JP2001510207A - 新規なセルロースエーテル及びその製造法 - Google Patents

新規なセルロースエーテル及びその製造法

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Abstract

(57)【要約】 本発明は特殊な置換パターンを有する新規なセルロースエーテルに関する。該セルロースエーテルは主にセルロースの無水グルコース単位のC3位で置換されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は新規なセルロースエーテル及び均一系反応条件下におけるN−メチル
モルホリン−N−オキシド一水和物(NMMNO)に溶解されたセルロースとア
ルキル化剤との反応によるその製造法に関する。この方法により製造される生成
物は特定の置換パターン及び新規な性質を特徴とする。
【0002】 セルロースエーテルの工業的生産は今日もっぱら不均一系反応条件下で行われ
、その場合セルロースを最初に濃アルカリ液を用いて活性化し、次いで高められ
た温度でハロゲン化アルキル又はエポキシアルキル化合物と反応させる。活性化
は一方でセルロースの部分的に結晶性の構造をゆるめてヒドロキシル基の接近性
(accessibility)を向上させ、他方でハロゲン化アルキル上のハ
ロゲンの求核置換又はエポキシドの場合には環開裂及びそれに続く付加が可能に
なる程度までセルロースのヒドロキシル基を分極させるために必要である。置換
基分布の均一性を向上させ、従って生成物の性質を向上させるために、反応は多
くの場合に例えば2−プロパノールなどの不活性有機溶媒の存在下で行われる。
【0003】 プロセスを通じて不均一的に反応を行うことの欠点は: 1)触媒量のみを必要とする反応においてさえ、セルロースを膨潤させ、活性化
するために高いアルカリ濃度が必要であり、 2)液の中和の間の分子量の低下及び高い塩負荷(salt load)が結果
として不可避であり、 3)低い置換度を有し、完全に可溶性でそれでも高−粘度のセルロースエーテル
を製造することが不可能であり、 4)セルロースの形態学的構造が大部分保持されるので、ポリマー鎖に沿ってそ
してその間に満足し得る均一なエーテル化を達成することが不可能であり、可溶
性の比較的高度に置換された生成物においてさえ、ジ−及びトリ−置換無水グル
コース単位の他に非置換モノマー単位が常に存在し、 5)低もしくは高分子量性のイオン性もしくは非イオン性物質に関するセルロー
スエーテルの溶解性、熱安定性又は適合性が多くの場合に不満足で、適用分野を
制限しており、 6)無水グルコース単位のある位置における遊離のOH基の位置選択的均一誘導
化が不可能である ことである。
【0004】 不均一系合成の故のそのような欠点を克服するために、均一相におけるセルロ
ースのエーテル化のための種々の水性及び非−水性セルロース溶媒系がこの数十
年で用いられてきた。より均一な置換基分布の達成は別として、目的は同時に長
鎖及び広範囲の置換基を有する可溶性セルロースエーテルに近づく方法を提供す
ることであった。必要な反応条件下で十分に安定であり、用いられるべき試薬に
対して不活性でもある提案された溶媒系は、主に第4級のアンモニウム塩基(U
S−PS 2087549)、二酸化硫黄/ジメチルアミン/ジメチルスルホキ
シドの混合物(A.Isogai,A.Ishizu,J.Nakano:J.
Appl.Polymer.Sci.31(1986)p.341−352)、
ジメチルスルホキシド/パラホルムアルデヒドの混合物(US−PS−4024
335)、N,N−ジメチルアセトアミド/塩化リチウムの混合物(US−PS
4278790)及びN−メチルモルホリン−N−オキシド(NMMNO)(
Methoden der Organischen Chemie(Houb
en−Weyl),vol.E20−Makromolekulare Sto
ffe,eds.H.Bartel and J.Falbe,Georg T
hieme Verl.,Stuttgart−New York,1987,
p.2086−2093及びB.Philipp,B.Lukanoff,H.
