小にするために、送信電極はマ
ルチプレクサ10によって連続的に制御される。送信電極をドキュメントの全前方
供給幅を覆うように配列することによって、ドキュメントはどんな位置において
も試験されうる。すなわち、いくつかのドキュメントの事前ソーティング行程は
、ドキュメント処理機械において不要となる。
【0031】 図7は多数の送信電極と1つの受信電極6を備えるスキャナ4の概略図である。制
御と判定は図6に示されるブロック図に従って実行される。 図8は、送信電極17と多数の受信電極18を有する容量性動作スキャナの設計の 概略図を示す。図6のブロック図の変更態様として送信電極17は発振器によって 制御される。受信電極18の信号はマルチプレクサによって処理される。電子判定
システムの他の部分は、電源、アンプ、復調器、コンパレータ、メモリ付きマイ
クロプロセッサ、並びに干渉信号と不要な信号を抑制するフィルタを含み、それ
は図6に従うブロック図に示されたものと同様である。
【0032】 図9は、容量性動作スキャナの他の設計の概略図を例示し、該スキャナは多数 の送信電極19と多数の受信電極20とを含む。それらは交互に1本の線状に配列さ れる。 それゆえに、送信電極19の制御信号並びに受信電極20の測定信号は、それぞれ
マルチプレクス又はデマルチプレクスプロシージャによって処理される。
【0033】 図1Oは、容量性動作スキャナ4及び被試験ドキュメントを横から見た概略図を 示す。安全標1は金属ライン21と電気的絶縁キャリアフィルム22とを含む。 図11は、キャリヤ層23と部分的金属層24とを有する安全標の模式断面図を示す
。部分的金属層24は、いくつかの絶縁部分25を含む。部分的金属層26は、部分的
金属層24とは異なる他の電気伝導率を有する。図12は、その測定信号を電圧時間
線図で示す。
【0034】 図13から図15は、スキャナ33,34,35と安全標36の構造の模式図を示す。安全標
36の構造は、環状金属安全要素37と、ストリップ状金属安全要素38と、2つの矩 形状金属安全要素39、40と、を含む。安全性試験は金属層の識別可能な高いエッ
ジの峻度によって達成される。なぜなら、この方法によると偽造コストは著しく
増加するからである。単純な手動装置は、図13に従うスキャナ33を含む。解像度
は低いのでストリップ状安全要素38のみが検出可能である。この種の手動装置は
日常的な使用に適していて、製作が容易でコストが低く、そして、取り扱いが簡
単であるからである。図14に従うより高い解像度を有する装置は、スキャナ34を
含み、ストリップ状安全要素38の試験に加えて、追加的な安全要素の試験を、こ
の場合、環状安全要素37であるが、可能にする。矩形状安全要素39、40は試験さ
れない。これは、ある種の安全要素にのみ敏感な単純なマイクロプロセッサソフ
トウェアによって実現される。矩形状安全要素39,40は、メモリの参照信号とし て入手可能ではない。
【0035】 マイクロコントローラのために適切に設計されたソフトウェアを備えたより高
い解像度は、図15に例示される。それは、全ての安全標の試験を、矩形安全要素
39,40をも含めて可能にする。光学的安全要素の明るさを維持するために、その 微細構造はある種の金属溶射により製作される。この方法によって非金属構造に
鋭いエッジが付けられる。
【0036】 本発明において記載された目的に合わせるために、安全要素と試験装置を応用
する新しいシステムが考られて、そして、試験プロシージャの機能及び装置が知
られるかあるいは短い期間に知られるのを避けるために、以下のように安全要素
の対応するプロシージャの応用と本発明に従う装置とを含む使用が説明される。 本発明の広い応用のためには、試験を行う人員のグループを固定し、意図的に
試験システムについての一定の知識を得るようにして真贋試験を実行し、更には
記載される試験方法によって条件試験と画像検知とを実行する必要がある。
【0037】 グループA、B及びCによって、この試験システムの適用が説明される。 グループA: 国立銀行が銀行券の現行の安全標についての刊行物を提供していることは良く
知られており、ユーザはその支持に従って試験を実行可能である。これらの刊行
物は試験方法について言及しておりその方法は、補助なく実行できるものと他の
補助が必要なものとがある。スキャナセンサは、手動装置に装着されている。こ
の手動装置及び特別なソフトウェアによって、ある種の安全要素の電気伝導率は
試験可能性である。
【0038】 ソフトウェアは、銀行券が通過するときにスキャナが光学的センサによって起
動されそして通過する長さが測定されるように修正される。安全要素の電気伝導
率は、画定した値で入手可能でなければならない。光学的センサによって銀行券
の端部は決定され、そして、スキャナセンサは停止する。それゆえ、試験対象上
の電導性安全要素の位置は決定可能である。コントローラによってデータは、記
憶されたデータと比較され判定される。
【0039】 グループB: グループBは、銀行券を取り扱う機械を有している。これらの機械は特別なセ
ンサを備えて、その目的は異なる標を検出することである。現在、これらの機械
は、光学的レンジのセンサ及び/又は磁気特性検出センサ及び/又は通過長を測
定する容量性のセンサによる試験センサとを備えている。これらの容量性センサ
によって6mm以上の電導性標の存在が検出可能である。それらは通過長によって は、いくつかの電導性安全要素の検知は不可能である。その上、試験領域におけ
る異なる電気伝導率の検知は不可能である。さらに安全標内部の構造を検出する
ことも不可能である。詳述されたスキャナセンサによって、これらの試験は可能
となって、このグループBはより高品質の試験を実行可能性である。
【0040】 グループBのためのソフトウェアは、スキャナセンサが光学的センサによって 作動してその後、環状金属安全要素37及びストリップ状金属安全標38が検出され
るように、設計される。伝導率の値は、固定され、±30%の逸脱は拒絶される。 グループC: ソフトウェアは、全ての安全要素が検出されるように設計される。光学的セン
サによって、スキャナセンサは作動する。通過長と通過幅が検出されるのは、安
全標36、環状金属安全要素37、ストリップ状安全要素38、並びに矩形状安全要素
39,40についてである。電気伝導率が与えられ30%前後の逸脱は拒絶される。
【0041】 特にグループB及びCの応用のために、全試験システムが変化する可能性があり
、特にユーロの試験に関してはその対象が国家的に修正される可能性がある。ユ
ーロのような被試験安全標は全ての国々で同一であるので、試験プロシージャと
試験装置は連続的な期間をおいて異なった方法で様々な国でその対象に即して変
更が可能である。
【0042】 上述の安全要素及び試験装置の適用は、以下のようになされる。コード化され
た特定の金属層によって、画像の検知は可能である。この画像検知は多様な目的
に使用可能であり、特に目的別、種類別、偽造のソーティングなどである。この
試験方法の他の利点は、状態制御である。電気伝導率の測定によって銀行券の状
