JP2001513684A

JP2001513684A - 髭剃り機構

Info

Publication number: JP2001513684A
Application number: JP53790298A
Authority: JP
Inventors: ミンチー、エム．ツェン; マイケル、ジェー．クウェイシアン
Original assignee: ザ、ジレット、カンパニー
Priority date: 1997-02-27
Filing date: 1998-02-26
Publication date: 2001-09-04
Anticipated expiration: 2018-02-26
Also published as: CZ292971B6; KR100476670B1; NO993800D0; WO1998038015A2; EP0952903B1; TW374056B; EP0952903A2; DE69807652T2; JP4020975B2; AU6341998A; NO324927B1; DE69807652D1; US6185822B1; ATE223280T1; PL335210A1; UA54498C2; AR011896A1; BR9807564A; TR199901859T2; CZ245099A3

Abstract

(57)【要約】髭剃り装置（１０）は、使用者の皮膚と接触する表面を有する複合材料（１４、２２）を含む。複合材料は隣接する、長さ方向に伸び、それぞれ髭剃り助剤を含む部分（４４、４６、４８）を含む。

Description

【発明の詳細な説明】髭剃り機構本発明は髭剃り機構に関するものである。湿式髭剃り機構では、皮膚を横切る剃刀刃の摩擦移動、毛髪の切断に要する力、および皮膚に予め存在する障害の刺激、の様なファクターが髭剃りの不快度を造り出すことがある。湿式髭剃り機構に関連する不快感および他の問題は、皮膚に髭剃り助剤(shaving aids)を塗布することにより緩和することができる。髭剃り助剤は、髭剃りの前、最中または後に塗布することができる。前および後に塗布する髭剃り助剤の使用には多くの問題が伴う。予め塗布する髭剃り助剤は、蒸発するか、または剃刀刃の反復行程により塗布箇所から運び去られることがある。後で塗布する髭剃り助剤は、髭剃りの際には皮膚上に存在せず、従ってそれらの塗布は、好ましくない効果を阻止するには遅過ぎる。その上、前塗布および後塗布髭剃り助剤の両方を塗布することは、髭剃り過程に余分な工程を加えることになる。髭剃り助剤を含む複合材料を剃刀刃に取り付けることにより、髭剃り助剤を剃刀刃の中に取り入れる方法が公知である。例えば、Rogers et al．の米国特許第５，１１３，５８５号明細書には、非水溶性マトリックス材料、水溶性の髭剃り助剤、および低分子量の放出促進剤を含む複合材料が開示されている。髭剃りの際に水に露出されると、水溶性の髭剃り助剤が複合材料から皮膚上に浸出する。放出促進剤も水に溶解し、水溶性髭剃り助剤が複合材料から放出されるのを促進する。本発明は湿式髭剃り機構を特徴とするものである。この機構は、１枚またはそれより多くの刃を含む刃部材、および刃部材の近くにある、皮膚と接触する外側部分を含む。髭剃り機構は、例えば、剃刀ハンドルに着脱できる様に設計された使い捨ての髭剃りカートリッジでも、刃が鈍ってきたら剃刀全体を一つの単位として廃棄する様に剃刀ハンドルと一体化された髭剃りヘッドでもよい。刃のエッジは皮膚と接触する部分と連係し、髭剃りの幾何学的構造を画成する。重要なのは、皮膚と接触する部分が、それぞれ髭剃り助剤を含む２個の隣接して露出した、長さ方向に伸びる部分を含む重合体状髭剃り助剤複合材料を含むことである。それぞれの部分に含まれる髭剃り助剤は、同一でも異なっていてもよい。複合材料は、例えば押し出した複合材料でよい。隣接して長さ方向に伸びる部分を有する髭剃り助剤複合材料には、多くのデザイン上の長所を与える。例えば、第一の部分が第二の部分よりも大量の非水溶性樹脂を含むのに対し、第二の部分が第一の部分よりも大量の髭剃り助剤を含むことができる。これによって、第一の部分は第二の部分を支持し、髭剃りの際に、崩壊したり、髭剃りの幾何学的構造を大幅に変化させたりすることなく、第二の部分が大量の髭剃り助剤を放出することができる。さらに、この配置により、相容性の無い髭剃り助剤同士を同じ髭剃り機構の中に取り入れることができる。例えば、一方の髭剃り助剤が、混合した時に他方の髭剃り助剤と化学的に反応する場合がある。