JP2001358514A - 無線端末装置 - Google Patents

無線端末装置

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JP2001358514A
JP2001358514A JP2000184521A JP2000184521A JP2001358514A JP 2001358514 A JP2001358514 A JP 2001358514A JP 2000184521 A JP2000184521 A JP 2000184521A JP 2000184521 A JP2000184521 A JP 2000184521A JP 2001358514 A JP2001358514 A JP 2001358514A
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flipper
antenna
antenna element
balun
unbalanced
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JP2000184521A
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Masatoshi Sawamura
政俊 澤村
Yoshitaka Kanayama
佳貴 金山
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B1/00Details of transmission systems, not covered by a single one of groups H04B3/00 - H04B13/00; Details of transmission systems not characterised by the medium used for transmission
    • H04B1/38Transceivers, i.e. devices in which transmitter and receiver form a structural unit and in which at least one part is used for functions of transmitting and receiving
    • H04B1/3827Portable transceivers
    • H04B1/3833Hand-held transceivers
    • H04B1/3838Arrangements for reducing RF exposure to the user, e.g. by changing the shape of the transceiver while in use

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
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  • Support Of Aerials (AREA)
  • Telephone Set Structure (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)
  • Telephone Function (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 アンテナ特性の向上及びSARの低減。 【解決手段】 本体下部に開閉自在に取り付けられたフ
リッパ15に、電気的に同じ長さに形成された第1、第
2のフリッパアンテナエレメント3Fa、3Fbを設
け、さらに、第1及び第2のフリッパアンテナエレメン
トと不平衡伝送線路の間に平衡不平衡変換手段(バラン
20)を備える。また、フリッパが開かれているときは
第1及び第2のフリッパアンテナエレメントが送受信回
路系に接続されてアンテナとして機能し、一方、フリッ
パが閉じられているときは、本体上部の突出アンテナエ
レメントが送受信回路系に接続されてアンテナとして機
能するようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は携帯電話装置等の無
線端末装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】移動体無線通信端末の一例として図24
(a)(b)に携帯電話装置を示す。図24(a)は本
体100の上部にアンテナ101が突出して設置された
ものである。また図24(b)も同様にアンテナ101
が突出して設けられたものであり、さらに本体100の
下部に開閉自在のフリッパ103が設けられているもの
である。フリッパ103は、非金属材料で形成され、例
えばキーパッド部などを覆って保護する蓋部として機能
するものであり、通話時には図示するように開いた状態
とされる。
【0003】これらの図のようにアンテナ101は、通
常、端末の本体上部に突出して設置されており、またエ
レメントとして使用されているものは、導電性の線状エ
レメントをコイル状に巻いた、いわゆるヘリカルアンテ
ナであることが一般的である。この突出型のアンテナ1
01は、通話時、安定した通話状態を保てるように、端
末長手方向に引くと引き出せるようになっているものも
ある。この場合、引き出された線状のアンテナエレメン
ト、いわゆるロッドアンテナエレメントが、アンテナと
して動作するか、もしくは、ロッド内部に配置されてい
る前述のヘリカルアンテナエレメントと、引き出された
ロッドアンテナエレメントとの複合アンテナが、アンテ
ナとして動作することになる。
【0004】また近年では、携帯電話市場の急進的な伸
びから、携帯電話システムの基地局が整備され、わざわ
ざアンテナ101を引き出さなくても、安定した通話状
態を保てる場所が増加している傾向から、該突出アンテ
ナ101を、引き出し可能としていない、いわゆる固定
式のアンテナとしている端末が増加している。固定式の
アンテナは、引き出し式のアンテナに比べ、構造が簡素
なため、製造コストも安く抑えられるという利点から、
特に欧州市場では、この固定式のアンテナを採用した携
帯無線端末が一般的となってきている。
【0005】このような従来における移動体無線通信端
末におけるアンテナは、突出アンテナエレメント101
が、固定式のものでも、端末内外に収納・引出し可能な
伸縮式のものでも、同軸ケーブルなどの不平衡伝送線路
から、インピーダンスマッチングのための整合回路を介
して、そのまま給電されているものが主である。そして
いずれの場合でも、図24(c)に示すように、筐体か
ら突出したアンテナエレメント101に対し、携帯無線
端末とほぼ同サイズのグランド104が存在しているこ
とになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このようなアンテナの
励振姿態について図26で説明する。図26(a)に示
