JP2001338682A - 非水電解液電池 - Google Patents

非水電解液電池

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JP2001338682A JP2000157054A JP2000157054A JP2001338682A JP 2001338682 A JP2001338682 A JP 2001338682A JP 2000157054 A JP2000157054 A JP 2000157054A JP 2000157054 A JP2000157054 A JP 2000157054A JP 2001338682 A JP2001338682 A JP 2001338682A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 幅広い温度範囲において、有機溶媒をベース
にした電解液の気化や分解を抑制し、短絡時における安
全性が高く、サイクル特性などの電池性能荷優れ、高温
特性に優れた非水電解質電池を提供すること。 【解決手段】 正極と、リチウムイオンを吸蔵又は放出
可能な負極と、リチウムイオンを含む非水電解液とから
なる非水電解液電池において、前記非水電解液は、下記
一般式(1); (R1 O)3 P=N−SO2 −R2 (1) {式中、R1 はハロゲン原子で置換されていてもよい炭
素数1〜10のアルキル基又はハロゲン原子で置換され
ていてもよい次式;CH3-( OCH2 CH2 n-(nは
1〜5の整数を示す)を示し、R2 はハロゲン原子で置
換されていてもよい炭素数1〜12のアルキル基、又は
ハロゲン原子、アルコキシ基又は炭素数1〜4のアルキ
ル基で置換されていてもよいフェニル基を示す。}で表
されるホスファゼン誘導体とリチウム塩を含有する溶液
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、幅広い温度範囲に
おいて、有機溶媒をベースにした電解液の気化や分解が
なく、優れた電池性能を有する非水電解液電池に関し、
更に詳しくは、電池のサイクル特性、高温保存特性を向
上させることが出来る非水電解液電池に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、カメラー体型ビデオテープレコー
ダ、携帯電話、携帯用コンピュータ等のポータブル電子
機器が多く登場し、その小型軽量化が図られている。そ
してこれらの電子機器のポータブル電源となる電池、特
に二次電池について、エネルギー密度を向上させるため
の研究がなされている。二次電池の中でもリチウムイオ
ン電池は、従来の水溶液系電解液を用いた二次電池であ
る鉛電池、ニッケルカドミウム電池と比較して大きなエ
ネルギー密度が得られるため、期待が大きく、研究開発
が活発に進められている。
【0003】リチウム電池又はリチウムイオン二次電池
に使用する非水電解液としては、炭酸プロピレンや炭酸
ジエチル等の炭酸エステル系電解質に、電解質としてL
iPF6 を溶解させたものが、比較的導電率も高く、電
位的にも安定である点から広く用いられている。これら
の非水電解液を用いた電池のうち、リチウムイオン二次
電池は、金属リチウムを用いた電池と比較して安全性が
高いことが知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記炭酸エ
ステル系非水溶媒は、一般に電気化学的に比較的安定で
あると言われているが、非水電解質電池においては正極
や負極の酸化力、還元力が非常に強いため、若干ではあ
るがこれら炭酸エステル系非水溶媒が反応を起こす可能
性が指摘されている。このような反応が起こると、電極
表面に反応生成物が皮膜となって成長し、電池のインピ
ーダンスの増加をもたらす。その結果、特に大電流で放
電した時に電圧降下が著しくなり、サイクル特性や負荷
特性が悪くなるという問題が生ずる。又上記のリチウム
イオン二次電池は正極が高電位となる充電末期又は、過
充電時に顕著に起こっていることは、非水電解液の溶媒
が分解し、その分解物生成物(重合物など)が電極上に
付着し、その結果保存後の電池の内部インピーダンスが
上昇して、放電特性が低下し、更に充放電サイクル特性
が低下する問題があった。
【0005】このような非水電解液の分解を抑制して、
保存特性及び充放電サイクル特性の向上を図るべく、例
えばテトラヒドロフラン(THF)、1,3−ジオキソ
ラン(DOXL)等の環状エーテルの水素原子の一部を
アルキル基等で置換して、2−メチルテトラヒドロフラ
ン(2Me−THF)、4-メチル-1、3-ジオキサソラン
(4Me−DOXL)等として安定化させる方法(J.L.
Goldman, R.M.Mank, J.H.Young and V.R.Koch: J.Elect
rochem. Soc.,127, p1461(1980))、メチルフェニルスル
フィド、ジフェニルスルフィド、チャントレンなどのス
ルフィド化合物を添加する方法(特開平07−3207
79号公報)等が提案されている。
【0006】また、特開平06−13108号公報に
は、非水電解質二次電池の電解質に、25℃以上の粘度
が300cp以下のホスファゼン誘導体にリチウム塩を
溶解した溶液を使用することにより、安全で優れた電池
性能が付与されることが記載されている。ここで開示さ
れているホスファゼン誘導体は、(NPR2 n (式
中、Rは一価の有機基、nは3〜15)で表される環状
ホスファゼン誘導体又はR 3 (P=N)m - PR4 (式
中、mは1〜20、Rは一価の有機基、O又はCの中か
ら選ばれる。)で表される鎖状型ホスファゼン誘導体で
ある。
【0007】しかしながら、上記のような従来の電解液
にある種の薬剤を添加するという方法では、電解液の分
解の抑制という面から見ると、常温時では効果があるも
のの、高温時ではなおも電解液の分解が起こり、サイク
ル特性が低下するという欠点があり、また、電解液の難
燃化の面から見ると、難燃性はある程度改善されるもの
