JP2001504521A - 水性ポリマー分散液、その調製方法及び革の製造にそれを使用する方法 - Google Patents

水性ポリマー分散液、その調製方法及び革の製造にそれを使用する方法

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Abstract

(57)【要約】 モノエチレン性不飽和の、酸基を有するモノマーであってその酸が部分的に又は完全に中和された状態にあるものを、親水化された植物性、動物性及び/又は合成の脂肪又は油の存在下で、場合によっては前記モノマーと共重合することが出来る他のモノマーと共に重合することによって得られる水性ポリマー分散液。又、この水性ポリマー分散液の製造方法、それらを植物性、動物性又は合成の油及び/又は脂肪及び/又は非自己乳化性シリコーンからなる別の油相と混合することによって水中油型エマルジョンを製造するのに使用すること、並びに革又はペルトを湿潤製革する分野に使用することも開示される。

Description

【発明の詳細な説明】 水性ポリマー分散液、その調製方法及び革の製造にそれを使用する方法 本発明は、モノエチレン性不飽和の酸基含有モノマーであって酸が部分的に又 は完全に中和された状態にあるもの、及び場合によってはこれと共重合すること ができる別のモノマーを、植物性及び/もしくは動物性及び/もしくは合成の脂 肪又は油の存在下で重合させることによって得られる水性ポリマー分散液に関す る。また、本発明はその製造方法、及び植物性、動物性又は合成の油及び/又は 脂肪及び/又は非自己乳化性のシリコーンで形成された別の油層を加えることに よる、水中油型エマルジョンを製造するのに使用すること、それを革及び毛皮( fur skin)の製造に使用すること並びにこれらの処理剤によって製造された革及 び毛皮に関する。 革の製造において酸基含有ポリマーを使用し特殊な革特性を達成することが知 られている。所謂再なめし(retannage)に親水性で水溶性のポリマーを使用す ることに関していくつかの刊行物がある。この場合、充分に追加のなめしを行う ことはあまり重要ではない。目的はむしろ種々の革特性、例えば引っ張り強度、 豊かさ、着色の均一性又は銀面の模様の改良である。DE 4227 974 A1の出願人及 びそこで引用されている文献にはこの分野の例が示されている。 最近、革の加脂もしくは防水処理において特殊なポリマーが使用されることが 多くなった。一般にこれらの製品はEP 372 746に記載されているもののような水 分散性で両親媒性のポリマーである。これらの製品は再なめし特性を有している といわれているが殆どが単独で使用しても不十分である。他方、特別に柔軟な革 を得るには、当業者には公知である通常の加脂剤を追加して使用することが必要 なことがしばしばである。 これに関連して、加脂剤と再なめしポリマーとを組み合わせて一つの製品にす ることが望ましいと考えられる。しかし実際には、このような配合はしばしば受 け入れがたい結果をもたらし、不安定で相分離を起こす製品となる。 DE-OS 14 94 858(優先権:US 3 408 319)には、(a)80〜90%のアクリル 酸、メタクリル酸、又は両者の混合物と、(b)10〜20%の、植物性もしくは動 物性の油(該油成分は二重結合を有していなければならない)等を共重合させる ことによって製造されたなめし材料が記載されている。共重合は、脂肪成分と水 とが反応器に仕込まれ約90℃に加熱されるように行われる。その後で、開始剤と 場合によっては連鎖移動剤が長い時間をかけて計量供給される。最後に中和が行 われる。こうして製造された水性溶液はハイドの単一なめし又は複合なめしに使 用され、革銀面の割れを防止する。このような製品の湿潤最終仕上げに使用する ことは記載されていない。 EP 24 886には、革のなめし方法が記載されている。第一段階で、通常の方法 で製造されたハイドがメタクリル酸、アクリル酸及び場合によっては硫酸化不飽 和油(US 3 408 319による)、例えば硫酸化ヒマシ油のポリマー分散液で処理さ れる。この次に、無機なめし剤、例えばジルコニウム成分の処理が行われる。こ の方法で非常に堅牢で硬質の革が得られ、例えば底革として適している。 EP 332 342には、土壌成分由来の染料がポリアミド材料に蓄積するのを防止す る方法が記載されている。この方法ではEP 24 886で既に述べられているポリマ ーが使用される。 レザー・サイエンス、第25巻、(1978)、第22〜33ページ及び507〜512ページ には、E.P.Kaniappanらが、アクリルモノマー特にメタクリル酸と硫酸化ヒマシ 油の共重合体を製造すること、並びにそれらを革の製造に使用することを記載し ている。重合は、脂肪成分と水を仕込み、80℃で該モノマーと開始剤を計量供給 することによって実施される。ここで、ヒマシ油は試験のために選ばれたもので あることを強く指摘しておく。というのは、その化学的構造のために、ヒマシ油 は硫酸化の後であっても二重結合をなお有しており、そのために共重合され得る からである。赤外線吸収スペクトルの測定によれば、共重合の後で二重結合の吸 収バンドが消失したことが示された。しかし、このことは、脂肪成分がポリマー 本体に結合しているので脂肪成分の移動性は限られていることも意味している。 この理由で、これらの実際的に良好な加脂剤は革の中に浸透する深さが制限され る。 DE 42 24 456には、植物性もしくは動物性の油の水溶性もしくは水分散性のグ ラフトポリマーが記載されている。これらは、(a)20〜100%のモノエチレン 性不飽和カルボン酸及び/もしくはモノエチレン性不飽和スルホ酸及び/もしく はモノエチレン性不飽和のホスホン酸もしくはそのアルカリ金属塩、アルカリ土 類金属塩もしくはアンモニウム塩、(b)0〜80重量%の、(a)のモノマーと 共重合し得る別のエチレン性不飽和モノマーと、(c)0〜5重量%の少なくとも 二重に不飽和、二重にエチレン性不飽和の非共役モノマーとを、植物性及び/又 は動物性の油の存在下で(モノマー類:グラフトのベースとの比は80:20〜1:9 9)ラジカル重合させることにより製造される。実施例によると、重合反応は不 活性ガス雰囲気の中で溶媒も分散剤も使用せずに約150℃で起こる。前記開始剤 と組み合わされる前記の脂肪成分は初めに予備的な反応に供され、その後モノマ ー類が添加される。