JP2001344853A - 磁気記録再生装置 - Google Patents

磁気記録再生装置

Info

Publication number
JP2001344853A
JP2001344853A JP2000165714A JP2000165714A JP2001344853A JP 2001344853 A JP2001344853 A JP 2001344853A JP 2000165714 A JP2000165714 A JP 2000165714A JP 2000165714 A JP2000165714 A JP 2000165714A JP 2001344853 A JP2001344853 A JP 2001344853A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
reel
tape
area
take
rotation speed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000165714A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3542317B2 (ja
Inventor
Takehiko Deguchi
岳彦 出口
Fumio Kinoshita
文男 木下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Orion Electric Co Ltd
Original Assignee
Orion Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Orion Electric Co Ltd filed Critical Orion Electric Co Ltd
Priority to JP2000165714A priority Critical patent/JP3542317B2/ja
Publication of JP2001344853A publication Critical patent/JP2001344853A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3542317B2 publication Critical patent/JP3542317B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ビデオテープレコーダなどの磁気記録再生装
置において、FF/REW処理動作の時間短縮を図ると
ともに、テープ送り速度に上限を設けてテープ送り速度
を一定にし、さらに供給リール回転速度の限界を設定し
て供給側リール回転数を一定にする。 【解決手段】 各リール面積算出の過程で、両リール面
積算出に要する各リール回転数より少ない回転数で、両
リールの回転速度比を比較し、供給側に対し巻取側の速
度比がある値以上の時は巻始状態であると判断し、各リ
ール面積算出前に加速処理に入る様にした。高速走行中
の供給側リール回転数を計算で求め、閾値を超えないよ
うにキャプスタン回転数を制御した。また供給側リール
回転数を計算で求め、閾値を超えないようにキャプスタ
ン回転数を制御した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はビデオテープレコー
ダなどの磁気記録再生装置において、磁気テープの走行
状態の制御に関するもので、特に、高速走行時、すなわ
ち早送り(FF)、巻戻し(REW)時における磁気テ
ープの走行制御に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
ビデオテープレコーダでは、再生モード、記録モードの
とき、テープをキャプスタンとピンチローラで挟みつ
け、キャプスタンモータの駆動によってキャプスタンを
回転させることにより、テープを一定の速度で走行させ
ている。
【0003】また、FF/REWモードのときには、キ
ャプスタンとピンチローラを離間させておき、キャプス
タンモータにプーリ、ベルト等の伝達機構を介して接続
された供給側リールあるいは巻取側リールを高速回転さ
せることにより、テープをリールに高速で巻き取ってい
る。このとき、モータに再生モード時等における通常の
電圧よりも高い電圧をかけて、モータを高速回転させ
る。
【0004】走行手段としては、供給側リール、巻取側
リール、キャプスタンといったテープを走行させるもの
