JP2001512307A - プロエキセンジンをコードするポリヌクレオチドならびにその作製方法および使用 - Google Patents

プロエキセンジンをコードするポリヌクレオチドならびにその作製方法および使用

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Abstract

(57)【要約】 エキセンジン4はアメリカドクトカゲ(Gila monster)毒液より最初に単離された生物学的に活性なペプチドである。本発明は、エキセンジンおよび新規ペプチドを含むプロエキセンジンペプチドをコードするポリヌクレオチド、ならびに単離された又は組換え体のプロエキセンジンペプチドを包含する。本発明はまた、そのようなペプチドを特異的に認識する抗体をも含む。

Description

【発明の詳細な説明】 プロエキセンジンをコードするポリヌクレオチド ならびにその作製方法および使用発明の分野 本発明は分子生物学の分野におけるものである。より具体的には、本発明はク ローン化された遺伝子、ならび診断、治療および関連用途におけるそれら遺伝子 の使用に関する。発明の背景 哺乳動物GLP-1に対して52%同一性を示す新規ペプチドのトカゲ毒液からの単 離は、エキセンジン(exendin)4と命名されたこのタンパク質の生物学的特性を 調べる研究を促した(Eng.ら,(1992)J.Biol.Chem.267,7402-7405)。合成 エキセンジン4を用いた実験は、このペプチドが哺乳動物GLP-1と類似の生物学 的活性を共有する証拠を提供した。エキセンジン4および末端切断型GLP-1[7-36 ]-アミドは、モルモット腺房細胞調製物におけるcAMPレベルを増大させた(Raufm anら,1992,J.Biol.Chem.267,21432-21437)。そして次に、エキセンジン4 はGLP-1受容体に結合し、グルコース依存性インスリン分泌を刺激し、培養され た島細胞系においてcAMP蓄積およびインスリン遺伝子発現の両方をin vitroで増 大させることが示された(Gokeら,1993,J.Biol.Chem.268,19850-19855)。 全長エキセンジン4(1-39)はGLP-1の強力なアゴニストであるが、末端切断型エ キセンジン4(9-39)NH3は、エキセンジン4およびGLP-1両者の競合的アンタゴニ ストである(Raufman,1996,Regulatory Peptides 61:1-18)。エキセンジンのイ ンスリン向性(insulinotropic)な、GLP-1に類似した特性は、このトカゲ・ペプ チドもまた糖尿病患者の治療に有用であるかもしれないことを示唆する。発明の概要 爬虫類エキセンジンをコードするポリヌクレオチドが単離され、特徴づけられ た。驚くべきことに、単離されたポリヌクレオチドは、エキセンジンのアミノ末 端に融合した新規な47アミノ酸ペプチド(47アミノ酸ENTP)をコードするプロエキ センジン(proexendin)多面性(pleiotropic)ペプチドをコードしていた。ENTP の最初の23個のアミノ酸は共通シグナルペプチド配列を形成する。新規ペプチド とエキセンジンの間の融合点には、共通ジペプチジルペプチダーゼ開裂部位が存 在する。この部位での開裂は、残基46および47からなる2merおよびエキセンジ ン4を切断する。さらに、推定されるエキセンジンコード配列のカルボキシル末 端に付加的なグリシン残基が見いだされた。この付加的なグリシン残基は、おそ らくエキセンジン4の翻訳後プロセシングおよびカルボキシル末端アミド化の間 に開裂される。 したがって、本発明はプロエキセンジンをコードするポリヌクレオチドを提供 する。1つの実施形態において、本発明はトカゲ・エキセンジン4ペプチドおよ び47アミノ酸エキセンジンN末端ペプチド(47アミノ酸ENTP)をコードするポリヌ クレオチドを提供する。関連する態様において、本発明は47アミノ酸ENTPをコー ドするポリヌクレオチドを提供する。さらに別の関連する態様において、本発明 は23アミノ酸分泌シグナルペプチドおよび22アミノ酸ENTPをコードするポリヌク レオチドを提供する。 本発明の態様においては、プロエキセンジンポリヌクレオチドおよびその断片 は、構造的に関連したポリヌクレオチドおよび種相同体を同定するための更なる 遺伝子クローニングに使用される。本発明の関連する態様においては、プロエキ センジンのアンチセンス版をコードするポリヌクレオチドおよびその断片が得ら れ、プロエキセンジンの発現を調節するのに用いられる。したがって、本発明は その1態様においてトカゲ・プロエキセンジンをコードするポリヌクレオチドま たはその相補体にハイブリダイズするポリヌクレオチドを提供する。好ましくは 、そのようなポリヌクレオチドは中程度にストリンジェントな条件下でハイブリ ダイズし、かつ機能的に等価な遺伝子産物をコードする。本発明の更に別な態様 に おいては、トカゲ・プロエキセンジンをコードするポリヌクレオチドまたはその 相補体とストリンジェントな条件下でハイブリダイズするポリヌクレオチドが提 供される。 