Schleicher,W.Wagenknecht:Z.Chem.26(1
986)2,p.50−58をレビューのこと)であった。
【0005】 これらのセルロース溶媒系は、誘導化の広い可能性にもかかわらず工業的規模
でこれまで確立されることはできず、それはいくつかの場合には特に高分子量の
出発セルロース及び比較的高いセルロース濃度を考慮した限られた溶解力、成分
回収の困難性あるいはコストの理由の故であった。
【0006】 工業的使用のための最も有望なセルロース溶媒はNMMNOであることが近年
証明されたが、商業的興味はほとんどセルロースを繊維及びフィルムに成形する
ことにおいてのみ示された(US−PS 3447956、US−PS 419
6282、EP 452610、WO 95/11261)。
【0007】 希釈剤としての有機溶媒、好ましくはDMSOの存在下に、環状アミン酸化物
、特にNMMNOの溶融溶液中でビニル化合物アクリロニトリル及びメチルビニ
ルケトンを用いてシアノエチルセルロース又はセルロースオキシエチルメチルケ
トンとするセルロースの均一系エーテル化反応はJohnson(US−PS
3447939)により初めて記載され、操作は非常に低いセルロース濃度、極
度に高い試薬使用量及びN−オキシドの分解を促進する高い反応温度を用いて不
利な方法で行われた。シアノエチル化の場合、エーテル化触媒としてベンジルト
リメチルアンモニウムヒドロキシドの使用が挙げられている。ここに言及されて
いるすべての反応において、強度に着色されたセルロース誘導体溶液が最初に得
られた。試薬収率は極度に低く、得られるセルロース誘導体は多少の程度まで分
解し、その理由でこのプロセス原理及びそれを用いて得られる生成物は工業的使
用に不適切と思われる。
【0008】 例えば没食子酸プロピル(EP−B 0 047 929)、フェニルプロピ
オネート、チオエーテル又は二置換フェニレンジアミン(DE−OS 42 4
46 099)、ホスフェート又はホスホネート(WO 83/044415)
、塩基性物質(DD 158656,DD 218104)、特にアミン(US
−PS 4290815)などの種々の安定剤を加えることにより、NMMNO
中に溶解している間のセルロースの分解及びNMMNO自身の分解を大部分防げ
得ることが後に見いだされた。
【0009】 NMMNO系において塩基として水酸化ナトリウム溶液を用い、セルロースを
モノクロロ酢酸又はモノクロロ酢酸Naと反応させることにより低度の置換を有
する高−膨潤性カルボキシメチルセルロースを製造することは、DD−PS 2
07 380に特許請求されている。ここには、水酸化ナトリウム溶液を加える
時に凝析する強い傾向を系が有することならびに不均一に置換された生成物が得
られることは言及されていない。水酸化ナトリウム溶液のこの凝析効果は他のほ
とんどの上記の非−水性セルロース溶媒の場合にも観察され、これはこれらの周
知のいわゆる均一系エーテル化プロセスの決定的な欠点である。塩化リチウム/
ジメチルアセトアミド系における触媒としての粉末化苛性ソーダ(US−PS
4 278 790)、Naアルコレート及びNaH(A.Isogai,A.
Ishizu,J.Nakano:J.Appl.Polymer Sci.2
9(1984)p.2097−2109)の使用は所望の成功をもたらさず、部
分的に置換された誘導体への反応の間に不均一性に導いた。モデル物質としての
マンナンのヒドロキシアルキル化の間のNMMNOの触媒効果はSeneker
and Glass(Polymeric materials scien
ce and engineering 52(1985)p.39−43)に
より分析され、C−6 OH基上における優先的置換がセルロースに関して仮定
された。
【0010】 セルロースのエーテル化のための周知の方法の上記の欠点から出発し、本発明
の目的は均一系反応条件下でそして溶媒もしくは反応媒体としてNMMNOを用
いて、この系においてセルロースエーテルを経済的に製造することを可能にし、
同時に新規な性質を有する生成物を与えるセルロースエーテルの製造のための方
法を開発することであった。特に特殊な置換パターン、例えばセルロースの無水
グルコース環の種々のOH基の非常に(largely)均一な位置選択的置換
を有する生成物が得られる予定であった。
【0011】 本発明に従い、セルロースを最初に適した安定剤を添加してNMMNO中に溶
解すること及びエーテル化反応を固相触媒の存在下で行うことを提案する。セル
ロース溶液の調製は好ましくは既知の方法で(US−PS 4145532、U
S−PS 4196282、EP 452610、WO 95/11261)、
85〜115℃の温度でNMMNOの溶融物中にセルロースを溶解することによ
り行われる。セルロース材料を通常室温でNMMNOの水溶液中に撹拌しながら
入れ、約85〜115℃に加熱しながら同時に減圧下で水を蒸留する。セルロー
ス濃度は用いられるセルロースの重合度に依存して有利には2〜20%、好まし
くは3〜15%である。
【0012】 有利には安定剤をセルロース懸濁液に加え、それはセルロース及びNMMNO
の両方の分解を抑制もしくは防止することを目的としている。適した安定剤の例
は没食子酸プロピルであり、安定剤の量は好ましくはセルロースの量に基づいて
1質量%である。NMMNOに大体対応する含水率が得られたらすぐに(13.