あるいは、前記脂肪成分が初めに導入され、次にモノマーと 開始剤が計量供給される。モノマー類を計量供給することが好ましい。これらの 生成物は革に加脂し、充填するのに使用することができる。この公報の説明によ ると、部分的に硫酸化した脂肪や油を使用することは推奨できない、というはこ れらはとりわけ極性基が大きな部分を占めるために防水革の撥水性を損なうから である。製造例には、この発明によるエマルジョンは重合後に高いせん断作用で (Ultra-Turrax)強力に攪拌することによって初めて生成することが示されてい る。 出願人による経験によると、こうした製品、特に油の含有量が高い製品は、グ ラフト化が不十分で各成分が互いに反応していない場合は分離する傾向があり、 そのため更に乳化剤を添加するか又は厳しい反応条件をとるかして高度のグラフ ト化を達成しなければならない。しかしどちらの方法も不利な点がある。即ち、 例えば乳化剤を使用すると防水革の耐水性を損なうことがあり、他方厳しい反応 条件に伴なう不利な点(高い反応温度、長い反応時間、大量の副生物)は経済的 及び生態学的理由から望ましくない。 EP 606 064 A2には、1〜99重量%の(メタ)アクリル酸及び99〜1重量%のエ チレン性不飽和脂肪酸誘導体とからなる共重合体が開示され、好ましい不飽和脂 肪酸誘導体はエステル類、アミド類又はニトリル類であると記載されている。こ の共重合体は不活性ガスの下で有機過酸化物を用い好ましくは100〜180℃の温度 で塊状に又は非水性溶媒中で製造される。その後、この共重合体は革用の単独加 脂剤として水性エマルジョン中に用いられる。この共重合体は植物性及び/もし くは動物性の脂肪、油類、及び/もしくはワックス類のための油性乳化剤として も使用できる。しかし、DE 42 24 456におけるように、これらの製品は高温が必 要で消費電力が大きくしかも貯蔵安定性に限界があるため製造するのが困難であ る。 そこで本発明の目的は製造及び安定性に関して上述した不利を克服し、また更 に一定の追加量の疎水性物質、例えばパラフィン、脂肪、油、及び特に水不溶性 シリコーンを高いコストのプロセス工程を使用せずにまた乳化剤を追加すること なく安定に乳化させることができる、脂肪成分とポリマーとの適当な組み合わせ を提供することである。 実に驚くべき事に、水溶液又は分散液中で、モノエチレン性不飽和の酸基含有 モノマーであって部分的にもしくは完全に中和された状態にあるモノマーと、場 合によってはこれと共重合することができる別のモノマーとを、親水化した植物 性及び/又は動物性及び/又は合成の脂肪もしくは油の存在下で重合すると、上 記の目的を達成する水性ポリマー分散液が得られることがわかった。 特に驚くべき事実は、比較的温和な反応温度であるにもかかわらず、非常に安 定で微細で濃縮したエマルジョン(応用試験で従来の製品に比べて優れているこ とが判明した)が、前記脂肪成分と、モノマー類の少なくとも大部分、好ましく は全体を重合反応の初めに導入すると常に得ることができることである。最も主 要な驚きは従来技術における説明とは異なって、親水化した脂肪や油を使用して も革や毛皮の疎水性を制限させなかったことである。本発明によると普通高度に 不飽和である油、例えばヒマシ油を使用することなく行うことができ、不飽和も しくはわずかに不飽和の脂肪を親物質として使用することが可能であるという発 見も同様に驚きであった。このことは処理済の革の光安定性及び熱安定性の点で 重要である。 本発明によるエマルジョンは疎水性物質、例えばパラフィン、植物及び/もし くは動物起源のトリグリセリド、及び/もしくはシリコーンを乳化するのに実に 適している。この疎水性物質は得られたエマルジョン全体に対して40重量%以下 の量で使用してもよい。最少の攪拌によって生成する水中油型エマルジョンは非 常に良好な貯蔵安定性を有し、革及び毛皮の加脂もしくは再なめしに有利に使用 することができる。 油や脂肪の親水化は種々の方法で行うことができる。原則として極性官能基を 脂肪分子に取り組むことができるどのような反応も適する。好ましい出発材料と しては、動物及び/又は植物起源の飽和した及び不飽和の脂肪及び油例えば魚油 、牛脚油、ココナツ油、ラード油、パーム油、牛脂、ヒマシ油、ヒマワリ油、動 物脂肪などが挙げられる。 この反応には、工業的に利用することができる炭素原子数12〜30の炭化水素又 は炭化水素の混合物を使用することができる。 炭素原子数12〜30の脂肪酸、例えばラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸 、ステアリン酸又はオレイン酸は、天然の脂肪及び油をケン化した後に得られる ものであるが、これらも好適である。通常、これらの親水性は重合終了後に安定 なエマルジョンを提供するにはなお不十分である。特に炭素鎖が長いほど不十分 である。 また、天然の脂肪酸から得られる、又はジーグラー・アルコールの場合に所謂 “ビルドアップ反応(build-up reaction)”によって製造される、脂肪族アルコ ールや脂肪族アミン又は合成の混合物は親水性が不十分であり従って適切な出発 材料である。 上に述べた通り、親水化の可能性はいくつかあり、これらのほとんどが既に工 業的に使用されている。 好ましい別の方法はスルホン化、亜硫酸化、又は硫酸化による親水化である。 これらの場合、脂肪成分はイオウ含有成分、例えば硫酸、クロロ硫酸、又はオレ アム(発煙硫酸)と反応させられ、その反応生成物が灰汁水溶液で中和される。 これらの方法ではサルフェート又はスルホネート基が脂肪の分子中に取り込まれ る。反応の程度によって多かれ少なかれ安定なエマルジョンが水とともに生成す る。テストしたところによると、この生成物は、たとえこの安定な脂肪エマルジ ョンとポリマー溶液とを激しく混ぜたとしても短時間経過すると二つの層に分離 することがわかった。他方、本発明の方法によると、そのままでは不安定である 脂肪エマルジョンを安定な最終生成物として得ることができる。しかし、本発明 による使用方法には、有機的に結合したSO3の量が少なくとも0.5%である生成 物を使用することが好ましい。 脂肪成分を親水化する別の反応はリン酸化(phosphation)であり、この反応 では分離物(educts)が反応性のリン成分、例えば五酸化リンと反応させられる 。