態を判定できる。相当に摩耗した紙は電気伝導率を非常に小さくする。
【0043】 本発明では、安全要素の構造及び前記要素の試験のための装置が正確な実施例
によって説明された。しかし、本発明は詳細説明の中の実施例に限定されるもの
ではなく、変更態様と修正は特許請求の範囲内において主張されるこが理解され
るべきである。光学的回折有効安全要素と他の電導性標との特定の組合せによっ
て他のコーディングが生じる。同時に、電導性安全スレッドのような付加的な電
導性試験標は、本発明に従う試験装置によって分類され得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 蛇行状金属安全標を有するドキュメントの概略図である。
【図2】 ストリップ状金属安全要素を有するドキュメントの概略図である。
【図3】 ストリップ状金属安全要素を有するドキュメントの概略図である。
【図4】 格子処理された金属安全標を有するドキュメントの概略図である。
【図5】 幾つかの安全標を有するドキュメントの概略図である。
【図6】 試験装置のブロック図である。
【図7】 多様なスキャナの概略図である。
【図8】 多様なスキャナの概略図である。
【図9】 多様なスキャナの概略図である。
【図10】 スキャナと被試験ドキュメントを横から見た概略図である。
【図11】 金属安全層の模式的断面図である。
【図12】 図11の測定信号の電圧−時間線図である。
【図13】 スキャナと安全標構造の模式的断面図面である。
【図14】 スキャナと安全標構造の模式的断面図面である。
【図15】 スキャナと安全標構造の模式的断面図面である。
【符号の説明】
2 金属層 3,8,9,25 非金属領域 4,33〜35 スキャナ 6,18,20 受信電極 7 金属領域 10 デマルチプレクサ 11 送信電極のための発振器 12 デマルチプレクサのための発振器 13 アンプ 14 復調器 15 コンパレータ 16 マイクロプロセッサ 17,19 送信電極 21 部分的な金属層 22 キャリアフィルム 23 キャリア層 24,26 部分的金属層 36 安全標 37 環状金属安全要素 38 ストリップ状金属安全要素 39,40 矩形金属安全要素
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成12年2月10日(2000.2.10)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の名称】 ドキュメントの安全要素構造及び前記安全要素を含むドキュメ
ント制御装置及び前記安全要素と装置の使用方法
【特許請求の範囲】
【請求項前項までのいずれか1に記載の安全要素の構造であって、付 加的に適用される電導性構造がインク又は色彩であることを特徴とする構造。
【請求項金属反射層を有する光学的回折有効安全要素を有するドキュ
メントの容量性試験装置であって、その中における容量性動作スキャナ(4、33 −35)の幅はドキュメント(ドイツ国特許第19734855号)の最大幅よりも大きく 、該スキャナ は金属安全要素(37)内に配設される電気伝導構造(請求項1)
39、40)を、1列又は数列に隣り合って配列される多数の平行発信電極(5)及 び前記被試験ドキュメントと同じサイド上に前記発信電極(5)に沿って長手方 向に伸びて配設される受信電極(6)(図1の説明及び図1から10、13から 15を参照) によって試験し、そして、それらを前記スキャナ(4、33−35)中 に配列された電子制御測定システムによって判定して、前記被試験ドキュメント
の信号曲線を相当する参照曲線と比較して評価することを特徴とする装置。
【請求項】 請求項に記載の装置であって、少なくとも2つの隣接電極
が電気的に接続されて配列されることを特徴とする装置。
【請求項10】 請求項またはの1に記載の装置であって、その電子制
御系が電源と、マルチプレクサ(10)と、送信電極(5)にエネルギーを供給す る発振器(11)と、前記マルチプレクサ(10)を制御部する発振器(12)と、を
含むことを特徴とする装置。
【請求項1】 請求項から10の1に記載の装置であって、前記電子判
定システムが電源と、アンプ(13)と、デモジュレータ(14)と、コンパレー
タ(15)と、メモリを有するマイクロプロセッサ(16)と、干渉信号又は不必要
な信号を抑制するフィルタと、を含むことを特徴とする装置。
【請求項1】 請求項から1の1に記載の装置であって、2つの前記
送信電極(5)の間の最距離が0.5mm以下であることを特徴とする装置。
【請求項1】 請求項から1の1に記載の装置であって、1つの前記
送信電極(5)と前記受信電極(6)との間の距離が少なくとも0.5mmであること を特徴とする装置。
【請求項1】 請求項から1の1に記載の装置であって、被試験ドキ
ュメントを送信及び受信電極と平行に導き、好ましくはスキャナ上へ押しつける
圧力装置を有することを特徴とする装置。
【請求項1】 請求項から1の1に記載の装置であって、ドキュメン
ト搬送ローラーの軸が摺動接触子を介して接地していることを特徴とする装置。
【請求項1】 請求項から1の1に記載の装置であって、高速ドキュ
メント処理機械内に配列されることを特徴とする装置。
【請求項1】 請求項から1の1に記載の装置であって、前記装置が
手動装置内に配列されることを特徴とする装置。
【請求項1】 ドイツ国特許出願第19734855.6号(DE19734855.6)に従う
プロシージャであって、請求項1からの少なくとも1に記載の構造を有するド
キュメント中の金属反射層を有する光学的回折安全要素並びに請求項から1 の少なくとも1に記載の装置を含み、 そこにおいて電気伝導構造は被試験ドキュメント上にサイズ、形状、個数、色
合い及び間隔が配設されて、 手動装置として設計されたスキャナ(33)によって、前記電気伝導構造の少な
くとも1が、グループAの人員によって試験され、 グループAの人員のために設計されたソフトウェアと異なるソフトウェアを備 えていて、高速処理機械に配設されたスキャナ(34)によって、少なくとも2の
前記電気伝導構造が、より少数の限定されたグループBの人員によって試験され 、 グループBの人員のために設計されたソフトウェアと異なるソフトウェアを備 えて、高速処理機械に配設されたスキャナ(34)によって、少なくとも3つの前 記電気伝導構造が、非常に少数の限定されたグループCの人員によって試験され 、 前記電気伝導構造はコーディングを表現し、該コーディングはグループAの人 員によって視覚的に認識可能であって、グループBの人員によって視覚的及びソ フトウェアによるコード化によって認識可能であって、そして、主としてグルー
プA及びBの人員にはアクセスできないソフトウェアによるデコーディングにより
グループCの人員によって認識可能であることを特徴とするプロシージャ。
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、ドキュメントのための安全要素の構造及び該要素を有するドキュメ
ントの試験装置並びに前記安全要素と装置の応用手続に関する。