同様に、ある髭剃り助剤が、他の髭剃り助剤も含む複合材料中にあまりにも大量に含まれる場合、複合材料の摩耗特性に好ましくない影響を与えることがある、あるいは、例えば他方の髭剃り助剤が潤滑性で水溶性の重合体である場合、複合材料により与えられる潤滑性が低減されることもある。また、一方の髭剃り助剤が、押出し工程の際に、第二の髭剃り助剤の分解を引き起こす様な高い処理温度を必要とする場合もある。これらの髭剃り助剤を複合材料の異なった部分に含むことにより、複合材料を各部分に対して異なった処理温度で共押出しすることができる。その上、２つの部分は複合材料に望ましい表面形状を与えることができる。例えば、これらの部分を丸くすることにより、複合材料上の皮膚と接触する表面を大きくすることができる。あるいは、一方の部分の露出した表面を第二の部分に対して僅かに***させることにより、第一部分の摩耗特性を強化することができる。本発明は、２個の隣接して露出した、長さ方向に伸びる部分を含み、それらの部分の一方が着色剤を含む髭剃り機構も提供するものである。第二の部分は、第一の部分と異なった色を有し、例えば、第二の部分は着色剤を含まないか、または第一部分に使用した着色剤と異なった着色剤を含むことができる。第一部分の着色剤は髭剃りの際に（例えば浸出により、または摩耗により）放出される。最初に使用する時、複合材料は好ましくは２つの位置間のコントラストにより縞状の外観を有する。これらの部分の一方または両方が髭剃り助剤を含むこともできる。本発明の他の特徴および利点は、本発明の好ましい実施態様の説明および請求項から明らかになるであろう。図１は、本発明の剃刀装置の全体図である。図２は、本発明の髭剃り助剤複合材料の全体図である。図３は、図２の複合材料の側面図である。図４は、本発明の第二の髭剃り助剤複合材料の全体図である。図５は、本発明の第三の髭剃り助剤複合材料の全体図である。図１に示す交換可能な髭剃りカートリッジ１０は、ここに参考として含める、本願と同じ譲受人に譲渡されたU.S.S.N．08/630,437（１９９６年４月１０日提出）に示された種類のカートリッジである。このカートリッジは、３枚の刃１８、ガード２０、および細長い挿入部材の形態にある縞状の固体重合体状髭剃り助剤複合材料２２を支持するハウジング１６を含む。髭剃り助剤組成物はカートリッジの後部にある開口部の中に固定されており、髭剃りの際に複合材料から放出されて髭剃り特性を改良する髭剃り助剤を含む。この特別な髭剃りカートリッジの後部に示してあるが、髭剃り助剤組成物は、髭剃り装置の皮膚と接触するどの部分にあってもよく、適当と考えられるどの様な大きさまたは形状に加工してもよい。例えば、複合材料は、ここに参考として含める米国特許第４，５８６，２２５号に記載されている髭剃り装置に取り入れることができる。図２および３に関して、髭剃り助剤複合材料１４は、長さ方向に伸びる部分４４、４６、および４８（それぞれ丸くなった葉の裂片の形状にある）を含み、それぞれ長さ方向に伸びる露出した表面を含む。複合材料１４は、部分４４および４８を接続し、必要に応じてカートリッジの噛合わせになる受入部分の中に複合材料を固定する役目も果たす接続部分４９も含む。部分４４および４８および接続部分４９は、同じ組成を有し、一緒に、部分４６の露出された面以外をすべて取り囲んでいる。これらの部分は部分４６に対する支持を与えることができる。部分４４、４６、および４８は、それぞれ例えば長さが１．２０インチ〜１．３５インチ（より好ましくは１．２５インチ〜１．２７５インチ）、幅が０．０７インチ〜０．１１インチ（より好ましくは０．０８５インチ〜０．０９５インチ）でよい。部分４４、４６、および４８はそれぞれ非水溶性重合体（必要に応じて異なった量で）、および髭剃り助剤を含む。これらの部分は同じ髭剃り助剤または異なった髭剃り助剤を含むことができる。一実施態様では、部分４４および４８が同等で、同じ髭剃り助剤を含むのに対し、部分４６は異なった髭剃り助剤を、必要に応じて部分４４および４８に含まれるものと同じ髭剃り助剤との組合せで、含む。各部分は、他の通常の髭剃りおよび複合材料成分、例えば低分子量の水溶性放出促進剤、例えばポリエチレングリコール（例えば１〜１０重量％）、水で膨潤し得る放出促進剤、例えば架橋ポリアクリル樹脂（例えば２〜７重量％）、着色剤、酸化防止剤、および保存剤、を含むこともできる。水溶性放出促進剤は、ここに参考として含める米国特許第５，１１３，５８５号明細書に記載されている。水で膨潤し得る放出促進剤は、ここに参考として含める、本願と同じ譲受人に譲渡されたU.S.S.N．