この反応のために、脂肪族アルコール又は脂肪族アミンを使用することが好ま しく、これらは反応して対応するリン酸エステル又はアミドになる。 酸化(好ましくは適当な触媒を用いる酸化)によると、ヒドロキシル基及び/ 又はカルボキシル基が炭化水素に導入され、従って本発明によるポリマー分散液 の製造にとってもベースとして適してもいる。 エポキシド、例えばエチレンオキシド、プロピレンオキシド、及び/又はエチ レンオキシドのようなオキシドによるアルコキシル化も同様に適しており、これ は例えばTenside 3(1966)2,37に記載されている。 脂肪又は油の成分の親水化について説明した操作は全て現在の技術水準に対応 するものであり、当業者には知られている。 本発明による分散液では、親水化された脂肪は必ずしも二重結合を有する必要 がない。一般に、この様な二重結合は不完全に反応するだけで、処理された革の 光安定性と熱安定性に影響することがある。そのため、ヨウ素価が40未満、特に 好ましくは20未満である製品を使用することが好ましい。この特性はDIN 53 241 パート1に従って測定され、使用される脂肪成分に関係している。 特に適するものは上で説明した反応の組み合わせ、例えばアルコキシル化とそ の後で行う硫酸化/スルホン化を行った成分でもある。このような組み合わせは 例えばDE38 26 179 C2に記載されている。 説明した化学反応で得られる生成物は通常実際の重合に直接使用される。しか し、分離方法、例えば抽出、蒸留等をそれらを使用する前に行って精製すること も可能である。 親水化した脂肪成分は、モノマー類:親水化脂肪成分の重量比が(20〜80): (80〜20)に最終生成物中でなるように重合に使用される。但し、これらの量は 全体で100重量部となる。DE 14 94 858に例えば提案されているように、低級脂 肪成分部分の場合には、純水なポリマー分散液に対する技術的な利点は概ね失わ れ、一方該ポリマーの分散効果はもはや不十分で含有量が80%を超える十分に安 定なエマルジョンを製造することはできない。 重合が水溶液又は水性分散液中で行われるので、非水性媒体中の重合方法に対 して経済的かつ生態学的利点を有する。 本発明によると、反応は断熱的に実施され、そこでは反応の開始は低温で行わ れ、生じる反応熱が温度上昇をもたらす。開始時の温度は通常0〜40℃の範囲で あり、好ましくは10〜30℃の範囲である。断熱重合バッチにおけるモノマーの濃 度に応じて、開始の温度はより低くても高くてもよい。重合バッチの高いモノマ ー濃度では、モノマー濃度が低い場合に比べて最終温度が高くなる。一般に、そ の範囲は50℃と100℃の間である。もし高い温度を避けるべき理由があるときは 、20℃よりも低い開始温度によってこれを部分的に変更してもよい。低い開始温 度を用いると、ポリマーの分子量が増加するという結果もしばしば得られる。 本発明の別の実施形態によると、より高濃度のバッチで又はモノマー部分を多 量に含んでいるポリマーで実施することが出来、この場合脂肪成分とモノマー類 の大部分が初めに導入され、そして重合反応が開始される。重合熱から生じる最 高の温度が達成されるとき、反応を例えば等熱的に継続することができる。その 温度は40〜130℃の範囲、好ましくは50℃と110℃の間である。重合バッチの残っ ているモノマーは所望の温度範囲に好ましくは約1〜10時間に渡って重合を容易 に制御することができるような量で、連続的に又は回分式に重合される混合物に 添加される。得られる水性ポリマー分散液の安定性にとっては、バッチモノマー の少なくとも55重量%、好ましくは少なくとも65重量%を親水化した脂肪及び/ 又は油とともに最初に仕込むことが不可欠である。 重合の開始は水溶性のラジカル形成系によって行うことが好ましい。レドック ス触媒系が好ましく、特に低い反応温度においてそうである。更に、ラジカルを 形成するパーオキサイド及び/又はアゾ化合物の熱的もしくは光化学的に誘導さ れる崩壊によって反応を開始させることもできる。適切な系は意図される反応温 度によって決定選択される。特に、断熱的な重合では、異なった分解温度を有す るいくつかの開始剤を使用することが適切である場合がある。最終的な後開始( post-initiation)によって、残留するモノマー量ははっきりと減少する。重合 のために油溶性パーオキサイド又はアゾ化合物を使用することもできる。しかし 、これらは多くの場合得られるポリマーが望ましくない程度に大きな分子量のも のを生じる。部分的なモノマー計量の方法としては、開始剤を時間的に実質的に 並行に計量供給することが有利であることがわかった。DE42 24 456 A1には、開 始剤、開始剤のシステム及び調節剤、並びにそれらの濃度のリストが記載され、 これらは本発明に従って重合に使用することができる。 グループ(a)の適切な酸基含有モノマーとしては、例えば、アクリル酸、メ タクリル酸、ビニル酢酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、ビニルスルホン 酸、メタアリルスルホン酸、2−アクリルアミド−2−メチルプロピルスルホン酸 、4−ビニルフェニルスルホン酸、ビニルホスホン酸、並びにこれらの混合物又 はこれらの無水物が挙げられる。 遊離の酸でも部分的にもしくは完全に中和された形でも使用することができる 。適当な中和剤としては、アルカリ金属水酸化物及び/又はアルカリ土類金属水 酸化物、アンモニア、アミン、ポリアミン、あるいはアミノアルコールがある。 好ましく用いられるモノマーはアクリル酸、メタクリル酸、メタアリルスルホン 酸、及び2−アクリルアミド−2−メチルプロピルスルホン酸であり、これらの中 でもアクリル酸とメタクリル酸が最も好ましい。 好ましい実施形態では、(a)のモノマーは不飽和モノマーの合計重量に対し て30〜100重量%、最も好ましくは60〜100重量%の量で使用される。 グループ(b)のモノマーはポリマーの諸特性を改質するために用いられ、グ ループ(a)のモノマーと共重合することができるいずれのモノマーでもよい。 