【0002】
【従来の技術】 現在まで、光学的回折有効安全要素を含むドキュメントは高価な光学的試験プ
ロシージャによって検査されてきた。たとえば、光学的回折有効安全要素又はい
わゆるOVD(光学的可変図案)を有するドキュメント試験は、ドキュメント処理 装置によっては非常に高速で動作するために不可能であった。
【0003】 米国特許第4255652号には、電導性領域を有する被試験ドキュメント上の識別 標を検出する装置が記載されている。第1容量性要素が該ドキュメントの幅を覆 って伸び、電荷が電導性領域の1つに移される。該被試験ドキュメントの処理の 間、荷電した電導領域は第2容量要素の下を通り、該容量要素は該被試験ドキュ メントの幅を越えて伸びて、それによって電荷は放電される。分析及びディコー ディング回路は典型的な信号機能を果たす。
【0004】 この装置と機能する原理は比較的大きな電導領域が、被試験ドキュメントの幅 を越えて伸びることに基づいている。その理由は移動電荷量は領域が小さくなる と減少するからである。数種類の電導領域の同時試験並びに幾何学的形状、サイ ズの判定は、とりわけ微妙なデザインの場合は不可能である。 さらに欧州特許第0097570号では、木の葉状の誘電性物質の試験が示唆されて おり、被試験物質はある種の構成を示す多数のキャパシタの決められた対を通過 する。誘電率を変化させると受信電極での電圧は変化する。信号はそれぞれアン プにかけられ分析される。
【0005】 この装置は該シートの誘電特性のテストに基礎をおいていて、特に透かしの特 性が関連し、そこでは全キャパシタが同時に発振器によって印加され、隣接する チャネルの間で結合が起きる可能性がある。この非能率を避けるためにキャパシ タ間の距離を大きくとった場合、実現可能な幾何学的分解能は低下する。それ故 、粗い構造のみが検出される。キャパシタの受信電極の過渡的課題を処理するた めには、低いスイッチングレートが可能となり、それによって試験速度が低く制 限される。その種の装置は、高速処理機械に設計上の理由によって応用できない
【0006】 ドイツ国特許第2747156号には、ホログラフ的に保護された識別カードを真贋 試験する方法と装置が開示されている。このOVDは再現され、視覚的にチェック される。この方法は、高速で能率的、かつ個人に依存しない試験には適していな
い。欧州特許第0042946号には、スキャニングパタンをレーザー、ミラー及びレ ンズシステム並びに光検出器によって生成して試験する装置が開示されている。
この方法においても経済的な支出は非常に高い。試験対象が事前ソーティングな
しに試験されれば、更に高くなる。事前ソーティング行程を避けようとすれば、
偽造試験システムが多重式に配設されるか、繰り返し試験が必要となる。
【0007】 欧州特許公開公報第0092691A1号には、銀行券の安全ストリップ検知装置が開
示されている。赤外線レンジ及び約5μm波長光において2つの送信測定チャネル
によって、プラスチック安全ストリップの材料特性吸収バンドが測定される。反
射性のホログラム又はキネグラムのように金属的に反射する光学的回折有効安全
要素を使った真贋試験あるいは品質試験は、前記欧州特許には開示されていなく
又前記装置では不可能である。イギリス国特許公開公報第21 60 644A号からは、
銀行券の反射光プロシージャが線走査カメラにより試験されることが知られてい
る。そして、スイス国特許公開公報第PS 652 355号(CH−PS 652 355)からは、
特別な層構造を有するカードが、反射光プロシージャ又は発信光プロシージャに
よって試験されることが知られている。両方のケースにおいては、受容される画
像情報がオリジナルと比較されて試験される。反射及び軌跡が両方の場合の問題
であり大きな欠点である。ホログラム情報の自動真贋試験は、ドイツ国特許公報
第 38 11 905号(DE−OS 38 11 905)に記載されている。反射光ホログラム試験
のために、該ドイツ国特許公報は、送信器及び受信器が直接互いに対向して配設
されてホログラム情報を分析すべきことを記述している。このように送信器及び
受信器を対向して配設すると計測学的に不利な重なりが起きたり、しばしば連続
した銀行券の間の隙間からの直接光が発生して受信要素が損傷を受けることが起
きる。使用済みの銀行券を試験するとき、既存の折り目が偶然の反射を起こして
試験を実際的に不可能にする。
【0008】 上述の既知のプロシージャでは、試験対象の正確な位置決めが必要となり、又
、全ての装置が高速処理機械に好適なわけではない。 ドイツ国特許公開公報第19604856Al号(DE19604856Al)においては、金属反射
層の形での光学的安全標の状態、品質及び登録試験の実行が考えられており、該
金属反射層は例えばキネグラム、ホログラムなどが、証書(security paper)類
、特に銀行券に施される金属的反射安全標に使われる。その方法は、証書の金属
的反射安全表が、既知の方法の少なくとも一つの電子カメラによる送信光によっ
てスキャンされる。該カメラは好ましくはCCDラインスキャニングカメラであり 、この方法によって判定される実際の値は、要望値と既知の画像判定方法によっ
て比較されて、安全失格標をマークするかあるいは使用済みの券をソーティング
ユニットへと分ける。ドイツ国特許公開公報第19604856A1号(DE19604856A1) において詳述される装置は、搬送システムであって、そこでは既知の搬送システ
ムで搬送される証書が電子カメラの範囲内で搬送され、被試験証書のサイド上の
赤外線供給源がカメラの対向側にあって、そして、カメラの光軸は、照明ユニッ
トの光軸から180°それている角度を含み、そして、搬送ユニットは好ましくは 搬送方向に対して直交方向で互いに離れて配設される搬送ベルトを含むことを特
徴としている。
【0009】 この装置又はプロシージャは、不利な点をも有しており、例えば、使い古した
銀行券で折り目が折られていたり、損傷を受けたキネグラムフィルムを有してい
たり、キネグラムフィルムの表面が汚れていたりする場合は真の銀行券として検
出されないことである。加えて、上記のプロシージャ及び関連する装置は自動化
されてがいるものの、1分間に1,200枚以上通過処理する高速銀行券試験機械に は適していない。
【0010】 証書上の光学的回折有効安全標あるいはOVD、例えばドイツの100マルク(DM)
及び200マルク紙幣は、現在のところ手動又は視覚的に損傷やレジスタ精度、正 確なエッジ形状、その他について試験がなされている。その試験は、銀行券を製
造する間に目視的に実行されていて、必要に応じて銀行券を流通から戻してソー
ティングして取り出すときに行われる。このプロシージャは、時間がかかりコス
トが高く付く。 それに加えて、試験は、たとえば光学的回折有効安全要素の場合、非金属領域
は従来技術である化学的エッチングプロシージャによって作られるため、不正確
なものである。ヘス(hese)プロシージャによってそのような構造の正確な流れ
が可能にならないことが知られている。一般に、エッジが「すり減る」傾向は増