08/121,153（１９９３年９月１３日提出）に記載されている。着色剤を含む部分は、髭剃りの際に着色剤を放出し、その部分の摩耗に応答して色を変える様に設計することができる。一つの部分は、例えば約０．１〜約５．０重量％（好ましくは約０．５〜３重量％）の着色剤を含むことができる。使用することができる適当な非水溶性重合体としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ブタジエンスチレン共重合体（例えば中および高衝撃性ポリスチレン）、ポリアセタール、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体、エチレン酢酸ビニル共重合体およびブレンド、例えばポリプロピレン／ポリエステルブレンド、がある。好ましくは、各部分は約５〜５０重量％、より好ましくは約１５〜４０重量％、最も好ましくは約２０〜３５重量％、の非水溶性重合体を含む。より好ましい非水溶性重合体は、ポリスチレン、好ましくは一般用ポリスチレン、例えばBASF 2824、または高衝撃性ポリスチレン（すなわちポリスチレン−ブタジエン）、例えばMobil 4324、である。この部分は、製造中および使用中の両方で十分な機械的強度を得るために、十分な量の非水溶性重合体を含むべきである。髭剃り助剤は、髭剃り性能を向上させる物質である。髭剃り助剤、例えば髭剃りの快適性を改善する（例えば皮膚を潤滑させることにより、髭剃り効率が向上する、髭を調整する、または皮膚を調整することができる。髭剃り助剤の例には、潤滑性水溶性重合体、例えばポリエチレンオキシド、ポリビニルピロリドン、ポリアクリルアミド、ヒドロキシプロピルセルロース、ポリビニルイミダゾリン、およびポリメタクリル酸ヒドロキシエチル、髭軟化剤、油、例えばシリコーン油および鉱油、皮膚の回復を促進するか、または出血を止める物質、精油、例えばメントール、オイゲノール、ユーカリプトール、サフロール、およびサリチル酸メチル、濯ぎ助剤、不揮発性冷却剤、皮膚温和剤とシクロデキストリンの包接複合体、香料、ビタミンＥ（ビタミンＥの一般的な形態、例えばビタミンＥ酢酸塩を含む）ビタミンＡおよびＢ−カロテン、パンテノールおよびアロエ、止痒剤／刺激抑制剤、殺菌剤／角質溶解剤、炎症防止剤、収斂薬がある。所望の特性を得るには、十分な髭剃り助剤を含むべきである。一つの部分は、例えば約２０〜約８０重量％、より好ましい約４０〜約７５重量％、の潤滑性水溶性重合体を含むことができる。一つの部分は、例えば約０．０１〜約５．０重量％、より好ましくは約０．０５〜約１．０重量％、のビタミンＥ（またはビタミンＥの一般形態）も含むことができる。好ましい潤滑性水溶性重合体はポリエチレンオキシドである。より好ましいポリエチレンオキシドは、一般的にPOLYOX（Union Carbide Corporationから市販）またはALKOX（Meisei Chemical Works、日本国京都から市販）と呼ばれている。ポリエチレンオキシドは好ましくは分子量が約１００，０００〜６百万、最も好ましくは約３００，０００〜５百万、である。最も好ましいポリエチレンオキシドは、約４０〜８０％の、平均分子量が約５百万のポリエチレンオキシド（例えばPOLYOX COAGULANT）および約６０〜２０％の、平均分子量が約３００，０００のポリエチレンオキシド（例えばPOLYOX WSR-N-750）の混合物を含んでなる。ポリエチレンオキシド混合物は、約１０重量％までの低分子量（すなわちＭＷ＜１０，０００）ポリエチレングリコール、例えばPEG-100、を含むのが有利である。髭剃り助剤複合材料は、射出成形および押出しを含むいずれかの適当な方法により製造できるが、押出しが好ましい。好ましい髭剃り助剤複合材料を以下に説明する。部分４４および４８（および接続部分４９）はそれぞれの例で同じである。一髭剃り助剤複合材料は中央の青色部分（４６）を含み、他は中央の緑色部分（４６）を含む。中央部分中の着色剤は、髭剃りの際に、一般的に徐々に摩耗するためにその部分から放出され、それによって色の変化により、中央部分に本来含まれていた髭剃り助剤が最早放出されないことを示す。部分４４、４６、および４８が丸くなった葉の裂片の形状にあり、部分４４と４６および４６と４８の接合部にかなりの窪みがあるので、この髭剃り助剤複合材料は、例えば皮膚と接触する平らな表面を有する髭剃り助剤複合材料よりも、皮膚と接触する表面積がより大きくなる。これによって皮膚に対する潤滑性が増加し、部分４６が摩滅するのに要する時間を短縮することができる。