であり、駆動手段として1つの駆動モータを用いて、各
リールおよびキャプスタンを駆動したり、あるいはキャ
プスタン用およびリール用の2つの駆動モータを用いる
こともある。そして、制御手段は、駆動モータに対する
出力電圧を制御しており、FF/REWモードが選択さ
れたときには、高速でテープを走行させる必要があるこ
とから他のモードの場合よりも高い出力電圧をかける。
【0005】上記のような走行/駆動系において、従
来、FF/REW動作処理に入った場合、供給側リール
及び巻取側リールの各リール面積を算出し、テープポジ
ションを判断後、テープポジションに合った加速動作に
入っていた。又、各リール面積の算出は精度確保のた
め、両リール共に1回転以上回転させて各リールの回転
速度比を算出する必要があり、FF/REW動作の加速
開始までに時間が掛る難点があった。
【0006】そこで本発明においては、各リール面積算
出前に、FF/REW動作の加速処理に入る様になしF
F/REW処理動作の時間短縮を図ることを目的とす
る。
【0007】また、FF/REW動作で加速処理実行
後、キャプスタンモータの回転数がある値になると、供
給側リール面積がある値になるまでその回転を維持し、
供給側リール面積が所定値になったことを検知すると、
キャプスタンモータの回転を徐々に減速させていく処理
を行っていた。
【0008】しかし、キャプスタンモータの回転数が一
定でテープ送りされる制御区間においても、巻取側のリ
ールハブに巻かれたテープの巻径は徐々に大きくなり、
それにつれて巻取側リールの持つ慣性も徐々に大きくな
る。 また、前記巻取側に巻かれたテープの巻径の大き
さに比例して、テープ送り速度も上昇するが、テープ送
り速度に対する規制や検知手段は無く、カセットの状態
によっては、テープ送り速度が速くなるため、テープ自
身の寿命を縮めるばかりか、テープと共同して動く回転
ローラーの寿命等、機構部の寿命を縮める難点が合っ
た。
【0009】そこで本発明の他の目的とするところは、
テープ送り速度に上限を設けることにより、上記従来例
の難点を解消することを目的とする。
【0010】さらにまた、一般的なビデオテープレコー
ダの機構部では、FF/REW動作から停止時動作に入
った時、巻取リール台にはキャプスタンモータの反転ブ
レーキによる制動力と機構的ブレーキによる制動力が、
又、供給側リール台には機構的ブレーキによる制動力が
働く様に構成されている。また、前記機構的ブレーキは
テープ走行方向に応じ、供給側の制動力として働いたり
巻取側の制動力として働く。また、その大きさはテープ
ポジションに関係無く常に一定の制動力をリール台に与
える様に構成されていることや、供給側に働く制動力が
機構的ブレーキのみであることから、その大きさは供給
リール台に必要な制動力で決められている。
【0011】しかし、FF/REW動作で加速処理実行
後、上記キャプスタンモータ一定回転制御区間や減速区
間で供給リール回転速度に対する規制や監視手段がない
従来技術においては、テープ総面積の大きなカセットを
FF/REW動作する場合には、同じキャプスタンモー
タ回転数でも巻取側のテープ巻径が大きくなるため、供
給リールの回転速度はより大きく(速く)なり、前記供
給リールの持つ慣性力が前記機構的ブレーキの制動能力
限界を超えてしまうことがあった。その結果、制動動作
時に供給リールがスムーズに制動できず、機構内へ余分
なテープを送り出してしまい、テープ弛みを発生するな
どし、ひいてはテープダメージを発生するなどの問題が
あった。
【0012】そこで本発明のさらに他の目的とするとこ
ろは、テープ総面積に合わせ供給リール回転速度の限界
を設定し、目標(限界)の供給リール回転速度になるよ
うに、キャプスタンモータ回転速度を制御することによ
り上記従来例の問題点を解消するところにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明においては、第一の手段として次のような即
加速処理を採用した。
【0014】すなわち、前記各リール面積算出の過程
で、両リール面積算出に要する各リール回転数より少な
い回転数で、両リールの回転速度比を比較し、供給側に
対し巻取側の速度比がある値以上の時は巻始状態(REW
の場合は巻終わり状態)であると判断し、各リール面積
算出前に即FF/REW動作の加速処理に入る様にし
た。すなわち、巻取側リールパルスと供給側リールパル
スの比較を行ない、明らかに巻取側リール面積が小さく
