JP2001507949A - 乾燥粉末吸入器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 乾燥粉末吸入器は、ハウジング（３２）上で蓋（３８）に回動可能に取り付けられたカバープレート（５０）を備える。カバープレートにはレバーが回動可能に取り付けられている。ブリスターパック円盤（４２）がカバープレートの下側でハウジングに回転可能に搭載されている。ハウジング内の粉末ダクトは、レバーの一端の下方のステージングチャンバ（１２４）から煙霧化チャンバ（１２０）へ延びている。ハウジング内のアクチュエータ（４６）は、ブリスターパック円盤のブリスター（４４）をせん断して開放するために押され、その結果、ブリスターの一回の投薬量分の薬剤がステージングチャンバに放出される。スイッチ（１７０）は、マウスピース内の圧力を検出し、吸入が検出されると煙霧化チャンバ内のインペラ（１６２）を回転させるモータ（１６０）を作動させる。

Description

【発明の詳細な説明】 乾燥粉末吸入器 発明の背景 本願は、１９９５年４月２９日に出願され、現在継続中のシリアルナンバー０ ８／４２８，９６０の一部継続出願であり、このシリアルナンバー０８／４２８ ，９６０は、この説明に参照として組み込まれる。 発明の分野 本発明の分野は、吸入器である。さらに詳しくは、本発明は、固体を微細に分 割した乾燥粉末又は流体の形態の薬剤を供給するための吸入器に関するものであ る。 患者の肺へ薬剤を供給するために、吸入器が使用される。一般的には、吸入器 は、薬剤と空気ないしは推進剤との混合物を、収容ないしは供給する。この混合 物は、種々の病気、例えば、気管支喘息を治療するために、患者の吸入により、 吸入器のマウスピースから供給される。しかしながら、吸入による薬剤の供給は 、肺疾患とは関連しないものを含む他の多くの治療に使用され得る。 周知の吸入器の一つである、米国特許第４，６２７，４３２号に記載されたデ ィスクハラー（Diskhaler）は、ブリスー円盤のブリスター内に密封された独立 した１回分の投薬量の薬剤を使用する。このブリスター円盤は、ノブを操作する ことにより、１回分の投薬量毎に前進する。しかし、上記米国特許第４，６２７ ，４３２号に記載された装置は、連続して角度が変化している間、薬剤内容物を 取り出すためにブリスターを開放し、確実に一回分の投薬量を供給するように、 吸入器内でブリスター円盤を位置決めないしは前進させる点や、他の点で不都合 が残っている。 よって、本発明の目的は、改良された吸入器を提供することである。 発明の概要 従って、本発明の吸入器は、吸入器のハウジングの蓋に対して回動可能に取り 付けられたカバープレートを備えることが好ましい。ブリスターパック円盤は、 上記カバープレートの下側でハウジングに回動可能に取り付けられ、単一の前進 方向に移動可能である。ハウジング内のアクチュエータがカバープレートのレバ ーに対して位置合わせされることが最も好ましい。患者が上記ブリスターパック 円盤のブリスターをせん断して開放するアクチュエータを押すと、後続する患者 による吸入のために、レバーがブリスターを押しつぶし、ブリスターの乾燥粉末 内容物をハウジング内のダクトに供給する。 他の及び追加の目的は、以下に明らかにされる。 図面の簡単な説明 図において、同様の参照符号は、複数の図面を通じて同様の要素を示しており 、 図１は、マウスピースがカバーアセンブリにより覆われた状態の本発明の吸入 器の斜視図、 図２は、マウスピースが非被覆状態である本発明の吸入器の斜視図、 図３は、図１に示す吸入器の平面図、 図４は、図２に示す吸入器の平面図、 図５は、図１及び図２の吸入器の分解斜視図、 図６は、蓋を開放した状態の図１及び図２の吸入器の平面図、 図７は、図６の７−７線での部分断面図、 図８は、図１及び図２の吸入器のカバーアセンブリを上面前方から見た拡大斜 視図、 図９は、図８のカバーアセンブリを底面後方から見た拡大斜視図、 図１０は、図９に示された特徴の拡大図、 図１１は、図５の１１−１１線での部分断面図、 図１２は、装置使用中の種々の部品の位置を示す図１１と同様の部分断面図、 図１３は、図３の１３−１３線での部分断面図、 図１４は、図４の１４−１４線での部分断面図、 図１５、図１６及び図１７は、装置内の部品の移動を示す部分断面図の一部、 図１８は、図５の１８−１８線での断面図、 図１９は、図面を明瞭にするために多数の部品を省略し、使用中の部品の位置 を示した図１８と同様の断面図、 図２０は、図１及び図２に示す吸入器で使用するブリスター円盤の拡大斜視図 、 図２１はブリスター円盤の部分平面図、及び、 図２２は、図２１の２２−２２線での断面図である。 