JP2001348781A - 糊料組成物 - Google Patents

糊料組成物

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JP2001348781A
JP2001348781A JP2000169356A JP2000169356A JP2001348781A JP 2001348781 A JP2001348781 A JP 2001348781A JP 2000169356 A JP2000169356 A JP 2000169356A JP 2000169356 A JP2000169356 A JP 2000169356A JP 2001348781 A JP2001348781 A JP 2001348781A
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meth
emulsion
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polyvinyl alcohol
sizing
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JP2000169356A
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Masahide Hatanaka
政英 畑中
Hideichiro Shinohara
秀一郎 篠原
Yuhei Mizuno
裕平 水野
Kazufumi Okumura
和史 奥村
Megumi Sakai
めぐみ 坂井
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Nissin Chemical Industry Co Ltd
Nicca Chemical Co Ltd
Original Assignee
Nissin Chemical Industry Co Ltd
Nicca Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 (メタ)アクリル酸エステルから選択さ
れるモノマーを含むモノマー混合物を、ケン価度70〜
98モル%、平均重合度300〜3,000のポリビニ
ルアルコール又はその変性物を保護コロイドとして使用
して重合させることにより得られる、ガラス転移温度が
−40〜80℃のアクリル系共重合体のエマルジョンを
含有してなることを特徴とする糊料組成物。 【効果】 本発明の糊料組成物は、糊付け処理後の衣類
等に良好な風合いを与え、しかも、洗濯時の糊落ち性に
優れ、衣類の風合いを維持できるもので、衣類等の布類
の糊付け用として実用的に極めて有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、糊付け後の衣類等
の被処理物に良好な風合いを与えることができ、かつ、
洗濯時の糊落ち性に優れ、衣類等の糊付け用として好適
に用いられる糊料組成物に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
衣類等に対する糊料には澱粉が用いられていたが、使い
易くするための種々の改良の結果、現在では澱粉に加
え、カルボキシメチルセルロース、ポリビニルアルコー
ルなどの水溶液が使用されている。しかし、これらのも
のはガラス転移温度が非常に高く、糊料として使用した
場合、処理後の衣類が非常に硬い風合いになったり、接
触している部位に接触皮膚炎を起こしてしまうなどの不
都合がみられる。更に、これらの水溶液は濃度が低くて
も粘度が高く、取り扱いにくいという欠点をもってい
る。
【0003】そこで、これらの欠点を改善するものとし
てポリ酢酸ビニルエマルジョンが使用され、糊料として
の提案が例えば特開昭52−53086号、同53−1
0793号、同53−70191号、同53−9468
8号、同54−160884号、同55−103309
号、同53−103369号、同56−110709
号、同58−4875号、同58−65073号公報等
に種々記載されている。
【0004】しかしながら、これらポリ酢酸ビニルエマ
ルジョンを主体とした糊料は、水に不溶なこと及び風合
いが硬いことにより洗濯サイクルでの糊落ち性が悪く、
衣類に糊が堆積して硬化などの原因になるという問題が
あり、また、風合い調整の目的でジブチルフタレートな
どの可塑剤を添加した場合は、安全性などの問題が生じ
るおそれがあった。
【0005】本発明は、上記問題点を改善するためにな
されたもので、糊付け後の衣類等の被処理物に良好な風
合いを与えることができ、しかも、洗濯時の糊落ち性に
優れ、衣類等の糊付け用として有用な糊料組成物を提供
することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段及び発明の実施の形態】本