特に重合が水性媒体中で行われるときは、好ましいものとして水溶性で中性のモ ノエチレン性不飽和モノマー、例えば、(メタ)アクリルアミド、(メタ)アク リロニトリル、(メタ)アリルアルコール、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレ ート、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、ヒドロキシアルキルポリエチ レンオキシ(メタ)アクリレート、アルキルオキシポリエチレン・オキシ(メタ )アクリレート、ポリエチレン・グリコール・モノアリルエーテル、N−ビニル アセトアミド、N−ビニルピロリドン、及びN−ビニルイミダゾールが挙げられ る。 更に、応用特性に関しては、塩基性モノマーを重合に利用することが有利であ ることがしばしばであり、例えばジメチルアミノアルキル(メタ)アクリレート 又はジメチルアミノアルキル(メタ)アクリルアミド及び/又はこれらの第四級 化されたものが挙げられる。 特に用いられる親水化された脂肪成分によって可溶化されるときには低水溶性 が傑出しているモノマーが使用される。この例として炭素原子数1〜30のアルキ ル(メタ)アクリレート、炭素原子数1〜30のカルボン酸のビニルエステル、又 は炭素原子数1〜30のアルコールのビニルエーテルが挙げられる。上記の難水溶 性のモノマーは革及び毛皮の柔軟性と防水性を改善するのにも寄与する可能性が ある。 (b)のモノマー又はそれらの混合物は不飽和モノマーの合計重量に対して0 〜70重量%、好ましくは0〜40重量%で使用される。 重合は、常圧及び過剰圧又は特別の場合は加圧下で行うことができる。酸素を 排除した不活性ガス雰囲気中で行うことはしばしば有利である。重合中は反応成 分の十分な攪拌を確実に行う。 得られるポリマーの数平均分子量は1,000g/モルと100,000g/モルの間、好 ましくは2,000と80,000の間、最も好ましくは4,000と50,000の間である。調節し ようとする分子量を制限する要因はエマルジョンの粘度である。エマルジョンの 粘度は分子量とともに評価する。エマルジョンは処理条件下で流動性を保つこと 、及びエマルジョンはペースト状態又はましてポリマーの分子量が過度に高くな る結果固体状にはならないことは常に守られなければならない。分子量はゲルパ ーミエーションクロマトグラフィーによって測定される。本発明によると、分子 の嵩(molar mass)は当業者に公知の方法で制御され、例えば反応条件、開始剤 の種類、量供給のタイミング、連鎖移動剤の使用、少量の分岐化(架橋モノマー )を使用することによって増加させたり減少させたりされる。これらの反応性の ために、後者は重合中に取り込まれるか又はその後にポリマーの反応性基と反応 する。適当な分岐化/架橋のモノマーとしては例えば少なくとも二重にエチレン 性不飽和である化合物及びポリグリシジル化合物が挙げられる。 本発明による溶液又は分散液は固形分が20〜80%、好ましくは40〜70%である 。これらは必要に応じて重合の停止後に中和されてもよい。このために使用され る薬剤はアルカリ金属水酸化物及び/又はアルカリ土類金属水酸化物、アンモニ ア、アミン、ポリアミン、又はアミノアルコールである。これらの塩基の量は10 %水溶液の目的用途に合わせたpHが3〜10、好ましくは5〜9の範囲にあるよう に選択される。いずれの場合でも、ポリマー中のpH感応性モノマーが加水分解 又はケン化によって不本意に損なわれることは避けなければならない。 ポリマーのモノマー成分のケン化が必要である場合は、エマルジョンは当業者 には公知であるケン化条件に一時的に供されてもよい。これは例えば、ビニルエ ステル単位を有する共重合体中で、このエステル基を親水性のヒドロキシル基に 添加する必要がある時に必要になる。 本発明のエマルジョンは疎水性物質を乳化するにも適している。従って、本発 明の別の主題は、該エマルジョンと別の疎水性物質との混合物、それらの製造及 びその使用方法に関している。このような疎水性物質は、例えば、疎水化のため の出発材料として説明した脂肪及び油又はそれらの混合物の全てを例示すること が出来る。その他適当ものは20℃で1,000mPas以下の粘度を有するポリジ メチルシロキサンである。リン脂質、例えばレシチンを使用することも出来る。 水性ポリマー分散液に加えられる他の疎水性化合物は、合計で水性ポリマー分 散液の重量の60重量%まで、好ましくは40重量%までである。 本発明の水中油型エマルジョンは前記のプレエマルジョン(pre-emulsion)(こ のプレエマルジョンは上述したようにして作られたものである。)に、追加の油 相を少々温度を高めて撹拌しながら徐々に添加することにより簡単な方法で製造 される。好ましい実施形態によると、前記油相を添加する時、温度は40〜90 ℃の範囲である。 追加の疎水性油相を添加し乳化する時には、本発明による水中油型エマルジョ ンを製造すべく界面活性剤を添加することは通常必要ではない。というのは、前 記のポリマーエマルジョンは優れた乳化特性を有しているからである。例外的な ケースとして、例えば、疎水性物質が極端に乳化しにくいものである場合には、 更に界面活性剤を少量添加する必要があることがある。 必要に応じて、水を加えて活性物質を該製品中に落ち着かせてもよい。前記の 疎水性油相を添加する前にエマルジョンが中和されていないか又は部分的に中和 されただけである場合には、追加の疎水性油相を添加した後で中和を行ってもよ い。適切な中和剤は、アルカリ金属水酸化物及び/又はアルカリ土類金属水酸化 物、アンモニア、アミン、ポリアミン、又はアミノアルコールである。塩基の量 は、10%の水溶液又は水性エマルジョンのpHが3と10の間、好ましくは5 と9の間になるように選ばれる。 特に驚くべき事実は、非常に安定で微細に分散した高濃度のエマルジョンを得 ることが出来たということであり、このことは適用テストにおいて従来の製品よ りも優れていることが証明された。同様に意外であったのは、ポリマー分散液は そのままでも水中油型エマルジョンの成分として使用した場合でも界面活性剤に 伴なったマイナスな特性を有せず、即ち用いた親水化した脂肪成分が表面活性を 有していることもあるにもかかわらず革の疎水性を劣化させないという発見であ った。 本発明のポリマー分散液は優れた塩安定性を有しているので、他のより安定性 の低いエマルジョンが塩の含有量が高いために壊れてその結果有効でなくなる場 合でも、その原因が水の品質であるか革処理剤のためであるかにかかわらず、フ ロート(floats)に使用できる可能性がある。 