JP2001509281A - 相転移式フラットパネル表示装置 - Google Patents

相転移式フラットパネル表示装置

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Abstract

(57)【要約】 表示装置は予定した形状に配列された複数のピクセルを含む。各ピクセルは平坦面上に配置されたミラー部材(14)を含む。第1状態と第2状態との間で転移することによって外部光源から受けた光の予定した波長を選択的に変調するために前記ミラー部材の上に配置された光変調材料(12)は、予定された波長の光に破壊的干渉を生じ、また前記第2状態において予定された波長の光と構造的干渉を生じる。

Description

【発明の詳細な説明】 相転移式フラットパネル表示装置発明の背景 発明の技術分野 本発明は、一般にフラットパネル表示装置に係わり、さらに詳しくは酸化バナ ジウム(VO2)の相転移特性を利用して光を光学的に変調するために酸化バナ ジウム基ピクセルを含んで成る相転移式フラットパネル表示装置に関する。背景技術 表示装置は従来より能動表示装置および受動表示装置を含む2つの基本的カテ ゴリーに分類される。発光型の装置である能動表示装置は、陰極線管(CRT) 、発光ダイオード(LED)およびプラズマ表示パネル(PDP)のような技術 を含む。これに対し受動表示装置は光変調装置であり、光源は周囲光とされるか 、または別の光源からの光とされ、液晶表示装置(LCD)、エレクトロクロミ ックディスプレイ(ECD)および電気泳動型表示装置(EPID)のような技 術を含む。 表示装置の他の分類は、装置の物理的寸法または幾何形状に関係する。フラッ トパネル表示装置は一般にさらに小型でエネルギー効率に優れ、陰極線管(CR T)の技術を除く上述した実質的に全ての技術を使用する。通常のCRTを平坦 化する試みは成功していない。何故なら、製造された装置は画像品質が粗悪であ るか、あるいは製造コストが過大となるからである。 非常に成功した形式のフラットパネル表示装置は液晶表示装置(LCD)であ る。LCDは、光を伝達するか遮断するかに使用されるマトリックス構造に配列 された複数のピクセルを含んでいる。光が伝達されるか遮断されるかは、電流で 制御される液晶分子の配列によって決る。初期のLCDは像を形成するときに個 々のピクセルをアドレス指定するために「受動マトリックス」構成を使用した。 この構成は、1つの行に電圧を印加し、その後列の電圧を調整して、該行におい て選択したピクセルを横断する大きな複合電圧が発生させるようにすることを含 む。このアドレス指定構成は初期LCDの効率化および低コスト化を可能にした 。しかしながらクロストークが発生するために、受動マトリックスLCDが良好 なコントラストおよび良好な解像度の両方を達成することはできない。 クロストークの問題を解決するために、「能動マトリックス」構成がLCD装 置用に開発された。この構成は個々のピクセルをアドレス指定するためにトラン ジスタアレーを使用している。各ピクセルは、そのピクセルのトランジスタがス イッチオンされたときだけその列のラインから電圧を印加される。これは能動マ トリックスLCDが良好な解像度ならびに良好なコントラストを与えられるよう にする。しかしながら、これらの装置は幾つかの欠点を有している。まず第1に 、これらの形式の表示装置は、「受動マトリックス」構成を使用した表示装置よ りも多大な電力を消費する。これらの形式の表示装置は製造も高価且つ複雑とな る。他の欠点は、これらの形式の表示装置が「能動マトリックス」のアドレス指 定を実行するために含まれるトランジスタアレーを製造するのが困難であるため 、生産性が低くなる傾向を有する。 他の形式のフラットパネル表示装置はエレクトロクロミック表示装置(ECD )である。このECD装置は一般に少なくとも2つの電極を含むセルを含み、少 なくとも一方の電極はエレクトロクロミック材料、電解質、およびたまに絶縁材 で構成される。電極を横断して電圧を印加すると、電解質中に存在するイオンが 一方の電極によって吸収され、これにより電極内の色や透過性に変化を生じる。 色や透過性の変化は、この形式の表示装置の像形成を可能化するように作用する 。この表示装置は1976年12月7日付でジャシンスキ氏に付与された「全固 体エレクトロクロミック表示装置」と題する米国特許第3995943号に開示 されている。この特許は表示装置の電極に酸化タングステン(WO3)か酸化バ ナジウム(V25)を使用した表示装置を開示している。 酸化バナジウム(VO2)は各種の電気的または光学的な適用例に使用されて いる材料である。これらの適用例はホログラフィーの光学的記録、温度の安定装 置および制御装置、電気スイッチ、およびマイクロ波放射のスクリーニングおよ び変調のための媒体としての使用を含んでいる。