すように、ダイポールアンテナのように構造的及び電気
的に対称な第1及び第2のアンテナエレメント220,
221から構成されるアンテナは、この第1及び第2の
アンテナエレメント220及び221に、同じ振幅を有
し、かつ互いに180度程度位相のずれた電圧が生じて
動作して平衡型の励振姿態をとるため、平衡型のアンテ
ナとして分類される。
【0007】また図26(c)に示すように、例えば半
径が1波長(電気長)の円板よりも広大で無限大と大き
さと見なすことのできるグランド部材上にほぼ垂直に配
置されたモノポールアンテナのように、構造的に非対称
で、無限大の大きさと見なせるグランド部材222と、
これにほぼ垂直に配置されたアンテナエレメント223
とから構成されたものは、この広大なグランド部材22
2がほぼ零電位となり、アンテナエレメント223に所
定周期で変化する電圧が生じて動作して不平衡な励振姿
態をとるため、不平衡型のアンテナとして分類される。
このような不平衡型アンテナにおいては、広大なグラン
ド部材222を有することによりこの不平衡型アンテナ
に流れるイメージ電流を容易に想定することができ、当
該不平衡型アンテナのアンテナ特性を平衡型アンテナと
ほぼ同等に選定することができる。
【0008】ところが上記図24に示したような携帯電
話装置のアンテナ構成は、グランド104がグランドと
しての本来の正当な機能を果たしておらず、突出アンテ
ナエレメント101を第1のアンテナエレメントとする
と、グランド104が第2のアンテナエレメントとして
動作してしまい、全体として、第1及び第2のアンテナ
エレメントで構成された、平衡型とも不平衡型ともとれ
ない、中間的な励振姿態をとる、非対称なダイポールア
ンテナとしての働きをしていることになる。例えば図2
6(b)に示すように、構造的及び電気的に非対称な第
1,第2のアンテナエレメント224,225によっ
て、励振姿態の違いに起因して電流のアンバランスが生
じ、平衡型の励振姿態とも不平衡型の励振姿態ともとれ
ない中間的な励振姿態をとるため、平衡型アンテナ及び
不平衡型アンテナとは異なるアンテナ(以下、これを中
間励振姿態のアンテナと呼ぶ)として分類される。
【0009】ここで図27のように、マイクロストリッ
プ線路などの不平衡伝送線路232により、送受信回路
231と平衡型のアンテナエレメント220,221を
接続するアンテナ構成のモデルを考える。このようにア
ンテナ構成においては、基本的に平衡型のアンテナの一
方のアンテナエレメント220が不平衡伝送線路232
のホット側233を介して送受信回路231に電気的に
接続されると共に、他方のアンテナエレメント221が
不平衡伝送線路232のグランド側234を介して送受
信回路231に電気的に接続され、かつこのグランド側
234を介してシールドケース(つまり図24(c)の
グランド104)に接地される。
【0010】ところがこのアンテナ構成の場合、アンテ
ナエレメント220,221が平衡型の励振姿態をとる
のに対して不平衡伝送線路232がグランド側234の
接地により不平衡な励振姿態をとり、互いに異なる励振
姿態となるため、アンテナエレメント220,221と
不平衡伝送線路232とが直接電気的に接続されること
で、アンテナエレメント220,221がアンテナとし
て動作したときに励振姿態の違いに起因して電流のアン
バランスが生じる。この結果、アンテナエレメント22
1から不平衡伝送線路232のグランド側234を介し
て、このグランド側234とほぼ同電位のシールドケー
ス(グランド104)に漏洩電流i2が流れ、これによ
りシールドケース(グランド104)がこの漏洩電流i
2によってアンテナとして動作する。
【0011】図23のような携帯電話装置において、グ
ランド104がアンテナエレメントとして動作し、これ
によって図26(b)のような中間励振姿態が発生する
のは、この漏洩電流i2に起因するものである。
【0012】以上のことから理解されるように、図24
のような、従来の携帯無線端末のアンテナ構成では、ユ
ーザーが端末を手で持っている状態では、比較的大きい
第2のアンテナエレメント、つまりグランド104とさ
れているシールドケースを手で覆ってしまうことにな
る。これにより、アンテナ特性および通話品質が著しく
劣化してしまうという問題がある。
【0013】また図25(a)(b)に図24(a)
(b)の各携帯端末装置の通話時の状態を示したが、通
話時は、突出アンテナエレメント101のみならず、比
較的大きい第2のアンテナエレメントであるグランド1
04も、人体頭部に近づくことになる(距離DH)。こ
れは、アンテナ特性および通話品質の劣化は引き起こす
ことはもちろんのこと、SAR(Specific Absorption
Rate:人体の特定部位に吸収される単位時間・単位質量
当たりの電力)の抑制に関しても不利となる(上限規制
値未満ではあるが、上限値に近づく方向となる)点は否
めない。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明ではこのような問
題に鑑みて、アンテナ特性や通話品質の向上や、SAR
の低減を実現することを目的とする。
【0015】このため本発明の移動体通信用の無線端末
装置は、本体下部に開閉自在に取り付けられたフリッパ
と、上記フリッパに形成された第1のフリッパアンテナ
エレメントと、上記フリッパに、上記第1のフリッパア
ンテナエレメントと電気的に同じ長さに形成された第2
のフリッパアンテナエレメントと、上記第1及び第2の
フリッパアンテナエレメントに給電するための不平衡伝
送線路と、上記不平衡伝送線路と、上記第1及び第2の
フリッパアンテナエレメントとの間で平衡不平衡の変換
作用を施す平衡不平衡変換手段と、を備えるようにす
る。
【0016】また上記構成に加えてさらに、本体上部に
突出して設けられた突出アンテナエレメントと、上記突
出アンテナエレメント及び上記第1及び第2のフリッパ
アンテナエレメントを選択的に送受信回路系に接続でき
る切換手段と、上記フリッパの開閉状態を検出する検出
手段と、上記検出手段により上記フリッパが開かれてい
ると検出された際には、上記第1及び第2のフリッパア
ンテナエレメントが上記送受信回路系に接続され、また
上記検出手段により上記フリッパが閉じられていると検
出された際には、上記突出アンテナエレメントが上記送
受信回路系に接続されるように、上記切換手段を制御す
る切換制御手段とを備える。また、上記平衡不平衡変換
手段は、上記フリッパの先端部近辺に配置されるように
もする。
【0017】即ち本発明では、本体下部において開閉自
在の蓋部とされるフリッパに設けられたフリッパアンテ
ナ手段と不平衡伝送線路32との間に平衡不平衡変換手
段としてバラン(balun:balanced-to-unbalanced trans
former)を設け、この平衡不平衡変換手段の変換作用に
よりフリッパアンテナ手段から不平衡伝送線路のグラン
ド側に漏洩電流が流れることを防止し、かくしてシール
ドケース(グランド)がこの漏洩電流によりアンテナと