発明者は、上記目的を達成するため鋭意検討を重ねた結
果、(メタ)アクリル酸エステルを含むモノマーを、特
定のケン価度及び平均重合度を有するポリビニルアルコ
ール又はその変性物を保護コロイドとして用いて重合さ
せることにより得られる、特定範囲のガラス転移温度を
有するアクリル系共重合体のエマルジョンを糊剤として
用いることにより、糊付け後の衣類等の布類に良好な風
合いを与え、しかも、洗濯サイクルでの衣類からの糊落
ち性に優れ、堆積により衣類等を硬化させることもな
く、衣類等の布類の糊付け用として好適に用いることが
できる糊料組成物が得られることを知見し、本発明をな
すに至った。
【0007】従って、本発明は、(メタ)アクリル酸エ
ステルから選択されるモノマーを含むモノマー混合物
を、ケン価度70〜98モル%、平均重合度300〜
3,000のポリビニルアルコール又はその変性物を保
護コロイドとして使用して重合させることにより得られ
る、ガラス転移温度が−40〜80℃のアクリル系共重
合体のエマルジョンを含有してなることを特徴とする糊
料組成物を提供する。
【0008】以下、本発明について更に詳しく説明する
と、本発明の糊料組成物は、糊剤として、(メタ)アク
リル酸エステルから選択されるモノマーを含むモノマー
混合物を特定のポリビニルアルコールを保護コロイドと
して重合させて得られるアクリル系共重合体のエマルジ
ョンを配合してなるものである。
【0009】ここで、使用する(メタ)アクリル酸エス
テルとしては、例えばメチル(メタ)アクリレート、エ
チル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレー
ト、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート等の炭素
数1〜18のアルキル基を有するアルコールとの(メ
タ)アクリル酸エステル、2−ヒドロキシエチル(メ
タ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)ア
クリレート、メトキシエチル(メタ)アクリレート、ブ
トキシエチル(メタ)アクリレート、グリシジル(メ
タ)アクリレート、アリル(メタ)アクリレート、モノ
メチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジメチルア
ミノエチル(メタ)アクリレート、ジメチルアミノプロ
ピル(メタ)アクリレート、t−ブチルアミノエチル
(メタ)アクリレート、エチレングリコールジ(メタ)
アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリ
レート、トリメチルプロパントリ(メタ)アクリレート
等を挙げることができる。本発明では、これらの(メ
タ)アクリル酸エステルから選ばれる1種のモノマーを
単独で使用してもよいが、通常は2種以上のモノマーを
混合して使用する。なお、(メタ)アクリレートはアク
リレートとメタクリレートの総称である。
【0010】更に本発明では、必要に応じて、上記(メ
タ)アクリル酸エステルだけでは発現できない物性を付
与するため、モノマーとして、共重合可能なエチレン性
不飽和モノマーを併用することができる。エチレン性不
飽和モノマーとしては、アクリロニトリル、酢酸ビニ
ル、プロピオン酸ビニル、スチレン、アクリル酸、メタ
クリル酸、(メタ)アクリルアミド、N−メチロール
(メタ)アクリルアミド、N−メトキジメチル(メタ)
アクリルアミド、N−ブトキジメチル(メタ)アクリル
アミド、ダイアセトン(メタ)アクリルアミド、ジメチ
ルアミノエチル(メタ)アクリルアミド、ジメチルアミ
ノプロピル(メタ)アクリルアミド、グリシジルアリル
エーテル等を挙げることができる。
【0011】これら共重合可能なエチレン性不飽和モノ
マーの使用量は、本発明の目的を損なわないために使用
するモノマー全量の15重量%以下、特に1〜5重量%
とすることが好ましい。
【0012】本発明で使用する共重合体のエマルジョン
は、上記モノマーを用いて公知の乳化重合法により製造
することができる。具体的には、用いるモノマーを混合
し、これに保護コロイド、重合開始剤等を加えて水系で
乳化重合を行えばよく、乳化重合法としては、一括して
仕込重合する方法、各成分を連続供給しながら重合する
方法等の各種の方法を適用できる。
【0013】この場合、本発明では、保護コロイドとし
て特定のポリビニルアルコール又はその変性物を使用す
るもので、このポリビニルアルコールは、ケン価度70
〜98モル%、好ましくは75〜85モル%であること
が必須である。ポリビニルアルコールのケン価度が小さ
すぎると、水に溶解しなくなり、乳化力が低下して重合
ができなくなる。ケン価度が大きすぎる場合には、重合
