JP2001359194A - 電子部品取り付け用ホルダ - Google Patents

電子部品取り付け用ホルダ

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JP2001359194A JP2000176739A JP2000176739A JP2001359194A JP 2001359194 A JP2001359194 A JP 2001359194A JP 2000176739 A JP2000176739 A JP 2000176739A JP 2000176739 A JP2000176739 A JP 2000176739A JP 2001359194 A JP2001359194 A JP 2001359194A
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賢介 中西
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清之 太田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ホルダをゴム弾性合成樹脂により構成してこ
れに接点ばねを付属せしめた電子部品取り付け用ホルダ
を提供する。 【解決手段】 側壁21と、側壁21上端周縁に内向き
に形成されるフランジ23と、底壁22とにより構成さ
れるゴム弾性合成樹脂製筒状ケース20を具備し、内表
面および外表面から対称に突出形成される正側接点ばね
押圧膨出部222および負側接点ばね押圧膨出部223
を底壁22に具備し、正側接点折り曲げ部512とこの
折り曲げ部に関して対称な2片より成る正側接点部51
1とにより構成される正側接点ばね51、負側接点折り
曲げ部522とこの折り曲げ部に関して対称な2片より
成る負側接点部521とにより構成される負側接点ばね
52を具備した電子部品取り付け用ホルダ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電子部品取り付
け用ホルダに関し、特に、ホルダをゴム弾性合成樹脂に
より構成してこれに接点ばねを付属せしめた電子部品取
り付け用ホルダに関する。
【0002】
【従来の技術】従来例を図7を参照して説明する。筒状
ケース20はゴム弾性を示す絶縁性にも優れたシリコン
ゴムの如き合成樹脂により構成される。エレクトレット
コンデンサマイクロホン1(以下、ECM1、と記載す
る)はこの筒状ケース20の上端には周縁内向きにフラ
ンジ23が形成され、開口231が形成されている。E
CM1はフランジ23の弾性に抗して開口231を圧し
拡げて筒状ケース20の内部に収容される。フランジ2
3は収容したECM1を下向きに弾性的に保持してい
る。これにより、ECM1の下面は、筒状ケース20の
底壁に形成される圧接コネクタ40に圧接される。EC
M1の下面には、図7(b)に示される円板状の正側E
CM端子31が形成されると共に、これに同心に環状の
負側ECM端子32が形成されている。そして、圧接コ
ネクタ40は筒状ケース20の底壁を厚さ方向に貫通す
る相互に絶縁状態にある多数の金属細線より成る。ケー
ス90の上側ケース91には素子嵌合筒体911が一体
的に垂下されており、この素子嵌合筒体911内にEC
M1を収容した筒状ケース20が嵌合、固定される。
【0003】下側ケース92に固定される回路基板6に
は、先の円板状の正側ECM端子31と環状の負側EC
M端子32に対応する位置に、図7(c)に示されるが
如き正側回路基板端子401と負側回路基板端子402
が形成されている。上側ケース91と下側ケース92と
を嵌合した状態で、正側ECM端子31と負側ECM端
子32が圧接コネクタ40の上面に圧接すると共に、正
側回路基板端子401と負側回路基板端子402が圧接
コネクタ40の上面に圧接する。これにより、正側EC
M端子31と正側回路基板端子401とがこれらの間に
介在する圧接コネクタ40の多数本の金属細線を介して
導通すると共に、負側ECM端子32と負側回路基板端
子402とがこれらの間に介在する圧接コネクタ40の