して動作することを防止する。また、使用時にユーザー
頭部と比較的離れた距離となるフリッパに設けられたフ
リッパアンテナ手段を用いることで、SARを低減やア
ンテナ特性の向上を実現する。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の無線端末装置の実
施の形態として携帯電話装置を挙げ、次の順序で説明す
る。 1.第1の実施の形態 2.第2の実施の形態 3.各実施の形態に採用できるフリッパアンテナエレメ
ントの構成例 4.各実施の形態に採用できるバランの構成例 5.各実施の形態に採用できるバランと整合回路の接続
構成例
【0019】1.第1の実施の形態 図1(a)及び図2(a)(b)に第1の実施の形態の
携帯電話装置の外観例を示す。この携帯電話装置は、本
体下部に開閉自在の蓋部とされたフリッパ15を有する
ものであり、図2(a)はフリッパ15を開いた状態
を、図2(b)はフリッパ15を閉じた(折り畳んだ)
状態を、それぞれ斜視図で示している。フリッパは非金
属製の材料により形成され、例えば一端が本体に軸着さ
れることで開閉のための回動が可能とされる。
【0020】図1(a)及び図2に示すように携帯電話
装置の本体平面上には、例えば液晶パネルによる表示部
9が形成される。例えば表示部9には、操作メニュー、
発呼する電話番号、着信した電話番号や相手の名称、電
波受信状況、電子メールテキスト、サービスメニュー、
受信可能なデータサービスの文字や画像、キャラクタ画
像、スクリーンセーバ画像などが表示可能である。
【0021】本体平面上には、ユーザーの操作のための
各種の操作キーによる操作部10が設けられる。なお、
ここではプッシュダイヤル等の操作キーを示している
が、回動及び押圧操作可能なジョグダイヤルやスライド
スイッチ等が設けられてもよい。この操作部10により
ユーザーは通話のための各種操作や、メニュー操作、選
択操作、文字等の入力操作、その他必要とされる各種の
操作を行うことができる。操作部10は、図2(b)の
ようにフリッパ15が閉じられた際には表出しない状態
となる。これによって携帯時の操作キーの保護や誤操作
(誤ってキーが押されてしまうことなど)の防止が行わ
れる。スピーカ7,マイクロホン8は、通話時の音声の
入出力部位となる。
【0022】またフリッパ15上には、フリッパ部搭載
アンテナエレメント(以下、フリッパアンテナエレメン
トという)3Fa、3Fbが設けられる。フリッパアン
テナエレメント3Fa、3Fbは、例えばフリッパ15
上に搭載可能なサイズ、厚みの導電性の素材により形成
される。そして各フリッパアンテナエレメント3Fa、
3Fbは、互いに電気的長さが同じとされ、かつ構造が
対称となっている。そしてフリッパアンテナエレメント
3Fa、3Fbは、それぞれバラン20の平衡側の2つ
の端子にそれぞれ接続され、バラン20を介して、携帯
電話装置本体内部に装備されている送受信回路と接続さ
れた不平衡型高周波伝送線路(後述)と電気的に接続さ
れ、給電される構造となっている。
【0023】なお図1、図2では、バラン20がフリッ
パ15部分に搭載されている例を示しているが、バラン
20は携帯電話装置本体内部に設置されていてもかまわ
ない。
【0024】図1(b)は、本体内のグランド14の構
造を模式的に示している。このグランド14とは、不平
衡型高周波伝送線路のグランドと同電位で、携帯電話装
置本体内に収まっている導体塊のことを指す。通常、携
帯電話装置の回路素子をマウントしている回路基板を覆
う、シールドケースがこれにあたる。
【0025】図3に携帯電話装置の内部構成を示す。図
示するように、CPU1、メモリ2、フリッパアンテナ
エレメント3Fa、3Fb、送受信回路4、ベースバン
ド処理部5、音声部6、スピーカ7、マイクロホン8、
表示部9、操作部10、バラン20の各部が電気的に接
続される。なお、送受信回路4とフリッパアンテナエレ
メント3Fa、3Fbの間には、インピーダンス調整の
ための整合回路(13F)が設けられるが、図3では省
略しており、これについては図23で後述する。
【0026】CPU1は、携帯電話装置の動作、即ち音
声通話動作やパケット通信動作、あるいは各種情報の記
憶、管理、ユーザー操作、表示動作等についての全体的
な制御を行う部位とされる。メモリ2は、ROM、フラ
ッシュメモリ、D−RAMなど、携帯電話装置内に設け
られる記憶領域を包括的に示しておりCPU1の制御に
基づいて情報の記憶/読み出しが行われる。そしてメモ
リ2は例えばCPU1が各種制御を行うための動作プロ
グラム、処理に用いる係数や設定値の記憶に用いられた
り、CPU1のワーク領域として用いられる。またパケ
ット通信により取り込まれた情報の格納や、ユーザが登
録した電話番号等の記憶も行われる。
【0027】操作部10は、図1,図2に示したように
携帯電話装置の本体筐体上に設けられてユーザーの操作
に供される上記の操作キーであるが、この操作部10の
捜査情報はCPU1に供給される。CPU1は、操作部
10を用いたユーザーの操作に応じて、所要の制御動作
を実行することになる。なお操作部10の操作によりユ
ーザーは、メッセージ入力やダイヤル登録のために文字
情報を入力することも可能とされ、CPU1は入力され
た文字情報について、送信処理やメモリ2への記憶処理
を行う。表示部9は図1、図2で説明したように例えば
液晶パネルなどで形成され、CPU1の制御に基づいて
各種の情報をユーザーに提示する。
【0028】フリッパアンテナエレメント3Fa、3F
b、バラン20(及び図示しない整合回路13F)、送
受信回路4,ベースバンド処理部5,音声部6は通話時
やパケット通信時の通信処理を実行する。送受信回路部
4においては、その受信回路系において、選択された所
要の周波数での受信/復調処理や、TDMA方式(Time
Division Multiplex Access)のデコード処理を行いベ
ースバンド信号を得る。即ち受信時にはフリッパアンテ
ナエレメント3Fa、3Fbで受信された電波信号につ
いての増幅を行い、所要の周波数チャネルでの受信/復
調処理、TDMAデコード等を行って、ベースバンド信
号として復調し、ベースバンド処理部5に供給する。
【0029】また送受信回路4における送信回路系では
TDMA方式のエンコード、送信変調、増幅等の処理を
行う。即ち、送信時にはベースバンド処理部5から供給
される信号についてTDMAエンコード及び所要周波数
による変調処理を施すとともに、その送信信号について
増幅を行い、フリッパアンテナエレメント3Fa、3F
bから、電波送信出力させる。
【0030】ベースバンド処理部5は、受信時には送受
信回路4でベースバンド信号まで復調された信号につい
ての所定の信号処理を行う。音声通話時においてベース
バンド処理部5でデコードされた信号は、音声部6に供
給されスピーカ7から出力される。またマイクロホン8
から入力された信号は音声部6の処理を介してベースバ
ンド処理部5に供給されて所定の信号処理が施され、さ
らに送受信回路4で上記処理されて送信される。パケッ
