JPH1191454A - 自動車用内装部材 - Google Patents
自動車用内装部材Info
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- JPH1191454A JPH1191454A JP9261398A JP26139897A JPH1191454A JP H1191454 A JPH1191454 A JP H1191454A JP 9261398 A JP9261398 A JP 9261398A JP 26139897 A JP26139897 A JP 26139897A JP H1191454 A JPH1191454 A JP H1191454A
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C49/00—Blow-moulding, i.e. blowing a preform or parison to a desired shape within a mould; Apparatus therefor
- B29C49/42—Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
- B29C49/48—Moulds
- B29C49/4802—Moulds with means for locally compressing part(s) of the parison in the main blowing cavity
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
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- B29C49/48—Moulds
- B29C49/4802—Moulds with means for locally compressing part(s) of the parison in the main blowing cavity
- B29C2049/4805—Moulds with means for locally compressing part(s) of the parison in the main blowing cavity by closing the mould halves
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- Vehicle Interior And Exterior Ornaments, Soundproofing, And Insulation (AREA)
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- Laminated Bodies (AREA)
- Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 軽量性、剛性、高い生産性、衛生性などにす
ぐれ、特に少量の抗菌剤の使用で、すぐれた抗菌作用、
抗菌作用の持続性を有する自動車用内装部材を提供す
る。 【解決手段】最外層が抗菌剤含有樹脂層であることを特
徴とする熱可塑性樹脂多層ブロー成形により成形された
自動車用内装部材であり、３層以上として最外層、最内
層の両方が抗菌剤含有樹脂層とすることもできる。この
場合、抗菌剤含有樹脂層が無機系抗菌剤を０．１〜１５
重量％含有し、抗菌剤含有樹脂層の厚みが、全層厚みの
１／５０〜３／４とするのが好ましい。ポリオレフィン
系樹脂を用い、インストルメントパネルとして好適であ
る。
ぐれ、特に少量の抗菌剤の使用で、すぐれた抗菌作用、
抗菌作用の持続性を有する自動車用内装部材を提供す
る。 【解決手段】最外層が抗菌剤含有樹脂層であることを特
徴とする熱可塑性樹脂多層ブロー成形により成形された
自動車用内装部材であり、３層以上として最外層、最内
層の両方が抗菌剤含有樹脂層とすることもできる。この
場合、抗菌剤含有樹脂層が無機系抗菌剤を０．１〜１５
重量％含有し、抗菌剤含有樹脂層の厚みが、全層厚みの
１／５０〜３／４とするのが好ましい。ポリオレフィン
系樹脂を用い、インストルメントパネルとして好適であ
る。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、抗菌性の付与され
た多層ブロー成形により成形された自動車用内装部材に
関する。詳しくはブロー成形による軽量性、剛性、生産
性、衛生性などにすぐれ、特に少量の抗菌剤の使用です
ぐれた抗菌作用、抗菌作用の持続性を有する自動車用内
装部材に関する。
た多層ブロー成形により成形された自動車用内装部材に
関する。詳しくはブロー成形による軽量性、剛性、生産
性、衛生性などにすぐれ、特に少量の抗菌剤の使用です
ぐれた抗菌作用、抗菌作用の持続性を有する自動車用内
装部材に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、インストルメントパネル、ドアト
リム、リヤーボードユニット、コンソールボックスなど
の自動車用内装部材は、軽量性、意匠性、耐蝕性、生産
性などの要求から成形加工性にすぐれたポリプロピレン
系樹脂などの熱可塑性樹脂が用いられてきている。これ
ら自動車用内装部材は、従来射出成形方法が一般に採用
されている。しかしながら、これら自動車内装部材は比
較的大型の部材であり、大型の射出成形機、高い型締め
圧力、耐久性の高い金型を必要とするなどの問題点を有
している。この改良方法として、ガスアシスト射出成形
方法が提案されているが、金型構造が複雑になること、
複数部品の組み合わせとなり、部品点数が多く、二次組
み立て工程が必要であることなど射出成形方法の有する
本質的な問題点を残している。特に、多層構造の部材を
成形することは、実質的に不可能である。
リム、リヤーボードユニット、コンソールボックスなど
の自動車用内装部材は、軽量性、意匠性、耐蝕性、生産
性などの要求から成形加工性にすぐれたポリプロピレン
系樹脂などの熱可塑性樹脂が用いられてきている。これ
ら自動車用内装部材は、従来射出成形方法が一般に採用
されている。しかしながら、これら自動車内装部材は比
較的大型の部材であり、大型の射出成形機、高い型締め
圧力、耐久性の高い金型を必要とするなどの問題点を有
している。この改良方法として、ガスアシスト射出成形
方法が提案されているが、金型構造が複雑になること、