本発明の別な態様においては、プロエキセンジンによってコードされるペプチ ドは、宿主細胞における組換え産生の産物として提供される。関連する態様にお いては、プロエキセンジンcDNAを発現する組換え宿主細胞、およびプロエキセン ジンによってコードされるペプチドをコードするポリヌクレオチドが選択された 宿主細胞において機能する発現制御配列に連結されている発現構築物が提供され る。 本発明の別な態様においては、実質的に精製された新規なエキセンジンN末端 プチドおよび実質的に精製されたエキセンジン4(1-40)が提供される。さらに別 の態様において、本発明は、例えばプロエキセンジンレベルが変化している状態 の診断に用いるための、45アミノ酸ENTP又は22アミノ酸ENTPに対する特異的抗体 を提供する。図面の簡単な説明 図1は492ポリヌクレオチド配列であり、この配列のヌクレオチド64-465はト カゲ・プロエキセンジン多面性ペプチドをコードしている。 図2はトカゲ・プロエキセンジン遺伝子産物の87アミノ酸配列である。破線は 新規なENTP配列、およびエキセンジンタンパク質の公表された配列と異なってい るプロエキセンジンカルボキシル末端領域を示している。発明の詳細な説明および好ましい実施形態 本発明はその1態様においてプロエキセンジンペプチドをコードするポリヌク レオチドに関する。そのようなポリヌクレオチドはRNAの形であってもよいし、 またはcDNA、ゲノムDNAおよび合成DNAを含むDNAの形であってもよい。 本発明の1実施形態においては、プロエキセンジン転写産物は図1のポリヌク レオチド配列の核酸64-465によってコードされる。この特定のプロエキセンジン ペプチドをコードする核酸は、トカゲ起源のcDNAであって、2個のペプチドをコ ードする1個の転写産物をコードしている。2個のペプチドとは、図2のアミノ 酸48-87として示される40アミノ酸ペプチドである(この点に注意すべきである )エキセンジン4ペプチド;および図2のアミノ酸46および47として示される共 通ジペプチジルペプチダーゼ開裂部位を介してエキセンジン4ペプチドのN末端 に連結している、図2のアミノ酸1-45として示される45アミノ酸ペプチドである 。さらに、転写産物のN末端に共通シグナルペプチド配列が見いだされ、これは 上記2個のコードされるペプチドが細胞から分泌されることを示している。した がって、45アミノ酸ENTPペプチドは、23アミノ酸シグナルペプチド配列および22 アミノ酸ENTPを含むものと思われる。グルカゴンおよびカルシトニン、等のペプ チドホルモンをコードする他のポリヌクレオチド配列との類推により、ENTPペプ チドはペプチドホルモンとしての生物学的活性を示すことが期待される。 本発明は、プロエキセンジンの哺乳動物相同体が存在するという発見にも部分 的に基づいている。後述の実施例に示すように、そのような相同体は少なくとも マウス心臓、骨格筋および膵臓において発現されている。この情報、ならびに種 々の異なる哺乳動物細胞(ヒト、モルモットおよびラットを含む)に対するエキ センジン4の実証された生物学的活性を考慮するならば、プロエキセンジン相同 体はあらゆる哺乳動物種において見いだされる可能性がある。 本発明のプロエキセンジンヌクレオチド配列は以下のものを含む。すなわち、 (a)図1に示すDNA配列;(b)図2に示すアミノ酸配列をコードするヌクレオチド配 列;(c)高ストリンジェント条件下[例えば、0.5M NaHPO4,7%ドデシル硫酸ナ トリウム(SDS),1mM EDTA中で65℃でフィルター結合DNAとのハイブリダイゼー ション、および0.1xSSC/0.1% SDS中で68℃で洗浄(Ausubel F.M.ら(編),1989 ,Current Protocols in Molecular Biology,第1巻,Green Publishing Assoc iates Inc.およびJohn Wiley & Sons,Inc.,New York,p.2.10.3)〕で図1に 示すDNA配列の相補体にハイブリダイズし、かつ機能的 に等価な遺伝子産物をコードする任意のヌクレオチド配列;および(d)中程度に ストリンジェントな条件、等の上記よりもストリンジェンシーの低い条件下〔例 えば、0.2xSSC/0.1% SDS中で42℃で洗浄(Ausubelら,1989前掲)〕で図2に示 すアミノ酸配列をコードするDNA配列の相補体とハイブリダイズし、かつ機能的 に等価な遺伝子産物をコードする任意のヌクレオチド配列、である。プロエキセ ンジンの機能性等価物は、他の種に存在する天然のプロエキセンジン、および天 然のものであろうと遺伝子工学的に作製されたものであろうと、プロエキセンジ ンの機能的活性(すなわち、ペプチドENTPおよびエキセンジンへのプロセシング 、エキセンジン受容体への結合、GLP-1のアゴニスト、アデニル酸シクラーゼ産 生を刺激、GLP-1のアンタゴニスト)の少なくとも幾つかを保持する突然変異型 プロエキセンジンを含む。本発明は配列(a)から(d)の縮重変異型をも包含する。 