多数本の金属細線を介して導通する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】以上の通りにして、E
CM1の如き電子部品を筒状ケース20に収容し、上側
ケース91と下側ケース92とを締め付け相互結合する
ことにより、筒状ケース20に収容される電子部品を回
路基板6に対して半田付けによることなしに接続するこ
とができる。ここで、先の従来例においては、電子部品
と回路基板6との間に圧接型コネクタ40を介在させる
ことにより両者の接続を実施している。しかし、多数の
金属細線を柔軟性シートに厚さ方向に相互に絶縁状態に
貫通せしめる構成の圧接コネクタ40はその製造が必ず
しも簡単、容易、廉価であるとはいい難い。
【0005】この発明は、燐青銅の如き剛弾性を示す板
金の板金加工により簡単に形成すすることができる接点
ばね或いはコイルばね接点をゴム弾性合成樹脂製筒状ケ
ースに組み合わせ取り付けることにより上述の問題を解
消した電子部品取り付け用ホルダを提供するものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1:筒状ケースに
接点を弾性的に取付けた電子部品取り付け用ホルダにお
いて、側壁21と、側壁21上端周縁に内向きに形成さ
れるフランジ23と、底壁22とにより構成されるゴム
弾性合成樹脂製筒状ケース20を具備し、内表面および
外表面から対称に突出形成される正側接点ばね押圧膨出
部222および負側接点ばね押圧膨出部223を底壁2
2に具備し、正側接点折り曲げ部512とこの折り曲げ
部に関して対称な2片より成る正側接点部511とによ
り構成される正側接点ばね51、負側接点折り曲げ部5
22とこの折り曲げ部に関して対称な2片より成る負側
接点部521とにより構成される負側接点ばね52を具
備し、両接点ばね押圧膨出部にそれぞれの接点ばねを取
り付けた電子部品取り付け用ホルダを構成した。
【0007】そして、請求項2:請求項1に記載される
電子部品取付け用ホルダにおいて、正側接点ばね51お
よび負側接点ばね52はそれぞれの接点ばね押圧膨出部
222、223の表面から僅かに間隙を有して形成され
たものである電子部品取り付け用ホルダを構成した。 また、請求項3:請求項1に記載される電子部品取り付
け用ホルダにおいて、筒状ケース20の底壁22に正側
接点ばね押圧膨出部222および負側接点ばね押圧膨出
部223を包囲するコ字状スリット26を形成して押圧
膨出部舌片261を構成し、押圧膨出部舌片261に形
成される正側接点ばね押圧膨出部222に対向して正側
折り曲げ部嵌合溝27を底壁22に形成する一方、負側
接点ばね押圧膨出部223に対向して負側折り曲げ部嵌
合溝28を底壁22に形成した電子部品取り付け用ホル
ダを構成した。
【0008】更に、請求項4:請求項1に記載される電
子部品取り付け用ホルダにおいて、筒状ケース20の底
壁22に正側接点ばね押圧膨出部222および負側接点
ばね押圧膨出部223を包囲する環状薄肉部291を形
成して緩衝部29を構成し、フランジ23は側壁21の
上端との間の取り付け部を環状薄肉取り付け部232を
構成した電子部品取り付け用ホルダを構成した。 ここで、請求項5:筒状ケースに接点を弾性的に取り付
けた電子部品取り付け用ホルダにおいて、側壁21と、
側壁21上端周縁に内向きに形成されるフランジ23
と、底壁22とにより構成されるゴム弾性合成樹脂製筒
状ケース20を具備し、底壁22に正側コイルばね接点
41を挿入保持する正側貫通孔24および負側コイルば
ね接点42を挿入保持する負側貫通孔25を形成し、両
貫通孔にコイルばね接点を挿入した電子部品取り付け用
ホルダを構成した。
【0009】そして、請求項6:請求項1ないし請求項
5の内の何れかに記載される電子部品取り付け用ホルダ
において、電子部品としてエレクトレットコンデンサマ
イクロホン1をゴム弾性合成樹脂製筒状ケース20に収
容した電子部品取り付け用ホルダを構成した。また、請
求項7:請求項6に記載される電子部品取り付け用ホル
ダにおいて、ゴム弾性合成樹脂製筒状ケース20に音響
導入口214を形成した電子部品取り付け用ホルダを構
成した。
【0010】更に、請求項8:請求項7に記載される電
