JP2001343527A - 光学部材および液晶表示装置 - Google Patents

光学部材および液晶表示装置

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JP2001343527A JP2000164422A JP2000164422A JP2001343527A JP 2001343527 A JP2001343527 A JP 2001343527A JP 2000164422 A JP2000164422 A JP 2000164422A JP 2000164422 A JP2000164422 A JP 2000164422A JP 2001343527 A JP2001343527 A JP 2001343527A
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Yuji Saiki
雄二 済木
Masayuki Satake
正之 佐竹
Yasushi Takahashi
寧 高橋
Takamori Shoda
位守 正田
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Nitto Denko Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 粘着剤自体の接着力を低下させずとも剥離に
要する力を軽減させ、しかも剥離のきっかけを作り易い
光学部材および液晶表示装置を提供する。 【解決手段】 シート状もしくはフィルム状の光学素材
2又はその積層体の少なくとも片面に粘着剤層3を有す
る光学部材であって、25mm巾で半径25mmで18
0°に変形したときの反発力が0. 2〜0.8Nであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶セルなどに粘
着剤で貼り合わせた後に、容易に剥離することができる
偏光板などの光学部材並びにそれを用いた液晶表示装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】液晶表示装置(LCD)は、液晶セル
に、偏光板、楕円偏光板、光学補償フィルム付き偏光
板、反射/半透過層付き偏光板、輝度向上フィルム付き
偏光板を粘着剤を介して積層したものが一般的である。
このようなLCDの製造には、品質のバラツキ防止やL
CD組立の効率化などを目的として、アクリル系粘着剤
等からなる粘着剤層を予め光学素子に塗布した光学部材
の状態で、液晶セルに貼り合わせる方法が採られてい
る。この光学部材を貼り合わせる工程で、貼り位置がず
れたり、異物が噛み込むなどした場合には、偏光板など
の光学部材を液晶セルから剥離して、液晶セル等のパネ
ルは再利用される。その際、まず、刃物などでコーナー
から光学部材を一部剥離して、剥離のきっかけを作り、
その部分から徐々に光学部材の全体を剥離していく。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、その際
にきっかけが作りづらかったり、その後の剥離で剥離が
重かったりすると作業性が悪化する。また、剥離が極度
に重い場合には液晶セルのセルギャップが変わり表示品
位を落としたり、パネルを破損する等の問題がある。
【0004】これに対して、接着力の小さい粘着剤を用
いると剥離性は良くなるが、軽剥離の粘着剤では、偏光
板を液晶セルに貼り合わせ、加熱、加湿などの耐久性試
験を実施すると剥がれが生じる問題があり、剥離性と耐
久性を両立することは困難であった。
【0005】そこで、本発明の目的は、粘着剤自体の接
着力を低下させずとも剥離に要する力を軽減させ、しか
も剥離のきっかけを作り易い光学部材および液晶表示装
置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成すべく鋭意研究したところ、剥離する際に、剥離
する光学部材のコシがある程、剥離に要する力(接着
力)は低下するが、過度にコシが強いと剥離のきっかけ