により得られるエマルジョンを糊剤として使用した場
合、被処理物表面に形成される皮膜の耐水性が強すぎ
て、洗濯時の糊剤の堆積が発生し、被処理物の風合いが
損なわれてしまう。
【0014】更に、ポリビニルアルコールの平均重合度
は、300〜3,000、好ましくは300〜1,00
0の範囲である。平均重合度が小さすぎると、皮膜の耐
水性が著しく低下し、得られる共重合体のエマルジョン
を糊剤として使用した場合、雨などにより処理した衣類
の風合いが変化してしまい、平均重合度が大きすぎる
と、溶解時の粘度が高く攪拌不可能な状態になり、重合
途中でゲル化などが起きてしまう。
【0015】本発明では、ケン価度及び平均重合度が上
記範囲であればポリビニルアルコールにカルボキシル
基、アルキル基、カチオン性基等が導入された変性ポリ
ビニルアルコールも使用可能である。
【0016】これらポリビニルアルコール又はその変性
物の使用量は、モノマーの使用合計量((メタ)アクリ
ル酸エステルから選ばれる単量体と、必要により使用さ
れるエチレン性不飽和単量体との合計使用量)100重
量部に対して5〜50重量部、特に10〜30重量部と
することが好ましい。ポリビニルアルコール又はその変
性物の使用量が少なすぎると保護コロイドとしての効果
が十分に発揮されない場合がある。
【0017】本発明では、上記ポリビニルアルコール類
の使用だけでは充分な乳化性能、化学的安定性が得られ
ない場合、上記ポリビニルアルコール類と共にカチオン
性及び/又はノニオン性乳化剤を併用して配合すること
が可能である。
【0018】カチオン性乳化剤としては、例えばラウリ
ルトリメチルアンモニウムクロライド、ステアリルトリ
メチルアンモニウムクロライド、ジステアリルジメチル
アンモニウムクロライド、アルキルジメチルアンモニウ
ムクロライド、アルキルジヒドロキシエチルメチルアン
モニウムクロライド、アミンオキサイド誘導体、アルキ
ルトリメチルジアミン酢酸塩等が挙げられる。
【0019】また、ノニオン性乳化剤としては、ポリオ
キシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンセ
チルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテ
ル、ポリオキシエチレンオレイルエーテル、ポリオキシ
エチレンラウリルアミンエーテル、ポリオキシエチレン
ノニルフェニルエーテル、ポリエチレングリコールラウ
リン酸モノエステル、ソルビタンモノラウレートなどの
ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチ
レンアルキルアミンエーテル、ポリオキシエチレンアル
キルフェニルエーテル、ポリエチレングリコール脂肪酸
エステル、高級アルコール脂肪酸エステル、分子中にビ
ニル基を持つノニオン性の反応性乳化剤などが例示され
る。
【0020】カチオン性及び/又はノニオン性乳化剤の
配合量は、モノマーの合計使用量100重量部に対して
1〜10重量部、特に2〜5重量部の範囲が好適であ
る。
【0021】また、本発明では、重合開始剤としては種
々のものを使用可能であり、例えば過硫酸カリウム、過
硫酸アンモニウム等の過硫酸塩、過酸化水素水、t−ブ
チルハイドロパーオキサイド、アゾビスアミジノプロパ
ンの塩酸塩等の水溶性タイプ、ベンゾイルパーオキサイ
ド、ジイソプロピルパーオキシジカーボネート、クミル
パーオキシネオデカノエート、クミルパーオキシオクト
エート、アゾビスイソブチロニトリル等の油溶性タイプ
などが挙げられる。これら重合開始剤の使用量は、モノ
マーの合計量100重量部に対して0.01〜3重量部
程度とすればよい。
【0022】なお、必要に応じて酸性亜硫酸ナトリウ
ム、ロンガリット、L−アスコルビン酸、糖類、アミン
類等の還元剤を併用したレドックス系も使用することが
できる。
【0023】重合反応は、通常35〜90℃の温度で攪
拌下に行われ、反応時間は通常3〜40時間程度とする
ことができる。
【0024】また、乳化重合の開始時あるいは終了時に
塩基性物質を加えてpHを調整することで、エマルジョ
ンの放置安定性、凍結安定性、化学的安定性等をより向
上させることができる。この場合、pH調整は、得られ
るエマルジョンのpHが5〜9となるように調整するこ
とが好ましく、具体的にはこの範囲のpHとなるように
アンモニア、エチルアミン、ジエチルアミン、トリエチ
ルアミン、エタノールアミン、トリエタノールアミン、
ジメチルエタノールアミン、苛性ソーダ、苛性カリ等の
塩基性物質を適量使用することができる。
【0025】本発明では、このような重合により得られ
る共重合体のガラス転移温度が−40〜80℃、好まし
くは−30〜20℃の範囲にあることが必要である。ガ
ラス転移温度が低すぎると、樹脂皮膜が柔らかくなりす