子部品取り付け用ホルダにおいて、ゴム弾性合成樹脂製
筒状ケース20を非円形筒体とした電子部品取り付け用
ホルダを構成した。
【0011】
【発明の実施の形態】この発明の実施の形態を図1の実
施例を参照して説明する。実施例において、従来例にお
ける部材と共通する部材には共通する参照符号を付与す
る。図1はインサート成型の接点ばねの実施例を説明す
る図である。筒状ケース20はゴム弾性を示す絶縁性に
も優れたシリコンゴムの如きゴム弾性合成樹脂により構
成される。筒状ケース20は円筒状の側壁21および底
壁22より成り、側壁21の上端には周縁内向きにフラ
ンジ23が形成され、231は開口を示す。側壁21の
外表面には環状突起211が並列して2列形成されてい
る。底壁22の内表面には側壁21に連続して環状段部
221が突出形成されている。222は底壁22の中央
部に内表面および外表面から対称に突出形成された正側
接点ばね押圧膨出部を示す。51は正側接点ばねを示
す。この正側接点ばね51は燐青銅の如き剛弾性を示す
板金を板金加工して構成する。燐青銅の板金を細長片に
打ち抜き、塑性加工して形成した正側接点部511と、
正側接点折り曲げ部512より成る。正側接点部511
は、正側接点折り曲げ部512に関して対称な2片より
成る。そして、正側接点部511の形状は、ばね押圧膨
出部222の外形に対応してこの外形に沿う形状に形成
される。
【0012】図1(a)の実施例においては、正側接点
部511は、ばね押圧膨出部222の表面から僅かに間
隙を有して形成され、特に緩衝性の良好な接点ばねを構
成している。図1(b)の実施例においては、正側接点
部511は、ばね押圧膨出部222の表面との間に間隙
を形成せずに接触して形成されている。図1(a)およ
び図1(b)の何れの実施例においても、正側接点ばね
51はゴム弾性を示す合成樹脂より成るゴム弾性マイク
ロホンホルダにインサート成型により固定されている。
【0013】負側接点ばね52および負側接点ばね押圧
膨出部223も、正側に対応して同様に形成される。図
1(c)を参照するに、ECM1は下面の中央部に円板
状の正側ECM端子31が形成されると共に、これに同
心に環状の負側ECM端子32が形成されている。そし
て、ECM1の下面の周縁部には環状突部11が形成さ
れている。ECM1はフランジ23の弾性に抗して開口
231を圧し拡げて筒状ケース20の内部に収容され
る。フランジ23は収容したECM1を下向きに弾性的
に保持する。これにより、ECM1の下面の正側ECM
端子31は筒状ケース20の底壁に形成される正側接点
ばね51の接点部511に圧接すると共に、負側ECM
端子32は負側接点ばね52の接点部521に圧接す
る。
【0014】図6を参照するに、上側ケース91には素
子嵌合筒体911が一体的に垂下形成されており、この
素子嵌合筒体911内にECM1を収容した筒状ケース
20が嵌合、固定される。図示されない下側ケースに固
定される回路基板6には、先のECM1が嵌合した筒状
ケース20の正側接点ばね51および負側接点ばね52
にそれぞれ対応して、円板状の正側基板端子61および
環状の負側基板端子62が形成されている。上側ケース
91を図示されない下側ケースに結合することにより、
正側接点ばね51が円板状の正側基板端子61に圧接す
ると共に、負側接点ばね52が環状の負側基板端子62
に圧接し、ECM1を回路基板6に電気接続することが
できる。
【0015】以上の実施例において、筒状ケース20の
正側接点ばね51の接点部511および負側接点ばね5
2の接点部521は、対向する2片の間に筒状ケース2
0の底壁22の接点ばね押圧膨出部が介在している。こ
れら接点ばね押圧膨出部222、223はゴム弾性を示
す合成樹脂より成るものであるので、上側ケース91を
下側ケースに結合することにより正側接点ばね51が円
板状の正側基板端子61に圧接すると共に負側接点ばね
52が環状の負側基板端子62に圧接した状態におい
て、接点ばね押圧膨出部は接点部521の対向する2片
を接触する相手端子に対して広範囲に弾圧保持する作用
をする。接点ばね押圧膨出部による接点部の弾圧保持に
より、接点部と相手端子との間の電気接触を確保すると
共に外部から筒状ケース20を介してECM1に加えら