VO2は相転移特性を表し、こ れには光学的特性のかなりの変化が付随して生じる。かなりの変化を生じる光学 的特性の1つは屈折率であり、これはVO2が光を光学的に変調できるようにす る。VO2における相転移は、この材料で作られたフィルムの下側に配置された 加熱部材を使用して熱的に誘起することが可能である。 それ故に本発明の1つの目的は、光を光学的に変調させるためにVO2の相転 移特性を使用して改良されたフラットパネル表示装置を提供することである。発明の開示 予定した形状に配列された複数のピクセルを含んで成る表示装置が開示される 。各ピクセルは平坦面上に配置されたミラー部材を含む。第1状態と第2状態と の間の転移によって外部光源から受けた光の予定した波長を選択的に変調するた めに、光変調材料がミラー部材上に配置されている。この光変調材料は、第1状 態において予定された光の波長に破壊的干渉を引き起し、また第2状態において 予定された光の波長に構成的干渉を引き起す。 付随的な特徴もまた開示されており、これには加熱部材、第1絶縁層、第2絶 縁層、保護層およびp−n接合が含まれる。加熱部材はミラー部材の下側に配置 され、p−n接合に対して連結される。第1絶縁層は加熱部材の下側に配置され るのに対し、第2絶縁層は加熱部材とミラー部材との間に配置される。保護被覆 が光調材料の上からさらに配置される。図面の簡単な説明 本発明の上述した目的、他の特徴および利点は以下に図面を参照して以下に詳 細に説明される。図面において、 図1は温度の関数としてVO2の導電率(1/Ω)をプロットしたグラフ、 図2は光の波長(λ)の関数としてVO2の屈折率(n)をプロットしたグラ フ、 図3は本発明による光学的共振器の図、 図4は波長の関数として臨界温度(Tc)における光学的共振器の反射係数(R) の割合変化をプロットしたグラフ、 図5はニオビウム(Nb)ドーパントの百分率の関数としてVO2の臨界温度 (Tc)の変化をプロットしたグラフ、 図6は本発明による相転移式表示装置(PTD)の構造の図、 図7は本発明による相転移式表示装置(PTD)により使用されたアドレス指 定構成を示す図、 図8は本発明による相転移式表示装置(PTD)に含まれた個々のピクセルの 側面図、 図9Aおよび図9Bは本発明による相転移式表示装置(PTD)に含まれたピ クセルの作動を表すグラフ、および 図10は本発明による相転移式表示装置(PTD)に含まれた個々のピクセル の他の実施例の側面図である。発明を実施する最良形態 本発明はフラットパネル構造として実現することのできる相転移式表示装置( PTD)に関する。相転移式表示装置は、像形成のために光を光学的に変調させ るために表示装置のピクセルに含まれた酸化バナジウム(VO2)製フィルムの 熱的に誘起される相転移特性を使用する。VO2基ピクセルの使用は多くの利点 を有する。1つの利点はシリコン基板を使用できるようにすることであり、これ は装置処理をシリコンIC技術と共用できるようにする。他の利点は「受動マト リックス」アドレス指定構成の使用を可能にすることであり、これは大きい生産 性および小さい製造コストを意味する。 VO2の相転移特性は絶縁状態と金属状態との間のこの材料の転移に関係する 。絶縁状態においてVO2は比較的低い導電率および屈折率を有する一方、金属 状態のVO2は高い導電率および屈折率を有する。屈折率のこの変化は、VO2製 フィルムに光の光学的変調ができるようにする。絶縁状態から金属状態への転移 はVO2を約68℃であるその臨界温度(Tc)より高い温度にまで加熱するこ とで達成され、これに対して絶縁状態への転移はVO2がそのTc温度より低い 温度にまで冷却されたときに生じる。 図1を参照すれば、温度の関数としてVO2の導電率(1/Ω)をプロットし たグラフが示されており、このグラフは?????氏による「VO2の特性に依 存する圧力」と題する論文、?????、1035頁から引用した。見られるよ うに、VO2の絶縁相−金属相の相転移による導電率の変化はかなり大きい。こ のグラフのx軸上の3の値に対応する68℃である臨界温度(Tc)における 観察された導電率の変化は、4程度の大きさを超える。図示されていないヒステ リシスループは、1つの結晶において約0.5℃であり、化学量論的に良好なV O2のフィルムで1〜2℃である。 図2を参照すれば、グラフは光の波長(λ)の関数としてVO2の屈折率(n )をプロットしてある。このグラフはVO2の2つの相に関するnのスペクトル 依存を示している。線1,2は厚さが1850ÅのVO2製フィルムを示してお り、線1は金属状態に関するもので、線2は絶縁状態に関するものである。線3 ,4は厚さが600ÅのVO2製フィルムを示しており、線3は金属状態に関す るもので、線4は絶縁状態に関するものである。見られるように、可視スペクト ル範囲においてVO2製フィルムの屈折率に比較的大きい変化がある。