部分４４および４８の露出した表面に対して部分４６の露出した表面が***していることも、部分４６の摩滅速度を高くする。髭剃り助剤複合材料に使用する成分は下記表の左側の第一欄に記載する通りである。部分４４および４８および接続部分４９における各成分の量は第二欄に記載する通りである。第三および第四欄は、中央の青色部分（４６）を含む髭剃り助剤複合材料に使用する成分の量的範囲を示すものである。第五および第六欄は、中央の緑色部分（４６）を含む髭剃り助剤複合材料に使用する成分の量的範囲を示すものである。 ¹高衝撃性ポリスチレン（例えばMobil 4324）も使用できる。² ビタミンＥ液体（Hoffman-LaRocheから）を粉末化したN750の上にスプレー（含有量４％）³ Ｔｉ０₂（白色）を含むポリスチレン系着色濃縮物、（Coz Corp．から）⁴ 酸化防止剤（Ciba Geigyから）⁵ ポリスチレン系着色濃縮物(T-Green)（Coz Corp．から）⁶ ポリスチレン系着色濃縮物(GN-Blue)（Coz Corp．から）好ましい髭剃り助剤複合材料は下記の組成を有する髭剃り助剤複合材料は、当業者には公知の通常の共押出しまたは成形方法により製造することができる。例えば、複合材料の成分を、２基の分離した、それぞれ加熱シリンダー、ポンプ輸送スクリュー、そのスクリュー用のモーター駆動装置、および系全体の制御機構からなる、融解／ポンプ輸送（プラスチック押出機）装置により供給することができる。複合材料の材料は粉末形態でそれぞれの押出機（例えばDavis Standard製の短軸型）に供給する。押出機は同じ、または異なった速度および同じ、または異なった温度で運転することができる。各押出機のシリンダー温度は、３つの区域で３２５°Ｆから３７５°Ｆに傾斜させることができ、ダイ／シリンダー接続部における第四ヒーターも３７５°Ｆに設定することができ、ダイにおける第五ヒーターは３７５°Ｆ〜４００°Ｆでよい。凹凸を付けた溶接部を介して、各成分の溶融流を一つに合わせ、複合材料を形成する。部分４６は、ダイヘッド中の精確に機械加工した経路を通して部分（４４、４８、および４９の組合せ）の上に精確に配置することができる。２種類の溶融材料は、異なった組成を有するので、できるだけ後の時点で一つに合わせてからダイを出る様にする。両方の材料は、最終製品の大きさおよび形状に近い大きさおよび形状でダイヘッドから出る。最終的な寸法は、押出し物が冷却する時に、一連の成形ローラーを使用して達成する。複合材料は一般的に毎分５０フィートの速度で押し出す。組み合わせた溶融材料をダイヘッドから寸法調整／冷却装置の中に、その断面積が常に一定になる様に、一定速度で引き取る。乾燥冷風浴中で溶融材料を最早曲がらなくなるまで冷却させる。冷却後、複合材料を適当な長さに切断し、剃刀カートリッジに取り付けることができる。髭剃り助剤複合材料の他の例は、部分４４、４８、および接続部分４９に同じ組成物を含み、中央部分（４６）は約９０％の、部分４４および４８に使用した組成物に加えて、下記の成分を含む。例Ａ−−１％青色顔料および１０％アロエ例Ｂ−−１％青色顔料および１０％メントール例Ｃ−−１０％Frescolat（メントール類似体）例Ｄ−−１０％鉱油／ビタミンＥ例Ｅ−−１０％シリコーン液1401 例Ｆ−−５％ビタミンＥおよび５％パンテノール例Ｇ−−１０％Triclosan DP300（殺菌剤）他の例では、部分４４および４８は、上記の組成を有する。中央部分は、部分４４および４８に使用した組成物（％組成物）に加えて、下記の追加成分を含む。例Ｈ−−９５％組成物および５％Triclosan DP300 例Ｉ−−９３％組成物および６％メントールおよび１％シリコーン共重合体例Ｊ−−９４％組成物および６％メントール例Ｋ−−８５％組成物および１０％ポリエチレンオキシド（部分４４に以前に使用した６０：４０Polyoxブレンド）および５％Salsorb 別の例では、中央部分４６が８０％Polyox（部分４４に以前に使用した６０：４０Polyoxブレンド）および２０％ナイロン１２からなることができる。別の例では、中央部分４６が下記の成分を含むことができる。例Ｌ−−８０％Polyox（部分４４に以前に使用した６０：４０Polyoxブレンド）および１４％ポリスチレンおよび３％PEG 1OOおよび３％ＰＶＡ例Ｍ−−７０％無定形ナイロン(Zytel 330)および３０％Polyox（６０／４０）例Ｎ−−７７．７５％（部分４４に以前に使用した６０：４０Polyoxブレンド）および１０％PEG 1OOおよび０．