複数部品の組み合わせとなり、部品点数が多く、二次組
み立て工程が必要であることなど射出成形方法の有する
本質的な問題点を残している。特に、多層構造の部材を
成形することは、実質的に不可能である。
【０００３】一方、自動車用の内装部材においても、細
菌、黴による汚染、一般的な汚れの抑制、掃除の手間の
軽減の要求が高まってきている。これに応えるために、
用いる熱可塑性樹脂に抗菌剤を配合することによって抗
菌性を高めることも考えられる。しかしながら、自動車
用内装部材は一般に比較的大型の製品が多く、しかも長
期にわたって抗菌性能を維持する必要があり、抗菌剤の
使用量が多くなり、小型の成形品における抗菌性付与に
はない、特殊な問題点を有しており、具体的に抗菌性能
の高い製品は実用化されていないのが実状である。
菌、黴による汚染、一般的な汚れの抑制、掃除の手間の
軽減の要求が高まってきている。これに応えるために、
用いる熱可塑性樹脂に抗菌剤を配合することによって抗
菌性を高めることも考えられる。しかしながら、自動車
用内装部材は一般に比較的大型の製品が多く、しかも長
期にわたって抗菌性能を維持する必要があり、抗菌剤の
使用量が多くなり、小型の成形品における抗菌性付与に
はない、特殊な問題点を有しており、具体的に抗菌性能
の高い製品は実用化されていないのが実状である。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
状況下において、細菌や黴による汚染が問題となってい
る、インストルメントパネルなどの自動車内装部材にお
いても、樹脂の使用量が少なく、省資源であり、軽量、
高剛性であり、抗菌性能が高く、かつ長期的に抗菌性能
を持続でき、さらに、曲げ強度、衝撃強度、剛性などの
物性と表面特性などを任意に制御でき、複数機能を一体
化することもできる経済性にもすぐれた抗菌性にすぐれ
た自動車用内装部材を提供することを目的とするもので
ある。
状況下において、細菌や黴による汚染が問題となってい
る、インストルメントパネルなどの自動車内装部材にお
いても、樹脂の使用量が少なく、省資源であり、軽量、
高剛性であり、抗菌性能が高く、かつ長期的に抗菌性能
を持続でき、さらに、曲げ強度、衝撃強度、剛性などの
物性と表面特性などを任意に制御でき、複数機能を一体
化することもできる経済性にもすぐれた抗菌性にすぐれ
た自動車用内装部材を提供することを目的とするもので
ある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、自動車用
内装部材における抗菌性能と抗菌剤の使用形態について
鋭意研究を重ねた結果、成形方法として多層ブロー成形
方法を採用し、抗菌剤の配合を特定樹脂層にのみ選択的
に添加することにより、少量の抗菌剤の使用であっても
十分な抗菌作用が長期的に持続できることを見いだし
た。本発明は、かかる知見に基づいて完成したものであ
る。
内装部材における抗菌性能と抗菌剤の使用形態について
鋭意研究を重ねた結果、成形方法として多層ブロー成形
方法を採用し、抗菌剤の配合を特定樹脂層にのみ選択的
に添加することにより、少量の抗菌剤の使用であっても
十分な抗菌作用が長期的に持続できることを見いだし
た。本発明は、かかる知見に基づいて完成したものであ
る。
【０００６】すなわち、本発明は、（１）最外層が抗菌
剤含有樹脂層であることを特徴とする熱可塑性樹脂多層
ブロー成形により成形された自動車用内装部材。（２）
最内層も抗菌剤含有樹脂層であり、３層以上からなる上
記（１）記載の自動車用内装部材。 （３）抗菌剤含有樹脂層が無機系抗菌剤を０．１〜１５
重量％含有する上記（１）または（２）記載の自動車用
内装部材。 （４）抗菌剤含有樹脂層の厚みが、それぞれ全層厚みの
１／５０〜３／４である上記（１）〜（３）のいずれか
に記載の自動車用内装部材。 （５）熱可塑性樹脂がポリオレフィン系樹脂である上記
（１）〜（４）のいずれかに記載の自動車用内装部材。 （６）自動車用内装部材がインストルメントパネルであ
る上記（１）〜（５）のいずれかに記載の自動車用内装
部材を提供するものである。
剤含有樹脂層であることを特徴とする熱可塑性樹脂多層
ブロー成形により成形された自動車用内装部材。（２）
最内層も抗菌剤含有樹脂層であり、３層以上からなる上
記（１）記載の自動車用内装部材。 （３）抗菌剤含有樹脂層が無機系抗菌剤を０．１〜１５
重量％含有する上記（１）または（２）記載の自動車用
内装部材。 （４）抗菌剤含有樹脂層の厚みが、それぞれ全層厚みの
１／５０〜３／４である上記（１）〜（３）のいずれか
に記載の自動車用内装部材。 （５）熱可塑性樹脂がポリオレフィン系樹脂である上記
（１）〜（４）のいずれかに記載の自動車用内装部材。 （６）自動車用内装部材がインストルメントパネルであ
る上記（１）〜（５）のいずれかに記載の自動車用内装
部材を提供するものである。
【０００７】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。本発明の自動車用内装部材に用いられる樹脂とし
ては、熱可塑性樹脂でありブロー成形可能な樹脂であれ
ば、特に制限はない。例えばポリプロピレン、エチレン
−プロピレンブロック共重合体やランダム共重合体など
のポリプロピレン系樹脂、高密度ポリエチレンなどのポ
リオレフィン系樹脂、ゴム変成ポリスチレン樹脂、ＡＢ
Ｓ樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリカ
ーボネート樹脂、ポリエステル樹脂などがある。これら
の樹脂中でも、ポリプロピレン系樹脂、高密度ポリエチ
レンなどのポリオレフィン系樹脂が好ましく用いられ
る。ポリプロピレン系樹脂としては、メルトインデック
ス（ＭＩ）が、０．０５〜２ｇ／１０分、好ましくは
０．１〜１ｇ／１０分のものである。また、高密度ポリ
エチレン樹脂としては、密度が９４０〜９７０ｋｇ／m3
で、メルトインデックス（ＭＩ）が、０．０５〜２ｇ／
１０分、好ましくは０．１〜１ｇ／１０分のものであ
る。ＭＩがこの範囲外であると、成形品のサイズや重量
にもよるが耐ドローダウン性などブロー成形性が低下し
て、安定して連続成形することが困難になる場合があ
る。なお、ＭＩの測定は、ＪＩＳ Ｋ７２１０により、
荷重：２．１６ｋｇ、温度は、ポリプロピレン：２３０
℃、ポリエチレン：１９０℃である。
する。本発明の自動車用内装部材に用いられる樹脂とし
ては、熱可塑性樹脂でありブロー成形可能な樹脂であれ