本発明はまた、上のパラグラフに記載のヌクレオチド配列(a)から(d)にハイブ リダイズする、そしてそれゆえそれらの相補体である、核酸分子、好ましくはDN A分子を含む。そのハイブリダイゼーション条件は、上に記述したように、高度 にストリンジェントであっても、またはそれより低度にストリンジェントであっ てもよい。核酸分子がデオキシオリゴヌクレオチド(「オリゴ」)である場合、高 ストリンジェント条件とは、例えば、6xSSC/0.05%ピロリン酸ナトリウム中で37 ℃(14塩基オリゴ)、48℃(17塩基オリゴ)、55℃(20塩基オリゴ)および60℃(23塩 基オリゴ)で洗浄することをいう。これらの核酸分子は、例えばプロエキセンジ ン遺伝子調節に有用なプロエキセンジンアンチセンス分子(および/またはプロ エキセンジン遺伝子核酸配列の増幅反応におけるアンチセンスプライマー)をコ ードしてもよいし、または該アンチセンス分子および/またはプライマーとして 作用してもよい。プロエキセンジン遺伝子の調節については、そのようなアンチ センスセンス技法を用いて、例えば細胞機能の抑制を調節ことができる。さらに 、上記のような配列を、これもまたプロエキセンジン遺伝子調節に有用であるリ ボザイムおよび/または三重らせん配列の一部として用いることができる。さら に、上記のような核酸分子を、例えば腫瘍細胞の組織型を判定する診断方法の構 成要素とすることができる。 上述のプロエキセンジンヌクレオチド配列に加えて、当技術分野で周知の分子 生物学的技法を用いて過度の実験を行なうことなく、全長プロエキセンジンcDNA または同一種に存在する複数の遺伝子配列および/または他の種に存在するプロ エキセンジン遺伝子転写産物の相同体を同定し容易に単離することができる。後 述の実施例に示すように、プロエキセンジン転写産物は哺乳動物種および爬虫類 動物種の間で保存されている。実際、新規プロエキセンジンの相同体をコードす るポリヌクレオチドを、プロエキセンジンを含むことが公知の、または含むと推 測されている種々の哺乳動物細胞、好ましくはヒトおよびマウス細胞から単離す ることができる。特に、唾液腺、骨格筋、心臓および膵臓起源の細胞から単離す ることができる。 1実施形態において、本発明は構造的に関連する核酸を同定するのに有用な道 具として、プロエキセンジンポリヌクレオチドまたはその断片を提供する。例え ば、低ストリンジェンシーハイブリダイゼーション条件下で核酸ライブラリーを プローブによりつり上げて、プロエキセンジン遺伝子に少なくとも約40%相同な 遺伝子を同定することができる。自明なことであるが、特定の種、例えばヒトに 由来する相同体を探すのであれば、適切なライブラリーを釣り上げなければなら ない。トカゲ・エキセンジン遺伝子のエキセンジンをコードする相同体の単離を 容易にするためには、相同体は望ましくは核酸レベルでトカゲ・エキセンジン遺 伝子に対して80%の配列同一性を有する。より望ましくは、それらは90%同一で あり、最も望ましくはトカゲ・プロエキセンジン遺伝子と比較した場合に少なく とも95%の配列同一性を有する。ハイブリダイゼーション条件のストリンジェン シーを増大させると、単離される相同体のトカゲ・エキセンジン遺伝子との配列 同一性が増大することが明らかであろう。例えば、本発明の核酸配列を用いて、 高ストリンジェンシー条件下で、トカゲHeloderma horridumの唾液腺由来のcDNA ライブラリーを釣り上げることによってエキセンジン3遺伝子を単離することが できる。トカゲ・プロエキセンジン遺伝子のエキセンジンをコードする相同体を 単離するためには、膵臓、心臓または骨格筋由来のライブラリーをスクリーニン グすることが望ましいが、これは必須ではない。それゆえ、本発明はトカゲ・キ センジンをコードする遺伝子のみでなく、その構造的相同体お よび特にエキセンジンに類似した特性(例えば、GLP-1受容体に結合する)を有 するタンパク質をコードする相同体をも含む。したがって、本発明は爬虫類プロ エキセンジン遺伝子であるトカゲ・プロエキセンジン遺伝子およびそれらの哺乳 動物相同体を含む、プロエキセンジンをコードするポリヌクレオチドを提供する 。 関連種における新規プロエキセンジンの相同体の同定は、薬物発見のためのヒ トにより密接に関連する動物モデル系を開発するのに有用でありうる。例えば、 本明細書に記載のヌクレオチドをハイブリダイゼーションプローブまたは増幅プ ローブとして用いて、関心のある生物に由来するcDNAライブラリーまたはゲノム DNAライブラリーをハイブリダイゼーションによってスクリーニングすることが できる。さらに、同様の技法によって、ゲノム内の他の遺伝子座に存在する、プ ロエキセンジン遺伝子産物の1以上の新規ドメインに対して広範囲な相同性を有 するタンパク質をコードする遺伝子をも同定することが可能である。cDNAライブ ラリーの場合、そのようなスクリーニング技法は、同一または異なる種において 選択的にスプライシングされた転写産物に由来するクローンを同定することが可 能である。 