供給側リール面積が大きいと分かった場合にはリール面
積の算出を行わずに即加速処理を開始することによりF
F/REW処理動作の時間短縮を図るようにした。また
巻取側リールパルスに代えてキャプスタンFGに置き換え
ることも可能である。
【0015】このように構成すれば、FF/REW動作
に多くの時間が必要とされる巻始め・巻終わり状態にお
いて、巻取側と供給側のリールパルスを比較することで
リール面積の算出を行わなくてもテープの状態がある程
度判るため、明らかに加速しても良い場合には各リール
面積算出迄の時間を要すること無く、短時間でFF/R
EWの加速処理に入ることが可能となり、結果として、
FF/REW処理動作の時間短縮が可能となる。
【0016】また、本発明では、第二の手段として次の
ようなテープ送り速度一定処理を採用した。
【0017】すなわち、テープ総面積に合わせてテープ
送り速度限界値を設定し、テープ送り速度が前記限界値
を超えていないか監視すると共に、前記限界値を越えて
いるときには、巻取側面積より算出される目標(限界)キ
ャプスタンモータ回転数になるようにテープ送り速度の
制御を行った。すなわち、FF/REW 中の供給側リ
ール回転数を計算で求め、閾値を超えないようにキャプ
スタン回転数を制御している。
【0018】このように構成すれば、テープ送り速度に
上限を設けたことで、巻取側リールの慣性が大きくなり
すぎるのを防止できると共に、テープ自身の寿命を縮め
ることや、テープと共同して動く回転ローラーの寿命
等、メカ自身の寿命を縮める弊害無く、FF/REW処
理が可能となった。FF/REW中のテープ速度を抑え
ることでSTOP時のテープ飛び出しやテープダメージを防
ぐことができる。
【0019】さらにまた、本発明では第三の手段として
次のような供給側リール回転数一定処理を採用した。
【0020】すなわち、テープ総面積に合わせて供給リ
ール回転速度の限界を設定し、供給リール回転速度が前
記限界を超えていないか監視すると共に、前記限界を越
えているときには、目標(限界)の供給リール回転速度
になるように、キャプスタンモータ回転速度を制御する
様にした。すなわち、FF/REW中の供給側リール回
転数を計算で求め、閾値を超えないようにキャプスタン
回転数を制御している。
【0021】このように構成すれば、供給リールの回転
速度に上限を設けたことで、供給側リールの慣性が大き
くなりすぎるのを防止できると共に、メカブレーキの設
定が容易にできる様になり、より安定したFF/REW
処理からの制動処理が提供できる。 FF/REW 中の
供給側リール回転数を抑えることでストップ時のテープ
飛び出しやテープダメージを防ぐことができる。
【0022】なお、上記即加速を行うかどうかの判定中
に、リールの周期が乱れた場合や、リールパルスにノイ
ズが載ってしまった場合に、テープエンド付近で即加速
してしまい減速しきらない場合がある。このような問題
点を解消するため、本発明においてはさらに追加手段と
して次のような一旦停止処理を採用した。
【0023】加速前に算出した巻取側(供給側)リール
面積と、加速中に算出したリール面積を比較し、FF/
REWを一旦停止して再度FF/REW処理に入り、通
常の加速を行う。一旦停止することで巻き緩みがなくな
り、次の加速を正常に行うこができる。この場合、一旦
停止した後の加速を最も緩やかな加速にすることが望ま
しい。一旦停止しても巻き緩みが完全になくなっていな
い場合、又はその他の要因によりFF/REWの停止処
理が繰り返されるのを防ぐためである。
【0024】上記第一の手段ないし第三の手段を同時に
用いれば、テープダメージを発生させることなくFF/
REWを高速化する最良の手段となる。また前記追加手
段を併用すればテープエンド付近での即加速を防止する
ことができ、安全性を向上し得る。
【0025】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態のビデオテー
プレコーダにおけるテープ駆動装置は、テープを巻き取
ることによって高速で走行させる供給側リールおよび巻
取側リールと、シリンダに巻回されたテープを挟みつけ
て一定速度で走行させるキャプスタンおよびピンチロー
ラと、各リールおよびキャプスタンを回転駆動する駆動
モータとを備えた公知な構造のものである。各リールに
は、走行方向に応じて駆動モータからプーリ、 ベルト
等の伝達機構を介して高トルクの駆動力が選択的に伝達
され、高速巻取が行われる。なお、FFモード時とRE