の、その反面、電池性能が低下するという欠点がある。
また、ホスファゼン誘導体に関しても、更に優れた電池
性能を付与することができる化合物の出現が望まれてい
た。
【0008】従って、本発明は、幅広い温度範囲におい
て有機溶媒をベースにした電解液の気化や分解を抑制
し、短絡時においても安全性が高く、サイクル特性など
の電池性能に優れ、高温保存特性に優れた非水電解液電
池を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】かかる実情において、本
発明者らは鋭意検討を行った結果、非水電解液電池の電
解液にスルホニル基を有する特定のホスファゼン誘導体
を含有させれば、幅広い温度範囲、特に高温時において
も、電解液の気化や分解を抑制し、かつ優れた電池性能
を与えることを見出し、本発明を完成させるに至った。
【0010】すなわち、本発明は、正極と、リチウムイ
オンを吸蔵又は放出可能な負極と、リチウムイオンを含
む非水電解液とからなる非水電解液電池において、前記
非水電解液は、下記一般式(1); (R1 O)3 P=N−SO2 −R2 (1) {式中、R1 は、ハロゲン原子で置換されていてもよい
炭素数1〜10の直鎖状又は分岐状のアルキル基又はハ
ロゲン原子で置換されていてもよい次式の基;CH3-(
OCH2 CH2)n - (nは1〜5の整数を示す。)を示
し、R2 はハロゲン原子で置換されていてもよい炭素数
1〜12のアルキル基、又はハロゲン原子、アルコキシ
基又は炭素数1〜4のアルキル基で置換されていてもよ
いフェニル基を示す。}で表されるホスファゼン誘導体
とリチウム塩を含有する溶液であることを特徴とする非
水電解液電池を提供するものである。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の非水電解液電池の電解液
は、前記一般式(1)で表されるホスファゼン誘導体と
リチウム塩を含有する溶液であり、好ましくは、当該ホ
スファゼン誘導体と非プロトン性有機溶媒を混合した混
合溶媒にリチウム塩を溶解した溶液である。
【0012】本発明において、前記一般式(1)で表さ
れるホスファゼン誘導体の式中、R 1 は、炭素数1〜1
0の直鎖状あるいは分岐状のアルキル基、ハロゲン原子
で置換された炭素数1〜10の直鎖状あるいは分岐状の
アルキル基、次式の基;CH 3-( OCH2 CH2)n -
(nは1〜5の整数を示す。)、又は当該基がハロゲン
原子で置換されたものである。nの好ましい数は1〜3
である。炭素数1〜10の直鎖状あるいは分岐状のアル
キル基としては、例えば、メチル基、エチル基、n−プ
ロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル
基、sec−ブチル基、n−ヘキシル基、イソヘキシル
基、n−ヘプチル基、n−オクチル基、イソオクチル
基、n−デシル基、イソデシル基等が挙げられる。置換
するハロゲン原子としては、特に制限されないが、塩素
原子又はフッ素原子が好ましく、特に好ましくはフッ素
原子である。
【0013】前記一般式(1)で表されるホスファゼン
誘導体の式中、R2 は、ハロゲン原子で置換されていて
もよい炭素数1〜12のアルキル基、又はハロゲン原
子、アルコキシ基又は炭素数1〜4のアルキル基で置換
されていてもよいフェニル基であり、これは具体的に
は、炭素数1〜12のアルキル基、ハロゲン原子で置換
された炭素数1〜12のアルキル基、フェニル基、ハロ
ゲン原子で置換されたフェニル基、アルコキシフェニル
基、ハロゲン原子で置換されたアルコキシフェニル基、
炭素数1〜4のアルキル基で置換されたフェニル基又は
ハロゲン原子で置換された炭素数1〜4のアルキル基置
換フェニル基を示す。
【0014】炭素数1〜12のアルキル基としては、例
えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロ
ピル基、n−ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル
基、n−ヘキシル基、イソヘキシル基、n−ヘプチル
基、n−オクチル基、イソオクチル基、n−デシル基、
イソデシル基等が挙げられる。また、置換するハロゲン
原子としては、特に制限されないが、塩素原子又はフッ
素原子が好ましく、特に好ましくはフッ素原子である。
アルコキシフェニル基としては、メトキシフェニル、エ
トキシフェニル、プロポキシフェニル等が挙げられる。
2 の好ましい基としては、エチル基、メチル基などの
炭素数1〜4の低級アルキル基、トリフルオロメチル
基、テトラフルオロエチル基、ヘキサフルオロプロピル
基などのハロゲン原子で一部又は全部が置換された炭素
数1〜4のアルキル基、フェニル基、ハロゲン原子で一
部又は全部が置換されたフェニル基、メチル基で置換さ
れたフェニル基、ハロゲン化されたメチル基で置換され
たフェニル基であり、特に、メチル基、フェニル基、モ
ノフルオロフェニル基、ジフルオロフェニル基が好まし
い。
【0015】かかる前記一般式(1)で表されるホスフ
ァゼン誘導体の製造方法は、例えば、下記反応式(I)及
び反応式(II)による方法が挙げられる。
【0016】 PX5 +H2 N−SO2-R2 →X3 P=N―SO2-R2 (I) 一般式(2) 一般式(3) (式中、Xはハロゲン原子を示し、R2 は前記と同義で
ある。)
【0017】 X3 P=N- SO2-R2 +R1-OM →(R1 O)3 P=N−SO2 2 (II) 前記一般式(3) 一般式(4) 前記一般式(1) (式中、Mはアルカリ金属を示し、R1 及びR2 は前記
に同じ。)
【0018】すなわち、上記反応式(I)において、一般
式(3)で表されるハロゲン化ホスファゼン誘導体は、
ハロゲン化燐とスルホンアミド(一般式(2)の化合
物)を有機溶媒中で反応させることにより容易に得るこ
とができる。この場合、ハロゲン化燐に対するスルホン
アミド(一般式(2)の化合物)のモル比は、通常0.