ば、特に制限はない。例えばポリプロピレン、エチレン
−プロピレンブロック共重合体やランダム共重合体など
のポリプロピレン系樹脂、高密度ポリエチレンなどのポ
リオレフィン系樹脂、ゴム変成ポリスチレン樹脂、ＡＢ
Ｓ樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリカ
ーボネート樹脂、ポリエステル樹脂などがある。これら
の樹脂中でも、ポリプロピレン系樹脂、高密度ポリエチ
レンなどのポリオレフィン系樹脂が好ましく用いられ
る。ポリプロピレン系樹脂としては、メルトインデック
ス（ＭＩ）が、０．０５〜２ｇ／１０分、好ましくは
０．１〜１ｇ／１０分のものである。また、高密度ポリ
エチレン樹脂としては、密度が９４０〜９７０ｋｇ／m3
で、メルトインデックス（ＭＩ）が、０．０５〜２ｇ／
１０分、好ましくは０．１〜１ｇ／１０分のものであ
る。ＭＩがこの範囲外であると、成形品のサイズや重量
にもよるが耐ドローダウン性などブロー成形性が低下し
て、安定して連続成形することが困難になる場合があ
る。なお、ＭＩの測定は、ＪＩＳ Ｋ７２１０により、
荷重：２．１６ｋｇ、温度は、ポリプロピレン：２３０
℃、ポリエチレン：１９０℃である。
【０００８】また、これらの樹脂には耐衝撃改良剤とし
て、エチレン−プロピレン共重合体ゴム、ポリブタジエ
ンゴム、スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重
合体ゴム（ＳＢＳ）、ＳＢＳを水添したスチレン−エチ
レン−ブチレン−スチレンブロック共重合体ゴム（ＳＥ
ＢＳ）などのゴム類を添加することもできる。また、必
要により、自動車内装部材の種類によってその要求特性
等を考慮して、金属粉、カーボンブラック、グラファィ
ト、タルク、マイカ、クレー、炭酸カルシウム、シリ
カ、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、硫酸カ
ルシウム、ガラス繊維、炭素繊維、チタン酸カルシウム
ウイスカー、繊維状のマグネシウムオキシサルフェート
などの無機充填剤・補強剤、結晶化促進剤、酸化防止剤
（リン系、フエノール系、硫黄系など）、中和剤、発泡
剤、滑剤、分散剤、過酸化物、熱安定剤、紫外線吸収
剤、光安定剤、帯電防止剤、難燃剤、難燃助剤、可塑
剤、エポキシ化合物、金属不活性化剤、顔料、染料など
の添加剤を添加することもできる。
て、エチレン−プロピレン共重合体ゴム、ポリブタジエ
ンゴム、スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重
合体ゴム（ＳＢＳ）、ＳＢＳを水添したスチレン−エチ
レン−ブチレン−スチレンブロック共重合体ゴム（ＳＥ
ＢＳ）などのゴム類を添加することもできる。また、必
要により、自動車内装部材の種類によってその要求特性
等を考慮して、金属粉、カーボンブラック、グラファィ
ト、タルク、マイカ、クレー、炭酸カルシウム、シリ
カ、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、硫酸カ
ルシウム、ガラス繊維、炭素繊維、チタン酸カルシウム
ウイスカー、繊維状のマグネシウムオキシサルフェート
などの無機充填剤・補強剤、結晶化促進剤、酸化防止剤
（リン系、フエノール系、硫黄系など）、中和剤、発泡
剤、滑剤、分散剤、過酸化物、熱安定剤、紫外線吸収
剤、光安定剤、帯電防止剤、難燃剤、難燃助剤、可塑
剤、エポキシ化合物、金属不活性化剤、顔料、染料など
の添加剤を添加することもできる。
【０００９】本発明においては、通常これらの熱可塑性
樹脂に必要に応じて公知の付加的添加剤を配合して溶融
混練して得られたペレットを原料として用いる。これら
の原料を２台以上の押出成形機を設けた多層ブロー成形
装置に供給し、多層ダイスより溶融パリソンを押し出
し、それぞれ目的とする最終成形品である自動車用内装
部材の形状の金型間に供給して、金型を閉じ、あるいは
閉じながら空気などのガスをパリソン内に吹き込み、金
型表面に転写して賦形し、必要により冷却後、金型を開
放して成形品を取り出し、バリ取り処理を行い自動車用
内装部材を得ることができる。
樹脂に必要に応じて公知の付加的添加剤を配合して溶融
混練して得られたペレットを原料として用いる。これら
の原料を２台以上の押出成形機を設けた多層ブロー成形
装置に供給し、多層ダイスより溶融パリソンを押し出
し、それぞれ目的とする最終成形品である自動車用内装
部材の形状の金型間に供給して、金型を閉じ、あるいは
閉じながら空気などのガスをパリソン内に吹き込み、金
型表面に転写して賦形し、必要により冷却後、金型を開
放して成形品を取り出し、バリ取り処理を行い自動車用
内装部材を得ることができる。
【００１０】本発明では、多層ブロー成形を２層以上で
行い、最外層形成用の熱可塑性樹脂に、抗菌剤を選択的
に添加するものである。さらに好ましくは、３層構造以
上として、最外層と最内層の２層の樹脂に、抗菌剤を選
択添加するものである。用いる抗菌剤としては、特に限
定はなく公知の無機系の抗菌剤、有機系の抗菌剤を用い
ることができる。無機系抗菌剤としては、無定形アルミ
ノ珪酸塩、天然または合成ゼオライト（Ａ型、Ｙ型）、
リン酸ジルコニウム、アパタイト、シリカゲルなどの担
持体に、銀、銅、亜鉛、錫、ビスマス、カドニウムなど
の抗菌性金属をイオン交換したものである。また、有機
系抗菌剤としては、２−（４−チアゾリル）ベンズイミ
ダゾール、Ｎ−（フルオロジクロロメチルチオ）、オキ
シビスフエノキシアルシン、パラジクロロベンゼン、パ
ラクロロメタキシロールなどを例示することができる。
なお、無機系の抗菌剤は細菌や微生物に対してすぐれた
抗菌性能を示す一方、有機系抗菌剤は黴菌に対してすぐ
れた抗菌性能を示すなどそれぞれ特徴を有している。し
たがって、抗菌剤の選択は自動車用内装部材の種類など
を考慮して１種、または２種以上を組み合わせて選択し
て添加することが好ましい場合がある。抗菌剤、特に無
機系の抗菌剤の含有量は、最外層の樹脂層に対して０．
１〜１５重量％、好ましくは０．２〜５重量％、特に好
ましくは０．２〜３重量％の範囲である。この含有量
は、抗菌剤中の有効成分量、最外層または最内層の厚
み、自動車用内装部材に要求される抗菌性能などを考慮
して適宜決定される。なお、熱可塑性樹脂に用いられる
抗菌剤は一般に抗菌剤を１０重量％程度含有するマスタ
ーバッチ樹脂として販売されている場合があるが、ここ