２５％Irganoxおよび２％緑色顔料および１０％ビタミンＥ他の実施態様は請求項の範囲内である。例えば、図４に関して、楔形髭剃り助剤複合材料５６は、長さ方向に伸びる部分５８、６０、および６２を含み、それぞれが長さ方向に伸びる露出表面を含む。髭剃り助剤複合材料５６は、接続部分６４も含む。部分５８、６０、６２、および６４は、例えばそれぞれ部分４４、４６、４８、および４９と同じ組成を有することができ、通常の共押出しまたは成形技術により製造することができる。髭剃り助剤複合材料５６は、髭剃りカートリッジ、例えばAtra^Rに使用されている髭剃りカートリッジに、複合材料をカートリッジ中の窪みに接着することにより、取り付けることができる。あるいは、図５に関して、楔形髭剃り複合材料６４は、２個の長さ方向に伸びる部分６６および６８を含むことができる。部分６６は９０％組成物、１％青色顔料、および１０％メントールまたはアロエを含むことができる。部分６８は、少量の白色顔料を含む１００％組成物を含むことができる。図２および３に示す髭剃り助剤複合材料は、２個の長さ方向に伸びる部分だけを含むこともできる。

【手続補正書】特許法第１８４条の８第１項【提出日】平成１１年５月６日（１９９９．５．６）【補正内容】隣接して長さ方向に伸びる部分を有する髭剃り助剤複合材料には、多くのデザイン上の長所を与える。例えば、第一の部分が第二の部分よりも大量の非水溶性樹脂を含むのに対し、第二の部分が第一の部分よりも大量の髭剃り助剤を含むことができる。これによって、第一の部分は第二の部分を支持し、髭剃りの際に、崩壊したり、髭剃りの幾何学的構造を大幅に変化させたりすることなく、第二の部分が大量の髭剃り助剤を放出することができる。さらに、この配置により、相容性の無い髭剃り助剤同士を同じ髭剃り機構の中に取り入れることができる。例えば、一方の髭剃り助剤が、混合した時に他方の髭剃り助剤と化学的に反応する場合がある。同様に、ある髭剃り助剤が、他の髭剃り助剤も含む複合材料中にあまりにも大量に含まれる場合、複合材料の摩耗特性に好ましくない影響を与えることがある、あるいは、例えば他方の髭剃り助剤が潤滑性で水溶性の重合体である場合、複合材料により与えられる潤滑性が低減されることもある。また、一方の髭剃り助剤が、押出し工程の際に、第二の髭剃り助剤の分解を引き起こす様な高い処理温度を必要とする場合もある。これらの髭剃り助剤を複合材料の異なった部分に含むことにより、複合材料を各部分に対して異なった処理温度で共押出しすることができる。その上、２つの部分は複合材料に望ましい表面形状を与えることができる。例えば、これらの部分を丸くすることにより、複合材料上の皮膚と接触する表面を大きくすることができる。あるいは、一方の部分の露出した表面を第二の部分に対して僅かに***させることにより、第一部分の摩耗特性を強化することができる。本発明は、２個の隣接して露出した、長さ方向に伸びる部分を含み、それらの部分の一方が着色剤を含む髭剃り機構も提供するものである。第二の部分は、第一の部分と異なった色を有し、例えば、第二の部分は着色剤を含まないか、または第一部分に使用した着色剤と異なった着色剤を含むことができる。第一部分の着色剤は髭剃りの際に（例えば浸出により、または摩耗により）放出される。最初に使用する時、複合材料は好ましくは２つの部分間のコントラストにより縞状の外観を有する。これらの部分の一方または両方が髭剃り助剤を含むこともできる。【手続補正書】【提出日】平成１３年２月１５日（２００１．２．１５）【補正内容】（１）請求の範囲を別紙の通りに補正する。（２）明細書第３頁第２〜４行「あるいは、・・・強化することができる」を、「あるいは、一方の部分の露出した表面を他の部分に対して僅かに***させることにより、ひとつの部分の摩耗特性を強化することができる。」と補正する。請求の範囲１．刃部材および前記刃部材の近くにある、皮膚と接触する部分を含んでなり、前記皮膚と接触する部分が、第一髭剃り助剤を含む第一の露出した長さ方向に伸びる部分と、隣接する、第二の髭剃り助剤を含む第二の露出した長さ方向に伸びる部分とを包含する固体重合体状髭剃り助剤複合材料を含んでなり、前記第一の露出した長さ方向に伸びる部分が、前記第二の露出した長さ方向に伸びる部分とは異なった組成を有することを特徴とする湿式髭剃り機構。２．前記第一の髭剃り助剤および前記第二の髭剃り助剤が同一である、請求項１に記載の髭剃り機構。３．前記第一の髭剃り助剤が前記第二の髭剃り助剤と異なる、請求項１に記載の髭剃り機構。