当業者であれば、プロエキセンジン相同体をコードする核酸分子を同定するの に有用なプローブを作製するために、少なくとも約15ヌクレオチド、好ましくは 約17核酸のエキセンジン遺伝子の配列を使用しうることは明白だろう。無論、こ れらの配列および完全な遺伝子それ自体を使用して、標準的なハイブリダイゼー ション技術によりプロエキセンジン関連遺伝子をクローニングすることもできる 。例えば、他のエキセンジン(例:他のトカゲ・エキセンジンまたは哺乳類の相 同体)をコードするDNAは所定の遺伝子単離法または遺伝子合成法を適用するこ とで取得できる。スクリーニングは、2通りのフィルターを用いて、フィルター ハイブリダイゼーションを行うことにより可能である。標識したプローブは図2 に示すプロエキセンジンヌクレオチド配列の少なくとも15〜30塩基対を含むこと ができる。採用されるハイブリダイゼーションの洗浄条件は、cDNAライブラリー が標識配列を誘導した生物の種類と異なる生物に由来する場合は、比較的低いス トリンジェンシーとすべきである。爬虫類のプロエキセンジンプローブ を用いるマウス・プロエキセンジン相同体のクローニングに関しては、ハイブリ ダイゼーションを、例えば1% SDS、1M NaCl、2μM EDTA、1% BSA中で50℃にお いて一夜行うことができる。洗浄は0.1xSSC、1% SDSを用いて50℃で行えばよい 。マウス・プロエキセンジンプローブを用いる新規プロエキセンジンのヒト相同 体のクローニングに関しては、ハイブリダイゼーションを、例えば、Church'sバ ッファー(7% SDS,250mM NaHPO4,2μM EDTA,1% BSA)中で65℃において一 夜行うことができる。洗浄は2xSSC、0.1% SDSを用いて65℃で、次に0.1xSSC、0 .1% SDSを用いて65℃で行う。低度のストリンジェンシー条件は当業者には周知 であり、ライブラリーおよび標識配列が誘導された特定の生物に応じて予測可能 に変更されるだろう。このような条件に関する手引書として、例えば、Sambrook ら,1989,Molecular Cloning,A Laboratory Manual,Cold Spring Harbor Pre ss,N.Y.;およびAusubelら,1989,Current Protocols in Molecular Biology, Green Publishing Associates and Wiley Interscience,N.Y.を参照のこと。 エキセンジン相同体の単離は、典型的には、膵臓、心臓または骨格筋組織の新 鮮な供給源からの全メッセンジャーRNAの抽出、これに続くメッセージのcDNAへ の変換と、例えば細菌プラスミド、より典型的にはバクテリオファージ内へのラ イブラリーの作製を必然的に伴うだろう。ヒトDNAの断片を担うこうしたバクテ リオファージは、典型的には感受性E.coli細菌の菌叢上にプレートすることで増 やして、個々のファージプラークまたはコロニーを単離できるようにする。次に 、ファージコロニーにより担持されるDNAを、典型的にはニトロセルロースまた はナイロン系のハイブリダイゼーション膜上に固定し、その後入念に制御した条 件下で放射能(または他の方法)で標識したプローブ配列にハイブリダイズさせ て、特に関心のあるDNA(この場合にはプロエキセンジン相同体)の断片を担う 特定のファージコロニーを同定する。続いて、外来遺伝子をより簡単に特性決定 するために、関心のある特定の遺伝子をもつファージをライブラリーに含まれる 他のあらゆるファージから分離・精製する。一般的には、遺伝子またはその一部 を、便宜上は、特にそのDNA配列の完全な配列決定に関しては、プラスミドベク ターにサブクローニングする。したがって、本明細書においてトカゲ・ プロエキセンジン遺伝子を提供したが、分子生物学分野の当業者であれば、哺乳 類の膵臓、心臓または骨格筋cDNAもしくはゲノムライブラリーを、プローブとし てトカゲ・エキセンジン遺伝子またはその断片を用いてスクリーニングすること により、標準的な分子生物学の技術を使って、トカゲ・エキセンジン遺伝子の哺 乳類相同体を取得できることが理解されよう。 さらに、本明細書において開示した新規プロエキセンジン遺伝子産物内のアミ ノ酸配列に基づいて設計された2つの縮重オリゴヌクレオチドプライマーを用い てPCRを行うことにより、関心のある生物の核酸からプロエキセンジン遺伝子相 同体を単離することができる。この反応のための鋳型は、このようなプロエキセ ンジン遺伝子の対立遺伝子を発現することが知られているまたは予想される、例 えばヒトまたはヒト以外の細胞系もしくは細胞型(心臓、骨格筋、膵臓細胞型な ど)から調製されたmRNAの逆転写により得られるcDNAでありうる。 本発明はまた、変異型プロエキセンジン、プロエキセンジンのペプチド断片、 末端切断型プロエキセンジンタンパク質、およびプロエキセンジン融合タンパク 質をコードするヌクレオチド配列を包含する。