では樹脂を除いた抗菌剤そのものの量を意味する。
行い、最外層形成用の熱可塑性樹脂に、抗菌剤を選択的
に添加するものである。さらに好ましくは、３層構造以
上として、最外層と最内層の２層の樹脂に、抗菌剤を選
択添加するものである。用いる抗菌剤としては、特に限
定はなく公知の無機系の抗菌剤、有機系の抗菌剤を用い
ることができる。無機系抗菌剤としては、無定形アルミ
ノ珪酸塩、天然または合成ゼオライト（Ａ型、Ｙ型）、
リン酸ジルコニウム、アパタイト、シリカゲルなどの担
持体に、銀、銅、亜鉛、錫、ビスマス、カドニウムなど
の抗菌性金属をイオン交換したものである。また、有機
系抗菌剤としては、２−（４−チアゾリル）ベンズイミ
ダゾール、Ｎ−（フルオロジクロロメチルチオ）、オキ
シビスフエノキシアルシン、パラジクロロベンゼン、パ
ラクロロメタキシロールなどを例示することができる。
なお、無機系の抗菌剤は細菌や微生物に対してすぐれた
抗菌性能を示す一方、有機系抗菌剤は黴菌に対してすぐ
れた抗菌性能を示すなどそれぞれ特徴を有している。し
たがって、抗菌剤の選択は自動車用内装部材の種類など
を考慮して１種、または２種以上を組み合わせて選択し
て添加することが好ましい場合がある。抗菌剤、特に無
機系の抗菌剤の含有量は、最外層の樹脂層に対して０．
１〜１５重量％、好ましくは０．２〜５重量％、特に好
ましくは０．２〜３重量％の範囲である。この含有量
は、抗菌剤中の有効成分量、最外層または最内層の厚
み、自動車用内装部材に要求される抗菌性能などを考慮
して適宜決定される。なお、熱可塑性樹脂に用いられる
抗菌剤は一般に抗菌剤を１０重量％程度含有するマスタ
ーバッチ樹脂として販売されている場合があるが、ここ
では樹脂を除いた抗菌剤そのものの量を意味する。
【００１１】つぎに、抗菌剤含有樹脂の最外層、または
最内層の全厚みに対する比率としては、１／５０〜３／
４、好ましくは、１／１０〜１／５の範囲であり、自動
車用内装部材の強度等による全体厚みとも関係するもの
である。したがって、抗菌剤含有樹脂層の厚みは、絶対
厚みとして規定することもでき、通常、０．１〜１０ｍ
ｍ、好ましくは、０．２〜３ｍｍである。本発明にあっ
ては、抗菌効果を高めるためには、この抗菌剤含有樹脂
層の厚みを薄くし、その濃度を高くすることで、同一量
の抗菌剤の使用においても抗菌剤粒子が成形品の表面に
押し出され抗菌剤が効率的、有効に活用できるのが大き
な特徴である。なお、自動車用内装部材の中空部の内部
をダクト部分などとして利用する場合にあっては、前記
したように、３層以上の多層構造として、最内層樹脂に
対しても抗菌剤を添加する方が好ましい場合がある。
最内層の全厚みに対する比率としては、１／５０〜３／
４、好ましくは、１／１０〜１／５の範囲であり、自動
車用内装部材の強度等による全体厚みとも関係するもの
である。したがって、抗菌剤含有樹脂層の厚みは、絶対
厚みとして規定することもでき、通常、０．１〜１０ｍ
ｍ、好ましくは、０．２〜３ｍｍである。本発明にあっ
ては、抗菌効果を高めるためには、この抗菌剤含有樹脂
層の厚みを薄くし、その濃度を高くすることで、同一量
の抗菌剤の使用においても抗菌剤粒子が成形品の表面に
押し出され抗菌剤が効率的、有効に活用できるのが大き
な特徴である。なお、自動車用内装部材の中空部の内部
をダクト部分などとして利用する場合にあっては、前記
したように、３層以上の多層構造として、最内層樹脂に
対しても抗菌剤を添加する方が好ましい場合がある。
【００１２】本発明は、前記したように、多層の熱可塑
性樹脂構造をとる。したがって、各層に用いる熱可塑性
樹脂、さらには、樹脂改質のゴムの配合や添加剤を自由
に選択できることも本発明の大きな特徴である。具体的
には、最外層の抗菌剤含有樹脂層としては、耐傷付き性
の高い高硬度の樹脂で、表面特性の良い樹脂とし、内層
または中間層の樹脂として耐衝撃性に優れた、高剛性の
樹脂を用いるなどである。たとえば、最外層樹脂として
立体規則性の高いホモポリプロピレンを用い、内層また
は中間層樹脂としてプロピレン−エチレンブロック共重
合体、あるいはこれにゴム類を配合した樹脂を用いるこ
とによって、衝撃強度、耐傷付性の両方を満足した自動
車用内装部材を得ることができる。また、最外層として
ソフトタッチな感触とするためには、ポリオレフィン系
の熱可塑性エラストマーを用いることもできる。さら
に、樹脂の選択としては、自動車用内装部材の大きさ、
重量などでブロー成形時の耐ドローダウン性が要求され
るが、この場合にも最外層の樹脂あるいは最内層の樹脂
とは独立に、主要部の樹脂として耐ドローダウン性にす
ぐれた樹脂を選択できる。また、着色剤、帯電防止剤な
どの表面のみに必要な添加剤も最外層のみに添加するこ
とができるので少量ですぐれた効果を発揮させる大きな
特徴がある。
性樹脂構造をとる。したがって、各層に用いる熱可塑性
樹脂、さらには、樹脂改質のゴムの配合や添加剤を自由
に選択できることも本発明の大きな特徴である。具体的
には、最外層の抗菌剤含有樹脂層としては、耐傷付き性
の高い高硬度の樹脂で、表面特性の良い樹脂とし、内層
または中間層の樹脂として耐衝撃性に優れた、高剛性の
樹脂を用いるなどである。たとえば、最外層樹脂として
立体規則性の高いホモポリプロピレンを用い、内層また
は中間層樹脂としてプロピレン−エチレンブロック共重
合体、あるいはこれにゴム類を配合した樹脂を用いるこ
とによって、衝撃強度、耐傷付性の両方を満足した自動
車用内装部材を得ることができる。また、最外層として
ソフトタッチな感触とするためには、ポリオレフィン系
の熱可塑性エラストマーを用いることもできる。さら
に、樹脂の選択としては、自動車用内装部材の大きさ、
重量などでブロー成形時の耐ドローダウン性が要求され
るが、この場合にも最外層の樹脂あるいは最内層の樹脂
とは独立に、主要部の樹脂として耐ドローダウン性にす
ぐれた樹脂を選択できる。また、着色剤、帯電防止剤な
どの表面のみに必要な添加剤も最外層のみに添加するこ
とができるので少量ですぐれた効果を発揮させる大きな
特徴がある。
【００１３】本発明の多層構造としては、前記のよう
に、樹脂の種類を要求特性に合わせて自由に選択できる
が、さらに必要により、異種の樹脂を用いる場合には、
不飽和カルボン酸あるいはその誘導体変成ポリオレフィ
ンなどの接着性樹脂層を用いることもできる。また、断
熱、遮音などの必要な場合には、発泡剤添加層を設け、
発泡構造層を有する多層構造とすることもできる。さら