好適な実施例の詳細な説明 図面を詳細に参照すると、図１から図４に示すように、乾燥粉末吸入器は蓋３ ８を有するハウジング３２を備えており、蓋３８はヒンジ３６によりハウジング ３２に取り付けられている。蓋３８は、例えば透明樹脂のような透明材料からな ることが好ましい。ハウジング３２の一側には、取り外し可能なマウスピース３ ４が設けられている。スライドカバーアセンブリ４０は、図１及び図３に示すよ うにマウスピース３４を覆う閉位置から、図２及び図４に示すようにマウスピー ス３４を露出させる開位置まで蓋３８に対して回動可能である。図３及び図４に 最も良く図示されているように（図３及び図４では、透明な蓋３８を介して見下 ろしている。）、径方向に間隔を空けて配置された複数の開口ブリスター４４を 備える円盤４２は、ハウジング３２から上方に延びる中央柱１４０により、ハウ ジング３２の上面のほぼ中央に配置されている。ハウジング４２の蓋止め４６は 、カバーアセンブリ４０の摺動を上記開位置で制限する。 図８及び図９を一時的に参照すると、上記スライドカバーアセンブリ４０は、 前湾曲壁５４、側壁５６、上壁５８及び底壁６０を有する囲壁４８を備えている 。リム６２は、上記上壁５８から上向き及び径方向内向きに延びている。ここで 図９に示すように、ガイドブロック６４と外側リテーナ６６は、上記上壁５８の 下面から下向き及び内向きに延びている。ほぼ平坦なカバープレート５０が上記 囲壁４８と一体に形成され、カバープレート５０と囲壁４８が上記カバーアセン ブリ４０を構成することが好ましい。上記カバープレート５０の内側リテーナ６ ８は、径方向外向きに延びている。カバープレート５０の下面のレバーブロック ７２により一定位置で保持されたレバーピン７６に、レバー７４が回動可能に支 持されている。このレバー７４は、図８に最も良く図示されているカバープレー ト５０のレバー開口７８を通って、回動可能である。図９に示すように、レバー ７４に近接した位置では、カバープレート５０から傾斜部８０及びガイド壁８２ が 下向きに突出している。カバープレート５０の中央ハブ８４を貫通する蓋柱５２ により、囲壁４８とカバープレート５０からなるカバーアセンブリ４０全体が蓋 ３８に回動可能に取り付けられている。図１８に示すように、レバー開口７８の 両側に設けられたカバープレート５０を貫通するクリアランス孔７０により、過 度の鉛直方向の干渉を生じることなく、カバープレート５０がブリスター円盤４ ２の上面に着座できるようになっている。 図８、図９及び図１０に示すように、下向きに突出する端部タブ８８を有する ばね腕８６がカバープレート５０に対して取り付けられ又はカバープレート５０ に一体に形成されている。図１３に示すように、ばね腕８６は、その自由端に上 記端部タブ８８と並んで配置された腕くさび９６を備えている。図１０に示すよ うに、蓋３８からアーム持ち上げ部１０２が下方に延びている。カバープレート ５０を貫通する外側溝孔９４が、上記ばね腕８６の上方に設けられている。この 外側溝孔９４に隣接してカバープレート５０を貫通する内側溝孔９２は、上記ア ーム持ち上げ部１０２のための隙間を提供すると共に、上記カバーアセンブリ４ ０を回転可能（好ましくは約９０°）としている。上記アーム持ち上げ部１０２ は、内側傾斜部を備え、腕くさび９６と係合する大きさであり、かつ、腕くさび ９６と完全に係合するまで移動したときに、ばね腕８６を蓋３８へ向けて上方に 持ち上げる。 ここで図５を参照すると、ハウジング３２は混合チャンバ１２０と、ダクト１ ２２を介して混合チャンバ１２０に接続されたステージングチャンバ１２４を備 えている。