3%)、セルロースは溶解する。次いで溶解セルロースを直接あるいは好ましく
は適した双極性非プロトン性有機溶媒、例えばジメチルスルホキシド(DMSO
)もしくはN−メチルピロリドン(NMP)又はプロトン性媒体、例えばn−も
しくはイソ−プロパノール、n−もしくはイソ−ブタノールを例とするアルコー
ルで希釈した後にエーテル化することができる。
【0013】 本発明の方法に適していることが証明されたエーテル化剤は主に、エポキシも
しくはビニル基を含有するエーテル化剤、例えばエチレンオキシド、プロピレン
オキシド、エポキシプロパノール又はアクリロニトリルであり;ビニルエチルケ
トン又はビニルスルホン酸も用いることができる。しかしながらハロゲン化アル
キル、例えばモノクロロ酢酸、モノクロロ酢酸塩、メチルクロリド、エチルクロ
リド又はベンジルクロリドを用いるエーテル化反応に該方法を適用することもで
きる。本発明の方法のための重大な因子は固相触媒を用いる反応の開始又は触媒
作用である。該触媒はエーテル化剤の添加の前及び/又はその間及び/又はその
後にセルロース溶液と接触させられ、反応の後に濾過又は他の既知の分離法によ
り再び分離される。NMMNO中におけるセルロースの溶解状態はこの型の触媒
作用により損なわれず、反応は反応時間を通じて均一ポリマー相において起こる
。該系において適していることが証明された固相触媒は不溶性塩基性物質、主に
例えばポリスチレンに基づく強度に塩基性のイオン交換樹脂であり、それは好ま
しくは0.2〜3mmの粒度を有する球形態で用いられ、第4級アンモニウム基
を保有している。しかしながら提案する方法はこの群の固相触媒に制限されない
。反応の前にイオン交換体を既知の方法で水酸化ナトリウム溶液を用いる処理に
より活性化する。必要な触媒の量はエーテル化剤のモル当たり0.01〜1モル
、好ましくは0.05〜0.5モルである。しかしながら反応の型に依存して、
エーテル化剤に基づいて等モル量で触媒を用いることが必要であり得ることも証
明される。反応条件はエーテル化剤及び所望の置換度に注文通りに適合される。
反応温度は室温から120℃の範囲であることができる。30〜100℃におけ
る反応が有利であることが証明され、必要な反応時間は5分〜約24時間の範囲
である。
【0014】 反応の後、固相触媒の分離ならびに適した沈殿剤、例えば次いで副生成物の洗
い出しに有利に用いることもできるエタノール、プロパノール、アセトン又はそ
れらの混合物を用いるセルロースエーテルの沈殿によりセルロースエーテルを単
離し、精製する。
【0015】 該方法の特別な実施態様の場合、固相触媒を、例えば1つの濾板もしくは数個
の濾板上の板状反応器中に固定的方法で配置し、エーテル化剤が加えられたセル
ロース溶液を高められた温度で1回又は繰り返し触媒層を介してポンプで汲み上
げる。
【0016】 エーテル化剤をセルロース溶液に連続的に加えることもできる。
【0017】 接触時間は、エーテル化剤及び所望の置換度に依存して30〜80℃の反応温
度で5分〜24時間、好ましくは10分〜6時間である。固相触媒から分離され
たポリマー溶液からの得られるセルロースエーテルの単離及び精製は沈殿段階の
後にバッチ法に類似の方法で行われる。
【0018】 触媒目的のための不溶性イオン交換体の使用は低分子量化合物の有機化学の分
野からそして高分子量化合物の接触開裂に関しても周知であるが、極度に高粘度
の溶液中における塩基性イオン交換体を用いるセルロースの均一系エーテル化反