に、ブロー成形においてダクト一体構造とする場合など
にあっては、最内層として最外層と同様に抗菌剤を添加
した、３層以上の構造として、内外層にともに抗菌性能
を付与することが好ましいことは前述のとおりである。
に、樹脂の種類を要求特性に合わせて自由に選択できる
が、さらに必要により、異種の樹脂を用いる場合には、
不飽和カルボン酸あるいはその誘導体変成ポリオレフィ
ンなどの接着性樹脂層を用いることもできる。また、断
熱、遮音などの必要な場合には、発泡剤添加層を設け、
発泡構造層を有する多層構造とすることもできる。さら
に、ブロー成形においてダクト一体構造とする場合など
にあっては、最内層として最外層と同様に抗菌剤を添加
した、３層以上の構造として、内外層にともに抗菌性能
を付与することが好ましいことは前述のとおりである。
【００１４】図１には、本発明の自動車用内層部材の一
例である、ブロー成形法で成形されたインストルメント
パネルの正面図、図２には、同背面図、図３〜６には図
１におけるＡ、Ｂ、Ｃ、Ｄの断面図をそれぞれ示す。図
７（Ａ）（Ｂ）はブロー成形工程を示し、（Ａ）はエア
ーブロー前、（Ｂ）はエアーブローが終了した段階での
成形金型の断面図をそれぞれ示す。なお、図３〜７にお
いては、各層は実際は２〜３層構造であるが、外層厚み
が非常に薄いため、図面上外層の表示を省略して示して
ある。
例である、ブロー成形法で成形されたインストルメント
パネルの正面図、図２には、同背面図、図３〜６には図
１におけるＡ、Ｂ、Ｃ、Ｄの断面図をそれぞれ示す。図
７（Ａ）（Ｂ）はブロー成形工程を示し、（Ａ）はエア
ーブロー前、（Ｂ）はエアーブローが終了した段階での
成形金型の断面図をそれぞれ示す。なお、図３〜７にお
いては、各層は実際は２〜３層構造であるが、外層厚み
が非常に薄いため、図面上外層の表示を省略して示して
ある。
【００１５】図中、１は正面部材、２は裏面部材、Ｅは
正面部材と裏面部材の接合部、３は車内空調用のダク
ト、４はフロントガラスのデフロスト用ダクト、５は車
内空調用開口、６はデフロスト用開口、７は空調用空気
導入口、８はデフロスト用空気導入口、９は最外層、１
０は内層、３０はパリソン、３１．３２は金型、３５は
ブローエアー吹き込み管、３６はブローエアー排出管、
３７はバリである。
正面部材と裏面部材の接合部、３は車内空調用のダク
ト、４はフロントガラスのデフロスト用ダクト、５は車
内空調用開口、６はデフロスト用開口、７は空調用空気
導入口、８はデフロスト用空気導入口、９は最外層、１
０は内層、３０はパリソン、３１．３２は金型、３５は
ブローエアー吹き込み管、３６はブローエアー排出管、
３７はバリである。
【００１６】本発明の自動車用内装部材の一例である、
インストルメントパネルの成形方法を図７（Ａ）（Ｂ）
により説明する。金型３１．３２が開かれた状態で多層
のパリソン３０を多層ダイスより管状に押し出し、金型
３１．３２間に垂下し、パリソンの先端を閉鎖して、図
示しない、ダイスに設けられたエアー注入管から適度の
エアーを吹き込み、図７（Ａ）の状態とした後、金型を
完全に閉鎖する。金型の閉鎖途中ないし完了後に複数の
ブローエアー吹き込み管３５をパリソン壁に突き刺して
エアーを吹き込み、金型表面３１Ａ．３２Ａにパリソン
を密着し賦形する〔図７（Ｂ）〕。このとき、パリソン
で正面部材２と裏面部材３が形成されるとともに、両金
型で形成される凸部においては、正面部材と裏面部材が
結合された部分Ｅが形成された図示の構造となる。この
構造によって比較的薄肉の成形品であっても、接合部と
中空部との複合構造となり、強度、剛性の高い内装部材
となる。また、中空部は複数の中空部とすることもで
き、この場合は、エアーの吹き込みをそれぞれ独立に行
うことが金型転写の点で好ましい。ブローエアーは、一
般的には、ブロー賦形後はある一定の圧力に保持しなが
ら、排出管から排気することで、成形品を中空部の内部
から冷却して成形サイクルを短くし生産性の向上を図る
ことができる。取り出し可能に冷却後に金型を開き成形
品を取り出し、バリ１３を取り除いて、最終の自動車用
内装部材とする。
インストルメントパネルの成形方法を図７（Ａ）（Ｂ）
により説明する。金型３１．３２が開かれた状態で多層
のパリソン３０を多層ダイスより管状に押し出し、金型
３１．３２間に垂下し、パリソンの先端を閉鎖して、図
示しない、ダイスに設けられたエアー注入管から適度の
エアーを吹き込み、図７（Ａ）の状態とした後、金型を
完全に閉鎖する。金型の閉鎖途中ないし完了後に複数の
ブローエアー吹き込み管３５をパリソン壁に突き刺して
エアーを吹き込み、金型表面３１Ａ．３２Ａにパリソン
を密着し賦形する〔図７（Ｂ）〕。このとき、パリソン
で正面部材２と裏面部材３が形成されるとともに、両金
型で形成される凸部においては、正面部材と裏面部材が
結合された部分Ｅが形成された図示の構造となる。この
構造によって比較的薄肉の成形品であっても、接合部と
中空部との複合構造となり、強度、剛性の高い内装部材
となる。また、中空部は複数の中空部とすることもで
き、この場合は、エアーの吹き込みをそれぞれ独立に行
うことが金型転写の点で好ましい。ブローエアーは、一
般的には、ブロー賦形後はある一定の圧力に保持しなが
ら、排出管から排気することで、成形品を中空部の内部
から冷却して成形サイクルを短くし生産性の向上を図る
ことができる。取り出し可能に冷却後に金型を開き成形
品を取り出し、バリ１３を取り除いて、最終の自動車用
内装部材とする。
【００１７】本発明では、前記したように、一度の成形
でインストルメントパネル本体とダクト部分などを一体
的に成形でき、従来の各部品を射出成形により、それぞ
れ成形した後、組み立てる場合と比較して、全体的に軽
量化、高剛性化できるとともに、二次加工が不要となり
生産性も向上する。本発明の自動車用内装部材として
は、特に制限はなく、インストルメントパネル、ドアト
リム、リヤーボードユニット、コンソールボックス、シ
ートなどを例示することができる。
でインストルメントパネル本体とダクト部分などを一体
的に成形でき、従来の各部品を射出成形により、それぞ
れ成形した後、組み立てる場合と比較して、全体的に軽
量化、高剛性化できるとともに、二次加工が不要となり
生産性も向上する。本発明の自動車用内装部材として
は、特に制限はなく、インストルメントパネル、ドアト
リム、リヤーボードユニット、コンソールボックス、シ
ートなどを例示することができる。
【００１８】