特に好ましいポリヌクレオチドは 、プロエキセンジンの機能性ドメインをコードするもの、例えば、47アミノ酸EN TPペプチド、45アミノ酸ENTPペプチド、推定上の23アミノ酸分泌シグナル、22ア ミノ酸ENTPペプチド、およびエキセンジンペプチド1-40、1-39および9-39である 。融合タンパク質をコードするヌクレオチドは、得られる融合タンパク質の精製 または検出に役立つエピトープタグ、またはマーカーとして使用できる酵素、蛍 光タンパク質、発光タンパク質などの無関係のタンパク質もしくはペプチドに融 合された全長プロエキセンジン、末端切断型プロエキセンジン、またはプロエキ センジンのペプチドもしくは断片を含みうるが、これらに限らない。 プロエキセンジン遺伝子配列はさらに変異型プロエキセンジン遺伝子対立遺伝 子を単離するためにも使用できる。このような変異型対立遺伝子は、代謝異常の 症状に関与する遺伝子型をもつことが知られた個体、またはこの種の遺伝子型を もつと提唱された個体から単離することができる。加えて、このようなプロエキ センジン遺伝子配列は、代謝疾患に関与しうるプロエキセンジン遺伝子調節(例 :プロモーターまたはプロモーター/エンハンサー)欠陥を検出するためにも使 用 できる。さらに、推定上の分泌シグナル配列をコードするヌクレオチドは、異種 遺伝子産物をコードするヌクレオチドに読み枠を合わせて融合させることができ 、こうして、このような遺伝子産物の分泌を指令するために使用することができ る。 本発明はまた、(a)前記プロエキセンジンコード配列および/またはそれらの 相補体(すなわち、アンチセンス)のいずれかを含むDNAベクター、(b)前記プロ エキセンジンコード配列の発現を指令する調節エレメントに機能的に結合された 前記コード配列のいずれかを含むDNA発現ベクター、および(c)宿主細胞内での前 記プロエキセンジンコード配列の発現を指令する調節エレメントに機能的に結合 された前記コード配列のいずれかを含む遺伝子操作された宿主細胞、を包含する 。 プロエキセンジンをコードする核酸を手中に収めたので、プロエキセンジン遺 伝子産物は、in vitro転写および適切な発現ベクターへのDNAの組み込みと適切 な宿主(例えばE.collのような細菌、酵母または哺乳動物細胞)内での発現を含 めて、いくつかの方法で生産することができる。ある物質が通常自然界で一緒に 存在する物質から実質的に精製されている場合には、その物質は「単離された」 または「実質的に天然の汚染物質を含まない」と言われることに留意すべきであ る。本明細書中で用いる「組換え体ポリヌクレオチド」という用語は、そのポリ ヌクレオチドが天然の環境中に存在せず、例えばポリヌクレオチドが異種核酸配 列と機能的に結合していることを意味する点に留意すべきである。種々の遺伝子 発現系がこれらの宿主と共に使用するのに適するように改作されており、これら は現在では市販されている。エキセンジンをコードするDNAを発現させるために 、これらの系のいずれか一つを選択することができる。発現ベクターは、プロエ キセンジンをコードするDNAを一過性にまたは安定した状態で発現する形質転換 細胞系をもたらすように選択される。一過性の発現の場合は、典型的には、哺乳 動物細胞内で機能的する複製起点をもつ発現ベクターで宿主細胞を形質転換する 。安定した発現の場合は、このような複製起点は必要でないが、ベクターはそれ らの選別を可能にするために、形質転換細胞に生存上の利益を付与する産物をコ ードする遺伝子、例えばネオマイシン耐性をコードする遺伝子(この場合は形質 転換細胞をネオマイシンを補足した培地にプレートする)、を保有するだろう。 これらの系は、典型的にはプラスミドベクターの形態で利用可能であり、機能 的成分が発現調節配列構成DNAを含んでいる発現カセットを組み込んでいる。こ の発現カセットは宿主認識性のものであり、プロエキセンジン-コードDNAの5’ 側に連結されて該プロエキセンジン-コードDNAの発現を可能にする。この系はさ らに、プロエキセンジン-コード領域の3’側に連結されて発現を終結させるDNA 配列を組み込んでいる。したがって、選択した哺乳動物細胞宿主内で発現させた 場合、宿主によって認識される発現調節DNA配列にプロエキセンジン-コードDNA が連結している組換えDNA発現構築物が得られ、この組換えDNA発現構築物は、発 現を駆動するためのプロエキセンジン-コードDNAの5’側領域と、発現を終結さ せるための3’側領域とを含む。 エキセンジンコードDNAの哺乳動物細胞での発現を達成するのに用い得る種々 の組換えDNA発現系としては、哺乳動物細胞に感染するウイルスのプロモーター [例えば、サイトメガロウイルス(CMV)、ラウス肉腫ウイルス(RSV)、シミアンウ イルス(SV40)、マウス乳腺癌ウイルス(MMTV)等に由来するプロモーター]を利 用するものが含まれる。レトロウイルスのLTRのようなプロモーター、昆虫細胞 プロモーター(例えば、温度によって制御されるもの)、およびショウジョウバエ (Drosophila)から単離したプロモーター、ならびに哺乳動物遺伝子プロモーター (例えば、重金属によって制御されるもの;すなわち、メタロチオネイン遺伝子 プロモーターおよび他のステロイド誘導性プロモーター)もまた、発現の駆動に 有用である。 