JP2001513716A - 識別ラベルの発行方法および装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 識別ラベルの発行方法であって、第１の識別データをラベル上に印刷する第１工程と、第２の識別データを有する無線周波数チップをエンコードする工程からなる。この方法は、更に、印刷工程の後に、無線周波数チップを有する無線周波数回路を印刷済みの各ラベル上に載置する工程を含む。本発明は物体や商品の識別を要する分野、特に、輸送や運輸や商工業に利用することができる。

Description

【発明の詳細な説明】 識別ラベルの発行方法および装置 本発明は、識別ラベルを発行する方法に関する。本発明はまたこの方法を実施 するための装置に関する。 産業、流通、運輸の多くの分野において、物体や物品の識別（identification ）はバーコードを用いて行われている。ところが、この識別方法は、極めて普及 しているにも拘わらず、無視できない率で読み取りエラー（誤読み取り又は読み 取り不能）を生じるので、今日の識別装置のユーザや設計者はバーコード技術に 代わる或いはバーコード技術を補完するより高性能でより確実な他の識別技術を 求めている。 無線周波数発信チップを有する回路を予め備えたラベルを用いた識別技術は既 に存在している。ところが、回路を予め備えたこのラベルの難点は、無線周波数 回路がミリメートルのオーダーの厚さを有するので、ラベルを印刷機に通すとき に技術的な問題が生じるということである。斯る不具合を解消するために幾つか の試みがなされており、特に回路およびチップの厚さを低減したり、回路の各側 に傾斜を設けることが提案されている。しかしながら、このような構成は今日な お満足すべきものではなく、或いは、許容できないコスト増加を招くおそれがあ る。 本発明の目的は、斯る不具合を解消し、既存のラベルや無線周波数チップの大 幅な修正を必要とすることなく、光学的読み取りと無線周波数的読み取りとを同 時に提供するラベルを得ることが可能な識別ラベル発行方法を提供することにあ る。 前記目的は識別ラベル発行方法によって達成されるもので、この方法は、 ラベル上に第１の識別情報を印刷する工程と、 第２の識別情報を有する無線周波数チップをエンコードする工程、 とを含んでなる。 本発明に従えば、この方法は、更に、前記印刷工程の後に、無線周波数チップ を有する無線周波数回路を印刷済みの各ラベル上に載置する工程を含む。 このように、ラベルの印刷後に無線周波数チップを載置することにより、印刷 機内にチップを通過させることの困難が解消される。この方法を実施するために は、従来の技術によって製造された厚さの非常に薄い無線周波数回路を使用する ことができる。この方法の主たる利点は、ラベル印刷機を既に持っているオペレ ータに、機材を完全に交換することを要求することなく、識別の確実性と信頼性 に関する性能向上に寄与する追加的機能を与えることができるということである 。 好ましくは、無線周波数チップをエンコードする工程は載置工程の次に行われ る。 特に好ましい実施態様においては、無線周波数回路は予め連続テープ上に供給 される。載置工程の際には、ラベルの形の無線周波数回路を連続テープから剥離 し、ラベルの一面上の所定の載置領域に順次に貼付する。 好ましくは、連続テープ上に供給される無線周波数回路は、予め接着剤で被覆 されている。しかし、ラベルの載置領域を予め接着剤で被覆することも可能であ る。 本発明のシステムのユーザやオペレータが表白する制約や要請に従い、無線周 波数はラベルの印刷面か、印刷面とは反対側の面に載置することができる。 バーコードの形で書き込んだ識別情報と無線周波数コードの形で書き込んだ識 別情報とは、オペレータの要請に応じて、同一、ほぼ同一、或いは更に、相補的 であることができる。 本発明の他の観点においては、本発明は、本発明の方法を用いて識別ラベルを 発行するシステムを提供するもので、このシステムは： ラベル上に識別情報を印刷する手段と、 識別情報を有する無線周波数チップをエンコードする手段、 とを備えてなる。 このシステムの特徴は、予め印刷された各ラベル上に無線周波数チップを有す る無線周波数回路を載置する手段を更に備えていることである。 本発明の他の特徴や効果は以下の記載から更に明らかとなろう。非限定的な実 施例に関する添付図面において： 図１は本発明のラベル発行システムの構成を模式的に示し； 図２は連続バンド上の無線周波数回路の供給の実施例を示し； 図３は本発明のシステムで製造したラベルの一例を模式的に示し； 図４は本発明の方法において実施する載置方法を模式的に示す。 次に、これらの図面を参照しながら、識別ラベル発行システムの特定の実施例 を説明する。 本発明の識別ラベル発行システム１は印刷モジュール２と載置・エンコード(符 号化)用モジュール３を有する。印刷モジュール２は、未使用ラベル２５（これ は繰り出し面２１に沿って繰り出される連続バンドの形で供給される）を収容す るマガジン２２と、駆動装置２３、２４と、印刷ヘッド２０と、印刷済みラベル の排出口２６とを備えている。