ト通信時においては、受信されたパケットデータはベー
スバンド処理部5を介してCPU1に供給され、メモリ
2に記憶されたり、表示部9にデータ内容が表示され
る。
【0031】図4にバラン20を介しての送受信回路4
とフリッパアンテナエレメント3Fa、3Fbの接続状
態を示す(整合回路13Fは省略)。
【0032】本例においては、フリッパアンテナエレメ
ント3Fa、3Fbは、電気的長さが同じで、かつ対称
な構造であり、平衡型のアンテナとして機能することに
なる。図27において説明したように、同軸ケーブルや
マイクロストリップ線路等の不平衡型の高周波伝送線路
と平衡型のアンテナを、直接結線すると、不平衡型高周
波伝送線路側へ漏洩電流i2が流れてしまい、不平衡型
高周波伝送線路もアンテナのように電波を放射してしま
い、またグランド部分が、アンテナエレメントとして動
作してしまう。この漏洩電流i2を発生させないため
に、不平衡型高周波伝送線路と平衡型アンテナの間に挿
入する平衡/不平衡の変換回路が、バラン(balun:bala
nced-to-unbalanced transformer)20となる。
【0033】従って図4に示すように、不平衡伝送線路
19(ホット側17,グランド側18)と、フリッパア
ンテナエレメント3Fa、3Fbの間に平衡不平衡の変
換作用を施すバラン20を設け、このバラン20の平衡
不平衡の変換作用によりフリッパアンテナエレメント3
Fbから不平衡伝送線路32のグランド側18に漏洩電
流i2が流れることを防止し、かくして図1(b)のグ
ランド14(シールドケース)がこの漏洩電流i2によ
りアンテナとして動作することを防止する。なお、バラ
ン20の具体的構造については後述する。
【0034】このように本例では、2つのフリッパアン
テナエレメント3Fa、3Fbは、電気的に同じ長さで
且つ構造が対称であり、不平衡型の高周波伝送線路19
とバラン20を介して給電され、平衡・不平衡の変換が
行われているため、図26(a)で示した平衡型のアン
テナ、すなわちダイポールアンテナとほぼ同様の励振姿
態をとる。そして、バラン20によって、平衡−不平衡
の変換が確実に行われているため、不平衡側、すなわち
高周波伝送線路19側への漏洩電流はなく、アンテナと
して動作するのは、この平衡型のフリッパアンテナエレ
メント3Fa、3Fbのみである。つまり、グランド1
4がアンテナとして動作しない。
【0035】従って図5のようにユーザーが本体部を手
に持って通話する際に、シールドケースとしてのグラン
ド14がアンテナとはならないことから、アンテナエレ
メントがユーザーの手に覆われたり、頭部に近づくとい
うことはなくなる。さらに、フリッパ15は通常手で持
たれることのない部位であり、アンテナとして機能する
フリッパアンテナエレメント3Fa、3Fbが手で覆わ
れるといったこともない。これによって本例では通話中
(人体に近接している状態)であってもアンテナ特性は
良好となり、通話品質の向上を実現できるものとなる。
さらに図5に距離DFとして示すように、フリッパ15
(フリッパアンテナエレメント3Fa、3Fb)はユー
ザー頭部から最も離れる部位となる。従ってSARも低
く抑えられることになる。
【0036】2.第2の実施の形態 続いて本発明の第2の実施の形態としての携帯電話装置
の構成および動作を説明していく。図6(a)(b)
は、第2の実施の形態の携帯電話装置の外観として、フ
リッパ15を開いた状態と閉じた状態を斜視図で示して
いる。この例においても非金属素材による開閉自在のフ
リッパ15上に、電気的に同じ長さで且つ構造が対称の
フリッパアンテナエレメント3Fa、3Fbが設けら
れ、またバラン20を介して給電されることは、上記第
1の実施の形態と同様である。この例では、本体上部に
突出したアンテナとしてアンテナエレメント3Tが設け
られる。突出アンテナエレメント3Tは、導電性の線状
エレメントをコイル状に巻いた、いわゆるヘリカルアン
テナとされる。また、この例ではロッドアンテナに比べ
て構造が簡素で製造コストも安く抑えられる固定式のア
ンテナとされている。なお、液晶パネルによる表示部
9、各種の操作キーによる操作部10、スピーカ7,マ
イクロホン8は、上記第1の実施の形態と同様に設けら
れる。また、この場合も、図1(b)のように本体筐体
内のシールドケースなどによりグランド14が形成され
ている。
【0037】図7に携帯電話装置の内部構成を示す。図
示するように、CPU1、メモリ2、突出アンテナエレ
メント3T、フリッパアンテナエレメント3Fa、3F
b、送受信回路4、ベースバンド処理部5、音声部6、
スピーカ7、マイクロホン8、表示部9、操作部10、
開閉検出部11、切換回路12、整合回路13T、バラ
ン20の各部が電気的に接続される。なおフリッパアン
テナエレメント3Fa、3Fbと送受信回路4の間には
整合回路13Fが配されるが、上記図3の場合と同様
に、ここでは省略し、後に図23で説明する。
【0038】CPU1、メモリ2、フリッパアンテナエ
レメント3Fa、3Fb、送受信回路4、ベースバンド
処理部5、音声部6、スピーカ7、マイクロホン8、表
示部9、操作部10、バラン20については、基本的に
は図3の場合と同様であり、説明を省略する。
【0039】この場合、突出アンテナエレメント3T
と、フリッパアンテナエレメント3Fa、3Fbは、切
換回路12によって送受信回路4に選択的に接続され、
それぞれ送受信回路4に接続された際にアンテナとして
機能することになる。
【0040】開閉検出部11は、フリッパ15の開閉状
態を検出部位である。具体的構成は各種考えられ、フリ
ッパ15の回動に応じて機械的スイッチがオン/オフさ
れるものや、反射型光センサ等で光学的に検出するもの
など各種の例が考えられる。開閉検出部11による検出
情報はCPU1に供給される。CPU1はフリッパの開
状態、閉状態に応じて切換回路12のスイッチ接続状態
を制御する。
【0041】図8に突出アンテナエレメント3T、フリ
ッパアンテナエレメント3Fa、3Fbから、送受信回
路4までの系を模式的に示す。突出アンテナエレメント
3Tは、整合回路13T、高周波伝送線路16、切換回
路12を介して、送受信回路4に接続可能とされる。ま
たフリッパアンテナエレメント3Fa、3Fbは、バラ
ン20(及び図示しない整合回路13F)、不平衡型高
周波伝送線路19、切換回路12を介して、送受信回路
4に接続可能とされる。従って、突出アンテナエレメン
ト3Tと、フリッパアンテナエレメント3Fa、3Fb
の両方とも、切換回路12のスイッチ接続状態により、
送受信アンテナとして機能できる。
【0042】図示するように切換回路12には端子t
1,t2を有するスイッチが設けられている。そしてC
PU1によって接続端子が端子t1,t2で選択される
ことで、突出アンテナエレメント3Tと、フリッパアン
テナエレメント3Fa、3Fbのいずれかが機能するア
ンテナとして選択されるものとなる。具体的にはCPU
1は、開閉検出部11によりフリッパ15が開かれてい
ると検出されている期間、例えば通話中の期間は、切換