以下の表 は、青、緑および赤の可視スペクトルの3つの重要な波長(λ)に関し、VO2 の相転移によって生じる屈折率(Δn)の変化を要約したものである。 λ(um) Δn 0.44(青) 0.28 0.50(緑) 0.32 0.62(赤) 0.54 上の表において観察された大きなΔnが本発明の重要な特徴である。何故なら 、それが上記3つの波長を光学的に変調できるようにするからである。 図3を参照すれば、ミラーとして作用するアルミニウム(Al)の層14に付 着されたVO2製フィルム12を含んで成る光学的共振器の図を示している。こ の光学的共振器10は本発明による個々のVO2基ピクセルの基本的作動を示し ている。Al製ミラー14に付着されたVO2製フィルム12は、そのVO2の相 転移状態に依存した反射係数(R)を有する光学的共振器を象徴する。共振状態 を満足する或る波長に関して、屈折率の変化は光学的干渉パターンを変えてその 光学的反射を強力に変調させる。VO2製フィルム12の厚さおよび反射光の波 長に応じて、VO2製フィルム12およびAl製ミラー14の頂面から反射され た2つの波は、VO2製フィルム12の相転移状態に応じて構造的干渉パター ンまたは破壊的干渉パターンのいずれかを生じる。構造的干渉パターンは2つの ビームの強さを組合わせて最大量の反射すなわち最大R値を与えるのであり、こ れは次式を満足する。 2d=mλ、 m=1,2,3・・・ (1) 破壊的干渉は2つのビームに位相ズレを生じて互いに相殺し、これは最小量の 反射すなわちR値を与える。この状態は次式を満足する。 2d=(2m−1)λ/2、 m=1,2,3・・・ (2) VO2製フィルム12の厚さ(d)の変化は、光学的共振器10に対応する波 長を変化させることにさらに注目しなければならない。したがって、詳細に後述 されるカラー表示装置の作動に関する基本を与える。 図4を参照すれば、波長(λ)の関数として先に説明した光学的共振器に関す る反射係数(R)の百分率変化をプロットしたグラフが示されている。容易に観 察されるように、Rの値は金属状態(T>Tc)および絶縁状態(T<Tc)の いずれにおいてもλに依存する。光の緑の波長(λ=0.5um)において、コ ントラスト比は表示装置として望まれる約15である。 図5を参照すればニオビウム(Nb)ドーパントの百分率の関数としてVO2 の臨界温度(Tc)の変化をプロットしたグラフが示されている。このグラフは 、少量のNbを与えることでVO2のTcを変化させることができることを示し ている。見られるように、0.2%のNbの添加はTcを45°まで低下させる 。VO2のTcの低下は、本発明のVO2基ピクセルを作動させるために必要な電 力を減少させるのに使用できるから、望ましいのである。 図6を参照すれば、本発明による相転移式表示装置(PTD)のアーキテクチ ャすなわち構造の図が示されている。この構造16は複数の個々のVO2基ピク セル18を含んで成り、これらのピクセルは通常の2次元マトリックスアレーと して配置され、これはシリコン基板(図示せず)上に作るように適用されること ができる。各ピクセル18は他のフラットパネル表示装置と同様に行および列の ライン22,24で相互連結されている。各ピクセル18および列のライン22 の間の連結はダイオードまたはp−n接合20であり、これらもシリコン基板上 に作られる。このp−n接合20は、電流が拡がって、恐らくピクセル部材18 の間でクロストークを生じるのを防止するために使用される。このような構造1 6における漏電は起こり得る。何故なら、3つの隣合うピクセルを通る4つの平 行な連結ループがあるからである。図示したように配置されたp−n接合20は 各ループに2回配置されることで全ての漏洩電流を遮断する。 本発明の構造16は、「受動マトリックス」のアドレス指定構成すなわち回路 を使用して駆動されることができるので、望ましい。従来技術の箇所で説明し図 7に示したように、この構成は逐次行パルスによって特定のピクセルが選定され ることと平行して列が受取るデータによって構成される。本発明の構造16は1 〜10usのように狭い列パルスを使用できる。このような狭いパルスの使用は ターンオン時間および減衰時間の両方を短縮し、これは多数ピクセルを駆動する 能力を増大する。したがって、表示作動にビデオ周波数を与える。 「受動マトリックス」構成の使用は、能動マトリックスのLCD装置における ようにトランジスタの使用を必要としないので、望ましい。これは生産量および 生産コストに大きく影響する。何故なら、Si上にp−n接合を製造する標準的 なことであり、非常に高い生産量を有するからである。 図8を参照すれば、本発明による相転移式表示装置(PTD)に含まれる個々 のピクセルが示されている。個々のピクセル18は第1絶縁フィルム24を含ん で構成され、第1絶縁フィルムはシリコン基板22上に成長された二酸化シリコ ン(SiO2)のフィルムであるのが好ましい。