図６及び図７も参照すると、入口ダクト１２６がハウジング３２の一 側から延びるダクト凹部１３０を介して上記ステージングチャンバ１２４へ延び ている。ステージングチャンバ１２４の上面の周囲の三日月状の障壁１２８が、 ハウジング３２の外部から入口ダクト１２６を介してステージングチャンバ１２ ４へ連通する間接的な空気流路を形成している。 図５を再度参照すると、本発明の第１実施例では、混合チャンバ１２０に並設 されたハウジング３２の圧力ポートないし圧力開口１３２が、チューブ１７２を 介して圧力スイッチ１７０に接続されている。この圧力ポート１３２は、マウス ピース３４の中央開口に連通するマウスピースポート１３５に対して位置合わせ されている。これによりマウスピース開口から圧力スイッチ１７０まで連続する ダクトが形成される。マウスピース３４又は他の実施例のマウスピース１３６は フック１３４によりハウジング３２に固定されている。このマウスピースは、ひ ねり又は回転させてフック１３４と非係合とした後に引き離すことにより、取り 外し可能である。傾斜した上面を有するラチェット柱１４２が、ハウジング３２ の平坦な上面１３８から上方にわずかに突出している。作動ボタン１４６は、ハ ウジング３２の柱開口１４４を完全に貫通する柱１４８を備えている。 図１８を一時的に参照すると、ハウジング３２の戻り止め（detent）１４７は 、円盤４２が次のブリスターの位置に前進するまで、柱１４８を上方位置（ブリ スターを破壊するようにレバーを操作する。）で係合及び保持する。ハウジング ３２の前部では、混合チャンバ１２０の後方に、内向きに突出するハウジング内 側リム１５０と外向きに突出するハウジング外側リム１５２がある。カバーアセ ンブリ４０が開位置と閉位置の間に移動すると、上記ハウジング外側リム１５２ が上記外側リテーナ６６と係合し、ハウジング内側リム１５０が内側リテーナ６ ８と係合する。これらハウジング内側リム１５０と外側リテーナ６８及びハウジ ング外側リム１５２と外側リテーナ６６の相互作用により、カバーアセンブリ４ ０と蓋３８がハウジング３２上に倒れた状態で保持される。 図５も参照すると、ハウジング３２に取り付けられた底カバー１５８は作動ボ タン１４６の周囲にボタン凹部１６４を備えており、作動ボタン１４６が底カバ ー１５８の底面を超えて突出しないようになっている。混合チャンバ１２０内の インペラ１６２は、ハウジング３２の混合チャンバ１２０後方にある電気モータ １６０のシャフトに支持されている。電気モータ１６０はバッテリー１６８及び 圧力スイッチ１７０に接続されている。ハウジング３２の圧力スイッチ１７０の 上方には、バッテリーインジケータＬＥＤ１７４と状態インジケータＬＥＤ１７ ６が設けられている。 ここで図２０から図２２を参照すると、円盤４２は、好適にはほぼ円錐形のブ リスターが形成された金属ないしはアルミニウム箔であるブリスター箔リング１ ９０を備えている。このブリスター箔リング１９０と箔密封リング１９２は、支 持円盤１９４に粘着ないしは接着されている。図２１に示すように、この支持円 盤１９４はブリッジ２００によりタブ溝孔１９８内に吊るされたタブ１９６を備 えている。ブリスター箔リング１９０の各ブリスター４４はタブ１９６の上方に 位置合わせされている。上記ブリッジ２００はタブ１０６を所定位置に保持する が、わずかなトルクによりタブ１９６がブリッジ２００回りに回動できるように なっている。図２２に示すように、粉末状の薬剤２０２がブリスター４４内に密 封されている。 支持円盤１９４は樹脂からなることが好ましい。タブ支持２００はタブ１９６ を支持できるが、作動ボタン１４６の柱１４８から作用する力でタブ１９６が回 動する程度に小さい。使用時には、最初に、カバーアセンブリ４０を図１に示す 閉位置から図２に示す開位置へ摺動することにより、円盤４２が吸入器３０に装 着される。上記開位置では、外側リテーナ６６及び内側リテーナ６８のハウジン グ外側リム１５２及びハウジング内側リム１５０との相互相互作用により、蓋３ ８及びカバーアセンブリ４０は依然としてハウジング３２の上面に倒れた状態で 保持されている。