回路12のt2端子を接続させることで、フリッパアン
テナエレメント3Fa、3Fbをアンテナとして機能さ
せる。一方、CPU1は、開閉検出部11によりフリッ
パ15が閉じられていると検出されている期間、例えば
待ち受け中の期間は、切換回路12のt1端子を接続さ
せることで、突出アンテナエレメント3Tをアンテナと
して機能させる。
【0043】このような第2の実施の形態においては次
のような効果が得られる。まずフリッパ15が開かれて
いる時、つまりユーザーが通話している状態において
は、フリッパアンテナエレメント3Fa、3Fbがアン
テナとして機能する。図9には通話中の状態を示してい
るが、突出アンテナエレメント3Tとユーザー頭部の距
離DHと、フリッパアンテナエレメント3Fa、3Fb
とユーザー頭部の距離DFは、DF>DHとなる。従っ
て、送信にフリッパアンテナエレメント3Fa、3Fb
が使用されることはSARの値を下げることができるも
のとなる。また、フリッパアンテナエレメント3Fa、
3Fbは、第1の実施の形態の場合と同様にバラン2
0、不平衡型高周波伝送線路19を介して上記図4のよ
うに接続されている。従って第1の実施の形態の場合と
同様に漏洩電流が防止され、グランド14がアンテナと
して機能しないことで、アンテナ特性の向上、通話品質
の向上を実現できる。
【0044】一方、フリッパ15が閉じられている時、
つまりユーザーが鞄やポケットに携帯電話装置をしまっ
ている場合(待ち受け時)には、突出アンテナエレメン
ト3Tがアンテナとして機能する。この場合は、携帯電
話装置がユーザーの頭部に近づいてはいないため、突出
アンテナエレメント3Tを利用してもSARの点では何
ら問題ないものとなる。
【0045】さらに、フリッパ15が閉じられている場
合は、フリッパアンテナエレメント3Fa、3Fbが本
体のグランド部分と接近することになるため、使用する
周波数帯によっては、多少アンテナ特性が劣化すること
があるが、突出アンテナエレメント3Tが利用されるこ
とで、これは問題とはならない。そして突出アンテナエ
レメント3Tは、人体近傍時のアンテナ特性はあまり良
好ではないが、人体から離れている待ち受け時にアンテ
ナとして機能するため、これも問題とはならない。
【0046】なお切換回路12の切換動作は、ユーザが
手動で選択できるようにしてもよい。例えば、ユーザー
自らが切換可能なように、専用の切換キーあるいはスイ
ッチを予め具備し、そのキーあるいはスイッチを操作し
て、電気的あるいは機械的に制御することも可能であ
る。また切換回路12の切換動作はCPU1が制御する
ものとしたが、例えばフリッパ15の開閉に応じて機械
的に切り替わるスイッチ機構を形成してもよい。つまり
そのスイッチ機構がフリッパ開閉検出及び切換制御機能
を備えるようにするものである。
【0047】3.各実施の形態に採用できるフリッパア
ンテナエレメントの構成例 ところで、フリッパアンテナエレメント3Fa、3Fb
としては、上記各実施の形態に示した形状以外に多様な
例が考えられる。図10から図13で、各種のフリッパ
アンテナエレメント3Fa、3Fbの例を説明してい
く。
【0048】なお上記図1、図2、図6で示したフリッ
パアンテナエレメント3Fa、3Fbは、フリッパ15
が折り畳まれたときに外部からは隠れるようにフリッパ
15の内側(本体の操作部15に対向する面)に形成さ
れているものとして記載しているが、フリッパの外面側
に形成されるようにしてもよい。さらに、完全に外部と
の接触が断たれるように、フリッパ15の内部にフリッ
パアンテナエレメント3Fa、3Fbとしてのパターン
が形成されていてもよい。以下説明する各例において
も、それぞれこれらの変形例が考えられるものとなる。
またフリッパ15に搭載される2つのフリッパアンテナ
エレメント3Fa、3Fbは、電気的に同じ長さのもの
で、フリッパ部分に搭載可能なサイズ・厚みの導電性の
エレメントであれば、何でもよい。
【0049】図10は、内部の送受信回路4よりくる不
平衡型高周波伝送線路19が、フリッパ15の先端まで
のびており、フリッパ15の先端中央より、電気的に同
じ長さで構造が対称な2つのフリッパアンテナエレメン
ト3Fa、3Fbが、バラン20を介して給電されてい
る例である。この構成によれば、不平衡型高周波伝送線
路19が引き延ばされているため、その分、損失が増え
てしまうという短所はあるものの、SARについては更
に有利なものとなる。なぜなら、ダイポールアンテナに
おける電流分布の最大点は、給電部付近であり、SAR
のホットポイントもここに当たるのだが、本構成だと、
ちょうどそのホットポイントが、フリッパ15の先端部
(バラン20の近辺)にくることになり、この先端部は
通常、通話時に最も人体から離れる部位となるため、S
AR低減化がはかれることになるからである。
【0050】図11(a)(b)(c)には、フリッパ
アンテナエレメント3Fa、3Fbとしてのパターンの
例を示した。使用周波数帯によっては、アンテナエレメ
ントの長さをフリッパ15上で直線とするだけでは足り
ない場合がある。即ち低周波数帯となるシステムほど、
アンテナエレメント長を長くすることが求められる。そ
の場合は、図11(a)のように各フリッパアンテナエ
レメント3Fa、3Fbをメアンダライン状としてエレ
メント長を長くすることが考えられる。或いは図11
(b)のように各フリッパアンテナエレメント3Fa、
3Fbをくの字状のジグザグラインとしてエレメント長
を長くしてもよい。さらに図11(c)のように、各フ
リッパアンテナエレメント3Fa、3Fbを、スルーホ
ールTHを通ってフリッパ15の前面と背面に交互に表
出するジグザグラインとすることで、アンテナエレメン
ト長を長くすることも考えられる
【0051】図12は、各フリッパアンテナエレメント
3Fa、3Fbを、フリッパ15の本体側端部に沿って
直線状とした後、フリッパ15の側端部に沿ってメアン
ダライン状とすることで、アンテナエレメント長を長く
するものである。図13は、図10のように不平衡型高
周波伝送線路19をフリッパ15の先端部まで引き延ば
した後、バラン20を介して接続される各フリッパアン
テナエレメント3Fa、3Fbを、フリッパ15の先端
部に沿って直線状とした後、フリッパ15の側端部に沿
ってメアンダライン状とすることで、アンテナエレメン
ト長を長くするものである。
【0052】これらの図11〜図13で示したようにす
ることで、フリッパ15のサイズ、形状等に関わらず、
必要なアンテナエレメント長を確保することができ、フ
リッパアンテナエレメント3Fa、3Fbの送受信特性
を向上させることができる。なお、フリッパアンテナエ
レメント3Fについての各種の例を説明してきたが、フ
リッパアンテナエレメント3Fのパターンとしては、こ
れら以外にも各種のものが考えられることはいうまでも
ない。例えば図12,図13の例においてメアンダ状の
部位を図11(b)(c)のような形状としたり、或い
は図11(a)(b)(c)の形状を組み合わせること