9〜1.3、好ましくは1.0〜1.1であり、反応温
度は、通常0〜50℃、好ましくは20〜40℃であ
り、反応時間は、通常0.5〜4時間、好ましくは1〜
2時間である。反応溶媒としては、反応原料が溶解する
もので、かつ不活性なものであれば特に制限されない
が、例えば、トルエン、キシレン、ベンゼン等の芳香族
炭化水素類、アセトニトリル、プロピオニトリル等のニ
トリル類、クロロベンゼン等のハロゲン化芳香族炭化水
素及び塩化メチレン、クロロホルム等のハロアルカン
類、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル類が
挙げられ、これらは1種又は2種以上を組合わせて用い
ることができる。
【0019】前記反応式(II)において、目的とする前
記一般式(1)で表されるホスファゼン誘導体は、ハロ
ゲン化ホスファゼン誘導体(一般式(3)の化合物)と
アルコラート類(一般式(4)の化合物)を有機溶媒中
で反応させることにより容易に得ることができる。ハロ
ゲン化ホスファゼン誘導体(一般式(3)の化合物)に
対するアルコラート類(一般式(4)の化合物)のモル
比は、通常2.0〜4.5、好ましくは2.7〜3.3
であり、反応温度は、通常−20〜40℃、好ましくは
0〜20℃、反応時間は、通常2〜12時間、好ましく
は3〜6時間である。反応溶媒としては、ハロゲン化ホ
スファゼン誘導体とアルコラート類が溶解でき、かつ不
活性な溶媒であれば特に限定はなく、例えば、炭化水
素、ハロゲン化芳香族炭化水素、ハロアルカン、ジオキ
サン、テトラヒドロフラン、ジブチルエーテル等のエー
テル類、アセトニトリル、プロピオニトリル等が挙げら
れ、このうち、1種又は2種以上を組合わせて用いるこ
とができる。反応終了後は乾燥、精製等の常法により目
的物を得る。
【0020】本発明の非水電解液電池の電解液には、前
記したホスファゼン誘導体の製造方法で、不可逆的に混
入する不純物が含有されていても、電池性能を損なわな
い範囲であれば差し支えなく、例えばリン酸エステル、
炭酸エステル等の難燃性化合物と併用することもでき
る。
【0021】本発明の非水電解液電池の電解液には、前
記ホスファゼン誘導体と非プロトン性有機溶媒を混合し
た混合溶媒を用いることが好ましい。非プロトン性有機
溶媒としては、特に制限されないが、例えば、γ−ブチ
ロラクトン、2−メチルテトラヒドロフラン、ジメチル
スルホキシド、1,3−ジオキソラン、スルホラン、ジ
メチルカーボネート、ジエチルカーボネート、メチルア
セテート、1,2−ジメトキシエタン、テトラヒドロフ
ラン、プロピレンカーボネート、エチレンカーボネー
ト、ブチレンカーボネート、ホルムアミド、ジメチルホ
ルムアミド、アセトニトリル、ニトロメタン、蟻酸メチ
ル、酢酸メチル、リン酸トリエステル、トリメトキシメ
タン、スルホラン、3−メチル−2−オキサゾリジノ
ン、ジエチルエーテル、1,3−プロパンサルトン等の
エーテル化合物やエステル化合物が挙げられ、これらは
1種又は2種以上で用いられる。
【0022】前記ホスファゼン誘導体の配合割合は、非
水電解液中、体積分率にして、通常0.1〜80v/v
%の範囲であり、本発明においてこの配合割合は、目的
に応じて任意に設計しうる。即ち、前記一般式(1)で
表されるホスファゼン誘導体は、塩基性を示すため、高
温下の電池のサイクル中、特にリチウムの挿脱の繰り返
し過程で、電池構成材料の正極活物質、負極活物質、特
に電解質塩等の分解物から生成した遊離酸、フッ酸等の
トラップ剤、安定化剤として使用する場合には、前記ホ
スファゼン誘導体の配合割合は、非水電解液中、通常
0.1〜20v/v%、好ましくは0.1〜10v/v
%とすることで非水電解液電池のサイクル特性、高温保
存性を向上させることが出来る。
【0023】また、非水電解液電池に難燃性を付与し
て、電池の破裂や発火を抑制する場合には、通常1〜8
0v/v%、好ましくは10〜40v/v%の範囲とす
ることが好ましい。1v/v%未満では、電池の破裂や
発火を抑制するのに十分ではなく、一方、80v/v%
を越えると、溶液の粘度が増大し、大電流放電に適する
リチウムイオン導電性が得られにくく、かつ氷点以下の
低温での使用において電池性能が低下する傾向があり好
ましくない。
【0024】前記混合溶媒に溶解させるリチウム塩とし
ては、混合溶媒に溶解するものであれば特に限定されな
いが、例えば、LiClO4 、LiCl、LiBr、L
iI、LiBF4 、LiPF6 、LiCF3 SO3 、L
iAsF6 、LiAlCl4、LiB(C6 6 4
CF3 SO3 Li、LiSbF6 、LiB10Cl10、L
iSiF6 、LiN(SO2 CF3 2 、LiC(SO
2 CF3 2 、低級脂肪酸カルボン酸リチウム、クロロ
ボランリチウム及び4フェニルホウ酸リチウム等が挙げ
られ、これらのリチウム塩は、1種又は2種以上で用い
られる。これらのリチウム塩の好ましい添加量は、上記
溶媒1Kgに対して0.1〜3モル、好ましくは0.5
〜2モルである。
【0025】本発明の非水電解液電池の電解液には、放
電や充電特性を改良する目的で、以下に示す化合物を添
加することができる。例えば、ピリジン、トリエチルホ
スファイト、トリエタノールアミン、環状エーテル、エ
チレンジアミン、n−グライム、ヘキサリン酸トリアミ
ド、ニトロベンゼン誘導体、硫黄、キノンイミン染料、
N−置換オキサゾリジノンとN,N−置換イミダゾリジ
ン、エチレングリコールジアルキルエーテル、アンモニ
ウム塩、ポリエチレングルコール、ピロール、2−メト
キシエタノール、三塩化アルミニウム、導電性ポリマー
電極活物質のモノマー、トリエチレンホスホンアミド、
トリアルキルホスフィン、モルフォリン、カルボニル基
を持つアリール化合物、ヘキサメチルホスホリックトリ
アミドと4−アルキルモルフォリン、二環性の三級アミ
ン、オイル、ホスホニウム塩及び三級スルホニウム塩等
が挙げられる。
【0026】本発明の非水電解液電池の正極は、正極活
物質、導電剤及び結着剤等からなる正極合剤を集電体上
に塗布、乾燥することにより作成される。正極活物質と
しては、特に限定はなく公知のものを用いることがで
き、例えば、V2 5 、V3 13、V6 13、Mn
2 、MoO3等の金属酸化物、LiCoO2 、LiN
iO2 、LiMn2 4 、LiMnO2、LiFeO2
リチウムと、Co、Ni、Mn、Fe、V、Mo、Cu
及びZn等の遷移金属から選ばれた2種以上のリチウム
複合金属酸化物、これらの複合金属酸化物にハロゲン化
合物等の添加剤が添加されたもの、TiS2 、Mo