新規なプロエキセンジン・ポリペプチドおよびペプチド断片、突然変異型、末 端切断型または欠損型のプロエキセンジン、ならびにプロエキセンジン融合タン パク質は様々な用途のために調製することができ、その用途としては、例えば、 診断アッセイにおける試薬としての抗体の作製;代謝障害の治療に使用可能な化 合物をスクリーニングするアッセイにおける試薬としての、および糖尿病等の代 謝障害の治療に有用な医薬的試薬としての、細胞代謝の制御に関与する他の細胞 性遺伝子産物の同定が挙げられるが、これらに限定されない。 本発明のプロエキセンジン・アミノ酸配列は、図2に示すアミノ酸配列(配列 番号2)を含む。さらに、他の種のプロエキセンジンも本発明に包含される。事 実、上記のプロエキセンジン・ヌクレオチド配列によってコードされるタンパク 質であればいずれも、ENTP配列またはエキセンジンの新規なカルボキシル末端の いずれかを含む限り、本発明の範囲内である。 特に、(例えば毒物、膵臓、心臓または骨格筋細胞内で)エキセンジンおよび ENTPの存在の有無および/または存在位置を検出するのに用いる場合、本発明は 、もう1つの態様において、ENTPペプチドまたはエキセンジンに対する抗体を提 供する。プロエキセンジン・ペプチド配列に対する抗体(プロエキセンジンのド メインに特異的な抗体を含む)はさまざまな目的に有用である。例えば、プロエ キセンジン(ENTPペプチドを含む)は、組織特異的な活性のマーカーとして使用 できる。異常な量のプロエキセンジンまたはプロエキセンジンの断片を分泌する 内分泌腫瘍は、プロエキセンジンまたはプロエキセンジン断片の循環レベルにつ いてアッセイすることにより検出できる。具体的には、プロエキセンジンは膵臓 、心臓および骨格筋組織により発現されることが知られている。さらに、プロエ キセンジン発現組織の器官または組織不全は、検出可能なプロエキセンジンの量 の変化または減少によって明らかにできる。さらに、上記の抗体は、爬虫類に噛 まれて毒物が体内に入り込んだヒトにおける毒物ペプチドの存在の有無およびレ ベルを検出するのに有用である。さらに、上記の抗体は、毒物タンパク質の中和 に有用である。 上記の抗体を生起させるために、微生物または哺乳動物宿主細胞内で上記のよ うにして、または標準的なペプチド合成技術によって作製されるENTP遺伝子産物 、エキセンジンまたはそれらの免疫原性断片が使用できる。具体的には、45アミ ノ酸ENTPもしくは22アミノ酸ENTP、またはそれらの免疫原性断片がこれに使用可 能である。標準的な免疫プロトコールは次のとおりである。典型的には、上記ペ プチドはPBS中に配合するが、その免疫原にアジュバント(例えば、フロイント またはミョウバン等)を混合してもよい。通常、分子量が10kd未満のペプチドの 場合には、該ペプチドはキーホルリンペットヘモシアニンのような担体に結合さ せる。1つの有用な免疫プロトコールにおいて、被検動物は、典型的には、ボー ラス当たり上記ペプチドを0.5〜1mgのオーダーで含む免疫原を皮下注射し、約2 〜3週間後にペプチド(PBS中に配合したもの)100〜200μgを用い て筋肉内追加免疫注射を行う。この筋肉内注射は、試験血液(test bleeds)から 必要であると判明した場合には、2〜3間後にもう一度行ってもよい。 目的とするプロエキセンジン遺伝子産物またはその断片に対する抗体の1つの 供給源は、上記の免疫原で免疫した動物の血液からである。あるいはまた、モノ クローナル抗体を産生させる場合には、免疫した動物から免疫担当細胞(例えば 、脾細胞)を取り出し、ハイブリドーマ技術を用いて骨髄腫細胞と融合させる。 モノクローナル抗体は、単一のエピトープに特異的な抗体を作製するのに特に好 ましい。次に、選択培地で培養することにより融合産物をスクリーニングし、抗 体産生細胞を回収し、続けて増殖させて抗体を回収する。回収した抗体は、次い で、検出可能な標識(例えば、放射能標識、酵素標識、発光標識など)と共有結 合させることができる。これは、この目的のために確立されたリンカー技術を用 いて行う。 プロエキセンジン遺伝子産物の生理学的および挙動的役割を解明する動物モデ ル系は、コードされたペプチドの活性が増大もしくは低減するか、または目的と する発現されたプロエキセンジン・ペプチドのアミノ酸配列が変化するトランス ジェニック動物を種々の技術により創成することによって作製される。これらの 技術の例としては、(1)トランスジェニック動物を作製するための、マイクロイ ンジェクション、エレクトロポレーション、レトロウイルスによるトランスフェ クションまたは他の当業者に周知の手段による、プロエキセンジン・ペプチドを コードするDNAの正常型または突然変異型のものの、適切な受精胚への挿入、ま たは(2)これらのペプチド配列の発現調節または構造を改変するための、トラン スジェニック動物における生来の遺伝子座を有するこれらの遺伝子の突然変異型 または正常型のヒトまたは動物バージョンの相同的組換え、が挙げられるが、そ れらに限定されない。