【実施例】次に、本発明を実施例によりさらに具体的に
説明するが、本発明はこれらの例によってなんら限定さ
れるものではない。 実施例１ 二層インストルメントパネルの成形〔図１参照〕 １．成形機：大型多層ブロー成形機〔石川島播磨重工業
製、ＩＰＢ−ＥＰＭＬ−９０Ｓ、５層形成装置（２種２
層装置として使用〕２．インストルメントパネル：概略
形状として、横幅１４００ｍｍ、高さ４００ｍｍである
図示の形状。 ３．樹脂層 （１）最外層樹脂：ポリプロピレン樹脂〔出光石油化学
製、ＩＤＥＭＩＴＳＵ ＰＰ Ｅ−１８５Ｇ、ＭＩ：０．５ｇ／１０分〕＝９５
重量％。 抗菌剤〔東亜合成製、ノバロン ＭＺＰ７１００（銀／
リン酸ジルコニウム系１０％マスターバッチ〕＝５重量
％との樹脂組成物。 （２）内層樹脂：（１）のポリプロピレン樹脂：１００
％。 （３）樹脂層の平均厚み：最外層＝０．３ｍｍ、内層＝
２ｍｍ。 ４．上記の条件にもとづいて、それぞれの樹脂を押出機
に供給し、温度２１０℃で溶融混練し、ダイスより２層
のパリソンを金型間に押出し、金型を閉鎖した後、圧力
０．４Ｍｐａの空気を吹き込み金型に転写し、冷却後、
金型を開放してインストルメントパネルを成形した。 ５．抗菌性の評価 正面部の切り出し片でのフイルム密着法による２４時間
後の外表面の菌減少率は９９．９％以上であった。な
お、内表面は０％であった。また、ＪＩＳ Ｚ２９１１
に準じてクロ黴を培養した時の専有面積は、外表面で全
表面の１／３であった。なお、内表面では全面積で増殖
した。
説明するが、本発明はこれらの例によってなんら限定さ
れるものではない。 実施例１ 二層インストルメントパネルの成形〔図１参照〕 １．成形機：大型多層ブロー成形機〔石川島播磨重工業
製、ＩＰＢ−ＥＰＭＬ−９０Ｓ、５層形成装置（２種２
層装置として使用〕２．インストルメントパネル：概略
形状として、横幅１４００ｍｍ、高さ４００ｍｍである
図示の形状。 ３．樹脂層 （１）最外層樹脂：ポリプロピレン樹脂〔出光石油化学
製、ＩＤＥＭＩＴＳＵ ＰＰ Ｅ−１８５Ｇ、ＭＩ：０．５ｇ／１０分〕＝９５
重量％。 抗菌剤〔東亜合成製、ノバロン ＭＺＰ７１００（銀／
リン酸ジルコニウム系１０％マスターバッチ〕＝５重量
％との樹脂組成物。 （２）内層樹脂：（１）のポリプロピレン樹脂：１００
％。 （３）樹脂層の平均厚み：最外層＝０．３ｍｍ、内層＝
２ｍｍ。 ４．上記の条件にもとづいて、それぞれの樹脂を押出機
に供給し、温度２１０℃で溶融混練し、ダイスより２層
のパリソンを金型間に押出し、金型を閉鎖した後、圧力
０．４Ｍｐａの空気を吹き込み金型に転写し、冷却後、
金型を開放してインストルメントパネルを成形した。 ５．抗菌性の評価 正面部の切り出し片でのフイルム密着法による２４時間
後の外表面の菌減少率は９９．９％以上であった。な
お、内表面は０％であった。また、ＪＩＳ Ｚ２９１１
に準じてクロ黴を培養した時の専有面積は、外表面で全
表面の１／３であった。なお、内表面では全面積で増殖
した。
【００１９】実施例２ 三層インストルメントパネルの成形〔図１参照〕 １．成形機：大型多層ブロー成形機〔石川島播磨重工業
製、ＩＰＢ−ＥＰＭＬ−９０Ｓ、５層形成装置（３種３
層装置として使用〕 ２．インストルメントパネル：概略形状として、横幅１
４００ｍｍ、高さ４００ｍｍである図示の形状。 ３．樹脂層 （１）最外層樹脂：ポリプロピレン樹脂〔出光石油化学
製、ＩＤＥＭＩＴＳＵ ＰＰ Ｅ−１８５Ｇ、ＭＩ：０．５ｇ／１０分〕＝９５
重量％。 抗菌剤Ａ〔カネボウ製、ＸＭ−ＤＪ１０１（銀／ゼオラ
イトＡ系）バクテキラー１０％マスターバッチ。〕＝５
重量％との樹脂組成物。 （２）中間層樹脂：（１）のポリプロピレン樹脂：１０
０％。 （３）最内層樹脂：ポリプロピレン樹脂〔出光石油化学
製、ＩＤＥＭＩＴＳＵＰＰ Ｅ−１８５Ｇ、ＭＩ：０．
５ｇ／１０分〕＝９２重量％。 抗菌剤Ａ〔カネボウ製、ＸＭ−ＤＪ１０１（銀／ゼオラ
イトＡ系）バクテキラー１０％マスターバッチ。〕＝５
重量％。抗菌剤Ｂ〔大日精化製、ＰＥ−Ｍ７０７（ダイ
キラーマスターバッチ〕＝３重量％との樹脂組成物。 （２）樹脂層の平均厚み：最外層＝０．３ｍｍ、中間層
＝２ｍｍ、最内層＝０．３ｍｍ。 ４．上記の条件にもとづいて、それぞれの樹脂を押出機
に供給し、温度２１０℃で溶融混練し、ダイスより３層
のパリソンを金型間に押出し、金型を閉鎖した後、圧力
０．４Ｍｐａの空気を吹き込み金型に転写し、冷却後、
金型を開放してインストルメントパネルを成形した。 ５．抗菌性の評価 正面部の切り出し片でのフイルム密着法による２４時間
後の外表面、内表面の菌減少率は共に９９．９％以上で
あった。また、ＪＩＳ Ｚ ２９１１に準じてクロ黴を
培養した時の専有面積は、外表面で全面積の１／３、内
表面で全面積の１／５であった。
製、ＩＰＢ−ＥＰＭＬ−９０Ｓ、５層形成装置（３種３
層装置として使用〕 ２．インストルメントパネル：概略形状として、横幅１
４００ｍｍ、高さ４００ｍｍである図示の形状。 ３．樹脂層 （１）最外層樹脂：ポリプロピレン樹脂〔出光石油化学
製、ＩＤＥＭＩＴＳＵ ＰＰ Ｅ−１８５Ｇ、ＭＩ：０．５ｇ／１０分〕＝９５
重量％。 抗菌剤Ａ〔カネボウ製、ＸＭ−ＤＪ１０１（銀／ゼオラ
イトＡ系）バクテキラー１０％マスターバッチ。〕＝５
重量％との樹脂組成物。 （２）中間層樹脂：（１）のポリプロピレン樹脂：１０
０％。 （３）最内層樹脂：ポリプロピレン樹脂〔出光石油化学
製、ＩＤＥＭＩＴＳＵＰＰ Ｅ−１８５Ｇ、ＭＩ：０．
５ｇ／１０分〕＝９２重量％。 抗菌剤Ａ〔カネボウ製、ＸＭ−ＤＪ１０１（銀／ゼオラ
イトＡ系）バクテキラー１０％マスターバッチ。〕＝５
重量％。抗菌剤Ｂ〔大日精化製、ＰＥ−Ｍ７０７（ダイ
キラーマスターバッチ〕＝３重量％との樹脂組成物。 （２）樹脂層の平均厚み：最外層＝０．３ｍｍ、中間層
＝２ｍｍ、最内層＝０．３ｍｍ。 ４．上記の条件にもとづいて、それぞれの樹脂を押出機
に供給し、温度２１０℃で溶融混練し、ダイスより３層
のパリソンを金型間に押出し、金型を閉鎖した後、圧力
０．４Ｍｐａの空気を吹き込み金型に転写し、冷却後、
金型を開放してインストルメントパネルを成形した。 ５．抗菌性の評価 正面部の切り出し片でのフイルム密着法による２４時間
後の外表面、内表面の菌減少率は共に９９．９％以上で
あった。また、ＪＩＳ Ｚ ２９１１に準じてクロ黴を
培養した時の専有面積は、外表面で全面積の１／３、内
表面で全面積の１／５であった。
【００２０】比較例１ 実施例１において、抗菌剤含有樹脂層のみからなる単層