ぎて表面タックが強く、ブロッキングを発生するなどの
トラブルを生じる。また、高温すぎると、風合いが硬く
なり、衣類等の布類の風合いを損ねる。このガラス転移
温度Tgは、使用する単量体(モノマー)に基づいて次
の式により求められたものである。
【0026】1/Tg=Σ(Wi/Tgi) Tg :共重合体のガラス転移温度(絶対温度表示) Tgi:単量体成分(i)の単独重合体のガラス転移温
度(絶対温度表示) Wi :共重合体中の単量体成分(i)の重量分率 本発明で上記ガラス転移温度を有する共重合体のアクリ
ル系エマルジョンは、固形分濃度が20〜50重量%、
特に25〜40重量%であることが好ましく、粘度は2
5℃において50〜20,000mPa・s、特に50
0〜20,000mPa・sであることが好ましい。
【0027】本発明の糊料組成物は、上記アクリル系エ
マルジョンを糊剤として配合したものであるが、必要に
応じて糊料組成物に一般的に配合される任意成分を添加
することができる。この場合、任意成分としては、一般
の高分子エマルジョン用の添加剤、例えばエチレングリ
コール、プロピレングリコール、エタノールのような凍
結防止剤、その他香料、抗菌剤、防腐剤、蛍光染料、顔
料などを本発明の効果を妨げない範囲で添加することが
できる。なお、抗菌剤としては、第4アンモニウム塩、
ウンデシレン酸、アルキルポリアミノエチルグリシン、
クロルヘキシン、ドデシルグアニジン塩酸塩、ポリヘキ
サメチレングアニジン塩酸塩、アクリロニトリル−硫化
銅複合体、α−ブロムシンナムアルデヒド、2−(3,
5−ジメチルピアゾリル)4−ヒドロキシ−6−フェニ
ルピリジン、ジデシルジメチルアンモニウムクロライド
などが例示される。抗菌剤の添加量は、エマルジョン中
の固形分100重量部に対して0.5〜10重量部、特
に1〜5重量部が好適である。
【0028】
【実施例】以下、合成例、実施例及び比較例を示し、本
発明を具体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制
限されるものではない。なお、下記の例において部及び
%はそれぞれ重量部、重量%を示す。
【0029】〔合成例1〕(エマルジョンP1の合成) 攪拌機、コンデンサー、温度計及び窒素ガス導入口を備
えた重合容器に、脱イオン水238部、PVA−403
(クラレ社製商品名、ポリビニルアルコールケン価度8
8モル%、平均重合度300)102部を仕込み、95
℃で溶解し、60℃まで冷却した。次に、脱イオン水5
46部、メタクリル酸メチル144部、アクリル酸ブチ
ル144部、メタクリル酸12部、スーパーライトC
(三菱ガス社製商品名、ロンガリット)0.6部をホモ
ジナイサーで混合乳化させた液と11%パーブチルH−
69(日本油脂社製商品名、t−ブチルハイドロパーオ
キサイド)水溶液11部とを別々に上記重合容器中へ攪
拌下80℃で4時間を要して均一に滴下させ、さらに8
0℃で4時間反応させ、重合を完結させた。冷却後、2
5%アンモニア水を添加してpH6に調整した。
【0030】得られた共重合体エマルジョン(以下、こ
れをP1と略記)は固形分濃度30.2%であった。な
お、表1、2にモノマーの仕込量(%)等を示した。ま
た、得られた共重合体エマルジョンのガラス転移温度、
固形分濃度、粘度及びpHを表1に示す。
【0031】〔合成例2〜12〕(エマルジョンP2〜
P12の合成) 表1、2に示すようなモノマーの種類及び仕込量
(%)、ポリビニルアルコールの種類及び仕込量で、任
意で乳化剤を使用し、合成例1と同様にして共重合させ
て固形分濃度29.0〜40.5%の共重合体エマルジ
ョン(P2〜P12)を得た。得られた共重合体エマル
ジョンのガラス転移温度、固形分濃度、粘度及びpHを
表1、2に示す。
【0032】
【表1】
【0033】
【表2】
【0034】*:使用するモノマーの合計量に対する仕
込量(%) *1:モノマーの単独重合体のガラス転移温度(℃) *2:ポリビニルアルコール PVA403:クラレ社製(ケン価度88モル%、平均
重合度300) C−506 :クラレ社製(ケン価度76モル%、平均
重合度600) C−17 :信越化学工業社製(ケン価度98.5モ
ル%、平均重合度1700) LM−24 :クラレ社製(ケン価度65モル%、平均
重合度250) *3:乳化剤 カチオンF2−50 :日本油脂社製(ヤシアルキルジ
メチルベンジルアンモニウムクロライド) エソガードC−12 :ライオン社製(ジポリオキシエ
チレンヤシアルキルメチルアンモニウムクロライド) ノニオンHS−220:日本油脂社製(ポリオキシエチ
レンノニルフェニルエーテル) ノニオンLP−20R:日本油脂社製(ソルビタンモノ
ラウレート) エマールO :花王社製(ラウリル硫酸ソー
ダ) 表中、ポリビニルアルコール、乳化剤の配合量は、モノ
マー全量100部に対する部数である。 *4:粘度(25℃)