2、FeS2 、NbS2等の金属硫化物、ポリピロール
誘導体、ポリアニリン誘導体、ポリチオフェン誘導体等
の導電性ポリマー、黒鉛等が挙げられ、これらの中、リ
チウム複合金属酸化物を用いることが好ましい。
【0027】本発明の非水電解液電池の負極は、負極活
物質と結着剤とを含有する負極合剤を、集電体上に塗
布、乾燥することにより作成される。集電体には、例え
ば銅箔等の金属箔が用いられる。負極材料としては、公
知の負極材料を用いることができ、例えば、金属リチウ
ム、リチウムとアルミニウム、インジウム、鉛、又は亜
鉛等との合金、Ag2 O、TiO2 、Fe2 3 、Mg
O、V2 5 、NiO、CuO、ZnO、Mo2 3
In2 3 、SnO、SnO2 、SnSiO3 、In2
Sn2 7 等の結晶性の複合酸化物、錫酸化物を主体と
した周期律表1族、第2族、第13族、第14族、第1
5族、遷移金属、ハロゲン元素から選ばれる1種以上を
含む非晶質の複合金属酸化物、リチウムをドープ・脱ド
ープすることが出来る炭素材料等が挙げられる。これら
の中、リチウムをドープ・脱ドープすることが出来る炭
素材料が好ましく、このような炭素材料としては、例え
ば、難黒鉛化炭素材料やグラファイト系炭素材料が挙げ
られる。具体的には、熱分解炭素類、コークス類、黒鉛
類、ガラス状炭素繊維、有機高分子材料焼成体、炭素繊
維、活性炭等が挙げられる。コークス類としては、例え
ばピッチコークス、石油コークス、石炭コークス等が挙
げられる。なお、ここで有機高分子材料焼成体とは、フ
ェノール樹脂、フラン樹脂等の有機高分子材料を所望の
温度で焼成し、炭素化したのである。
【0028】正極合剤及び負極合剤の電極合剤には、導
電剤、結着剤及びフィラーなどを添加することができ
る。導電剤としては、構成された電池において、化学変
化をおこさない電子伝導性材料であれば特に限定されな
いが、例えば、天然黒鉛、人工黒鉛、カーボンブラッ
ク、アセチレンブラック、ケッチェンブラック、炭素繊
維や金属粉、金属繊維あるいはポリフェニレン誘導体等
の導電性材料が挙げられ、これらの1種又は2種以上の
混合物として使用することができる。結着剤としては、
特に限定されないが、例えば、デンプン、ポリビニルア
ルコール、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプ
ロピルセルロース、再生セルロース、ジアセチルセルロ
ース、ポリビニルクロリド、ポリビニルピロリドン、テ
トラフルオロエチレン、ポリフッ化ビニリデン、ポリエ
チレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合
体(EPDM)、スルホン化EPDM、スチレンブタジ
エンゴム、ポリブタジエン、フッ素ゴム、ポリエチレン
オキシドなどの多糖類、熱可塑性樹脂及びゴム弾性を有
するポリマーなどが挙げられ、これらの1種又は2種以
上の混合物として用いられる。
【0029】フィラーとしては、構成された電池におい
て、化学変化をおこさない繊維状材料であれば特に限定
はなく、通常、ポリプロピレン、ポリエチレン等のオレ
フィン系ポリマー、ガラス、炭素などの繊維が挙げられ
る。
【0030】本発明の非水電解液電池において、上記し
た正極、負極間にセパレーターを介在させることが両極
の接触による電流の短絡を防ぐことができるため好まし
い。セパレーターとしては、例えば、ポリテトラフルオ
ロエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレン等の合成樹
脂製の不織布、薄層フィルム等を挙げることができ、特
に厚さ20〜50μm程度のポリプロピレン又はポリエ
チレンの微孔性フィルムを用いることが、両極の接触を
確実に防止することができ、かつ電解液を通すことがで
きる点で好ましい。
【0031】本発明の非水電解液電池のその他の構成部
材としては、通常使用されている公知のものを用いるこ
とができる。また、非水電解液二次電池の形態として
は、特に制限されず、ボタンタイプ、ペーパータイプ、
コインタイプ、角型又はスパイラル構造の筒型電池等の
種々の形態が挙げられ、これらは、薄型、大型等の種々
の大きさにすることができる。
【0032】本発明の非水電解液電池は、有機溶媒をベ
ースにした電解液にスルホニル基を有する特定のホスフ
ァゼン誘導体を含有し、電解液に対する配合割合を設計
することにより、非水電解液電池に優れた性能を付与す
ることが出来る。例えば、非水電解液中、通常0.1〜
20v/v%、好ましくは0.1〜10v/v%の少な
い添加量では、塩基としての作用でサイクル特性を劣化
させることなく電解液の分解を抑制し、特に高温時の保
存特性に優れる。更に、非水電解液中、通常1〜80v
/v%、好ましくは10〜40v/v%の範囲では、電
解液に難燃性を付与して、電池の破裂や発火の危険性を
十分減じることができる。
【0033】
【実施例】次に、実施例を挙げて、本発明を更に具体的
に説明するが、これは単に例示であって、本発明を制限
するものではない。 参考例1(ホスファゼン誘導体Aの調製) 攪拌機を付けた四口フラスコに五塩化リン46.6g
(0.224モル)、メタンスルホンアミド21.3g
(0.224モル)、脱水トルエン62.9g及びTH
F0.2gを仕込み、窒素雰囲気下、室温で2時間反応
させ、トリクロロホスファゾスルホニルメタンを得た。
反応終了後、溶液をそのまま原料として用いた。攪拌機
を付けた四口フラスコに水素化ナトリウム27.8g
(0.695モル)及び脱水THF233.5gを仕込
み、次いで、ジエチレングリコールモノメチルエーテル
136.9g(1.13モル)を滴下し、ジエチレング
リコールモノメチルエーテルのアルコラート溶液を調製
した。 攪拌機を付けた四口フラスコにトリクロロホス
ファゾスルホニルメタン51.6g(0.224モル)
とトルエン225.6gを仕込み、窒素雰囲気中で、前
記で調製したジエチレングリコールモノメチルエーテル
のアルコラート溶液(0.695モル)を反応系内の温
度を0〜10℃に保持しながら滴下した。滴下終了後、
更に、10℃以下で1.5時間攪拌下に反応させた。反
応終了後、酢酸で中和した。次いで、濾過し、ろ液をク
ロロホルムで抽出して得られた有機層を、濃縮、脱水し
て、オイル状の物質37.7g(収率83.1%)を得
た。元素分析、1 H−NMR、31P−NMR、MASS
及びIRにより同定したところ、表1に示したスルホニ
ル基を有するホスファゼン誘導体Aであることが確認さ
れた。
【0034】(同定データ) ・元素分析:構造式:C1636NO11PS(分子量481.