Wモード時によって供給リールあるいは巻取リールへの
駆動伝達が切換えられる。
【0026】また、再生、記録、早送り再生、巻戻し再
生、FF、REWの各走行モードに応じて駆動モータの
駆動を制御する制御部を備え、この制御部からの出力電
圧に基づいてモータドライバは駆動モータを所定の回転
数で駆動する。また、駆動モータの回転数は回転検出器
によって検出される。回転検出器としては、例えば周波
数発生器(FG)が用いられ、回転数に応じた周波数信
号を発生させて、制御部に出力している。さらに、各リ
ールの回転数を検出するリール回転検出器がそれぞれ設
けられている。このリール回転検出器としては、リール
の回転に応じてパルスを発生する光センサ等の回転セン
サが用いられ、そのリールパルスをカウントすることに
よってリールの回転数が得られる。マイクロコンピュー
タからなる制御部では、入力されたモードに応じた走行
速度になるように駆動モータへの出力電圧を制御する。
【0027】FF/REWの加速条件および減速ポイン
トは、テープの総面積および各リール面積に基づいて設
定される。そのため、制御部では、FF/REW開始後
のテープの走行速度が一定の期間にリールの回転数から
テープの総面積を算出し、その後各リール面積を算出し
て、加速条件および減速ポイントを設定するようになっ
ている。なお、テープの総面積とは、平面に投影された
両リールのハブ面積とテープの面積との和であり、リー
ル面積とは、各リールにおけるハブ面積とそこに巻かれ
ているテープの面積との和であり、両リール面積の和が
総面積となる。
【0028】FF/REWの入力操作によって、制御部
で総面積の算出が既に求められているかどうか確認を行
い、算出されていない場合には総面積算出動作に移行
し、総面積が算出されている場合には、駆動機構をFF
/REW動作へ移行させる。
【0029】総面積未算出時には、駆動機構の状態をピ
ンチローラとキャプスタンが共動してテープを送る状態
に移行させた後、駆動モータを略一定速度で回転させ、
リールを回しながらテープをゆっくりと走行させる。リ
ールの回転によって最初のリールパルスが立ち上がり、
これを検出すると、リールパルスおよび周波数信号の取
り込みを開始する。なお、回転開始直後はテープの走行
が安定していないので異常なリールパルスとなる。そこ
で、最初のリールパルスをカウントした後、一定期間、
例えば2秒間あるいはリールが1回転する間に取り込ん
だデータは無視する。一定時間経過後、テープの総面積
の算出を開始する。すなわち、リールパルスのカウント
数から回転数を計算し、このときのテープ送り量を周波
数信号のカウント値から求め、回転数とテープ送り量に
よってリールの半径を求めて、各リールのテープ面積を
算出してから総面積を算出するか、各リールにおける周
長を周波数信号のカウント値と基準のテープ速度とから
求めて総面積を算出する。そして、 上記方法で総面積
算出後、または既に総面積が求められている場合には駆
動機構を高速巻き取り可能な状態に移行させ、各リール
の回転比に応じて総面積を分けることにより各リール面
積を算出する動作に入る。例えば、駆動機構の状態設定
後、駆動モータを略一定速度で回転させ、リールを回し
ながらゆっくりとテープを走行させる。リールの回転に
よって最初のリールパルスが立ち上がり、これを検出す
るとリールパルスおよび周波数信号の取り込みを開始す
る。なお、回転開始直後はテープの走行が安定していな
いので、異常なリールパルスとなる。そこで、最初のリ
ールパルスをカウント後、一定期間、例えば1秒間ある
いはリールが1回転する間に取り込んだデータは無視す
る。この一定時間経過後は、各リールで一定数のリール
パルスがカウントされる間における周波数信号のカウン
ト値に基づいて回転比を求め、各リール面積を求める。
高速巻取動作中は常時リールパルスをカウントし、各リ
ールの回転比を求めて各リール面積を算出する。上記の
ように総面積およびリール面積を算出した後、テープの
巻取状態に応じた最適な加速条件および減速ポイントを
設定してから、駆動モータへの出力を高めていき、加速
を開始する。
【0030】ところで、上記のように供給側リール及び
巻取側リールの各リール面積を算出し、テープポジショ
ンを判断後、テープポジションに合った加速動作に入る
場合にはFF/REW動作の加速開始までに時間が掛る
ため、両リール面積算出に要する各リール回転数より少
ない回転数で、両リールの回転速度比を比較し、供給側
に対し巻取側の速度比がある値以上の時は巻始状態(R