第1絶縁フィルム24は熱放散 を制御するのに使用される。放散時間は第1絶縁フィルム24の厚さを変化させ ることで数秒から極く短い1ミリ秒まで広い範囲で変化できる。第1絶縁フィル ム24の厚さは40ミリ秒の熱放散時間を与えるように調整されるのが好ましい 。これは表示作動に関して最も適当とされる。計算によれば、SiO2製フィル ムが存在しない状態で、0.3〜1mmの厚さを有するシリコン基板は次式によ って熱を時間(td)内に吸収することを示している。 td=(π1)2/DT (3) ここで、DTはシリコンの熱拡散係数である。DT=0.8cm2/sで、3ミリ 秒のtdが得られた。これは効率的な表示作動にとっては短すぎる。 第1絶縁フィルム24上に加熱部材26が付着され、配置されており、これは 20nmの厚さを有するニッケルクロム(NiCr)製フィルムであるのが好ま しい。加熱部材26は上側に配置されているVO2フィルム32に相転移を誘起 させるために、ピクセル部材18に熱を与えるのに使用される。加熱部材26は ニッケルクロムの薄層として説明されたが、シリコンを含めて他の材料もそれが 層の抵抗によって熱を発生する機能を有するならば同様に使用できる。金製のフ ィルムであるのが好ましい一対の接点36,38を経て加熱部材26に電流が供 給される。シリコン基板22の上側に配置された第1接点36は加熱部材26に 対して同様にシリコン基板22上に形成されたp−n接合により連結される。第 2接点38は第1絶縁フィルム24の上に配置され、加熱部材24に対して直接 連結される。 加熱部材26の上には第2絶縁フィルム28が配置されており、これは酸化ア ルミニウム(Al23)製フィルムであるのが好ましい。第2絶縁フィルム28 はその上に配置されるミラー部材30を加熱部材26から隔絶するために使用さ れる。第2絶縁フィルム28の上にはミラー部材30が配置され、これはアルミ ニウム製フィルムであるのが好ましい。再び述べるが、アルミニウムが説明され たが、クロム、ニッケル等を含めて他の高反射率の材料が同様に使用できる。ミ ラー部材30の上にVO2製フィルム32が配置される。既に説明したがこの共 振器はVO2製フィルム32はミラー部材30と共に光学的共振器を形成してお り、VO2製フィルム32の相転移状態に応じて光を光学的に変調させるのに使 用される。 VO2製フィルム32はミラー部材30と共に各ピクセル18の反射係数(R )を決定するのであり、これはVO2フィルム32の相転移状態に応じてきまる 。VO2製フィルム32はミラーとともに構造的干渉パターンか、破壊的干渉パ ターンのいずれかを、そのVO2製フィルム32の相転移状態および変調された 光 の波長に応じて生じる。構造的干渉パターンは各ピクセル18に最大R値を与え る一方、破壊的干渉は最小R値を与える。 VO2製フィルム32の上には反射防止特性を有する保護層34が成長され、 配置される。これは酸化バナジウム(V25)製フィルムであるのが好ましい。 保護フィルム34は問題とする当該温度範囲で安定した透明の絶縁材であること を示す。VO2フィルム32および保護フィルム34はいずれも同一チャンバ内 でスパッタリング処理されて付着され、異なる酸素圧力の元で逐次に成長される 。 上述したピクセル16の構造はシリコンIC技術を使用して製造されるのが好 ましい。この技術はピクセル寸法を10〜20umにすることができる。このよ うな小さな寸法であるので、1つのピクセルから他のピクセルへ至る熱伝達は無 視できる。これは、その熱がヒートシンクとして機能するシリコンウェーハによ つてまず吸収されてしまうからである。また、加熱部材26からチューブの能動 フィルム32へ至る距離はわずか100〜200nmであり、これは隣接するピ クセル間の距離より小さい大きさ以上である。このような条件のもと、可能とさ れる温度で誘発されるクロストークは著しく減少される。 図9Aおよび図9Bを参照すれば、本発明による相転移式表示装置に含まれた ピクセルの作動を表すグラフを示している。作動時に、1〜10usの範囲の短 い電気パルスが特定ピクセルの加熱装置へ与えられ、これがVO2製フィルム3 2を相転移させて金属状態にする。この転移はピクセルの輝度および色を、例え ば輝かしい緑色から暗い緑色へと変化させる。このパルスはピクセル温度を図9 Bに示されるTc温度より十分高い温度に上昇させることができるように十分に 強力であるとされる。 パルスが終端すると、温度は時間経過に伴って低下される。ピクセルを金属状 態に保持することが望まれるならば、次のパルスはピクセル温度が図9Bの線1 で表されるようなTc温度よりまだ高い間に与えられねばならない。60zのフ レーム周波数を有する場合、次のパルスは16.7msの時間間隔(tf)で与 えられる。 図9Bの線2はピクセル初期温度が十分に低い状態を表している。