1 )に対する 計算値;C;39.94%、H;7.54% 、N;2.91% 、S;6.
66% 実測値;C;39.71%、H;8.01% 、N;2.89% 、S;6.
86% ・1 H−NMR(ppm,CDCl3 )δ;3.01(d,3H)、3.40
(m,9H)、3.53(m,6H)、3.65(m,6H)、3.74(m,6H)、4.37(
m,6H) ・31P−NMR(ppm,CDCl3 )δ;−1.81(m) ・IR;ν(KBr )cm-1;2882、1455、1328、1220、
1143、1111 ・MASS(FAB )m/z ;482(M +H) +
【0035】参考例2(ホスファゼン誘導体Bの調製) 攪拌機を付けた四口フラスコに五塩化リン31.4g
(0.151モル)、ベンゼンスルホンアミド23.6
g(0.150モル)、脱水トルエン74.3g及びT
HF1.0gを仕込み、室温で2.5時間攪拌下に反応
させ、トリクロロホスファゾスルホニルベンゼン42.
5gを得た(収率96.9%)。攪拌機を付けた四口フ
ラスコに水素化ナトリウム17.9g(0.449モ
ル)及び脱水THF153.3gを仕込み、次いで、エ
チレングリコールモノメチルエーテル58.2g(0.
764モル)を滴下し、エチレングリコールモノメチル
エーテルのアルコラート溶液を調製した。攪拌機を付け
た四口フラスコに前記で調製したトリクロロホスファゾ
スルホニルベンゼン42.69g(0.146モル)と
トルエン145.1gを仕込み、窒素雰囲気中で、前記
で調製したエチレングリコールモノメチルエーテルのア
ルコラート溶液(0.449モル)を反応系内の温度を
0〜10℃に保持しながら滴下した。滴下終了後、更
に、室温で3.5時間攪拌下に反応させた。反応終了
後、塩酸で中和した。次いで、濾過し、ろ液をジクロロ
メタンで抽出して得られた有機層を濃縮、脱水して、オ
イル状の物質47.1g(収率78.4%)を得た。元
素分析、1 H−NMR、31P−NMR、MASS及びI
Rにより同定したところ、表1に示したスルホニル基を
有するホスファゼン誘導体Bであることが確認された。
【0036】(同定データ) ・元素分析:構造式C1526NO8 PS(分子量411.3
)に対する 計算値;C;43.79%、H;6.37% 、N;3.40% 、S;7.
70% 実測値;C;43.71%、H;6.59% 、N;3.54% 、S;8.
02% ・1 H−NMR(ppm ,CDCl3 )δ;3.35(s,9H)、3.58
(m,6H)、4.32(m,6H)、7.47(m,3H)、7.96(m,2H) ・31P−NMR(ppm ,CDCl3 )δ;−2.01(m) ・IR;ν(KBr )cm-1ν;2890、2824、1447、1370、
1203、1155、1133 ・MASS(FAB )m/z ;412(M +H) +
【0037】実施例3(ホスファゼン誘導体Cの調製) 攪拌機を付けた四口フラスコに五塩化リン46.2g
(0.222モル)、4−フルオロベンゼンスルホンア
ミド39.1g(0.222モル)、テトラヒドロフラ
ン8.0g及びトルエン250mlを仕込み、窒素雰囲
気中で2時間、室温で反応させた。反応終了後、溶媒を
留去し、N−4−フルオロベンゼンスルホニル−P,
P,P−トリクロロホスファゼン66.1g(収率9
5.6%)を得た。次いで、攪拌機を付けた四つ口フラ
スコに上記で得たN−4−フルオロベンゼンスルホニル
−P,P,P−トリクロロホスファゼン60.0g
(0.193モル)とテトラヒドロフラン250mLを
仕込み、参考例2と同様にして得られたエチレングリコ
ールモノメチルエーテルのアルコラート溶液(0.63
7モル)を、窒素雰囲気中で、0〜5℃で一昼夜攪拌下
に反応させた。反応終了後、濃硫酸で中和した。次い
で、水洗後、クロロホルムで抽出して得られた有機層を
濃縮、脱水して、オイル状の物質75.2g(収率7
8.9%)を得た。元素分析、1 H−NMR、31P−N
MR、MASS及びIRにより同定したところ、表1に
示したスルホニル基を有するホスファゼン誘導体Cであ
ることが確認された。
【0038】(同定データ) 元素分析:構造式C1525FNO8 PS(分子量429.4
)に対する 計算値;C;41.95%、H;5.87% 、N;3.26% 、S;7.
47% 実測値;C;42.34%、H;6.16% 、N;3.36% 、S;7.
79% ・1 H−NMR(ppm ,CDCl3 )δ;3.24(s,9H)、3.45
(m,6H)、4.17(m,6H)、6.99(m,2H)、7.86ppm(m,2H) ・31P−NMR(ppm ,CDCl3 )δ;−2.2(m) ・IR;ν(KBr )cm-1;2932 、2890、1591、1494、1
371、1280、1218、1150、1039、839 、687 MASS(APC l)m/z :430(M +H) +
【0039】参考例4(ホスファゼン誘導体Cの調製) 攪拌機を付けた四口フラスコに五塩化リン10.6g
(0.051モル)、2,4−ジフルオロベンゼンスル
ホンアミド10.0g(0.052モル)、テトラヒド
ロフラン1.4g及びトルエン100mlを仕込み、窒
素雰囲気中で2時間、室温で反応させた。反応終了後、
溶媒を留去し、N−2,4−ジフルオロベンゼンスルホ
ニル−P,P,P−トリクロロホスファゼン16.1g
(収率96.2%)を得た。次いで、攪拌機を付けた四
つ口フラスコに上記で得たN−2,4−ジフルオロベン
ゼンスルホニル−P,P,P−トリクロロホスファゼン
16.1g(0.0490モル)とテトラヒドロフラン
100mLを仕込み、参考例2と同様にして得られたエ
チレングリコールモノメチルエーテルのアルコラート溶
液(0.160モル)を、窒素雰囲気中で、0〜5℃で
一昼夜攪拌下に反応させた。反応終了後、濃硫酸で中和
した。次いで、水洗後、クロロホルムで抽出して得られ
た有機層を濃縮、脱水して、オイル状の物質17.0g
(収率77.7%)を得た。元素分析、1 H−NMR、
31P−NMR、MASS及びIRにより同定したとこ
ろ、表1に示したスルホニル基を有するホスファゼン誘
導体Dであることが確認された。
【0040】(同定データ) ・元素分析:構造式C15242 NO8 PS(分子量44
7.4 )に対する 計算値;C;40.27%、H;5.41% 、N;3.13% 、S;7.