応を触媒することは決して明らかではなかった。
【0019】 本発明の方法の利点は主に: 1)場合により適した有機希釈剤と組み合わせて反応媒体としてNMMNOを用
い、高濃度における高分子量型のセルロースでさえ凝析効果を有する塩基を加え
ずに均一にエーテル化することができ、 2)商業的エーテル化法と比較して、得られる望ましくない塩が全くないわけで
はないとしても(if at all)比較的少量であり、 3)適した安定剤を用いることによりそして例えばNaOH又は第4級アンモニ
ウム塩基などの通常の塩基の添加を避けるかもしくは有意に減少させることによ
り、エーテル化反応の間、系中に溶解している間のセルロースの鎖長分解及びN
MMNOの分解を減少させることができ、 4)低DS値においてさえ完全に可溶性の高粘度誘導体を得ることができ、 5)商業的セルロースエーテルと比較して、イオン適合性又は水溶液の熱安定性
の点で新規な生成物を製造することができ、 6)一方でポリマー鎖に沿って及びその間で広いDS範囲における置換基の均一
な分布そして他方で無水グルコース単位のある位置における官能基の位置選択的
導入が起こる ことにある。
【0020】 適した固相触媒の存在下における本発明に従うNMMNO中のセルロースの均
一系反応を下記の実施例においてさらに詳細に説明する。
【0021】 例として用いるセルロース出発材料は、極限粘度数LVNcuen=1215を有
するUltraether F型の木材セルロースであったが、例えば綿、コッ
トンリンター又は種々の重合度を有するセルロースなどのセルロースも用いるこ
とができる。
【0022】
【実施例】
実施例1 ヒドロキシプロピルセルロースの製造 96gのN−メチルモルホリン−N−オキシド一水和物(NMMNO)−略字
NMMNOは常にM−メチルモルホリン−N−オキシドの一水和物を示す−中の
4.6gのセルロース(LVNcuen=1215)のセルロース溶融溶液(安定剤
として0.046gの没食子酸プロピル)を撹拌しながら85℃における20m
lのイソプロパノールを用いて希釈し、75℃に加熱する。30gのNMMNO
/8mlのイソプロパノール中に7.5gの乾燥物質を含有するあらかじめ調製
されたビーズ−形アニオン交換体(第4級アンモニウム基を有するポリスチレン
に基づく)の懸濁液を次いで加え、15分間撹拌する。次いで20mlのプロピ
レンオキシドを滴下ロートを用い、強力に撹拌しながら75℃で45分以内にセ
ルロース溶液に滴下し、撹拌を1時間続ける。固相触媒の分離の後、ポリマー溶
液を3倍体積の75:25アセトン/エタノール混合物中に注ぐことによりヒド
ロキシプロピルセルロースを沈殿させ、エタノールで洗浄し、乾燥する。
【0023】 三フッ化酢酸を用いる熟成(digestion)及び高分解能13C−NMR
分析の後、完全に水溶性のヒドロキシプロピルセルロースはMS=0.93;D
S=0.63(MS/DS比=1.47)を有し、C2=0.07、C3=0.4
9及びC6=0.07の置換基分布を有した。20℃においてD=2.55s-1 の剪断勾配を用いる2%水溶液の溶液粘度(Haake回転粘度計)はη=14
000mPa.sであった。
【0024】 実施例2 96gのNMMNO中の4.6gのセルロースの溶液を撹拌しながら100℃
における30mlのDMSOで希釈し、85℃に加熱する。次いで30mlのD
MSO中に6gの乾燥物質を含有するあらかじめ調製されたビーズ−形アニオン