蓋止め４６を乗り越えることができるように、囲壁４８の側壁 ５６がハウジング３２からわずかに持ち上げられる。このとき、外側リテーナ６ ６及び内側リテーナ６８は、ハウジング内側リム１５０及びハウジング外側リム １５２から離れ、解放される。次に、図６に示すように、円盤４２の設置又は置 き換えのために、カバーアセンブリ４０及び蓋３８がヒンジ３６まわりに上向に 回動され、吸入器３０が開放される。 円盤４２はブリスター４２が上面にくるように、ハウジング３２の上面１３８ 上の中央柱１４０に配置される。蓋３８及びカバーアセンブリ４０がヒンジ３６ まわりに回動され、図６に示す位置から図２に示す位置へ戻される。これにより 吸入器３０は使用準備完了となる。 上記ハウジング３２の上面１３８のラチェット柱１４２は、タブ溝孔１９８の 開放端２０２内へわずかに突出している。そのため、円盤４２は、一つのブリス ター４４がステージングチャンバ１２４の上方に位置合わせされるように位置決 めされる。また、ラチェット柱１４２は円盤４２が逆方向（すなわち、図６にお いて時計方向）に移動するのを防止する。 蓋３８は閉鎖しているが、カバーアセンブリ４０は開放している状態（図２に 示している。）では、レバー７４の内端が柱１４８の上端の上方に位置合わせさ れている。レバー７４の外端は、一つのブリスター４４の上端及びステージング チャンバ４４の上方に位置合わせされている。 好ましくは吸入器３０を直立させた状態で、作動ボタン１４６が押し上げられ る。図１１、図１２及び図１９に示すように、作動ボタン１４６上の柱１４８が 上向きに移動することにより、まず、ステージングチャンバ１２４の上方のブリ スター４４上にタブ１９６が回動する。タブ１９６はタブ支持２００で回動する 。この時、ブリスター４４の底部を密封する箔密封リング１９２がせん断されて ブリスター４４が開放し、粉末状の薬剤２０２がステージングチャンバ１２４へ 落下する。 柱１４８が上向きに移動を続けると、柱１４８がレバー７４をその外端がブリ スター４４を押しつぶすように回動させ、残留するすべての粉末がステージング チャンバ１２４へ放出される。 一回の投薬量分の粉末状の薬剤が密封されたブリスター４４からステージング チャンバ１２４に供給されると、患者はマウスピース３４を口内に配置し、吸入 を行う。この吸入により、ハウジング３２の外部から、入口ダクト１２６と、三 日月状の障壁１２８の周囲及び下側とを介して、システージングチャンバ１２４ 内へ空気が吸い込まれる。空気及び粉末状の薬剤２０２は、ダクト１２２を介し て混合チャンバ１２０内へ流入する。同時に、吸入を開始すると、マウスピース １３６における気圧低下が、チューブ１７２を介して圧力ポート１３２まで延び る圧力スイッチ１７０により検出される。圧力スイッチ１７０は、電気モータ１ ６０をオンし、混合チャンバ１２０内でインペラ１６２を回転させる。インペラ １６２の回転により、ダクト１２２を介して混合チャンバ１２０にさらに空気及 び粉末状の薬剤が吸い込まれる。本説明に参照として組み込まれる上記した米国 特許第５，３２７，８８３号及び１９９３年１０月１４に出願された米国特許出 願シリアルナンバー０８／１３７，２８２に記載されているように、空気と薬剤 は混合チャンバ１２０内で混合される。インペラ１６２はすでに高速で回転して いるため、薬剤が混合チャンバ１２０内に流入すると、空気と薬剤の混合及び分 散が促進される。 患者はマウスピースで吸入を行い、マウスピース３４の後壁の孔１２５を介し て混合チャンバ１２０から流入する空気と薬剤の混合物を吸い込む（後壁は混合 チャンバ１２０の前壁も構成している。）。 次の一回分の投薬量の供給を準備するため、カバーアセンブリ４０が図２に示 す位置から図１に示す位置に移動され、マウスピース３４を覆う。このカバーア センブリ４０の閉鎖移動が行われると、ばね腕８６の腕くさび９６が持ち上げ部 １０２から解放される。これにより、図３及び図６の位置Ａに概略的に示すよう に、ばね腕８６が下向きに弾性的に撓み、タブ８８がタブスロット１９８の開放 端２０２と係合する。図３に示す位置へのカバープレート４０の閉鎖動作を継続 すると、弾性腕８６のタブ８８が次のブリスター４４へ円盤４２を前進させる（ タブ８８は図３において反時計方向に円盤４２を移動させる。）