これはピク セル温度をフレーム時間内にTcより低い温度に低下させ、したがってピクセル を元々の輝度および色へ、例えば暗い緑色から輝かしい緑色へ戻す。暗い状態に て経過する時間は図9Aに示されるようにパルス振幅またはパルス幅で制御され 、したがってグレイレベルを与える簡単な方法が含まれる。グレイレベルを与え る他の方法には、フレームサイクルにおいてパルスを変調することが含まれる。 例えば、グレイレベルを発生させるためにフレーム時間間隔内でパルスをスキッ プさせることは、ピクセル温度をTcより低い温度に低下させる。両方法を組合 わせて使用すると、十分に高い数値のグレイレベルが与えられる。 ピクセルの変調を行うのに必要な電力の概算は次の通りである。20×20u mの面積と、100nmの厚さとを有する1つのピクセルを通常より60℃高い 温度(ΔT)に変化させるために駆動する電力(Q1)は、次式を用いて計算さ れる。 Q1=CmΔT (4) ここで、CはVO2製フィルムの熱容量、mはフィルムの質量である。25J/ (モルk)のCについては、電力Q1=3.6×10-9ジュールである。100 万個のピクセルがターンオンされた場合には、60Hzのパルスの繰返しで得ら れる電力は、表示面の1インチ平方面積当りQ1/s=0.2Wである。要求さ れる他のエネルギー成分は潜熱から発生され、これは1次の相転移に組合わされ る。この成分Q2も、Q2/s=0.2Wの値を発生すると評価される。したが って、100万個のピクセルを有する表示装置の1インチ平方面積を駆動するの に必要な全電力は、 Q/s=Q1+Q2 (5) であり、これは0.4ワットの値を与える。1us時間継続するパルス、50オ ームの加熱抵抗、および20ボルトの印加電圧により、20ミリアンペアという 妥当なDC電流の全要求値が得られる。上述の計算は概算である。何故なら、こ の計算は全ての熱がVO2製フィルムに伝達された場合にのみ適用できるからで ある。さらに、図示した表示装置の電子装置を駆動するのに必要な電力は、考慮 されていない。 図10を参照すれば、本発明による相転移式表示装置に含まれる個々のピクセ ルの他の実施例の側面図が示されている。この実施例19は、図8の実施例に関 して既に説明したのと同様に機能する同じ部品を多く含んでおり、同じ符号は同 じ部材を示している。したがって、この実施例におけるピクセル19の相違点だ けを説明する。これらの相違点には、本発明による相転移式表示装置のカラー作 動を可能にするために、加熱装置40およびVO2製フィルム42を有する図1 0に示されたピクセル19が3つの部分に副分割されていることが含まれる。 先に説明したように、本発明によるピクセルの光学的特性は、VO2製フィル ムとミラー部材とから反射された2つの光ビームの共振状態によって制御される 。構造パラメータを適当に選定することで、赤、緑、青のスペクトル領域に関す る相転移で最高の反射コントラストを有するピクセルを形成することができる。 金属状態ではVO2製フィルムが赤い光を反射し、緑の光には暗い状態の、また 絶縁状態ではこの逆となる1つの厚さのVO2製フィルムでは、良好なコントラ スト比は緑の光(λ=0.5um)と赤の光(λ=0.63um)との両方で達 成される。VO2製フィルムを薄くすることで、青の光の共振状態が達成される 。したがって、本発明による各ピクセルは、赤、緑および青の特定領域の3つの 異なる共振状態を形成するために、2つの異なる厚さを有し、別々の電気的アク セスを含んで成る3つの副部分に副分割されたVO2製フィルムを含む。 ピクセル19はVO2製フィルム40を含み、このフィルム40は3つの隣接 する部分40A,40B,40Cに副分割されている。2つの部分40A,40 Bは同じ厚さを有し、緑または赤の光を変調させるのに使用される。一方、第3 の部分40Cは薄い厚さを有し、青の光を変調させるのに使用される。加熱部材 42も3つの部分42A,42B,42Cに分割されている。これはVO2フィ ルムの部分40A,40B,40Cの各々を単独に加熱して、その部分40A, 40B,40Cに独立して相転移を誘起させるためである。各々の加熱部材の部 分42A,42B,42Cは電力を伝達するためにそれぞれ金または同等種類の 接点44,46,48に連結されている。 作動時に、電力は各ピクセル19に与えられたデータにしたがって、加熱部分 42A,42B,42Cの各々に選択的に供給される。これにより、その上に位 置された組合うVO2製の部分40A,40B,40Cに対して熱が選択的に供 給され、これによりそれらの部分40A,40B,40Cの各々を選択的に絶縁 状態と金属状態との間で相転移させる。VO2製の部分40A,40B,40C における転移は屈折率の変化に対応し、これは先に説明したように光の適当な赤 、緑および青の波長を選択的に変調させてカラー像を形成させる。