れる振動を良好に緩衝する。特に、図1(a)に示され
る実施例の場合、押圧膨出部の弾性に接点部自体の弾性
が付加されて、接点部と相手端子との間の電気接触を確
保すると共に、外部から筒状ケース20を介してECM
1に加えられる振動を更に良好に緩衝することができ
る。
【0016】そして、筒状ケース20の正側接点ばね5
1および負側接点ばね52は、上述した通り、燐青銅の
如き剛弾性を示す板金を板金加工により細長片に打ち抜
き、塑性加工して形成する。接点ばねの形成は、多数の
金属細線を柔軟性シートに厚さ方向に相互に絶縁状態に
貫通せしめる圧接コネクタ40の形成と比較して、簡単
容易、廉価に実施することができる。また、これら接点
ばねの筒状ケース20に対する組み込みも、インサート
成型により容易に実施することができる。
【0017】図2を参照して他の実施例を説明する。図
2の実施例は図1(b)の実施例において、正側接点ば
ね51および負側接点ばね52をインサート成型により
筒状ケース20の底壁22に固定する代わりに底壁22
に嵌合することにより固定する実施例である。図2にお
いて、26は筒状ケース20の底壁22に形成されたコ
字状スリットであり、コ字状スリットを形成することに
より押圧膨出部舌片261が形成される。27は正側折
り曲げ部嵌合溝であり、28は負側折り曲げ部嵌合溝で
ある。正側折り曲げ部嵌合溝27は押圧膨出部舌片26
1に形成される正側接点ばね押圧膨出部222に対向し
て底壁22に形成される一方、負側折り曲げ部嵌合溝2
8は負側接点ばね押圧膨出部223に対向して底壁22
に形成される。ここで、正側接点ばね51の接点部51
1を正側接点ばね押圧膨出部222に挟み付けると共に
負側接点ばね52の接点部521も負側接点ばね押圧膨
出部223に挟み付けた状態で、押圧膨出部舌片261
の自由端側を把持して基部側を舌片の弾性に抗して湾曲
変形し、正側接点折り曲げ部512を正側折り曲げ部嵌
合溝27の入口に位置決めすると共に負側接点折り曲げ
部522を負側折り曲げ部嵌合溝28の入口位置決めし
て自由端側の把持を開放する。これにより押圧膨出部舌
片261の変形は復帰して両折り曲げ部はそれぞれ折り
曲げ部嵌合溝に嵌合する。
【0018】図2の実施例も、先の図1(b)の実施例
と同様の作用効果を奏するが、筒状ケース20の底壁2
2にコ字状スリット26を形成して押圧膨出部舌片26
1を形成したことにより、この押圧膨出部舌片261が
外部から回路基板6を介して筒状ケース20に伝達され
る振動に応答してこれを吸収するという副次的効果を奏
し、ECM1の緩衝作用は更に良好となる。図3を参照
して更なる他の実施例を説明する。この実施例は、筒状
ケース20の底壁22に正側接点ばね押圧膨出部222
および負側接点ばね押圧膨出部223を包囲する環状薄
肉部291を形成することにより、正側接点ばね押圧膨
出部222および負側接点ばね押圧膨出部223を含む
緩衝部29を形成する。そして、側壁21の上端に形成
されるフランジ23は、側壁21の上端との間の取り付
け部を232により示される環状薄肉取り付け部に構成
している。そして、ECM1は、フランジ23の環状薄
肉取り付け部232の弾性に抗してフランジ23を圧し
拡げて筒状ケース20の内部に収容され、環状薄肉取り
付け部232を介して側壁21に取り付けられるフラン
ジ23と、緩衝部29に含まれる正側接点ばね51が取
り付けられた正側接点ばね押圧膨出部222および負側
接点ばね51が取り付けられた負側接点ばね押圧膨出部
223に接触している。ECM1は、結局、フランジ2
3と正側接点ばね押圧膨出部222および負側接点ばね
押圧膨出部223を含む緩衝部29に挟持されている。
【0019】以上の図3の実施例は、フランジ23は環
状薄肉取り付け部232を介して筒状ケース20の側壁
21の上端に取り付けられる一方、緩衝部29は環状薄
肉部291を介して筒状ケース20の底壁22に取り付
けられて、双方共にそれぞれの面方向と交差する方向の
屈曲性に富んでいるので、筒状ケース20に収容されて
いるECM1に対して外部から伝達される振動その他の
外力は寸前においてフランジ23および緩衝部29に吸