本発明のエマルジョンは疎水性油相を追加したか否かにかかわらず、例えば革 や毛皮を処理するのに適している。これは例えばなめしドラム中の水性フロート 中で行うことが好ましい。最終の用途に応じて革の裏削り重量又は毛皮の乾燥重 量に対して0.1〜20%量の活性物質が使用される。この製品は革に柔らかく 豊かで快適な手触りを与える。 本発明の水性ポリマー分散液を有利に使用することが出来るその他の応用分野 としては、繊維及び繊維製品(textile)の仕上げ及び皮ないしは皮膚(skin)の保 護があげられる。 次に示す実施例は本発明を説明することを目的としたもので、これに限定され るものではない。以下の例に示した数値は全て特記しない限り重量基準である。 例1: 375部の脱イオン水、205部のアクリル酸、205部のDE 38 26 179 C2の例1.3による製品(ヨウ素価30)0.3部のメルカプトエ タノール、及び0.01部の硫酸鉄(II)を、撹拌機と冷却機とを備えた三つ口 のガラス製フラスコにまず仕込んだ。2.7部の過硫酸ナトリウムを10部の水 に溶かした溶液、及び2.0部の二亜硫酸ナトリウムを7部の水に溶かしたもの を同時に添加することによって20℃で重合を開始させる。90〜100℃の最 高温度に5〜15分以内に到達する。反応を80℃で2時間継続する。最高温度 到達から30分後に過酸化化合物1部を水4部に加えたものを後触媒反応(postc atalysis)のために添加する。2時間という全反応時間の後で、25%のアンモ ニア溶液を190部添加して混合物を中和し、10%の溶液をpHが6と7の間 に調節されるようにする。僅かに黄色味を帯び微細に分散した流動性を有するエ マルジョンが得られた。これは約45%の活性物質を含み、水で随意に稀釈する ことが出来る。20℃におけるブルックフィールド粘度は約20,000mPas. になり、数平均分子量は約14,280g/モルである。この製品は50℃で数 週間貯蔵した後でも分離しない。 例1.1: 実施例1を繰返す。但し、メルカプトエタノールの量を2.5部に増やす。エ マルジョンは安定で粘度が680mPasであり数平均分子量は8,450g/モル と測定される。 比較例1: 例1を繰り返す。但し、親水化した脂肪生成物を使用しないで重合を行う。僅 かに濁った高粘度の溶液が得られる。次に、DE 38 26 179 C2の 例1.3による製品を例1における量に相当する量を激しく混合しながら加える 。粒子の粗い分散液が得られ、これは50℃で貯蔵したところ1日後に分離する 。 例2: 例1の操作を行う。SO3が有機的に4.7%結合し、ヨウ素価8である魚油 亜硫酸エステル205部を親水化脂肪として使用する。このエマルジョンの特性 は例1のものと実質的に同じである。 比較例2: 例1の操作を行う。前処理しなかった魚油205部を親水化脂肪の代わりに使 用する。得られた製品は20℃及び50℃のいずれの温度で貯蔵した時も不安定 である。 例3:例1の操作を行う。水335部と、アクリル酸145部と、DE 38 26 179 C2の例1.1による製品(ヨウ素価56)367部とをポリマー :親水化脂肪の比が33.3:66.6%であるように初めに仕込む。活性物質 45%を含む粘稠なエマルジョンが得られる。 比較例3: 例3と同様の操作を行う。但し、親水化製品の代わりに未処理の動物性脂肪を 使用する。生で未加工のポリマーは水で稀釈することが出来ず、数日後に二つの 相に分離する。 例4: 例1の方法を修正して、アクリル酸205部の代わりにアクリル酸143.5 部とアクリルアミド61.5部(比率70:30)をモノマーとして使用する。 安定な製品がえられ、これは50℃でわずかにクリーム状になる。 例5: 30〜70℃で撹拌しながら、パラフィン鉱油(Shell oil 8703)250部を例 1の反応生成物中に30分以内に流し込み、この時連続相:不連続油相の比は8 0:20である。僅かに黄色味を帯び微細な流動性を有するエマルジョンが得ら れる。これは活性物質を約56%含み、水で随意に稀釈することが出来る。この 製品は50℃で数週間貯蔵した後でも分離しない。 下の表に示した例は添加した油相の種類と量が例5と異なる。安定性は貯蔵3 週間後に評価した。 次に例14〜16及び19では、%の表示は用いた鞣革の裏削り重量を示す。 例14: 横側上部革の製造 出発材料 湿潤青皮、裏削り量1.8〜2.0mm 革を一晩なめし台に掛け、水絞りし、真空乾燥し(80℃で3分)、つるして完 全に乾燥し、湿らせ、へら掛けし、プレーティングする。3 :ノニオン系界面活性剤の組合せ(製造者:ケミッシェ・ファブリク・シュト ックハウゼン・ゲーエムベーハー、商品名;Tetralix SMS)4 :強力な中和及び緩衝の作用を有するなめし材料、製造者:チバ社(バーゼル )5 :チバ社(バーゼル)の製品 比較のために、革の対応する半分をDE 42 27 974の例2によるポ リマー性再なめし材料で処理した。革のそれぞれの半分を、1=非常に良好、6 =不十分という評価マークの基準に従って評価した。 評価結果によると、本発明に従って処理した革は比較例の革に比べて技術的に 革特性が優れていることが判る。 例15: 羊のナパレザーの製造 出発材料 湿潤青皮,裏削り量1.0〜1.2mm 革を一晩なめし台に掛け、水絞りし、つるして完全に乾燥し、湿らせ、へら掛 けし、プレーティング(plating)する。 6:耐光堅牢性、クロム含有合成再なめし材料、チバ社(バーゼル)7 :革染色のための、染料親和性で耐光堅牢性の浸透均染助剤、チバ社(バーゼ ル)9 :アニオン性染色助剤、バイエル社10 :妨害重金属及びアルカリ土類金属イオンを固定する金属イオン封鎖剤、チバ 社(バーゼル) 羊の皮の対応する半分を本発明の製品ではなくて市販のポリマー性再なめし材 本発明による革は柔軟性が改良されている点で優れている。 例16:防水性甲革の製造 出発材料 牛のハイド、湿潤青皮、裏削り量 1.8〜2.0mm 革をなめし台に一晩掛け、水絞りし、伸ばし、真空乾燥し(2分間、80℃) 、湿らせ、へら掛けする。 11:塩基性クロムなめし材料、バイエル社12 :クロム含有再なめし材料、バイエル社13 :クロム革の再なめし用合成なめし材料、チバ社(バーゼル)14 :防水剤、ケミッシェ・ファブリック・シュトックハウゼン 再び、DE 42 27 974 A1の例による製品を皮革製品として使用 した。