４．前記第一の髭剃り助剤が前記第二部分と非相容性である、請求項１に記載の髭剃り機構。５．前記第二部分が、前記第一部分に含まれる量の前記第一の髭剃り助剤を含む場合、前記第一の髭剃り助剤が前記第二部分の構造的一体性に悪影響を及ぼすことがある、請求項１に記載の髭剃り機構。６．前記第一部分が第一の非水溶性重合体をさらに含んでなり、前記第二部分が第二の非水溶性重合体をさらに含んでなる、請求項１、２または３に記載の髭剃り機構。７．前記第一の非水溶性重合体および前記第二の非水溶性重合体が、独立して、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ブタジエンスチレン共重合体、ポリアセタール、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体、およびエチレン酢酸ビニル共重合体からなる群から選択される、請求項６に記載の髭剃り機構。８．前記第一の非水溶性重合体および前記第二の非水溶性重合体が、独立して、ポリスチレン、およびブタジエンスチレン共重合体からなる群から選択される、請求項６に記載の髭剃り機構。９．前記第一の髭剃り助剤が潤滑性の水溶性重合体を含んでなる、請求項１、６、７または８に記載の髭剃り機構。１０．前記水溶性重合体がポリエチレンオキシドを含んでなる、請求項９に記載の髭剃り機構。１１．前記第一の髭剃り助剤および前記第二の髭剃り助剤が、独立して、ポリエチレンオキシド、ポリビニルピロリドン、ポリアクリルアミド、ヒドロキシプロピルセルロース、ポリビニルイミダゾリン、およびポリメタクリル酸ヒドロキシエチル、髭軟化剤、油、例えばシリコーン油および鉱油、皮膚の回復を促進するか、または出血を止める物質、精油、例えばメントール、オイゲノール、ユーカリプトール、サフロール、およびサリチル酸メチル、濯ぎ助剤、不揮発性冷却剤、皮膚温和剤とシクロデキストリンの包接複合体、香料、ビタミンＥ、ビタミンＡおよびＢ−カロテン、パンテノールおよびアロエ、止痒剤／刺激抑制剤、殺菌剤／角質溶解剤、炎症防止剤、および収斂薬からなる群から選択される、請求項１に記載の髭剃り機構。１２．前記第一の髭剃り助剤が前記第二の髭剃り助剤とは異なり、前記第一部分が、前記第一の髭剃り助剤に加えて、第二の髭剃り助剤と同じさらなる髭剃り助剤を含む、請求項６に記載の髭剃り機構。１３．前記さらなる髭剃り助剤および前記第二の髭剃り助剤が、それぞれポリエチレンオキシドを含んでなる、請求項１２に記載の髭剃り機構。１４．前記第一の髭剃り助剤がビタミンＥまたはアロエを含んでなる、請求項１に記載の髭剃り機構。１５．前記第一の髭剃り助剤および前記第二の髭剃り助剤が、それぞれポリエチレンオキシドを含んでなる、請求項７に記載の髭剃り機構。１６．前記第二部分が前記第一部分と異なった色であり、前記髭剃り助剤複合材料が前記第一部分および前記第二部分の間のコントラストにより縞状の外観を有する、請求項１〜１５のいずれか１項に記載の髭剃り機構。１７．前記髭剃り助剤複合材料が、前記第一部分に隣接して、第三の髭剃り助剤を含む、第三の露出した長さ方向に伸びる部分をさらに含んでなり、前記第一部分が前記第二部分および第三部分の間に位置する、請求項１に記載の髭剃り機構。１８．前記第三部分と前記第二部分が同じ組成を有する、請求項１７に記載の髭剃り機構。１９．前記第三の髭剃り助剤と前記第二の髭剃り助剤が同じである、請求項１７に記載の髭剃り機構。２０．前記第一部分が、前記第二部分および前記第三部分よりも多量の髭剃り助剤を含有する、請求項１７に記載の髭剃り機構。２１．前記第一の髭剃り助剤、前記第二の髭剃り助剤、および前記第三の髭剃り助剤が、それぞれポリエチレンオキシドを含んでなる、請求項１７、１８，１９または２０に記載の髭剃り機構。２２．前記第一の髭剃り助剤が、前記第二の髭剃り助剤および第三の髭剃り助剤と異なる、請求項１７に記載の髭剃り機構。２３．前記第一部分が、前記第一の髭剃り助剤に加えて、第二の髭剃り助剤および第三の髭剃り助剤と同じさらなる髭剃り助剤を含む、請求項６に記載の髭剃り機構。２４．前記さらなる髭剃り助剤および前記第二の髭剃り助剤および前記第三の髭剃り助剤が、それぞれポリエチレンオキシドを含んでなる、請求項１２に記載の髭剃り機構。２５．前記第一の髭剃り助剤がビタミンＥまたはアロエを含んでなる、請求項２４に記載の髭剃り機構。２６．前記髭剃り助剤複合材料が、前記第一部分の下に伸びて前記第二部分および前記第三部分と接合する接合部分を有している、請求項１７〜２５のいずれか１項に記載の髭剃り機構。