が作りづらく、作業性が悪くなることを見出し、本発明
を完成するに至った。
【0007】即ち、本発明の光学部材は、シート状もし
くはフィルム状の光学素材又はその積層体の少なくとも
片面に粘着剤層を有する光学部材であって、25mm巾
で半径25mmで180°に変形したときの反発力が
0. 2〜0.8Nであることを特徴とする。25mm巾
で半径25mmで180°に変形させる場合、通常は半
円状に変形させるが、その形状は厳密な意味での半円状
に限定されず、曲率が局所的に異なったり作業上の誤差
などは許容される。
【0008】上記において、前記光学素材又はその積層
体が、偏光板、反射型偏光板、半透過層型偏光板、偏光
分離偏光板、又はそれらと位相差板を積層してなる積層
体であることが好ましい。
【0009】一方、本発明の液晶表示装置は、上記の光
学部材を液晶セルに少なくとも1枚貼着してあるもので
ある。
【0010】[作用効果]本発明の光学部材によると、
25mm巾で半径25mmで180°に変形したときの
反発力が0. 2〜0.8Nであるため、実施例の結果が
示すように、粘着剤自体の接着力を低下させずとも剥離
に要する力を軽減させ、しかも剥離のきっかけを作り易
くすることができる。その際、反発力が0. 2N未満で
は、剥離に要する力を軽減させる効果が不十分となり、
作業性が悪くなり、逆に、反発力が0.8Nを超える
と、剥離のきっかけが作りづらく、作業性が悪くなる。
【0011】前記光学素材又はその積層体が、偏光板、
反射型偏光板、半透過層型偏光板、偏光分離偏光板、又
はそれらと位相差板を積層してなる積層体である場合、
これらは何れも液晶セル等に粘着剤層を介して貼着さ
れ、前述のような剥離の際の問題が生じ得るため、上記
の如き作用効果を奏する本発明が、特に有用なものとな
る。
【0012】一方、本発明の液晶表示装置は、上記の如
き作用効果を奏する光学部材を液晶セルに少なくとも1
枚貼着してあるため、液晶セルから光学部材を剥離する
際に、粘着剤自体の接着力を低下させずとも剥離に要す
る力を軽減させ、しかも剥離のきっかけを作り易いもの
となる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照しながら説明する。
【0014】本発明の光学部材は、シート状もしくはフ
ィルム状の光学素材又はその積層体の少なくとも片面に
粘着剤層を有する光学部材である。その例を図1と図2
に示した。図1に示す光学部材では、光学素材2の上面
側に保護フィルム1が、下面側に粘着剤層3が設けら
れ、更にセパレータ4が付着されている。また図2に示
す光学部材では、図1に示す光学素材2が、偏光板21
と位相差板22とが粘着剤層31を介し積層された楕円
偏光板で形成されており、その上面側に保護フィルム1
が、下面側に粘着剤層3が設けられ、更にセパレータ4
が付着されている。
【0015】本発明の光学部材は、上記のような光学部
材であって、25mm巾で半径25mmで180°に変
形したときの反発力が0. 2〜0.8Nであることを特
徴とするが、好ましくは、反発力が0. 25〜0.70
Nである。なお、反発力の測定方法は、実施例に記載の
通りである。
【0016】上記の光学素材又はその積層体としては、
偏光板、反射型偏光板、半透過層型偏光板、偏光分離偏
光板、又はそれらと位相差板を積層してなる積層体が好
ましいが、各種偏光板に限らず、フィルタ、タッチパネ
ル、光学補償板、反射板、半透過板、拡散フィルム等で
もよい。なお積層体の場合、その積層には本発明におけ
る粘着剤層やそれ以外の粘着剤層等の適宜な接着手段を
用いうる。
【0017】偏光板の具体例としては、ポリビニルアル
コール系フィルムや部分ホルマール化ポリビニルアルコ
ール系フィルム、エチレン・酢酸ビニル共重合体系部分
ケン化フィルムの如き親水性高分子フィルムにヨウ素及
び/又は二色性染料を吸着させて延伸したもの、ポリビ
ニルアルコールの脱水処理物やポリ塩化ビニルの脱塩酸
処理物の如きポリエン配向フィルムなどがあげられる。
偏光板の厚さは、前記の反発力を達成する上で、100
〜300μmが好ましい。