相同性組換えの技術は当業界で周知である。この技術は、 生来の遺伝子を挿入した遺伝子と置換えるものであり、したがって、生来のプロ エキセンジン・ペプチドは発現できないが、例えば挿入した突然変異型プロエキ センジン・ペプチドは発現する動物の作製に有用である。この場合、動物ゲノム 内の生来のプロエキセンジン・ペプチドは組換えによって置換されており、その 結果、該ペプチドは過小発現される。マイクロインジェクションは、遺伝子をゲ ノ ムから取り除くのではなくゲノムに追加(付加)するものであり、したがって、 自身のプロエキセンジン・ペプチドと追加されたプロエキセンジン・ペプチドと を発現する動物の作製に有用であり、その結果、目的とするプロエキセンジンま たはペプチドは過剰発現される。 マウスを例とするトランスジェニック動物の作製に利用し得る1つの手段は、 以下の通りである。メスのマウスを交尾させ、得られた受精卵をその輸卵管から 摘出する。受精卵をM2培地等の適切な培地中で保存する。プロエキセンジンペプ チドをコードするDNAまたはcDNAを含むベクターを、当該技術分野で周知の方法 により塩化セシウム精製にかける。誘導性プロモーターをDNAのコード領域と融 合させて、トランスジーンの発現を調節する実験的な手段を提供することもでき る。あるいは、もしくはさらに、組織特異的調節エレメントをコード領域と融合 させてトランスジーンの組織特異的発現を可能にすることもできる。DNA(適切に は緩衝溶液中のもの)をマイクロインジェクション針(ピペット引き具(piper pul ler)を用いて毛管状材料から作製可能)へ入れ、凹部を有するスライドガラスに 注入を受ける受精卵を置く。針を受精卵の前核へ挿入し、DNA溶液を注入する。 次いで注入の終わった受精卵を偽妊娠状態のマウス(適切なホルモンで刺激して 妊娠状態を維持したマウス、但し実際には妊娠していない)の輸卵管へ移す。受 精卵は子宮へ移動して着床し、発育して出産される。上述したように、マイクロ インジェクションはDNAを卵細胞へ挿入するための唯一の方法ではなく、本明細 書では例示の目的で使用したに過ぎない。実施例1 プロエキセンジン遺伝子の単離 酸グアニジウムチオシアネート法(acid guanidium thiocyanate method)(Chom czynski,P.ら,1987,Anal.Chem.169,158-159)により、トカゲHeloderma suspect umの唾液腺由来の全細胞RNAを単離した。第1鎖cDNA合成のため、5μgの全細胞R NAをSuperScript Preamplificationシステム(Gibco-Bethesda Research Laborat ories(BRL),Gaithersburg,MD)を用いて逆転写した。続いて、第1鎖cDNAのアリ コート(0.1容量)をPCR(35サイクル、アニーリング温度50℃、 伸長温度72℃)によって増幅した。トカゲのエキセンジンを単離するため、縮重 プライマーをLE(A);5'-GCG GAA TTC AYG GNG ARG GNA CNTT-3'およびLE(B);5' -CGC GGA TCC RTT YTT NAR CCA YTC-3'とした。増幅産物をTAクローニングベク ターpCRII(Invitrogen製、San Diego,CA)へクローニングし、配列決定した。ト カゲの唾液腺由来のRNAより予測サイズ(95bp)のPCR産物を得、この部分cDNAの配 列決定からエキセンジン4の配列をコードすることが判明した。完全長エキセン ジンcDNAを単離するため、トカゲ唾液腺のcDNAライブラリーを作製し、次いで部 分エキセンジンcDNAプローブでスクリーニングした。H.suspectumのcDNAライブ ラリーを、ポリ(A)と成体トカゲの唾液腺から単離したmRNAから作製した。このc DNAライブラリーは、pcDNAIIベクター(Invitrogen,SanDiego,CA)のEcoRI部位に 構築した1×106個の独立した組換えファージミドからなる。このcDNAライブラ リーを、まさに上述したようにRT-PCRによって作製した前記95bpヌクレオチド配 列EcoRI/BamHI[α32P]-dATP標識トカゲcDNAでスクリーニングした。このライブ ラリーから、エキセンジン(図1のアミノ酸48〜87)および該エキセンジン配列の N末端側の45アミノ酸ペプチド(図1のアミノ酸1〜45)をコードする単一クラス のエキセンジンcDNAクローンを単離した。この45アミノ酸ペプチドはエキセンジ ンN末端ペプチド(ENTP)と命名する。ENTP配列には、プロホルモン・コンバター ゼ切断部位を特徴とするアミノ酸の二塩基性対、即ちリシンおよびアルギニンと 、40アミノ酸エキセンジン配列が続く。実施例2 エキセンジンの哺乳動物相同体の同定 トカゲのエキセンジンヌクレオチドプローブを使用して、標準的な分子生物学 的手法により哺乳動物エキセンジンcDNAを得ることができる。