EWの場合は巻終わり状態)であると判断し、各リール
面積算出前に即FF/REW動作の加速処理に入る様に
した。すなわち、巻取側リールパルスと供給側リールパ
ルスの比較を行い、明らかに巻取側リール面積が小さく
供給側リール面積が大きいと分かった場合にはリール面
積の算出を行わずに即加速処理を開始することによりF
F/REW処理動作の時間短縮を図るようにした。また
巻取側リールパルスに代えてキャプスタンFGに置き換え
ることも可能である。
【0031】添付のフローチャートに従って説明する
と、RR/REW開始の操作が行われた場合、各リール
パルスのカウントを開始するが、FF操作の場合におい
て供給側リールパルスのカウント数Nsがある閾値A以
下であり、また巻取側リールパルスのカウント数Ntが
ある閾値Bを超えれば即加速を開始する。また、REW
操作の場合において巻取側リールパルスのカウント数N
tがある閾値A以下であり、また供給側リールパルスの
カウント数Nsがある閾値Bを超えれば即加速を開始す
る。すなわち、巻取側と供給側のリールパルスを比較す
ることでリール面積の算出を行わなくてもテープの状態
がある程度判るため、明らかに加速しても良い場合には
各リール面積算出迄の時間を要すること無く、短時間で
FF/REWの加速処理に入るようにしたものである。
【0032】FF/REW操作によって駆動モータが最
高回転数に達し、テープを高速で巻き取って行くが、巻
取側のリールハブに巻かれたテープの巻径は徐々に大き
くなり、それにつれて巻取側リールの持つ慣性も徐々に
大きくなり、また、巻取側に巻かれたテープの巻径の大
きさに比例して、テープ送り速度も上昇する。そこでこ
の発明では、テープ総面積に合わせてテープ送り速度限
界値を設定し、テープ送り速度が前記限界値を超えてい
ないか監視すると共に、前記限界値を越えているときに
は、巻取側面積より算出される目標(限界)キャプスタン
モータ回転数になるようにテープ送り速度の制御を行っ
ている。すなわち、FF/REW 中の供給側リール回
転数を計算で求め、閾値を超えないように駆動モータの
回転数を徐々に下げてキャプスタン回転数を制御してい
る。
【0033】さらにまたこのような走行状態において、
テープが巻き取られていくと、同じキャプスタンモータ
回転数でも巻取側のテープ巻径が大きくなるため、供給
リールの回転速度はより大きく(速く)なり、供給リー
ルの回転が速くなりすぎてしまうので、テープ総面積に
合わせ供給リール回転速度の限界を設定し、供給リール
回転速度が前記限界を超えていないか監視すると共に、
前記限界を越えているときには、目標(限界)の供給リ
ール回転速度になるように、キャプスタンモータ回転速
度を制御する様にした。すなわち、FF/REW中の供
給側リール回転数を計算で求め、閾値を超えないように
駆動モータの回転数をさらに下げてキャプスタン回転数
を制御している。これにより、より安定したFF/RE
W処理からの制動処理を提供することができ、ストップ
時のテープ飛び出しやテープダメージを防ぐことができ
る。
【0034】なお、上記即加速を行うかどうかの判定中
に、リールの周期が乱れた場合や、リールパルスにノイ
ズが載ってしまった場合に、テープエンド付近で即加速
してしまい減速しきらない場合があるため、加速前に算
出した巻取側(供給側)リール面積と、加速中に算出し
たリール面積を比較し、FF/REWを一旦停止して再
度FF/REW処理に入り、通常の加速を行うように制
御している。
【0035】添付のフローチャートに示すように、加速
開始時に巻取側リール面積Soを記憶させ、同時に1パ
ルスごとの周期における加速中に算出した巻取側リール
面積S1を測定して、両者の差|So−S1|を監視
し、閾値Cよりも大きくなれば加速動作を止め、テープ
送りを一旦停止して再度FF/REW動作を開始させる
ようにしている。なおこの場合の加速は、最も緩やかな
加速としてFF/REWの停止処理が繰り返されるのを
防止している。
【0036】
【発明の効果】以上詳述の通り、本発明による磁気記録
再生装置における磁気テープの走行制御方式によれば、
明らかに加速しても良い場合には各リール面積算出迄の
時間を要すること無く、短時間でFF/REWの加速処
理に入るため、FF/REW処理動作の時間短縮が可能
となる。
【0037】またテープ総面積に合わせてテープ送り速
度限界値を設定し巻取側面積より算出される目標(限界)
キャプスタンモータ回転数になるようにテープ送り速度