交換体(第4級アンモニウム基を有するポリスチレンに基づく)の懸濁液を加え
、15分間撹拌する。次いで10mlのプロピレンオキシドを蒸気相において無
色のセルロース溶液中に1時間以内に計り込み、強力な撹拌を3時間続ける。固
相触媒を琥珀色のヒドロキシプロピルセルロース溶液から濾過により分離し、該
溶液を3倍体積の75:25アセトン/エタノール混合物中に注ぐことにより誘
導体を沈殿させ、エタノールで洗浄し、乾燥する。
【0025】 三フッ化酢酸を用いる熟成及び高分解能13C−NMR分析の後、完全に水溶性
のヒドロキシプロピルセルロースはMS=0.49;DS=0.35(MS/D
S比=1.4)を有し、C2=0.05、C3=0.20及びC6=0.05の置 換基分布ならびにD=2.55s-1の剪断勾配を用いて20℃でη=6300m
Pa.sという2%水溶液における溶液粘度を有した。
【0026】 実施例3 実施例2における通りに操作を行うが、反応を75℃で行い、20mlのプロ
ピレンオキシドを滴下ロートを用いて1.5時間以内に加える。
【0027】 完全に水溶性のヒドロキシプロピルセルロースはMS=1.43;DS=1.
01(MS/DS比=1.4)を有し、C2=0.01、C3=0.92及びC6 =0.09の置換基分布ならびにD=2.55s-1の剪断勾配を用いて20℃で
η=2150mPa.sという2%水溶液における溶液粘度を有した。
【0028】 このヒドロキシプロピルセルロースの水溶液は商業的製品と異なり、100℃
に加熱した時に凝析しない。
【0029】 実施例4 75℃の反応温度で実施例3における通りに、しかしDMSOの代わりに希釈
剤としてN−メチルピロリドンを用い、20mlのプロピレンオキシドを滴下ロ
ートを用いて1.5時間以内に加えて操作を行う。
【0030】 完全に水溶性のヒドロキシプロピルセルロースはMS=0.48;DS=0.
33(MS/DS比=1.45)を有し、C6置換のないC2=0.03、C3= 0.30の置換基分布ならびにD=2.55s-1の剪断勾配を用いて20℃でη
=11300mPa.sという2%水溶液における溶液粘度を有した。
【0031】 実施例5 ヒドロキシエチルセルロースの製造 96gのNMMNO中の4.6gのセルロースのセルロース溶融溶液を撹拌し
ながら100℃における30mlのDMSOで希釈し、65℃に加熱する。次い
で30mlのDMSO中の懸濁液として7.5gの乾燥物質を含有するビーズ−
形アニオン交換体を加え、15分間撹拌する。次いで12.5gのエチレンオキ
シドを加圧ポンプからセルロース溶液に65℃で30分以内に加える。わずか1
0分の反応時間の後に水溶性となるヒドロキシエチルセルロースを1時間の撹拌
の後、ポリマー溶液から固相触媒をフリット上の遠心により分離し、該溶液を3
倍体積の75:25アセトン/エタノール混合物中に注ぐことにより誘導体を沈
殿させ、エタノールで洗浄し、乾燥することにより単離した。
【0032】 完全に水溶性のヒドロキシエチルセルロースはDS=0.95を有し、C2= 0.20、C3=0.75ならびにD=2.55s-1の剪断勾配を用いて20℃ でη=2500mPa.sという2%水溶液における溶液粘度を有した。
【0033】 実施例6 65℃の反応温度において実施例5における通りに、しかしDMSOの代わり
に希釈剤としてN−メチルピロリドンを用いて操作を行う。