【0018】なお反射型の偏光板は、視認側(表示側)
からの入射光を反射させて表示するタイプの液晶表示装
置などを形成するためのものであり、バックライト等の
光源の内蔵を省略できて液晶表示装置の薄型化をはかり
やすいなどの利点を有する。反射型偏光板の形成は、必
要に応じ透明樹脂層等を介して偏光板の片面に金属等か
らなる反射層を付設する方式などの適宜な方式で行うこ
とができる。前記の偏光板、就中、偏光フィルムの片面
又は両面に必要に応じて設けられる透明樹脂層は、保護
フィルム1に兼ねさせることもできる。
【0019】反射型偏光板の具体例としては、必要に応
じマット処理した保護フィルム等の透明樹脂層の片面
に、アルミニウム等の反射性金属からなる箔や蒸着膜を
付設して反射層を形成したものなどがあげられる。また
前記の透明樹脂層に微粒子を含有させて表面微細凹凸構
造とし、その上に微細凹凸構造の反射層を有するものな
どもあげられる。なお反射層は、その反射面が透明樹脂
層や偏光板等で被覆された状態の使用形態が、酸化によ
る反射率の低下防止、ひいては初期反射率の長期持続の
点や、保護層の別途付設の回避の点などより好ましい。
【0020】前記した微細凹凸構造の反射層は、入射光
を乱反射により拡散させて指向性やギラギラした見栄え
を防止し、明暗のムラを抑制しうる利点などを有する。
また微粒子含有の透明樹脂層は、入射光及びその反射光
がそれを透過する際に拡散されて明暗ムラをより抑制し
うる利点なども有している。透明樹脂層の表面微細凹凸
構造を反映させた微細凹凸構造の反射層の形成は、例え
ば真空蒸着方式、イオンプレーティング方式、スパッタ
リング方式等の蒸着方式やメッキ方式などの適宜な方式
で金属を透明樹脂層の表面に直接付設する方法などによ
り行うことができる。
【0021】なお保護フィルムや透明保護層の形成に
は、透明性、機械的強度、熱安定性、水分遮蔽性等に優
れるポリマーなどが好ましく用いられる。その例として
は、ポリエステル系樹脂やアセテート系樹脂、ポリエー
テルサルホン系樹脂やポリカーボネート系樹脂、ポリア
ミド系樹脂やポリイミド系樹脂、ポリオレフィン系樹脂
やアクリル系樹脂、あるいはアクリル系やウレタン系、
アクリルウレタン系やエポキシ系やシリコーン系等の熱
硬化型、ないし紫外線硬化型の樹脂などがあげられる。
【0022】透明保護層は、ポリマーの塗布方式やフィ
ルムとしたものの積層方式などの適宜な方式で形成すれ
ばよい。厚さは適宜に決定してよい。一般には500μ
m 以下、就中1〜300μm 、特に5〜200μm の厚
さとされる。なお表面微細凹凸構造の透明樹脂層の形成
に含有させる微粒子としては、例えば平均粒径が0.5
〜20μm のシリカやアルミナ、チタニアやジルコニ
ア、酸化錫や酸化インジウム、酸化カドミウムや酸化ア
ンチモン等が挙げられ、導電性を有する無機系微粒子、
架橋又は未架橋のポリマー等からなる有機系微粒子など
の透明微粒子が用いられる。微粒子の使用量は、透明樹
脂100重量部あたり2〜25重量部、就中5〜20重
量部が一般的である。
【0023】一方、位相差板の具体例としては、ポリカ
ーボネートやポリビニルアルコール、ポリスチレンやポ
リメチルメタクリレート、ポリプロピレンやその他のポ
リオレフィン、ポリアリレートやポリアミドの如き適宜
なポリマーからなるフィルムを延伸処理してなる複屈折
性フィルムや液晶ポリマーの配向フィルムなどがあげら
れる。位相差板は、2種以上の位相差層を積層して位相
差等の光学特性を制御したものとして形成することもで
きる。位相差板の厚さは、前記の反発力を達成する上
で、50〜200μmが好ましい。
【0024】また偏光板又は反射型偏光板と位相差板を
適宜な組合せで積層したものは、楕円偏光板又は反射型
楕円偏光板として機能する。かかる楕円偏光板等は、
(反射型)偏光板と位相差板の組合せとなるようにそれ
らを液晶表示装置の製造過程で順次別個に積層すること
によっても形成しうるが、前記の如く予め楕円偏光板等
としたものは、品質の安定性や積層作業性等に優れて液
晶表示装置の製造効率を向上させうる利点がある。な