２７．前記第一部分、前記第二部分、前記第三部分、および接合部分がそれぞれ非水溶性重合体を含んでなる、請求項２６に記載の髭剃り機構。２８．前記非水溶性重合体が、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ブタジエンスチレン共重合体、ポリアセタール、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体、およびエチレン酢酸ビニル共重合体からなる群から選択される、請求項２７に記載の髭剃り機構。２９．前記接合部分、前記第二部分、および前記第三部分が同じ組成を有する、請求項２８に記載の髭剃り機構。３０．前記第一部分が、髭剃りの際に前記第一部分が徐々に摩耗することにより放出され、前記髭剃り助剤が使い切られたことを示す着色剤をさらに含む、請求項１〜２９のいずれか１項に記載の髭剃り機構。３１．前記第一部分および前記第二部分がそれぞれ、約１．２０インチ〜１．３０インチの長さを有する、請求項１〜３０のいずれか１項に記載の髭剃り機構。３２．前記第一部分および前記第二部分がそれぞれ、約０．０２インチ〜０．０４インチの幅を有する、請求項１〜３１のいずれか１項に記載の髭剃り機構。３３．前記髭剃り複合材料が押し出された複合材料である、請求項１〜３２のいずれか１項に記載の髭剃り機構。３４．前記第一部分が約１０〜約４０重量％の前記非水溶性重合体、および約２０〜約８０重量％の前記ポリエチレンオキシドを含んでなり、前記第二部分および存在する場合には前記第三が、それぞれ約１５〜約４０重量％の前記非水溶性重合体および約２０〜約８０重量％の前記ポリエチレンオキシドを含んでなる、請求項１〜３３のいずれか１項に記載の髭剃り機構。３５．前記第二部分が、前記第一部分よりも多量の髭剃り助剤を含んでなる、請求項１５に記載の髭剃り機構。３６．前記第二部分が前記第一部分に比べて***している、請求項１５に記載の髭剃り機構。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＧＭ，ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＺ，ＵＧ，ＺＷ)，ＥＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＥ，ＧＨ，ＧＭ，ＧＷ，ＨＵ，ＩＤ，ＩＬ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＳＬ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ，ＹＵ，ＺＷ

Claims

【特許請求の範囲】１．刃部材および前記刃部材の近くにある、皮膚と接触する部分を含んでなり、前記皮膚と接触する部分が、第一髭剃り助剤を含む第一の露出した長さ方向に伸びる部分と、隣接する、第二髭剃り助剤を含む第二の露出した長さ方向に伸びる部分とを包含する固体重合体状髭剃り助剤複合材料を含んでなり、前記第一の露出した長さ方向に伸びる部分が、前記第二の露出した長さ方向に伸びる部分とは異なった組成を有することを特徴とする湿式髭剃り機構。２．前記第一髭剃り助剤および前記第二髭剃り助剤が同一である、請求項１に記載の髭剃り機構。３．前記第一髭剃り助剤が前記第二髭剃り助剤と異なる、請求項１に記載の髭剃り機構。４．前記第一髭剃り助剤が前記第二部分と非相容性である、請求項１に記載の髭剃り機構。５．前記第二部分が、前記第一部分に含まれる量の前記第一髭剃り助剤を含む場合、前記第一髭剃り助剤が前記第二部分の構造的一体性に悪影響を及ぼすことがある、請求項１に記載の髭剃り機構。６．前記第一部分が第一の非水溶性重合体をさらに含んでなり、前記第二部分が第二の非水溶性重合体をさらに含んでなる、請求項１に記載の髭剃り機構。７．前記第一の非水溶性重合体および前記第二の非水溶性重合体が、独立して、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ブタジエンスチレン共重合体、ポリアセタール、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体、およびエチレン酢酸ビニル共重合体からなる群から選択される、請求項６に記載の髭剃り機構。８．前記第一部分が着色剤をさらに含む、請求項１に記載の髭剃り機構。９．前記第一髭剃り助剤が潤滑性の水溶性重合体を含んでなる、請求項１に記載の髭剃り機構。１０．