大する。米国特許第5248544号並びに米国特許第5388862号から知 られるように、ドキュメントに使われる光学的可変安全要素でいわゆるホログラ ムや安全スレッド(safety threads)と呼ばれる形のものは金属層を示し、その ホログラム中の金属層が反射の機能を担う。
【0011】 ドイツ国特許公開公報第19542995 A1号(DE19542995 A1)には、データキャリ
ヤの真贋試験を、入手可能な多様なデータを調整することによって行うプロシー
ジャが記載されている。 該特許明細書によれば、以下の可能性がある。 標準のホログラム画像を、メモリユニットの中の一つと比較すること。
【0012】 ホログラム中のホログラムデータを、データキャリア及び/又はメモリユニッ
ト内の画定された範囲にあるデータと比較すること。 ホログラムデータを、入力装置を介して入手可能なデータと比較すること。 個々のホログラム画像を、メモリユニットの入力装置のデータ及び/又は画定
された範囲のデータとの比較すること。
【0013】 このプロシージャは、又、時間がかかりコストが高くつく。試験は、読み取り
装置による画像検知を介して、光学的にバランスさせながら行われ、そして、そ
れも又高速処理又は試験機械には適していない。 ドイツ国特許出願第19734855.6号(DE19734855.6)の記載には、光学的回折有
効安全要素あるいはOVDがそれぞれ、光学的効果を達するためにのみ使われ、そ して光学的試験方法、又は目視検査によって試験され得ることが示されている。
他の試験方法、とくに高速処理機械への応用については知られていない。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】 周知の標や、被試験領域及び被試験構造並びに試験プロシージャ及び装置は、
対象物、証書、特に銀行券などの真贋試験に用いられるが、その大きな不利な点
は、それらが認識される程度である。この認識される程度によっては、偽造者が
試験プロシージャ及び装置について理解して、試験される標や試験領域や試験構
造に対して対処できる結果となる。このことは試験する対象、標、証書、特に銀
行券に対する完全に新しい処理方式を必要とし、その解決は試験標や試験装置や
試験プロシージャの新しい応用システムを反映しなければならず、それは情報コ
ードが容易に解読されたりコピーされないためである。
【0015】
【発明の目的】 本発明の目的は、現状の技術の不利な点を克服して、安全要素を付加すること
によりドキュメントの安全要素の構造をより完成なものとし、そして、この種の
安全要素の試験装置並びに安全要素と装置の新しい応用プロシージャを考え出す
ことであって、それによって偽造者が、安全要素を試験する装置を試験プロシー
ジャと装置の機能から判断して試験装置によって偽造券が検出されないほどオリ
ジナルに類似して製造することが不可能でないにせよ困難であるとの結論を出る
ようにさせることである。
【0016】 加えて本発明の目的は、光学的回折有効安全要素及び標あるいはOVDの正確さ が要求される試験を、導電性プリンティングインクと組み合わせて迅速に個人に
依存せず低いコストで実行可能にすることである。安全標の試験装置は、高速ド
キュメント処理機械並びに手動式試験装置で使用されるべきである。それに加え
て、本発明の目的は、本発明に関連するいくつかの装置を設計することであり、
該装置はドキュメント上に存在する一定数量の多様な安全要素や標を、その装置
間において被試験安全要素の数が変化するような設計を提供することである。こ
の目的によって、潜在的な費用及び試験可能な安全要素による異なる試験基準に
達するような方向付けが可能となる。
【0017】 この目的は、本明細書に従うことによって解決される。 被試験ドキュメントの安全要素の構造は、主に目視検査に基づく設計ではなく
試験プロシージャに基ずく設計を提供する。この設計を以後、機能設計と呼ぶが
、それは次のような組み合わせである。即ち、電導性及び絶縁性構造の組合せで
あって同じ又は異なるサイズを有していて、同時に互いに同じレベル又は異なる
レベルにあって同じ又は異なる導電率を有しており、そして、それは金属構造及
び/又は伝導性インクや印刷インクからなっている組み合わせである。その多様
性と構成において、機能設計は全ての識別可能な安全要素のコーディング機能を
得て、したがってコード化された方法で試験可能である。本発明によれば、機能
設計は光学的回折有効安全要素が可能であり、あるいは、電導性カラー又はイン
クを含むことができる。それが光学的回折安全要素で設計されるなら、光学的に
も同時に起き、それゆえに、視覚的に知覚可能な設計となり得て、さらに光学的
設計をサポートすることができる。
【0018】 金属化構造は容量性結合及び電導性カラー又はインクによって線、点及び図形
の形をとって試験可能であり、安全要素と呼ばれる。前記安全要素は、ドキュメ
ント上に個別又は組合せて配列される。 1つの安全標は少なくとも1つの安全要素を含み、好ましくは安全要素の積層
であって同じ又は異なる配列、サイズ、濃淡及び/又は伝導率を有するのがよい
【0019】 実際に既知の製造技術を用いることによって、光学的回折安全要素本発明によ
れば金属化構造から作られ、それは個々の構造の従来の非金属化構造に代わるも
のである。被試験安全要素を高品質金属安全要素として本発明に従って作るには
、金属構造の高精度の近似と隣接する絶縁構造の角度の付いたエッジが必要とな
る。これらのエッジの峻度は、微細構造の製造と試験可能性をもたらす。すでに
記載したように、光学的回折有効安全要素において、非金属領域は従来、例えば
化学的エッチングプロシージャによって作られた。これらのプロシージャは、エ
ッジの峻度や要望された構造の正確な進行を保証しない。一般に、「すり減った
」エッジの進行が増大する。これらのエッジ進行によって、機能設計として使用
される10分の1ミリメートルレンジの幅を有する非金属領域は使用できなくな
る。機能設計のための正確なエッジ進行を達成するために、他の製造技術が用い
られる必要がある。隣接した非金属領域を有する特定の金属溶射が既知の高真空
メタライザによって実現される。偽造者にとってこれは、偽造のためにより高い
コストがかかることを意味する。本発明による光学的回折有効安全要素は、ほぼ
全面にわたる印刷構造に加えて、少なくとも1つの線幅5mm以下の試験可能な安 全要素を有しており、該安全要素は線状、格子処理されたもの、環状及び/又は
カーブ状である。これらの安全要素は、コード化情報であり、同時に本発明によ
る装置によって検出され判定可能である。
【0020】
【課題を解決するための手段】 本発明に従う試験標を試験する装置は、容量性動作スキャナを有する。このス
キャナは、一つ以上の線の中に平行な多数の送信電極及びこの配列に平行に位置
する受信電極とを含む。大きな表面積を有する電極付きのセンサと比較すると、
小さな電極表面積を有するこのスキャナは、個々の電極間でより低い容量性結合
を有するという利点を持つ。ドキュメント処理機械において、スキャナは、光学