お、位相差板の種類によって、円偏光板とすることも可
能である。
【0025】半透過層型偏光板は、反射型偏光板の反射
層を半透過型反射層に変えたものである。この半透過層
型偏光板によると、バックライトを有する液晶セルのバ
ックライト側に偏光板を介して半透過型反射層を配置す
ることで、太陽光等の下ではバックライトを消灯した反
射モードで、夜間や暗室等ではバックライトを点灯した
透過モードで、液晶表示装置が視認できるようになる。
【0026】偏光分離板は、例えば誘電体の多層薄膜や
屈折率異方性が相違する薄膜フィルムの多層積層体の如
き、所定偏光軸の直線偏光を透過して他の光は反射する
特性を示すもの、コレステリック液晶層、就中コレステ
リック液晶ポリマーの配向フィルムやその配向液晶層を
フィルム基材上に支持したものの如き、左回り又は右回
りのいずれか一方の円偏光を反射して他の光は透過する
特性を示すものなどの適宜なものを用いうる。
【0027】従って前記した所定偏光軸の直線偏光を透
過するタイプの偏光分離板では、その透過光をそのまま
偏光板に偏光軸を揃えて入射させることにより偏光板に
よる吸収ロスを抑制しつつ効率よく透過させることがで
きる。一方、コレステリック液晶層の如く円偏光を透過
するタイプの偏光分離板では、そのまま偏光子に入射さ
せることもできるが、吸収ロスを抑制する点より、その
透過円偏光を位相差板を介し直線偏光化して偏光板に入
射させることが好ましい。ちなみにその位相差板として
1/4波長板を用いることにより、円偏光を直線偏光に
変換することができる。
【0028】可視光域等の広い波長範囲で1/4波長板
として機能する位相差板は、例えば波長550nmの光
等の単色光に対して1/4波長板として機能する位相差
層と他の位相差特性を示す位相差層、例えば1/2波長
板として機能する位相差層とを重畳する方式などにより
得ることができる。従って偏光板と偏光分離板の間に配
置する位相差板は、1層又は2層以上の位相差層からな
るものであってよい。
【0029】なおコレステリック液晶層についても、反
射波長が相違するものの組合せにして2層又は3層以上
重畳した配置構造とすることにより、可視光域等の広い
波長範囲で円偏光を反射するものを得ることができ、そ
れに基づいて広い波長範囲の透過円偏光を得ることがで
きる。
【0030】光学素材の少なくとも片面に設ける粘着剤
層は、液晶セルの基板等の被着体に対して、通常の接着
力を有するものであればよく、具体的にはガラス板に貼
り合わせ、50℃、0.49MPaで15分のオートク
レーブ処理を行い、引張り速度300mm/minで1
80°にて測定される接着力が2〜15N/25mmの
範囲が好ましい。特に液晶セルのガラス基板に貼着する
場合、接着力が2〜15N/25mmの範囲が好まし
い。
【0031】粘着剤層の形成には、例えばアクリル系重
合体やシリコーン系ポリマー、ポリエステルやポリウレ
タン、ポリエーテルや合成ゴムなどの適宜なポリマーを
ベースポリマーとする粘着性物質や粘着剤を用いること
ができ、特に限定はない。就中、アクリル系粘着剤の如
く光学的透明性に優れ、適度な濡れ性と凝集性と接着性
の粘着特性を示して、耐候性や耐熱性などに優れるもの
が好ましく用いうる。
【0032】また上記に加えて、吸湿による発泡現象や
剥がれ現象の防止、熱膨張差等による光学特性の低下や
液晶セルの反り防止、ひいては高品質で耐久性に優れる
液晶表示装置の形成性などの点より、吸湿率が低くて耐
熱性に優れる粘着剤層が好ましい。
【0033】粘着剤層は、例えば天然物や合成物の樹脂
類、就中、粘着性付与樹脂、ガラス繊維やガラスビー
ズ、金属粉やその他の無機粉末等からなる充填剤や顔
料、着色剤や酸化防止剤などの粘着剤層に添加されるこ
とのある適宜な添加剤を含有していてもよい。また微粒
子を含有して光拡散性を示す粘着剤層であってもよい。
【0034】光学素材への粘着剤層の形成は、適宜な方
式で行いうる。その例としては、例えばトルエンや酢酸
エチル等の適宜な溶剤の単独物又は混合物からなる溶媒
に粘着性物質ないしその組成物を溶解又は分散させて1