17% 実測値;C;40.24%、H;5.48% 、N;3.16% 、S;7.
54% ・1 H−NMR(ppm ,CDCl3 )δ;3.27(s,9H)、3.51
(m,6H)、4.25(m,6H)、6.83(m,2H)、7.89(m,1H) ・31P−NMR(ppm ,CDCl3 )δ;−2.58(m) ・IR;ν(KBr )cm-1;2893 、2825、1603、1485、1
424、1372、1290、1203、1159、1040 、970 、850 、68
7 、620 MASS(APC l)m/z :448(M +H) +
【0041】
【表1】
【0042】実施例1〜5及び比較例1 炭酸リチウム0.5モルと炭酸コバルト1モルとを混合
し、空気中900℃で5時間焼成して正極活物質となる
LiCoO2 を得た。このLiCoO2 を正極活物質と
して用い、LiCoO2 100重量部に対して導電助剤
としてアセチレンブラックを10重量部、結着剤として
テフロン(登録商標)バインダーを重量10部添加して
正極材を調製した。負極材として金属リチウムを用い、
セパレーターとしてポリプロピレンの多孔質フィルムを
用い、電解液として市販の非プロトン性有機溶媒(エチ
レンカーボネートとジエチルカーボネートとの混合物
(EC+DEC);富山薬品社製)に、前記で参考例で
調製したホスファゼン誘導体A〜Dを表2に示した配合
割合で添加したものを用いてコイン型非水電解液二次電
池を作成した。配合割合は非水電解液中のホスファゼン
誘導体の容量割合を示す。なお、ホスファゼン誘導体を
電解液に含まないコイン型非水電解液二次電池を作成し
て比較例1とした。上記で作成した電池について、下記
に示す初期の放電容量、20サイクル時の放電容量、放
電容量維持率及び外部短絡時の状態を評価した。その結
果を表2に示した。
【0043】(放電容量及び放電容量維持率)上限電圧
4.3V、下限電圧2.7V、放電電流0.2mA、充
電電流0.2mAの条件で充放電を繰り返すサイクル試
験を行い、1サイクル目の放電容量(初期の放電容量)
(mAh)及び20サイクル時点での放電容量(mAh)を測定
する。また、放電容量維持率は次式で求める。 放電容量維持率(%) =20サイクル時の放電容量×100/
(初期放電容量)
【0044】(外部短絡時の状態)5サイクルの充放電
を行い、3.0Vまで充電した後、正負両極をリード線
で結線し外部短絡させる。この時の5本の電池につい
て、電池外観の変化の有無をテェックする。
【0045】
【表2】
【0046】表2より明らかなように、電解液溶媒とし
て非プロトン性有機溶媒を用いた従来の二次電池は、短
絡時に変形を生じた(比較例1)のに対して、スルホニ
ル基を有する特定のホスファゼン誘導体を含有する混合
溶媒を用いた実施例1〜5の二次電池は、短絡時にも液
漏れや破裂、発火が無く、且つ電池性能も従来の電池と
同等以上の結果を示した。
【0047】実施例6〜9 <円筒型非水電解液電池の作成> ・負極 出発原料に石油ピッチを用い、不活性ガス気流中100
0℃で焼成し、ガラス状炭素に近い性質の難黒鉛化炭素
材料を得た。この難黒鉛化炭素材料についてX線回折測
定を行ったところ、(002)面の西間隔は3.76オ
ンスグストロームであり、また、真比重は1.58g/
cm2 であった。次に、得られた難黒鉛化炭素材料を粉
砕し、平均粒子径10μmの炭素材料粉末とした。この
炭素材料粉末90重量部と、結着剤10重量部とを混合
して負極合剤を調製した。ここで、結着剤にはポリフッ
化ビニリデンを用いた。最後に、負極合剤をN−メチル
−2−ピロリドンに分散させスラリー状とした。そし
て、このスラリーを負極集電体である厚さ10μmの帯
状の銅箔の両面に均一に塗布、乾燥して負極活物質層を
形成した後、ロールプレス機で圧縮成形し、負極を作成
した。
【0048】・正極 炭酸リチウム0.5モルと炭酸コバルト1モルとを混合
し、空気中900℃で5時間焼成して正極活物質となる
LiCoO2 を得た。次に得られたLiCoO2 91重
量部、導電剤6重量部、結着剤10重量部とを混合して
正極合剤を調製した。ここで、導電剤には黒鉛を用い、
結着剤にはビニリデンフルオライドとヘキサフルオロプ
ロピレンとの共重合体を用いた。最後に、正極合剤を、
N−メチル−2−ピロリドンに分散させてスラリーと
し、そして、このスラリーを正極集電体である厚さ20
μmのアルミニウム箔の両面に均一に塗布、乾燥して正
極活物質層を形成した後、ロールプレス機で圧縮成形
し、正極を作成した。
【0049】以上のようにして得られた正極と負極とを
用いて、図1に示す非水電解液電池を作製した。すなわ
ち、正極2と負極3とを厚さ25μm の微孔性ポリプロ
ピレンからなるセパレータ4を介して密着させ、渦巻型
に多数回巻回することにより巻層体を作成した。次に、
その内側にニッケルめっきを施した鉄製の電池缶5の底
部に絶縁板6を挿入し、さらに前記で得られた巻層体を
収納した。そして、負極3の集電をとるために、ニッケ
ル製の負極リード7の一端を負極3に圧着させ、もう一
方の端を電池缶5に溶接した。また、正極2の集電をと
るためにアルミニウム製の正極リード8の一端を正極2
に取り付け、もう一方の端を電流遮断用薄板9を介して
電池蓋10と電気的に接続した。この電流遮断用薄板9
は、電池内圧に応じて電流を遮断するものである。
【0050】次に、この電池缶5の中に非水電解液を注
入した。非水電解液の溶媒として、炭酸エチレン50体
積%、炭酸ジエチル50体積%からなる混合液を100
体積%として、前記で調製した各種のホスファゼン誘導
体試料を表3に示した配合割合で添加したものを使用し
た。ホスファゼン誘導体の配合量は、電解液中の容積割
合(%)で示す。最後に、アスファルトを塗布した絶縁
封口ガスケット11を介して電池缶5をかしめることに
より電池蓋10を固定して、直径が約18mm、高さ約6
5mmの円筒型の非水電解液電池1を調製した。また、非
水電解液電池1は、負極リード7及び正極リード8に接
続するセンターピン12が設けられていると共に、電池
内部の圧力が所定値よりも高くなったときに内部の気体
を抜くための安全弁装置13及び電池内部の温度上昇を
防止するためのPTC素子14がそれぞれ設けられてい