の制御を行っているため、巻取側リールの慣性が大きく
なりすぎるのを防止できると共に、テープ自身の寿命を
縮めることや、テープと共同して動く回転ローラーの寿
命等、メカ自身の寿命を縮める弊害無く、FF/REW
処理が可能となった。
【0038】さらにまた、テープ総面積に合わせ供給リ
ール回転速度の限界を設定し、目標(限界)の供給リー
ル回転速度になるように、キャプスタンモータ回転速度
を制御しているので、供給側リールの慣性が大きくなり
すぎるのを防止できると共に、メカブレーキの設定が容
易にできる様になり、より安定したFF/REW処理か
らの制動処理を提供している。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る磁気記録再生装置における磁気
テープの走行制御方式において、即加速処理及びこれに
関連した加速停止処理を示すフローチャートである。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テープを送り出す供給リールと、テープ
    を巻き取る巻取リールと、該巻取リールを回転駆動する
    ためのモータと、前記供給リールおよび巻取リールの回
    転数をそれぞれ測定するリール回転検知手段と、該検知
    手段によって検出した各リールの回転数からテープの総
    面積および各リール面積を算出して、これらの面積デー
    タに基づいて早送りモードあるいは巻き戻しモード時に
    おけるテープの走行条件を設定する演算手段とを有する
    磁気記録再生装置において、前記各リール面積算出の過
    程において両リール面積算出に要する各リール回転数よ
    り少ない回転数で、両リールの回転速度比を比較し、供
    給側に対し巻取側の速度比がある値以上の時、各リール
    面積算出前に即早送り/巻戻し動作の加速処理に入る様
    にしたことを特徴とする磁気記録再生装置。
  2. 【請求項2】 テープを送り出す供給リールと、テープ
    を巻き取る巻取リールと、該巻取リールを回転駆動する
    ためのモータと、前記供給リールおよび巻取リールの回
    転数をそれぞれ測定するリール回転検知手段と、該検知
    手段によって検出した各リールの回転数からテープの総
    面積および各リール面積を算出して、これらの面積デー
    タに基づいて早送りモードあるいは巻き戻しモード時に
    おけるテープの走行条件を設定する演算手段とを有する
    磁気記録再生装置において、テープ総面積に合わせてテ
    ープ送り速度限界値を設定し、前記限界値を越えている
    ときには、巻取側面積より算出される目標キャプスタン
    モータ回転数になるようにテープ送り速度を制御するこ
    とを特徴とする磁気記録再生装置。
  3. 【請求項3】 テープを送り出す供給リールと、テープ
    を巻き取る巻取リールと、該巻取リールを回転駆動する
    ためのモータと、前記供給リールおよび巻取リールの回
    転数をそれぞれ測定するリール回転検知手段と、該検知
    手段によって検出した各リールの回転数からテープの総
    面積および各リール面積を算出して、これらの面積デー
    タに基づいて早送りモードあるいは巻き戻しモード時に
    おけるテープの走行条件を設定する演算手段とを有する
    磁気記録再生装置において、テープ総面積に合わせて供
    給リール回転速度の限界を設定し、前記限界を越えてい
    るときには、目標の供給リール回転速度になるように、
    キャプスタンモータ回転速度を制御する様にしたことを
    特徴とする磁気記録再生装置。
  4. 【請求項4】 テープを送り出す供給リールと、テープ
    を巻き取る巻取リールと、該巻取リールを回転駆動する
    ためのモータと、前記供給リールおよび巻取リールの回
    転数をそれぞれ測定するリール回転検知手段と、該検知
    手段によって検出した各リールの回転数からテープの総
    面積および各リール面積を算出して、これらの面積デー
    タに基づいて早送りモードあるいは巻き戻しモード時に
    おけるテープの走行条件を設定する演算手段とを有し、
    各リール面積算出の過程において両リール面積算出に要
    する各リール回転数より少ない回転数で、両リールの回
    転速度比を比較し、供給側に対し巻取側の速度比がある
    値以上の時、各リール面積算出前に即FF/REW動作