【0034】 完全に水溶性のヒドロキシエチルセルロースはDS=0.7を有し、C2=0 .10、C3=0.57ならびにD=2.55s-1の剪断勾配を用いて20℃で η=3200mPa.sという2%水溶液における溶液粘度を有した。
【0035】 実施例7 シアノエチルセルロースの製造 96gのNMMNO中の4.6gのセルロースの溶液を撹拌しながら100℃
における30mlのN−メチルピロリドンで希釈し、65℃に加熱する。次いで
30mlのNMP中に7.5gの乾燥物質を含有するあらかじめ調製されたビー
ズ−形アニオン交換体の懸濁液を加え、15分間撹拌する。シアノエチル化のた
めに15mlのアクリロニトリルを3分以内に加える。65℃において15分間
の反応時間の後、ポリマー溶液から固相触媒を濾過により分離し、該溶液を3倍
体積の75:25アセトン/エタノール混合物中に注ぐことにより誘導体を沈殿
させ、エタノールで洗浄し、乾燥する。
【0036】 完全に水溶性のシアノエチルセルロースは0.6というシアノエチル基のDS
を有し、C2=0.2、C3=0.32という置換基分布ならびにD=2.55s -1 の剪断勾配を用いて20℃でη=5750mPa.sという2%水溶液におけ
る溶液粘度を有した。
【0037】 実施例8 カルボキシメチルセルロースの製造 125gのNMMNO溶融物中の6gのセルロースのセルロース溶液(安定剤
として0.06gの没食子酸プロピル)を105℃において40mlのDMSO
で希釈した。カルボキシメチル化のために試薬としてモノクロロ酢酸(MCA)
及び助触媒としてトリメチルベンジルアンモニウムヒドロキシド(Triton
B)を用いた。65℃に加熱した後、10mlのDMSO中に溶解された1.
7gのMCAを強力に撹拌しながら3分以内に加え、次いで20mlのDMSO
中の6.15gのTriton B(15.4mlの40%Triton B水
溶液を20mlのDMSO中に溶解し、4mlの水を蒸留除去)を30分以内に
滴下し、溶液を65℃で1時間撹拌した。次いで20mlのDMSO中の溶液と
しての3.5gのMCAを10分以内に加え、40mlのDMSO中に溶解され
た12.3gのTriton B(31mlの40%Triton B水溶液を
40mlのDMSO中に溶解し、8mlの水を蒸留除去)を10分以内に加え、
次いで30mlのDMSO中に7.5gの乾燥物質を含有するあらかじめ調製さ
れたビーズ−形アニオン交換体の懸濁液を強力に撹拌しながら加えた。2時間の
撹拌及び固相触媒の分離の後、3倍体積のエタノール中における沈殿、エタノー
ルを用いる3回の洗浄、Na−CMCへの定量的転換のための0.5%のNaO
H及び10%の水を含有するエタノールを用いる処理、中和メタノールを用い、
濾液がClを含有しなくなるまでの洗浄によりカルボキシメチルセルロースを単
離し、続いて乾燥した。三フッ化酢酸を用いる熟成及び高分解能13C−NMR分
析の後、完全に水溶性のNa−CMCはDS=0.39を有し、C2=0.12 、C3=0.26及びC6=0.01という置換基分布を有し、D=2.55s-1 の剪断勾配を用いて20℃でη=41500mPa.sという2%水溶液におけ
る溶液粘度を有した。
【0038】 実施例9 カルボキシメチルヒドロキシプロピルセルロースの製造 1600gのNMMNO溶融物中の50gのセルロースのセルロース溶液(安
定剤として0.5gの没食子酸プロピル)を105℃において500mlのDM
SOで希釈した。65℃に加熱した後、53gのDMSO中に溶解された14.