柔軟性が改良されるのに加えて、本発明の製品は疎水性のはっきりした改 良を示す。この疎水性はメザー・フレックス(Maeser-flexes)が大きな数を示 すことから認めることが出来る。 革の疎水性を測定する上述の二つの試験方法は動的な測定法である。即ち、革 試料に曲げ又は押しつぶしの応力を一定に加えながら水の測定が行われる。バリ ー透過度計での測定による振幅(amplitude)、時間対水の透過、及び一定の時 間間隔における水の吸収量の表示は、撥水性革仕上げの耐久性に対して安定した 評価を提供する。振幅10%でのセットポイントは今日の標準に適合しなければ ならない。試験期間は6時間を超え、水吸収量は20%未満である。「メザー・ フレックス(Maeser Flexes)」については、良好で完全な防水を達成するには 少なくとも50,000の値でなければならない。 例17: 例1のようにして製造を行う。但し、中和はアンモニアの代わりに当量の水酸 化ナトリウム溶液で行い、生成物は活性物質30%に調節される。流動性が高く て安定なエマルジョンが得られる。 例18: 例17のようにして製造を行う。但し、DE 38 26 179.Aの例1 .3による二重に親水化した(オキシアルキル化/スルホン化)脂肪の代わりに 例1.1による単一親水化(オキシアルキル化)脂肪を同じ量使用する。流動性 が高く安定なエマルジョンが得られる。 例19 側面(side)ナパレザーの製造 出発材料:牛、湿潤青皮、量1.1〜1.2mm 革を一晩なめし台に掛け、水絞りし、湿潤トグルし、湿らせ、へら掛けし、ロ ール掛けし、トグルする。 15:耐光堅牢性合成再なめし材、チバ社(バーゼル) 加脂及び脱脂に用いた本発明の17及び18によるポリマーの違いによる革特 性の検査: この例は、オキシアルキル化と硫酸化/スルホン化との組合せにより親水化を 二重に行ったポリマー(ポリマー17)は単一のオキシアルキル化した脂肪成分 (ポリマー18)に比べて応用上、技術的な利点を有することを表している。 例20 製造は実施例1と類似したものである。但し、アクリル酸は205部の代わりに1 84.5部使用しただけであり、メタアリルスルホン酸ナトリウムを20.5部更に使用 する。微細に分散し安定なpH5.5のエマルジョンが得られる。 比較例4: DE−OS14 94 858の例4によるポリマーを魚油亜硫酸エステル( 活性物質92%、ヨウ素価:活性物質に対して73)で再調節した。赤褐色の分 散液が得られ、これはpH1.8、粘度3,450mPas、固形分33.2%。このポリマーのヨ ウ素価は8.5であった。即ち、前記魚油亜硫酸エステルの二重結合の重合はなか った。 比較例4.1: 比較例4のポリマーを水酸化ナトリウム溶液でpH5.5に調節する。 比較例5: DE−OS14 94 858の例4によるポリマーを魚油スルホン酸エステ ル(活性物質87%、活性物質に対してヨウ素価76)で再調節した。暗褐色の 分散液が得られ、これはpH1.9、粘度980mPas、固形分32.1%であった。このポリ マーのヨウ素価は9.2で、即ち魚油スルホン酸エステルの二重結合は重合されて いなかった。 比較例5.1: 比較例5のポリマーを水酸化ナトリウム溶液でpH5.5に調節する。 例21: 変性モノマーと脂肪成分を使用して例1を繰返す。純粋なアクリル酸の代わり にアクリル酸90部とメタアクリル酸10部の混合物を使用し、比較例4による魚 油の亜硫酸エステルを脂肪成分として使用する。茶色でペースト状の分散液が得 られ、これはpH6.1、粘度100,000mPas以上であり、活性物質の含有量が44.5%で ある。このポリマーのヨウ素価(14.2)は取り込まれた脂肪成分の二重結合の部 分に対応しているので魚油の亜硫酸エステルの二重結合は重合されていない。 例22: 変性モノマーと脂肪成分を使用して例1を繰返す。純粋なアクリル酸の代わり にアクリル酸90部とメタアクリル酸10部の混合物を使用し、比較例4の魚油硫酸 エステルを脂肪成分として使用する。茶色でペースト状の分散液が得られ、これ はpH6.2、粘度100,0000mPas以上、活性成分含有量42.6%である。ポリマーのヨ ウ素価(15.0)は取り込まれた脂肪成分の二重結合の部分に対応しているので、 魚油の亜硫酸エステルの二重結合は重合されていない。 例23: 例21と例22の本発明の製品と比較例4及び5の製品とを例15に記載の羊 のナパの処方に使用する。本発明の製品で処理した革は柔軟性がより高い点で優 れている。 例24: 脱イオン水254部、アクリル酸123部、DE 38 26 179C2の例1. 3による製品(ヨウ素価30)67部、メルカプトエタノール0.3部、及び硫酸鉄 (II)0.01部をまず、撹拌機と冷却器とを備えた三つ口ガラス製フラスコに仕込 む。過硫酸ナトリウム2部を水10部に溶かした溶液と水7部に二亜硫酸ナトリ ウム1.5部を溶かしたものを同時に加えることによって重合を20℃で開始させ る。90〜100℃の最高温度に5〜15分で達する。最高温度に達した後更にアク リル酸100部を15分以内に計量供給する。反応を80℃で2時間継続する。ア クリル酸を計量供給した後30分後に過酸化化合物1部を水4部に溶かしたもの を加えて後触媒反応させる。合計反応時間2時間の後25%のアンモニア溶液20 5部を加えて中和し、10%溶液のpHを6と7の間に調節する。僅かに黄色味が かって微細に分散した流動性のあるエマルジョンが得られ、これは約55%の活 性物質を含み水で随意に稀釈することが出来る。この製品は50℃数週間貯蔵し た後でも分離が起きず、非常に良好なグラウバー塩安定性をしめす。 例25: ここで、比較例5のモノマーと脂肪成分を本発明の製造条件で使用する。 脱イオン水380部、メタアクリル酸180部、アクリル酸20部、魚油スルホネート 52部、及びヒドロキシルアミン4.3部を撹拌機と冷却器を備えた三つ口のガラス フラスコに仕込む。3%の過酸化水素溶液60部の溶液を加えることによって20℃ で重合を開始させる。5〜15分以内に最高温度60〜70℃に達する。最高温度に到 達した後30分後に過酸化物溶液10部を加えて後触媒反応させる。粘稠な混合物を 80℃で更に90分間撹拌する。生成物はpH2.0で水にはっきりと溶解する。 例25.1: 例25の製品の一部を50%の水酸化ナトリウム溶液を用いてpH6に調節する。 