さらに、ピク セル19のコントラスト比は、VO2製フィルム40の上に配置されているV25 製のフィルムであるのが好ましい反射防止特性を有する保護フィルム34によ ってさらに改善される。このこと重要である。何故なら、共振反射状態は視野角 度に影響を及すからである。視野角度を評価するために波長範囲(Δλ)が使用 され、これにおいてコントラスト比は十分に高くされる。妥当なコントラスト比 はΔλ=60nmのスペクトル範囲で達成され、これは次式で与えられた厚さの 変動(L)を生じる。 N=Δλ (5) VO2製フィルムの厚さL=100nm、屈折率n=2.5においては、35〜 40度の全視野角度が得られる。 本発明による相転移式表示装置(PTD)は従来のフラットパネル表示装置よ り優れた多数の利点を有する。このPTDは多分電力消費を除く多くのカテゴリ ーにおいて液晶表示装置(LCD)より優れている。この利点には、低コストお よび高生産量をもたらすSi基板上に形成された受動マトリックス構造の使用が 含まれる。PTDの速度は製造工程で変化でき、ビデオ周波数を可能にし、また 高解像度も有する。液晶表示装置(LCD)の伝達モードに比べてPTDの反射 作動モードは照明装置の問題を解消し、要求電力を最小限にする。カラー作動は 相転移と光学的共振とを組合わせることでPADで達成でき、液晶表示装置(L CD)で必要とされるような付加的なフィルタは必要ない。 本発明は好ましい実施例を参照して特別に図示し、説明したが、当業者には形 状および細部の変更は本発明の精神および範囲から逸脱せずになし得ることが理 解されよう。例えば、多数の好ましい実施例および方法が本発明による相転移式 表示装置(PTD)に関して記載されたが、他の等価材料および方法、例えば蒸 発および他の蒸着技術も本発明に包含される。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】平成10年8月25日(1998.8.25) 【補正内容】 請求の範囲 1. 予定した形状に配列された複数のピクセルを含んで成る表示装置であっ て、前記各ピクセルが、 基板、 ミラー部材、 前記基板およびミラー部材の間に配置された加熱部材、および 第1状態と第2状態との間で転移することによって外部光源から受けた光の予 定した波長を選択的に変調するために、前記ミラー部材の上に配置された光変調 材料を含み、前記第1状態において前記材料が予定された波長の光に破壊的干渉 を生じ、また前記第2状態において前記光変調材料が予定された波長の光と構造 的干渉を生じる表示装置。 2. 請求項1に記載された装置であって、前記ピクセルの前記予定された形 状が2次元マトリックスである表示装置。 4. 請求項1に記載された装置であって、前記加熱部材に連結されたp−n 接合をさらに含んで成る表示装置。 5. 請求項1に記載された装置であって、前記基板が半導体を含んで成る表 示装置。 6. 請求項5に記載された装置であって、前記基板と前記加熱部材との間に 配置された第1絶縁層をさらに含んで成る表示装置。 7. 請求項1に記載された装置であって、前記加熱部材と前記ミラー部材と の間に配置された第2絶縁層をさらに含んで成る表示装置。 8. 請求項1に記載された装置であって、前記光変調材料の上に配置された 保護被覆をさらに含んで成る表示装置。 9. 請求項1に記載された装置であって、前記光変調材料が酸化バナジウム (VO2)である表示装置。 10. 請求項9に記載された装置であって、前記酸化バナジウムがニオビウム (Nb)元素でドープ処理された表示装置。 11. 請求項1に記載された装置であって、前記光変調材料がカラー作動を可 能にするために2つの厚さの3つの部分に分割されている表示装置。 12. 予定した形状に配列された複数のピクセルを含んで成る表示装置であっ て、前記各ピクセルが、 基板、 前記基板上に配置されたミラー部材、 前記平坦面および前記ミラー部材の間に配置された加熱部材、および 第1状態と第2状態との間で転移することによって外部光源から受けた光の予 定した波長を選択的に変調するために、前記ミラー部材の上に配置された光変調 材料を含み、前記第1状態において前記材料は前記各ピクセルを最小反射係数( R)にさせる屈折率を有し、また前記第2状態において前記光変調材料が前記各 ピクセルを最大反射係数(R)にさせる屈折率を有する表示装置。 14. 請求項12に記載された装置であって、前記加熱部材に連結されたp− n接合をさらに含んで成る表示装置。 15. 請求項12に記載された装置であって、前記平坦面が基板である表示装 置。 16. 請求項15に記載された装置であって、前記基板と前記加熱部材との間 に配置された第1絶縁層をさらに含んで成る表示装置。 17. 請求項12に記載された装置であって、前記加熱部材と前記ミラー部材 との間に配置された第2絶縁層をさらに含んで成る表示装置。 18. 