的又は機械的センサが従来のドキュメント処理機械の中にあって、本発明による
試験装置を起動するように配設されている。検知及び測定エラーを減らすために
、全ての試験センサを担持するセンサキャリヤが、好ましくは用いられる。セン
サ間距離は、最小にされる。センサ間距離のこの最小化は、被試験ドキュメント
の位置の変化を最小化するために要求される。なぜならば、ドキュメント位置は
ドキュメントが機械を通り抜ける間に変化するからであり、その理由はドキュメ
ントの状態、機械の摩耗、並びに周囲の状態、とりわけ温度と空気の湿気である
。好適でないドキュメントの供給によって、ドキュメント相互間の距離も変化す
る。ドキュメントがゆがんで通過するのは、搬送ローラー及びベアリングの摩滅
にも起因し、それは正しく供給されたドキュメントが搬送の間、ねじれる可能性
をも意味する。この望まれない位置変化の結果、画定したタイミングが乱されて
、誤った拒絶が起こる。安全要素がより小さくなると、検知はより多くの問題を
含む。本発明による装置は、圧力装置を有してドキュメントの非常に小さい抵抗
を示す。この圧力装置は、スキャナと平行にドキュメントを搬送し、あるいは好
適にはスキャナの上へ被試験ドキュメントを押しつける。さらに、搬送ローラー
の軸は、摺動接触子を介して接地される。これらの追加的な遮蔽物や圧力装置に
よって、反復試験状態が一様なドキュメント距離と接触とが保証され、センサ作
動モードは本質的に改善される。電気エネルギーによる個々の送信電極の制御は
タイムシフトベースで、スイッチングレートがkHz範囲以上の電子制御系によっ てなされる。電子制御系は主要な要素として電源と、マルチプレクサと、送信電
極のためのエネルギーの供給及びマルチプレクサの制御のための発振器と、を含
む。
【0021】 制御された送信電極のエネルギーは、この送信電極と受信電極間の電導性材料
の場合に、容量的に過結合される。受信電極上の信号経路は信号画像に変換され
る。該信号画像は光学的回折有効安全要素の金属層構造に依存する。受信電極の
下流にある電子測定システムは、被試験対象物の信号画像を対応する参照信号と
比較する。電子測定システムは基本的に主要部として、電源、アンプ、復調器(
デモジュレータ)、コンパレータ、メモリ付きマイクロプロセッサ、並びに干渉
及び不要な信号を抑制するフィルタと、を含む。
【0022】 マイクロプロセッサのためのソフトウェアに加えて、参照信号画像はメモリに
記憶されて、被試験安全要素による試験ドキュメントの信号画像がスキャンされ
て比較される。スキャナがドキュメント幅を越えて延在するので、各電導性標は
本発明による装置によって検出される。参照信号画像との比較は、更なる処理の
ための分類信号を提供する。従って、偽造として検出されたドキュメントはソー
トされて、試験装置を止めるか又はドキュメント搬送経路を迂回することによっ
て出される。望まれない効果を減少させるために、センサキャリヤはボードに小
型化して装着され、該ボードは電子制御及び測定システムを担持する。
【0023】 電極配列の変更態様として、本発明の範囲にあるのは、1つの長い送信電極を
平行に並んだ多数の受信電極の装着に平行して配設することである。この場合、
受信された信号はマルチプレクサによって処理される。残りの電子判定システム
は前述のものに対応している。 他の送受信電極の設計は、多数の送受信電極が並列及び/又は直列に配列され
るという特徴を有している。信号の受信と制御は、マルチプレックス又はデマル
チプレックスプロシージャに従って処理される。
【0024】 手動装置を使用するためには、ドキュメント又はスキャナの搬送に対応する装
置がアナログ式に備えられていて、それらの機能は複写機や、光学的自動供給イ
メージスキャナや、ファクシミリ器の搬送装置に類似している。この変更態様の
1つとして係止要素を有して、ドキュメントに関連して本発明の試験装置の容量
性動作スキャナの位置を画定する装置が提供される。
【0025】 ドキュメントの一定個数の安全要素を判定する試験のために、該装置は異なる
個数の平行する送受信電極を有する。この方法で解像度が高まれば、安全要素は
より多くなり、そして、コーディングは偽造がより困難なように試験可能となる
。この方法で単純な手動装置を日常的な用途のために、安全要素を有して例えば
単純な安全スレッド(safety threades)を有して試験される場合、単純に製造 されかつ低コストで容易に操作しうる。より高い解像度を持つ装置は付加的安全
要素の試験を可能にするが、しかし、安全要素を検出できる訳ではない。これは
ある種の安全標に敏感であって良く知られてはいない単純なマイクロプロセッサ
ソフトウェアを用いて実現される。好適に設計されたマイクロコントローラのた
めのソフトウェアを備えたより高い解像度によって、全ての安全標試験が可能に
なる。この高価な試験は、例えば前記安全標の製造業者や、非常に高い安全標準
を有して最善の試験結果を得ようとするユーザが利用する。この方法で、異なる
伝導物質が又、信頼性を伴って検出可能である。
【0026】 ドキュメント試験のための記述された安全要素と装置とを使用する全システム
に加えて、画像検知と銀行券の状態制御の実行が又、本発明によって提供される
。電導性安全要素による画像検知がコーディングによって可能となる。即ち、そ
れは独立したコーディング又はソーティング目的の補助としてサポートするコー
ディング、名称の判定のためのコーディングそして、真贋判定のためのコーディ
ングである。独立する1つのコーディングには、他のいかなる安全要素もなく、
電導性安全要素はドキュメント上の位置のように明らかに識別可能でなければな
らない。その目的は、装置が間違って拒絶する率を最小にするためである。補助
としてコーディングをサポートするために、他の標があって、該コーディングは
間違った拒絶が検出された場合の参照手段として機能を果たす。状態制御は、本
発明に従う試験装置によって実行されて、安全要素の伝導率はドキュメントの状
態について判断して結論を出す。なぜなら、相当に摩耗したドキュメントは電導
性構造においても摩耗することが経験的に知られていて、それゆえに、電気伝導
率が変わるからである。多様な摩耗率は、ソフトウェアによって分類されている
。従って一定の摩耗率が画定したドキュメントはソートして出される。この摩耗
率は、たとえば部分的に損傷を受けたOVDや、破れたドキュメント及び、これに よって損傷を受けた安全要素、あるいは、強くしわをつけられたドキュメントで
あり安全要素内の破壊があることなどによって示される。それゆえ、偽造試験と
、画像検知と、状態制御との間には多様な組み合わせの可能性がある。被試験対
象物上の安全標の光学的設計の他に、本発明に従う安全要素はコーディングを有
して、先に詳述したように、互いに数学的な参照として、例えば加法的処理によ
ってメインコードに加算される。該メインコードは順番に信頼性、ある種のドキ
ュメントのタイプ又は状態を判定し、その判定は、金属的安全スレッドの同期真
贋試験及び/又はOVDの同期試験からの信号やコードを介してなされる。