収されてECM1にまで到達しない。
【0020】図4は側壁に音響導入口を形成した実施例
である。図4において、ゴム弾性合成樹脂製の筒状ケー
ス20の側壁21に音響導入口214を貫通形成し、筒
状ケース20内に電子部品としてECM1を収容してい
る。これにより収容されるECM1の音響特性を改善す
る。筒状ケース20を非円形筒体とすることにより、E
CM1を電子部品取り付け用ホルダ2の筒状ケース20
に収容し、これを回路基板6に対して組み立て電気接続
する場合の取り付けの向きの設定を容易にしている。
【0021】図5を参照して他の実施例を説明する。こ
の筒状ケース20もゴム弾性を示す合成樹脂より成り、
その円筒状の側壁21および底壁22より成り、側壁2
1の上端には周縁内向きにフランジ23が形成され、2
31は開口を示す。側壁21の外表面には環状突起21
1が並列して2列形成されている。底壁22には、正側
コイルばね接点41を挿入保持する正側貫通孔24およ
び負側コイルばね接点42を挿入保持する負側貫通孔2
5が形成されている。正側コイルばね接点41および負
側コイルばね接点42の先端には正側コイルばね接点部
411および負側コイルばね接点部421が形成されて
いる。筒状ケース20の内部にはフランジ23の弾性に
抗して開口231を圧し拡げ、ECM1を収容してい
る。
【0022】上側ケース91に一体的に垂下形成されて
いる素子嵌合筒体911内にECM1を収容した筒状ケ
ース20が嵌合、固定し、上側ケース91を図示されな
い下側ケースに結合することにより、正側コイルばね接
点41がECM1の正側ECM端子31と円板状の正側
基板端子61の間に介在して両者に圧接すると共に、負
側コイルばね接点42が負側ECM端子32と負側基板
端子62の間に介在して両者に圧接し、ECM1を回路
基板6に電気接続する。従って、この実施例も半田付け
工程を採用することなしに部品の組み立てのみにより電
気接続することができる。
【0023】そして、ゴム弾性合成樹脂より成る筒状ケ
ース20内に収容された状態のECM1と回路基板6と
は、筒状ケース20の底壁22に形成される正側貫通孔
24に挿入保持される正側コイルばね接点41と負側貫
通孔25に挿入保持される負側コイルばね接点42を介
して弾性的に電気接続されるものであり、コイルばね接
点の弾性によりECM1および回路基板6の相手端子と
の間の電気接触を確保すると共に、ゴム弾性合成樹脂よ
り成る筒状ケース20の底壁22の弾性とコイルばね接
点の弾性により外部から回路基板6、筒状ケース20を
介してECM1に加えられる振動を緩衝することができ
る。
【0024】また、筒状ケース20の底壁22に正側貫
通孔24、負側貫通孔25を形成すること、およびこれ
らにコイルばね接点を準備して組み込むことは、共に簡
単容易、廉価に実施することができる。特に緩衝作用に
優れる実施例は、電子部品をECM1とすることによ
り、振動に起因する種々の特性悪化の生じないECMを
構成することができる。以上の各実施例においては、E
CM1を筒状ケース20に収容するものとして説明して
きたが、一般に、ECM1を電子部品とし、筒状ケース
20を電子部品取り付け用ホルダとして実施することが
できる。
【0025】
【発明の効果】以上の通りであって、この発明によれ
ば、接点ばね押圧膨出部による接点部の弾圧保持によ
り、接点部と相手端子との間の電気接触を確保すると共
に外部から筒状ケースを介して電子部品に加えられる振
動を良好に緩衝する。特に、接点ばねを接点ばね押圧膨
出部の表面から僅かに間隙を有するものとした場合、接
点ばね押圧膨出部の弾性に接点部自体の弾性が付加され
て、接点部と相手端子との間の電気接触を確保すると共
に、外部から筒状ケースを介して電子部品にに加えられ
る振動を更に良好に緩衝することができる。そして、正
側接点ばねおよび負側接点ばねの製造は、従来例の圧接
コネクタ40の形成と比較して、簡単容易、廉価に実施
することができる。また、これら接点ばねの筒状ケース
に対する組み込みも、インサート成型或いは圧入により
容易に実施することができる。
【0026】ここで、筒状ケースの底壁にコ字状スリッ
トを形成して押圧膨出部舌片を形成したことにより、こ
