JP2001341905A - シート巻取装置 - Google Patents

シート巻取装置

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JP2001341905A
JP2001341905A JP2000168574A JP2000168574A JP2001341905A JP 2001341905 A JP2001341905 A JP 2001341905A JP 2000168574 A JP2000168574 A JP 2000168574A JP 2000168574 A JP2000168574 A JP 2000168574A JP 2001341905 A JP2001341905 A JP 2001341905A
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sheet
winding
roll
holding
core tube
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JP2000168574A
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Hirotaka Ishimura
博孝 石村
Takashi Ando
孝 安藤
Hideki Kagawa
英樹 香川
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DAISHO TEKKOSHO KK
Original Assignee
DAISHO TEKKOSHO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 製造されたシートをロール状に巻取る際にタ
イトな状態で巻取りかつ幅方向へのずれを生じさせずに
巻取り得るシート巻取装置を得る。 【解決手段】 シート巻取装置は、シートの巻取機構A
と搬送機構Bとカッタ機構Cとを備えている。巻取機構
Aの供給アーム3により巻始め位置に芯管Kを供給し、
リールドラム1に接する芯管Kにシートを介して回転を
与えて芯管Kにシートを巻取り、満巻ロールLを挟持手
段4で切断保持位置へ移動させてカッタ11により、新
しい芯管Kとタッチローラ12との間に緊張状態に保持
されたシートを切断し、取出位置へ送るように構成され
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、不織布や抄紙さ
れた紙などのシートを所定長さ分ロール状に巻取るシー
ト巻取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】抄紙された湿紙は一般に乾燥処理をした
後、その乾燥された製品としての紙(以下単に紙とい
う)を巻芯に所定長さ分ロール状に巻取って次の工程
へ、又はユーザへ搬送されるが、このようにロール状に
紙を巻取る方式として、紙を供給するリールドラムの周
面に沿って送られる紙の先頭を最初に少しだけ芯管に巻
付け、そのロールをリールドラムに対して互いの接触点
で押圧しながらリールドラムの回転力を巻取られる紙を
介してロールに伝達し、ロールに所定長さ分の紙を巻付
けてロール紙とする方式が知られている。
【0003】このような紙巻取方式は、ニップ圧を一定
とすることによりロールの最小直径から最大径のロール
紙になるまでロール紙の巻取側に張力変動がなく、この
ためリールドラムの上流側から紙を供給する際に供給側
の紙張力を一定とすることができる点で優れた方式であ
る。
【0004】上記方式の巻取装置として、紙を供給する
リールドラムを回転自在に水平に支持して設け、リール
ドラムの両側から前方へ延びる側板上を常にリールドラ
ムへ向って復帰動自在に付与される押圧力に抗して離れ
る方向へ移動自在に円弧状の軸受を設け、リールドラム
に接する位置で軸受に供給用アームにより供給された芯
管の巻軸端を回転自在に支承し、その芯管にリールドラ
ムの外周に沿って送られる紙の先頭を巻付け、上記押圧
力による一定のニップ圧でリールドラムに接触する芯管
に紙を介してリールドラムから回転力を伝達して紙を芯
管に巻取り、巻取られた紙が設定量となるまで側板上を
軸受が移動すると、芯管の巻軸両端を持上手段により軸
受から外し、上昇回動するアームに設けたカッタで紙を
切断すると共にエアー噴射ノズルで切断紙の先縁を次の
芯管に巻付けるようにしたものが公知である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記巻取装置
は、実際の巻取動作において芯管への巻き始め紙層が中
間径又は満巻径の紙層と幅方向にずれることがあり、幅
方向に正確に巻取ることができない場合がある。又、巻
取り済みのロール紙と次の芯管との間は、巻取済みロー
ル紙の芯管の巻軸端を軸受けから外して前方へ少し移動
させて所定間隔に離し、リールドラムには次の芯管を接
して軸受に支承した状態で巻取り済みロール紙と次の芯
管との間の紙を緊張状態とし、カッタによりその間を切
断するようになっている。
【0006】この場合、巻取済みロール紙の芯管を支承
している軸受を移動案内する案内レールは、リールドラ
ムに接する位置から紙を巻取るにつれて軸受と共に芯管
が移動して満巻径となるまで移動し得るように延びてい
る。しかし、上記切断の際、巻取済みロール紙は、その
芯管を支承している軸受から案内レールの水平線より上
方へ外すことにより上記所定間隔に次の芯管との間を離