も考えられる。
【0053】4.各実施の形態に採用できるバランの構
成例 続いて上記第1,第2の実施の形態で述べたバラン20
の具体的な構成例として各種の例を説明していく。
【0054】まず図14〜図16に示すものは、平衡側
の2つ端子の位相を180°ずらすことにより、不平衡
側への漏洩電流を抑制したバラン20で、変換型のバラ
ンと呼ばれるものである。
【0055】図14は、180°の位相シフトを、λ/
2の電気長を持つ線路を同軸ケーブル22にて実現し
た、λ/2迂回路付きバランである。即ち同軸ケーブル
21でなる不平衡伝送線路19のホット側17の一端
に、使用周波数において 1/2波長の電気長を有する
同軸ケーブル(迂回線路)22のホット側22aの一端
を電気的に接続すると共に、不平衡伝送線路19のグラ
ンド側18の一端にこの迂回線路22のグランド側22
bの一端を電気的に接続して構成されている。このよう
な構成のバラン20においては、不平衡伝送線路19の
ホット側17の一端にほぼ平衡型のアンテナとしてのフ
リッパアンテナエレメント3Faが電気的に接続される
と共に、迂回線路22のホット側22aの他端に、フリ
ッパアンテナエレメント3Fbが電気的に接続される。
そして、不平衡伝送線路19のホット側17を介してフ
リッパアンテナエレメント3Faに送出する高周波信号
を迂回線路22のホット側22aを介して、フリッパア
ンテナエレメント3Faに対して180度程度位相をず
らしてフリッパアンテナエレメント3Fbにも送出し、
これによりフリッパアンテナエレメント3Fbから不平
衡伝送線路19のグランド側18に漏洩電流が流れるこ
とを防止するものである。
【0056】また図15(a)は上記180°の位相シ
フトを、図15(b)〜(e)に示したような、対称構
造のπ型もしくはT型の移相回路23にて構成したもの
であり、移相回路23の構成要素である、誘導性リアク
タンス素子(インダクタ)Lや、容量性リアクタンス素
子(キヤパシタ)C1は、使用周波数帯において、18
0°位相がシフトするような定数に決定される。このバ
ラン20は、図15(a)に示すように、不平衡伝送線
路19のホット側17の一端を2系統に分岐し、この分
岐した一方の伝送線路にフリッパアンテナエレメント3
Faが電気的に接続されるとともに、他方の伝送線路に
移相回路23を介してフリッパアンテナエレメント3F
bが電気的に接続される。ここで移相回路23において
は、例えば図15(b)に示すように、2つの誘導性リ
アクタンス素子L1及びL2を直列接続し、その接続中
点P1に容量性リアクタンス素子C1の一端を導通接続
すると共に、当該容量性リアクタンス素子C1の他端を
グランド(シールドケース)に接地してなる対称構造の
T型の移相回路を複数組み合わせて構成されている。こ
の移相回路23により、送受信回路4側から不平衡伝送
線路19のホット側17を介して供給される高周波信号
が、使用周波数帯域において180度程度位相がずらさ
れて、各フリッパアンテナエレメント3Fa、3Fbに
送出されることになる。これによりフリッパアンテナエ
レメント3Fbから不平衡伝送線路19のグランド側1
8に漏洩電流が流れることを防止する。
【0057】また移相回路23は、図15(c)に示す
ように、2つの容量性リアクタンス素子C2及びC3を
直列接続し、その接続中点P2に誘導性リアクタンス素
子L3の一端を導通接続すると共に、当該誘導性リアク
タンス素子L3の他端を接地してなる対称構造のT型の
移相回路を複数組み合わせて構成したものや、図15
(d)に示すように、誘導性リアクタンス素子L4の一
端及び他端にそれぞれ容量性リアクタンス素子C4及び
C5の一端を導通接続すると共に、当該容量性リアクタ
ンス素子C4及びC5の他端を接地してなる対称構造の
π型の移相回路を複数組み合わせて構成したもの、さら
には図15(e)に示すように、容量性リアクタンス素
子C6の一端及び他端にそれぞれ誘導性リアクタンス素
子L5及びL6の一端を導通接続すると共に、当該誘導
性リアクタンス素子L5及びL6の他端を接地してなる
対称構造のπ型の移相回路を複数組み合わせて構成した
ものでもよい。つまり高周波信号の位相を使用周波数帯
域において180度程度ずらすことができればよく、そ
の回路構成は限定されない。
【0058】図16のバラン20はLCブリッジバラン
と呼ばれているものである。この場合、第1及び第2の
誘導性リアクタンス素子L7及びL8と、第1及び第2
の容量性リアクタンス素子C7及びC8とを順次交互に
環状に接続し、第1の誘導性リアクタンス素子L7及び
第2の容量性リアクタンス素子C8との接続中点P6に
不平衡伝送線路のホット側を電気的に接続すると共に、
第1の容量性リアクタンス素子C7及び第2の誘導性リ
アクタンス素子L8との接続中点P3に不平衡伝送線路
のグランド側を電気的に接続する。また第1の誘導性リ
アクタンス素子L7及び第1の容量性リアクタンス素子
C7との接続中点P5にフリッパアンテナエレメント3
Faを電気的に接続すると共に、第2の誘導性リアクタ
ンス素子L8及び第2の容量性リアクタンス素子C8と
の接続中点P4にフリッパアンテナエレメント3Fbを
電気的に接続して構成される。
【0059】かかる構成のバラン20においては、第1
及び第2の誘導性リアクタンス素子L7及びL8のイン
ダクタンスLをそれぞれ同じ値にし、また第1及び第2
の容量性リアクタンス素子C7及びC8のキャパシタン
スCをそれぞれ同じ値にするようにして、当該インダク
タンスLと、キャパシタンスCとを、 (2πf)2LC=1 L/C=Z0・ZA を満足するように選定することにより、不平衡伝送線路
のホット側から与えられる高周波信号をそのまま接続中
点P5からフリッパアンテナエレメント3Faに送出す
ると共に、この高周波信号を使用周波数帯域でフリッパ
アンテナエレメント3Faに対して180度程度位相を
ずらし、得られた位相のずれた高周波信号を接続中点P
4からフリッパアンテナエレメント3Fbに送出するこ
とができる。なおZ0は不平衡伝送線路のホット側及び
グランド側間のインピーダンスを表し、またZAは接続
中点P5及びP4のインピーダンスを表す。さらにfは
使用周波数を表す。
【0060】ところで以上の図15,図16のようなイ
ンダクタLやキヤパシタCを用いたバラン20では、イ
ンダクタLやキヤパシタCは、製品化されている1mm
角程度のチップ形状のものが使用可能であり、バランを
比較的小型に構成できるため、近年の携帯無線端末の小
型化動向を鑑みると有効なものとなる。
【0061】図17〜図20は、トランス回路を用い
て、平衡側の2つ端子の位相を180°ずらしているバ
ラン20である。
【0062】図17は、不平衡伝送線路のホット側及び
グランド側間に形成された空心コイル110と、ほぼフ
リッパアンテナエレメント3Fa、3Fb間に形成され
た空心コイル111とを対向させたトランス型のバラン
20である。また図18は、不平衡伝送線路のホット側
とフリッパアンテナエレメント3Faの間に形成された
空心コイル113と、不平衡伝送線路のグランド側とフ