で成形した以外は、実施例１と同様にして単層インスト
ルメントパネルを成形した。この場合の無機系抗菌剤の
使用量は、実施例１の約７．７倍であった。 １．抗菌性の評価 正面部の切り出し片でのフイルム密着法による２４時間
後の菌減少率は９９．９％以上であった。また、ＪＩＳ
Ｚ ２９１１に準じてクロ黴を培養した時の専有面積
は、外表面、外表面とも全面積の１／３であり、抗菌剤
の使用量が格段に多いにもかかわらす抗菌性は実質的に
変わらなかった。
で成形した以外は、実施例１と同様にして単層インスト
ルメントパネルを成形した。この場合の無機系抗菌剤の
使用量は、実施例１の約７．７倍であった。 １．抗菌性の評価 正面部の切り出し片でのフイルム密着法による２４時間
後の菌減少率は９９．９％以上であった。また、ＪＩＳ
Ｚ ２９１１に準じてクロ黴を培養した時の専有面積
は、外表面、外表面とも全面積の１／３であり、抗菌剤
の使用量が格段に多いにもかかわらす抗菌性は実質的に
変わらなかった。
【００２１】
【発明の効果】本発明によれば、抗菌性能が高く、持続
性にすぐれ、また、抗菌剤の使用効率が高いため、経済
性にもすぐれ、抗菌性のレベルの高い、インストルメン
トパネルなどの自動車用内装部材が得られる。さらに、
軽量で、強度、剛性にもすぐれるとともに最外層と他の
層の樹脂や添加剤の選択範囲が広くなり、自動車用内装
部材の種類で異なる要求性能に幅広く対応することが可
能であるなどのすぐれた効果を合わせ有するものであ
る。
性にすぐれ、また、抗菌剤の使用効率が高いため、経済
性にもすぐれ、抗菌性のレベルの高い、インストルメン
トパネルなどの自動車用内装部材が得られる。さらに、
軽量で、強度、剛性にもすぐれるとともに最外層と他の
層の樹脂や添加剤の選択範囲が広くなり、自動車用内装
部材の種類で異なる要求性能に幅広く対応することが可
能であるなどのすぐれた効果を合わせ有するものであ
る。
【図１】本発明の実施例のインストルメントパネルの正
面図である。
面図である。
【図２】本発明の実施例のインストルメントパネルの背
面図である。
面図である。
【図３】本発明の実施例のインストルメントパネルであ
る図１のＡ−Ａ断面図である。
る図１のＡ−Ａ断面図である。
【図４】本発明の実施例のインストルメントパネルであ
る図１のＢ−Ｂ断面図である。
る図１のＢ−Ｂ断面図である。
【図５】本発明の実施例のインストルメントパネルであ
る図１のＣ−Ｃ断面図である。
る図１のＣ−Ｃ断面図である。
【図６】本発明の実施例のインストルメントパネルであ
る図１のＤ−Ｄ断面図である。
る図１のＤ−Ｄ断面図である。
【図７】本発明の実施例のインストルメントパネルの成
形工程を示す金型の断面図である。
形工程を示す金型の断面図である。
１：正面部材 ２：裏面部材 Ｅ：正面部材と裏面部材の接合部 ３：車内空調用ダクト ４：フロントガラスのデフロスト用ダクト ５：車内空調用開口 ６：デフロスト用開口 ７：空気導入口 ８：デフロスト用空気導入口 ９：最外層 １０：内層 ３０：パリソン ３１．３２：金型 ３５：ブローエアー吹き込み管 ３６：ブローエアー排出管 ３７：バリ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 ＦＩ Ｂ６０Ｋ 37/00 Ｂ６０Ｒ 21/045 Ｄ Ｂ６０Ｒ 21/045 Ｂ６０Ｊ 5/00 ５０１Ａ
Claims (6)
- 【請求項１】最外層が抗菌剤含有樹脂層であることを特
徴とする熱可塑性樹脂多層ブロー成形により成形された
自動車用内装部材。 - 【請求項２】最内層も抗菌剤含有樹脂層であり、３層以
上からなる請求項１記載の自動車用内装部材。 - 【請求項３】抗菌剤含有樹脂層が無機系抗菌剤を０．１
〜１５重量％含有する請求項１または２記載の自動車用
内装部材。 - 【請求項４】抗菌剤含有樹脂層の厚みが、それぞれ全層
厚みの１／５０〜３／４である請求項１〜３のいずれか
に記載の自動車用内装部材。 - 【請求項５】熱可塑性樹脂がポリオレフィン系樹脂であ
る請求項１〜４のいずれかに記載の自動車用内装部材。 - 【請求項６】自動車用内装部材がインストルメントパネ
ルである請求項１〜５のいずれかに記載の自動車用内装
部材。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9261398A JPH1191454A (ja) | 1997-09-26 | 1997-09-26 | 自動車用内装部材 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9261398A JPH1191454A (ja) | 1997-09-26 | 1997-09-26 | 自動車用内装部材 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1191454A true JPH1191454A (ja) | 1999-04-06 |
Family
ID=17361319
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9261398A Pending JPH1191454A (ja) | 1997-09-26 | 1997-09-26 | 自動車用内装部材 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1191454A (ja) |
Cited By (12)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2001005611A1 (fr) * | 1999-07-15 | 2001-01-25 | Idemitsu Petrochemical Co., Ltd. | Élément intérieur de portière de voiture |
| WO2005018911A1 (ja) * | 2003-08-21 | 2005-03-03 | Idemitsu Kosan Co., Ltd. | 自動車内装部品 |
| WO2006106933A1 (ja) | 2005-03-31 | 2006-10-12 | Kyoraku Co., Ltd | 自動車用内装部品およびその製造方法 |
| JP2007504050A (ja) * | 2003-09-05 | 2007-03-01 | サルフレックス ポリマーズ リミテッド | 構造用ニーボルスター |