の押圧膨出部舌片が外部から回路基板を介して筒状ケー
スに伝達される振動に応答してこれを効果的に吸収する
という副次的効果を奏し、電子部品の緩衝作用は更に良
好となる。そして、フランジは環状薄肉取り付け部を介
して筒状ケースの側壁の上端に取り付けられる一方、緩
衝部は環状薄肉部を介して筒状ケースの底壁に取り付け
られて、双方共にそれぞれの面方向と交差する方向の屈
曲性に富んでいるので、筒状ケースに収容される電子部
品に対して外部から伝達される振動その他の外力は寸前
においてフランジおよび緩衝部に吸収されて電子部品に
まで到達しない。
【0027】また、ゴム弾性合成樹脂製の筒状ケース2
0の側壁21に音響導入口214を貫通形成し、筒状ケ
ース内に電子部品としてECMを収容することにより、
収容されるECMの音響特性を改善する。筒状ケースを
非円形筒体とすることによりECMを電子部品取り付け
用ホルダの筒状ケースに収容し、これを回路基板に対し
て組み立て電気接続する場合の取り付けの向きの設定を
容易にしている。更に、ゴム弾性合成樹脂より成る筒状
ケース内に収容された状態の電子部品と回路基板とを、
筒状ケースの底壁に形成される正側貫通孔に挿入保持さ
れる正側コイルばね接点と負側貫通孔に挿入保持される
負側コイルばね接点を介して弾性的に電気接続すること
により、コイルばね接点の弾性により電子部品および回
路基板の相手端子との間の電気接触を確保すると共に、
ゴム弾性合成樹脂より成る筒状ケースの底壁の弾性とコ
イルばね接点の弾性により外部から回路基板、筒状ケー
スを介して電子部品に加えられる振動を緩衝することが
できる。
【0028】また、特に緩衝作用に優れる実施例は、電
子部品をECMとすることにより、振動に起因する種々
の特性悪化の生じないECMを構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例を説明する図。
【図2】他の実施例を説明する図。
【図3】更なる他の実施例を説明する図。
【図4】音響導入口を形成した実施例を説明する図。
【図5】コイルばね接点を使用する実施例を説明する
図。
【図6】組み立てを説明する図。
【図7】従来施例を説明する図。
【符号の説明】
1 ECM 11 環状突部 20 筒状ケース 21 側壁 211 環状突起 214 音響導入口 22 底壁 222 正側接点ばね押圧膨出部 223 負側接点ばね押圧膨出部 23 フランジ 231 開口 232 環状薄肉取り付け部 24 正側貫通孔 25 負側貫通孔 26 コ字状スリット 261 押圧膨出部舌片 27 正側折り曲げ部嵌合溝 28 負側折り曲げ部嵌合溝 29 緩衝部 291 環状薄肉部 31 正側ECM端子 32 負側ECM端子 40 圧接コネクタ 401 正側回路基板端子 402 負側回路基板端子 41 正側コイルばね接点 411 正側コイルばね接点部 42 負側コイルばね接点 421 負側コイルばね接点部 51 正側接点ばね 511 正側接点部 512 正側接点折り曲げ部 52 負側接点ばね 521 負側接点部 522 負側接点折り曲げ部 6 回路基板 61 正側基板端子 62 負側基板端子 90 ケース 91 上側ケース 911 素子嵌合筒体 92 下側ケース
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 太田 清之 福岡県鞍手郡鞍手町大字中山3024の38 ホ シデン九州株式会社内 (72)発明者 山内 一史 福岡県鞍手郡鞍手町大字中山3024の38 ホ シデン九州株式会社内 Fターム(参考) 5D017 BC16 BC18 5D021 CC03 CC19

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状ケースに接点を弾性的に取り付けた
    電子部品取り付け用ホルダにおいて、 側壁と、側壁上端周縁に内向きに形成されるフランジ
    と、底壁とにより構成されるゴム弾性合成樹脂製筒状ケ
    ースを具備し、 内表面および外表面から対称に突出形成される正側接点
    ばね押圧膨出部および負側接点ばね押圧膨出部を底壁に
    具備し、 正側接点折り曲げ部とこの折り曲げ部に関して対称な2