0〜40重量%程度の粘着剤液を調製し、それを流延方
式や塗工方式等の適宜な展開方式で光学素材上に直接付
設する方式、あるいは前記に準じセパレータ上に粘着剤
層を形成してそれを光学素材上に移着する方式などがあ
げられる。
【0035】粘着剤層は、異なる組成又は種類等のもの
を重畳層として光学素材に設けることもできる。また両
面に設ける場合に、光学素材の表裏において異なる組成
又は種類等の粘着剤層とすることもできる。粘着剤層の
厚さは、使用目的等に応じて適宜に決定でき、一般には
1〜500μmとされる。粘着剤層が表面に露出する場
合には、実用に供するまでの間その表面を図例の如くセ
パレータ4などで被覆保護しておくことが好ましい。
【0036】なお上記した偏光板や位相差板、保護フィ
ルムや透明保護層、粘着剤層等の光学部材を形成する各
層は、例えばサリチル酸エステル系化合物やベンゾフェ
ノール系化合物、ベンゾトリアゾール系化合物やシアノ
アクリレート系化合物、ニッケル錯塩系化合物等の紫外
線吸収剤で処理する方式などの適宜な方式により紫外線
吸収能をもたせることもできる。
【0037】本発明の光学部材は、液晶セル、CRTな
どの適宜な部材に粘着剤層を介して貼着することができ
るが、本発明の液晶表示装置、即ち、上記の光学部材を
液晶セルに少なくとも1枚貼着してある液晶表示装置に
使用するのが好ましい。
【0038】液晶セルは通常、ガラス基板又は樹脂基板
の間に液晶層が介在する構造となっており、セル基板は
更にコート層や透明導電膜などを備えるため、粘着剤層
はそれらに対して貼着される。
【0039】ガラス基板としては、ソーダライムガラ
ス、低アルカリガラス、無アルカリガラス、石英ガラス
などが挙げられる。また、樹脂基板は、熱可塑性樹脂や
熱硬化性樹脂などの適宜な樹脂にて形成することができ
るが、透明導電膜を付設する際の耐熱性などの点より好
ましく用いうる樹脂基板は、ガラス転移温度が130℃
以上、就中150℃以上、特に160℃以上の樹脂から
なるものである。
【0040】また樹脂基板は、透明性や耐衝撃性に優れ
ることが好ましく、就中、光透過率が80%以上である
ものが好ましい。さらに、液晶の変質の防止や液晶セル
とした場合の耐久性などの点より耐薬品性、光学的等方
性、低吸水性、低透湿性、酸素等のガスバリア性に優れ
るものが好ましい。
【0041】樹脂基板を形成する樹脂の例としては、ポ
リカーボネート、ポリアリレート、ポリエーテルスルホ
ン、ポリエステル、ポリスルホン、ポリメチルメタクリ
レート、ポリエーテルイミド、ポリアミドなどの熱可塑
性樹脂や、エポキシ系樹脂、不飽和ポリエステル、ポリ
ジアリルフタレート、ポリイソボニルメタクリレートな
どの熱硬化性樹脂などがあげられる。
【0042】液晶セルの形成は、例えば前記の透明導電
膜を電極パターン化したセル基板を対向配置し、その間
に液晶を封入する方法などにより行うことができる。そ
の例を図3に示した。7が液晶セルで、6がその液晶層
である。透明導電膜上に必要に応じて設けられる液晶配
列用の配向膜も同様に従来に準じた方式で行うことがで
きる。形成する液晶セルは、例えばTN型、STN型、
TFT型、強誘電性液晶型など任意である。
【0043】本発明の液晶表示装置は、液晶セルの片側
又は両側に、本発明の光学部材がその粘着剤層を介して
貼着されたものとして形成することができる。その例を
図3に示した。なお図3に例示の装置は、液晶セル7の
視認背面側に反射層23を有する偏光板21を設けた反
射型のものを示している。
【0044】液晶表示装置の形成は、光学部材は液晶セ
ルを形成後、そのセルに対して接着を行えばよい。その
接着に際しては、偏光板や位相差板等が所定の配置位置
となるように行われ、その配置位置は従来に準じること
ができる。
【0045】
【実施例】以下、本発明の構成と効果を具体的に示す実
施例等について説明する。
【0046】実施例1 厚さ80μmのポリビニルアルコールフィルムをヨウ素
水溶液中で5倍に延伸したのち乾燥させ、両側に厚さ8
0μmの三酢酸セルロースフィルム(透明樹脂層)を接