リッパアンテナエレメント3Fbの間に形成された空心
コイル114とを対向させたトランス型のバラン20で
ある。
【0063】これに加えてこの種のバラン20として
は、図19に示すように、不平衡伝送線路のホット側と
フリッパアンテナエレメント3Faの間に形成された空
心コイル116と、不平衡伝送線路のグランド側とグラ
ンド間に形成された空心コイル117とを対向させ、か
つ不平衡伝送線路のグランド側及びフリッパアンテナエ
レメント3Fbの間に形成された空心コイル118と、
不平衡伝送線路のホット側及びグランド間に形成された
空心コイル119とを対向させたトランス型のバランも
ある。なお、このような構成のトランス型のバラン20
においては、不平衡伝送線路のホット側及びグランド側
間のインピーダンスZに比べてフリッパアンテナエレメ
ント3Fa、3Fbの接続端子間のインピーダンスが4
倍程度(4Z)の大きさとなる。
【0064】また上記図17、図18、図19に示すト
ランス型のバラン20においては、空心コイル110、
111、113、114、116、117、118、1
19に代えて、図20に示すように、多層配線基板12
1にスルーホール122及び導体パターン123により
形成した一対のコイル124及び125を用いることも
できる。そしてトランス型のバラン20は、このように
導体パターンを集積化して形成したコイルを用いると、
全体として1〜3〔mm〕角程度の微細なチップにより形
成することができるため、上述したLCブリッジバラン
と同様に、携帯無線端末の小型化動向を鑑みた場合に、
配置スペース上、有利なものとなる。
【0065】また、図21はλ/4分岐導体付きバラ
ン、図22のシュペルトップは、阻止型バランと分類さ
れるもので、漏洩電流に対して、擬似的に開放端をつく
り、インピーダンスが無限大になるようにしたものであ
る。
【0066】図21は、同軸ケーブル126でなる不平
衡伝送線路19を用い、不平衡伝送線路19と、使用周
波数において1/4波長の電気長を有する導体(分岐導
体)127とを他端を揃えて配置し、この分岐導体12
7の一端を不平衡伝送線路19のホット側17の一端に
電気的に接続すると共に、分岐導体127の他端をこの
不平衡伝送線路19のグランド側18の対向する部位に
電気的に接続して構成されている。このような構成のバ
ラン20は、不平衡伝送線路19のホット側17の他端
にフリッパアンテナエレメント3Faが電気的に接続さ
れ、かつ不平衡伝送線路19のグランド側18の他端に
フリッパアンテナエレメント3Fbが電気的に接続され
る。この場合、分岐導体127が使用周波数の1/4波
長の電気長に選定されていることにより、平衡側から不
平衡側をみたときに、全体として不平衡伝送線路19が
内部導体となり、かつ分岐導体127が外部導体となっ
て一方が短絡された1/4波長の電気長の伝送線路とみ
なすことができ、漏洩電流に対してインピーダンスが無
限大となるため、不平衡伝送線路19のグランド側18
に漏洩電流が流れることを防止することができる。
【0067】図22は、円筒導体128に、同軸ケーブ
ル127による不平衡伝送線路19が挿通され、この円
筒導体128の一端128Aが開放されると共に、他端
128Bが、不平衡伝送線路19のグランド側18に短
絡された、いわゆるシュペルトップ(Sperrtopf )バラ
ン又はバズーカ(Bazooka )バランと呼ばれるものであ
る。このバラン20においては、円筒導体128の開放
された側(平衡側)において不平衡伝送線路19のホッ
ト側17にフリッパアンテナエレメント3Faが電気的
に接続されると共に、不平衡伝送線路19のグランド側
18にフリッパアンテナエレメント3Fbが電気的に接
続され、また円筒導体128の短絡されている側(不平
衡側)において不平衡伝送線路19のホット側17及び
グランド側18に送受信回路が電気的に接続される。そ
してこのバラン20においては、円筒導体128が使用
周波数の1/4波長の電気長に選定されていることによ
り平衡側から不平衡側をみたときに、全体として不平衡
伝送線路19が内部導体となり、かつ円筒導体128が
外部導体となって一方が短絡された1/4波長の電気長
の伝送線路とみなすことができ、漏洩電流に対してイン
ピーダンスが無限大となるため、不平衡伝送線路19の
グランド側18に漏洩電流が流れることを防止すること
ができる。
【0068】なお、この図21,図22の例では、物理
的に、使用周波数の1/4波長の長さの分岐導体127
もしくは筒状導体128が必要となるため、チップにて
構成可能な前記の図15〜図20のバランに比し、大型
になってしまうが、フリッパ15内もしくは携帯電話装
置本体内に設置可能であれば、このような阻止型バラン
は、バラン20による揖失もほとんどないため、非常に
有効である。
【0069】いずれにしても、使用する携帯電話装置本
体やフリッパ15のサイズ、また、許容できる損失量等
を考慮した上で、上記各種のバランのうち、最適なもの
を選択すればよい。またバラン20としては、これらの
例に限られず、平衡型のアンテナから不平衡伝送線路1
9のグランド側18に漏洩電流が流れることを防止する
ことができれば、この他種々の構成でなるバランを用い
ることができる。
【0070】5.各実施の形態に採用できるバランと整
合回路の接続構成例 上記第1,第2の実施の形態の説明では、フリッパアン
テナエレメント3Fa、3Fbと送受信回路4の間の整
合回路13Fの説明を省略していた。この整合回路13
Fは例えば図23(a)に示すように、不平衡伝送線路
19とバラン20との間に設けることができる。
【0071】また図23(b)に示すように、バラン2
0と、フリッパアンテナエレメント3Fa、3Fbとの
間に整合回路13Fを設けることもできる。さらに、図
23(c)のように、整合回路13Fa、13Fbをバ
ラン20の両端側に設けてもよい。
【0072】ただし、図23(b)(c)の場合は、バ
ラン20の平衡側の整合回路13F又は13Fbを接地
すると、バラン20が平衡不平衡の変換作用を施して
も、フリッパアンテナエレメント3Fbにおいて生じた
漏洩電流がこの整合回路13Fを介してグランド14
(シールドケース)に流れ、この結果シールドケースが
アンテナとして動作することになる。このため、図23
(d)(e)に示すように、バラン20の平衡側と、フ
リッパアンテナエレメント3Fa、3Fbとを電気的に
接続する2本の伝送線路49及び50間に並列に接続さ
れる誘導性リアクタンス素子L30又は容量性リアクタ
ンス素子C20によって構成して、整合回路13Fを接
地しないようにする必要がある。なお、バランの不平衡
側に設置する整合回路については、このような制限はな
く、どのような構成にしても構わない。
【0073】以上、本発明の実施の形態について説明し
てきたが、本発明の構成、動作は上記の例に限定されな
い。また本発明は、携帯電話装置に限らず、無線端末装
置として他の種の通信機器、情報機器に広く適用でき
る。
【0074】