る。
【0051】
【表3】
【0052】比較例2 ホスファゼン誘導体を電解液に添加しない以外は、実施
例6〜9と同様な操作で非水電解液電池を作成した。
【0053】比較例3 ホスファゼン誘導体の代わりに遊離酸の中和剤として塩
基性であるピリジン1体積%を電解液に添加した以外
は、実施例6〜9と同様な操作で非水電解液電池を作成
した。
【0054】比較例4 ホスファゼン誘導体の代わりにトリブチルホスフェート
3重量%を電解液に添加した以外は、実施例6〜9と同
様な操作で非水電解液電池を作成した。
【0055】実施例6〜9及び比較例2〜4で調製した
非水電解液電池について、初期容量、負荷特性、100
サイクル後の放電容量維持率、高温保存特性(自己放電
特性)の評価を行い、その結果を表4に示した。なお、
各評価方法は、以下のとおりである。
【0056】(初期容量)前記で調製した各非水電解液
電池に対して、23℃の条件下で、1A の定電流定電圧
充電を上限4.2V まで3時間行い、次に1000mA
の定電流放電を終止電圧2.5V までおこなって初期容
量を求めた。
【0057】(負荷特性)前記初期容量と同一の充電条
件で充放電を1サイクル行い、同様な充電を行った後、
2000mA の定電流放電を終止電圧2.5V まで行
い、700mA の放電容量を100とした場合の200
0mA の放電容量維持率(%)を求めた。
【0058】(放電容量維持率)前記した初期容量と同
じ充電条件で放充電を100サイクル行い、初期放電容
量に対する100サイクル目の放電容量の割合を求め
た。
【0059】(高温保存特性)前記した初期容量と同一
の充電条件で充電を行った後、60℃の雰囲気中に放置
し、10日後に電池を取り出した。次いで、電池を取り
出してから5時間後に23℃中で700mA で放電を行
った。そして、60℃の雰囲気下放置する前の放電容量
に対する保存後の放電容量維持率を求め、その差を自己
放電率として求めた。なお、この値が小さい方が高温保
存特性が優れていることを示す。
【0060】
【表4】
【0061】表4の結果から明らかなように、非水電解
液中に本発明のホスファゼン誘導体を添加した電池は、
電池の初期容量が大きく、しかも700mA の放電容量
に対する2000mA の放電容量維持率も高く、特に高
温保存特性が非常に優れた結果となった。また、サイク
ル特性も問題無いレベルであった。
【0062】実施例10 表5に示すホスファゼン誘導体E〜Pを参考例1〜4に
準拠して調製し、実施例6〜9と同様に非水電解液電池
を調製し、初期容量、負荷特性、100サイクル後の放
電容量維持率及び高温保存特性(自己放電特性)の評価
を行った。その結果を表6に示した。なお、ホスファゼ
ン誘導体Eの場合、前記反応式(I)で使用されるスルホ
ンアミドはメタンスルホンアミドであり、前記反応式
(II) で使用されるアルコラート類は、メチルアルコー
ルのナトリウム塩であり、ホスファゼン誘導体Fの場
合、前記反応式(I)で使用されるスルホンアミドはメタ
ンスルホンアミドであり、前記反応式(II) で使用され
るアルコラート類は、トリフロロエチルアルコールのナ
トリウム塩であり、ホスファゼン誘導体Gの場合、前記
反応式(I)で使用されるスルホンアミドはメタンスルホ
ンアミドであり、前記反応式(II) で使用されるアルコ
ラート類は、エチレングリコールモノフルオロメチルエ
ーテルのナトリウム塩であり、ホスファゼン誘導体Hの
場合、前記反応式(I)で使用されるスルホンアミドはメ
タンスルホンアミドであり、前記反応式(II) で使用さ
れるアルコラート類は、エチレングリコールモノフルオ
ロエチルエーテルのナトリウム塩であり、ホスファゼン
誘導体Iの場合、前記反応式(I)で使用されるスルホン
アミドはフルオロメタンスルホンアミドであり、前記反
応式(II) で使用されるアルコラート類は、エチレング
リコールモノフルオロエチルエーテルのナトリウム塩で
ある。
【0063】また、ホスファゼン誘導体Jの場合、前記
反応式(I)で使用されるスルホンアミドはベンゼンスル
ホンアミドであり、前記反応式(II) で使用されるアル
コラート類は、メチルアルコールのナトリウム塩であ
り、ホスファゼン誘導体Kの場合、前記反応式(I)で使
用されるスルホンアミドはベンゼンスルホンアミドであ
り、前記反応式(II) で使用されるアルコラート類は、
トリフロロエチルアルコールのナトリウム塩であり、ホ
スファゼン誘導体Lの場合、前記反応式(I)で使用され
るスルホンアミドはベンゼンスルホンアミドであり、前
記反応式(II) で使用されるアルコラート類は、エチレ
ングリコールモノフルオロエチルエーテルのナトリウム
塩である。
【0064】更にまた、ホスファゼン誘導体Mの場合、
前記反応式(I ) で使用されるスルホンアミドはパラフ
ルオロベンゼンスルホンアミドであり、前記反応式(I
I) で使用されるアルコラート類は、トリフロロエチル
アルコールのナトリウム塩であり、ホスファゼン誘導体
Nの場合、前記反応式(I ) で使用されるスルホンアミ
ドは2,5-ジフルオロベンゼンスルホンアミドであり、前
記反応式(II) で使用されるアルコラート類は、エチレ
ングリコールモノメチルエーテルのナトリウム塩であ
り、ホスファゼン誘導体Oの場合、前記反応式(I ) で
使用されるスルホンアミドは2,6-ジフルオロベンゼンス
ルホンアミドであり、前記反応式(II) で使用されるア
ルコラート類は、エチレングリコールモノメチルエーテ
ルのナトリウム塩であり、ホスファゼン誘導体Pの場
合、前記反応式(I ) で使用されるスルホンアミドは3,
5-ジフルオロベンゼンスルホンアミドであり、前記反応
式(II)で使用されるアルコラート類は、エチレングリ
コールモノメチルエーテルである。
【0065】
【表5】
【0066】
【表6】
【0067】実施例22〜24 非水電解液の溶媒として、炭酸エチレン50体積%、炭
酸ジエチル50体積%からなる混合液を100体積%と
して、ホスファゼン誘導体試料B、G、Pを1.0体積
%となる混合溶媒を用い、負極の構成材料として、実施
例6〜9で用いた難黒鉛化炭素材料に代えて、グラファ
イト(ロンザ社製、商品名 KS-75-002面の面間隔=3.