請求項12に記載された装置であって、前記光変調材料の上に配置され た反射防止被覆をさらに含んで成る表示装置。 19. 請求項12に記載された装置であって、前記光変調材料が酸化バナジウ ム(VO2)である表示装置。 20. 請求項12に記載された装置であって、前記光変調材料がカラー作動を 可能にするために2つの厚さの3つの部分に分割されている表示装置。 21. フラットパネル表示装置に使用されるピクセルの製造方法であって、 基板を準備する段階、 前記基板の上にミラー部材を配置する段階、 前記基板および前記ミラー部材の間に加熱部材を配置する段階、および 第1状態と第2状態との間で転移することによって予定した波長の光を選択的 に変調できる光変調材料とを含み、前記第1状態において前記材料が予定された 波長の光に破壊的干渉を生じ、また前記第2状態において前記光変調材料が予定 された波長の光と構造的干渉を生じる製造方法。 22. フラットパネル表示装置用のピクセルであって、 平坦面上に配置されたミラー部材、 前記平坦面と前記ミラー部材との間に配置された加熱部材、および 絶縁状態と金属状態との間で転移することにより外部光源からの光を光学的に 変調するために前記ミラー部材の上に配置された酸化バナジウム(VO2)層を 含み、変調される光の波長に等しい厚さを酸化バナジウム(VO2)層が有して いるピクセル。 23. フラットパネル表示装置用のピクセルであって、 基板層と、 前記基板上に配置されて加熱部材として機能するニッケルクロム層と、 前記ニッケルクロム層の上に配置されたミラー部材として機能するアルミニウ ム層と、 前記アルミニウム層の上に配置された酸化バナジウム(VO2)層とを含み、 前記酸化バナジウム(VO2)層の相転移状態にしたがって変化する反射係数を 有する光学的共振器を前記アルミニウム層および前記酸化バナジウム(VO2) 層が形成しているピクセル。 24. 請求項23に記載されたピクセルであって、前記基板と前記ニッケルク ロム層との間に配置された二酸化珪素(SiO2)の層をさらに含んで成るピク セル。 25. 請求項23に記載されたピクセルであって、前記ニッケルクロム層と前 記アルミニウム層との間に配置された酸化アルミニウム(Al23)の層をさら に含んで成るピクセル。 26. 請求項23に記載されたピクセルであって、前記酸化バナジウム層(V O2)の上に配置されて前記ピクセルの保護被覆を形成する酸化バナジウム(V2 5)をさらに含んで成るピクセル。 27. 請求項23に記載されたピクセルであって、前記ニッケルクロム層に連 結され、前記基板内に配置されて他の同様のピクセルとの間でクロストークが生 じるのを防止するためのp−n接合をさらに含んで成るピクセル。 28. 請求項23に記載されたピクセルであって、前記ニッケルクロム層と前 記酸化バナジウム層が、前記ビクセルのカラー作動を可能にするために3つの部 分に予分割されているピクセル。 29. 請求項28に記載されたピクセルであって、酸化バナジウム(VO2) の前記3つの部分が2つの異なる厚さを有しているピクセル。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 カスタルスキイ,アレグザンダー アメリカ合衆国 ニュージャージー,ウェ イサイド,ケネス ドライブ 3 (72)発明者 ナール,シルベイン アメリカ合衆国 ニューヨーク,スケアス デール,リビングストン ロード 1エイ (72)発明者 ショクホアー,サージェイ アメリカ合衆国 ニューヨーク,サウンド ビーチ,トマス ストリート 6

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 予定した形状に配列された複数のピクセルを含んで成る表示装置であっ て、前記各ピクセルが、 平坦面上に配置されたミラー部材、および 第1状態と第2状態との間で転移することによって外部光源から受けた光の予 定した波長を選択的に変調するために、前記ミラー部材の上に配置された光変調 材料を含み、前記第1状態において前記材料が予定された波長の光に破壊的干渉 を生じ、また前記第2状態において前記光変調材料が予定された波長の光と構造 的干渉を生じる表示装置。 2. 請求項1に記載された装置であって、前記ピクセルの前記予定された形 状が2次元マトリックスである表示装置。 3. 請求項1に記載された装置であって、前記ミラー部材の下側に配置され た加熱部材をさらに含んで成る表示装置。 4. 請求項3に記載された装置であって、前記加熱部材に連結されたp−n 接合をさらに含んで成る表示装置。 5. 請求項3に記載された装置であって、前記平坦面が基板である表示装置 。 6. 請求項5に記載された装置であって、前記基板と前記加熱部材との間に 配置された第1絶縁層をさらに含んで成る表示装置。 7. 請求項3に記載された装置であって、前記加熱部材と前記ミラー部材と の間に配置された第2絶縁層をさらに含んで成る表示装置。 