    片より成る正側接点部とにより構成される正側接点ば
    ね、負側接点折り曲げ部とこの折り曲げ部に関して対称
    な2片より成る負側接点部とにより構成される負側接点
    ばねを具備し、 両接点ばね押圧膨出部にそれぞれの接点ばねを取り付け
    たことを特徴とする電子部品取り付け用ホルダ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載される電子部品取り付け
    用ホルダにおいて、 正側接点ばねおよび負側接点ばねはそれぞれの接点ばね
    押圧膨出部の表面から僅かに間隙を有して形成されたも
    のであることを特徴とする電子部品取り付け用ホルダ。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載される電子部品取り付け
    用ホルダにおいて、 筒状ケースの底壁に正側接点ばね押圧膨出部および負側
    接点ばね押圧膨出部を包囲するコ字状スリットを形成し
    て押圧膨出部舌片を構成し、 押圧膨出部舌片に形成される正側接点ばね押圧膨出部に
    対向して正側折り曲げ部嵌合溝を底壁に形成する一方、
    負側接点ばね押圧膨出部に対向して負側折り曲げ部嵌合
    溝を底壁に形成したことを特徴とする電子部品取り付け
    用ホルダ。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載される電子部品取り付け
    用ホルダにおいて、 筒状ケースの底壁に正側接点ばね押圧膨出部および負側
    接点ばね押圧膨出部を包囲する環状薄肉部を形成して緩
    衝部を構成し、 フランジは側壁の上端との間の取り付け部を環状薄肉取
    り付け部を構成したことを特徴とする電子部品取り付け
    用ホルダ。
  5. 【請求項5】 筒状ケースに接点を弾性的に取り付けた
    電子部品取り付け用ホルダにおいて、 側壁と、側壁上端周縁に内向きに形成されるフランジ
    と、底壁とにより構成されるゴム弾性合成樹脂製筒状ケ
    ースを具備し、 底壁に正側コイルばね接点を挿入保持する正側貫通孔お
    よび負側コイルばね接点を挿入保持する負側貫通孔を形
    成し、両貫通孔にコイルばね接点を挿入したことを特徴
    とする電子部品取り付け用ホルダ。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし請求項5の内の何れかに
    記載される電子部品取り付け用ホルダにおいて、 電子部品としてエレクトレットコンデンサマイクロホン
    をゴム弾性合成樹脂製筒状ケースに収容したことを特徴
    とする電子部品取り付け用ホルダ。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載される電子部品取り付け
    用ホルダにおいて、 ゴム弾性合成樹脂製筒状ケースに音響導入口を形成した
    ことを特徴とする電子部品取り付け用ホルダ。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載される電子部品取り付け
    用ホルダにおいて、 ゴム弾性合成樹脂製筒状ケースを非円形筒体としたこと
    を特徴とする電子部品取り付け用ホルダ。
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JP2006157894A (ja) * 2004-11-02 2006-06-15 Hosiden Corp コンデンサマイクロホン及びその基板の製造方法
WO2006061991A1 (ja) * 2004-12-08 2006-06-15 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. マイクロホンおよびマイクロホンの製造方法
JP2007053016A (ja) * 2005-08-18 2007-03-01 Polymatech Co Ltd 小型電子部品のホルダ

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