僅かに黄色味がかり微細で粘稠なエマルジョンが得られ、これは約45%の活性物 質を含み、水で随意に稀釈することが出来る。 例25及び25.1は比較例5及び5.1と同じモノマー組成を有している。し かし、本発明の製品はグラウバー塩安定性が優れている。 例26: グラウバー塩安定性の測定:1リットルの溶液についてグラウバー塩(硫酸ナ トリウム)60gの溶液を60℃に加熱した後、試験物質を撹拌していれ、20重量% のエマルジョン(対製品で)を得る。その後、該溶液をギ酸でpH3.5〜4.0に調節 し(必要であれば)、室温に冷却した後エマルジョンの安定性を目視で評価する 。 この試験は革製造に用いられる処理フロートが多量の塩を含有している時には 特に重要である。エマルジョンの安定性が不十分であると、こうした塩のために エマルジョンが凝集し効果を失うことがある。革の染料はカッティング塩として 多量のグラウバー塩を含有していることが多い。 評価: この試験の驚くべき結果は次に事実に存在する。本発明の製品による脂肪成分 はそのままではこの溶液中で乳化しないものであるが、DE 14 94 85 8のものに比較して水中ではより良好な程度に乳化されることである。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】平成10年5月18日(1998.5.18) 【補正内容】 請求の範囲 2.請求項1の方法であって、断熱的加熱の後で追加の開始剤を添加することを 特徴とする方法。 3.請求項1〜2のいずれか1項に記載の方法であって、断熱的加熱によって最 高温度に達した後に重合を等温的に継続することを特徴とする方法。 4.請求項1〜3のいずれか1項に記載の方法であって、モノマー(a)及び場 合によって用いられるモノマー(b)の少なくとも55重量%、好ましくは少なく とも65重量%を前記の親水化脂肪及び/又は油と共に初めに導入することを特徴 とする方法。 5.請求項1〜4のいずれか1項の方法であって、モノマー(a)の30〜100重 量%がこれと共重合することができるモノマー(b)0〜70重量%と重合させら れる(但しモノマー(a)+(b)の重量%の和は100%であり、モノマー(a )+(b):親水化脂肪または油の重量比が20:80〜80:20である)ことを特徴 とする方法。 6.請求項1〜5のいずれか1項の方法であって、モノマー(a)の60〜100重 量%がモノマー(b)0〜40重量%と重合されることを特徴とする方法。 7.請求項1〜6のいずれか1項の方法であって、アクリル酸、メタクリル酸、 アリルスルホン酸、メタアリルスルホン酸、及び/又は2−アクリルアミド−2 −メチルプロピルスルホン酸がモノマー(a)として使用されることを特徴とす る方法。 8.請求項1〜7のいずれか1項の方法であって、ヨウ素価40未満、好ましくは 20未満の製品を親水化脂肪又は油成分として使用する(但しこの特性はDIN 53 241 パート1に従って測定されるものである)ことを特徴とする方法 。 9.請求項1〜8のいずれか1項の方法であって、前記の脂肪又は油成分はスル ホン化又は亜硫酸化又は硫酸化又はアルコキシル化によって親水化されるもので あることを特徴とする方法。 10.請求項1〜9のいずれか1項の方法であって、前記の脂肪又は油成分はオ キシアルキル化と、硫酸化又はスルホン化又は亜硫酸化との組合せによって二重 に親水化されることを特徴とする方法。 11.請求項1〜10のいずれか1項の方法であって、前記のモノエチレン性不飽 和モノマー(a)の酸基が重合の前、重合中又は重合後に少なくとも部分的に中 和されることを特徴とする方法。 12.請求項1〜11のいずれか1項の方法であって、重合に1〜10時間かかるこ とを特徴とする方法。 13.請求項1〜12のいずれか1項の方法であって、重合が0〜40℃、好ましく は10〜30℃の温度で開始されることを特徴とする方法。 14.請求項1〜13のいずれか1項の方法であって、重合熱によって引き起こさ れた最高温度に達した後で、等温的に重合を継続することを特徴とする方法。 15.請求項1〜14のいずれか1項の方法であって、重合の停止後、混合物のpH が5〜9の範囲に調節されることを特徴とする方法。 16.請求項15の方法であって、重合バッチがアンモニア水又はアルカリ水溶液 でpH6〜7の間に調節されることを特徴とする方法。 17.請求項1〜16のいずれか1項の方法であって、重合後、少なくとも1種の 疎水性化合物が該ポリマー分散液の重量に対して合計で60重量%以下、好ましく は40重量%以下の量で混合されることを特徴とする方法。 18.請求項17の方法であって、前記の疎水性化合物がポリシロキサン、植物性 脂肪/油、動物性脂肪/油、及び合成の脂肪/油からなる群から選ばれることを 特徴とする方法。 19.(a)モノエチレン性不飽和の、酸基含有モノマーを親水化された植物性 及び/又は動物性及び/又は合成の脂肪又は油の存在下で、場合によっては、( b)モノマー(a)と共重合することができる別のモノマーと共に、請求項1〜 16に従って重合することによって得られる水性ポリマー分散液。 20.請求項19の水性ポリマー分散液であって、この水性ポリマー分散液が、該 ポリマー分散液の重量に対して合計量で60重量%以下、好ましくは40重量%以下 で、かつ乳化された状態で1種又は数種の追加の疎水性化合物を含有することを 特徴とする前記分散液。 21.請求項20の水性重合であって、前記の疎水性化合物がポリシロキサン、植 物性脂肪/油、動物性脂肪/油、及び合成の脂肪/油からなる群から選ばれるこ とを特徴とする重合。 22.請求項1〜16のいずれか1項の水性ポリマー分散液を疎水性化合物の乳化 に使用すること。 23.請求項1〜21のいずれか1項の水性ポリマー分散液を革及び毛皮の製造及 び加工/処理に使用すること。 【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】平成10年8月24日(1998.8.24) 【補正内容】 請求の範囲 1.(a)モノエチレン性不飽和の部分的に又は完全に中和された状態にある酸 基を、親水化された植物性及び/又は動物性及び/又は合成の脂肪又は油の存在 下で、 場合によっては、 (b)モノマー(a)と共重合することができる別のモノマー と共に、重合させることによって水性ポリマー分散液を製造する方法において、 モノマー(a)+(b):親水化された脂肪又は油の重量比が20:80〜80 :20であること;親水化された植物性及び/又は動物性及び/又は合成の脂肪 又は油の全量、並びにモノマー(a)及び場合によって存在するモノマー(b) の大部分又は全量を水溶液/水性分散液に、場合によっては連鎖移動剤と共に、 初めに導入すること;次に水溶性レドックス系で重合を開始させること;重合バ ッチを断熱的に加熱すること;及び必要な場合には残りのモノマーを添加するこ とを特徴とする前記の方法。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 インゲル,ヴァルデマル ドイツ連邦共和国,クレフェルト ディー ―47829,コルピングシュトラーセ 34 アー (72)発明者 ラムロー,シュテファン ドイツ連邦共和国,クレフェルト ディー ―47807,オーバーブッフシュトラーセ 127