【発明の効果】以上の説明からわかるように本発明の無
線端末装置は、本体下部に開閉自在に取り付けられたフ
リッパに、電気的に同じ長さに形成された第1、第2の
フリッパアンテナエレメントを設け、さらに、第1及び
第2のフリッパアンテナエレメントと不平衡伝送線路の
間に平衡不平衡変換手段(バラン)を備えるようにして
いる。従って、第1及び第2のフリッパアンテナエレメ
ントはダイポールアンテナと同様に平衡励振姿態をとる
とともに、平衡不平衡変換手段によって不平衡伝送線路
側への漏洩電流は無くなり、これによってグランドがア
ンテナとして機能することはない。このためユーザーが
無線端末装置を手に持ってグランド部分を覆うような状
態となったり、或いはグランド部分がユーザー頭部に接
近することで、アンテナ特性が低下し、通話品質が劣化
するということが解消されるという効果がある。また、
フリッパは通話時にユーザー頭部から最も離れる部位と
なるとともに手で覆われることもない部位であるため、
第1,第2のフリッパアンテナ手段のアンテナ特性は良
好なものであり、通話品質は向上される。さらに、ユー
ザー頭部から最も離れた位置であることは、SAR低減
を実現できるという効果も得られるものとなる。
【0075】また本発明ではさらに、フリッパが開かれ
ているときは第1及び第2のフリッパアンテナエレメン
トが送受信回路系に接続されてアンテナとして機能し、
一方、フリッパが閉じられているときは、本体上部の突
出アンテナエレメントが送受信回路系に接続されてアン
テナとして機能するようにしている。これにより、フリ
ッパが開かれた通話中は上記効果が得られる。またフリ
ッパが閉じられた待ち受け中は、フリッパアンテナ手段
が本体のグランドとしてのシールドケースに接近し、ア
ンテナ特性が劣化する場合があるが、その際に突出アン
テナエレメントがアンテナとして用いられることで、送
受信特性を良好に維持できるものとなる。もちろん待ち
受け中は、無線端末装置がユーザーの頭部に近づいては
いないため、SARは問題とならない。
【0076】また平衡不平衡変換手段(バラン)を、フ
リッパの先端部近辺に配置されるようにすることで、S
ARホットポイントを最もユーザー頭部から離すことが
でき、SAR低減に有効となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の携帯電話装置の正
面図及びグランドの説明図である。
【図2】第1の実施の形態の携帯電話装置のフリッパ開
閉状態の斜視図である。
【図3】第1の実施の形態の携帯電話装置のブロック図
である。
【図4】実施の形態のバランの接続状態の説明図であ
る。
【図5】第1の実施の形態の携帯電話装置の使用時の説
明図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態の携帯電話装置のフ
リッパ開閉状態の斜視図である。
【図7】第2の実施の形態の携帯電話装置のブロック図
である。
【図8】第2の実施の形態のアンテナエレメントの切換
構成の説明図である。
【図9】第2の実施の形態の携帯電話装置の使用時の説
明図である。
【図10】実施の形態のフリッパアンテナエレメントの
例の説明図である。
【図11】実施の形態のフリッパアンテナエレメントの
例の説明図である。
【図12】実施の形態のフリッパアンテナエレメントの
例の説明図である。
【図13】実施の形態のフリッパアンテナエレメントの
例の説明図である。
【図14】実施の形態のバランの構成例の説明図であ
る。
【図15】実施の形態のバランの構成例の説明図であ
る。
【図16】実施の形態のバランの構成例の説明図であ
る。
【図17】実施の形態のバランの構成例の説明図であ
る。
【図18】実施の形態のバランの構成例の説明図であ
る。
【図19】実施の形態のバランの構成例の説明図であ
る。
【図20】実施の形態のバランの構成例の説明図であ
る。
【図21】実施の形態のバランの構成例の説明図であ
る。
【図22】実施の形態のバランの構成例の説明図であ
る。
【図23】実施の形態のバランと整合回路の接続構成の
説明図である。
【図24】従来の携帯電話装置の斜視図及びグランド構
造の説明図である。
【図25】従来の携帯電話装置の使用状態の説明図であ
る。
【図26】アンテナの励振姿態の説明図である。
【図27】不平衡伝送線路への漏洩電流の説明図であ
る。
【符号の説明】
1 CPU、2 メモリ、3T 突出アンテナエレメン
ト、3Fa,3Fbフリッパアンテナエレメント、4
送受信回路、5 ベースバンド処理部、6音声部、7
スピーカ、8 マイクロホン、9 表示部、10 操作
部、11開閉検出部、12 切換回路、13T,13F
整合回路、15 フリッパ、20 バラン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04M 1/02 H04B 7/26 V Fターム(参考) 5J047 AA03 AB07 FD01 5K023 AA07 BB06 LL05 MM03 5K027 AA11 BB03 MM04 5K067 BB04 KK01 KK17

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動体通信用の無線端末装置において、 本体下部に開閉自在に取り付けられたフリッパと、 上記フリッパに形成された第1のフリッパアンテナエレ
    メントと、 上記フリッパに、上記第1のフリッパアンテナエレメン
    トと電気的に同じ長さに形成された第2のフリッパアン
    テナエレメントと、 上記第1及び第2のフリッパアンテナエレメントに給電
    するための不平衡伝送線路と、 上記不平衡伝送線路と、上記第1及び第2のフリッパア
    ンテナエレメントとの間で平衡不平衡の変換作用を施す
    平衡不平衡変換手段と、 を備えたことを特徴とする無線端末装置。
  2. 【請求項2】 本体上部に突出して設けられた突出アン
    テナエレメントと、 上記突出アンテナエレメント及び上記第1及び第2のフ
    リッパアンテナエレメントを選択的に送受信回路系に接
    続できる切換手段と、 上記フリッパの開閉状態を検出する検出手段と、 上記検出手段により上記フリッパが開かれていると検出
    された際には、上記第1及び第2のフリッパアンテナエ
    レメントが上記送受信回路系に接続され、また上記検出
    手段により上記フリッパが閉じられていると検出された
    際には、上記突出アンテナエレメントが上記送受信回路
    系に接続されるように、上記切換手段を制御する切換制
    御手段と、 をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の無線
    端末装置。
  3. 【請求項3】 上記平衡不平衡変換手段は、上記フリッ
    パの先端部近辺に配置されていることを特徴とする請求
    項1に記載の無線端末装置。
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