6gのMCAを撹拌しながら20分以内に加え、次いで130gのDMSO中の
51.7gのTriton Bを1時間内に滴下し、溶液を65℃で1時間撹拌
した。次いで100gのDMSO中の溶液としての29.2gのMCAを15分
以内に加え、470gのDMSO中に溶解された129gのTriton Bを
45分以内に加え、2時間撹拌した。(バッチから採取したCMC試料はDSCM C =0.45をC6置換のないC2=0.10、C3=0.35という置換基分布と
共に有した。)ヒドロキシプロピル化の目的のために、40gのDMSO中に1
0gの乾燥物質を含有するあらかじめ調製されたビーズ−形アニオン交換体の懸
濁液及び続いて70mlのプロピレンオキシドを反応混合物に強力に撹拌しなが
ら1.5時間以内に加えた。2時間の撹拌及び固相触媒の分離の後、3倍体積の
エタノール中における沈殿、エタノールを用いる3回の洗浄、カルボキシメチル
基のNa塩形態への定量的転換のための0.5%NaOH及び10%の水を含有
するエタノールを用いる処理、中和メタノールを用い、濾液がClを含まなくな
るまでの洗浄によりカルボキシメチルヒドロキシプロピルエーテルをセルロース
から単離し、続いて乾燥した。三フッ化酢酸を用いる熟成及び高分解能13C−N
MR分析の後、完全に水溶性のカルボキシメチルヒドロキシプロピルセルロース
はMSPO=0.82、DSPO=0.58を有し、約0.1というC6置換の割合 を有し、D=2.55s-1の剪断勾配を用いて20℃でη=15500mPa.
sという2%水溶液における溶液粘度を有する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR, NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,KE,L S,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL ,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR, BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,DK,E E,ES,FI,GB,GE,GH,GM,GW,HU ,ID,IL,IS,JP,KE,KG,KP,KR, KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,M D,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL ,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK, SL,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,US,U Z,VN,YU,ZW (72)発明者 コツホ,ボルフガング ドイツ・デー−29699ボムリツツ・アンデ アバルナウ40 (72)発明者 スツアブリコウスキ,クラウス ドイツ・デー−29664ヴアルスロデ・クラ ウデイウスシユトラーセ5 (72)発明者 レデカー,デトマー ドイツ・デー−29664ヴアルスロデ・シユ トルムシユトラーセ13 (72)発明者 バゲンクネヒト,ボルフガング ドイツ・デー−14513テルトウ・ルールス ドルフアーシユトラーセ5 (72)発明者 ロト,フリツツ ドイツ・デー−14513テルトウ・マルコバ ーシユトラーセ211 Fターム(参考) 4C090 AA03 BA28 BB02 BB12 BB36 BB52 BB62 BB65 BB71 BB92 CA36 DA01

Claims (28)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主にセルロースの無水グルコース単位のC3位において置換
    されていることを特徴とする特定の置換パターンを有するセルロースエーテル。
  2. 【請求項2】 合計DSに基づくC3位における部分的DSが≧60%であ
    ることを特徴とする請求の範囲第1項に記載のセルロースエーテル。
  3. 【請求項3】 合計DSに基づくC6位における部分的DSが≦15%であ
    ることを特徴とする請求の範囲第1又は2項に記載のセルロースエーテル。
  4. 【請求項4】 不溶性固相触媒、安定剤及び場合により追加の可溶性助触媒
    の存在下で反応を行うことを特徴とするN−メチルモルホリン−N−オキシド一
    水和物(NMMNO)及び場合により他の不活性有機溶媒中に溶解されたセルロ
    ースのアルキル化剤との反応による請求の範囲第1〜3項に記載のセルロースエ
    ーテルの製造法。
  5. 【請求項5】 用いられる固相触媒が反応系において不溶性の塩基性化合物
    であることを特徴とする請求の範囲第4項に記載の方法。