すことができるようになっているため、実際には軸受か
ら巻取済みロール紙が案内レールから外れると巻取済み
ロール紙が少し回転して次の芯管との間の紙にゆるみが
生じる。従って、次の芯管との間隙に設けられたカッタ
で切断する際に切断したい位置で正確に切断できず、
又、紙幅方向へ直線状に切断ができない。
【0007】そこで、紙の切断を所望の位置で正確に、
かつ紙幅方向へ直線状に切断するため、カッタを設ける
位置をリールドラムの直前の上流位置とし、満巻径まで
芯管の巻軸両端を押圧手段で弾性的に一定の押圧力でリ
ールドラムへ押圧しながら紙を芯管に巻取り、満巻径ま
で紙を巻くとその巻取済みロール紙をその位置からさら
に下流の取外し位置まで押圧手段から外して移動できる
ように案内レールを水平に延長して設けた装置も実施さ
れている。
【0008】しかし、リールドラムの直前にカッタを設
けると、切断された直後に給紙装置側へ紙のゆるみの影
響が出るため、切断位置より上流側に紙を挟持する挟持
手段を必要とし、又切断された後の紙の先頭を次の新し
い芯管に巻付けする際にどうしても紙幅方向へのずれが
生じるため、巻取り始めの層がその後の巻径の層と幅方
向にずれるという状態を解消することができない。
【0009】この発明は、上記の従来の種々の問題に留
意して、ロール状にシートを巻取る際にタイトな状態で
巻取り、かつ幅方向へのずれを生じさせずに巻取ること
ができ、正確な位置でロスを生じさせずに切断すること
ができるシート巻取装置を提供することを課題とする。
【0010】さらに、もう一つの発明として、上記巻取
装置の上流側にスリッタを設けた場合に、巻始め層とそ
の上に巻かれる層がスリッタで切断された各列間で重な
り合うようなずれを防止して安全で効率がよく、かつロ
スが生じることなく品質のよい状態のシートロールを供
給できるシート巻取装置を提供することを課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の課題
を解決する手段として、回転するドラム周面に沿ってシ
ートを送るリールドラムを設置し、このリールドラムに
対し、軸端に軸受を有する巻軸に装着した芯管にシート
を巻いたシートロールを互いの接触点で接触させながら
シートを巻くことにより位置が変動する巻軸を挟持して
案内レール上で移動自在とする巻軸挟持手段を設け、シ
ートロールにリールドラムの回転を伝達してシートを巻
取ることにより巻軸挟持手段が巻始め位置から満巻きと
なった満巻きロール中心の満巻位置まで移動すると、シ
ート外周を押えローラで押えながら案内レール上で巻軸
挟持手段をさらに所定距離移動させて切断保持位置に保
持すると共に、巻始め位置に供給した次の芯管と押えロ
ーラとの間でシートを緊張状態に保持してその間をカッ
タで切断するシート巻取装置としたのである。
【0012】上記シート巻取装置で巻取対象とするシー
トは、紙や不織布など供給工程から連続的に供給される
ものでシート状のものであれば全てを対象とする。この
シート巻取装置では、巻軸挟持手段で案内レール上を移
動自在に巻軸を支持してリールドラムにシートを挟んで
接触させることにより芯管がリールドラムから回転を与
えられてシートを芯管に巻取る。芯管に巻始め位置から
シートが巻かれるにつれてシートロールの径が増大し、
芯管挟持手段が少しずつ位置を移動しながらその外周を
押えローラで押えた状態で巻取られて満巻きになると、
この満巻きのシートロールを切断保持位置へ移動させ、
巻始め位置へ供給される次の芯管との間に緊張状態に保
持されたシートをカッタで切断するとシートロールの巻
取りが完了する。
【0013】なお、上記シート巻取装置を構成する場
合、上記案内レールはシートロールの巻始め位置から切
断保持位置を通りさらに取出位置まで延長して設け、巻
軸挟持手段は巻始め位置から取出位置手前までシートロ
ールを保持して移動自在とし、かつその保持部材を開放
自在として切断保持位置でシートロールの保持を開放
し、巻始め位置へ戻るよう往復動自在とすることができ
る。
【0014】又、上記芯管を巻始め位置へ供給する供給
アームは、リールドラムの軸心を中心に回転するように
設け、供給アームに挟持レバーを設けてこのレバーと芯
管のセット位置に設けたガイド板との間に芯管を挟持し
て供給アームを回転させ、芯管を巻始め位置へ供給する
ように設けることができる。
【0015】さらに、上記巻軸挟持手段は案内レールに
沿って設けたリニアガイドにより水平に移動自在とし、
この挟持手段に連結した無端状連結手段を駆動する駆動
手段に摩擦抵抗部材を介在させてシートロールにシート
を巻取ることにより生じるシートロールの移動に一定の
抵抗力を加えながら巻始め位置から移動するように設け
ることができる。
【0016】さらに、上記巻軸挟持手段はリニアガイド
に摺動自在に嵌合する支持板と、この支持板に回転軸で
回転自在に連結した1対の保持部材とから成り、切断保
持位置から取出位置へ移動する間に保持部材の一方を開
放する開放ガイドを案内レールに沿って設け、保持部材
の他方に取出位置の方へ芯管を押し出す押出手段を連結
したものとすることができる。
【0017】さらに、上記押えローラはシートロールの
幅方向に平行なローラとし、満巻きロールを満巻位置か
ら切断保持位置へ押圧移動させるように回転する押えア
ームにこの押えローラを設けたものとすることができ
る。
【0018】さらに、上記押えローラは、回転駆動手段
から回転力を伝達して回転駆動され、満巻位置から切断
保持位置へ移動する間も回転を伝達して満巻ロールにさ
らにシートを巻取りながら移動させるものとすることが
できる。
【0019】さらに、上記カッタは押えアームに押えロ
ーラと一体に設け、押えアームが切断保持位置へ移動す
るとカッタが次の芯管と満巻ロール間の緊張状態の紙を
切断し得る位置へ来るようにカッタを押えアームに設け
たものとすることができる。
【0020】又、前記第2の課題を解決する手段とし
て、シートを供給する流れの方向に沿ってシートを切断
するスリッタを設け、その下流に回転するドラム周面に
沿ってシートを送るリールドラムを設置し、このリール
ドラムに対し、軸端に軸受を有する巻軸に装着した芯管
にシートを巻いたシートロールを互いの接触点で接触さ
せながらシートを巻くことにより位置が変動する巻軸を
挟持して案内レール上で移動自在とする巻軸挟持手段を
設け、シートロールにリールドラムの回転を伝達してシ
ートを巻取ることにより巻軸挟持手段が巻始め位置から
満巻きとなった満巻きロール中心の満巻位置まで移動す
ると、シート外周を押えローラで押えながら案内レール
上で巻軸挟持手段をさらに所定距離移動させて切断保持
位置に保持すると共に、巻始め位置に供給した次の芯管
と押えローラとの間でシートを緊張状態に保持してその
間をカッタで切断するようにしたシート巻取装置とする
ことができる。
【0021】この巻取装置は、上流にスリッタが設けら
れており、これより後方の装置の構成は第1の発明と同
じである。従って、スリッタによりシートが複数列状に
切断されると、この巻取装置は幅方向へのずれを防止し
ながらシートを巻くから、特に巻始め層がその上に重ね
られる層との間でずれるのを完全に防止し、タイトな状
態でシート各列をロール状に巻取る。
【0022】
【実施の形態】以下、この発明の実施の形態について図
面を参照して説明する。図1〜図4に実施形態のシート
巻取装置の全体概略構成を示す。図1は図2の平面図の
矢視I−Iから見た主要断面図、図3は図2の矢視III
−III から見」側面図である。この実施形態の巻取装置
は、製造されたシートの供給工程から連続して送り込ま
れるシートをリールドラムの周面に沿って送り、芯管に
巻取る装置である。このシート巻取装置は、芯管への巻
取工程と、所定長さのシートを巻取った満巻ロールのシ
ート端を切断して次の芯管へシートを巻取れるようにす
るための切断工程と、満巻ロールを取り出すための取出
工程とを実施できるようになっている。なお、実施形態
のシート巻取装置により巻取られるシートは、図示の例
では不織布を対象としているが、不織布以外にも紙やフ
ィルムなどのシート状のものであれば全て含まれる。
【0023】上記シート巻取装置は、巻取工程を実施す
るために、供給工程から送り込まれたシートを外周に沿
って送るリールドラム1と、芯管Kを巻始め位置へ供給
する供給アーム3と、芯管Kの巻軸を挟持する挟持手段
4とから成る巻取機構Aを備えている。この巻取機構A
の外観斜視図を図4に示す(なお、この図4では図が複
雑になるのを避けるため挟持手段4は図示省略)。リー
ルドラム1は支持フレーム2aに図示しない軸受を介し
て水平に回転自在にその両端を支持されており、リール
ドラム1の幅は、製造される最大のシート幅を考慮して
そのシート幅より少し大きい幅に設定される。リールド
ラム1は、図示しない駆動モータの回転を減速機1Gを
介してドラム軸1aに伝達して回転される。なお、巻始
め位置へ供給される芯管Kは予め巻軸の外周に装着され
て巻軸と共に供給されるものであり、その詳細について
は後で説明する。
【0024】リールドラム1の上流側でシートの供給工
程の端には多段状のローラ21が設置され、そのローラ
21の1つに対向してスリッタ20が設けられている。
スリッタ20は、詳細は省略しているが、例えば回転刃
式のものを用いることができ、その数は任意である。ス
リッタ20に対向するローラ21には、例えばウレタン
樹脂材のような弾性材料を被せて回転刃を受けるように
するとよい。但し、スリッタ20は必要に応じて使用さ
れるものであり、スリッタ20は必ずしも設けなくても
よい場合もある。
【0025】供給アーム3は、図4に示すように、リー
ルドラム1の周りに回転自在に変位できるようにドラム
軸1aと同心状に回転する基部を有する左右の回転アー
ム3a、3aを連結フレーム3a’で門形状に連結した
ものから成り、左右の回転アーム3a、3aのそれぞれ
には次の部材が共通に設けられている。即ち、回転アー
ム3a、3aにリニアガイドで案内され昇降する挟持レ
バー3bと、後で説明するシートの切断の際にカッタに
対向してシートを受けるシート受け手段3dとが共通に
設けられている。但し、シート受けフレーム3d2 は左
右のシート受け手段3d間に亘って延びている。
【0026】一方、図4の供給アーム3の外観斜視図に
おいて、供給工程側(前方)から巻取工程(後方)側を
見たとき、図の左側の回転アーム3aにのみ、助走付与
手段3cが設けられている。但し、この助走付与手段3
cは片側にのみ設ければ十分であるが、両側に設けても
よいし、あるいは図中の右側のみに設けてもよいし、
又、巻取速度が遅い場合は省略してもよい。この助走付
与手段3cは、図1に示す待機位置(ホ)から新しい芯
管Kを巻始め位置(イ)へ供給アーム3を回転させるこ
とにより移動する際に芯管Kに助走回転を付与するため
のものである。なお、供給アーム3は回転式のものを示
しているが、回転式でなく巻始め位置(イ)へ芯管Kを
垂直に下ろす固定式のものとしてもよい。
【0027】挟持手段4は、図1に概略を示すように、
巻始め位置(イ)から所定長さのシートを巻取った満巻
き位置(ロ)、さらにそこから所定距離だけ離れた切断
保持位置(ハ)、そして満巻ロールを取出すための取出
位置(ニ)まで延びる案内レール5上を回転移動する満
巻ロールの巻軸端を挟持して巻始め位置(イ)から取出
位置(ニ)の少し手前まで満巻ロールを移動させるもの
である。案内レール5は、この例では左右の支持フレー
ム2bの上端を満巻ロールの巻軸端を案内支持するレー
ルとして利用している。別の形式として、案内レール5
を支持フレーム2bとは別の部材として設けてもよい。
又、支持フレーム2bはリールドラム1より前方の支持
フレーム2aに連続して設けられているが、前方と後方
を区別するため別符号を付している。
【0028】上記挟持手段4は、案内レール5に沿って
水平に取付けられたリニアガイド7aに摺動自在に嵌合
する支持板7と、この支持板に回転軸で回転自在に連結
した1対の保持部材8、8とから成る。そして、この挟
持手段4は、後で説明する切断・取出工程へ満巻ロール
Lを送る搬送機構Bの一部を構成する部材としても共用
されている。
【0029】搬送機構Bは、上記案内レール5と、これ
に沿って水平にかつ後方端を半円弧状に形成されたガイ
ドレール6と、案内レール5に沿って水平に設けられた
リニアガイド7aと、これに摺動自在に嵌合する挟持手
段4と、上記挟持手段4の支持板7に連結された無端状
のリンクチェーン9と、このリンクチェーンを回転駆動
する駆動部9Dとを備えている。駆動部9Dには図示し
ないモータとリンクチェーン9の一方向の移動に対し一
定の抵抗力を与えながら摺動回転するパウダクラッチが
含まれている。
【0030】上記搬送機構Bの下方には、カッタ機構C
が設けられている。このカッタ機構Cは、満巻ロールL
が形成された後切断工程を実施する位置(ハ)へ移動し
た状態で、次の新しい芯管Kが供給アーム3により巻始
め位置(イ)へ置かれて2つの位置間で緊張状態に設定
されたシートを切断するためのカッタ11と押えローラ
としてのタッチローラ12を押えアーム13の先端に設
けたものである。
【0031】このカッタ機構Cは、基部が連結軸15に
同軸状に設けられた基部連結軸15aを介してアームレ
バー16と一体に軸受に対して回転自在に設けられ、ア
ームレバー16の先端に連結されたシリンダ17のピス
トンロッドを伸縮させて所定角度内で回転駆動される。
18はタッチローラ12を回転するためのモータであ
る。
【0032】図5は上記巻取機構Aを図2の矢視Vの方
向から見た部分外観斜視図である。リールドラム1の両
端の中心軸1aは軸受部1bにより回転自在に支持さ
れ、この軸受部1bが前方の支持フレーム1aと後方の
支持フレーム1bとの境界位置にコの字状に形成された
受け部分に挿置され、固定されている。軸受部1bは支
持フレームに固定される軸受ケースの内・外に2重に軸
受が設けられたものから成り、内側の軸受でリールドラ
ム1の中心軸1aを回転自在に支持し、外側の軸受の外
周に回転アーム3aの基部3aB が嵌合されている。そ
して、この基部3aB の外端に設けたスプロケット1c
に係合する無端状のリンクチェーン1dの他端をベース
板10に設置したモータ1M(図1参照)の出力軸に連
結されるもう1つのスプロケットに係合させて回転アー
ム3aをモータ1Mの駆動により回転可能とし、これに
より供給アーム3の傾きを所望の角度に設定できるよう
にしている。
【0033】供給アーム3には側面に設けられたリニア
ガイドに沿って摺動自在に昇降する挟持レバー3bが設
けられ、この挟持レバー3bにシリンダ3bxのピスト
ンロッドが連結されて挟持レバー3bを昇降自在とし、
図1に示す待機位置で芯管Kをシリンダ3bxで挟持レ
バー3bを降して挟持するようにしている。
【0034】図4には助走付与手段3cの概略を示して
いる。この助走付与手段3cは、供給アーム3の片側だ
けに設けられており、支持レバー3c1 とその片端に設
けたタッチローラ3c2 と、ローラに回転を与えるモー
タを含む駆動部3c3 とから成る。支持レバー3c1
その基部が支持フレーム2aに取付けた軸を介して回転
自在に取付けられている。助走付与手段3cは支持レバ
ー3c1 に連結されたシリンダ3cxのピストンロッド
により押されて、図4の右方向へ移動し、回転アーム3
aの挟持レバー3bで挟持されている芯管Kの巻軸23
にタッチローラ3c2 が接触するとモータの回転力がロ
ーラ3c2 から芯管Kの巻軸23に伝達されて芯管Kに
助走回転が与えられる。
【0035】そして、芯管Kが回転しながら供給アーム
3が待機位置からモータ1Mにより回転駆動されると、
芯管Kの巻軸23は支持フレーム2aの傾斜端2as上
を転がりながらタッチローラ3c2 から離れて後方へ移
動し、芯管Kがリールドラム1の外周に接触すると、そ
の後はリールドラム1の外周に沿って移動し、供給アー
ム3が水平状態となるまで回転移動して芯管Kを巻始め
位置(イ)へセットする。
【0036】図6に挟持手段4の斜視図を示す。図示の
位置は、理解し易くするため切断保持位置(ハ)に挟持
手段4が移動した状態で示している。前述したように、
挟持手段4は、支持板7とこれに回転自在に取付けた1
対の保持部材8、8から成るが、図示の例では一方の保
持部材8はL字状で1つの保持ローラ8rが取付けら
れ、他方は三角状で2つの頂部にそれぞれ保持ローラ8
r、8rが取付けられている。
【0037】又、L字状の保持部材8にこれを回転駆動
するためのシリンダ8aが取付けられている。このシリ
ンダ8aは切断保持位置(ハ)からさらに後方へ満巻ロ
ールLを押し出すためのものである。図示のように、支
持板7は支持フレーム2bに沿って設けられた水平なリ
ニアガイド7aにより水平に移動自在とされている。一
方の保持部材8は、挟持手段4が巻始め位置(イ)から
切断保持位置(ハ)まで移動する間は垂直に保持されて
いる。
【0038】しかし、他方の保持部材8は、支持フレー
ム2bに沿って設けられたガイドレール6で2つの保持
ローラ8r、8rの一方を水平に案内して芯管Kの端を
一方の保持部材8との間に挟持しながら水平に移動し、
切断保持位置(ハ)を過ぎてさらに後方へ移動すると、
ガイドレール6が半円弧状となっているため三角状の保
持部材8が自重で回転してそれまでは芯管Kの巻軸23
を挟持していた状態が開放されるようになっている。図
示の例では、三角状の保持部材8は回転式としたが、垂
直方向に昇降させる方式など他の形式のものとしてもよ
い。
【0039】なお、図示の切断保持位置(ハ)よりさら
に後方へ挟持手段4が移動すると、その際シリンダ8a
により芯管Kの巻軸23の端を垂直状の保持部材8で押
し出して後方へ押すと共に、他方の保持部材8が完全に
開放状態になる状態まで無端状のリンクチェーン9で挟
持手段4を移動させるに十分な位置でリンクチェーン9
を折り返す位置にスプロケット9aが設けられている。
その後は案内レール5に若干後方に下り勾配の傾斜が設
けられているため満巻ロールLは自重で取出位置(ニ)
まで移動する。
【0040】図6の(b)図に示すように、芯管Kが装
着される巻軸23は、その両端が若干径の小さい小径部
23aに軸スリーブ23Tを被せ、その内部に軸受を設
けて形成されている。軸スリーブ23Tが案内レール5
上を転がり自在とされると共に、この軸スリーブ23T
に対し巻軸23は回転自在に構成されている。そして、
(a)図に示すように、芯管Kは巻軸23より所定幅だ
け短い長さのものが巻軸23に対し装着される。
【0041】図7にカッタ機構Cの拡大図を示す。前述
したように、カッタ機構Cはカッタ11とタッチローラ
12を押えアーム13の先端に備えている。押えアーム
13は左右一対に設けられ、連結部材14で相互に一体
に連結され、かつ基部は連結軸15で一体に連結され、
この連結軸の端の基部連結軸15aを軸受で回転自在に
支持している。軸受はピットP内のベース板10’に取
付けられている。
【0042】モータ18は、図1に示すように片側にだ
け設けられており、その出力軸のプーリと連結軸15に
設けたプーリ間にベルトV1 を掛け回して回転力を伝達
し、連結軸15で左右の押えアーム13を同期回転し得
るようにしている。連結軸に設けたもう1つのプーリと
押えアーム13の中間位置に設けたプーリ12bに掛け
回されるベルトV2 、さらにその回転軸を押えアーム1
3の外側へ突出させてその軸に設けたプーリとタッチロ
ーラ12の軸端のプーリ12aに掛け渡したベルトV3
を介して回転力をタッチローラ12へ伝達するように構
成されている。
【0043】カッタ11は、図8に示すように、コ字状
断面のカッタフレーム11a内に多数の円形状の回転刃
11bをシート幅方向に互いに重なるように配置し、回
転刃11bの軸をフレーム11aの片側に貫通させてそ
の軸上に設けたプーリにベルト11dを掛け、モータ1
1cの回転を回転刃11bに伝達するように形成されて
いる。回転刃11bは左右の押えアーム13〜13間の
全幅に設けられているが、アーム13は左右対称に、か
つモータ11cは両アーム13、13に設けてあるか
ら、回転刃11bは全幅の半分が一方のモータ11cに
より回転駆動される。
【0044】図8の19はエアー吹出配管であり、カッ
タフレーム11aに沿って設けたこの配管19に所定間
隔で複数個のエアー吹出口19aが設けられている。な
お、上記カッタ11は回転刃方式としたが、必ずしも回
転刃方式でなくてもよく、例えばギロチン方式、あるい
は糸で切断する方式などシートを一斉に切断できるもの
であればよい。
【0045】上記カッタ機構Cと対向して用いられるシ
ート受け手段3dが図8に示されている。シート受け手
段3dは、左右の回転アーム3aの側面に回転自在に設
けたシート受けレバー3d1 の端にシート受けフレーム
3d2 を備え、シート受けレバー3d1 をシート受けシ
リンダ3dxにより回転駆動することができるようにな
っている。シート受けシリンダ3dxは、回転アーム3
aの左右を連結するアーム連結部3a’上に取付けたブ
ラケット3d3 に一端が回転自在に取付けられ、そのピ
ストンロッドをシート受けレバー3d1 に連結してい
る。
【0046】シート受けレバー3d1 とシート受シリン
ダ3dxは左右の回転アーム3aの内側面に沿って取付
けられており、シート受けフレーム3d2 は左右のシー
ト受けレバー3d1 〜3d1 間に亘って設けられてい
る。なお、シート受けレバー3d、シート受シリンダ3
dxはアーム連結部3a’に対しシート幅方向の中間寄
りの任意の位置に設けてもよい。
【0047】図8に示すように、上記カッタ機構Cでシ
ートを切断する場合、後で作動の説明で述べるように、
供給アーム3aを水平状の位置まで回転して次の新しい
芯管Kを巻始め位置(イ)にセットし、この新しい芯管
Kと、満巻ロールLを切断保持位置(ハ)まで移動させ
た状態で既に上昇したカッタ機構Cのタッチローラ12
とでシートを位置(イ)と(ハ)の間に緊張状態に保持
し、この状態で切断が行なわれる。
【0048】シートが上記の緊張状態に保持されると、
供給アーム3に設けられているシート受け手段3dを作
動させてシート受けフレーム3d2 をシート受けシリン
ダ3dxにより下降させ、2点鎖線で示す位置で回転刃
11aと対向させてシートの背面に当接させる。この状
態でカッタ機構Cのモータ11cを回転駆動するとシー
トが切断される。このとき、同時に多数のエアー吹出口
19aからエアーが吹出されており、このエアーによっ
て切断されたシート端のうち巻始め位置(イ)にある新
しい芯管K寄りのシート端はこの芯管Kの外周に沿って
巻付けられる。なお、図示の例ではカッタ11を押えア
ーム13にタッチローラ12と一体に設けたが、カッタ
11は押えアーム13と別体に設けてもよい。
【0049】以上のように構成した実施形態のシート巻
取装置により次のようにシートが芯管Kに巻取られ満巻
ロールLが取出工程へ送られる。以下、作用の説明を図
9(a)〜(f)図を参照して説明する。図9(a)図
は供給アーム3が待機位置(ホ)でやや傾斜状態で新し
い芯管Kをセットした状態を示している。先行した動作
で巻始め位置(イ)にも芯管Kの巻軸が挟持手段4によ
り保持されている。供給工程で製造されたシートはリー
ルドラム1の外周に沿って巻始め位置(イ)の芯管Kに
シート端が巻付けられている。
【0050】(a)図の状態からリールドラム1を回転
させるとこれにシートを挟んで接する巻始め位置(イ)
の芯管Kにシートがさらに巻かれ始め、(b)図に示す
中間径を経て満巻き(鎖線で示す)状態まで巻かれる。
満巻き径となるまでは巻取られるシートの径が増大する
ことにより挟持手段4が移動するのに対し一方向クラッ
チで抵抗を与えながら挟持手段4が進む。このとき、シ
ートの巻始めのすぐ後ではカッタ機構Cのタッチローラ
12が上昇してシートロールの外周にその下方から当接
してシートロールのシートを押えながら巻回される。
【0051】タッチローラ12がシートロールの外周に
接した後は、シートロールがリールドラム1に圧接する
ことにより回転するためタッチローラ12もシートロー
ルの外周の回転に同調した速度で回転する必要がある。
このため、タッチローラ12はシートロールの外周に接
すると、シートロールの回転により連れ回わりする方向
には回転自在とされている(モータ18のクラッチを切
断する)。従って、タッチローラ12が回転しながらシ
ートロールの外周に接するためシートロールに巻かれる
シートは各層毎にしっかりと重ねられ、ゆるみが生じる
ことなくタイトな状態で巻かれる。
【0052】特に、図1に示すスリッタ20がシート巻
取装置の上流に設けられている場合、上記タッチローラ
12を設けずにシートSを幅方向に数列に切断した状態
で芯管Kに巻き付けると、シートSの各列の巻始めが幅
方向に少しずれて互いにわずかに重なり合うという不都
合が生じる。このため、後に芯管Kから各列のシートを
除く際にシートの重なり部分でシートが断裂するため、
上記のような巻始め段階でシートの重なりが生じると、
一旦シート巻取装置の巻取動作を停止してでも巻始めの
シートの重なりをナイフなどを用いて手作業で取り除
き、その後再び装置を作動させるということが従来行わ
れている。
【0053】しかし、このような手作業はシートロール
とリールドラム1の間に作業員が入り込んで行うため、
極めて危険であり、このような手作業を何らかの方法で
解消する必要があった。そこで、上記のタッチローラ1
2によりシート外周を押さえながらシートロールの巻取
りを行えば、スリッタ20を設けている場合や設けてい
ない場合のいずれであってもシートが幅方向にずれて重
なるのを完全に解消できるから、上記の危険な作業も生
じなくなるのである。
【0054】こうして、シートロールに連続してシート
が巻かれ、シートロールが満巻き状態になると、その満
巻ロールLは、図9(c)図に示す切断保持位置(ハ)
へ挟持手段4の駆動により移動されるが、その間もリー
ルドラム1は回転しながらシートは供給され、一方満巻
ロールLがリールドラム1から離れた瞬間から以降は満
巻ロールLにはこれを回転させる動力が伝達されなくな
る。このため、満巻ロールLがリールドラム1から離れ
た後は、カッタ機構Lのモータ18を駆動(クラッチを
ON)してタッチローラ12を回転させることにより満
巻ロールLを回転させる。
【0055】このとき、図6の(b)図に示すように、
芯管Kの巻軸23と軸スリーブ23Tは軸受を介して回
転自在とされているため、満巻ロールLが切断保持位置
(ハ)へ移動する間も満巻ロールLを満巻となるまでの
巻取方向(図9(b)図に示す矢印方向)と同じ方向
に、タッチローラ12を接触させたままモータ18を駆
動し、ベルトV1 〜V3 を介して動力を伝達してタッチ
ローラ12を回転させ、シートの巻取り状態にゆるみが
生じない状態を保持しておく。なお、上記移動の際に軸
スリーブ23Tは案内レール5上で満巻ロールLの巻取
方向とは逆方向に回転して転がり移動する。
【0056】上記タッチローラ12の回転によるシート
の巻取り速度は、リールドラム1から供給されるシート
Sの供給速度より少し遅い速度とすれば、タッチローラ
12とリールドラム1との間にシートの余りが生じるか
ら、そのシートの余りが生じる速さに対応する速度で挟
持手段4を移動させることにより満巻ロールLを切断保
持位置(ハ)へ移動させることができる。そして、満巻
ロールLが切断保持位置(ハ)に近づくと適当なタイミ
ングで供給アーム3が時計方向に回転を始め、同時に助
走付与手段3cの助走ローラ3c2 を回転させながら供
給アーム3に挟持されている新しい芯管Kにタッチさせ
て芯管Kを助走回転させる。この助走回転は、巻始め位
置に芯管Kがセットされるまではリールドラム1が回転
しているため、新しい芯管Kを次に巻始め位置(イ)へ
セットするまでは助走回転させながら接触させることに
よりシートが急速にタッチすると破れたり引き裂かれる
のを防止するためである。
【0057】こうして、図9(c)図に示すように、上
記移動と並行して供給アーム3が水平状態まで下降して
来ると、この供給アーム3により挟持されている新しい
芯管Kが巻始め位置(イ)にセットされ、これにより位
置(ハ)の満巻ロールLに当接するタッチローラ12と
位置(イ)の新しい芯管Kとの間にシートが緊張状態に
置かれると、リールドラム1と切断機構Cのモータ18
の回転が停止される。
【0058】上記リールドラム1とモータ18の回転が
停止すると、図9(d)図に示すように、シート受け手
段3dが作動して芯管Kとタッチローラ12間のシート
の背面に当接しシートを受ける。そして、この状態でカ
ッタ11の回転刃11bを回転させるとシート受け位置
でシートが幅方向に一斉に切断される。切断されたシー
トの芯管K側の切断端はエアー吹出口19aにより吹上
げられて芯管Kに巻付けられる。上記切断が終り挟持手
段4が復帰して来るまで新しい芯管Kは供給アーム3の
挟持レバー3bで巻始め位置(イ)に保持されている。
【0059】シートの切断が終わると、図9(e)図に
示すように、挟持手段4で満巻ロールLを切断保持位置
(ハ)からさらに後方へ少し移動させる。前述したよう
に保持部材8、8のうちの三角状の部材がガイドレール
6の端末により開放され、かつL字状の保持部材8で押
すことにより満巻ロールLが後方へ押されると共にガイ
ドレール5の傾斜に沿って自重により満巻ロールLが自
転して取出位置(ニ)へ移動する。
【0060】満巻ロールLが位置(ハ)から(ニ)へ移
動する間に、並行して押えアーム13はシリンダ17、
レバー16の作用で反時計方向へ回転され、初期の待機
状態に戻される。又、シート受け手段3dも同じく待機
状態に戻され位置(ニ)寄りにあった挟持手段4も巻始
め位置(イ)へ戻される。挟持手段4により巻始め位置
(イ)で新しい芯管Kを挟持すると、図9(f)図に示
すように、供給アーム3の挟持レバー3bを芯管Kから
引き離し、供給アーム3を水平状態から反時計方向に回
転させ直立状態を過ぎて初期の若干の傾斜状にして初期
状態に戻す(図9(g)図)。この初期状態の供給アー
ム3に新しい芯管Kを供給して挟持レバー3bを下ろし
て芯管Kの巻軸23を挟持すると図9(a)図の待機状
態に戻る。こうして、芯管Kを次々と供給してシートを
それぞれの芯管に巻取り、取出位置(ニ)へと送る。取
出位置(ニ)へ送られた満巻ロールLはフォークリフト
などにより取出されて次の工程へ、又は外部へ運搬され
る。
【0061】上記実施形態では、シート巻取装置のリー
ルドラムより上流側にスリッタ20を設けるとしたか
ら、スリッタ20で複数列に切断されて巻かれた満巻ロ
ールのシート各列が、巻始めの層付近で互いに重なり合
うことが完全に解消され、巻取作業でのシートの重なり
のゆるみがなく、タイトな状態でロール状に巻取ること
ができると共に、危険な作業をする必要がなくなり、シ
ートのロスが少なくなって品質のよいシートを提供する
ことができる。又、前述したように上記スリッタ20を
設けない場合もあり、その場合であってもシートをタイ
トな状態で芯管に整然と巻付けできることは同じであ
る。
【0062】上記実施形態では、タッチローラ12にベ
ルトV1 〜V3 を介してモータ18の動力を伝達して満
巻ロールLが満巻き位置(ロ)から切断保持位置(ハ)
へ移動中にもシートをさらに巻きながらシートのゆるみ
が生じるのを防止するとしたが、タッチローラ12に対
し必ずしも動力を付与する必要はない。その場合、例え
ばタッチローラ12を押えアーム13で支持する際に、
その支持部に回転の一方向に若干の抵抗を与える抵抗手
段(摩擦部材)を設け、タッチローラ12の回転は一方
向に若干の制限を与え、反対方向には回転自在な構成と
する。
【0063】このようなタッチローラ12を用いて芯管
Kにシートを巻く場合、巻始めのすぐ後からタッチロー
ラ12をシートロールに当接させて満巻き長さよりすこ
し長くシートを巻き、その後リールドラム1の回転は停
止させ、満巻ロールLを満巻位置(ロ)から切断保持位
置(ハ)へ移動させる間にタッチローラ12をロールの
外周に当接させたままシートを満巻ロールLから繰出し
てリードドラム1との間を離して切断保持位置(ハ)へ
満巻ロールLを保持する。上記切断保持位置(ハ)への
移動中、タッチローラ12は巻取時とは逆方向に回転す
るがこの逆方向へは若干の摩擦抵抗が与えられるから、
満巻ロールLが必要以上に繰出し方向に回転しようとす
る力を減少させてシートがゆるむのを防止しながら繰出
しが行われる。
【0064】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、この発明
のシート巻取装置はリールドラムに対し挟持手段により
芯管の巻軸を巻始め位置にかつ案内レール上を移動自在
に支持し、シートを挟んで接触させることによりリール
ドラムの回転を芯管に伝達し、シートを巻き取る際にシ
ートロールの外周を押えローラで押えて満巻きになる
と、切断保持位置へ移動させて次の新しい芯管と押えロ
ーラとの間に緊張状態としたシートをカッタで切断する
ようにしたから、シートの巻取作業時にゆるみが生じる
ことがなくタイトに巻取ることができ、幅方向へのずれ
もない状態でシートを巻取ることができ、品質の良いロ
ールシートを提供できるという利点が得られる。
【0065】第2の発明のシート巻取装置は、上記シー
ト巻取装置の上流にスリッタを設けたものであるから、
スリッタによりシートを複数列に切断された場合にシー
ト各列間で巻始め層とその上に巻かれる層との間で互い
にわずかな重なりが生じるようなずれが完全に防止さ
れ、ロスが生じなくなり、危険な作業も不要となり、品
質のよいシートロールを供給できるという利点が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態のシート巻取装置の主要断面図
【図2】同上の平面図
【図3】図2の矢視III −III から見た側面図
【図4】供給アームの外観斜視図
【図5】供給アームの側部外観斜視図
【図6】挟持手段の外観斜視図
【図7】カッタ機構の部分拡大側面図
【図8】カッタ機構とシート受け手段の関係を示す図
【図9(a)】シート巻取装置の作用の説明図(待機状
態)
【図9(b)】シート巻取装置の作用の説明図(中間径
状態)
【図9(c)】シート巻取装置の作用の説明図(切断保
持状態)
【図9(d)】シート巻取装置の作用の説明図(切断状
態)
【図9(e)】シート巻取装置の作用の説明図(取出位
置状態)
【図9(f)】シート巻取装置の作用の説明図(復帰状
態)
【図9(g)】シート巻取装置の作用の説明図(初期状
態)
【符号の説明】
1 リールドラム 2a、2b 支持フレーム 3 供給アーム 3a 回転アーム 3b 挟持レバー 3c 助走付与手段 3d シート受け手段 4 挟持手段 5 案内レール 6 ガイドレール 7 支持板 8 保持部材 9 リンクチェーン 11 カッタ 12 タッチローラ 13 押えアーム 15 連結軸 16 アームレバー 17 シリンダ 18 モータ 23 巻軸 A 巻取機構 B 搬送機構 C カッタ機構
フロントページの続き (72)発明者 香川 英樹 川之江市川之江町910番地 株式会社大昌 ▲鉄▼工所内 Fターム(参考) 3F055 AA01 AA12 DA07

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転するドラム周面に沿ってシートを送
    るリールドラムを設置し、このリールドラムに対し、軸
    端に軸受を有する巻軸に装着した芯管にシートを巻いた
    シートロールを互いの接触点で接触させながらシートを
    巻くことにより位置が変動する巻軸を挟持して案内レー
    ル上で移動自在とする巻軸挟持手段を設け、シートロー
    ルにリールドラムの回転を伝達してシートを巻取ること
    により巻軸挟持手段が巻始め位置から満巻きとなった満
    巻きロール中心の満巻位置まで移動すると、シート外周
    を押えローラで押えながら案内レール上で巻軸挟持手段
    をさらに所定距離移動させて切断保持位置に保持すると
    共に、巻始め位置に供給した次の芯管と押えローラとの
    間でシートを緊張状態に保持してその間をカッタで切断
    するようにしたシート巻取装置。
  2. 【請求項2】 シートを供給する流れの方向に沿ってシ
    ートを切断するスリッタを設け、その下流に回転するド
    ラム周面に沿ってシートを送るリールドラムを設置し、
    このリールドラムに対し、軸端に軸受を有する巻軸に装
    着した芯管にシートを巻いたシートロールを互いの接触
    点で接触させながらシートを巻くことにより位置が変動
    する巻軸を案内レール上で移動自在とする巻軸挟持手段
    を設け、シートロールにリールドラムの回転を伝達して
    シートを巻取ることにより巻軸挟持手段が巻始め位置か
    ら満巻きとなった満巻きロール中心の満巻位置まで移動
    すると、シート外周を押えローラで押えながら案内レー
    ル上で巻軸挟持手段をさらに所定距離移動させて切断保
    持位置に保持すると共に、巻始め位置に供給した次の芯
    管と押えローラとの間でシートを緊張状態に保持してそ
    の間をカッタで切断するようにしたシート巻取装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE10321642A1 (de) * 2003-05-13 2005-01-05 Windmöller & Hölscher Kg Wickelvorrichtung mit gerader Tragschiene
US7100657B2 (en) 2002-02-06 2006-09-05 Kataoka Machine Co., Ltd. Sheet slitter-winder
JP2019182619A (ja) * 2018-04-12 2019-10-24 株式会社小林製作所 基材の巻取方法及び装置
JP2019532886A (ja) * 2016-10-27 2019-11-14 ア.チエリ ノンヴオヴエンス ソチエタ ペル アチオーニ 巻取り終わりにストリップを横方向に切断する手段を備えたウェブ材料のストリップ巻取り装置及び方法

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