| JP2011051180A (ja) * | 2009-08-31 | 2011-03-17 | Kyoraku Co Ltd | 発泡成形品 |
| US7980589B2 (en) | 2005-11-17 | 2011-07-19 | Salflex Polymers Ltd. | Inflatable bolster |
| US7992895B2 (en) | 2005-11-17 | 2011-08-09 | Salflex Polymers Ltd. | Bolster deployment pattern |
| US8931803B2 (en) | 2010-11-09 | 2015-01-13 | Salflex Polymers Ltd. | Active bolster |
| US9085275B2 (en) | 2005-06-03 | 2015-07-21 | Salflex Polymers Ltd. | Active bolster |
| US9254808B2 (en) | 2011-02-07 | 2016-02-09 | Salflex Polymers Limited | Active bolster assembly |
| CN111676708A (zh) * | 2020-06-16 | 2020-09-18 | 浙江吉利汽车研究院有限公司 | 车辆换挡球头表皮及车辆 |
| CN114196128A (zh) * | 2020-09-18 | 2022-03-18 | CpK室内装饰材料股份有限公司 | 基于石墨烯的抗病毒聚合物 |
-
1997
- 1997-09-26 JP JP9261398A patent/JPH1191454A/ja active Pending
Cited By (23)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6808224B1 (en) | 1999-07-15 | 2004-10-26 | Idemitsu Petrochemical Co., Ltd. | Door trim structure for automobiles |
| US7105125B2 (en) | 1999-07-15 | 2006-09-12 | Idemitsu Kosan Co., Ltd. | Door trim structure for automobiles |
| WO2001005611A1 (fr) * | 1999-07-15 | 2001-01-25 | Idemitsu Petrochemical Co., Ltd. | Élément intérieur de portière de voiture |
| US7500708B2 (en) | 2003-08-21 | 2009-03-10 | Prime Polymer Co., Ltd. | Interior part for automobile |
| WO2005018911A1 (ja) * | 2003-08-21 | 2005-03-03 | Idemitsu Kosan Co., Ltd. | 自動車内装部品 |
| JP4931056B2 (ja) * | 2003-09-05 | 2012-05-16 | サルフレックス ポリマーズ リミテッド | 構造用ニーボルスター |
| JP2007504050A (ja) * | 2003-09-05 | 2007-03-01 | サルフレックス ポリマーズ リミテッド | 構造用ニーボルスター |
| EP1864781A1 (en) * | 2005-03-31 | 2007-12-12 | Kyoraku Co., Ltd. | Interior automotive trim part and process for producing the same |
| EP1864781A4 (en) * | 2005-03-31 | 2009-04-22 | Kyoraku Co Ltd | INTERNAL AUTOCOPY AND MANUFACTURING METHOD THEREFOR |
| US8133571B2 (en) | 2005-03-31 | 2012-03-13 | Kyoraku Co., Ltd. | Interior automotive trim part and process for producing the same |
| WO2006106933A1 (ja) | 2005-03-31 | 2006-10-12 | Kyoraku Co., Ltd | 自動車用内装部品およびその製造方法 |
| JP5204480B2 (ja) * | 2005-03-31 | 2013-06-05 | キョーラク株式会社 | 自動車用内装部品およびその製造方法 |
| US10315608B2 (en) | 2005-06-03 | 2019-06-11 | Abc Technologies Inc. | Active bolster |
| US9085275B2 (en) | 2005-06-03 | 2015-07-21 | Salflex Polymers Ltd. | Active bolster |
| US9731675B2 (en) | 2005-06-03 | 2017-08-15 | Abc Group Inc. | Active bolster |
| US7980589B2 (en) | 2005-11-17 | 2011-07-19 | Salflex Polymers Ltd. | Inflatable bolster |
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| US8931803B2 (en) | 2010-11-09 | 2015-01-13 | Salflex Polymers Ltd. | Active bolster |
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| JP2022051556A (ja) * | 2020-09-18 | 2022-03-31 | シーピーケイ インテリオール プロダクツ インコーポレイテッド | グラフェン系抗ウイルス性ポリマー |
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