この印刷モジュール２は実際には標準的なラベル 印刷機で構成することができる。 載置・エンコード用モジュール３は、印刷モジュール２から出る印刷済みラベ ルを受け取るように配置された入口３９と、駆動装置３３、３４と、載置装置３ ７と、無線周波数エンコードユニット３０と、ラベル分離機構３８と、印刷・エ ンコード済みのラベルの排出口３１とを備えている。 載置装置３７は、無線周波数チップを夫々有する一連の無線周波数回路を備え た連続テープ又はバンド１０のロール４の貯蔵ドラム３５と、載置後の連続バン ドの受け取りドラム３６と、載置ローラ４０（その外周面４１は印刷済みラベル の繰り出し面３２の直近に位置する）と、駆動機構（図示せず）を備えている。 ラベルを連続的に載置する従来の技術の説明については、例えば米国特許4,717, 438を参照することができる。 しかし、注意すべきことに、本発明のラベル発行方法は、本発明においては、 無線周波数回路の載置はラベル発行指令に引き続く要請に応じて、従って、不連 続的に行われる点において、従来技術の窃盗防止ラベル又は集積回路カードの工 業的製作方法とは区別されるものであり、速度と生産性の点で本質的に連続タイ プのものである前記従来方法とは異なるものである。 連続バンド１０は、図２に示したように、シリコーン又は同等の材料からなる 極めて薄い連続支持体１００上に、規則的に離間され適当な接着剤によってこの 支持体上に保持された一連の無線周波数回路１１０を備えている。無線周波数回 路１１０は、例えば３／１０ｍｍ程度の厚さの非常に薄いもので、それ自身の外 側面には予め接着剤層が塗布してある。無線周波数回路は、概略的には、柔軟な 材料からなるほぼ矩形のラベルも形を呈し、発振回路と無線周波数チップを備え ている。 本発明の方法によって形成されたラベル２００は、図３に示したように、例え ば明白な又はコード化された識別領域２２０とバーコード領域２１０とを有する 印刷領域２３０と、無線周波数チップを備えた無線周波数回路１１０を載置又は 接着によって支承するための載置領域２４０とを備えている。従って、光学的識 別と無線周波数識別との補完性を提供する識別ラベルが得られる。 予め印刷されたラベル２００上への無線周波数回路１１０の載置は図４に模式 的に示したように行うことができる。連続バンド１０は載置ローラ４０の回りに 駆動され、繰り出し面３２に沿って駆動されるラベル２００に対して押しつけら れる。最初は連続バンドに担持されていた無線周波数回路１１０は、ラベル１１ ０の外側面とほぼ接線方向に接触した時には連続バンド１０から剥がれ、後者は 載置ローラ４０の後では繰り出し面３２に対し連続バンドの進入角度よりもかな り大きな角度をもって駆動される。次いで無線周波数回路１１０は載置領域２４ ０において反転状態でラベル２００に接着される。 また、ラベル２００の載置領域２４０の予備接着を想定することも可能であり 、この予備接着は各無線周波数回路又はラベルの外側面の予備接着と置換され、 或いは更にそれを補完する。 留意すべきことに、無線周波数回路は、技術的要請および／又はこれらのラベ ルのユーザの希望に応じて、ラベルの印刷面又は反対面に区別をつけることなく 接着することができる。更に、ラベルの第１面にラベルを印刷するべく配置され た印刷ヘッドを印刷モジュール内に備え、かつ、反対面に無線周波数回路を載置 するべく配置された載置装置を載置モジュール内に備えた、本発明のシステムを 提供することができる。また、繰り出し面の両側に配置された２つの載置装置を 備えた載置モジュールを提供することができる。 本発明のシステムの第１実施態様においては、載置・エンコード用モジュール は独立とし、既存の印刷モジュールの出口に配置することができる。第２実施態 様においては、載置・エンコード用モジュールは印刷機能と載置機能とエンコー ド機能を組み合わせた単一の構造内に含めることができる。 本発明によって得られた無線周波数チップ付きラベルを付した荷物は、次に、 チップからのメッセージを受け取りかつ読み取るための少なくとも１つのアンテ ナ手段を備えた門形フレームを一体的に若しくは上流に備えた仕分け装置内に通 過させることができる。この門形フレームは、また、チップ付きラベルが付して ない荷物のための他の担体（バーコード）の読み取り手段、および／又は、本発 明によって得られたラベルを付した荷物の二重読み取り手段（チップとバーコー ド）を備えることができる。この門形フレームは例えば１以上の仕分け分岐部を 制御する。 勿論、本発明は前述した実施例に限定されるものではなく、本発明の範囲を 逸脱することなくこれらの実施例に種々の設計変更を加えることができる。更に 、本発明は特定の無線周波数チップ技術と結合するものではない。また、ラベル や印刷領域および載置領域の寸法は任意である。