【0035】〔実施例1〕合成例1で得たエマルジョン
P1と抗菌剤カチオンDDC(三洋化成社製商品名、ジ
デシルジメチルアンモニウムクロライド)とを固形分重
量比で100/1、エタノールをエマルジョンP1の固
形分100部に対し2.0部配合し、糊料組成物の全固
形分濃度が0.5%、1%、3%にそれぞれなるように
プロペラ付攪拌機を備えた攪拌容器中で10分間攪拌混
合し、糊料組成物水溶液を調製した。得られた各濃度ご
との糊料組成物水溶液100部と綿白布(綿3号)20
部をラウンダ・オ・メーターに入れ、20℃で5分間攪
拌した後、脱水を10秒行った。脱水終了後、処理した
布を風乾し、150℃で30秒のアイロンプレス処理を
行って試験用試料を得た。得られた試料を用い、糊付け
効果及び糊落ち性を下記方法で測定した。結果を表3に
示す。
【0036】1.糊付け効果 試料からタテ10cm×ヨコ10cmの試験片を作成
し、JIS L1096Aの45°カンチレバー法によ
り剛軟度を測定した。 剛軟度<2.0 :柔らか過ぎて糊付けの効果が無いことを示す。 2.0〜4.0:良好な風合い >4.0 :硬すぎてゴワゴワした風合い
【0037】2.糊落ち性 容量12kgの洗濯機に水道水10L、糊料組成物水溶
液で処理した試料1kg、中性洗剤(花王社製、アタッ
ク)20gを投入し、35℃で5分間洗浄し、すすぎ2
回(35℃×5分間)、脱水を3分間行った。脱水処理
後、風乾し、150℃で30秒のアイロンプレス処理を
行って試料を得、これからタテ10cm×ヨコ10cm
の試験片を作成した。これを用い、JIS L1096
Aの45°カンチレバー法により剛軟度を測定し、下記
の式より糊落ち性を算出した。 80%以上:脱糊性良好 80%未満:脱糊性不良
【0038】〔実施例2〜6、比較例1〜6〕表3、4
に示すような共重合体エマルジョンの種類と配合量、抗
菌剤の配合量、エタノールの配合量とした以外は実施例
1と同様にして糊料組成物水溶液を作製し、同様の方法
で評価を行った。結果を表3、4に示す。
【0039】表3、4の結果より、本発明の糊料組成物
は、糊付け性に優れ、糊付け処理後の衣類に良好な風合
いを与え、かつ、洗濯時の糊落ち性に優れ、衣類の風合
いを良好に維持できることが確認された。
【0040】
【表3】
【0041】
【表4】
【0042】
【発明の効果】本発明の糊料組成物は、糊付け処理後の
衣類に良好な風合いを与え、しかも、洗濯時の糊落ち性
に優れ、衣類の風合いを維持できるもので、衣類等の布
類の糊付け用として実用的に極めて有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 篠原 秀一郎 福井県武生市北府2丁目17番33号 日信化 学工業株式会社内 (72)発明者 水野 裕平 福井県福井市文京4丁目23番1号 日華化 学株式会社内 (72)発明者 奥村 和史 福井県福井市文京4丁目23番1号 日華化 学株式会社内 (72)発明者 坂井 めぐみ 福井県福井市文京4丁目23番1号 日華化 学株式会社内 Fターム(参考) 4J011 KA08 KA15 KA16 KA18 KA24 KA25 KB02 KB05 KB29 QA02 QA03 4L033 AC12

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (メタ)アクリル酸エステルから選択さ
    れるモノマーを含むモノマー混合物を、ケン価度70〜
    98モル%、平均重合度300〜3,000のポリビニ
    ルアルコール又はその変性物を保護コロイドとして使用
    して重合させることにより得られる、ガラス転移温度が
    −40〜80℃のアクリル系共重合体のエマルジョンを
    含有してなることを特徴とする糊料組成物。
  2. 【請求項2】 ポリビニルアルコール又はその変性物の
    使用量が、モノマー混合物全量に対して5〜50重量%
    である請求項1記載の糊料組成物。
  3. 【請求項3】 ポリビニルアルコール又はその変性物に
    カチオン性及び/又はノニオン性乳化剤を併用して使用
    する請求項1記載の糊料組成物。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1371771A1 (de) * 2002-06-10 2003-12-17 Horst Manfred Rubensperger Verfahren zum Entschlichten von Geweben
JP2011065053A (ja) * 2009-09-18 2011-03-31 Sekisui Plastics Co Ltd 電子写真トナー用外添剤及びその製造方法

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