前記水溶性重合体がポリエチレンオキシドを含んでなる、請求項８に記載の髭剃り機構。１１．前記第一部分が非水溶性重合体をさらに含んでなる、請求項１０に記載の髭剃り機構。１２．前記第一髭剃り助剤および前記第二髭剃り助剤が、独立して、ポリエチレンオキシド、ポリビニルピロリドン、ポリアクリルアミド、ヒドロキシプロピルセルロース、ポリビニルイミダゾリン、およびポリメタクリル酸ヒドロキシエチル、髭軟化剤、油、例えばシリコーン油および鉱油、皮膚の回復を促進するか、または出血を止める物質、精油、例えばメントール、オイゲノール、ユーカリプトール、サフロール、およびサリチル酸メチル、濯ぎ助剤、不揮発性冷却剤、皮膚温和剤とシクロデキストリンの包接複合体、香料、ビタミンＥ、ビタミンＡおよびＢ−カロテン、パンテノールおよびアロエ、止痒剤／刺激抑制剤、殺菌剤／角質溶解剤、炎症防止剤、および収斂薬からなる群から選択される、請求項１に記載の髭剃り機構。１３．前記第二髭剃り助剤がポリエチレンオキシドを含んでなり、前記第一髭剃り助剤がビタミンＥを含んでなる、請求項１に記載の髭剃り機構。１４．前記第二髭剃り助剤がポリエチレンオキシドを含んでなり、前記第一髭剃り助剤がアロエを含んでなる、請求項１に記載の髭剃り機構。１５．前記第一髭剃り助剤がポリエチレンオキシドをさらに含んでなる、請求項１３または１４に記載の髭剃り機構。１６．前記髭剃り助剤複合材料が、前記第一部分に隣接して、第三の髭剃り助剤を含む、第三の露出した長さ方向に伸びる部分をさらに含んでなる、請求項１に記載の髭剃り機構。１７．前記第二髭剃り助剤および前記第三髭剃り助剤がポリエチレンオキシドを含んでなり、前記第一髭剃り助剤がビタミンＥを含んでなる、請求項１６記載の髭剃り機構。１８．前記第二髭剃り助剤および前記第三髭剃り助剤がポリエチレンオキシドを含んでなり、前記第一髭剃り助剤がアロエを含んでなる、請求項１６記載の髭剃り機構。１９．前記第一髭剃り助剤がポリエチレンオキシドをさらに含んでなる、請求項１７または１８に記載の髭剃り機構。２０．前記第一部分、前記第二部分、および前記第三部分がそれぞれ、非水溶性重合体をさらに含んでなる、請求項１９記載の髭剃り機構。２１．前記第一部分が約１０〜約４０重量％の前記非水溶性重合体、約２０〜約８０重量％の前記ポリエチレンオキシド、および約０．５〜約２重量％の前記ビタミンＥおよび／またはアロエを含んでなり、前記第二部分および前記第三がそれぞれ約１５〜約４０重量％の前記非水溶性重合体および約２０〜約８０重量％の前記ポリエチレンオキシドを含んでなる、請求項２０記載の髭剃り機構。２２．前記非水溶性重合体が、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ブタジエンスチレン共重合体、ポリアセタール、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体、およびエチレン酢酸ビニル共重合体からなる群から選択される、請求項２１に記載の髭剃り機構。２３．前記第二部分および前記第三部分が前記第一部分を支持する、請求項１６に記載の髭剃り機構。２４．前記第一部分が、髭剃りの際に放出される着色剤をさらに含む、請求項１６に記載の髭剃り機構。２５．前記第二部分および前記第三部分が、髭剃りの際に放出される着色剤をさらに含む、請求項１６に記載の髭剃り機構。２６．前記髭剃り助剤複合材料が、前記第一部分の下に伸び、前記第二部分および前記第三部分を接続する接続部分を含む、請求項１６に記載の髭剃り機構。２７．前記接続部分、前記第二部分、および前記第三部分が同じ組成を有する、請求項２６に記載の髭剃り機構。２８．前記第一部分および前記第二部分が同じ長さを有する、請求項１に記載の髭剃り機構。２９．前記第一部分および前記第二部分がそれぞれ、約１．２０インチ〜１．３０インチの長さを有する、請求項１に記載の髭剃り機構。３０．前記第一部分および前記第二部分がそれぞれ、約０．０２インチ〜０．０４インチの幅を有する、請求項１に記載の髭剃り機構。３１．前記髭剃り複合材料が押し出された複合材料である、請求項１に記載の髭剃り機構。３２．刃部材および前記刃部材の近くにある、皮膚と接触する部分を含んでなり、前記皮膚と接触する部分が、第一の露出した長さ方向に伸びる部分を含む髭剃り助剤複合材料と、隣接する、第二の露出した長さ方向に伸びる部分とを含んでなり、前記第一部分、前記第二部分、または両方が髭剃り助剤を含んでなり、前記第一部分、前記第二部分、または両方が、髭剃りの際に放出される着色剤を含んでなることを特徴とする湿式髭剃り機構。