【0027】 本発明の特徴は、請求項に加えて、詳細説明と図面に表現されており、個別の
特徴は、個別にあるいは下位の他との組み合わせの形で多様な形をとって特徴を
有する保護可能な設計として表されており、それらに対して我々は保護を主張す
るものである。 本発明の実施例は以下の図に示され、以下のように説明される。
【0028】 図1から5に示された例は、本発明による安全要素を有するドキュメントであ
って、各々が特定の電気的コーディングを含む。このコーディングは情報をエン コーディングすることによってなされるのみならず、各々に対して電気伝導性構 造が絶縁構造によって分離される配置によってなされ、導電性試験標は、電気的 デコーディングがある種の信号曲線を本発明の試験装置によって発生して、その 信号をすでに蓄えられている参照信号曲線と比較される様に、配置される。この 方法によって所期の高速試験速度が得られる。(図14参照)
【0029】 本発明による装置の容量性動作スキャナも又概略図として示されている。
【0030】
【発明の実施の形態】 図1には、金属層2を有する安全標1の模式的な構造が例示されている。金属層2
は、絶縁領域3によって分離されている。上面図で見ると、絶縁領域3は、蛇行形
状を有する。蛇行形状の絶縁領域3の幅は2本の電極の最小距離よりも大きい。容
量性動作スキャナ4は、多数の平行な送信電極5及びこの隣り合って並んだ配列に
平行な受信電極6を含む。
【0031】 図2は安全標1の模式的な構造を示し、ストリップ状の金属領域7とストリップ 状の絶縁領域8が交互に互いに平行に配列されている。ストリップ状領域7,8を上
から見ると、ドキュメント搬送経路に対して平行又は垂直に走っている。後者の
例が、図3に示される。同一の電気伝導率の領域間の距離は0.2mmから1.0mmの間 である。同一電気伝導率の領域の幅は、変化する。異なる幅を有する異なる導電
率領域も可能である。
【0032】 図2と図3の標の組合せは、図4に例示される。ドキュメント搬送方向に平行し て、ストリップ状の金属領域7と絶縁ストリップ状領域8とは交互に配列される。
金属領域7は、それに垂直に走るストリップ状の絶縁領域9によって遮られる。 図5は、いくつかの安全標を有するドキュメントを例示する。特定の組合せは 、他のコーディングを生じる。これは、試験安全性を増大させる。
【0033】 図6及び図9は、ブロック図並びに容量性動作スキャナ4の多様な設計を示す。 図6は、本発明による試験装置のブロック図を例示し、該装置は電子制御系と 、容量性動作スキャナ4と、電子測定システムと、を含む。電子制御系は電源に 加えて、基本的にデマルチプレクサ10と、送信電極へのエネルギー供給のための
発振器11と、デマルチプレクサの制御のための発振器12と、を含む。 電子測定システムは基本的に、電源と、アンプ13と、復調器14と、コンパレー
タ15と、メモリ付きマイクロプロセッサ16と、並びに干渉信号及び不要な信号を
抑制するフィルタと、を含む。
【0034】 送受信電極はセンサキャリヤに配設されている。それらはドキュメントの前方
供給の全幅を越える容量性動作スキャナ4を形成する。ストリップ状の受信電極 はドキュメント前方供給方向を横断する方向に走る。送信電極は受信電極に平行
して走る。送受信電極間の距離はドキュメントに特有の電導性安全要素により決
定される。送信電極が隣り合って配列されることにより、容量性動作スキャナ4 の長手軸において、いくつかの電導性標が同時に検出される可能性がある。この
配列によって得られる分解能は、使用される送信電極の数に依存する。この設計
例では、その分解能は長手方向と横断方向で同じく1点/mmである。隣り合った
送信電極間の最小距離は、それらの間での容量結合の干渉によって制限される。
これを避けて隣接する送信電極の干渉の影響を最小にするために、送信電極はマ
ルチプレクサ10によって連続的に制御される。送信電極をドキュメントの全前方
供給幅を覆うように配列することによって、ドキュメントはどんな位置において
も試験されうる。すなわち、いくつかのドキュメントの事前ソーティング行程は
、ドキュメント処理機械において不要となる。
【0035】 図7は多数の送信電極と1つの受信電極6を備えるスキャナ4の概略図である。制
御と判定は図6に示されるブロック図に従って実行される。 図8は、送信電極17と多数の受信電極18を有する容量性動作スキャナの設計の 概略図を示す。図6のブロック図の変更態様として送信電極17は発振器によって 制御される。受信電極18の信号はマルチプレクサによって処理される。電子判定
システムの他の部分は、電源、アンプ、復調器、コンパレータ、メモリ付きマイ
クロプロセッサ、並びに干渉信号と不要な信号を抑制するフィルタを含み、それ
は図6に従うブロック図に示されたものと同様である。
【0036】 図9は、容量性動作スキャナの他の設計の概略図を例示し、該スキャナは多数 の送信電極19と多数の受信電極20とを含む。それらは交互に1本の線状に配列さ れる。 それゆえに、送信電極19の制御信号並びに受信電極20の測定信号は、それぞれ
マルチプレクス又はデマルチプレクスプロシージャによって処理される。
【0037】 図1Oは、容量性動作スキャナ4及び被試験ドキュメントを横から見た概略図を 示す。安全標1は金属ライン21と電気的絶縁キャリアフィルム22とを含む。 図11は、キャリヤ層23と部分的金属層24とを有する安全標の模式断面図を示す
。部分的金属層24は、いくつかの絶縁部分25を含む。部分的金属層26は、部分的
金属層24とは異なる他の電気伝導率を有する。模式図において部分金属層24と 26のエッジのレイアウトは、キャリア層23の右方向から理想化されて示されて いる。この種のエッジ即ちふちは従来のエッチングのような化学的方法によって は作ることができない。なぜなら、キャリア層23の長手方向の曲線のエッジの すり減りが、鋭角から鈍角へのエッジとともに増大するからである。鮮明な信号 曲線を得るためには、該金属層24と26は定常な長手方向曲線であることと、 キャリア層23に対してほとんど直角な角度で交わることが必要である。好適に は、この場合電気化学的あるいは電気放電による非金属処理が相応しい。 図12は
、その測定信号を電圧時間線図で示す。
【0038】 図13から図15は、スキャナ33、34、35と安全標36の構造の模式図を示す。安全
標36の構造は、環状金属安全要素37と、ストリップ状金属安全要素38と、2つの 矩形状金属安全要素39、40と、を含む。安全性試験は金属層の識別可能な高いエ
ッジの峻度によって達成される。なぜなら、この方法によると偽造コストは著し
く増加するからである。単純な手動装置は、図13に従うスキャナ33を含む。解像
度は低いのでストリップ状安全要素38のみが検出可能である。この種の手動装置
は日常的な使用に適していて、製作が容易でコストが低く、そして、取り扱いが
簡単であるからである。図14に従うより高い解像度を有する装置は、スキャナ34
を含み、ストリップ状安全要素38の試験に加えて、追加的な安全要素の試験を、