358オングストローム)を使用し、他は実施例6〜9
と同様な操作で円筒型非水電解液電池を作成した。
【0068】比較例5 電解液にホスファゼン試料を添加しない以外は、実施例
22〜24と同様な操作で円筒型非水電解液電池を作成
した。
【0069】実施例22〜24及び比較例5で調製した
円筒型非水電解液電池を実施例6〜9と同様に初期容
量、負荷特性、100サイクル後の放電容量維持率及び
高温保存特性(自己放電特性)の評価を行い、その結果
を表7に示した。
【0070】
【表7】
【0071】表7の結果より、負極材料としてグラファ
イトを使用した場合でも、非水電解液中に本発明のホス
ファゼン誘導体を添加してものは、添加しないものに比
べて、電池の初期容量が大きく、しかも700mAの放
電容量に対する2000mAの放電容量維持率も高く、
非常に優れた結果となった。また、サイクル特性や高温
保存性も良好なものとなった。
【0072】
【発明の効果】本発明の非水電解液電池によれば、幅広
い温度範囲において、有機溶媒をベースとする電解液の
気化、分解を抑制し、特に高温保存特性に優れると共
に、発火、引火の危険性が少なく、かつ優れた電池性能
を有するという多大な効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の非水電解液電池の一構成例を示す縦断
面図である。
【符号の説明】
1 非水電解液電池 2 正極 3 負極 4 セパレータ 5 電池缶 6 絶縁板 7 負極リード 8 正極リード 9 電流遮断用薄板負極集電体 10 電池蓋 11 絶縁封口ガスケット 12 センターピン 13 安全弁装置 14 PTC素子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 斉藤 正 東京都江東区亀戸9丁目11番1号 日本化 学工業株式会社研究開発本部内 (72)発明者 大原 宣彦 東京都江東区亀戸9丁目11番1号 日本化 学工業株式会社研究開発本部内 (72)発明者 和久井 淳 東京都江東区亀戸9丁目11番1号 日本化 学工業株式会社研究開発本部内 (72)発明者 鎌田 智久 東京都江東区亀戸9丁目11番1号 日本化 学工業株式会社研究開発本部内 Fターム(参考) 5H029 AJ04 AJ05 AJ07 AJ12 AK02 AK03 AK04 AK05 AK07 AK16 AK18 AL02 AL03 AL06 AL07 AL08 AL12 AM02 AM03 AM04 AM05 AM07 BJ02 BJ14 DJ08 DJ09 EJ11 HJ01 HJ02 5H050 AA07 AA09 AA13 AA15 BA17 CA02 CA07 CA08 CA09 CA10 CA11 CA15 CA29 CB02 CB03 CB07 CB08 CB09 CB12 DA09 DA13 EA22 HA01 HA02

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 正極と、リチウムイオンを吸蔵又は放出
    可能な負極と、リチウムイオンを含む非水電解液とから
    なる非水電解液電池において、前記非水電解液は、下記
    一般式(1); (R1 O)3 P=N−SO2 −R2 (1) {式中、R1 は、ハロゲン原子で置換されていてもよい
    炭素数1〜10の直鎖状又は分岐状のアルキル基又はハ
    ロゲン原子で置換されていてもよい次式の基;CH3-(
    OCH2 CH2)n - (nは1〜5の整数を示す。)を示
    し、R2 はハロゲン原子で置換されていてもよい炭素数
    1〜12のアルキル基、又はハロゲン原子、アルコキシ
    基又は炭素数1〜4のアルキル基で置換されていてもよ
    いフェニル基を示す。}で表されるホスファゼン誘導体
    とリチウム塩を含有する溶液であることを特徴とする非
    水電解液電池。
  2. 【請求項2】 前記非水電解液は、前記ホスファゼン誘
    導体と非プロトン性有機溶媒を混合した混合溶媒にリチ
    ウム塩を溶解した溶液であることを特徴とする請求項1
    記載の非水電解液電池。
  3. 【請求項3】 前記ホスファゼン誘導体の含有量が、非
    水電解液中、体積分率で0.1〜80v/v%の範囲で
    あることを特徴とする請求項1又は2記載の非水電解液
    電池。
  4. 【請求項4】 正極は、リチウムと遷移金属との複合金
    属酸化物を活物質とすることを特徴とする請求項1〜3
    のいずれか1項に記載の非水電解液電池。
  5. 【請求項5】 リチウムイオンを吸蔵又は放出可能な負
    極は、炭素材料であることを特徴とする請求項1〜4の
    いずれか1項に記載の非水電解液電池。
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