。円盤４２は１ ６個のブリスター４４を有するため、上記タブ８８の円盤４２への係合から移動 の終了までの前進移動は約２２°である。カバーアセンブリ４０の閉鎖でばね腕 ８６により円盤４２が前進すると、円盤４０はラチェット柱４２の傾斜した上面 に乗り上げて乗り越えた後、ハウジング３２の上面１３８に配置された状態に戻 り、ラチェット柱４２は次の組のタブ溝孔１９８の開口端２０２に係合する。こ のようにして、円盤４２の次のブリスター４４が、上記した供給及び吸入のため に位置決めされている。カバーアセンブリ４２が図４で示す位置に再度開放され ると、蓋３８の持ち上げ部１０２とばね腕８６の腕くさび９６の相互作用により 、ばね腕８６が持ち上げられ円盤４２との係合が解除されるため、円盤４０は移 動しない。このカバーアセンブリ４０の開閉の繰り返し動作を通じて、すべての ブリスター４４が使用されるまで、円盤４２の各ブリスター４４を連続的に利用 することができる。 図１５から図１７に示すように、カバーアセンブリ４０が閉鎖されると、カバ ープレート５０上の傾斜部８０が柱１４８の先端を乗り越えて押し下げ、作動ボ タン１４６を次の一回分の投薬量のためにリセットする。同時に、レバー７４か ら上向きに傾斜するガイド壁８２が、放出済みのブリスター４４から回動したタ ブ１９６を押し下げる。その結果、タブ１９６は円盤４２の平面に押し戻され、 円盤４２は干渉を生じることなく前進可能となる。ラチェット柱１４２は、円盤 ４２が反対方向（図３において時計方向）に移動するのを常時防止する。 このように、先行技術の設計を上回る種々の利点と共に、新規の吸入器を記載 及び説明した。上記した吸入器は、本発明の精神及び範囲から離れることなく、 種々の代用及び等価を含む、種々の変更及び変形を包含し得るものである。

【手続補正書】特許法第１８４条の８第１項 【提出日】平成１０年６月１５日（１９９８．６．１５） 【補正内容】 径方向に間隔を空けて配置された複数の開口ブリスター４４を 備える円盤４２は、ハウジング３２から上方に延びる中央柱１４０により、ハウ ジング３２の上面のほぼ中央に配置されている。ハウジング３２の蓋止め４６は 、カバーアセンブリ４０の摺動を上記開位置で制限する。 図８及び図９を一時的に参照すると、上記スライドカバーアセンブリ４０は、 前湾曲壁５４、側壁５６、上壁５８及び底壁６０を有する囲壁４８を備えている 。リム６２は、上記上壁５８から上向き及び径方向内向きに延びている。ここで 図９に示すように、ガイドブロック６４と外側リテーナ６６は、上記上壁５８の 下面から下向き及び内向きに延びている。ほぼ平坦なカバープレート５０が上記 囲壁４８と一体に形成され、カバープレート５０と囲壁４８が上記カバーアセン ブリ４０を構成することが好ましい。上記カバープレート５０の内側リテーナ６ ８は、径方向外向きに延びている。カバープレート５０の下面のレバーブロック ７２により一定位置で保持されたレバーピン７６に、レバー７４が回動可能に支 持されている。このレバー７４は、図８に最も良く図示されているカバープレー ト５０のレバー開口７８を通って、回動可能である。図９に示すように、レバー ７４に近接した位置では、カバープレート５０から傾斜部８０及びガイド壁８２ が 図２に示す開位置へ摺動することにより、円盤４２が吸入器３０に装 着される。上記開位置では、外側リテーナ６６及び内側リテーナ６８のハウジン グ外側リム１５２及びハウジング内側リム１５０との相互相互作用により、蓋３ ８及びカバーアセンブリ４０は依然としてハウジング３２の上面に倒れた状態で 保持されている。蓋止め４６を乗り越えることができるように、囲壁４８の側壁 ５６がハウジング３２からわずかに持ち上げられる。このとき、外側リテーナ６ ６及び内側リテーナ６８は、ハウジング内側リム１５０及びハウジング外側リム １５２から離れ、解放される。次に、図６に示すように、円盤４２の設置又は置 き換えのために、カバーアセンブリ４０及び蓋３８がヒンジ３６まわりに上向に 回動され、吸入器３０が開放される。 