この場合、環状安全要素37であるが、可能にする。矩形状安全要素39、40は試験
されない。これは、ある種の安全要素にのみ敏感な単純なマイクロプロセッサソ
フトウェアによって実現される。矩形状安全要素39,40は、メモリの参照信号と して入手可能ではない。
【0039】 マイクロコントローラのために適切に設計されたソフトウェアを備えたより高
い解像度は、図15に例示される。それは、全ての安全標の試験を、矩形安全要素
39,40をも含めて可能にする。光学的安全要素の明るさを維持するために、その 微細構造はある種の金属溶射により製作される。この方法によって非金属構造に
鋭いエッジが付けられる。
【0040】 本発明において記載された目的に合わせるために、安全要素と試験装置を応用
する新しいシステムが考られて、そして、試験プロシージャの機能及び装置が知
られるかあるいは短い期間に知られるのを避けるために、以下のように安全要素
の対応するプロシージャの応用と本発明に従う装置とを含む使用が説明される。
本発明の広い応用のためには、試験を行う人員のグループを固定し、意図的に
試験システムについての一定の知識を得るようにして真贋試験を実行し、更には
記載される試験方法によって条件試験と画像検知とを実行する必要がある。
【0041】 グループA、B及びCによって、この試験システムの適用が説明される。 グループA: 国立銀行が銀行券の現行の安全標についての刊行物を提供していることは良く
知られており、ユーザはその支持に従って試験を実行可能である。これらの刊行
物は試験方法について言及しておりその方法は、補助なく実行できるものと他の
補助が必要なものとがある。スキャナセンサは、手動装置に装着されている。こ
の手動装置及び特別なソフトウェアによって、ある種の安全要素の電気伝導率は
試験可能性である。
【0042】 ソフトウェアは、銀行券が通過するときにスキャナが光学的センサによって起
動されそして通過する長さが測定されるように修正される。安全要素の電気伝導
率は、画定した値で入手可能でなければならない。光学的センサによって銀行券
の端部は決定され、そして、スキャナセンサは停止する。それゆえ、試験対象上
の電導性安全要素の位置は決定可能である。コントローラによってデータは、記
憶されたデータと比較され判定される。
【0043】 グループB: グループBは、銀行券を取り扱う機械を有している。これらの機械は特別なセ
ンサを備えて、その目的は異なる標を検出することである。現在、これらの機械
は、光学的レンジのセンサ及び/又は磁気特性検出センサ及び/又は通過長を測
定する容量性のセンサによる試験センサとを備えている。これらの容量性センサ
によって6mm以上の電導性標の存在が検出可能である。それらは通過長によって は、いくつかの電導性安全要素の検知は不可能である。その上、試験領域におけ
る異なる電気伝導率の検知は不可能である。さらに安全標内部の構造を検出する
ことも不可能である。詳述されたスキャナセンサによって、これらの試験は可能
となって、このグループBはより高品質の試験を実行可能性である。
【0044】 グループBのためのソフトウェアは、スキャナセンサが光学的センサによって 作動してその後、環状金属安全要素37及びストリップ状金属安全標38が検出され
るように、設計される。伝導率の値は、固定され、±30%の逸脱は拒絶される。 グループC: ソフトウェアは、全ての安全要素が検出されるように設計される。光学的セン
サによって、スキャナセンサは作動する。通過長と通過幅が検出されるのは、安
全標36、環状金属安全要素37、ストリップ状安全要素38、並びに矩形状安全要素
39,40についてである。電気伝導率が与えられ30%前後の逸脱は拒絶される。
【0045】 特にグループB及びCの応用のために、全試験システムが変化する可能性があり
、特にユーロの試験に関してはその対象が国家的に修正される可能性がある。ユ
ーロのような被試験安全標は全ての国々で同一であるので、試験プロシージャと
試験装置は連続的な期間をおいて異なった方法で様々な国でその対象に即して変
更が可能である。
【0046】 上述の安全要素及び試験装置の適用は、以下のようになされる。コード化され
た特定の金属層によって、画像の検知は可能である。この画像検知は多様な目的
に使用可能であり、特に目的別、種類別、偽造のソーティングなどである。この
試験方法の他の利点は、状態制御である。電気伝導率の測定によって銀行券の状
態を判定できる。相当に摩耗した紙は電気伝導率を非常に小さくする。
【0047】 本発明では、安全要素の構造及び前記要素の試験のための装置が正確な実施例
によって説明された。しかし、本発明は詳細説明の中の実施例に限定されるもの
ではなく、変更態様と修正は特許請求の範囲内において主張されるこが理解され
るべきである。光学的回折有効安全要素と他の電導性標との特定の組合せによっ
て他のコーディングが生じる。同時に、電導性安全スレッドのような付加的な電
導性試験標は、本発明に従う試験装置によって分類され得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 蛇行状金属安全標を有するドキュメントの概略図である。
【図2】 ストリップ状金属安全要素を有するドキュメントの概略図である。
【図3】 ストリップ状金属安全要素を有するドキュメントの概略図である。
【図4】 格子処理された金属安全標を有するドキュメントの概略図である。
【図5】 幾つかの安全標を有するドキュメントの概略図である。
【図6】 試験装置のブロック図である。
【図7】 多様なスキャナの概略図である。
【図8】 多様なスキャナの概略図である。
【図9】 多様なスキャナの概略図である。
【図10】 スキャナと被試験ドキュメントを横から見た概略図である。
【図11】 金属安全層の模式的断面図である。
【図12】 図11の測定信号の電圧−時間線図である。
【図13】 スキャナと安全標構造の模式的断面図面である。
【図14】 スキャナと安全標構造の模式的断面図面である。
【図15】 スキャナと安全標構造の模式的断面図面である。
【符号の説明】 2 金属層 3,8,9,25 非金属領域 4,33〜35 スキャナ 6,18,20 受信電極 7 金属領域 10 デマルチプレクサ 11 送信電極のための発振器 12 デマルチプレクサのための発振器 13 アンプ 14 復調器 15 コンパレータ 16 マイクロプロセッサ 17,19 送信電極 21 部分的な金属層 22 キャリアフィルム 23 キャリア層 24,26 部分的金属層 36 安全標 37 環状金属安全要素 38 ストリップ状金属安全要素 39,40 矩形金属安全要素