8. 請求項1に記載された装置であって、前記光変調材料の上に配置された 保護被覆をさらに含んで成る表示装置。 9. 請求項1に記載された装置であって、前記光変調材料が酸化バナジウム (VO2)である表示装置。 10. 請求項9に記載された装置であって、前記酸化バナジウムがニオビウム (Nb)元素でドープ処理された表示装置。 11. 請求項1に記載された装置であって、前記光変調材料がカラー作動を可 能にするために2つの厚さの3つの部分に分割されている表示装置。 12. 予定した形状に配列された複数のピクセルを含んで成る表示装置であっ て、前記各ピクセルが、 平坦面上に配置されたミラー部材、および 第1状態と第2状態との間で転移することによって外部光源から受けた光の予 定した波長を選択的に変調するために、前記ミラー部材の上に配置された光変調 材料を含み、前記第1状態において前記材料は前記各ピクセルを最小反射係数( R)にさせる屈折率を有し、また前記第2状態において前記光変調材料が前記各 ピクセルを最大反射係数(R)にさせる屈折率を有する表示装置。 13. 請求項12に記載された装置であって、前記ミラー部材の下側に配置さ れた加熱部材をさらに含んで成る表示装置。 14. 請求項13に記載された装置であって、前記加熱部材に連結されたp− n接合をさらに含んで成る表示装置。 15. 請求項13に記載された装置であって、前記平坦面が基板である表示装 置。 16. 請求項15に記載された装置であって、前記基板と前記加熱部材との間 に配置された第1絶縁層をさらに含んで成る表示装置。 17. 請求項13に記載された装置であって、前記加熱部材と前記ミラー部材 との間に配置された第2絶縁層をさらに含んで成る表示装置。 18. 請求項12に記載された装置であって、前記光変調材料の上に配置され た反射防止被覆をさらに含んで成る表示装置。 19. 請求項12に記載された装置であって、前記光変調材料が酸化バナジウ ム(VO2)である表示装置。 20. 請求項12に記載された装置であって、前記光変調材料がカラー作動を 可能にするために2つの厚さの3つの部分に分割されている表示装置。 21. フラットパネル表示装置に使用されるピクセルの製造方法であって、 基板を準備する段階、 前記基板の上にミラー部材を配置する段階、および 第1状態と第2状態との間で転移することによって予定した波長の光を選択的 に変調できる光変調材料とを含み、前記第1状態において前記材料が予定された 波長の光に破壊的干渉を生じ、また前記第2状態において前記光変調材料が予定 された波長の光と構造的干渉を生じる製造方法。 22. フラットパネル表示装置用のピクセルであって、 平坦面上に配置されたミラー部材、および 絶縁状態と金属状態との間で転移することにより外部光源からの光を光学的に 変調するために前記ミラー部材の上に配置された酸化バナジウム(VO2)層を 含み、変調される光の波長に等しい厚さを酸化バナジウム(VO2)層が有して いるピクセル。 23. フラットパネル表示装置用のピクセルであって、 基板層と、 前記基板上に配置されて加熱部材として機能するニッケルクロム層と、 前記ニッケルクロム層の上に配置されたミラー部材として機能するアルミニウ ム層と、 前記アルミニウム層の上に配置された酸化バナジウム(VO2)層とを含み、 前記酸化バナジウム(VO2)層の相転移状態にしたがって変化する反射係数を 有する光学的共振器を前記アルミニウム層および前記酸化バナジウム(VO2) 層が形成しているピクセル。 24. 請求項23に記載されたピクセルであって、前記基板と前記ニッケルク ロム層との間に配置された二酸化珪素(SiO2)の層をさらに含んで成るピク セル。 25. 請求項23に記載されたピクセルであって、前記ニッケルクロム層と前 記アルミニウム層との間に配置された酸化アルミニウム(Al23)の層をさら に含んで成るピクセル。 26. 請求項23に記載されたピクセルであって、前記酸化バナジウム層(V O2)の上に配置されて前記ピクセルの保護被覆を形成する酸化バナジウム(V2 5)をさらに含んで成るピクセル。 27. 請求項23に記載されたピクセルであって、前記ニッケルクロム層に連 結され、前記基板内に配置されて他の同様のピクセルとの間でクロストークが生 じるのを防止するためのp−n接合をさらに含んで成るピクセル。 28. 請求項23に記載されたピクセルであって、前記ニッケルクロム層と前 記酸化バナジウム層が、前記ピクセルのカラー作動を可能にするために3つの部 分に予分割されているピクセル。 29. 請求項28に記載されたピクセルであって、酸化バナジウム(VO2) の前記3つの部分が2つの異なる厚さを有しているピクセル。
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