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.(a)モノエチレン性不飽和の、酸基含有モノマーであって酸基が部分的に 又は完全に中和された状態にあるものを、親水化された植物性及び/又は動物性 及び/又は合成の脂肪又は油の存在下で、 場合によっては、 (b)モノマー(a)と共重合することができる別のモノマー と共に重合させることによって水性ポリマー分散液を製造する方法において、親 水化された植物性及び/又は動物性及び/又は合成の脂肪又は油の全量並びにモ ノマー(a)及び場合によって存在するモノマー(b)の一部または全量を水溶 液/水性分散液に、場合によっては連鎖移動剤と共に、初めに導入すること、次 に水溶性レドックス系で重合を開始させること、重合バッチを断熱的に加熱する こと、及び必要であれば残りのモノマーを添加することを特徴とする前記の方法 。 2.請求項1の方法であって、断熱的加熱の後で追加の開始剤を添加することを 特徴とする方法。 3.請求項1〜2のいずれか1項に記載の方法であって、断熱的加熱によって最 高温度に達した後に重合を等温的に継続することを特徴とする方法。 4.請求項1〜3のいずれか1項に記載の方法であって、少なくとも55重量%、 好ましくは少なくとも65重量%のモノマー(a)と場合によって用いられるモノ マー(b)とを前記の親水化脂肪及び/又は油と共に初めに導入することを特徴 とする方法。 5.請求項1〜4のいずれか1項の方法であって、モノマー(a)の30〜100重量 %がこれと共重合することができるモノマー(b)0〜70重量%と重合させられ ること、但しモノマー(a)+(b)の重量%の和は100%であること、モノマ ー(a)+(b):親水化脂肪または油の比が20:80〜80:20であることを特徴 とする方法。 6.請求項1〜5のいずれか1項の方法であって、モノマー(a)の60〜100重 量%がモノマー(b)0〜40重量%と重合されることを特徴とする方法。 7.請求項1〜6のいずれか1項の方法であって、アクリル酸、メタクリル酸、 アリルスルホン酸、メタアリルスルホン酸、及び/又は2−アクリルアミド−2 −メチルプロピルスルホン酸がモノマー(a)として使用されることを特徴とす る方法。 8.請求項1〜7のいずれか1項の方法であって、ヨウ素価40未満、好ましくは 20未満の製品を親水化脂肪又は油成分として使用すること、但しこの特性はDI N 53 241 パート1に従って測定されるものであることを特徴とする方 法。 9.請求項1〜8のいずれか1項の方法であって、前記の脂肪又は油成分はスル ホン化又は亜硫酸化又は硫酸化又はアルコキシル化によって親水化されるもので あることを特徴とする方法。 10.請求項1〜9のいずれか1項の方法であって、前記の脂肪又は油成分はオ キシアルキル化と、硫酸化又はスルホン化又は亜硫酸化との組合せによって二重 に親水化されることを特徴とする方法。 11.請求項1〜10のいずれか1項の方法であって、前記のモノエチレン性不飽 和モノマー(a)の酸基が重合の前、重合中又は重合後に少なくとも部分的に中 和されることを特徴とする方法。 12.請求項1〜11のいずれか1項の方法であって、重合に1〜10時間かかるこ とを特徴とする方法。 13.請求項1〜12のいずれか1項の方法であって、重合が0〜40℃、好ましく は10〜30℃の温度で開始されることを特徴とする方法。 14.請求項1〜13のいずれか1項の方法であって、重合熱によって引き起こさ れた最高温度に達した後で、等温的に重合を継続することを特徴とする方法。 15.請求項1〜14のいずれか1項の方法であって、重合の停止後、混合物がpH が5〜9の範囲に調節されることを特徴とする方法。 16.請求項15の方法であって、重合バッチがアンモニア水又はアルカリ水溶液 でpH6〜7の間に調節されることを特徴とする方法。 17.請求項1〜16のいずれか1項の方法であって、重合後、少なくとも1種の 疎水性化合物が該ポリマー分散液の重量に対して合計で60重量%以下、好ましく は40重量%以下の量で混合されることを特徴とする方法。 18.請求項17の方法であって、前記の疎水性化合物がポリシロキサン、植物性 脂肪/油、動物性脂肪/油、及び合成の脂肪/油からなる群から選ばれることを 特徴とする方法。 19.(a)モノエチレン性不飽和の、酸基含有モノマーを親水化された植物性 及び/又は動物性及び/又は合成の脂肪又は油の存在下で、場合によっては、( b)モノマー(a)と共重合することができる別のモノマーと共に、請求項1〜 16に従って重合することによって得られる水性ポリマー分散液。 20.請求項19の水性ポリマー分散液であって、この水性ポリマー分散液が、該 ポリマー分散液の重量に対して合計量で60重量%以下、好ましくは40重量%以下 で、かつ乳化された状態で1種又は数種の追加の疎水性化合物を含有することを 特徴とする前記分散液。 21.請求項20の水性重合であって、前記の疎水性化合物がポリシロキサン、植 物性脂肪/油、動物性脂肪/油、及び合成の脂肪/オイルからなる群から選ばれ ることを特徴とする重合。 22.請求項1〜16のいずれか1項の水性ポリマー分散液を疎水性化合物の乳化 に使用すること。 23.請求項1〜21のいずれか1項の水性ポリマー分散液を革及び毛皮の製造及 び加工/処理に使用すること。
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