本実施例では、ト カゲのエキセンジンプローブをランダムプライミング手法によって32P標識し、 ノーザンブロット分析(ハイブリダイゼーションは1M NaCl、1%SDS中50℃で行 い、洗浄は0.1×SSC、1%SDS中50℃で行った)に使用して対応のマウスのエキセ ンジンmRNA転写産物をマウスの各種組織で検出した。マウスのエキ センジンmRNA転写産物(約1.2kbのサイズ)をマウスの心臓由来のRNA中で検出した 。マウスのエキセンジンmRNA(約1.0kbのサイズ)は骨格筋由来のRNA中でも検出さ れ、約1.0kbのマウスのエキセンジンRNA転写産物はマウスの膵臓由来のRNA中で 検出できる。当業者であれば、マウスのエキセンジンcDNAだけでなく、完全長ヌ クレオチド哺乳動物エキセンジンcDNAを含む他の哺乳動物エキセンジンcDNAも、 これらの組織からトカゲのエキセンジンプローブを用いてcDNAライブラリーをス クリーニングすることによって、またはRT-PCRを利用することによって得ること ができる。 本発明は、本明細書に記載の特定の実施形態によって範囲が限定されるべきも のではない。この実施形態は、本発明の個々の態様の単なる例示と解釈され、機 能的に等価な方法と成分は本発明の範囲内にある。実際に、本明細書に記載され たものだけでなく、本発明の各種改変が以上の記載や添付の図面より当業者には 明らかであろう。このような改変は、添付の請求の範囲内にあるものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(GH,GM,KE,LS,M W,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY ,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL,AM ,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY, CA,CH,CN,CU,CZ,DE,DK,EE,E S,FI,GB,GE,GH,GM,GW,HU,ID ,IL,IS,JP,KE,KG,KP,KR,KZ, LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MD,M G,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL,PT ,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL, TJ,TM,TR,TT,UA,UG,UZ,VN,Y U,ZW

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.プロエキセンジンをコードするポリヌクレオチドであって、組換え体である か、または単離された形態である該ポリヌクレオチド。 2.該ポリヌクレオチドが図1の配列を有する、請求項1に記載のポリヌクレオ チド。 3.図2のペプチドをコードする組換えポリヌクレオチド。 4.図2のアミノ酸1-47、1-23、24-47、24-45、48-87または48-86をコードする 組換えポリヌクレオチド。 5.ストリンジェントな条件下で請求項1から4のいずれか1つに記載のポリヌ クレオチドまたはそれらの相補体とハイブリダイズする組換えポリヌクレオチ ド。 6.該組換えポリペプチドがトカゲHeloderma horridumに由来する、請求項5に 記載の組換えポリヌクレオチド。 7.中程度のストリンジェンシー条件下で請求項1から5のいずれか1つに記載 のポリヌクレオチドまたはその相補体とハイブリダイズし、かつ哺乳動物DNA から得られる組換えポリヌクレオチド。 8.図2のアミノ酸1-47のアミノ酸配列を有するペプチドをコードする組換えポ リヌクレオチド。 9.図2のアミノ酸1-45のアミノ酸配列を有するペプチドをコードする組換えポ リヌクレオチド。 10.図2のアミノ酸24-45のアミノ酸配列を有するペプチドをコードする組換え ポリヌクレオチド。 11.図2のアミノ酸48-87のアミノ酸配列を有するペプチドをコードする組換え ポリヌクレオチド。 12.図2のアミノ酸48-86のアミノ酸配列を有するペプチドをコードする組換え ポリヌクレオチド。 13.図2に示すアミノ酸配列を有する実質的に精製されたペプチド。 14.図2のアミノ酸1-45のアミノ酸配列を有する実質的に精製されたペプチド。 15.図2のアミノ酸24-45のアミノ酸配列を有する実質的に精製されたペプチド 。 16.図2のアミノ酸48-87のアミノ酸配列を有する実質的に精製されたペプチド 。 17.請求項13から16のいずれか1つに記載のペプチドを投与することを含む、動 物に免疫応答を誘導する方法。 18.該ペプチドが図2のアミノ酸残基24-45である、請求項18に記載の方法。 19.請求項17に記載の方法で動物に免疫応答を誘導し、そして該動物からプロエ キセンジンペプチドを特異的に認識する抗体を単離することを含む、プロエキ センジンペプチドに特異的な抗体を作製する方法。
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