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，Ｌ Ｕ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ， ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＧＭ，ＫＥ，ＬＳ，Ｍ Ｗ，ＳＤ，ＳＺ，ＵＧ，ＺＷ)，ＥＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＬ，ＡＭ ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ， ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，Ｅ Ｓ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＥ，ＧＨ，ＧＭ，ＧＷ，ＨＵ，ＩＤ ，ＩＬ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ， ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，Ｍ Ｇ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＳＬ， ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ，ＵＺ，Ｖ Ｎ，ＹＵ，ＺＷ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．識別ラベル（200）を発行する方法であって： ラベル（200）上に第１の識別情報（230）を印刷する工程と； 第２の識別情報を有する無線周波数チップ（111）をエンコードする工程、 とを含んでなり、 更に、前記印刷工程の後に、無線周波数チップ（111）を有する無線周波数回 路（110）を印刷済みの各ラベル（200）上に載置する工程を含むことを特徴とす る方法。 ２．無線周波数チップ（111）をエンコードする工程は載置工程の次に行われる ことを特徴とする請求項１に基づく方法。 ３．無線周波数回路（110）は予め連続テープ（10）上に供給されることを特徴 とする請求項１又は２に基づく方法。 ４．前記載置工程の際に、無線周波数回路（110）を連続テープ（10）から剥離 し、ラベル（200）の一面上の所定の載置領域（240）に順次に貼付することを特 徴とする請求項３に基づく方法。 ５．連続テープ（10）上に供給される無線周波数回路（110）は予め接着剤で被 覆されていることを特徴とする請求項４に基づく方法。 ６．ラベル（200）の載置領域（240）は予め接着剤で被覆されていることを特徴 とする請求項４又は５に基づく方法。 ７．無線周波数回路（110）はラベル（200）の印刷面に載置されることを特徴と する前記請求項のいづれかに基づく方法。 ８．無線周波数回路は印刷面とは反対側の面に載置されることを特徴とする請求 項１から６のいづれかに基づく方法。 ９．第１および第２の識別情報はほぼ同一であることを特徴とする前記請求項の いづれかに基づく方法。 １０．前記請求項のいづれかに基づく方法を用いて識別ラベルを発行するシステ ム（1）であって： ラベルの一方の面上の所定の印刷領域（230）に識別情報（210、220）を印刷 する手段（20）と； 識別情報を有する無線周波数チップ（111）をエンコードする手段（30）、 とを備えてなり、 更に、予め印刷された各ラベル（200）上に無線周波数チップ（111）を有する 無線周波数回路（110）を載置する手段（37）を備えていることを特徴とするシ ステム。 １１．前記無線周波数エンコード手段（30）は載置手段（37）の上流に配置され ていることを特徴とする請求項１０に基づくシステム（1）。 １２．前記載置手段（37）は、連続テープ（10）上に載置された無線周波数回路 （110）を貯蔵する手段（35）と、各無線周波数回路（110）をラベル（200）の 一面上の所定の載置領域（240）に順次に貼付する手段（40、41）とを有するこ とを特徴とする請求項１０又は１１に基づくシステム（1）。 １３．前記貼付手段はローラ（40）を備え、前記ローラの外周面（41）はラベル （200）の繰り出し面（32）の近傍に位置し、もって、連続テープ（10）に予め 担持された無線周波数回路（110）はローラ（40）の外周面（41）と前記ラベル （2 00）との間に係合した時にラベル（200）に対して押圧されることを特徴とする 請求項１２に基づくシステム（1）。 １４．前記載置手段は無線周波数回路（110）をラベルの印刷面とは反対側の面 に載置するべく構成されていることを特徴とする請求項１０から１３のいづれか に基づくシステム（1）。 １５．前記載置手段（37）とエンコード手段（30）は、ラベル印刷モジュール（ 2）の出口に配置された別個の載置・エンコード用モジュール（3）内に配置され ていることを特徴とする請求項１０から１４のいづれかに基づくシステム（1） 。