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR, NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,KE,L S,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL ,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR, BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DK,EE,E S,FI,GB,GE,GH,GM,GW,HU,ID ,IL,IS,JP,KE,KG,KP,KR,KZ, LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MD,M G,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL,PT ,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL, TJ,TM,TR,TT,UA,UG,US,UZ,V N,YU,ZW

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドイツ国特許出願第19734855.6号(DE19734855.6)に従うド
    キュメント中の光学的回折有効安全要素の構造であって、線状や、格子状や、カ
    ーブ状及び/又は環状の電導性構造によって特定の情報の電気的コーディングを
    有して、該電導性構造は非金属構造に平行に鋭いエッジを有し、該電導性構造の
    最小試験可能な幅が5mm以下であることを特徴とする構造。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の安全要素の構造であって、線状や、格子状
    や、カーブ状及び/又は環状の金属構造によって特定の情報の電気的コーディン
    グを有して、該金属構造は非金属構造に平行に鋭いエッジを有し、該金属構造の
    最小試験可能な幅が5mm以下であることを特徴とする構造。
  3. 【請求項3】 前項までのいずれか1に記載の安全要素の構造であって、多
    様な金属安全要素が異なる伝導率を有することを特徴とする構造。
  4. 【請求項4】 前項までのいずれか1に記載の安全要素の構造であって、安
    全標中の少なくとも2つの構造が異なる金属層の厚さを有することを特徴とする
    構造。
  5. 【請求項5】 前項までのいずれか1に記載の安全要素の構造であって、一
    定の電気伝導率を有する金属構造の幅が試験装置の少なくとも2つの電極の幅に
    一致していることを特徴とする構造。
  6. 【請求項6】 前項までのいずれか1に記載の安全要素の構造であって、同
    一及び/又は異なる電気伝導率を有する2つの金属構造の距離が少なくとも0.1m
    mであることを特徴とする構造。
  7. 【請求項7】 ドイツ国特許出願第19734855.6号(DE19734855.6)に従う光
    学的回折有効安全要素を有するドキュメント試験装置であって、その中における
    容量性動作スキャナ(4、33−35)は金属安全要素(37)内に配設される金属安 全要素(39,40)を、1列又は数列に隣り合って配列される多数の平行電極によ って試験し、そして、それらを前記スキャナ(4、33−35)中に配列された電子 制御測定システムによって判定して、前記被試験ドキュメントの信号曲線を相当
    する参照曲線と比較して評価することを特徴とする装置。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の装置であって、少なくとも2つの隣接電極
    が電気的に接続されて配列されることを特徴とする装置。
  9. 【請求項9】 請求項7または8の1に記載の装置であって、その電子制御
    系が電源と、マルチプレクサ(10)と、送信電極(5)にエネルギーを供給する 発振器(11)と、前記マルチプレクサ(10)を制御部する発振器(12)と、を含
    むことを特徴とする装置。
  10. 【請求項10】 請求項7から9の1に記載の装置であって、前記電子判定
    システムが電源と、アンプ(13)と、デモジュレータ(14)と、コンパレータ
    (15)と、メモリを有するマイクロプロセッサ(16)と、干渉信号又は不必要な
    信号を抑制するフィルタと、を含むことを特徴とする装置。
  11. 【請求項11】 請求項7から10の1に記載の装置であって、2つの前記
    送信電極(5)の間の最距離が0.5mm以下であることを特徴とする装置。
  12. 【請求項12】 請求項7から11の1に記載の装置であって、1つの前記
    送信電極(5)と前記受信電極(6)との間の距離が少なくとも0.5mmであること を特徴とする装置。
  13. 【請求項13】 請求項7から12の1に記載の装置であって、被試験ドキ
    ュメントを送信及び受信電極と平行に導き、好ましくはスキャナ上へ押しつける
    圧力装置を有することを特徴とする装置。
  14. 【請求項14】 請求項7から13の1に記載の装置であって、ドキュメン
    ト搬送ローラーの軸が摺動接触子を介して接地していることを特徴とする装置。
  15. 【請求項15】 請求項7から14の1に記載の装置であって、高速ドキュ
    メント処理機械内に配列されることを特徴とする装置。
  16. 【請求項16】 請求項7から15の1に記載の装置であって、前記装置が
    手動装置内に配列されることを特徴とする装置。
  17. 【請求項17】 ドイツ国特許出願第19734855.6号(DE19734855.6)に従う
    プロシージャであって、請求項1から6の少なくとも1に記載の構造を有するド
    キュメント中の光学的回折安全要素並びに請求項7から16の少なくとも1に記
    載の装置を含み、 そこにおいて金属試験標は、金属層(2,24,26)、金属領域(7)、金 属線(21)又は金属安全要素(37−40)の形で被試験ドキュメント上にサイズ、
    形状、個数、色合い及び間隔が配設されて、 手動装置として設計されたスキャナ(33)によって、前記金属試験要素の少な
    くとも1が、グループAの人員によって試験され、 特別なソフトウェアを備えていて、高速処理機械に配設されたスキャナ(34)
    によって、少なくとも2の前記金属試験要素が、より少数の限定されたグループ
    Bの人員によって試験され、 非常に専門的なソフトウェアを備えて、高速処理機械に配設されたスキャナ(
    35)によって、少なくとも3の前記金属試験要素が、非常に少数の限定されたグ
    ループCの人員によって試験され、 前記金属試験要素はコーディングを表現し、該コーディングはグループAの人 員によって視覚的に認識可能であって、グループBの人員によって視覚的及びソ フトウェアによるコード化によって認識可能であって、そして、主としてグルー
    プA及びBの人員にはアクセスできないソフトウェアによるデコーディングにより
    グループCの人員によって認識可能であることを特徴とするプロシージャ。
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