  6. 【請求項6】 固相触媒が第4級アンモニウム基を有することを特徴とする
    請求の範囲第4及び5項に記載の方法。
  7. 【請求項7】 用いられる固相触媒が反応系において不溶性のアニオン交換
    体であることを特徴とする請求の範囲第4〜6項に記載の方法。
  8. 【請求項8】 固相触媒が第4級アンモニウム基を含有する不溶性のポリス
    チレンに基づくアニオン交換体であることを特徴とする請求の範囲第4〜7項に
    記載の方法。
  9. 【請求項9】 反応系において可溶性の助触媒の存在下でエーテル化反応を
    行うことを特徴とする請求の範囲第4〜8項に記載の方法。
  10. 【請求項10】 助触媒が系において可溶性の第4級アンモニウム塩基、好
    ましくはトリメチルベンジルアンモニウムヒドロキシドであることを特徴とする
    請求の範囲第4〜9項に記載の方法。
  11. 【請求項11】 助触媒が可溶性相間移動触媒、好ましくは系において可溶
    性の第4級アンモニウム塩、特にトリメチルベンジルアンモニウムクロリド又は
    テトラブチルアンモニウムクロリドであることを特徴とする請求の範囲第4〜1
    0項に記載の方法。
  12. 【請求項12】 用いられるエーテル化剤がエポキシ化合物、好ましくはエ
    チレンオキシド、プロピレンオキシド、エポキシプロパノールであることを特徴
    とする請求の範囲第4〜11項に記載の方法。
  13. 【請求項13】 用いられるエーテル化剤がビニル化合物、好ましくはアク
    リロニトリル、メチルビニルケトン、ビニルスルホン酸、それらの塩もしくはエ
    ステルであることを特徴とする請求の範囲第4〜12項に記載の方法。
  14. 【請求項14】 用いられるエーテル化剤がハロゲンアルキル誘導体、好ま
    しくはモノクロロ酢酸、Na−モノクロロ酢酸塩、メチルクロリド、エチルクロ
    リド、ベンジルクロリドであることを特徴とする請求の範囲第4〜13項に記載
    の方法。
  15. 【請求項15】 数種のエーテル化剤を同時に又は連続的に用いてエーテル
    化を行うことを特徴とする請求の範囲第12〜14項に記載の方法。
  16. 【請求項16】 用いられる有機希釈剤が双極性非プロトン性溶媒、好まし
    くはジメチルスルホキシド又はN−メチルピロリドンであることを特徴とする請
    求の範囲第4〜15項に記載の方法。
  17. 【請求項17】 用いられる有機希釈剤が凝析効果のない濃度におけるプロ
    トン性媒体、好ましくはn−もしくはイソ−プロパノール、n−、イソ−もしく
    はtert−ブタノールであることを特徴とする請求の範囲第4〜15項に記載
    の方法。
  18. 【請求項18】 試薬を蒸気相を用いて、液体形態で又は系に含まれる成分
    の1つもしくはそれより多くの中に溶解して計り込むことを特徴とする請求の範
    囲第4〜17項に記載の方法。
  19. 【請求項19】 固相触媒を系と適合性の懸濁液において、好ましくはNM
    MNO、有機希釈剤又はそれらの混合物中の懸濁液において用いることを特徴と
    する請求の範囲第4〜18項に記載の方法。
  20. 【請求項20】 固相触媒を試薬の計り込みの前及び/又はその間及び/又
    はその後に反応系と接触させることを特徴とする請求の範囲第4〜19項に記載
    の方法。
  21. 【請求項21】 反応を好ましくは板状反応器、撹拌された反応器のカスケ
    ード又はループ反応器中で連続法において行うことを特徴とする請求の範囲第4
    〜20項に記載の方法。
  22. 【請求項22】 反応系が固相触媒を介して流れることを特徴とする請求の
    範囲第4〜21項に記載の方法。
  23. 【請求項23】 固相触媒を1つもしくはそれより多い中間板に適用するこ
    とを特徴とする請求の範囲第22項に記載の方法。
  24. 【請求項24】 助触媒を反応系と固相触媒の接触の前及び/又はその間に
    加えることを特徴とする請求の範囲第4〜23項に記載の方法。
  25. 【請求項25】 エーテル化反応を室温から120℃、好ましくは30〜1
    00℃で行うことを特徴とする請求の範囲第4〜24項に記載の方法。
  26. 【請求項26】 反応時間が5分〜24時間、好ましくは10分〜6時間で
    あることを特徴とする請求の範囲第4〜25項に記載の方法。
  27. 【請求項27】 セルロースの溶解に用いられる溶媒成分を用い、固相触媒
    を塩基で再活性化することを特徴とする請求の範囲第4〜26項に記載の方法。
  28. 【請求項28】 固相触媒を好ましくはNMMNO/水/有機溶媒中に溶解
    されたNaOHを用いて再活性化することを特徴とする請求の範囲第4〜27項
    に記載の方法。
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