    の加速処理に入る様にした磁気記録再生装置において、
    加速前に算出した巻取側リール面積と、加速中に算出し
    たリール面積を比較し、閾値を越える差を検出した場
    合、テープ送りを一旦停止して再度早送りあるいは巻き
    戻し処理に入ることを特徴とする磁気記録再生装置。
JP2000165714A 2000-06-02 2000-06-02 磁気記録再生装置 Expired - Fee Related JP3542317B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000165714A JP3542317B2 (ja) 2000-06-02 2000-06-02 磁気記録再生装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000165714A JP3542317B2 (ja) 2000-06-02 2000-06-02 磁気記録再生装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001344853A true JP2001344853A (ja) 2001-12-14
JP3542317B2 JP3542317B2 (ja) 2004-07-14

Family

ID=18669150

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000165714A Expired - Fee Related JP3542317B2 (ja) 2000-06-02 2000-06-02 磁気記録再生装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3542317B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP3542317B2 (ja) 2004-07-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3092325B2 (ja) リールサーボ装置
JP2945681B2 (ja) リール回転をカウントすることによりテープ終端を検出するための回路
US5209422A (en) Tape tension and braking control device and method
JP3542317B2 (ja) 磁気記録再生装置
JP3655532B2 (ja) テープ送り停止処理装置
JP3551217B2 (ja) テープの速度制御方法及びテープユニット
JP3538585B2 (ja) テープ駆動装置
US5220477A (en) Cassette tape-loading apparatus
JP2000268444A (ja) 磁気記録再生装置
JP3561472B2 (ja) 磁気記録再生装置
JPS6226825Y2 (ja)
JP2532744B2 (ja) テ―プ駆動装置
JP2524015B2 (ja) テ―プ駆動装置
JP2001344849A (ja) テープ巻き締め処理装置
JP3556537B2 (ja) 磁気記録再生装置
JP3541580B2 (ja) 磁気記録再生装置
JPH08315460A (ja) テープ弛み防止装置
JP2004310856A (ja) テープテンション制御装置
JP2002093002A (ja) 磁気テープ記録再生装置および磁気テープ停止制御方法
JPH04232636A (ja) カセットテープレコーダにおける磁気記録テープの走行制御装置及び方法
JPH04229443A (ja) テープ駆動装置
JPH10162452A (ja) 磁気記録再生装置
JPH05298778A (ja) テープ弛み検出装置
JPH0344856A (ja) 磁気記録再生装置におけるテープローディング機構
JPH0580065B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040123

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040309

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040330

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees