JP2001341173A - 自動車用外装部品の製造方法 - Google Patents

自動車用外装部品の製造方法

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JP2001341173A
JP2001341173A JP2000166878A JP2000166878A JP2001341173A JP 2001341173 A JP2001341173 A JP 2001341173A JP 2000166878 A JP2000166878 A JP 2000166878A JP 2000166878 A JP2000166878 A JP 2000166878A JP 2001341173 A JP2001341173 A JP 2001341173A
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Japan
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molding
mold
injection
heat insulating
manufacturing
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JP2000166878A
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Takeyori Maikuma
剛自 毎熊
Ryoichi Ito
良一 伊藤
Masaaki Isoi
政明 磯井
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Japan Polychem Corp
Original Assignee
Japan Polychem Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 成形品表面に凹凸がない平滑で良好な外観を
有する自動車用外装部品を、塗装された使用済み成形品
の粉砕物から簡便な工程により且つ低コストで製造する
方法を提供することを課題とする。 【解決手段】 塗装ポリオレフィン成形品の粉砕物を溶
融し、これをキャビティ内表面に断熱層又は該断熱層の
外側にさらに表面薄肉金属層を設けた射出成形用金型に
より射出成形し、バンパー等の自動車用外装部品を得
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車用外装部品
の製造方法に関する。詳しくは、本発明は、表面の異物
が目立たず平滑性に優れた製品外観を有する自動車用外
装部品の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、バンパー、サイドモール、ガーニ
ッシュ、オーバーフェンダー等の自動車用外装部品は、
使用済みの製品や不良品を粉砕し、再度外装部品に成形
して再利用するリサイクルが多く行われている。
【0003】しかしながら、塗装されたバンパー等をそ
のまま粉砕して再利用すると、成形時に塗膜が溶融せず
に異物として残存するため、得られる製品に塗装を施し
ても、その表面に異物による凹凸が生じ外観が損なわれ
るという問題があった。
【0004】この問題を解決する方法として、従来、予
め塗膜をアルカリ等で分解して練り込む方法、粉砕した
後メッシュで取り除いて成形する方法、ロール等で剥離
して塗膜を除去した後に粉砕する方法、再生品が内側に
くるようにサンドイッチした積層品を用いる方法等が一
般的に採用されてきた。
【0005】しかしながら、これらの方法はいずれも工
程が複雑であり、またコストもかかるという欠点があっ
た。よって、リサイクル品を利用して、簡便な工程によ
り低コストで外観良好な自動車用外装部品を製造する方
法の開発が望まれていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、成形品表面
に凹凸がなく平滑で良好な外観を有する自動車用外装部
品を、塗装された使用済み成形品や不良品の粉砕物から
簡便な工程により且つ低コストで製造する方法を提供す
ることを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意検討
を行った結果、射出成形用金型のキャビティ内表面に断
熱層を設け、その金型を用いて成形を行うことにより、
上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成する
に至った。
【0008】すなわち、本発明は、溶融樹脂を射出成形
用金型により成形する工程を含む自動車用外装部品の製
造方法において、前記溶融樹脂として塗装ポリオレフィ
ン成形品の粉砕物を溶融した粉砕溶融物を含むものを用
い、前記射出成形用金型としてキャビティ内表面に断熱
層を設けたものを用いることを特徴とする、自動車用外
装部品の製造方法を提供する。
【0009】また、本発明は、前記射出成形用金型が、
キャビティ内表面に断熱層を設けると共に、該断熱層の
外側にさらに表面薄肉金属層を設けたものであることを
特徴とする前記自動車用外装部品の製造方法を提供す
る。
【0010】また、本発明は、前記粉砕溶融物が、粒径
3000μm以下の固形物を10体積%以下含むことを
特徴とする前記自動車用外装部品の製造方法を提供す
る。また、本発明は、前記塗装ポリオレフィン成形品が
バンパー、サイドモール、ガーニッシュ、及びオーバー
フェンダーからなる群から選ばれる前記いずれかの自動
車用外装部品の製造方法を提供する。
【0011】また、本発明は、前記外装部品が、バンパ
ー、サイドモール、ガーニッシュ、及びオーバーフェン
ダーからなる群から選ばれる前記いずれかの自動車用外
装部品の製造方法を提供する。また、本発明は、成形の
方法が、射出成形、射出圧縮成形、二層成形及びサンド
イッチ成形からなる群から選ばれる前記いずれかの自動
車用外装部品の製造方法を提供する。
【0012】使用済みバンパーや不良品等の塗装ポリオ
レフィン成形品をリサイクルするため、粉砕して再度溶
融し成形すると、溶融樹脂中に残存する塗膜粉砕物のよ
うな固形の不純物が成形品表面に異物として凹凸を生
じ、塗装しても外観が不良となるが、本発明の断熱層を
有する特定構造の金型を用いて成形することにより、断
熱層の影響でキャビティ内に充填された溶融樹脂の表面
が徐冷され固化層を形成する速度を遅くするため、溶融
樹脂中に残存する固形状の異物による凹凸が表面に生じ
にくい。
【0013】成形品表面に若干残った凹凸は、成形品表
面に塗装するかあるいはシボ加工を行うことでさらに良
好になる。また、成形品表面に現れた塗膜が目視できる
場合、同様に塗装、シボ加工でさらに良好になる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。本発明の製造方法は、塗装ポリオレフィン
成形品の粉砕溶融物を含む溶融樹脂を射出成形用金型を
用いて成形することによる。
【0015】(1)粉砕溶融物 本発明の製造方法における粉砕溶融物は、塗装ポリオレ
フィン成形品の粉砕物を溶融したものである。塗装ポリ
オレフィン成形品としては、主として使用済み又は不良
品のバンパー、サイドモール、ガーニッシュ、オーバー
フェンダー等の自動車用内外装部品が挙げられる。本発
明の目的の一つは、かかる使用済みの成形品を有効にリ
サイクルする方法を提供することである。
【0016】前記成形品の材料であるポリオレフィン系
樹脂としては、結晶性ポリオレフィン系樹脂などの結晶
性樹脂が挙げられる。結晶性ポリオレフィン系樹脂は、
本発明の射出成形用金型で成形することにより、成形品
表面におけるポリマー分子の配向層(スキン層)の厚み
が薄くなって表面硬度が向上するので、本発明の効果を
十分発揮することができる。
【0017】なお、前記溶融樹脂には非ポリオレフィン
樹脂(ポリスチレン、ポリアミド樹脂、ABS樹脂、P
VC樹脂、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポ
リブチレンテレフタレート(PBT)等)が混入しても
差し支えないが、かかる非ポリオレフィン樹脂の混入は
最終成形品の品質保持のため極力避けることが好まし
い。混入が明らかな場合は適当な相溶化剤(酸変性ポリ
プロピレン、SEBS等)を添加して品質の劣化を防止
することができる。
【0018】ポリオレフィン系樹脂の具体例としては、
低圧法ポリエチレン、中圧法ポリエチレン、高圧法ポリ
エチレン、線状低密度ポリエチレン等のエチレン単独重
合体、或いはエチレン・プロピレン共重合体等のエチレ
ン系樹脂;立体規則性ポリプロピレン等のポリプロピレ
ン単独重合体、或いはプロピレン・エチレン共重合体等
のプロピレン系樹脂;立体規則性ポリ−1−ブテン、立
体規則性ポリ−4−メチル−1−ペンテン等のその他の
α−オレフィン系樹脂;等を挙げることができる。
【0019】これらの中でも、エチレン単独重合体又は
エチレン・プロピレン共重合体等のエチレン系樹脂、プ
ロピレン単独重合体又はプロピレン・エチレン共重合体
等のプロピレン系樹脂を用いることが好ましい。
【0020】前記ポリオレフィン系樹脂には、無機充填
剤やゴム成分が配合されていてもよい。具体的には、無
機充填剤としては、酸化カルシウム、酸化マグネシウ
ム、シリカ、酸化チタン、水酸化アルミニウム、水酸化
マグネシウム、水酸化カルシウム、塩基性炭酸マグネシ
ウム、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、タルク、クレ
ー、マイカ、ゼオライト、繊維状チタン酸カリウム、繊
維状マグネシウムオキサルフェート、繊維状ホウ酸アル
ミニウムなどのウィスカー類及び炭素繊維、ガラス繊維
等が挙げられる。ゴム成分としては、エチレン・プロピ
レン共重合ゴム(EPM)、エチレン・1−ブテン共重
合ゴム、エチレン・プロピレン・1−ブテン共重合ゴ
ム、エチレン・プロピレン・非共役ジエン共重合ゴム
(EPDM)、エチレン・1−ブテン・非共役ジエン共
重合ゴム、エチレン・プロピレン・1−ブテン・非共役
ジエン共重合ゴム等のポリオレフィン系ゴム、スチレン
・ブタジエン共重合体等のスチレン系ゴム等を挙げるこ
とができる。その他に、通常着色するための顔料及び顔
料分散剤、酸化防止剤、帯電防止剤、光安定剤、紫外線
吸収剤、中和剤、金属腐食抑制剤、滑剤、難燃剤、核
剤、分散剤、加工性安定剤、流動性改良剤等が配合され
ていてもよい。
【0021】本発明の塗装ポリオレフィン成形品の塗装
部分は、通常、成形品の表面に塗料を塗布するか、ある
いはインサート成形、インモールド成形等により成形品
表面に塗膜を形成する等の種々の方法により設けられ
る。塗料を塗布する場合、該塗料は、通常の自動車用外
装部品やその他のポリオレフィン成形品の塗装に用いら
れる塗料であれば特に制限されない。具体的には、ウレ
タン系、アクリルメラミン系等の塗料が挙げられる。ま
た、インサート成形等により塗膜を形成する場合、イン
サートフィルム等の塗膜材料としては、ポリエチレンテ
レフタレート、テトラフルオロエチレン等が挙げられ
る。
【0022】成形品は、主として射出成形による射出成
形品であるが、これに限られず、押出成形品、ブロー成
形品、プレス成形品、中空射出成形品等であっても良
く、また多層構造の成形品であってもよい。
【0023】塗装ポリオレフィン成形品の粉砕は、従来
公知の方法により行うことができる。具体的には、機械
粉砕等の方法が挙げられる。また、塗装ポリオレフィン
成形品は洗浄後に粉砕しても、また未洗浄で粉砕しても
よい。
【0024】本発明においては、かかる塗装ポリオレフ
ィン成形品の粉砕物を溶融して粉砕溶融物とし、必要に
応じて添加する添加成分が配合された溶融樹脂とし、成
形に供する。その場合、前記粉砕物に必要に応じて添加
成分を配合した後、そのまま成形機に導入して溶融樹脂
となし成形に供することもできる。また、粉砕物に必要
に応じて添加成分を配合した後溶融混練して一旦ペレッ
ト化し、次いで該ペレットを射出成形に供することもで
きる。粉砕物の溶融方法は特に限定されず、従来の混練
機、例えば一軸又は二軸の押出機、バンバリーミキサ
ー、スーパーミキサー、ロール、ブラベンダープラスト
グラフ、ニーダーなどを用いて溶融混練することにより
行われる。
【0025】ここで、前記粉砕溶融物は、粒径3000
μm以下の固形物を10体積%以下、好ましくは0.0
1体積%以上3体積%以下の量で含む。すなわち、塗装
ポリオレフィン成形品中の塗装部分の多くは、粉砕後上
記溶融混練によっても溶融されずに固形状の異物として
粉砕溶融物中に残存する。上記固形物は主としてこのよ
うに粉砕溶融物中に残存する塗膜粉砕物であるが、これ
に限られず、粉砕溶融物中に溶融されずに残存する他の
種々の固形状不純物も該当する。本発明においては、特
にかかる粒径の固形物を上記割合で含む粉砕溶融物を含
む溶融樹脂の成形において、その効果を十分に発揮する
ものであり、成形品表面の固形物による凹凸が目立たず
平滑な仕上がりを達成することができる。なお、ここで
いう固形物には、本発明の製造方法において粉砕溶融物
に配合された無機充填剤、溶融樹脂に新たに添加する無
機充填剤等の添加剤に由来する固形成分は含まれない。
【0026】(2)溶融樹脂 本発明で用いられる溶融樹脂は、前記塗装ポリオレフィ
ン成形品の粉砕溶融物を含むものであり、これに必要に
応じてポリオレフィン樹脂及び/又は添加剤が配合され
たものである。
【0027】ここで、必要に応じて配合されるポリオレ
フィン樹脂としては、塗装ポリオレフィン成形品に用い
られる上記ポリオレフィン系樹脂のなかから選択される
樹脂が挙げられる。すなわち、成形に供する前のバージ
ンの成形材料を、使用済品又は不良品の再生樹脂材料で
ある前記粉砕溶融物に混合して使用することができる。
かかるバージン材料を使用する場合、その配合比は経済
性等にも左右されるため特に限定されるものではない
が、好ましくは溶融樹脂全量中、1〜95重量%程度で
ある。
【0028】また、ここで必要に応じて用いられる添加
剤としては、無機充填剤やゴム成分が挙げられる。具体
的には、無機充填剤としては、酸化カルシウム、酸化マ
グネシウム、シリカ、酸化チタン、水酸化アルミニウ
ム、水酸化マグネシウム、水酸化カルシウム、塩基性炭
酸マグネシウム、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、タル
ク、クレー、マイカ、ゼオライト、繊維状チタン酸カリ
ウム、繊維状マグネシウムオキサルフェート、繊維状ホ
ウ酸アルミニウムなどのウィスカー類及び炭素繊維、ガ
ラス繊維等を挙げることができる。無機充填剤を添加す
る場合は、前記粉砕物に既に含まれているものを含め
て、添加後の無機充填剤全量がポリオレフィン系樹脂1
00重量部に対して一般に60重量部以下、好ましくは
30重量部以下となるように添加する。この範囲内であ
れば、本発明の効果を顕著に発揮することができる。
【0029】ゴム成分としては、エチレン・プロピレン
共重合ゴム(EPM)、エチレン・1−ブテン共重合ゴ
ム、エチレン・プロピレン・1−ブテン共重合ゴム、エ
チレン・プロピレン・非共役ジエン共重合ゴム(EPD
M)、エチレン・1−ブテン・非共役ジエン共重合ゴ
ム、エチレン・プロピレン・1−ブテン・非共役ジエン
共重合ゴム等のポリオレフィン系ゴム、スチレン・ブタ
ジエン共重合体等のスチレン系ゴム等を挙げることがで
き、これらの中でもEPM、EPDM等のポリオレフィ
ン系ゴムを用いることが好ましい。これらゴム成分は、
100℃で測定したムーニー粘度(ML1+4)が、通
常10〜200、好ましくは30〜150の範囲のもの
が使用される。該ゴム成分を添加する場合は、前記粉砕
物に既に含まれているものを含めて、添加後のゴム成分
全量がポリオレフィン系樹脂100重量部に対して一般
に60重量部以下、好ましくは5〜40重量部以下とな
るようにする。この範囲内であれば、本発明の効果を顕
著に発揮することができる。
【0030】その他の添加剤としては、通常着色するた
めの顔料及び顔料分散剤を用いる場合が多いが、更に性
能の向上を図るために、必要に応じて上記成分以外に酸
化防止剤、帯電防止剤、光安定剤、紫外線吸収剤、中和
剤、金属腐食抑制剤、滑剤、難燃剤、核剤、分散剤、加
工性安定剤、流動性改良剤等を添加することもできる。
【0031】(3)射出成形用金型 本発明で用いられる射出成形用金型は、通常の熱可塑性
樹脂の射出成形に用いられるものであり、成形後に型開
きできるように少なくとも上金型と下金型とから形成さ
れ、これら両金型を合わせた際にキャビティが形成され
るようになっている。そして、このキャビティに前記熱
可塑性樹脂を射出充填することにより製品が成形され
る。これら上金型及び下金型は通常、鋼鉄或いは鉄を主
成分とするステンレス等の合金、アルミニウム合金、ニ
ッケル合金、亜鉛合金、銅合金等の金属材料を主材質と
して形成されている。
【0032】本発明の射出成形用金型は、充填された熱
可塑性樹脂が接する該金型のキャビティ内表面に断熱層
を設けたことを特徴とする。
【0033】[断熱層]断熱層を構成する材料は、断熱
効果を有する低熱伝導率のものであり、溶融樹脂の充填
によっても軟化しないものであれば如何なる素材で構成
されていてもよい。好ましくは、熱伝導率が1×10
−4〜30×10−4cal/cm・sec・℃、より
好ましくは1×10−4〜5×10−4cal/cm・
sec・℃のものが用いられる。熱伝導率が上記範囲内
であれば、溶融樹脂中に固形物が含まれていても、成形
品表面に凹凸が生じ難く平滑な表面が得られる。また、
フローマーク、ウェルド、シルバーストリーク、艶む
ら、ヒケ、発泡成形時のスワルマーク等の発生もなく、
良好な製品外観が得られ、また表面硬度も向上する。
【0034】このような材質としては、耐熱プラスチッ
ク、プラスチック複合材、ジルコニア等の熱伝導率の低
いセラミック材、ガラス、ホーロー等を挙げることがで
きる。耐熱プラスチックとしては、エポキシ樹脂、ポリ
イミド、ポリベンゾイミダゾール、ポリイミダゾピロロ
ン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリフェニレンスル
フィド、ポリエチレンテレフタレート、ポリテトラフル
オロエチレン、ポリカーボネート、ナイロンなどがあ
り、プラスチック複合材としては、該耐熱プラスチック
に強化材を配合したものが挙げられる。これらの中でも
耐熱プラスチックが好ましく、エポキシ樹脂が好適であ
る。
【0035】前記材料が熱可塑性樹脂の場合、その融点
又は軟化点は好ましくは150℃以上、より好ましくは
150〜260℃である。融点又は軟化点が上記範囲内
であれば高外観を達成することができる。
【0036】なお、断熱層は1層に限られず、異なる材
料の層を複数設けてもよい。断熱層全体の厚みは成形品
の大きさや要求精度、生産性等を勘案して適宜定めるこ
とができるが、具体的には5〜2000μmが好まし
く、特に好ましくは50〜1000μmである。厚みが
上記範囲未満では高外観が達成できない場合があり、ま
た上記範囲を超えると冷却に時間がかかりすぎて生産性
が低下する場合がある。
【0037】[表面薄肉金属層]本発明で用いられる射
出成形用金型は、キャビティ内容面に上記断熱層のみを
有するものであってもよいが、より好ましい態様として
は、上記断熱層の外側に、さらに表面薄肉金属層を設け
らたものが挙げられる。すなわち、この場合は金型のキ
ャビティ内表面の外側から内側へ順に、表面薄肉金属層
/断熱層/金型本体、という構成となる。したがって、
表面薄肉金属層は金型表面の熱可塑性樹脂と接する側に
形成される。表面薄肉金属層の材料としては、鋼材、ク
ロム、ニッケル、銅等が挙げられる。
【0038】なお、表面薄肉金属層は1層に限られず、
異なる材料の層を複数設けてもよい。表面薄肉金属層全
体の厚みは、5〜2000μmが好ましく、特に好まし
くは50〜1000μmである。この範囲内であれば耐
久性、シボ加工性の点で好ましい。このように表面に薄
肉金属層を設けることにより、金型の耐久性が大幅に向
上する。
【0039】本発明で用いられる射出成形用金型は、そ
のキャビティ内表面の全面が断熱層又は断熱層と表面薄
肉金属層とからなるものであってもよいが、その一部に
断熱層又は断熱層と表面薄肉金属層とからなる表層部を
備えた所定構造の入子を有するものであってもよい。該
表層部は、入子の基材上に、表面薄肉金属層が熱可塑性
樹脂と接する面を形成するように設けられる。また、入
子の断熱層の厚みを傾斜構造とすることにより、入子部
分と金型本体部分との間の転写性の差がなくなり、製品
外観がさらに向上する。しかも、このような金型を用い
た成形工程では成形サイクルを長くする必要がなく工業
的生産性に優れ、かつ高価な金型を必要としないため経
済性にも優れている。
【0040】[その他の層]本発明の射出成形用金型の
キャビティ内表面には、上記表面薄肉金属層及び断熱層
の他に、必要に応じてさらに種々の層が積層されていて
もよい。具体的には、ニッケル層、鉄層等が挙げられ
る。
【0041】[金型の作製]本発明の射出成形用金型本
体への断熱層の形成は、例えば材質が樹脂の場合は、樹
脂を金型の内表面に溶射する、樹脂のフィルムを金型の
内表面に貼着するなどの方法により行うことができる。
【0042】上記断熱層の表面に薄肉金属層を設ける方
法としては、例えば電鋳法、機械加工、メッキ加工等を
挙げることができる。
【0043】(4)自動車用外装部品の製造 本発明の自動車用外装部品の製造方法においては、上記
塗装ポリオレフィン成形品の粉砕物を原材料とし、これ
を溶融した溶融樹脂を用いて上述した本発明の射出成形
用金型により成形する。
【0044】[原材料の調製]原材料の調製は、上記塗
装ポリオレフィン成形品の粉砕物に、必要に応じて上述
したバージンの材料や添加剤等を添加し、十分に溶融混
練することによって行われる。溶融混練した後はそのま
ま成形に供してもよく、また一旦ペレット化した後成形
に供してもよい。
【0045】なお、発泡成形を行う場合は、さらに発泡
剤を添加する。発泡剤としては炭酸アンモニウム、重炭
酸ソーダ等の無機化合物や、アゾ化合物、スルホヒドラ
ジド化合物、ニトロソ化合物、アジド化合物等の有機化
合物を例示することができる。
【0046】溶融混練は、通常の混練機、例えば一軸又
は二軸の押出機、バンバリーミキサー、スーパーミキサ
ー、ロール、ブラベンダープラストグラフ、ニーダーな
どを用いて混練することにより行うのが好ましく、より
好ましくは押出機、特に二軸押出機を用いて混練する。
混練条件は、用いる樹脂に応じて適宜選択できるが、一
般に、常圧下で180〜260℃、好ましくは190〜
230℃にて行われる。
【0047】[成形]上記射出成形用金型を用いた成形
方法としては、所望する製品によって、射出成形、射出
圧縮成形、二層成形、及びサンドイッチ成形などから適
宜選択することができる。
【0048】射出成形の場合は、射出成形機を用い、一
般に180〜250℃の樹脂温度、300〜1,300
kg/cmの射出圧力、20〜60℃の金型温度の条
件下にて行われるが、これらの条件は成形品の大きさ等
に応じて適宜調節することができる。
【0049】射出圧縮(射出プレス)成形は、金型開度
を所望の成形品厚さ以上に開き、溶融樹脂を射出した
後、金型を所望の成形品厚さに閉じ(型締め)て成形す
る方法である。型締め力は、一般に、5〜4500t程
度である。
【0050】二層成形は、特性の異なる熱可塑性樹脂を
2層に射出成形して複合化する方法であり、例えば最初
に芯材を構成する材料を1次側の射出ユニットから射出
して通常の射出成形法により芯材を成形した後、移動側
の金型を反転させるなどして二次側に移動させ、次いで
表皮を構成する材料を2次側の射出ユニットから射出し
て芯材の表面に表皮を射出成形する方法がある。これに
より複合体の製造工程が合理化され、迅速に複合体を成
形することができる。
【0051】サンドイッチ成形は、多色成形機など二つ
の射出ユニットを用いて同一スプルを通して最初に表層
を構成する材料を射出し、金型面での冷却により固化被
膜を形成させ、続いて内層を構成する材料を別のシリン
ダから射出し、内層が表層に挟まれたサンドイッチ構造
の成形品を得る方法である。これにより、例えば発泡成
形品を得ようとする場合、内層として発泡材料とし、表
層に光沢等を有する無発泡材料を用いることにより、表
面平滑性等が改良され外観の良好な発泡成形品が得られ
る。
【0052】(5)自動車用外装部品 上記のようにして得られる本発明の自動車外装部品は特
に限定されないが、好ましくは、好ましくはバンパー、
サイドモール、ガーニッシュ、及びオーバーフェンダー
からなる群から選ばれるものである。かかる外装部品に
おいて本発明の方法を採用すれば、成形品に塗装を施し
た後も、異物による凹凸がなく平滑で良好な外観の製品
が得られる。
【0053】
【実施例】以下に、実施例を挙げて本発明を具体的に説
明するが、本発明はこれらの実施例にのみ限定されるも
のではない。
【0054】なお、本実施例で用いた成形機、金型、成
形条件、及び評価方法は以下の通りである。 (1)成形機 (株)東芝製、「IS170」
【0055】(2)金型(凹凸評価用テストピース) 350×100×3mm、表面薄肉金属層;クロムメッ
キ処理 [金型の層構造]実施例1〜5で用いた金型(断熱層を有
する断熱型):鋼材/エポキシ樹脂層(厚み500μ
m)/ニッケル・クロム層/Feシボ層(ニッケル・ク
ロム層とFeシボ層の合計厚み=300μm) 比較例1〜5で用いた金型:鋼材
【0056】(3)成形条件 シリンダー温度:220℃ 金型温度:40℃ 射出時間:3〜5秒 冷却時間:20秒 射出圧力:600kg/cm 型締め力:170t(射出成形)
【0057】(4)評価方法 上記評価型で凹凸評価用テストピースを射出成形し、表
面の凹凸の状態を目視にて以下の基準に従い評価した。 ◎:凹凸無し(製品化可能レベル) ○:凹凸目立たない(製品化可能レベル) △:凹凸有り ×:著しく凹凸有り
【0058】
【実施例1〜5】プロピレンブロックコポリマー(プロ
ピレンとエチレンの共重合体、MFR=30g/10
分:「PP」と略す)に、ゴム成分(エチレン・プロピ
レン共重合体ゴム、後添加用:ムーニー粘度(ML1+
4)=60)、及び無機充填剤(タルク)を配合し、こ
れを原材料として塗装用テストピースを成形しアクリル
メラミン系塗料で塗装した。次に、その塗装テストピー
スを機械粉砕し、適当なメッシュを取り付けた押出機に
て塗膜入り材料A(塗膜の最大粒径が1000μm以
下;溶融時における粒径3000μm以下の固形物量が
1.6体積%)及びB(塗膜の最大粒径が300μm
以;溶融時における粒径3000μm以下の固形物量が
1.6体積%下)を作成した。
【0059】得られた材料A及びB、並びに前記PPを
表1に示す割合でブレンドし、上記成形機、金型(断熱
層を有する断熱型)及び成形条件にて凹凸評価用テスト
ピースを成形し、外観を評価した。さらに該テストピー
スに塗装をほどこし(アクリルメラミン系塗料、厚さ5
0μm)、塗装外観を評価した。
【0060】
【比較例1〜5】成形用金型として断熱層を有しない従
来型を用いた他は、実施例1〜5と同様に凹凸評価用テ
ストピースを成形し、塗装前後の評価を行った。原材料
A及びB並びにPPの配合割合と、評価結果とを表2に
示す。
【0061】
【表1】
【0062】
【表2】
【0063】
【発明の効果】本発明によれば、使用済みのバンパー等
の塗装されたポリオレフィン成形品を粉砕して再利用す
る場合でも、溶融樹脂中に残存する塗膜粉砕物等の固形
状不純物による成形品表面への凹凸の発生がなく、平滑
で良好な外観を有する自動車用外装部品を製造すること
が可能となり、自動車用部品のリサイクルを簡便な工程
により且つ低コストで効率よく実施することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B29L 31:30 B29L 31:30 (72)発明者 磯井 政明 三重県四日市市東邦町1番地 日本ポリケ ム株式会社材料開発センター内 Fターム(参考) 4F202 AA03 AA50 AC01 AH23 AH24 AJ02 AJ09 AJ13 AR12 CA11 CB01 CB22 CD21 CK11 4F206 AA03 AA50 AC01 AH23 AH24 AJ02 AJ09 AJ13 AR12 JA03 JA07 JB22 JF01 JL02 JM01 JM04 JP05 JQ81

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶融樹脂を射出成形用金型により成形す
    る工程を含む自動車用外装部品の製造方法において、前
    記溶融樹脂として塗装ポリオレフィン成形品の粉砕物を
    溶融した粉砕溶融物を含むものを用い、前記射出成形用
    金型としてキャビティ内表面に断熱層を設けたものを用
    いることを特徴とする、自動車用外装部品の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記射出成形用金型が、キャビティ内表
    面に断熱層を設けると共に、該断熱層の外側にさらに表
    面薄肉金属層を設けたものであることを特徴とする、請
    求項1記載の自動車用外装部品の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記粉砕溶融物が、粒径3000μm以
    下の固形物を10体積%以下含むことを特徴とする、請
    求項1又は2記載の自動車用外装部品の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記塗装ポリオレフィン成形品がバンパ
    ー、サイドモール、ガーニッシュ、及びオーバーフェン
    ダーからなる群から選ばれる、請求項1〜3のいずれか
    に記載の自動車用外装部品の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記外装部品が、バンパー、サイドモー
    ル、ガーニッシュ、及びオーバーフェンダーからなる群
    から選ばれる、請求項1〜4のいずれかに記載の自動車
    用外装部品の製造方法。
  6. 【請求項6】 成形の方法が、射出成形、射出圧縮成
    形、二層成形及びサンドイッチ成形からなる群から選ば
    れる、請求項1〜5のいずれかに記載の自動車用外装部
    品の製造方法。
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