円盤４２はブリスター４２が上面にくるように、ハウジング３２の上面１３８ 上の中央柱１４０に配置される。蓋３８及びカバーアセンブリ４０がヒンジ３６ まわりに回動され、図６に示す位置から図２に示す位置へ戻される。これにより 吸入器３０は使用準備完了となる。 上記ハウジング３２の上面１３８のラチェット柱１４２は、タブ溝孔１９８の 開放端２０３内へわずかに突出している。そのため、円盤４２は、一つのブリス ター４４がステージングチャンバ１２４の上方に位置合わせされるように位置決 めされる。また、ラチェット柱１４２は円盤４２が逆方向（すなわち、図６にお いて時計方向）に移動するのを防止する。 蓋３８は閉鎖しているが、カバーアセンブリ４０は開放している状態（図２に 示している。）では、レバー７４の内端が柱１４８の上端の上方に位置合わせさ れている。レバー７４の外端は、一つのブリスター４４の上端及びステージング チャンバ４４の上方に位置合わせされている。 好ましくは吸入器３０を直立させた状態で、作動ボタン１４６が押し上げられ る。図１１、図１２及び図１９に示すように、作動ボタン１４６上の柱１４８が 上向きに移動することにより、まず、ステージングチャンバ１２４の上方のブリ スター４４上にタブ１９６が回動する。タブ１９６はブリッジ２００で回動する 。この時、ブリスター４４の底部を密封する箔密封リング１９２がせん断されて これにより、図３及び図６の位置Ａに概略的に示すよう に、ばね腕８６が下向きに弾性的に撓み、タブ８８がタブスロット１９８の開放 端２０３と係合する。図３に示す位置へのカバープレート４０の閉鎖動作を継続 すると、弾性腕８６のタブ８８が次のブリスター４４へ円盤４２を前進させる（ タブ８８は図３において反時計方向に円盤４２を移動させる。）。円盤４２は１ ６個のブリスター４４を有するため、上記タブ８８の円盤４２への係合から移動 の終了までの前進移動は約２２°である。カバーアセンブリ４０の閉鎖でばね腕 ８６により円盤４２が前進すると、円盤４２はラチェット柱１４２の傾斜した上 面に乗り上げて乗り越えた後、ハウジング３２の上面１３８に配置された状態に 戻り、ラチェット柱４２は次の組のタブ溝孔１９８の開口端２０３に係合する。 このようにして、円盤４２の次のブリスター４４が、上記した供給及び吸入のた めに位置決めされている。カバーアセンブリ４２が図４で示す位置に再度開放さ れると、蓋３８の持ち上げ部１０２とばね腕８６の腕くさび９６の相互作用によ り、ばね腕８６が持ち上げられ円盤４２との係合が解除されるため、円盤４２は 移動しない。このカバーアセンブリ４０の開閉の繰り返し動作を通じて、すべて のブリスター４４が使用されるまで、円盤４２の各ブリスター４４を連続的に利 用することができる。 図１５から図１７に示すように、カバーアセンブリ４０が閉鎖されると、カバ 請求の範囲 １．ハウジングと、 該ハウジングの蓋に回動可能に取り付けられたカバープレートと、 該カバープレートに回動可能に取り付けられ、作動端及びブリスター端を備え るレバーと、 上記カバープレートの下側で、上記ハウジングに回転可能に搭載されたブリス ターパック円盤と、 上記ハウジング内の上記レバーのブリスター端の下側に設けられた粉末ダクト と、 上記ハウジングを貫通し、上記レバーの作動端と位置合わせして配置されたア クチュエータと を備える吸入器。 ２．上記カバープレートに取り付けられた囲壁を備える、請求項１に記載の吸 入器。 ３．上記ハウジングに取り外し可能なマウスピースを備える請求項１に記載の 吸入器。 ４．上記囲壁は、上記カバープレートと共に、ハウジングに対して、囲壁が上 記マウスピースを覆う第１の位置から、上記マウスピースが露出される第２の位 置まで回動可能である請求項２に記載の吸入器。 ５．上記カバープレート上に、上記アクチュエータに対して径方向に位置合わ せされた傾斜部を備える請求項１に記載の吸入器。 ６．上記傾斜部に隣接するガイド壁を備える請求項５に記載の吸入器。 ７．上記ハウジングに対して摺動可能に係合する内側リテーナと外側リテーナ を上記囲壁に備える請求項２に記載の吸入器。 ８．上記蓋を上記ハウジングに取り付けるヒンジ継ぎ手を備える請求項１に記 載の吸入器。 ９．上記カバープレートに、上記蓋の持ち上げ部に摺動可能に係合するばね腕 を備える請求項１に記載の吸入器。 １０．上記ばね腕の自由端に、上記ブリスターパック円盤のタブ溝孔と係合す るタブを備える請求項９に記載の吸入器。 １１．上記囲壁の第２の位置から第１の位置への移動と共に、上記ブリスター パック円盤を一方向に段階的に前進させる手段を備える請求項４に記載の吸入器 。 １２．上記ハウジングの上記ブリスターパック円盤の下方にラチェット柱を備 える請求項１に記載の吸入器。 １３．上記ハウジング内に、チューブを介してマウスピースの圧力ポートに接 続する圧力スイッチを備える請求項３に記載の吸入器。 １４．上記ハウジングは底部を備え、上記アクチュエータは、上記ハウジング の底部のボタンと、該ボタンに取り付けられ上記ハウジングを貫通する柱とを備 える請求項１に記載の吸入器。 １５．上記アクチュエータの戻り止めを備える請求項１４に記載の吸入器。 １６．上記蓋が透明である請求項１に記載の吸入器。 １７．ハウジングと、 該ハウジング内のステージングチャンバと、 上記ハウジング内で上記ステージングチャンバの下側中央に設けられた混合チ ャンバ 上記ステージングチャンバから混合チャンバに延びるダクトと、 上記混合チャンバ内のインペラと、 ハウジング内に収容され、上記インペラを取り付けたシャフトを備えるモータ と を備える吸入器。 １８．上記ハウジング内を上記ステージングチャンバへ延びる入口を備える請 求項１７に記載の吸入器。 １９．上記ステージングチャンバと上記入口の間に障壁を備える請求項１８に 記載の吸入器。 ２０．ハウジングのカバーと、上記ステージングチャンバと隣接する位置で上 記カバーに回動可能に取り付けられたレバーとを備える請求項１７の吸入器。 ２１． 粉末を収容したブリスターを有する円盤を吸入器に配置し、 上記ブリスターを開放してブリスターから上記吸入器のステージングチャンバ へ粉末を放出し、 患者の吸入を検出し、 該吸入の検出に応じて、上記吸入器の混合チャンバ内のインペラを回転させ、 上記インペラをすでに回転させた後に、空気及び粉末をステージングチャンバ から混合チャンバに吸い込む 患者による粉末吸入方法。 ２２．上記ブリスターを押しつぶすためにレバーを回動させる段階を備える請 求項２１に記載の方法。 ２３． 粉末吸入器を設け、 該乾燥粉末吸入器上の支持部材に複数のブリスターを設け、 該ブリスターの下方のタブを、ブリスターをせん断して開放するために、第１ のタブ位置から第２のタブ位置へ回動し、 上記ブリスターを押しつぶすために、乾燥粉末吸入器のレバーを、第１のレバ ー位置から第２のレバー位置に回動し、 上記タブを第１の位置へ戻し、後続するブリスターを開放するために上記支持 部材を前進させる 患者が吸入するために粉末薬物を供給する方法。 ２４．上面を備えるハウジングと、 上記上面に設けられた少なくとも１個のラチェット柱と、 上記ハウジングに取り付けられるカバーと、 上記ハウジングに回動可能に取り付けられ、固定端と自由端を有する腕と、 該腕の自由端から上記ハウジングの上面へ突出するタブと、 上記カバー上に設けられ、上記ハウジングの腕が回動するように、上記腕の自 由端を上昇及び降下させる持ち上げ部と を備える乾燥粉末吸入器。 ２５．上記ステージングチャンバの上方に位置合わせされたブリスターを開放 するための手段を備える請求項１７に記載の吸入器。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，Ｌ Ｕ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ， ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，Ｓ Ｄ，ＳＺ，ＵＧ，ＺＷ)，ＥＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ ，ＫＺ，ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ ，ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ， ＣＨ，ＣＮ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，Ｆ Ｉ，ＧＢ，ＧＥ，ＧＨ，ＨＵ，ＩＬ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ， ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，Ｍ Ｘ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＳＬ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ， ＵＡ，ＵＧ，ＵＺ，ＶＮ，ＹＵ，ＺＷ (72)発明者 デイビーズ，カレン アメリカ合衆国92121―4204カリフォルニ ア州サン・ディエゴ、ラスク・ブールバー ド7475番 (72)発明者 ホルトン，ネルソン アメリカ合衆国80301コロラド州ボールダ ー、ロングボウ・ドライブ6175番 (72)発明者 クライン，ティム アメリカ合衆国80301コロラド州ボールダ ー、ロングボウ・ドライブ6175番 (72)発明者 スミス，イアン アメリカ合衆国80301コロラド州ボールダ ー、ロングボウ・ドライブ6175番

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．ハウジングと、 該ハウジングの蓋に回動可能に取り付けられたカバープレートと、 該カバープレートに回動可能に取り付けられ、作動端及びブリスター端を備え るレバーと、 上記カバープレートの下側で、上記ハウジングに回転可能に搭載されたブリス ターパック円盤と、 上記ハウジング内の上記レバーのブリスター端の下側に設けられた粉末ダクト と、 上記ハウジングを貫通し、上記レバーの作動端と位置合わせして配置されたア クチュエータと を備える吸入器。 ２．上記カバープレートに取り付けられた囲壁を備える、請求項１に記載の吸 入器。 ３．上記ハウジングに取り外し可能なマウスピースを備える請求項１に記載の 吸入器。 ４．上記囲壁は、上記カバープレートと共に、ハウジングに対して、囲壁が上 記マウスピースを覆う第１の位置から、上記マウスピースが露出される第２の位 置まで回動可能である請求項２に記載の吸入器。 ５．上記カバープレート上に、上記アクチュエータに対して径方向に位置合わ せされた傾斜部を備える請求項１に記載の吸入器。 ６．上記傾斜部に隣接するガイド壁を備える請求項５に記載の吸入器。 ７．上記ハウジングに対して摺動可能に係合する内側リテーナと外側リテーナ を上記囲壁に備える請求項２に記載の吸入器。 ８．上記蓋を上記ハウジングに取り付けるヒンジ継ぎ手を備える請求項１に記 載の吸入器。 ９．上記カバープレートに、上記蓋の持ち上げ部に摺動可能に係合するばね腕 を備える請求項１に記載の吸入器。 １０．上記ばね腕の自由端に、上記ブリスターパック円盤のタブ溝孔と係合す るタブを備える請求項９に記載の吸入器。 １１．上記囲壁の第２の位置から第１の位置への移動と共に、上記ブリスター パック円盤を一方向に段階的に前進させる手段を備える請求項４に記載の吸入器 。 １２．上記ハウジングの上記ブリスターパック円盤の下方にラチェット柱を備 える請求項１に記載の吸入器。 １３．ハウジングと、 該ハウジング内の混合チャンバと、 障壁の周囲でハウジング内に延び、ステージングチャンバに接続された入口ダ クトと、 上記ステージングチャンバを混合チャンバに接続する粉末ダクトと を備える吸入器。 １４．上記混合チャンバを覆うように、上記ハウジングに取り付けられた取り 外し可能なマウスピースを備える請求項１３に記載の吸入器。 １５．上記ハウジング内に、チューブを介してマウスピースの圧力ポートに接 続する圧力スイッチを備える請求項１４に記載の吸入器。 １６．上記アクチュエータは、上記ハウジングの底部のボタンと、該ボタンに 取り付けられ上記ハウジングを貫通する柱とを備える請求項１に記載の吸入器。 １７．上記アクチュエータの戻り止めを備える請求項１６に記載の吸入器。 １８．上記蓋が透明である請求項１に記載の吸入器。