着剤を介して接着することで偏光板を作成した。その片
側に25μmのアクリル系粘着剤を塗布して粘着偏光板
を得、試験サンプルとした。
【0047】実施例2 厚さ60μmのポリカーボネートフィルムを160℃の
雰囲気下で延伸して位相差板を得た。その片側に25μ
mのアクリル系粘着剤を塗布して粘着位相差板を得た。
実施例1で作成した偏光板に位相差板を2層積層した楕
円偏光板を試験サンプルとした他は実施例1に準じた。
【0048】比較例1 厚さ60μmのポリカーボネートフィルムを160℃の
雰囲気下で延伸して位相差板を得た。その片側に25μ
mのアクリル系粘着剤を塗布して粘着位相差板を得た。
これを試験サンプルとした他は実施例1に準じた。
【0049】比較例2 偏光板の両側に厚さ190μmの三酢酸セルロースフィ
ルム(透明樹脂層)を接着剤を介して接着することで偏
光板を作成した他は実施例1に準じた。
【0050】評価試験 試験サンプルを25mm巾に切りだし、図4に示すよう
に半径25mmで180°に変形したときの反発力を電
子天秤を用いて測定した。
【0051】試験サンプルを25mm巾に切りだし、ガ
ラス板に貼り合せ、50℃、0. 49MPa、15分の
オートクレーブ処理を行なった試験片を、引張り試験機
を用いて、引張り速度300mm/min.で180゜
の接着力を測定した。
【0052】試験サンプルを300mm×200mmの
サイズに切りだし、0. 7mm厚さのガラス板に貼り合
わせ、コーナー部より剥離した。剥離試験は10枚実施
し、この時剥離が重く剥がすのに時間が掛かったり、き
っかけが取りにくいなどの作業に不具合が無いかを確認
した。これらの結果を表1に示す。
【0053】
【表1】 実施例と比較例との比較から、シート状あるいはフィル
ム状の光学素材であって、25mm巾で半径25mmで
180°に変形したときの反発力が0. 2〜0. 8Nの
ときに、剥離は軽く、きっかけが作りやすく、光学部材
の剥離性を良好とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光学部材の一例を示す断面図
【図2】本発明の光学部材の他の例を示す断面図
【図3】本発明の液晶表示装置の一例を示す断面図
【図4】光学部材の反発力の測定方法を説明するための
正面図
【符号の説明】
2 光学素材 3 粘着剤層 7 液晶セル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 寧 大阪府茨木市下穂積1丁目1番2号 日東 電工株式会社内 (72)発明者 正田 位守 大阪府茨木市下穂積1丁目1番2号 日東 電工株式会社内 Fターム(参考) 2H049 BA02 BA04 BA05 BA06 BA25 BA27 BA46 BB03 BB23 BB24 BB25 BB26 BB27 BB28 BB43 BB48 BB49 BB51 BB54 BB63 BC03 BC09 BC14 BC22 2H091 FA07X FA07Z FA10X FA10Z FA11X FA11Z FA14X FA14Z FD15 GA17 LA12 LA30

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シート状もしくはフィルム状の光学素材
    又はその積層体の少なくとも片面に粘着剤層を有する光
    学部材であって、25mm巾で半径25mmで180°
    に変形したときの反発力が0. 2〜0.8Nである光学
    部材。
  2. 【請求項2】 前記光学素材又はその積層体が、偏光
    板、反射型偏光板、半透過層型偏光板、偏光分離偏光
    板、又はそれらと位相差板を積層してなる積層体である
    請求項1記載の光学部材。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の光学部材を液晶セ
    ルに少なくとも1枚貼着してある液晶表示装置。
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